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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022039997
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】連結機器及び椅子セット
(51)【国際特許分類】
   A47C 1/124 20060101AFI20220303BHJP
【FI】
A47C1/124
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021128504
(22)【出願日】2021-08-04
(31)【優先権主張番号】P 2020143810
(32)【優先日】2020-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020157748
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000116596
【氏名又は名称】愛知株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】熊澤 工
【テーマコード(参考)】
3B099
【Fターム(参考)】
3B099FA15
(57)【要約】
【課題】所定の間隔を保持した状態で2つの椅子を簡易に連結することが可能な新たな連結機器を提供する。
【解決手段】横に並んだ2つの椅子同士を間隔を空けて連結する連結機器は、少なくとも2つの連結部と、間隔保持部と、を備える。少なくとも2つの連結部は、2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される。間隔保持部は、所定の間隔を保持して少なくとも2つの連結部を繋ぐ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横に並んだ2つの椅子同士を間隔を空けて連結する連結機器であって、
前記2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される少なくとも2つの連結部と、
所定の間隔を保持して前記少なくとも2つの連結部を繋ぐ間隔保持部と、
を備える、連結機器。
【請求項2】
請求項1に記載の連結機器であって、
前記間隔保持部は、前記所定の間隔の長さ方向に長さを有する長尺部を有し、
前記長尺部は、前記2つの椅子が配置される床面に沿って少なくとも当該長尺部の主たる部分が延びる、連結機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の連結機器であって、
前記少なくとも2つの連結部は、
前記間隔保持部が接続される接続部と、
前記2つの椅子が配置される床面と接する接地部と、
前記2つの椅子との連結を可能とする機構を有する係合部と、を有する、連結機器。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の連結機器であって、
前記少なくとも2つの連結部は、前記2つの椅子に備えられる所定の要素を挿入可能な溝を有する、連結機器。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の連結機器であって、
前記間隔保持部により支持される棚部を更に備える、連結機器。
【請求項6】
請求項5に記載の連結機器であって、
前記棚部は、前記間隔保持部よりも上方で荷物の載置が可能に構成されている、連結機器。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の連結機器であって、
前記間隔保持部は、矩形の環状形状を有する環状部材である、連結機器。
【請求項8】
請求項7に記載の連結機器であって、
前記環状部材は、
前記所定の間隔の長さ方向と垂直な方向に前記2つの椅子が配置される床面に沿って互いに平行に延びる2つの第1柱状部材と、
前記所定の間隔の長さ方向に沿って互いに平行に延び、前記2つの第1柱状部材の両側端部をそれぞれ繋げる2つの第2柱状部材と、を有し、
前記2つの第2柱状部材は、前記床面に対して前記所定の間隔の長さ方向の両端が下方に屈曲し、
前記2つの第2柱状部材により支持され、前記床面との間に隙間を有するように設けられる棚部を更に備える、連結機器。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の連結機器であって、
前記少なくとも2つの連結部と前記間隔保持部とを締結する締結部材を更に備える、連結機器。
【請求項10】
少なくとも2つの椅子と、
前記少なくとも2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される少なくとも2つの連結部と、所定の間隔を保持して前記少なくとも2つの連結部を繋ぐ間隔保持部と、を有する少なくとも1つの連結機器と、
を備え、
前記少なくとも2つの椅子は、前記少なくとも2つの椅子同士の連結を可能とする機構を有する脚端を有し、
前記少なくとも1つの連結機器は、前記少なくとも2つの連結部として、前記脚端が用いられる、椅子セット。
【請求項11】
少なくとも2つの椅子と、
前記少なくとも2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される少なくとも2つの連結部と、所定の間隔を保持して前記少なくとも2つの連結部を繋ぐ間隔保持部と、を有する少なくとも1つの連結機器と、
を備え、
前記少なくとも2つの連結部は、前記少なくとも2つの椅子の脚を挿入可能な溝を有し、
前記少なくとも1つの連結機器は、前記少なくとも2つの椅子のうち1つの椅子の座体の下方に着脱可能に取り付けられる、椅子セット。
【請求項12】
少なくとも2つの椅子と、
前記少なくとも2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される少なくとも2つの連結部と、所定の間隔を保持して前記少なくとも2つの連結部を繋ぐ間隔保持部と、を有する少なくとも1つの連結機器と、
を備え、
前記少なくとも2つの椅子は、当該少なくとも2つの椅子に設けられる左右の脚それぞれに、前記少なくとも2つの椅子が配置される床面に沿って前後に延びる棒状部材を有し、
前記棒状部材それぞれは、互いに間隔を空けて取り付けられる2つの脚端を有し、
前記少なくとも2つの連結部は、前記棒状部材を挿入可能な溝を有し、前記2つの脚端の間に配置可能であり、また、前記2つの脚端の間に配置された状態において、前記2つの脚端に当接することで前後方向の移動が制限されるように構成されている、椅子セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、連結機器及び椅子セットに関する。
【背景技術】
【0002】
多目的ホールなどで椅子を並べるにあたって、見栄え及び配置効率を考慮して、左右方向に並べられた椅子同士を連結するための連結機構が知られている。
