(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022041803
(43)【公開日】2022-03-11
(54)【発明の名称】四季粘着テープ
(51)【国際特許分類】
C09J 7/38 20180101AFI20220304BHJP
C09J 201/00 20060101ALI20220304BHJP
B32B 27/00 20060101ALI20220304BHJP
【FI】
C09J7/38
C09J201/00
B32B27/00 M
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020187950
(22)【出願日】2020-11-11
(31)【優先権主張番号】10-2020-0110468
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520442173
【氏名又は名称】ダエ ヤン インダストリアル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DAE YANG INDUSTRIAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】279, Galsansansu-ro, Bugang-myeon, Sejong-si 30071 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】特許業務法人ナガトアンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ホン, スク ヒュン
【テーマコード(参考)】
4F100
4J004
4J040
【Fターム(参考)】
4F100AB33A
4F100AK01A
4F100AK42A
4F100AR00B
4F100AR00C
4F100AT00A
4F100BA03
4F100DG10A
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4F100DJ01A
4F100EH46B
4F100EH46C
4F100EJ08B
4F100EJ08C
4F100EJ86B
4F100EJ86C
4F100JJ03
4F100JJ03C
4F100JJ04
4F100JJ04B
4F100JK06
4F100JL13B
4F100JL13C
4F100YY00
4F100YY00A
4J004AA05
4J004AB01
4J004BA04
4J004CB01
4J004CB03
4J004CB04
4J004CD06
4J004EA06
4J040DM011
4J040JB09
4J040KA26
4J040KA29
4J040LA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】優れた初期粘着力および剥離強度を有し、且つ、高温での剥離現象を防止することができ、低温での接着剤の安定性を向上することができる耐熱および耐寒性が強化された粘着テープを提供する。
【解決手段】基材100と、基材100上に形成され、同一の温度で互いに異なる粘着力を有する第1接着剤210および第2接着剤220が塗布されてパターン化した粘着層200とを含み、第1接着剤210の粘着力と第2接着剤220の粘着力が、下記式1および式2を満たす粘着テープ10。[式1]5℃以下の低温領域で、Ad
1>Ad
2[式2]70℃以上の高温領域で、Ad
3<Ad
4([式1]中、Ad
1は第1接着剤の粘着力であり、Ad
2は第2接着剤の粘着力である。[式2]中、Ad
3は第1接着剤の粘着力であり、Ad
4は第2接着剤の粘着力である。)
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、
前記基材上に形成され、同一の温度で互いに異なる粘着力を有する第1接着剤および第2接着剤が塗布されてパターン化した粘着層とを含み、
前記第1接着剤の粘着力と第2接着剤の粘着力は、下記式1および式2を満たす、粘着テープ。
[式1]
5℃以下の低温領域で、Ad1>Ad2
[式2]
70℃以上の高温領域で、Ad3<Ad4
前記式1中、Ad1は第1接着剤の粘着力であり、Ad2は第2接着剤の粘着力である。前記式2中、Ad3は第1接着剤の粘着力であり、Ad4は第2接着剤の粘着力である。
【請求項2】
前記パターンは、前記第1接着剤および第2接着剤が粘着テープの長さ方向または幅方向に交互になるか長さ方向および幅方向の両方に交互に塗布されて形成される、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記交互になる基本形状は、線形または多角形である、請求項2に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記パターンは、互いに離隔して配列されて形成される単位形状と、前記単位形状が位置していない領域に形成される連続相とからなり、
