(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042804
(43)【公開日】2022-03-15
(54)【発明の名称】文書作成システム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20220308BHJP
G06F 40/151 20200101ALI20220308BHJP
G06F 40/186 20200101ALI20220308BHJP
G06F 16/33 20190101ALI20220308BHJP
【FI】
G06F40/166
G06F40/151
G06F40/186
G06F16/33
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020148404
(22)【出願日】2020-09-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】502351659
【氏名又は名称】株式会社医療情報技術研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100196760
【弁理士】
【氏名又は名称】大野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】姫野 信吉
【テーマコード(参考)】
5B109
5B175
【Fターム(参考)】
5B109ND01
5B109QA12
5B109TA11
5B109TB03
5B175DA01
5B175GB02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】文書の作成に用いるキーワードごとに表記と属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成しておき、人間にとって読みやすいテキストの中にキーワードオブジェクトを埋め込むことで、表記の揺らぎやキーワードの記載漏れの無い、かつ人間にとって読みやすい文書を作成する文書作成システムを提供する。
【解決手段】文書作成システムは、キーワードごとに、当該キーワードの表記ラベルと属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成し管理するキーワードオブジェクト管理手段を有し、テキストの任意の位置に、キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトを配置するキーワードオブジェクト配置手段、キーワードオブジェクトに属性値を入力するキーワードオブジェクト属性値入力手段、作成されたキーワードオブジェクト配置文書を記録、読み出すキーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段を備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書の作成において、文書の趣旨を構成するキーワード群について、
各々のキーワードごとに、当該キーワードの表記ラベルと属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成し管理するキーワードオブジェクト管理手段を有し、
文書のテキストを入力するテキスト入力手段と、
前記テキストの任意の位置に、前記キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトを配置するキーワードオブジェクト配置手段、
キーワードオブジェクトに属性値を入力するキーワードオブジェクト属性値入力手段、
作成されたキーワードオブジェクト配置文書を記録、読み出すキーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段を備えたことを特徴とする文書作成システム。
【請求項2】
前記キーワード属性値入力手段は、制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択、のいずれかの手法を含むことを特徴とする請求項1記載の文書作成システム。
【請求項3】
前記キーワードオブジェクト配置手段は、
キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトをテキスト内の任意の位置にドラグ&ドロップする、
カーソルで指定されたテキスト内の位置に挿入するキーワードオブジェクトをキーワードオブジェクト管理手段内のリストから選択する、
テキスト入力の際に入力されたキーワードをキーワードオブジェクト管理手段から検索し、該当するキーワードオブジェクトを挿入する、
キーワードオブジェクトを含む定型文を読み出して指定位置に挿入する、のいずれかの手法を含むことを特徴とする請求項1ないし2いずれか記載の文書作成システム。
【請求項4】
前記キーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段は、プレーンテキスト化手段、プレーンテキスト再オブジェクト化手段を併せて備えたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の文書作成システム。
【請求項5】
複数の前記キーワードオブジェクト配置文書からなる案件文書群において、
前記キーワードオブジェクト管理手段は、前記キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力された個々の属性値を記録するキーワードオブジェクト属性値記録手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の文書作成システム。
【請求項6】
前記キーワード属性値入力手段は、前記制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択に加え、前記キーワードオブジェクト属性値記録手段で記録されている同一文書ないし他の文書内のキーワードオブジェクト属性値を参照するキーワードオブジェクト属性値参照手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の文書作成システム。
