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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043137
(43)【公開日】2022-03-15
(54)【発明の名称】患者管理システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/40 20180101AFI20220308BHJP
   A61M 16/00 20060101ALI20220308BHJP
【FI】
G16H20/40
A61M16/00 305A
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199901
(22)【出願日】2021-12-09
(62)【分割の表示】P 2017505512の分割
【原出願日】2015-07-31
(31)【優先権主張番号】62/031,975
(32)【優先日】2014-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/072,107
(32)【優先日】2014-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519212484
【氏名又は名称】レスメド・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】ベルビン,ライアン・エリック
(72)【発明者】
【氏名】バックリー,マーク・デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】コールファックス,マイケル・ワクラウ
(72)【発明者】
【氏名】コンネル,ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】カジマー,シェリル
(72)【発明者】
【氏名】ケネディ,コリン・ブラッドリー
(72)【発明者】
【氏名】レヴィングス,ロバート・アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】リンチ,スーザン・ロビン
(72)【発明者】
【氏名】ナスワニ,リハナ
(72)【発明者】
【氏名】シーメン,ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】ソディ,ラジャント
(57)【要約】      (修正有)
【課題】患者に対する治療を適切に管理する患者管理システム及び方法を提供する。
【解決手段】患者管理を実行する患者管理システム200は、患者に呼吸加圧治療を伝達して患者のために治療セッションに関して治療データを生成するための一つ以上の呼吸加圧治療装置を含む。患者管理システムは、治療装置と通信するデータサーバーを含む。データサーバーは、治療データから、セッションの治療要約データを計算する。要約データは、治療データを要約する一つ以上の統計を含む。患者管理システムは、データサーバーを通信する治療管理サーバーを含む。治療管理サーバーは、要約データに一つ以上のルールを適用し、各ルールの適用の結果に依存する。各ワークフローグループは、ルール対応し、患者の一つ以上のワークフローグループを更新するか又は生成し、一つ以上のワークフローグループを代表する図式レイアウトを提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の呼吸加圧治療装置と通信するデータサーバーであって、前記呼吸加圧治療装置は
各々、患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを生
成するように構成されており、前記データサーバーは、前記治療データから、セッション
の治療要約データを計算するように構成されており、前記治療要約データは前記治療デー
タを要約する一つ以上の統計を含むものである、データサーバーと、
データサーバーと通信している治療管理サーバーと
を含んでなる、患者管理システムであって、
前記治療管理サーバーは、
一つ以上のルールを前記治療要約データに適用し、
各ルールの適用の結果に依存して、各ワークフローグループはルール対応して、患者の
一つ以上のワークフローグループを更新し、
前記一つ以上のワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する
ように構成されている、患者管理システム。
【請求項2】
前記治療管理サーバーは、図式レイアウトのワークフローグループを起動すると、前記
ワークフローグループの前記患者の詳細を含む図式レイアウトを供給するように更に構成
されている請求項1に記載の患者管理システム。
【請求項3】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループ患者の
名前を含むものである請求項2に記載の患者管理システム。
【請求項4】
前記治療管理サーバーは、前記ワークフローグループの前記患者の前記名前を起動する
と、前記患者に関する一つ以上のオプションを含む患者メニューを供給するように更に構
成されている請求項3に記載の患者管理システム。
【請求項5】
一つのオプションはワークフロー履歴のオプションであり、前記治療管理サーバーは、
前記ワークフローの履歴のオプションを起動すると、前記患者が以前に追加されたワーク
フローグループのリストを供給するように更に構成されている請求項4に記載の患者管理
システム。
【請求項6】
前記リストの各項目は、前記患者が以前に追加されたワークフローグループの名前と、
前記患者が前記ワークフローグループに追加された前記日付とを含む請求項5に気足の患
者管理システム。
【請求項7】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者
と関連するコントロールを含み、前記コントロールを起動すると、前記患者管理サーバー
は、前記関連する患者を前記ワークフローグループのから除去されるように更に構成され
る請求項2から6のいずれかに記載の患者管理システム。
【請求項8】
ルールは、前記治療要約データの一つ以上の特性に応用できる条件を含む請求項1に記
載の患者管理システム。
【請求項9】
前記一つ以上のワークフローグループを更新することは、前記治療要約データの前記一
つ以上の特性が前記ワークフローグループに対応する前記ルールにより含まれる前記条件
を満足すると、ワークフローグループに患者を追加することを含む請求項8に記載の患者
管理システム。
【請求項10】
ルールは、前記条件が満足されると、履行される行動を更に含む請求項8に記載の患者
管理システム。
【請求項11】
前記行動は前記患者に通知を送ることを含む請求項10に記載の患者管理システム。
【請求項12】
前記患者管理サーバーは、コンピューティング装置に通知を送信るべきかどうかを決定
するように更に構成されている請求項1に記載の患者管理システム。
【請求項13】
前記患者管理サーバーは、前記決定に基づいて、コンピューティング装置へ前記通知を
送信するように更に構成されている請求項12に記載の患者管理システム。
【請求項14】
前記データサーバーは、前記患者管理サーバーと同期している請求項1に記載の患者管
理システム。
【請求項15】
前記複数の呼吸加圧治療装置を更に含む請求項1に記載の患者管理システム。
【請求項16】
呼吸加圧治療装置と通信する治療管理サーバーを含む患者管理システムであって、前記
呼吸加圧治療装置は、セッション中に患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療のセッ
ションに関して治療データから、前記セッションの治療要約データを計算するように構成
されており、前記治療要約データは、前記治療データを要約する一つ以上の統計を含んで
おり、
前記治療管理サーバーは、
前記治療要約データに一つ以上のルールを適用し、
前記各ルールの適用の結果に依存して、各ワークフローグループはルールに対応し、一
つ以上のワークフローグループを更新し、
前記一つ以上のワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する
ように構成されている患者管理システム。
【請求項17】
前記治療管理サーバーは、前記図式レイアウトのワークフローグループを起動すると、
前記ワークフローグループの前記患者の詳細を含む図式レイアウトを供給するように更に
構成されている請求項16に記載の患者管理システム。
【請求項18】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者
の名前を含む請求項17に記載の患者管理システム。
【請求項19】
前記治療管理サーバーは、前記ワークフローグループの前記患者の前記名前を起動する
と、前記患者に関する一つ以上のオプションを含む患者メニューを供給するように更に構
成されている請求項18に記載の患者管理システム。
【請求項20】
一つのオプションはワークフロー履歴オプションであり、前記治療管理サーバーは、前
記ワークフロー履歴オプションを起動すると、前記患者が以前に追加したワークフローグ
ループのリストを供給するように更に構成される請求項19に記載の患者管理システム。
【請求項21】
前記リストの各項目は、前記患者が以前に追加されたワークフローグループの名前と、
前記患者がワークフローグループに追加された前記日付とを含む請求項20に記載の患者
管理システム。
【請求項22】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者
と関連したコントロールを含み、前記治療管理サーバーは、前記コントロールを起動する
と、前記ワークフローグループから前記関連患者を除去するように更に構成されている請
求項17に従う患者管理システム。
【請求項23】
前記ルールは、前記治療要約データの一つ以上の特性に適用できる条件を含むものであ
る請求項16に記載の患者管理システム。
【請求項24】
前記一つ以上のワークフローグループを更新することは、前記治療要約データの前記一
つ以上の特性が前記ワークフローグループに対応する前記ルールにより含まれる前記条件
を満足すると、ワークフローグループに前記患者を追加することを含む請求項23に記載
の患者管理システム。
【請求項25】
前記ルールは、前記条件が満足されると、履行される行動を更に含む請求項23に記載
の患者管理システム。
【請求項26】
前記行動は、前記患者に通知を送ることを含むものである請求項25に記載の患者管理
システム。
【請求項27】
前記治療管理サーバーは、通知をコンピューティング装置に送信するかどうかを決定す
るように更に構成されている請求項16に記載の患者管理システム。
【請求項28】
前記治療管理サーバーは、前記通知を前記コンピューティング装置に送信するように更
に構成されている請求項27に記載の患者管理システム。
【請求項29】
複数の前記呼吸加圧治療装置を更に含む請求項16に記載の患者管理システム。
【請求項30】
呼吸加圧治療を受けている一以上の患者を管理する方法であって、
治療管理サーバーによって、患者用の呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを
要約する一つ以上の統計を含む治療要約データに一つ以上のルールを適用するステップと

前記治療管理サーバーによって、前記各ルールの適用の結果に依存して、各ワークフロ
ーグループがルールに対応する、一つ以上のワークフローグループを更新するステップと

前記治療管理サーバーによって、前記一つ以上のワークフローグループを代表する図式
レイアウトを供給するステップと
を含んでなる方法。
【請求項31】
前記図式レイアウトのワークフローグループを起動すると、前記ワークフローグループ
の前記患者の詳細を含む図式レイアウトを供給するステップを更に含む請求項30に記載
の方法。
【請求項32】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者
の名前を含むものである請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ワークフローグループの前記患者の前記名前を起動すると、前記患者に関する一つ
以上のオプションを含む患者のメニューを供給するステップを更に含む請求項32に記載
の方法。
【請求項34】
一つのオプションはワークフローの履歴のオプションであり、前記ワークフロー履歴オ
プションを起動すると、前記患者が以前記追加されたワークフローグループのリストを供
給するステップを更に含む請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記リストの各項目は、前記患者が以前に追加されたワークフローグループの名前と、
前記患者が前記ワークフローグループに追加された前記日付とを含む請求項34に記載の
方法。
【請求項36】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者
と関連したコントロールを含み、前記コントロールを起動すると、前記ワークフローグル
ープから前記関連患者を除去するステップを更に含む請求項31に記載の方法。
【請求項37】
前記ルールは、前記治療要約データの一つ以上の特性に適用できる条件を含むものであ
る請求項30に記載の方法。
【請求項38】
前記更新するステップは、前記治療要約データの前記一つ以上の特性が前記ワークフロ
ーグループに対応する前記ルールにより含まれる前記条件を満足すると、ワークフローグ
ループに前記患者を追加することを含むものである請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記ルールは、前記条件が満足されると、履行される行動を更に含むものである請求項
37に記載の方法。
【請求項40】
前記行動は、前記患者に通知を送ることを含む請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記治療管理サーバーによって、コンピューティング装置に通知を送信するかどうかを
決めるステップを更に含むものである請求項30に記載の方法。
【請求項42】
前記治療管理サーバーによって、前記コンピューティング装置に前記通知を送信するス
テップを更に含む請求項41に記載の方法。
【請求項43】
患者用の呼吸加圧治療のセッションに関する治療データを要約する一つ以上の統計を含
む治療要約データに一つ以上のルールを適用し、
前記各ルールの適用の結果に依存して、各ワークフローグループが前記ルールに対応し
ている、一つ以上のワークフローグループを更新し、
前記一つ以上のワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する
ように構成される呼吸加圧治療管理サーバー。
【請求項44】
呼吸加圧治療装置と通信するデータサーバーと
前記データサーバーと通信する治療管理サーバーと
を含んでなる患者管理システムであって、
前記呼吸加圧治療装置は、患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療のセッションに
関して治療データを生成するように構成されており、
