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特開2022-41596管理サーバおよび生涯収支算出用プログラムおよび生涯収支算出方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041596
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】管理サーバおよび生涯収支算出用プログラムおよび生涯収支算出方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220304BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020146895
(22)【出願日】2020-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】520180703
【氏名又は名称】岩田 由利子
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】岩田 由利子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】結婚、教育、住宅等に必要な個々の資金に基づいて生涯収支を算出し、生涯に必要なお金をユーザに把握させる生涯収支算出用プログラムを提供する。
【解決手段】生涯収支算出用システムにおいて、管理サーバ120は、ユーザ端末100にシート画面記憶部130に記憶されているシート画面を提供するシート画面提供部140、所定の項目の入力を受け付けたシート画面をユーザ端末100から受け付ける入力受付部150及びシート画面の入力に基づいて第一入力処理から第六入力処理までを行うことにより生涯収支算出処理を行う自動化処理部160を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、
前記ユーザ端末に、シート画面記憶部に記憶されているシート画面を提供するシート画面提供部と、
所定の項目の入力を受け付けた前記シート画面を前記ユーザ端末から受け付ける入力受付部と、
前記シート画面の入力に基づいて第一入力処理から第六入力処理までを行うことにより、生涯収支算出処理を行う自動化処理部と、を有する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバであって、
前記シート画面は、ファミリーデータシートと、スタートアップシートと、第一ファミリー年表と、金融口座等チェックシートと、バランスシートと、年間収支計算シートと、住宅資金計算シートと、教育資金計算シートと、バラエティ資金シートと、老後資金計算シートと、必要保険額計算シートと、資金試算シートと、資金アロケーションシートと、年間収支見直し計算シートと、生涯収支表と、第二ファミリー年表と、を有する、
管理サーバ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の管理サーバにおいて、
ユーザに第一入力処理から第六入力処理までを行わせることによって、生涯収支算出処理を行う、
生涯収支算出用プログラム。
【請求項4】
ユーザ端末と、前記ユーザ端末とネットワークを介して接続される管理サーバとを有する生涯収支算出方法であって、
前記管理サーバが、前記ユーザ端末に、シート画面記憶部に記憶されているシート画面を提供する工程と、
前記管理サーバが、所定の項目の入力を受け付けた前記シート画面を前記ユーザ端末から受け付ける工程と、
前記管理サーバが、前記シート画面の入力に基づいて第一入力処理から第六入力処理までを行うことにより、生涯収支算出処理を行う工程と、を有する、
生涯収支算出方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバおよび生涯収支算出用プログラムおよび生涯収支算出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生涯に必要なお金を知るためには、複雑な計算や方法が要求されるため、容易に知ることができなかった。
【0003】
また、生涯に必要なお金が把握できないことで、現在自由に使えるお金も知ることができず、お金の不安を解消できなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3203400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、還暦後の資金運用において主要な収入及び支出を計算し、月、年、生涯の収支残が一表で確認できる還暦後のマネープラン表が開示されている。しかしながら上記還暦後のマネープラン表は、ユーザに複数のシートの所定項目に対応する情報または数値を入力させることで、生涯に必要なお金を把握させるものではない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザに複数のシートの所定項目に対応する情報または数値を入力させることで、結婚、教育、住宅等に必要な個々の資金に基づいて生涯収支を算出し、生涯に必要なお金を把握させることが可能な生涯収支算出用プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0008】
本発明の一実施の形態の管理サーバは、ユーザ端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、ユーザ端末に、シート画面記憶部に記憶されているシート画面を提供するシート画面提供部と、所定の項目の入力を受け付けたシート画面をユーザ端末から受け付ける入力受付部と、シート画面の入力に基づいて第一入力処理から第六入力処理までを行うことにより、生涯収支算出処理を行う自動化処理部と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0010】
本発明の代表的な実施の形態によれば、生涯収支を算出し、生涯に必要なお金をユーザに把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態の管理サーバおよび生涯収支算出用システムの概要を示す模式図である。
