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特開2022-39912インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造
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  • 特開-インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造 図1A
  • 特開-インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造 図1B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022039912
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/07 20060101AFI20220303BHJP
   H01L 23/48 20060101ALI20220303BHJP
【FI】
H01L25/04 C
H01L23/48 P
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021014918
(22)【出願日】2021-02-02
(31)【優先権主張番号】109129435
(32)【優先日】2020-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】502121096
【氏名又は名称】朋程科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蔡 欣昌
(72)【発明者】
【氏名】劉 敬文
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ドライバ回路の寄生インピーダンスを効果的に低減し、パワーエレクトロニクスユニットの効率を高め、システム占有面積を減らす。
【解決手段】パワーモジュールパッケージング構造100は、絶縁放熱基板110と、複数のパワーデバイス120と、制御チップ130と、リードフレーム140と、封止材150とを含む。絶縁放熱基板は、第1の表面110aと、その反対側の第2の表面110bとを有する。パワーデバイスは、第1の表面に配置されている。制御チップは、第1の表面に配置され、パワーデバイスを駆動するためのゲートドライバ機能及びパルス幅変調機能を提供する。リードフレームは、第1の表面に接合され、パワーデバイスを、制御チップおよびリードフレームに電気的に接続させる。封止材は、パワーデバイス、制御チップ及びリードフレームの一部分を少なくとも包む。第2の表面は、全体または一部が封止材の外部に露出している。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表面および該第1の表面の反対側の第2の表面を有している絶縁放熱基板と、
前記第1の表面上に配置された複数のパワーデバイスと、
前記第1の表面上に配置され、前記パワーデバイスを駆動するためのゲートドライバ機能および前記パワーデバイスを制御するためのパルス幅変調機能を提供する制御チップと、
前記第1の表面に接合されたリードフレームであって、前記パワーデバイスが前記制御チップおよび該リードフレームに電気的に接続される、リードフレームと、
前記パワーデバイス、前記制御チップ、および前記リードフレームの少なくとも一部分を少なくとも包む封止材であって、前記第2の表面は、全体または一部が該封止材の外部に露出している、封止材と、
を備えている、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項2】
前記パワーデバイスは、フリップチップ方式で前記第1の表面上に配置される、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項3】
前記制御チップは、ダイボンディング方式で前記第1の表面上に配置される、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項4】
前記パワーデバイスおよび前記制御チップは、それぞれ第1の相互接続および第2の相互接続によって前記リードフレームに電気的に接続される、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項5】
前記第1の相互接続および前記第2の相互接続の各々は、金属ワイヤ、金属クリップ、インターポーザ、またはこれらの組み合わせを含む、請求項4に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項6】
前記インターポーザは、前記パワーデバイスの前記リードフレームへの電気的接続または前記制御チップの前記リードフレームへの電気的接続のためのパターン加工された電気回路を含んでいる前記絶縁放熱基板である、請求項5に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項7】
前記パワーデバイスは、第1の相互接続を介して互いに電気的に接続され、前記パワーデバイスは、第2の相互接続を介して前記制御チップに電気的に接続される、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項8】