前記データサーバーは、
前記治療データから、前記セッションの治療要約データを計算し、ここで、前記治療要
約データは前記治療データを要約する一つ以上の統計を含むものであり、
前記治療要約データから、前記患者がコンプライアンス標準を満たすであろう確率を示
すスコアを計算する
ように構成されており、
前記治療管理サーバーは、
前記スコアに依存して患者のワークフローグループを更新し、
前記ワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する
ように構成されている、患者管理システム。
【請求項45】
前記治療管理サーバーは、前記図式レイアウトの図式レイアウトを起動すると、前記図
式レイアウトの前記患者の詳細を含む図式レイアウトを供給するように更に構成される請
求項44に記載の患者管理システム。
【請求項46】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者
の名前を含むものである請求項45に記載の患者管理システム。
【請求項47】
前記治療管理サーバーは、前記ワークフローグループの前記患者の前記名前を起動する
と、前記患者に関する一つ以上のオプションを含む患者メニューを供給するように更に構
成される請求項46に記載の患者管理システム。
【請求項48】
一つのオプションはワークフロー履歴オプションであり、前記治療管理サーバーは、ワ
ークフロー履歴のオプションを起動すると、前記患者が以前追加されたワークフローグル
ープのリストを供給するように更に構成される請求項47に記載の患者管理システム。
【請求項49】
前記リストの各項目は、前記患者が以前に追加されたワークフローグループの名前と、
前記患者が前記ワークフローグループに追加された前記日付とを含む請求項48に記載の
患者管理システム。
【請求項50】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者
と関連したコントロールを含み、前記治療管理サーバーは、前記コントロールを起動する
と、前記ワークフローグループから前記関連患者を除去するように更に構成される請求項
45に記載の患者管理システム。
【請求項51】
前記スコアは、前記患者が前記コンプライアンス標準を満足するであろう前記確率を示
す数値である請求項44に記載の患者管理システム。
【請求項52】
前記ワークフローグループを更新することは、前記スコアを閾値と比較することを含む
請求項51に記載の患者管理システム。
【請求項53】
前記ワークフローグループを更新することは、前記スコアが前記閾値以下であることと
、前記ワークフローグループに前記患者を追加することとを含む請求項52に記載の患者
管理システム。
【請求項54】
前記治療管理サーバーは、前記スコアが前記閾値以下のときに、行動をとるように更に
構成される請求項53に記載の患者管理システム。
【請求項55】
前記行動は、前記患者に通知を送ることを含む請求項54に記載の患者管理システム。
【請求項56】
前記患者と関連するコンピューティング装置を更に含み、前記通知は、前記患者に関連
する前記コンピューティング装置に送られる請求項55に記載の患者管理システム。
【請求項57】
前記行動は、ワークフローグループから患者を除去ことを含む請求項54に記載の患者
管理システム。
【請求項58】
前記スコアを計算することは、前記治療要約データから複数の特性にコンプライアンス
モデルを適用することを含む請求項44に記載の患者管理システム。
【請求項59】
前記コンプライアンスモデルは、前記患者のプロファイルデータを更に考慮する請求項
58に記載の患者管理システム。
【請求項60】
前記患者は一人の支払人と関連し、前記閾値は前記支払人に特有である請求項52に記
載の患者管理システム。
【請求項61】
前記閾値は前記患者がどのくらいの期間にわたって呼吸加圧治療を受けているかに依存
する請求項52に記載の患者管理システム。
【請求項62】
前記患者は、コンプライアンスモデルから取得したランキング統計に従って、前記ワー
クフローグループの前記図式レイアウト内でランク付けられる請求項44に記載の患者管
理システム。
【請求項63】
前記ランキング統計は、前記スコアである請求項62に記載の患者管理システム。
【請求項64】
前記治療管理サーバーは、前記治療要約データに一つ以上のルールを更に適用し、
各ルールの適用の結果に依存して、さらなるワークフローグループはルールに対応し、
一つ以上のワークフローグループを更新するように構成され、
前記図式レイアウトは、前記一つ以上のさらなるワークフローグループを更に表すもの
である、請求項44に記載の患者管理システム。
【請求項65】
各さらなるルールは、臨床ルール、コンプライアンスルール、及び時間ベースのルール
のうちの一つである請求項64に記載の患者管理システム。
【請求項66】
前記治療管理サーバーは、通知をコンピューティング装置に送信するべきかどうかを決
定するように更に構成される、請求項44に記載の患者管理システム。
【請求項67】
前記治療管理サーバーは、前記決定に基づいて、前記コンピューティング装置へ前記通
知を送信するように更に構成される請求項66に記載の患者管理システム。
【請求項68】
前記データサーバーは、前記治療管理サーバーと同期している請求項44に記載の患者
管理システム。
【請求項69】
複数の前記呼吸加圧治療装置を更に含む請求項44に記載の患者管理システム。
【請求項70】
呼吸加圧治療装置と通信する治療管理サーバーを含む患者管理システムであって、
前記呼吸加圧治療装置は、セッション中に患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療
のセッションについての治療データから、セッションの治療要約を計算し、前記治療要約
データは、前記治療データを要約する一つ以上の統計を含み、前記治療要約データから、
前記患者がコンプライアンス標準を満たすであろう確率を示すスコアを計算するように構
成され、
前記治療管理サーバーは、前記スコアに依存して、患者のワークフローグループを更新
し、前記ワークフローグループを表す図式レイアウトを供給するように構成される、患者
管理システム。
【請求項71】
一つ以上のプロセッサーを備えた一つ以上のサーバーにおいて呼吸加圧治療を受ける一
人以上の患者を管理する方法であって、
患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを生成す
るように構成された呼吸加圧治療装置と通信するステップと、
前記治療データから、前記治療データを要約する一つ以上の統計を含む前記セッション
用の治療要約データを計算するステップと、
前記患者がコンプライアンス標準を満足するであろう確率を示すスコアを、前記治療要
約データから計算するステップと、
前記スコアに依存して、患者のワークフローグループを更新し、前記ワークフローグル
ープを表す図式レイアウトを供給するステップと
を含んでなる、患者を管理する方法。
【請求項72】
呼吸加圧治療を受ける患者がコンプライアンス標準を満足するであろう確率を示すスコ
アを受け取り、
前記スコアに依存して患者のワークフローグループを更新し、
前記ワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する
ように構成される、呼吸加圧治療管理サーバー。
【請求項73】
呼吸加圧治療に対する患者コンプライアンスを管理するシステムであって、
複数の呼吸加圧治療装置から患者の呼吸加圧治療に関するデータを受け取るように構成
された一つ以上のプロセッサーを含み、
前記一つ以上のプロセッサーは、
前記受け取ったデータを評価するルールのセットに基づいて、前記呼吸加圧治療を受け
る患者を一つ以上のグループにグループ化し、ここで、前記ルールは、(a)前記受け取
ったデータの使用データに基づくコンプライアンスリスク評価と、(b)患者が治療を受
けた日付期間を含む時間ベースの評価とを含むものであり、
前記グループを代表する表示を生成する
ように更に構成されているシステム。
【請求項74】
前記表示は、各グループについて、テキストヘッディングと前記グループ中の多数の患
者とを含むものである請求項73に記載のシステム。
【請求項75】
前記一つ以上のプロセッサーは、前記表示のグループの起動をすると、前記グループの
前記患者を識別するさらなる表示を生成するように構成された治療管理サーバーを含む請
求項73に記載のシステム。
【請求項76】
前記のさらなる表示は、前記グループの各患者と関連するチェックボックスを含み、前
記チェックボックスは、前記患者に連絡されるとチェックされるように構成されている請
求項75に記載のシステム。
【請求項77】
前記複数の呼吸加圧治療装置を更に含む請求項73に記載の患者管理システム。
【請求項78】
呼吸加圧治療をしている患者コンプライアンスを管理する方法であって、
一つ以上のプロセッサーにおいて、複数の呼吸加圧治療装置から患者の呼吸加圧治療に
関するデータを受け取るステップと、
前記一つ以上のプロセッサーによって、前記受けとりデータを評価するルールのセット
に基づいて、前記呼吸加圧治療を受ける患者を一つ以上のグループにグループ化するステ
ップであって、前記ルールは、(a)受け取った前記データの使用データに基づくコンプ
ライアンスリスク評価と、(b)前記患者が治療を受けた日付期間を含む時間ベースの評
価とを含むものである、グループ化するステップと、
前記一つ以上のプロセッサーによって、前記グループを代表する表示を生成するステッ
プと
を含んでなる方法。
【請求項79】
前記表示は、各グループについて、テキストヘッディングと前記グループ中の多数の患
者とを含む請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記一つ以上のプロセッサーは治療管理サーバーを含み、前記表示のグループを起動す
ると、前記治療管理サーバーを用いて、前記グループの前記患者の識別のさらなる表示を
生成することを更に含むものである請求項78に記載の方法。
【請求項81】
前記さらなる表示は、前記グループの各患者と関連するチェックボックスを含み、前記
チェックボックスは、前記患者に連絡されるとチェックされるように構成される請求項8
0に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1 関連出願に対する相互参照
本願は、2014年8月1日に出願された米国仮特許出願62/031,975号及び
2014年10月29日に出願された米国仮特許出願62/072,107の利益を主張
するものであり、それらの内容全体を引用することにより本明細書の一部をなすものとす
る。
【0002】
2 連邦支援された研究又は開発に関する陳述
該当なし。
【0003】
3 共同研究開発の参加人の名前
該当なし。
【0004】
4 優位順位付けリスト
該当なし。
【0005】
5 発明の背景
5.1 発明の分野
本技術は、呼吸関連疾患の発見、診断、治療、予防及び回復のうちの1つ以上のものに
関する。本技術は、医療装置又は機器、及びそれらの使用にも関する。
【背景技術】
【0006】
5.2.1.ヒトの呼吸システムとその疾患
体の呼吸システムはガス交換を促進する。
【0007】
鼻と口は患者の気道への入り口を形成する。気道は一連の分岐する管を含み、この管は
, 肺に深く侵入するにつれて、より狭く、より短くなり及び数が増える。肺の第一機能
はガス交換であり、酸素が空気から静脈血に移動して二酸化炭素が出ていくことを可能に
する。気管は右と左の主な気管支に分かれて、これは更に最終的に最終点細気管支に分か
れる。気管支は誘導気道を作り、そしてガス交換には参加しない。気道のさらなる分岐は
呼吸細気管支、そして最終的には肺胞に導く。肺の肺胞地域はガス交換が起こる場所であ
り、呼吸ゾーンを呼ばれる。2011年に発行された第9版の「Respiratory
Physiology」,by John B. West, Lippincott
Williams & Wilkinsを参照されたい。
【0008】
色々な呼吸疾患がある。ある疾患は、特別のイベント、例えば、無呼吸症、減少呼吸、
過激呼吸より特徴付けられることがある。
【0009】
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、睡眠呼吸障害(SDB)の一形状は睡眠中上気道の閉
塞又は妨害を含むイベントにより特徴付けられる。これは、睡眠中、異常に小さい上気道
及び舌、軟口蓋と後ろ口腔咽頭壁の地域の普通の筋緊張損失の組み合わせの結果である。
この状態は、罹患患者は、通常30秒から120秒の期間、時々一晩200回から300
回、呼吸停止を起こす。このことは、しばしば、昼間の過度傾眠を起こし、そして心臓血
管病気と脳傷害を起こすことがある。本症状群は、特に中年の太りすぎの男性に普通の疾
患であり、罹患患者は問題を全く認識していないことがある。米国特許第4,944,3
10号明細書(Sullivan)を参照されたい。
【0010】
チェーン-ストークス呼吸(CSR)は、他の形状の睡眠呼吸障害である。CSRは、
CSRサイクルとして知られている換気が増減するリズムのある相互期間がある患者の呼
吸器官コントローラーの疾患である。CSRは、動脈血の反復する脱酸素化及び再酸素化
によって特徴付けられている。反復する低酸素症のために、CSRは有害でありうる。あ
る患者では、CSRは反復する覚醒と関連されており、これは、著しい睡眠の妨げ、交感
神経活動の増加、及び後負荷の増加と関連している。米国特許第6,532,959号明
細書(Berthon-Jones)を参照されたい。
【0011】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、ある特徴を共通に持つ任意のグループの下気道疾患
を含む。これらは、空気の動きへの増加した抵抗、呼吸の延長した呼気フェーズ、及び肺
の普通弾力性損失を含む。COPDの例は、気腫及び慢性気管支炎である。COPDは、
慢性喫煙(第一のリスク要因)、職業的な暴露、空気汚染及び遺伝因子が原因である。病
徴は、労作時の呼吸困難と慢性咳と痰生成とを含む。
【0012】
そのような状態を治療又は回復するために、色々な治療法が使用されてきている。更に
、さもなければ、健康な個人がそのような治療法を利用して、呼吸器官疾患が起こらない
ようにすることができる。しかし、このことには多くの欠点がある。
【0013】
5.2.2.呼吸加圧治療
いくつかの形状の呼吸加圧治療では、治療圧力Ptは、患者の呼吸サイクルを通して、
ベース圧力Poの近く保持される。そのような形状は一般に持続性気道陽圧力(CPAP
)治療法と呼ばれる。CPAP治療はOSAを治療するために使用されている。行動機構
は、持続性気道陽圧力が圧縮空気スプリントとして機能し、軟口蓋と舌を後ろ口腔咽頭壁
から前にそして離れるよう押して、上気道閉塞を妨げるかもしれない。CPAP治療、時
々コンスタントCPAP 治療とも呼ばれるのある実施態様では、ベース圧力Pは、点
滴中に処方又は決定されるコンスタント価値でありうる。また、ベース圧力Pは、フロ
ー限定、無呼吸、減少呼吸、気道開通性及はいびきなどの1つ以上の睡眠疾患による呼吸