特許文献1には、2つの凹部を平行に離間させて形成した1組の凹部と、当該1組の凹部と離間幅が異なる他の組の凹部と、による2組の凹部を有する連結ブロックが開示されている。この連結ブロックでは、当該2組の凹部のいずれかに椅子の脚が嵌められることによって、左右方向に並べられた椅子同士が2通りの連結幅で並べられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6695212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、人が多数集まる密集した場所、例えば講演会等の会場等において、人から人への飛沫感染及び接触感染による感染力が高いウイルス等の蔓延を予防するために、人同士が一定以上の間隔を空けて着座することが求められている。
【0005】
本開示の一局面は、所定の間隔を保持した状態で2つの椅子を簡易に連結することが可能な新たな連結機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、横に並んだ2つの椅子同士を間隔を空けて連結する連結機器であって、少なくとも2つの連結部と、間隔保持部と、を備える。少なくとも2つの連結部は、2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される。間隔保持部は、所定の間隔を保持して少なくとも2つの連結部を繋ぐ。
【0007】
このような構成によれば、間隔保持部により少なくとも2つの連結部の間で所定の間隔が保たれるため、所定の間隔を保持した状態で2つの椅子を簡易に連結することができる。
【0008】
本開示の一態様では、間隔保持部は、所定の間隔の長さ方向に長さを有する長尺部を有してもよい。長尺部は、2つの椅子が配置される床面に沿って少なくとも当該長尺部の主たる部分が延びてもよい。
【0009】
このような構成によれば、長尺部によって2つの椅子の間の間隔を離しつつ、当該長尺部の主たる部分が床面に沿って延びるため2つの椅子の間の空間が遮られにくくすることができる。これにより、2つの椅子の間の空間において邪魔になりにくい構成で2つの椅子を連結することが可能である。
【0010】
本開示の一態様では、少なくとも2つの連結部は、接続部と、接地部と、係合部と、を有してもよい。接続部は、間隔保持部が接続される。接地部は、2つの椅子が配置される床面と接する。係合部は、2つの椅子との連結を可能とする機構を有する。
【0011】
このような構成では、連結機器を床面に設置する場合に、接地部が床面に接しつつ、接続部に間隔保持部が接続された状態で、少なくとも2つの連結部により間隔保持部が支持されるため、少なくとも2つの連結部が連結機器の脚端として機能し得る。これにより、連結機器を床面に安定して設置することが可能である。
【0012】
本開示の一態様では、少なくとも2つの連結部は、溝を有してもよい。溝は、2つの椅子に備えられる所定の要素を挿入可能である。このような構成によれば、少なくとも2つの連結部が有する溝に椅子の所定の要素を挿入することによって簡易に連結機器を連結させることができる。
【0013】
本開示の一態様では、連結機器は、間隔保持部により支持される棚部を更に備えてもよい。このような構成によれば、棚部に荷物等を置くことが可能である。
本開示の一態様では、棚部は、間隔保持部よりも上方で荷物の載置が可能に構成されていてもよい。このような構成によれば、床面との間に少なくとも間隔保持部の高さ程度の隙間を有するように棚部が構成されるため、床面に直接触れないように棚部に荷物を置くことが可能である。
【0014】
本開示の一態様では、間隔保持部は、矩形の環状形状を有する環状部材であってもよい。このような構成によれば、少なくとも2つの連結部が、例えば真っ直ぐ延びる1本のパイプで繋がれる構成と比較して、2つの椅子同士の間の間隔を保持する強度をより高めることができる。
【0015】
本開示の一態様では、環状部材は、2つの第1柱状部材と、2つの第2柱状部材と、を有してもよい。2つの第1柱状部材は、所定の間隔の長さ方向と垂直な方向に2つの椅子が配置される床面に沿って互いに平行に延びる。2つの第2柱状部材は、所定の間隔の長さ方向に沿って互いに平行に延び、2つの第1柱状部材の両側端部をそれぞれ繋げる。2つの第2柱状部材は、床面に対して所定の間隔の長さ方向の両端が下方に屈曲してもよい。連結機器は、2つの第2柱状部材により支持され、床面との間に隙間を有するように設けられる棚部を更に備えてもよい。
【0016】
このような構成によれば、所定の間隔を保持した状態で2つの椅子を連結しつつ、床面に直接触れないように棚部に荷物等を置くことが可能であるため、2つの椅子の間の空間を有効利用することができる。
【0017】
本開示の一態様では、少なくとも2つの連結部と間隔保持部とを締結する締結部材を更に備えてもよい。このような構成によれば、例えば、特有の性能を発揮するために、少なくとも2つの連結部と間隔保持部とが異なる材質を有する独立した部材が用いられる場合にも、少なくとも2つの連結部と間隔保持部とを締結部材により固定して連結機器を構成することが可能である。
【0018】
本開示の一態様は、椅子セットであって、少なくとも2つの椅子と、少なくとも1つの連結機器と、を備える。少なくとも1つの連結機器は、少なくとも2つの連結部と、間隔保持部と、を有する。少なくとも2つの連結部は、少なくとも2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される。間隔保持部は、所定の間隔を保持して少なくとも2つの連結部を繋ぐ。少なくとも2つの椅子は、少なくとも2つの椅子同士の連結を可能とする機構を有する脚端を有する。少なくとも1つの連結機器は、少なくとも2つの連結部として、脚端が用いられる。
【0019】
このような構成によれば、椅子の脚端と同じ脚端を用いて、連結機器を椅子に連結させることができる。このように、椅子の脚端と同じ既存の脚端を用いることで、連結機器の製造コストを抑えることが可能である。
【0020】
本開示の一態様は、椅子セットであって、少なくとも2つの椅子と、少なくとも1つの連結機器と、を備える。少なくとも1つの連結機器は、少なくとも2つの連結部と、間隔保持部と、を有する。少なくとも2つの連結部は、少なくとも2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される。間隔保持部は、所定の間隔を保持して少なくとも2つの連結部を繋ぐ。少なくとも2つの連結部は、溝を有する。溝は、少なくとも2つの椅子の脚を挿入可能である。少なくとも1つの連結機器は、少なくとも2つの椅子のうち1つの椅子の座体の下方に着脱可能に取り付けられる。
【0021】
このような構成によれば、少なくとも1つの連結機器は、少なくとも2つの椅子を間隔を空けて連結したり、少なくとも2つの椅子の連結に用いないときに1つの椅子の座対の下方に収納したりすることが可能である。
【0022】
本開示の一態様は、椅子セットであって、少なくとも2つの椅子と、少なくとも1つの連結機器と、を備える。少なくとも1つの連結機器は、少なくとも2つの連結部と、間隔保持部と、を有する。少なくとも2つの連結部は、少なくとも2つの椅子のうち異なる椅子にそれぞれ連結される。間隔保持部は、所定の間隔を保持して少なくとも2つの連結部を繋ぐ。少なくとも2つの椅子は、当該少なくとも2つの椅子に設けられる左右の脚それぞれに、少なくとも2つの椅子が配置される床面に沿って前後に延びる棒状部材を有する。棒状部材それぞれは、互いに間隔を空けて取り付けられる2つの脚端を有する。少なくとも2つの連結部は、棒状部材を挿入可能な溝を有し、2つの脚端の間に配置可能であり、また、2つの脚端の間に配置された状態において、2つの脚端に当接することで前後方向の移動が制限されるように構成されている。
