(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022040691
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】シフトバイワイヤ装置
(51)【国際特許分類】
F16H 61/00 20060101AFI20220304BHJP
F16H 61/28 20060101ALI20220304BHJP
F16H 61/12 20100101ALI20220304BHJP
【FI】
F16H61/00
F16H61/28
F16H61/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020145516
(22)【出願日】2020-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(74)【代理人】
【識別番号】100202728
【弁理士】
【氏名又は名称】三森 智裕
(72)【発明者】
【氏名】謝 川
(72)【発明者】
【氏名】間瀬 久康
【テーマコード(参考)】
3J067
3J552
【Fターム(参考)】
3J067AA01
3J067AA21
3J067AB23
3J067DB32
3J067DB35
3J067FB73
3J067FB76
3J067FB78
3J067GA01
3J552NA01
3J552PB02
3J552QB07
3J552QC01
3J552QC10
3J552VB10W
3J552VB10X
(57)【要約】
【課題】アクチュエータに供給される電圧が小さくなることに起因して、アクチュエータの駆動能力(効率)が低下するのを抑制することが可能なシフトバイワイヤ装置を提供する。
【解決手段】このシフトバイワイヤ装置100は、シフト位置に応じてシフト切り替えを行うシフト切替部材20と、シフト切替部材20を駆動するモータ1(アクチュエータ)と、を備える。また、シフトバイワイヤ装置100は、モータ1を電気的に制御する制御基板11と、制御基板11に電力を供給する外部電源101とは別個に内部に設けられ、制御基板11を介してモータ1に電力を供給する蓄電素子12(内部電源)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シフト位置に応じてシフト切り替えを行うシフト切替部材と、
前記シフト切替部材を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータを電気的に制御する制御基板と、
前記制御基板に電力を供給する外部電源とは別個に内部に設けられ、前記制御基板を介して前記アクチュエータに電力を供給する内部電源と、を備える、シフトバイワイヤ装置。
【請求項2】
前記内部電源は、前記外部電源から出力される電力により充電される蓄電素子を含み、
前記蓄電素子は、前記外部電源により充電された電力を前記制御基板を介して前記アクチュエータに供給するように構成されている、請求項1に記載のシフトバイワイヤ装置。
【請求項3】
前記制御基板は、ワイヤハーネスを介して前記外部電源と電気的に接続されているとともに、前記ワイヤハーネスを介して前記外部電源から供給される電力を前記アクチュエータに供給するための配線経路である駆動系経路を含み、
前記駆動系経路と前記蓄電素子とを電気的に接続するバスバーをさらに備え、
前記蓄電素子は、前記ワイヤハーネスを介して前記外部電源から前記駆動系経路に供給される電力が前記バスバーを介して供給されることにより充電されるように構成されている、請求項2に記載のシフトバイワイヤ装置。
【請求項4】
前記制御基板は、前記外部電源と前記蓄電素子との間に設けられ、前記外部電源から出力される電力による前記蓄電素子の充電状態を制御する充電制御回路を含む、請求項2または3に記載のシフトバイワイヤ装置。
【請求項5】
前記蓄電素子は、前記アクチュエータに電力を供給する第1蓄電素子と、前記第1蓄電素子とは独立して設けられ、前記第1蓄電素子が異常である場合に前記アクチュエータに電力を供給する第2蓄電素子と、を含む、請求項2~4のいずれか1項に記載のシフトバイワイヤ装置。
【請求項6】
前記制御基板を収容する筐体部をさらに備え、
前記筐体部は、前記内部電源をさらに収容するように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のシフトバイワイヤ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフトバイワイヤ装置に関し、特に、シフト切替部材を駆動するアクチュエータを備えるシフトバイワイヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シフト切替部材を駆動するアクチュエータを備えるシフトバイワイヤ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、パーキングロック機構(シフト切替部材)を駆動するアクチュエータを制御するSBW-ECUが開示されている。