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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042445
(43)【公開日】2022-03-14
(54)【発明の名称】情報収集システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20220307BHJP
   G16H 10/00 20180101ALI20220307BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20220307BHJP
【FI】
A61B5/00 102C
G16H10/00
G08B25/04 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020147909
(22)【出願日】2020-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】513234215
【氏名又は名称】株式会社MSD
(71)【出願人】
【識別番号】520338496
【氏名又は名称】溝内 辰夫
(71)【出願人】
【識別番号】520338500
【氏名又は名称】株式会社ミウラ通信
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】須田 晃章
(72)【発明者】
【氏名】八木 克也
(72)【発明者】
【氏名】溝内 辰夫
(72)【発明者】
【氏名】三浦 逸朗
【テーマコード(参考)】
4C117
5C087
5L099
【Fターム(参考)】
4C117XA07
4C117XB02
4C117XC11
4C117XC13
4C117XD15
4C117XE13
4C117XE15
4C117XE23
4C117XE24
4C117XE37
4C117XE54
4C117XE75
4C117XE76
4C117XH02
4C117XH15
4C117XJ42
4C117XJ52
4C117XL06
4C117XQ11
4C117XR01
4C117XR02
5C087AA02
5C087AA03
5C087BB11
5C087BB18
5C087BB74
5C087DD29
5C087DD30
5C087DD31
5C087FF01
5C087FF04
5C087GG06
5C087GG17
5C087GG70
5L099AA22
(57)【要約】
【課題】ストレスの原因となる異常や共通要素を利用者に開示し、環境の状態を改善することで人の状態の改善につなげることができる情報収集システムの提供。
【解決手段】情報収集システム1は、管理機器3と、装着者Hのバイタル情報を管理機器3に送信するバイタル測定端末4と、バイタル情報が測定された時点の装着者Hの位置情報を管理機器3に送信する位置情報検出手段10と、を備える。管理機器3が備える制御手段5は、バイタル情報が所定の閾値を超えたか否かを判定し、バイタル情報が所定の閾値を超えた場合に位置情報と関連付けて異常情報を検出する異常情報検出部51と、異常情報と記憶手段6に記憶された情報との関連性を解析し複数の異常情報に共通する記憶手段6に記憶された情報の要素を共通異常情報として出力する共通異常情報出力部52と、共通異常情報出力部52にて出力された共通異常情報を利用者に開示する開示部54と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象エリアにおける所定の測定結果を記憶し大量の前記測定結果に基づく所定の情報を収集する情報収集システムであって、
通信回線に接続されて情報を管理するための管理機器と、
前記通信回線を介して前記管理機器に接続され、装着者のバイタル情報を測定し前記バイタル情報を前記管理機器に送信するウェアラブルのバイタル測定端末と、
前記通信回線を介して前記管理機器に接続され、前記バイタル情報が測定された時点の前記装着者の位置情報を検出し前記位置情報を前記管理機器に送信する位置情報検出手段と、を備え、
前記管理機器は、
当該管理機器を制御する制御手段と、
少なくとも前記バイタル情報および前記位置情報を含む情報を記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記記憶手段に記憶された前記バイタル情報が所定の閾値を超えたか否かを判定し、前記バイタル情報が前記所定の閾値を超えた場合に前記位置情報と関連付けて異常情報を検出する異常情報検出部と、
前記異常情報と前記記憶手段に記憶された前記情報との関連性を解析し複数の前記異常情報に共通する前記記憶手段に記憶された前記情報の要素を共通異常情報として出力する共通異常情報出力部と、
前記共通異常情報出力部にて出力された前記共通異常情報を利用者に開示する開示部と、を備えることを特徴とする情報収集システム。
【請求項2】
請求項1に記載された情報収集システムにおいて、
前記記憶手段は、測定対象エリアの地図を記憶し、
前記制御手段は、
前記位置情報が関連付けられた前記異常情報を前記地図上に記録する記録部と、