前記第1の相互接続および前記第2の相互接続の各々は、金属ワイヤ、金属クリップ、インターポーザ、またはこれらの組み合わせを含む、請求項7に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項9】
前記インターポーザは、前記パワーデバイスの互いの電気的接続または前記パワーデバイスの前記制御チップへの電気的接続のためのパターン加工された電気回路を含んでいる前記絶縁放熱基板である、請求項8に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項10】
前記リードフレームは、前記封止材の内部から前記封止材の外部へと延び、前記封止材によって覆われていない前記リードフレームの一部分が、当該インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造の外側ピンとして機能する、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項11】
前記第1の表面上に配置され、前記リードフレームに電気的に接続された受動デバイスを備える、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項12】
前記制御チップは、モータコントローラ、前記パワーデバイスを駆動するためのゲートドライバ機能を有するゲートドライバ、および前記パワーデバイスを制御するためのパルス幅変調機能を有するパルス幅変調コントローラを備える、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項13】
前記絶縁放熱基板は、前記第1の表面に近接した上部金属層を備え、該上部金属層と前記リードフレームとが、一体的に形成された構造物である、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【請求項14】
前記絶縁放熱基板は、直接接合銅基板、絶縁金属基板、またはプリント回路基板を備える、請求項1に記載のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パッケージング構造に関し、とくには、パワーエレクトロニクスユニットに適用されるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造に関する。
【背景技術】
【0002】
既存のパワーエレクトロニクスユニットにおいては、さまざまな機能を提供するパッケージ(例えば、パワーデバイスパッケージおよびドライバデバイスパッケージ)、モジュール、およびコントローラデバイス、などを、たいていの場合に、システムが効果的に機能するように駆動される前に、分散された様相でプリント回路基板(PCB)上に配置する必要がある。
【0003】
しかしながら、このやり方では、さまざまな機能を提供するパッケージ、モジュール、および回路デバイスの間に、過度に遠い距離がもたらされる。これにより、駆動回路の寄生インピーダンスが増加し、パワーエレクトロニクスユニットの効率が低下し、上述の分散された配置の様相ゆえのシステム占有面積が発生し、組み立ての歩留まりも低下する。したがって、ドライバ回路の寄生インピーダンスを効果的に低減し、パワーエレクトロニクスユニットの効率を高め、システム占有面積を減らし、組み立ての歩留まりを向上させる方法が、重要な問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ドライバ回路の寄生インピーダンスを効果的に低減し、パワーエレクトロニクスユニットの効率を高め、システム占有面積を減らし、組み立ての歩留まりを向上させることができるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によって提供されるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造は、絶縁放熱基板と、複数のパワーデバイスと、制御チップと、リードフレームと、封止材とを含む。絶縁放熱基板は、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面とを有する。パワーデバイスは、第1の表面に配置されている。制御チップは、第1の表面に配置されている。制御チップは、パワーデバイスを駆動するためのゲートドライバおよびパワーデバイスを制御するためのパルス幅変調コントローラを提供する。リードフレームは、第1の表面に接合されている。パワーデバイスは、制御チップおよびリードフレームに電気的に接続されている。封止材は、パワーデバイス、制御チップ、およびリードフレームの一部分を少なくとも包み、第2の表面は、全体または一部が封止材の外部に露出している。
【発明の効果】
【0006】
要約すると、本開示によって提供されるインテリジェントなパワーモジュールパッケージ構造においては、パワーデバイスおよび制御チップ(ゲートドライバおよびパルス幅変調コントローラを含む)が封止材によって包まれ、したがって異なる機能を提供するデバイスが1つのパッケージング構造へと統合され、デバイス間の距離が短縮される。したがって、ドライバ回路の寄生インピーダンスが効果的に低減され、パワーエレクトロニクスユニットの効率が向上し、過度の面積比が下げられ、組み立ての歩留まりが改善される。また、パワーデバイスおよび制御チップ(パワーデバイスを駆動するためのゲートドライバおよびパワーデバイスを制御するためのパルス幅変調コントローラを提供する)が、絶縁放熱基板の第1の表面に配置され、絶縁放熱基板の第2の表面は、全体または一部が封止材の外部に露出している。このようにして、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造の放熱効率を向上させることができ、したがって好ましい性能を達成することができる。
