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特開2022-43694保険システム、保険方法、および保険プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043694
(43)【公開日】2022-03-16
(54)【発明の名称】保険システム、保険方法、および保険プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20220309BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020149111
(22)【出願日】2020-09-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】317010200
【氏名又は名称】マーブル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135781
【弁理士】
【氏名又は名称】西原 広徳
(72)【発明者】
【氏名】大林 優
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB61
(57)【要約】 (修正有)
【課題】1つの契約で複数人の被保険者を補償する保険契約の、契約手続きを簡便化する保険システム、保険方法及び保険プログラムを提供する。
【解決手段】保険システム1は、保険情報を記憶する保険情報データベース315と、保険情報を識別する保険識別情報と保険申請者を識別する保険申請者識別情報と補償内容情報を含む保険契約情報を記憶する保険契約情報データベース316とを備えた管理サーバ3と、保険申請者が使用する申請者端末4と、保険会社の担当者が使用する保険会社端末5とを備える。申請者端末4は、表示部44にレクリエーション保険の加入申請の申請情報入力画面表示し、管理サーバ3は、該保険に加入可能であるか制御部30によって判定する。申請情報は、申請者識別情報と、該保険によって補償される対象となる被保険者の被保険者識別情報とを含む。制御部30は、被保険者識別情報の数に基づいて、該保険に加入可能であるか判定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険会社が提供するレクリエーション保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段とを備えた管理サーバと、
前記保険申請者が使用する申請者端末と、
前記保険会社の担当者が使用する保険会社端末とを備え、
前記申請者端末は、
前記保険情報を表示する表示手段と、
前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報の入力を受け付ける申請情報入力手段とを備え、
前記管理サーバは、
前記申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する加入判定手段を備え、
前記申請情報は、
少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の人数とを含み、
前記加入判定手段は、
少なくとも前記被保険者の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する構成である
保険システム。
【請求項2】
前記保険情報は、
1つのレクリエーション保険内で保険料の異なる複数のレクリエーション種別が設定されて、前記レクレーション種別毎に前記保険料情報と前記レクリエーション種別を示す前記レクリエーション種別情報と補償対象を示す補償対象情報を有し、
前記申請情報入力手段は、
前記レクリエーション種別の選択を受け付け、
前記管理サーバまたは前記申請者端末の制御手段は、
選択された前記レクリエーション種別の前記補償対象情報を前記保険情報から取得して前記申請者端末の前記表示手段に表示させる
請求項1記載の保険システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記補償対象情報の入力または選択を前記入力手段により受け付ける補償対象情報受付処理と、
入力または選択された前記補償対象情報に対応する前記レクリエーション種別を抽出するレクリエーション種別抽出処理と、
抽出した前記レクリエーション種別が設定されている1つ以上の前記レクリエーション保険を前記表示手段に表示させる表示処理と、
前記表示手段に表示させた前記レクリエーション保険から、1つ以上の選択を受け付ける
請求項2記載の保険システム。
【請求項4】
前記保険情報は、
前記補償対象情報または前記被保険者に関連する人および/または物の補償の追加に関するオプション情報を含み、
前記申請情報入力手段は、
1つ以上の前記オプション情報の選択を受け付ける
請求項1、2、または3記載の保険システム。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記申請情報入力手段により選択を受け付けた前記オプション情報を有する前記レクリエーション保険を抽出して前記表示手段に表示させ、
前記表示手段に表示させた前記レクリエーション保険から、前記申請情報入力手段により1つ以上の選択を受け付ける
請求項4記載の保険システム。
【請求項6】
前記申請者端末は、
保険金の給付依頼を前記管理サーバに送信する保険金申請手段を備え、
前記保険金申請手段は、
前記保険契約情報に含まれる複数の補償から、1つ以上を選択させる補償内容選択手段と、
前記補償が必要となった経緯の入力を受け付ける補償状況情報入力手段と、
前記補償を受けるために求められる証明情報の入力を受け付ける補償証明情報入力手段と、
前記補償を必要とする被保険者の被保険者識別情報の入力を受け付ける被保険者情報入力手段を備える
請求項1から5いずれかに記載の保険システム。
【請求項7】
前記制御手段は、
前記被保険者情報の追加、削除、および変更を受け付け、
前記加入判定手段は、前記追加、削除、および変更があると前記レクリエーション保険に加入可能であるか再判定する
請求項1から6いずれかに記載の保険システム。
【請求項8】
表示部を備える被保険者端末を備え、
前記管理サーバは、
法人または個人から、前記表示部に表示する電子広告について、少なくとも前記法人または個人の広告費の支払い方法を含む広告依頼主情報と、表示に必要な広告データ情報と、を含む広告情報を受け付ける広告情報受付手段と、
前記広告データ情報を前記表示部に表示させる広告出力手段と、
前記広告データ情報と、前記広告出力手段によって広告データ情報が出力された日時と、被保険者端末識別情報とを関連付けて記憶する広告履歴記憶手段と
前記被保険者端末識別情報を取得して前記保険料の支払いを決済する決済手段とを備え、
前記決済手段は、
前記広告履歴記憶手段に、前記被保険者端末識別情報が記憶されているかを参照し、当該被保険者端末識別情報が記憶されていれば、前記保険料の一部または全額を、前記広告費情報によって取得した広告費から充当する
請求項1から7いずれかに記載の保険システム。
【請求項9】
管理サーバに保険会社が提供する保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段とを備え、
前記保険申請者が使用する申請者端末と、
前記保険会社の担当者が使用する保険会社端末とを備え、
前記申請者端末は、
表示手段によって前記保険情報を表示させ、
申請情報入力手段によって前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報の入力を受け付け、
前記管理サーバは、
加入判定手段によって、前記申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定させ、
前記申請情報は、
少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の人数とを含み、
前記加入判定手段によって、
少なくとも前記被保険者の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定させる
保険方法。
【請求項10】
コンピュータを、
保険会社が提供するレクリエーション保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段とを備えた管理サーバと、
前記保険申請者が使用する申請者端末と、
前記保険会社の担当者が使用する保険会社端末とを備え、
前記申請者端末は、
前記保険情報を表示する表示手段と、
前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報の入力を受け付ける申請情報入力手段とを備え、
前記管理サーバは、
前記申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する加入判定手段を備え、
前記申請情報は、
少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の人数とを含み、
前記加入判定手段は、
少なくとも前記被保険者の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する構成として機能させる
保険プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、1つの契約で複数人に対する補償を行う保険システム、保険方法、および保険プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
運動会や旅行ツアーなど、多人数が参加する行事においては、その行事の主催者が、行事中に発生した参加者の事故や怪我を補償することがある。そのような場合、1つの契約で多人数の行事参加者全員を補償対象とできるレクレーション保険に加入することが行われている。
【0003】
一方で、従来、空港等に設置され、保険加入契約を無人で行える自動保険契約装置が提案されている。
【0004】
例えば、旅行保険に加入するにあたって、レクリエーション種別や家族連れで複数人の旅行を行う場合に、保険加入に必要な入力項目を代表者が同行者を含めて一括で入力可能な、複数の保険契約を簡単に行うことができる自動契約装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
しかし、レクレーション保険は、保険1件の1人当たりの保険料が少額で、保険会社および代理店の双方にとって利益が上がらないという問題点がある。詳述すると、保険会社は、こういった少額の保険のためにオンラインで完結するシステムを導入するといったことができず、人手を要するために人件費がかかるという問題点がある。また、代理店は、保険料に対する率で受け取る手数料を受け取っており、この手数料が少ないためにオンラインで加熱するシステムを導入するといったことができず、申込書作成や対面手続き等の手間がかかるという問題点があった。また、事故が発生した場合、複数人の補償対象それぞれについて補償に至る経緯や証明が必要となり、保険金の支払い処理もそれぞれについて行うため、非常に手間がかかるという問題もあった。さらに、契約者は、対面もしくは郵送でしか保険契約ができず、手間がかかるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】公開特許公報2002-245245号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、上述の問題に鑑みて、1つの契約で複数人の被保険者を補償する保険契約について、契約手続きを簡単に行うことができる保険システム、保険方法、および保険プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、保険会社が提供するレクリエーション保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段とを備えた管理サーバと、前記保険申請者が使用する申請者端末と、前記保険会社の担当者が使用する保険会社端末とを備え、前記申請者端末は、前記保険情報を表示する表示手段と、前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報の入力を受け付ける申請情報入力手段とを備え、前記管理サーバは、前記申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する加入判定手段を備え、前記申請情報は、少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の被保険者識別情報とを含み、前記加入判定手段は、少なくとも前記被保険者識別情報の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する構成である保険システム、保険方法、保険プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明により、1つの契約で複数人の被保険者を補償する保険契約について、契約手続きを簡単に行うことができる保険システム、保険方法、および保険プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】保険システムのシステム構成を示すブロック図。
