(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042485
(43)【公開日】2022-03-14
(54)【発明の名称】インターロッキング舗装レンガアセンブリ
(51)【国際特許分類】
E01C 5/04 20060101AFI20220307BHJP
【FI】
E01C5/04
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021135670
(22)【出願日】2021-08-23
(31)【優先権主張番号】109130106
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】520229943
【氏名又は名称】淨斯人間志業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】JING SI PURELAND CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1F, 19 ZHONGXIAO EAST ROAD, SECTION 3, LANE 217, ALLEY 7, 106 DAAN DISTRICT, TAIPEI CITY, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蔡昇倫
【テーマコード(参考)】
2D051
【Fターム(参考)】
2D051AB03
2D051AF14
2D051AG15
2D051DA04
2D051DB16
2D051DC02
(57)【要約】
【課題】組み立てが簡単で、素早く、かつ捻じれに強いインターロッキング舗装レンガアセンブリの提供。
【解決手段】ブロック体であり、第1頂部および4面の第1側壁を含み、各前記第1側壁と前記第1頂部とのなす角度が直角であり、各前記第1側壁がほぞ構造を含む、凸型舗装レンガと、ブロック体であり、第2頂部および4面の第2側壁を含み、各前記第2側壁と前記第2頂部とのなす角度が直角であり、各前記第2側壁がほぞ穴構造を含む、凹型舗装レンガと、を備えるインターロッキング舗装レンガアセンブリであって、前記凸型舗装レンガのほぞ構造と前記凹型舗装レンガのほぞ穴構造の外観構造が互いに相補的であることにより、前記凸型舗装レンガと前記凹型舗装レンガが前記ほぞ構造と前記ほぞ穴構造によって組み合わせられて、前記インターロッキング舗装レンガアセンブリを構成できる、インターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロック体であり、第1頂部(11)および4面の第1側壁(12)を含み、各前記第1側壁と前記第1頂部とのなす角度が直角であり、各前記第1側壁が第1側壁表面(121)とほぞ構造(13)とを含む、凸型舗装レンガ(10)と、
ブロック体であり、第2頂部(21)および4面の第2側壁(22)を含み、各前記第2側壁と前記第2頂部とのなす角度が直角であり、各前記第2側壁が第2側壁表面(221)とほぞ穴構造(23)とを含む、凹型舗装レンガ(20)と、を備えるインターロッキング舗装レンガアセンブリであって、 前記凸型舗装レンガのほぞ構造と前記凹型舗装レンガのほぞ穴構造の外観構造が互いに相補的であることにより、前記凸型舗装レンガと前記凹型舗装レンガが前記ほぞ構造と前記ほぞ穴構造によって組み合わせられて、前記インターロッキング舗装レンガアセンブリを構成でき、
前記ほぞ構造が頂面(132)と側面(133)とを含み、前記ほぞ穴構造が内頂面(232)と内側面(233)とを含み、
各前記ほぞ構造の前記頂面と対応の前記第1側壁表面とのなす角度を角度aとし、各前記ほぞ構造の前記側面と対応の前記第1側壁表面とのなす角度を角度bとし、各前記ほぞ穴構造の前記内頂面と対応の前記第2側壁表面とのなす角度を角度cとし、各前記ほぞ穴構造の前記内側面と対応の前記第2側壁表面とのなす角度を角度dとした場合、前記角度aと前記角度cが等しく、前記角度bと前記角度dが等しい、インターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項2】
