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特開2022-41673スポーツジム運営支援システム、スポーツジム運営支援方法、及びサーバ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041673
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】スポーツジム運営支援システム、スポーツジム運営支援方法、及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220304BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020147020
(22)【出願日】2020-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】520112520
【氏名又は名称】澳本 伊吹
(74)【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】特許業務法人iRify国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澳本 伊吹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】スポーツジムの運営を支援する技術を提供する。
【解決手段】本発明は、ドアユニット3がサーバ装置からの開錠指示に基づいてドアのロックを開錠する開錠制御部を備え、ユーザの端末装置2が、画面データを受信する第1受信部と、画面データに基づいてドアの開錠指示画面を表示する表示部と、開錠指示画面で開錠を指示する操作部と、前記開錠の指示がなされたときに開錠のリクエストを前記サーバ装置に送信する第1送信部とを備え、サーバ装置1が、開錠のリクエストを受け付ける第2受信部と、リクエストに基づいてドアユニットを開錠制御する開錠制御部と、開錠指示をドアユニットに送信すると共に、割引クーポンをユーザの端末装置に送信する第2送信部と、開錠に伴ってユーザに対してスポーツジムの使用料を課金する課金部とを備えるスポーツジム運営支援システムである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末装置と、ドアユニットと、サーバ装置とからなる、スポーツジム運営支援システムであって、
前記ドアユニットは、
前記サーバ装置からの開錠指示に基づいてドアのロックを開錠する開錠制御部と、
を備えており、
前記ユーザの端末装置は、
前記サーバ装置から少なくとも画面データを受信する第1受信部と、
前記画面データに基づいて前記ドアの開錠指示画面を表示する表示部と、
前記開錠指示画面で開錠を指示する操作部と、
前記操作部の操作により前記開錠指示画面にて開錠の指示がなされたときに、開錠のリクエストを前記サーバ装置に送信する第1送信部と、
を備えており、
前記サーバ装置は、
前記開錠のリクエストを受け付ける第2受信部と、
前記リクエストに基づいて前記ドアユニットを開錠制御する開錠制御部と、
前記開錠制御に伴い開錠指示を前記ドアユニットに送信すると共に、割引クーポンを前記ユーザの端末装置に送信する第2送信部と、
前記開錠に伴って前記ユーザに対して前記スポーツジムの使用料を課金する課金部と、
を備える
スポーツジム運営支援システム。
【請求項2】
前記ユーザの端末装置では、前記表示部が利用状況と共に利用可能な近隣のスポーツジムを選択可能とした施設検索画面を表示し、前記操作部により予約すべき前記スポーツジムが選択されると、前記第1送信部が前記スポーツジムの利用の予約のリクエストを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記ユーザの端末装置からの前記スポーツジムの利用の予約のリクエストに基づいて予約登録を行う予約管理部を更に備え、前記第2受信部が、前記予約のリクエストを受け付け、前記予約管理部が、前記ユーザの前記スポーツジムの利用の予約を登録し、前記開錠制御部により前記スポーツジムに係る開錠制御がなされると、前記課金部が、予約された前記スポーツジムの利用状況に応じて割引した金額で前記スポーツジムの使用料を課金する
請求項1に記載のスポーツジム運営支援システム。
【請求項3】
前記ユーザの端末装置では、表示部が食事メニューに係る動画を選択可能に表示し、前記操作部の操作により、食事メニューの動画が選択されると、前記第1送信部により選択された動画の識別情報が前記サーバ装置に送信され、
前記サーバ装置は、少なくとも食事情報を記憶する記憶部と、食事に係る摂取カロリー及び摂取栄養素を登録する食事管理部と、を更に備え、前記第2受信部が、前記動画の識別情報を受信すると、前記食事登録部は、前記記憶部を参照し、前記識別情報により特定される食事メニューの摂取カロリー及び摂取栄養素を特定し、前記摂取カロリー及び摂取栄養素に係る情報を選択された日付における摂取カロリー、及び摂取栄養素として前記記憶部に登録する
請求項1又は請求項2に記載のスポーツジム運営支援システム。
【請求項4】
前記ユーザの端末装置では、表示部が運動メニューに係る動画を選択可能に表示し、前記操作部の操作により、運動メニューの動画が選択されると、前記第1送信部により選択された動画の識別情報が前記サーバ装置に送信され、
