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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022040775
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】カバー部材および保護システム
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/28 20060101AFI20220304BHJP
   E06B 9/00 20060101ALI20220304BHJP
【FI】
E06B3/28
E06B9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020145637
(22)【出願日】2020-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】399065578
【氏名又は名称】株式会社ビバホーム
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100207789
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 良平
(72)【発明者】
【氏名】榊 篤
【テーマコード(参考)】
2E014
【Fターム(参考)】
2E014AA03
2E014BA08
2E014BB07
2E014BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】低コストでかつ、緊急時に容易に設置可能なカバー部材および保護システムを提供する。
【解決手段】カバー部材10は、板状に形成されるとともに板厚方向に交差する第1方向D1に延び、対象物20を覆う本体部11を備え、本体部11には、本体部11を貫通し、長尺部材2を挿通可能な第1切欠き部13が少なくとも第1方向D1に沿って複数形成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状に形成されるとともに板厚方向に交差する第1方向に延び、対象物を覆う本体部を備え、
前記本体部には、前記本体部を貫通し、長尺部材を挿通可能な第1切欠き部が少なくとも前記第1方向に沿って複数形成されている、
カバー部材。
【請求項2】
前記本体部には、前記本体部を貫通するとともに、前記対象物と前記本体部との間に空気を流通させる第2切欠き部が形成されている、
請求項1に記載のカバー部材。
【請求項3】
前記対象物は、引き違い窓であり、
前記第1方向は、前記対象物のスライド方向に沿う、
請求項1または請求項2に記載のカバー部材。
【請求項4】
前記本体部は、光透過性を有する材料により形成されている、
請求項1また請求項3のいずれ1項に記載のカバー部材。
【請求項5】
前記本体部は、プラスチックダンボールにより形成される、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカバー部材。
【請求項6】
前記本体部には、前記本体部を形成するプラスチックの延在方向に直交する方向に延びる切り取り部が形成されている、
請求項5に記載のカバー部材。
【請求項7】
前記切り取り部は、前記第1切欠き部13の間に形成されている、
請求項6に記載のカバー部材。
【請求項8】
前記第1切欠き部は、前記本体部を貫通し、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第1スリットを有し、
前記第1スリットは、前記第1方向に沿って複数形成されている、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のカバー部材。
【請求項9】
前記第1切欠き部は、前記本体部を貫通し、前記第1方向に延びる第2スリットを有し、
前記第2スリットは、前記第2方向に沿って複数形成されている、
請求項8に記載のカバー部材。
【請求項10】
前記対象物は、矩形板状の窓であり、
前記本体部は、前記第1方向に延びる矩形板状に形成され、
前記第1方向と前記第2方向とは互いに直交し、
前記第1切欠き部は、前記第1方向及び前記第2方向に沿って格子状に形成されている、
請求項8または請求項9に記載のカバー部材。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のカバー部材と、
前記第1切欠き部に挿通可能な前記長尺部材と、を備える、
保護システム。
【請求項12】
前記長尺部材は、シート状に形成される、
請求項11に記載の保護システム。
【請求項13】
前記第1切欠き部は、前記本体部を貫通し、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第1スリットを有し、
前記第1スリットは、前記第1方向に沿って複数形成され、
前記長尺部材の幅寸法は、前記第1スリットにおける前記第2方向の長手幅寸法よりも短い、
請求項12に記載の保護システム。
【請求項14】
