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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042459
(43)【公開日】2022-03-14
(54)【発明の名称】アーチ防止型の基板のホルダー
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/00 20060101AFI20220307BHJP
   F16B 2/20 20060101ALI20220307BHJP
   H05K 1/02 20060101ALN20220307BHJP
【FI】
H05K3/00 Z
F16B2/20 A
H05K1/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020195631
(22)【出願日】2020-11-26
(31)【優先権主張番号】109130038
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】520464326
【氏名又は名称】群翊工業股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100175064
【弁理士】
【氏名又は名称】相澤 聡
(72)【発明者】
【氏名】陳安順
【テーマコード(参考)】
3J022
5E338
【Fターム(参考)】
3J022DA18
3J022EA41
3J022EB03
3J022EC02
3J022FB03
3J022FB08
3J022FB12
3J022HA02
3J022HB02
5E338AA11
5E338EE21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プリント基板を加熱乾燥する際に、プリント基板を挟持することによって生じるアーチ形状変形を改善し、変形による欠損を防ぐアーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【解決手段】矩形枠体1、二つの挟持部品21及び緩衝手段3を含むアーチを防止可能な基板のホルダー100であって、二つの挟持部品21のそれぞれが、個別の側枠13、14に設置されることで、左右の両側から基板の左右の側縁を挟み、緩衝手段3が、いずれの側枠13、14と対応する挟持部品21の間で弾性作用でもって連結することで、基板の左右方向の変形を吸収し、基板のアーチを改善する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形枠体、二つの挟持具、及び緩衝手段、を含む、アーチを防止可能な基板のホルダーであって、
前記矩形枠体が、上枠、下枠、及び二つの側枠を有し、前記上枠と前記下枠と二つの前記側枠の間で基板支持空間を囲み、
二つの前記挟持具のそれぞれが、開け口が前記基板支持空間に向かうように、個別の前記側枠に設置されることで、左右の両側から基板の左右の側縁を挟み、それぞれの前記挟持具が、少なくとも一つの挟持部品と二つの挟持ストリップを有し、
前記挟持部品が、前後相対して挟み合う二つの挟持板を有し、二つの前記挟持板の間で前記開け口を形成し、
前記挟持ストリップが上下に伸ばされてそれぞれの前記挟持部品の開け口を通過し、それぞれ各の前記挟持部品の開け口の前後両側の前記挟持板に設置されることで、各前記挟持部品が二つの前記挟持ストリップによって線接触で前記基板の左右の側縁を挟み、
前記緩衝手段が、いずれの前記側枠に設置され、前記側枠と対応する前記挟持具の間で弾性を帯びつつ連結することで、前記挟持具が前記側枠に対して前記矩形枠体の左右方向に相対的に緩衝移動でき、前記基板の前記左右方向の変形を吸収し、前記基板のアーチを改善できることを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダー。
【請求項2】
前記緩衝手段が、取り付きスライドと二つの弾性部品を有し、前記挟持具が前記取り付きスライドに取り付けられ、二つの前記弾性部品が前記挟持具に対応する前記側枠に設置され、それぞれ左右両側から前記取り付きスライドに接続することで、前記取り付きスライドが二つの前記弾性部品の弾性作用によって前記矩形枠体の左右方向に緩衝移動できることを特徴とする、請求項1のアーチ防止型の基板のホルダー。
【請求項3】
前記弾性部品がバネであることを特徴とする、請求項2に記載のアーチ防止型の基板のホルダー。
【請求項4】
前記挟持具が、二つの前記挟持部品を有し、二つの前記挟持部品がそれぞれ前記挟持ストリップの上下両端に接続することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のアーチ防止型の基板のホルダー。
【請求項5】
前記上枠と前記下枠が上下に並ぶように設置され、二つの前記側枠が左右になるように設置され、二つの前記側枠が、前記上枠と前記下枠の左右の両端が二つの前記側枠の左右外側から突出するように、それぞれ前記上枠と前記下枠の間で上下に伸ばされて前記上枠と前記下枠に接続することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のアーチ防止型の基板のホルダー。
【請求項6】
前記上枠と前記下枠が丸棒であり、二つの前記側枠が四角棒であることを特徴とする、請求項5に記載のアーチ防止型の基板のホルダー。
【請求項7】
