(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043282
(43)【公開日】2022-03-15
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてスロットフォーマットを決定する方法およびそのための装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220308BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20220308BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 136
H04W56/00 130
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021214960
(22)【出願日】2021-12-28
(62)【分割の表示】P 2020521405の分割
【原出願日】2019-02-14
(31)【優先権主張番号】62/630,259
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2018-0050945
(32)【優先日】2018-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】62/668,791
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/670,706
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チョ ソンキ
(72)【発明者】
【氏名】イ ユンチョン
(72)【発明者】
【氏名】ソ インクォン
(57)【要約】
【課題】端末および基地局がスロットフォーマットをより正確で効率的に決定する方法およびそのための装置を実現する。
【解決手段】本発明の一実施例による無線通信システムにおいて、端末がスロットフォーマットを決定する方法は、上位層シグナリングにより、少なくとも一つのUL/DLリソースパターンに関する情報を有するリソース設定(configuration)を受信する段階と、リソース設定に基づいて、特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定する段階と、を有し、リソース設定が複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する場合、特定の周期は、複数のUL/DLリソースパターンのうちの第1UL/DLパターンに関連する第1周期と複数のUL/DLリソースパターンのうちの第2UL/DLパターンに関連する第2周期との組み合わせにより決定され、特定の周期の整数倍は、所定の時間長さとタイムアラインメントされる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末がスロットフォーマット関連情報(Slot Format related Information;SFI)を受信する方法であって、
グループ共通物理下りリンク制御チャネル(Group Common Physical Downlink Control CHannel;GC-PDCCH)モニタリングに関するモニタリング周期に基づいて、第1の期間において第1のSFIを有する第1のGC-PDCCHを受信する段階と、
前記モニタリング周期に基づいて、第2の期間において第2のSFIを有する第2のGC-PDCCHを受信する段階と、を有し、
前記第1のSFIは、第1のスロットに関するスロットフォーマットを示し、
前記第2のSFIは、第2のスロットに関するスロットフォーマットを示し、
前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットの区間は、GC-PDCCHの前記モニタリング周期より長く、
前記第2のスロットは、前記第1のスロットと重畳するスロットを有し、
前記第2のSFIは、前記重畳するスロットに関する前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットと同じ前記重畳するスロットに関するスロットフォーマットを示すよう制限される、方法。
【請求項2】
前記端末は、それぞれのスロットフォーマット組み合わせが少なくとも1つのスロットフォーマットに対応する、複数のスロットフォーマット組み合わせによって構成され、
前記第1のSFI及び前記第2のSFIのそれぞれは、前記複数のスロットフォーマット組み合わせのうちの一つを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
準静的上りリンク-下りリンク(UpLink-DownLink;UL-DL)設定を受信する段階と、
前記UL-DL設定に基づいて、特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定する段階と、を有する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記特定の周期の正の整数倍は、20msである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
リソースに関する上りリンク送信を示す無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)設定を受信する段階と、
物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)準備時間に基づいて、前記上りリンク送信を取り消すか否かを決定する段階と、をさらに有し、
前記第1のGC-PDCCHは、前記リソースに関する前記上りリンク送信を取り消す情報を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記端末は、前記リソースの開始より前の一定の時点の前に前記第1のGC-PDCCHを受信する場合、前記リソース上の前記上りリンク送信を取り消し、
前記一定の時点と前記リソースの開始との差は、前記PUSCHの準備時間とタイミングアドバンス時間(TA)との和に等しく、
前記端末は、前記一定の時点の後に前記第1のGC-PDCCHを受信する場合、前記リソース上の前記上りリンク送信を行う、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法を行うための指示が記録されるプロセッサ読み取り可能な媒体。
【請求項8】
無線通信システムにおいて基地局がスロットフォーマット関連情報(Slot Format related Information;SFI)を送信する方法であって、
グループ共通物理下りリンク制御チャネル(Group Common Physical Downlink Control CHannel;GC-PDCCH)モニタリングに関するモニタリング周期に基づいて、第1の期間において第1のSFIを有する第1のGC-PDCCHを送信する段階と、
前記モニタリング周期に基づいて、第2の期間において第2のSFIを有する第2のGC-PDCCHを送信する段階と、を有し、
前記第1のSFIは、第1のスロットに関するそれぞれのスロットフォーマットを示し、
前記第2のSFIは、第2のスロットに関するそれぞれのスロットフォーマットを示し、
前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットの区間は、GC-PDCCHの前記モニタリング周期より長く、
前記第2のスロットは、前記第1のスロットと重畳するスロットを有し、
前記第2のSFIは、前記重畳するスロットに関する前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットと同じ前記重畳するスロットに関するスロットフォーマットを示すよう制限される、方法。
【請求項9】
特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットに関する準静的上りリンク-下りリンク(UpLink-DownLink;UL-DL)設定を送信する段階を有し、
前記特定の周期の正の整数倍は、20msである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
無線通信システムにおいてスロットフォーマット関連情報(Slot Format related Information;SFI)を受信する端末であって、
送受信器と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に接続可能で、指示を記憶する少なくとも1つのメモリと、を有し、
前記指示は、実行されたとき、前記前記少なくとも1つのプロセッサに、
グループ共通物理下りリンク制御チャネル(Group Common Physical Downlink Control CHannel;GC-PDCCH)モニタリングに関するモニタリング周期に基づいて、第1の期間において第1のSFIを有する第1のGC-PDCCHを受信することと、
前記モニタリング周期に基づいて、第2の期間において第2のSFIを有する第2のGC-PDCCHを受信することと、を有する動作を行わせ、
前記第1のSFIは、第1のスロットに関するスロットフォーマットを示し、
前記第2のSFIは、第2のスロットに関するスロットフォーマットを示し、
前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットの区間は、GC-PDCCHの前記モニタリング周期より長く、
前記第2のスロットは、前記第1のスロットと重畳するスロットを有し、
前記第2のSFIは、前記重畳するスロットに関する前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットと同じ前記重畳するスロットに関するスロットフォーマットを示すよう制限される、端末。
【請求項11】
前記動作は、
準静的上りリンク-下りリンク(UpLink-DownLink;UL-DL)設定を受信することと、
前記UL-DL設定に基づいて、特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定することと、を有する、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記特定の周期の正の整数倍は、20msである、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