前記第1切欠き部は、前記本体部を貫通し、前記第1方向に延びる第2スリットを有し、
前記第2スリットは、前記第2方向に沿って複数形成され、
前記長尺部材の幅寸法は、前記第2スリットにおける前記第1方向の長手幅寸法よりも短い、
請求項13に記載の保護システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバー部材および保護システムに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の窓の開口部には、窓を雨風や飛来物等から保護するために、木製や金属製の雨戸が設置される。例えば下記特許文献1には、雨戸枠に蝶番を介して取り付けられた雨戸板を備える雨戸が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-287076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えばマンション等の住宅には雨戸が設置されていないことがある。雨戸が設置されていない住宅では、例えば台風上陸時等の緊急時において、窓に直接雨風や飛来物等が衝突し、窓が破損する可能性がある。このような住宅に雨戸やシャッター等を新たに設置するには、高額な設置費が必要となるため、雨戸やシャッター等を設置せずに放置されている場合も珍しくない。このため、雨戸やシャッター等が設けられていない場合であっても、低コストでかつ、緊急時に容易に外部に設置された窓等を保護できる雨戸やシャッター等に代わるものが望まれていた。
【0005】
本発明は、低コストでかつ、緊急時に容易に設置可能なカバー部材および保護システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係るカバー部材は、板状に形成されるとともに板厚方向に交差する第1方向に延び、対象物を覆う本体部を備え、前記本体部には、前記本体部を貫通し、長尺部材を挿通可能な第1切欠き部が少なくとも前記第1方向に沿って複数形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、低コストでかつ、緊急時に即座に設置可能なカバー部材および保護システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る保護システムの図である。
図2】第1実施形態に係るカバー部材の平面図である。
図3図2のIII部の拡大図である。
図4】第1実施形態に係る保護システムの使用方法の第1態様を示す図である。
図5】第1実施形態に係る保護システムの使用方法の第1態様を示す図である。
図6】第1実施形態に係る保護システムの使用方法の第2態様を示す図である。
図7】第1実施形態に係る保護システムの使用方法の第3態様を示す図である。
図8】第1実施形態に係る保護システムの使用方法の第4態様を示す図である。
図9】第2実施形態に係るカバー部材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、本発明に係る保護システム1の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、保護システム1の図である。
図1に示す保護システム1は、例えば台風上陸時等の緊急時に屋外に面する窓20(対象物)を保護する。保護システム1は、カバー部材10と、長尺部材2と、ストッパー3と、を備えている。
【0010】
図2は、カバー部材10の平面図である。
図2に示すように、カバー部材10は、本体部11と、切り取り部12と、第1切欠き部13と、第2切欠き部14と、を有している。
【0011】
本体部11は、矩形板状に形成された平板である。以下、本体部11の厚さ方向を第3方向D3と称し、第3方向D3と直交する一方向を第1方向D1と称し、第3方向D3と直交し、第1方向D1と交差する一方向を第2方向D2と称して説明する場合がある。本実施形態では、第1方向D1が本体部11の長手方向と一致し、第2方向D2が本体部11の短手方向と一致している。第1方向D1と第2方向D2とは直交している。本体部11において、第3方向D3に対向する主面のうち一方の主面を第1主面11aと称し、他方の主面を第2主面と称して説明する場合がある。本体部11において、第2方向D2に沿う2端縁のうち、一方の端縁を第1端縁11bと称し、他方の端縁を第2端縁11cと称し、第1方向D1に沿う2端縁のうち、一方の端縁を第3端縁11dと称し、他方の端縁を第4端縁11eと称して説明する場合がある。
本体部11は、光透過性を有する樹脂材料に形成されている。本体部11は、例えばプラスチックダンボールにより形成されている。プラスチックダンボールを形成するプラスチックの延在方向は、第1方向D1と一致している。本体部11において、第1方向D1の長手幅寸法L1は、例えば2200mmであり、第2方向D2の短手幅寸法W1は、例えば930mmであり、第3方向D3の厚さ寸法は、例えば6mmである。本体部11は、窓20を覆う部材である。
【0012】