前記ほぞ構造がほぞ構造底面をさらに含み、前記側面の前記ほぞ構造底面に近接する一端が突起を有し、前記突起の第1長さが前記側面の第2長さより小さく、前記凸型舗装レンガと前記凹型舗装レンガとが前記インターロッキング舗装レンガアセンブリとなるように組み立てられるとき、前記突起が前記凸型舗装レンガと前記凹型舗装レンガを互いにより緊密に嵌合させる、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項3】
前記ほぞ構造がほぞ正面、および前記頂面と前記ほぞ正面との間に位置し、前記頂面上の窪みであるサブほぞ穴構造をさらに含み、前記ほぞ穴構造がほぞ穴正面、および前記ほぞ穴正面と前記内頂面との間に位置し、前記内頂面上の突起であるサブほぞ構造をさらに含み、前記サブほぞ穴構造と前記サブほぞ構造の形状が互いに整合し、前記凸型舗装レンガが前記ほぞ構造によって前記凹型舗装レンガの前記ほぞ穴構造に組み立てられて前記インターロッキング舗装レンガアセンブリとなるとき、前記サブほぞ穴構造も同時に前記サブほぞ構造と互いに組み合わせる、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項4】
原料が、PE55~75重量%および炭酸水カルシウム25~45重量%を含有する、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項5】
原料が、PE55~70重量%、PP15~20重量%、および炭酸カルシウム15~25重量%を含有する、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項6】
原料が、PE55~65重量%、PP10~20重量%、炭酸カルシウム15~20重量%、および紙繊維3~8重量%を含有する、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項7】
前記凸型舗装レンガの前記ほぞ構造(13)は、ほぞ正面(131)とほぞ構造底面(134)とをさらに含み、前記ほぞ正面、前記頂面、2つの前記側面、および前記ほぞ構造底面は、前記第1側壁の前記第1側壁表面上の突起と定義し、前記頂面および前記側面と前記第1側壁表面とのなす角度が直角より小さく、前記ほぞ正面と前記第1側壁表面とが平行であり、前記側面と前記第1頂部とが垂直であり、前記ほぞ構造底面と前記第1側壁の第1側壁底面とが同一平面にある、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項8】
前記凸型舗装レンガが、前記4面の第1側壁の間に設けられる「X」形状構造である第1支持構造(14)をさらに有し、前記第1支持構造は、第1支持構造底面と前記第1側壁の前記第1側壁底面とが同一平面にあり、前記第1支持構造底面から上方へ延びて前記第1頂部と結合する、請求項7に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項9】
前記凸型舗装レンガの底面が、突起構造である複数の第1下滑り止め部を備える、請求項8に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項10】
前記ほぞ穴構造は、ほぞ穴正面(231)をさらに含み、前記ほぞ穴正面、前記内頂面、および2つの前記内側面は、前記第2側壁の第2側壁表面上の窪みと定義し、前記内頂面および前記内側面と前記第2側壁表面とのなす角度が直角より小さく、前記ほぞ穴正面と前記第2側壁表面とが平行であり、前記内側面と前記第2頂部とが垂直である、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項11】
前記凹型舗装レンガが、前記4面の第2側壁の間に設けられる「X」形状構造である第2支持構造をさらに有し、前記第2支持構造は、第2支持構造底面と前記第2側壁の第2側壁底面とが同一平面にあり、前記第2支持構造底面から上方へ延びて前記第2頂部と結合する、請求項10に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項12】
前記凹型舗装レンガの底面が、突起構造である複数の第2下滑り止め部を備える、請求項11に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【請求項13】
