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  • 特開-詰め替え用漏斗 図1
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  • 特開-詰め替え用漏斗 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022040426
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】詰め替え用漏斗
(51)【国際特許分類】
   B67C 11/02 20060101AFI20220304BHJP
【FI】
B67C11/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020145140
(22)【出願日】2020-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】320008890
【氏名又は名称】宮口 一美
(74)【代理人】
【識別番号】100209668
【弁理士】
【氏名又は名称】樋田 成人
(72)【発明者】
【氏名】宮口 一美
【テーマコード(参考)】
3E079
【Fターム(参考)】
3E079AA10
3E079AB01
3E079BB03
3E079HH06
3E079HH07
(57)【要約】
【課題】シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等に限らず、塩、胡椒、調味料、香辛料などの粉体又は顆粒状物も含めて、本来の容器等に詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる漏斗を開発し提供することを課題とする。
【解決手段】上部開口部側の径を大きく下部開口部側の径を小さくした漏斗(ジョウゴ)であって、前記上部開口部側から下部側へ向かって狭まるV字状の切り溝、加えて及び前記V字状の切り溝の反対側の前記上部開口部から上方へ伸びる支え棒部を具備することに特徴を有する詰め替え用漏斗。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口部側の径を大きく下部開口部側の径を小さくした逆円錐状の漏斗(ジョウゴ)であって、
前記上部開口部側から下部側へ向かって狭まるV字状の切り溝
を具備することに特徴を有する詰め替え用漏斗。
【請求項2】
前記逆円錐状の漏斗(ジョウゴ)であって、
更に、前記V字状の切り溝の反対側の前記上部開口部から上方へ伸びる支え棒部と
を具備することに特徴を有する請求項1に記載の詰め替え用漏斗。
【請求項3】
前記上部開口部が楕円形状であることに特徴を有する請求項1乃至2の何れか1項に記載の詰め替え用漏斗。
【請求項4】
前記上部開口部の径が詰め替え用液体の入った詰め替え袋を逆さに挿入することができる10cm乃至20cmであり、
前記V字状の切り溝の前記開口部の幅が前記詰め替え袋を支え保持することができる2cm乃至5cmであり、前記V字状の切り溝の深さが5cm乃至10cmであり、
前記支え棒部の長さが空気供給切り込み部を有する前記詰め替え袋の前記切り込み部に挿入することができる5cm乃至15cmであること
に特徴を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の詰め替え用漏斗。
【請求項5】
前記支え棒部の先端部には吊り下げ用穴部を具備することに特徴を有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の詰め替え用漏斗。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗剤等容器内に例えばシャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等が無くなったとき又は残量 が少なくなったときに、詰め替え用の洗剤液等を補充として注入するときに詰め替え用洗剤液等がこぼれたり、漏れ出ないようにするための詰め替え用漏斗に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等は、その容器を繰り返し使用することによって廃棄プラスチック等の廃棄物の削減につながる。そのために昨今は、シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等は、軟質性の詰替え用袋に入った状態で詰め替え用として販売されている。
【0003】
上記の詰め替え用袋は、一般的に上部先端部を開封し、シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等の本来の容器の開口部に、その開封部を逆さに挿入して、新たな詰め替え用洗浄液等を自然下降充填させる形態となっている。また、詰め替え用袋はビニールやポリエステル、ポリエチレン等の軟質性袋であるため、上部から柔らかく押さえつけながら内容物である洗浄剤等を早く下降させ容器に充填させることもできる。
【0004】
また詰め替え用袋の底部には、空気供給切り溝等を設け、その部分を切ることによって、詰め替え用袋を逆さにして洗浄液等を詰め替える際、空気が袋内に侵入し、内容液をスムーズに下降充填させることができるようにした詰め替え袋も多い。
【0005】
しかし、シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等の本来の容器は、内容物である洗浄液等が無くなったか又は減少したときであるため軽くて、座りが悪く安定しにくい。そこへ、新たな洗浄液等が十分入った詰替え用洗浄液等の重い袋を上から開口部へと挿入し洗浄液等を充填させなければならないため、詰め替え用袋と本来の容器共に全体として不安定であり、倒れたり、洗浄液等をこぼしたり漏れ出たりさせてしまうことが多い。
【0006】
このような、詰め替え用洗浄液等の容器への再充填を容易化するために下記のよう様々な技術開発が成されてきた。
【0007】