図2】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成するファミリーデータシートを示す模式図である。
図3】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成するスタートアップシートを示す模式図である。
図4】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する第一ファミリー年表を示す模式図である。
図5】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する金融口座等チェックシートを示す模式図である。
図6】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成するバランスシートを示す模式図である。
図7】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する年間収支計算シートを示す模式図である。
図8】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する住宅資金計算シートを示す模式図である。
図9】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する教育資金計算シートを示す模式図である。
図10】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成するバラエティ資金シートを示す模式図である。
図11】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する老後資金計算シートを示す模式図である。
図12】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する必要保険額計算シートを示す模式図である。
図13】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する資金試算シートを示す模式図である。
図14】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する資金アロケーションシートを示す模式図である。
図15】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する年間収支見直し計算シートを示す模式図である。
図16】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する生涯収支表を示す模式図である。
図17】本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラムを構成する第二ファミリー年表を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態の管理サーバ120および生涯収支算出用システムの概要を示す模式図である。
【0014】
本発明の実施の形態の管理サーバ120は、図1(a)に示すように、ユーザ端末100とネットワークを介して接続される。
【0015】
本実施の形態は、複数の処理シートを予め設定している表計算ソフトウェアが搭載されたコンピュータに搭載される生涯収支算出プログラムであり、複数の処理シートの一シート内のセル間及び複数のシート内のセル間を関係付ける数式に関し、自動化処理部160によって、自動付与、自動修復の何れか一方又は双方を行う。
【0016】
管理サーバ120は、シート画面記憶部130と、シート画面提供部140と、入力受付部150と、自動化処理部160と、を有する。
【0017】
シート画面記憶部130には、シート画面が記憶されている。なお、シート画面は、ファミリーデータシート200と、スタートアップシート300と、第一ファミリー年表400と、金融口座等チェックシート500と、バランスシート600と、年間収支計算シート700と、住宅資金計算シート800と、教育資金計算シート900と、バラエティ資金シート1000と、老後資金計算シート1100と、必要保険額計算シート1200と、資金試算シート1300と、資金アロケーションシート1400と、年間収支見直し計算シート1500と、生涯収支表1600と、第二ファミリー年表1700と、を有する。
【0018】
シート画面提供部140は、ユーザ端末100に、シート画面記憶部130に記憶されているシート画面を提供する。
【0019】
入力受付部150は、所定の項目の入力を受け付けたシート画面をユーザ端末100から受け付ける。
【0020】
自動化処理部160は、シート画面の入力に基づいて第一入力処理から第六入力処理までを行うことにより、生涯収支算出処理を行う。
【0021】
図1(b)に示すように、管理サーバ120は、ユーザに第一入力処理から第六入力処理までを行わせることによって、生涯収支算出処理を行う。以下、各処理について説明する。
<第一入力処理>
まず、管理サーバ120は、ユーザに第一入力処理を行わせる。
【0022】
第一入力処理として、管理サーバ120は、まずシート画面記憶部130からファミリーデータシート200を抽出する。次に、管理サーバ120のシート画面提供部140は、ファミリーデータシート200をユーザ端末100に提供する。その後、入力受付部150は、ユーザからファミリーデータシート200の入力を受け付けることで行われる。
【0023】
図2は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成するファミリーデータシート200を示す模式図である。
【0024】
ファミリーデータシート200は、ファミリーデータ入力領域210を有する。ファミリーデータ入力領域210は、ユーザおよびユーザの家族についての住所、氏名、生年月日、血液型、職業、結婚記念日、連絡先、緊急連絡先等の項目を入力させる。
【0025】
このようにして、ファミリーデータシート200は、例えば、災害発生時の緊急連絡用のデータとしても活用できる。
<第二入力処理>
次に、管理サーバ120は、ユーザに第二入力処理を行わせる。