切り取り部12は、本体部11の第1主面11aに複数形成されている。切り取り部12は、第2方向D2に延びる溝である。切り取り部12は、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に300mm以上2100mm以下離間した位置に、第1方向D1に沿って複数形成されている。より具体的には、切り取り部12は、第1端縁11bから第1方向D1に例えば300mm、700mm、1100mm、1800mm及び2100mm離間した位置に形成されている。切り取り部12は、第3方向D3から見て一点鎖線状に形成されている。切り取り部12は、第2方向D2から見て第1主面11aから第2主面に向かうに従い先細る三角形状に形成されている。切り取り部12における第3方向D3の深さ寸法は、例えば2mm以上3mm以下である。なお、切り取り部12の深さ寸法はこれに限られない。切り取り部12の深さ寸法は、例えば0.5mm以上であればよい。
【0013】
第1切欠き部13は、第1方向D1及び第2方向D2に沿って格子状に複数形成されている。複数の第1切欠き部13は、第1方向D1に各切り取り部12を1本ずつ挟む位置に形成されている。換言すると、切り取り部12は、第1切欠き部13の間に形成されている。各第1切欠き部13は、それぞれ第3方向D3から見てL字状に形成されている。各第1切欠き部13は、本体部11を第3方向D3に貫通している。各第1切欠き部13は、それぞれ第1スリット13aと、第2スリット13bと、を有している。
【0014】
図3は、図2のIII部の拡大図である。
図2及び図3に示すように、第1スリット13aは、第1方向D1に沿って複数形成されている。各第1スリット13aは、本体部11を第3方向D3に貫通している。各第1スリット13aは、第2方向D2沿って延びている。各第1スリット13aにおいて、第2方向D2の長手幅寸法L2は、例えば20mmであり、第1方向D1の短手幅寸法W2は、例えば3mm以上である。なお、長手幅寸法L2及び短手幅寸法W2はこれに限られない。長手幅寸法L2は、例えば5mm以上であればよく、短手幅寸法W2は、例えば0.5mm以上であればよい。第1スリット13aは、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に30mm以上2170mm以下離間した位置に、第1方向D1に沿って複数形成されている。より具体的には、第1スリット13aは、第1端縁11bから第1方向D1に例えば30mm、650mm、1050mm、1750mm及び2170mm離間した位置に形成されている。
【0015】
第2スリット13bは、第2方向D2に沿って複数形成されている。各第2スリット13bは、本体部11を第3方向D3に貫通している。各第2スリット13bは、第1方向D1沿って延びている。各第2スリット13bにおいて、第1方向D1の長手幅寸法L3は、例えば20mmであり、第2方向D2の短手幅寸法W3は、例えば3mmである。なお、長手幅寸法L3及び短手幅寸法W3はこれに限られない。長手幅寸法L3は、例えば5mm以上であればよく、短手幅寸法W3は、例えば0.5mm以上であればよい。第2スリット13bは、本体部11の第3端縁11dから第2方向D2に30mm以上890mm以下離間した位置に、第2方向D2に沿って複数形成されている。より具体的には、第2スリット13bは、第3端縁11dから第2方向D2に例えば30mm、540mm、670mm、780mm及び890mm離間した位置に形成されている。第2スリット13bは、一の第1切欠き部13において、第1スリット13aと連通している。第2スリット13bは、第1スリット13aとともに第1切欠き部13のL字状の形状を形成している。
【0016】
図2に示すように、第2切欠き部14は、第1方向D1及び第2方向D2に沿って格子状に複数形成されている。各第2切欠き部14は、第3方向D3から見て円形状に形成されている。各第2切欠き部14の径は、例えば15mmである。なお、第2切欠き部14の径はこれに限られない。第2切欠き部14の径は、例えば5mm以上であればよい。第2切欠き部14は、第1方向D1及び第2方向D2沿って格子状に複数形成されている。第2切欠き部14は、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に例えば150mm以上2130mm以下離間した箇所に、第1方向D1に沿って少なくとも3つ形成されている。また、第2切欠き部14は、本体部11の第3端縁11dから第2方向D2に例えば30mm以上890mm以下離間した箇所に、第2方向D2に沿って少なくとも3つ形成されている。より具体的には、第2切欠き部14の中心点は、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に例えば150mm、550mm、950mm、1600mm及び2130mm離間した箇所に位置するとともに、本体部11の第3端縁11dから第2方向D2に例えば30mm、540mm、670mm、780mm及び890mm離間した箇所に位置している。
【0017】