たとえば、特許文献1では、詰め替え用洗剤液を洗剤容器の容器本体に注入するときに前記洗剤容器の容器本体の口首部の上端開口部に差し込む詰め替え用補助具であって、上端の外径を前記上端開口部の直径より大きく下端の外径を前記上端開口部の直径より小さくし、前記詰め替え用洗剤液を流動可能な空洞を有し、下端縁部形状を山谷状にした中空筒状体と、前記中空筒状体の空洞内の2か所に、流路を横断させて設けた前記詰め替え用洗剤液を通過させる複数の液通過用網状体とを備えることを特徴とする詰め替え用補助具についての技術思想が開示されている。
【0008】
しかし、この例では、技術思想である詰め替え用補助具が小さく、詰め替え用洗剤液の入った袋などの容器を手で押さえていなければならない。また、その容器が大きければ、本来の充填させるべき容器とのバランスが悪く、結局、こぼしたり、倒れて漏洩したりすることにつながり、本来の目的を達成することが困難となり、根本的な解決策を提示したことには至っていない。
【0009】
また特許文献2では、不使用時には平面状に折り畳んでおくことができ、使用時には立体状に組み立てることができる組立式の漏斗であって、漏斗本体と、脚部と、係止部とからなり、該漏斗本体は、少なくとも四枚以上の偶数枚からなる平面視台形状のパネル部材を環状に繋ぎ合わせて形成されており、該パネル部材を繋ぎ合わせている箇所は溝状の折り曲げ部になっているとともに、立体状に組み立てた際に側面から見た開き角度が鈍角になるように形成されており、該脚部は、複数の柱状部材から形成されており、該漏斗本体の下部から軸方向に延設されていて、該漏斗本体を形成する個々のパネル部材に一つ置きに取り付けられており、該係止部は、該漏斗本体の外周面から外側に向かって突出するようにして設けられていることを特徴とする組立式漏斗についての技術思想が開示されている。
【0010】
しかし、この例においても、技術思想である組み立てて用いる漏斗は、いくつかのパーツに分離し保管することができるが、使用するたびに組み立てる必要があることから煩雑であり簡易的な使用には適さない。また、この技術思想でも上記と同様に、詰め替え用洗剤液の入った袋などの容器を上部に固定する方法については言及されておらず、図等から類推しても詰め替え用洗剤液等が入っている容器が大きければ手で押さえていなければならない。そして、本来の充填させるべき容器とのバランスが悪く、結局、こぼしたり、倒れて漏洩したりすることにつながり、本来の目的を達成することが困難となり、根本的な解決策を提示したことには至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第6081009号公報
【特許文献2】特開2014-181041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明はこうした従来技術上の問題点を解決することを企図したものであり、シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等に限らず、塩、胡椒、調味料、香辛料などの粉体又は顆粒状物も含めて、本来の容器等に、詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる漏斗を開発し提供することをその目的及び課題とする。そして、安価で誰もが採用し、扱いやすく経済効率も格段に向上させることの可能な詰め替え漏斗を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
かかる課題を解決するため、本発明に係る詰め替え用漏斗(ジョウゴ)は、上部開口部側の径を大きく下部開口部側の径を小さくした逆円錐状の漏斗(ジョウゴ)であって、前記上部開口部側から下部側へ向かって狭まるV字状の切り溝を具備することに特徴を有する。加えて、本発明に係る詰め替え用漏斗(ジョウゴ)は、上部開口部側の径を大きく下部開口部側の径を小さくした逆円錐状の漏斗(ジョウゴ)であって、前記上部開口部側から下部側へ向かって狭まるV字状の切り溝と、更に、前記V字状の切り溝の反対側の前記上部開口部から上方へ伸びる支え棒部とを具備する特徴を有することもできる。
【0014】
つまり、本発明に係る詰め替え用漏斗は、例えばシャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などを詰め替え用袋体から本来の容器に移し詰め替える際に使用する漏斗に関する発明であって、逆さに本来の容器にセットすべき詰め替え用袋体を漏斗のV字状の切り溝で支え保持して、液体等の内容物の自然下降をこぼさず、漏らさず、作業性よく補助する漏斗である。
【0015】
V字状の切り溝は、詰め替え用袋体を挟み込む形態で保持するため、詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さずに自然に行うことができる。また、支え棒部は、例えば詰め替え用袋体に設けられた空気用切込み部を切ることによってできた開口部に先端を挿入させることによって、詰め替え用袋体を支え保持して、倒れることを防止することができる。加えて本発明に係る詰め替え用漏斗の支え棒部は、壁等に寄りかからせることによって、本来の容器及び詰め替え用袋体を安定化させ倒れることを防止する。また、この支え棒部は、詰め替え用袋体に設けられた空気用切込み部を切ることによってできた開口部に先端を挿入させるか否かを問わず、詰め替え用袋体自体を支える機能をも発揮することができる。当然ではあるが、詰め替え用袋体に空気用切込み部が設けられていない場合は、ハサミで一箇所切って空気用切込み部を形成してもよいことは言うまでもない。
【0016】
つまり、本発明に係る詰め替え用漏斗は、単なる液体状内容物を本来の容器の小さな口に注ぎ込むための通常の漏斗ではなく、本来の容器及び詰め替え用袋体を保持し安定化させる機能をも有する新たな機能漏斗である。本発明に係る詰め替え用漏斗は、その材質や大きさを限定するものではない。大きさサイズについては請求項3においてのみ好ましい寸法を主張する。
【0017】
本発明に係る詰め替え用漏斗は、前記上部開口部が楕円形状である態様をとることもできる。上部開口部が楕円形状である場合は、詰め替え用袋体を一層安定に保持することができる。加えて、本発明に係る詰め替え用漏斗のこの楕円形状は、壁等に寄りかからせることによっても、本来の容器及び詰め替え用袋体を安定化させ、倒れることを防止する。この楕円形状は正確な楕円である必要はなく、詰め替え用袋体をV字状の切り溝と共に安定に保持することができる形状であればよい。
