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特開2022-42511広告等各種データー情報を持つ、表示板もしくは取手が付けられた洋服ハンガー
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  • 特開-広告等各種データー情報を持つ、表示板もしくは取手が付けられた洋服ハンガー 図1
  • 特開-広告等各種データー情報を持つ、表示板もしくは取手が付けられた洋服ハンガー 図2
  • 特開-広告等各種データー情報を持つ、表示板もしくは取手が付けられた洋服ハンガー 図3
  • 特開-広告等各種データー情報を持つ、表示板もしくは取手が付けられた洋服ハンガー 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042511
(43)【公開日】2022-03-14
(54)【発明の名称】広告等各種データー情報を持つ、表示板もしくは取手が付けられた洋服ハンガー
(51)【国際特許分類】
   A47F 7/24 20060101AFI20220307BHJP
【FI】
A47F7/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021163730
(22)【出願日】2021-09-01
(31)【優先権主張番号】P 2020167325
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】502092497
【氏名又は名称】福本 重治
(72)【発明者】
【氏名】福本 重治
(57)【要約】
【課題】洋服ハンガーは単なる衣類掛けとして使用されるが、昨今の情報化が進行する状況においては、情報に係る機能も付加する必要がでてきたことや、取扱い安さといった作業サポートを補助する機能も求められる。
【解決手段】ハンガー支柱6に情報機能を付加させることが可能な表示板、もしくは取手を設けることで、情報管理と作業性も向上させるようにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンガーに、アイシーチップなどの情報回路を組み込み、また、表面にはキューアールコードやバーコードあるいは動画や広告を表示可能とした表示板を、一体または着脱自在にとりつけた、情報機能付き洋服ハンガー。
【請求項2】
ハンガーに、ハンガーを持ちやすくするためにハンガーのフック部及びフックを形成する支柱、肩支持部の上部のいずれかで、着脱自在の情報機能付き取手を取りつけた請求項1記載の情報機能付き洋服ハンガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋服ハンガーにハンガーとしての機能だけではなく、広告、管理、商品取扱いを向上させる機能を付加するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、洋服ハンガーには、ハンガー本体にサイズなどの情報を視覚的に表示させる工夫がされた状況は一般的に多くある。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案3217471号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、洋服ハンガーはいわゆる衣類を掛けるものとして作られており、上述のごとき、視覚的に衣服の寸法を確認する場合、ハンガーの一部に表示するタグが付いたといっただけであり、昨今の情報化、スピード化が進む時代では、衣類を掛けて展示するにしても、広告戦略、商品提案、販売管理の情報化、効率化といった付加価値が求められるようになってきた。
【0005】
従来の洋服ハンガーの考えられる欠点として、店頭に並べて掛けられた状態では、店員が客に説明するための手間がかかり、客への細かい配慮や店員数が多く必要とされる。
【0006】
また、商品の販売状況や在庫確認などの把握に時間と手間がかかるなど、効率的な情報把握が困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ハンガー自体に、商品情報、販売促進広告、各種の管理情報を組み込むことを可能とするために、図1に示すような表示板を設ける。
【0008】
販売員あるいは客が容易に識別しやすく、また洋服ハンガーが高所に設置された場合も含め取り出し持ちやすくするための、図2に示すような着脱自在の取手を設ける。直径、長さ、曲がり等の取手の形態は、使用状況により決定する。
【0009】
表示板、取手に組み込まれる装置の動力は光発電、電池、無線充電等により供給される。
【発明の効果】
【0010】