前記凹型舗装レンガの前記第2頂部が、工具を通過させることができる少なくとも1つの工具孔をさらに備え、前記工具を前記工具孔に挿入して上方へ力を加えると、前記凹型舗装レンガが前記インターロッキング舗装レンガアセンブリから上に取り外され得る、請求項1に記載のインターロッキング舗装レンガアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターロッキング舗装レンガアセンブリおよび該インターロッキング舗装レンガアセンブリを組み立てる方法に関し、特に、組み立てが素早くかつ簡単なインターロッキング舗装レンガアセンブリおよびインターロッキング舗装レンガアセンブリを組み立てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
舗装レンガの敷設は人を歩かせるだけでなく、車両を通行させることもできる。従来の舗装レンガ敷設工程は、基層の敷設、基層の平坦化、舗装レンガの敷設、舗装レンガの隙間埋め、およびレンガ表面の掃除など複数のステップを含むため、施工コストが高くかつ品質の保証が難しく、同時に排水不良や水土保全不良などの問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、組み立てが簡単で、素早く、かつ捻じれに強いインターロッキング舗装レンガアセンブリに関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ブロック体であり、第1頂部および4面の第1側壁を含み、各前記第1側壁と前記第1頂部とのなす角度が直角であり、各前記第1側壁がほぞ構造を含む、凸型舗装レンガと、ブロック体であり、第2頂部および4面の第2側壁を含み、各前記第2側壁と前記第2頂部とのなす角度が直角であり、各前記第2側壁がほぞ穴構造を含む、凹型舗装レンガと、を備えるインターロッキング舗装レンガアセンブリであって、前記凸型舗装レンガのほぞ構造と前記凹型舗装レンガのほぞ穴構造の外観構造が互いに相補的であることにより、前記凸型舗装レンガと前記凹型舗装レンガが前記ほぞ構造と前記ほぞ穴構造によって組み合わせられて、前記インターロッキング舗装レンガアセンブリを構成できる、インターロッキング舗装レンガアセンブリを提供している。
【0005】
本発明の一実施例によれば、前記ほぞ構造は側面およびほぞ構造底面を含み、前記側面のほぞ構造底面に近接する一端は突起を有し、前記突起の第1長さは前記側面の第2長さより小さく、前記凸型舗装レンガと前記凹型舗装レンガとが前記インターロッキング舗装レンガアセンブリとなるように組み立てられるとき、前記突起は前記凸型舗装レンガと前記凹型舗装レンガを互いにより緊密に嵌合させる。
【0006】
本発明の一実施例によれば、前記凸型舗装レンガの前記第1側壁は第1側壁表面を含み、前記ほぞ構造は頂面、ほぞ正面、および前記頂面と前記ほぞ正面との間に位置し、前記頂面上の窪みであるサブほぞ穴構造を含み、前記凹型舗装レンガの前記第2側壁は第2側壁表面を含み、前記ほぞ穴構造は内頂面、ほぞ穴正面、および前記ほぞ穴正面と前記内頂面との間に位置し、前記内頂面上の突起であるサブほぞ構造を含み、前記サブほぞ穴構造と前記サブほぞ構造の形状は互いに整合し、前記凸型舗装レンガが前記ほぞ構造によって前記凹型舗装レンガの前記ほぞ穴構造に組み立てられて前記インターロッキング舗装レンガアセンブリとなるとき、前記サブほぞ穴構造も同時に前記サブほぞ構造と互いに組み合わせる。
【0007】
本発明の一実施例によれば、原料はPE55~75重量%および炭酸カルシウム25~45重量%を含有する。
【0008】
本発明の一実施例によれば、原料はPE55~70重量%、PP15~20重量%、および炭酸カルシウム15~25重量%を含有する。
【0009】
本発明の一実施例によれば、原料はPE55~65重量%、PP10~20重量%、炭酸カルシウム15~20重量%、および紙繊維3~8重量%を含有する。
【0010】
