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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041762
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】抗光老化剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20220304BHJP
   A61Q 19/08 20060101ALI20220304BHJP
   C12N 15/09 20060101ALN20220304BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q19/08
C12N15/09 Z ZNA
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020147170
(22)【出願日】2020-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(72)【発明者】
【氏名】高原 佑輔
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC582
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD222
4C083AD282
4C083AD302
4C083AD492
4C083AD572
4C083CC01
4C083CC02
4C083CC03
4C083CC04
4C083CC05
4C083DD41
4C083EE07
4C083EE12
4C083EE13
4C083FF01
(57)【要約】
【課題】
本発明は特定の植物抽出物を有効成分とする、高い光老化防止効果を有する抗光老化剤を提供することを課題とする。
【解決手段】
オドリコソウ、イワベンケイ、ウイキョウ、エーデルワイス、イブキジャコウソウ、ウスベニアオイ、ゲンノショウコ、オトギリソウから選択される1種または2種以上の植物抽出物を有効成分とする抗光老化剤を提供する。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オドリコソウ、イワベンケイ、ウイキョウ、エーデルワイス、イブキジャコウソウ、ウスベニアオイ、ゲンノショウコ、オトギリソウから選択される1種または2種以上の植物抽出物を有効成分とする抗光老化剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗光老化剤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年注目されている「光老化」とは、年齢を重ねることによって生じる自然な老化現象とは異なり、長時間紫外線を浴びることにより肌のシミ、しわ、たるみを引き起こす。さらにブルーライトや近赤外線も光老化を引き起こす原因として知られている。波長が長いほど肌の奥に届きやすく、真皮に到達するとコラーゲンの減少や変質、分解が引き起こされる。その結果、肌のハリが失われ、しわやたるみといった老化現象があらわれる。
【0003】
コラーゲンは皮膚組織の構造および機械的強度の維持に寄与する繊維状タンパク質であり、コラーゲンの産生を促進することは、シワ、たるみの形成、ハリの消失、弾力性の低下等といった老化現象を予防、改善する上で重要と考えられている。コラーゲン産生促進作用を有するものとしては、例えば、クスノハガシワからの抽出物(特許文献1)等が知られている。
【0004】
長期的な紫外線暴露は真皮線維芽細胞のFOSL2、JUND遺伝子発現を低下させ、I型コラーゲンの代謝変化を引き起こし、深いシワ等の皮膚形態変化を伴う光老化を生じさせることが知られている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-146837号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】太田涼介、日本薬学会年会要旨集第139年会、2019年、21PO-pm118、ウェブサイトhttp://nenkai.pharm.or.jp/139/pc/ipdfview.asp?i=1116
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は特定の植物抽出物を有効成分とする、高い光老化防止効果を有する抗光老化剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の課題を解決する手段は、オドリコソウ、イワベンケイ、ウイキョウ、エーデルワイス、イブキジャコウソウ、ウスベニアオイ、ゲンノショウコ、オトギリソウから選択される1種または2種以上の植物抽出物を有効成分とする抗光老化剤を提供することである。
【発明の効果】
【0009】
オドリコソウ抽出物、イワベンケイ抽出物、ウイキョウ抽出物、エーデルワイス抽出物は、ヒト皮膚線維芽細胞においてコラーゲンの産生に関連するFOSL2の発現を増加させ、オドリコソウ抽出物、イワベンケイ抽出物、エーデルワイス抽出物、イブキジャコウソウ抽出物、ウスベニアオイ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、オトギリソウ抽出物は、ヒト皮膚線維芽細胞においてコラーゲンの産生に関連するJUNDの発現を増加させる効果を発揮する。よって、本発明の特定の植物抽出物を有効成分とする抗光老化剤は高い光老化防止効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0011】
[オドリコソウ]
オドリコソウ(学名:Lamium album)は、シソ科オドリコソウ属に分類される多年草の植物である。
【0012】
本発明で使用するオドリコソウ抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のオドリコソウ抽出物を用いてもよい。市販のオドリコソウ抽出物としては、ファルコレックス オドリコソウB(一丸ファルコス株式会社)等が挙げられる。
【0013】
抽出物に使用し得るオドリコソウの構成部位としては、例えば、葉、茎、花、蕾、地上全草等が挙げられるが、好ましくは地上全草である。
【0014】
[イブキジャコウソウ]
イブキジャコウソウ(学名:Thymus quinquecostatus)は、シソ科イブキジャコウソウ属に分類される小低木の植物である。
【0015】
本発明で使用するイブキジャコウソウ抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のイブキジャコウソウ抽出物を用いてもよい。市販のイブキジャコウソウ抽出物としては、ワイルドタイム抽出液BG、タイム抽出液BG(いずれも丸善製薬株式会社)、ファルコレックスワイルドタイムB、シンデレラケア(いずれも一丸ファルコス株式会社)、タイム抽出液(香栄興業株式会社)等が挙げられる。