前記単位形状は、点形、円形、多角形またはこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記単位形状と連続相は、それぞれ互いに異なる第1接着剤および第2接着剤を含有する、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記粘着層の厚さは、10~1000μmである、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項7】
-15~140℃の温度でASTM D3330による180゜剥離強度が6000gf/in以上である、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項8】
前記基材は、紙、プラスチックフィルム、プラスチック発泡体、金属箔または繊維から選択される一つ以上である、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項9】
a)基材上に第1接着剤および第2接着剤を溶融して塗布し、この際、前記第1接着剤の塗布領域と第2接着剤の塗布領域が互いに区切られてパターンをなすようにするコーティングステップと、
b)前記コーティングされた基材を乾燥および硬化する粘着層形成ステップとを含む、粘着テープの製造方法。
【請求項10】
前記パターンは、前記第1接着剤および第2接着剤が粘着テープの長さ方向に交互になるか、幅方向に交互になるか、長さ方向および幅方向の両方に交互に塗布されて形成される、請求項9に記載の粘着テープの製造方法。
【請求項11】
前記交互になる基本形状は、線形、破線形または多角形である、請求項10に記載の粘着テープの製造方法。
【請求項12】
前記パターンは、互いに離隔して配列されて形成される単位形状と、前記単位形状が位置していない領域に形成される連続相とからなり、
前記単位形状は、点形、円形、多角形またはこれらの組み合わせから選択される、請求項9に記載の粘着テープの製造方法。
【請求項13】
前記単位形状と連続相は、それぞれ互いに異なる第1接着剤および第2接着剤を含有する、請求項12に記載の粘着テープの製造方法。
【請求項14】
前記基材は、紙、プラスチックフィルム、プラスチック発泡体、金属箔または繊維から選択される一つ以上である、請求項9に記載の粘着テープの製造方法。
【請求項15】
前記乾燥は、熱風乾燥、自然乾燥、風乾燥、赤外線乾燥およびマイクロ波乾燥から選択されるいずれか一つまたは二つ以上により行われる、請求項9に記載の粘着テープの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープに関し、詳細には、耐熱性および耐寒性が改善し、四季を通して常に利用可能な四季粘着テープに関する。
【背景技術】
【0002】
粘着テープは、包装、貼り合わせ、表面保護、表示などが必要な様々な産業分野において広く用いられている。特に、郵便物、引越荷物、製品の保管および包装などに用いられる包装用粘着テープは、包装材の表面に付着されて外部環境からの内容物の汚染と破損を防止することで、内容物の安全性を確保する役割をする。
【0003】
一方、粘着テープの接着剤のうちホットメルト接着剤は、基材に対して、優れた接着性、塗布性および溶融特性を有しており、簡単な工程で大量生産が容易であるという利点を有しているが、温度の変化に脆いという欠点がある。
【0004】
かかる問題を解決するために、従来、耐寒性および耐熱性を有する接着成分を混合して用いていたが、5℃未満の低温または100℃以上の高温で、依然として低い粘着維持力を有するという問題がある。
【0005】
したがって、粘着テープの汎用性のためには、優れた初期粘着力および剥離強度を有し、且つ、高温での剥離現象を防止することができ、低温での接着剤の安定化をなすことができる耐熱および耐寒性が強化した粘着テープを開発することが必須である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10‐1898352号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10‐2019‐0121410号公報
【特許文献3】特開2018‐203856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、耐熱性および耐寒性が向上した四季粘着テープを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による粘着テープは、基材と、前記基材上に形成され、同一の温度で互いに異なる粘着力を有する第1接着剤および第2接着剤が塗布されてパターン化した粘着層とを含み、前記第1接着剤の粘着力と第2接着剤の粘着力は、下記式1および式2を満たしてもよい。
[式1]
5℃以下の低温領域で、Ad1>Ad2
[式2]
70℃以上の高温領域で、Ad3<Ad4
前記式1中、Ad1は第1接着剤の粘着力であり、Ad2は第2接着剤の粘着力である。前記式2中、Ad3は第1接着剤の粘着力であり、Ad4は第2接着剤の粘着力である。
【0009】
本発明の一実施形態として、前記パターンは、前記第1接着剤および第2接着剤が粘着テープの長さ方向または幅方向に交互になるか長さ方向および幅方向の両方に交互に塗布されて形成されてもよい。
【0010】
本発明の一実施形態として、前記交互になる基本形状は、線形または多角形であってもよい。
【0011】