無線通信システムにおいてスロットフォーマット関連情報(Slot Format related Information;SFI)を送信する基地局であって、
送受信器と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に接続可能で、指示を記憶する少なくとも1つのメモリと、を有し、
前記指示は、実行されたとき、前記前記少なくとも1つのプロセッサに、
グループ共通物理下りリンク制御チャネル(Group Common Physical Downlink Control CHannel;GC-PDCCH)モニタリングに関するモニタリング周期に基づいて、第1の期間において第1のSFIを有する第1のGC-PDCCHを送信することと、
前記モニタリング周期に基づいて、第2の期間において第2のSFIを有する第2のGC-PDCCHを送信することと、を有する動作を行わせ、
前記第1のSFIは、第1のスロットに関するそれぞれのスロットフォーマットを示し、
前記第2のSFIは、第2のスロットに関するそれぞれのスロットフォーマットを示し、
前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットの区間は、GC-PDCCHの前記モニタリング周期より長く、
前記第2のスロットは、前記第1のスロットと重畳するスロットを有し、
前記第2のSFIは、前記重畳するスロットに関する前記第1のSFIによって示されるスロットフォーマットと同じ前記重畳するスロットに関するスロットフォーマットを示すよう制限される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より具体的には、端末および/または基地局がDL/ULおよび/もしくはFlexibleシンボルを含むスロットフォーマットを決定する方法ならびにそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、既存の3GPP LTE/LTE-Aシステムについて簡略に説明する。
図1を参照すると、端末は、初期セルサーチ(探索)(initial cell search)を行う(S101)。初期セルサーチの過程において、端末は、基地局からP-SCH(Primary Synchronization CHannel)およびS-SCH(Secondary Synchronization CHannel)を受信して基地局と下りリンク同期を確立し、セルIDなどの情報を得る。その後、端末は、PBCH(Physical Broadcast CHannel)を介してシステム情報(例えば、MIB)を得る。端末は、DLRS(DownLink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0003】
初期セルサーチ後、端末は、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)およびPDCCHによりスケジューリングされたPDSCH(Physical Downlink Control CHannel)を受信して、より具体的なシステム情報(例えば、SIBs)を得る(S102)。
【0004】
端末は、上りリンク同期のためにランダムアクセス(任意接続)(random access)過程(処理、手順)(Random Access Procedure)を行う。端末は、PRACH(Physical Random Access CHannel)を介してプリアンブル(例えば、Msg1)を伝送し(S103)、PDCCHおよびPDCCHに対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージ(例えば、Msg2)を受信する(S104)。コンテンションベース(競争基盤)の(contention-based)ランダムアクセスの場合は、さらに、PRACHの伝送(S105)およびPDCCH/PDSCHの受信(S106)などの衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)が行われる。
【0005】
その後、端末は、一般的な上/下りリンク信号の伝送手順として、PDCCH/PDSCHの受信(S107)およびPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)/PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)の伝送(S108)を行う。端末は、基地局にUCI(Uplink Control Information)を送信する。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest ACKnowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)および/またはRI(Rank Indication)などを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明で遂げようとする技術的課題は、端末および基地局がスロットフォーマットをより正確で効率的に決定する方法およびそのための装置を提供することである。
【0007】
本発明の技術的課題は、上述した技術的課題に制限されず、その他の技術的課題が本発明の実施例から導出され得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術的課題を達成するための本発明の一態様による無線通信システムにおいて、端末がスロットフォーマットを決定する方法は、上位層シグナリングにより、少なくとも一つの上りリンク(UpLink;UL)/下りリンク(DownLink;DL)リソースパターンに関する情報を有するリソース設定(configuration)を受信する段階と、リソース設定に基づいて、特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定する段階と、を有し、リソース設定が複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する場合、特定の周期は、複数のUL/DLリソースパターンのうちの第1UL/DLパターンに関連する第1周期と複数のUL/DLリソースパターンのうちの第2UL/DLパターンに関連する第2周期との組み合わせにより決定され、特定の周期の整数倍は、所定の時間長さとタイムアラインメント(時間整列)される(time-aligned)。
【0009】
上記技術的課題を達成するための本発明の他の態様による無線通信システムにおいて、基地局がスロットフォーマットを決定する方法は、上位層シグナリングにより、少なくとも一つのUL/DLリソースパターンに関する情報を有するリソース設定を送信する段階と、リソース設定に基づいて、特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定する段階と、を有し、リソース設定が複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する場合、特定の周期は、複数のUL/DLリソースパターンのうちの第1UL/DLパターンに関連する第1周期と複数のUL/DLリソースパターンのうちの第2UL/DLパターンに関連する第2周期との組み合わせにより決定され、特定の周期の整数倍は、所定の時間長さとタイムアラインメントされる。
【0010】
上記技術的課題を達成するための本発明のさらに他の態様による端末は、送受信器と、送受信器を制御することにより、上位層シグナリングにより、少なくとも一つのUL/DLリソースパターンに関する情報を有するリソース設定を受信し、リソース設定に基づいて、特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定するプロセッサと、を有し、リソース設定が複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する場合、特定の周期は、複数のUL/DLリソースパターンのうちの第1UL/DLパターンに関連する第1周期と複数のUL/DLリソースパターンのうちの第2UL/DLパターンに関連する第2周期との組み合わせにより決定され、特定の周期の整数倍は、所定の時間長さとタイムアラインメントされる。
【0011】
上記技術的課題を達成するための本発明のさらに他の態様による基地局は、送受信器と、送受信器を制御することにより、上位層シグナリングにより、少なくとも一つのUL/DLリソースパターンに関する情報を有するリソース設定を送信し、リソース設定に基づいて、特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定するプロセッサと、を有し、リソース設定が複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する場合、特定の周期は、複数のUL/DLリソースパターンのうちの第1UL/DLパターンに関連する第1周期と複数のUL/DLリソースパターンのうちの第2UL/DLパターンに関連する第2周期との組み合わせにより決定され、特定の周期の整数倍は、所定の時間長さとタイムアラインメントされる。
【0012】
所定の時間長さは20msであり、特定の周期の整数倍は20msである。
【0013】
第1周期は、0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msまたは10msである。第2周期は、0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msまたは10msである。特定の周期は、第1周期と第2周期との和である。第1周期と第2周期との和が20msの約数になるように、第1周期と第2周期との組み合わせは決定される。
【0014】
