(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041778
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】果物種取具
(51)【国際特許分類】
A47G 21/00 20060101AFI20220304BHJP
【FI】
A47G21/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020155864
(22)【出願日】2020-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】510194459
【氏名又は名称】高橋 晃世
(72)【発明者】
【氏名】高橋 宏彰
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA22
3B115BA27
3B115DA02
3B115DA09
3B115EA09
(57)【要約】
【課題】 スイカ等の果物の種を容易に除去できる果物種取具を提供する。
【解決手段】 果物種取具10は、細長い本体部20と、この本体部20の先端には差込み部30と、この差込み部30と本体部20の間に設けたリング部40とから構成されている。この本体部20からリング部40を通って差込み部30に渡って内側に連続した溝21が設けられている。果物種取具10は、ステンレス板等の金属板を曲げて製造されているが、プラスチックで成型することもできる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
果物の種を取る果物種取具であって、この果物種取具は、細長い本体部と、この本体部の先端には差込み部と、この差込み部と本体部の間に設けたリング部とから構成され、この本体部からリング部を通って差込み部に渡って内側に連続した溝が設けられたことを特徴とする果物種取具。
【請求項2】
請求項1に記載の果物種取具の溝の底部にはビードを設けたこと特徴とする果物種取具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的にはスイカ等の果物の種を取るための果物種取具に関し、特には乳児、高齢者、障害者等の介護者が使用する果物種取具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、果物、主としてスイカを食すときは、スプーンで種を取りながら食すことが多かった。このとき、スプーンではスイカの実の奥にある種は取り難く、取った種が皿やテーブルに散乱する問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、スイカの種とほぼ同じ大きさの窪み1を設けたすいかの種取り具が開示されていた。しかしながら、この技術であっても、取り出した種は窪み1から外れて、スイカに張り付いたり、落下して皿やテーブルを汚したりする問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
果物の種を取る果物種取具であって、この果物種取具は、細長い本体部と、この本体部の先端には差込み部と、この差込み部と本体部の間に設けたリング部とから構成され、この本体部からリング部を通って差込み部に渡って内側に連続した溝が設けられたことを特徴とする果物種取具。
【0006】
上記の果物種取具の溝の底部にはビードを設けたこと特徴とする果物種取具。
【発明の効果】
【0007】
この発明により上記の問題点を解決し、スイカ等の果物の種を容易に除去できる果物種取具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第一の実施形態の果物種取具の斜視図である。
【
図2】第一の実施形態の果物種取具の六面図である。左側面図は右側面図と同一に表れる。背面図は正面図と対称に表れる。
【
図3】第一の実施形態の果物種取具のAA断面図である。
【
図4】第一の実施形態の果物種取具の使用状態を示す斜視図である。
【
図5】第二の実施形態の果物種取具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1、
図2、
図3、
図4により第一の実施形態の果物種取具10を説明する。果物種取具10は、細長い本体部20と、この本体部20の先端には差込み部30と、この差込み部30と本体部20の間に設けたリング部40とから構成されている。
【0010】
この本体部20からリング部40を通って差込み部30に渡って内側に連続した溝21が設けられている。この実施形態では、果物種取具10は、ステンレス板等の金属板を曲げて製造されているが、プラスチックで成型することもできる。
【0011】
本体部20は、断面が略円弧状の外形と溝21を有し、この溝21は、リング部40を貫通し、差込み部30まで連続し、先端部が開口している。
【0012】
図4により、果物種取具10の使用状態を説明すると、本体部20を指で保持し、差込み部30を果物の種50が差込み部30の溝21の中に入るよう押し込む。溝21の中に入った種50は、順次本体部20側に押し込まれることにより、種50は脱落することが無い。
【0013】
このとき、リング部40が果実の種50の周囲を円形状にカットするので、種50が果物の果実側から完全に分離されて溝21の中に送り込まれる効果が得られる。
【0014】
図3に示すように、溝21の底部にビード31が差込み部30から、リング部40、本体部20に掛けて設けてある。これにより、種50が溝21の底面に密着して貼りつくのを防止して、滑りをよくしている。
【0015】
図5は、第二の実施形態であり、本体部20を上方に曲げて操作し易くしている。
【産業上の利用可能性】
【0016】
この発明は、主としてスイカ用であるが、その他の果物の果物種取具に利用可能である。
【符号の説明】
【0017】
10は果物種取具
20は本体部
21は溝
30は差込み部
31はビード
40はリング部
50は種