SBW-ECUは、主電源である第1電源または予備電源である第2電源から供給される電力によって作動する。SBW-ECUは、電源切替部と、電源異常判定部とを含む。電源切替部は、第1電源からの第1電力の供給が失陥したことを電源異常判定部が判定した場合、電力を供給する電源を第2電源に切り替えるように構成されている。第1電源および第2電源の各々は、車両に備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のシフトバイワイヤ装置では、車両に備えられている(すなわちSBW-ECUの外部に設けられている)第2電源から、SBW-ECUに電力が供給されている。このため、第2電源とSBW-ECUとを接続する配線(ワイヤハーネス)が比較的長くなることに起因して、第2電源の各々とSBW-ECUとの間の抵抗が大きくなる。さらに、ワイヤハーネスを接続するための端子が必要な分、抵抗がさらに大きくなる。このため、配線間の比較的大きい抵抗成分により、第2電源からアクチュエータに供給される(有効)電圧が小さくなる(電圧の低下が大きくなる)という不都合がある。この場合、アクチュエータの駆動能力(効率)が低下するという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、アクチュエータに供給される電圧が小さくなることに起因して、アクチュエータの駆動能力(効率)が低下するのを抑制することが可能なシフトバイワイヤ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるシフトバイワイヤ装置は、シフト位置に応じてシフト切り替えを行うシフト切替部材と、シフト切替部材を駆動するアクチュエータと、アクチュエータを電気的に制御する制御基板と、制御基板に電力を供給する外部電源とは別個に内部に設けられ、制御基板を介してアクチュエータに電力を供給する内部電源と、を備える。
【0008】
この発明の一の局面によるシフトバイワイヤ装置では、上記のように、外部電源とは別個の内部電源を、シフトバイワイヤ装置の内部に設ける。これにより、外部電源とは別個の電源がシフトバイワイヤ装置の外部に設けられる場合に比べて、外部電源とは別個の電源(内部電源)とシフトバイワイヤ装置(制御基板)との間の配線長を短くすることができる。これにより、内部電源と制御基板との間の抵抗を小さくすることができる。その結果、内部電源から(制御基板を介して)アクチュエータに供給される電圧が小さくなる(電圧の低下が大きくなる)のを抑制することができる。これにより、アクチュエータに供給される電圧が小さくなることに起因して、アクチュエータの駆動能力(効率)が低下するのを抑制することができる。
【0009】
上記一の局面によるシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、内部電源は、外部電源から出力される電力により充電される蓄電素子を含み、蓄電素子は、外部電源により充電された電力を制御基板を介してアクチュエータに供給するように構成されている。
【0010】
このように構成すれば、内部電源の電力を外部電源の電力を用いて容易に生成することができる。
【0011】
上記内部電源が蓄電素子を含むシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、制御基板は、ワイヤハーネスを介して外部電源と電気的に接続されているとともに、ワイヤハーネスを介して外部電源から供給される電力をアクチュエータに供給するための配線経路である駆動系経路を含み、駆動系経路と蓄電素子とを電気的に接続するバスバーをさらに備え、蓄電素子は、ワイヤハーネスを介して外部電源から駆動系経路に供給される電力がバスバーを介して供給されることにより充電されるように構成されている。
【0012】
このように構成すれば、駆動系経路と蓄電素子とがバスバーにより電気的に接続されるので、駆動系経路と蓄電素子とがワイヤハーネスにより電気的に接続される場合に比べて、使用されるワイヤハーネスの量を低減することができる。その結果、蓄電素子をワイヤハーネスに接続するための端子が不要となり、蓄電素子と制御基板との間の抵抗をさらに小さくすることができる。
【0013】
上記内部電源が蓄電素子を含むシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、制御基板は、外部電源と蓄電素子との間に設けられ、外部電源から出力される電力による蓄電素子の充電状態を制御する充電制御回路を含む。
【0014】
このように構成すれば、蓄電素子の充電状態をシフトバイワイヤ装置(充電制御回路)により自立的に制御することができる。その結果、外部電源が設けられる車両側において蓄電素子の充電を制御する場合に比べて、車両側の制御を簡略化することができる。
【0015】
上記内部電源が蓄電素子を含むシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、蓄電素子は、アクチュエータに電力を供給する第1蓄電素子と、第1蓄電素子とは独立して設けられ、第1蓄電素子が異常である場合にアクチュエータに電力を供給する第2蓄電素子と、を含む。
【0016】