端末は、周期的にグループ共通物理下りリンク制御チャネル(Group Common-Physical Downlink Control CHannel;GC-PDCCH)をモニタリングすることにより、第1スロットフォーマット関連情報(Slot Format related Information;SFI)を有する第1下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。端末は、所定のスロットフォーマットテーブルのスロットフォーマット組み合わせのうち、第1SFIにより指示されるスロットフォーマット組み合わせを得る。第1SFIにより指示されるスロットフォーマット組み合わせの区間(duration)がGC-PDCCHのモニタリング周期より長い場合、端末は、第1SFIにより指示されるスロットフォーマット組み合わせの区間内で第2SFIを有する第2DCIを受信する。第1SFIと第2SFIとは、同じスロットに対して同じスロットフォーマットを指示する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一実施例によれば、端末に上位層シグナリングにより複数のUL/DLリソースパターンが与えられる場合、与えられたリソースパターンの周期の和が予め定義されたサイズになるように設定されるので、リソースパターンの適用およびスロットフォーマットに関連するタイムアラインメントが明確かつ効率的に行われる。
【0016】
本発明の技術的効果は、上述した技術的効果に制限されず、その他の技術的効果が本発明の実施例から導出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】3GPP LTE/LTE-Aシステムに用いられる物理チャネルおよびこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
【
図2】本発明の一実施例による準静的D/U割り当てのトランケート(切断)(truncation)を示す図である。
【
図3】本発明の他の実施例による準静的D/U割り当てのトランケートを示す図である。
【
図4】本発明の一実施例によるPUSCH準備時間(すなわち、N2)およびTAを考慮したUL RRC設定取り消し可能時間を示す図である。
【
図5】本発明の一実施例によるスロットフォーマット決定方法の流れを示す図である。
【
図6】本発明の一実施例による端末および基地局を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などの様々な無線アクセス(接続)システムに用いられる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000などの無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)などの無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などの無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0019】
説明を明確にするために、3GPPベースの移動通信システムを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるわけではない。また、以下の説明で使われる特定の用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更することもできる。
【0020】
多数の通信機器がより大きな通信容量を要求することにより、最近論議されている次世代通信システムでは、既存の無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)通信の必要性が高まっている。また、多数の機器およびモノ(物事)(objects)を接続(連結)していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications、mMTC)も次世代通信において考慮すべき主要な論点(イッシュ)である。信頼性および遅延などにセンシティブ(敏感)なサービス/UEを考慮して、次世代通信システムとしてURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)が論議されている。
【0021】
このように、eMBB、mMTCおよびURLCCなどを考慮した新しい無線アクセス技術(New RAT)が次世代無線通信のために論議されている。
【0022】
New RATの設計とかち合わない(齟齬しない)(at variance)LTE/LTE-Aの動作および設定は、New RATにも適用することができる。New RATは、便宜上5G移動通信とも称する。
【0023】
<NRフレーム構造および物理リソース>
【0024】
NRシステムにおいて、下りリンク(DL)および上りリンク(UL)の伝送は、10msの長さ(duration)を有するフレームを介して行われ、各々のフレームは、10個のサブフレームを含む。したがって、1(個の)サブフレームは、1msに該当する。各々のフレームは、2個のハーフフレーム(half-frame)に分けられる。
【0025】
1(個の)サブフレームは、Nsymb
subframe,μ=Nsymb
slot×Nslot
subframe,μ個の連続したOFDMシンボルを含む。Nsymb
slotは、スロット当たりのシンボル数、μは、OFDMニューマロロジ(numerology)を表し、Nslot
subframe,μは、該当μに対するサブフレーム当たりのスロット数を表す。NRでは、表1のような多重OFDMニューマロロジがサポート(支援)される(supported)。
【0026】
【0027】
表1において、Δfは、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing、SCS)を意味する。DLキャリアBWP(BandWidth Part)に対するμおよびCP(Cyclic Prefix)とULキャリアBWPに対するμおよびCPとは、上りリンクシグナリングにより端末に設定される。
【0028】
表2は、ノーマル(一般)CP(normal CP)の場合、各々のSCSに対するスロット当たりのシンボル数(Nsymb
slot)、フレーム当たりのスロット数(Nslot
frame,μ)およびサブフレーム当たりのスロット数(Nslot
subframe,μ)を表す。
【0029】
【0030】
表3は、拡張(拡大)CP(extended CP)の場合、各々のSCSに対するスロット当たりのシンボル数(Nsymb
slot)、フレーム当たりのスロット数(Nslot
frame,μ)およびサブフレーム当たりのスロット数(Nslot
subframe,μ)を表す。
【0031】
【0032】
このように、NRシステムでは、SCS(SubCarrier Spacing)によって1(個の)サブフレームを構成するスロット数が変化する。各々のスロットに含まれたOFDMシンボルは、D(DL)、U(UL)およびX(Flexible)のうちのいずれかである。DL送信は、DまたはXシンボルで行われ、UL送信は、UまたはXシンボルで行われる。なお、Flexibleリソース(例えば、Xシンボル)は、Reservedリソース、OtherリソースまたはUnknownリソースとも称される。
【0033】
NRにおいて、1つのRB(Resource Block)は、周波数領域で12個のサブキャリアに該当する。RBは、複数(多数)のOFDMシンボルを含む。RE(Resource Element)は、1(個の)サブキャリアおよび1(個の)OFDMシンボルに該当する。したがって、1(個の)RB内の1(個の)OFDMシンボル上には、12(個の)REが存在する。
【0034】
キャリアBWPは、連続するPRB(Physical Resource Block)のセットで定義される。キャリアBWPは、簡略にBWPとも称される。1つのUEには、最大4つのBWPが上りリンク/下りリンクの各々に対して設定される。多重のBWPが設定されても、与えられた時間の間には1つのBWPが活性化される。ただし、端末にSUL(Supplementary UpLink)が設定された場合、さらに4つのBWPがSULに対して設定され、与えられた時間の間に1つのBWPが活性化される。端末は、活性化されたDL BWPから外れると、PDSCH、PDCCH、CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)またはTRS(Tracking Reference Signal)を受信できない。また、端末は、活性化されたUL BWPから外れると、PUSCHまたはPUCCHを受信できない。
【0035】
<NR DL Control Channel>
【0036】
NRシステムにおいて、制御チャネルの伝送単位は、REG(Resource Element Group)および/またはCCE(Control Channel Element)などで定義される。
【0037】
REGは、時間領域(ドメイン)では1(個の)OFDMシンボル、周波数領域では1(個の)PRBに該当する。1(個の)CCEは6(個の)REGに該当する。一つの制御チャネル候補を構成するCCEの数は、アグリゲーション(集合)レベル(Aggregation Level、AL)によって異なる。例えば、アグリゲーションレベルがNである場合、制御チャネル候補は、N個のCCEからなる。
【0038】
なお、制御リソースセット(COntrol REsource SET、CORESET)およびサーチスペース(探索空間)(Search Space、SS)について簡略に説明すると、CORESETは、制御信号送信のためのリソースのセットであり、サーチスペースは、端末がブラインド検出を行う制御チャネル候補の集まり(セット)である。サーチスペースは、CORESET上に設定される。一例として、1つのCORESETに1つのサーチスペースが定義される場合、CSS(Common Search Space)のためのCORESETとUSS(UE-specific Search Space)のためのCORESETとが各々設定される。他の例として、1つのCORESETに複数のサーチスペースが定義されることもできる。例えば、CSSとUSSとが同じCORESETに設定されることができる。以下の例において、CSSは、CSSが設定されるCORESETを意味し、USSは、USSが設定されるCORESETなどを意味することもできる。
【0039】