【0018】
本発明に係る詰め替え用漏斗は、その詰め替え用内容物が液体状物であることに限定はしていない。塩、胡椒、調味料、香辛料などの粉体又は顆粒状物も含めて、本来の容器等に、詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる漏斗である。
【0019】
本発明に係る詰め替え用漏斗は、例えば、詰め替え用内容物が液体状物であるシャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等、又は塩、胡椒、調味料、香辛料などの粉体等である場合は、前記上部開口部の径が詰替え用液体の入った詰め替え袋を逆さに挿入することができる略10cm乃至略20cmであり、前記V字状の切り溝の前記開口部の幅が前記詰め替え袋を支え保持することができる略2cm乃至略5cmであり、前記V字状の切り溝の深さが略5cm乃至略10cmであり、前記支え棒部の長さが空気供給切り込み部を有する前記詰め替え袋の前記切り込み部に挿入することができる略5cm乃至略15cmである形態をとることができる。
【0020】
上記寸法は一般的なシャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等、又は塩、胡椒、調味料、香辛料などの粉体等の詰め替え用袋体である場合は、本発明に係る詰め替え用漏斗として非常に好適な寸法であり、本来の容器等に、詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる。最適な寸法については後述する。
【0021】
加えて、本発明に係る詰め替え用漏斗は、前記支え棒部の先端部には吊り下げ用穴部を具備する形態をとることができる。支え棒部の上部の吊り下げ穴は、本発明に係る詰め替え漏斗を保管する際、掛かり留めし吊るして保管することもできる。
【0022】
なお、本発明は上述した形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部であることを主張する。
【0023】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によればシャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等に限らず、塩、胡椒、調味料、香辛料などの粉体又は顆粒状物も含めて、本来の容器等に詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる漏斗を提供することができる。そして、誰もが採用し、扱いやすく、安価で経済効率も格段に向上させることの可能な詰め替え漏斗を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)の全体イメージを示した斜視概念図である。
図2】本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)を使用している状態を示した概念図である。
図3】本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)を斜め上方から示した概念図である。
図4】本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)の全体イメージを示した斜視概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、図示及び説明を省略し、且つ説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)の全体イメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1は、略円錐状を逆さにした一般的な漏斗と同様の形態であるが、上部開口部11にV字状切り溝部13を有する。また、V字状切り溝部13の反対側の上部開口部11には、上部に吊り下げ穴15を有する支え棒部14を具備する。
【0028】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗の下部開口部12は、狭い排出口を有し、その形状を特に限定するものではない。下部開口部12の口径や開口部の形状を図1のように斜めカット形状にするかを限定するものではない。内容物である液状体又は粒状体の粘度や粒度に応じて適宜選択されればよい。また本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗の材質は、軟質性の合成樹脂や紙質または金属であってもよく、技術思想としては、全体の大きさや略円錐形の詳細形状を特に限定するものではない。但し、好ましい寸法については後述する。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)を使用している状態を示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1は、漏斗の内部に詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16を包み込む態様で使用される。詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16は、逆さに固定されて、詰め替え用洗浄液等は注ぎ口を下にして、下部開口部12から空の容器18に下降充填される。
【0030】
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1のV字状切り溝部13は、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16を挟み込み、倒れないように固定することができる。V字状切り溝部13の幅や長さについても本技術思想としては詳細形状を特に限定するものではないが、好ましい寸法については後述する。つまり、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1の大きさ形状は、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16や本来の詰め替え充填される容器18の大きさに応じて任意に設定されればよい。
