(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041765
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】眼鏡型デバイス、プログラム、及び表示制御装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20220304BHJP
【FI】
G06F3/01 510
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020147174
(22)【出願日】2020-09-01
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】石垣 健太
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 優也
(72)【発明者】
【氏名】可児 裕貴
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA52
5E555BA38
5E555BB38
5E555BC01
5E555CB66
5E555CB76
5E555CC02
5E555DA08
5E555DA23
5E555DA27
5E555DD08
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】眼鏡型デバイス、プログラム及び表示制御装置を提供する。
【解決手段】眼鏡型デバイス100において、撮像部132と、制御装置200と、を有する。制御装置は、撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部と、録画機能が実行されていることを周囲に通知する録画通知部と、録画通知部による周囲への通知が無効化されている場合に、録画機能の実行を禁止する禁止制御部とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部と、
前記録画機能が実行されていることを周囲に通知する録画通知部と、
前記録画通知部による周囲への通知が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する禁止制御部と
を備える眼鏡型デバイス。
【請求項2】
前記禁止制御部は、前記録画通知部による周囲への通知が無効化された場合に、前記眼鏡型デバイスの装着者に対する通知処理を実行し、予め定められた時間が経過するまでに前記無効化が解除されない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項3】
前記眼鏡型デバイスの周囲に向けて発光する発光部
を備え、
前記録画通知部は、前記録画機能が実行されている場合に前記発光部を発光させ、
前記禁止制御部は、前記発光部による発光が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1又は2に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項4】
前記禁止制御部は、前記発光部が覆われている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項3に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項5】
前記禁止制御部は、前記発光部が損傷している場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項3又は4に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項6】
前記眼鏡型デバイスの周囲に向けて音声を出力するスピーカ
を備え、
前記録画通知部は、前記録画機能の実行開始時及び実行終了時に、前記スピーカに音声を出力させ、
前記禁止制御部は、前記スピーカによる音声が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1から5のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項7】
前記スピーカによって出力された音声を集音可能な位置に配置されたマイク
を備え、
前記禁止制御部は、前記スピーカによって出力されている音声を前記マイクが集音した集音レベルが予め定められた閾値より低い場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項6に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項8】
前記禁止制御部は、前記スピーカが覆われている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項6又は7に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項9】
前記録画通知部は、前記録画機能が実行されている場合に、前記眼鏡型デバイスのレンズに、前記録画機能が実行されていることを示すコンテンツを表示させ、
前記禁止制御部は、前記レンズへの表示が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1から8のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項10】
前記眼鏡型デバイスの視界に関する視界情報を表示制御サーバに送信して、前記視界情報によって示される視界内の人物に関連する人物関連情報を前記表示制御サーバから受信するサーバ通信部と、
前記眼鏡型デバイスのグラスの、前記視界内の前記人物の位置に対応する表示位置に、前記人物関連情報を表示する表示制御部と
を備え、
前記サーバ通信部は、前記眼鏡型デバイスの視界内の人物が装着している眼鏡型デバイスが、前記録画機能を実行している場合に、前記録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを受信する、請求項1から9のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項11】
前記禁止制御部は、前記表示制御サーバに対して、前記眼鏡型デバイスのユーザに関連する人物関連コンテンツを、他のユーザの眼鏡型デバイスに表示しない設定が行われている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項10に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項12】
前記禁止制御部は、前記眼鏡型デバイスを装着したユーザが予め定められた動作を実施していない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1から11のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項13】
眼鏡型デバイスであって、
撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部と、
前記録画機能が実行されている場合に、前記眼鏡型デバイスのレンズに、前記録画機能が実行されていることを示すコンテンツを表示させることによって、前記録画機能が実行されていることを周囲に通知する録画通知部と
を備える眼鏡型デバイス。
【請求項14】
前記レンズへの表示が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する禁止制御部
を備える、請求項13に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項15】
眼鏡型デバイスであって、
撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部と、
前記眼鏡型デバイスを装着したユーザが予め定められた動作を実施していない場合に、前記録画機能の実行を禁止する禁止制御部と
を備える、眼鏡型デバイス。
【請求項16】
前記禁止制御部は、前記眼鏡型デバイスを装着したユーザの手が前記眼鏡型デバイスに触れていない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項15に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項17】
前記禁止制御部は、前記眼鏡型デバイスを装着したユーザの手が前記眼鏡型デバイスのフレームに触れていない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項16に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項18】
コンピュータを、請求項1から17のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイスの制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項19】
第1の眼鏡型デバイスの視界内に含まれる第2の眼鏡型デバイスのユーザを特定する人物特定部と、
前記第2の眼鏡型デバイスにおいて、前記第2の眼鏡型デバイスの撮像部によって撮像された画像を記憶する録画機能が実行されている場合に、前記録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを前記第1の眼鏡型デバイスに送信して表示させる表示制御部と
を備える表示制御装置。
【請求項20】
前記第2の眼鏡型デバイスについて、前記第2の眼鏡型デバイスに関連する情報を前記第2の眼鏡型デバイス以外の眼鏡型デバイスに表示しない設定が行われている場合に、前記第2の眼鏡型デバイスによる前記録画機能の実行を禁止する禁止制御部
を備える、請求項19に記載の表示制御装置。
【請求項21】