本発明の一実施例によれば、前記凸型舗装レンガの前記ほぞ構造(13)は、ほぞ正面(131)、頂面(132)、2つの側面(133)、およびほぞ構造底面(134)を有して、前記第1側壁の第1側壁表面上の突起となっており、前記頂面および前記側面と前記第1側壁表面とのなす角度は直角より小さく、前記ほぞ正面と前記第1側壁表面とは平行であり、前記側面と前記第1頂部とは垂直であり、前記ほぞ構造底面と前記第1側壁の第1側壁底面とは同一平面にある。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記凸型舗装レンガは、前記4面の第1側壁の間に設けられる「X」形状構造である第1支持構造(14)をさらに有し、前記第1支持構造は、第1支持構造底面と前記第1側壁の前記第1側壁底面とが同一平面にあり、前記第1支持構造底面から上方へ延びて前記第1頂部と結合する。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記凸型舗装レンガの底面は、突起構造である複数の第1下滑り止め部を備える。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記ほぞ穴構造は、ほぞ穴正面、内頂面、および2つの内側面を有して、前記第2側壁の第2側壁表面上の窪みとなっており、前記内頂面および前記内側面と前記第2側壁表面とのなす角度は直角より小さく、前記ほぞ穴正面と前記第2側壁表面とは平行であり、前記内側面と前記第2頂部とは垂直である。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記凹型舗装レンガは、前記4面の第2側壁の間に設けられる「X」形状構造である第2支持構造をさらに有し、前記第2支持構造は、第2支持構造底面と前記第2側壁の前記第2側壁底面とが同一平面にあり、前記第2支持構造底面から上方へ延びて前記第2頂部と結合する。
【0015】
本発明の一実施例によれば、前記凹型舗装レンガの底面は、突起構造である複数の第2下滑り止め部を備える。
【0016】
本発明の一実施例によれば、各前記ほぞ構造の頂面と対応の前記第1側壁の第1側壁表面とのなす角度を角度aとし、各前記ほぞ構造の側面と対応の前記第1側壁表面とのなす角度を角度bとし、各前記ほぞ穴構造の内頂面と対応の前記第2側壁の第2側壁表面とのなす角度を角度cとし、各前記ほぞ穴構造の内側面と対応の前記第2側壁表面とのなす角度を角度dとした場合、前記角度aと前記角度cが等しく、前記角度bと前記角度dが等しい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、組み立てが簡単で、素早く、かつ捻じれに強いインターロッキング舗装レンガアセンブリを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例におけるインターロッキング舗装レンガアセンブリの概略等角図。
【
図2】本発明の一実施例における凸型舗装レンガの概略等角図。
【
図3】本発明の一実施例における凸型舗装レンガの概略上面図。
【
図4】本発明の一実施例における凸型舗装レンガの概略側面図。
【
図5】本発明の一実施例における凸型舗装レンガの概略底面図。
【
図6】本発明の一実施例における凸型舗装レンガの他の概略等角図。
【
図7】本発明の一実施例における凹型舗装レンガの概略等角図。
【
図8】本発明の一実施例における凹型舗装レンガの概略側面図。
【
図9】本発明の一実施例における凹型舗装レンガのA-A概略断面図。
【
図10】本発明の一実施例における凹型舗装レンガのB-B概略断面図。
【
図11】本発明の一実施例における凹型舗装レンガの他の概略等角図。
【
図12】本発明の一実施例における凸型舗装レンガと凹型舗装レンガが組み立てられる前の概略等角図。
【
図13】本発明の一実施例における凸型舗装レンガと凹型舗装レンガが組み立てられる前の概略側面図。
【
図14】本発明の一実施例における凸型舗装レンガと凹型舗装レンガが組み立てられた後の概略側面図。
【
図15】本発明の一実施例における複数のインターロッキング舗装レンガアセンブリの概略等角図。
【
図16】本発明の一実施例における複数のインターロッキング舗装レンガアセンブリの取外し概略等角図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、関連図面を参照して、本発明の好ましい実施例のインターロッキング舗装レンガアセンブリを説明し、同じ部品を同じ参照符号で説明する。
【0020】