【
図10】保険料支払プログラムの保険料支払いフロー図。
【
図12】保険金申請プログラムの保険金申請フロー図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
【実施例0012】
図1は、本実施例における保険システム1のシステム構成を示すブロック図である。案内通知システム1は、保険会社の担当者が使用する保険会社端末2と、各種データおよびプログラムを保存、実行する管理サーバ3と、行事の責任者である、保険の申請者が使用する申請者端末4と、補償対象である被保険者が使用する被保険者端末5とを備えている。案内提供端末2と、管理サーバ3と、申請者端末4と、被保険者端末5は、インターネット6に接続されている。
【0013】
保険会社端末2は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部20と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部21と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部22と、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部23と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部24とを備えたコンピュータである。
【0014】
管理サーバ3は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部30と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部31と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部32と、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部33と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部34とを備える。
【0015】
記憶部31には、制御部30によって実行される保険登録プログラム310と、保険契約プログラム311と、保険料支払いプログラム312と、保険金申請プログラム313と、広告登録プログラム314と、保険会社が提供する保険サービスの保険情報データを記憶する保険情報データベース315と、保険会社と申請者との間で契約が完了した保険契約データを記憶する保険契約情報データベース316と、広告会社から広告依頼された広告情報データを記憶する広告情報データベース317が格納されている。
【0016】
保険情報データは、付与された保険IDと、行事の危険度によって分類されたレクリエーション種別データ(保険グループ種別データ)と、要求される被保険者の最低人数データと、補償を行う条件と補償される保険金情報とを含む補償内容データと、被保険者1人あたりの保険料データと、各保険に補償を追加できるオプションデータとを記憶している。
【0017】
レクリエーション種別データは、複数人が参加する各行事について、補償が発生する可能性である危険度によって複数に分類される種別を示すデータである。例えば、サッカー大会やみこしを使用したお祭りは、怪我などで補償が発生する可能性が高く、保険料が高いグループA(レクリエーション種別A)に分類される。一方で、ハイキングや盆踊りのお祭りでは、補償が発生する可能性が低く、保険料が安いグループB(レクリエーション種別B)に分類される。レクリエーション種別データは、このグループA、グループBといった種別と、その種別の内容、すなわちその種別における補償対象行事が記憶されている。
【0018】
なお、レクリエーション種別には、上記の他にも、スポーツ大会、運動会、登山、トレッキング、イベント、オリエンテーリング、バーベキュー、およびサッカー教室等の様々な種別を記憶することが好ましい。また、レクリエーション保険に加えて、国内ツアー、見学会、学園祭、工場見学、体験ツアー、および展覧会等のいわゆる国内旅行保険の種別もレクリエーション種別として記憶しておいてもよい。
【0019】
最低人数データは、当該保険を契約する場合に、補償対象となる被保険者の最低人数を規定する。契約手続きの際、入力された被保険者の数が最低人数データで規定された最低人数に満たない場合、契約が行えない。
【0020】
補償内容データは、必要な補償の度合いに応じて、複数の補償内容が設定される。例えば、補償対象が死亡した場合は死亡保険として高額の補償額が設定される。補償対象が怪我等によって通院が必要な場合は通院回数1回につき比較的少額な補償額が設定される。また、例えば、それぞれの補償内容には補償額の最大限度額と、補償が行えない例外の説明事項が含まれる。この補償内容データは、レクリエーション種別データ毎に登録されている。
【0021】
保険料データは、各保険に加入した場合に申請者または被保険者が負担する保険料が設定される。保険料は、各保険に設定されたレクリエーション種別データによって異なる。例えば補償が発生する可能性が高いグループAが設定された保険は保険料が比較的高額に設定され、補償が発生する可能性が低いグループBが設定された保険は保険料が比較的安価に設定される。この保険料データは、レクリエーション種別データ毎に登録されている。
【0022】
オプションデータは、保険情報データに設定された補償内容データとは別に、申請者が希望して新たに追加できる補償内容と保険料に加算される保険加算料が設定される。例えば行事開催中に発生した物損の賠償や、行事または参加者に起因して発生した第三者への賠償を補償できる内容が設定される。このオプションデータは、レクリエーション種別データ毎に登録されている。
【0023】
保険契約データは、付与された保険契約IDと、保険契約の契約者である申請者の申請者情報データと、補償を受ける対象である被保険者の被保険者情報データと、契約した保険の保険IDと、契約時に選択されたオプションデータとを含む。
【0024】
申請者情報データは、保険契約の契約者である申請者の、申請者氏名、申請者住所、申請者連絡先電話番号、申請者支払い情報といったデータを含む。申請者支払い方法は、例えば、保険料の支払いを行うために必要なクレジット情報である。また、保険料の支払いを申請者ではなく、行事に参加する被保険者とすることもできる。この場合、例えば、行事参加申し込みをWEB登録制とし、登録時に被保険者の被保険者支払い情報を設定させる。
【0025】
被保険者情報データは、補償の対象である被保険者の人数を記憶している。なお、この被保険者情報データは、被保険者氏名と、被保険者住所と、被保険者連絡先電話番号と、被保険者支払い情報といったデータを含んでもよい。被保険者情報データは、各被保険者のデータを1人ずつデータ化して記憶してもよいし、リスト化して1つのデータとして記憶してもよい。被保険者支払い情報は、例えば、被保険者がWEB参加によって行事参加申請を行う際、保険料の負担を被保険者が負う場合に入力される。
【0026】
契約時に選択されたオプションデータは、保険契約の際、申請者によって希望され、追加されたオプションのデータである。
【0027】
広告情報データは、広告の画像または動画を含む広告内容データと、広告を依頼した依頼主の広告依頼主情報とを含む。
【0028】
広告内容データは、申請者または被保険者が広告の閲覧を希望した場合に出力され、申請者端末4または被保険者端末に表示される広告内容のデータである。広告内容データは、動画データまたは画像データであり、携帯端末で表示できる拡張子を有するか、出力時に携帯端末でも表示できる拡張子に変更される。動画データまたは画像データには、特定のWEBサイトに誘導するURLリンクを含んでいてもよい。
【0029】
広告依頼主情報は、広告掲載を依頼した依頼主の、広告依頼主名と、広告依頼主住所と、広告依頼主連絡先電話番号と、広告依頼主支払い情報といった情報を含む。広告依頼主が法人または団体名である場合は、担当者氏名と、担当者連絡先電話番号といった情報をさらに含む。
【0030】
申請者端末4は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部40と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部41と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部42と、タッチパネル、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部43と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部44とを備えた携帯端末である。
【0031】
被保険者端末5は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部50と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部51と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部52と、タッチパネル、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部53と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部54とを備えた携帯端末である。
【0032】
次に、
図2および
図3とともに、保険会社が保険情報データを登録する処理について説明する。
図2は、保険会社が保険情報データを登録する際に、保険会社端末2の表示部24に表示される保険情報データ登録画面240の画面構成図の一例である。なお、図示省略するログイン画面により保険会社毎にIDとパスワードによるログインを実施し、それ以降はその保険会社による入力として処理する。これにより、入力されるデータを保険会社と紐づけて登録することができる。
【0033】
保険情報データ登録画面240は、保険名入力部241と、レクリエーション種別選択入力部242と、最低人数入力部243と、期間契約保険料入力部244と、年間契約保険料入力部245と、補償内容入力部246と、補償内容追加部247と、レクリエーション種別追加部248と、前データ移動部249と、後ろデータ移動部250と、登録ボタン部251とを有する。
【0034】
保険名入力部241には、レクリエーション種別の異なる複数の保険情報について、同一の保険名を設定できる。すなわち、申請者は、申請者が開催し、被保険者が参加する行事のレクリエーション種別によって、1つの保険の中から、適切なレクリエーション種別が設定されている保険情報を選択し、契約することができる。