の指針機能又は測定として動的に計算されうる。この実行は、しばしばAPAP治療と呼
ばれる。
【0014】
CPAP治療によるOSAの治療は自発的であってもよく、そのため、患者は、もしそ
のような治療を提供する機具が、心地良くない、使いにくい、高価である及び美的な魅力
がないなどの一つ以上のものであるとわかった場合、治療を守らないことがある。
【0015】
他の呼吸加圧治療の実施態様では、治療圧力Ptが患者の呼吸サイクルに合わせて規則
的に振動し、患者が完全に息をし及び/又は患者の呼吸の仕事を少し又は全部をして、体
に十分な酸素のレベルを維持するのを助ける。そのような実施態様は、圧力サポート換気
治療として知られており、CSR又はCOPDを治療することに使用されうる。
【0016】
5.2.3.治療システム
呼吸加圧治療は、治療システム又は装置により提供されることがある。治療システムは
、呼吸加圧治療装置(RPT装置)、空気回路、加湿器、患者インターフェース、及びデ
ータ管理を含みうる。
【0017】
5.2.3.1.患者インターフェース
患者インターフェースは、例えば、空気の流れをその気道の入り口に提供して、呼吸機
具をそのユーザにインターフェースするのに使用できる。空気の流れは、マスクを介して
鼻及び/又は口、チューブを介して口に、又は気管開口チューブを介して患者の気管に提
供されうる。適用する治療によっては、患者インターフェースは、シール、例えば、患者
の顔の領域とシールを形成していてもよく、治療を成就する周囲の圧力と十分な自由度で
の圧力、例えば、周囲の圧力に対して約10cmHOの陽圧で、ガスの伝達を促進する
ことができる。酸素伝達等の他の治療の形態では、約10cmHOの陽圧で、ガス供給
の気道へ伝達を促進するために十分なシールを患者インターフェースに含めないことがあ
る。
【0018】
5.2.3.2 呼吸加圧治療(RPT)装置
空気圧生成器は、例えば、産業規模換気システムなどの様々な適用において知られてい
る。しかし、医療応用の空気圧生成器は、信頼性、医療装置のサイズと重量などの、より
一般的な空気圧生成器により満足できない特別の必要条件がある。さらに、医療治療用に
デザインされた装置であっても、快適さ、騒音、使用し易さ、効果性、サイズ、重さ、製
造可能性、コスト及び信頼性などの1つ以上のものを含む短所に悩まされることがある。
【0019】
5.2.3.3.湿度計
加湿なしに空気流を伝達すると、気道が乾燥することがある。RPT装置及び患者イン
ターフェースと共に湿度計を使用すると、加湿したガスが生成され、これが鼻粘膜の乾燥
を最小限に抑え、患者の気道の快適さを増す。加えて、涼しい気候では、暖かい空気が患
者インターフェース中又はその周りの顔面に広く当たると、冷たい空気よりずっと快適で
ある。一連の人工加湿装置及びシステムが知られているものの、これらは、医療用湿度計
の特殊な必要条件を満たさないことがある。
【0020】
5.2.3.4 データ管理
保険会社、又はその他の補償主体(支払人)は、呼吸加圧治療を処方された患者が「コ
ンプライアンス」に応じたこと、すなわち、患者にRPT装置に対して補償する前に、あ
る「コンプライアンス標準」に従って、彼らのRP装置を使用していたという証拠をしば
しば要求する。コンプライアンス標準は、一般にコンプライアンス期間として知られてい
る多数の連続セションの一部分に対して、セッション毎にある最低使用量を必要とする。
CMSコンプライアンス標準として知られている、多くの支払人に共通のCPAP治療の
コンプライアンス標準の一例は、患者は、少なくとも連続30日中21日に少なくとも一
晩に4時間はRPT装置を使用する必要がありうる。患者のコンプライアンスを決定する
ために、(永続的な医療機具提供者、又はDME、またしばしばホーム医療機具提供者又
はHMEと呼ばれる)RPT装置の提供者は、RPT装置を使用する患者の治療を説明す
るデータを手動で取得し、治療データから装置の使用を計算し、その使用をコンプライア
ンス標準と比較することができる。患者がコンプライアンス標準に従ってコンプライアン
スしたものとDMEが決定すると、DMEは、患者がコンプライアンスしていることを補
償主体に通知することができる。このプロセスは、手動で実行されると、高価であり、時
間がかかり、間違いが起きやすい。そのため、RPT装置は、通常、データ管理能力を含
み、これにより、RPT装置は治療データを記憶して遠隔サーバに送信することができ、
患者がコンプライアンス標準に従ってRPT装置を使用したかどうかを自動的に決定でき
る。
【0021】
5.2.4.コンプライアンス問題
調査によると、CPAP治療(CPAP患者)を処方された患者の90%には、コンプ
ライアンス標準を満足するために少なくとも多少問題があることが示されている。既定の
レベルにおける陽圧気道圧力の感覚の許容範囲の不足、騒音を発生する過大な漏れまたは
患者またはベッドパートナーへの妨害、主観的な満足できる状態の改善の不足がこれらの
問題の全ての例示である。そのため、患者の多くは最初の難しさで簡単にあきらめるが、
そのうちの少数の難しさは、患者のDMEからの簡単な連絡によって難しさを確認して矯
正行動をとるか又はとるように勧められることで、直ちに克服できるであろう。そのため
、多くのCPAP患者は、治療進歩及び経験している任意の難しさについて彼らのDME
がタイムリーな情報にアクセスできたならば回避できた理由について、有益な治療を見逃
している。上記のRPT装置のデータ管理能力は、DMEによるそのようなアクセスを可
能にすることができる。しかし、CPAPの世話になっている潜在的に多数のCPAPの
患者から生治療データを単に提示されると、DMEエージェントは、どの患者がコンプラ
イアンス問題を有し、どの患者が有していないかについて全くわからないことがある。
【0022】
従って、コンプライアンスの困難さを経験している、又は経験するリスクを有する患者
が顕著に目立つように、DMEにCPAP患者の治療の進歩に関して情報を提供する必要
がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本技術は、呼吸疾患の回復、治療、又は予防の治療管理が目的である。
【0024】
本技術の第一態様は、呼吸加圧治療を使って患者のコンプライアンスを向上する患者管
理システムに関する。
【0025】
本技術のある態様は、治療の潜在的問題がどこにあり、そのためどこに注意が一番必要
かを強調するように、治療要約データを患者のDMEエージェントに表示する患者管理シ
ステムを含む。一組のルールが治療要約データに適用され、各ルールの結果は、ルールを
満足して注意を要する患者のワークフローグループを定義する。エージェントは、全ワー
クフローグループの表示を見ることができる。エージェントは、一つのグループを起動し
てグループのメンバーを表示し、ワークフローにより特定された行動をとる前にステータ
スを再検討することができ、この時に、これらはワークフローグループから手動で除去さ
れうる。エージェントは、各患者のワークフローグループ追加又は除去の履歴も見ること
ができる。
【0026】
本技術の第一態様に従う患者管理システムを提供する。患者管理システムは、複数の呼
吸加圧治療装置と通信しているデータサーバーを含みうる。呼吸加圧治療装置は各々、患
者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを生成するよ
うに構成されうる。データサーバーは、治療データから、セッションの治療要約データを
計算するように構成されうる。治療要約データは、治療データを要約する一つ以上の統計
を含みうる。システムは、データサーバと通信する治療管理サーバーを含みうる。治療管
理サーバは、治療要約データに一つ以上のルールを適用するように構成されうる。治療管
理サーバは患者の一つ以上のワークフローグループ(例えば、複数のワークフローグルー
プ)を更新をするように構成され、各ワークフローグループは、各ルールの適用の結果に
依存して、ルールに対応することができる。治療管理サーバーは、一つ以上のワークフロ
ーグループを代表する図面式レイアウトを供給するように構成することができる。
【0027】
本技術の第二態様に従う患者管理システムを提供する。患者管理システムは、呼吸加圧
治療装置と通信する治療管理サーバーを含むことがあり、この場合には、呼吸加圧治療装
置は、セッション中に患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療のセッションに関する
治療データから、セッションの治療要約データを計算するように構成されうる。治療要約
データは、治療データを要約する一つ以上の統計を含みうる。治療管理サーバーは、治療
要約データに一つ以上のルールを適用するように構成されうる。治療管理サーバは一つ以
上のワークフローグループ(例えば、複数のワークフローグループ)を更新をするように
構成することができ、各ワークフローグループは、各ルールの適用の結果に依存して、ル
ールに対応する。治療管理サーバーは、一つ以上のワークフローグループを代表する図面
式レイアウトを供給するように構成することができる。
【0028】
本技術の第三態様に従う呼吸加圧治療を受けている一人以上の患者を管理する方法を提
供する。この方法は、治療管理サーバーにより、患者用の呼吸加圧治療のセッションに関
して治療データを要約する一つ以上の統計を含みうる治療要約データに一つ以上のルール
を適用することを含みうる。この方法は、治療管理サーバーにより、一つ以上のワークフ
ローグループ(例えば、複数のワークフローグループ)を更新することを含むことがあり
、各ワークフローグループは、各ルールの適用の結果に依存して、ルールに対応する。こ
の方法は、治療管理サーバーにより、一つ以上のワークフローグループを代表する図面式
レイアウトの供給を含みうる。
【0029】
本技術の第四態様に従う呼吸加圧治療管理サーバーを提供する。呼吸加圧治療管理サー
バーは、患者用の呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを要約する一つ以上の統
計を含む治療要約データに一以上のルールを適用することができる。呼吸加圧治療管理サ
ーバーは、一つ以上のワークフローグループを更新するように構成されることができ、各
ワークフローグループは、各ルールの適用の結果に依存して、ルールに対応する。呼吸加
圧治療管理サーバーは、一つ以上のワークフローグループを代表する図面式レイアウトを
供給するように構成することができる。
【0030】
本技術の他の態様は、本明細書において説明した特別の実施例及び請求項を参照して考
慮されうる。
【0031】
本明細書において説明したシステム及び方法は、治療装置(例えば、呼吸加圧治療装置
)を使う時など、患者治療及び/又は治療とコンプライアンスを改良するのを助けるため
の技術的な解決策を提供する。さらに、少数のケースでは、管理主体(すなわち、臨床医
/介護人)によるそのような患者の管理を補助することができる。加えて、方法及びシス
テムは、治療装置および/又はコンピューターシステムの管理又はモニター用(例えば、
サーバー)の、又はそれらの制御用のプロセッサーの機能改良を提供する。
【0032】
当然ながら、態様の一部は本技術の補助態様を形成することがある。また、種々の補助
態様及び/又は態様を種々の方法で組み合わせて、本技術の追加の態様又は補助態様を構
成することができる。
【0033】
本技術の他の特徴は、以下の詳細な説明、要約、図面及び請求項に含まれる情報を考慮
することによって明らかになるであろう。
【0034】
本技術は、限定を意図するものではない実施例によって説明され、添付の図面における
数字は、同じ参照番号が同じ要素を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】[7.1.治療システム]図1は呼吸加圧治療を受ける患者の図解である。
図2】[7.2 患者管理]図2は本技術の一形状による患者管理システムのブロック図である。
図3図3図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより実行された治療管理プロセスの一つの実行として使用されることができる方法を図解するフローチャートである。
図4図4は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図5図5は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図6図6は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図7図7は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図8図8は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図9図9は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図10図10は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図11図11は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図12図12は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
図13図13は、図2の患者管理システムの治療管理サーバーにより供給される図式レイアウトの実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本技術をさらに詳細に説明する前に、本技術は、本明細書に記載された変更されること
のある特定の実施例には限定されないことを理解されたい。この開示において使用される
専門用語は、本明細書において議論される特定の実施例のみを記述することが目的であっ
て、限定する意図ではないことも理解されたい。
【0037】
下記の説明は、一つ以上の共通の特徴及び/又は特性を共有することができる色々な実
施例に関連して提供される。任意の実施例の一つ以上の特性は、異なる実施例又は他の実
施例の一つ以上の特性と組み合わせることができることを理解されたい。加えて、任意の
実施例における任意の単一特性又は特性の組み合わせは、さらなる実施例を構成すること
がある。
【0038】
8.1 患者管理システム
図1は、鼻枕の形状であり、患者インターフェース3000を身に着けて、RPT装置
4000から陽圧で空気の供給をうける、患者100を含むシステムを示す。RPT装置
4000からの空気は、加湿器5000中で加湿され、空気回路4170に沿って患者1
00に通過する。ベッドパートナー110も示される。
【0039】
図2は、本技術の一形状の患者管理システム200のブロック図である。患者管理シス
テム200は、治療セッション中の患者100の気道の入り口へ、加圧された空気の形で
呼吸加圧治療を患者100に伝達するように構成されたRPD装置4000を含む。RP
D装置4000は、ネットワーク230を介して患者100へ伝達される治療に関してデ
ータをデータサーバー210に送信するように構成される。治療データは、RPD装置4
000のセッティング、及び/又は、治療の一つ以上の変数を説明するデータ、すなわち
