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▶ 杉本 育子の特許一覧

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  • 特開-荷物の補助具 図1
  • 特開-荷物の補助具 図2
  • 特開-荷物の補助具 図3
  • 特開-荷物の補助具 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041782
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】荷物の補助具
(51)【国際特許分類】
   B62J 7/08 20060101AFI20220304BHJP
【FI】
B62J7/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020157883
(22)【出願日】2020-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】520108176
【氏名又は名称】杉本 育子
(72)【発明者】
【氏名】杉本 育子
(57)【要約】      (修正有)
【課題】自転車カゴに荷物を入れて運転する時、小さな荷物は転がり大きな荷物はカゴから落ちそうになることを心配して危ない場合がある。子供や若者が取り入れやすいデザインの荷物を抑えるだけのシンプルな荷物抑えを提供する。
【解決手段】自転車のブラケットに立設されたポール部2と、自転車のカゴの荷物を抑えるための、棒状のポール部2に対して回転可能に接続された抑え部31、または、カゴの荷物を引っ掛けて吊り下げるためのT字型の吊り下げ部を備えた荷物の保持部と、自転車のブラケットにポール部2を取り付けるための自転車への取り付け部を備え、自転車のカゴの荷物を保持できるようにしたことを特徴とする荷物の補助具。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車のブラケット53に立設されたポール部2と、自転車のカゴの荷物を抑えるための、棒状のポール部2に対して回転可能に接続された抑え部31、または、カゴの荷物を引っ掛けて吊り下げるためのT字型の吊り下げ部32を備えた荷物の保持部3と、自転車のブラケット53にポール部2を取り付けるための自転車への取り付け部4を備え、自転車のカゴの荷物を保持できるようにしたことを特徴とする荷物の補助具。
【請求項2】
抑え部31は、荷物を上から抑えるための棒状の抑え部本体311と、蝶ボルト21で、ポール部2の上端と軸支し回動可能とする回転接続部312とを備え、回転接続部312は、ポール部2に対して回転して任意の角度を保持し、抑え部本体311を、ポール部2に対して折り曲げて荷物に接触させて荷物を抑えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の荷物の補助具。
【請求項3】
吊り下げ部32は、T字型の吊り下げ部本体321で、吊り下げ部32の下端にボルト孔322を設け、ポール部2の上端に嵌めて、蝶ボルト21で締め付けて固定したことを特徴とする請求項1記載の荷物の補助具。
【請求項4】
自転車への取り付け部4は、取り付けネジ41を、ポール部2下端に螺入してブラケット53に取り付けて固定したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の荷物の補助具。
【請求項5】
ポール部2は、上部伸縮節22と、下部伸縮節23と、上部伸縮節22と下部伸縮節23を連結するための伸縮接続部24でなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の荷物の補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、自転車カゴ内の鞄等の荷物を安定させる道具に係わるものであり、特にシンプルな形態を特徴とする荷物の補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
走行中、自転車カゴの転がる荷物や、自転車カゴから落ちそうな荷物に気を取られて危ないときがある。
【0003】
自転車カゴに取り付けるネットやカゴ全体を覆うカバーは防犯に特化したものであり、自転車カゴに入れた荷物を安定させるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6-12285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
防犯に特化したものは多くあるが、荷物を安定させるだけを目的としたものではない。そこで、この本発明は、単に荷物を抑えることできる荷物の補助具を提供することを目的とする。カゴ全体を覆う袋状のものが多く市販されてはいるが、常に取り付けた状態にしておかなければならず年配の人以外は受け入れにくい。カゴ上部を被せるネット状のものは取り外して使用できるが、絡まったりすることも多く取り扱いにくい。そこで、この本発明は、単に荷物を抑えることができるシンプルで使いやすく、子供から大人まで受け入れやすい荷物の補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
自転車のブラケット53に立設されたポール部2と、自転車のカゴの荷物を抑えるための、棒状のポール部に対して回転可能に接続された抑え部31、または、カゴの荷物を引っ掛けて吊り下げるためのT字型の吊り下げ部32を備えた荷物の保持部3と、自転車のブラケット53にポール部を取り付けるための自転車への取り付け部4を備え、自転車の荷物を保持できるようにしたことを特徴とする荷物の補助具。