【0007】
以上をさらに理解しやすくするために、いくつかの実施形態が、図面と併せて、以下のとおりに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付の図面は、本開示のさらなる理解をもたらすために含まれており、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。図面は、本開示の例示的な実施形態を示しており、本明細書の説明と併せて、本開示の原理を説明する役目を果たす。
【0009】
図1A】本開示の一実施形態によるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造の三次元概略図である。
図1B】本開示の一実施形態によるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の例示的な実施形態が、図面を参照して以下で包括的に説明されるが、本開示は、多数の異なる形態にて具体化可能であり、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。明瞭にするために、図面において、領域、部分、および層のサイズおよび厚さは、実際の比率に従って示されているわけではない。理解を容易にするために、以下では、同じ構成要素は、同じ参照番号によって示される。
【0011】
図1Aが、本開示の一実施形態によるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造の三次元概略図である。図1Bが、本開示の一実施形態によるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造の断面概略図である。
【0012】
図1Aおよび図1Bをまとめて参照すると、この実施形態において、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100は、絶縁放熱基板110と、複数のパワーデバイス120(6つのパワーデバイス120が図1Aに概略的に示されている)と、制御チップ130と、リードフレーム140と、封止材150とを含む。いくつかの実施形態において、絶縁放熱基板110は、例えば、直接接合銅(DBC)基板、絶縁金属基板(IMS)、またはプリント回路(PCB)基板を含む。しかしながら、本開示を、これらに限定されると解釈すべきではない。また、絶縁放熱基板110は、熱を絶縁放熱基板110上に配置されたデバイスによって効果的に導き出し、次いで絶縁放熱基板110を通って導き出すことができる限りにおいて、好都合な放熱機能を提供する適切な絶縁基板であってもよい。
【0013】
この実施形態において、絶縁放熱基板110は、第1の表面110aと、第1の表面110aの反対側の第2の表面110bとを有し、パワーデバイス120は、第1の表面110aに配置される。例えば、第1の表面110aは、例えば上面であり、第2の表面110bは、例えば下面である。いくつかの実施形態において、パワーデバイス120の各々は、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、ファーストリカバリダイオード(FRD)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、炭化ケイ素(SiC)ワイドバンドギャップ半導体トランジスタ、チッ化ガリウム(GaN)ワイドバンドギャップ半導体トランジスタ、またはこれらの組み合わせであってもよい。しかしながら、本開示を、これらに限定されると解釈すべきではない。本開示において、パワーデバイス120の数はとくに限定されず、パワーデバイス120の種類および数の両方とも、実際の設計ニーズに応じて決定されてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態においては、或る1つのパワーデバイス120と或る1つのパワーデバイス120との間の熱伝導経路を短縮して、放熱効率を高めることができるように、パワーデバイス120を、第1の表面110a上に、フリップチップ方式によって配置することができる。さらに、パワーデバイス120が、第1の表面110a上にフリップチップ方式で配置される(すなわち、アクティブ領域が下向きである)ため、パワーデバイス120のアクティブ領域が、絶縁放熱基板110の近くに位置する。パワーデバイス120のアクティブ領域と絶縁放熱基板110との間の距離が短いため、動作中にパワーデバイス120が発生させる熱を、絶縁放熱基板110を通って効果的に消散させることができる。
【0015】