前記サーバ装置は、運動による消費カロリーを登録する運動管理部を更に備え、前記記憶部は少なくとも運動情報を更に記憶しており、前記動画の識別情報を受信すると、前記運動管理部は、前記記憶部を参照し、前記識別情報により特定される運動メニューの消費カロリーを特定し、前記消費カロリーに係る情報を選択された日付における消費カロリーとして前記記憶部に登録する
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスポーツジム運営支援システム。
【請求項5】
ユーザの端末装置と、ドアユニットと、サーバ装置とからなる、スポーツジム運営支援システムによる方法であって、
前記ドアユニットでは、開錠制御部が、前記サーバ装置からの開錠指示に基づいてドアのロックを開錠し、
前記ユーザの端末装置では、
第1受信部が、前記サーバ装置から少なくとも画面データを受信し、
表示部が、前記画面データに基づいて前記ドアの開錠指示画面を表示し、
操作部が、前記開錠指示画面で開錠を指示し、
第1送信部が、前記操作部の操作により前記開錠指示画面にて開錠の指示がなされたときに、開錠のリクエストを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置では、
第2受信部が、前記開錠のリクエストを受け付け、
開錠制御部が、前記リクエストに基づいて前記ドアユニットを開錠制御し、
第2送信部が、前記開錠制御に伴い開錠指示を前記ドアユニットに送信すると共に、割引クーポンを前記ユーザの端末装置に送信し、
課金部が、前記開錠に伴って前記ユーザに対して前記スポーツジムの使用料を課金する
スポーツジム運営支援方法。
【請求項6】
前記ユーザの端末装置では、前記表示部が利用状況と共に利用可能な近隣のスポーツジムを選択可能とした施設検索画面を表示し、前記操作部により予約すべき前記スポーツジムが選択されると、前記第1送信部が前記スポーツジムの利用の予約のリクエストを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置では、前記第2受信部が、前記予約のリクエストを受け付け、予約管理部が、前記ユーザの前記スポーツジムの利用の予約を登録し、前記開錠制御部により前記スポーツジムに係る開錠制御がなされると、前記課金部が、予約された前記スポーツジムの利用状況に応じて割引した金額で前記スポーツジムの使用料を課金する
請求項5に記載のスポーツジム運営支援方法。
【請求項7】
前記ユーザの端末装置では、表示部が食事メニューに係る動画を選択可能に表示し、前記操作部の操作により、食事メニューの動画が選択されると、前記第1送信部により選択された動画の識別情報が前記サーバ装置送信され、
前記サーバ装置では、前記第2受信部が、前記動画の識別情報を受信すると、食事登録部は、記憶部を参照し、前記識別情報により特定される食事メニューの摂取カロリー及び摂取栄養素を特定し、前記摂取カロリー及び摂取栄養素に係る情報を選択された日付における摂取カロリー、及び摂取栄養素として前記記憶部に登録する
請求項5又は請求項6に記載のスポーツジム運営支援方法。
【請求項8】
前記ユーザの端末装置では、表示部が運動メニューに係る動画を選択可能に表示し、前記操作部の操作により、運動メニューの動画が選択されると、前記第1送信部により選択された動画の識別情報が前記サーバ装置に送信され、
前記サーバ装置では、前記動画の識別情報を受信すると、運動管理部は、記憶部を参照し、前記識別情報により特定される運動メニューの消費カロリーを特定し、前記消費カロリーに係る情報を選択された日付における消費カロリーとして前記記憶部に登録する
請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のスポーツジム運営支援方法。
【請求項9】
ユーザの端末装置と、ドアユニットと通信自在なサーバ装置で実行されるプログラムであって、
前記サーバ装置を、
開錠のリクエストを受け付ける第2受信部、
前記リクエストに基づいて前記ドアユニットを開錠制御する開錠制御部、
前記開錠制御に伴い開錠指示を前記ドアユニットに送信すると共に、割引クーポンを前記ユーザの端末装置に送信する第2送信部、及び
前記開錠に伴って前記ユーザに対して前記スポーツジムの使用料を課金する課金部、として機能させる
プログラム。
【請求項10】
前記サーバ装置を、前記ユーザの端末装置からの前記スポーツジムの利用の予約のリクエストに基づいて予約登録を行う予約管理部としても機能させ、
前記第2受信部が、前記予約のリクエストを受け付け、前記予約管理部が、前記ユーザの前記スポーツジムの利用の予約を登録し、前記開錠制御部により前記スポーツジムに係る開錠制御がなされると、前記課金部が、予約された前記スポーツジムの利用状況に応じて割引した金額で前記スポーツジムの使用料を課金する
請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記サーバ装置を、食事に係る摂取カロリー及び摂取栄養素を登録する食事管理部、としても機能させ、
前記第2受信部が、前記動画の識別情報を受信すると、前記食事登録部は、記憶部を参照し、前記識別情報により特定される食事メニューの摂取カロリー及び摂取栄養素を特定し、前記摂取カロリー及び摂取栄養素に係る情報を選択された日付における摂取カロリー及び摂取栄養素として前記記憶部に登録する
請求項9又は請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記サーバ装置を、運動による消費カロリーを登録する運動管理部としても機能させ、