前記記録部により記録された前記地図上の前記異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、その前記地図上の位置領域に前記異常の原因が存在すると判定する異常領域判定部を備えることを特徴とする情報収集システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載された情報収集システムにおいて、
前記通信回線を介して前記管理機器に接続され、前記バイタル測定端末にて前記バイタル情報が測定された時間を時間情報として前記管理機器に送信する時間送信手段を備え、
前記記憶手段は、前記時間情報を情報として記憶し、
前記異常情報検出部は、前記異常情報に前記時間情報を関連付けて時間ごとに検出することを特徴とする情報収集システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載された情報収集システムにおいて、
前記通信回線を介して前記管理機器に接続され、測定エリアの環境状態を検出し前記環境状態情報を前記管理機器に送信する環境状態検出手段を、測定対象エリアをカバーするように複数備え、
前記記憶手段は、前記環境状態情報を情報として記憶し、
前記共通異常情報出力部は、前記異常情報と前記環境状態情報との関連性を解析し複数の前記異常情報に共通する前記環境状態情報の要素がある場合、前記共通異常情報に含めて出力することを特徴とする情報収集システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載された情報収集システムにおいて、
前記通信回線を介して前記管理機器に接続され、前記管理機器への前記バイタル測定端末の装着者に関する装着者情報について入力を受け付ける入力手段を備え、
前記管理機器は、前記入力手段から入力された前記装着者情報を前記記憶手段に情報として記憶させ、
前記共通異常情報出力部は、前記異常情報と前記装着者情報との関連性を解析し複数の前記異常情報に共通する前記装着者情報の要素がある場合、前記共通異常情報に含めて出力することを特徴とする情報収集システム。
【請求項6】
請求項3から請求項5のいずれかに記載された情報収集システムにおいて、
前記バイタル測定端末は、前記時間送信手段を備えることを特徴とする情報収集システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載された情報収集システムにおいて、
前記バイタル測定端末は、前記位置情報検出手段を備えることを特徴とする情報収集システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載された情報収集システムにおいて、
前記管理機器と前記バイタル測定端末との前記通信回線となる無線通信の基地局であるアクセスポイントを、測定対象エリアをカバーするように複数備え、
前記アクセスポイントは、前記位置情報検出手段を備え、
前記位置情報検出手段は、前記アクセスポイントが設置された位置を前記バイタル情報が測定された時点の前記装着者の位置情報として前記管理機器に送信することを特徴とする情報収集システム。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1から8のいずれか1項に記載の情報収集システムにおける管理機器として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報収集システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、測定対象エリアにおける所定の測定結果を記憶し大量の測定結果に基づく所定の情報を収集する情報収集システムが知られている。
例えば、特許文献1に記載のストレスモニタシステム(情報収集システム)は、観察対象者が受けたストレスに応じた値を測定するストレス測定手段と、観察対象者の位置情報を取得する位置情報取得手段と、ストレス測定手段による測定値がストレスの発生を示す第1条件を満たしたときに位置情報取得手段が取得した観察対象者の位置情報をストレス発生位置情報として随時記録する記録手段と、記録手段が記録したストレス発生位置情報に基づいて観察対象者のストレス原因の特定に関わる測定を行う分析手段と、分析手段による推定結果を通知対象者に通知する通知手段と、を備える。
このような構成により、ストレスモニタシステムは、ストレス測定手段による測定値と位置情報とに基づき、観察対象者が受けたストレスの原因の特定に関わる推定を行い、その結果を通知対象者に通知することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-47166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、例えばストレスの原因の特定に関わる推定結果に基づいてそのストレスの原因を改善しようとする場合、観察対象者の状態を改善することが考えられる。しかしながら、そのストレスの原因が突発的なものであったり、その観察対象者特有の原因であった場合、改善策は無数となり、改善することができないことがあるという問題がある。