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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041217
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】方法、情報処理装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20220304BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220304BHJP
   G16Y 10/00 20200101ALI20220304BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
G06Q30/06 312
G16Y10/00
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020146291
(22)【出願日】2020-08-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年9月23日付けで提出された発明の新規性の喪失の例外の規定の適用を受けるための証明書に記載された特許を受ける権利を有する者の行為に起因する公開
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
(71)【出願人】
【識別番号】507179553
【氏名又は名称】株式会社SHIFT
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】丹下 大
(72)【発明者】
【氏名】菅原 要介
(72)【発明者】
【氏名】上岡 隆
(72)【発明者】
【氏名】三上 剛史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049BB53
(57)【要約】      (修正有)
【課題】求人企業の求人情報を求職者に効率よく届けて、求人企業の採用活動を支援する方法、情報処理装置及びシステムを提供する。
【解決手段】システム1は、主体が操作する端末装置10Aと、求職者が操作する端末装置10Bと、サーバ20とを含む。端末装置10Aと、端末装置10Bと、サーバ20とは、有線又は無線の通信規格を用いて、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。サーバ20は、主体の情報、求人情報、及び光学式コードなどを管理する。サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。第1の実施形態に係るサーバ20は、求人企業により管理され、管理者である求人企業の求人情報の掲載、光学式コードの発行、及び採用チャンネルの制御などを行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行する方法。
【請求項2】
複数の求人企業から、前記求人企業が希望する人材に関する求人情報を受け付けるステップを実行し、
採用チャンネルを生成するステップにおいて、受け付けた前記求人情報に基づき、各求人企業の採用チャンネルを生成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記採用チャンネルは、前記求人企業と前記求職者とが直接に対話可能なコミュニケーション手段を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、
前記求職者は、客として訪れる来客に含まれる、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記来客の個人情報を取得するステップを実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記来客の個人情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、前記アクセス情報を発行する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記個人情報を取得するステップにおいて、事前に登録された前記来客の情報に基づき、前記個人情報を取得する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記個人情報を取得するステップにおいて、前記来客に配布したアンケートに基づき、前記個人情報を取得する、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記求人企業に応募した求職者の情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、前記主体に通知するステップを実行する、請求項4から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記主体と対応付けられたアクセス情報の利用実績に関する情報を取得するステップを実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記利用実績に関する情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記利用実績は、前記主体と対応付けられたアクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスしたアクセス回数、前記求人企業に応募した応募人数、又は前記求人企業に採用された採用人数の少なくとも1つに関する情報を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記主体の属性情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報に基づいて前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を推定し、当該地域に関する情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を、前記希望する人材との関連度が高い企業、研究所又は教育機関の位置情報に基づき推定する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記企業、研究所又は教育機関と前記主体との位置関係に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、当該求職者に有利な特典を付与するステップを実行する、請求項1から15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行する情報処理装置。
【請求項18】
一つまたは複数のコンピュータによって構成されるシステムであって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、方法、情報処理装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、求人情報の提供は、主に転職エージェントなどを通じて行われている。しかしながら、転職エージェントなどの登録者は、転職意志が比較的強い求職者に限られ、潜在的な求職者に求人情報を届けることが難しい。
【0003】
特許文献1には、求人情報を提供する時給市場データベースにリンクするQRコード(登録商標)(Quick Response Code)を、店の壁、窓などに設けることで、不特定多数の来店客を時給市場データベースへ誘導する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-20815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1には、来店客が時給市場データベースにアクセスしたとしても、時給市場データベースに複数の企業の求人情報が掲載されているので、特定の求人企業のページにアクセスしない可能性がある。また、採用を希望する職種に該当する転職希望者が訪れる頻度の低い店舗にQRコード(登録商標)を掲示したとしても、採用活動を効率的に行うことが難しい。
【0006】
そのため、求人企業の求人情報を求職者に効率よく届けて、求人企業の採用活動を支援することができる技術は必要とされている。
【0007】
そこで、本開示は、求人企業の求人情報を求職者に効率よく届けて、求人企業の採用活動を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法が提供される。方法は、求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、求人企業の求人情報を求職者に効率よく届けて、求人企業の採用活動を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係るシステム1の全体の構成を示す図である。
図2】第1の実施形態に係るシステム1を構成する、主体が操作する端末装置10Aのブロック図である。
図3】第1の実施形態に係るシステム1を構成する、求職者が操作する端末装置10Bのブロック図である。
図4】第1の実施形態に係るシステム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図5】サーバ20が記憶する主体情報データベース281のデータ構造を示す図である。
図6】サーバ20が記憶する求人情報データベース282のデータ構造を示す図である。
図7】サーバ20が記憶する光学式コード利用履歴データベース283のデータ構造を示す図である。
図8】システム1により、求人企業の求人情報を求職者に届ける流れの一例を示すフローチャートである。
図9】主体の端末装置10Aの画面例の図である。
図10】求職者の端末装置10Bの画面例の図である。
図11】主体の端末装置10Aの画面例の図である。