図1に示すように、長尺部材2は、樹脂材料によりシート状に形成されている。長尺部材2は、例えばPPバンド(POLY PROPYLENE)である。長尺部材2の幅寸法W4は、例えば第1スリット13a及び第2スリット13bの長手幅寸法L2,L3よりも短い。ここでいう長尺部材2の幅寸法W4とは、長尺部材2の短手方向の寸法を指す。長尺部材2の厚さ寸法は、例えば第1スリット13a及び第2スリット13bの短手幅寸法W2,W3よりも短い。このため、第1切欠き部13の第1スリット13aまたは第2スリット13bに、長尺部材2を容易に挿通できる。長尺部材2は、本体部11を窓20に押し付けた状態で、窓20に巻き付けられる部材である。長尺部材2の両端部は、ストッパー3によって結び付けられる。ストッパー3は、例えばPPバンドストッパーである。
【0018】
(保護システムの使用方法の第1態様)
以下、保護システム1の使用方法の第1態様について説明する。
図4は、保護システム1の使用方法の第1態様を示す図である。図4は、屋外から見た使用中の保護システム1の正面図である。
図5は、保護システム1の使用方法の第1態様を示す図である。図5は、屋内から見た使用中の保護システム1の正面図である。
図4及び図5に示すように、本態様の使用方法は、窓20に保護システム1を使用する場合に実施される。本態様で保護される窓20は、横長な窓20Aである。窓20Aは、例えば2窓型の引き違い窓である。窓20Aは、矩形状に形成されている。窓20Aの長手方向は、水平方向に一致している。窓20Aは、窓本体21と、サッシ枠22と、を有している。窓本体21は、矩形板状に形成されたガラス板である。サッシ枠22は、矩形枠状に形成されている。サッシ枠22には、2枚の窓本体21が水平方向にスライド移動可能に嵌め込まれている。
保護システム1の使用方法は、準備工程と、設置工程と、を有している。以下、各工程について、詳細に説明する。
【0019】
(準備工程)
準備工程は、窓20Aの形状にあわせてカバー部材10及び長尺部材2を切断する工程である。
準備工程では、カバー部材10の本体部11が窓20Aよりも大きい場合、本体部11を第1方向D1および第2方向D2に切断する。本体部11の第1方向D1は、本体部11におけるプラスチックの延在方向と一致している。このため、本体部11の長手方向の切断は、容易に実行される。本体部11の第2方向D2の切断は、切り取り部12に沿って実行される。本態様では、本体部11の大きさは窓20Aよりも殆ど同一である。このため、本体部11は、切断せずに使用される。
本体部11の切断後、切断後の本体部11における長手方向または短手方向の長さの少なくとも2倍以上の長さに長尺部材2を切断する。本態様では、本体部11の長手幅寸法L1の2倍以上の長さに長尺部材2を切断する。このようにして、カバー部材10の設置用の長さに切り揃えられた長尺部材2が、複数本形成される。
【0020】
(設置工程)
設置工程は、窓本体21における屋外側の外面21aに、カバー部材10を設置する工程である。設置工程は、準備工程の後に行われる。
設置工程では、まず、本体部11の第1切欠き部13に、カバー部材10の設置用の長さに切り揃えられた長尺部材2を複数本挿通する。本態様では、各長尺部材2は、第2方向D2で同じ位置に形成された第1スリット13aに挿通される。各長尺部材2は、第1方向D1両端部に位置する第1スリット13aと、第1方向D1中間部に位置する第1スリット13aのいずれかと、に挿通される。各長尺部材2は、第1方向D1に沿って延びている。各長尺部材2が挿通される第1スリット13aは、適宜選択可能である。
長尺部材2の挿通後、第1方向D1が水平方向に一致するように、窓本体21の外面21aに本体部11を重ね合わせる。これにより、窓本体21の外面21aの略全体が本体部11によって覆われる。本体部11を窓本体21に重ね合わせた後、長尺部材2を窓本体21における屋内側の内面21bに引きまわす。この状態で、長尺部材2を窓本体21とサッシ枠22とで挟み込む。長尺部材2の両端部は、屋内側でストッパー3によって結び付けられる。このようにして、長尺部材2は、本体部11を窓本体21に押し付けた状態で、窓本体21に巻き付けられて固定される。
【0021】
以上の工程により、カバー部材10の窓20Aへの設置が完了する。これにより、例えば台風上陸時等において、窓20Aは、雨風や飛来物等から保護される。このとき、第2切欠き部14を通じて、窓20Aとカバー部材10の本体部11との間に空気が流通する。
【0022】
(保護システムの使用方法の第2態様)
以下、保護システム1の使用方法の第2態様について説明する。なお、第2態様の構成のうち、第1態様と同様の構成については、同一の符号を付しその説明を適宜省略する。
図6は、保護システム1の使用方法の第2態様を示す図である。図6は、屋外から見た使用中の保護システム1の正面図である。
図6に示すように、本態様の使用方法は、窓20に保護システム1を使用する場合に実施される。本態様で保護される窓20は、縦長な窓20Bである。窓20Bは、例えば1窓型の縦滑り出し窓である。窓20Bは、矩形状に形成されている。窓20Bの短手方向は、水平方向に一致している。
【0023】
(準備工程)