さらに、パワーデバイス120がフリップチップ方式によって第1の表面110aに配置される場合(すなわち、アクティブ領域が下向きである場合)、熱抵抗も下げることができる。例えば、いくつかの実施形態において、絶縁放熱基板110上に配置されたパワーデバイス120の熱抵抗は、アクティブ領域が上向きである場合には、0.155(℃/W)である。しかしながら、絶縁放熱基板110上に配置されたパワーデバイス120の熱抵抗は、アクティブ領域を下向きにした場合、0.137(℃/W)まで低下する可能性がある。したがって、パワーデバイス120がフリップチップ方式で配置される場合(すなわち、アクティブ領域が下向きである場合)、熱抵抗が実質的に15%低下することを理解できるであろう。しかしながら、本開示を、これに限定されると解釈すべきではない。
【0016】
この実施形態において、制御チップ130は、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100が異なる機能を提供するデバイスを備えることができるように、第1の表面110a上に配置される。さらに、制御チップ130は、ゲートドライバおよびパルス幅変調(PWM)コントローラを含むことができる。このように、制御チップ130は、パワーエレクトロニクスユニットが円滑に機能することができるように、パワーデバイス120を駆動するためのゲートドライバ機能およびパワーデバイス120を制御するためのパルス幅変調機能を提供することができる。例えば、パワーエレクトロニクスユニットは、例えば、モータードライバシステムであり、制御チップ130は、モータコントローラと、パワーデバイス120を駆動するためのゲートドライバ機能を有するゲートドライバと、パワーデバイス120を制御するためのパルス幅変調機能を有するパルス幅変調コントローラとを含む。しかしながら、本開示を、これらに限定されると解釈すべきではない。本実施形態によって提供されるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100が使用においてかなりの柔軟性を提供するように、さまざまな機能を提供するパワーデバイス120および制御チップ130を、さまざまなパワーエレクトロニクスユニットに対応して使用することができる。さらに、いくつかの実施形態においては、制御チップ130を、ダイボンディング方式で(すなわち、アクティブ領域を上向きにして)第1の表面上に配置してもよい。しかしながら、本開示を、これらに限定されると解釈すべきではない。
【0017】
この実施形態において、リードフレーム140は、第1の表面110aに接合され、パワーデバイス120は、制御チップ130およびリードフレーム140に電気的に接続される。リードフレーム140の材料は、例えば、金、銀、銅、またはアルミニウムである。さらに、絶縁放熱基板110は、第1の表面110aに近接して上部金属層112を含むことができる。上部金属層112の材料は、例えば、金、銀、銅、またはアルミニウムである。
【0018】
いくつかの実施形態においては、プロセスをさらに単純化するために、上部金属層112の材料が、リードフレーム140の材料と実質的に同一であってもよい。例えば、上部金属層112およびリードフレーム140を、同じ電気めっきプロセスによって形成することができ、このようにして、上部金属層112の材料およびリードフレーム140の材料を、実質的に同一にすることができる。さらに、上部金属層112およびリードフレーム140は、プロセスステップが低減され、プロセスが単純化されるように、一体的に形成された構造であってもよい。しかしながら、本開示を、これらに限定されると解釈すべきではない。他の実施形態において、上部金属層112の材料は、リードフレーム140の材料とは違ってもよい。例えば、上部金属層112およびリードフレーム140は、異なるプロセスで形成されてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態においては、パワーデバイス120および制御チップ130を、それぞれ第1の相互接続162および第2の相互接続164を介してリードフレーム140に電気的に接続することができる。例えば、第1の相互接続162および第2の相互接続164の各々は、金属ワイヤ、金属クリップ、インターポーザ、またはこれらの組み合わせを含むことができる。本実施形態においては、第1の相互接続162が、例えばアルミニウムワイヤであり、第2の相互接続164が、例えば銅クリップであり、電力変換を、そのような設計の下で少ない電力損失で迅速に達成することができる。しかしながら、パワーデバイス120、制御チップ130、およびリードフレーム140を電気的に接続するように構成された電気接続のやり方は、パワーデバイス120および制御チップ130とリードフレーム140との間に直接的/間接的な電気接続がもたらされる限りにおいて、本開示においてとくに限定されず、そのようなやり方は、本開示の保護範囲に含まれると見なされる。さらに、パワーデバイス120および制御チップ130を、それぞれ第1の相互接続162および第2の相互接続164を介して互いに電気的に接続することができる。
【0020】
いくつかの実施形態においては、パワーデバイス120を、第1の相互接続162を介して互いに電気的に接続でき、パワーデバイス120を、第2の相互接続164を介して制御チップ130に電気的に接続できる。
【0021】