このように構成すれば、第1蓄電素子が異常になった場合でも、第2蓄電素子によりアクチュエータに電力を供給することができる。
【0017】
上記一の局面によるシフト装置において、好ましくは、制御基板を収容する筐体部をさらに備え、筐体部は、内部電源をさらに収容するように構成されている。
【0018】
このように構成すれば、制御基板と内部電源とが筐体部の外部に露出されていないので、制御基板と内部電源との間の配線を、絶縁被覆されていないバスバーにより容易に構成することができる。また、内部電源が筐体部の外部に配置されている場合に比べて、制御基板と内部電源との間の配線をより短くすることができる。
【0019】
なお、上記一の局面によるシフトバイワイヤ装置において、以下のような構成も考えられる。
【0020】
(付記項1)
すなわち、上記筐体部を備えるシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、アクチュエータは、筐体部に収容されているとともに、アクチュエータ用バスバーにより制御基板と電気的に接続されている。
【0021】
このように構成すれば、制御基板とアクチュエータとが筐体部の外部に露出されていないので、制御基板とアクチュエータとの間の配線を、絶縁被覆されていないバスバーにより容易に構成することができる。また、アクチュエータが筐体部の外部に配置されている場合に比べて、制御基板とアクチュエータとの間の配線をより短くすることができる。
【0022】
(付記項2)
上記内部電源が蓄電素子を含むシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、アクチュエータは、外部電源からは電力が供給されずに、外部電源から出力される電力により充電された内部電源から電力が供給されるように構成されている。
【0023】
このように構成すれば、外部電源において電圧変動が生じた場合でも、アクチュエータに供給される電圧が変動するのを抑制することができる。
【0024】
(付記項3)
上記制御基板が充電制御回路を含むシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、充電制御回路は、前記内部電源の出力電圧を、所定の電圧値に維持するように構成されている。
【0025】
このように構成すれば、内部電源からアクチュエータに電力が供給される場合に、アクチュエータに供給される電圧を所定の電圧値に維持することができる。
【0026】
(付記項4)
上記制御基板が充電制御回路を含むシフトバイワイヤ装置において、好ましくは、制御基板は、アクチュエータを駆動するアクチュエータ駆動回路と、アクチュエータ駆動回路と充電制御回路との間に設けられ、蓄電素子からアクチュエータへの電力の供給を制御する駆動制御回路と、をさらに含む。
【0027】
このように構成すれば、充電制御回路を制御することにより蓄電素子に充電された電力を、駆動制御回路により適切に制御してアクチュエータに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】第1実施形態によるシフトバイワイヤ装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】第1実施形態によるシフトバイワイヤ装置の構成を示す断面図である。
【
図3】第2実施形態によるシフトバイワイヤ装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0030】
[第1実施形態]
図1および
図2を参照して、第1実施形態におけるシフトバイワイヤ装置100の構成について説明する。シフトバイワイヤ装置100は、電気自動車などの車両に搭載される。
【0031】
図1および
図2に示すように、車両では、乗員(運転者)がシフトレバー(またはシフトスイッチ)などの操作部を介してシフトの切替操作を行った場合に、変速機構部に対する電気的なシフト切替制御が行われる。すなわち、操作部に設けられたシフトセンサを介してシフトレバーの位置がシフトバイワイヤ装置100に入力される。そして、シフトバイワイヤ装置100に設けられた専用の制御基板11から送信される制御信号に基づいて、乗員のシフト操作に対応したP(パーキング)位置、R(リバース)位置、N(ニュートラル)位置およびD(ドライブ)位置のいずれかのシフト位置に変速機構部が切り替えらえる。このようなシフト切替制御は、シフトバイワイヤと呼ばれる。なお、P、R、NおよびD位置の各々は、特許請求の範囲の「シフト位置」の一例である。
【0032】
シフトバイワイヤ装置100は、モータ1と、シフト位置(P、R、NおよびD)に応じてシフト切り替えを行うシフト切替部材20と、を備える。モータ1は、シフト切替部材20を駆動するように構成されている。また、モータ1は、IPM(Interior Permanent Magnet)式のブラシレス三相モータである。なお、モータ1は、特許請求の範囲の「アクチュエータ」の一例である。
【0033】
シフトバイワイヤ装置100は、ECU(Electronic Control Unit)10を備える。ECU10は、モータ1を電気的に制御する制御基板11を含む。制御基板11は、基板に電子部品が実装された基板部品である。