以下、本態様の準備工程について説明する。
本態様では、本体部11の大きさは窓20Bと殆ど同一である。このため、本体部11は、切断せずに使用される。本体部11の短手幅寸法W1の2倍以上の長さに長尺部材2を切断し、カバー部材10の設置用の長さに切り揃えられた長尺部材2を複数本形成する。
【0024】
(設置工程)
以下、本態様の設置工程について説明する。
本態様では、各長尺部材2は、第1方向D1で同じ位置に形成された第2スリット13bに挿通される。各長尺部材2は、第2方向D2両端部に位置する第2スリット13bに挿通される。各長尺部材2は、第2方向D2に沿って延びている。各長尺部材2が挿通される第2スリット13bは、適宜選択可能である。
長尺部材2の挿通後、第1態様と同様に窓20Bにカバー部材10を設置する。
【0025】
(保護システムの使用方法の第3態様)
以下、保護システム1の使用方法の第3態様について説明する。なお、第3態様の構成のうち、第1態様または第2態様と同様の構成については、同一の符号を付しその説明を適宜省略する。
図7は、保護システム1の使用方法の第3態様を示す図である。図7は、屋外から見た使用中の保護システム1の正面図である。
図7に示すように、本態様の使用方法は、窓20に保護システム1を使用する場合に実施される。本態様で保護される窓20は、矩形状に形成された縦横の長さが等しい窓20Cである。窓20Cは、例えば1窓型の内倒し窓である。窓20Cのうち横縁は、水平方向に沿っている。
【0026】
(準備工程)
以下、本態様の準備工程について説明する。
本態様では、窓20Cの形状にあわせて、本体部11における第1端縁11bから第1方向D1に1100mm離間した位置に形成された切り取り部12に沿って、本体部11を切断する。本体部11の短手幅寸法W1の2倍以上の長さに長尺部材2を切断し、カバー部材10の設置用の長さに切り揃えられた長尺部材2を複数本形成する。
【0027】
(設置工程)
以下、本態様の設置工程について説明する。
本態様では、切断後の本体部11に、第2態様と同様に長尺部材2を挿通する。長尺部材2の挿通後、カバー部材10を、第1態様と同様に窓20Cに設置する。
【0028】
第3態様の変形例について説明する。
設置工程において、切断後の一のカバー部材10に、一のカバー部材10よりも僅かに小さく切断された他のカバー部材10を張り付ける。この際、他のカバー部材10におけるプラスチックの延在方向は、一のカバー部材10におけるプラスチックの延在方向と直交するようにする。一のカバー部材10に他のカバー部材10を張り付ける手段として、例えば接着剤や粘着テープ等が挙げられる。この場合、飛来物が一のカバー部材10に衝突して、一のカバー部材10がプラスチックの延在方向に沿って分裂したとしても、他のカバー部材10によって窓本体21は保護される。このため、本変形例における保護システム1の使用方法は、窓本体21をより確実に保護できる。
【0029】
(保護システムの使用方法の第4態様)
以下、保護システム1の使用方法の第4態様について説明する。なお、第4態様の構成のうち、第1態様と同様の構成については、同一の符号を付しその説明を適宜省略する。
図8は、保護システム1の使用方法の第4態様を示す図である。図8は、屋外から見た使用中の保護システム1の正面図である。
図8に示すように、本態様の使用方法は、窓20に保護システム1を使用する場合に実施される。本態様で保護される窓20は、横長な窓20Dである。窓20Dは、例えば4窓型の引き違い窓である。窓20Dは、矩形状に形成されている。窓20Dの長手方向は、水平方向に一致している。第4態様における窓20Dの水平方向の長さは、第1態様における窓20Dの水平方向の長さの約2倍である。第4態様における窓20Dの鉛直方向の長さは、第1態様における窓20Dの鉛直方向の長さと略同等である。
【0030】
(準備工程)
以下、本態様の準備工程について説明する。
本態様では、カバー部材10を2枚使用する。各カバー部材10の本体部11は、切断せずに使用される。本体部11の短手幅寸法W1の4倍以上の長さに長尺部材2を切断し、カバー部材10の設置用の長さに切り揃えられた長尺部材2を複数本形成する。
【0031】
(設置工程)
以下、本態様の設置工程について説明する。
本態様では、カバー部材10を水平方向に2枚並べる。この時、各カバー部材10は、第1方向D1が水平方向に沿うように配置されている。この状態で、第2方向D2で同じ位置に形成された第1スリット13aに各長尺部材2を挿通し、2枚のカバー部材10を連結する。各長尺部材2は、カバー部材10の4隅に位置する第1スリット13aに挿通される。各長尺部材2は、第1方向D1に沿って延びている。各長尺部材2が挿通される第1スリット13aは、適宜選択可能である。
長尺部材2の挿通後、第1態様と同様に窓20Dにカバー部材10を設置する。
【0032】
上述の本実施形態によれば、以下の作用および効果が得られる。
カバー部材10は、窓本体21を覆う本体部11を備えている。本体部11には、長尺部材を挿通可能な第1切欠き部13が形成されている。