【0023】
このような構成によれば、2つの脚端の間で連結部の前後方向の移動の範囲が制限されるため、少なくとも2つの椅子に対する少なくとも1つの連結機器の前後方向の移動の範囲を制限することが可能である。これにより、少なくとも1つの連結機器によって連結された少なくとも2つの椅子同士のずれを所定の範囲内に収まるように抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】第1実施形態の椅子セットを示す斜視図である。
図2】第1実施形態の連結機器を示す平面図である。
図3】第1実施形態の連結機器を示す底面図である。
図4】第1実施形態の連結機器を示す正面図である。
図5】第1実施形態の連結機器を示す左側面図である。
図6図6Aは凸状連結部を示す平面図であり、図6Bは凸状連結部を示す左側面図であり、図6Cは凸状連結部を示す背面図であり、図6Dは凸状連結部を示す底面図である。
図7図7Aは凹状連結部を示す平面図であり、図7Bは凹状連結部を示す右側面図であり、図7Cは凹状連結部を示す正面図であり、図7Dは凹状連結部を示す底面図である。
図8】椅子と連結機器との連結部分を示す拡大正面図である。
図9】第2実施形態の椅子セットを示す斜視図である。
図10】第2実施形態の棚部を有する連結機器を示す平面図である。
図11】第2実施形態の棚部を有する連結機器を示す底面図である。
図12】第2実施形態の棚部を有する連結機器を示す正面図である。
図13】第2実施形態の棚部を有する連結機器を示す左側面図である。
図14】凸状連結部と凹状連結部とを異なる間隔で保持する間隔保持部を有する連結機器を備える椅子セットを示す斜視図である。
図15】凸状連結部と凹状連結部とを異なる間隔で保持する間隔保持部及び長さの異なる棚部を有する連結機器を備える椅子セットを示す斜視図である。
図16】複数の連結機器により複数の椅子が連結される構成を示す斜視図である。
図17】椅子の脚を挿入する溝を有する2つの連結部を棒状部材で繋ぐ構成の連結機器を模式的に示す斜視図である。
図18】椅子の脚を挿入する溝を有する2つの連結部を板状部材で繋ぐ構成の連結機器を模式的に示す斜視図である。
図19】2つの椅子に対する連結機器の複数の異なる取り付け位置を模式的に示す正面図である。
図20図20Aは第1実施形態の連結機器が棚部を有する変形例を示す斜視図であり、図20Bは第1実施形態の連結機器が棚部を有する変形例を示す左側面図である。
図21図20に示す連結機器が複数積み重なっている状態を示す斜視図である。
図22図22Aは棚部を有する連結機器が1つの椅子の座体の下方に取り付けられた状態を示す斜視図であり、図22B図22AのXXIIB-XXIIB断面図である。
図23図23Aは椅子の脚を挿入する溝を有する2つの連結部を備える連結機器の椅子に対する前後方向への移動の範囲が椅子の脚端により制限される構成を模式的に示す斜視図であり、図23B図23AのXXIIIB-XXIIIB断面図である。
図24図24Aは連結された2つの連結機器によって2つの椅子同士を連結した状態を示す平面図であり、図24Bは連結された2つの連結機器によって2つの椅子同士を連結した状態を示す正面図である。
図25】椅子の脚を挿入する溝を有する4つの連結部を複数の棒状部材で繋ぐ構成の連結機器を模式的に示す斜視図である。
図26図25に示す連結機器を備える椅子セットを示す斜視図である。
図27図25に示す連結機器が1つの椅子の座体の下方に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.全体構成]
図1に示す椅子セット1は、2つの椅子2と、連結機器3と、を備える。
【0026】
連結機器3は、横に並んだ2つの椅子2の間に配置され、2つの椅子2同士を間隔を空けて連結する機器である。連結機器3は、2つの椅子2に連結された状態において、2つの椅子2同士を一定の間隔を保持した状態で固定する機能を有する。本実施形態では、椅子2の横幅が約0.5mの場合に、2つの椅子2は、一定の間隔として、2つの椅子2同士の芯芯距離、すなわち2つの椅子2の横方向における中心点間の距離が約1mとなる間隔で、連結機器3により連結される。以下の説明では、椅子2に正常に着席した使用者を基準に、上下方向、前後方向及び左右方向(以下では所定の間隔の長さ方向とも言う)を表現する。
【0027】
[1-2.椅子]
椅子2は、右脚体10と、左脚体20と、2つの第1脚端30と、2つの第2脚端40と、座体50と、背もたれ60と、を備える。
【0028】
右脚体10及び左脚体20は、管状の金属パイプを屈曲及び溶接して形成され、座体50及び背もたれ60を支持する支持体である。
右脚体10は、座体50の下方右側に配置され、右前柱11と、右後柱12と、右下柱13と、を有する。右前柱11は、右脚体10の前部に位置し、上下方向に長さを有する。右後柱12は、右脚体10の後部に位置し、上下方向に長さを有する。右下柱13は、右脚体10の下部に位置し、右前柱11の下端と右後柱12の下端とを連結し、椅子2が設置される床面に沿って配置される。
【0029】
左脚体20は、座体50の下方左側に配置され、左前柱21と、左後柱22と、左下柱23と、を有する。左前柱21は、左脚体20の前部に位置し、上下方向に長さを有する。左後柱22は、左脚体20の後部に位置し、上下方向に長さを有する。左下柱23は、左脚体20の下部に位置し、左前柱21の下端と左後柱22の下端とを連結し、椅子2が設置される床面に沿って配置される。
【0030】
第1脚端30及び第2脚端40は、それぞれ椅子2の右脚体10及び左脚体20に取り付けられる脚端である。2つの第1脚端30は、右下柱13の床面と対向する側の面の前方側及び後方側に、1つずつネジ等の締結部材により固定されている。2つの第2脚端40は、左下柱23の床面と対向する側の面の前方側及び後方側に、1つずつネジ等の締結部材により固定されている。第1脚端30は、後述する連結機器3が有する凹状連結部33と同じ構成を有し、第2脚端40は、後述する連結機器3が有する凸状連結部32と同じ構成を有する。第1脚端30及び第2脚端40の詳細な構成の説明は、後述する凹状連結部33及び凸状連結部32と同じであるため省略するが、第1脚端30及び第2脚端40は、2つの椅子2同士の連結を可能とする機構をそれぞれ有する。このため、2つの椅子2同士は、連結機器3を有しない状態においても、異なる椅子2が有する第1脚端30及び第2脚端40によって連結可能である。
【0031】
座体50は、略矩形であり、使用者が着席可能に構成されている。
背もたれ60は、略矩形であり、着席する使用者の背中を支持可能に構成されている。
[1-3.連結機器]
図2図5に示すように、連結機器3は、間隔保持部31と、2つの凸状連結部32と、2つの凹状連結部33と、4つの締結部材36と、を備える。
【0032】