【0016】
抽出物に使用し得るイブキジャコウソウの構成部位としては、例えば、葉、茎、地上全草等が挙げられるが、好ましくは地上全草である。
【0017】
[ウスベニアオイ]
ウスベニアオイ(学名:Malva sylvestris)は、アオイ科ゼニアオイ属に分類される2年草または多年草の植物である。
【0018】
本発明で使用するウスベニアオイ抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のウスベニアオイ抽出物を用いてもよい。市販のウスベニアオイ抽出物としては、ウスベニアオイ抽出液BG、マローモイスチャー(いずれも丸善製薬株式会社)、ファルコレックス ゼニアオイ B(一丸ファルコス株式会社)等が挙げられる。
【0019】
抽出物に使用し得るウスベニアオイの構成部位としては、例えば、葉、茎、花、種子、地上全草等が挙げられるが、好ましくは花である。
【0020】
[ゲンノショウコ]
ゲンノショウコ(学名:Geranium thunbergii)は、フクロソウ科フクロソウ属に属する多年草の植物である。
【0021】
本発明で使用するゲンノショウコ抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のゲンノショウコ抽出物を用いてもよい。市販のゲンノショウコ抽出物としては、ゲンノショウコ抽出液BG-J、ゲンノショウコ抽出液-J(いずれも丸善製薬株式会社)等が挙げられる。
【0022】
抽出物に使用し得るゲンノショウコの構成部位としては、例えば、葉、茎、花、果実、地上全草等が挙げられるが、好ましくは地上全草である。
【0023】
[オトギリソウ]
オトギリソウ(学名:Hypericum erectum)は、オトギリソウ科オトギリソウ属に属する多年草の植物である。
【0024】
本発明で使用するオトギリソウ抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のオトギリソウ抽出物を用いてもよい。市販のオトギリソウ抽出物としては、オトギリソウ抽出液(香栄興業株式会社)、オトギリソウ抽出液BG、オトギリソウ抽出液-J、オトギリソウ抽出液SQ(いずれも丸善製薬株式会社)、ファルコレックス オトギリソウB、ファルコレックス オトギリソウE(いずれも一丸ファルコス株式会社)等が挙げられる。
【0025】
抽出物に使用し得るオトギリソウの構成部位としては、例えば、葉、茎、花、地上全草等が挙げられるが、好ましくは地上全草である。
【0026】
[エーデルワイス]
エーデルワイス(学名:Leontopodium alpinum)は、キク科ウスユキソウ属に属する高山植物である。
【0027】
本発明で使用するエーデルワイス抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のエーデルワイス抽出物を用いてもよい。市販のエーデルワイス抽出物としては、EDELWEISS GC(アルバフロール社)、EDELWEISS EP(DSMニュートリションジャパン社)、EDELWEISS B(DSMニュートリションジャパン社)等が挙げられる。
【0028】
抽出物に使用し得るエーデルワイスの構成部位としては、例えば、葉、茎、花、蕾、地上全草等が挙げられるが、好ましくは地上全草である。
【0029】
[イワベンケイ]
イワベンケイ(学名:Rhodiola rosea)は、ベンケイソウ科イワベンケイソウ属に属する多年草の植物である。
【0030】
本発明で使用するイワベンケイ抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のイワベンケイ抽出物を用いてもよい。市販のイワベンケイ抽出物としては、RHODIOLA HYDROGLYCOLIC EXTRACT(株式会社日本触媒)、ホルス ロディオラエキスR-BG(株式会社ホルス)等が挙げられる。
【0031】
抽出物に使用し得るイワベンケイの構成部位としては、例えば、根、地上全草等が挙げられるが、好ましくは根である。
【0032】
[ウイキョウ]
ウイキョウ(学名:Foeniculum vulgare)は、セリ科ウイキョウ属に属する多年草の植物である。
【0033】
本発明で使用するウイキョウ抽出物は、通常皮膚外用剤に配合されるものを用いることができる。植物から直接抽出したものを用いても、市販のウイキョウ抽出物を用いてもよい。市販のウイキョウ抽出物としては、ウイキョウ抽出液(香栄興業株式会社)、ウイキョウ抽出液W-BG、オーガニック<フェンネル>(いずれも丸善製薬株式会社)、ファルコレックス ウイキョウME(一丸ファルコス株式会社)等が挙げられる。
【0034】
抽出物に使用し得るウイキョウの構成部位としては、例えば、葉、果実、種子、根等が挙げられるが、好ましくは種子である。
【0035】
本発明の抗光老化剤への上記植物抽出物の配合量は、抗光老化剤全量に対し、0.00001質量%~5質量%が好ましく、0.00001質量%~1質量%がさらに好ましい。
【0036】
抽出物を調製する際には、生の植物をそのまま、若しくは乾燥させて用いる。
抽出溶媒としては、水、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
上記溶媒による抽出物は、そのままでも用いることができるが、濃縮、乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはそれらの皮膚生理機能向上作用を損なわない範囲で脱色、脱臭、脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また、抽出物を酸、アルカリ、酵素などを用いて加水分解したものを用いてもよい。また保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5~30倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温または還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
【0037】
本発明の抗光老化剤には、上述の成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品に用いられる任意成分を、本発明の効果を阻害しない程度に配合することができる。具体的には、油剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤等を挙げることができる。
【0038】
本発明の抗光老化剤の剤型は、特に限定されず、水系、油系、乳化型等いずれの剤型でもよい。
【0039】
本発明の抗光老化剤は定法により調製することができる。
【0040】
本発明の抗光老化剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。
【実施例0041】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。
【0042】