この構成によれば、本体部11に第1切欠き部13を設けるだけで、長尺部材2を挿通可能な状態に製造できるのでカバー部材10を低コストで製造できる。
また、第1切欠き部13に例えば長尺部材2を挿通して窓本体21に巻き付けるだけで、窓本体21にカバー部材10を設置できる。これにより、例えば台風上陸時等の緊急時に、容易に窓20にカバー部材10を設置できる。
【0033】
本体部11には、第2切欠き部14が形成されている。
この構成によれば、第2切欠き部14を通じて、窓本体21と本体部11との間に空気を流通できる。これにより、窓本体21とは反対側の本体部11の表面にかかる空圧に抗することができる。したがって、第2切欠き部14が本体部11に形成されていない場合と比較して、本体部11の振動を低減できる。
【0034】
対象物の窓20は、例えば引き違い窓である。本体部11の第1方向D1は、窓20のスライド方向D4に沿っている。
この構成によれば、長尺部材2が挿通される第1切欠き部13は、窓20のスライド方向D4に沿って配置される。これにより、長尺部材2を窓本体21とサッシ枠22とで挟み込んだ状態で、窓20にカバー部材10を設置できる。このため、窓20にカバー部材10をより強固に設置できる。長尺部材2を窓本体21とサッシ枠22とで挟み込めるので、窓20を閉塞することもできる。
【0035】
本体部11は、光透過性を有する材料により形成されている。
この構成によれば、自然光がカバー部材10を通過できる。このため、窓20にカバー部材10を設置しても屋外の自然光を屋内に採光できる。
【0036】
本体部11は、プラスチックダンボールにより形成されている。
この構成によれば、本体部11が金属等から形成される場合と比較して、軽量かつ低コストで製造できる。これにより、カバー部材10を軽量化できるため、窓20にカバー部材10を容易に設置できる。
【0037】
本体部11には、本体部11を形成するプラスチックの延在方向に直交する方向に延びる切り取り部12が形成されている。
この構成によれば、切り取り部12で本体部11を切断することにより、本来切断が困難なプラスチックの延在方向に直交する方向に、本体部11を容易に切断できる。このため、窓20の大きさに合わせて本体部11を容易に切断できるので、カバー部材10の利便性を向上できる。
【0038】
切り取り部12は、第1切欠き部13の間に形成されている。
この構成によれば、切り取り部12で本体部11を切断した場合、切断後の本体部11は、必ず第1切欠き部13を有することになる。これにより、切り取り部12で切断された本体部11は、長尺部材2を挿通するための切欠きを別途形成することなく、窓20に取り付けられる。したがって、窓20にカバー部材10を設置する際の作業性を向上できる。
【0039】
切り取り部12は、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に300mm以上2100mm以下離間した位置に、第1方向D1に沿って複数形成されている。
この構成によれば、切り取り部12で本体部11を切断することにより、窓20の規格にあわせて本体部11を容易に切断できる。これにより、窓20にカバー部材10を設置する際の作業性を向上できる。
【0040】
第1切欠き部13は、第2方向D2に延びる第1スリット13aを有している。第1スリット13aは、第1方向D1に沿って複数形成されている。
この構成によれば、第1スリット13aにシート状の長尺部材2を挿通し、長尺部材2を第1方向D1に沿って張りつつ、長尺部材2を本体部11の第1主面11aに密接させた状態で、窓20にカバー部材10を設置できる。挿通された長尺部材2は、第1方向D1に沿って張られつつ、第1主面11aに密接された状態とされているため、より確実に窓20にカバー部材10を押さえつけた状態とすることができる。これにより、窓20にカバー部材10を安定した状態で設置できる。
【0041】
第1切欠き部13は、第1方向D1に延びる第2スリット13bを有している。第2スリット13bは、第2方向D2に沿って複数形成されている。
この構成によれば、第2スリット13bにシート状の長尺部材2を挿通し、長尺部材2を第2方向D2に沿って張りつつ、長尺部材2を本体部11の第1主面11aに密接させた状態で、窓20にカバー部材10を設置できる。挿通された長尺部材2は、第2方向D2に沿って張られつつ、第1主面11aに密接された状態とされているため、より確実に窓20にカバー部材10を押さえつけた状態とすることができる。これにより、窓20にカバー部材10を安定した状態で設置できる。
第1切欠き部13は、第1スリット13aに加えて、第2スリット13bを有している。これにより、第1スリット13aに長尺部材2を挿通するか、第2スリット13bに長尺部材2を挿通するか、窓20の形状に応じて適宜選択できる。したがって、窓20に対するカバー部材10の方向を適宜選択できる。
【0042】
第1切欠き部13は、第1方向D1及び第2方向D2に沿って格子状に形成されている。この構成によれば、窓20の矩形状にあわせて本体部11を矩形状に切断した場合、切断後の本体部11の4隅に第1切欠き部13が位置するようにできる。これにより、切断後の本体部11の4隅に長尺部材2を挿通した状態で、カバー部材10を窓20に設置できる。したがって、カバー部材10を安定した状態で窓20に設置できる。
