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特開2022-42527開閉装置、開閉装置の開閉方法、フランス落とし及びフランス落としの固定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042527
(43)【公開日】2022-03-15
(54)【発明の名称】開閉装置、開閉装置の開閉方法、フランス落とし及びフランス落としの固定方法
(51)【国際特許分類】
   E05C 1/04 20060101AFI20220308BHJP
   E05B 15/02 20060101ALI20220308BHJP
   E06B 7/16 20060101ALI20220308BHJP
   E06B 7/22 20060101ALI20220308BHJP
【FI】
E05C1/04 G
E05C1/04 D
E05B15/02 C
E06B7/16 C
E06B7/22 F
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020147934
(22)【出願日】2020-09-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-01-06
(71)【出願人】
【識別番号】394018661
【氏名又は名称】東西工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】杉 山 友 紀
【テーマコード(参考)】
2E036
【Fターム(参考)】
2E036AA02
2E036BA00
2E036CA01
2E036DA02
2E036EB02
2E036HB15
2E036HC06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】機密性の高いものに適用できる開閉装置を提供する。
【解決手段】開閉装置は、子扉体3に回動自在な係止棒部材6を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材6の落とし込みによって子扉体3を固定するフランス落としであり、係止棒部材6は、先端部に断面L字形状の切欠部63が形成され、前記切欠部63の面は、係止棒部材6の長手方向に平行な第1の面Xと、係止棒部材6の長手方向に直角な第2の面Yとを有し、係止穴は、子扉体3の内壁面31と平行な第3の面71を有し、係止穴に係止棒部材6の落とし込みによって、第1の面Xを係止穴内に位置させ、係止棒部材6を回動させて、係止棒部材6の断面円の外周を係止穴の内壁31に当接させて、子扉体3を係止穴の側へ移動させ、子扉体3に設けたパッキンPを開口部1の縁部に押し当て、パッキンPをつぶし変形させて子扉体3を開口部1の縁部に密着させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を親扉体と子扉体で開閉する開閉装置であって、
前記子扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって前記子扉体を固定するフランス落としであり、
前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、
前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、
前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、
前記係止穴は、前記子扉体の固定時の前記子扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を開口部の縁部に密着させるか、

又は、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を前記開口部の縁部に密着させる

ことを特徴とする開閉装置。
【請求項2】
開口部を親扉体と子扉体で開閉する開閉装置の開閉方法であって、
前記子扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって前記子扉体を固定するフランス落としであり、
前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、
前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、
前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、
前記係止穴は、前記子扉体の固定時の前記子扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を開口部の縁部に密着させるか、

又は、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を前記開口部の縁部に密着させる

ことを特徴とする開閉装置の開閉方法。
【請求項3】
扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって扉を固定するフランス落としにおいて、
前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、
前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、
前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、
前記係止穴は、前記扉体の固定時の前記扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を開口部の縁部に密着させるか、

又は、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を前記開口部の縁部に密着させる

ことを特徴とするフランス落とし。
【請求項4】
扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって扉を固定するフランス落としの固定方法において、
前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、
前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、
前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、
前記係止穴は、前記扉体の固定時の前記扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を開口部の縁部に密着させるか、

