(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042910
(43)【公開日】2022-03-15
(54)【発明の名称】ハンギングバスケット
(51)【国際特許分類】
A01G 9/02 20180101AFI20220308BHJP
【FI】
A01G9/02 101W
A01G9/02 101S
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020159079
(22)【出願日】2020-09-03
(71)【出願人】
【識別番号】520368725
【氏名又は名称】山下 活子
(72)【発明者】
【氏名】山下 活子
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327ND01
2B327ND17
2B327NE07
2B327UB03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ハンギングバスケットに植えられた花及び花の周囲を夜間において幻想的に明るく照らすことが出来るハンギングバスケットを提供する。
【解決手段】壁面等に引っ掛ける引っ掛け部を備えたハンギングバスケット1のフレーム部5に太陽電池2と、前記太陽電池2からの給電を蓄電する充電池と、前記充電地からの給電により点灯する照明4を少なくとも備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンギングバスケットに太陽電池と、前記太陽電池からの給電を蓄電する充電池と、前記充電地からの給電により点灯する照明を少なくとも備えたことを特徴とするハンギングバスケット。
【請求項2】
前記太陽電池と、前記照明は、プレート状に形成されており、前記ハンギングバスケットに設けられて前記ハンギングバスケットの形状を維持するフレームの前面であって、前記照明の上方に前記太陽電池を配設した請求項1に記載のハンギングバスケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンギングバスケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示す太陽電池ライトを活用したハンギング鉢プレートは、太陽電池による照明装置を上部に取り付け、鉢プレートを夜間も明るく照らすことが出来る装置は、前記太陽電池からの給電を蓄電する充電池が設けられておらず、太陽電池からの給電が照明装置に届いている時は鉢プレートを照明装置で照らすことが出来るが、夜間は太陽電池からの給電が照明装置に供給されず、鉢プレートを明るく照らすことができないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、ハンギングバスケットに植えられた花及び花の周囲を夜間において幻想的に明るく照らすことが出来るハンギングバスケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のハンギングバスケットは、ハンギングバスケットに太陽電池と、前記太陽電池からの給電を蓄電する充電池と、前記充電地からの給電により点灯する照明を少なくとも備えたことを特徴とする。
又、本発明のハンギングバスケットにあっては、前記太陽電池と、前記照明は、プレート状に形成されており、前記ハンギングバスケットに設けられて前記ハンギングバスケットの形状を維持するフレームの前面であって、前記照明の上方に前記太陽電池を配設しているのが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明のハンギングバスケットは、ハンギングバスケットに太陽電池と、前記太陽電池からの給電を蓄電する充電池と、前記充電地からの給電により点灯する照明を少なくとも備えたことを特徴とするものであるから、ハンギングバスケットを壁面等に引っ掛けるだけで照明によりハンギングバスケットの周囲を照射するという効果がある。
又、請求項2のように、前記太陽電池と、前記照明は、プレート状に形成されており、前記ハンギングバスケットに設けられて前記ハンギングバスケットの形状を維持するフレームの前面であって、前記照明の上方に前記太陽電池を配設しているものは、太陽電池に太陽光を効率よく供給できるという効果があるとともに、照明によりハンギングバスケットの周囲を効率よく照射することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】同上のハンギングバスケットの正面から見た概略図
【
図3】同上のハンギングバスケットの背面から見た概略図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を
図1乃至