、治療セッション中の流率と治療圧と漏流率とを含みうる。
【0040】
データサーバー210は、RPT装置4000から治療データを受け取り、その治療デ
ータから治療セッション用の治療要約データを計算するように構成されている。治療要約
データは、無呼吸/減少呼吸インデクス(AHI)などの治療データ、又は平均漏流率を
要約する一つ以上の統計を含む。要約統計の他の例は、RPT装置4000が治療セッシ
ョン中に使用された時間数である(この統計は「使用時間」又は「使用データ」とよばれ
る)。データサーバ210は、伝統的なスコアリング方法を使い、治療データから治療要
約データを生成することができる。
【0041】
データサーバ210は、ネットワーク230を介して、治療要約データを治療管理サー
バー220に送信するように構成されている。治療管理サーバー220は、図3を参照し
て以下により詳細に説明された治療管理プロセス240と、図4図13を参照してより
詳細に説明された治療管理サーバープログラム245とを実行するように構成されている
【0042】
代替の態様では、RPT装置4000は、治療データをスコアし、結果として得られた
治療要約データをデータサーバー210又は直接に治療管理サーバー220に送信する。
【0043】
ネットワーク230に接続されているのは、患者100の治療に責任があるDMEのエ
ージェント260に関連するコンピューティング装置270である。エージェント260
は、マネージャー又はヘルスケア専門家などのDMEの従業者か、又はそうでなければコ
ントラクターとしてDMEと協働するものでありうる。エージェント260は、コンピュ
ーティング装置270で実行されるクライアントプログラムを介するネットワーク230
上の治療管理サーバー220と相互作用する。コンピューティング装置270は、デスク
トップ又は携帯(ラップトップ又はノートブック)コンピューター、タブレットコンピュ
ター又はスマートフォンでありうる。
【0044】
患者管理システム200の代替の構成では、治療管理サーバー220は、データサーバ
ー210と共同設置される、及び/又は、それと同期することがある。例えば、複数サー
バ装置が共通のデーターセンターに存在する及び/又は複数サーバアプリケーションが共
通のサーバー装置に存在することがある。
【0045】
患者経営システム200は、ネットワーク230に接続した、患者と関連する患者コン
ピューティング装置250も含みうる。患者コンピューティング装置250は、パーソナ
ルコンピューター、モバイル電話、タブレットコンピューター又は他の装置でありうる。
患者コンピューティング装置250は、患者100と患者管理システム200の遠隔に位
置する主体の間、主に、治療管理サーバー220をネットワーク230上に介在するよう
に構成されている。図2の態様では、介在は、患者コンピューティング装置250上を実
行する患者のアプリケーション280によって満足される。患者のアプリケーション28
0は「患者アプリケーション」と呼ばれることがある。
【0046】
患者管理システムの代替の構成(図示せず)では、RPT装置4000は、ネットワー
ク230に接続されていないものの、Bluetooth(登録商標)又はWiFi等の
プロタクルに基づいてローカル有線又は無線のネットワーク(図示せず)を介して、患者
コンピューティング装置250と通信するように構成されている。この代替の構成では、
患者コンピューティング装置250は、患者のアプリケーション280を介して、RPT
装置4000とネットワーク230上の患者管理システムの遠隔に位置する主体の間に介
在する。
【0047】
患者管理システム200は、通常、一人以上の患者と、各患者に関連するRTP装置及
び患者コンピューティング装置と、各々が一人以上の患者の治療に対して責任がある一人
以上のDMEエージェントとを含む。
【0048】
8.1.1.治療管理プロセス
図3は、図2の患者管理システム200において治療管理サーバー220によって実行
された治療管理プロセス240の実行の一つとして使用できる方法300を図解するフロ
ーチャートである。治療管理サーバー220がデータサーバー210又はRPT装置40
00から治療要約データを受け取る毎に、又は毎日などの定期的スケジュールで受け取る
毎に、方法300を実行することができる。
【0049】
方法300はステップ310で開始し、ステップ310では、治療管理サーバー220
はデータサーバー210又はRPT装置4000から一人以上の患者に対応する治療要約
データを受け取る。次のステップ320では、治療管理サーバー220は、ステップ31
0で受け取った治療要約データ及び(おそらく)以前に受け取った治療要約データに一つ
以上のルール組み合わせを適用する。ステップ330が続き、ここでは、治療管理サーバ
ー220は、ステップ320でのルールの適用の結果に基づいて一つ以上の「ワークフロ
ーグループ」を更新する。各ルールの結果は、ルールを満足するゼロ又はそれ以上の患者
のセットを含む。各ルールは、当ルールを満足する患者のグループを定義する。グループ
は「ワークフローグループ」と呼ばれ、その理由は、ワークフローにより特定されたある
行動は、ルールを満足する各患者のために施行される必要があるからである。例えば、一
つの行動は、DMEエージェント260によって実行された手動行動でありうる。そのよ
うな手動行動の一つの例は、例えば、電話で患者と(「エンゲージメント」と呼ばれる)
連絡をすることである。行動は「自動化」、すなわち 治療管理サーバー220により自
動的に履行されてもよい。自動的な行動は、例えば、ルールを満足する患者に電子メール
又はテキストメセージを送ることを含みうる。ステップ330での更新は、患者がワーク
フローグループにまだ入っていない場合には、治療要約データがルールを満足する患者を
関連するワークフローグループに加えることに関与する。ステップ330は、ワークフロ
ーグループの詳細を記憶している治療管理データベースを更新することに関与する。
【0050】
ルールセットの各ルールは、治療要約データの一個以上の特性に応用できる条件を含む
。一つのルールは、治療要約データの一つ以上の特性がルールにより含まれる条件を満足
する場合に満足される。一つのルールセットの各ルールは、ルールと関連する条件の性質
に依存して、多数のカテゴリーの一つに当てはまる。ある実行では、カテゴリは、臨床、
コンプライアンス、時間ベース、及び「リスクのある状態にあること」を含みうる。臨床
状態の例は、「治療セッションの無呼吸/減少呼吸インデクスは10以上である」、又は
「治療セッションの平均漏流率は20リットル/分以上である」。コンプライアンス状態
の例は「使用は既定のコンプライアンス標準に従わない」。既定のコンプライアンス標準
は、CMSなどの支払人コンプライアンス標準、又はDME用に特に構成されたコンプラ
イアンス標準でありうる。時間ベースの条件の例は「患者は治療を7日間受けている」。
時間ベースルールはいかなる治療要約データも必要としないので、そのことはDMEが管
理する呼吸加圧治療を受けている全患者に適用される。
【0051】
ある実行では、一つのルールに関連するワークフローにより特定された行動は、行動の
内容についてさらなる詳細を含みうる。例えば、条件が「治療セッションの平均漏流率は
20リットル/分以上である」である臨床ルールに対して、特定された行動は、患者に手
動的に連絡を取って、それらの患者インターフェース3000の適合を改良するための方
法を話し合うことができる。他の例として、条件が「患者は90日後コンプライアンスす
る」というコンプライアンスルールに対して、特定された行動は、患者と関連する支払人
のためにコンプライアンス報告を編集することができる。
【0052】
「リスク状態にある」ルールは、コンプライアンス期間に到達する前に既定のコンプラ
イアンス標準に従わないリスクのある患者を識別することを試みる。「リスク状態にある
」ルールに関連する状態は成功予測因子スコア(SPS)を使い、これは患者100がコ
ンプライアンス標準を満足するであろう確率を示す。一つの例では、SPSは百分率又は
割合などの数値であり、これは患者が従うであろう確率を示す。代わりに、SPSは、「
可能性が非常に低い」、「可能性が低い」、「可能性がありそう」、「可能性がある」、
及び「可能性が高い」などの将来のコンプライアンスの可能性を示すラベルのセットのう
ちの一つであってもよい。
【0053】
患者管理システム200のある実行では、データサーバー210又はRPT装置400
0は、SPSを計算するために治療要約データに「コンプライアンスモデル」を適用し、
治療要約データと共に治療管理サーバー220にSPSを送信する。
【0054】
他の実行では、治療管理サーバー220は、ルールセットを適用する前に、ステップ3
20で、SPSを計算するために治療要約データにコンプライアンスモデルを応用する。
【0055】
コンプライアンスモデルは、プロファイルデータや生理的データや電子医療記録(EM
R)データなどの患者に関する他のデータを考慮することができる。プロファイルデータ
は、患者の年齢、性別、結婚ステータス、体重、職業、住所、教育レベル及び国籍、及び
呼吸加圧治療を処方したかかりつけ医師などの人口統計学データを含みうる。プロファイ
ルデータは、RPT装置4000のタイプとモデル、RPT装置4000の初期セッティ
ング、使用する患者インターフェース3000のタイプ、モデルやサイズなどの処方され
た呼吸加圧治療の詳細も含みうる。EMRデータは、通常、前の状態、治療、併存疾患及
び現在のステータスを含む患者の病歴を含む。
【0056】
コンプライアンスモデルの一例を以下に説明する。
【0057】
「リスク状態にある」ルールの一例は、「7日のリスク状態にある」である。数値化さ
れたSPSを使う「7日のリスク状態にある」のある実行では、条件は、ある例では閾値
が25%である場合、「7日の後、SPSは閾値未満」である。ラベルで評価されたSP
Sを使用した「7日のリスク状態にある」他の実行では、条件は「7日後、SPSは『可
能性が非常に低い』か『可能性が低い』」である。このようなルールは、タイムベース要
素及びSPSへの依存性を含む。他の「リスク状態にある」ルールでは、タイムベースの
要素を持たないものの、単に現在のSPSの値が一つの条件を満足する全部の患者に適用
される。そのようなルール条件の一例は「SPSは閾値未満である」である。このような
ルールは、任意のときに定義された閾値よりも少ないSPSを持つ任意の患者を保存する
【0058】
一つのルールは、条件が満足された場合には、治療管理サーバー220により実行され
た自動的な行動も含みうる。例えば、自動的な行動は、ある教育的な内容又は動機付けの
内容を持つ通知を患者に送ることができる。通知は、電子メール、SMSメッセージ、自
動化された音声電話、患者アプリケーション280内での通知、又はコンピューターによ
り実行可能な他の様式でありうる。そのような通知は、任意のPHI/PIIプライバシ
ー要求項目に従うべきである。条件及び自動的な行動を含むルールの一例は、使用が5日
間の「条件」のうち3日間4時間未満の場合には、患者に通知を送って、処方されたCP
AP治療に遵守することが健康であることを感じる「行動」へのキーであることを患者に
思い出せることである。
【0059】
自動的な行動によって、患者をワークフローグループから除去することもできる。例え
ば、「14日間のリスク状態にある」などのルールは、患者がワークフローグループから
手動で除かれていなかった場合、「7日のリスク状態にある」ワークフローグループから
患者を除去するための自動的な行動を含みうる。このように、同じ患者は、時間ベースの
条件を持つ一つのワークフローグループに一度だけ現れるであろう。
【0060】
患者管理システム200内のルールセットに関していくつかのシナリオがある。例えば
、単一のルールセットを全患者に共通に適用することができる。他のシナリオでは、各D
MEは、DMEに管理される全患者の共通のルールセットを有することがある。しかし、
他のシナリオでは、各支払者は支払人に関連する全者の共通の特殊ルールセットを有する
ことがある。更に、あるシナリオでは、患者の特徴又は以前コンプライアンス結果に基づ
いて、特殊なルールセットを色々な患者に適用することができる。
【0061】
各シナリオにおいて、患者に適用できるルールセットは、患者が治療を受けている期間
によって変わることがある。例えば、患者は、(全患者に共通又はDME又は上記の患者
に関連した支払人に特有である)「初期コンプライアンス」ルールセットにより治療を始
めることがある。治療から90日後又は初期コンプライアンスルールセットにより指定さ
れた他の期間後にコンプライアンスしている場合には、患者は、(再び、全患者に共通又
はDME又は上記の患者に関連した支払人に特有である)「現在進行中コンプライアンス
」ルールセットに移動される。
【0062】
どのシナリオが患者管理システム200に適用されるかどうかに関係なく、ステップ3
10で受け取った各セットの治療要約データに対して、ステップ320では、治療要約デ
ータに対応する日に治療要約データが開始された患者に対応するルールセットを適用する
【0063】
上記のように、ステップ330では、治療管理サーバー220は、ワークフローグルー
プを代表する治療管理データベースを更新する。治療管理データベースは、DMEエージ
ェント260のコンピューティング装置270と通信するために治療管理サーバー220
上で実行している治療管理サーバープログラム245により使用される。ある実施態様で
は、治療管理サーバープログラム245は、治療管理ウェブサイトを供給するウェブサー
バである。そのような実施態様では、治療管理サーバー220と相互作用するコンピュー
ティング装置270により実行しているクライアントプログラムはブラウザーである。他
の実施態様では、コンピューティング装置270により実行しているクライアントプログ
ラムは、特注設計の治療管理サーバープログラムを備えたクライエント-サーバーの方法
により相互作用する特注設計のアプリケーションである。いずれにしても、治療管理サー
バープログラム245は、図4から図13に参照して以下に更に詳細に説明されているよ
うに、ワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する。
【0064】
次のステップ340では、治療管理サーバー220は、DMEエージェント260と関
連するコンピューティング装置270に通知を送信するべきかを決める。通知は、DME
エージェント260に治療管理サーバープログラム245にログインするようにプロンプ
トする。ステップ340は、治療に対してDMEエージェント260が責任がある患者に
、方法300の現在施行中のステップ320が通知を送ったかどうかを考慮することがで
きる。代わりに又は追加的に、ステップ340は、DMEエージェント260が治療管理
サーバープログラム245に最後にログインしたことに起因して、治療についてDMEエ
ージェント260が責任をもつ患者に通知を送ったかどうかを考慮することができる。例
えば、DMEエージェント260が最後にログインしたことに起因して、通知が患者に送
られた場合には、ステップ340は肯定的な回答を返す。