本発明の一実施形態として、前記パターンは、互いに離隔して配列されて形成される単位形状と、前記単位形状が位置していない領域に形成される連続相とからなり、前記単位形状は、点形、円形、多角形またはこれらの組み合わせから選択されてもよい。
【0012】
本発明の一実施形態として、前記単位形状と連続相は、それぞれ互いに異なる第1接着剤および第2接着剤を含有してもよい。
【0013】
本発明の一実施形態として、前記粘着層の厚さは、10~1000μmであってもよい。
【0014】
本発明の一実施形態として、前記粘着テープは、-15~140℃の温度でASTM D3330による180゜剥離強度が6000gf/in以上であってもよい。
【0015】
本発明の一実施形態として、前記基材は、紙、プラスチックフィルム、プラスチック発泡体、金属箔または繊維から選択される一つ以上であってもよい。
【0016】
また、本発明は、上述の粘着テープの製造方法を含む。
【0017】
本発明による粘着テープの製造方法は、a)基材上に第1接着剤および第2接着剤を溶融して塗布し、この際、前記第1接着剤の塗布領域と第2接着剤の塗布領域が互いに区切られてパターンをなすようにするコーティングステップと、b)前記コーティングされた基材を乾燥および硬化する粘着層形成ステップとを含んでもよい。
【0018】
本発明の一実施形態として、前記パターンは、前記第1接着剤および第2接着剤が粘着テープの長さ方向に交互になるか、幅方向に交互になるか、長さ方向および幅方向の両方に交互に塗布されて形成されてもよい。
【0019】
本発明の一実施形態として、前記交互になる基本形状は、線形、破線形または多角形であってもよい。
【0020】
本発明の一実施形態として、前記パターンは、互いに離隔して配列されて形成される単位形状と、前記単位形状が位置していない領域に形成される連続相とからなり、前記単位形状は、点形、円形、多角形またはこれらの組み合わせから選択されてもよい。
【0021】
本発明の一実施形態として、前記単位形状と連続相は、それぞれ互いに異なる第1接着剤および第2接着剤を含有してもよい。
【0022】
本発明の一実施形態として、前記基材は、紙、プラスチックフィルム、プラスチック発泡体、金属箔または繊維から選択される一つ以上であってもよい。
【0023】
本発明の一実施形態として、前記乾燥は、熱風乾燥、自然乾燥、風乾燥、赤外線乾燥およびマイクロ波乾燥から選択されるいずれか一つまたは二つ以上により行われてもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明による四季粘着テープは、耐熱性接着剤および耐寒性接着剤としてパターン化した粘着層を含むことで、従来の粘着テープよりも改善した耐熱性および耐寒性を有することができ、広い温度の変化にも優れた粘着力を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態による粘着テープの断面図を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態による粘着テープの平面図を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して、本発明の粘着テープについて詳細に説明する。以下で開示する図面は、当業者に本発明の思想が充分に伝達するために例として提供されるものである。したがって、本発明は、以下で提示される図面に限定されず、他の形態に具体化されてもよく、以下で提示される図面は、本発明の思想を明確にするために誇張して図示され得る。この際、使用される技術用語および科学用語において他の定義がなければ、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が通常理解している意味を有し、下記の説明および添付の図面において本発明の要旨を不明瞭にし得る公知の機能および構成に関する説明は省略する。
【0027】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形態は、文脈で特別な指示がない限り、複数形態も含むことを意図し得る。
【0028】
また、ある部分がある構成要素を「含む」としたとき、これは、特別に逆の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0029】
本発明の明細書で使用される数値範囲は、下限値と上限値とその範囲内でのすべての値、定義される範囲の形態と幅で論理的に誘導される増分、このうち限定されたすべての値および互いに異なる形態に限定された数値範囲の上限および下限のすべての可能な組み合わせを含む。
【0030】
本明細書および添付の特許請求の範囲において特別な言及なしに使用された単位は、重量を基準とし、一例として、%または比の単位は、重量%または重量比を意味する。
【0031】
図1は本発明の一実施形態による粘着テープの断面図を示した図である。
図1を参照すると、粘着テープ10は、基材100と、前記基材100上に形成され、同一の温度で互いに異なる粘着力を有する第1接着剤210および第2接着剤220が塗布されてパターン化した粘着層200とを含む。この際、上述の第1接着剤210の粘着力と第2接着剤220の粘着力は、下記式1および式2を満たすことができる。