間隔保持部31は、矩形の環状形状を有する環状部材である。間隔保持部31は、本実施形態では、管状の金属パイプを屈曲及び溶接して矩形状に形成された環状パイプである。間隔保持部31は、例えば、U字状に屈曲した2つのパイプをそれぞれ端部において溶接することにより環状に形成される。なお、間隔保持部31は、1つのパイプを屈曲して両側端部を溶接することにより環状に形成されていてもよく、押出成形により形成されてもよい。間隔保持部31は、所定の間隔を保持して2つの凸状連結部32と2つの凹状連結部33とを繋ぐ。所定の間隔は、凸状連結部32と凹状連結部33との間の間隔である。本実施形態では、所定の間隔として、凸状連結部32と凹状連結部33との間の距離が約0.5mとなる間隔で、間隔保持部31により繋げられている。
【0033】
間隔保持部31は、2つの第1パイプ311と、2つの第2パイプ312と、を有する。2つの第1パイプ311は、連結機器3が床面に配置された状態における間隔保持部31において、所定の間隔の長さ方向と垂直な方向、すなわち前後方向に長さを有し、床面に沿って互いに平行に真っ直ぐ延びる部分である。2つの第2パイプ312は、連結機器3が床面に配置された状態における間隔保持部31において、所定の間隔の長さ方向、すなわち左右方向に長さを有し、床面に沿って互いに平行に真っ直ぐ延びる部分である。2つの第2パイプ312は、2つの第1パイプ311の両側端部をそれぞれ繋げる。
【0034】
凸状連結部32及び凹状連結部33は、2つの第1パイプ311及び2つの第2パイプ312が全て床面に沿って配置されるように連結機器3が床面に配置された状態で、連結機器3の脚端として機能する。2つの凸状連結部32は、左側に位置する第1パイプ311の床面と対向する側の面の前方側及び後方側に、1つずつ締結部材36により締結されている。締結部材36として、例えばネジ、リベット等が用いられる。このようにして、2つの凸状連結部32が左側に位置する第1パイプ311に固定される。2つの凹状連結部33は、右側に位置する第1パイプ311の床面と対向する側の面の前方側及び後方側に、1つずつ締結部材36により締結されている。このようにして、2つの凹状連結部33が、右側に位置する第1パイプ311に固定さる。これにより、凸状連結部32及び凹状連結部33の並ぶ方向が所定の間隔の長さ方向、すなわち左右方向となる。
【0035】
図6A図6Dに示すように、凸状連結部32は、凸側本体部321と、凸側係合部322と、を有する。
凸側本体部321は、一方の方向に長く延びる部材である。以下の説明では、一方の方向が凸側本体部321の長手方向であり、一方の方向と直交する方向が凸側本体部321の短手方向である。凸側本体部321は、凸側固定部323と、凸側接地部324と、凸側貫通孔325と、を有する。
【0036】
凸側固定部323は、間隔保持部31、具体的には、左側に位置する第1パイプ311が固定される部分である。凸側固定部323は、左側に位置する第1パイプ311を下方から支持するため、凸側本体部321の上方側の面に設けられており、長手方向に沿って管状のパイプを固定可能に短手方向に湾曲した形状を有する。
【0037】
凸側接地部324は、連結機器3が設置される床面と接する部分である。凸側接地部324は、凸側本体部321の下方側の面に設けられており、床面と安定して接するように平面な形状を有する。凸側接地部324は、少なくとも凸側本体部321における凸側固定部323の反対側に位置する。
【0038】
凸側貫通孔325は、凸状連結部32が取り付けられる左側に位置する第1パイプ311との固定に用いられる締結部材36を貫通させるために、凸側本体部321の中央部に凸側固定部323と凸側接地部324とを貫通するように設けられている。
【0039】
凸側係合部322は、椅子2の第1脚端30との連結を可能とする機構を有する。具体的には、凸側係合部322は、延出部326と、切欠部327と、2つの係合片328と、を有する。
【0040】
延出部326は、凸側本体部321から短手方向に延出する。換言すると、延出部326は、凸状連結部32が間隔保持部31に取り付けられた状態である取付状態において、凸側本体部321から左側に延出する。
【0041】
切欠部327は、延出部326の短手方向の凸側本体部321側の端部とは反対側の端部に設けられる。換言すると、切欠部327は、取付状態において、延出部326の左側の端部に設けられる。
【0042】
2つの係合片328は、切欠部327により2分割された延出部326の先端から切欠部327とは反対側にそれぞれ突出する。換言すると、2つの係合片328は、取付状態において、切欠部327により2分割された延出部326の先端から長手方向に沿って互いに離れる方向、すなわち前方及び後方のそれぞれに向けて突出する。なお、上述したように、椅子2の第2脚端40は、凸状連結部32と同じ構成を有する。
【0043】
図7A図7Dに示すように、凹状連結部33は、凹側本体部331と、凹側係合部332と、を有する。
凹側本体部331は、一方の方向に長く延びる部材である。以下の説明では、一方の方向が凹側本体部331の長手方向であり、一方の方向と直交する方向が凹側本体部331の短手方向である。凹側本体部331は、凹側固定部333と、凹側接地部334と、凹側貫通孔335と、を有する。
【0044】
凹側固定部333は、間隔保持部31、具体的には、右側に位置する第1パイプ311が固定される部分である。凹側固定部333は、右側に位置する第1パイプ311を下方から支持するため、凹側本体部331の上方側の面に設けられており、長手方向に沿って管状のパイプを固定可能に短手方向に湾曲した形状を有する。
【0045】
凹側接地部334は、連結機器3が設置される床面と接する部分である。凹側接地部334は、凹側本体部331の下方側の面に設けられており、床面と安定して接するように平面な形状を有する。凹側接地部334は、少なくとも凹側本体部331における凹側固定部333の反対側に位置する。
【0046】
凹側貫通孔335は、凹状連結部33が取り付けられる右側に位置する第1パイプ311との固定に用いられる締結部材36を貫通させるために、凹側本体部331の中央部に凹側固定部333と凹側接地部334とを貫通するように設けられている。
【0047】
凹側係合部332は、凸状連結部32と連結する第1脚端30を有する椅子2とは異なる椅子2の第2脚端40との連結を可能とする機構を有する。具体的には、凹側係合部332は、嵌合突起336と、2つの嵌合壁部337と、2つの空間338と、を有する。
【0048】
嵌合突起336は、凹側本体部331の長手方向の中央付近から短手方向に突出する。換言すると、嵌合突起336は、凹状連結部33が間隔保持部31に取り付けられた状態である取付状態において、凹側本体部331の前後方向の中央付近から右側に突出する。
【0049】
2つの嵌合壁部337は、2つの空間338が形成されるように嵌合突起336を挟んで、凹側本体部331の長手方向の両側端部からそれぞれ短手方向に延出する。そして、2つの嵌合壁部337の先端は、嵌合突起336に向かって内側にそれぞれ屈曲する。換言すると、2つの嵌合壁部337は、取付状態において、2つの嵌合壁部337と嵌合突起336との間に2つの空間338を有するように、凹側本体部331の前後方向の両側端部からそれぞれ右側に延出する。そして、2つの嵌合壁部337の先端は、長手方向に沿って互いに近づく方向、すなわち前方及び後方のそれぞれに向けて屈曲する。なお、上述したように、椅子2の第1脚端30は、凹状連結部33と同じ構成を有する。