また、常に状態が変化する観察対象者である人そのものを改善するには不特定な要素が多く改善が困難であるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、ストレスの原因となる異常や共通要素を利用者に開示し、環境の状態を改善することで人の状態の改善につなげることができる情報収集システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報収集システムは、測定対象エリアにおける所定の測定結果を記憶し大量の測定結果に基づく所定の情報を収集する。情報収集システムは、通信回線に接続されて情報を管理するための管理機器と、通信回線を介して管理機器に接続され、装着者のバイタル情報を測定しバイタル情報を管理機器に送信するウェアラブルのバイタル測定端末と、通信回線を介して管理機器に接続され、バイタル情報が測定された時点の装着者の位置情報を検出し位置情報を管理機器に送信する位置情報検出手段と、を備える。管理機器は、管理機器を制御する制御手段と、少なくともバイタル情報および位置情報を含む情報を記憶する記憶手段と、を備える。制御手段は、記憶手段に記憶されたバイタル情報が所定の閾値を超えたか否かを判定し、バイタル情報が所定の閾値を超えた場合に位置情報と関連付けて異常情報を検出する異常情報検出部と、異常情報と記憶手段に記憶された情報との関連性を解析し複数の異常情報に共通する記憶手段に記憶された情報の要素を共通異常情報として出力する共通異常情報出力部と、共通異常情報出力部にて出力された共通異常情報と利用者に開示する開示部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、制御手段は、バイタル測定端末の装着者の位置情報と関連付けて異常情報を検出する異常情報検出部と、異常情報と記憶手段に記憶された情報との関連性を解析し共通異常情報を出力する共通異常情報出力部と、を備える。
【0008】
ここで、例えばストレスの原因が、道路上の段差や測定対象エリア内の湿度や温度、騒音等、測定対象エリア内の環境の状態に起因するものであるとき、その環境の状態を改善することでそのストレスの原因を改善することができる。そして、制御手段は、共通異常情報出力部にて出力された共通異常情報を利用者に開示する開示部を備えるため、利用者は、測定対象エリアにおけるストレスの原因となる測定対象エリア内の異常や共通要素を共通異常情報として得ることができる。利用者は、そのストレスの原因が環境の状態に起因するものである場合、その環境の状態を改善することでそのストレスの原因を取り除くことができる。したがって、情報収集システムは、所定の環境においてストレスの原因となる異常や共通要素を共通異常情報として利用者に開示し、環境の状態を改善することで人の状態の改善につなげることができる。
【0009】
この際、記憶手段は、測定対象エリアの地図を記憶する。制御手段は、位置情報が関連付けられた異常情報を地図上に記録する記録部と、記録部により記録された地図上の異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、その地図上の位置領域に異常の原因が存在すると判定する異常領域判定部を備えることが好ましい。
【0010】
このような構成によれば、制御手段は、記録部により記録された地図上の異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、その地図上の位置領域に異常の原因が存在すると判定する異常領域判定部を備えるため、利用者は、開示された地図上の異常領域から測定対象エリア内のどこに異常の原因があるかを容易に知得することができる。
【0011】
この際、通信回線を介して管理機器に接続され、バイタル測定端末にてバイタル情報が測定された時間を時間情報として管理機器に送信する時間送信手段を備える。記憶手段は、時間情報を情報として記憶する。異常情報検出部は、異常情報に時間情報を関連付けて時間ごとに検出することが好ましい。
【0012】
このような構成によれば、異常情報検出部は、異常情報に時間情報を関連付けて時間ごとに検出するため、特定の時間または特定の時間帯に頻発する異常情報を共通異常情報として利用者に提供することができる。
【0013】
この際、通信回線を介して管理機器に接続され、測定エリアの環境状態を検出し環境状態情報を管理機器に送信する環境状態検出手段を、測定対象エリアをカバーするように複数備える。記憶手段は、環境状態情報を情報として記憶する。共通異常情報出力部は、異常情報と環境状態情報との関連性を解析し複数の異常情報に共通する環境状態情報の要素がある場合、共通異常情報に含めて出力することが好ましい。
【0014】
このような構成によれば、共通異常情報出力部は、異常情報と環境状態情報との関連性を解析し共通異常情報を出力するため、環境状態に基づく共通異常情報を利用者に提供することができる。
【0015】
この際、通信回線を介して管理機器に接続され、管理機器へのバイタル測定端末の装着者に関する装着者情報について入力を受け付ける入力手段を備える。管理機器は、入力手段から入力された装着者情報を記憶手段に情報として記憶させる。共通異常情報出力部は、異常情報と装着者情報との関連性を解析し複数の異常情報に共通する装着者情報の要素がある場合、共通異常情報に含めて出力することが好ましい。