【0032】
[式1]
5℃以下の低温領域で、Ad1>Ad2
【0033】
前記式1中、Ad1は、第1接着剤の粘着力(単位:gf/in)であり、Ad2は、第2接着剤の粘着力(単位:gf/in)である。
【0034】
[式2]
70℃以上の高温領域で、Ad3<Ad4
【0035】
前記式2中、Ad3は、第1接着剤の粘着力(単位:gf/in)であり、Ad4は、第2接着剤の粘着力(単位:gf/in)である。この際、本発明による粘着テープは、前記基材が紙の場合、リサイクルが容易で、環境にやさしいという効果を有することができ、より有利である。粘着テープの基材として紙を用いる場合、ホットメルト接着剤を用いなければならないが、上述のように、ホットメルト接着剤は、温度の変化に脆いため、従来の紙型粘着テープの場合、使用されるホットメルト接着剤が耐熱に強い場合、耐寒に脆く、耐寒に強い場合、耐熱に脆いという問題がある。
【0036】
しかし、本発明による粘着テープは、5℃以下の低温領域でも粘着力に優れた耐寒性第1接着剤と、70℃以上の高温領域でも粘着力に優れた耐熱性第2接着剤でパターン化した粘着層を含むことで、耐寒性および耐熱性をいずれも有することができ、これにより、広い温度範囲で優れた粘着力を有するという効果がある。より具体的には、前記式1および式2を満たし、パターン化した粘着層を形成する場合、製造される接着テープが優れた初期粘着力と剥離強度を有することができ、-30℃~150℃の範囲の低温および高温の全範囲の温度領域にわたり、一定な粘着力および剥離強度を有し、温度の変化による粘着力と剥離強度の変化幅が少なく、従来の外部温度の変化による接着テープの剥離または脱着現象を抑制することができ、長期間使用したときにも優れた粘着安定性を有するため、好ましい。
【0037】
本発明の一実施形態による粘着テープは、ASTM D3330による180゜剥離強度として、-15℃~140℃の広い温度範囲の全領域で5000gf/in以上、具体的には、6000gf/in以上を有することができる。この際、剥離強度の下限は、制限されないが、非制限的に10,000gf/in以下であり得る。
【0038】
図2は本発明の一実施形態による粘着テープの平面図を示した図であり、本発明により具現され得る粘着層のパターンの一例を具体的に示した模式図である。
図2に図示されているように、粘着層のパターンは、大きく、第1および第2様態に形成され得る。
【0039】
第1様態として、粘着層のパターンは、第1接着剤210および第2接着剤220が粘着テープ10の長さ方向または幅方向に交互になるか長さ方向および幅方向の両方に交互に塗布されて形成され得る。この際、交互になる基本形状は、線形または多角形であってもよく、具体的には、直線形、破線形、斜線形、三角形、四角形、五角形、六角形などであってもよいが、これに制限されない。非制限的な一例として、
図2の200A、200B、200C、200D、200E、200Gなどのパターンを含んでもよい。
【0040】
第2様態として、粘着層のパターンは、互いに離隔して配列されて形成される単位形状と、前記単位形状が位置していない領域に形成される連続相とからなることができ、単位形状は、点形、円形、多角形またはこれらの組み合わせから選択され得る。
【0041】
この際、上述の単位形状と連続相は、それぞれ互いに異なる第1接着剤および第2接着剤を含有してもよい。すなわち、単位形状が第1接着剤を含有する場合、連続相は第2接着剤を含有し、単位形状が第2接着剤を含有する場合、連続相は第1接着剤を含有することができる。非制限的な一例として、
図2の200G、200Hなどのパターンを含んでもよい。
【0042】
なお、前記交互になる基本形状または単位形状の大きさは、制限されず、具現しようとするパターンに応じて自由に変更可能である。
【0043】
さらに、本発明による粘着テープに含まれる粘着層は、基材の一面または両面に形成され得る。
【0044】
本発明による粘着テープに含まれる第1接着剤は、熱可塑性エラストマー、第1粘着付与樹脂、軟化剤および酸化防止剤を混合して製造され得る。
【0045】
前記熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体、具体的には、SBS(スチレン‐ブタジエン‐スチレン)共重合体、SIS(スチレン‐イソプレン‐スチレン)共重合体、SEBS(スチレン‐エチレン‐ブタジエン‐スチレン)共重合体またはこれらの混合物であってもよい。
【0046】
前記第1粘着付与樹脂は、水素化した石油系樹脂、具体的には、C6‐C20の水素化した石油系樹脂、より具体的には、C8‐C10の水素化した石油系樹脂であってもよい。
【0047】
前記軟化剤は、接着剤に弾性および柔軟性を付与するためのものであり、パラフィン系オイル(paraffin oil)、ナフテン系オイル(naphthenic oil)および芳香系オイル(aromatic oil)、ミネラルスピリットオイル(mineral spirit oil)およびグリコール油(glycol oil)から選択される一つ以上であり得るが、これに制限されるものではない。
【0048】