コンピュータを、請求項19又は20に記載の表示制御装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡型デバイス、プログラム、及び表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、透明又は半透明の状態のまま、テキストや図等の画像を表示することで、実空間の風景にARの仮想オブジェクトを重畳表示することができる表示部を備えるAR(Augmented Reality)グラスが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-114078号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様によれば、眼鏡型デバイスが提供される。眼鏡型デバイスは、撮像部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、録画機能が実行されていることを周囲に通知する録画通知部を備えてよい。眼鏡型デバイス、録画通知部による周囲への通知が無効化されている場合に、録画機能の実行を禁止する禁止制御部を備えてよい。
【0004】
上記禁止制御部は、上記録画通知部による周囲への通知が無効化された場合に、上記眼鏡型デバイスの装着者に対する通知処理を実行し、予め定められた時間が経過するまでに上記無効化が解除されない場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記眼鏡型デバイスは、上記眼鏡型デバイスの周囲に向けて発光する発光部を備えてよく、上記録画通知部は、上記録画機能が実行されている場合に上記発光部を発光させてよく、上記禁止制御部は、上記発光部による発光が無効化されている場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記禁止制御部は、上記発光部が覆われている場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記禁止制御部は、上記発光部が損傷している場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。
【0005】
上記眼鏡型デバイスは、上記眼鏡型デバイスの周囲に向けて音声を出力するスピーカを備えてよく、上記録画通知部は、上記録画機能が実行されている場合に、上記スピーカに音声を出力させてよく、上記禁止制御部は、上記スピーカによる音声が無効化されている場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記眼鏡型デバイスは、上記スピーカによって出力された音声を集音可能な位置に配置されたマイクを備えてよく、上記禁止制御部は、上記スピーカによって出力されている音声を上記マイクが集音した集音レベルが予め定められた閾値より低い場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記禁止制御部は、上記スピーカが覆われている場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。
【0006】
上記録画通知部は、上記録画機能が実行されている場合に、上記眼鏡型デバイスのレンズに、上記録画機能が実行されていることを示すコンテンツを表示させてよく、上記禁止制御部は、上記レンズへの表示が無効化されている場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記眼鏡型デバイスは、上記眼鏡型デバイスの視界に関する視界情報を表示制御サーバに送信して、上記視界情報によって示される視界内の人物に関連する人物関連コンテンツを上記表示制御サーバから受信するサーバ通信部と、上記眼鏡型デバイスのグラスの、上記視界内の上記人物の位置に対応する表示位置に、上記人物関連コンテンツを表示する表示制御部とを備えてよく、上記サーバ通信部は、上記眼鏡型デバイスの視界内の人物が装着している眼鏡型デバイスが、上記録画機能を実行している場合に、上記録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを受信してよい。上記禁止制御部は、上記表示制御サーバに対して、上記眼鏡型デバイスのユーザに関連する人物関連コンテンツを、他のユーザの眼鏡型デバイスに表示しない設定が行われている場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記禁止制御部は、上記眼鏡型デバイスを装着したユーザが予め定められた動作を実施していない場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、眼鏡型デバイスが提供される。眼鏡型デバイスは、撮像部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、録画機能が実行されている場合に、眼鏡型デバイスのレンズに、録画機能が実行されていることを示すコンテンツを表示させることによって、録画機能が実行されていることを周囲に通知する録画通知部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、上記レンズへの表示が無効化されている場合に、上記録画機能の実行を禁止する禁止制御部を備えてよい。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、眼鏡型デバイスが提供される。眼鏡型デバイスは、撮像部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部を備えてよい。眼鏡型デバイスは、眼鏡型デバイスを装着したユーザが予め定められた動作を実施していない場合に、録画機能の実行を禁止する禁止制御部を備えてよい。上記禁止制御部は、上記眼鏡型デバイスを装着したユーザの手が上記眼鏡型デバイスに触れていない場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。上記禁止制御部は、上記眼鏡型デバイスを装着したユーザの手が上記眼鏡型デバイスのフレームに触れていない場合に、上記録画機能の実行を禁止してよい。
【0009】
本発明の第4の態様によれば、コンピュータを、上記眼鏡型デバイスとして機能させるためのプログラムが提供される。
【0010】
本発明の第5の態様によれば、表示制御装置が提供される。表示制御装置は、第1の眼鏡型デバイスの視界内に含まれる第2の眼鏡型デバイスのユーザを特定する人物特定部を備えてよい。表示制御装置は、第2の眼鏡型デバイスにおいて、第2の眼鏡型デバイスの撮像部によって撮像された画像を記憶する録画機能が実行されている場合に、録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを第1の眼鏡型デバイスに送信して表示させる表示制御部を備えてよい。表示制御装置は、第2の眼鏡型デバイスについて、第2の眼鏡型デバイスに関連する情報を第2の眼鏡型デバイス以外の眼鏡型デバイスに表示しない設定が行われている場合に、第2の眼鏡型デバイスによる録画機能の実行を禁止する禁止制御部を備えてよい。
【0011】
本発明の第6の態様によれば、コンピュータを、上記表示制御装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】眼鏡型デバイス100の一例を概略的に示す。
【
図3】制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図4】制御装置200による処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図5】表示制御サーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図6】眼鏡型デバイス100によって表示された録画周知用コンテンツ220の一例を概略的に示す。
【
図7】制御装置200又は表示制御サーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、眼鏡型デバイス100の構成の一例を概略的に示す。本実施形態に係る眼鏡型デバイス100は、撮像部132を備え、撮像部132によって撮像された画像を記録する録画機能を実行可能である。なお、撮像部132の配置は一例であって、撮像部132は、眼鏡型デバイス100の他の位置に配置されてもよい。
【0016】
眼鏡型デバイス100は、例えば、スマートフォン等の携帯端末を介して、眼鏡型デバイス100を装着した装着者からの各種指示を受け付けてよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)及びZigbee(登録商標)等の短距離無線通信方式を用いて、携帯端末と無線接続を確立してよい。眼鏡型デバイス100は、不図示の操作部を介して、装着者からの各種指示を受け付けてもよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、フレーム110の任意の位置に配置されたボタン等の入力部を介して、装着者からの各種指示を受け付ける。
【0017】
眼鏡型デバイス100によって、周囲に知られることなく録画が実行可能だと、人物のプライバシーや著作権(映画や本等)の侵害等の不正な録画行為が容易に実施されてしまうおそれがある。そのような問題に対応すべく、本実施形態に係る眼鏡型デバイス100は、録画機能が実行されていることを周囲に通知する録画通知機能を備える。
【0018】
例えば、眼鏡型デバイス100は、録画機能が実行されている場合に、発光部134を発光させることによって、録画機能が実行されていることを周囲に通知する。これにより、眼鏡型デバイス100において録画機能が実行されていることを、周囲の人が知得可能になり、不正録画行為の抑制につなげることができる。なお、発光部134は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であってよい。発光部134は、LED以外の発光素子等であってもよい。
【0019】
本実施形態に係る眼鏡型デバイス100は、さらに、録画通知機能が無効化されている場合に、録画機能の実行を禁止する機能を備えてよい。例えば、発光部134の発光による録画通知は、発光部134を指等で覆うことによって無効化されてしまう場合がある。眼鏡型デバイス100は、例えば、発光部134が覆われたことを検知するセンサを備えてよい。当該センサは、例えば、近接センサである。当該センサは、赤外線センサであってもよい。当該センサは、発光部134が覆われたことを検知可能であれば、どのようなセンサであってもよい。
【0020】