図4に基づいて詳説すると、ハンギングバスケット1は、ハンギングバスケット1に太陽電池2と、前記太陽電池2からの給電を蓄電する充電池3と、充電地3からの給電により点灯する照明4を備えている。
【0009】
太陽電池2と、照明4は、プレート状に形成されており、ハンギングバスケット1に設けられてハンギングバスケット1の形状を維持するフレーム5の前面に太陽電池2と、照明4を設けており、照明4の上方に太陽電池2を配設している。
【0010】
太陽電池2は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する電力機器である。主に、太陽光エネルギーを家庭用や産業用の電力として活用する目的で使用される。太陽電池2は、多種多様のものが開発市販されており、使用目的・使用箇所により選択すれば良いものであり、結晶シリコン太陽電池や塗料状のペロブスカイト太陽電池など選択することができ、塗料状のペロブスカイト太陽電池を選択すれば、任意の形状に加工したプレートや可撓性を有するシートを用いて太陽電池にすることも可能である。
【0011】
充電池3は、電池内部の電気を使い果たしても、充電して繰り返し使える電池である。充電池3は、小形で高性能なリチウムイオン電池や全固体電池など多種多様のものが開発市販されており、使用目的・使用箇所により選択すれば良いものである。
【0012】
照明4は、所定時間になると自動的に点灯するか暗くなると自動的に点灯するのが望ましく、EEスイッチを使用することで暗くなれば自動的に照明4を点灯し、明るくなれば自動的に消灯することができるものであり、要求に応じて電気部品や回路を選択すればよいものである。LED照明は、小型で省電力である点望ましいが、高輝度であるため、間接照明となるような工夫が必要である。照明4は、太陽電池2を除くフレーム5の前面全体に設けられていても構わないものである。
【0013】
フレーム5は、緑色の金属線又は合成樹脂材で出来ており太陽電池2、充電池3、照明4はねじなどにて固定されている。フレーム5は、生花であれば水を蓄える保水材や土を収納する収納部6が内部に形成されており、保水材や土が流出しないようにヤシマットが設けられている。
【0014】
フレーム5は、太陽電池2、充電池3、照明4をハンギングバスケット1の最適な位置に固定できるとともに、一般のハンギングバスケット1と同様の形状にして違和感が無いように工夫されたものであり、フレーム5の上端を構成する後辺5aは直線状に形成されており、後辺5aの両端から直交して前方方向に延出された前辺5bは半円形の円弧状に形成されており、後辺5a両端からは半円弧状の垂下辺5cが垂下されており、フレーム5は、幅30センチメートル、高さ15センチメートル、奥行き15センチメートルの1/4球体に形成されている。前辺5bの中央部と垂下辺5cとを連結する第一の連結辺5d、第一の連結辺5dと垂下辺5cとの間で前辺5bと垂下辺5cとが連結される円弧状の第2の連結辺5e、第3の連結辺5f、第4の連結辺5g、第5の連結辺5hが設けられている。更に、前辺5bと第1の連結辺5dと第2の連結辺5eと、第4の連結辺5gとに連結される円弧状の第6の連結辺5iと、前辺5bと第1の連結辺5d、第2の連結辺5e、第3の連結辺5fと、第4の連結辺5g、第5の連結辺5hとに連結される円弧状の第7の連結辺5jが設けられている。第8の連結辺5kは補強用の連結辺である。
【0015】
フレーム5の1/4球体の上部の前辺5bと第6の連結辺5iとで囲まれる領域Xに太陽電池2が配設されていると、太陽光を効率よく吸収して発電することができるものであり、太陽電池2の上端をフレーム5に回動自在に取付けて、太陽電池2が太陽の方向に向くようにして更に効率よく太陽光を吸収して発電することができるようにしても構わないものである。また、フレーム5の1/4球体の中間部の第6の連結辺5iと第7の連結辺5jとで囲まれる領域Yに照明4が配設されていると、照明が下方に向くこととなり、間接照明となるものである。
【0016】
フレーム5を構成する骨材5bと照明4とが重合する第1の重合部7で充電池3と照明4とが電気接続されている。フレーム5を構成する骨材5bと太陽電池2とが重合する第2の重合部8で太陽電池2と充電池3が電気接続されている。
【0017】
ハンギングバスケット1に植設するものが生花の場合は、水を供給する必要があり、自動灌水装置が必要になるが、太陽電池2からの充電池3への給電が始まるときに自動灌水装置を作動させるのが、充電池3の電池容量を考慮しながら照明4への給電を考えると望ましいものである。
【0018】
ハンギングバスケット1に植設するものがフエイクフラワーの場合は、水を供給する必要が無く、簡単に設置できるとともに、メンテナンスも簡単にでき、メンテナンスされる人材が不要となるものであり、博覧会などの大規模な設置においても対応可能な展開が可能なものである。
【符号の説明】
【0019】
1 ハンギングバスケット
2 太陽電池
3 充電池
4 照明
5 フレーム