【0016】
このような構成によれば、共通異常情報出力部は、異常情報と装着者情報との関連性を解析し共通異常情報を出力するため、装着者情報に基づく共通異常情報を利用者に提供することができる。
【0017】
この際、バイタル測定端末は、時間送信手段を備えることが好ましい。
【0018】
このような構成によれば、バイタル測定端末は、時間送信手段を備えることで、取得された時点のバイタル情報の時間情報を管理機器に送信することができる。また、時間送信手段は、バイタル測定端末内に備わっているため、コスト削減を図ることができる。
【0019】
この際、バイタル測定端末は、位置情報検出手段を備えることが好ましい。
【0020】
このような構成によれば、バイタル測定端末は、位置情報検出手段を備えるため、新たに位置情報検出手段を備える機器を設ける必要がない。したがって、情報収集システムは、コスト削減を図ることができる。
【0021】
この際、情報収集システムは、管理機器とバイタル測定端末との通信回線となる無線通信の基地局であるアクセスポイントを、測定対象エリアをカバーするように複数備える。アクセスポイントは、位置情報検出手段を備える。位置情報検出手段は、アクセスポイントが設置された位置をバイタル情報が測定された時点の装着者の位置情報として管理機器に送信することが好ましい。
【0022】
このような構成によれば、位置情報検出手段は、アクセスポイントが設置された位置をバイタル情報が測定された時点の装着者の位置情報として管理機器に送信するため、例えばバイタル測定端末が備える位置情報検出手段が所定の理由により機能しない場合であっても、アクセスポイントの位置を装着者の位置情報として管理機器に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る情報収集システムの概略構成図
図2】前記情報収集システムのバイタル測定端末の外観を示す斜視図
図3】前記情報収集システムの構成を示すブロック図
図4】前記情報収集システムの管理機器の動作を示すフローチャート
図5】前記情報収集システムの異常領域判定部による判定を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報収集システム1の概略構成図である。また、図2は、情報収集システム1のバイタル測定端末4の外観を示す斜視図である。
情報収集システム1は、図1に示すように、通信回線2に接続されて情報を管理するための管理機器3と、通信回線2を介して管理機器3に接続され、装着者Hのバイタル情報を管理機器3に送信するバイタル測定端末4と、を備え、測定対象エリアにおける所定の測定結果を記憶し大量の測定結果に基づく所定の情報を収集するシステムである。
【0025】
測定対象エリアとは、公共の広場や大型施設、オフィス、病院、介護施設など、情報収集システム1の利用者である例えば建設業者や経営者などがストレスの原因を特定し改善したいエリアが対象となる。
また、バイタル測定端末4の装着者Hとは、測定対象エリア内にいるバイタル測定端末4を装着した複数の者であり、例えば広場利用者や施設来場者、従業員、医師、看護師、患者、介護者、被介護者などである。
また、バイタル情報とは、バイタル測定端末4を装着した装着者Hの心拍や体温、血圧、血中酸素濃度、呼吸回数などの生体情報をいう。
本実施形態では、測定対象エリアを病院とし、利用者を病院の経営者、装着者Hを医師や看護師、患者、見舞客などとして説明する。
【0026】
通信回線2は、公衆ネットワークであるインターネットである。なお、通信回線は、インターネットでなくてもよく、所定の範囲内における無線や、有線による通信であってもよい。
管理機器3は、サーバ装置等のコンピュータによって構成され、CPU(Central Processing Unit)等からなる制御手段5と、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置からなる記憶手段6と、を備える。制御手段5は、管理機器3を制御する。記憶手段6は、少なくともバイタル情報および位置情報を含む情報を記憶する。管理機器3は、サーバ装置等のコンピュータが記憶手段6に格納されたプログラムを制御手段5にて実行することにより実現されるとよい。
【0027】
図2に示すように、バイタル測定端末4は、装着者Hが腕に装着する腕時計型のウェアラブルのバイタル測定装置である。バイタル測定端末4は、バイタル測定端末4の本体となる筐体40と、装着者Hの腕に装着するバンド41と、バイタル測定端末4を操作するための操作部42と、測定されたバイタル情報等を表示する表示部43と、表示部43とは筐体40を挟んで反対側に配置され装着者Hの腕の表面と対向するバイタル測定をするための測定センサ44と、を備える。
【0028】
筐体40には、装着者Hの腕に装着するためのバンド41が両端に設けられて腕時計型に形成されている。バンド41は、シリコンで形成され、筐体40が腕の所定の位置から移動することを防止している。なお、バンド41はシリコンではなく、金属や革など、任意の素材を採用することができる。操作部42は、筐体40においてバンド41が設けられていない辺に設けられている。操作部42には、押しボタン式スイッチが採用されている。なお、操作部42は、押しボタン式スイッチではなく、スライド式スイッチや接触式スイッチ等が採用されていてもよい。表示部43には、例えばLEDによる表示素子、液晶表示素子等が採用されている。
