(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042653
(43)【公開日】2022-03-15
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/08 20060101AFI20220308BHJP
F21V 21/30 20060101ALI20220308BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20220308BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220308BHJP
【FI】
F21S8/08 500
F21V21/30
F21V23/00 170
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020148139
(22)【出願日】2020-09-03
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000140269
【氏名又は名称】株式会社遠藤照明
(72)【発明者】
【氏名】中山 史教
(72)【発明者】
【氏名】本木 直哉
(72)【発明者】
【氏名】岩本 征也
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】ポールの周囲を照らすだけでなく、ポールから離れた対象物、例えば樹木などを狙って適切に照射することができる照明器具を提供することを目的とする。
【解決手段】筒状の複数のユニット3,5,7が、周方向に回動可能に、筒の長さ方向に積み重ねられた照明器具1であって、前記複数のユニット3,5,7の一つは照明ユニット3であり、前記照明ユニット3は、側面に側面開口部323を有する筐体32と、前記筐体の内部に収容される光源部311とを備え、前記光源部311は、前記側面開口部323から、一部が露出するよう筒の長さ方向に垂直な方向に回動可能である照明器具。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の複数のユニットが、周方向に回動可能に、筒の長さ方向に積み重ねられた照明器具であって、
前記複数のユニットの一つは照明ユニットであり、
前記照明ユニットは、
側面に側面開口部を有する筐体と、
前記筐体の内部に収容される光源部とを備え、
前記光源部は、前記側面開口部から、一部が露出するよう筒の長さ方向に垂直な方向に回動可能である照明器具。
【請求項2】
前記照明ユニットの一方の端部は、透光性を有し、
前記光源部は、前記一方の端部を通じ筒の長さ方向を照射可能である
請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記複数のユニットは、前記照明ユニットとは別の照明ユニットを含み、
前記別の照明ユニットは、側面に設けられた照射窓から光を照射する
請求項1記載の照明器具。
【請求項4】
前記光源部は、回動部を備え、
前記回動部は、筒の中心よりも前記側面開口部側に偏って配置される
請求項1に記載の照明器具。
【請求項5】
前記ユニットの一つは、前記照明ユニットへの送り配線のための端子を備える
請求項1に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従前より、屋外照明の一つとして、樹木等を照射するために上部に発光部を有する柱状のポール灯が普及している。また、特許文献1に、地中に埋設して立設する電源ポールの上部に照明器具を取着できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術では、ポールの周囲を照らすのみであって、ポールから離れた対象物、例えば樹木などを狙って適切に照射することができなかった。
【0005】
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、ポールの周囲を照らすだけでなく、ポールから離れた対象物、例えば樹木などを狙って適切に照射することができる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る様態は、筒状の複数のユニットが、周方向に回動可能に、筒の長さ方向に積み重ねられた照明器具であって、前記複数のユニットの一つは照明ユニットであり、前記照明ユニットは、側面に側面開口部を有する筐体と、前記筐体の内部に収容される光源部とを備え、前記光源部は、前記側面開口部から、一部が露出するよう筒の長さ方向に垂直な方向に回動可能である照明器具であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