【0035】
レクリエーション種別選択入力部242は、あらかじめ、各行事における補償の発生する可能性、すなわち危険度に基づいて設定されたレクリエーション種別(グループ)の選択を受け付ける。例えば、グループAには、比較的危険度が高い、運動量が激しいスポーツの大会や、お祭りなどが含まれる。グループBには、比較的危険度が低い、ハイキングや潮干狩りツアーなどが含まれる。グループCには、グループAとグループBの中間にあたる危険度である、社内運動会やマラソン大会などが含まれる。
【0036】
最低人数入力部243は、保険加入に必要な被保険者の最低人数の入力を受け付ける。例えば、最低人数入力部243に「20」と入力され、保険情報データが登録されれば、保険契約申請時に申請人によって入力された被保険者が19人以下である場合は契約できない。
【0037】
期間契約保険料入力部244は、指定された期間の間で保険契約を締結する際の、被保険者1人あたりの1日単位の保険料の入力を受け付ける。例えば、期間契約保険料入力部に「100」と入力され、保険情報データが登録されれば、保険契約が成立した申請者または被保険者が支払う保険料は、1人1日あたり100円となる。
【0038】
年間契約保険料入力部245は、保険契約期間を1年間とする場合に、申請者または被保険者が負担する1人あたりの保険料の入力を受け付ける。ここで入力される金額は、例えば、期間契約保険料入力部244で入力された金額を単に365倍したものとする、あるいはそれよりも相対的に安価となる予め設定された金額でもよい。また、期間契約保険料入力部244に入力した数字を365倍したものを、デフォルトとして表示させてもよい。
【0039】
補償内容入力部246は、補償が必要となった場合に支払われる補償内容の入力を受け付ける。補償内容とは、例えば補償を行う条件、補償が確定した場合に支払われる金額、補償が行えない場合の注意事項などである。入力された内容は、申請者が保険契約を検討する際に申請者端末5に表示される。補償内容入力部247の入力欄は、補償内容追加部247をクリックすることで増やすことができる。これにより、1つのレクリエーション種別に、発生した事故の重大度によって異なる、複数の補償内容を設定することができる。
【0040】
オプション入力部248は、申請者の希望によって追加できる補償内容の入力を受け付ける。オプションの内容としては、例えば行事の開催中に発生した、物損事故の補償や、見学人や被保険者の父兄といった第三者に損害を与えた場合に補償を行う内容がある。
【0041】
レクリエーション種別追加部249がクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、保険名が同一の新たな保険情報データ登録画面240を表示部24に表示させる。新たに表示された保険情報データ登録画面240のレクリエーション種別選択入力部242に、前のレクリエーション種別選択入力部242に入力したレクリエーション種別と異なるレクリエーション種別を入力することで、1つの保険情報に複数のレクリエーション種別を設定でき、このレクリエーション種別ごとに異なる補償内容を設定し、登録できる。
【0042】
前データ移動部250がクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、現在設定をしている保険情報よりも前に入力された保険情報データ登録画面240を表示部24に表示させる。後ろデータ移動部251がクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、現在設定をしている保険情報よりも後に入力された保険情報登録画面240を表示部24に表示させる。
【0043】
登録ボタン252はクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、現在設定している保険情報データを確定し、保険IDと保険会社名を付与し、保険情報データベース315に記憶させる。
【0044】
図3は、管理サーバ3の制御部30によって実行される保険登録プログラム310の保険登録フロー図である。制御部30は、保険会社端末2がインターネット6を介して保険情報データ登録画面240を表示させた信号を受信し、保険登録プログラム310を実行する。
【0045】
管理サーバ3の制御部30は、保険会社端末2から、登録される保険のレクリエーション種別情報の入力を受け付ける(ステップS1)。このとき、例えば、行事名の入力を受け付けて当該行事が含まれるレクリエーション種別を自動的にレクリエーション種別選択入力部242に入力する形式としてもよいし、レクリエーション種別選択入力部242が選択されると各レクリエーション種別と各レクリエーション種別に含まれる行事一覧を表示させ、レクリエーション種別の選択を受け付ける形式としてもよい。
【0046】
次に、管理サーバ3の制御部30は、登録される保険の最低人数条件である被保険者人数情報の入力を最低人数入力部243(
図2参照)により受け付ける(ステップS2)。このとき、例えば、直接人数の入力を受け付ける形式としてもよいし、各行事の最低人数をあらかじめ設定しておき、自動的に入力させる形式としてもよい。
【0047】
次に、管理サーバ3の制御部30は、保険の補償内容の詳細および保険料の情報である補償内容の入力を補償内容入力部246と補償内容追加部247により受け付ける(ステップS3)。
【0048】
次に、管理サーバ3の制御部30は、申請者の希望によって追加できる補償である、オプションの入力をレクリエーション種別追加部248により受け付ける(ステップS4)。
【0049】
最後に、管理サーバ3の制御部30は、保険会社端末2によりステップS1からステップS5で入力された各設定を関連付けた保険情報データの登録を指示する信号を受信し、保険IDと保険会社名を付与し、保険情報データベース315に記憶させる(ステップS5)。
【0050】
次に、
図4および
図5とともに、広告提供会社が広告情報データを登録する処理について説明する。
図4は、広告提供会社が広告情報データを登録する際に、広告会社が所有する広告会社端末に表示される広告情報データ登録画面60の画面構成図の一例である。
【0051】
広告情報データ登録画面60は、広告依頼主情報入力部61と、広告内容入力部62と、登録部63で構成される。
【0052】
広告依頼主情報入力部61は、広告を提供する法人または個人の特定と連絡に必要な広告依頼主情報の入力を受け付ける。広告依頼主情報としては、依頼主が法人である場合は、例えば、広告提供会社名と、広告提供会社住所と、広告提供会社電話番号と、広告費支払い方法と、担当者名と、担当者連絡先電話番号がある。
【0053】
広告内容入力部62は、被保険者端末5に表示させる広告内容データの入力を受け付ける。広告内容データは、例えば、画像ファイルや動画ファイルである。
【0054】
管理サーバ3の制御部30は、登録部63が選択されると、入力された広告費支払い方法に基づいて広告費を決済し、広告依頼主情報と広告内容データとを関連付けて広告情報データとし、広告情報データベース317に記憶する。
【0055】
図5は、管理サーバ3の制御部30によって実行される広告登録プログラム314の広告登録フロー図である。制御部30は、広告会社端末がインターネット6を介して広告情報データ登録画面60を表示させた信号を受信し、広告登録プログラム310を実行する。
【0056】
管理サーバ3の制御部30は、広告会社端末から、登録される広告の広告依頼主情報と広告内容データを含む広告情報の入力を受け付ける。(ステップS6)
【0057】
次に、管理サーバ3の制御部30は、入力された広告依頼主情報に含まれる広告費支払い方法を用いて、広告費の決済処理を行う。決済方法としては、例えば広告依頼主が所有する銀行口座からの引き落としや、クレジットカードによる後払い決済がある。(ステップS7)
【0058】
管理サーバ3の制御部30は、決済処理が完了したら、広告依頼主情報と広告内容データと広告費データを関連付け、広告情報データベース317に記憶する。(ステップS8)
【0059】
次に、
図6~
図9とともに、申請者が保険契約の申請を行う際の処理について説明する。
図6(A)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される保険検索画面440の画面構成図の一例である。
【0060】
保険検索画面440は、行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443と、保険一覧表示部444と、検索実行部445とで構成される。
【0061】
行事選択部441が選択されると、すべてのレクリエーション種別に含まれる行事の一覧を表示する。この一覧の中から、被保険者が参加する1つの行事の選択を受け付ける。行事が選択されると、選択された行事と、その行事が含まれているレクリエーション種別を行事選択部441に表示する。なお、行事選択部441が選択されると別の行事選択画面を開き、行事検索部にて行事を入力して検索し、ヒットした行事の中から1つを選択する検索処理と、行事を一覧表示する行事一覧の中から行事を選択する行事選択処理と、レクリエーション種別の一覧を各レクリエーション種別に含まれる行事とともに表示して1つのレクリエーション種別を選択させるレクリエーション種別選択処理の3種類の選択方式から人にの選択方式で行事またはレクリエーション種別を選択させる構成としてもよい。この場合、行事が選択された場合には、選択された行事が含まれているレクリエーション種別を抽出し、このレクリエーション種別を行事選択部441に表示する。このとき、レクリエーション種別とともに、選択された行事も行事選択部441に表示することが好ましい。
【0062】
オプション選択部442が選択されると、すべての補償内容に含まれるオプション一覧を表示する。この一覧の中から、希望するオプションの1つまたは複数の選択、若しくはオプション無しの選択を受け付ける。なお、先に行事選択部441にてレクリエーション種別(若しくは行事)が選択されている場合には、該当するレクリエーション種別(若しくは行事)に設定されているオプションのみを一覧表示し、この中から希望するオプションの選択もしくはオプション無しの選択を受け付ける。
【0063】
保険会社選択部443が選択されると、保険サービスを提供している保険会社一覧が表示される。申請者は一覧の中から、希望する保険会社を1社または複数社選択する。
【0064】
保険一覧表示部444が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険情報データベース315に記憶している保険情報の保険名を表示させる。ここで、行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443のすべてが未入力の状態であれば、全ての保険情報の保険名を一覧表示する。行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443の一部または全部が選択されている場合は、その選択された内容に一致する保険情報のみを抽出して抽出した保険情報の保険名を一覧表示する。この一覧表示においては、保険名の横にチェックボックスを表示して、任意のチェックボックスにチェックを入れることで複数選択可能に構成することが望ましい。
【0065】
検索実行部445が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443と、保険一覧表示部444において選択された各条件を満たす保険情報の一覧となる保険選択画面446(
図6(B)参照)を表示部44に表示させる。
【0066】
図6(B)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される保険選択画面446の画面構成図の一例である。
【0067】