【0029】
測定センサ44は、装着者Hの腕の表面からバイタルを測定する。例えば、測定センサ44は、光学式心拍数センサであり、LEDや赤外線等を腕の表面に対して数秒フラッシュし、光感度検出器を使用して腕の表面の毛細血管の容積の変化を検出することで心拍数を測定する。なお、測定センサ44は、光学式心拍数センサでなくてもよく、血圧計や体温計など、その他のセンサを採用してもよい。また、測定するバイタルは心拍数に限らず、血圧や体温、血中酸素濃度などであってもよい。
バイタル測定端末4は、測定センサ44により測定されたバイタル情報と、バイタル測定端末4の固有のIDとを、後述するアクセスポイント9を介して管理機器3に送信する。
【0030】
また、図1に示すように、情報収集システム1は、環境状態検出手段7と、入力手段8と、アクセスポイント9と、を備える。
環境状態検出手段7は、通信回線2を介して管理機器3に接続され、測定エリアの環境状態を検出し環境状態情報を管理機器3に送信する。また、環境状態検出手段7は、例えば固定式のセンサであり、測定対象エリアである病院内をカバーするように複数備えられている。
ここで、環境状態情報とは、天気や温度、湿度、におい、音、振動などである。このため、環境状態検出手段7には、温度計や湿度計、においセンサ、音センサ、振動検出のためのセンサなどを採用することが可能である。
【0031】
入力手段8は、通信回線2を介して管理機器3に接続され、管理機器3は、バイタル測定端末4の装着者Hに関する装着者情報についての入力を受け付ける。
ここで、装着者情報とは、装着者の性別、年齢、ペースメーカーや車椅子などの医療補助具を利用しているか否かなどの身体状態などである。
入力手段8には、例えばスマートフォン等の携帯端末を採用することができる。装着者Hは、バイタル測定端末4を利用するにあたり、入力手段8を用いて、装着者情報を管理機器3に入力する。管理機器3は、入力手段8から入力された装着者情報を記憶手段6に情報として記憶させる。
【0032】
アクセスポイント9は、管理機器3とバイタル測定端末4と環境状態検出手段7との通信回線2となる無線通信の基地局である。アクセスポイント9は、測定対象エリアである病院内をカバーするように複数備えられている(図5参照)。各アクセスポイント9は、自身の識別IDであるアクセスポイントIDが付与されている。アクセスポイント9は、バイタル測定端末4からのバイタル情報や環境状態検出手段7からの環境状態情報を管理機器3に送信する際、アクセスポイントIDも併せて管理機器3に送信する。
【0033】
図3は、情報収集システム1の構成を示すブロック図である。
情報収集システム1は、位置情報検出手段10と、時間送信手段11と、を備える。
位置情報検出手段10は、通信回線2を介して管理機器3に接続され、バイタル情報が測定された時点の装着者Hの位置情報を検出し位置情報を管理機器3に送信する。
【0034】
具体的には、図3に示すように、位置情報検出手段10は、バイタル測定端末4と、アクセスポイント9と、に設けられている。位置情報検出手段10は、バイタル測定端末4においてはGPSが採用される。また、位置情報検出手段10は、アクセスポイント9が設置された位置をバイタル情報が測定された時点の装着者Hの位置情報として管理機器3に送信する。なお、位置情報検出手段10は、GPS等でなくてもよく、他の手段を採用してもよい。
位置情報検出手段10をバイタル測定端末4とアクセスポイント9とが備えていることで、バイタル測定端末4のGPSが機能しない場合であっても、アクセスポイント9の位置を装着者Hの位置情報とすることができるため、確実に位置情報を管理機器3に送信することができる。なお、位置情報検出手段10は、バイタル測定端末4と、アクセスポイント9と、双方ではなく、どちらか一方にだけ設けられていてもよい。
【0035】
時間送信手段11は、通信回線2を介して管理機器3に接続され、バイタル測定端末4にてバイタル情報が測定された時間を時間情報として管理機器3に送信する。具体的には、時間送信手段11は、バイタル測定端末4に設けられている。なお、時間送信手段11は、バイタル測定端末4に設けられていなくてもよく、アクセスポイント9内の時計を用いることで、アクセスポイント9を時間送信手段11としてもよい。
【0036】
また、管理機器3は、図3に示すように、制御手段5と、記憶手段6と、を備える。
記憶手段6は、バイタル測定端末4からのバイタル情報と、位置情報検出手段10からの位置情報と、時間送信手段11からの時間情報と、環境状態検出手段7からの環境状態情報と、入力手段8から入力された装着者情報と、測定対象エリアである病院の所定のフロアの地図と、を情報として記憶する。
【0037】
また、制御手段5は、異常情報検出部51と、共通異常情報出力部52と、異常領域判定部53と、開示部54と、をさらに備える。