前記動画の識別情報を受信すると、前記運動管理部は、記憶部を参照し、前記識別情報により特定される運動メニューの消費カロリーを特定し、前記消費カロリーに係る情報を選択された日付における消費カロリーとして前記記憶部に登録する
請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツジムの運営を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スポーツジムは、健康の維持、増進を図る上で好適な施設として世の中に広く普及しており、ユーザは各自の目的に合わせて当該施設を利用している。昨今では、各施設は、ユーザのニーズの多様化に合わせたサービスの提供による集客率の向上、スタッフ人員削減によるコスト低減など、独自の工夫により運営を行っている。
【0003】
ここで、例えば特許文献1では、運動施設利用者端末に、アプリケーションをダウンロードし、管理サーバから、熟練した指導者が作成したトレーニングメニュー情報を利用者端末にダウンロードして、運動施設利用者が、トレーニングメニューを見ることで目的に適ったトレーニングメニューを実施できるようにした技術が開示されている。
【0004】
さらに、特許文献2では、カロリー摂取量のデータ、運動量のデータを蓄積し、入力されたデータと蓄積データとを比較してその比較結果に基づき健康管理レポート(食事メニュー、トレーニングメニュー)を作成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-83105号公報
【特許文献2】特開2006-277164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、熟練した指導者がトレーニングメニューを作成することを前提としており、ユーザが、トレーニングにかかる動画を選択することで、自動的にトレーニングメニューを組み立てる点や、当該トレーニングメニューを実行した場合の消費カロリーの計算などを自動的に行う点は開示されていない。
【0007】
特許文献2では、カロリー摂取量、運動量のデータは、ユーザにより入力されることを前提としており、トレーニングにかかる動画の選択、食事メニューにかかる動画の選択により、自動的に、摂取カロリー、運動量を計算する点は、開示されていない。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スポーツジムの運営を支援することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るスポーツジム運営支援システムは、ユーザの端末装置と、ドアユニットと、サーバ装置とからなる、スポーツジム運営支援システムであって、前記ドアユニットは、前記サーバ装置からの開錠指示に基づいてドアのロックを開錠する開錠制御部と、を備えており、前記ユーザの端末装置は、前記サーバ装置から少なくとも画面データを受信する第1受信部と、前記画面データに基づいて前記ドアの開錠指示画面を表示する表示部と、前記開錠指示画面で開錠を指示する操作部と、前記操作部の操作により前記開錠指示画面にて開錠の指示がなされたときに、開錠のリクエストを前記サーバ装置に送信する第1送信部と、を備えており、前記サーバ装置は、前記開錠のリクエストを受け付ける第2受信部と、前記リクエストに基づいて前記ドアユニットを開錠制御する開錠制御部と、前記開錠制御に伴い開錠指示を前記ドアユニットに送信すると共に、割引クーポンを前記ユーザの端末装置に送信する第2送信部と、前記開錠に伴って前記ユーザに対して前記スポーツジムの使用料を課金する課金部とを備える。
【0010】
本発明の第2の態様に係るスポーツジム運営支援方法は、ユーザの端末装置と、ドアユニットと、サーバ装置とからなる、スポーツジム運営支援システムによる方法であって、前記ドアユニットでは、開錠制御部が、前記サーバ装置からの開錠指示に基づいてドアのロックを開錠し、前記ユーザの端末装置では、第1受信部が、前記サーバ装置から少なくとも画面データを受信し、表示部が、前記画面データに基づいて前記ドアの開錠指示画面を表示し、操作部が、前記開錠指示画面で開錠を指示し、第1送信部が、前記操作部の操作により前記開錠指示画面にて開錠の指示がなされたときに、開錠のリクエストを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置では、第2受信部が、前記開錠のリクエストを受け付け、開錠制御部が、前記リクエストに基づいて前記ドアユニットを開錠制御し、第2送信部が、前記開錠制御に伴い開錠指示を前記ドアユニットに送信すると共に、割引クーポンを前記ユーザの端末装置に送信し、課金部が、前記開錠に伴って前記ユーザに対して前記スポーツジムの使用料を課金する。
【0011】
本発明の第3の態様に係るプログラムは、ユーザの端末装置と、ドアユニットと通信自在なサーバ装置で実行されるプログラムであって、前記サーバ装置を、開錠のリクエストを受け付ける第2受信部、前記リクエストに基づいて前記ドアユニットを開錠制御する開錠制御部、前記開錠制御に伴い開錠指示を前記ドアユニットに送信すると共に、割引クーポンを前記ユーザの端末装置に送信する第2送信部、及び前記開錠に伴って前記ユーザに対して前記スポーツジムの使用料を課金する課金部、として機能させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、スポーツジムの運営を支援する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係るスポーツジム運営支援システムの構成図である。