【0034】
図2に示すように、シフトバイワイヤ装置100は、制御基板11を収容する筐体部30を備える。
【0035】
ここで、本実施形態では、モータ1は、筐体部30に収容されている。また、モータ1は、バスバー1a(
図1参照)により制御基板11と電気的に接続されている。具体的には、モータ1は、3相のバスバー1aにより、後述するアクチュエータ駆動回路15と電気的に接続されている。
【0036】
制御基板11とモータ1とが筐体部30の外部に露出されていないので、制御基板11とモータ1との間の配線を、絶縁被覆されていないバスバー1aにより容易に構成することが可能である。また、モータ1が筐体部30の外部に配置されている場合に比べて、制御基板11とモータ1との間の配線をより短くすることが可能である。
【0037】
図1に示すように、制御基板11は、ワイヤハーネス101aを介して外部電源101と電気的に接続されている。外部電源101は、制御基板11に電力を供給するように構成されている。なお、ワイヤハーネス101aと制御基板11とは、図示しない接続端子を介して接続されている。なお、外部電源101は、たとえばリチウムイオンバッテリにより構成される。
【0038】
また、制御基板11は、ワイヤハーネス101aを介して外部電源101から供給される電力をモータ1に供給するための配線経路である駆動系経路10aを含む。なお、駆動系経路10aとは、外部電源101からモータ1までの経路全体を意味する。
【0039】
また、シフトバイワイヤ装置100(ECU10)には、制御系電源11aが設けられている。制御系電源11aは、ECU10(制御基板11)および後述するMCU17等の制御系IC部品に電流(電力)を供給するように構成されている。なお、制御系電源11aは、制御基板11に実装されている。
【0040】
制御系電源11aは、外部電源101から電力が供給されている。また、制御基板11には、制御系電源11aから外部電源101に電流が逆流するのを防止するダイオード11bが設けられている。なお、図示は省略するが、制御系電源11aには、後述する蓄電素子12からも図示しないダイオードを介して電力が供給されるように構成されている。これにより、外部電源101の異常時にも、蓄電素子12の電力が制御系電源11aに供給されるので、制御系回路(後述するMCU17等)が停止するのを防止することが可能である。なお、制御系電源11aは、外部電源101(蓄電素子12)から供給される12Vの電圧を5Vの電圧に変換するように構成されている。
【0041】
ここで、本実施形態では、制御基板11を介してモータ1に電力を供給する蓄電素子12を備える。蓄電素子12は、外部電源101とは別個に内部に設けられている。すなわち、蓄電素子12は、ECU10の内部に設けられている。言い換えると、蓄電素子12は、ECU10の構成部品である。なお、蓄電素子12は、特許請求の範囲の「内部電源」の一例である。
【0042】
蓄電素子12は、外部電源101から出力される電力により充電されるように構成されている。蓄電素子12は、第1蓄電素子12aと、第1蓄電素子12aとは独立して設けられる第2蓄電素子12bとを含む。
【0043】
また、蓄電素子12(第1蓄電素子12aおよび第2蓄電素子12b)は、たとえば、長寿命の蓄電素子であるリチウムイオンキャパシタまたはリチウムイオンバッテリなどにより構成されている。また、蓄電素子12の容量は、少なくとも2回のP操作(パーキング操作)を行うことが可能な大きさであることが望ましい。たとえば、蓄電素子12の容量は、数Fである。ここで、蓄電素子12は、通常時には小電流通電するとともに、作動時には大電流通電(放電)する。したがって、蓄電素子12が少なくとも2回のP操作(パーキング操作)を行うことが可能な容量を有することにより、車両の走行時に外部電源101からの電力供給が途絶えた場合でも、蓄電素子12に充電されている電力を用いて少なくとも1回のP操作を行うことが可能となる。
【0044】
ここで、本実施形態では、蓄電素子12は、外部電源101により充電された電力を制御基板11を介してモータ1に供給するように構成されている。具体的には、第1蓄電素子12aは、モータ1に電力を供給するように構成されている。一方、第2蓄電素子12bは、第1蓄電素子12aが異常である場合にモータ1に電力を供給するように構成されている。すなわち、第2蓄電素子12bは、蓄電素子12によるモータ1への電力供給の信頼性を保つために設けられた冗長的な素子である。
【0045】
また、モータ1は、外部電源101からは電力が供給されずに、外部電源101から出力される電力により充電された蓄電素子12から電力が供給されるように構成されている。すなわち、外部電源101は、直接的にモータ1を駆動するために設けられておらず、蓄電素子12を充電する(および制御系電源11aに電力を供給する)ために設けられている。また、モータ1は、常時、蓄電素子12に充電された電力により駆動されるように構成されている。これにより、外部電源101が異常になった場合等に、モータ1に電力を供給する電源を外部電源101から蓄電素子12に切り替えるといった複雑な制御ロジックが不要となる。その結果、外部電源101が異常になった場合等におけるECU10の処理を簡易にすることが可能である。また、蓄電素子12を外部電源101の異常時のみに使用する場合に比べて、蓄電素子12の利用効率(利用頻度)を向上させることが可能である。また、外部電源101において電圧変動が生じた場合でも、モータ1に供給される電圧が変動するのを抑制することが可能である。