眼鏡型デバイス100は、当該センサによって発光部134が覆われたことを検知した場合、録画機能の実行を禁止してよい。例えば、録画機能の実行開始前から発光部134が覆われている場合、眼鏡型デバイス100は、録画機能の実行開始を禁止する。例えば、眼鏡型デバイス100は、撮像部132の起動を禁止する。また、例えば、眼鏡型デバイス100は、撮像部132が起動した後、録画機能の開始を禁止する。また、例えば、録画機能の実行を開始した後に、発光部134が覆われた場合、眼鏡型デバイス100は、録画機能の実行を停止させ、録画機能の実行を禁止する。
【0021】
上述したように、眼鏡型デバイス100が、眼鏡型デバイス100において録画機能が実行されていることを周囲に通知する機能と、録画通知が無効化されている場合に、録画機能の実行を禁止する機能とを備えることによって、眼鏡型デバイス100を用いた不正録画行為を抑制することができる。
【0022】
眼鏡型デバイス100は、リム112及びテンプル118を有するフレーム110を備える。眼鏡型デバイス100は、眼鏡型デバイス100における各種制御を実行する制御装置200を備える。
【0023】
図1における制御装置200の配置は一例であり、制御装置200は、フレーム110の他の位置に配置されてもよい。例えば、制御装置200は、フレーム110の外部に配置されてもよい。また、例えば、制御装置200は、テンプル118内に配置されてもよい。具体例として、制御装置200は、テンプル118の先端部、すなわち、モダンに配置されてもよい。制御装置200は、バッテリを備えてよい。制御装置200とバッテリは、別体として、フレーム110の別の位置に配置されてもよい。
【0024】
眼鏡型デバイス100は、センサ130を備えてよい。センサ130は、眼鏡型デバイス100の周囲の環境や状況を把握するためのセンサであってよい。センサ130は、LiDAR(Light Detection and Ranging)を含んでよい。センサ130は、測距センサを含んでもよい。
図1では、センサ130がブリッジ114に配置されている場合を例示しているが、
図1におけるセンサ130の配置は一例であり、センサ130は、他の位置に配置されてもよい。
【0025】
眼鏡型デバイス100は、スピーカ138を備えてよい。スピーカ138は、眼鏡型デバイス100の周囲に向けて音声を出力する。
図1におけるスピーカ138の配置は一例であり、スピーカ138は、眼鏡型デバイス100の他の位置に配置されてもよい。
【0026】
眼鏡型デバイス100は、マイク140を備えてよい。マイク140は、スピーカ138によって出力された音声を集音可能な位置に配置されてよい。
【0027】
眼鏡型デバイス100は、センサ142を備えてよい。センサ142は、眼鏡型デバイス100における、センサ142が設置された場所に対する接触を検知するセンサであってよい。センサ142は、例えば、静電センサであってよい。
図1におけるセンサ142の配置は一例であり、センサ142は、フレーム110の他の位置に配置されてもよい。
【0028】
制御装置200は、発光部134を用いた録画通知機能を実行してよい。制御装置200は、録画機能を実行している間、発光部134を発光させてよい。制御装置200は、発光部134による発光が無効化されている場合に、録画機能の実行を禁止してよい。
【0029】
制御装置200は、スピーカ138を用いた録画通知機能を実行してよい。制御装置200は、録画機能の実行開始時及び実行終了時に、スピーカ138に音声を出力させてよい。制御装置200は、スピーカ138による音声が無効化されている場合に、録画機能の実行を禁止してよい。
【0030】
制御装置200は、レンズ116への表示機能を備えてよい。レンズ116は、透明又は半透明のディスプレイであってよく、制御装置200は、レンズ116に各種表示を実行させてよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、透明又は半透明のディスプレイ型のデバイスであってよい。また、制御装置200が、レンズ116に対して表示を投影する機能を有してもよい。すなわち、眼鏡型デバイス100は、投影型のデバイスであってよい。
【0031】
制御装置200は、レンズ116への表示を用いた録画通知機能を実行してよい。制御装置200は、録画機能を実行している間、録画機能が実行されていることを示すコンテンツをレンズ116に表示させてよい。制御装置200は、周囲から視認可能なように、録画機能が実行されていることを示すコンテンツをレンズ116に表示させてよい。例えば、制御装置200は、眼鏡型デバイス100の装着者に対して表示するときとは、表示を反転させて、録画機能が実行されていることを示すコンテンツをレンズ116に表示させる。制御装置200は、レンズ116への表示が無効化されている場合に、録画機能の実行を禁止してよい。
【0032】
眼鏡型デバイス100は、発光部134を用いた録画通知と、スピーカ138を用いた録画通知と、レンズ116への表示を用いた録画通知のうち、少なくとも1つを実行可能であってよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、これらのすべてを実行可能であってよい。また、眼鏡型デバイス100は、例えば、これらのうちの2つを実行可能であってよい。また、眼鏡型デバイス100は、例えば、これらのうちの1つを実行可能であってよい。
【0033】
眼鏡型デバイス100が、発光部134以外を用いた録画通知を実行可能である場合、眼鏡型デバイス100は、発光部134を備えなくてもよい。眼鏡型デバイス100が、スピーカ138以外を用いた録画通知を実行可能である場合、眼鏡型デバイス100は、スピーカ138及びマイク140を備えなくてもよい。眼鏡型デバイス100が、レンズ116への表示以外を用いた録画通知を実行可能である場合、眼鏡型デバイス100は、レンズ116を用いた録画通知機能を備えなくてもよい。
【0034】
制御装置200は、眼鏡型デバイス100を装着した装着者が予め定められた動作を実施していない場合に、録画機能の実行を禁止してもよい。制御装置200は、例えば、センサ142の検知結果が接触有である場合、録画機能の実行を許可し、センサ142の検知結果が非接触である場合、録画機能の実行を禁止してよい。これにより、ユーザが、フレームに触る動作をしていない場合に、録画機能の実行を禁止することができる。
【0035】
また、制御装置200は、撮像部132によって、ユーザの手の位置を認識し、ユーザの手が予め定められた範囲内に位置する場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた範囲内にユーザの手が位置しない場合に、録画機能の実行を禁止してよい。制御装置200は、撮像部132によって、ユーザの手の動きを認識し、ユーザの手の動きが予め定められた動きである場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた動きでない場合、録画機能の実行を禁止してよい。制御装置200は、センサ130によって、ユーザの手の位置を認識し、ユーザの手が予め定められた範囲内に位置する場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた範囲内にユーザの手が位置しない場合に、録画機能の実行を禁止してもよい。制御装置200は、センサ130によって、ユーザの手の動きを認識し、ユーザの手の動きが予め定められた動きである場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた動きでない場合、録画機能の実行を禁止してもよい。
【0036】
眼鏡型デバイス100は、いわゆるARグラスとして機能してもよい。眼鏡型デバイス100は、視界に合わせたコンテンツをレンズ116上に表示することによって、実空間にコンテンツが配置されている感覚をユーザに与えることが可能なデバイスであってよい。
【0037】
図2は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、ARグラスとして機能する眼鏡型デバイス100を備える。また、システム10は、表示制御サーバ300を備える。表示制御サーバ300は、表示制御装置の一例であってよい。表示制御サーバ300は、クラウド上に実現されてよい。表示制御サーバ300は、1つの装置によって実現されてよい。表示制御サーバ300は、複数の装置によって実現されてもよい。
【0038】
ネットワーク20は、クラウドを含む。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、5G(5th Generation)通信方式、6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、Wi-Fi通信方式に対応していてよい。ネットワーク20には、Wi-Fiアクセスポイントを介してアクセス可能であってよい。ネットワーク20には、その他無線通信全般を利用してアクセス可能であってよい。
【0039】
システム10は、通信端末400を備えてよい。システム10は、計測装置500を備えてよい。システム10は、通信端末600を備えてよい。
【0040】
表示制御サーバ300は、眼鏡型デバイス100によるコンテンツの表示を制御してよい。表示制御サーバ300は、ネットワーク20を介して眼鏡型デバイス100と通信する。表示制御サーバ300は、ネットワーク20に有線接続されていても、無線接続されていてもよい。眼鏡型デバイス100は、移動体通信、Wi-Fi通信、その他無線通信全般によって、ネットワーク20に接続されてよい。表示制御サーバ300は、例えば、眼鏡型デバイス100の視界情報を、ネットワーク20を介して眼鏡型デバイス100から受信し、視界に合わせて、眼鏡型デバイス100にコンテンツを送信して表示させる。眼鏡型デバイス100を装着しているユーザ102は、現実空間にコンテンツが配置されているような体験をすることができる。
【0041】
眼鏡型デバイス100は、例えば、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢に基づいて、視界情報を生成してよい。眼鏡型デバイス100は、各種センサを備えてよく、各種センサを用いて、眼鏡型デバイス100の位置、向き、及び姿勢を特定してよい。
【0042】