【0026】
第二入力処理として、管理サーバ120は、まずシート画面記憶部130からスタートアップシート300と、第一ファミリー年表400とを抽出する。次に、管理サーバ120のシート画面提供部140は、スタートアップシート300と、第一ファミリー年表400とをユーザ端末100に提供する。その後、入力受付部150は、ユーザからスタートアップシート300と、第一ファミリー年表400との入力を受け付けることで行われる。
【0027】
図3は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成するスタートアップシート300を示す模式図である。
【0028】
スタートアップシート300は、スタートアップ入力領域310を有する。スタートアップ入力領域310は、ユーザについての夢、希望、目標、心配事等の項目を入力させる。
【0029】
図4は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する第一ファミリー年表400を示す模式図である。
【0030】
第一ファミリー年表400は、第一ファミリー年表入力領域410を有する。第一ファミリー年表入力領域410は、ユーザおよびユーザの家族についての目標、予定されるイベント等の項目を入力させる。
【0031】
また、第一ファミリー年表入力領域410は、現在から未来に向けて時系列で入力できる入力欄を構成する。すなわち、第一ファミリー年表入力領域410は、ユーザおよびユーザの家族についての目標、予定されるイベント等の項目を、具体的な年、月ごとに時系列で入力させる。例えば、第一ファミリー年表入力領域410は、「2021年12月」の入力欄に「自動車を購入」と入力させることができる。
【0032】
ユーザに第一入力処理および第二入力処理を行わせることにより、生涯収支算出用プログラム10は、ユーザ自身およびユーザの家族についての情報を整理できる。また、ユーザに対し、夢や希望、悩みや不安の洗い出し、未来のビジョンを考えさせることができる。
<第三入力処理>
次に、管理サーバ120は、ユーザに第三入力処理を行わせる。
【0033】
第三入力処理として、管理サーバ120は、まずシート画面記憶部130から金融口座等チェックシート500と、バランスシート600と、年間収支計算シート700とを抽出する。次に、管理サーバ120のシート画面提供部140は、金融口座等チェックシート500と、バランスシート600と、年間収支計算シート700とをユーザ端末100に提供する。その後、入力受付部150は、ユーザから金融口座等チェックシート500と、バランスシート600と、年間収支計算シート700との入力を受け付けることで行われる。
【0034】
図5は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する金融口座等チェックシート500を示す模式図である。
【0035】
金融口座等チェックシート500は、金融口座等入力領域510を有する。金融口座等入力領域510は、ユーザおよびユーザの家族についての金融機関名、名義、残高、項番、使用目的、金融資産合計額等の項目を入力させる。
【0036】
また、金融口座等入力領域510は、ユーザの子供についての、こども名義金融資産等の項目を入力させる。
【0037】
図6は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成するバランスシート600を示す模式図である。
【0038】
バランスシート600は、バランスシート入力領域610を有する。バランスシート入力領域610は、ユーザについての金融資産、実物資産、負債、純資産、債務超過等の項目を入力させる。
【0039】
図7は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する年間収支計算シート700を示す模式図である。
【0040】
年間収支計算シート700は、年間収支入力領域710を有する。年間収支入力領域710は、ユーザについての給与、可処分所得、児童手当、年間収入額、保険料、貯蓄額、年間支出額等の項目を入力させる。
【0041】
ユーザに第三入力処理を行わせることにより、生涯収支算出用プログラム10は、ユーザ自身およびユーザの家族についての金融口座の数や流れを整理できる。また、ユーザに対し、家計の財政状況、年間収支を確認させることができる。
<第四入力処理>
次に、管理サーバ120は、ユーザに第四入力処理を行わせる。
【0042】
第四入力処理として、管理サーバ120は、まずシート画面記憶部130から住宅資金計算シート800と、教育資金計算シート900と、バラエティ資金シート1000と、老後資金計算シート1100と、必要保険額計算シート1200とを抽出する。次に、管理サーバ120のシート画面提供部140は、住宅資金計算シート800と、教育資金計算シート900と、バラエティ資金シート1000と、老後資金計算シート1100と、必要保険額計算シート1200とをユーザ端末100に提供する。その後、入力受付部150は、ユーザから住宅資金計算シート800と、教育資金計算シート900と、バラエティ資金シート1000と、老後資金計算シート1100と、必要保険額計算シート1200との入力を受け付けることで行われる。
【0043】
図8は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する住宅資金計算シート800を示す模式図である。
【0044】
住宅資金計算シート800は、住宅資金入力領域810を有する。住宅資金入力領域810は、ユーザの住宅資金についての借入期間、借入金利、可処分所得、物件価格、返済額、利息額、維持費等の項目を入力させる。
【0045】
また、図8(b)で示されるように、住宅資金計算シート800は、第二住宅資金計算シート820を加えた構成としても良い。第二住宅資金計算シート820は、第二住宅資金入力領域810を有する。
【0046】
図9は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する教育資金計算シート900を示す模式図である。
【0047】