【0046】
また、制御基板11は、充電制御回路13と、駆動制御回路14と、アクチュエータ駆動回路15と、を含む。充電制御回路13は、外部電源101と蓄電素子12との間に設けられている。また、駆動制御回路14は、アクチュエータ駆動回路15と充電制御回路13との間に設けられている。充電制御回路13と駆動制御回路14とアクチュエータ駆動回路15とは直列に接続されている。
【0047】
ここで、本実施形態では、充電制御回路13は、外部電源101から出力される電力による蓄電素子12の充電状態を制御するように構成されている。具体的には、充電制御回路13は、蓄電素子12の出力電圧を、所定の電圧値(たとえば12V)に維持するように構成されている。すなわち、外部電源101の出力電圧が変動した場合でも、充電制御回路13により蓄電素子12からの出力電圧が所定の電圧値に維持される。その結果、モータ1に供給される電圧を所定の電圧値に維持することが可能である。
【0048】
また、蓄電素子12からモータ1に流れる電流は、モータ1を駆動するために比較的大きくする(たとえば30A程度)必要がある。一方、外部電源101から蓄電素子12に流れる電流は、蓄電素子12を充電するためにのみ使用されるので、比較的小さくする(たとえば3A)ことが可能である。これにより、充電制御回路13に用いられる素子として、小電流対応の素子を選定することが可能である。その結果、充電制御回路13に用いられる素子を小型化することが可能である。
【0049】
また、外部電源101から蓄電素子12に流れる電流が比較的小さくなるので、外部電源101から瞬間的に大電流が流れる場合に比べて、車両に備えられる他のECUとの協調制御を容易に行うことが可能である。
【0050】
また、蓄電素子12をECU10(筐体部30)に内蔵させることにより、蓄電素子12と制御基板11とを電気的に接続するのにワイヤハーネスを用いる必要がなくなる。その結果、蓄電素子12からモータ1までの抵抗を比較的小さくすることが可能となる。これにより、蓄電素子12からモータ1までの抵抗が小さくなる分、蓄電素子12からモータ1までに配置されている素子(たとえば駆動制御回路14およびアクチュエータ駆動回路15に用いられる素子)として高抵抗の素子を用いても、蓄電素子12からモータ1までの全体的な抵抗が大きくなるのを容易に抑制することが可能である。
【0051】
また、駆動制御回路14は、蓄電素子12からモータ1への電力の供給を制御するように構成されている。具体的には、駆動制御回路14は、モータ1の駆動要求(トルク・電流・回転数など)に合わせて、内部のスイッチング素子のオンオフがタイミングよく制御される。これにより、充電制御回路13を制御することにより蓄電素子12に充電された電力を、駆動制御回路14により適切に制御してモータ1に供給することが可能である。
【0052】
また、モータ1からの回生電流が発生した場合、駆動制御回路14の制御機能により、蓄電素子12への回生が可能である。具体的には、モータ1の制御および蓄電素子12の管理(制御)は全てECU10により行われるので、蓄電素子12にエネルギーを回収する目的の回生制御を容易に行うことが可能である。その結果、車両側において回生が行われるのを抑制することが可能である。これにより、回生エネルギーが車両側において消費されるのを抑制することが可能である。
【0053】
また、蓄電素子12と駆動系経路10aとは後述するバスバー18を介して接続されているので、ワイヤハーネスを介して蓄電素子12と駆動系経路10aとが接続されている場合に比べて、回路インピーダンスが低い。その結果、回生時の逆起電圧によって駆動系経路10aに生じる回生電圧(リップル)を低減することが可能である。なお、回生電圧(リップル)は、回生電流と回路インピーダンスとの積により算出されるので、同じ大きさの回生電流であれば回路インピーダンスが低い方が回生電圧(リップル)を低減することが可能である。
【0054】
また、アクチュエータ駆動回路15は、蓄電素子12から供給される直流電力(電圧)を、アクチュエータ(モータ1)に適する駆動電力(電圧)に変換する。たとえば、アクチュエータ駆動回路15は、アクチュエータ(モータ1)が3相ブラシレスモータの場合は、蓄電素子12から供給される直流電力(電圧)を、3相の交流電力(電圧)に変換するように構成されている。すなわち、アクチュエータ駆動回路15は、3相のインバータ回路である。
【0055】