前記酸化防止剤は、特に限定されるものではないが、ペンタエリトリトールテトラキス(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシヒドロシンナメート)(Pentaerythritol tetrakis(3,5‐di‐tert‐butyl‐4‐hydroxyhydrocinnamate))、テトラキス[メチレン‐3‐(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(tetrakis[methylene‐3‐(3,5‐di‐tert‐butyl‐4‐hydroxyphenyl)propionate]methane)、オクタデシル‐3‐(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート(octadecyl‐3‐(3,5‐di‐tert‐butyl‐4‐hydroxyphenyl)propionate)、トリエチレングリコール‐ビス‐3‐(3‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシ‐5‐メチルフェニル)プロピオネート(triethylene glycol‐bis‐3‐(3‐tert‐butyl‐4‐hydroxy‐5‐methylphenyl)propionate)、2,2´‐エチリデンビス(4,6‐ジ‐tert‐ブチルフェノール)(2,2´‐ethylidenebis(4,6‐di‐tertbutylphrnol))および1,3,5、‐トリス(2,6‐ジメチル‐3‐ヒドロキシ‐4‐tert‐ブチルベンジル)イソシアヌレート(1,3,5‐tris(2,6‐dimethyl‐3‐hydroxy‐4‐tert‐butylbenzyl)isocyanurate)からなる群から選択される一つ以上であり得る。
【0049】
本発明による粘着テープに含まれる第2接着剤は、熱可塑性エラストマー、第2粘着付与樹脂、軟化剤および酸化防止剤を混合して製造され得る。この際、第2接着剤に含まれる熱可塑性エラストマー、軟化剤および酸化防止剤は、第1接着剤に含まれる熱可塑性エラストマー、軟化剤および酸化防止剤と類似または同一である。
【0050】
前記第2粘着付与樹脂は、石油系樹脂、具体的には、C6‐C20の芳香族石油系樹脂、より具体的には、C8‐C10の芳香族石油系樹脂であってもよい。
【0051】
一具体例において、第1接着剤の粘度は、180℃で0.01~5CPS、具体的には0.5~3CPS、より具体的には1~1.5CPSであってもよく、第2接着剤の粘度は、180℃で10~50CPS、具体的には15~30CPS、より具体的には15~25CPSであってもよい。
【0052】
なお、前記第1接着剤および第2接着剤は、本発明の目的から逸脱しない範囲で、添加剤として溶媒、充填剤、ワックス、安定化剤、架橋剤、希釈剤、顔料、老化防止剤および可塑剤から選択されるいずれか一つ以上をさらに含むことができる。
【0053】
一具体例において、本発明による粘着テープに含まれる粘着層の厚さは、10~1000μm、具体的には10~500μm、より具体的には15~150μmであってもよい。粘着層の厚さが上述の範囲を満たす場合、優れた粘着力、耐熱性および耐寒性を有し、且つ加工が容易で、高い生産性を有することができる。
【0054】
本発明による粘着テープに含まれる基材の厚さは、前記粘着層を支持することができれば制限されないが、5~3000μm、具体的には10~1000μm、より具体的には20~600μmであってもよい。基材の厚さが上述の範囲を満たす場合、可撓性に優れて製造時に巻取が容易で、粘着層のコーティング時にめくれる現象やしわなど欠陥の形成を予防することができ、向上した生産性および品質性を有することができる。
【0055】
本発明による粘着テープに含まれる基材は、不織布;クレープ紙、画用紙などの紙;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのプラスチックフィルム;PEフォーム、PUフォーム、アクリルフォームなどのプラスチック発泡体;アルミニウム、銅板などの金属箔;または面、アセテート、グラス、テフロン(登録商標)、炭素繊維などの繊維;から選択される一つ以上であり得るが、これに制限されるものではない。
【0056】
また、本発明は、上述の粘着テープの製造方法を含む。
【0057】
本発明による粘着テープの製造方法は、基材上に接着剤組成物を溶融して塗布するステップと、前記コーティングされた基材を乾燥および硬化して粘着層を形成するステップとを含む。この際、塗布は、基材の一面または両面に行われ得る。
【0058】
詳細には、本発明による粘着テープの製造方法は、a)基材上に第1接着剤および第2接着剤をそれぞれ溶融して塗布し、この際、前記第1接着剤の塗布領域と第2接着剤の塗布領域が互いに区切られてパターンをなすようにするコーティングステップと、b)上述のコーティングされた基材を乾燥および硬化する粘着層形成ステップとを含む。
【0059】
a)コーティングステップにおいて、基材は、不織布;クレープ紙、画用紙などの紙;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのプラスチックフィルム;PEフォーム、PUフォーム、アクリルフォームなどのプラスチック発泡体;アルミニウム、銅板などの金属箔;または面、アセテート、グラス、テフロン(登録商標)、炭素繊維などの繊維;から選択される一つ以上であり得る。ただし、環境にやさしい面で、基材は、紙であってもよいが、これに制限されるものではない。