【請求項7】
前記キーワードオブジェクト属性値参照手段は、参照された属性値を用いた演算を行う、キーワードオブジェクト参照属性値演算手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の文書作成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーワードを用いた文書を効率的に作成するキーワードオブジェクトを用いた文書作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書には、文書の地の分にあたる文字列、テキストと、内容を説明、例証するための図表などの組み合わせが必要になる。図表などに関しては、単なるテキスト入力と異なり、書式やファイルとの入出力などの形式をあらかじめ定めておく必要がある。
従って、図表に関しては、テキスト入力と異なる作成や位置合わせ、表示のためのソフトウェアが必要である。
図表を汎用的に扱うためには、データや書式、表示のやり方などをオブジェクトとして一体化することが有用である。
この出願に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-273314
【特許文献2】特開平02-148250
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウェブ上の記録や処理能力の向上に伴い、いわゆるビッグデータを使ってAIなどに役立てようとする動きが盛んとなってきている。
ブログやカルテなどの文書類を大量に集積して、傾向を探ったり、隠れていた相関関係を見つけたりして、医療の診断/治療や営業手法を改良しようとする試みがなされている。
しかしながら、実際に集積した文書類を解析しようとすると、「大変、かなり、やや、など等」といった明確な定義の無い曖昧な表記の揺らぎがあり、また、文書によって、解析に必要なキーワードが未記載であったりして、解析に支障をきたす場合が多い。
このような非構造化文書と呼ばれる文書群には、図表などをオブジェクト化しただけでは効果がなく、もう少し粒度の小さいオブジェクト化が必要である。
キーワードをリスト化してチェックを入れさせる方法も試みられている。
確かにキーワードの記載漏れは激減するが、チェックリストだけの文書は極めて読みづらいことが知られている。後で当該文書を見ても、一瞥しただけでは文意が把握できず、文頭から文尾までチェックリストを丹念に見直して初めて文意を理解できる。
即ち、チェックリストだけの文書は、処理する機械には優しいが、作業する人間には優しくない。
【0005】
本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、文書の作成に用いるキーワードごとに表記と属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成しておき、人間にとって読みやすいテキストの中にキーワードオブジェクトを埋め込むことで、表記の揺らぎやキーワードの記載漏れの無い、かつ人間にとって読みやすい文書を作成する文書作成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための手段として請求項1記載の文書作成システムでは、文書の作成において、文書の趣旨を構成するキーワード群について、
各々のキーワードごとに、当該キーワードの表記ラベルと属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成し管理するキーワードオブジェクト管理手段を有し、
文書のテキストを入力するテキスト入力手段と、
前記テキストの任意の位置に、前記キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトを配置するキーワードオブジェクト配置手段、
キーワードオブジェクトに属性値を入力するキーワードオブジェクト属性値入力手段、
作成されたキーワードオブジェクト配置文書を記録、読み出すキーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の文書作成システムでは、請求項1記載の文書作成システムにおいて、前記キーワード属性値入力手段は、制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択、のいずれかの手法を含むことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の文書作成システムでは、請求項1ないし2いずれか記載の文書作成システムにおいて、前記キーワードオブジェクト配置手段は、
キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトをテキスト内の任意の位置にドラグ&ドロップする、
カーソルで指定されたテキスト内の位置に挿入するキーワードオブジェクトをキーワードオブジェクト管理手段内のリストから選択する、
テキスト入力の際に入力されたキーワードをキーワードオブジェクト管理手段から検索し、該当するキーワードオブジェクトを挿入する、
キーワードオブジェクトを含む定型文を読み出して指定位置に挿入する、のいずれかの手法を含むことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の文書作成システムでは、請求項1ないし3いずれか記載の文書作成システムにおいて、前記キーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段は、プレーンテキスト化手段、プレーンテキスト再オブジェクト化手段を併せて備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の文書作成システムでは、請求項1ないし4いずれか記載の文書作成システムにおいて、複数の前記キーワードオブジェクト配置文書からなる案件文書群において、