また、シフトバイワイヤ装置100(ECU10)には、平滑用のキャパシタ16が設けられている。キャパシタ16は、駆動制御回路14とアクチュエータ駆動回路15との間の駆動系経路10aと電気的に接続されている。キャパシタ16は、充電制御回路13によって、蓄電素子12と共に充電される。したがって、キャパシタ16には、充電制御回路13からの比較的小さい充電電流が流れる。これにより、キャパシタ16にインラッシュ電流(初期充電時等に発生する定格電流よりも大きなキャパシタ充電電流)が流れ込むのを抑制することが可能である。その結果、インラッシュ電流を抑制するために予め駆動系経路10aとは別ルートでキャパシタ16を充電するためのプリチャージ回路を設ける必要がない。
【0056】
シフトバイワイヤ装置100(ECU10)には、MCU(Micro Controller Unit)17が設けられている。MCU17は、ECU10に設けられる全ての部品を制御するように構成されている。たとえば、MCU17は、充電制御回路13、駆動制御回路14、およびアクチュエータ駆動回路15の各々を構成するスイッチング素子のオンオフを制御する。
【0057】
また、MCU17は、ECU10の外部に設けられる電源管理PCU(Power Controller Unit)102と通信している。電源管理PCU102は、外部電源101による電力供給の制御を行っている。電源管理PCU102により外部電源101による電力供給および蓄電素子12による電力供給の両方を制御する場合と異なり、蓄電素子12による電力供給はECU10(MCU17)により自立的に制御されるので、電源管理PCU102の制御負荷を軽減することが可能である。
【0058】
また、
図2に示すように、筐体部30は、蓄電素子12を収容するように構成されている。具体的には、蓄電素子12、制御基板11およびモータ1は、筐体部30内において一体的に構成されている。なお、
図2における蓄電素子12は概略的に図示したものであり、蓄電素子12の配置位置および大きさ等はこれに限られない。
【0059】
具体的には、シフトバイワイヤ装置100(ECU10)は、駆動系経路10aと蓄電素子12(第1蓄電素子12aおよび第2蓄電素子12b)とを電気的に接続するバスバー18を備える。詳細には、蓄電素子12は、バスバー18により、充電制御回路13と駆動制御回路14との間の駆動系経路10aと電気的に接続されている。
【0060】
ここで、本実施形態では、蓄電素子12は、ワイヤハーネス101aを介して外部電源101から駆動系経路10aに供給される電力がバスバー18を介して供給されることにより充電されるように構成されている。また、蓄電素子12に充電された電力は、バスバー18を介してモータ1(駆動系経路10a)に供給(出力)される。
【0061】
また、蓄電素子12は、駆動系経路10aの大容量キャパシタとして機能するので、駆動系経路10aに生じる電圧リップルを低減することが可能である。
【0062】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0063】
第1実施形態では、上記のように、制御基板11に電力を供給する外部電源101とは別個に内部に設けられ、制御基板11を介してモータ1(アクチュエータ)に電力を供給する蓄電素子12(内部電源)を備えるように、シフトバイワイヤ装置100を構成する。これにより、外部電源101とは別個の電源がシフトバイワイヤ装置100の外部に設けられる場合に比べて、外部電源101とは別個の電源(蓄電素子12)とシフトバイワイヤ装置100(制御基板11)との間の配線長を短くすることができる。これにより、蓄電素子12と制御基板11との間の抵抗を小さくすることができる。その結果、蓄電素子12から(制御基板11を介して)モータ1に供給される電圧が小さくなる(電圧の低下が大きくなる)のを抑制することができる。これにより、モータ1に供給される電圧が小さくなることに起因して、モータ1の駆動能力(効率)が低下するのを抑制することができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、蓄電素子12が、外部電源101により充電された電力を制御基板11を介してモータ1(アクチュエータ)に供給するように、シフトバイワイヤ装置100を構成する。これにより、蓄電素子12の電力を外部電源101の電力を用いて容易に生成することができる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、蓄電素子12を、ワイヤハーネス101aを介して外部電源101から駆動系経路10aに供給される電力がバスバー18を介して供給されることにより充電されるように構成する。これにより、駆動系経路10aと蓄電素子12とがバスバー18により電気的に接続されるので、駆動系経路10aと蓄電素子12とがワイヤハーネスにより電気的に接続される場合に比べて、使用されるワイヤハーネスの量を低減することができる。その結果、蓄電素子12をワイヤハーネスに接続するための端子が不要となり、蓄電素子12と制御基板11との間の抵抗をさらに小さくすることができる。
【0066】