基地局は、CORESETに関する情報を端末にシグナリングすることができる。例えば、各々のCORESETのためにCORESET Configurationがシグナリングされる。例えば、CORESET Configurationにより該当CORESETの時間長さ(time duration)(例えば、1/2/3(個の)シンボルなど)、周波数領域リソース(例えば、RBセット)、REG-to-CCEマッピングタイプ(例えば、interleaved/Non-interleaved)、プリコーディング粒度、REGバンドリングサイズ(例えば、interleaved mapping typeの場合)、インターリーブのサイズ(例えば、interleaved mapping typeの場合)およびDMRS設定(例えば、スクランブルID)のうちのいずれかがシグナリングされる。1シンボル-CORESETにCCEを分散するインターリーブが適用される場合、2または6個のREGのバンドリングが行われる。2シンボル-CORESETに2または6個のREGのバンドリングが行われ、時間優先マッピングが適用される。3シンボル-CORESETに3または6個のREGのバンドリングが行われ、時間優先マッピングが適用される。REGバンドリングが行われる場合、端末は、該当バンドリング単位に対して同一のプリコーディングを仮定することができる。
【0040】
<The UE operations related to slot format>
【0041】
SFI(Slot Format related Information)は、GC(Group-Common)PDCCH(例えば、DCI format 2_0)および/またはUE-specific DCIにより直/間接的に指示される。以下のように説明できる。端末がGC PDCCHを介してSFIを受信し、UE-specific DCIによりSFIを受信したとき、どのSFIに従うかについてのUEの動作が定義される。例えば、GC PDCCHとUE-specific DCIとの間の優先順位が設定され、端末が2つのSFIを同時に有しているとき、どの情報に従うかが優先順位によって決定される。また、GC PDCCHおよび/またはUE-specific DCIの信頼度が十分に確保されていないときに端末が行える動作が定義される。また、GC PDCCHと準静的な設定(semi-static configuration)(例えば、RRCシグナリングによる各リソースのDL/UL設定情報)との間の関係についても提案する。
【0042】
端末ごとに、上位層シグナリングによりUE-specific SFIテーブルが設定される。例えば、SFIテーブルは、複数のエントリを有し、各エントリは、複数のスロット(例えば、複数のBWPに対する複数のスロット)に対するスロットフォーマットの組み合わせを示す。
【0043】
GC PDCCHは、端末に設定されたUE-specific SFIテーブルにおいてどのエントリのスロットフォーマットが使用されるかに関する情報(例えば、エントリのインデックス)を端末に指示する。UE-specific SFIテーブルは、様々な数のスロットに対するスロットフォーマットを有し、GC PDCCHは、状況によって様々な数のスロットに対して使用されるスロットフォーマットを指示する。GC PDCCHは、一定周期で送信されるが、UE-specific SFIテーブルが示すスロット数(または長さ)は、GC PDCCHの周期と同一であるか、倍数になるか、または同一でもなく倍数の関係でもないことができる。
【0044】
Slot format indication less than GC PDCCH periodicity
【0045】
例えば、GC PDCCHの周期が4(個の)スロットでありかつUE-specific SFIテーブルの各エントリごとに2個、4個、6個もしくは8個のスロットに対するスロットフォーマットを有するか、またはGC PDCCHの周期に関係なく、UE-specific SFIテーブルのいずれかのエントリがGC PDCCHにより指示されることができる。
【0046】
このとき、GC PDCCHによりスロットフォーマットが指示されたスロット数がGC PDCCHの周期と同一でないかまたは倍数にならない場合、端末がGC PDCCHを正確に受信してもスロットフォーマットが明確に定義されないスロットが発生することができる。例えば、GC PDCCHを介してスロットフォーマットが指示されたスロット数は2個に過ぎないが、GC PDCCHの周期が4(個の)スロットである場合、GC PDCCHの周期内に位置する4個のスロットのうち、2個のスロットについてはスロットフォーマットが明確に定義されないという問題がある。
【0047】
このようにスロットフォーマットが明確に定義されないスロットに対する端末の動作として、以下のようなオプションを考えることができる。
【0048】
-Option 1:端末は、該当スロットを’Unknown’と判断する。
【0049】
-Option 2:端末は、該当スロットを’Downlink’と判断する。
【0050】
-Option 3:端末は、該当スロットについて’端末がGC PDCCHを受信すべきであるが正常にGC PDCCHを検出できなかったときに行う動作’を行う。
【0051】
-Option 4:端末は、このようにスロットフォーマットが定義されないスロットを引き起こすGC PDCCHを正しくない(False)と判断する。
【0052】
Relationship between GC PDCCH and earlier GC PDCCH
【0053】
第1GC PDCCH(例えば、第1DCI format 2_0 through GC PDCCH)が周期より長いスロットに対するスロットフォーマットを指示した状況において、次回のGC PDCCH周期で第2/3/..のGC PDCCHがスロットフォーマットを指示することができる。この場合、第2/3/..のGC PDCCHを介して指示されたスロットフォーマットが適用されるスロットと、第1GC PDCCHを介して指示されたスロットフォーマットが適用されるスロットと、が重畳することができる。これを簡略にスロットフォーマット間の重畳という。このように、1(個の)スロットに対するスロットフォーマットの指示が、互いに異なるGC PDCCHを介して1回以上端末に受信されることができる。
【0054】
かかる状況において、該当スロットに対する端末の動作として以下のようなオプションが考えられる。
【0055】
-Option 1:端末は、常に最近受信したGC PDCCHのスロットフォーマットに従う。
【0056】
-Option 2:端末は、スロットフォーマットの重畳が発生するスロット前まで既存のGC PDCCH(例えば、第1GC PDCCH)のスロットフォーマットに従い、該当スロットから新しいGC PDCCH(例えば、第2GC PDCCH)により指示されたスロットフォーマットに従う。
【0057】
-Option 3:スロットフォーマットの指示が重畳するスロットについて、既存のGC PDCCHと新しいGC PDCCHとが指すスロットフォーマットが異なる場合、端末は、新しいGC PDCCHが間違った情報を伝達していると認識する。例えば、ネットワークは、同じスロットについては常に同じスロットフォーマットを指す。
【0058】
オプション3の一例として、DCI format 2_0のためのPDCCH(例えば、GC PDCCH)モニタリング周期が上位層シグナリングにより特定のサーチスペースセットに設定され、端末がDCI format 2_0のSFIインデックスフィールド値によりスロットフォーマットの組み合わせを得たと仮定する。設定されたPDCCHモニタリング周期が、端末が得たスロットフォーマットの組み合わせの長さより短い場合、端末は、1(個の)スロットに対してスロットフォーマットを指示するDCI format 2_0を2つ以上検出することができる。このような状況で、端末は、該当1(個の)スロットに対して検出された2つ以上のDCI format 2_0が同じスロットフォーマットを指示すると期待することができる。これと同様に、ネットワーク(または基地局)は、該当1(個の)スロットに対してスロットフォーマットを指示するDCI format 2_0を2回以上生成/送信することができるが、該当1(個の)スロットに対して、DCI format 2_0について同じスロットフォーマットが指示されるようにDCI format 2_0を生成/送信する必要がある。
【0059】
Period adjustment for semi-static D/U configuration with two periods
【0060】
ネットワークは、準静的D/U割り当て(例えば、上位層パラメータTDD-UL-DL-設定)により、一定周期の単位を有するリソース方向D、flexibleおよび/またはUのバンドル(束)(bundle)(またはパターン)を端末に知らせることができる。
【0061】
ネットワークは、準静的D/U割り当てにより、1回に2つの周期(例えば、第1周期および第2周期)に対するリソース方向を端末に知らせることができる(例えば、第1パターンおよび第2パターン)。2つの周期が1つの大きい周期を形成することができる。例えば、2つの小さい周期が1つの大きい周期を形成する場合、大きい周期に該当するリソース方向(例えば、第1パターン+第2パターン)が繰り返されることができる。便宜上、大きい周期をP周期(周期P)という。
【0062】
P周期の時間は2つの周期の組み合わせからなるので、2つの周期がどのように選択されるかによって様々な時間長さの組み合わせがあり得る。
【0063】
例えば、準静的D/U割り当てについて1つの周期が指示されるとき、周期値として使用可能な値が{0.5、0.625、1、1.25、2、2.5、5、10}msであると仮定する。準静的D/U割り当てについて2つの周期が指示されたときには、{0.5、0.625、1、1.25、2、2.5、5、10}msのうちの2つの周期が選択され、1つの値を2回重複して選択することが許容される。このように選択された2つの周期に基づいてP周期が決定される。
【0064】
このとき、周期Pは、一定の時間単位とタイムアラインメントされる必要がある。一定の時間単位とタイムアラインメントされるとは、一定の時間単位が周期Pで割り切れること(即ち、余り無し)を意味する。時間単位の例としては、5ms、10ms、20msまたは40msなどの10*(2^n)msがある。便宜上、Pのための一定の単位時間をKmsという。この場合、kmsは、P(=第1周期+第2周期)の整数倍である。
【0065】
また、P周期内に含まれるスロットは、一定単位のスロット数に合わせられる必要がある。一定単位のスロット数の例としては、5(個の)スロット、10スロット、20スロットまたは40スロットなどの10*(2^n)個のスロットがある。便宜上、一定単位のスロット数をNスロットという。