以下の説明は、本発明における例示的な実施形態に関する具体的な情報を含む。本発明における図面およびそれに付随する詳細な説明は、単に例示的な実施形態に対するものだけである。しかし、本発明はこれらの例示的な実施形態に限定されない。当業者は、本発明のその他の変形および実施形態を意識するであろう。さらに、本発明における図面および例は、一般に縮尺どおりに描かれず、かつ実際の相対寸法に対応しない。
【0021】
「結合」という用語は、中間部品を介して直接的または間接的に接続されるかどうかに関わらず、接続として定義され、かつ必ずしも実体の接続に限定されない。「含む」という用語が使用される場合、「含むが限定しない」ことを意味し、その組み合わせ、グループ、シリーズ、および均等物の開放的な関係を明確に示す。
【0022】
図1は、本発明の一実施例におけるインターロッキング舗装レンガアセンブリ1の概略図である。本実施例では、インターロッキング舗装レンガアセンブリ1は、凸型舗装レンガ10と凹型舗装レンガ20とを備える。凸型舗装レンガ10は、ブロック体であり、頂部11および4面の側壁12を有し、各側壁12は頂部11に結合され、かつ各側壁12と頂部11とのなす角度は直角であり、各側壁12はほぞ構造13を有する。凹型舗装レンガ20は、頂部21および4面の側壁22を有し、各側壁22は頂部21に結合され、かつ各側壁22と頂部21とのなす角度は直角であり、各側壁22はほぞ穴構造23を有する。凸型舗装レンガ10のほぞ構造13と凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23の外観構造が互いに相補的であることにより、凸型舗装レンガ10と凹型舗装レンガ20がほぞ構造13とほぞ穴構造23によって組み合わせられ、凸型舗装レンガ10と凹型舗装レンガ20とを互いに密嵌させて、インターロッキング舗装レンガアセンブリ1を構成できる。インターロッキング舗装レンガアセンブリ1は、凸型舗装レンガ10および凹型舗装レンガ20の上に設けられて、インターロッキング舗装レンガアセンブリ1とその載置対象との間の摩擦力を増加させる複数の上滑り止め部30をさらに備える。
【0023】
以下、
図2乃至
図6を参照して、本発明の一実施例の凸型舗装レンガ10を詳しく説明する。
図2に示すように、凸型舗装レンガ10は頂部11および4面の側壁12を有し、頂部11は複数の上滑り止め部30を有し、各側壁12は頂部11に結合され、かつ各側壁12と頂部11とのなす角度は直角であり、各側壁12はほぞ構造13を有する。ほぞ構造13はほぞ正面131、頂面132、2つの側面133(
図4を参照)、およびほぞ構造底面134(
図5を参照)を有し、ほぞ正面131は頂面132、2つの側面133、およびほぞ構造底面134に結合され、また、頂面132、2つの側面133、およびほぞ構造底面134は側壁12に結合されて、ほぞ構造13を側壁表面121上の突起と定義する。側壁表面121に対し、頂面132および2つの側面133と側壁表面121とのなす角度は直角より小さく、ほぞ構造底面134と側壁表面121とのなす角度は直角である。
図3に示すように、ほぞ正面131と側壁表面121は平行であり、
図3および
図5に示すように、側面133と頂部11は垂直であり、
図5に示すように、ほぞ構造底面134と側壁12の側壁底面122は同一平面にありかつ互いに結合して、凸型舗装レンガ10と地面との接触面積を増加させる。
図6に示すように、凸型舗装レンガ10は4面の側壁12の間に設けられ、4面の側壁12に結合される支持構造14をさらに有する。より具体的には、支持構造14は4面の側壁12の間の「X」形状構造である。支持構造14の支持構造底面141と側壁12の側壁底面122は同一平面にありかつ互いに結合し、支持構造14は支持構造底面141から上方へ延びて頂部11と結合する。支持構造14の支持構造底面141と側壁12の側壁底面122は共に地面に接触し、かつ支持構造14と側壁12の上端はいずれも頂部11に結合され、故に、凸型舗装レンガ10は支持構造14によって頂部11の荷重能力を強化できるとともに、凸型舗装レンガ10の全体構造の強度を強化できる。
【0024】
図2に示すように、本発明の一実施例では、凸型舗装レンガ10の頂部11は複数の上滑り止め部30を有し、上滑り止め部30は第1滑り止め構造31および第2滑り止め構造32を備える。本発明の一実施例では、第1滑り止め構造31および第2滑り止め構造32は頂部11の表面上に形成される突起である。第1滑り止め構造31の数は第2滑り止め構造32の数より多く、かつ第1滑り止め構造31の体積は第2滑り止め構造32の体積より大きい。上滑り止め部30は、凸型舗装レンガ10とその載置対象との間の摩擦力を増加させ、例えば、歩行者や車両が滑り難くなるようにしている。