保険選択画面446は、単数または複数の保険情報詳細表示447で構成される。保険情報詳細表示447には、各保険の保険名、レクリエーション種別、被保険者の最低人数条件、補償内容、保険料、追加できるオプションの情報などが表示される。管理サーバ3の制御部30は、表示した保険情報の内1つの選択を受け付ける。
【0068】
図6(C)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示されるオプション選択画面448の画面構成図の一例である。このオプション選択画面448は、上述した保険選択画面446にて選択された保険にて選択可能なオプション情報を表示する。保険選択画面446にて選択された保険にオプションが存在しない場合には、「選択可能なオプションはありません」と画面に表示して、図示省略する次へボタンの選択により補償対象情報入力画面451のへ移行する。
【0069】
オプション選択画面448は、単数または複数のオプション情報詳細表示449と、選択完了ボタン450で構成される。オプション情報詳細表示449には、各オプションのオプション名、補償内容、追加で徴収される保険料(保険加算料)の情報などが表示され、各オプションについて1または複数の選択を受け付ける。管理サーバ3の制御部30は、選択完了ボタン450が選択されることで、1または複数の選択されたオプション情報を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、補償対象情報入力画面451へ移行する。
【0070】
図6(D)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償対象情報入力画面451の画面構成図の一例である。
【0071】
補償対象情報入力画面451は、行事内容詳細入力部452aと、保険適用期間入力部452bと、人数入力部452cと、保険料表示部453と、入力完了ボタン454で構成される。
【0072】
行事内容詳細入力部452aは、行事の名称やプログラムといった、行事の詳細情報の入力を受け付ける。行事内容詳細入力部452aに入力された内容に基づいて、保険会社は契約成立後であっても選択されたレクリエーション種別が適切であるかを判断できる。
【0073】
保険適用期間入力部452bは、保険の契約期間の入力を受け付ける。具体的には、日付を元に指定する日付指定か年間契約とする年間指定かを選択できる選択肢を表示し、日付指定が選択された場合はカレンダーを表示して契約期間の開始日と終了日の入力を受け付け、年間指定が選択された場合はカレンダーを表示して契約開始日の選択を受け付ける。
【0074】
人数入力部452cは、保険の対象となる人の人数の入力を受け付ける。この人数は、後から追加、変更、削除を適宜に実行できる。なお、この人数の入力を受けて、選択されている保険の最小人数より少ない場合には、保険を適用できない旨のメッセージと、最低人数とを表示することが好ましい。
【0075】
保険料表示部453は、現在の保険料を表示する。この保険料は、保険選択画面446で選択された保険情報と、オプション選択画面448で選択されたオプションと、保険適用期間入力部452bで選択された期間によって算定された保険料である。ここで、保険選択画面446による保険情報、オプション選択画面448によるオプション、保険適用期間入力部452bによる期間のいずれかが変更されると、保険料表示部453に表示する保険料もそれに合わせて再計算して変更する。このため、利用者は、保険選択画面446による保険情報、オプション選択画面448によるオプション、保険適用期間入力部452bによる期間を変更させて保険料の変化を確認した上で、最終的に決定することができる。なお、前画面に戻る操作は、画面上で指を横へスライドさせるスワイプ操作とし、このスワイプ操作をタッチパネルで検知した場合に前画面に戻る構成とすると良いが、各画面に戻るボタンを表示してこの戻るボタンで戻れるようにしてもよい。
【0076】
入力完了ボタン454が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された行事の詳細情報と契約期間を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、次の入力画面である申請者情報入力画面455を表示させる。
【0077】
図7(A)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される申請者情報入力画面455の画面構成図の一例である。
【0078】
申請者情報入力画面455は、申請者情報入力部456と、支払い方法選択部457と、入力完了ボタン458で構成される。
【0079】
申請者情報入力部456は、保険の契約者である申請者の個人情報の入力を受け付ける。入力させる個人情報としては、申請者の特定および連絡のために必要な情報であり、申請者氏名の入力を受け付ける申請者氏名入力部、申請者住所の入力を受け付ける申請者住所入力部、申請者連絡先電話番号の入力を受け付ける申請者連絡先電話番号入力部、申請者生年月日の入力を受け付ける申請者生年月日入力部などがある。
【0080】
支払い方法選択部457は、保険料を支払うにあたっての支払い方法の選択を受け付ける。支払い方法選択部457が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険料を「申請者が支払う」か、「被保険者が支払う」かを選択する選択肢を表示する。「申請者が支払う」を選択された場合、さらにクレジットカード情報などの支払い情報の入力を受け付ける。
【0081】
入力完了ボタン458が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された申請者情報と支払い方法を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、次の被保険者情報入力画面459を表示させる。
【0082】
図7(B)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される被保険者情報入力画面459の画面構成図の一例である。なお、この画面は、図示省略する人数入力部によって被保険者の人数だけを入力する構成であればよいが、図示の例では、被保険者の氏名等も入力する画面を示している。
【0083】
被保険者情報入力画面459は、被保険者情報入力部460と、入力完了ボタン461で構成される。
【0084】
被保険者情報入力部460は、保険の補償対象である被保険者の個人情報の入力を受け付ける。入力させる個人情報としては、被保険者の特定および連絡のために必要な情報として、被保険者氏名の入力を受け付ける被保険者氏名入力部、被保険者住所の入力を受け付ける被保険者住所入力部、被保険者連絡先電話番号の入力を受け付ける被保険者連絡先電話番号入力部、被保険者生年月日の入力を受け付ける被保険者生年月日入力部などがある。
【0085】
入力完了ボタン461が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者情報を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データの被保険者リストに追加し、これまでに入力が完了した被保険者リストを示す被保険者リスト画面462を表示させる。
【0086】
図7(C)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される被保険者リスト画面462の画面構成図の一例である。なお、この画面は、図示省略する人数入力部によって被保険者の人数だけを入力する構成であればよいが、図示の例では、被保険者の氏名等を入力する画面としている。
【0087】
被保険者リスト画面462は、被保険者リスト部463と、被保険者追加部464と、入力完了ボタン465で構成される。
【0088】
被保険者リスト部463は、被保険者情報入力画面459で入力された被保険者の氏名を一覧表示する。複数の被保険者の氏名のうち任意の1つの被保険者の氏名が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、当該被保険者についての入力内容(被保険者氏名、被保険者住所、被保険者連絡先電話番号、被保険者生年月日)を表示させ、入力内容の変更、または当該被保険者情報の削除を行うかをさらに選択させる。
【0089】
被保険者追加部464は、表示部44内における被保険者リスト部463の下方に配置される。被保険者追加部464が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、被保険者情報入力画面459を表示させ、あらたな被保険者情報の入力を受け付ける。
【0090】
入力完了ボタン465が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者情報および被保険者リストを保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、次の保険申請確認画面466を表示させる。
【0091】
図7(D)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される保険申請確認画面466の画面構成図の一例である。
【0092】
被保険者リスト画面466は、入力内容確認部467と、再入力ボタン468と、申請ボタン469で構成される。
【0093】
入力内容確認部467には、管理サーバ3の制御部30によって、保険契約の申請を行うために選択および入力された情報一覧が表示される。具体的には、レクリエーション種別、被保険者人数、補償内容、および保険料などの情報である。申請者は、保険契約の申請を行う最終確認として、入力内容確認部467を確認し、入力内容に不備があれば再入力ボタン468を選択し、入力内容に不備がなければ申請ボタン469を選択する。
【0094】
再入力ボタン468が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険検索画面440を表示させ、情報の再入力を促す。
【0095】
申請ボタン469が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された内容と、該当する保険情報データの被保険者人数設定を参照し、保険契約が可能であるかを判断する。判断を行う項目として、入力された被保険者情報の人数が、各保険に設定された人数条件を満たしているかどうかを必ず判定する。被保険者情報が各保険に設定された人数条件を満たさない場合、契約が締結できない旨を示すメッセージを表示させる保険申請確認画面466を表示させる(
図8(A)参照)。この保険申請確認画面466は、保険契約がエラーである旨を表示するとともに、そのエラーの原因となる具体的な内容と対処法を表示する。
【0096】
管理サーバ3の制御部30は、被保険者情報が各保険に設定された人数条件を満たしている場合、入力された各項目を関連付けて保険契約データとし、契約内容の一覧を表示部44に表示させる。さらに、保険契約データに保険契約IDを付与し、保険契約情報データベース316に記憶させる。
【0097】
申請者である保険契約者は、希望すれば保険契約情報を閲覧することができる。閲覧手順としては、例えば、申請者端末4から保険契約アプリを起動したあと、契約済み保険一覧を閲覧可能とする選択肢を設け、その選択肢が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険契約情報データベース316から該当する保険契約情報(保険契約データ)を表示部44に表示させる。
【0098】
図8(B)は、申請者が被保険者の情報を変更する際に、申請者端末4の表示部44に表示される、被保険者情報変更画面470の画面構成図の一例である。
【0099】
被保険者情報変更画面470は、被保険者情報変更入力部471と、入力完了ボタン472と、被保険者情報削除ボタン472で構成される。