【0031】
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1の支え棒部14は、例えば、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16には、底部近傍に空気用切込み部17を施された物が多く、その空気用切込み部17の開口部に支え棒部14を挿入固定することによって、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16を押さえて、倒れないように固定することができる。これにより、本来の容器等に詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる。
【0032】
詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16に、空気用切込み部17が施されていない場合は、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1の支え棒部14を、壁等に沿って充てがうことにより、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16及び本来の詰め替え充填される容器18を安定的に固定することに役立ち、内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる。図1に示したが、支え棒部14の上部の吊り下げ穴15は、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1を保管する際、掛かり留めし吊るして保管することもできる。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)を斜め上方から示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1の上部開口部11の形状は略楕円形の形態をとってもよい。こうすることによって、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16が軟質で腰がない態様のものである場合は、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16を左右から押さえ固定し、倒れることを防止することができる。
【0034】
図4は、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗(ジョウゴ)の全体イメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、図1に加えて本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1を、例えば、シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等の詰め替えに用いる場合について、各部の望ましい寸法について記載する。
【0035】
図4に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1の上部開口部11の径20の寸法は、詰替え用液体の入った詰め替え用容器又は袋16を逆さに挿入することができる10cm乃至20cm程度であり、好ましくは略14cmがよい。本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1の長さ21は、8cm乃至15cm程度であり、好ましくは略10cmがよい。
【0036】
また、V字状の切り溝部13の開口部のV字幅24は、詰め替え用容器又は袋を支え保持することができる2cm乃至5cm程度であり、好ましくは略3cmがよい。V字状切り溝部13の深さ23は、5cm乃至10cm程度であり、好ましくは6乃至7cmがよい。V字状の角度は30度程度が好ましい。
【0037】
同様に図4に示すように、本発明の一実施形態に係る詰め替え漏斗1の支え棒部14の長さ22は、空気供給切り込み部を有する詰め替え用容器又は袋16の切り込み部に挿入することができる5cm乃至15cm程度であり、好ましくは8乃至10cmがよい。下部開口部12の長さ25は2cm乃至2.5cmであって外形は1.7cm程度が好ましい。
【0038】
しかし本発明に係る詰め替え漏斗の技術思想は、上記好ましい寸法に形状を限定するものではなく、あくまでも、詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋16や本来の詰め替え充填される容器18の大きさ、そして充填される内容物の物理的性質に応じて任意に設定されればよい。いずれの形態も本技術思想の範囲内のものである。
【0039】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
上述したように、本願に係る発明によれば、シャンプーやお風呂用洗剤、トイレ用洗剤、食器用洗剤などの洗剤液等に限らず、塩、胡椒、調味料、香辛料などの粉体又は顆粒状物も含めて、本来の容器等に詰め替え用袋体に入った内容物を充填させる際、倒さず、こぼさず、漏らさず、作業性よく容易に且つ自然に行うことができる漏斗を開発し提供することができる。そして、安価で誰もが採用し扱いやすく経済効率も格段に向上させることの可能な詰め替え漏斗を提供することができる。
【0041】
また、本発明の技術思想は、家庭用の洗浄液や調味料に限定されることなく、あらゆる素材や工業的用途に対しても、利用・適用可能である。よって、本願は、家庭用食品業に限らず各種産業に対しても大きな有益性をもたらすものである。
【符号の説明】
【0042】
1 詰め替え漏斗(ジョウゴ)
11 上部開口部
12 下部開口部
13 V字状切り溝部
14 支え棒部
15 吊り下げ穴
16 詰め替え用洗浄液等の入った容器又は袋
17 空気用切り込み部
18 本来の容器
20 上部開口部径
21 漏斗の長さ
22 支え棒部長さ
23 V字状切り溝部長さ(深さ)
24 V字状切り溝部幅
25 下部長さ

図1
図2
図3
図4