前記挟持部品が弾力クリップであることを特徴とする、請求項1に記載のアーチ防止型の基板のホルダー。
【請求項8】
前記弾力クリップが、二つの前記挟持板と、二つの前記挟持板の間で接続するねじりコイルバネと、を有し、二つの前記挟持板が、ねじりコイルバネのねじり力によって弾性を帯びつつ相対して前後に挟み合うことを特徴とする、請求項7に記載のアーチ防止型の基板のホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板のホルダーに関し、特に、アーチ防止型の基板のホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
プリント基板の製造工程において、加熱乾燥が行われ、加熱乾燥するプリント基板がホルダーに設置され、ホルダーで基板ごとプリント基板をオーブンに搬送して加熱乾燥する。基板のホルダーには、一般、複数の挟持具が備われ、それぞれプリント基板の周縁の複数の部位を挟持することで、プリント基板を固定し、プリント基板(特に薄型プリント基板)が加熱乾燥の過程にての揺れによる変形や基板同士の接触を防止できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、プリント基板が加熱乾燥される際に、熱膨張現象によって膨張し、周縁の複数の部位が固定されて制限される場合、プリント基板が、挟持具同士の間で膨張が顕着的な長さや幅さの2方向に沿ってそれぞれ変形し、彎曲、即ちアーチが発生する。複数のアーチが発生し、各アーチの変形方向が不一致である場合、プリント基板において、応力集中が発生し易いので、プリント基板に永久性の変形による欠損が形成される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため、本発明は、プリント基板が加熱乾燥される際のアーチを改善して、プリント基板の欠損を有効に防ぐことできるアーチ防止型の基板のホルダーを提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、矩形枠体、二つの挟持具、及び緩衝手段、を含む、アーチを防止可能な基板のホルダーであって、前記矩形枠体が、上枠、下枠、及び二つの側枠を有し、前記上枠と前記下枠と二つの前記側枠の間で基板支持空間を囲み、二つの前記挟持具のそれぞれが、開け口が前記基板支持空間に向かうように、個別の前記側枠に設置されることで、左右の両側から基板の左右の側縁を挟み、それぞれの前記挟持具が、少なくとも一つの挟持部品と二つの挟持ストリップを有し、前記挟持部品が、前後相対的に挟み合われる二つの挟持板を有し、二つの前記挟持板の間で前記開け口を形成し、前記挟持ストリップが上下に伸ばされてそれぞれの前記挟持部品の開け口を通過し、それぞれ各の前記挟持部品の開け口の前後両側の前記挟持板に設置されることで、各前記挟持部品が二つの前記挟持ストリップによって線接触で前記基板の左右の側縁を挟み、前記緩衝手段が、いずれの前記側枠に設置され、前記側枠と対応する前記挟持具の間で弾性的に連結することで、前記挟持具が前記側枠に対して前記矩形枠体の左右方向に相対的に緩衝移動でき、前記基板の前記左右方向の変形を吸収し、前記基板のアーチを改善できることを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0006】
本発明の1つの実施例では、前記緩衝手段が、取り付きスライドと二つの弾性部品を有し、前記挟持具が前記取り付きスライドに取り付けられ、二つの前記弾性部品が前記挟持具に対応する前記側枠に設置され、それぞれ左右両側から前記取り付きスライドに接続することで、前記取り付きスライドが二つの前記弾性部品の弾性作用によって前記矩形枠体の左右方向に緩衝移動できることを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0007】
本発明の1つの実施例では、前記弾性部品がバネであることを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0008】
本発明の1つの実施例では、前記挟持具が、二つの前記挟持部品を有し、二つの前記挟持部品がそれぞれ前記挟持ストリップの上下両端に接続することを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0009】
本発明の1つの実施例では、前記上枠と前記下枠が上下に並べるように設置され、二つの前記側枠が左右になるように設置され、二つの前記側枠が、前記上枠と前記下枠の左右の両端が二つの前記側枠の左右外側から突出するように、それぞれ前記上枠と前記下枠の間で上下に伸ばされて前記上枠と前記下枠に接続することを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0010】
本発明の1つの実施例では、前記上枠と前記下枠が丸棒であり、二つの前記側枠が四角棒であることを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0011】
本発明の1つの実施例では、前記挟持部品が弾力クリップであることを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0012】
本発明の1つの実施例では、前記弾力クリップが、二つの前記挟持板と、二つの前記挟持板の間で接続するねじりコイルバネと、を有し、二つの前記挟持板が、ねじりコイルバネのねじり力によって弾性で相対的に前後に挟み合うことを特徴とする、アーチ防止型の基板のホルダーを提供する。