【0025】
図6に示すように、本発明の一実施例では、凸型舗装レンガ10は頂部11に設けられる複数の排水孔50を備え、排水孔50は頂部11を貫通して、雨水などの液体が排水孔50を介して凸型舗装レンガ10の下方に排出できるようにしている。本発明の他の実施例では、凸型舗装レンガ10の底面は、4面の側壁12の側壁底面122、ほぞ構造13のほぞ構造底面134、および支持構造14の支持構造底面141が結合してなり、凸型舗装レンガ10はその底面に設けられる複数の下滑り止め部40をさらに備える。より具体的には、側壁底面122、ほぞ構造底面134、および支持構造底面141はいずれも、複数の下滑り止め部40を備える。下滑り止め部40は、凸型舗装レンガ10の底面上の突起構造であり、地面と凸型舗装レンガ10との間の摩擦力を増加させることで、凸型舗装レンガ10と地面との相対位置をより安定にすることができる。また、下滑り止め部40は突起構造であり、凸型舗装レンガ10と地面との間に隙間があるようにしているため(詳しくは
図4の部分拡大箇所4-1を参照されたい)、凸型舗装レンガ10からさらに排水するのに有利である。
【0026】
以下、
図7乃至
図11を参照して、本発明の一実施例の凹型舗装レンガ20を詳しく説明する。凹型舗装レンガ20はブロック体であり、頂部21および4面の側壁22を有し、頂部21は複数の上滑り止め部30を有し、各側壁22は頂部21に結合され、かつ各側壁22と頂部21とのなす角度は直角であり、各側壁22はほぞ穴構造23を有する。ほぞ穴構造23は、ほぞ穴正面231、内頂面232、および2つの内側面233を有し(詳しくは
図10および
図11を参照されたい)、ほぞ穴正面231は内頂面232および2つの内側面233に結合され、また、内頂面232および2つの内側面233は側壁22の側壁表面221に結合されて、ほぞ穴構造23を側壁表面221上の窪みと定義する。内頂面232および2つの内側面233と側壁表面221とのなす角度は直角より小さい。
図11に示すように、ほぞ穴正面231と側壁表面221は平行であり、
図8および
図10に示すように、内側面233と頂部21は垂直である。
図11に示すように、凹型舗装レンガ20は4面の側壁22の間に設けられ、4面の側壁22に結合される支持構造24をさらに有する。さらに具体的には、支持構造24は4面の側壁22の間の「X」形状構造である。支持構造24の支持構造底面241と側壁22の側壁底面222は同一平面にありかつ互いに結合し、支持構造24は支持構造底面241から上方へ延びて頂部21と結合する。支持構造24の支持構造底面241と側壁22の側壁底面222は共に地面に接触し、かつ支持構造24と側壁22の上端はいずれも頂部21に結合され、故に、凹型舗装レンガ20は支持構造24によって頂部21の荷重能力を強化できるとともに、凹型舗装レンガ20の全体構造の強度を強化できる。
【0027】
図7に示すように、本発明の一実施例では、凹型舗装レンガ20の頂部21は複数の上滑り止め部30を有し、上滑り止め部30は第1滑り止め構造31および第2滑り止め構造32を備える。本発明の一実施例では、第1滑り止め構造31および第2滑り止め構造32は頂部21の表面上に形成される突起である。第1滑り止め構造31の数は第2滑り止め構造32の数より多く、かつ第1滑り止め構造31の体積は第2滑り止め構造32の体積より大きい。上滑り止め部30は、凹型舗装レンガ20とその載置対象との間の摩擦力を増加させ、例えば、歩行者や車両が滑り難くなるようにしている。
【0028】
図11に示すように、本発明の一実施例では、凹型舗装レンガ20は頂部21に設けられる複数の排水孔50を備え、排水孔50は頂部21を貫通して、雨水などの液体が排水孔50を介して凹型舗装レンガ20の下方に排出できるようにしている。本発明の他の実施例では、凹型舗装レンガ20の底面は、4面の側壁22の側壁底面222および支持構造24の支持構造底面241が結合してなり、凹型舗装レンガ20はその底面に設けられる複数の下滑り止め部40をさらに備える。より具体的には、側壁底面222および支持構造底面241はいずれも、複数の下滑り止め部40を備える。下滑り止め部40は、凹型舗装レンガ20の底面上の突起構造であり、地面と凹型舗装レンガ20との間の摩擦力を増加させることで、凹型舗装レンガ20と地面との相対位置をより安定にすることができる。また、下滑り止め部40は突起構造であり、凹型舗装レンガ20と地面との間に隙間があるようにしているため(詳しくは