【0065】
ステップ340での決定が否定(「いいえ」)(N)であれば、方法300はステップ
360で終結する。ステップ340の決定が肯定(「はい」)(Y)の場合は、ステップ
350で、通知は、DMEエージェント260に関連するコンピューティング装置270
に送信され、DMEエージェント260に治療管理サーバープログラム245にログイン
するように促す。通知は、電子メール、SMSメッセージ、自動化音声電話又はコンピュ
ーターに実行可能な所定の他の様式でありうる。そして、方法300はステップ360で
終了する。
【0066】
8.1.1.1 コンプライアンスモデル
上記のように、方法300のある実行では、方法300のステップ320は、SPSを
計算するためにコンプライアンスを適用する。コンプライアンスモデルの一つの実行は線
形予測モデルであり、これは、SPSをN入力素性値f,…,fの加重和と(治療
要約データと他の入力データから取られた)一つの定数CとによってSPSを計算する。
【数1】
【0067】
Cnは、各素性値fnの重み付け係数である。方程式(1)に従って計算されたSPS
は、シグモイド又は逆タンジェントなどの関数による範囲「0,1」にマップされうる。
【0068】
ステップ320の他の実行では、コンプライアンスモデルは、神経回路網、決定木アン
サンブル、サポートベクターマシーン、ベイジアンネットワーク、傾斜ブースチングマシ
ーンでありうる。そのような構造は、線形予測モデル又は非線形予測モデルを実行するた
めに構成されうる。
【0069】
係数Cn及び定数Cなどの(線形予測モデルにおける)コンプライアンスモデルのパラ
メータは、伝統的な予測因子トレーニング方法に従って、歴史的な入力データを使用して
実行されたトレーニングから取得することができる。ステップ320のある実行では、コ
ンプライアンスモデルパラメータは、既定のスケジュールに従って、方法300の実行間
に変えられ、例えば、治療が進むにつれて、ある素性値の重み付け係数を増加したり減ら
したりする。例えば、治療の最初の5日間では、セッション毎の平均使用時間は一番重要
な特性であり、一方、その後は、(患者のコンプライアンスセッションの回数などの)他
の因子がより高い重み付けを持っていてもよい。
【0070】
8.1.2.治療管理図式レイアウト
患者管理システム200のある実行では、DMEエージェント260が治療管理サーバ
ープログラムにログインすると、治療管理サーバープログラム245は、治療管理データ
ベースを利用して、DMEエージェント260に関連するコンピューティング装置270
にワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する。図4はそのような図式レ
イアウトの例400を含む。テキストヘッディング410などの図式レイアウト400の
各テキストヘッディングは一人以上の患者を含むワークフローグループを代表する。テキ
ストヘッディング410はワークフローグループと関連されるルールを要約する(例えば
、ヘッディング410の場合には「7日のリスク状態にある」ので、これは7日後、「患
者がコンプライアンスしないリスク状態にある」ルールの要約する)。テキストヘッディ
ング410の下には番号420があり、ワークフローグループにいる患者の数、すなわち
関連したルールを満足している患者の数を示す。例えば、番号420は4であり、4人の
患者が「7日のリスク状態にある」を現在満足させていることを示す。
【0071】
図式レイアウト400は、潜在的な問題がどこにあり、そのためどこに注意が一番必要
とされるかを強調するように、DMEエージェント260に治療要約データを提示する。
以前の患者管理システムは、同じ治療要約データにアクセスしたが、どの患者が最も緊急
に世話を必要とするのかをDMEエージェントが識別することをより不便にする仕方でD
MEエージェントに提示していた。不完全なワークフローと関連された各グループの表示
は、DMEエージェントに手動行為がグループ内の患者に対して取られる必要があること
ことを補強し、グループは、ワークフローにより指定された全ての手動行為が完成される
まで、図式レイアウト400において顕著に特徴づける状態を維持する。
【0072】
例えば、コンピューティング装置270のポインティング装置をクリックして、図式レ
イアウト400のテキストヘッディング410を起動させると、DMEエージェント26
0には、起動されたテキストヘッディングと関連したワークフローグループの患者詳細を
含む、図5に図解されたワークフローグループレイアウト500などのワークフローグル
ープレイアウトが供給される。ワークフローグループレイアウト500は「30日の全患
者」ワークフローグループの患者をリストし、各患者は、例えば510のように、ワーク
フローグループレイアウト500の一行を占有する。もしグループに患者が多すぎてコン
ピューティング装置270の一個のスクリーン内に入らなければ、ワークフローグループ
レイアウト500の表示がスクロールしてグループ中の患者をさらに公開することができ
る。
【0073】
「リスク状態にある」患者は、グループ内でランキングされていてもよく、DMEエー
ジェント260に対して、手動の行動によってコンプライアンスモデルから入手した(例
えばSPSに基づく)ある統計によって、一番「必要と」される患者をDMEエージェン
ト260に対して、優先順位を付けることができる。一つの例では、ランキング統計は、
SPSそのものである。他の例では、ランキング統計は、エンゲージメント後に、患者が
コンプライアンスするようになった確率、すなわち、SPSはエンゲージメントがすでに
起こったという仮定で再計算したもの(エンゲージメント後のSPS)である。ランキン
グ統計の別の例は、患者とのエンゲージメントの恩恵を示すものであり、これは、エンゲ
ージメント後のSPSとエンゲージメント前のSPSとの間の差である。また別の例では
、ランキング統計は、患者とのエンゲージメントの恩恵/費用比率を示すものであり、こ
れは、エンゲージメント後のSPSとエンゲージメント前のSPS間の差を、エンゲージ
メント前のSPSとエンゲージメントのコストとの積で割ったものである。
【0074】
ワークフローグループレイアウト500の各行の列は、関連患者510の名前と関連患
者510の治療特性とを含む。
【0075】
「コンプライアンス」の題目の列535にある複数のドットは、患者の使用が既定のコ
ンプライアンス標準に従わないことを示しており、一方、例えば520などのチェックマ
ークは、患者の使用が既定のコンプライアンス標準に従うものを示している。ダッシュは
、患者の使用に関する十分なデータが既定のコンプライアンス標準を適用するために患者
からまだ入手できていないことを示す。「日付け」の題目の列は、患者が治療を開始して
以来の日数(540では29)を示す数(例えば540)を含む。
【0076】
日付範囲545の下の列は、一連の治療アイコン、例えば550を含み、各治療アイコ
ンは、日付により左から右の順序で、対応する治療セッションの特性を視覚的に示す。日
付範囲545の終点は、治療アイコン550でカバーされた治療セッションの範囲の終点
である。一般的に、全体が黒く塗りつぶされた治療アイコン、例えば550は、そのセッ
ションの患者使用が閾値の持続時間、例えば4時間未満であったことを示す。全体が明る
く塗りつぶされた治療アイコン、例えば555は、そのセッションの患者使用が閾値の持
続時間以上であったことを示す。塗りつぶされていない治療アイコンは、対応する日付の
データを患者に対して取得できないことを示す。
【0077】
治療アイコンは、治療セッションの他の2つの特性も示していてもよい。治療アイコン
が明色の上線、例えば、560を含む場合には、治療セッション用のAHIが閾値を超え
た。治療アイコンが明色の下線(図示せず)を含む場合は、治療セッションの平均漏流率
が閾値を超えた。
【0078】
患者の名前510の左に表示された、コントロール515、例えば、チェックボックス
は、(例えば、チェックされると)DMEエージェント260により起動されうる。コン
トロールの起動は、治療管理サーバー220がワークフローグループから患者を除去する
ことを可能にする。そのため、ワークフローグループレイアウト500は、既に定義され
たワークフローに従ってDMEエージェント260が患者の治療を管理するための便利な
手段を提供する。特別のワークフローを受ける患者は、図示された形態でその患者の最近
の治療特性と共に、自動的に識別され、便利な表形式でDMEエージェント260に提示
される。いったんワークフローにより指定された任意の手動行動が特別の患者に関連して
履行されると、DMEエージェント260は、コントロール515を起動して、ワークフ
ローグループから患者を手動で除去することができる。このときに、DMEエージェント
は、取られた手動行動、及び/又は、手動行動の結果を記録する下記のさらなる詳細にお
いて説明されているのと同様に又はその代わりに、患者に注記を加えることもできる。
【0079】
例えば、コンピューティング装置270のポインティング装置をクリックして、ワーク
フローグループレイアウト500の患者の名前510を起動して、「患者メニュー」、例
えば、図6において図示された患者メニュー600を持ち出す。患者メニュー600は、
起動された名前に関連した患者に関する色々なオプションを含む。例えば、各メニューオ
プション上にあるコンピューティング装置270のポインティング装置をクリックして、
各メニューオプションが起動される。
【0080】
患者メニュー600の「チャート」オプションを起動すると、チャート、例えば、図7
に図解されたチャート700が提示される。チャート700は、患者の最近の治療履歴を
視覚的に示す。チャート700の行は、セッションの色々な治療特性、例えば、(チャー
ト700の上から下まで)使用、漏流率、及びAHIなどに対応する。各行は、グラフ、
例えば710を含み、最近のある期間、例えば(チャート700のように)一番最近の3
0日の対応する治療特性の時間的なプロファイルを示す。
【0081】
患者メニュー600で「連絡情報」オプションを起動すると、図8に図解される「連絡
ウィンドウ」800を提示し、この「連絡ウィンドウ」800は、特別のワークフローが
必要とされるように、患者に連絡するDMAエージェントを助けるための、患者用の連絡
用の詳細を含む。
【0082】
患者メニュー600の「注記」オプションを起動すると、図9に図解される「注記ウィ
ンドウ」900が提示される。注記ウィンドウ900は表を含み、この表の各行は患者に
関連して加えられた注記と対応する。行の列は、関連した注記の特性、例えば、その創作
者、創作の日、及び注記の内容概略を示す。「注記を加える」コントロール910上のコ
ンピューティング装置270のポインティング装置をクリックすると、図10に図示され
た「新しい注記ウィンドウ」1000が提示される。新しい注記ウィンドウ1000は、
日付、注記内容、及び誰が注記を見てもよいを指定する共同利用オプションを含み、DM
Eエージェントが患者に対する新しい注記特性を決めることができるようにする。ある例
では、DMEエージェントは、患者に関してDMEエージェントの注目をひくために、患
者により満足されたルールと関連したワークフローにより指定された手動行動に従って、
いつDMEエージェントが患者に連絡したかについての注記を加えることができる。その
ような例では、DMEエージェントは、「セーブしてグループから除去する」コントロー
ル1010を起動し、注記をセーブしてワークフローグループから患者を除去できる。こ
れは、コントロール515を使用してワークフローグループから患者を除去する代わりの
方法である。
【0083】
患者メニュー600の「通知」オプションを起動すると、図11に図示された「通知ウ
ィンドウ」1100が提示される。通知ウィンドウ1100は、表を含み、表の各行、例
えば1110は、ステップ320に関連して上記されているように、ルールの適用の結果
として、患者に送信された通知に対応する。行1110の列は、関連した通知の特性、例
えば、その日付、タイプ、理由、ステータス,(すなわち、それが患者により開けられた
かどうか)、及び通知はどのルールかの結果であるか(通知ウィンドウ1100の全部の
通知の場合、そのルールはルール1である)を示す。
【0084】
患者メニュー600の「リポート」オプションを起動すると、図12に図示された「報
告ウィンドウ」1200が提示される。報告ウィンドウ1200は、DMEエージェント
が患者の治療を要約するリポートを生成することを可能にするインターフェースを含む。
報告ウィンドウ1200は、複数ステップリポート生成手続き、すなわち、「期日範囲を
選ぶ」ステップでの第一ステップを図示する。
【0085】
患者メニュー600の「ワークフロー履歴」オプションを起動すると、図13に図示さ
れた「ワークフロー履歴ウィンドウ」1300が提示される。ワークフロー履歴ウィンド
ウ1300は、患者が以前に追加されたワークフローグループのリストを含む。リストの
各項目、例えば、項目1310はアイコン、例えば1320を含み、これは、患者がワー
クフローグループに追加されたワークフローグループの名前を示し、アイコン1320の
場合には、例えば「30日の全患者」及び患者が追加されたワークフローグループに追加
された日付1330を示す。患者がワークフローグループにいない場合は、項目1310
は、患者がワークフローグループから除かれた日、及び患者をワークフローグループから
除いたDMEエージェント260の名前を含むであろう。このようにして、ワークフロー
履歴ウィンドウは一目で色々なワークフローグループへの患者の追加とそれらの除去の履
歴をDMEエージェントが再検討できるようにしているため、DMEエージェントが患者
の治療の進歩を直ちに理解することができる。
【0086】
8.2 用語解説
本技術の開示のために、本技術のある実施態様では、下記の定義の一つ以上のものが適
用できる。本技術の他の実施態様では、代わりの定義が適用できる。
【0087】
8.2.1.一般
空気:本技術のある実施態様では、空気は、大気の意味と解釈されることがあり、本技
術の他の実施態様では、空気は、呼吸できるガス、例えば、酸素で強化された空気のある
他の混合を意味するものと解釈されることがある。
【0088】
周囲:本技術のある形状において、用語「周囲」とは、(1)治療システム又は患者の
外、及び(2)治療システム又は患者を直接に取り囲むことを意味するものと解釈できる
であろう。
【0089】
例えば、加湿器に対する周囲湿度は加湿器を直接取り囲む空気の湿度、例えば、患者が
睡眠している部屋の湿度でもよい。そのような周囲湿度は患者が睡眠している部屋の外の
湿度とは違ってもよい。
【0090】
他の例では、周囲圧力は直接取り囲む又は体の外の圧力でもよい。
【0091】
ある形状では、周囲(例えば、音響の)は、例えば、RPT装置から生成される又は
マスク又は患者インターフェースから発する音以外で、患者が位置する部屋での背景の音
のレベルとして考えられかもしれない。周囲の音は部屋の外の発信源により生成されるか
もしれない。
【0092】
持続的気道陽圧(CPAP)治療:CPAP治療は、気道への入り口への空気の供給の