図12】サーバ20が記憶する来客情報データベース284のデータ構造を示す図である。
図13】第2の実施形態に係るシステム2の全体の構成を示す図である。
図14】第2の実施形態に係るシステム2を構成する、求人企業が操作する端末装置10Cのブロック図である。
図15】第2の実施形態に係るシステム2を構成するサーバ20Bの機能的な構成を示す図である。
図16】サーバ20が記憶する求人情報データベース282Bのデータ構造を示す図である。
図17】システム2により、求人企業の求人情報を求職者に届ける流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0012】
<概要>
本開示で説明するシステムは、企業の採用活動を支援し、求人企業と、求人企業の求人情報を拡散する主体と、求職者とを繋げるためのものである。主体は、潜在的な求職者を含む求職者に求人情報を届ける者であり、例えば、飲食店、美容室、保険会社、教育機関、スポーツジム、タクシー会社などが挙げられる。システムのサーバは、求人企業により自ら管理されるものであってもよいし、求人企業以外の者により管理され、求人企業のプラットフォームとして機能するものであってもよい。
【0013】
<第1の実施形態>
<1 システム1の全体構成>
システム1は、求人企業の求人情報を、主体を介して求職者に届けるためのシステムである。システム1は、求人企業の採用チャンネルを生成し、当該採用チャンネルにリンクするためのアクセス情報を、主体ごとに発行し、当該アクセス情報を介して、求人情報を求職者に届ける。ここでいう主体は、アクセス情報を求職者(潜在的な求職者を含む)に提示すべき者であり、例えば、来客にアクセス情報を提示する店舗又は個人が挙げられる。なお、以下の説明では、アクセス情報が、例えば、光学式コードである場合を例に説明する。
図1は、第1の実施形態に係るシステム1の全体の構成を示す図である。
【0014】
図1に示すように、システム1は、主体が操作する端末装置10Aと、求職者が操作する端末装置10Bと、サーバ20とを含む。端末装置10Aと、端末装置10Bと、サーバ20とは、有線又は無線の通信規格を用いて、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。
【0015】
端末装置10A及び端末装置10Bは、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置10A及び端末装置10Bは、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであるとしてもよい。
【0016】
図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10A及び端末装置10Bは、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0017】
通信IF12は、端末装置10A及び端末装置10Bが外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザ(主体又は求職者)からの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0018】
サーバ20は、主体の情報、求人情報、及び光学式コードなどを管理する装置である。サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。第1の実施形態に係るサーバ20は、求人企業により管理され、管理者である求人企業の求人情報の掲載、光学式コードの発行、及び採用チャンネルの制御などを行う。
【0019】
図1に示すように、サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0020】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0021】
<1.1 端末装置10Aの構成>
図2は、第1の実施形態に係るシステム1を構成する、主体が操作する端末装置10Aのブロック図である。図2に示すように、端末装置10Aは、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131およびディスプレイ132Aを含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、記憶部170Aと、制御部180Aと、を含む。端末装置10Aは、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10Aに含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0022】
アンテナ111は、端末装置10Aが発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0023】
アンテナ112は、端末装置10Aが発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0024】
第1無線通信部121は、端末装置10Aが他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、端末装置10Aが他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10Aが送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180Aへ与える。
【0025】
操作受付部130は、操作者の入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132Aとを含む。また、操作受付部130は、マウス、キーボード等を含むこととしてもよい。
【0026】
タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10Aの操作者の入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対する操作者の接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出した操作者の接触位置を示す信号を入力操作として制御部180Aへ出力する。
【0027】
ディスプレイ132Aは、制御部180Aの制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132Aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0028】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180Aへ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10Aの外部へ出力する。
【0029】
位置情報センサ150は、端末装置10Aの位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10Aの現在位置を検出する。
【0030】
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
【0031】
記憶部170Aは、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10Aが使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170Aは、光学式コード情報171を記憶する。
【0032】
光学式コード情報171は、サーバ20により主体と対応付けて発行され、採用チャンネルへアクセスするための光学式コードに関する情報である。光学式コードは、例えば、主体に対して割り当てられた採用チャンネルにリンクするためのURLなどの情報が符号化されて生成された図形画像であり、例えば、QRコード(登録商標)により構成される。
【0033】
制御部180Aは、記憶部170Aに記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10Aの動作を制御する。制御部180Aは、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部181と、送受信部182と、光学式コード受付部183と、報酬受取部184としての機能を発揮する。
【0034】
入力操作受付部181は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対する操作者の入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部181は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対して操作者が指などを接触させた座標の情報に基づき、操作者の操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0035】
送受信部182は、端末装置10Aが、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0036】
光学式コード受付部183は、端末装置10Aが送受信部182を介して、サーバ20から、端末装置10Aを操作する主体と対応付けられた光学式コードを受け付ける。光学式コード受付部183により受け付けた光学式コードは、光学式コード情報171として記憶部170Aに格納される。
【0037】
報酬受取部184は、主体と対応付けられた光学式コードを介して求職者が求人企業に採用された場合、サーバ20から、直接的又は間接的に、報酬、又は当該報酬を受ける権利を受け取る。ここでいう報酬は主体にとって有益なものであり、例えば、現金、ポイント、仮想通貨等が挙げられる。主体は、報酬を受ける権利を用いて、報酬を受け取ることが可能である。
【0038】
<1.2 端末装置10Bの構成>