教育資金計算シート900は、教育資金入力領域910を有する。教育資金入力領域910は、ユーザの子供についての学校教育費、学外教育費、受験費用等の項目を入力させる。
【0048】
また、教育資金入力領域910は、ユーザの子供についての学校教育費等を現在から未来に向けて時系列で入力できる入力欄を構成する。
【0049】
教育資金計算シート900は、教育資金入力領域910を入力させることにより、教育資金必要額が算出される。
【0050】
図10は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成するバラエティ資金シート1000を示す模式図である。
【0051】
バラエティ資金シート1000は、バラエティ資金入力領域1010を有する。バラエティ資金入力領域1010は、ユーザについての積立期間、目標期日、目標金額等の項目を入力させる。なお、バラエティ資金とは、住宅資金および教育資金・老後資金以外の資金を示す。
【0052】
図11は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する老後資金計算シート1100を示す模式図である。
【0053】
老後資金計算シート1100は、老後資金入力領域1110を有する。老後資金入力領域1110は、ユーザについての定年退職以降の収入予定額、定年退職以降の支出予定額等の項目を入力させる。なお、退職金や公的年金等は、計算シートを別途設けても良い。
【0054】
老後資金計算シート1100は、老後資金入力領域1110を入力させ、収入と支出の差し引きを行うことにより、老後資金必要額が算出される。
【0055】
図12は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する必要保険額計算シート1200を示す模式図である。
【0056】
必要保険額計算シート1200は、必要保険額入力領域1210を有する。必要保険額入力領域1210は、ユーザについての現時点の預貯金、死亡退職金、個人年金、遺族基礎年金、児童手当、その他イベント費用等の項目を入力させる。なお、遺族年金等は、計算シートを別途設けても良い。
【0057】
必要保険額計算シート1200は、必要保険額入力領域1210を入力させ、収入と支出の差し引きを行うことにより、必要保険額が算出される。
【0058】
ユーザに第四入力処理を行わせることにより、生涯収支算出用プログラム10は、ユーザ自身についての住宅資金の見積もり、教育資金はあとどのくらい必要か、その他にどんな資金を準備するか、を整理できる。また、ユーザに対し、老後資金の必要額、保険は必要かを確認させることができる。
<第五入力処理>
次に、管理サーバ120は、ユーザに第五入力処理を行わせる。
【0059】
第五入力処理として、管理サーバ120は、まずシート画面記憶部130から資金試算シート1300と、資金アロケーションシート1400とを抽出する。次に、管理サーバ120のシート画面提供部140は、資金試算シート1300と、資金アロケーションシート1400とをユーザ端末100に提供する。その後、入力受付部150は、ユーザから資金試算シート1300と、資金アロケーションシート1400との入力を受け付けることで行われる。
【0060】
図13は本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する資金試算シート1300を示す模式図である。
【0061】
資金試算シート1300は、資金試算入力領域1310を有する。資金試算入力領域1310は、ユーザの教育資金についての目標金額と、積立金額と、年利とを入力させる。なお、ユーザの教育資金についての目標金額と、積立金額は、教育資金計算シート900の入力によって算出された数値を参照する。
【0062】
また、資金試算入力領域1310は、ユーザの住宅資金についての目標金額と、積立金額と、年利とを入力させる。なお、ユーザの住宅資金についての目標金額と、積立金額は、住宅資金計算シート800の入力によって算出された数値を参照する。
【0063】
また、資金試算入力領域1310は、ユーザの老後資金についての目標金額と、積立金額と、年利とを入力させる。なお、ユーザの老後資金についての目標金額と、積立金額は、老後資金計算シート1100の入力によって算出された数値を参照する。
【0064】
また、資金試算入力領域1310は、ユーザのバラエティ資金についての目標金額と、積立金額と、年利とを入力させる。なお、ユーザのバラエティ資金についての目標金額と、積立金額は、バラエティ資金計算シート1000の入力によって算出された数値を参照する。
【0065】
図13(b)で示されるように、資金試算シート1300は、第二資金試算シート1320を加えた構成としても良い。第二資金試算シート1320は、資金試算入力領域1330を有する。資金試算入力領域1330は、ユーザの教育資金等についての原資額等を入力させる。これにより、第二資金試算シート1320は、運用益を算出できる。
【0066】
図14は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する資金アロケーションシート1400を示す模式図である。
【0067】
資金アロケーションシート1400は、資金アロケーション入力領域1410を有する。資金アロケーション入力領域1410は、ユーザの教育費、住宅購入資金、老後資金、バラエティ資金についての年数と、配分と、商品名と、口座と、金融機関名とを入力させる。
【0068】
また、資金アロケーション入力領域1410は、ユーザの余裕資金として、投資信託、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式等の配分予定額等を入力させる。
【0069】
ユーザに第五入力処理を行わせることにより、管理サーバ120は、ユーザについて各資金の必要額の準備方法を決定できる。
<第六入力処理>
次に、管理サーバ120は、ユーザに第六入力処理を行わせる。
【0070】
第六入力処理として、管理サーバ120は、まずシート画面記憶部130から年間収支見直し計算シート1500を抽出する。次に、管理サーバ120のシート画面提供部140は、年間収支見直し計算シート1500をユーザ端末100に提供する。その後、入力受付部150は、ユーザから年間収支見直し計算シート1500の入力を受け付けることで行われる。