【0007】
抑え部31は、荷物を上から抑えるための棒状の抑え部本体311と、蝶ボルト21で、ポール部2の上端と軸支し回動回転とする回転接続部312とを備え、回転接続部312は、ポール部2に対して回転して任意の角度を保持し、抑え部本体311を荷物に接触するため曲げて荷物を抑えるようにしたことを特徴とする荷物に補助具
【0008】
吊り下げ部32は、T字型の吊り下げ部本体321で、吊り下げ部32の下端にボルト孔322を設けポール部2の上端に嵌めて、蝶ボルト21で締め付けて固定したことを特徴とする荷物の補助具。
【0009】
自転車への取り付け部4は、取り付けネジ41に、ポール部2の下端に螺入してブラケット53に取り付けて固定したことを特徴とする荷助の補助具。
【0010】
ポール部2は、上部伸縮節22と、下部伸縮節23と、上部伸縮節22と下部伸縮節23を連結するための伸縮接続部24でなることを特徴とする荷物の補助具。
【発明の効果】
【0011】
ポール部の伸縮可能によって、使用状況に応じた高さにしておける。抑え部の回転接続によって、荷物の出し入れを邪魔しない。また、抑え部本体の向きを変えることで、押さえたい場所を抑えることができる。抑え部は回転接続部により角度調整できることで、荷物の大きさや形状に合わせて止まることができる。T字型の荷物の保持部を取り付けた場合、小さい袋や水筒なども簡単に吊り下げることができる。ポール部にカバーを被せるだけでもフックとなり荷物掛けられる。荷物の保持部は使用条件により交換することができ、また、状況に合わせて簡単に交換することもできる。エコロジーや、コロナなどで自転車を利用する人が増えていく中で、子供から大人まで受け入れられるデザインにできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】は本願発明の荷物の保持部を抑え部にした補助具の一実施形態の斜視図である。
図2】は本願発明の荷物の保持部を吊り下げ部にした荷物の補助具の一実施形態の斜視図である。
図3】は本願発明の荷物の保持部を抑え部にした荷物の補助具を、自転車のブラケットに取り付け荷物を抑えた使用例である。
図4】は本願発明の荷物の保持部を吊り下げ部にした荷物の補助具を、自転車のブラケットに取り付け荷物を吊り下げた使用例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願発明は、自転車のブラケット53に立設されたポール部2と、自転車のカゴの荷物を抑えるための、棒状のポール部に対して回転可能に接続された抑え部31、または、カゴの荷物を引っ掛けて吊り下げるためのT字型の吊り下げ部32を備えた荷物の保持部3と、自転車のブラケット53にポール部2を取り付けるための自転車への取り付け部4を備え、自転車のカゴの荷物を保持できるようにしたことを特徴とする荷物の補助具である。
【0014】
図1は本願発明の荷物の補助具1で荷物を抑える抑え部31を備えた場合の一実施形態の斜視図である。本願発明の荷物の補助具1はポール部2と荷物の保持部3と自転車への取り付け部4で構成される。本願発明の荷物の補助具1の取り付け部25にネジ受けを備え、ブラケット53を挟んで取り付けネジ41で固定する。抑え部31は、抑え部本体311と回転接続部312を備え、回転接続部312とポール部2とは、ポール部2の上端にボルト孔221を設け、蝶ボルト21を螺入して固定する。荷物の補助具1は、必要な強度を満たせれば、円柱状、角柱状等形状、素材は限定しない。蝶ボルト21にすることにより、簡単に緩めて常に角度を調節でき、締め付けることで任意の角度を固定できる。
【0015】
ポール部2は、上部伸縮節22と下部伸縮節23に分かれている2本の棒が筒状に重なり連結されていることにより、伸縮接続部24で上部伸縮節22を上下させて長さを調節することができる。また、伸縮接続部24は、下部伸縮節23の上端にネジ式の伸縮調整可能部品等を取り付けることで、反時計回りに回転させて緩め上部伸縮節22を伸縮し、時計回りに回転させて締め付け任意の高さを保持することができるストッパ241を備える。。
【0016】
図2は本願発明の荷物の保持部3を吊り下げ部32にした、荷物の補助具1の一実施形態の斜視図である。吊り下げ部32の下端のボルト孔322に、ポール部2のボルト孔221と合わせて蝶ボルト21を螺入して固定する。吊り下げ部本体321は、自転車ハンドル51の横幅を超えず走行を妨げなければ、長さを限定しない。また、必要な強度を満たせれば円柱状、角柱状等形状、素材は限定しない。
【0017】
図3は本願発明の荷物の保持部3を抑え部31にした荷物の補助具1を、自転車のブラケット53に取り付け荷物6を抑えた時の使用例である。
【0018】
図4は本願発明の荷物の保持部3を吊り下げ部32にした荷物の補助具1を、自転車のブラケット53に取り付け荷物6を吊り下げた時の使用例である。吊り下げ部本体321に保冷袋や撥水加工の袋等を吊り下げ、その袋に荷物を入れることで自転車のカゴに荷物が直接触れず、袋の素材を利用し雨除けや日除けになる。荷物の補助具1の取り付け部25は、ネジ41で取り付ける以外に、自転車に着脱が簡単なクリップ等をポール部2の下端に取り付けてもよい。
【符号の説明】
【0019】
1 荷物の補助具
2 ポール部
21 蝶ボルト
22 上部伸縮節
221 ボルト孔
23 下部伸縮節
24 伸縮接続部
241 ストッパ
25 取り付け部
3 荷物の保持部
31 抑え部
311 抑え部本体
312 回転接続部
32 吊り下げ部
321 吊り下げ部本体
322 ボルト孔
4 自転車への取り付け部
41 取り付けネジ
5 自転車
51 ハンドル
52 ハンドルポスト
53 ブラケット
54 カゴ
6 荷物
図1
図2
図3
図4