上述の構成により、ポールの周囲を照らすだけでなく、同時に、ポールから離れた対象物、例えば樹木等を狙って適切に照射することができる。加えて、一般的な屋外ポール灯と同様の略円筒状の外観により、同じ外観形状を持つ複数の照明器具を連ねて立設したときに、景観上の調和と統一感があり、意匠と景観において見栄えを良くする効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】(a)本発明の第1の実施形態に係る照明器具1の正面図、(b)同斜め右上方から見た斜視図である。
【
図2】(a)本発明の第1の実施形態に係るトップユニット3の正面図、(b)
図2(a)をA-A方向から見た断面図、(c)斜め右上方から見た斜視図、(d)スポットライト部31を160°に傾斜させたときの斜め右上方向から見た斜視図である。
【
図3】(a)本発明の第1の実施形態に係る中間ユニット5の正面図、(b)
図3(a)をA-A方向から見た断面図、(c)斜め右上方から見た斜視図である。
【
図4】(a)本発明の第一実施形態に係るトップユニット3と中間ユニット5との摺接篏合部分の断面を示す模式図、(b)中間ユニット5とベースユニット7との摺接篏合部分の断面を示す模式図である。
【
図5】(a)本発明の第1実施形態に係るトップユニット3と中間ユニット5との摺接篏合部分の外観を示す模式図、(b)中間ユニット5とベースユニット7との摺接篏合部分の外観を示す模式図である。
【
図6】本発明の第一実施形態に係るトップユニット3と中間ユニット5とベースユニット7との電気的接続を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<1.第1の実施形態>
<1.1.概要>
以下、本発明の第1の実施形態に係る照明器具について図面を参照しながら説明する。なお、ここでは、ユニットの一例としての照明ユニット、ベースユニットについて説明し、さらに、照明ユニットの一例としてのトップユニット、中間ユニットについて説明する。
【0010】
本発明の第1実施形態に係る照明器具1は、金属製で円筒状の屋外用ポール灯であり、地面などに設置される照明器具である。照明器具1は、
図1(a)に示すように、地面に設置される際には、GL(地面)より下方が地中に埋設され施工される。また、同図に示すように、照明器具1は、上方より、トップユニット3、中間ユニット5、及びベースユニット7の順序で積み重ねて構成される。
【0011】
トップユニット3と中間ユニット5は、照明機能を備えている。ベースユニット7は、電源配線を収容し、GLより下方が地中に埋設されることで、照明器具1全体が地面に立設する。
【0012】
トップユニット3と中間ユニット5は、ベースユニット7に対して、円筒の垂直中心軸を基準に周方向に回転可能である。また、各ユニットは分離可能である。
【0013】
なお、第1の実施形態では、中間ユニット5は1台としたが2台以上でもよいし、挿入しなくてもよい。また、形状は、円筒に限るものではなく、多角筒でもよい。
【0014】
<1.2.トップユニット>
図2(a)に示すように、トップユニット3は、略円筒状の外観を備え、照明機能を有したスポットライト部31とカバー部32を備える。スポットライト部31は、カバー部32の内側に収容される。
【0015】
<1.2.1.カバー部>
カバー部32は、
図2(b)及び
図2(c)に示すように、側面開口部323を有した筐体としての円筒部321、スポットライト部31を固定する台座部324を備え、上端(端部の上方)は着脱可能な透光板322を備える。
【0016】
カバー部32は、スポットライト部31を固定し、物理的に保護し、中間ユニット5と篏合接続すると同時に、一般的な屋外ポール灯と同様の略円筒状の外観により、同じ外観形状を持つ複数の照明器具1を連ねて立設したときに、景観上の調和と統一感があり、意匠と景観において見栄えを良くする効果を持つ。
【0017】
第1の実施形態では、カバー部32の上端断面部325は、
図2(b)に示すように、水平面に対して10°傾斜しているが、水平でも良い。
【0018】
円筒部321の上端(端部の上方)は、透光板322の有無に関わらず、透光性を有しているため、光を上方に照射することができる。透光板322のフィルター特性は任意である。
【0019】
<1.2.2.スポットライト部>
スポットライト部31は、