表示制御サーバ300は、計測装置500から、ネットワーク20を介して、実空間の形状が登録された空間情報を受信して格納してよい。計測装置500は、各種センサを用いて空間情報を生成してよい。空間情報は、例えば、空間内の物体を表す点群データであってよい。センサの例として、測距センサ及びLiDAR等が挙げられるが、これらに限らず、計測装置500は、既知の任意のセンサを用いてよい。表示制御サーバ300は、眼鏡型デバイス100から、空間情報を受信して格納してもよい。眼鏡型デバイス100も、計測装置500と同様に、各種センサを用いて空間情報を生成してよい。
【0043】
表示制御サーバ300は、空間情報に含まれる複数のエリアのそれぞれに対する、コンテンツの登録を受け付けてよい。複数のエリアは、公園及び道路等のような区切りに従ったものであってよく、任意に区切られたものであってもよい。
【0044】
表示制御サーバ300は、例えば、ユーザ102によるコンテンツの登録を受け付ける。表示制御サーバ300は、例えば、ユーザ102の通信端末400から、エリアに対するコンテンツの登録要求を受信して、エリアにコンテンツを登録する。通信端末400は、スマートフォン、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等であってよい。表示制御サーバ300は、ユーザ102の眼鏡型デバイス100から、エリアに対するコンテンツの登録要求を受信して、エリアにコンテンツを登録してもよい。
【0045】
また、表示制御サーバ300は、コンテンツの登録作業を行う登録作業者等によるコンテンツの登録を受け付ける。表示制御サーバ300は、例えば、登録作業者の通信端末600から、エリアに対するコンテンツの登録要求を受信して、エリアにコンテンツを登録する。通信端末600は、スマートフォン、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等であってよい。通信端末600は、ARグラスであってもよい。
【0046】
表示制御サーバ300は、移動体に対するコンテンツの登録を受け付けてよい。移動体の例として、人物、動物、及び車両等が挙げられるが、これらに限らない。表示制御サーバ300は、例えば、第1のユーザ102が、第2のユーザ102の眼鏡型デバイス100の視界内に入ったときに、当該眼鏡型デバイス100によって表示される第1のユーザ102に関する人物関連コンテンツの登録を、第1のユーザ102から受け付ける。第1のユーザ102は、例えば、自分の周りに、自分のSNSへのリンク先を示す人物関連コンテンツ等を登録する。
【0047】
また、表示制御サーバ300は、例えば、第1のユーザ102が、第2のユーザ102の眼鏡型デバイス100の視界内に入ったときに、当該眼鏡型デバイス100によって表示されるコンテンツの登録を、第2のユーザ102から受け付ける。第2のユーザ102は、例えば、衣服及び帽子等のコンテンツを登録することによって、第2のユーザ102の眼鏡型デバイス100の視界内に第1のユーザ102が入ったときに、第1のユーザ102に衣服及び帽子等を重畳した様子を閲覧することができる。
【0048】
本実施形態に係る表示制御サーバ300は、一の眼鏡型デバイス100の視界内に含まれる他の眼鏡型デバイス100のユーザ102を特定し、当該他の眼鏡型デバイス100において、当該他の眼鏡型デバイス100の撮像部132によって撮像された画像を記録する録画機能が実行されている場合に、録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを当該一の眼鏡型デバイス100に送信して表示させてよい。録画周知用コンテンツは、人物関連コンテンツの一種であってよい。例えば、ある眼鏡型デバイス100が録画機能を実行している場合に、この眼鏡型デバイス100を視界内に含む他の眼鏡型デバイス100に、この眼鏡型デバイス100において録画機能が実行されていることを示す録画周知用コンテンツが表示されることになる。これにより、一の眼鏡型デバイス100のユーザ102は、周囲に知られることなく録画を実行することが難しくなり、不正な録画の実施を抑制することができる。
【0049】
眼鏡型デバイス100は、一の眼鏡型デバイス100について、当該一の眼鏡型デバイスに関連する情報を、当該一の眼鏡型デバイス以外の眼鏡型デバイスに表示しない設定が行われている場合に、当該一の眼鏡型デバイスによる録画機能の実行を禁止してよい。なお、システム10においては、一の眼鏡型デバイスに関連する情報を当該一の眼鏡型デバイス以外の眼鏡型デバイスに表示しないような設定は行えないように設計されていてよい。眼鏡型デバイス100は、例えば、ソフトウェアの改竄によって非表示設定が行われている場合に、録画機能の実行を禁止してよい。これにより、録画通知を無効化して、録画機能を実行することを防止することができる。
【0050】
図3は、制御装置200の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置200は、格納部202、センサ204、情報取得部206、サーバ通信部208、表示制御部210、録画機能実行部212、録画通知部214、及び禁止制御部216を備える。なお、制御装置200がこれらのすべてを備えることは必須とは限らない。
【0051】
センサ204は、眼鏡型デバイス100に関連する各種情報を出力する。センサ204は、測位センサを含んでよい。センサ204は、例えば、GNSS(Global Naviagtion Satellite System)センサを含む。センサ204は、GPS(Global Positioning System)センサを含んでよい。センサ204は、加速度センサを含んでよい。センサ204は、速度センサを含んでよい。センサ204は、ジャイロセンサを含んでよい。センサ204は、その他のセンサを含んでもよい。
【0052】
情報取得部206は、各種情報を取得する。情報取得部206は、取得した情報を格納部202に格納する。情報取得部206は、センサ204によって出力された情報を取得してよい。情報取得部206は、センサ130によって出力された情報を取得してよい。情報取得部206は、撮像部132によって撮像された画像を取得してもよい。
【0053】
情報取得部206は、格納部202に格納されている情報を用いて、各種情報を生成してよい。情報取得部206は、生成した情報を格納部202に格納する。情報取得部206は、例えば、眼鏡型デバイス100の視界を示す視界情報を生成する。視界情報は、眼鏡型デバイス100の位置、眼鏡型デバイス100の姿勢、眼鏡型デバイス100の向き、及び視界の範囲を含んでよい。
【0054】
サーバ通信部208は、表示制御サーバ300と通信する。サーバ通信部208は、ネットワーク20を介して、表示制御サーバ300と通信してよい。サーバ通信部208は、例えば、格納部202に格納されている情報を表示制御サーバ300に送信する。
【0055】
サーバ通信部208は、情報取得部206が各種センサから取得した情報を表示制御サーバ300に送信してよい。サーバ通信部208は、眼鏡型デバイス100の位置情報を定期的に表示制御サーバ300に送信してよい。表示制御サーバ300は、複数の眼鏡型デバイス100のそれぞれから、位置情報を定期的に受信することによって、複数の眼鏡型デバイス100の位置を追跡可能であってよい。また、サーバ通信部208は、情報取得部206が生成した視界情報を表示制御サーバ300に送信してよい。
【0056】
サーバ通信部208は、表示制御サーバ300から各種情報を受信してよい。サーバ通信部208は、受信した情報を格納部202に格納する。サーバ通信部208は、例えば、表示制御サーバ300に送信した視界情報に対応するコンテンツを表示制御サーバ300から受信する。サーバ通信部208は、例えば、視界情報によって示される視界に含まれるエリアに対応するコンテンツを、表示制御サーバ300から受信する。また、サーバ通信部208は、例えば、視界情報によって示される視界に含まれる人物に対応する人物関連コンテンツを、表示制御サーバ300から受信する。
【0057】
表示制御部210は、レンズ116への表示を制御する。表示制御部210は、格納部302に格納されているコンテンツを、レンズ116に表示させてよい。眼鏡型デバイス100は、透明又は半透明のディスプレイ型であってよい。また、眼鏡型デバイス100は、レンズ116に表示を投影する投影型であってもよい。
【0058】
表示制御部210は、例えば、眼鏡型デバイス100の視界内のエリアに対応するコンテンツを、レンズ116に表示させる。表示制御部210は、コンテンツが、実世界のある位置に固定されているような表示を提供すべく、眼鏡型デバイス100の位置、姿勢、及び向きの変化に応じて、レンズ116の表示領域におけるコンテンツの表示位置を調整してよい。
【0059】
また、表示制御部210は、例えば、眼鏡型デバイス100の視界内の人物に対応する人物関連コンテンツを、レンズ116に表示させる。表示制御部210は、人物関連コンテンツが、実世界における当該人物の付近に固定されているような表示を提供すべく、眼鏡型デバイス100の位置、姿勢、及び向きの変化に応じて、レンズ116の表示領域における人物関連コンテンツの表示位置を調整してよい。
【0060】
録画機能実行部212は、録画機能を実行する。録画機能実行部212は、例えば、眼鏡型デバイス100を装着しているユーザ102の指示に従って、撮像部132による撮像を開始して、撮像部132によって撮像された画像を格納部202に格納する。録画機能実行部212は、例えば、通信端末400を介して指示を受け付ける。また、例えば、録画機能実行部212は、眼鏡型デバイス100の入力部を介した指示を受け付ける。録画機能実行部212は、録画機能を実行している場合に、録画機能を実行していることを示す情報を表示制御サーバ300に送信してよい。
【0061】
録画通知部214は、録画機能実行部212によって録画機能が実行されている場合に、録画機能が実行されていることを周囲に通知する。禁止制御部216は、録画通知部214による周囲への通知が無効化されている場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止する。禁止制御部216は、録画機能実行部212を制御することによって録画機能の実行を禁止してよい。禁止制御部216は、撮像部132を制御することによって、録画機能の実行を禁止してもよい。禁止制御部216は、ソフトウェアの制御によって録画機能の実行を禁止してよい。また、禁止制御部216は、ハードウェアの制御によって録画機能の実行を禁止してもよい。