図3は、第1の実施形態に係るシステム1を構成する、求職者が操作する端末装置10Bのブロック図である。端末装置10Bは、記憶部170B及び制御部180B以外、図2に示す端末装置10Aと同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、記憶部170B及び制御部180Bについて説明する。
【0039】
記憶部170Bは、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10Bが使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170Bは、採用チャンネル操作履歴172を記憶する。
【0040】
採用チャンネル操作履歴172は、求職者が光学式コードを介して採用チャンネルにアクセスして、採用チャンネルを操作した履歴に関する情報である。採用チャンネル操作履歴172は、求職者が採用チャンネルにアクセスした履歴と、採用チャンネルにより応募した履歴と、採用チャンネルにより求人企業とコミュニケーションを取った履歴と、採用チャンネルにより採用された履歴などを含む。
【0041】
制御部180Bは、記憶部170Bに記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10Bの動作を制御する。制御部180Bは、アクセス制御部185、採用チャンネル操作部186以外、図2に示す制御部180Aと同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、アクセス制御部185、採用チャンネル操作部186について説明する。
【0042】
アクセス制御部185は、求職者が光学式コードを介して採用チャンネルにアクセスする操作を制御する。例えば、アクセス制御部185は、求職者が端末装置10Bのカメラにより光学式コードを撮影することで、光学式コードに埋め込まれる採用チャンネルのURLを読み取り、採用チャンネルにアクセスするアクセス要求をサーバ20へ送付する。
【0043】
採用チャンネル操作部186は、就職者が光学式コードを介して採用チャンネルにアクセスした後、採用チャンネルに対する操作を制御する。採用チャンネル操作部186は、採用チャンネルをディスプレイ132Bに表示し、採用チャンネルにより、求職者が採用チャンネルに対する操作を受け付けて、操作の旨をサーバ20へ送信する。採用チャンネルに対する操作は、例えば、求職者が採用チャンネルにより応募する操作と、採用チャンネルにより求人企業とコミュニケーションを取る操作などを含む。
【0044】
<1.3 サーバ20の機能的な構成>
図4は、第1の実施形態に係るシステム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。サーバ20は、求人企業により管理されるものである。図4に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0045】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0046】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶し、主体情報データベース281、求人情報データベース282、光学式コード利用履歴データベース283を記憶する。
【0047】
主体情報データベース281は、光学式コードを求職者(潜在的な求職者を含む)に提示する主体に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0048】
求人情報データベース282は、求人企業が希望する人材に関する求人情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0049】
光学式コード利用履歴データベース283は、主体と対応付けられた光学式コードを介して、求職者が採用チャンネルにアクセスして、採用チャンネルを操作した履歴に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0050】
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種機能ユニットとして示す機能を発揮する。
【0051】
受信制御部2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0052】
送信制御部2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0053】
採用チャンネル生成部2033は、求人企業の求人情報を掲載する採用チャンネルを生成する。各主体には、例えば、当該主体を識別するための識別子が割り当てられている。採用チャンネル生成部2033は、例えば、識別子に関する情報に対応させた採用チャンネルを生成する。採用チャンネルは、求人企業と求職者を繋げるものであり、例えば、ウェブページ、特定のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用したオンラインチャンネルなどが挙げられる。
【0054】
また、採用チャンネルは、求人企業と求職者とが直接に対話可能なコミュニケーション手段を含むこととしてもよい。コミュニケーション手段は、求人企業が求職者からの問い合わせに対応するための処理を行い、例えば、ウェブブラウザを用いてウェブページ上でテキストチャットや音声チャットを行ってもよいし、特定のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用してやり取りをしてもよい。また、コミュニケーション手段は、求人企業の担当者が求職者からの問い合わせに直接対応してもよいし、人の手を介さずに自動で対応してもよい。
【0055】
光学式コード発行部2034は、求人企業の採用チャンネルへアクセスするための光学式コードを、当該光学式コードを提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行する。具体的に、光学式コード発行部2034は、例えば、主体に対して割り当てられた採用チャンネルにリンクするためのURLなどの情報を符号化し、図形画像として生成する。光学式コードは、例えば、QRコード(登録商標)により構成される。サーバ20は、識別子に関する情報に対応させた採用チャンネルにリンクするための情報を光学式コードに埋め込むことにより、光学式コードを主体と対応付けて発行する。
【0056】
採用チャンネル制御部2035は、求職者の操作に応答して採用チャンネルに関する処理を制御する。具体的に、採用チャンネル制御部2035は、例えば、以下の処理を実施する。
・光学式コードを介する求職者からのアクセス要求に応じて、採用チャンネルを求職者と接続して、採用チャンネルを求職者に表示する処理
・求職者の応募に応じて、求職者の応募情報を受け付ける処理
・求職者のコミュニケーション要求に応じて、コミュニケーション手段を表示して、求職者からの問い合わせへの対応を表示する処理
【0057】
報酬付与部2036は、光学式コードを介して求職者が求人企業に採用された場合、当該光学式コードの発行先である主体に対して、報酬を付与する処理を行う。具体的に、報酬付与部2036は、報酬、又は報酬を受ける権利を主体に付与する。報酬は主体にとって有益なものであり、例えば、現金、ポイント、仮想通貨等が挙げられる。報酬付与部2036は、採用チャンネルにより、内定に対する求職者の承諾を受け付けた場合に、又は、求人企業から、求職者が採用された旨の情報を受け付けた場合に、求職者が求人企業に採用されたと判定し、主体に報酬を付与する。主体へ報酬、又は報酬を受ける権利を与える方法は任意の方法でよい。例えば、報酬付与部2036は、主体が操作する端末装置10Aへ報酬、又は報酬を受ける権利についての情報を送信してもよい。また、報酬付与部2036は、主体が属する企業等の団体と関連付けられている金融機関へ、報酬、又は報酬を受ける権利についての情報を送信してもよい。
【0058】
<2 データ構造>
図5は、サーバ20が記憶する主体情報データベース281のデータ構造を示す図である。主体情報データベース281は、光学式コードを求職者(潜在的な求職者を含む)に提示する主体に関する情報を保持するためのデータベースである。図5には、主体が店舗又は個人であり、個人が店舗に所属する店員であることを例として説明する。ここでいう店舗は、所定のサービスを提供する施設であり、例えば、飲食店、美容室、保険会社、教育機関、スポーツジム、タクシー会社などが挙げられる。なお、主体は求職者(潜在的な求職者を含む)に求人情報を届けられる者であれば、これに限らず、例えば、サービスを提供する自営業主、求職者の知り合いなどであってもよい。
【0059】
図5に示すように、主体情報データベース281のレコードのそれぞれは、項目「店舗情報」及び「店員情報」を含む。項目「店舗情報」は、項目「店舗ID」、「店舗名」、「属性」、「住所」、「連絡先」を含む。
【0060】
項目「店舗ID」は、それぞれの店舗を識別する情報を記憶する。「店舗ID」は、店舗を識別するための識別子として用いられる。
【0061】
項目「店舗名」は、それぞれの店舗の名前を示す情報を記憶する。
【0062】
項目「属性」は、それぞれの店舗が提供するサービスの種類を示す情報を記憶する。属性としては、飲食店、美容室、保険会社、教育機関、スポーツジム、タクシー会社などが挙げられる。
【0063】
項目「住所」は、それぞれの店舗の位置情報を示す情報を記憶する。
【0064】
項目「連絡先」は、それぞれの店舗と連絡を取るための手段を示す情報を記憶する。店舗と対応付けて発行された光学式コードは、連絡先に示す連絡手段により店舗に送付される。
【0065】
項目「店員情報」は、項目「個人ID」、「氏名」、「連絡先」を含む。
【0066】
項目「個人ID」は、店舗に所属するそれぞれの店員を識別する情報を記憶する。「個人ID」は、店員を識別するための識別子として用いられる。
【0067】
項目「氏名」は、それぞれの店員の名前を示す情報を記憶する。