【0043】
第1スリット13aは、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に30mm以上2170mm以下離間した位置に、第1方向D1に沿って複数形成されている。第2スリット13bは、本体部11の第3端縁11dから第2方向D2に30mm以上890mm以下離間した位置に、第2方向D2に沿って複数形成されている。
この構成よれば、矩形状の窓20の規格にあわせて本体部11を切断した場合、切断後の本体部11における端縁の付近に第1スリット13a及び第2スリット13bが位置する。これにより、切断後の本体部11の端縁近傍に長尺部材2を挿通するための切欠きを別途形成する必要がなくなるため、窓20にカバー部材10を設置する際の作業性を向上できる。
【0044】
保護システム1は、カバー部材10と、長尺部材2と、を備えている。
この構成によれば、保護システム1は、少なくともカバー部材10と長尺部材2とを備えるだけの簡単な構成となっているため、保護システム1を低コストで製造できる。カバー部材10に長尺部材2を挿通して窓本体21に巻き付けるだけで容易に、窓20に保護システム1を設置できる。
【0045】
長尺部材2は、シート状に形成されている。
この構成によれば、窓本体21とサッシ枠22との間に長尺部材2を容易に挟み込むことができる。これにより、窓20に保護システム1をより強固に設置できる。また、長尺部材2を窓本体21とサッシ枠22とで容易に挟み込めるので、窓20を容易に閉塞することもできる。
【0046】
長尺部材2の幅寸法W4は、第1スリット13aの長手幅寸法L2よりも短い。
この構成によれば、第1スリット13aにシート状の長尺部材2を例えば捻れさせることなく容易に挿通できる。これにより、長尺部材2を第1方向D1に沿って張りつつ、長尺部材2を本体部11の第1主面11aに確実に密接させた状態で、窓20にカバー部材10を設置できる。挿通された長尺部材2は、第1方向D1に沿って張られつつ、第1主面11aに密接された状態とされているため、より確実に窓20にカバー部材10を押さえつけた状態とすることができる。これにより、窓20にカバー部材10を安定した状態で設置できる。容易にカバー部材10を安定した状態で設置できるので、作業性を向上できる。
【0047】
長尺部材2の幅寸法W4は、第2スリット13bの長手幅寸法L3よりも短い。
この構成によれば、第2スリット13bにシート状の長尺部材2を例えば捻れさせることなく容易に挿通できる。これにより、長尺部材2を第2方向D2に沿って張りつつ、長尺部材2を本体部11の第1主面11aに確実に密接させた状態で、窓20にカバー部材10を設置できる。挿通された長尺部材2は、第2方向D2に沿って張られつつ、第1主面11aに密接された状態とされているため、より確実に窓20にカバー部材10を押さえつけた状態とすることができる。これにより、窓20にカバー部材10を安定した状態で設置できる。容易にカバー部材10を安定した状態で設置できるので、作業性を向上できる。
第1スリット13a及び第2スリット13bの両方に長尺部材2を捻れさせることなく容易に挿通できる。これにより、第1スリット13aに長尺部材2を挿通するか、第2スリット13bに長尺部材2を挿通するか、窓20の形状に応じて適宜自由に選択できる。したがって、窓20に対するカバー部材10の方向を適宜自由に選択できる。
【0048】
長尺部材2は、樹脂材料により形成されている。
この構成によれば、長尺部材2が例えば金属等により形成される場合と比較して、長尺部材2を軽量化できる。このため窓20に保護システム1を容易に設置できる。
【0049】
(第2実施形態)
続いて、図9に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態の構成のうち、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付しその説明を適宜省略する。
【0050】
図9は、カバー部材10の平面図である。
図9に示すように、第2実施形態において、切り取り部12、第1切欠き部13及び第2切欠き部14は、第1実施形態よりも多くかつ第1実施形態とは異なる位置に設けられている。
【0051】
切り取り部12は、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に例えば300mm、700mm、900mm、1300mm、1500mm、1800mm及び2000mm離間した位置に形成されている。
【0052】
第1スリット13aは、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に例えば50mm、250mm、450mm、650mm、850mm、1050mm、1250mm、1450mm、1750mm、1950mm及び2150mm離間した位置に形成されている。
【0053】