【0066】
このように、P周期をKmsまたはNスロットに合わせるとき、該当の単位時間/単位スロット数とP周期とがタイムアラインメントされることもできるが(例えば、kmsまたはNスロットがP周期で割り切れる場合)、P周期とタイムアラインメントされないこともできる。タイムアラインメントされない場合には、端末が準静的D/U割り当てをKmsまたはNスロットとアラインメント(整列)する(align)ために、以下のようなオプションが考えられる。
【0067】
-Option 1:端末は、KmsまたはNスロット内に単一または多数のP周期の準静的D/U割り当てを適用し、KmsまたはNスロットの端とP周期の端とが合わない場合には、P周期内でKmsまたはNスロットの端と一致する部分までは準静的D/U割り当てを適用する。
【0068】
図2は、オプション1においてKmsが使用される場合を示し、端末が最後のP周期の準静的D/U割り当てをKmsに基づいてトランケート(truncation)したことを示す。
【0069】
図3は、オプション1においてNスロットが使用される場合を示し、端末が最後のP周期の準静的D/U割り当てをNスロットに基づいてトランケートしたことを示す。
【0070】
-Option 2:KmsがP周期と常にタイムアラインメントされるように定義されることができる。上述したように、Kmsは、5ms、10ms、20msまたは40msなどの10*(2^n)msを満たす値として予め定義される。この場合、ネットワークは、P周期をなす第1周期および第2周期を決定するにおいて、第1周期と第2周期との組み合わせがKmsとタイムアラインメントされるように第1周期および第2周期を決定することができる。
【0071】
あるいは、NスロットがP周期と常にタイムアラインメントされるように定義される。上述したように、Nスロットとして、5(個の)スロット、10スロット、20スロットまたは40スロットなどの10*(2^n)スロット値のうちの1つがNスロットとして使用されることができる。
【0072】
上述した値以外にも、P周期と同一であるかまたは倍数になるKmsまたはNスロットが新しく定義され、その結果、Kms/NスロットがP周期で割り切れるようにすることができる。
【0073】
-Option 3:さらに、オプション2にKms(例えば、5ms、10ms、20msもしくは40msなどの10*(2^n)ms)ならびに/またはNスロット(例えば、5(個の)スロット、10スロット、20スロットもしくは40スロットなどの10*(2^n)スロット)に合うP周期のみを使用するように定義することもできる。
【0074】
DL/UL取り消しのための詳しい条件
【0075】
GC PDCCHで伝達するスロットフォーマットにより、RRC設定が取り消されたり、RRC設定に基づく動作が確認(confirm)されたりする。
【0076】
端末がRRC設定に基づく動作を行うか否かを決定するとき、端末がGC PDCCHの情報を予め知っていると問題にならない。しかしながら、RRC設定されたリソースとGC PDCCHが伝達されるリソースとが同一であるかまたは類似する場合、端末がRRC設定に基づく動作を行うかまたは取り消すかを決定するとき、GC PDCCHの復号処理(プロセシング)時間が問題になり得る。ネットワークは、このようなGC PDCCHの復号処理時間を考える必要がある。例えば、GC PDCCHが完全(完璧)に復号されないと、端末がRRC設定による動作を行うか否かを明確に把握できないが、復号時間の間に端末が待機になることもできるためである。
【0077】
RRC設定によるDL動作の例としては、CORESETモニタリングおよびCSI-RS測定があるが、これらに限られない。
【0078】
CORESETのモニタリング時、GC PDCCHと異なるPDCCH(例えば、GC PDCCHのDCIフォーマットとは異なるDCIフォーマットを運ぶPDCCH)が同じCORESETで受信されることができる。GC PDCCHに対する復号が終了しておらず、端末がCORESET全体に対するスロットフォーマットをまだ知らないとき、端末は、GC PDCCHだけではなく、他のPDCCHに対するブラインドデコード(復号)を全て行うことができる。その後、GC PDCCHによって他のPDCCHが送信されるCORESET領域が取り消されたことを端末が認知すると、端末は、既に行った他のPDCCHに対するブラインドデコード結果をドロップ(または破棄(廃棄)(discard))する。
【0079】
CSI-RS測定について説明すると、GC PDCCHとCSI-RSとが同じシンボルに位置するか、またはGC PDCCHの復号時間内にCSI-RSがある場合、端末は、CSI-RSの受信の有無を決定する必要がある。このとき、以下の2つのケースが考えられる。
【0080】
-Case 1:端末が単一のCSI-RSに対する測定を行い、この単一の測定結果のみを基地局に報告する場合
【0081】
-Case 2:端末がCSI-RS(s)に対する測定結果を累積して、その累積結果を基地局に報告する場合
【0082】
Case 1の状況の端末の場合、一旦CSI測定を行うが、その後、GC PDCCHによって該当CSI-RSの受信が取り消されると、該当CSI測定値をドロップ(または破棄)することができる。
【0083】
Case 2の状況の端末の場合、GC PDCCHを完全に復号するまでCSI測定を行わないことができる。これは、間違ったCSI測定値が累積されることを防止するためのものである。
【0084】
図4は、本発明の一実施例によってPUSCH準備時間(即ち、N2)およびTAを考慮したUL RRC設定の取り消しが可能な時間を示す。
【0085】
ネットワークがUL RRC設定ベースの動作を取り消すためには、GC PDCCHを介したUL取り消しが最小N2(例えば、3GPP標準文書TS 38.214のPUSCH準備時間)前に指示される必要がある。端末が上りリンク送信の準備を開始した時点(例えば、
図4(a)を参照)からは、ネットワークが端末の該当動作を取り消すことができないためである。このとき、端末は、N2に(加えて)TAまで考慮して上りリンク送信を準備するので、端末は、スロットフォーマットを基準としてULリソースよりもN2+TA時間早いタイミングで上りリンクの送信を準備する。したがって、UL RRC設定ベースの動作に対する取り消しは、N2+TA時間より先に指示される必要がある。例えば、UL RRC設定に対する取り消しは、ULに指示されたリソースからN2+TA時間前に指示(またはGC PDCCH復号完了)される必要がある。
【0086】
Priority between RRC configurations
【0087】
RRC信号によりリソースに対する用途が設定されるが、このとき、同じリソースに対して2つ以上のRRC設定が設定されることもできる。したがって、RRC設定の間の優先順位および/またはこれに関連する端末動作が定義される必要がある。
【0088】
特に、同じリソースに対して複数のRRC設定が設定された結果、RRC設定の間でリソース方向が相反することができる。例えば、同じリソースに対してDLに該当するRRC設定とULに該当するRRC設定とが同時に設定される場合、問題が発生し得る。
【0089】
DL関連のRRC設定は、例えば、(i)周期的/セミパーシステント(半-持続的)CSI-RS for CSI報告、(ii)CSI-RS for TRS、および/または(iii)CSI-RS for RRM(Radio Resource Management)などを含むが、これらに限られない。
【0090】
UL関連のRRC設定は、例えば、(i)周期的CSI報告、(ii)周期的/セミパーシステントSRS、(iii)コンテンションフリー(無競合)(contention-free)RACHリソース、(iv)グラントフリー(無承認)(grant-free)リソース、および/または(v)SRリソースなどを含むが、これらに限られない。
【0091】
このようなDL/UL RRC設定が同じリソースに設定されているときのRRC設定間の優先順位が定義され、または別の端末動作が以下のように定義される。
【0092】
(1)UE does not expect overlapped configuration
【0093】
端末は、同じリソースに対して2つ以上のRRC設定を設定できないと仮定する。同じリソースに2つ以上のRRC設定が行われると、端末は、2つ以上のRRC設定をエラーと判断して全て無視する。
【0094】
(2)Follow the latest or first configuration
【0095】
端末は、同じリソースに2つ以上のRRCが設定される場合、以下のオプションに従って動作する。
【0096】
-Option 1:端末は、最初に受信したRRC設定に従う。
【0097】
-Option 2:端末は、最後に受信したRRC設定に従う。
【0098】
端末がどのオプションに従うかは、予め定義されるか、または端末が従うオプションが上位層シグナリングにより指示される。
【0099】
(3)Relationship between configuration for downlink and configuration for uplink
【0100】
同じリソースでDLに該当するRRC設定とULに該当するRRC設定とが同時に受信されたとき、端末は、以下のオプションに従って動作する。
【0101】
-Option 1:端末は、DLに該当するRRC設定に従う。
【0102】
-Option 2:端末は、ULに該当するRRC設定に従う。
【0103】
-Option 3:端末は、該当リソースではRRC設定に該当するいかなる動作も行わない。
【0104】
端末がどのオプションに従うかは、予め定義されるか、または端末が従うオプションが上位層シグナリングにより指示される。
【0105】
UE behavior when UE does not try to decode GC PDCCH
【0106】
BFR(Beam Failure Recovery)の状況のとき、端末は、BFR関連PDCCH信号の受信のためのCORESET(以下、BFR CORESET)内のサーチスペースを優先してブラインドデコードする。BFR CORESETのモニタリング優先順位が最も高いので、端末は、BFR CORESETのサーチスペースに対するブラインドデコード後に他のCORESET内のサーチスペースをブラインドデコードする。