【0050】
図8に示すように、連結機器3の凸状連結部32は、椅子2の第1脚端30と連結する。具体的には、凸状連結部32と第1脚端30とは、凸状連結部32の連結機器3の側方領域から突出している領域と、第1脚端30の椅子2の側方領域から突出している領域と、を重ねる。換言すると、凸状連結部32と第1脚端30とは、凸側係合部322と凹側係合部332とを重ね、凸状連結部32を第1脚端30に向けて、又は、第1脚端30を凸状連結部32に向けて上下方向に相対変位させることにより嵌合させる。なお、連結機器3の凹状連結部33も、凸状連結部32と同様に、椅子2の第2脚端40と連結する。これにより、連結機器3を間隔を空けて横に並んだ2つの椅子2の上方又は下方から取付可能である。
【0051】
[1-4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本実施形態では、2つの凸状連結部32と、2つの凹状連結部33と、4つの締結部材36と、矩形状に形成された環状パイプである間隔保持部31と、を備える連結機器3により、2つの椅子2が間隔を空けて連結されている。これにより、間隔保持部31によって凸状連結部32と凹状連結部33との間で所定の間隔が保たれる。このため、所定の間隔を保持した状態で2つの椅子2を簡易に連結することができる。また、間隔保持部31が環状パイプであるため、例えば、1つの凸状連結部32及び1つの凹状連結部33が1本の管状パイプで繋がれる構成と比較して、2つの椅子2同士の間の間隔を保持する強度をより高めることができる。
【0052】
(1b)本実施形態では、床面に沿って延びる2つの第2パイプ312によって、2つの椅子2の間の間隔を離している。このため、2つの椅子2の間の空間が遮られにくく、例えば、所定の間隔を空けて連結された2つの椅子2の間を人が通り抜ける場合に、連結機器3が邪魔になりにくくすることができる。したがって、2つの椅子2の間の空間において邪魔になりにくい構成で2つの椅子2を連結機器3によって連結することが可能である。
【0053】
(1c)本実施形態では、凸状連結部32及び凹状連結部33が連結機器3の脚端としても機能する。これにより、連結機器3を床面に安定して設置することが可能である。また、本実施形態では、連結機器3が有する凸状連結部32及び凹状連結部33は、椅子2が有する第1脚端30及び第2脚端40と同じ構成を有する。つまり、2つの椅子2同士を連結可能な構成を有する脚端と同じ脚端を用いて、連結機器3を椅子2に連結させることができる。このように、椅子2の脚端と同じ既存の脚端を用いることで、連結機器3の製造コストを抑えることが可能である。
【0054】
(1d)本実施形態では、2つの凸状連結部32と、2つの凹状連結部33と、間隔保持部31と、の独立した部材が4つの締結部材36によって固定される。このため、例えば飛沫感染等が抑制される程度の一定の間隔以上の距離離しつつ、強度を保つという特有の性能を連結機器3において発揮するために、樹脂製の凸状連結部32及び凹状連結部33と、金属製の間隔保持部31と、の異なる材質を有する独立した部材を締結部材36により固定して連結機器3を構成することが可能である。
【0055】
なお、凸状連結部32及び凹状連結部33が少なくとも2つの連結部に相当し、2つの第1パイプ311が2つの第1柱状部材に相当し、2つの第2パイプ312が長尺部及び2つの第2柱状部材に相当する。また、凸側固定部323及び凹側固定部333が接続部に相当し、凸側接地部324及び凹側接地部334が接地部に相当し、凸側係合部322及び凹側係合部332が係合部に相当する。
【0056】
[2.第2実施形態]
[2-1.全体構成]
図9に示すように、第2実施形態では、椅子セット1aが備える連結機器3aの間隔保持部31aの形状が、第1実施形態の椅子セット1が備える連結機器3の間隔保持部31と異なる。その他、椅子セット1aの基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と共通する構成については同一符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と相違する構成を中心に説明する。
【0057】
[2-2.連結機器]
図10図13に示すように、連結機器3aは、間隔保持部31aと、2つの凸状連結部32と、2つの凹状連結部33と、4つの締結部材36と、棚部34と、を備える。
【0058】
間隔保持部31aは、管状の金属パイプを屈曲及び溶接して上面及び底面視において矩形状に形成された環状パイプである。間隔保持部31aは、所定の間隔を保持して2つの凸状連結部32と2つの凹状連結部33とを繋ぐ。所定の間隔として、本実施形態でも、凸状連結部32と凹状連結部33との間の距離が約0.5mとなる間隔で、間隔保持部31により繋げられている。
【0059】
間隔保持部31aは、2つの第1パイプ311aと、2つの第2パイプ312aと、を有する。2つの第1パイプ311aは、連結機器3aが床面に配置された状態における間隔保持部31aにおいて、所定の間隔の長さ方向と垂直な方向、すなわち前後方向に長さを有し、床面に沿って互いに平行に真っ直ぐ延びる部分である。2つの第2パイプ312aは、連結機器3aが床面に配置された状態における間隔保持部31aにおいて、所定の間隔の長さ方向、すなわち左右方向に長さを有する部分である。2つの第2パイプ312aは、床面に対して所定の間隔の長さ方向、すなわち左右方向の両端が下方に向かって傾斜を有するように屈曲する。2つの第2パイプ312aは、2つの第1パイプ311aの両側端部をそれぞれ繋げる。2つの第1パイプ311aが床面に沿って配置されるように連結機器3aが床面に配置された状態で、2つの第2パイプ312aは、床面との間に隙間を有する。
【0060】
2つの凸状連結部32は、左側に位置する第1パイプ311aの床面と対向する側の面の前方側及び後方側に、1つずつ締結部材36により締結されて、左側に位置する第1パイプ311aに固定されている。2つの凹状連結部33は、右側に位置する第1パイプ311aの床面と対向する側の面の前方側及び後方側に、1つずつ締結部材36により締結されて、右側に位置する第1パイプ311a固定されている。
【0061】
棚部34は、金属製の長方形状の環状部材が4つ組み合わさることにより格子状に形成される。なお、棚部34は、平行に並んだ2つの環状部材の上に垂直方向に向きを変えて2つの環状部材を重ね溶接等により接合することで格子状に形成される。棚部34は、2つの第2パイプ312aにより支持され、床面との間に隙間を有するように設けられている。具体的には、棚部34は、2つの第2パイプ312aを掛け渡すように、間隔保持部31aの内側に設けられている。
【0062】
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)本実施形態では、2つの凸状連結部32と、2つの凹状連結部33と、4つの締結部材36と、矩形状に形成された環状パイプである間隔保持部31aと、を備える連結機器3aにより、2つの椅子2が間隔を空けて連結されている。これにより、間隔保持部31aによって凸状連結部32と凹状連結部33との間で所定の間隔が保たれる。このため、第1実施形態の連結機器3と同様に、所定の間隔を保持した状態で2つの椅子2を簡易に連結することができる。