【0100】
管理サーバ3の制御部30は、保険契約情報に含まれる被保険者リストが選択されると、契約時に入力された被保険者リスト(
図6(C)と同一の画面)を表示する。さらに、リスト中の被保険者が選択されると、被保険者情報変更画面470を表示する。
【0101】
被保険者情報変更入力部471は、被保険者情報において変更を希望する項目の選択を受け付け、変更後の情報の入力を受け付ける。その後、入力完了ボタン472が選択されると、変更後の被保険者情報を被保険者リストで確認し、保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに反映する。
【0102】
被保険者情報削除ボタン473が選択されると、表示されている被保険者情報を削除し、被保険者リストに反映する。このとき、管理サーバ3の制御部30は、変更後の被保険者情報が、契約している保険に設定された人数条件を満たしているかどうかを判定する。被保険者情報が各保険に設定された人数条件を満たさない場合、被保険者リストへの反映をキャンセルし、変更が行えない旨を示すメッセージを表示させ、変更前の被保険者リストを表示させる。
【0103】
図9は、管理サーバ3の制御部30によって実行される保険契約プログラム311の保険契約フロー図である。制御部30は、申請者端末3があらかじめインストールしておいた保険契約のアプリを起動させたことを示す信号を、インターネット6を介して受信し、保険契約プログラム311を実行する。
【0104】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、行事の選択による検索希望を受け付ける。このとき、選択された行事によってレクリエーション種別を決定する(ステップS9)。
【0105】
次に、管理サーバ3の制御部30は、選択された行事またはレクリエーション種別について保険情報データベースを参照し、該当する保険情報を抽出し、申請者端末4の表示部44に表示させる(ステップS10)。
【0106】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、保険の選択を受け付ける。上記S9において、行事以外で抽出を行った場合、保険の選択をもってレクリエーション種別を決定する(ステップS11。)
【0107】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、追加の補償内容となるオプションの選択を受け付ける。(ステップS12)
【0108】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、日付指定か年間契約の入力によって保険の契約期間の設定を受け付ける。(ステップS13)
【0109】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、申請者の特定および連絡のために必要な申請者情報の入力を受け付ける。(ステップS14)
【0110】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、被保険者の特定および連絡のために必要な被保険者情報の入力を複数の被保険者について受け付ける。入力された複数の被保険者情報は、関連付けてリスト化する。(ステップS15)
【0111】
その後、管理サーバ3の制御部30は、S9からS15で選択および入力された、各入力内容の一覧を申請者端末4に出力し、表示部44に表示させ、申請者に対して内容に不備がないかを確認させる。(ステップS16)
【0112】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、申請を行う入力を受信した場合、各入力内容の情報を受信し、受信した被保険者情報が該当する保険情報の被保険者人数設定を満たしているか判断する。再入力を行う入力を受信した場合、行事選択による検索希望を受け付ける段階S9に戻る。(ステップS17)
【0113】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から受信した被保険者情報が該当する保険情報の被保険者人数設定を満たしていない場合、契約が締結できない旨を示すメッセージを出力し、表示部44に表示させ、さらに保険申請確認画面466を表示させる。(ステップS18)
【0114】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から受信した被保険者情報が該当する保険情報の被保険者人数設定を満たしている場合、入力された各項目を関連付けて保険契約データとし、契約内容の一覧を出力し、表示部44に表示させる。(ステップS19)
【0115】
最後に、管理サーバ3の制御部30は、保険契約データに保険契約IDを付与し、保険契約情報データベース316に記憶させる。(ステップS20)
なお、図示省略しているが、この後に人数の追加、削除、変更があった場合、ステップS18~S20を実行し、当該保険に加入可能であるか否かを再判定する構成とすることが望ましい。これにより、登録時に加入条件を満たした人数で登録しておいて、後から人数を削除されることを防止できるとともに、人数変更があった場合にもオペレータによる手作業を介することなく柔軟に対応することができる。
【0116】
図8(C)は、被保険者が保険料を支払う際に、被保険者端末5の表示部54に表示される保険料支払い画面474の画面構成図の一例である。
【0117】
保険料支払い画面474は、保険料表示部475と、支払い方法選択部476と、広告ボタン477と、決済ボタン478で構成される。
【0118】
保険料表示部475は、保険情報に含まれる被保険者1人1日あたりの保険料と契約期間との積を表示する。または、年間契約における1人あたりの保険料を表示する。
【0119】
支払い方法選択部476が選択されると、さらにクレジットカード情報や電子決済情報などの支払い情報の入力を受け付ける。
【0120】
広告ボタン477が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、広告情報データベース317に記憶されている広告内容データに含まれる動画または画像から1つ以上を、申請者端末5の表示部54に表示できるよう拡張子などを変更し、出力し、表示させる。このとき、管理サーバ3の制御部30は、保険契約情報に含まれる出力先の被保険者の被保険者情報に、出力した広告データが含まれる広告情報データと、広告データを出力した日付データとを追加する。ここで、広告を見れば支払を無料または割引にする構成とすることもできる。この場合、広告ボタン477が選択されて広告が閲覧されると、管理サーバ3の制御部30が保険料の合計金額を0円または所定の割引後金額に変更し、保険料表示部475に表示する保険料を変更後の金額にして更新する。
【0121】
決済ボタン478が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された支払い情報と、被保険者情報とに基づいて保険料の決済処理を行う。このとき、被保険者情報に被保険者が閲覧した広告情報データと日付データとが含まれている場合、保険料の一部または全額を広告依頼主が支払った広告費から充当する。
【0122】
次に、
図10とともに、被保険者が保険料を支払う処理について説明する。
図10は、被保険者が保険料を支払う場合に管理サーバ3の制御部30が保険料支払プログラム312に従って実行する保険料支払い処理のフローチャートである。
【0123】
管理サーバ3の制御部30は、被保険者端末5から、行事の参加申請を受け付ける。このとき、被保険者は、あらかじめ保険契約アプリをインストールし、保険契約アプリを起動して、アプリ上で参加申請、ひいては保険料支払いの手続き入力すべてを行うことが好ましい(ステップS21)。
【0124】
次に、管理サーバ3の制御部30は、被保険者を特定するために、被保険者情報の入力を受け付ける(ステップS22)。入力される内容は、保険契約情報に関連付けられた被保険者情報を参照して特定できる、氏名、住所、電話番号のいずれかまたはそれらの組み合わせである。
【0125】
管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者情報に基づいて、参加申請を行った行事に関する保険契約情報に関連付けられた被保険者情報を参照し、該当する被保険者情報が含まれる保険契約情報の1人あたりの保険料を表示する(ステップS23)。
【0126】
次に、管理サーバ3の制御部30は、表示した保険料の決済方法を含む支払い情報の入力を受け付ける(ステップS24)。決済方法としては、例えば被保険者が所有する銀行口座からの引き落としや、クレジットカードによる後払い決済がある。
【0127】
次に、管理サーバ3の制御部30は、被保険者に対して広告情報を閲覧するかを選択させる(ステップS25)。閲覧しない選択を受信した場合(ステップS25:NO)、保険料を確定し、ステップS28の保険料の決済に移行する。
【0128】
管理サーバ3の制御部30は、閲覧する選択を受信した場合(ステップS25*YES)、広告情報データベース317に記憶されている広告内容データに含まれる動画または画像から1つ以上を、申請者端末5の表示部54に表示できるよう拡張子などを変更し、出力し、表示させる(ステップS26)。表示させる広告内容は、管理サーバ3の制御部30が、ランダムに選択してもよいし、複数の広告情報をランダムに抽出して被保険者に選択させる形式としてもよい。また、広告情報を関連するレクリエーション種別とあらかじめ紐づけておき、紐づけられたレクリエーション種別から選択してもよい。
【0129】
その後、管理サーバ3の制御部30は、広告が閲覧されたことによって変更された、広告費からの充当分が差し引かれて確定した保険料を表示させる(ステップS27)。このとき、被保険者に対してさらに広告を閲覧するか選択させ、閲覧された場合にさらに保険料を広告費から充当する構成としてもよい。
【0130】
最後に、管理サーバ3の制御部30は、確定した保険料の決済処理を、S24で入力された支払い情報に基づいて実施する(ステップS28)。
【0131】
次に、
図11~
図12とともに、保険契約者である申請者が保険金を申請する際の処理について説明する。
図11(A)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償対象被保険者検索画面479の画面構成図の一例である。
【0132】
補償対象被保険者検索画面479は、被保険者氏名入力部480と、被保険者リスト表示部481で構成される。
【0133】
被保険者氏名入力部480は、保険に加入している被保険者の氏名の入力を受け付ける。管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者氏名に該当する被保険者を保険契約情報から参照し、表示させる。さらに、表示させた被保険者の中から1つの選択を受け付ける。
【0134】
被保険者リスト表示部481が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、該当する保険契約情報に含まれる被保険者リストを表示させ、リスト上の被保険者の選択をさらに受け付ける。
【0135】
図11(B)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償内容選択画面482の画面構成図の一例である。
補償内容選択画面482は、複数の補償内容選択部483で構成される。
【0136】
補償内容選択部483は、保険契約情報に含まれる複数の補償内容の中から一つの選択を受け付ける。各補償の補償内容である、補償の名称、補償で発生する保険金額、補償を受けるための条件は申請者が閲覧可能に表示される。
【0137】
図11(C)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償経緯入力画面484の画面構成図の一例である。
【0138】