又は、

前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を前記開口部の縁部に密着させる

ことを特徴とするフランス落としの固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉装置、開閉装置の開閉方法、フランス落とし及びフランス落としの固定方法に係り、特に、機密性の高いものに適用できる開閉装置、開閉装置の開閉方法、フランス落とし及びフランス落としの固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
親子ドアの子扉を固定するフランス落としがある(特許文献1 )。このフランス落としにあっては、ロット棒の先端部の断面とほぼ同様形状の嵌合凹所を有する固定部材を軟質弾性材で形成して、この固定部材を係合壷に嵌入し、ロッド棒の先端を係合壷に固定部材を介して着脱自在に対向させてなるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭51-28151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記フランス落としにあっては、親扉と子扉との密着性については配慮されているものの、子扉と開口部の縁部との密着性については配慮されておらず、機密性の高いものには適用できないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた開閉装置、開閉装置の開閉方法、フランス落とし及びフランス落としの固定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の開閉装置は、開口部を親扉体と子扉体で開閉する開閉装置であって、前記子扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって前記子扉体を固定するフランス落としであり、前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、前記係止穴は、前記子扉体の固定時の前記子扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を開口部の縁部に密着させるか、又は、前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を前記開口部の縁部に密着させるものである。
【0007】
また、請求項2記載の開閉装置の開閉方法は、開口部を親扉体と子扉体で開閉する開閉装置の開閉方法であって、前記子扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって前記子扉体を固定するフランス落としであり、前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、前記係止穴は、前記子扉体の固定時の前記子扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を開口部の縁部に密着させるか、又は、前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記子扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記子扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記子扉体を前記開口部の縁部に密着させるものである。
【0008】
また、請求項3記載のフランス落としは、扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって扉を固定するフランス落としにおいて、前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、前記係止穴は、前記扉体の固定時の前記扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を開口部の縁部に密着させるか、又は、前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を前記開口部の縁部に密着させるものである。
【0009】
また、請求項4記載のフランス落としの固定方法は、扉体に回動自在な係止棒部材を昇降可能に配置し、固定側(床面側)に設けた係止穴に該係止棒部材の落とし込みによって扉を固定するフランス落としの固定方法において、前記係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成され、前記断面L字形状の切欠部の面は、前記係止棒部材の長手方向に平行な第1の面と、前記係止棒部材の長手方向に直交で、前記第1の面に直角な第2の面とを有し、前記係止穴は、前記扉体の固定時の前記扉体の内壁面と平行な第3の面を有し、前記係止棒部材の落とし込みによって前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、前記係止棒部材の回動により、前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接させ、前記係止棒部材のさらなる回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けたパッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を開口部の縁部に密着させるか、又は、前記係止棒部材の落とし込みによって前記係止棒部材の断面円の外周を前記係止穴の内壁に当接しながら前記第1の面を前記係止穴内に位置させ、その後、前記係止棒部材の回動により、前記扉体を前記係止穴の側へ移動させ、前記扉体に設けた前記パッキンを前記開口部の縁部に押し当て、前記パッキンをつぶし変形させて前記扉体を前記開口部の縁部に密着させるものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の開閉装置によれば、係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成されているため、先端部が断面円のものに比べ、係止棒部材の係止穴への落とし込みがスムーズであり、
しかも、係止棒部材の落とし込みによって第1の面を係止穴内に位置させ、係止棒部材の回動により、係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接させ、係止棒部材のさらなる回動により、子扉体を係止穴の側へ移動させ、子扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて子扉体を開口部の縁部に密着させることができる(又は、係止棒部材の落とし込みによって係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接しながら第1の面を係止穴内に位置させ、その後、係止棒部材の回動により、子扉体を係止穴の側へ移動させ、子扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて子扉体開口部の縁部に密着させることができる。)。
【0011】
また、請求項2記載の開閉装置の開閉方法によれば、係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成されているため、先端部が断面円のものに比べ、係止棒部材の係止穴への落とし込みがスムーズであり、
しかも、係止棒部材の落とし込みによって第1の面を係止穴内に位置させ、係止棒部材の回動により、係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接させ、係止棒部材のさらなる回動により、子扉体を係止穴の側へ移動させ、子扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて子扉体を開口部の縁部に密着させることができる(又は、係止棒部材の落とし込みによって係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接しながら第1の面を係止穴内に位置させ、その後、係止棒部材の回動により、子扉体を係止穴の側へ移動させ、子扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて子扉体開口部の縁部に密着させることができる。)。
【0012】