【0063】
(2b)本実施形態では、凸状連結部32及び凹状連結部33が連結機器3aの脚端としても機能する。これにより、第1実施形態の連結機器3と同様に、連結機器3aを床面に安定して設置することが可能である。また、本実施形態でも、連結機器3aが有する凸状連結部32及び凹状連結部33は、椅子2が有する第1脚端30及び第2脚端40と同じ構成を有する。このため、第1実施形態の連結機器3と同様に、椅子2の脚端と同じ既存の脚端を用いることで、連結機器3aの製造コストを抑えることが可能である。
【0064】
(2c)本実施形態では、棚部34が2つの第2パイプ312aにより床面との間に隙間を有して支持されるように間隔保持部31aの内側に設けられている。このため、連結機器3aは、所定の間隔を保持した状態で2つの椅子2を連結しつつ、2つの椅子2の間の空間を有効利用して、床面に直接触れないように荷物等を置くことが可能な物置を提供することがきる。
【0065】
なお、2つの第1パイプ311aが2つの第1柱状部材に相当し、2つの第2パイプ312aが長尺部及び2つの第2柱状部材に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0066】
(3a)上記第2実施形態では、格子状に形成された棚部34を例示したが、棚部の形状はこれに限定されるものではない。例えば、棚部は、2つの第2パイプ312aに支持されるような板状部材であったり、2つの第2パイプ312aに支持されるようなトレイ状であったりしてもよい。また、棚部は、様々な素材、例えば樹脂等により形成されていてもよい。
【0067】
(3b)上記各実施形態では、2つの椅子2同士の中心軸間の距離が約1mとなる間隔で2つの椅子2を連結する連結機器3,3aを例示したが、連結機器により2つの椅子2の間に空けられる間隔はこれに限定されるものではない。例えば、連結機器の凸状連結部32と凹状連結部33との間の距離は、例えば飛沫感染等が抑制される程度の一定の間隔以上の距離離れていればよい。
【0068】
例えば、図14に示す椅子セット1b及び図15に示す椅子セット1cのように、椅子2の横幅が約0.5mの場合に、2つの椅子2同士の中心軸間の距離が約1.5mとなる間隔で2つの椅子2を連結可能な連結機器3b,3cであってもよい。この場合、連結機器3b,3cは、凸状連結部32と凹状連結部33との間の距離が約1mとなる所定の間隔で、間隔保持部31b,31cにより繋げられている。間隔保持部31cの内側には、上記第2実施形態の棚部34のように、所定の間隔の長さ方向に距離が長い棚部34cが設けられている。
【0069】
(3c)上記各実施形態では、2つの椅子2と、1つの連結機器3,3a~3cと、を備える椅子セット1,1a~1cを例示したが、例えば、椅子セットは、複数の椅子2と、複数の連結機器と、を備えていてもよい。図16には、3つの椅子2が2つの連結機器3cにより連結された椅子セットを例示する。これにより、例えば講演会等の会場において、見栄え及び配置効率を考慮しながら、飛沫感染等が抑制される程度の一定の間隔以上の距離を空けて複数の椅子2同士を固定して並べることが可能である。
【0070】
(3d)上記各実施形態では、椅子2の第1脚端30及び第2脚端40と同じ構成を有する凸状連結部32及び凹状連結部33を例示したが、連結機器における連結部の構成はこれに限定されるものではない。例えば、連結部は、椅子に備えられる所定の要素を挿入可能な溝を有する構成であってもよい。当該溝に椅子の所定の要素が嵌め込まれることにより、溝を有する連結部と椅子とが連結される。所定の要素には、椅子を構成する柱状の部材や、脚端、座体、背もたれ等のその他の部材など、様々な構成要素が含まれる。椅子の柱状の部材には、例えば、椅子の脚、椅子の脚以外の場所で柱状の部分が構成される場所等が含まれる。椅子の脚には、座体50と椅子が配置される床面との間で座体50及び背もたれ60を支える支持体が含まれる。椅子の脚は、右脚体10及び左脚体20だけでなく、例えば、右脚体10の一部及び左脚体20の一部を結ぶ連結杆等も含む。
【0071】
また、上記各実施形態では、矩形状に形成された環状パイプである間隔保持部31,31a~31dを例示したが、間隔保持部の構成はこれに限定されるものではない。例えば、間隔保持部は、少なくとも1本のパイプであったり、板状部材であったりしてもよい。また、上記第1実施形態では、2つの第2パイプ312が床面に沿って真っ直ぐ延びる構成を例示したが、2つの第2パイプは、主たる部分が床面に沿って延びていれば、それ以外の部分が床面に沿っていない形状であってもよい。
【0072】
例えば、図17に示すように、連結機器3dは、2つの連結部35と、間隔保持部31dと、を備えてもよい。2つの連結部35は、椅子2の脚、例えば1つ目の椅子2の左下柱23及び2つ目の椅子2の右下柱13を挿入可能な溝351を有する。連結部35は、直方体状に形成され、長手方向に沿った一方の辺が開放されることで溝351が形成されている。間隔保持部31dは、1本のパイプであり、2つの連結部35を所定の間隔を保持して連結する。
【0073】
また、例えば、図18に示すように、連結機器3eは、2つの連結部35と、間隔保持部31eと、を備えてもよい。間隔保持部31dは、板状部材であり、2つの連結部35を所定の間隔を保持して連結する。
【0074】
連結部35を有する連結機器3d,3eでは、当該連結機器3d,3eと連結するための特別な構成を有しない椅子であっても、椅子の脚を利用して、連結部35が有する溝351に椅子の脚を挿入することによって簡易に連結機器3d,3eを連結させることができる。図19に示すように、連結部35を有する連結機器3d,3eは、椅子2aの様々な場所に取り付けが可能である。椅子2aの脚であっても、右前柱11及び左前柱21、右後柱12及び左後柱22等にそれぞれ連結部35が連結されてもよい。また、椅子2aの脚以外の他の場所、例えば、背もたれ60が柱状に延びる柱状の部材を有し、当該柱状の部材を溝351に挿入可能であれば、背もたれ60に連結部35が連結されてもよい。
【0075】
2つの連結部35は、例えば、それぞれの溝351が同じ方向を向いた状態で間隔保持部31d,31eにより連結される場合、連結機器3d,3eは椅子2aの前方、後方、上方及び下方と様々な方向から取り付けが可能である。なお、2つの連結部35の溝351は、それぞれ異なる方向を向いて間隔保持部31d,31eにより連結されていてもよい。
【0076】
また、連結機器3d,3eは、2つの椅子2aに複数連結されていてもよい。これにより、2つの椅子2aを所定の間隔を保持してより強固に固定することが可能である。
(3e)間隔保持部及び連結部は、発揮させたい性能に合わせて、様々な材料が用いられてもよい。間隔保持部及び連結部は、例えば、樹脂性の材料で形成されていてもよい。また、上記各実施形態では、間隔保持部が環状に形成されたパイプが用いられる構成を例示した。しかし、間隔保持部は、例えば、棒状部材、線状部材等の他の構成の部材を用いて構成されていてもよい。また間隔保持部は、環状形状を有する環状部材やその他の形状を有してもよい。