図8の部分拡大箇所8-1を参照されたい)、凹型舗装レンガ20からさらに排水するのに有利である。
【0029】
図2乃至
図6に示す凸型舗装レンガ10と
図7乃至
図11に示す凹型舗装レンガ20とが組み立てられて
図1に示すインターロッキング舗装レンガアセンブリ1となることができる。本発明の一実施例では、
図3および
図4に示すように、凸型舗装レンガ10のほぞ構造13と対応の側壁表面121との間にはいずれも直角より小さい角度aおよび角度bを有し、ほぞ構造13の頂面132と対応の側壁表面121とのなす角度を角度aとし、ほぞ構造13の側面133と対応の側壁表面121とのなす角度を角度bとする。
図9および
図10を参照して、そのうち、
図9は
図8のA-A断面図であり、
図10は
図8のB-B断面図である。
図9および
図10に示すように、凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23と対応の側壁表面221との間にはいずれも直角より小さい角度cおよび角度dを有し、ほぞ穴構造23の内頂面232と対応の側壁表面221とのなす角度を角度cとし、ほぞ穴構造23の内側面233と対応の側壁表面221とのなす角度を角度dとする。ここで、凸型舗装レンガ10の角度aと凹型舗装レンガ20の角度cが等しく、凸型舗装レンガ10の角度bと凹型舗装レンガ20の角度dが等しいため、凸型舗装レンガ10と凹型舗装レンガ20が組み立てられるときに互いに緊結されることができる。
【0030】
本発明の一実施例では、インターロッキング舗装レンガアセンブリ1の材質は、ポリエチレン(Polyethylene、PE)、炭酸カルシウム(Calcium carbonate、CaCO3)、ポリプロピレン(Polypropylene、PP)、および紙繊維を含むことができる。以下、そのうちの3種類の原料重量比率を例として挙げる。例えば、原料は、耐圧性が低い順に、1.PE55~75重量%および炭酸カルシウム25~45重量%を含有してもよく、2.PE55~70重量%、PP15~20重量%および炭酸カルシウム15~25重量%を含有してもよく、3.PE55~65重量%、PP10~20重量%、炭酸カルシウム15~20重量%および紙繊維3~8重量%を含有してもよい。
【0031】
図4に示すように、本発明の一実施例では、側面133のほぞ構造底面134に近接する一端は突起136を有し、凸型舗装レンガ10と凹型舗装レンガ20とがインターロッキング舗装レンガアセンブリ1となるように組み立てられるとき、突起136は凸型舗装レンガ10と凹型舗装レンガ20を互いにより緊密に嵌合させることができる。突起136の長さL1は側面133の長さL2より小さいべきであり、例えば、L1はL2の2分の1より小さく、そのため、凸型舗装レンガ10と凹型舗装レンガ20が互いに嵌合する過程において、突起136は、凸型舗装レンガ10のほぞ構造13が凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23に半分以上嵌合した後にのみ組立の抵抗と緊密性を増加させ、故に、突起136は組立を困難にすることはない。本発明の他の実施例では、ほぞ構造13の2つの側面133の上端の間の距離は下端の間の距離より小さくてもよい。これにより、凸型舗装レンガ10のほぞ構造13が凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23の間に嵌合する漸進的抵抗および緊密性を提供することができる。本発明の別の実施例では、同じ概念は凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23の内側面233にも適用でき、例えば、ほぞ穴構造23の2つの内側面233の上端の間の距離は下端の間の距離より小さい。
【0032】
本発明の一実施例では、
図2および