図2】同システムに係るサーバ装置の構成図である。
図3】同システムに係る端末装置の構成図である。
図4】同システムによる施設利用時の処理手順を示すフローチャートである。
図5】施設利用時の画面表示例を示す図である。
図6】利用履歴に係る画面表示例を示す図である。
図7】同システムによる施設検索時の処理手順を示すフローチャートである。
図8】施設検索時の画面表示例を示す図である。
図9】摂取カロリー等の計算に係る処理手順を示すフローチャートである。
図10】摂取カロリー等の計算結果の画面表示例を示す図である。
図11】摂取カロリー等の計算結果の画面表示例を示す図である。
図12】摂取カロリー等の計算結果の画面表示例を示す図である。
図13】消費カロリー計算に係る処理手順を示すフローチャートである。
図14】トレーニングに係る動画の画面表示例を示す図である。
図15】メニュー自動生成に係る処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0015】
まず、図1には、本発明の実施形態に係るスポーツジム運営支援システムの構成を示し説明する。
【0016】
同図に示されるように、スポーツジム運営支援システムは、サーバ装置1と、ユーザの端末装置2と、スポーツジムに設けられるドアユニット3と、スポーツジムの運営者の端末装置4とが、インターネットなどの通信網5を介して無線又は優先で接続され、構成されている。ここで、ユーザとは、スポーツジムなどの施設の利用会員などことをいう。ユーザの端末装置2としては、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータなど、各種のものを採用することができる。これは、端末装置4としては、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ、デスクトップ型パーソナルコンピュータなど、各種のものを採用することができる。
【0017】
このような構成において、ユーザは、スポーツジムを利用する際には、端末装置2のアプリリケーションプログラムを起動して、開錠指示画面を表示する。そして、開錠指示ボタンをタップ等して選択することで、サーバ装置1に開錠のリクエストが送られる。サーバ装置1は、開錠のリクエストを受け付けると、該当するドアユニット3に対して開錠指示を送信すると共に、端末装置2にスポーツジムで利用可能なクーポンを送信する。さらに、ユーザに対してスポーツジム利用に係る課金を行う。ドアユニット3は、開錠部を備えており、開錠指示を受けると、開錠部がドアのロックを解除する。
【0018】
ユーザは、利用するスポーツジムを、地図画面上で選択し、予約することもできる。その際には、ユーザの端末装置2は、位置情報をサーバ装置1に送信すると共に、検索のリクエストを行う。サーバ装置1は、この位置情報に基づいて、ユーザの近隣のスポーツジム、及びその利用状況(混雑状況)を読み出し、画面データを端末装置2に送信する。端末装置2では、検索結果を地図画面で表示し、ユーザにより選択するスポーツジムの選択がなされると、サーバ装置1に対して予約のリクエストを行う。サーバ装置1では、この予約のリクエストを受け付け、予約登録をする。以降、実際にユーザが、予約したスポーツジムに出向き、前述したような開錠指示を行うと、上記の通りの処理が実施されることになるが、スポーツジムの利用に係る課金については、当該スポーツジムの利用状況(混雑状況)に基づいて割引を実施する。
【0019】
また、ユーザは、各スポーツジムがWebサイト上にアップロードしている食事の動画を選択することで、各日の摂取カロリーや3大栄養素の摂取量を簡易に登録することが可能となっている。この場合、ユーザの端末装置2で、その日に摂取する食事に係る動画を選択する。すると、サーバ装置1側で、選択された動画に紐づけられている摂取カロリーや3大栄養素の摂取量の情報を読み出し、それら情報をユーザの、その日の摂取カロリー及び3大栄養素の摂取量として登録する。この情報は、グラフによる時系列表示で確認することも可能である。
【0020】
これと同様に、ユーザは、各スポーツジムがWebサイト上にアップロードしているトレーニングの動画を閲覧し、実行済ボタンを選択することで、各日の消費カロリーを簡易に登録することが可能となっている。この場合には、ユーザの端末装置2で、その日に実行するトレーニングの動画を選択する。そして、当該トレーニングを実行後に実行済ボタンをタップ等により選択すると、サーバ装置1側で、選択された動画に紐づけられている消費カロリーの情報を読み出し、その情報をユーザの、その日の消費カロリーとして登録する。この情報は、グラフによる時系列表示で確認することも可能である。
【0021】
このほか、ユーザは、あらかじめ用意された、現在の体重、体脂肪率、身長、理想とする体型(体重、体脂肪率など)に係る質問に回答することで、サーバ装置1側で生成された食事、トレーニングメニューを取得することも可能である。サーバ装置1は、多数のユーザの食事情報、運動情報、体重などの変化、施設利用頻度などの情報をビッグデータとして蓄積しているので、それらビッグデータに基づいて機械学習を実行することで、上記トレーニングメニュー生成に係るモデルを構築することができる。
【0022】
図2には、スポーツジム運営支援システムに係るサーバ装置の構成を示し説明する。
【0023】