【0068】
項目「連絡先」は、それぞれの店員と連絡を取るための手段を示す情報を記憶する。主体と対応付けられた光学式コードは、連絡先に示す連絡手段により主体に送付される。店員と対応付けて発行された光学式コードは、連絡先に示す連絡手段により店員に送付される。
【0069】
図6は、サーバ20が記憶する求人情報データベース282のデータ構造を示す図である。求人情報データベース282は、求人企業が希望する人材に関する求人情報を保持するためのデータベースである。求人情報は、サーバ20を管理する求人企業より取得した情報である。
【0070】
図6に示すように、求人情報データベース282のレコードのそれぞれは、項目「職種ID」、項目「職種」、項目「想定年収」、項目「勤務地」、項目「その他」を含む。
【0071】
項目「職種ID」は、求人企業が採用中の職種を識別する情報を記憶する。
【0072】
項目「職種」は、それぞれの職種の名称を示す情報を記憶する。
【0073】
項目「想定年収」は、それぞれの職種について設定した年収の目安を示す情報を記憶する。
【0074】
項目「勤務地」は、それぞれの職種の勤務先の地域を示す情報を記憶する。
【0075】
項目「その他」は、求人企業が希望する人材に関する他の情報を示す情報であり、例えば、業務内容についての説明、必要となる学歴及び資格、希望する経験年数などが挙げられる。
【0076】
図7は、サーバ20が記憶する光学式コード利用履歴データベース283のデータ構造を示す図である。光学式コード利用履歴データベース283は、主体と対応付けられた光学式コードを介して、求職者が採用チャンネルにアクセスして、採用チャンネルを操作した履歴に関する情報を保持するためのデータベースである。
【0077】
図7に示すように、光学式コード利用履歴データベース283のレコードのそれぞれは、項目「光学式コードID」、項目「店舗ID又は個人ID」、項目「アクセス実績」、項目「応募実績」、項目「採用実績」を含む。
【0078】
項目「光学式コードID」は、サーバ20が発行した光学式コードを識別するための情報を記憶する。サーバ20は、主体と対応付けて光学式コードを発行する際に、当該光学式コードに「光学式コードID」を割り当てる。
【0079】
項目「店舗ID又は個人ID」は、各光学式コードの発行先となる店舗又は個人(店員)を識別するための情報を記憶する。店舗ID又は個人IDは、他のデータベース間において情報を紐づけるためのキーとして利用され、光学式コードと、当該光学式コードの発行先である主体とを関連付ける。
【0080】
項目「アクセス実績」は、主体と対応付けられた光学式コードを介して、求職者が採用チャンネルにアクセスした履歴に関する情報を記憶する。アクセス実績は、各光学式コードを介して採用チャンネルへアクセスした回数に関する情報、アクセスした求職者の個人情報などを含む。
【0081】
項目「応募実績」は、主体と対応付けられた光学式コードを介して、求職者が採用チャンネルにより応募した履歴に関する情報を記憶する。応募実績は、各光学式コードを介して応募した求職者の人数に関する情報、応募した求職者の個人情報などを含む。
【0082】
項目「採用実績」は、主体と対応付けられた光学式コードを介して、求職者が採用チャンネルにより採用された履歴に関する情報を記憶する。採用実績は、各光学式コードを介して採用された求職者の人数に関する情報、採用された求職者の個人情報などを含む。
【0083】
なお、光学式コード利用履歴データベース283で記憶される情報は、図7に示されるものに限定されない。光学式コード利用履歴データベース283には、主体と対応付けられた光学式コードを介して、求職者が採用チャンネルにアクセスしたログ、応募したログ、採用されたログが記憶されてもよい。
【0084】
<3 動作>
以下、図8を参照しながら、求人企業の求人情報を求職者に効率よく届けて、求人企業の採用活動を支援する処理について説明する。
【0085】
図8は、システム1により、求人企業の求人情報を求職者に届ける流れの一例を説明するための図である。
【0086】
ステップS821において、サーバ20の採用チャンネル生成部2033は、求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成する。具体的には、例えば、サーバ20は、求人企業により管理される。採用チャンネル生成部2033は、求人企業の求人情報を用いて、当該求人情報を掲載する採用チャンネルを生成する。各主体には、例えば、当該主体を識別するための識別子が割り当てられている。採用チャンネル生成部2033は、例えば、識別子に関する情報に対応させた採用チャンネルを生成する。採用チャンネルは、求人企業と前記求職者とが直接に対話可能なコミュニケーション手段を含む。
【0087】
より具体的には、採用チャンネル生成部2033は、採用チャンネルにおいて、求人情報として、求人企業が採用中の職種、想定年収、勤務地、業務内容などに関する情報を掲載する。採用チャンネルは、例えば、ウェブページ、又は、特定のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用したオンラインチャンネルなどである。
【0088】
ステップS822において、サーバ20の光学式コード発行部2034は、採用チャンネルへアクセスするための光学式コードを、当該光学式コードを提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行する。
【0089】
具体的に、サーバ20の光学式コード発行部2034は、例えば、主体に対して割り当てられた採用チャンネルにリンクするためのURLなどの情報を符号化し、図形画像として生成する。光学式コードは、例えば、QRコード(登録商標)により構成される。サーバ20は、識別子に関する情報に対応させた採用チャンネルにリンクするための情報を光学式コードに埋め込むことにより、光学式コードを主体と対応付けて発行する。
【0090】
主体は、求職者に光学式コードを提示すべき者であり、潜在的な求職者を含む求職者に求人情報を届けられると思われるものである。主体としては、例えば、来客に光学式コードを提示する店舗又は個人が挙げられる。この場合、求職者は、サービスを利用するため客として訪れる来客に含まれる。サーバ20の光学式コード発行部2034は、1つの主体のみに、当該主体と対応付けている光学式コードを発行してもよいし、複数の主体に、それぞれの主体と対応付けている光学式コードを発行してもよい。
【0091】
例えば、サーバ20は、店舗に対して割り当てた採用チャンネルへアクセスするための情報を含めた光学式コードを、店舗に発行する。また、サーバ20は、個人に対して割り当てた採用チャンネルへアクセスするための情報を含めた光学式コードを、個人に発行する。
【0092】
ステップS811において、主体の端末装置10Aの光学式コード受付部183は、サーバ20から、当該主体と対応付けられた光学式コードを受け付けて、求職者に提示する。
【0093】
端末装置10Aが光学式コードを求職者へ提示する手法は、任意である。例えば、光学式コード受付部183は、主体が光学式コードを受け付けた後、光学式コードを印刷して紙、ガラス及びガラスなどの媒体に付すことで求職者に提示してもよい。また、光学式コード受付部183は、表示装置上に表示することで求職者に提示してもよい。例えば、主体は店舗である場合に、光学式コード受付部183は、光学式コードを紙媒体に印刷する。光学式コードが印刷された紙媒体は、店舗内に置かれることで、潜在的な求職者を含む来客に光学式コードが提示される。
【0094】
ステップS831において、求職者の端末装置10Bのアクセス制御部185は、光学式コードを介して、採用チャンネルにアクセスする。
【0095】
具体的に、求職者の端末装置10Bは、カメラにより光学式コードを撮影することで、光学式コードに埋め込まれる採用チャンネルのURLを読み取り、採用チャンネルにアクセスするアクセス要求をサーバ20へ送付する。
【0096】
ステップS823において、サーバ20の採用チャンネル制御部2035は、求職者から、主体と対応付けられた光学式コードを介して、採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を受け付ける。採用チャンネル制御部2035は、採用チャンネルを求職者と接続する。
【0097】
採用チャンネル制御部2035は、光学式コードを介して就職者のアクセス要求を受け付けた際、光学式コードに埋め込まれる主体の識別子に関する情報を読み取り、光学式コードの発行先である主体を識別する。
【0098】
ステップS824において、採用チャンネル制御部2035は、採用チャンネルを介し、求職者からの応募を受け付ける。
【0099】
具体的に、採用チャンネル制御部2035は、求職者が応募した職種に関する情報、及び求職者の個人情報などを受け付けて、求人企業に通知する。また、採用チャンネル制御部2035は、求職者のコミュニケーション要求に応じて、コミュニケーション手段を表示する。コミュニケーション手段は、求人企業が求職者からの問い合わせに対応するための処理を行う。当該処理は、例えば、ウェブブラウザを用いてウェブページ上で実施されるテキストチャットや音声チャットであってもよいし、特定のSNSを利用して実施される連絡の送受信であってもよい。また、コミュニケーション手段は、求人企業の担当者が求職者からの問い合わせに直接対応してもよいし、人の手を介さずに自動で対応してもよい。
【0100】
ステップS825において、サーバ20の報酬付与部2036は、求職者が求人企業に採用された場合、求職者が利用した光学式コードの発行先である主体に対して報酬を付与する。
【0101】
具体的に、報酬付与部2036は、報酬、又は報酬を受ける権利を主体に付与する。報酬は主体にとって有益なものであり、例えば、現金、ポイント、仮想通貨等が挙げられる。報酬付与部2036は、採用チャンネルにより、内定に対する求職者の承諾を受け付けた場合に、又は、求人企業から、求職者が採用された旨の情報を受け付けた場合に、求職者が求人企業に採用されたと判定し、主体に報酬を付与する。