図2(b)及び
図2(c)に示すように、円筒状の筐体311に、光源314、ソケット315、電源配線38d、回動部312、及び透光カバー317を備える光源部である。
【0020】
光源314は、口金を有する電球型LEDランプであり、ソケット固定部316に固定されたソケット315に篏合して固定される。
【0021】
ソケット315から出た電源配線38dは、回動部312の内部の空間を介して、台座部324の下方に出ている。
【0022】
透光カバー317は、ガラス等の透光性のある透光カバーであり、フィルター特性は任意である。スポットライト部31は、水密性を備え、光源314は、主に水気の侵入から保護されている。
【0023】
図2(c)及び
図2(d)に示すように、スポットライト部31は、光軸が垂直上方向を基準として、側面開口部323に向かって、支点313を軸にして0°~160°の範囲で円筒の長さ方向に垂直な方向に回動することができる。ここで、支点313の回転軸は円筒の長さ方向に垂直な方向である。
図2(c)は、0°、すなわち回動していない状態を示し、
図2(d)は、160°回動したときの状態を示している。
【0024】
回動部312は、カバー部32の台座部324の垂直中心軸の位置から側面開口部323の方向に偏って配置されており、スポットライト部31の回動の範囲を広げることを可能としている。この回動部312の位置は、これに限るものではなく、例えば台座部324の中央部に配置するなど変更可能である。
【0025】
また、トップユニット3は、ベースユニット7に対して、垂直中心軸を基準に周方向に回動可能である。これら2方向の回動により、スポットライト部31は可動範囲内で自在に照射方向を変更することができ、樹木などの対象物を効果的に照射することができる。
【0026】
<1.3.中間ユニット>
中間ユニット5は、トップユニット3、ベースユニット7と同径のユニットであり、トップユニット3とベースユニット7の間に挿入される。
【0027】
図3(a)に示すように中間ユニット5は、照射窓51を有する円筒部52を備える。円筒部52の内部には、光源53、反射板54、電源ユニット55、上方電源配線58u、及び下方電源配線58dが収容されている。
【0028】
光源53を点灯させる電源は、下方電源配線58dと電源ユニット55を介して外部から供給される。上方電源配線58uは、トップユニット3へ電源を供給する送り配線として使用される。
【0029】
中間ユニット5は、トップユニット3と同様に、ベースユニット7に対して垂直中心軸を基準に周方向に回転可動し、照射する方向を、回転可動の範囲内で調整することができる。
【0030】
中間ユニット5は、光源53と反射板54の働きによって、照射窓51を通して、光を地面に照射するように設定されている。なお、照射窓51は、円筒部52の側面の相対する位置に2か所設けてあるが、1か所設けることとしてもよいし、3か所以上設けてもよい。
【0031】
<1.4.ベースユニット>
図1(b)に示すように、ベースユニット7は、円筒状の筐体72と、2本のねかせ棒73を備える。筐体72には、2つの電源用穴71が設けられている。
【0032】
電源用穴71は、ベースユニット7内に電源配線を引き込む際に使用される。ねかせ棒73は、ベースユニット7が地面に立設したときに傾かないよう固定する機能を備える。
【0033】
ベースユニット7は、中間ユニット5及びトップユニット3へ電源を供給するために、電源配線を通すためのユニットであり、トップユニット3、中間ユニット5の下方に配され、地面に固定設置される。
【0034】
<1.5.ユニットの連結(組立)>
<1.5.1.機構的連結>
図4(b)は、中間ユニット5とベースユニット7との摺接篏合部分の断面を示す模式図である。また、
図5(b)は、中間ユニット5とベースユニット7との摺接篏合部分の外観を示す模式図である。
【0035】
図4(b)に示すように、ベースユニット7の上端である篏合上部72uは、ベースユニット7における他の部分の外径よりも、径が小さく篏合凸形状になるよう加工されており、固定用溝72mが設けられている。
【0036】
一方、
図5(b)に示すように、中間ユニット5の下端である篏合下部52dは、2か所の固定用ビス穴52aが設けられており、固定用ビス穴52aには固定用ビスが螺号される。中間ユニット5の篏合下部52dは、ベースユニット7の篏合上部72uと摺接篏合する。
【0037】