同図に示されるように、サーバ装置1は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを有する。制御部11と、通信部12と、記憶部13とは、バスライン18を介して通信可能に接続されている。これら構成のほか、キーボードやマウス等の入力部や、各種表示を行う液晶ディスプレイ等の表示部を有してもよい。
【0024】
通信部12は、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC;Network Interface Card)等により実現されるもので、インターネット等の通信網5と有線又は無線で接続され、ユーザの端末装置2、スポーツジムなどの施設の端末装置4、ドアユニット3等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0025】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disc Drive)、又は光ディスク装置等で実現されるもので、制御部11で実行されるプログラムを予め記憶している。また、記憶部13は、ユーザ情報記憶部14、施設情報記憶部15、課金情報記憶部16、食事情報記憶部17、運動情報記憶部18、及びメニュー情報記憶部19を有する。
【0026】
より詳細には、ユーザ情報記憶部14には、ユーザIDと紐づけて、ユーザの氏名、性別、年齢、住所、電話番号、電子メールアドレス、身長、体重などの属性情報が記憶されている。施設情報記憶部15には、施設IDと紐づけて、施設の名称、住所、電話番号、電子メールアドレス、利用状況(混雑状況)、予約情報が記憶されている。ここで、利用状況とは、施設の定員に対する現在利用している人数の割合などをいう。
【0027】
課金情報記憶部16には、ユーザIDと紐づけて、当該ユーザの施設利用に係る課金金額、課金履歴、決済の有無などが記憶されている。また、課金情報記憶部16には、課金参照テーブルなども記憶されている。この課金参照テーブルでは、月次の課金金額(定額)、1回施設を使用するごとの課金金額(重量金額)、施設の利用状況に応じた割引率などが示されている。
【0028】
食事情報記憶部17には、ユーザIDと紐づけて、当該ユーザが各日に摂取したカロリー、栄養素の摂取量が記憶されている。また、動画IDと紐づけて、食事に係る動画ファイル、その食事に係る摂取カロリー、栄養素の摂取量が記憶されている。運動情報記憶部18には、ユーザIDと紐づけ絵、当該ユーザが各日に消費した消費カロリーが記憶されている。また、動画IDと紐づけて、トレーニングに係る動画ファイル、そのトレーニングにより消費する消費カロリーが記憶されている。このほか、メニュー情報記憶部19には、ユーザの質問に対する回答により定まる、推奨すべき食事、運動メニューが記憶されている。
【0029】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等で実現され、記憶部13に記憶されているプログラムを実行することで、開錠制御部11a、課金部11b、利用状況管理部11c、食事管理部11d、運動管理部11e、メニュー生成部11f、生成部11g、送信部11h、受信部11i、学習部11j、クーポン発行部11k、予約登録部11l、及び決済部11mとして機能する。なお、制御部11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Array)等の集積回路で構成されてよい。
【0030】
開錠制御部11aは、受信部が受け付けた開錠のリクエストに基づいて、ドアユニット3を開錠制御する。具体的には、開錠制御部11aは、送信部11hを介して、ドアユニット3に開錠指示を送信する。課金部11bは、ドアユニット3の開錠に伴って、ユーザに対してスポーツジムの使用料を課金する。より具体的には、課金部11bは、課金に伴って、課金情報記憶部16の情報を更新する。
【0031】
利用状況管理部11cは、受信部11iを介して、定期的に受け付ける、各スポーツジムの利用状況に係る情報に基づいて、施設情報記憶部15に記憶されている、各スポーツジムの利用状況に係る情報を更新する。
【0032】
食事管理部11dは、食事に係る摂取カロリー及び摂取栄養素を食事情報記憶部17に登録する。より具体的には、受信部11iが、端末装置2より動画の識別情報を受信すると、食事管理部11dは、食事情報記憶部17を参照し、識別情報により特定される食事メニューの摂取カロリー及び摂取栄養素を特定し、摂取カロリー及び摂取栄養素に係る情報を選択された日付におけるユーザの摂取カロリー、及び摂取栄養素として食事情報記憶部17に登録する。
【0033】
運動管理部11eは、運動による消費カロリーを運動情報記憶部18に登録する。より具体的には、受信部11iが端末装置2により動画の識別情報を受信すると、運動管理部18は、運動情報記憶部18を参照し、識別情報により特定される運動メニューの消費カロリーを特定し、消費カロリーに係る情報を選択された日付におけるユーザの消費カロリーとして運動情報記憶部18に登録する。
【0034】
メニュー生成部11fは、あらかじめ用意された、現在の体重、体脂肪率、身長、理想とする体型(体重、体脂肪率など)に係る質問に回答を受け付け、メニュー情報記憶部19を参照して、ユーザに好適な食事、トレーニングメニューを生成する。
【0035】