【0062】
禁止制御部216は、例えば、録画通知部214による周囲への通知が無効化された場合に、眼鏡型デバイス100のユーザ102に対する通知処理を実行する。当該通知処理による通知は、周囲への通知が無効化されていることを通知する内容を含んでよい。また、当該通知処理による通知は、猶予期間として予め定められた時間を通知する内容を含んでよい。禁止制御部216は、通知処理を実行してから予め定められた時間が経過するまでに無効化が解除されない場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止してよい。これにより、眼鏡型デバイス100のユーザ102が、誤って録画通知を無効化してしまっている場合に、録画機能の実行を禁止する前に、無効化を解除する猶予を与えることができる。
【0063】
録画通知部214は、例えば、発光部134を用いた録画通知機能を実行する。録画通知部214は、録画機能実行部212によって録画機能が実行されている場合に、発光部134を発光させてよい。録画通知部214は、例えば、発光部134を継続的に点灯させる。録画通知部214は、発光部134を点滅させてもよい。
【0064】
禁止制御部216は、発光部134による発光が無効化されている場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止してよい。禁止制御部216は、例えば、発光部134が覆われている場合に、録画機能の実行を禁止する。禁止制御部216は、例えば、発光部134の付近に配置された、近接センサ及び赤外線センサ等の出力によって、発光部134が覆われているか否かを判定してよい。
【0065】
禁止制御部216は、例えば、発光部134が覆われている場合に、予め定められたメッセージを表示制御部210に表示させる通知処理を実行する。具体例として、禁止制御部216は、「LEDが覆われたため撮影を停止します<停止まで3秒>」のような、録画通知が無効化されていることと、録画機能の実行を禁止するまでの時間として予め定められた時間とを含むメッセージを表示制御部210に表示させる。そして、禁止制御部216は、通知処理を実行してから、予め定められた時間が経過するまでに、発光部134が露出されない場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止する。なお、禁止制御部216は、表示制御部210への表示に代えて、又は、表示制御部210への表示とともに、スピーカ138に予め定められたメッセージを音声出力させてもよい。
【0066】
禁止制御部216は、発光部134が損傷している場合に、録画機能の実行を禁止してもよい。禁止制御部216は、例えば、発光部134が破壊されている場合に、録画機能の実行を禁止する。また、禁止制御部216は、例えば、発光部134の回路が切断されている場合に、録画機能の実行を禁止する。
【0067】
録画通知部214は、例えば、スピーカ138を用いた録画通知機能を実行する。録画通知部214は、録画機能実行部212による録画機能の実行開始時及び実行終了時に、スピーカ138に音声を出力させてよい。録画通知部214は、例えば、スピーカ138に警告音を出力させる。録画通知部214は、例えば、スピーカ138にビープ音を出力させる。録画通知部214は、例えば、スピーカ138に、録画機能が実行されていることを説明する音声を出力させる。録画通知部214は、その他任意の音声を、スピーカ138に出力させてよい。
【0068】
禁止制御部216は、スピーカ138による音声が無効化されている場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止してよい。禁止制御部216は、例えば、スピーカ138によって出力されている音声をマイク140が集音した集音レベルが予め定められた閾値より低い場合に、録画機能の実行を禁止する。禁止制御部216は、例えば、スピーカ138によって出力されている音声をマイク140が集音できない場合に、録画機能の実行を禁止する。
【0069】
禁止制御部216は、例えば、スピーカ138によって出力されている音声をマイク140が集音した集音レベルが予め定められた閾値より低い場合に、予め定められたメッセージを表示制御部210に表示させる通知処理を実行する。具体例として、禁止制御部216は、「スピーカの音声が無効化されているため撮影を停止します<停止まで3秒>」のような、録画通知が無効化されていることと、録画機能の実行を禁止するまでの時間として予め定められた時間とを含むメッセージを表示制御部210に表示させる。そして、禁止制御部216は、通知処理を実行してから、予め定められた時間が経過するまでに、スピーカ138による音声の無効化が解除されない場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止する。
【0070】
また、禁止制御部216は、例えば、スピーカ138が覆われている場合に、録画機能の実行を禁止する。禁止制御部216は、例えば、スピーカ138の付近に配置された、近接センサ及び赤外線センサ等の出力によって、スピーカ138が覆われているか否かを判定してよい。禁止制御部216は、スピーカ138が損傷している場合に、録画機能の実行を禁止してもよい。禁止制御部216は、例えば、スピーカ138が破壊されている場合に、録画機能の実行を禁止する。また、禁止制御部216は、例えば、スピーカ138の回路が切断されている場合に、録画機能の実行を禁止する。
【0071】
録画通知部214は、例えば、レンズ116への表示を用いた録画通知機能を実行する。録画通知部214は、録画機能実行部212によって録画機能が実行されている場合に、表示制御部210に、録画機能が実行されていることを示すコンテンツをレンズ116に表示させてよい。録画通知部214は、例えば、表示制御部210に、「〇REC」のような、録画機能が実行されていることを示すコンテンツをレンズ116に表示させる。録画通知部214は、外側からレンズ116を見る人に合わせて、録画機能が実行されていることを示すコンテンツをレンズ116に表示させてよい。録画通知部214は、例えば、眼鏡型デバイス100の装着者に対する表示とは反転させて、録画機能が実行されていることを示すコンテンツをレンズ116に表示させる。
【0072】
禁止制御部216は、レンズ116への表示が無効化されている場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止してよい。禁止制御部216は、例えば、レンズ116に表示を行う表示プログラムが正常に稼働していないことを検知した場合に、録画機能の実行を禁止する。具体例として、禁止制御部216は、表示プログラムが改ざんされている場合に、録画機能の実行を禁止する。
【0073】
禁止制御部216は、例えば、レンズ116への表示が無効化されている場合に、予め定められたメッセージをスピーカ138に音声出力させる通知処理を実行する。具体例として、禁止制御部216は、「表示が無効化されているため撮影を停止します<停止まで3秒>」のような、録画通知が無効化されていることと、録画機能の実行を禁止するまでの時間として予め定められた時間とを含むメッセージをスピーカ138に音声出力させる。そして、禁止制御部216は、通知処理を実行してから、予め定められた時間が経過するまでに、レンズ116への表示の無効化が解除されない場合に、録画機能実行部212による録画機能の実行を禁止する。
【0074】
また、禁止制御部216は、例えば、レンズ116が取り外されている等の理由によって、表示エラーが発生している場合に、録画機能の実行を禁止する。また、禁止制御部216は、レンズ116が覆われている場合に、録画機能の実行を禁止する。禁止制御部216は、例えば、レンズ116の付近に配置された、近接センサ及び赤外線センサ等の出力によって、レンズ116が覆われているか否かを判定してよい。
【0075】
サーバ通信部208は、眼鏡型デバイス100の視界内の人物が装着している眼鏡型デバイス100が、録画機能を実行している場合に、録画機能を実行していることを示す人物関連コンテンツを表示制御サーバ300から受信してよい。表示制御部210は、サーバ通信部208が受信した人物関連コンテンツを、当該人物に対応する位置に表示させてよい。これにより、眼鏡型デバイス100を装着している他の人物が録画機能を実行していることを把握可能にすることができる。当該他の人物からすると、自らが録画機能を実行している場合に、そのことが他の眼鏡型デバイス100に表示されることになるので、不正な録画の抑制に貢献することもできる。
【0076】
禁止制御部216は、表示制御サーバ300に対して、眼鏡型デバイス100のユーザ102に関連する人物関連コンテンツを、他のユーザ102の眼鏡型デバイス100に表示しない設定が行われている場合に、録画機能の実行を禁止してよい。なお、システム10においては、眼鏡型デバイス100のユーザ102に関連する人物関連コンテンツを、他のユーザ102の眼鏡型デバイス100に表示しないような設定は行えないように設計されていてよい。禁止制御部216は、例えば、ソフトウェアの改竄によって非表示設定が行われている場合に、録画機能の実行を禁止してよい。これにより、眼鏡型デバイス100において録画機能を実行している場合に、ユーザ102が他のユーザ102の眼鏡型デバイス100の視界内に入っても、録画機能を実行していることを示す人物関連コンテンツが表示されない状況においては、録画機能の実行を禁止することができる。
【0077】
禁止制御部216は、眼鏡型デバイス100を装着したユーザ102が予め定められた動作を実施していない場合に、録画機能の実行を禁止してもよい。禁止制御部216は、例えば、センサ142の検知結果が接触有である場合、録画機能の実行を許可し、センサ142の検知結果が非接触である場合、録画機能の実行を禁止してよい。これにより、ユーザが、フレームに触る動作をしていない場合に、録画機能の実行を禁止することができる。
【0078】