また、請求項3記載のフランス落としによれば、係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成されているため、先端部が断面円のものに比べ、係止棒部材の係止穴への落とし込みがスムーズであり、
しかも、係止棒部材の落とし込みによって第1の面を係止穴内に位置させ、係止棒部材の回動により、係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接させ、係止棒部材のさらなる回動により、扉体を係止穴の側へ移動させ、扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて扉体を開口部の縁部に密着させることができる(又は、係止棒部材の落とし込みによって係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接しながら第1の面を係止穴内に位置させ、その後、係止棒部材の回動により、扉体を係止穴の側へ移動させ、扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて扉体の開口部の縁部に密着させることができる。)。
【0013】
また、請求項4記載のフランス落としの固定方法によれば、係止棒部材は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部が形成されているため、先端部が断面円のものに比べ、係止棒部材の係止穴への落とし込みがスムーズであり、
しかも、係止棒部材の落とし込みによって第1の面を係止穴内に位置させ、係止棒部材の回動により、係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接させ、係止棒部材のさらなる回動により、扉体を係止穴の側へ移動させ、扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて扉体を開口部の縁部に密着させることができる(又は、係止棒部材の落とし込みによって係止棒部材の断面円の外周を係止穴の内壁に当接しながら第1の面を係止穴内に位置させ、その後、係止棒部材の回動により、扉体を係止穴の側へ移動させ、扉体に設けたパッキンを開口部の縁部に押し当て、パッキンをつぶし変形させて扉体の開口部の縁部に密着させることができる。)。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の一実施例の開閉装置の概略的正面図である。
図2図2は、図1の概略的平面図である。
図3図3は、図1の要部の概略的断面図で、固定前の状態を示している。
図4図4は、図3の係止棒部材を下げた状態を示す概略的断面図である。
図5図5は、図4の係止棒部材を回動してロック完了した状態を示す概略的断面図である。
図6図6は、図3の係止棒部材の先端部と係止穴との関係を示す概略的平面図である。
図7図7は、図4の係止棒部材の先端部と係止穴との関係を示す概略的平面図である。
図8図8は、図5の係止棒部材の先端部と係止穴との関係を示す概略的平面図である。
図9図9は、図3の係止穴の概略的平面図である。
図10図10は、図1のフランス落としの実施品を撮影した写真である。
図11図11は、図1のフランス落としの実施品で、図4に対応する状態を撮影した写真である。
図12図12は、図1のフランス落としの実施品で、図11の左側面側から撮影した写真である。
図13図13は、図1のフランス落としの実施品で、図5に対応する状態を撮影した写真である。
図14図14は、図1のフランス落としの実施品で、図13の左側面側から撮影した写真である。
図15図15は、図1のフランス落としの実施品で、図10の係止棒部材の先端部に係止する係止穴を撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施例の開閉装置、開閉装置の開閉方法、フランス落とし及びフランス落としの固定方法を図面(図1乃至図15)を参照して説明する。
【0016】
図1に示すKは開閉装置で、開閉装置Kは、開口部1(図2)を親扉体2と子扉体3で開閉するものである。
図3に示す4は、扉体(例えば、子扉体3)を固定するフランス落としで、フランス落とし4が、取り付け金具5を介して、ネジ等で子扉体3の表面に取り付けられている。
【0017】
取り付け金具5には、子扉体3に回動自在な係止棒部材6を昇降可能に配置されている。フランス落とし4は、固定側(床面側)に設けた係止穴7に係止棒部材6の落とし込みによって子扉体3を固定するものである。
【0018】
取り付け金具5には、係止棒部材6を昇降可能に案内する第1のガイド部51、第2のガイド部52を有し、第1のガイド部51には、係止棒部材6の握り棒61を係止させる第1のストッパー部S1と第2のストッパー部S2とを備えている。
【0019】
また、係止棒部材6の外周であって、第1のストッパー部S1と第2のストッパー部S2との間にスプリング62が設けられ、スプリング62は、係止棒部材6に取り付けられたピン63と第2のストッパー部S2との間に位置している。
フランス落とし4を使用しないときには、握り棒61が第1のストッパー部S1に係止(図3及び図10)し、フランス落とし4を使用したきには、握り棒61が第2のストッパー部S2に係止(図5図13及び図14)するようになっている。
【0020】
係止棒部材6は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部63が形成されている。前記断面L字形状の切欠部63の面は、係止棒部材6の長手方向に平行な第1の面Xと、係止棒部材6の長手方向に直交で、第1の面Xに直角な第2の面Yとを有している。
係止穴7は、子扉体3の固定時の子扉体3の内壁面31と平行な第3の面71を有している。
そして、図3乃至図8に示すように、係止棒部材6の落とし込みによって第1の面Xを係止穴7内に位置させ(図7)、係止棒部材6を回動させて、係止棒部材6の断面円の外周を係止穴7の内壁に当接させ、係止棒部材6のさらなる回動により、子扉体3を係止穴7の側へ移動(本実施例では、3mm程度移動)させ、子扉体3に設けたパッキンPを開口部1aの縁部に押し当て、パッキンPをつぶし変形させて子扉体3を開口部1の縁部1aに密着させることができる。
【0021】
なお、本実施例では、フランス落とし4を子扉体3に設けたが、本願発明にあっては、これに限らず、フランス落とし4を親扉体2に設けても良いし、また、観音扉でない単一の扉体にも同様に適用することができる。
【0022】
従って、上述した開閉装置K(開閉装置の開閉方法、フランス落とし及びフランス落としの固定方法)によれば、係止棒部材6は、断面が円で、先端部に断面L字形状の切欠部63が形成されているため、先端部が断面円のものに比べ、係止棒部材6の係止穴7への落とし込みがスムーズであり(図3及び図4)、しかも、係止棒部材6の落とし込みによって第1の面Xを係止穴7内に位置させ(図4及び図6)、係止棒部材6の回動により、係止棒部材6の断面円の外周を係止穴7の内壁に当接させ(図7)、係止棒部材6のさらなる回動により、扉体(例えば、子扉体3)を係止穴7の側へ移動(本実施例では、3mm程度移動)させ、扉体(例えば、子扉体3)に設けたパッキンPを開口部1aの縁部に押し当て、パッキンPをつぶし変形させて扉体(例えば、子扉体3)を開口部1aの縁部に密着させることができる(図5及び図8)。図5及び図8においては、係止棒部材6の断面円の外周は係止穴7の内壁(第3の面71)に当接している。
なお、本実施例にあっては、係止棒部材6の落とし込みによって第1の面Xを係止穴7内に位置させ(図4及び図6)、係止棒部材6の回動により、係止棒部材6の断面円の外周を係止穴7の内壁に当接させ(図7)るようにしたが、
本願発明は、これに限らず、係止棒部材6の落とし込みによって係止棒部材6の断面円の外周を係止穴7の内壁に当接しながら第1の面Xを係止穴7内に位置させ、その後、係止棒部材6の回動により、扉体(例えば、子扉体3)を係止穴7の側へ移動させ、扉体(例えば、子扉体3)に設けたパッキンPを開口部1aの縁部に押し当て、パッキンPをつぶし変形させて扉体(例えば、子扉体3)を開口部1aの縁部に密着させるようにしても良い。
【符号の説明】
【0023】
K 開閉装置
P パッキン
X 第1の面
Y 第2の面
1 開口部
1a 縁部
2 親扉体
3 子扉体
4 フランス落とし
6 係止棒部材
63 切欠部
7 係止穴
71 第3の面
図1
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