生成部11gは、ユーザの端末装置2で表示に用いる画面データなどをHTML形式などで生成する。送信部11hは、このHTML形式などで生成された画面データをユーザの端末装置2などに送信する。受信部11iは、ユーザの端末装置2や施設の端末装置4からの各種リクエストなどを受け付ける。学習部11jは、記憶部13に蓄積されたビッグデータに基づいて機械学習を実施し、例えばメニュー情報記憶部19の情報などを定期的に更新する。クーポン発行部11kは、ドアユニット3の開錠のタイミングで、当該ドアユニット3が設置されているスポーツジムで利用可能なクーポンを発行する。送信部11hは、開錠制御に伴い開錠指示をドアユニット3に送信すると共に、割引クーポンをユーザの端末装置2に送信する。
【0036】
予約管理部11lは、ユーザの端末装置2からのスポーツジムの利用の予約のリクエストに基づいて施設情報記憶部15に予約登録を行う。より具体的には、受信部11iが予約のリクエストを受け付けると、予約管理部11lが、ユーザのスポーツジムの利用の予約を登録し、開錠制御部11aによりスポーツジムに係る開錠制御がなされると、課金部11bが、予約されたスポーツジムの利用状況に応じて割引した金額で前記スポーツジムの使用料を課金することになる。
【0037】
このほか、決済部11mは、課金情報記憶部16の情報を参照して、定期的にユーザに対して電子決済を行う。
【0038】
図3には、スポーツジム運営支援システムに係る端末装置の構成を示し説明する。施設の端末装置4も略同様の構成であるので、重複した説明は省略する。
【0039】
同図に示されるように、端末装置2(4も同様)は、制御部21と、通信部22と、操作部23と、表示部24と、記憶部25と、位置情報取得部26とを有する。各部21~26は、バスライン27を介して通信自在に接続されている。
【0040】
通信部22は、例えばNIC等により実現されるもので、通信網5と有線又は無線で接続され、サーバ装置1等との間で通信を行う通信インタフェースである。操作部23は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部24は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種表示を行う。尚、操作部23と表示部24とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。記憶部25は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、又は光ディスク装置等で実現され、制御部21で実行されるプログラムを記憶している。このほか、位置情報取得部26は、例えばGPS機能により、位置情報を定期的に取得する。位置情報取得部26は、無線情報により位置情報を取得するものであってもよい。
【0041】
制御部21は、CPUやMPU等で実現され、記憶部25に記憶されているプログラムを実行することで、受信部21a、閲覧部21b、送信部21cとして機能する。制御部21は、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。
【0042】
このような構成において、受信部21aは、サーバ装置1から送られてきたHTML形式等の画面データを受信する。閲覧部21bは、画面データに基づいて、表示部24に表示を行い、閲覧可能とする。そして、送信部21cは、各種リクエストなどをサーバ装置1に対して送信する。
【0043】
例えば、受信部21aが、サーバ装置1から少なくとも画面データを受信すると、閲覧部21bの制御により、表示部24に画面データに基づいて前記ドアの開錠指示画面を表示する。そして、操作部23の操作により、開錠指示画面で開錠が指示されると、送信部21cが、操作部23の操作により開錠指示画面にて開錠の指示がなされたときに、開錠のリクエストをサーバ装置1に送信する。
【0044】
また、閲覧部21bの制御により、表示部24が利用状況と共に利用可能な近隣のスポーツジムを選択可能とした施設検索画面を表示し、操作部23により予約すべき前記スポーツジムが選択されると、送信部21cがスポーツジムの利用の予約のリクエストをサーバ装置に送信する。
【0045】
また、閲覧部21bの制御により、表示部24が食事メニューに係る動画を選択可能に表示し、操作部23の操作により、食事メニューの動画が選択されると、送信部21cにより選択された動画の識別情報がサーバ装置1に送信される。同様に、閲覧部21bの制御により、表示部24が運動メニューに係る動画を選択可能に表示し、操作部23の操作により、運動メニューの動画が選択されると、送信部21cにより選択された動画の識別情報がサーバ装置に送信される。
【0046】
以下、図4のフローチャートを参照して、スポーツジム運営支援システムによる施設利用時の処理手順を詳細に説明する。ここでは、図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)の画面表示例を適宜参照する。
【0047】
ユーザは、利用するスポーツジムに到着すると、ユーザの端末装置2が、閲覧部21bの制御の下、表示部24に開錠指示画面を表示する(S1)。開錠指示画面の表示例は、例えば図5(a)に示される通りであり、中央に開錠を指示するための開錠ボタンが示されている。ユーザの端末装置2では、この開錠指示画面において、操作部23の操作により開錠ボタンがタップされると(S2)、送信部21cは、通信部22を介して、開錠リクエストをサーバ装置1へと送信する(S3)。
【0048】