応用を意味するものと解釈されてもよく、この場合、治療圧は連続して大気に対して正で
あり、そして好ましくは、患者の呼吸サイクルを通じてほぼ一定である。ある形状では、
気道への入り口への圧力は、呼気中にはやや高く、吸入中にはやや低くなる。ある実施態
様では、例えば、部分的な上気道の障害の兆候の発見に応答して圧力が増加し、部分的な
上気道の障害の兆候がないことに応答して圧力が減少し、患者の色々な呼吸サイクル間で
圧力が変化するであろう。
【0093】
自動的気道陽圧(APAP)治療:CPAP治療であり、この場合、治療圧力は、SD
Bイベントの兆候の存在又は非存在に依存して、例えば息から息に、下限と上限との間で
連続的に自動的に調整できる、
【0094】
患者:呼吸状態に苦しんでいるヒトであるかどうか。
【0095】
8.2.2.呼吸サイクルの態様
無呼吸:好ましくは、無呼吸は、例えば10秒という期間に、既定された閾値率未満に
流れが低下したときに発生したといわれる。閉塞性無呼吸は、患者の努力にかかわらず、
気道のある障害により空気の流れないときに発生したといわれる。中枢性無呼吸は、気道
が開いているにもかかわらず、呼吸努力が低減し又は存在しないために、無呼吸が検出さ
れたときに発生したといわれる。混合性無呼吸は、呼吸努力が低減し又は存在しないこと
が気道の閉塞と同時に生じたときに発生したといわれる。
【0096】
呼吸率:患者の自発呼吸の率であり、通常、1分あたりの呼吸により測定される。
【0097】
負荷サイクル:吸入時間の比率であり、Tiに対する合計呼吸時間とTiとの比、Tt
otである。
【0098】
努力(呼吸):呼吸努力は、呼吸を試みるヒトの自発呼吸によってなされた仕事である
といわれる。
【0099】
呼吸サイクルの呼気部分:呼気流の初めから吸気流れの初めの期間である。
【0100】
流れ限界:流れ限界は、患者による努力の増加が相当する流れの増加を生じない場合の
患者の呼吸状態と解釈されるだろう。流れ限界が呼吸サイクルの吸気部分間で起こる場合
は、これは吸気流れ限界と説明されてもよい。流れ限界が呼吸サイクルの呼気部分間で起
こる場合は、これは呼気流れ限界と説明されてもよい。
【0101】
減少呼吸:好ましくは、減少呼吸は流れの減少、しかし、流れの停止ではないと解釈さ
れる。一つの形状では、減少呼吸は、持続時間中閾値率未満の流れの低減があるときに発
生したといわれる。中枢性減少呼吸は、減少呼吸が呼吸努力の低減により見出されたとき
に発生したといわれる。
【0102】
過激呼吸:普通流率よりも高いレベルで流れが増大。
【0103】
呼吸サイクルの吸気サイクル:吸気流れの初めから呼気流れの初めまでの期間は呼吸サ
イクルの呼気部分と解釈されるであろう。
【0104】
開通性(気道):気道が開いている度合、又は気道が開いている程度である。開通性気
道では開いている。気道開通性は定量化されていてもよい、例えば、(1)の値では開通
しており、ゼロ(0)の値では閉鎖している(閉塞している)。
【0105】
呼吸終末陽圧(PEEP):呼気の終わりに存在する、肺における大気圧以上の圧力で
ある。
【0106】
ピーク流率(Qpeak);呼吸流波形の吸気部分間の流率の最高値である。
【0107】
呼吸流率、空気流率、患者の空気流率、呼吸空気流率(Qr);これらの同義的な用語
は、通常、1分あたりのリットルで表され、患者が経験する実際呼吸流率であり、「本当
の呼吸流」又は「本当の呼吸空気流」に対して、呼吸空気流率のRPT装置の見積に言及
するものと理解されうる。
【0108】
1回換気[呼吸]量(Vt):余分の努力をしないとき、普通の呼吸中、吸入又は吸出
する空気の体積である。
【0109】
(吸入)時間(Ti):呼吸流率波形の吸気部分の持続時間である。
【0110】
(吸出)時間(Te):呼吸流率波形の呼気部分の継続時間である。
【0111】
(合計)時間(Ttot): 一つ呼吸流率波形の吸気部分の初めと次の呼吸流率波形
の吸気部分の初めとの間の合計継続時間である。
【0112】
最近の普通換気:ある既定の時間スケール上の最近の値が集団化する傾向のある換気値
、すなわち、換気の最近値の代表値の測定である。
【0113】
上気道閉塞(UAO):これは部分的及び全体の上気道閉塞の両方を含む。これは、流
れ制限状態と関連されてもよく、この場合、上気道をわたって圧力相違が増大するにつれ
て(スターリング抵抗行動)、流れのレベルがわずかに少し増えるか又は減ってもよい。
【0114】
換気(Vent):単位時間ごとに、呼気及び吸気の流れの両方を含めて、患者の呼吸
システムにより交換されている合計ガス量の測定である。分毎の体積として表現されたと
き、この量は「分時換気量」としてよく呼ばれる。分時換気量は、しばしば単に体積とし
て与えられ、分毎の体積として理解される。
【0115】
8.2.3.RPT装置変数
流率:時間単位ごと伝達された空気の瞬間的体積(又は質量)である。流率及び換気は
時間単位ごとの体積又は質量の同じ次元を持つ一方、流率はもっと短い時間期間で測定さ
れる。あるケースでは、流率に対する参照は、スカラー量への参照、すなわち、大きさだ
けを持つ量であろう。他のケースでは、流率への参照は、ベクター量への参照、すなわち
、大きさと方向両方を持つ量であろう。サインのある量として参照される場合は、流率は
患者の呼吸サイクルの吸気部分に名目上は正であり、したがって患者の呼吸サイクルの呼
気部分には負であってもよい。流れは符合Qを与えられる。「流率」は、しばしば単に「
流れ」に短縮される。合計流率、Qtは、RPT装置を去る空気の流率である。ベント流
率Qvは、吸出ガスの洗浄を可能にするためのベントを去る空気の流率である。漏流率Q
lは、患者インターフェースシステムからの非故意の漏れの流率である。呼吸流率Qrは
、患者の呼吸システムに受け取られた空気の流率である。
【0116】
漏れ:言葉漏れは、周りへの空気の流れとして解釈されるであろう。漏れは、例えば、
吸出したCOの洗い出しを考慮するように、故意であってもよい。漏れは、例えばマス
クと患者の顔の間で不完全な密封の結果として、故意でなくてもよい。ある例では、漏れ
は、スイベル・エルボ(a swivel elbow)において起こりうる。
【0117】
圧力:単位面積あたりの力である。圧力は、cmHO、g-f/cm、ヘクトパスカ
ルを含めて、単位の範囲内で測定されうる。1cmHOは、1g-f/cmに等しく、
約0.98ヘクトパスカルである。本明細書においては、そうでないと述べていない限り
、圧力はcmHOの単位で与えられる。患者のインターフェースでの圧力は符号Pmで
与えられ、一方、現在瞬間時間でのマスク圧力Pmで達成されるための目標値を表す治療
圧力は符号Ptが与えられる。
【0118】
8.3.他の注釈
本特許文献の一部の開示は、著作権保護の対象となる素材を含む。著作権の所有者は、
特許庁の特許申請又は記録に現れるように、特許文献又は特許の開示に関する任意の人に
よるファックスの複製には異論はないが、そうでない場合には全ての著作権を保持する。
【0119】
文脈が明確にそうでないと指示をしない限り及びある範囲の値が提供されていない場合
は、各介在値は、下限単位の10/1まで、その範囲の下限と上限との間であり、その指
示された任意の他の指示値又は介在値は本技術に含まれると理解される。これらの介在範
囲の下限及び上限は、介在範囲に独立して含みうるが、指示された範囲で任意の特別に除
外された限界に依存して、本技術に含まれる。指示された範囲が一方又は両方の限界を含
む場合、これらの含まれた限界の一方又は両方を除いた範囲は本技術に含まれる。
【0120】
更に、本技術の一部として実行されているように、1つ以上の値が本明細書において指
示されている場合には、そうではないと指示がされない限り(図示せず)、そのような値
は近似され、そしてそのような値は実際の技術的な実行が許可する又は必要とする程度に
、任意の適当な有効桁まで使用されうるものと理解される。
【0121】
そうではないと定義されていない場合には、本明細書に使用された全部の技術的用語及
び科学的用語は、本技術が属する当業者によって一般的に理解されるような同様な意味を
持つ。本明細書において説明された物と同じ又は均等な任意の方法及び材料が本技術の実
行又はテストにも使用することができるものの、本明細書には限られた数の典型的な方法
及び材料が説明されている。
【0122】
特別な材料がコンポーネントを組み立てるために使用されていたと識別されている場合
には、類似する特性を備えた明白な代替材料を代用品として使用することができる。更に
、逆に指定がされていない限り、本明細書において説明された任意の及び全てのコンポー
ネントを製造することができ、そして、そのようなものは一緒に又は別々に製造すること
ができると理解される。
【0123】
本明細書及び付属の請求項において使用されているように、単数の形の一つ(a、an
)及びそれ(the)は、文脈が明確にそうでないと指示しない限り、それらの複数の均
等物を含む。
【0124】
本明細書において説明した全公表文献は、これらの公表文献の主題の方法及び/又は材
料を開示して説明するために全体を引用することにより本明細書の一部をなすものである
。本明細書において議論した公表文献は、本願の提出日前にそれらの開示目的のためにだ
け提供される。本明細書の全ては、本技術が先行する発明によりそのような公表文献に先
行する権利がないという告白としては決してみなされない。更に、提供された公表文献の
日付は、実際の公表文献の日付とは異なる可能性があり、このことは独立して確認される
必要がありうる。
【0125】
用語「含む」(comprises、comprising)は、非排他的な方法によ
って要素、コンポーネント又はステップに言及するとして解釈されるべきであり、参照さ
れた要素、コンポーネント又はステップは、存在し、又は使用され、又ははっきりと参照
されていない他の要素、コンポーネント、又はステップと組み合わせることができること
を示す。
【0126】
詳細な説明において使用した表題は、読者の参照を助ける目的のみに含まれるものであ
り、開示又は請求項を通じて見出される主題事項を限定するために使用してはならない。
表題は、請求項の範囲又は請求項の限定を解釈するために使用してはならない。
【0127】
特別の実施例に参照して本明細書において本技術を説明してきたが、これらの実施例は
単に原理及び技術の応用の説明であることを理解されたい。ある例では、用語と符号は、
技術を実施するために必要とされない特有の詳細を暗示していることがある。例えば、用
語「第一」及び「第二」が使用されるかもしれないが、そうでないように指定されない限
り、それらは任意の順番を示す意図ではないものの、独特な要素間を差別するために使用
されることがある。更に、方法におけるプロセスのステップは、ある順序で説明又は図解
されうるが、そのような順序は必要ではない。当業者であれば、そのような順序は変更さ
れてもよく、及び/又は、そのような態様は同時に又は同期して行われることがあると認
めるであろう。
【0128】
そのため、多くの変更を説明した例に対して行うことができ、本技術の精神及び範囲か
ら逸脱することなく、他の配列を立案できることを理解されたい。
【符号の説明】
【0129】
患者 100
ベッドパートナー 110
患者管理システム 200
データサーバー 210
治療管理サーバー 220
ネットワーク 230
治療管理プロセス 240
治療管理サーバ
プログラム 245
患者コンピューティング装置 250
DMEエージェント 260
コンピューティング装置 270
患者のアプリケーション 280
方法 300
ステップ 310
ステップ 320
ステップ 330
ステップ 340
ステップ 360
図式レイアウト 400
ヘッディング 410
番号 420
ワークフローグループレイアウト500
患者 510
コントロール 515
列 535
数 540
日付範囲 545
治療アイコン 550
患者メニュー 600
チャート 700
注記ウィンドウ 900
コントロール 910
新しい注記ウィンドウ 1000
コントロール 1010
通知ウィンドウ 1100
行 1110
報告ウィンドウ 1200
ワークフロー履歴ウィンドウ 1300
項目・入力 1310
アイコン 1320
日付 1330
患者インターフェース 3000
RPT装置 4000
空気回路 4170
湿度機 5000
【0130】
8.5 さらなる技術実施例
次項は、更に本明細書に説明された本技術の実施例を図解する。
【0131】
実施例1.複数の呼吸加圧治療装置と通信するデータサーバーを含む患者管理システム
であって、前記呼吸加圧治療装置は各々、患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療の
セッションに関して治療データを生成するように構成されており、前記データサーバーは
、前記治療データから、セッションの治療要約データを計算するように構成されており、
前記治療要約データは前記治療データを要約する一つ以上の統計を含み、治療管理サーバ
ーはデータサーバーと通信しており、前記治療管理サーバーは一つ以上のルールを前記治
療要約データに応用し、各ルールの応用の結果に依存して、各ワークフローグループは、
ルールに対応して、患者の一つ以上のワークフローグループを更新し、前記一つ以上のワ
ークフローグループを代表する図式レイアウトを供給するように構成されている、患者管
理システム。
【0132】
実施例2.前記治療管理サーバーは、図式レイアウトのワークフローグループを起動す
ると、前記ワークフローグループの前記患者の詳細を含む図式レイアウトを供給するよう
に更に構成されている、実施例1に記載の患者管理システム。
【0133】
実施例3.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグル
ープ患者の名前を含む、実施例2(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システ
ム。
【0134】
実施例4.前記治療管理サーバーは、前記ワークフローグループの前記患者の前記名前
を起動すると、前記患者に関する一つ以上のオプションを含む患者メニューを供給するよ
うに更に構成されている、実施例3(又は任意の前実施例の一つ)に従う患者管理システ
ム。
【0135】
実施例5.一つのオプションはワークフロー履歴のオプションであり、前記治療管理サ
ーバーは、前記ワークフローの履歴のオプションを起動すると、前記患者が以前に追加さ
れたワークフローグループのリストを供給するように更に構成されている、実施例4(又
は任意の前実施例の一つ)に従う患者管理システム。
【0136】
実施例6.前記リストの各項目は、前記患者が以前追加されたワークフローグループの
前記名前と前記患者が前記ワークフローグループに追加された前記日付とを含む、実施例
5(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0137】
実施例7.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグル
ープの患者と関連するコントロールを含み、前記コントロールを起動すると、前記患者管
理サーバーは、前記関連する患者を前記ワークフローグループから除去するように更に構