また、禁止制御部216は、撮像部132によって、ユーザ102の手の位置を認識し、ユーザ102の手が予め定められた範囲内に位置する場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた範囲内にユーザ102の手が位置しない場合に、録画機能の実行を禁止してよい。禁止制御部216は、撮像部132によって、ユーザ102の手の動きを認識し、ユーザ102の手の動きが予め定められた動きである場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた動きでない場合、録画機能の実行を禁止してよい。禁止制御部216は、センサ130によって、ユーザ102の手の位置を認識し、ユーザ102の手が予め定められた範囲内に位置する場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた範囲内にユーザ102の手が位置しない場合に、録画機能の実行を禁止してよい。禁止制御部216は、センサ130によって、ユーザ102の手の動きを認識し、ユーザ102の手の動きが予め定められた動きである場合、録画機能の実行を許可し、予め定められた動きでない場合、録画機能の実行を禁止してよい。
【0079】
図4は、制御装置200による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、眼鏡型デバイス100のユーザ102から、録画機能の実行指示を受けた場合の処理について説明する。
【0080】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、録画機能実行部212が、録画機能の実行指示を受け付ける。S104では、禁止制御部216が、録画通知部214による周囲への通知が無効化されているか否かを判定する。無効化されていないと判定した場合、S110に進み、無効化されていると判定した場合、S106に進む。
【0081】
S106では、禁止制御部216が、眼鏡型デバイス100のユーザ102に対する通知処理を実行する。S108では、禁止制御部216が、S106において通知処理を実行してから予め定められた時間が経過するまでに、周囲への通知の無効化が解除されたか否かを判定する。解除されたと判定した場合、S110に進み、解除されていないと判定した場合、録画機能の実行を拒否して、処理を終了する。
【0082】
S110では、録画機能実行部212が、録画機能の実行を開始する。S112では、録画通知部214が、録画機能が実行されていることの周囲への通知を開始する。S114では、禁止制御部216が、録画通知部214による周囲への通知が無効化されているか否かを判定する。無効化されていないと判定した場合、S120に進み、無効化されていると判定した場合、S116に進む。
【0083】
S116では、禁止制御部216が、眼鏡型デバイス100のユーザ102に対する通知処理を実行する。S118では、禁止制御部216が、S116において通知処理を実行してから予め定められた時間が経過するまでに、周囲への通知の無効化が解除されたか否かを判定する。解除されたと判定した場合、S120に進み、解除されていないと判定した場合、S122に進む。
【0084】
S120では、録画機能実行部212が、録画機能の実行を終了するか否かを判定する。録画機能実行部212は、ユーザ102からの終了指示を受領した場合、終了すると判定してよい。終了しないと判定した場合、S114に戻り、終了する判定した場合、処理を終了する。
【0085】
S122では、禁止制御部216が、録画機能の実行を禁止する。そして、処理を終了する。
【0086】
図5は、表示制御サーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。表示制御サーバ300は、格納部302、空間情報取得部304、エリア属性設定部306、エリア種別設定部308、権限設定部310、登録可否判定部312、コンテンツ登録部314、移動体情報取得部316、部位属性設定部318、表示制御部320、移動体特定部322、及び禁止制御部324を備える。なお、表示制御サーバ300がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0087】
空間情報取得部304は、実世界の形状が登録された空間情報を取得する。空間情報取得部304は、計測装置500から、ネットワーク20を介して、計測装置500によって生成された空間情報を受信してよい。空間情報取得部304は、眼鏡型デバイス100から、ネットワーク20を介して、眼鏡型デバイス100によって生成された空間情報を受信してよい。空間情報取得部304は、取得した空間情報を格納部302に格納してよい。
【0088】
エリア属性設定部306は、格納部302に格納された空間情報に含まれる複数のエリアのそれぞれに、エリアがどのような場所であるかを示す属性を設定する。エリア属性設定部306は、空間情報に登録されている実世界の形状を複数のエリアに分割してよい。複数のエリアのそれぞれは、3次元座標の範囲によって規定されてよい。
【0089】
エリア属性設定部306は、例えば、表示制御サーバ300のオペレータ及び管理者等の指示に従って、エリアの分割と属性の設定とを行う。また、例えば、エリア属性設定部306は、各空間の管理者等の指示に従って、エリアの分割と属性の設定とを行う。また、エリア属性設定部306は、例えば、計測装置500を用いて計測を実行した人物の指示に従って、エリアの分割と属性の設定とを行う。
【0090】
エリアの属性は、公共を含んでよい。エリアの属性は、私有を含んでよい。エリアの属性は、商業を含んでよい。エリアの属性は、インフラを含んでよい。エリアの属性は、フリーを含んでよい。これらは例示であり、エリアの属性は、これら以外を含んでもよい。
【0091】
エリア種別設定部308は、複数のエリアのそれぞれに、ARコンテンツを配置する空間を識別する種別を設定する。エリアの種別は、ビル外観を含んでよい。エリアの種別は、ビル内部を含んでよい。エリアの種別は、階段を含んでよい。エリアの種別は、信号機を含んでよい。エリアの種別は、公園を含んでよい。エリアの種別は、道路を含んでよい。エリアの種別は、歩道を含んでよい。これらは例示であり、エリアの種別は、これら以外を含んでもよい。
【0092】
権限設定部310は、エリアの属性に対して、エリアにコンテンツを配置するための権限を設定する。権限設定部310は、例えば、エリアの属性毎に、コンテンツを配置可能な主体を設定する。権限設定部310は、複数の属性のそれぞれについて、コンテンツの登録を許可する主体を対応付けた権限情報を生成してよい。
【0093】
権限設定部310は、エリアの属性及び種別に対して、エリアにARコンテンツを配置するための権限を設定してもよい。権限設定部310は、例えば、エリアの属性及び種別の組み合わせ事に、コンテンツを配置可能な主体を設定する。権限設定部310は、エリアの属性及び種別の組み合わせ毎に、コンテンツの登録を許可する主体を対応付けた権限情報を生成してよい。
【0094】
権限設定部310は、例えば、表示制御サーバ300のオペレータ及び管理者等の指示に従って、権限を設定する。また、例えば、権限設定部310は、各空間の管理者等の指示に従って、権限を設定する。また、例えば、権限設定部310は、計測装置500を用いて計測を実行した人物の指示に従って、権限を設定する。
【0095】
登録可否判定部312は、エリアに対するコンテンツの登録要求を受け付ける。登録要求は、対象となるエリアと、登録対象のコンテンツと、登録の主体を識別する主体識別情報とを含んでよい。登録可否判定部312は、例えば、通信端末400から登録要求を受信する。また、登録可否判定部312は、例えば、通信端末600から登録要求を受信する。また、登録可否判定部312は、例えば、眼鏡型デバイス100から登録要求を受信する。
【0096】
登録可否判定部312は、対象となるエリアに対して設定された属性に基づいて、コンテンツの登録可否を判定する。登録可否判定部312は、例えば、対象となるエリアの属性に対して、コンテンツを配置可能な主体を制限しないような設定がなされている場合、登録可と判定する。
【0097】
登録可否判定部312は、対象となるエリアに対して設定された属性と、主体識別情報とに基づいて、当該エリアに対するコンテンツの登録可否を判定してよい。登録可否判定部312は、権限設定部310によって生成された権限情報を参照して、登録可否を判定してよい。例えば、登録可否判定部312は、主体識別情報によって識別される主体が、対象となるエリアの属性に対して、コンテンツを配置する権限を有している場合、登録可と判定し、権限を有していない場合、登録否と判定する。
【0098】
登録可否判定部312は、対象となるエリアに対して設定された属性及び種別と、主体識別情報に基づいて、当該エリアに対するコンテンツの登録可否を判定してもよい。登録可否判定部312は、権限設定部310によって生成された権限情報を参照して、登録可否を判定してよい。例えば、登録可否判定部312は、主体識別情報によって識別される主体が、対象となるエリアの属性及び種別の組み合わせに対して、コンテンツを配置する権限を有している場合、登録可と判定し、権限を有していない場合、登録否と判定する。
【0099】
コンテンツ登録部314は、登録可否判定部312によって登録可と判定された場合に、エリアに対してコンテンツを登録する。コンテンツ登録部314は、コンテンツに対応付けて、コンテンツがどういうものなのかを示すコンテンツ種別を登録してもよい。コンテンツ種別は、登録要求に含まれてよい。コンテンツ登録部314は、例えば、登録要求に含まれるコンテンツ種別を登録する。
【0100】
コンテンツ種別は、広告を含んでよい。コンテンツ種別は、案内を含んでよい。コンテンツ種別は、ガイドを含んでよい。コンテンツ種別は、プロフィールを含んでよい。これらは例示であり、コンテンツ種別は、これら以外を含んでもよい。
【0101】
コンテンツ登録部314は、コンテンツに対応付けて、コンテンツの表示位置を登録してよい。表示位置は、3次元座標の範囲によって規定されてよい。表示位置は、登録要求に含まれてよい。コンテンツ登録部314は、登録要求に含まれる表示位置を登録してよい。
【0102】
コンテンツ登録部314は、コンテンツに対応付けて、コンテンツの表示設定を登録してもよい。表示設定は、登録要求に含まれてよい。コンテンツ登録部314は、登録要求に含まれる表示設定を登録してよい。表示設定は、平面配置するか、3次元配置するかを含んでよい。表示設定は、コンテンツの角度を含んでよい。表示設定は、コンテンツに対して、予め定められた角度以内に位置するユーザ102の眼鏡型デバイス100に対して表示するというような表示条件を含んでよい。
【0103】
コンテンツ登録部314は、コンテンツに対応付けて、有効期限を登録してもよい。有効期限は、登録要求に含まれてよい。コンテンツ登録部314は、登録要求に含まれる有効期限を登録してよい。