サーバ装置1では、開錠のリクエストを受信部11iが受け付け(S4)、開錠制御部11aが、このリクエストに基づいて、開錠要求をドアユニット3に、送信部11hを介して送信する(S5)。開錠要求を受けると、ドアユニット3では、開錠部がドアのロックを解除する。これと同時に、サーバ装置1の送信部11hにより、開錠した旨を示す画面データがユーザの端末装置2に送信され、ユーザの端末装置2では、閲覧部21bの制御の下、表示部24に開錠確認画面が表示される。この開錠確認画面の表示例は、例えば図5(b)に示される通りである。
【0049】
こうして、ドアユニット3の開錠が実行されると、課金部11bは、課金情報記憶部16のテーブルを参照して、スポーツジム等の施設利用に係る課金を行い、課金情報記憶部16にユーザIDと紐づけて記憶されている課金情報を更新する(S6)。以上で、一連の処理を終了する。なお、ユーザの端末装置2は、来店履歴については、図6(a)に示されるような画面で、来店履歴の詳細については、図6(b)に示されるような画面で、適宜確認することができる。
【0050】
次に、図7のフローチャートを参照して、スポーツジム運営支援システムによる施設検索時の処理手順を詳細に説明する。ここでは、図8(a)、図8(b)の画面表示例を適宜参照する。
【0051】
ユーザの端末装置2は、閲覧部21bの制御により、表示部24に近隣のスポーツジムの確認画面を表示する(S11)。この確認画面は、例えば図8(a)に示される通りであり、地図上に近隣のスポーツジムが指標で示される。操作部23の操作により、この確認画面上で、一つのスポーツジムがタップされると、閲覧部21bの制御の下、表示部24に詳細画面が表示される。この詳細画面は、例えば図8(b)に示される通りであり、選択されたスポーツジムの現在の利用者数、混雑状況(利用人数/定員)、現在の料金等が提示される。利用状況については、サーバ装置1の利用状況管理部11cが、施設情報記憶部15を参照して、そのタイミングでの利用者数等の情報を、送信部11hを介してユーザの端末装置2に送信しているので、その内容が反映される。この詳細画面で、操作部23の操作により「ジムを利用する」ボタンがタップされると、送信部21cは、予約のリクエストをサーバ装置1に送信する(S13)。
【0052】
サーバ装置1では、受信部11iが、この予約のリクエストを受け付け(S14)、予約登録部11lが、ユーザ情報記憶部14、施設情報記憶部15に予約の登録を行う(S15)。以上で、一連の処理を終了する。この予約の後、実際にユーザが予約をしたスポーツジムに出向いた際には、先に図5で説明した処理手順の下、ドアユニット3の開錠、課金の処理を行うことになるが、予約先のスポーツジムの混雑状況に応じて、施設利用時(ドアユニット3の開錠時)に、課金部11bは、割引した金額で課金を行い、課金情報記憶部16の情報を更新する。
【0053】
次に、図9のフローチャートを参照して、スポーツジム運営支援システムによる摂取カロリー、各栄養素の摂取量等の計算に係る処理手順を詳細に説明する。ここでは、図10(a)、図10(b)、図10(c)、図11、及び図12の画面表示例を適宜参照する。
【0054】
ユーザの端末装置2では、閲覧部21bの制御の下、表示部24に料理の動画の一覧が表示される(S21)。この一覧の表示例は、図10(a)に示される通りである。操作部23の操作により、一覧の中で、興味のある動画がタップにより選択されると、閲覧部21bの制御の下、表示部24に図10(b)に示されるような詳細画面が表示される。この画面において、操作部23の操作により、下方の「マイデータに追加」ボタンがタップされると、図10(c)に示される画面に切り替わり、当該料理を摂取した場合の、摂取カロリー、各栄養素の摂取量等が表示される。この図10(c)の画面で、操作部23の操作により、「マイデータに追加」ボタンがタップされると(S12)、送信部21cにより、マイデータ追加リクエストがサーバ装置1に送信される(S23)。
【0055】
サーバ装置1では、受信部11iが、マイデータ追加リクエストを受け付けると(S24)、食事管理部11dが、食事情報記憶部17のテーブルを参照して、動画IDに紐づけられている摂取カロリー、栄養素の摂取量等に係る情報を読み出し(S25)、ユーザIDと紐づけて、摂取日時と、摂取カロリー、栄養素の摂取量に係る情報を食事情報記憶部17に登録する(S26)。以上で、一連の処理を終了する。
【0056】
登録が完了すると、以降、ユーザの端末装置2では、いつでもマイデータの登録画面を閲覧することができる。マイデータの登録画面の表示例は、例えば、図11に示される通りであり、カレンダーと、体重、消費カロリー、3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の摂取量の推移が時系列表示される。この図11の画面で、カレンダーの所定の日付が操作部23の操作によりタップされると、例えば、図12に示される詳細画面が表示され、当該日付の体重、体脂肪率、摂取カロリー、3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の摂取量を確認することが可能となる。
【0057】
次に、図13のフローチャートを参照して、スポーツジム運営支援システムによる消費カロリー計算に係る処理手順を詳細に説明する。ここでは、図14(a)の画面表示例を適宜参照する。
【0058】