前記キーワードオブジェクト管理手段は、前記キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力された個々の属性値を記録するキーワードオブジェクト属性値記録手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の文書作成システムでは、請求項1ないし5いずれか記載の文書作成システムにおいて、前記キーワード属性値入力手段は、前記制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択に加え、前記キーワードオブジェクト属性値記録手段で記録されている同一文書ないし他の文書内のキーワードオブジェクト属性値を参照するキーワードオブジェクト属性値参照手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の文書作成システムでは、請求項1ないし6いずれか記載の文書作成システムにおいて、前記キーワードオブジェクト属性値参照手段は、参照された属性値を用いた演算を行う、キーワードオブジェクト参照属性値演算手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト管理手段を備えるので、各々のキーワードごとに、当該キーワードの表記ラベルと属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成し管理する。
キーワードオブジェクト配置手段を備えるので、テキストの任意の位置に、前記キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトを配置する。
キーワードオブジェクト属性値入力手段を備えるので、キーワードオブジェクトに属性値を入力する。
キーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段を備えるので、作成されたキーワードオブジェクト配置文書を記録、読み出す。
【0014】
請求項2記載の文書作成システムでは、キーワード属性値入力手段は、制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択、のいずれかの手法を含む。
【0015】
請求項3記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト配置手段は、
キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトをテキスト内の任意の位置にドラグ&ドロップする、
カーソルで指定されたテキスト内の位置に挿入するキーワードオブジェクトをキーワードオブジェクト管理手段内のリストから選択する、
テキスト入力の際に入力されたキーワードをキーワードオブジェクト管理手段から検索し、該当するキーワードオブジェクトを挿入する、
キーワードオブジェクトを含む定型文を読み出して指定位置に挿入する、のいずれかの手法を含む。
【0016】
請求項4記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段は、プレーンテキスト化手段、プレーンテキスト再オブジェクト化手段を併せて備えている。
【0017】
請求項5記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト管理手段は、前記キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力された個々の属性値を記録するキーワードオブジェクト属性値記録手段を備えている。
【0018】
請求項6記載の文書作成システムでは、キーワード属性値入力手段は、前記制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択に加え、前記キーワードオブジェクト属性値記録手段で記録されている同一文書ないし他の文書内のキーワードオブジェクト属性値を参照するキーワードオブジェクト属性値参照手段を備えている。
【0019】
請求項7記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト属性値参照手段は、参照された属性値を用いた演算を行う、キーワードオブジェクト参照属性値演算手段を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】キーワードオブジェクトの様々な類型を示す。
【
図3】キーワードオブジェクト配置手段の例を示す。
【
図4】キーワードオブジェクト配置文書記録読み出しの説明図である。
【
図5】キーワードオブジェクト属性値記録手段を用いた、キーワードオブジェクト属性値参照手段、参照属性演算手段の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明のキーワードオブジェクトの様々な類型を示す。
例1のキーワード「年令」では、制限された値の範囲内での入力の例である。
同義として「年齢」、「Age」、「歳」など等が挙げられている。
同義として標準的な表現である「年令」に統一することで、文書による表現の揺らぎを無くしている。
制御属性において、属性値は数値で0~150の範囲であることを示す。属性値は、キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力された本文書での入力値「67」である。
例2では、制限された選択肢からの選択の例である。キーワードは「性別」、同義は「性」、「Sex」などである。選択肢としては、「男性」、「女性」、LGBTを示す「その他」である。本例での入力された属性値は「男性」である。
例3は、制限のない自由なテキスト入力の例である。キーワードは、「氏名」、同義は「姓名」、「Name」などである。文字列長は特に制限なく、本例での属性値は「山田 太郎」であるが、「寿限無、寿限無…」も許容される。
【0022】
図2は、本発明の全体構成図である。
テキスト入力手段でキーワード以外の他の文が入力される。
キーワードが必要になると、キーワードオブジェクト管理手段に管理されている適切なキーワードオブジェクトを選択し、キーワードオブジェクト配置手段で文中に配置する。
属性値は、それぞれのキーワードオブジェクトで定義されている制御属性に基づいて、キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力される。
作成されたキーワードオブジェクト配置文書は、キーワードオブジェクト配置文書記録管理手段によってファイルなどに記録され、また適宜読みだされる。