異常情報検出部51は、記憶手段6に記憶されたバイタル情報が所定の閾値を超えたか否かを判定し、バイタル情報が所定の閾値を超えた場合に位置情報と関連付けて異常情報を検出する。また、異常情報検出部51は、異常情報に時間情報を関連付けて時間ごとに検出する。
【0038】
共通異常情報出力部52は、異常情報と記憶手段6に記憶された情報との関連性を解析し複数の異常情報に共通する記憶手段6に記憶された情報の要素を共通異常情報として出力する。具体的には、共通異常情報出力部52は、異常情報と環境状態情報との関連性を解析し複数の異常情報に共通する環境状態情報の要素がある場合、共通異常情報に含めて出力する。また、共通異常情報出力部52は、異常情報と装着者情報との関連性を解析し複数の異常情報に共通する装着者情報の要素がある場合、共通異常情報に含めて出力する。
【0039】
異常領域判定部53は、位置情報が関連付けられた異常情報を地図上に記録する記録部530と、記録部530により記録された地図上の異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、その地図上の位置領域に異常の原因が存在すると判定する。
開示部54は、共通異常情報出力部52にて出力された共通異常情報を利用者に開示する。具体的には、開示部54は、利用者から共通異常情報の開示要求があったときに情報を開示する。また、開示部54は、共通異常情報を利用者のディスプレイに表示することで開示する。なお、開示部54は、異常が発生したときなど、所定の条件に達したときに、利用者にその旨を通知することで情報を開示してもよい。
【0040】
図4は、情報収集システム1の管理機器3の動作を示すフローチャートである。
以下、図4を用いて情報収集システム1の管理機器3の動作を説明する。
先ず、図4に示すように、記憶手段6は、バイタル測定端末4からのバイタル情報と、位置情報検出手段10からの位置情報と、時間送信手段11からの時間情報と、環境状態検出手段7からの環境状態情報と、入力手段8から入力された装着者情報と、測定対象エリアである病院の所定のフロアの地図と、を情報として記憶する記憶工程を実行する(ステップST01)。
【0041】
次に、異常情報検出部51は、記憶手段6に記憶されたバイタル情報が所定の閾値を超えたか否かを判定し、バイタル情報が所定の閾値を超えた場合に、時間情報と位置情報とを関連付けて異常情報を検出する異常情報検出工程を実行する(ステップST02)。
ここで、バイタル情報が所定の閾値を超えた場合とは、例えば、バイタル情報である体温が38度を超えた場合や、バイタル情報である心拍数が安静時の心拍数について例えば60bpmである状態から急激に100bpm以上に変化した場合等のことをいう。
【0042】
バイタル情報が所定の閾値を超えた場合(ステップST02でYES)、異常情報検出部51は時間情報と位置情報とを関連付けてバイタルに異常があるとして異常情報を検出する。一方、バイタル情報が所定の閾値を超えていない場合(ステップST02でNO)、ステップST01に戻り、記憶手段6は、記憶工程を実行する。
【0043】
続いて、共通異常情報出力部52は、異常情報と環境状態情報と装着者情報との関連性を解析し共通異常情報を出力する共通異常情報出力工程を実行する(ステップST03)。
そして、異常領域判定部53は、記録部530により記録された地図上の異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、その地図上の位置領域に異常の原因が存在すると判定する異常領域判定工程を実行する(ステップST04)。異常領域判定工程の詳細は後述する。
【0044】
ここで、管理機器3は、利用者から共通異常情報の開示要求があったか否かを判定する開示要求判定工程を実行する(ステップST05)。利用者から開示要求があった場合(ステップST05でYES)、開示部54は共通異常情報出力部52にて出力された共通異常情報を利用者に開示する開示工程を実行する(ステップST06)。
利用者から開示要求がなかった場合(ステップST05でNO)、また、開示工程(ステップST06)が実行された後、ステップST01に戻り、記憶手段6は、記憶工程を実行する。
【0045】
図5は、情報収集システム1の異常領域判定部53による判定を示す概略図である。具体的には、図5(A)は、所定の期間内における午前10時の測定対象エリアである病院の所定のフロアの地図を示す図である。また、図5(B)は、図5(A)と同じ期間内における午後3時の測定対象エリアである病院の図5(A)と同じフロアの地図を示す図である。以下、図5を用いて、ステップST04の異常領域判定工程(図4参照)について説明する。なお、図5において、〇は装着者Hの異常情報を示す。また、●はアクセスポイントを示す。また、破線で囲われた領域は、記録部530により記録された異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、異常領域判定部53にて異常があると判定された異常領域を示す。
【0046】
図5(A)に示すように、所定の期間内における午前10時において、異常領域判定部53は、病室3の入り口付近に異常の原因が存在するとして異常領域S1を判定している。また、異常領域判定部53は、病室2の入り口付近に異常の原因が存在するとして異常領域S2を判定している。また、異常領域判定部53は、病室5の入り口付近に異常の原因が存在するとして異常領域S3を判定している。