【0107】
一方、ブラインドデコードに関連して、端末ごとにチャネル推定の限界(channel estimation limitation)があり得る。端末がBFR CORESET内のサーチスペースに対するブラインドデコードを行う過程において、チャネル推定の限界に到達して他のCORESETをモニタリングすることが難しい場合がある。あるいは、端末がBFR CORESET内のサーチスペースに対するブラインドデコードを行う過程において、チャネル推定の限界まで到達せず、他のCORESET内の一部のサーチスペースをブラインドデコードしても、サーチスペースを選択的にブラインドデコードするので、GC PDCCHのためのサーチスペースについては、ブラインドデコードを行えない場合があり得る。
【0108】
これにより、端末がGC PDCCHブラインドデコード自体を行えない場合と、GC PDCCHを受信するために端末がブラインドデコードを行ったが、GC PDCCHを検出できなかった場合と、は異なるように判断される必要がある。GC PDCCHのためのブラインドデコード自体を端末が行わず、それにより動的SFI(例えば、DCI format 2_0)が得られなかった場合に、端末の動作が定義される必要がある。
【0109】
-Option 1:端末は、GC PDCCHのためのブラインドデコードを行ったがGC PDCCHが受信されなかった場合の動作にそのまま従う。
【0110】
-Option 2:少なくとも端末は、準静的D/U割り当てにより定義または活性化された動作を行う。端末は、準静的’flexible’に存在するRRC設定関連の動作は行わず、CORESETモニタリングを行う。CORESETモニタリングの結果、GC PDCCH以外のDCIを復号する場合は、該当DCIの情報に従う。
【0111】
-Option 3:端末は、GC PDCCHのためのモニタリングが設定されていない場合のような動作を行うことができる。
【0112】
-Option 4:端末は、準静的D/U割り当て、RRC設定およびGC PDCCH以外のDCIにより定義または活性化された動作のみを行う。
【0113】
-Option 5:端末は、準静的D/U割り当てにより明確にDまたはUに方向が定義されたリソースに限って、RRC設定ならびにそれ以外のDLもしくはUL関連動作を行う。
【0114】
-Option 6:端末は、準静的D/U割り当てにより明確にDまたはUに方向が定義されたリソース以外に、’flexible’に該当するリソースについても、RRC設定ならびにそれ以外のDLもしくはUL関連動作を行う。
【0115】
図5は、本発明の一実施例によるスロットフォーマット決定方法の流れを示す。
図5は、上述した実施例に関する例示的な具現であり、本発明は
図5に限られず、上述した内容と重複する説明は省略する。
【0116】
図5を参照すると、端末/基地局は、上位層シグナリングにより少なくとも一つのUL/DLリソースパターンに関する情報を含むリソース設定を受信/送信する(505)。
【0117】
端末/基地局は、リソース設定に基づいて特定の周期ごとに適用されるスロットフォーマットを決定する(510)。
【0118】
リソース設定が複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を含む場合、特定の周期は、複数のUL/DLリソースパターンのうちの第1UL/DLパターンに関連する第1周期と複数のUL/DLリソースパターンのうちの第2UL/DLパターンに関連する第2周期との組み合わせにより決定され、特定の周期の整数倍が所定の時間長さとタイムアラインメントされる。
【0119】
所定の時間長さは20msであり、特定の周期の整数倍は20msである。
【0120】
第1周期は、0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5ms、または10msである。第2周期は、0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msまたは10msである。特定の周期は、第1周期と第2周期とを併せたものである。第1周期と第2周期との和が20msの約数になるように、第1周期と第2周期との組み合わせが決定される。
【0121】
端末は、周期的にGC-PDCCHをモニタリングすることにより第1SFIを含む第1DCIを受信する。基地局は、GC PDCCHを介して第1SFIを含む第1DCIを送信する。端末は、所定のスロットフォーマットテーブルのスロットフォーマットの組み合わせのうち、第1SFIにより指示されるスロットフォーマットの組み合わせを得る。第1SFIにより指示されたスロットフォーマット組み合わせの区間がGC-PDCCHのモニタリング周期より長い場合、端末/基地局は、第1SFIにより指示されたスロットフォーマット組み合わせの区間内で第2SFIを含む第2DCIを受信/送信する。第1SFIと第2SFIとは、同じスロットに対しては同じスロットフォーマットを指示する。
【0122】
図6は、本発明の一実施例による無線通信システム100における基地局105および端末110の構成を示したブロック図である。基地局105は、eNBまたはgNBとも呼ばれ、端末110は、UEとも呼ばれる。
【0123】
無線通信システム100を簡略に示すために、1つの基地局105および1つの端末110を示したが、無線通信システム100は、1つもしくは複数の基地局ならびに/または1つもしくは複数の端末を含む。
【0124】
基地局105は、送信(Tx)データプロセッサ115、シンボル変調器120、送信器125、送受信アンテナ130、プロセッサ180、メモリ185、受信器190、シンボル復調器195および受信データプロセッサ197を含む。そして、端末110は、送信(Tx)データプロセッサ165、シンボル変調器170、送信器175、送受信アンテナ135、プロセッサ155、メモリ160、受信器140、シンボル復調器155および受信データプロセッサ150を含む。送受信アンテナ130、135は、それぞれ基地局105および端末110に1つが示されているが、基地局105および端末110は、複数の送受信アンテナを備えている。よって、本発明による基地局105および端末110は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムをサポートする。また、本発明による基地局105は、SU-MIMO(Single User-MIMO)およびMU-MIMO(Multi User-MIMO)方式の全てをサポートすることができる。
【0125】
下りリンク上で、送信データプロセッサ115は、トラフィックデータを受信し、受信したトラフィックデータをフォーマットしてコード化し、コード化されたトラフィックデータをインターリーブして変調し(またはシンボルマッピングし)、変調シンボル(“データシンボル”)を提供する。シンボル変調器120は、このデータシンボルおよびパイロットシンボルを受信および処理してシンボルのストリームを提供する。
【0126】
シンボル変調器120は、データおよびパイロットシンボルを多重化し、これを送信器125に送信する。ここで、それぞれの送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボルまたはゼロの信号値であり得る。それぞれのシンボル周期で、パイロットシンボルが連続して送信されることもできる。パイロットシンボルは、周波数分割多重(FDM)、直交周波数分割多重(OFDM)、時分割多重(TDM)またはコード分割多重(CDM)シンボルであり得る。
【0127】
送信器125は、シンボルのストリームを受信し、これを1つまたは複数のアナログ信号に変換し、さらに、このアナログ信号を追加的に調節して(例えば、増幅、フィルタリングおよび周波数アップコンバート(upconverting)して、無線チャネルを介した送信に適した下りリンク信号を発生させる(生成する)。すると、送信アンテナ130は、発生した下りリンク信号を端末に送信する。
【0128】
端末110の構成において、受信アンテナ135は、基地局からの下りリンク信号を受信し、受信した信号を受信器140に提供する。受信器140は、受信した信号を調整し(例えば、フィルタリング、増幅、および周波数ダウンコンバート(downconverting))、調整された信号をデジタル化してサンプルを獲得する。シンボル復調器145は、受信したパイロットシンボルを復調し、チャネル推定のためにこれをプロセッサ155に提供する。
【0129】
また、シンボル復調器145は、プロセッサ155から下りリンクに対する周波数応答推定値を受信し、受信したデータシンボルに対してデータ復調を行って(送信されたデータシンボルの推定値である)データシンボル推定値を獲得し、データシンボル推定値を受信(Rx)データプロセッサ150に提供する。受信データプロセッサ150は、データシンボル推定値を復調(すなわち、シンボルデマッピング(demapping))し、デインターリーブ(deinterleaving)し、デコードして送信トラフィックデータを復旧する。
【0130】
シンボル復調器145および受信データプロセッサ150による処理は、それぞれ基地局105におけるシンボル変調器120および送信データプロセッサ115による処理に対して相補的である。
【0131】
端末110の送信データプロセッサ165は、上りリンク上で、トラフィックデータを処理してデータシンボルを提供する。シンボル変調器170は、データシンボルを受信して多重化し、変調を行い、シンボルのストリームを送信器175に提供することができる。送信器175は、シンボルのストリームを受信および処理して上りリンク信号を発生させる。そして、送信アンテナ135は、発生した上りリンク信号を基地局105に送信する。端末および基地局における送信器および受信器は、1つのRFユニットで構成される。
【0132】
基地局105で、端末110から上りリンク信号が受信アンテナ130を介して受信され、受信器190は、受信した上りリンク信号を処理してサンプルを獲得する。ついで、シンボル復調器195は、このサンプルを処理し、上りリンクに対して受信したパイロットシンボルおよびデータシンボル推定値を提供する。受信データプロセッサ197は、データシンボル推定値を処理し、端末110から送信されたトラフィックデータを復旧する。
【0133】