【0077】
(3f)上記第1実施形態では連結機器3が棚部を備えない構成を例示し、上記第2実施形態では連結機器3aが棚部34を備える構成を例示したが、連結機器が棚部を備える構成及び備えない構成はこれに限定されるものではない。様々な形態の間隔保持部が、様々な形態の棚部を支持するようにすることができる。例えば、上述した間隔保持部31,31a~31eと棚部34,34cとを自在に組み合わせてもよい。また、上記第1実施形態の連結機器3が棚部を有する構成であってもよい。例えば、図20に示す連結機器3fのように、連結機器3fは、間隔保持部31と、2つの凸状連結部32と、2つの凹状連結部33と、4つの締結部材36と、棚部34fと、を備えてもよい。
【0078】
棚部34fは、管状の金属パイプを屈曲及び溶接して長方形状に形成された2つの環状パイプである。棚部34fは、当該2つの環状パイプの長手方向の長さが2つの第1パイプ311同士の長さよりも少し短めに形成されている。棚部34fは、2つの第1パイプ311により支持され、床面との間に間隔保持部31の上下方向の厚み分程度隙間を有するように設けられている。具体的には、棚部34fは、互いに間隔を空けて平行に並ぶ2つの環状パイプが2つの第1パイプ311を掛け渡すように、間隔保持部31の上に重なるように設けられている。このような構成では、棚部34fによって、間隔保持部31よりも上方で荷物等も載置が可能であるため、床面に直接触れないように荷物等を置くことが可能である。なお、棚部34fは、1つ又は3つ以上の環状パイプにより形成されていてもよい。また、棚部34fは、2つの第2パイプ312に支持されるような構成であってもよい。
【0079】
図21に示すように、連結機器3fは、複数積み重ねることが可能である。連結機器3fのような構成によれば、上方に重ねる1つの連結機器3fの間隔保持部31の内側に、下方に位置する他の連結機器3fの棚部34fの一部が収まるため、左右方向において積み重ねられた2つの連結機器3f同士をずれにくくすることが可能である。このため、複数の連結機器3fを積み重ねる場合、ずれにくいスタッキングが可能である。
【0080】
また、例えば、図22に示す連結機器3gのように、連結機器3gは、間隔保持部31と、4つの連結部35と、棚部34fと、を備える構成であってもよい。間隔保持部31は、所定の間隔を保持して4つの連結部35を繋ぐ。4つの連結部35は、溶接、締結部材を用いる方法などの様々方法によって間隔保持部31に固定されていてもよい。4つの連結部35は、間隔保持部31の2つの第1パイプ311の下方に、溝351が下方を向いて開口するように設けられている。4つの連結部35は、当該4つの連結部35の長手方向が2つの第1パイプ311の長さ方向に沿うように、2つの第1パイプ311の前方及び後方に互いに間隔を空けてそれぞれ2つずつ固定される。4つの連結部35は、2つの第1パイプ311に、2つの第1脚端30同士の間隔及び2つの第2脚端40同士の間隔と略等しい、又は、それらの間隔よりも短い長さの間隔を空けてそれぞれ2つずつ固定される。2つの第1パイプ311それぞれに設けられる、前後に並ぶ2つの連結部35同士の間隔は、前方の連結部35の前端と、後方の連結部35の後端と、の距離が、前方の第1脚端30の後端と、後方の第1脚端30の前端と、の距離と略等しい、又は、それらの距離よりも短い長さであってもよい。同様に、2つの第1パイプ311それぞれに設けられる、前後に並ぶ2つの連結部35同士の間隔は、前方の連結部35の前端と、後方の連結部35の後端と、の距離が、前方の第2脚端40の後端と、後方の第2脚端40の前端との距離と、略等しい、又は、それらの距離よりも短い長さであってもよい。
【0081】
連結機器3gは、2つの椅子2を連結可能である。また、連結機器3gは、1つの椅子2の座体50の下方に着脱可能に取り付けられていてもよい。具体的には、1つの椅子2の右下柱13及び左下柱23にそれぞれ2つの連結部35を上方から連結させることで、1つの椅子2に連結機器3gが取り付けられていてもよい。この場合、所定の間隔は、椅子2の右下柱13及び左下柱23同士の間の間隔と同じになる。すなわち、連結部35の溝351同士の間隔が椅子2の右下柱13及び左下柱23同士の間の間隔と同じになる。換言すると、間隔保持部31は、椅子2の右下柱13及び左下柱23同士の間の間隔と同程度の長さの間隔を保持して4つの連結部35を繋ぐ。これにより、連結機器3gは、2つの椅子2を間隔を空けて連結したり、2つの椅子2の連結に用いないときに1つの椅子2の下方に収納して荷物等を置いたりすることも可能に取り付けられたり、と様々な用途に用いることが可能である。
【0082】
(3g)連結機器は、当該連結機器が取り付けられる椅子の少なくとも1つの脚端によって、椅子に対する連結機器の前後方向の移動の範囲が制限されてもよい。例えば、連結機器3,3a~3c,3fは、凸状連結部32及び椅子2の第1脚端30と、凹状連結部33及び椅子2の第2脚端40と、の連結により、椅子2に対する連結機器3,3a~3c,3fの前後方向の移動の範囲が制限される。これにより、連結機器3,3a~3c,3fによって連結された2つの椅子2同士のずれを抑制することができる。
【0083】
また、例えば、椅子の脚に互いに間隔を空けて取り付けられた2つの脚端の間に、溝を有する2つの連結部が配置されることによって、椅子に対する連結機器の前後方向の移動の範囲が制限されてもよい。具体的には、図22に示す連結機器3gのように、椅子2の左下柱23に取り付けられた2つの第2脚端40の間、及び、同じ椅子2の右下柱13に取り付けられた2つの第1脚端30の間に、当該連結機器3gが有する4つの連結部35が2つずつ上方から配置されてもよい。また、図23に示す連結機器3hのように、1つ目の椅子2の左下柱23に取り付けられた2つの第2脚端40hの間、及び、2つ目の椅子2の右下柱13に取り付けられた2つの第1脚端30hの間に、当該連結機器3hが有する2つの連結部35hが下方から配置されてもよい。このように配置された4つの連結部35及び2つの連結部35hは、左下柱23及び右下柱13の長さ方向に滑った場合にも、2つの第1脚端30,30h及び2つの第2脚端40,40hに当接する。このため、椅子2の2つの第1脚端30,30h及び2つの第2脚端40,40hの間で、4つの連結部35及び2つの連結部35hの前後方向の移動の範囲が制限される。その結果、椅子2に対する連結機器3g,3hの前後方向の移動の範囲を制限することが可能である。これにより、連結機器3g,3hによって連結された2つの椅子2同士のずれを抑制することができる。なお、2つの第1脚端30h及び2つの第2脚端40hは、互いに連結を可能とする機構を有しない構成であってもよい。
【0084】
2つの連結部35hは、長さを有する板状の部材の長辺同士が近接するようにC字状に折り曲げられ、開口部分352hを有した筒形状を有する。2つの連結部35hは、筒形状であるため、開口部分352gから椅子2の脚等を挿入可能な溝351hを有する。2つの連結部35hは、2つの第1脚端30h同士の間隔及び2つの第2脚端40h同士の間隔と略等しい、又は、それらの間隔よりも短い長さを有する。連結部35hの前端から後端までの距離が、前方の第1脚端30hの後端と、後方の第1脚端30hの前端と、の距離と略等しい、又は、それらの距離よりも短い長さであってもよい。同様に、連結部35hの前端から後端までの距離が、前方の第2脚端40hの後端と、後方の第2脚端40hの前端と、の距離と略等しい、又は、それらの距離よりも短い長さであってもよい。2つの連結部35hの長辺間の距離、すなわち開口部分352hの開口幅は、左下柱23及び右下柱13の直径よりも短く形成されている。このため、連結部35hが椅子2の脚に下方から取り付けられる場合にも、連結部35hが椅子2の脚から脱落し難くすることが可能である。