【0013】
本発明に採用される技術手段によって、本発明のアーチ防止型の基板のホルダーは、線接触で基板の左右の側縁を挟み、基板の上下の側縁を挟まないことで、挟まれる基板が熱膨張の際に上下方向で上へ自由に伸ばすことができ、熱膨張の膨張による反りを一致の左右方向に限定し、そして、緩衝手段によって左右方向での変形量を吸収し、アーチの改善や除去ができて、基板の欠損を有効に防ぐことできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダーを示す斜視図である。
図2】本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダーを示す分解図である。
図3】本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダーの挟持具と緩衝手段とを示す分解図である。
図4】本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダーには基板が挟持されている場合を示す斜視図である。
図5】本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダーには基板が支持されている場合を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図1図5に基いて本発明の実施形態を説明する。その説明は本発明を制限するものではなく、本発明の一つの実施例である。
【0016】
図1図3に示すように、本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダー100は、矩形枠体1、二つの挟持具2、及び緩衝手段3を含む。
【0017】
図1に示すように、矩形枠体1が、上枠11、下枠12、及び二つの側枠13,14を有し、前記上枠11と前記下枠12と二つの前記側枠13,14の間で、基板Bを支持するように(図4)、基板支持空間10を囲む。
【0018】
図1に示すように、本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダー100は、前記上枠11と前記下枠12が丸棒であり、二つの前記側枠13,14が四角棒である。前記上枠11と前記下枠12が上下に並列するように設置され、二つの前記側枠13,14が左右に並列するように設置され、二つの前記側枠13,14が、前記上枠11と前記下枠12の左右の両端が二つの前記側枠13の左右外側から突出するように、それぞれ前記上枠11と前記下枠12の間で上下に伸ばされて前記上枠11と前記下枠12に接続する。このような構造によって、搬送手段(未図示)でアーチ防止型の基板のホルダー100の搬送を簡単にでき、アーチ防止型の基板のホルダー100で基板をオーブンに搬送して加熱乾燥し、或は、他の工程に搬送する。
【0019】
図1図3に示すように、二つの前記挟持具2のそれぞれが、開け口20が前記基板支持空間10に向かうように、個別の前記側枠13,14に設置されることで、左右の両側から基板B(図4)の左右の側縁を挟み、それぞれの前記挟持具2が、少なくとも一つの挟持部品21と二つの挟持ストリップ22a,22bを有し、前記挟持部品21が、前後相対して挟み合う二つの挟持板211a,211bを有し、二つの前記挟持板211a,211bの間で前記開け口20を形成し、前記挟持ストリップ22a,22bが上下に伸ばされてそれぞれの前記挟持部品21の開け口20を通過し、それぞれ各の前記挟持部品21の開け口20の前後両側の前記挟持板211a,211bに設置されることで、各前記挟持部品21が二つの前記挟持ストリップ22a,22bによって線接触で前記基板Bの左右の側縁を挟む。
【0020】
本実施例において、前記挟持具2が、二つの前記挟持部品21を有し、二つの前記挟持部品21がそれぞれ前記挟持ストリップ22a,22bの上下両端に接続する。前記挟持部品21が弾力クリップである。前記弾力クリップが、二つの前記挟持板211a,211bと、二つの前記挟持板211a,211bの間で接続するねじりコイルバネ212と、を有し、二つの前記挟持板211a,211bが、回転軸213によって相対回転可能に結合し、前記ねじりコイルバネ212に前記回転軸213が嵌められ、前記ねじりコイルバネ212の二つのトルクが作用する端が二つの前記前記挟持板211a,211bにつけられることで、二つの前記前記挟持板211a,211bがねじりコイルバネ212のねじり力によって弾性を帯びつつ相対して前後に挟み合うことになる。前記挟持ストリップ22aが前記挟持板211aに設置され、前記挟持ストリップ22bが前記挟持板211bに設置され、それぞれ前記挟持板211a,211bと伴って挟み合って移動することで、前記挟持部品21が二つの前記挟持ストリップ21a,21bによって前記基板B(図4)の左右の側縁を挟む。前記挟持ストリップ21a,21bの長さが前記基板Bの左右の側縁より小さくないようにして、前記基板Bの側縁の全てを挟持することが好ましい。
【0021】