端末110および基地局105のそれぞれのプロセッサ155、180は、それぞれ端末110および基地局105における動作を指示(例えば、制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ155、180は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット160、185と接続されることができる。メモリ160、185は、プロセッサ180に接続され、オペレーティングシステム、アプリケーション、および一般ファイル(general files)を記憶する。
【0134】
プロセッサ155、180は、コントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などとも言える。一方、プロセッサ155、180は、ハードウェア(hardware)もしくはファームウェア(firmware)、ソフトウェア、またはこれらの組合せによって実現されることができる。ハードウェアを用いて本発明の実施例を実現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(Application Specific Integrated Circuits)またはDSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)などがプロセッサ155、180に備えられることができる。
【0135】
一方、ファームウェアまたはソフトウェアを用いて本発明の実施例を具現する場合には、本発明の機能または動作を行うモジュール、過程または関数などを含むようにファームウェアまたはソフトウェアが構成されることができ、本発明を実行するように構成されたファームウェアまたはソフトウェアは、プロセッサ155、180内に備えられたりメモリ160、185に記憶(保存)されてプロセッサ155、180によって駆動されることができる。
【0136】
端末と基地局の無線通信システム(ネットワーク)との間の無線インターフェースプロトコルのレイヤは、通信システムでよく知られたOSI(Open System Interconnection)モデルの下位3個のレイヤに基づいて、第1レイヤL1、第2レイヤL2および第3レイヤL3に分類されることができる。物理レイヤは、上記第1レイヤに属し、物理チャネルを介して情報送信サービスを提供する。RRC(Radio Resource Control)レイヤは、上記第3レイヤに属し、UEとネットワークとの間の制御無線リソースを提供する。端末と基地局とは、無線通信ネットワークおよびRRCレイヤを介してRRCメッセージを交換することができる。
【0137】
以上で説明した実施例は、本発明の構成要素と特徴とが所定の形態で結合されたものである。各構成要素または特徴は、別途の明示的言及がない限り選択的なものとして考慮されなければならない。各構成要素または特徴は、他の構成要素または特徴と結合しない形態で実施されることができる。また、一部の構成要素および/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明する動作の順序は、変更されることができる。一実施例の一部の構成または特徴は、他の実施例に含まれることができ、あるいは他の実施例の対応する構成または特徴と置き換えられることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施例を構成したり出願後の補正によって新しい請求項として含めることができるのは明らかである。
【0138】
本発明は、本発明の精神および必須特徴から逸脱しない範疇内で、他の特定の形態で具体化されることができるのは当業者にとって明らかである。よって、上記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的範囲内における全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0139】
以上のように、本発明は、様々な無線通信システムに適用できる。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末(User Equipment;UE)が行う方法であって、
上位層シグナリングを介して、第1周期を有する第1上りリンク(UpLink;UL)/下りリンク(DownLink;DL)リソースパターンと第2周期を有する第2UL/DLリソースパターンとを有する複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有するUL/DLリソース設定を受信するステップと、
前記受信したUL/DLリソース設定に基づいて、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとが組み合わせられた特定のUL/DLリソースパターンを取得するステップと、
前記第1周期および前記第2周期から取得される特定の周期に基づいて、前記特定のUL/DLリソースパターンを無線リソースグループに適用することによって、対応するULまたはDL動作を行うステップと、を有し、
前記特定のUL/DLリソースパターンを適用することにおいて、前記UEは、前記無線リソースグループごとにN回、前記特定のUL/DLリソースパターンを周期的に繰り返し、
前記無線リソースグループの時間長さは、20msであり、「P」は、前記特定の周期の時間長さを示し、前記回数「N」は、数式(20ms)/Pを満たす整数である、方法。
【請求項2】
前記UL/DLリソース設定が、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとの両方を有する前記複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する状態で、前記第1周期と前記第2周期との組み合わせは、使用可能な周期の組み合わせセット={(0.5,0.5)、(0.5,2)、(0.625,0.625)、(1,1)、(1.25,1.25)、(2,0.5)、(2,2)、(2.5,2.5)、(5,5)、(10,10)}のみから選択されるよう制限され、ここで、(X、Y)は、Xmsの前記第1周期およびYmsの前記第2周期を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1周期は、{0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msおよび10ms}を有する8つの周期値のうちの1つであり、
前記第2周期は、{0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msおよび10ms}を有する前記8つの周期値のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記UL/DLリソース設定が、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとの両方を有する前記複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する状態で、前記第1周期と第2周期との64通りのすべての組み合わせのうちから、{(0.5,0.625)、(0.5,1)、(0.5,1.25)、(0.5,2.5)、(0.5,5)、(0.5,10)、(0.625,0.5)、(0.625,1)、(0.625,1.25)、(0.625,2)、(0.625,2.5)、(0.625,5)、(0.625,10)、(1,0.5)、(1,0.625)、(1,1.25)、(1,2)、(1,2.5)、(1,5)、(1,10)、(1.25,0.5)、(1.25,0.625)、(1.25,1)、(1.25,2)、(1.25,2.5)、(1.25,5),(1.25,10)、(2,0.625)、(2,1)、(2,1.25)、(2,2.5)、(2,5)、(2,10)、(2.5,0.5)、(2.5,0.625)、(2.5,1)、(2.5,1.25)、(2.5,2)、(2.5,5)、(2.5,10)、(5,0.5)、(5,0.625)、(5,1)、(5,1.25)、(5,2)、(5,2.5)、(5,10)、(10,0.5)、(10,0.625)、(10,1)、(10,1.25)、(10,2)、(10,2.5)、(10,5)}を有する54通りの組み合わせが使用不可能であり、ここで、(X、Y)は、Xmsの前記第1周期およびYmsの前記第2周期を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記特定のUL/DLリソースパターンを適用することにおいて、前記UEは、(i)前記無線リソースグループ内の少なくとも1つの第1リソース上に前記第1UL/DLリソースパターンと、(ii)前記無線リソースグループ内の少なくとも1つの第2リソース上に前記第2UL/DLリソースパターンと、を適用する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記無線通信システムにおける1つのフレームの長さは、10msに固定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記無線通信システムは、複数のサブキャリア間隔(subcarrier spacing;SCS)ニューマロロジをサポートする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法を行うための少なくとも1つのプログラムコードが記録されるプロセッサ読み取り可能な持続性媒体。
【請求項9】
無線通信システムにおいて端末(User Equipment;UE)が行う方法であって、
上位層シグナリングを介して、第1上りリンク(UpLink;UL)/下りリンク(DownLink;DL)リソースパターンに関する情報を有するUL/DLリソース設定を受信するステップと、
前記受信したUL/DLリソース設定に基づいて、第1設定区間にわたって適用可能な前記第1UL/DLリソースパターンを決定するステップと、
前記受信したUL/DLリソース設定が第2UL/DLリソースパターンに関する情報もまた有することに基づいて、第2設定区間にわたって適用可能な前記第2UL/DLリソースパターンを決定するステップと、