また、第1実施形態では、上記のように、制御基板11が、外部電源101と蓄電素子12との間に設けられ、外部電源101から出力される電力による蓄電素子12の充電状態を制御する充電制御回路13を含むように、シフトバイワイヤ装置100を構成する。これにより、蓄電素子12の充電状態をシフトバイワイヤ装置100(充電制御回路13)により自立的に制御することができる。その結果、外部電源101が設けられる車両側において蓄電素子12の充電を制御する場合に比べて、車両側の制御を簡略化することができる。
【0067】
また、第1実施形態では、上記のように、蓄電素子12は、モータ1(アクチュエータ)に電力を供給する第1蓄電素子12aと、第1蓄電素子12aとは独立して設けられ、第1蓄電素子12aが異常である場合にモータ1に電力を供給する第2蓄電素子12bと、を含むように、シフトバイワイヤ装置100を構成する。これにより、第1蓄電素子12aが異常になった場合でも、第2蓄電素子12bによりモータ1に電力を供給することができる。
【0068】
また、第1実施形態では、上記のように、筐体部30が、蓄電素子12(内部電源)を収容するように、シフトバイワイヤ装置100を構成する。これにより、制御基板11と蓄電素子12とが筐体部30の外部に露出されていないので、制御基板11と蓄電素子12との間の配線を、絶縁被覆されていないバスバー18により容易に構成することができる。また、蓄電素子12が筐体部30の外部に配置されている場合に比べて、制御基板11と蓄電素子12との間の配線をより短くすることができる。
【0069】
[第2実施形態]
図3を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、蓄電素子12に充電された電力を常時モータ1に供給する上記第1実施形態とは異なり、外部電源101の異常時に蓄電素子22からの電力の供給が行われる。なお、上記第1実施形態と同様の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
【0070】
図3を参照して、シフトバイワイヤ装置200の構成について説明する。
【0071】
図3に示すように、シフトバイワイヤ装置200は、ECU110を備える。ECU110は、モータ1を電気的に制御する制御基板111を含む。制御基板111は、基板に電子部品が実装された基板部品である。
【0072】
制御基板111は、ワイヤハーネス101aを介して外部電源101から供給される電力をモータ1に供給するための配線経路である駆動系経路110aを含む。なお、駆動系経路110aとは、外部電源101からモータ1までの経路全体を意味する。すなわち、駆動系経路110aには、充電制御回路13と駆動制御回路14とが設けられる経路も含まれる。
【0073】
ここで、第2実施形態では、制御基板111を介してモータ1に電力を供給する蓄電素子22を備える。蓄電素子22は、外部電源101とは別個に内部に設けられている。すなわち、蓄電素子22は、ECU110の内部に設けられている。言い換えると、蓄電素子22は、ECU110の構成部品である。なお、蓄電素子22は、特許請求の範囲の「内部電源」の一例である。
【0074】
蓄電素子22は、外部電源101から出力される電力により充電されるように構成されている。第2実施形態では、蓄電素子22は単一のセルにより構成されている例を示すが、上記第1実施形態と同様に互いに独立した複数のセルを含んでいてもよい。
【0075】
また、制御基板111は、充電制御回路13と、駆動制御回路14と、外部電源駆動制御回路25と、アクチュエータ駆動回路15と、を含む。外部電源駆動制御回路25は、外部電源101とアクチュエータ駆動回路15との間に設けられている。また、外部電源駆動制御回路25は、充電制御回路13と駆動制御回路14との直列回路と並列に接続されている。
【0076】
シフトバイワイヤ装置200(ECU110)には、MCU27が設けられている。MCU27は、ECU110に設けられる全ての部品を制御するように構成されている。たとえば、MCU27は、外部電源駆動制御回路25、充電制御回路13、駆動制御回路14、およびアクチュエータ駆動回路15の各々を構成するスイッチング素子のオンオフを制御する。また、MCU27は、電源管理PCU102と通信している。
【0077】
ここで、第2実施形態では、外部電源駆動制御回路25が制御されることにより、外部電源101の電力の一部がモータ1(アクチュエータ駆動回路15)に供給されている。また、充電制御回路13が制御されることにより、外部電源101の電力の一部が蓄電素子22に供給されている。すなわち、蓄電素子22は、外部電源101の電力により充電されている。
【0078】
第2実施形態では、通常時は、外部電源101の電力が直接的にモータ1に供給される。そして、ECU110は、外部電源101の異常時に、外部電源101の故障を検知する。その結果、ECU110は、蓄電素子22に充電された電力によってモータ1に電力を供給する制御に切り替える。具体的には、ECU110(MCU27)は、外部電源101の異常時に、外部電源駆動制御回路25を制御する(閉状態にする)ことにより外部電源101からの電力を遮断するとともに、駆動制御回路14を制御する(開状態にする)ことにより蓄電素子22からの電力をモータ1(アクチュエータ駆動回路15)に供給する制御を行う。