成される、実施例2から6(又は任意の前実施例の一つ)のいずれかに記載の患者管理シ
ステム。
【0138】
実施例8.ルールは、前記治療要約データの一つ以上の特性に応用できる条件を含む実
施例1から7(又は任意の前実施例の一つ)のいずれかに記載の患者管理システム。
【0139】
実施例9.前記一つ以上のワークフローグループを更新することは、前記治療要約デー
タの前記一つ以上の特性が前記ワークフローグループに対応する前記ルールにより含まれ
る前記条件を満足すると、ワークフローグループに患者を追加することを含む実施例8(
又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0140】
実施例10.ルールは、前記条件が満足されると、履行される行動を更に含む実施例8
(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0141】
実施例11.前記行動は、前記患者に通知を送ることを含む、実施例10(又は任意の
前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0142】
実施例12.前記患者管理サーバーは、コンピューティング装置に通知を送信るべきか
どうかを決定するように更に構成されている、実施例1から11(又は任意の前実施例の
一つ)のいずれかに記載の患者管理システム。
【0143】
実施例13.前記患者管理サーバーは、前記決定に基づいて、コンピューティング装置
へ前記通知を送信するように更に構成されている、実施例12(又は任意の前実施例の一
つ)に従う患者管理システム。
【0144】
実施例14.前記データサーバーは前記患者管理サーバーと同期している、実施例1か
ら13のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0145】
実施例15.前記複数の呼吸加圧治療装置を更に含む、実施例1から14(又は任意の
前実施例の一つ)のいずれかに記載の患者管理システム。
【0146】
実施例16.呼吸加圧治療装置と通信する治療管理サーバーを含む患者管理システムで
あって、前記呼吸加圧治療装置は、セッション中に患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加
圧治療のセッションに関して治療データから、前記セッションの治療要約データを計算す
るように構成されており、前記治療要約データは前記治療データを要約する一つ以上の統
計を含み、前記治療管理サーバーは前記治療要約データに一つ以上のルールを応用し、前
記各ルールの応用の結果に依存して、各ワークフローグループはルールに対応し、一つ以
上のワークフローグループを更新し、前記一つ以上のワークフローグループを代表する図
式レイアウトを供給するように構成されている、患者管理システム。
【0147】
実施例17.前記治療管理サーバーは、前記図式レイアウトのワークフローグループを
起動すると、前記ワークフローグループの前記患者の詳細を含む図式レイアウトを更に供
給するように構成されている、実施例16(又は任意の前実施例の一つ)に従う患者管理
システム。
【0148】
実施例18.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグ
ループの患者の名前を含む、実施例17(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理
システム。
【0149】
実施例19.前記治療管理サーバーは、前記ワークフローグループの前記患者の前記名
前を起動すると、前記患者に関する一つ以上のオプションを含む患者メニューを供給する
ように更に構成されている、実施例18(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理
システム。
【0150】
実施例20.一つのオプションはワークフロー履歴オプションであり、前記治療管理サ
ーバーは、前記ワークフロー履歴オプションを起動すると、前記患者が以前に追加したワ
ークフローグループのリストを供給するように更に構成される、実施例19(又は任意の
前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0151】
実施例21.前記リストの各項目は、前記患者が以前追加されたワークフローグループ
の名前と、前記患者がワークフローグループに追加された前記日付とを含む、実施例20
(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0152】
実施例22.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグ
ループの患者と関連したコントロールを含み、前記治療管理サーバーは、前記コントロー
ルを起動すると、前記ワークフローグループから前記関連患者を除去するように更に構成
されている、実施例17から21(又は任意の前実施例の一つ)のいずれかに記載の患者
管理システム。
【0153】
実施例23.ルールは、前記治療要約データの一つ以上の特性に応用できる条件を含む
、実施例16から22のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システ
ム。
【0154】
実施例24.前記一つ以上のワークフローグループを更新することは、前記治療要約デ
ータの前記一つ以上の特性が前記ワークフローグループに対応する前記ルールにより含ま
れる前記条件を満足すると、ワークフローグループに前記患者を追加することを含む実施
例23(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0155】
実施例25.ルールは、前記条件が満足されると、履行される行動を更に含む実施例2
3(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0156】
実施例26.前記行動は前記患者に通知を送ることを含む実施例25(又は任意の前実
施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0157】
実施例27.前記治療管理サーバーは、通知をコンピューティング装置に送信するかど
うかを決定するように更に構成されている実施例16から26のいずれか(又は任意の前
実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0158】
実施例28.前記治療管理サーバーは、前記通知を前記コンピューティング装置に送信
するように更に構成される実施例27(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理シ
ステム。
【0159】
実施例29.複数の前記呼吸加圧治療装置を更に含む実施例16から28のいずれか(
又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0160】
実施例30.呼吸加圧治療を受けている一つ以上の患者を管理する方法であって、治療
管理サーバーにより、患者用の呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを要約する
一つ以上の統計を含む治療要約データに一つ以上のルールを応用するステップと、
前記治療管理サーバーにより、前記各ルールの応用の結果に依存して、各ワークフロー
グループはルールに対応する、一つ以上のワークフローグループを更新するステップと、
前記治療管理サーバーにより、前記一つ以上のワークフローグループを代表する図式レ
イアウトを供給するステップと
を含んでなる方法。
【0161】
実施例31.前記図式レイアウトのワークフローグループを起動すると、前記ワークフ
ローグループの前記患者の詳細を含む図式レイアウトを供給するステップを更に含む実施
例30(又は任意の前記実施例の一つ)に記載の方法。
【0162】
実施例32.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグ
ループの患者の名前を含む実施例31(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0163】
実施例33.前記ワークフローグループの前記患者の前記名前を起動すると、前記患者
に関する一つ以上のオプションを含む患者のメニューを供給するステップを更に含む実施
例32(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0164】
実施例34.一つのオプションはワークフローの履歴のオプションであり、前記ワーク
フロー履歴オプションを起動すると、前記患者が以前記追加されたワークフローグループ
のリストを供給するステップを更に含む実施例33(又は任意の前実施例の一つ)に記載
の方法。
【0165】
実施例35.前記リストの各項目は、前記患者が以前に追加されたワークフローグルー
プの前記名前と、前記患者が前記ワークフローグループに追加された前記日付とを含む、
実施例34(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0166】
実施例36.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグ
ループの患者と関連したコントロールを含み、前記コントロールを起動すると、前記ワー
クフローグループから前記関連患者を除去するステップを更に含む実施例31から35の
いずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0167】
実施例37.ルールは、前記治療要約データの一つ以上の特性に応用できる条件を含む
実施例30から36のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0168】
実施例38.前記更新するステップは、前記治療要約データの前記一つ以上の特性が前
記ワークフローグループに対応する前記ルールにより含まれる前記条件を満足すると、ワ
ークフローグループに前記患者を追加することを含む実施例37(又は任意の前実施例の
一つ)に記載の方法。
【0169】
実施例39.ルールは、前記条件が満足されると、履行される行動を更に含む実施例3
7(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0170】
実施例40.前記行動は前記患者に通知を送ることを含む実施例39(又は任意の前実
施例の一つ)に記載の方法。
【0171】
実施例41.前記治療管理サーバーによって、コンピューティング装置に通知を送信す
るかどうかを決めるステップを更に含む実施例30から40(又は任意の前実施例の一つ
)のいずれかに記載の方法。
【0172】
実施例42.前記治療管理サーバーによって、前記コンピューティング装置に前記通知
を送信するステップを更に含む実施例41(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0173】
実施例43.患者用の呼吸加圧治療のセッションに関する治療データを要約する一つ以
上の統計を含む治療要約データに一つ以上のルールを適用し、
前記各ルールの適用の結果に依存して、各ワークフローグループはルールに対応し、一
つ以上のワークフローグループを更新し、
前記一つ以上のワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する
ように構成される、呼吸加圧治療管理サーバー。
【0174】
実施例44.呼吸加圧治療装置と通信するデータサーバーを含む患者管理システムであ
って、前記呼吸加圧治療装置は、患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加圧治療のセッショ
ンに関して治療データを生成するように構成されており、前記データサーバーは、前記治
療データから、前記セッションの治療要約データを計算し、前記治療要約データは前記治
療データを要約する一つ以上の統計を含むものであり、前記治療要約データから、前記患
者がコンプライアンス標準を満たすであろう確率を示すスコアを計算するように構成され
、前記データサーバーと通信する前記治療管理サーバーは前記スコアに依存して患者のワ
ークフローグループを更新し、前記ワークフローグループを代表する図式レイアウトを供
給するように構成される患者管理システム。
【0175】
実施例45.前記治療管理サーバーは、前記図式レイアウトの図式レイアウトを起動す
ると、前記図式レイアウトの前記患者の詳細を含む図式レイアウトを供給するように更に
構成される実施例44(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0176】
実施例46.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグ
ループの患者の名前を含む実施例45(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理シ
ステム。
【0177】
実施例47.前記治療管理サーバーは、前記ワークフローグループの前記患者の前記名
前を起動すると、前記患者に関する一つ以上のオプションを含む患者メニューを供給する
ように更に構成される実施例46(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システ
ム。
【0178】
実施例48.一つのオプションは、ワークフロー履歴オプションであり、前記治療管理
サーバーは、ワークフロー履歴のオプションを起動すると、前記患者が以前追加されたワ
ークフローグループのリストを供給するように更に構成される実施例47(又は任意の前
実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0179】
実施例49.前記リストの各項目は、前記患者が以前に追加されたワークフローグルー
プの前記名前と、前記患者が前記ワークフローグループに追加された前記日付とを含む実
施例48(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0180】
実施例50.前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグ
ループの患者と関連したコントロールを含み、前記治療管理サーバーは、前記コントロー
ルを起動すると、前記ワークフローグループから前記関連患者を除去するように更に構成
される実施例45から49のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理シ
ステム。
【0181】
実施例51.前記スコアは、前記患者が前記コンプライアンス標準を満足するであろう
前記確率を示す数値である実施例44から50のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)
に記載の患者管理システム。
【0182】
実施例52.前記ワークフローグループを更新することは、前記スコアを閾値と比較す