【0085】
(3h)2つ以上の当該連結機器3a~3c,3fは、互いに係合する形状の凸状連結部32と凹状連結部33とを有するため、それぞれ互いに連結可能である。例えば、図24に示すように、2つの椅子2の間が連結された2つの連結機器3fにより連結されていてもよい。これにより、連結する連結機器の数によって2つの椅子同士の間の距離を簡易に調整することが可能である。
【0086】
(3i)間隔保持部と連結部とは独立した異なる部材に限られず、間隔保持部と連結部とが一体に形成されていてもよい。
【0087】
(3j)図25に示す連結機器3iのように、連結機器3iは、間隔保持部31iと、4つの連結部35iと、を備える構成であってもよい。間隔保持部31iは、複数のパイプ、例えば6つのパイプを組み合わせて構成されるものであり、所定の間隔を保持して4つの連結部35iを繋ぐ。間隔保持部31iは、2つの第1パイプ311iと、4つの第2パイプ312iと、を有する。2つの第1パイプ311iは、連結機器3iが床面に配置された状態における間隔保持部31iにおいて、所定の間隔の長さ方向と垂直な方向、すなわち前後方向に長さを有する。第1パイプ311iの長さは、椅子2の右前柱11及び右後柱12又は椅子2の左前柱21及び左後柱22との間の間隔よりも短い。2つの第1パイプ311iの両端部には、それぞれ連結部35iが設けられている。第1パイプ311iの長さは、2つの連結部35iが第1パイプ311iの両端部にそれぞれ取り付けられた状態において、椅子2の右脚体10に取り付けられる2つの第1脚端30又は椅子2の左脚体20に取り付けられる2つの第2脚端40との間の間隔よりも短いことがより好ましい。
【0088】
連結部35iは、第1パイプ311iの端部を覆うキャップ状に形成された樹脂成形品である。すなわち、連結部35iは、第1パイプ311iの端部を嵌め込み可能な形状であり、第1パイプ311iの端部に嵌め込むことで固定される。このように、4つの連結部35iをキャップ状に形成することによって、連結部を間隔保持部に溶接又は締結部材を用いて固定する構成と比較して4つの連結部35iの間隔保持部31iへの取り付けが容易となるため、生産性を向上させることができる。連結部35iは、椅子2の脚を挿入可能な溝351iを有する。4つの連結部35iは、連結部35iに設けられる溝351iが下方を向いて開口するように、2つの第1パイプ311iの両端部にそれぞれ取り付けられる。
【0089】
4つの第2パイプ312iは、連結機器3iが床面に配置された状態における間隔保持部31iにおいて、所定の間隔の長さ方向、すなわち左右方向に長さを有する。4つの第2パイプ312iの長さは、所定の間隔の長さと同程度である。4つの第2パイプ312iは、互いに同程度の間隔を保持して平行に配置されるように、2つの第1パイプ311iを所定の間隔を保持して連結する。すなわち、4つの第2パイプ312iは、2つの第1パイプ311iの間に配置され、2つの第1パイプ311iに対してそれぞれ垂直に溶接等によって固定される。なお、連結機器3iでは、互いに同程度の間隔を保持して平行に配置された4つの第2パイプ312iが棚部として機能する。
【0090】
図26に示す椅子セット1iのように、連結機器3iは、2つの椅子2を連結可能である。具体的には、2つの椅子2のうち、一方の椅子2の左下柱23及び他方の椅子2の右下柱13にそれぞれ2つの連結部35iを上方から連結させることで、2つの椅子2の間に連結機器3iが取り付けられる。図26に示す例のように、1つ目の椅子2の左下柱23に取り付けられた2つの第2脚端40の間、及び、2つ目の椅子2の右下柱13に取り付けられた2つの第1脚端30の間に、当該連結機器3iが有する4つの連結部35iが上方から配置されてもよい。このように配置された4つの連結部35iは、左下柱23及び右下柱13の長さ方向に滑った場合にも、2つの第1脚端30及び2つの第2脚端40に当接する。このため、椅子2の2つの第1脚端30及び2つの第2脚端40の間で、4つの連結部35iの前後方向の移動の範囲が制限される。その結果、椅子2に対する連結機器3iの前後方向の移動の範囲を制限することが可能である。これにより、連結機器3iによって連結された2つの椅子2同士のずれを抑制することができる。
【0091】
また、連結機器3iは、図27に示すように、1つの椅子2の座体50の下方に着脱可能に取り付けられていてもよい。具体的には、1つの椅子2の右下柱13及び左下柱23にそれぞれ2つの連結部35iを上方から連結させることで、1つの椅子2に連結機器3iが取り付けられていてもよい。この場合、所定の間隔は、椅子2の右下柱13及び左下柱23同士の間の間隔と同じになる。すなわち、2つの第1パイプ311iの前方側又は後方側にそれぞれ取り付けられた連結部35iの溝351i同士の間隔が、椅子2の右下柱13及び左下柱23同士の間の間隔と同じになる。換言すると、間隔保持部31iは、所定の間隔の長さ方向に沿って配置された前方側の2つの連結部35i同士を椅子2の右下柱13及び左下柱23同士の間の間隔と同程度の長さの間隔を保持して繋ぐ。また、間隔保持部31iは、所定の間隔の長さ方向に沿って配置された後方側の2つの連結部35i同士を椅子2の右下柱13及び左下柱23同士の間の間隔と同程度の長さの間隔を保持して繋ぐ。これにより、連結機器3iは、2つの椅子2を間隔を空けて連結したり、2つの椅子2の連結に用いないときに1つの椅子2の下方に収納して荷物等を置いたりすることも可能に取り付けられたり、と様々な用途に用いることが可能である。
【0092】
(3k)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0093】
1,1a~1c,1i…椅子セット、2,2a…椅子、3,3a~3i…連結機器、10…右脚体、11…右前柱、12…右後柱、13…右下柱、20…左脚体、21…左前柱、22…左後柱、23…左下柱、30,30h…第1脚端、31,31a~31e,31i…間隔保持部、32…凸状連結部、33…凹状連結部、34,34c,34f…棚部、35,35h,35i…連結部、36…締結部材、40,40h…第2脚端、50…座体、60…背もたれ、311,311a,311i…第1パイプ、312,312a,312i…第2パイプ、321…凸側本体部、322…凸側係合部、323…凸側固定部、324…凸側接地部、325…凸側貫通孔、326…延出部、327…切欠部、328…係合片、331…凹側本体部、332…凹側係合部、333…凹側固定部、334…凹側接地部、335…凹側貫通孔、336…嵌合突起、337…嵌合壁部、338…空間、351,351h,351i…溝、352h…開口部分。
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