【0102】
また、サーバ20は、求職者が光学式コードを介して採用チャンネルを利用した履歴を集計し、コードの発行先である主体に通知してもよい。具体的に、サーバ20は、光学式コードを介して採用チャンネルにアクセスした履歴、応募した履歴、及び採用された履歴などを主体に通知する。サーバ20は、採用チャンネルへのアクセス、応募、及び採用がなされた都度、主体に通知してよいし、所定の期間において、当該期間内におけるアクセス回数、応募人数、採用人数を主体に通知してもよい。
【0103】
ステップS812において、主体の端末装置10Aの報酬受取部184は、サーバ20から、報酬を受け取る。
【0104】
具体的に、報酬受取部184は、主体と対応付けられた光学式コードを介して求職者が求人企業に採用された場合、サーバ20から、報酬、又は当該報酬を受ける権利を受け取る。主体は、報酬を受ける権利を用いて、報酬を受け取ることが可能である。
【0105】
また、サーバ20は、光学式コードを介して求職者が求人企業に採用された場合、当該求職者に有利な特典を付与することとしてもよい。ここでいう特典は、求職者が直接に利用できるもの(現金、ポイント、仮想通貨等)であってよいし、求職者の信用度の向上に有益なものであってもよい。例えば、システム1により求職者が採用された場合に、求職者の信用度は向上し、外部のサービスを利用して保険に加入する際、又はローンを組む際に有利になる。
【0106】
また、ステップS825において、報酬付与部2036は、報酬、又は報酬を受ける権利を、主体が属する団体と関連付けられている金融機関へ、主体を識別可能に付与してもよい。報酬、又は報酬を受ける権利は、団体における報酬制度に則って、識別される主体へ付与される。
【0107】
上記一連の処理により、システム1は、求人企業の求人情報を、求人企業専用の採用チャンネルに掲載し、当該採用チャンネルにアクセス可能な光学式コードを、主体と対応付けて主体に発行し、光学式コードを介して、求職者を採用チャンネルに誘導するようにしている。そのため、求人企業の求人情報を求職者に効率よく届けて、求人企業の採用活動を支援することができる。
【0108】
また、求職者が採用される場合に、光学式コードと対応付けられた主体に報酬を付与することで、主体が光学式コードを提示するモチベーションを向上させ、求人情報を求職者にさらに効率よく届けるとこができる。
【0109】
また、サービスを提供する店舗又は個人を主体とし、店舗又は個人に光学式コードを発行することにより、店舗又は個人の来客、即ち潜在的な求職者を含む人を採用チャンネルに誘導することができる。そのため、潜在的な求職者に求人企業の求人情報を効率よく届けることができる。
【0110】
<4 画面例>
図9、11は、主体の端末装置10Aの画面例の図であり、図10は、求職者の端末装置10Bの画面例の図である。
【0111】
図9は、主体の端末装置10Aが、サーバ20から光学式コードを受け付けた局面を示す図である。図9に示すように、主体の端末装置10Aのディスプレイ132Aにおいて、求人企業の求人情報である旨を通知する領域1321と、QRコード(登録商標)により構成される光学式コードを表示する領域1322とが表示されている。また、端末装置10Aは、求人企業の求人情報に基づき、求人企業に関する情報、及び、求人企業に適した人材に関する情報を求職者に提示してもよい。例えば、求人企業がシステムエンジニアを採用している場合、端末装置10Aは、ディスプレイ132Aに、光学式コードに加え、システムエンジニアを募集していることを表示させる。なお、端末装置10Aは、当該光学式コードを介して採用が決定した場合、求職者に特典がある旨を求職者に提示してもよい。
【0112】
これにより、サーバ20は、端末装置10Aを介し、主体と対応付けられた光学式コードを求職者に提示することができる。また、サーバ20は、求人企業に適した人材に求人情報を効率よく届けることができる。
【0113】
図10は、求職者の端末装置10Bが、採用チャンネルにアクセスした局面を示す図である。図10に示すように、端末装置10Bのディスプレイ132Bにおいて、採用チャンネルが表示されている。採用チャンネルは、求人企業専用の採用チャンネルであり、求人情報を確認するためのフィールドオブジェクト1323と、応募するためのフィールドオブジェクト1324と、求人企業とコミュニケーションを取るためのフィールドオブジェクト1325とが表示されている。ユーザによりフィールドオブジェクト1323が押下されると、例えば、求人情報についての詳細情報がサーバ20から送信され、受信した詳細情報がディスプレイ132Bに表示される。ユーザによりフィールドオブジェクト1324が押下されると、例えば、応募フォームがサーバ20から送信され、受信した応募フォームがディスプレイ132Bに表示される。ユーザによりフィールドオブジェクト1325が押下されると、例えば、コミュニケーション手段としてのSNSチャンネルが開通され、連絡画面がディスプレイ132Bに表示される。
【0114】
これにより、サーバ20は、端末装置10Aを介して採用チャンネルを求職者に表示し、採用チャンネルから求職者の応募及び問い合わせを受け付けることで、採用活動をスムーズに進めることができる。
【0115】
図11は、主体の端末装置10Aが、サーバ20から報酬を受け取った局面を示す図である。図11に示すように、主体の端末装置10Aのディスプレイ132Aにおいて、主体と対応付けられた光学式コードを介して、求職者が採用されたため、主体に報酬を付与する旨を通知する領域1326と、報酬を受け取るための操作部1327とが表示されている。なお、当該通知は、報酬付与部2036から主体が属する団体へ送信され、団体を介して端末装置10Aへ提示されてもよい。
【0116】
これにより、サーバ20は、主体が光学式コードを提示するモチベーションを向上させ、求人情報を求職者に効率よく届けるとこができる。
【0117】
<変形例1>
以下、主体である店舗又は個人の来客に関する情報に基づき、求人企業に適した来客を特定する変形例について説明する。
【0118】
サーバ20は、主体である店舗又は個人から、店舗又は個人の来客の個人情報を取得し、来客情報データベース284として記憶部202に記憶する。
【0119】
図12は、来客情報データベース284のデータ構造を示す図である。図12に示すように、来客情報データベース284のレコードのそれぞれは、項目「来客ID」、「店舗ID又は個人ID」、「氏名」、「年齢」、「性別」、「職業」、「年収」を含む。
【0120】
項目「来客ID」は、それぞれの来客を識別する情報である。
【0121】
項目「店舗ID又は個人ID」は、それぞれの来客にサービスを提供する店舗又は個人を識別する情報である。店舗ID又は個人IDは、他のデータベース間において情報を紐づけるためのキーとして利用され、来客と、店舗又は個人とを関連付ける。
【0122】
項目「氏名」、「年齢」及び「性別」は、それぞれの来客の名前、年齢及び性別を示す情報である。
【0123】
項目「職業」及び「年収」は、それぞれの来客の現在の職業及び年収を示す情報である。
【0124】
サーバ20は、求人企業の求人情報及び来客の個人情報に基づき、光学式コードの提示対象となる来客を特定し、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、光学式コードを発行する。具体的に、サーバ20は、求人企業の求人情報及び来客の個人情報に基づき、求人企業に適した来客を推測して、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、光学式コードを発行する。例えば、求人企業がシステムエンジニアを採用している場合、サーバ20は、現在の職業がシステムエンジニアである来客を特定し、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、光学式コードを発行するとともに、当該来客に光学式コードを提示すべき旨を通知する。
【0125】
来客の個人情報は、事前に登録された来客の情報に基づき取得してよいし、来客に配布したアンケートに基づき取得してよい。例えば、店舗は既に把握している来客の情報をサーバ20に送付し、又は、店舗は来客にアンケートを配布して来客の個人情報を取得してから、サーバ20へ送付する。
【0126】
また、サーバ20は、求人企業に応募した求職者の情報に基づき、光学式コードの提示対象となる来客を特定し、主体に通知する。具体的に、サーバ20は、光学式コードを介して応募した求職者の情報と、来客の個人情報とを照合し、既に応募した来客を特定し、当該来客の情報を、当該来客が訪ねる店舗又は個人に通知する。また、サーバ20は、店舗又は個人に、当該来客に光学式コードを提示すべきではない旨を通知してもよい。
【0127】
これにより、サーバ20は、来客の個人情報に基づき、求人企業に適した来客を特定し、当該来客に光学式コードを提示することが可能となる。これにより、主体は、採用チャンネルに求職者を効率的に誘導することができる。また、サーバ20は、既に応募した来客に再び光学式コードを提示することを避けることが可能となる。このため、サーバ20は、何度も勧誘して来客を不快にさせることを避けるとともに、求人情報を届ける効率を向上させることができる。
【0128】
<変形例2>
以下、主体の候補が複数ある場合、サーバ20は、光学式コードの発行先となる主体を特定する変形例について説明する。
【0129】
サーバ20は、主体と対応付けられた光学式コードの利用実績に関する情報を取得し、利用実績に関する情報に基づき、光学式コードの発行先となる主体を特定する。光学式コードの利用実績は、光学式コードを介して採用チャンネルにアクセスしたアクセス回数、求人企業に応募した応募人数、又は求人企業に採用された採用人数の少なくとも1つに関する情報を含む。
【0130】