【0047】
また、図5(B)に示すように、所定の期間内における午後3時において、異常領域判定部53は、病室5の入り口付近に異常の原因が存在するとして、午前10時に引き続き、異常領域S3を判定している。また、異常領域判定部53は、外来待合室に異常の原因が存在するとして異常領域S4を判定している。
【0048】
利用者は、開示部54にて開示された図5の地図を確認することで、異常領域S1,S2,S4は、時間により変動する異常であると推察することができる。この際、利用者は、共通異常情報についても確認することで、例えば、異常領域S1,S2では、室内温度と室外温度とに差があり、装着者Hのストレスの原因となっていること等を考察することができる。
【0049】
また、異常領域S3では、時間による異常の変動はないため、共通異常情報についても確認することで、装着者Hのストレスの原因を考察することができる。また、実際に地図に示された異常領域S3を確認することで、例えば、病室5の入り口の目の前がトイレであるため、何かしらのストレスの原因が生じていることに気づくことができる。
【0050】
また、異常領域S4は、時間により変動する異常であると推察することができる。この際、利用者は、共通異常情報についても確認することで、例えば、異常領域S4で異常があるとされている装着者Hは、高齢者であり歩行補助具を用いていたり、車椅子使用者であることを確認することができる。また、実際に地図に示された異常領域S4を確認することで、例えば、外来待合室に設置された待合椅子の間隔が狭く、歩行補助具を用いての歩行や、車椅子が通行できない状態となっていることに気づくことができる。利用者は、これらを改善することで、装着者Hのストレスによる異常が生じることを抑制することができる。
このように、情報収集システム1は、所定の環境においてストレスの原因となる異常や共通要素を共通異常情報として利用者に開示し、環境の状態を改善することで人の状態の改善につなげることができる。
【0051】
このような一実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)制御手段5は、バイタル測定端末4の装着者Hの位置情報と関連付けて異常情報を検出する異常情報検出部51と、異常情報と記憶手段6に記憶された情報との関連性を解析し共通異常情報を出力する共通異常情報出力部52と、を備えるため、異常情報とその他の情報との共通要素を共通異常情報として出力することができる。また、制御手段5は、共通異常情報出力部52にて出力された共通異常情報を利用者に開示する開示部54を備えるため、利用者は、測定対象エリアである病院におけるストレスの原因となる測定対象エリア内の異常や共通要素を共通異常情報として得ることができる。利用者は、そのストレスの原因が環境の状態に起因するものである場合、その環境の状態を改善することでそのストレスの原因を取り除くことができる。したがって、情報収集システム1は、所定の環境においてストレスの原因となる異常や共通要素を共通異常情報として利用者に開示し、環境の状態を改善することで人の状態の改善につなげることができる。
【0052】
(2)制御手段5は、記録部530により記録された地図上の異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、その地図上の位置領域に異常の原因が存在すると判定する異常領域判定部53を備えるため、利用者は、開示された地図上の異常領域から測定対象エリア内のどこに異常の原因があるかを容易に知得することができる。
(3)異常情報検出部51は、異常情報に時間情報を関連付けて時間ごとに検出するため、特定の時間または特定の時間帯に頻発する異常情報を共通異常情報として利用者に提供することができる。
【0053】
(4)共通異常情報出力部52は、異常情報と環境状態情報との関連性を解析し共通異常情報を出力するため、環境状態に基づく共通異常情報を利用者に提供することができる。
(5)共通異常情報出力部52は、異常情報と装着者情報との関連性を解析し共通異常情報を出力するため、装着者情報に基づく共通異常情報を利用者に提供することができる。
【0054】
(6)バイタル測定端末4は、時間送信手段11を備えることで、取得された時点のバイタル情報の時間情報を管理機器3に送信することができる。また、時間送信手段11は、バイタル測定端末4内に備わっているため、コスト削減を図ることができる。
(7)バイタル測定端末4は、位置情報検出手段10を備えるため、新たに位置情報検出手段10を備える機器を設ける必要がない。したがって、情報収集システム1は、コスト削減を図ることができる。
(8)位置情報検出手段10は、アクセスポイント9が設置された位置をバイタル情報が測定された時点の装着者Hの位置情報として管理機器3に送信するため、バイタル測定端末4が備える位置情報検出手段10が所定の理由により機能しない場合であっても、アクセスポイント9の位置を装着者Hの位置情報として管理機器3に送信することができる。