いくつかの実施形態において、第1の相互接続162および第2の相互接続164は、インターポーザ、すなわち金属ワイヤであってもよく、クリップを使用する必要はなく、ここでインターポーザは、パターン加工された電気回路を含む絶縁放熱基板110である。パターン加工された電気回路は、パワーデバイス120をリードフレーム140に電気的に接続することができ、あるいは制御チップ130をリードフレーム140に電気的に接続することができる。さらに、パターン加工された電気回路は、パワーデバイス120を互いに電気的に接続することができ、あるいはパワーデバイス120を制御チップ130に電気的に接続することができる。
【0022】
この実施形態において、封止材150は、パワーデバイス120、制御チップ130、およびリードフレーム140の一部分を少なくとも包み、第2の表面110bは、封止材150の外部に露出している。本実施形態によって提供されるインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100においては、パワーデバイス120および制御チップ130(パワーデバイス120を駆動するためのゲートドライバ機能およびパルス幅変調機能を提供する)が封止材150によって包まれ、したがって異なる機能を提供するデバイスが1つのパッケージング構造に統合され、デバイス間の距離が短縮される。したがって、ドライバ回路の寄生インピーダンスが効果的に低減され、パワーエレクトロニクスユニットの効率が向上し、占有面積が少なくなり、組み立ての歩留まりが改善される。また、パワーデバイス120および制御チップ130(ゲートドライバおよびパルス幅変調コントローラを含む)が、絶縁放熱基板110の第1の表面110aに配置され、絶縁放熱基板110の第2の表面110bは、封止材150の外部に露出している。このようにして、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100の放熱効率を向上させることができ、したがって、好ましい性能を達成することができる。
【0023】
いくつかの実施形態において、リードフレーム140は、封止材150の中へと延びてもよい。例えば、リードフレーム140は、封止材150の内部から封止材150の外部へと延びてもよく、封止材150によって包まれていないリードフレーム140の別の部分が、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100の外側ピンとして機能することができる。他方で、封止材150は、例えば、絶縁放熱基板110の第1の表面110a、第1の表面110aおよび第2の表面110bにつながった側壁110s、ならびに第2の表面110bの一部分を覆い、第2の表面110bの残りの部分を露出させる。
【0024】
いくつかの実施形態において、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100は、第1の表面110a上に配置された受動デバイス170をさらに含むことができ、受動デバイス170を、パワーデバイス120、制御チップ130、およびリードフレーム140に電気的に接続することができる。例えば、受動デバイス170は、例えば、ダイオード、抵抗器、および/または他のコンデンサ構造である。しかしながら、本開示を、これらに限定されると解釈すべきではなく、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造100は、受動デバイスを含まなくてもよい。
【0025】
以上に照らし、本開示によって提供されるインテリジェントなパワーモジュールパッケージ構造においては、パワーデバイスおよび制御チップ(ゲートドライバおよびパルス幅変調コントローラを含む)が封止材によって包まれ、したがって異なる機能を提供するデバイスが1つのパッケージング構造へと統合され、デバイス間の距離が短縮される。したがって、ドライバ回路の寄生インピーダンスが効果的に低減され、パワーエレクトロニクスユニットの効率が向上し、占有面積が少なくなり、組み立ての歩留まりが改善される。また、パワーデバイスおよび制御チップ(パワーデバイスを駆動するためのゲートドライバ機能およびパルス幅変調機能を提供する)が、絶縁放熱基板の第1の表面に配置され、絶縁放熱基板の第2の表面は、封止材の外部に露出している。このようにして、インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造の放熱効率を向上させることができ、したがって好ましい性能を達成することができる。
【0026】
本開示の範囲または精神から逸脱することなく、開示された実施形態についてさまざまな修正および変更が可能であることは、当業者にとって明らかであろう。以上に照らし、本開示は、修正および変更を、それらが以下の特許請求の範囲およびそれらの同等物の範囲に含まれる限りにおいて、包含するように意図される。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本開示のインテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造は、パワーエレクトロニクスユニットに適用することができる。
【符号の説明】
【0028】
100 インテリジェントなパワーモジュールパッケージング構造
110 絶縁放熱基板
110a 第1の表面
110b 第2の表面
110s 側壁
112 上部金属層
120 パワーデバイス
130 制御チップ
140 リードフレーム
150 封止材
162 第1の相互接続
164 第2の相互接続
170 受動デバイス
図1A
図1B
【外国語明細書】