なお、図では説明のため、「キーワード:属性値」として下線を引いているが、状況に応じて、「キーワード:」の部分や下線を非表示としても良い。
【0023】
図3は、キーワードオブジェクト配置手段の例を示す。
(a)は、キーワードオブジェクト管理手段の中から目的とするキーワードオブジェクトをマウスなどでハイライトし、キーワードオブジェクト配置文書の目的位置まで、ドラグ&ドロップする方式である。直感的に理解しやすい。
(b)は、キーワードオブジェクト配置文書の目的位置にカーソルを置いたうえで、キーワードオブジェクト管理手段の中から目的とするキーワードオブジェクトを矢印キーなどで選択し、キーワードオブジェクト配置を実行する方式である。マウスを使用しない分、慣れれば短時間で実行できる。
(c)は、テキスト入力手段で「氏名」などのキーワード相当の入力がなされたとき、キーワードオブジェクト管理手段の中を検索し、キーワードオブジェクト候補をリストアップしたのち、目的とするキーワードオブジェクトを選択し、配置を実行する方式である。
前記検索は、入力者のトリガーとなる指示で行っても良いし、自動的に検索を実行しても良い。(a)~(c)の例を挙げたが、これらに限定されるわけではなく、目的とするキーワードオブジェクトをキーワードオブジェクト管理手段の中で指定し、キーワードオブジェクト配置文書の適切な位置に配置できれば良い。
場合によっては、キーワードオブジェクトを含む定型文をキーワードオブジェクト管理手段に登録しておき、必要に応じて読み出して、前記(a)~(c)の方法で指定位置に挿入することも有用である。
【0024】
図4は、キーワードオブジェクト配置文書記録読み出しの説明図である。
キーワードオブジェクト配置文書内のキーワードオブジェクトを保持したまま記録読み出しを行うことで、当該文書の編集が容易に行える。
しかし、キーワードオブジェクト自体は、
図1に示すような同義、制御属性など、入力のための補助データを大量に含んでいるため、当該文書を記録するためのデータ容量が大きなものとなる。
既に確定し、今後編集の必要のない文書に関しては、キーワードオブジェクトを削除し、属性値のみとなった文書を記録する(プレーンテキスト化手段)ことで、記録容量の大幅な削減が可能となる。
万一、再度編集が必要となった際は、プレーンテキスト内のキーワードを、再度オブジェクト化し、キーワードオブジェクト配置文書を復元する機能(プレーンテキスト再オブジェクト手段)を併せて備えることも有用である。
【0025】
図5は、キーワードオブジェクト属性値記録手段を用いた、キーワードオブジェクト属性値参照手段、参照属性演算手段の説明図である。
キーワードオブジェクト配置文書では、それぞれのキーワードオブジェクトにキーワードオブジェクト属性値入力手段を用いて属性値が入力される。
前記入力された属性値は、当該キーワードオブジェクトに局所的に記録されるのみでも充分有用であるが、キーワードオブジェクト管理手段内の当該キーワードオブジェクトにも前記入力された属性値を記録する(キーワードオブジェクト属性値記録手段)ことで、当該キーワードオブジェクト配置文書内のみならず、複数のキーワードオブジェクト配置文書からなる案件の文書間においても前記入力された属性値の参照が可能となる。
図5では、身長、体重のキーワードオブジェクトの属性値を、キーワードオブジェクト管理手段において、当該キーワードオブジェクトに記録している。
これを参照することで、一度入力されたキーワードオブジェクトの属性値を、当該文書内あるいは別の文書からも参照可能となる。
例えば、電子カルテなどで、身長や体重などは様々な文書で入力が必要となるが、ある文書で行われた属性値入力がキーワードオブジェクト属性値記録手段に記録されていれば、キーワードオブジェクト属性値参照手段により必要に応じて他のキーワードオブジェクト配置文書で容易に参照することができるので、何度も当該属性値入力を繰り返す必要がなくなり、入力ミスも根絶される。必要に応じて、複数の案件を通じてのキーワードオブジェクト属性値記録手段も設置し、各々の案件でのキーワードオブジェクト属性値をまとめて記録したり、当該属性の統計データを作成したりすることも有用である。
さらに、図に示すBMIの例では、身長、体重の属性値を参照し、BMIキーワードオブジェクトの制御属性で定義されている演算を実行することにより、自動的にBMIを算出、表示、記録することができる(キーワードオブジェクト参照属性値演算手段)。
【0026】
以上、実施例を説明したが、本発明の具体的な構成は前記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2021-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書の作成において、文書の趣旨を構成するキーワード群について、
各々のキーワードごとに、当該キーワードの表記ラベルと属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成し管理するキーワードオブジェクト管理手段を有し、
文書のテキストを入力するテキスト入力手段と、
前記テキストの任意の位置に、前記キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトを配置するキーワードオブジェクト配置手段、
キーワードオブジェクトに属性値を入力するキーワードオブジェクト属性値入力手段、
作成されたキーワードオブジェクト配置文書を記録、読み出すキーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段を備え、
前記キーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段は、プレーンテキスト化手段、プレーンテキスト再オブジェクト化手段を併せて備えたことを特徴とする文書作成システム。
【請求項2】
前記キーワードオブジェクト属性値入力手段は、制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択、のいずれかの手法を含むことを特徴とする請求項1記載の文書作成システム。
【請求項3】
前記キーワードオブジェクト配置手段は、
キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトをテキスト内の任意の位置にドラグ&ドロップする、
カーソルで指定されたテキスト内の位置に挿入するキーワードオブジェクトをキーワードオブジェクト管理手段内のリストから選択する、
テキスト入力の際に入力されたキーワードをキーワードオブジェクト管理手段から検索し、該当するキーワードオブジェクトを挿入する、
キーワードオブジェクトを含む定型文を読み出して指定位置に挿入する、のいずれかの手法を含むことを特徴とする請求項1ないし2いずれか記載の文書作成システム。
【請求項4】
複数の前記キーワードオブジェクト配置文書からなる案件文書群において、
前記キーワードオブジェクト管理手段は、前記キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力された個々の属性値を記録するキーワードオブジェクト属性値記録手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の文書作成システム。
【請求項5】
キーワードオブジェクト属性値入力手段は、キーワードオブジェクト属性値記録手段で記録されている同一文書ないし他の文書内のキーワードオブジェクト属性値を参照するキーワードオブジェクト属性値参照手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の文書作成システム。
【請求項6】
前記キーワードオブジェクト属性値参照手段は、参照された属性値を用いた演算を行う、キーワードオブジェクト参照属性値演算手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の文書作成システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前記目的を達成するための手段として請求項1記載の文書作成システムでは、文書の作成において、文書の趣旨を構成するキーワード群について、各々のキーワードごとに、当該キーワードの表記ラベルと属性を一体化したキーワードオブジェクトを作成し管理するキーワードオブジェクト管理手段を有し、文書のテキストを入力するテキスト入力手段と、前記テキストの任意の位置に、前記キーワードオブジェクト管理手段で管理されているキーワードオブジェクトを配置するキーワードオブジェクト配置手段、キーワードオブジェクトに属性値を入力するキーワードオブジェクト属性値入力手段、作成されたキーワードオブジェクト配置文書を記録、読み出すキーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段を備え、前記キーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段は、プレーンテキスト化手段、プレーンテキスト再オブジェクト化手段を併せて備えたことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
請求項2記載の文書作成システムでは、請求項1記載の文書作成システムにおいて、前記キーワードオブジェクト属性値入力手段は、制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択、のいずれかの手法を含むことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項4記載の文書作成システムでは、請求項1ないし3いずれか記載の文書作成システムにおいて、複数の前記キーワードオブジェクト配置文書からなる案件文書群において、前記キーワードオブジェクト管理手段は、前記キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力された個々の属性値を記録するキーワードオブジェクト属性値記録手段を備えたことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項5記載の文書作成システムでは、請求項4記載の文書作成システムにおいて、キーワードオブジェクト属性値入力手段は、キーワードオブジェクト属性値記録手段で記録されている同一文書ないし他の文書内のキーワードオブジェクト属性値を参照するキーワードオブジェクト属性値参照手段を備えたことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項6記載の文書作成システムでは、請求項5記載の文書作成システムにおいて、前記キーワードオブジェクト属性値参照手段は、参照された属性値を用いた演算を行う、キーワードオブジェクト参照属性値演算手段を備えたことを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項1記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト配置文書記録読み出し手段は、プレーンテキスト化手段、プレーンテキスト再オブジェクト化手段を併せて備えている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項4記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト管理手段は、前記キーワードオブジェクト属性値入力手段で入力された個々の属性値を記録するキーワードオブジェクト属性値記録手段を備えている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項5記載の文書作成システムでは、キーワード属性値入力手段は、前記制限のない自由なテキスト入力、制限された値の範囲内での入力、制限された選択肢からの選択に加え、前記キーワードオブジェクト属性値記録手段で記録されている同一文書ないし他の文書内のキーワードオブジェクト属性値を参照するキーワードオブジェクト属性値参照手段を備えている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項6記載の文書作成システムでは、キーワードオブジェクト属性値参照手段は、参照された属性値を用いた演算を行う、キーワードオブジェクト参照属性値演算手段を備えている。