【0079】
蓄電素子22は、上記第1実施形態と異なり通常時にモータ1に電力を供給しない一方で、上記第1実施形態と同様に、通常時においても、キャパシタ16へのインラッシュ電流の低減、駆動系経路110aの電圧リップルの低減、車両側における回生の抑制等の機能を有する。
【0080】
また、シフトバイワイヤ装置200(ECU110)は、駆動系経路110aと蓄電素子22とを電気的に接続するバスバー28を備える。詳細には、蓄電素子22は、バスバー28により、充電制御回路13と駆動制御回路14との間の駆動系経路110aと電気的に接続されている。
【0081】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0082】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0083】
第2実施形態では、上記のように、制御基板111に電力を供給する外部電源101とは別個に内部に設けられ、制御基板111を介してモータ1(アクチュエータ)に電力を供給する蓄電素子22(内部電源)を備えるように、シフトバイワイヤ装置200を構成する。これにより、外部電源101とは別個の電源がシフトバイワイヤ装置200の外部に設けられる場合と異なり、ワイヤハーネスを介して蓄電素子22とシフトバイワイヤ装置200(制御基板111)とを接続する必要がない。その結果、蓄電素子22と制御基板111との間の配線長を短くすることができる。これにより、蓄電素子22と制御基板111との間の抵抗を小さくすることができる。また、蓄電素子22の接続にワイヤハーネスが用いられないので、蓄電素子22をワイヤハーネスに接続するための端子が不要となり、蓄電素子22と制御基板11との間の抵抗をさらに小さくすることができる。これにより、蓄電素子22から(制御基板111を介して)モータ1に供給される電圧が小さくなる(電圧の低下が大きくなる)のを抑制することができる。その結果、モータ1に供給される電圧が小さくなることに起因して、モータ1の駆動能力(効率)が低下するのを抑制することができる。
【0084】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0085】
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
【0086】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、外部電源101により充電される蓄電素子12(22)(内部電源)が備えられる例を示したが、本発明はこれに限られない。充電式ではない直流電源がシフトバイワイヤ装置の内部に備えられていてもよい。
【0087】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、蓄電素子12(22)(内部電源)は、バスバー18(28)を介して制御基板11(111)に接続される例を示したが、本発明はこれに限られない。蓄電素子12(22)が制御基板11(111)に実装されていてもよい。
【0088】
また、上記第1実施形態では、蓄電素子12が第1蓄電素子12aと第2蓄電素子12bとの2つの蓄電素子を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。蓄電素子12が1つ、または、3つ以上の蓄電素子により構成されていてもよい。
【0089】
また、上記第1および第2実施形態では、アクチュエータとしてモータ1がシフトバイワイヤ装置100(200)に備えられる例を示したが、本発明はこれに限られない。アクチュエータとしてソレノイドが備えられていてもよい。
【0090】
また、上記第1および第2実施形態では、モータ1(アクチュエータ)が筐体部30の内部に設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。モータ1が筐体部30の外部に設けられていてもよい。
【0091】
また、上記第1および第2実施形態では、モータ1(アクチュエータ)が3相モータである例を示したが、本発明はこれに限られない。モータ1が単相モータであってもよい。
【0092】
また、上記第1および第2実施形態では、車両が電気自動車である例を示したが、本発明はこれに限られない。車両が、エンジンのみの自動車、または、ハイブリッド車であってもよい。エンジンのみの自動車である場合、外部電源および蓄電素子(内部電源)として、それぞれ、エンジンオルタネータおよび鉛電池が用いられる。また、ハイブリッド車である場合、外部電源としてエンジンオルタネータが用いられるとともに、蓄電素子(内部電源)として鉛電池、リチウムイオンバッテリ、またはリチウムイオンキャパシタが用いられる。
【符号の説明】
【0093】
1 モータ(アクチュエータ)
10a、110a 駆動系経路
11、111 制御基板
12、22 蓄電素子(内部電源)
12a 第1蓄電素子
12b 第2蓄電素子
13 充電制御回路
18、28 バスバー
20 シフト切替部材
30 筐体部
100、200 シフトバイワイヤ装置
101 外部電源
101a ワイヤハーネス