ユーザの端末装置2では、閲覧部21bの制御の下、表示部24にトレーニングの動画の一覧が表示される(S31)。この一覧の中で、興味のある動画がタップにより選択されると、閲覧部21bの制御の下、表示部24に図14(a)に示されるような詳細画面が表示される。この画面において、動画を閲覧し、操作部23の操作により、下方の「トレーニング完了」ボタンがタップされると(S32)、送信部21cにより、完了報告がサーバ装置1に送信される(S33)。
【0059】
サーバ装置1では、受信部11iが、完了報告を受け付けると(S34)、運動管理部11eが、運動情報記憶部18のテーブルを参照して、動画IDに紐づけられている消費カロリー等に係る情報を読み出し(S35)、ユーザIDと紐づけて、当該消費カロリー等に係る情報を、トレーニングを完了した日付における消費カロリー等として、食事情報記憶部17に登録する(S36)。以上で、一連の処理を終了する。
【0060】
次に、図15のフローチャートを参照して、スポーツジム運営支援システムによるメニュー自動生成に係る処理手順を詳細に説明する。ここでは、図14(b)の画面表示例を適宜参照する。
【0061】
ユーザの端末装置2は、閲覧部21bの制御の下、表示部24にメニュー生成画面を表示する(S41)。この画面において、操作部23を操作することで、メニュー生成画面上で提示される質問に回答すると(S42)、送信部21cは、回答データをサーバ装置1に送信する(S43)。
【0062】
サーバ装置1では、受信部11iが、この回答データを受け付け(S44)、メニュー生成部11fが、メニュー情報記憶部19を参照して、食事及びトレーニングのメニューを生成し(S45)、生成部11gがメニューに係る画面データをHTML形式等により生成して、送信部11hがユーザの端末装置2へと送信する(S46)。
【0063】
ユーザの端末装置2では、受信部21aが、この画面データを受信すると(S47)、閲覧部21bの制御の下、表示部24にメニュー画面が表示される(S48)。以上で、一連の処理を終了する。なお、トレーニングに係るメニュー画面の一例は、図14(b)に示される通りである。
【0064】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、以下の効果が奏される。
【0065】
本発明のスポーツジム運営支援システムによれば、利用するジムに到着した段階で開錠指示画面を端末装置2に表示し、開錠指示ボタンを押すだけで、サーバ装置1側が当該スポーツジムのドアユニット3のドアを開錠制御するとともに、当該スポーツジムで利用可能なクーポンを発行し、さらに、使用料を課金するので、特にスタッフが少ない、あるいは無人のスポーツジム等の運営を好適に支援することができる。
【0066】
また、ユーザは、端末装置2に表示された地図画面上で、近隣のスポーツジムを確認することができ、さらに利用を所望するスポーツジムの混雑状況も併せて確認することができるので、自己に好適なスポーツジムを選定しやすくなる。また、スポーツジムの利用状況(混雑状況)に合わせて、1回の使用料が割引されるようになっているので、混雑状況や使用料との関係で、自己の希望にそったスポーツジムを選定しやすい。
【0067】
なお、スポーツジムの利用に係る使用料については、定額課金で月1500円、従量課金で300円/回、上限金額を月6480円等と店舗側で自由に定めることができる。そのほか、グループ割引を実施することも可能である。混雑状況に応じた割引について下限値50%、上限値150%とし、50%以下の場合には、従量課金を50%引きの150円とし、150%以上の場合、従量課金を100円加算の400円とするなど、店舗側で自由に設定することが可能である。
【0068】
また、本発明のスポーツジム運営支援システムによれば、食事の動画をマイデータに登録するだけで、各日の摂取カロリー、栄養素の摂取量を登録し、管理することができるので、ダイエット等の目的でスポーツジムに通うユーザに対して、健康管理までサポートすることが可能となる。
【0069】
また、本発明のスポーツジム運営支援システムによれば、トレーニングの動画を再生して、当該トレーニングを実行したときに、完了報告をサーバ装置1側に送るだけで、その日に実施したトレーニングにより消費したカロリーを登録し、管理することができるのでより効率的にトレーニングを継続することが可能となる。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0071】
例えば、上記実施形態では、摂取カロリーと栄養素の摂取量の時系列的な変化を可視化して閲覧可能とする例を示したが、可視化して提示するのは、これらに限定されず、消費カロリー等、他の要素を合わせて表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1…サーバ装置、2…ユーザの端末装置、3…ドアユニット、4…店舗の端末装置、11…制御部、11a…開錠制御部、11b…課金部、11c…利用状況管理部、11d…食事管理部、11e…運動管理部、11f…メニュー生成部、11g…生成部、11h…送信部、11i…受信部、11j…学習部、11k…クーポン発行部、11l…予約管理部、11m…決済部、12…通信部、13…記憶部、14…ユーザ情報記憶部、15…施設情報記憶部、16…課金情報記憶部、17…食事情報記憶部、18…運動情報記憶部、19…メニュー情報記憶部、20…バスライン、21…制御部、21a…受信部、21b…閲覧部、21c…送信部、22…通信部、23…操作部、24…表示部、25…記憶部、26…位置情報取得部、27…バスライン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図15