具体的に、サーバ20は、過去に主体に発行した光学式コードの利用履歴を集計し、比較的によく利用されている光学式コードを特定し、当該光学式コードに対応付けられた主体を、今後の発行先として特定する。例えば、所定の主体に発行した光学式コードを介して採用チャンネルにアクセスしたアクセス回数、応募人数、採用人数のいずれかが、所定の閾値を超える場合、当該主体に対して優先的に光学式コードを発行する。一方、例えば、所定の主体に発行した光学式コードを介して採用チャンネルにアクセスしたアクセス回数、応募人数、採用人数のいずれかが、所定の閾値以下になる場合、今後、当該主体への光学式コードの発行を抑えるようにする。なお、アクセス回数、応募人数、採用人数の基準値は、閾値に限定されない。主体毎の順位等、他の指標が用いられても構わない。
【0131】
これにより、サーバ20は、光学式コードの利用履歴に基づいて各主体の実績を把握し、誘導実績の良い主体に光学式コードを発行することで、求人情報を求職者に効率よく届けることができる。
【0132】
また、サーバ20は、求人情報及び主体の属性情報に基づき、光学式コードの発行先となる主体を特定してもよい。具体的には、サーバ20は、求人情報と主体の属性情報とを比較して分析し、求人情報に適した人材が訪ねる可能性の高い主体を推定する。サーバ20は、推定した主体を、光学式コードの発行先として特定する。
【0133】
例えば、求人企業がシステムエンジニアを採用している場合、サーバ20は、プログラミングスクールを、求人情報に適した人材が訪ねる可能性の高い主体と推定し、光学式コードの発行先として特定する。
このとき、サーバ20は、機械学習された機械学習モデルを用いて主体を推定してもよい。
【0134】
また、サーバ20は、求人情報及び主体の位置情報に基づき、光学式コードの発行先となる主体を特定してもよい。具体的には、サーバ20は、求人情報と主体の位置情報とを比較して分析し、求人情報に適した人材が訪ねる可能性の高い主体を推定する。サーバ20は、推定した主体を、光学式コードの発行先として特定する。
【0135】
例えば、求人情報における勤務地が東京都である場合、サーバ20は、東京都にある所定の店舗を、求人情報に適した人材が訪ねる可能性の高い主体と推定し、光学式コードの発行先として特定する。
【0136】
また、サーバ20は、求人情報に基づいて、希望する人材が訪れる可能性が高い地域を推定してもよい。そして、サーバ20は、当該地域に関する情報と、主体の位置情報とに基づき、光学式コードの発行先となる主体を特定する。具体的には、サーバ20は、希望する人材が訪れる可能性が高い地域を、希望する人材との関連度が高い企業、研究所又は教育機関の位置情報に基づき推定する。そして、サーバ20は、推定した地域の近傍に位置する店舗、又は推定した地域周辺に存在する個人を光学式コードの発行先として特定する。例えば、求人企業がシステムエンジニアを採用している場合、サーバ20は、IT企業の研究所の数が多い地域を、システムエンジニアが訪れる可能性が高い地域と推定する。そして、サーバ20は、推定した地域近傍の駅周辺に位置する店舗、又は推定した地域周辺で所定のサービスを営む個人を光学式コードの発行先として特定する。
【0137】
なお、このことは、サーバ20が、企業、研究所又は教育機関と主体との位置関係に基づき、光学式コードの発行先となる主体を特定する、と換言しても構わない。
【0138】
これにより、サーバ20は、求人企業が希望する人材が訪れる可能性が高い主体を推定し、当該主体に光学式コードを発行することで、求人情報を求職者に効率よく届けることができる。
【0139】
<第2の実施形態>
<1 システム2の全体構成>
システム2は、複数の求人企業の求人情報を受け付けて、主体を介して求人情報を求職者に届けるためのシステムである。第1の実施形態に係るシステム1では、求人企業がサーバ20を管理する場合を説明したが、第2の実施形態に係るシステム2では、求人企業以外の者がサーバ20を管理する場合を説明する。
【0140】
システム2は、少なくとも1社の求人企業から求人情報を受け付けて、各求人企業専用の採用チャンネルを生成する。システム2は、各採用チャンネルにリンクする光学式コードを、主体ごとに発行する。そして、システム2は、当該光学式コードを介して提供される採用チャンネルにより、求人情報を求職者に届ける。つまり、第2の実施形態において、システム2は、求人企業のプラットフォームとして機能する。図13は、第2の実施形態に係るシステム2の全体の構成を示す図である。
【0141】
図13に示すように、システム2は、主体が操作する端末装置10Aと、求職者が操作する端末装置10Bと、サーバ20Bと、求人企業が操作する端末装置10Cとを含む。端末装置10Aと、端末装置10Bと、端末装置10Cと、サーバ20Bとは、有線又は無線の通信規格を用いて、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。システム2は、端末装置10C及びサーバ20B以外、第1の実施形態と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、端末装置10C及びサーバ20Bについて説明する。
【0142】
<1.1 端末装置10Cの構成>
図14は、第2の実施形態に係るシステム2を構成する、求人企業が操作する端末装置10Cのブロック図である。端末装置10Cは、記憶部170C及び制御部180C以外、第1の実施形態に係る端末装置10A、端末装置10Bと同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、記憶部170C及び制御部180Cについて説明する。
【0143】
記憶部170Cは、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10Cが使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170Cは、求人情報173を記憶する。
【0144】
求人情報173は、求人企業が希望する人材に関する情報であり、採用中の職種、各職種の想定年収、勤務地、業務内容、必要となる学歴及び資格、希望する経験年数などに関する情報を含む。
【0145】
制御部180Cは、記憶部170Cに記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10Cの動作を制御する。制御部180Cは、求人情報送付部187、求職者対応操作部188以外、図2に示す制御部180Aと同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、求人情報送付部187、求職者対応操作部188について説明する。
【0146】
求人情報送付部187は、送受信部182を介して、企業の求人情報をサーバ20に送付する処理を行う。
【0147】
求職者対応操作部188は、求人企業が、求職者の採用チャンネルに対する操作に応答するための操作を制御する。具体的に、求職者対応操作部188は、求職者の問い合わせに対応する操作、求職者の応募を受け付ける操作、及び、求職者に採用又は不採用の通知を送信する操作などを行う。
【0148】
<1.2 サーバ20Bの機能的な構成>
図15は、第2の実施形態に係るシステム2を構成するサーバ20Bの機能的な構成を示す図である。サーバ20Bは、求人企業以外の者により管理される。サーバ20Bは、記憶部202B、制御部203B以外、第1の実施形態と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、記憶部202B、制御部203Bについて説明する。
【0149】
記憶部202Bは、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶し、主体情報データベース281、求人情報データベース282B、光学式コード利用履歴データベース283を記憶する。
【0150】
主体情報データベース281及び光学式コード利用履歴データベース283は、第1の実施形態と同じように構成されているので、その説明を省略する。
【0151】
求人情報データベース282Bは、複数の求人企業が希望する人材に関する求人情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0152】
制御部203Bは、サーバ20Bのプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種機能ユニットとして示す機能を発揮する。制御部203Bは、採用チャンネル生成部2033B以外、第1の実施形態と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、採用チャンネル生成部2033Bについて説明する。
【0153】
採用チャンネル生成部2033Bは、複数の求人企業の求人情報を掲載するため、各企業専用の採用チャンネルを生成する。つまり、各採用チャンネルには、1つの求人企業のみの求人情報が掲載されている。また、採用チャンネル生成部2033B、第1の実施形態と同じように、求人企業と求職者とが直接に対話可能なコミュニケーション手段を生成してもよい。
【0154】
<2 データ構造>
図16は、サーバ20Bが記憶する求人情報データベース282Bのデータ構造を示す図である。求人情報データベース282Bは、項目「求人企業ID」を記憶すること以外、第1の実施形態に係る求人情報データベース282と同じように構成されているので、その説明を省略する。以下、項目「求人企業ID」について説明する。
【0155】
項目「企業ID」は、それぞれの企業を識別するための情報である。サーバ20は、求人企業から求人情報を受け付けた場合、求人IDにより、求人企業を識別し、当該求人企業専用の採用チャンネルを生成する。
【0156】
<3 動作>
以下、図17を参照しながら、システム2により、求人企業の求人情報を求職者に届ける処理について説明する。
【0157】
ステップS1741において、複数の求人企業の端末装置10Cは、各求人企業が希望する人材に関する求人情報をサーバ20に送信する。求人情報は、採用中の職種、各職種の想定年収、勤務地、業務内容、必要となる学歴及び資格、希望する経験年数などに関する情報を含む。
【0158】