【0060】
この際、上述の基材の厚さは、制限されないが、5~3000μm、具体的には10~1000μm、より具体的には20~600μmであってもよい。基材の厚さが上述の範囲を満たす場合、可撓性に優れ、製造時に巻取が容易で、粘着層のコーティング時にめくれる現象やしわなど欠陥の形成を予防することができ、向上した生産性および品質性を有することができ、好ましい。
【0061】
一具体例において、上述の第1接着剤は、5~50重量%の熱可塑性エラストマー、10~80重量%の第1粘着付与樹脂、10~60重量%の軟化剤および0.01~10重量%の酸化防止剤、具体的には10~50重量%の熱可塑性エラストマー、20~70重量%の第1粘着付与樹脂、10~50重量%の軟化剤および0.05~5重量%の酸化防止剤、より具体的には20~30重量%の熱可塑性エラストマー、40~60重量%の第1粘着付与樹脂、20~40重量%の軟化剤および0.1~1重量%の酸化防止剤を混合して製造され得る。しかし、これは、好ましい一例であって、これに制限されない。
【0062】
前記熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体、具体的には、SBS(スチレン‐ブタジエン‐スチレン)共重合体、SIS(スチレン‐イソプレン‐スチレン)共重合体、SEBS(スチレン‐エチレン‐ブタジエン‐スチレン)共重合体またはこれらの混合物であってもよい。
【0063】
前記第1粘着付与樹脂は、水素化した石油系樹脂、具体的には、C6‐C20の水素化した石油系樹脂、より具体的には、C8‐C10の水素化した石油系樹脂であってもよい。
【0064】
前記軟化剤は、接着剤に弾性および柔軟性を付与するためのものであって、パラフィン系オイル(paraffin oil)、ナフテン系オイル(naphthenic oil)および芳香系オイル(aromatic oil)、ミネラルスピリットオイル(mineral spirit oil)およびグリコール油(glycol oil)から選択される一つ以上であり得るが、これに制限されるものではない。
【0065】
前記酸化防止剤は、特に限定されるものではないが、ペンタエリトリトールテトラキス(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシヒドロシンナメート)(Pentaerythritol tetrakis(3,5‐di‐tert‐butyl‐4‐hydroxyhydrocinnamate))、テトラキス[メチレン‐3‐(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(tetrakis[methylene‐3‐(3,5‐di‐tert‐butyl‐4‐hydroxyphenyl)propionate]methane)、オクタデシル‐3‐(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート(octadecyl‐3‐(3,5‐di‐tert‐butyl‐4‐hydroxyphenyl)propionate)、トリエチレングリコール‐ビス‐3‐(3‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシ‐5‐メチルフェニル)プロピオネート(triethylene glycol‐bis‐3‐(3‐tert‐butyl‐4‐hydroxy‐5‐methylphenyl)propionate)、2,2´‐エチリデンビス(4,6‐ジ‐tert‐ブチルフェノール)(2,2´‐ethylidenebis(4,6‐di‐tertbutylphrnol))および1,3,5、‐トリス(2,6‐ジメチル‐3‐ヒドロキシ‐4‐tert‐ブチルベンジル)イソシアヌレート(1,3,5‐tris(2,6‐dimethyl‐3‐hydroxy‐4‐tert‐butylbenzyl)isocyanurate)からなる群から選択される一つ以上であり得る。
【0066】
一具体例において、上述の第2接着剤は、10~80重量%の熱可塑性エラストマー、10~80重量%の第2粘着付与樹脂、3~50重量%の軟化剤および0.01~10重量%の酸化防止剤、具体的には20~60重量%の熱可塑性エラストマー、20~60重量%の第2粘着付与樹脂、5~40重量%の軟化剤および0.05~5重量%の酸化防止剤、より具体的には、30~50重量%の熱可塑性エラストマー、30~50重量%の第2粘着付与樹脂、10~30重量%の軟化剤および0.1~1重量%の酸化防止剤を混合して製造され得る。しかし、これは、好ましい一例であって、これに制限されない。この際、第2接着剤に含まれる熱可塑性エラストマー、軟化剤および酸化防止剤は、第1接着剤に含まれる熱可塑性エラストマー、軟化剤および酸化防止剤と類似または同一である。
【0067】
前記第2粘着付与樹脂は、石油系樹脂、具体的には、C6‐C20の芳香族石油系樹脂、より具体的には、C8‐C10の芳香族石油系樹脂であってもよい。
【0068】