グループ共通(Group Common;GC)-物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control CHannel;PDCCH)を周期的にモニタリングすることによって、第1スロットフォーマット関連情報(Slot Format related Information;SFI)を有する第1下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信するステップと、
前記UEに対して予め設定されるスロットフォーマットテーブルのスロットフォーマット組み合わせのうち、前記第1SFIによって示されるスロットフォーマット組み合わせを取得するステップと、
前記スロットフォーマット組み合わせの期間が、前記GC-PDCCHのモニタリング周期より大きいことに基づいて、前記スロットフォーマット組み合わせの期間内で第2SFIを有する第2DCIを受信するステップと、を有し、
前記第1設定区間および前記第2設定区間は、前記第1設定区間と前記第2設定区間との総和の整数倍が20ms時間期間とタイムアラインメントされる値に制限される、方法。
【請求項10】
前記第1SFIと前記第2SFIとは、同じスロットに対して同じスロットフォーマットを示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいて基地局(Base Station;BS)が行う方法であって、
第1周期を有する第1上りリンク(UpLink;UL)/下りリンク(DownLink;DL)リソースパターンと第2周期を有する第2UL/DLリソースパターンとを決定するステップと、
上位層シグナリングを介して、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとを有する複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有するUL/DLリソース設定を送信するステップと、
前記第1周期および前記第2周期に関連する特定の周期に基づいて、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとが組み合わせられた特定のUL/DLリソースパターンを無線リソースグループに適用することによって、対応するULまたはDL動作を行うステップと、を有し、
前記第1周期および前記第2周期に関連する特定の周期に基づいて、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとが組み合わせられた特定のUL/DLリソースパターンを無線リソースグループに適用することによって、対応するULまたはDL動作を行うステップと、を有し、
前記特定のUL/DLリソースパターンを適用することにおいて、前記BSは、前記無線リソースグループごとにN回、前記特定のUL/DLリソースパターンを周期的に繰り返し、
前記無線リソースグループの時間長さは、20msであり、「P」は、前記特定の周期の時間長さを示し、前記回数「N」は、数式(20ms)/Pを満たす整数である、方法。
【請求項12】
前記UL/DLリソース設定が、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとの両方を有する前記複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有する状態で、前記第1周期と前記第2周期との組み合わせは、使用可能な周期の組み合わせセット={(0.5,0.5)、(0.5,2)、(0.625,0.625)、(1,1)、(1.25,1.25)、(2,0.5)、(2,2)、(2.5,2.5)、(5,5)、(10,10)}のみから選択されるよう制限され、ここで、(X、Y)は、Xmsの前記第1周期およびYmsの前記第2周期を示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1周期は、{0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msおよび10ms}を有する8つの周期値のうちの1つであり、
前記第2周期は、{0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、2.5ms、5msおよび10ms}を有する前記8つの周期値のうちの1つである、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記特定のUL/DLリソースパターンを適用することにおいて、前記BSは、(i)前記無線リソースグループ内の少なくとも1つの第1リソース上に前記第1UL/DLリソースパターンと、(ii)前記無線リソースグループ内の少なくとも1つの第2リソース上に前記第2UL/DLリソースパターンと、を適用する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
請求項11に記載の方法を行うための少なくとも1つのプログラムコードが記録されるプロセッサ読み取り可能な持続性媒体。
【請求項16】
無線通信システムにおいて基地局(Base Station;BS)が行う方法であって、
第1設定区間にわたって適用可能な第1上りリンク(UpLink;UL)/下りリンク(DownLink;DL)リソースパターンを決定するステップと、
上位層シグナリングを介して、前記第1UL/DLリソースパターンに関する情報を有するUL/DLリソース設定を端末(User Equipment;UE)に送信するステップと、
グループ共通(Group Common;GC)-物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control CHannel;PDCCH)を介して、第1スロットフォーマット関連情報(Slot Format related Information;SFI)を有する第1下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を前記UEに送信するステップと、
前記第1SFIによって示されるスロットフォーマット組み合わせの期間が、前記GC-PDCCHの周期より大きいことに基づいて、前記スロットフォーマット組み合わせの期間内で第2SFIを有する第2DCIを前記UEに送信するステップと、を有し、
前記UL/DLリソース設定が第2設定区間にわたって適用可能な第2UL/DLリソースパターンに関する情報もまた有することに基づいて、前記第1設定区間および前記第2設定区間は、前記第1設定区間と前記第2設定区間との総和の整数倍が20ms時間期間とタイムアラインメントされる値に制限される、方法。
【請求項17】
前記第1SFIと前記第2SFIとは、同じスロットに対して同じスロットフォーマットを示す、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
無線通信システムにおいて動作するよう構成された端末(User Equipment;UE)であって、
送受信器と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に接続可能で、指示を記憶する少なくとも1つのメモリと、を有し、
前記指示は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき動作を行い、前記動作は、
上位層シグナリングを介して、第1周期を有する第1上りリンク(UpLink;UL)/下りリンク(DownLink;DL)リソースパターンと第2周期を有する第2UL/DLリソースパターンとを有する複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有するUL/DLリソース設定を受信することと、
前記受信したUL/DLリソース設定に基づいて、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとが組み合わせられた特定のUL/DLリソースパターンを取得することと、
前記第1周期および前記第2周期から取得される特定の周期に基づいて、前記特定のUL/DLリソースパターンを無線リソースグループに適用することによって、対応するULまたはDL動作を行うことと、を有し、
前記特定のUL/DLリソースパターンを適用することにおいて、前記UEは、前記無線リソースグループごとにN回、前記特定のUL/DLリソースパターンを周期的に繰り返し、
前記無線リソースグループの時間長さは、20msであり、「P」は、前記特定の周期の時間長さを示し、前記回数「N」は、数式(20ms)/Pを満たす整数である、端末。
【請求項19】
無線通信システムにおいて動作するよう構成された基地局(Base Station;BS)であって、
送受信器と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと動作可能に接続可能で、指示を記憶する少なくとも1つのメモリと、を有し、
前記指示は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき動作を行い、前記動作は、
第1周期を有する第1上りリンク(UpLink;UL)/下りリンク(DownLink;DL)リソースパターンと第2周期を有する第2UL/DLリソースパターンとを決定することと、
上位層シグナリングを介して、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとを有する複数のUL/DLリソースパターンに関する情報を有するUL/DLリソース設定を送信することと、
前記第1周期および前記第2周期に関連する特定の周期に基づいて、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとが組み合わせられた特定のUL/DLリソースパターンを無線リソースグループに適用することによって、対応するULまたはDL動作を行うことと、を有し、
前記第1周期および前記第2周期に関連する特定の周期に基づいて、前記第1UL/DLリソースパターンと前記第2UL/DLリソースパターンとが組み合わせられた特定のUL/DLリソースパターンを無線リソースグループに適用することによって、対応するULまたはDL動作を行うことと、を有し、
前記特定のUL/DLリソースパターンを適用することにおいて、前記BSは、前記無線リソースグループごとにN回、前記特定のUL/DLリソースパターンを周期的に繰り返し、
前記無線リソースグループの時間長さは、20msであり、「P」は、前記特定の周期の時間長さを示し、前記回数「N」は、数式(20ms)/Pを満たす整数である、基地局。