【0071】
図15は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する年間収支見直し計算シート1500を示す模式図である。
【0072】
年間収支見直し計算シート1500は、年間収支入力領域1510を有する。年間収支入力領域1510は、ユーザについての年間収入と、貯蓄すべきお金と、基本生活費等の年間支出とを入力させる。
【0073】
年間収支見直し計算シート1500は、年間収支入力領域1510を入力させ、年間の収入から支出を減算することにより、自由に使える金額が算出される。
【0074】
ユーザに第六入力処理を行わせることにより、管理サーバ120は、ユーザに自由に使える金額を把握させることができる。
<生涯収支算出処理>
次に、管理サーバ120は、ユーザに生涯収支算出処理を行わせる。
【0075】
生涯収支算出処理として、管理サーバ120は、まずシート画面記憶部130から生涯収支表1600と、第二ファミリー年表1700とを抽出する。次に、管理サーバ120のシート画面提供部140は、生涯収支表1600と、第二ファミリー年表1700とをユーザ端末100に提供する。その後、入力受付部150は、ユーザから生涯収支表1600と、第二ファミリー年表1700との入力を受け付けることで行われる。
【0076】
図16は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する生涯収支表1600を示す模式図である。
【0077】
生涯収支表1600は、生涯収支算出用情報入力領域1610を有する。生涯収支算出用情報入力領域1610は、ユーザについての預貯金額と、可処分所得と、老後資金と、教育資金と、運用益と、遺産相続金と、生活費と、住居費と、教育費と、保険料等とを入力させる。
【0078】
預貯金額は、バランスシート600の入力によって算出された数値を参照する。
【0079】
可処分所得は、年間収支計算シート700の入力によって算出された数値を参照する。
【0080】
老後資金と遺産相続金は、老後資金計算シート1100の入力によって算出された数値を参照する。
【0081】
教育資金と教育費は、教育資金計算シート900の入力によって算出された数値を参照する。
【0082】
運用益は、資金試算シート1300の入力によって算出された数値を参照する。
【0083】
生活費は、年間収支計算シート700と、老後資金計算シート1100との入力によって算出された数値を参照する。
【0084】
住居費は、住宅資金計算シート800の入力、または、年間収支計算シート700の住居関連費の入力によって算出された数値を参照する。
【0085】
保険料は、必要保険額計算シート1200の入力によって算出された数値を参照する。
【0086】
生涯収支表1600は、生涯収支算出用情報入力領域1610を入力させ、収入と支出の差し引きを行うことにより、生涯収支1620が算出される。
【0087】
図17は、本発明の実施の形態の生涯収支算出用プログラム10を構成する第二ファミリー年表1700を示す模式図である。
【0088】
第二ファミリー年表1700は、第二ファミリー年表入力領域1710を有する。第二ファミリー年表入力領域1710は、生涯収支1620の結果を反映させたユーザおよびユーザの家族についての目標、予定されるイベント等の項目を入力させる。
【0089】
第二ファミリー年表1700は、第一ファミリー年表400の内容を修正し、確定させたものとして利用できる。
【0090】
また、第二ファミリー年表入力領域1710は、現在から未来に向けて時系列で入力できる入力欄を構成する。すなわち、第二ファミリー年表入力領域1710は、ユーザおよびユーザの家族についての目標、予定されるイベント等の項目を、具体的な年、月ごとに時系列で入力させる。例えば、第二ファミリー年表入力領域1710は、「2021年12月」の入力欄に「自動車を購入」と入力させることができる。
【0091】
ユーザに生涯収支算出処理を行わせることにより、生涯収支算出用プログラム10は、生涯収支を算出し、生涯に必要なお金をユーザに把握させることができる。また、ユーザに対し、夢や希望、悩みや不安の洗い出した後、生涯収支1620を考慮したうえで、より現実性の高い未来のビジョンを考えさせることができる。
【0092】
なお、生涯収支算出用プログラム10は、実行宣言シートを追加しても良い。実行宣言シートは、ユーザのモチベーションを向上および維持させるために利用できる。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本発明の実施の形態によれば、生涯収支算出用プログラム10は、生涯収支1620を算出し、生涯に必要なお金をユーザに把握させることができる。また、ユーザに対し、夢や希望、悩みや不安の洗い出した後、生涯収支1620を考慮したうえで、より現実性の高い未来のビジョンを考えさせることができる。
【0093】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0094】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を有するものに限定されるものではない。例えば、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換を行ってもよい。
【符号の説明】
【0095】
10…生涯収支算出用プログラム
100…ユーザ端末
120…管理サーバ
200…ファミリーデータシート
300…スタートアップシート
400…第一ファミリー年表
500…金融口座等チェックシート
600…バランスシート
700…年間収支計算シート
800…住宅資金計算シート
900…教育資金計算シート
1000…バラエティ資金シート
1100…老後資金計算シート
1200…必要保険額計算シート
1300…資金試算シート
1400…資金アロケーションシート
1500…年間収支見直し計算シート
1600…生涯収支表
1700…第二ファミリー年表
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