摺接篏合しただけでは、中間ユニット5は、ベースユニット7に対して垂直中心軸を基準に周方向に回動するが固定されていない。中間ユニット5を固定するために、中間ユニット5の位置を決めた後、2か所の固定用ビス穴52aに固定用ビスを通して、ちょうど篏合上部72uの固定用溝72mに固定用ビスのねじ部が収まるように抑え込む。これにより、中間ユニット5がベースユニット7から脱落、あるいは回転しないように固定される。
【0038】
図4(a)は、トップユニット3と中間ユニット5との摺接篏合部分の断面を示す模式図である。また、
図5(a)は、トップユニット3と中間ユニット5との摺接篏合部分の外観を示す模式図である。
【0039】
図4(a)に示すように、中間ユニット5の上端である篏合上部52uは、中間ユニット7の他の部分の外径よりも、径が小さく篏合凸形状になるよう加工されており、固定用溝52mが設けられている。
【0040】
一方、
図5(a)に示すように、トップユニット3の下端である篏合下部32dは、2か所の固定用ビス穴32aが設けられており、固定用ビス穴32aには固定用ビスが螺号される。トップユニット3の篏合下部32dは、中間ユニット5の篏合上部52uと摺接篏合する。
【0041】
摺接篏合しただけでは、トップユニット3は、中間ユニット5に対して垂直中心軸を基準に周方向に回動するが固定されていない。トップユニット3を固定するために、トップユニット5の位置を決めた後、2か所の固定用ビス穴32aに固定用ビスを通して、ちょうど篏合上部52uの固定用溝52mに固定用ビスのねじ部が収まるように抑え込む。これにより、トップユニット3が中間ユニット5から脱落、あるいは回転しないように固定される。
【0042】
照明器具1は、トップユニット3、中間ユニット5及びベースユニット7の各ユニットにおける嵌合上部の構造を同一にし、また、嵌合下部の構造を同一にすることで、トップユニット3とベースユニット7の間に中間ユニット5を自在に換装することができ、異なった配光を持つ照明器具のバリエーションを提供できる。
【0043】
<1.5.2.電気的接続>
図6に示すように、トップユニット3は、下方電源配線38dを備える。下方電源配線38dは、電源線38dlとアース線38deを備え、これらの先端には防水コネクタ38dcが接続されている。
【0044】
中間ユニット5は、下方電源配線58dと上方電源配線58uを備える。下方電源配線58dは、電源線58dlとアース線58deを備え、これらの先端には防水コネクタ58dcが接続されている。一方、上方電源配線58uは、電源線58ulとアース線58ueを備え、これらの先端には防水コネクタ58ucが接続されている。
【0045】
中間ユニット5の上方電源配線58uは、中間ユニット5からトップユニット3への送り配線である。トップユニット3と中間ユニット5の電気的接続のために、防水コネクタ38dcと防水コネクタ58ucとが接続される。
【0046】
中間ユニット5の下方電源配線58dは、ベースユニット7の電源用穴71より引き込んだ電源配線に接続される。
【0047】
このように電気的接続に防水コネクタを使用することで、施工は簡素化され、施工時間が短縮できる。なお、電源供給の方法は、防水コネクタなどによるコネクタ接続でもよいし、口出し線での直接接続でもよい。
【0048】
<2.変形例>
第1の実施形態では、トップユニット3にスポットライトを備えた照明ユニット、中間ユニット5に地面を照射する照明ユニット、ベースユニット7は埋込みタイプ、そして外観は円筒形状を用いていたが、これらは一例であり、各々のユニットは変更することが可能である。以下に例を挙げて説明する。
【0049】
<2.1.ベースユニット>
第1の実施形態では、ベースユニット7は、埋込による設置に対応した埋込タイプを用いていたが、これに限らず地面に立設できる形態であれば足りる。例えば、地面に直付けする直付タイプ、スパイクによる固定、埋込結線ボックスであってもよい。
【0050】
<2.2.中間ユニット>
第1の実施形態では、中間ユニット5は、地面を照射する機能を有する照明ユニットの例を示したが、これに限らず、断面の外形形状がベースユニット7と同じであれば足りる。
例えば、照明ユニットであれば、照射する方向、光源の数は任意であって、地面を照射するウォッシュ配光の他、仰角配光、全周拡散配光であってもよい。
【0051】
このとき、中間ユニットに使用される照明ユニットは、トップユニット3で用いられたカバー部に側面開口部を備え、スポットライト部が回動する構造を備えたものであってもよい。
【0052】
また、中間ユニットは、照明以外の機能を有する機能ユニットであってもよい。機能ユニットは、一例として、無線ユニット、センサーユニット、分岐ボックスユニット、コンセントボックスユニットなどである。