ステップS1721において、サーバ20は、受信制御部2031により、複数の求人企業から求人情報を受け付ける。サーバ20は、求人企業から求人情報を受け付けた場合、求人企業の求人IDにより、求人企業を識別する。
【0159】
ステップS1722において、サーバ20の採用チャンネル生成部2033Bは、各の求人企業の求人情報を掲載するため、各求人企業の前記採用チャンネルを、求人企業ごとに生成する。具体的に、サーバ20の採用チャンネル生成部2033Bは、各企業から受け付けた求人情報に基づき、各企業専用の採用チャンネルを生成し、各採用チャンネルには、1つの求人企業のみの求人情報を掲載する。また、採用チャンネル生成部2033B、第1の実施形態と同じように、求人企業と求職者とが直接に対話可能なコミュニケーション手段を生成してもよい。
【0160】
ステップS1723において、サーバ20の光学式コード発行部2034は、採用チャンネルへアクセスするための光学式コードを、当該光学式コードを提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行する。また、サーバ20は、第1の実施形態の変形例2のように、複数の主体から、各求人企業の求人情報の拡散に適した主体を特定し、当該主体に光学式コードを発行してもよい。
【0161】
例えば、サーバ20は、各求人企業の求人情報及び各主体の属性情報に基づき、光学式コードの発行先となる主体を特定する。具体的には、サーバ20は、各求人企業の求人情報と、各主体の属性情報とを比較して分析し、求人情報に適した人材が訪ねる可能性の高い主体を推定する。サーバ20は、推定した主体を、光学式コードの発行先として特定する。
【0162】
例えば、システムエンジニアを採用している求人企業について、サーバ20は、プログラミングスクールを、当該求人企業に適した人材が訪ねる可能性の高い主体と推定し、光学式コードの発行先として特定する。
このとき、サーバ20は、機械学習された機械学習モデルを用いて主体を推定してもよい。
【0163】
ステップS1724~S1726の処理は、第1実施形態に係るステップS823~S825の処理と同様であるので、その説明を省略する。なお、ステップS1724~S1726において、サーバ20は、求人企業の端末装置10Cを求職者の端末装置10Bに繋げる。求人企業の端末装置10Cは、サーバ20を介して、求職者の問い合わせに対応する処理、求職者の応募を受け付ける処理、及び、求職者に採用又は不採用の通知を送信する処理などを行う。
【0164】
ステップS1711、S1712、S1731の処理は、第1実施形態に係るステップS811、S812、S831の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0165】
第2の実施形態により、複数の求人企業の求人情報を受け付けて、各求人企業専用の採用チャンネルを生成することができるので、求職者が転職サイトにアクセスしたとしても、求人企業のページにアクセスしないことを避けることができる。そのため、第1の実施形態による効果だけではなく、複数の求人企業の採用活動を支援して、各企業の求人情報を確実に求職者に届けることができる。
【0166】
なお、上記実施形態では、光学式コードをアクセス情報として発行し、発行した光学式コードを求職者へ提示し、提示された光学式コードを介して求職者が採用チャンネルにアクセスする場合を例に説明した。上記実施形態は、近距離無線通信により求職者へアクセス情報を提示し、提示されたアクセス情報を介して求職者が採用チャンネルにアクセスする場合においても適用可能である。このとき、アクセス情報は、例えば、主体に割り当てられた採用チャンネルへアクセスするためのURLなどの情報である。近距離無線通信は、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の技術により実現される。具体的には、例えば、アクセス情報は、NFCタグに読み出し可能に書き込まれ、店舗又は個人等の主体へ配布される。求職者は、NFCのリーダ機能を搭載した端末装置を、店舗に設置されているNFCタグ、又は店員が所有しているNFCタグにかざし、NFCに書き込まれているアクセス情報を読み取る。端末装置は、読み取ったアクセス情報をユーザに提示しつつ、アクセス情報から採用チャンネルへアクセスする。
【0167】
また、上記実施形態では、主体に割り当てられた採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報が発行される場合を例に説明した。しかしながら、上記実施形態は、第1主体に属する第2主体、すなわち、例えば、店舗に属する店員等については、固有の採用チャンネルを設けなくても構わない。例えば、サーバ20は、店舗に属する店員に対し、所定のコード、所謂、招待コードを発行する。店員は、店舗に割り当てられた採用チャンネルへアクセスするための情報が含まれる光学式コードを所持する。来客としての求職者は、店員が所持する光学式コードを介して採用チャンネルへアクセスし、アクセスした採用チャンネルにおいて、店員に発行された招待コードを入力する。これにより、求職者がどの店員から光学式コードを勧められたかが判別可能となる。このため、第1主体に属する第2主体が存在する場合であっても、第2主体に対して採用チャンネルを割り当てなくても、個人を判別することが可能となる。
【0168】
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0169】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0170】
(付記1)プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップ(S821)と、前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップ(S822)と、前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップ(S823)と、前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップ(S824)と、前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップ(S825)と、を実行する方法。
【0171】
(付記2)複数の求人企業から、前記求人企業が希望する人材に関する求人情報を受け付けるステップを実行し、採用チャンネルを生成するステップにおいて、受け付けた前記求人情報に基づき、各求人企業の採用チャンネルを生成する、(付記1)に記載の方法。
【0172】
(付記3)前記採用チャンネルは、前記求人企業と前記求職者とが直接に対話可能なコミュニケーション手段を含む、(付記1)又は(付記2)に記載の方法。
【0173】
(付記4)前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、前記求職者は、客として訪れる来客に含まれる、(付記1)から(付記3)のいずれかに記載の方法。
【0174】
(付記5)前記来客の個人情報を取得するステップを実行し、前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記来客の個人情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、前記アクセス情報を発行する、(付記4)に記載の方法。
【0175】
(付記6)前記個人情報を取得するステップにおいて、事前に登録された前記来客の情報に基づき、前記個人情報を取得する、(付記5)に記載の方法。
【0176】
(付記7)前記個人情報を取得するステップにおいて、前記来客に配布したアンケートに基づき、前記個人情報を取得する、(付記5)又は(付記6)に記載の方法。
【0177】
(付記8)前記求人企業に応募した求職者の情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、前記主体に通知するステップを実行する、(付記4)から(付記7)のいずれかに記載の方法。
【0178】
(付記9)前記主体と対応付けられたアクセス情報の利用実績に関する情報を取得するステップを実行し、前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記利用実績に関する情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、(付記1)から(付記8)のいずれかに記載の方法。
【0179】
(付記10)前記利用実績は、前記主体と対応付けられたアクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスしたアクセス回数、前記求人企業に応募した応募人数、又は前記求人企業に採用された採用人数の少なくとも1つに関する情報を含む、(付記9)に記載の方法。
【0180】
(付記11)前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記主体の属性情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、(付記1)から(付記10)のいずれかに記載の方法。
【0181】
(付記12)前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、(付記1)から(付記11)のいずれかに記載の方法。
【0182】
(付記13)前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報に基づいて前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を推定し、当該地域に関する情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、(付記1)から(付記12)のいずれかに記載の方法。
【0183】