第2スリット13bは、本体部11の第3端縁11dから第2方向D2に例えば50mm、250mm、340mm、540mm、670mm、780mm及び860mm離間した位置に形成されている。
【0054】
本実施形態において、第1実施形態におけるカバー部材10及び保護システム1と同様の構成については、同様の作用効果を発揮できる。加えて、本実施形態によれば、カバー部材10及び保護システム1の実施のバリエーションを増加できる。
【0055】
図2に示すように、第2切欠き部14の中心点は、本体部11の第1端縁11bから第1方向D1に例えば150mm、350mm、550mm、750mm、950mm、1150mm、1350mm、1600mm、1850mm及び2100mm離間した箇所に位置するとともに、本体部11の第3端縁11dから第2方向D2に例えば50mm、540mm、670mm、780mm及び860mm離間した箇所に位置している。
【0056】
上述した各実施形態では、カバー部材10によって覆われる対象物が窓20である場合について説明したが、これに限られない。対象物は、例えば矩形板状の看板であってもよい。この場合、カバー部材10は、光透過性を有する材料に形成されているため、看板のうちカバー部材10に覆われた箇所も外部から視認できる。このため、看板の広告内容を視認できる。したがって、看板の宣伝効果を妨げることなく看板を保護できる。
【0057】
上述した各実施形態では、保護システム1が使用される窓20が、引き違い窓、内倒し窓、縦すべり出し窓である場合について説明したが、これに限られない。保護システム1が使用される窓20は、水平方向に長尺部材2を延ばした状態で、窓本体21とサッシ枠22とで挟み込むことができればよく、例えばよこすべり窓または、外倒し窓であってもよい。
【0058】
上述した各実施形態では、本体部11は、矩形板状に形成された平板であるとしたが、これに限られない。本体部11は、板状に形成されていればよい。ここでいう板状とは、面方向で外側から内側に向かうにつれて漸次厚さが増加する形状場合や、面方向で外側から内側に向かうにつれて漸次厚さが減少する形状場合、表面に凹凸が形成されている場合を含む。本体部11は、例えば円板状に形成されてもよい。
【0059】
上述した各実施形態では、本体部11は、長手方向と短手方向とを有する矩形板状に形成された平板であるとしたが、これに限られない。本体部11は、正方形板状に形成されてもよい。
【0060】
上述した各実施形態では、本体部11におけるプラスチックの延在方向が、第1方向D1に一致している場合について説明したが、これに限られない。本体部11におけるプラスチックの延在方向は、例えば第2方向D2に一致してもよい。
【0061】
上述した各実施形態では、本体部11がプラスチックダンボールである場合について説明したが、これに限られない。本体部11は、例えば木製の平板であってもよい。
【0062】
上述した各実施形態では、長尺部材2がPPバンドである場合について説明したが、これに限られない。長尺部材2は、例えばロープであってもよい。
【0063】
上述した各実施形態では、切り取り部12は、第1主面11aに形成されているとしたが、これに限られない。切り取り部12は、第1主面11aと対向する本体部の第2主面に形成されてもよい。切り取り部12は、本体部11を第3方向D3に貫通してもよい。
【0064】
上述した各実施形態では、切り取り部12は、第3方向D3から見て一点鎖線状に形成されているとしたが、これに限られない。切り取り部12は、第3方向D3から見て例えば破線状または直線状に形成されてもよい。
【0065】
上述した各実施形態では、第1切欠き部13は、第3方向D3から見てL字状に形成されている場合について説明したが、これに限られない。第1切欠き部13は、第3方向D3から見て十字状に形成されていてもよい。
【0066】
上述した各実施形態では、第2スリット13bは、一の第1切欠き部13において、第1スリット13aと連通している場合について説明したが、これに限られない。第2スリット13bは、第1スリット13aと連通していなくてもよい。
【0067】
切り取り部12、第1切欠き部13及び第2切欠き部14の個数及び位置は、上述した各実施形態に限られない。切り取り部12、第1切欠き部13及び第2切欠き部14の個数及び位置は、適宜変更可能である。
【0068】
上述した各実施形態において記載した各寸法は、あくまで例示であり、実施形態の寸法に限られない。各寸法は、例えば実施形態の寸法より大きくても小さくてもよい。
【0069】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1…保護システム
2…長尺部材
10…カバー部材
11…本体部
12…切り取り部
13…第1切欠き部
13a…第1スリット
13b…第2スリット
14…第2切欠き部
20…窓(対象物)
D1…第1方向
D2…第2方向
D3…第3方向(板厚方向)
D4…スライド方向
L2…長手幅寸法
L3…長手幅寸法
W4…幅寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9