【0055】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、測定対象エリアを病院としていたが、測定対象エリアは、公共の広場や大型施設、オフィス、介護施設など、情報収集システムの利用者である例えば建設業者や経営者などがストレスの原因を特定し改善したいエリアであればどのような測定対象エリアであってもよい。また、利用者は、病院の経営者としていたが、共通異常情報の開示を望む者であれば、どのような者であってもよい。また、バイタル測定端末4の装着者Hは、医師や看護師、患者、見舞客などとしていたが、広場利用者や施設来場者、従業員、介護者、被介護者など、バイタル測定端末を装着しているものであれば、どのような者であってもよい。
【0056】
前記実施形態では、制御手段5は、記録部530により記録された地図上の異常情報の記録回数が所定の閾値を超えた場合、その地図上の位置領域に異常の原因が存在すると判定する異常領域判定部53を備えていたが、情報収集システムは、異常領域判定部を備えていなくてもよい。この場合、情報収集システムは、共通異常情報出力部52にて出力された共通異常情報を利用者に開示する開示部54を備えていればよく、利用者は、開示部54により開示された共通異常情報から、所定の位置領域に異常の原因が存在すると判断してもよい。
【0057】
前記実施形態では、情報収集システム1は、時間送信手段11を備え、異常情報検出部51は、異常情報に時間情報を関連付けて時間ごとに検出していた。また、バイタル測定端末4は、時間送信手段11を備えていた。しかしながら、バイタル測定端末は、時間送信手段を備えていなくてもよい。また、情報収集システムは、時間送信手段を備えていなくてもよい。要するに、情報収集システムは異常情報検出部を備え、異常情報検出部は、記憶手段に記憶されたバイタル情報が所定の閾値を超えたか否かを判定し、バイタル情報が所定の閾値を超えた場合に位置情報と関連付けて異常情報を検出することができればよい。
【0058】
前記実施形態では、情報収集システム1は、測定エリアの環境状態を検出し環境状態情報を管理機器3に送信する環境状態検出手段7を備え、共通異常情報出力部52は、異常情報と環境状態情報との関連性を解析し共通異常情報を出力していたが、情報収集システムは環境状態検出手段を備えていなくてもよく、共通異常情報出力部は、異常情報と環境状態情報との関連性を解析しなくてもよい。また、情報収集システム1は、装着者情報について入力を受け付ける入力手段8を備え、管理機器3は、入力手段8から入力された装着者情報を記憶手段6に情報として記憶させ、共通異常情報出力部52は、異常情報と装着者情報との関連性を解析し共通異常情報を出力していたが、情報収集システムは、入力手段を備えていなくてもよく、装着者情報の入力を受け付けなくてもよい。また、共通異常情報出力部は、異常情報と装着者情報との関連性を解析しなくてもよい。要するに、共通異常情報出力部は、異常情報と記憶手段に記憶された情報との関連性を解析し複数の異常情報に関する何らかの共通要素を共通異常情報として出力することができればよい。
【0059】
前記実施形態では、開示部54は、共通異常情報を利用者のディスプレイに表示することで開示していたが、例えば、共通異常情報が更新されたときに、その旨を通知する過程で開示してもよいし、音や振動、光の点滅、記号などで開示してもよい。要するに、開示部は、共通異常情報出力部にて出力された共通異常情報を利用者に開示することができれば、どのような方法で開示してもよい。
【0060】
前記実施形態では、バイタル測定端末4は、位置情報検出手段10を備え、アクセスポイント9も、位置情報検出手段10を備えていたが、位置情報検出手段は、バイタル測定端末およびアクセスポイントの双方に備えられていてもよいし、いずれか一方にのみ設けられていてもよい。また、バイタル測定端末およびアクセスポイントの双方は、位置情報検出手段を備えていなくてもよく、位置情報検出手段は、その他の機器に設けられていてもよい。要するに、情報収集システムは、通信回線を介して管理機器に接続され、バイタル情報が測定された時点の装着者の位置情報を検出し位置情報を管理機器に送信する位置情報検出手段を備えていればよい。
【0061】
前記実施形態では、バイタル測定端末4は、腕時計型であったが、バイタル測定端末は、通信回線を介して管理機器に接続され、装着者のバイタル情報を測定しバイタル情報を管理機器に送信するウェアラブルのものであれば、どのような物であってもよい。
前記実施形態では、情報収集システム1は、アクセスポイント9を備えていたが、情報収集システムは、アクセスポイントを備えていなくてもよい。この場合、バイタル測定端末や位置情報検出手段、環境状態検出手段などは、その機器が備える通信手段を用いて、通信回線を介して管理機器に情報を送信してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上のように、本発明は、情報収集システムに好適に利用できる。
【符号の説明】
【0063】
1 情報収集システム
2 通信回線
3 管理機器
4 バイタル測定端末
5 制御手段
51 異常情報検出部
52 共通異常情報出力部
54 開示部
6 記憶手段
10 位置情報検出手段
H 装着者
図1
図2
図3
図4
図5