補償経緯入力画面484は、補償経緯入力部485と入力完了ボタン486で構成される。
【0139】
補償経緯入力部485は、補償対象となる被保険者への補償が必要になった経緯について、文字入力を受け付ける。入力文字数の上限は、補償経緯の説明が十分に可能であるよう、1000文字以上に設定されることが好ましい。
【0140】
入力完了ボタン486が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、補償経緯入力部485に入力された文字データを該当する被保険者の被保険者情報に追加する。
【0141】
図11(D)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償証明入力画面487の画面構成図の一例である。
【0142】
補償証明入力画面487は、補償証明入力部488と、資料添付部489と、入力完了ボタン490で構成される。
【0143】
補償証明入力部488は、補償対象となる被保険者が補償を受ける証明となる補償証明について、文字入力を受け付ける。入力される内容としては、例えば、被保険者が入院している場合、入院先の病院の連絡先情報や、入院開始日の日付、1日あたりの入院費用、退院予定日などがある。入力文字数の上限は、補償証明の説明が十分に可能であるよう、100文字以上、好ましくは300文字以上、より好ましくは500文字以上、さらに好ましくは1000文字以上に設定されることが好ましい。
【0144】
資料添付部489は、補償証明入力部488で入力された内容の証拠となる画像ファイルなどを添付する。添付される資料としては、例えば、被保険者が通院している場合、通院時に発生した医療費が記載されている領収書の画像データなどがある。
【0145】
入力完了ボタン490が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、補償証明入力部488に入力された文字データと、資料添付部489に添付された資料データを該当する被保険者の被保険者情報に追加する。
【0146】
図12は、被保険契約者である申請者が保険金を申請する場合に管理サーバ3の制御部30によって実行される保険金申請プログラム313の保険金申請フロー図である。
【0147】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から申請者情報を受信し、保険契約情報データベース316を参照して、当該申請者が契約している保険契約情報を抽出し、関連付けられた保険情報を申請者端末4に表示させる。(ステップS29)
【0148】
次に管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から保険情報の選択を受け付ける。その後、被保険者の氏名検索か、被保険者全員のリスト表示要求を受け付ける。氏名検索を受け付けた場合は、当該保険契約情報に関連付けられた、受け付けた氏名に該当する被保険者情報を抽出する。リスト表示要求を受け付けた場合は、当該保険契約情報に関連付けられた被保険者リストを出力する。(ステップS30)
【0149】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償を実施する被保険者である補償対象者の選択を受け付ける。(ステップS31)
【0150】
管理サーバ3の制御部30は、当該保険情報に含まれる補償内容を、申請者端末4に出力し、表示させる。さらに、申請者端末4から、補償対象者に対して実施する補償内容の選択を受け付ける。(ステップS32)
【0151】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償を行うことになった経緯の文字入力を受け付ける。受信した文字データは、当該被保険者の被保険者情報に追加する。(ステップS33)
【0152】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償を実施する証明となる補償証明の入力を受け付ける。補償証明の内容としては、入院先の病院の連絡先情報や、入院開始日の日付、1日あたりの入院費用、退院予定日といった文字入力のほか、通院時の医療費の領収書といった画像の添付ファイルがある。受信した文字データおよび添付ファイルデータは、当該被保険者の被保険者情報に追加する。(ステップS34)
【0153】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償申請の入力を受け付ける。補償申請の入力を受け付けたら、保険情報、申請者情報、補償対象の被保険者情報を関連付けて、保険会社端末2に送信する。(ステップS35)
【0154】
以上の構成により、1つの契約で複数人の被保険者を補償する保険契約について、契約手続きを簡単に行うことができる保険システム、保険方法、および保険プログラムを提供できる。これにより、少額でかつ被保険者が多く手続きの面倒なレクリエーション保険を、効率よく受け付けることができる。
【0155】
保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者によって入力された被保険者情報と保険会社によって設定された保険の最低人数を参照し、当該保険に加入可能かを判断する構成である。この構成により、例えばレクレーション保険といった、被保険者が複数加入することが条件である保険について、当該条件の判定を自動で行うため、保険会社の負担を軽減できる。また、入力していけば人数不足であると保険適用不可であることがわかり、また何人の被保険者がいれば保険適用可能かもわかるため、オペレーターに問い合わせるといった人的処理を削減して効率よく保険の可否の認識と保険適用可能にするための要件把握を行える。
【0156】
また、保険システム1は、保険情報に、危険度によって決定されたレクリエーション種別を設定し、1つの保険名に対して、異なるレクリエーション種別を設定した複数の保険内容を設定できる。この構成により、保険会社は1つの保険の中でレクリエーション種別ごとに開催される行事の危険度に基づいた保険料を設定することができる。
【0157】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者端末4から開催される行事の入力または選択を受け付け、当該行事が含まれるレクリエーション種別を有する保険情報を抽出し、申請者端末4に出力する構成である。この構成により、申請者は自身が開催する行事の危険度を把握でき、適切なレクリエーション種別を有する保険に加入することができる。
【0158】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、行事または被保険者に関する人的および/または物的損害の補償を行うオプションの設定希望を受け付ける構成である。この構成により、より補償の範囲が大きくなり、申請者は安心して行事を開催できる。また、このオプション設定は希望制であるため、申請者は望まない補償範囲の拡大によって保険料が高くなってしまうことを回避することができる。
【0159】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者に対してオプションの入力、または一覧からの選択を受け付け、当該オプションを有する保険情報を抽出し、申請者端末4に出力する構成である。この構成により、申請者は必ず設定したいと希望するオプションを含む保険に加入することができる。
【0160】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者端末4から補償を受けることとなった被保険者の被保険者情報、補償を受けることとなった経緯、補償を受けるための各種証明事項を受け付け、関連付けて保険会社端末2に出力する構成である。この構成により、保険会社は被保険者に対する補償に関する情報を把握でき、必要であれば被保険者本人に容易に確認を行うことができる。
【0161】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、広告会社から広告費を含む広告情報を受け付け、被保険者に閲覧させることで保険料を広告費から充当する構成である。この構成により、広告会社は特に被保険者が参加する行事に関する広告について高い広告効果が期待でき、被保険者は広告を閲覧することで保険料を割り引きでき、両者が高い満足度を得られる。
【0162】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、契約締結後の被保険者情報についても申請者端末4から変更を受け付ける構成である。この構成により、急に行事に参加する被保険者が減少したり、増加したり、入力を誤っていて修正したい場合であっても、申請者は容易に対応することができる。
【0163】
なお、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本実施例においては、保険契約プログラム311の実行を管理サーバ3の制御部30によって実施しているが、制御部30によって申請者端末4の制御部40に指示を出し、制御部40によって実行されていてもよい。この場合、S18の被保険者情報を参照する際、申請ボタン469が選択された際に入力内容を申請者端末4から管理サーバ3に送信し、制御部30によって被保険者情報を参照した条件判定を行う構成としてもよい。
【0164】
また、本実施例では、管理サーバ3の制御部30によって、被保険者の人数情報を参照し、保険に加入可能かを判断する構成としているが、人数情報だけでなく各被保険者の年齢等、他の情報を参照することもできる。例えば年齢によって保険料の設定を変更した複数の保険情報を設定すれば、補償の可能性が高くなる高齢者の保険料を割高に設定することもできる。
【0165】
また、被保険者情報データに電子メールアドレスやSNSのID等の電子的に連絡可能な情報を含めておき、被保険者端末5によって被保険者に被保険者情報データの確認を促す構成としてもよい。この場合、電子メールまたはメッセージを被保険者端末5にて閲覧可能に送信し、その電子メールまたはメッセージに含まれるURLによって管理サーバ3へのアクセスを受け付け、被保険者情報確認画面(図示省略)を表示する構成とすることが望ましい。被保険者情報画面は、アクセスした被保険者のID等の識別情報からその被保険者の被保険者情報データを被保険者端末5に表示し、変更を受け付けるとともに、確認OKの入力を受け付ける。その際、広告を見るボタンによって広告の閲覧を許容し、広告が見られるとその被保険者の保険料は0円とするか割引にする構成とする。これにより、広告の閲覧者を多数の被保険者に広げることができ、広告効果を高めることができる。
【0166】
この発明における保険情報記憶手段は、保険情報データベース315に対応し、以下同様に、
保険識別情報は、案内IDに対応し、
保険申請者識別情報は、申請者情報に対応し、
保険契約情報記憶手段は保険契約情報データベース316に対応し、
表示手段は申請者端末4の表示部44に対応し、
申請情報入力手段は、
図6および
図7に示す各入力部および選択部(440から469)に対応し、
加入判定手段、広告依頼受付手段、広告出力手段、決済手段は管理サーバ3の制御部30に対応し、
被保険者識別情報は被保険者情報に対応し、
制御手段は各端末およびサーバの制御部20、30、40、50に対応し、
保険金申請手段は、
図11に示す各入力部および選択部(479から490)に対応し、
補償内容選択手段は、
図11(B)に示す補償内容選択画面482および補償内容選択部483に対応し、
補償状況情報入力手段は、
図11(C)に示す補償経緯入力画面484、補償経緯入力部485、および入力完了ボタン486に対応し、
補償証明情報入力手段は、
図11(D)に示す補償証明入力画面487、補償証明入力部488、資料添付部489、および入力完了ボタン490に対応し、
被保険者情報入力手段は、
図11(A)に示す補償対象被保険者検索画面479、被保険者氏名入力部480、および被保険者リスト表示部481に対応し、