【0104】
コンテンツ登録部314は、コンテンツに対応付けて、コンテンツの言語設定を登録してもよい。言語設定は、登録要求に含まれてよい。コンテンツ登録部314は、登録要求に含まれる言語設定を登録してよい。
【0105】
コンテンツ登録部314は、コンテンツに対応付けて、コンテンツを表示可能なユーザの条件を示す表示権限を登録してもよい。表示権限は、登録要求に含まれてよい。コンテンツ登録部314は、登録要求に含まれる表示権限を登録してよい。表示権限は、例えば、設定された年齢以上は表示可能とする等の、年齢制限を規定してよい。また、表示権限は、公共属性の設定をONにしているユーザは表示可能とする等の、ユーザの属性に対する権限を規定してもよい。
【0106】
移動体情報取得部316は、移動体の形状が登録された移動体情報を取得する。移動体情報取得部316は、例えば、通信端末400から、ネットワーク20を介して、ユーザ102の形状が登録された移動体情報を受信する。また、移動体情報取得部316は、例えば、眼鏡型デバイス100から、ネットワーク20を介して、ユーザ102の形状が登録された移動体情報を受信する。また、移動体情報取得部316は、例えば、通信端末600から、ネットワーク20を介して、任意の移動体の形状が登録された移動体情報を受信する。
【0107】
部位属性設定部318は、移動体情報に含まれる移動体の複数の部位のそれぞれについて、コンテンツの重畳表示を許可するか否かを示す部位属性を設定する。例えば、移動体が人物である場合、複数の部位は、顔、体、腕、脚、周囲等を含む。部位属性設定部318は、具体例として、身体全体に対してはコンテンツの重畳表示を禁止し、身体の周囲に対してはコンテンツの重畳表示を許可する等の設定を行う。
【0108】
部位属性設定部318は、例えば、複数の部位のそれぞれについて、コンテンツの重畳表示を許可するユーザと、コンテンツの重畳表示を許可しないユーザとを示す部位属性を設定する。部位属性設定部318は、例えば、対象となる人物の指示に従って、当該人物の知人に対してコンテンツの重畳表示を許可し、知人以外に対してコンテンツの重畳表示を禁止する等の設定を行う。
【0109】
コンテンツ登録部314は、移動体に関連する登録者による指示に基づいて、移動体に関連するコンテンツと、コンテンツの表示位置と、コンテンツを表示可能なユーザとを登録してよい。移動体が人物である場合、移動体に関連する登録者は、当該人物であってよい。移動体が車両である場合、移動体に関連する登録者は、車両の所有者等であってよい。
【0110】
表示制御部320は、眼鏡型デバイス100によるコンテンツの表示を制御する。表示制御部320は、例えば、眼鏡型デバイス100の視界情報を、ネットワーク20を介して眼鏡型デバイス100から継続的に受信する。表示制御部320は、視界情報に基づいて、眼鏡型デバイス100の視界内に、コンテンツが登録されているエリアが含まれるか否かを判定する。
【0111】
表示制御部320は、眼鏡型デバイス100の視界内に含まれるエリアに対してコンテンツ登録部314によって登録されたコンテンツを、眼鏡型デバイス100に表示させるよう制御する。表示制御部320は、コンテンツのコンテンツ種別に基づいて、コンテンツを眼鏡型デバイス100に表示させるよう制御してよい。表示制御部320は、例えば、眼鏡型デバイス100に表示させたコンテンツが、当該コンテンツのコンテンツ種別の情報を含むように表示させる。
【0112】
表示制御部320は、コンテンツに対して登録されている表示位置にコンテンツが表示されるように、眼鏡型デバイス100に対してコンテンツ及び表示指示を送信してよい。表示制御部320は、コンテンツに対して登録されている表示設定に従ってコンテンツが表示されるように、眼鏡型デバイス100に対してコンテンツ及び表示指示を送信してよい。表示制御部320は、コンテンツに対して登録されている有効期限を参照して、有効期限が経過していない場合には表示させ、有効期限が経過している場合には表示させないように、眼鏡型デバイス100によるARコンテンツの表示を制御してよい。
【0113】
表示制御部320は、コンテンツに対して登録されている表示権限と、眼鏡型デバイス100のユーザ102の属性に基づいて、眼鏡型デバイス100によるコンテンツの表示を制御してもよい。表示制御部320は、ユーザ102の属性が、表示権限が示すコンテンツを表示可能なユーザの条件を満たす場合、コンテンツを眼鏡型デバイス100に表示させ、条件を満たさない場合、コンテンツを眼鏡型デバイス100に表示させないように制御する。
【0114】
移動体特定部322は、眼鏡型デバイス100の視界情報に基づいて、眼鏡型デバイス100の視界内に位置する移動体を特定する。移動体特定部322は、例えば、眼鏡型デバイス100の視界情報と、眼鏡型デバイス100による撮像画像とを取得し、移動体情報取得部316が取得して格納部302に格納した移動体情報を用いて、視界内に含まれる移動体を特定する。
【0115】
表示制御部320は、眼鏡型デバイス100の視界内に含まれる移動体の複数の部位に対して設定された部位属性に基づいて、眼鏡型デバイス100による複数の部位に対するコンテンツの表示を制御してよい。表示制御部320は、例えば、コンテンツを表示可能なユーザ102の眼鏡型デバイス100の視界内に移動体が含まれる場合に、眼鏡型デバイス100に、移動体に関連するコンテンツを表示させる。表示制御部320は、眼鏡型デバイス100のユーザ102が、眼鏡型デバイス100の視界内に含まれる移動体の部位に対して登録されているコンテンツを表示可能なユーザと一致する場合に、眼鏡型デバイス100に、コンテンツを、コンテンツに対して登録されている表示位置に表示させるよう制御する。
【0116】
また、移動体特定部322は、例えば、眼鏡型デバイス100の視界内に位置する、当該眼鏡型デバイス100以外の眼鏡型デバイス100のユーザ102を特定する。移動体特定部322は、例えば、複数の眼鏡型デバイス100から位置情報を定期的に収集して、複数の眼鏡型デバイス100の位置を追跡する。そして、移動体特定部322は、眼鏡型デバイス100の視界情報と、複数の眼鏡型デバイス100の位置情報とから、眼鏡型デバイス100の視界内に含まれる眼鏡型デバイス100のユーザ102を特定する。移動体特定部322は、例えば、第1の眼鏡型デバイス100の視界内に含まれる第2の眼鏡型デバイス100のユーザ102を特定する。移動体特定部322は、人物特定部の一例であってよい。
【0117】
移動体特定部322は、眼鏡型デバイス100が録画機能を実行している場合に、眼鏡型デバイス100から、録画機能を実行していることを示す情報を取得してよい。眼鏡型デバイス100は録画機能を実行しているステータスを表示制御部320(又は表示制御サーバ300)へ送信してもよい。表示制御部320は、一の眼鏡型デバイス100の視界内に含まれる他の眼鏡型デバイス100において、録画機能が実行されている場合に、録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを当該一の眼鏡型デバイス100に送信して表示させてよい。表示制御部320は、例えば、第1の眼鏡型デバイス100の視界内に含まれる第2の眼鏡型デバイス100において、録画機能が実行されている場合に、録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを第1の眼鏡型デバイス100に送信して表示させる。表示制御部320は、第1の眼鏡型デバイス100に、第2の眼鏡型デバイス100のユーザ102に対応する位置に、録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを表示させてよい。
【0118】
禁止制御部324は、一の眼鏡型デバイス100について、当該一の眼鏡型デバイス100に関連する情報を、当該一の眼鏡型デバイス100以外の眼鏡型デバイス100に表示しない設定が行われている場合に、当該一の眼鏡型デバイス100による録画機能の実行を禁止してよい。例えば、禁止制御部324は、第2の眼鏡型デバイスについて、第2の眼鏡型デバイスに関連する情報を第2の眼鏡型デバイス以外の眼鏡型デバイスに表示しない設定が行われている場合に、第2の眼鏡型デバイスによる録画機能の実行を禁止する。なお、表示制御サーバ300は、一の眼鏡型デバイス100に関連する情報を他の眼鏡型デバイス100に表示しない設定は行えないように設計されていてよい。禁止制御部324は、例えば、ソフトウェアの改竄によって非表示設定が行われている場合に、録画機能の実行を禁止してよい。
【0119】
図6は、眼鏡型デバイス100によって表示された録画周知用コンテンツ220の一例を概略的に示す。制御装置200は、眼鏡型デバイス100の視界内の人物が装着している眼鏡型デバイス100が録画機能を実行している場合に、当該人物が録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツ220を表示制御サーバ300から受信して、レンズ116に表示させてよい。
【0120】
なお、
図6の録画周知用コンテンツ220は、一例であり、これに限らない。録画周知用コンテンツ220は、録画機能を実行していることを示せれば、どのようなものであってもよい。
【0121】
上述の
図2から
図6を用いて説明した実施形態では、眼鏡型デバイス100が、透過型(シースルー型)のデバイスである場合について主に説明したが、これに限らない。眼鏡型デバイス100は、非透過型のデバイスであってもよい。この場合、眼鏡型デバイス100は、ユーザ102の視界と同じ範囲を撮像している撮像画像を、常に非透過型のディスプレイに表示する。眼鏡型デバイス100は、視界情報を継続的に表示制御サーバ300に送信し、表示制御サーバ300の制御のもと、ユーザ102の視界と同じ範囲を撮像している撮像画像にコンテンツを含めて、非透過型のディスプレイに表示する。また、この場合、眼鏡型デバイス100は、レンズ116への表示による録画通知を実行する場合、外側からレンズ116を見る人に対するディスプレイを備えてよい。
【0122】