(付記14)前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を、前記希望する人材との関連度が高い企業、研究所又は教育機関の位置情報に基づき推定する、(付記13)に記載の方法。
【0184】
(付記15)前記企業、研究所又は教育機関と前記主体との位置関係に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、(付記14)に記載の方法。
【0185】
(付記16)前記求職者が前記求人企業に採用された場合、当該求職者に有利な特典を付与するステップを実行する、(付記1)から(付記15)のいずれかに記載の方法。
【符号の説明】
【0186】
10A、10B、10C 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、12 通信IF、13 入力装置、14 出力装置、15 メモリ、16 記憶部、19 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、203 制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2021-02-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、
前記求職者は、客として訪れる来客に含まれ、
前記来客の個人情報を取得するステップを実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記来客の個人情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、前記アクセス情報を発行する方法。
【請求項2】
前記個人情報を取得するステップにおいて、事前に登録された前記来客の情報に基づき、前記個人情報を取得する、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記個人情報を取得するステップにおいて、前記来客に配布したアンケートに基づき、前記個人情報を取得する、請求項又はに記載の方法。
【請求項4】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、
前記求職者は、客として訪れる来客に含まれ、
前記求人企業に応募した求職者の情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、前記主体に通知するステップを実行する方法。
【請求項5】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、
前記主体と対応付けられたアクセス情報の利用実績に関する情報を取得するステップと、を実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記利用実績に関する情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する方法。
【請求項6】
前記利用実績は、前記主体と対応付けられたアクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスしたアクセス回数、前記求人企業に応募した応募人数、又は前記求人企業に採用された採用人数の少なくとも1つに関する情報を含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報に基づいて前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を推定し、当該地域に関する情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する方法。
【請求項8】
前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を、前記希望する人材との関連度が高い企業、研究所又は教育機関の位置情報に基づき推定する、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記企業、研究所又は教育機関と前記主体との位置関係に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項に記載の方法。
【請求項10】
複数の求人企業から、前記求人企業が希望する人材に関する求人情報を受け付けるステップを実行し、
採用チャンネルを生成するステップにおいて、受け付けた前記求人情報に基づき、各求人企業の採用チャンネルを生成する、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記採用チャンネルは、前記求人企業と前記求職者とが直接に対話可能なコミュニケーション手段を含む、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記主体の属性情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項1から1のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する、請求項1から1のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、当該求職者に有利な特典を付与するステップを実行する、請求項1から1のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、
前記求職者は、客として訪れる来客に含まれ、
前記来客の個人情報を取得するステップを実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記来客の個人情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、前記アクセス情報を発行する情報処理装置。
【請求項16】
一つまたは複数のコンピュータによって構成されるシステムであって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、
前記求職者は、客として訪れる来客に含まれ、
前記来客の個人情報を取得するステップを実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報及び前記来客の個人情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、当該来客が訪ねる店舗又は個人に、前記アクセス情報を発行するシステム。
【請求項17】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、
前記求職者は、客として訪れる来客に含まれ、
前記求人企業に応募した求職者の情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、前記主体に通知するステップを実行する情報処理装置。
【請求項18】
一つまたは複数のコンピュータによって構成されるシステムであって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記主体は、サービスを提供する店舗又は個人であり、
前記求職者は、客として訪れる来客に含まれ、
前記求人企業に応募した求職者の情報に基づき、前記アクセス情報の提示対象となる来客を特定し、前記主体に通知するステップを実行するシステム。
【請求項19】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、
前記主体と対応付けられたアクセス情報の利用実績に関する情報を取得するステップと、を実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記利用実績に関する情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する情報処理装置。
【請求項20】
一つまたは複数のコンピュータによって構成されるシステムであって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、
前記主体と対応付けられたアクセス情報の利用実績に関する情報を取得するステップと、を実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記利用実績に関する情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定するシステム。
【請求項21】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報に基づいて前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を推定し、当該地域に関する情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定する情報処理装置。
【請求項22】
一つまたは複数のコンピュータによって構成されるシステムであって、
求人企業が希望する人材に関する求人情報を掲載する採用チャンネルを生成するステップと、
前記採用チャンネルへアクセスするためのアクセス情報を、当該アクセス情報を提示すべき少なくとも1つの主体に、当該主体と対応付けて発行するステップと、
前記主体と対応付けられた前記アクセス情報を介して、前記採用チャンネルにアクセスするアクセス要求を求職者から受け付けて、前記採用チャンネルを前記求職者と接続するステップと、
前記採用チャンネルを介し、前記求職者からの応募を受け付けるステップと、
前記求職者が前記求人企業に採用された場合、前記主体に対して報酬を付与するステップと、を実行し、
前記アクセス情報を発行するステップにおいて、前記求人情報に基づいて前記希望する人材が訪れる可能性が高い地域を推定し、当該地域に関する情報及び前記主体の位置情報に基づき、前記アクセス情報の発行先となる主体を特定するシステム。