広告履歴記憶手段は、広告情報データベース317に対応するが、
この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0167】
この発明は、1つの保険契約で複数人の被保険者を補償する保険システムを提供する産業に利用することができる。
【符号の説明】
【0168】
1…保険システム
2…保険会社端末
3…管理サーバ
4…申請者端末
5…被保険者端末
6…インターネット
20、30、40、50…制御部
21、31、41、51…記憶部
22、32、42、52…通信部
23、33、43、53…入力部
24、34、44、54…表示部
315…保険情報データベース
316…保険契約情報データベース
317…広告情報データベース
440…保険検索画面
441…行事選択部
442…オプション選択部
443…保険会社選択部
444…保険一覧表示部
445…検索実行部
446…保険選択画面
447…保険情報詳細表示
448…オプション選択画面
449…オプション情報詳細表示
450…選択完了ボタン
451…補償対象情報入力画面
452a…行事内容詳細入力部
452b…保険適用期間入力部
454、458、461、465、486、490…入力完了ボタン
455…申請者情報入力画面
456…申請者情報入力部
457…支払い方法選択部
459…被保険者情報入力画面
460…被保険者情報入力部
462…被保険者リスト画面
463…被保険者リスト部
464…被保険者追加部
466…被保険者リスト画面
467…入力内容確認部
468…再入力ボタン
469…申請ボタン
479…補償対象被保険者検索画面
480…被保険者氏名入力部
481…被保険者リスト表示部
482…補償内容選択画面
483…補償内容選択部
484…補償経緯入力画面
485…補償経緯入力部
487…補償証明入力画面
488…補償証明入力部
489…資料添付部
【手続補正書】
【提出日】2021-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険会社が提供するレクリエーション保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段とを備えた管理サーバと、
前記保険申請者が使用する申請者端末と、
前記保険会社の担当者が使用する保険会社端末と、
被保険者端末表示部を備える被保険者端末を備え、
前記申請者端末は、
前記保険情報を表示する表示手段と、
前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報の入力を受け付ける申請情報入力手段とを備え、
前記管理サーバは、
前記申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する加入判定手段と、
法人または個人から、前記被保険者端末表示部に表示する電子広告について、少なくとも前記法人または個人の広告費の支払い方法を含む広告依頼主情報と、表示に必要な広告データ情報と、を含む広告情報を受け付ける広告情報受付手段と、
前記広告データ情報を前記被保険者端末表示部に表示させる広告出力手段と、
前記広告データ情報と、前記広告出力手段によって広告データ情報が出力された日時と、被保険者端末識別情報とを関連付けて記憶する広告履歴記憶手段と
前記被保険者端末識別情報を取得して保険料の支払いを決済する決済手段を備え、
前記申請情報は、
少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の人数とを含み、
前記加入判定手段は、
少なくとも前記被保険者の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定し、
前記決済手段は、
前記広告履歴記憶手段に、前記被保険者端末識別情報が記憶されているかを参照し、当該被保険者端末識別情報が記憶されていれば、前記保険料の一部または全額を、広告費情報によって取得した広告費から充当する構成である
保険システム。
【請求項2】
管理サーバに保険会社が提供する保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段とを備え、
前記保険申請者が使用する申請者端末と、
前記保険会社の担当者が使用する保険会社端末と、
被保険者端末表示手段を備える被保険者端末を備え、
前記申請者端末は、
申請者端末表示手段によって前記保険情報を表示させ、
申請情報入力手段によって前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報の入力を受け付け、
前記管理サーバは、
加入判定手段によって、前記申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定させ、
法人または個人から、前記被保険者端末表示手段に表示する電子広告について、少なくとも前記法人または個人の広告費の支払い方法を含む広告依頼主情報と、表示に必要な広告データ情報と、を含む広告情報を広告情報受付手段によって受け付け、
前記広告データ情報を広告出力手段によって前記被保険者端末表示手段に表示させ、
前記広告データ情報と、前記広告出力手段によって広告データ情報が出力された日時と、被保険者端末識別情報とを関連付けて広告履歴記憶手段によって記憶し、
前記被保険者端末識別情報を取得して決済手段によって保険料の支払いを決済し、
前記申請情報は、
少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の人数とを含み、
前記加入判定手段によって、
少なくとも前記被保険者の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定させ、
前記決済手段は、
前記広告履歴記憶手段に、前記被保険者端末識別情報が記憶されているかを参照し、当該被保険者端末識別情報が記憶されていれば、前記保険料の一部または全額を、広告費情報によって取得した広告費から充当する
保険方法。
【請求項3】
コンピュータを、
保険会社が提供するレクリエーション保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、
前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段と、
前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する加入判定手段と、
法人または個人から、被保険者端末表示部に表示する電子広告について、少なくとも前記法人または個人の広告費の支払い方法を含む広告依頼主情報と、表示に必要な広告データ情報と、を含む広告情報を受け付ける広告情報受付手段と、
前記広告データ情報を前記被保険者端末表示部に表示させる広告出力手段と、
前記広告データ情報と、前記広告出力手段によって広告データ情報が出力された日時と、被保険者端末識別情報とを関連付けて記憶する広告履歴記憶手段と
前記被保険者端末識別情報を取得して保険料の支払いを決済する決済手段として機能させ、
前記申請情報は、
少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の人数とを含み、
前記加入判定手段は、
少なくとも前記被保険者の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定するよう機能され、
前記決済手段は、
前記広告履歴記憶手段に、前記被保険者端末識別情報が記憶されているかを参照し、当該被保険者端末識別情報が記憶されていれば、前記保険料の一部または全額を、広告費情報によって取得した広告費から充当する
保険プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、1つの契約で複数人に対する補償を行う保険システム、保険方法、および保険プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
運動会や旅行ツアーなど、多人数が参加する行事においては、その行事の主催者が、行事中に発生した参加者の事故や怪我を補償することがある。そのような場合、1つの契約で多人数の行事参加者全員を補償対象とできるレクレーション保険に加入することが行われている。
【0003】
一方で、従来、空港等に設置され、保険加入契約を無人で行える自動保険契約装置が提案されている。
【0004】
例えば、旅行保険に加入するにあたって、レクリエーション種別や家族連れで複数人の旅行を行う場合に、保険加入に必要な入力項目を代表者が同行者を含めて一括で入力可能な、複数の保険契約を簡単に行うことができる自動契約装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
しかし、レクレーション保険は、保険1件の1人当たりの保険料が少額で、保険会社および代理店の双方にとって利益が上がらないという問題点がある。詳述すると、保険会社は、こういった少額の保険のためにオンラインで完結するシステムを導入するといったことができず、人手を要するために人件費がかかるという問題点がある。また、代理店は、保険料に対する率で受け取る手数料を受け取っており、この手数料が少ないためにオンラインで加熱するシステムを導入するといったことができず、申込書作成や対面手続き等の手間がかかるという問題点があった。また、事故が発生した場合、複数人の補償対象それぞれについて補償に至る経緯や証明が必要となり、保険金の支払い処理もそれぞれについて行うため、非常に手間がかかるという問題もあった。さらに、契約者は、対面もしくは郵送でしか保険契約ができず、手間がかかるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】公開特許公報2002-245245号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、上述の問題に鑑みて、1つの契約で複数人の被保険者を補償する保険契約について、契約手続きを簡単に行うことができる保険システム、保険方法、および保険プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、保険会社が提供するレクリエーション保険についての少なくとも保険料情報を含む保険情報を記憶する保険情報記憶手段と、前記保険情報を識別し得る保険識別情報と保険申請者を識別し得る保険申請者識別情報と補償内容情報とを含む保険契約情報を記憶する保険契約情報記憶手段とを備えた管理サーバと、前記保険申請者が使用する申請者端末と、前記保険会社の担当者が使用する保険会社端末と、被保険者端末表示部を備える被保険者端末を備え、前記申請者端末は、前記保険情報を表示する表示手段と、前記保険情報のレクリエーション保険への加入申請に関する申請情報の入力を受け付ける申請情報入力手段とを備え、前記管理サーバは、前記申請情報に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定する加入判定手段と、法人または個人から、前記被保険者端末表示部に表示する電子広告について、少なくとも前記法人または個人の広告費の支払い方法を含む広告依頼主情報と、表示に必要な広告データ情報と、を含む広告情報を受け付ける広告情報受付手段と、前記広告データ情報を前記被保険者端末表示部に表示させる広告出力手段と、前記広告データ情報と、前記広告出力手段によって広告データ情報が出力された日時と、被保険者端末識別情報とを関連付けて記憶する広告履歴記憶手段と前記被保険者端末識別情報を取得して保険料の支払いを決済する決済手段を備え、前記申請情報は、少なくとも前記保険申請者の申請者識別情報と、前記レクリエーション保険によって補償される対象となる被保険者の人数とを含み、前記加入判定手段は、少なくとも前記被保険者の人数に基づいて、前記レクリエーション保険に加入可能であるか判定し、前記決済手段は、前記広告履歴記憶手段に、前記被保険者端末識別情報が記憶されているかを参照し、当該被保険者端末識別情報が記憶されていれば、前記保険料の一部または全額を、広告費情報によって取得した広告費から充当する構成である保険システム、保険方法、保険プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明により、1つの契約で複数人の被保険者を補償する保険契約について、契約手続きを簡単に行うことができる保険システム、保険方法、および保険プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】保険システムのシステム構成を示すブロック図。