まず、実施例等に用いる植物抽出物の調製方法を示す。
【0043】
[オドリコソウ抽出物]
乾燥させたオドリコソウの地上部を水に浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをオドリコソウ抽出物とした。
【0044】
[イワベンケイ抽出物]
乾燥させたイワベンケイの根を50容量%の1,3-ブチレングリコールに浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをイワベンケイ抽出物とした。
【0045】
[ウイキョウ抽出物]
乾燥させたウイキョウの種子を50容量%の1,3-ブチレングリコールに浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをウイキョウ抽出物とした。
【0046】
[エーデルワイス抽出物]
乾燥させたエーデルワイスの地上部を70容量%のエタノール水溶液に浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをエーデルワイス抽出物とした。
【0047】
[イブキジャコウソウ抽出物]
乾燥させたイブキジャコウソウの地上部を50容量%の1,3-ブチレングリコールに浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをイブキジャコウソウ抽出物とした。
【0048】
[ウスベニアオイ抽出物]
乾燥させたウスベニアオイの花を50容量%の1,3-ブチレングリコールに浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをウスベニアオイ抽出物とした。
【0049】
[ゲンノショウコ抽出物]
乾燥させたゲンノショウコの地上部を50容量%の1,3-ブチレングリコールに浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをゲンノショウコ抽出物とした。
【0050】
[オトギリソウ抽出物]
乾燥させたオトギリソウの地上部を50容量%の1,3-ブチレングリコールに浸漬後、ろ過し、溶媒を留去した。凍結乾燥させたものをオトギリソウ抽出物とした。
【0051】
[ヒト皮膚線維芽細胞を用いた試験]
ヒト新生児由来皮膚線維芽細胞を5×10個/ウェルとなるように6ウェルプレートに播種し、5%のFBSを含有するDMEM培地にて一晩培養した。植物抽出物乾燥粉末を任意の濃度で溶解した0.5%のFBSを含有するDMEM培地に交換し、37°C、5%COインキュベーター内で24時間培養した。採取した細胞から、市販のRNA抽出キット(Quick Gene RNA Cultured Cell HC Kit S)を使用してRNAを抽出し、cDNA合成後に下記のプライマーを使用してサイバーグリーン法によるリアルタイムPCRにより遺伝子発現を確認した。内部標準としてGAPDHを使用した。mRNA発現量は、各植物抽出物無添加の場合の発現量を1とした相対値で示した。各作用は表3および表4に示した。
【0052】
使用したプライマー配列を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
実施例は各抽出物の濃度(w/v%)が表2に示す量になるように培地に溶解した。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
各植物抽出物の結果を表3に示す。上記に示したように、各植物抽出物を添加することによりコラーゲンの産生に関連するFOSL2の発現が増加した。
【0058】
【表4】
【0059】
各植物抽出物の結果を表4に示す。上記に示したように、各植物抽出物を添加することによりコラーゲンの産生に関連するJUNDの発現が増加した。
【0060】
以上の結果より、本発明の特定の植物抽出物を有効成分とする抗光老化剤はコラーゲン産生関連因子の発現を増加させ、高い光老化防止効果を発揮する。
【0061】
[実施例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)エーデルワイス抽出物 0.01
(13)オドリコソウ抽出物 0.01
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。冷却後40℃にて、(11)~(13)を順次加え、均一に混合する。
【0062】
[実施例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 100とする残部
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)ウスベニアオイ抽出物 0.01
(10)ゲンノショウコ抽出物 0.01
製法:(1)に(2)および(3)を溶解する。さらに(4)~(10)を順次添加した後、十分に攪拌し、均一に混合する。
【0063】
[実施例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)ウイキョウ抽出物 0.001
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。(11)を添加して攪拌後、冷却し40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
【0064】
[実施例4]美容液
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル-2-オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3-ブチレングリコール 10.0
(15)L-アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)エーデルワイス抽出物 0.005
(17)オドリコソウ抽出物 0.005
製法:(1)~(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)~(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後50℃にて(15)を、40℃にて(16)~(17)を加え、均一に混合する。
【0065】
[実施例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 100とする残部
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)グリセリン 10.0
(5)1,3-ブチレングリコール 10.0
(6)エタノール 10.0
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)香料 0.1
(9)イワベンケイ抽出物 0.005
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)~(9)を加え、均一に攪拌混合する。
【配列表】
2022041762000001.app