【0053】
さらに、中間ユニット5は、照明ユニット、機能ユニットなどの電気的機能を有さないスペーサーユニットであってもよい。スペーサーユニットは、その高さに応じて、照明器具1の全高を変更することができる。
【0054】
これらの各ユニットを中間ユニットとして換装、あるいは複数台挿入することができる。
【0055】
<2.3.トップユニット>
第1の実施形態では、トップユニット3の光源部は回動部の垂直方向の回動により、円筒形状の筐体の外部に露出していたが、これに限らず、光源部が可動し円筒形状の筐体の外部に露出すれば足りる。たとえば、台座部に対し回動部を水平回動することとしてもよいし、ボールジョイントにより可動できることとしてもよい。このとき、回動部は、台座部に固定されていたが、筐体内部に固定されていれば足りる。たとえば、筐体側面に固定してもよい。
【0056】
また、光源は、電球型LEDランプを用いたが、これに限らず、光源機能があれば足りる。例えば、口金を有さないLEDジュール、有機ELであってもよい。
【0057】
<2.4.各ユニット共通>
第1の実施形態では、外観は円筒形状を用いていたが、これに限らず、筒状であれば足りる。例えば、八角形などの多角筒形状であってもよい。
【0058】
<3.発明の抽出>
以下、更に本発明の一実施形態としての照明器具の構成及びその変形例と効果について説明する。
【0059】
(1)本発明の一実施形態に係る照明器具は、筒状の複数のユニットが、周方向に回動可能に、筒の長さ方向に積み重ねられた照明器具であって、前記複数のユニットの一つは照明ユニットであり、前記照明ユニットは、側面に側面開口部を有する筐体と、前記筐体の内部に収容される光源部とを備え、前記光源部は、前記側面開口部から、一部が露出するよう筒の長さ方向に垂直な方向に回動可能である。
【0060】
この構成によれば、ポールから離れた対象物、例えば樹木等を狙って適切に照射することができる。加えて、一般的な屋外ポール灯と同様の略円筒状の外観により、同じ外観形状を持つ複数の照明器具を連ねて立設したときに、景観上の調和と統一感があり、意匠と景観において見栄えを良くする効果を持つことができる。
【0061】
(2)また、前記照明ユニットの一方の端部は、透光性を有し、前記光源部は、前記一方の端部を通じ筒の長さ方向を照射可能であることとしてもよい。
【0062】
この構成によれば、ポールの上方にある対象物を適切に照射することができる。
【0063】
(3)前記複数のユニットは、前記照明ユニットとは別の照明ユニットを含み、前記別の照明ユニットは、側面に設けられた照射窓から光を照射することとしてもよい。
【0064】
この構成によれば、ポールから離れた対象物を照射すると同時に、ポールの周囲を照射することができる。
【0065】
(4)前記光源部は、回動部を備え、前記回動部は、筒の中心よりも前記側面開口部側に偏って配置されるとしてもよい。
【0066】
この構成によれば、光源部の可動範囲が拡大することで、より広い範囲の対象物を照射することができる。
【0067】
(5)前記ユニットの一つは、前記照明ユニットへの送り配線のための端子を備えることとしてもよい。
【0068】
この構成によれば、複数のユニットを積み重ねたときに、施工時間を短縮することができる。
【0069】
このように、本発明はここで記載していない様々な実施形態等を含むことはもちろんである。したがって、本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0070】
1 照明器具
3 トップユニット
5 中間ユニット
7 ベースユニット
31 スポットライト部
32 カバー部
32a 固定用ビス穴
32d 篏合下部
38d 電源配線
38d 下方電源配線
38dc 防水コネクタ
38de アース線
38dl 電源線
51 照射窓
52 円筒部
52a 固定用ビス穴
52d 篏合下部
52m 固定用溝
52u 篏合上部
53 光源
54 反射板
55 電源ユニット
58d 下方電源配線
58dc 防水コネクタ
58de アース線
58dl 電源線
58u 上方電源配線
58uc 防水コネクタ
58ue アース線
58ul 電源線
71 電源用穴
72 筐体
72m 固定用溝
72u 篏合上部
73 ねかせ棒
311 筐体
312 回動部
313 支点
314 光源
315 ソケット
316 ソケット固定部
317 透光カバー
321 円筒部
322 透光板
323 側面開口部
324 台座部
325 上端断面部