a)コーティングステップにおいて、第1粘着剤の溶融温度は、100~170℃、具体的には120~160℃、より具体的には130~150℃であってもよく、第2粘着剤の溶融温度は、140~250℃、具体的には160~200℃、より具体的には170~190℃であってもよい。
【0069】
a)コーティングステップにおいて、塗布は、基材に第1接着剤および第2接着剤が互いに区切られて塗布され、パターン化した粘着層を形成することができれば、一般的に液状を塗布して膜を形成するのに用いられるものと知られているいかなる塗布方法を使用してもよい。非制限的な一例として、塗布は、スプレーコーティング、ディップコーティング、スピンコーティング、グラビアコーティング、スロットダイコーティング、ドクターブレードコーティング、ロールコーティング、インクジェットプリンティング、スロットダイコーティング、フレキソグラフィ印刷、スクリーンプリンティング、静電水力学プリンティング、マイクロコンタクトプリンティング、インプリンティング、リバースオフセットプリンティング、バーコーティング、グラビアオフセットプリンティングなどが用いられ得るが、これに制限されるものではない。
【0070】
本発明の一様態により、第1接着剤および第2接着剤が互いに区切られて塗布され形成される粘着層のパターンは、大きく、第1様態と、第2様態とに形成され得る。
【0071】
第1様態として、粘着層のパターンは、第1接着剤210および第2接着剤220が粘着テープ10の長さ方向または幅方向に交互になるか長さ方向および幅方向の両方に交互に塗布されて形成され得る。この際、交互になる基本形状は、線形または多角形であってもよく、具体的には、直線形、破線形、斜線形、三角形、四角形、五角形、六角形などであってもよいが、これに制限されない。非制限的な一例として、
図2の200A、200B、200C、200D、200E、200Gなどのパターンを含んでもよい。
【0072】
第2様態として、粘着層のパターンは、互いに離隔して配列されて形成される単位形状と、前記単位形状が位置していない領域に形成される連続相とからなることができ、単位形状は、点形、円形、多角形またはこれらの組み合わせから選択され得る。
【0073】
この際、上述の単位形状と連続相は、それぞれ互いに異なる第1接着剤および第2接着剤を含有してもよい。すなわち、単位形状が第1接着剤を含有する場合、連続相は第2接着剤を含有し、単位形状が第2接着剤を含有する場合、連続相は第1接着剤を含有することができる。非制限的な一例として、
図2の200G、200Hなどのパターンを含んでもよい。
【0074】
なお、前記交互になる基本形状または単位形状の大きさは、制限されず、具現しようとするパターンによって自由に変更可能である。
【0075】
b)粘着層形成ステップにおいて、乾燥および硬化は、冷却乾燥、熱風乾燥、自然乾燥、風乾燥、赤外線乾燥およびマイクロ波乾燥から選択されるいずれか一つまたは二つ以上により行われ得るが、これに制限されない。
【0076】
前記乾燥および硬化は、5~150℃、具体的には10~100℃、より具体的には15~70℃で、0.1秒~10分、具体的には5秒~5分、より具体的には5秒~30秒間行われ得るが、これに制限されるものではない。
【0077】
本発明による粘着テープの製造ステップは、b)ステップの後に製造された粘着テープをロールフォーミングする巻取ステップをさらに含んでもよいが、これに制限されない。この際、巻取は、テープの製造分野において用いられる通常の巻取方法であればよい。
【実施例0078】
(実施例1)
Hot melt coaterを用いて、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に耐寒性接着剤である第1接着剤(大洋産業製:DY‐2200)と耐熱性接着剤である第2接着剤(大洋産業製:DY‐39C9)を使用して、
図2の200Aのようなパターンを有する厚さ5μmの粘着層を形成し、冷却トンネルで25℃で15秒間冷却乾燥し、厚さ30μmの
図2の200Aのようなパターンの粘着層を有する粘着テープを取得した。この際、使用した第1および第2接着剤は、5℃以下の温度で、第1接着剤の粘着力が第2接着剤の粘着力より高く、70℃以上の温度で、第2接着剤の粘着力が第1接着剤の粘着力より高い。また、第1接着剤の塗布温度は140℃であり、第2接着剤の塗布温度は180℃である。
【0079】
(実施例2)
実施例1のコーティングステップにおいて、粘着層のパターンを
図2の200Cのように第1接着剤および第2接着剤を塗布した以外は、実施例1と同様に行って製造した。
【0080】
(実施例3)
実施例1のコーティングステップにおいて、粘着層のパターンを
図2の200Eのように第1接着剤および第2接着剤を塗布した以外は、実施例1と同様に行って製造した。
【0081】
(実施例4)
実施例1のコーティングステップにおいて、粘着層のパターンを
図2の200Gのように第1接着剤および第2接着剤を塗布した以外は、実施例1と同様に行って製造した。
【0082】
(実施例5)
実施例1において、ポリエチレンテレフタレートフィルムの代りに厚さ25μmのクラフト紙を使用した以外は、実施例1と同様に行って製造した。
【0083】
(実施例6)