図3に示すように、凸型舗装レンガ10のほぞ構造13は、頂面132とほぞ正面131との間に位置する少なくとも1つのサブほぞ穴構造135を有し、サブほぞ穴構造135は、ほぞ構造13の頂面132上の窪みである。サブほぞ穴構造135を、ほぞ正面131から側壁表面121に向かって横方向に延びる窪みとする。また、
図9および
図11に示すように、凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23は、ほぞ穴正面231と内頂面232との間に位置する少なくとも1つのサブほぞ構造234を有し、サブほぞ構造234は、ほぞ穴構造23の内頂面232上の突起である。サブほぞ構造234を、ほぞ穴正面231から側壁表面221に向かって横方向に延びる突起とする。サブほぞ穴構造135とサブほぞ構造234の形状が互いに整合するため、凸型舗装レンガ10がほぞ構造13によって凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23に組み立てられて
図1のインターロッキング舗装レンガアセンブリ1となるとき、サブほぞ穴構造135も同時にサブほぞ構造234と互いに組み合わせて、ほぞ構造13とほぞ穴構造23との間の安定性およびインターロッキング舗装レンガアセンブリ1の全体的なねじり耐性を向上させる。なお、サブほぞ穴構造135の幅はほぞ構造13の幅より小さく、サブほぞ構造234の幅はほぞ穴構造23の幅より小さい。本発明の他の実施例では、凸型舗装レンガ10の各ほぞ構造13はいずれも複数のサブほぞ穴構造135を備え、凹型舗装レンガ20の各ほぞ穴構造23はいずれも複数のサブほぞ構造234を備える。
【0033】
図12乃至
図14に示すように、本発明の一実施例では、インターロッキング舗装レンガアセンブリ1の組立方法は次の通りである。凹型舗装レンガ20のほぞ穴構造23を下向きに凸型舗装レンガ10のほぞ構造13に位置合せし、そして、凹型舗装レンガ20を垂直に上から下に、凹型舗装レンガ20の頂部21と凸型舗装レンガ10の頂部11が面一になるまで、凸型舗装レンガ10に嵌合する。
【0034】
図15に示すように、本発明の一実施例では、複数の凸型舗装レンガ10と複数の凹型舗装レンガ20が上記組立方法に従って互いに交差して組み立てられた後、隣接する各舗装レンガは互いに緊結され、かつ各舗装レンガの頂部も面一になる。日常のメンテナンスまたは舗装レンガが破損して一時的な補修が必要な場合、互いに緊結されかつ頂部が面一である舗装レンガには如何なる力点もない。
図16に示すように、凹型舗装レンガ20は工具を通過させることができる少なくとも1つの工具孔25をさらに備える。一部の舗装レンガを取り外そうとするとき、工具を工具孔25に挿入し、上方へ力を加えるだけで、任意の凹型舗装レンガ20を複数のインターロッキング舗装レンガアセンブリ1から上に取り外すことができる。
【0035】
以上の説明に基づき、明らかにこれらの概念の範囲から逸脱しない場合、様々な技術を使用して本願で説明した概念を実現してもよい。また、具体的にいくつかの実施形態を参照して概念を説明したが、当業者は、これらの概念の範囲から逸脱することなく、形式および細部を変更できることを認識するであろう。このように、説明された実施形態は、全ての面において、限定的なものではなく、例示的なものであると考えられる。また、本願は、上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱しない場合、様々な再構成、修正、および置換が可能であることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0036】
1 インターロッキング舗装レンガアセンブリ
10 凸型舗装レンガ
20 凹型舗装レンガ
11 頂部
21 頂部
12 側壁
22 側壁
121 側壁表面
221 側壁表面
122 側壁底面
222 側壁底面
13 ほぞ構造
23 ほぞ穴構造
131 ほぞ正面
231 ほぞ穴正面
132 頂面
232 内頂面
133 側面
233 内側面
134 ほぞ構造底面
234 サブほぞ構造
135 サブほぞ穴構造
24 支持構造
136 突起
241 支持構造底面
14 支持構造
25 工具孔
141 支持構造底面
30 上滑り止め部
40 下滑り止め部
31 第1滑り止め構造
50 排水孔
32 第2滑り止め構造