具体的には、図2に示すように、本実施例において、前記上枠11と前記側枠13が接続する角、前記上枠11と前記側枠14が接続する角、前記下枠12と前記側枠13が接続する角、及び前記下枠12と前記側枠14が接続する角のそれぞれには、挟持取り付け座15が設置される。前記挟持取り付け座15には、複数のネジ穴151(本実施例において、一つの挟持取り付け座には二つのネジ穴がある)が設置され、ネジなどの固定部品152で前記挟持具21をそれぞれ前記挟持取り付け座15に固定する。同一の前記側枠13の二つの前記挟持取り付け座15において、一つの前記挟持取り付け座15の前記ネジ穴151が丸穴であり、もう一つの前記挟持取り付け座15の前記ネジ穴151が、前記側枠13の縦方向に沿って延長する長丸穴である。丸穴である前記ネジ穴151に固定される前記挟持具21の設置箇所を基準位置として固定され、長丸穴である前記ネジ穴151に固定される前記挟持具21の設置箇所が、前記側枠13の長手方向に沿って、前記基準位置に相対するように調整でき、前記側枠13において前記挟持具2の二つの前記挟持部品21同士の距離を決める。
【0022】
図2図3に示すように、前記緩衝手段3が、いずれの前記側枠14に設置され、前記側枠14と対応する前記挟持具2の間で弾性的に連結することで、前記挟持具2が前記側枠14に対して前記矩形枠体1の左右方向に相対的に緩衝移動でき、前記基板B(図4)の前記左右方向の変形を吸収し、前記基板Bのアーチが改善できる。
【0023】
本実施例において、前記側枠14における前記挟持具2の前記挟持部品21の数量に応じて、二セットの前記緩衝手段3が提供される。各セットの前記緩衝手段3が、取り付きスライド31と二つの弾性部品32a,32bを有し、前記挟持具2が前記取り付きスライド31に取り付けられ、二つの前記弾性部品32a,32bが前記挟持具2に対応する前記側枠14に設置され、それぞれ左右両側から前記取り付きスライド31に接続することで、前記取り付きスライド31が二つの前記弾性部品32a,32bの弾性作用によって前記矩形枠体1の左右方向に緩衝移動できる。前記弾性部品32a,32bがバネにすることもできる。
【0024】
具体的には、前記側枠14における前記挟持取り付け座15には、制限部品16が設置され、前記制限部品16には二つの制限穴161と制限プレート162が設置される。二つの制限穴161が、前記側枠14の横幅方向(即ち、前記矩形枠体1の左右方向)に沿って延長する長穴と、前記挟持取り付け座15に対応する二つの前記ネジ穴151である。前記取り付きスライド31と前記挟持部品21が、ネジなどの固定部品152が前記ネジ穴151と前記制限穴161を通すことで固定され、前記取り付きスライド31と前記挟持部品21が長穴である前記制限穴161に沿って、左右移動するように前記挟持取り付け座15に設置される。前記制限プレート162が延長して前記挟持取り付け座15を通過し前記取り付きスライド31の一端に突出することで、前記取り付きスライド31の左右の移動範囲を制限する。
【0025】
図4図5に示すように、本発明の実施例に係るアーチ防止型の基板のホルダー100は、実際に基板B(例えば、薄型プリント基板)の挟持に使用される場合、一つの前記側枠13における前記挟持具2の各挟持部品21の挟持板211a,212bを相対的に回転させて開け口20を開けさせ、対応する二つの挟持ストリップ22a,22bが相対するように離して挟持の間隙を形成し、前記基板Bの左右の一つの側縁を前記挟持の間隙に置いて、挟持具2が、二つの挟持ストリップ22a,22bで基板Bの側縁の両面と線接触になるように基板Bの側縁の全て(例えば、左側縁)を挟む。もう一つの側枠14における挟持具2に対して同様の操作を行い、二つの挟持ストリップ22a,22bで基板Bの側縁の両面と線接触になるように基板Bの側縁の全て(例えば、右側縁)を挟んで、基板Bを基板支持空間10で支持する。基板Bの上側縁と下側縁に対して、本発明のアーチ防止型の基板のホルダー100による挟持が行われない。これによって、左右の側縁に線接触で挟持し、上下側縁で挟持しないことで、本発明のアーチ防止型の基板のホルダー100で挟持する基板Bが加熱乾燥する際に、基板Bの熱膨張現象による拡張が上下方向に挟持具による制限を受けないので、上下方向に自由に延長できてかつアーチが発生しなくて、延長による変形が、挟持具2で挟持する左右方向だけに制限される。同時に、基板Bの左右方向の延長に応じて、側枠14における挟持具2が緩衝手段3によって相応の移動が生じるので、基板Bの左右方向の延長変形を吸収し、基板Bの左右方向のアーチを改善でき、加熱乾燥の過程において、基板Bが一定の平坦を保つことができ、加熱乾燥した後も優れる品質を得られる。
【0026】
上述の構造によって、本発明のアーチ防止型の基板のホルダー100は、線接触で基板Bの左右の側縁を挟み、基板Bの上下の側縁を挟めないことで、挟まれる基板Bが熱膨張の際に上下方向で上へ自由に伸ばすことができ、熱膨張の伸張による反りを一致の左右方向に限定し、そして、緩衝手段3によって左右方向での変形量を吸収し、アーチの改善や除去ができて、基板Bの欠損を有効に防ぐことできる。
【0027】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様の作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0028】
100 アーチ防止型の基板のホルダー
1 矩形枠体
10 基板支持空間
11 上枠
12 下枠
13 側枠
14 側枠
15 挟持取り付け座
151 ネジ穴
152 固定部品
16 制限部品
161 制限穴
162 制限プレート
2 挟持具
20 開け口
21 挟持部品
211a 挟持板
211b 挟持板
212 ねじりコイルバネ
213 回転軸
22a 挟持ストリップ
22b 挟持ストリップ
3 緩衝手段
31 取り付きスライド
32a 弾性部品
32b 弾性部品
B 基板
図1
図2
図3
図4
図5