実施例1において、Hot melt coaterの代りにSpray coaterを用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルムの代りに厚さ1.2mmの不織布を使用し、クラフト紙を使用した以外は、実施例1と同様に行って製造した。
【0084】
(比較例1)
Hot melt coaterを用いて、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に耐寒性接着剤である第1接着剤(大洋産業製:DY‐2200)を塗布して厚さ5μmの粘着層を形成し、冷却トンネルで25℃で15秒間冷却乾燥して、厚さ30μmの粘着テープを取得した。この際、第1接着剤の塗布温度は140℃である。
【0085】
(比較例2)
比較例11のコーティングステップにおいて、第1接着剤の代わりに第2接着剤を使用する以外は、比較例1と同様に行って製造した。
【0086】
(比較例3)
比較例1のコーティングステップにおいて、第1接着剤の代わりに第1接着剤と第2接着剤を1:1の重量比で混合し、パターンの形成なしに塗布する以外は、比較例1と同様に行って製造した。
【0087】
(実験例)剥離強度(Peel strength)および粘着力(Adhesion)の測定
製造された粘着テープの剥離強度(Peel strength)および粘着力(Adhesion)は、万能試験機(Universal Testing Machine、UTM)と熱チャンバ(Themal chamber)を用いて測定した。この際、試験片は、実施例および比較例で製造された粘着テープをそれぞれ幅25mmおよび長さ110mmに裁断した後、被着剤(SUS板)に付着して準備した。
【0088】
1.剥離強度(Peel strength)
剥離強度(Peel strength)は、ASTM D3330に準じて測定され、具体的には、準備した試験片を測定温度で24時間放置した後、被着剤から粘着テープを180゜の角度で剥離し、剥離時の力(gf/in)を測定した。この際、測定温度の範囲は‐30~150℃である。
【0089】
実施例および比較例の温度による剥離強度を下記の表1に示した。
【0090】
【0091】
結果、表1のように、耐熱性の接着剤と耐寒性の接着剤にパターン化した粘着層を含む実施例は、粘着層パターンの形状に関係なく、-15~135℃の温度範囲で6000gf/in以上の優れた剥離強度を有することが分かる。より具体的には、第1および第2接着剤がパターンを形成する粘着層を有する実施例の場合、-15℃~135℃の温度範囲で最大剥離強度と最小剥離強度の剥離強度の変化値が500gf/in以内と、変化幅が狭く、-15℃~135℃の温度範囲の全領域にわたり6000gf/in以上の剥離強度値を有することが分かった。これとは異なり、パターンの形成なく、単一種の第1または第2接着剤のみを使用した比較例の場合、-15℃~135℃の温度範囲によって剥離強度の変化値が大きく、‐30℃~60℃の温度範囲と60℃~150℃の温度範囲での剥離強度値の差が大きいことを確認することができた。
【0092】
これは、本発明による粘着テープの場合、低温および高温の温度範囲である-15℃~135℃の全領域にわたり粘着テープとしての付着安定性と持続安定性を有することを意味し、また、外部の温度などの条件でテープの縁部から剥離される従来の問題を解決したものである。
【0093】
2.粘着力(Adhesion)
粘着力(Adhesion)は、ASTM D3359に準じて測定され、具体的には、準備した試験片を測定温度で24時間放置した後、被着剤から粘着テープを90゜の角度で剥離した後、剥離面に対して、サンプルがどれ位剥がれたかを肉眼で観察し、これをクロスカット分類基準にしたがって0Bから5Bに接着の程度を区分した。この際、測定温度の範囲は-30~150℃である。
【0094】
結果、表2に図示されているように、耐熱性の接着剤と耐寒性の接着剤にパターン化した粘着層を含む実施例は、粘着層パターンの形状に関係なく、-15~135℃の温度範囲で残っている面積が85%以上と優れた粘着力を有することが分かる。かかる結果は、剥離強度試験の結果と一致することが分かる。
【0095】
特に、実施例2および実施例3の場合、-30℃の低温または150℃の高温でも優れた粘着力を有することが分かる。これは、実施例2および実施例3のテープ最外側面が耐熱性接着剤と耐寒性の接着剤が交互にパターンをなしていることによって、外側から発生する剥離が容易に行われないためである。
【0096】
【0097】
以上、本発明は、特定の事項と限定された実施例および図面によって説明されているが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものであって、本発明は前記の実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、かかる記載から様々な修正および変形が可能である。
【0098】
したがって、本発明の思想は、説明された実施例に限定して定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、本特許請求の範囲と均等または等価的変形があるすべてのものなどは、本発明の思想の範疇に属すると言える。