表示板内に、商品のサイズ、材質、在庫といった電子的管理情報を組み込むことにより、無線信号で、スマートホンや各種端末機と連携させることが可能で、製品の管理能力が大幅に上がる。
【0011】
代金決済も、表示板に内蔵の管理機能で、スマートホン決済も可能となり、決済手数が大幅に減少するため、販促業務が効率的となる。
【0012】
店頭で商品を選定する場合に、衣服の製造サイズが表示版にデータ管理されており、顧客の身体サイズの情報と照合することで、瞬時に適正サイズであるか確認でき、容易に認識可能となり、販売の効率化に寄与する。また、衣服を着た時の姿をデジタル動画などにより確認することが可能となり販売の促進に寄与する。
【0013】
情報表示部にはキューアールコードやバーコードといった広告情報、商品製造情報、在庫管理情報を搭載することにより、服飾製造工場から販売における管理が効率的かつ容易となる。
【0014】
また表示板には照明、色彩や広告を表示したり、キャラクターを表示させたりして、顧客への購買意欲を喚起し、販売促進に役立つ。
【0015】
図1に示すような表示板型、または図2に示すような取手型にしても、発光ダイオードなどの照明を組み込むことで、数多く並ぶことによるデザイン的に効果的なディスプレイの演出が可能である。
【0016】
店頭に展示した状態のままで、在庫確認など、また売れ筋商品といった製品情報が情報通信によるデータ更新で、リアルタイムで把握できるため、販促の効率化が図れる。
【0017】
ホテルや駅等のハンガーを利用する荷物預かりで、預かった荷物を受け渡しする際に当該品の照合に時間を有するが、ハンガーに取り付けられた情報機能付き表示板によりスマートホン等の情報端末による照合で瞬時に選定が可能となり業務効率が図れる。
【0018】
ハンガーの表示板または取手に組み込まれた情報は、情報端末に蓄積されることで販売者及び購入者の双方が利用できる。販売者及び購入者は、購入される商品の商品情報と購入者の情報を分析し、同傾向の商品を紹介、提案、確認することが可能で、またその商品と一緒に購入されている関連商品を紹介、提案、確認することが可能となる。
【0019】
ハンガーの表示板または取手に組み込まれた情報は、購入者が購入後にスマートホンや情報端末で蓄積し確認できる。購入した商品情報を利用して、蓄積された商品を組み合わせることで、季節ごとのコーディネートを販売者からの提案を受けたり、自ら楽しむことが容易に可能となり、生活の質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】表示板型の本発明の正面図である。
図2】取手型の本発明の正面図である。
図3】表示板型のキューアールコード表示例の参考図。
図4】表示板差し込み型の本発明の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図1図2とともに具体的に説明する。
【0022】
通常、洋服ハンガーはハンガー掛け用の棒などに吊るすフック部5があるが、このフックを形成する支柱6に、上述の表示板2、または取手を一体化、または取り外し可能な形態にて取り付ける。
【0023】
図1に示す表示板2は、電子機器との無線アクセスが可能な機能を組み込むが、取手3の場合も同じく電子機器を組み込ませて機能させても同じ効果が得られる。
【0024】
表示板2の情報表示部4にはキューアールコードあるいはバーコードを表示して映像動画、画像の管理もできるようにする。
【0025】
取手3は先に述べたように、デザイン的な展示形態ができるように色彩や模様を施すことができるが、同一色でもよく、洋服を掛けたまま、この取手3を握って、ハンガー掛けの棒への着脱を容易とする。
【0026】
ハンガーの一部分に穴をあけ、その穴に各種情報を組み込んだ表示板を差し込めるようにした洋服ハンガー。表示板には、バーコード、ロゴマーク、ICチップ、価格表、サイズ広告等の各種情報を付加する。
【実施例0027】
表示板3の内部に、製品管理に関する各種情報を、無線アクセス可能な電子チップを組み込む。
【0028】
表示板3の表面に、動画、画像または視覚的に管理できる情報を記載させる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明の情報管理機能を活用することにより、販売促進の向上、製品管理の正確な効率化が図れる。
【0030】
取手3を設けることで、多くの数の展示状況からの識別を容易とし、通常の取り扱いだけでなく、高所に設置されたハンガーを持つのをサポートするという動作も容易にできる。
【符合の説明】
【0031】
1 ハンガー本体
2 表示板
3 取手
4 情報表示部
5 フック部
6 フック部支柱
図1
図2
図3
図4