(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041781
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】平底式電動三輪車
(51)【国際特許分類】
B62K 5/027 20130101AFI20220304BHJP
B62J 43/16 20200101ALI20220304BHJP
B60K 1/04 20190101ALI20220304BHJP
【FI】
B62K5/027
B62J43/16
B60K1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020156764
(22)【出願日】2020-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】591220609
【氏名又は名称】矢口 恭章
(72)【発明者】
【氏名】矢口 恭章
【テーマコード(参考)】
3D011
3D235
【Fターム(参考)】
3D011AA03
3D011AC01
3D011AD19
3D235AA23
3D235AA28
3D235BB09
3D235BB54
3D235CC12
3D235CC14
3D235DD13
3D235DD23
3D235FF02
(57)【要約】
【課題】地球環境問題にCO2削減対策があり、四輪自動車では電気自動車化やクリーンエネルギー化が開発、推進されて環境対策が進展している反面、自動二輪車や自動三輪車部門においてはこの対策の改善が遅延している。又車体の構造上、転倒による重大事故が多く、安全性、安定性、騒音問題の対策が求められている。
【解決手段】本発明の平底式電動三輪車では、従来の内燃機関エンジンを電動モーターに替え、ガソリン燃料を蓄電池に変更することでCO2削減と騒音対策に貢献すると共に、平底式の車台構造を発明することで、車体の低重心化を実現し、操縦の安全性と安定性を確保することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平底式電動三輪車を構成する各部品を、搭載するために必要な骨格(1)と床板(2)を結合した平底式の車台構造。
【請求項2】
平底式電動三輪車の車台上面の前方部に前輪操縦桿(6)(7)、運転座席(13)及び制御装置(11)を配置し、中央部に蓄電池(8)を配置し、後方部の後輪(4)に隣接して電動モーター(9)を配置した構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は平底式の車台上面に、運転座席、蓄電池、電動モーター、制御装置及び電気配線網を搭載した、電動三輪自動車の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動三輪車は、サイドカー、トライクバイク、前二輪自動車等が発表されているが、これ等はすべて自動二輪車の躯体に対しての付加装置または、派生品として現在にいたる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現代社会における地球環境問題にCO2削減対策があるが、四輪自動車の様に電気自動車化が進展している反面、自動二輪車や自動三輪車では、利用の用途やその構造上、改造の難易性からCO2削減対策は遅延している。
【0004】
一方、安全性を鑑みれば、その一例としてオートレース競技があるが、その開設以来9件の重大死亡事故が発生し、毎年車両の転倒,落車による重傷事故が後を絶たない中、近年では新人女子レーサーも増加傾向にあり、近隣騒音問題と共に安全性の向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
平底式の車台を製作し、これに三本の車輪を設置する。
【0006】
従来から自動二輪車や自動三輪車に搭載されている内燃機関エンジンを、電動モーターに替えると共にガソリン燃料を蓄電池に変更する。
【0007】
車台の上面に運転座席、蓄電池、電動モーター、制御装置及び電気配線を施す。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、排気ガスCO2及び騒音を排出しない自動三輪車ができると共に車体を低重心化することで、操縦の安全性、と車両の安定性を確保することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の平底式電動三輪車を、その実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
本発明の平底式電動三輪車の骨格1は(
図3)の外形状により製作するが、その材質には木材、MDF(中密度繊維板)、アルミダイキャスト、鉄製角パイプ、各種合成プラスチック繊維材等を選択することができる。
【0011】
(
図1)及び(
図2)は車両の前進方向に対し、側輪車5を左側に設置した場合の図であるが、側車輪5を前進方向の右側に設置する場合は、骨格1の表裏を反転することにより、側車輪5を左側又は右側に自在に設定することができる構造である。
【0012】
床板2は平板を骨格1の形状に合わせて切断又は成型するが、その材料はベニヤ板、MDF、アルミ板、各種プラスチック板材を選択することができる。
【0013】
骨格1と床板2はそれぞれ用いる材料に考慮して、接着剤、溶接、ボルト、ナット又はビス等で完全に結合し、平底式の車台が完成する。
【0014】
このように出来た車台に、車輪3,4,5を設置するが前輪3は前輪操舵6を用いて車台の前端に設置される。
【0015】
続いて車台上に蓄電池8、電動モーター9、制御装置11及び運転座席13を設置し、各部品を電気配線網12で配線し、電動モーター9と後輪4を駆動ベルト10又はチェーン等で連結することで平底式電動三輪車が完成される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】 本発明の平底式電動三輪車の上面図である。
【
図2】 本発明の平底式電動三輪車の側面図である。
【
図3】 本発明の平底式電動三輪車の骨格1の平面図である。
【符号の説明】
1・・・・・骨格
2・・・・・床板
3・・・・・前輪
4・・・・・後輪
5・・・・・側車輪
6・・・・・前輪操舵(フロントフォーク)
7・・・・・操縦桿(ハンドル)
8・・・・・蓄電池
9・・・・・電動モーター
10・・・・・駆動ベルト
11・・・・・制御装置
12・・・・・電気配線網
13・・・・・運転座席