図7は、制御装置200又は表示制御サーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0123】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード又はタッチパネルのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0124】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0125】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0126】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0127】
プログラムは、ICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供されてよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0128】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0129】
また、CPU1212は、記憶装置1224、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0130】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0131】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0132】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0133】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0134】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0135】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0136】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0137】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0138】
10 システム、20 ネットワーク、100 眼鏡型デバイス、102 ユーザ、110 フレーム、112 リム、114 ブリッジ、116 レンズ、118 テンプル、130 センサ、132 撮像部、134 発光部、138 スピーカ、140 マイク、142 センサ、200 制御装置、202 格納部、204 センサ、206 情報取得部、208 サーバ通信部、210 表示制御部、212 録画機能実行部、214 録画通知部、216 禁止制御部、220 録画周知用コンテンツ、300 表示制御サーバ、302 格納部、304 空間情報取得部、306 エリア属性設定部、308 エリア種別設定部、310 権限設定部、312 登録可否判定部、314 コンテンツ登録部、316 移動体情報取得部、318 部位属性設定部、320 表示制御部、322 移動体特定部、324 禁止制御部、400 通信端末、500 計測装置、600 通信端末、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
【手続補正書】
【提出日】2021-11-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡型デバイスであって、
前記眼鏡型デバイスの周囲に向けて発光する発光部と、
撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部と、
前記録画機能が実行されている場合に前記発光部を発光させて、前記録画機能が実行されていることを周囲に通知する録画通知部と、
前記録画通知部による周囲への通知が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する禁止制御部であって、前記発光部による発光が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する禁止制御部と
を備え、
前記禁止制御部は、前記発光部の付近に配置された、近接センサ又は赤外線センサの出力によって、前記発光部が覆われているか否かを判定し、覆われていると判定した場合に、前記録画機能の実行を禁止する、眼鏡型デバイス。
【請求項2】
前記禁止制御部は、前記録画通知部による周囲への通知が無効化された場合に、前記眼鏡型デバイスの装着者に対する通知処理を実行し、予め定められた時間が経過するまでに前記無効化が解除されない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項3】
前記禁止制御部は、前記発光部が損傷している場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1又は2に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項4】
前記眼鏡型デバイスの周囲に向けて音声を出力するスピーカ
を備え、
前記録画通知部は、前記録画機能の実行開始時及び実行終了時に、前記スピーカに音声を出力させ、
前記禁止制御部は、前記スピーカによる音声が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1から3のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項5】
前記スピーカによって出力された音声を集音可能な位置に配置されたマイク
を備え、
前記禁止制御部は、前記スピーカによって出力されている音声を前記マイクが集音した集音レベルが予め定められた閾値より低い場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項4に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項6】
前記禁止制御部は、前記スピーカが覆われている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項4又は5に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項7】
前記録画通知部は、前記録画機能が実行されている場合に、前記眼鏡型デバイスのレンズに、前記録画機能が実行されていることを示すコンテンツを表示させ、
前記禁止制御部は、前記レンズへの表示が無効化されている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1から6のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項8】
前記眼鏡型デバイスの視界に関する視界情報を表示制御サーバに送信して、前記視界情報によって示される視界内の人物に関連する人物関連情報を前記表示制御サーバから受信するサーバ通信部と、
前記眼鏡型デバイスのグラスの、前記視界内の前記人物の位置に対応する表示位置に、前記人物関連情報を表示する表示制御部と
を備え、
前記サーバ通信部は、前記眼鏡型デバイスの視界内の人物が装着している眼鏡型デバイスが、前記録画機能を実行している場合に、前記録画機能を実行していることを示す録画周知用コンテンツを受信する、請求項1から7のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項9】
前記禁止制御部は、前記表示制御サーバに対して、前記眼鏡型デバイスのユーザに関連する人物関連コンテンツを、他のユーザの眼鏡型デバイスに表示しない設定が行われている場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項8に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項10】
前記録画機能実行部は、前記眼鏡型デバイスを装着したユーザの指示に従って、前記撮像部による撮像を開始して、前記撮像部によって撮像された画像を記録し、
前記禁止制御部は、前記眼鏡型デバイスを装着した前記ユーザの手が前記眼鏡型デバイスに触れていない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項1から9のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項11】
前記禁止制御部は、前記ユーザの手が前記眼鏡型デバイスのフレームに触れていない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項10に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項12】
前記眼鏡型デバイスは、前記フレームに配置され、前記フレームに対する接触を検知するセンサを備え、
前記禁止制御部は、前記センサの検知結果が接触有である場合、録画機能の実行を禁止する、請求項11に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項13】
眼鏡型デバイスであって、
撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を記録する録画機能を実行する録画機能実行部であって、前記眼鏡型デバイスを装着したユーザの指示に従って、前記撮像部による撮像を開始して、前記撮像部によって撮像された画像を記録する、録画機能実行部と、
前記眼鏡型デバイスを装着した前記ユーザの手が前記眼鏡型デバイスに触れていない場合に、前記録画機能の実行を禁止する禁止制御部と
を備える、眼鏡型デバイス。
【請求項14】
前記禁止制御部は、前記眼鏡型デバイスを装着したユーザの手が前記眼鏡型デバイスのフレームに触れていない場合に、前記録画機能の実行を禁止する、請求項13に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項15】
前記眼鏡型デバイスは、前記フレームに配置され、前記フレームに対する接触を検知するセンサを備え、
前記禁止制御部は、前記センサの検知結果が接触有である場合、録画機能の実行を禁止する、請求項14に記載の眼鏡型デバイス。
【請求項16】
コンピュータを、請求項1から15のいずれか一項に記載の眼鏡型デバイスの制御装置として機能させるためのプログラム。