ることを含む実施例51(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0183】
実施例53.前記ワークフローグループを更新することは、前記スコアが前記閾値以下
であるときに、前記ワークフローグループに前記患者を追加することを含む実施例52(
又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0184】
実施例54.前記治療管理サーバーは、前記スコアが前記閾値以下であるときに、行動
をとるように構成される実施例53(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理シス
テム。
【0185】
実施例55.前記行動は、前記患者に通知を送ることを含む実施例54(又は任意の前
実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0186】
実施例56.前記患者と関連するコンピューティング装置を更に含み、前記通知は、前
記患者に関連する前記コンピューティング装置に送られる実施例55(又は任意の前実施
例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0187】
実施例57.前記行動は、ワークフローグループから患者を除去することを含む実施例
54(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0188】
実施例58.前記スコアを計算することは、前記治療要約データから複数の特性にコン
プライアンスモデルを応用することを含む実施例44から57のいずれか(又は任意の前
実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0189】
実施例59.前記コンプライアンスモデルは、前記患者のプロファイルデータを更に考
慮する実施例58(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0190】
実施例60.前記患者は一人の支払人と関連し、前記閾値は前記支払人に特有である実
施例52(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0191】
実施例61.前記閾値は、前記患者がどのくらいの期間呼吸加圧治療を受けているかに
依存する実施例52(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0192】
実施例62.前記患者は、コンプライアンスモデルから取得したランキング統計に従っ
て、前記ワークフローグループの前記図式レイアウト内でランク付けられる実施例44か
ら61のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0193】
実施例63.前記ランキング統計は前記スコアである実施例62(又は任意の前実施例
の一つ)に記載の患者管理システム。
【0194】
実施例64.前記治療管理サーバーは、前記治療要約データに一つ以上のルールを更に
適用し、
各ルールの適用の結果に依存して、さらなるワークフローグループはルールに対応し、
一つ以上のワークフローグループを更新するように構成され、
前記図式レイアウトは、前記一つ以上のさらなるワークフローグループを更に代表する
実施例44から63のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム
【0195】
実施例65.各さらなるルールは、臨床ルール、コンプライアンスルール、及び時間ベ
ースのルールのうちの一つである実施例64(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者
管理システム。
【0196】
実施例66.前記治療管理サーバーは、通知をコンピューティング装置に送信するべき
かどうかを決定するように更に構成される実施例44から65のいずれか(又は任意の前
実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0197】
実施例67.前記治療管理サーバーは、前記決定に基づいて、前記コンピューティング
装置へ前記通知を送信するように更に構成される実施例66(又は任意の前実施例の一つ
)に記載の患者管理システム。
【0198】
実施例68.前記データサーバーは、前記治療管理サーバーと同期している実施例44
から67のいずれか(又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0199】
実施例69.複数の前記呼吸加圧治療装置を更に含む実施例44から68のいずれか(
又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0200】
実施例70.呼吸加圧治療装置と通信する治療管理サーバーを含む患者管理システムで
あって、前記呼吸加圧治療装置は、セッション中に患者に呼吸加圧治療を伝達し、呼吸加
圧治療のセッションに関して治療データから、セッションの治療要約を計算し、前記治療
要約データは前記治療データを要約する一つ以上の統計を含み、前記治療要約データから
、前記患者がコンプライアンス標準を満たすであろう確率を示すスコアを計算するように
構成され、
前記治療管理サーバーは、前記スコアに依存して、患者のワークフローグループを更新
し、前記ワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給するように構成される、
患者管理システム。
【0201】
実施例71.一つ以上のプロセッサーを備えた一つ以上のサーバーでの呼吸加圧治療を
受ける一人以上の患者を管理する方法であって、
患者に呼吸加圧治療を伝達し、及び呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを生
成するように構成された呼吸加圧治療装置と通信するステップと、
前記治療データから、前記治療データを要約する一つ以上の統計を含む前記セッション
用の治療要約データを計算するステップと、
前記患者がコンプライアンス標準を満足するであろう確率を示すスコアを、前記治療要
約データから計算するステップと、
前記スコアに依存して、患者のワークフローグループを更新し、前記ワークフローグル
ープを代表する図式レイアウトを供給するステップと
を含んでなる方法。
【0202】
実施例72.呼吸加圧治療を受ける患者がコンプライアンス標準を満足するであろう確
率を示すスコアを受け取り、
前記スコアに依存して患者のワークフローグループを更新し
前記ワークフローグループを代表する図式レイアウトを供給する
ように構成される、呼吸加圧治療管理サーバー。
【0203】
実施例73.呼吸加圧治療に対する患者コンプライアンスを管理するシステムであって
、複数の呼吸加圧治療装置から患者の呼吸加圧治療に関してデータを受けるように構成さ
れた一つ以上のプロセッサーを含んでおり、
前記一つ以上のプロセッサーは、
前記受け取ったデータを評価するルールセットに基づいて、前記呼吸加圧治療を受ける
患者を一つ以上のグループにグループ化し、前記ルールは、(A)前記受とったデータの
使用データに基づくコンプライアンスリスク評価と、(B)患者が治療を受けた日付期間
を含む時間ベースの評価とを含んでおり、
前記グループを代表する表示を生成する
ように更に構成されているシステム。
【0204】
実施例74.前記表示は、各グループに対して、テキストヘッディングと前記グループ
の多数の患者とを含む実施例73(又は任意の前実施例の一つ)に記載のシステム。
【0205】
実施例75.前記一つ以上のプロセッサーは、前記表示のグループの起動をすると、前
記グループの前記患者を識別するさらなる表示を生成するように構成された治療管理サー
バーを含む実施例73(又は任意の前実施例の一つ)に記載のシステム。
【0206】
実施例76.前記さらなる表示は、前記グループの各患者と関連するチェックボックス
を含み、前記チェックボックスは、前記患者に連絡されるとチェックされるように構成さ
れる実施例75(又は任意の前実施例の一つ)に記載のシステム。
【0207】
実施例77.前記複数の呼吸加圧治療装置を更に含む実施例73から76のいずれか(
又は任意の前実施例の一つ)に記載の患者管理システム。
【0208】
実施例78.呼吸加圧治療との患者コンプライアンスを管理する方法であって、
一つ以上のプロセッサーにおいて、複数の呼吸加圧治療装置から患者の呼吸加圧治療に
関してデータを受け取るステップと、
前記一つ以上のプロセッサーにおいて、前記受けとりデータを評価するルールセットに
基づいて、前記呼吸加圧治療を受ける患者を一つ以上のグループにグループ化するステッ
プであって、前記ルールは、(a)前記受とったデータの使用データに基づくコンプライ
アンスリスク評価と、(b)患者が治療を受けた日付期間を含む時間ベースの評価とを含
むものである、グループ化するステップと、
前記一つ以上のプロセッサーによって、前記グループを代表する表示を生成するステッ
プと
を含んでなる方法。
【0209】
実施例79.前記表示は、各グループに対して、テキストヘッディングと前記グループ
の多数の患者を含む実施例78(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0210】
実施例80.前記一つ以上のプロセッサーは治療管理サーバーを含み、前記表示のグル
ープを起動すると、前記治療管理サーバーを備えた前記グループの前記患者の識別のさら
なる表示の生成を更に含む実施例78(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
【0211】
実施例81.前記さらなる表示は、前記グループの各患者に関連するチェックボックス
を含み、前記チェックボックスは、前記患者に連絡されるとチェックされるように構成さ
れる実施例80(又は任意の前実施例の一つ)に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-01-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の呼吸加圧治療装置と通信するデータサーバーであって、前記呼吸加圧治療装置は各々、患者に呼吸加圧治療を伝達し、前記患者に提供される呼吸加圧治療のセッションに関して治療データを生成するように構成されており、前記データサーバーは、前記複数の呼吸加圧治療装置のそれぞれから前記治療データを受信し、前記治療データから、セッションの治療要約データを計算するように構成されており、前記治療要約データは、(a)一つ以上の漏流率または一つ以上の無呼吸/減少呼吸インデクス(AHI)と、(b)一つ以上の使用時間とを含むものである、データサーバーと、
前記データサーバー及び計算装置と通信している治療管理サーバーと
を含んでなる、患者管理システムであって、
前記治療管理サーバーは、
前記治療要約データを前記データサーバーから受信し、
複数のルールを前記治療要約データに適用し、該複数のルールは、第1の臨床ルールとコンプライアンスルールとを含み、前記第1の臨床ルールは、前記一つ以上の漏流率または前記一つ以上のAHIを第1の所定の閾値と比較する条件を有し、前記コンプライアンスルールは、前記一つ以上の使用時間を所定のコンプライアンス標準と比較する条件を有しており、
各ルールの適用の結果に依存して、各ワークフローグループは前記複数のルールのうちの一つに対応して、患者の複数のワークフローグループを更新し、
前記複数のワークフローグループを代表する第1の図式レイアウトを前記計算装置に供給する
ように構成されている、患者管理システム。
【請求項2】
前記治療管理サーバーは、前記第1の図式レイアウトのワークフローグループを起動すると、前記ワークフローグループの前記患者の詳細を含む第2の図式レイアウトを供給するように更に構成されている請求項1に記載の患者管理システム。
【請求項3】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの前記患者の名前を含み、前記治療管理サーバーは、前記ワークフローグループの前記患者の前記名前を起動すると、前記患者に関する一つ以上のオプションを含む患者メニューを供給するように更に構成されている、請求項2に記載の患者管理システム。
【請求項4】
一つのオプションはワークフロー履歴のオプションであり、前記治療管理サーバーは、前記ワークフローの履歴のオプションを起動すると、前記患者が以前に追加されたワークフローグループのリストを供給するように更に構成されている請求項に記載の患者管理システム。
【請求項5】
前記リストの各項目は、前記患者が以前に追加されたワークフローグループの名前と、前記患者が前記ワークフローグループに追加された前記日付とを含む請求項に気足の患者管理システム。
【請求項6】
前記ワークフローグループの前記患者の前記詳細は、前記ワークフローグループの患者と関連するコントロールを含み、前記コントロールを起動すると、前記患者管理サーバーは、前記関連する患者を前記ワークフローグループのから除去されるように更に構成される請求項2からのいずれかに記載の患者管理システム。
【請求項7】
前記複数のワークフローグループを更新することは、それぞれの前記ルールの前記条件を満足すると、ワークフローグループに患者を追加することを含む請求項1から6のいずれか一項に記載の患者管理システム。
【請求項8】
前記データサーバーは、前記患者管理サーバーと同期している請求項1から7のいずれか一項に記載の患者管理システム。
【請求項9】
前記複数の呼吸加圧治療装置を更に含む請求項1から8のいずれか一項に記載の患者管理システム。
【請求項10】
前記治療要約データは前記一つ以上の漏流率を含み、前記第1の臨床ルールの条件は前記一つ以上の漏流率を前記第1の所定の閾値と比較する、請求項1から9のいずれか一項に記載の患者管理システム。
【請求項11】
前記治療要約データは前記一つ以上のAHIを含み、前記第1の臨床ルールの条件は前記一つ以上のAHIと前記第1の所定の閾値とを比較する、請求項1から9のいずれか一項に記載の患者管理システム。
【請求項12】
前記第1の所定の閾値は、それぞれの前記患者に関連した支払人に特有のものである、請求項1から11のいずれか一項に記載の患者管理システム。
【請求項13】
前記所定のコンプライアンス標準は、呼吸圧力療法の多数の連続セッションの一部に対して、セッション毎にある最低使用量を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の患者管理システム。
【請求項14】
前記所定のコンプライアンス標準は、それぞれの前記患者に関連する支払人に特有のものである、請求項13に記載の患者管理システム。
【請求項15】
前記治療要約データは、前記一つ以上の漏流率と前記一つ以上のAHIと前記一つ以上の使用時間とを含み、前記第1の臨床ルールの条件は、前記一つ以上の漏流率と第1の所定の閾値とを比較するものであり、前記複数のルールは、前記一つ以上のAHIと第2の所定の閾値とを比較する条件を有する第2の臨床ルールを更に含むものである、請求項1から9のいずれか一項に記載の患者管理システム。