【
図10】保険料支払プログラムの保険料支払いフロー図。
【
図12】保険金申請プログラムの保険金申請フロー図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
【実施例0012】
図1は、本実施例における保険システム1のシステム構成を示すブロック図である。案内通知システム1は、保険会社の担当者が使用する保険会社端末2と、各種データおよびプログラムを保存、実行する管理サーバ3と、行事の責任者である、保険の申請者が使用する申請者端末4と、補償対象である被保険者が使用する被保険者端末5とを備えている。案内提供端末2と、管理サーバ3と、申請者端末4と、被保険者端末5は、インターネット6に接続されている。
【0013】
保険会社端末2は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部20と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部21と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部22と、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部23と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部24とを備えたコンピュータである。
【0014】
管理サーバ3は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部30と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部31と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部32と、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部33と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部34とを備える。
【0015】
記憶部31には、制御部30によって実行される保険登録プログラム310と、保険契約プログラム311と、保険料支払いプログラム312と、保険金申請プログラム313と、広告登録プログラム314と、保険会社が提供する保険サービスの保険情報データを記憶する保険情報データベース315と、保険会社と申請者との間で契約が完了した保険契約データを記憶する保険契約情報データベース316と、広告会社から広告依頼された広告情報データを記憶する広告情報データベース317が格納されている。
【0016】
保険情報データは、付与された保険IDと、行事の危険度によって分類されたレクリエーション種別データ(保険グループ種別データ)と、要求される被保険者の最低人数データと、補償を行う条件と補償される保険金情報とを含む補償内容データと、被保険者1人あたりの保険料データと、各保険に補償を追加できるオプションデータとを記憶している。
【0017】
レクリエーション種別データは、複数人が参加する各行事について、補償が発生する可能性である危険度によって複数に分類される種別を示すデータである。例えば、サッカー大会やみこしを使用したお祭りは、怪我などで補償が発生する可能性が高く、保険料が高いグループA(レクリエーション種別A)に分類される。一方で、ハイキングや盆踊りのお祭りでは、補償が発生する可能性が低く、保険料が安いグループB(レクリエーション種別B)に分類される。レクリエーション種別データは、このグループA、グループBといった種別と、その種別の内容、すなわちその種別における補償対象行事が記憶されている。
【0018】
なお、レクリエーション種別には、上記の他にも、スポーツ大会、運動会、登山、トレッキング、イベント、オリエンテーリング、バーベキュー、およびサッカー教室等の様々な種別を記憶することが好ましい。また、レクリエーション保険に加えて、国内ツアー、見学会、学園祭、工場見学、体験ツアー、および展覧会等のいわゆる国内旅行保険の種別もレクリエーション種別として記憶しておいてもよい。
【0019】
最低人数データは、当該保険を契約する場合に、補償対象となる被保険者の最低人数を規定する。契約手続きの際、入力された被保険者の数が最低人数データで規定された最低人数に満たない場合、契約が行えない。
【0020】
補償内容データは、必要な補償の度合いに応じて、複数の補償内容が設定される。例えば、補償対象が死亡した場合は死亡保険として高額の補償額が設定される。補償対象が怪我等によって通院が必要な場合は通院回数1回につき比較的少額な補償額が設定される。また、例えば、それぞれの補償内容には補償額の最大限度額と、補償が行えない例外の説明事項が含まれる。この補償内容データは、レクリエーション種別データ毎に登録されている。
【0021】
保険料データは、各保険に加入した場合に申請者または被保険者が負担する保険料が設定される。保険料は、各保険に設定されたレクリエーション種別データによって異なる。例えば補償が発生する可能性が高いグループAが設定された保険は保険料が比較的高額に設定され、補償が発生する可能性が低いグループBが設定された保険は保険料が比較的安価に設定される。この保険料データは、レクリエーション種別データ毎に登録されている。
【0022】
オプションデータは、保険情報データに設定された補償内容データとは別に、申請者が希望して新たに追加できる補償内容と保険料に加算される保険加算料が設定される。例えば行事開催中に発生した物損の賠償や、行事または参加者に起因して発生した第三者への賠償を補償できる内容が設定される。このオプションデータは、レクリエーション種別データ毎に登録されている。
【0023】
保険契約データは、付与された保険契約IDと、保険契約の契約者である申請者の申請者情報データと、補償を受ける対象である被保険者の被保険者情報データと、契約した保険の保険IDと、契約時に選択されたオプションデータとを含む。
【0024】
申請者情報データは、保険契約の契約者である申請者の、申請者氏名、申請者住所、申請者連絡先電話番号、申請者支払い情報といったデータを含む。申請者支払い方法は、例えば、保険料の支払いを行うために必要なクレジット情報である。また、保険料の支払いを申請者ではなく、行事に参加する被保険者とすることもできる。この場合、例えば、行事参加申し込みをWEB登録制とし、登録時に被保険者の被保険者支払い情報を設定させる。
【0025】
被保険者情報データは、補償の対象である被保険者の人数を記憶している。なお、この被保険者情報データは、被保険者氏名と、被保険者住所と、被保険者連絡先電話番号と、被保険者支払い情報といったデータを含んでもよい。被保険者情報データは、各被保険者のデータを1人ずつデータ化して記憶してもよいし、リスト化して1つのデータとして記憶してもよい。被保険者支払い情報は、例えば、被保険者がWEB参加によって行事参加申請を行う際、保険料の負担を被保険者が負う場合に入力される。
【0026】
契約時に選択されたオプションデータは、保険契約の際、申請者によって希望され、追加されたオプションのデータである。
【0027】
広告情報データは、広告の画像または動画を含む広告内容データと、広告を依頼した依頼主の広告依頼主情報とを含む。
【0028】
広告内容データは、申請者または被保険者が広告の閲覧を希望した場合に出力され、申請者端末4または被保険者端末に表示される広告内容のデータである。広告内容データは、動画データまたは画像データであり、携帯端末で表示できる拡張子を有するか、出力時に携帯端末でも表示できる拡張子に変更される。動画データまたは画像データには、特定のWEBサイトに誘導するURLリンクを含んでいてもよい。
【0029】
広告依頼主情報は、広告掲載を依頼した依頼主の、広告依頼主名と、広告依頼主住所と、広告依頼主連絡先電話番号と、広告依頼主支払い情報といった情報を含む。広告依頼主が法人または団体名である場合は、担当者氏名と、担当者連絡先電話番号といった情報をさらに含む。
【0030】
申請者端末4は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部40と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部41と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部42と、タッチパネル、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部43と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部44とを備えた携帯端末である。
【0031】
被保険者端末5は、例えば、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部50と、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報のリードライトを許容する記憶部51と、LANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線でインターネット6に接続されてデータの送受信を行う通信部52と、タッチパネル、押下ボタン、又はこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部53と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部54とを備えた携帯端末である。
【0032】
次に、
図2および
図3とともに、保険会社が保険情報データを登録する処理について説明する。
図2は、保険会社が保険情報データを登録する際に、保険会社端末2の表示部24に表示される保険情報データ登録画面240の画面構成図の一例である。なお、図示省略するログイン画面により保険会社毎にIDとパスワードによるログインを実施し、それ以降はその保険会社による入力として処理する。これにより、入力されるデータを保険会社と紐づけて登録することができる。
【0033】
保険情報データ登録画面240は、保険名入力部241と、レクリエーション種別選択入力部242と、最低人数入力部243と、期間契約保険料入力部244と、年間契約保険料入力部245と、補償内容入力部246と、補償内容追加部247と、レクリエーション種別追加部248と、前データ移動部249と、後ろデータ移動部250と、登録ボタン部251とを有する。
【0034】
保険名入力部241には、レクリエーション種別の異なる複数の保険情報について、同一の保険名を設定できる。すなわち、申請者は、申請者が開催し、被保険者が参加する行事のレクリエーション種別によって、1つの保険の中から、適切なレクリエーション種別が設定されている保険情報を選択し、契約することができる。
【0035】
レクリエーション種別選択入力部242は、あらかじめ、各行事における補償の発生する可能性、すなわち危険度に基づいて設定されたレクリエーション種別(グループ)の選択を受け付ける。例えば、グループAには、比較的危険度が高い、運動量が激しいスポーツの大会や、お祭りなどが含まれる。グループBには、比較的危険度が低い、ハイキングや潮干狩りツアーなどが含まれる。グループCには、グループAとグループBの中間にあたる危険度である、社内運動会やマラソン大会などが含まれる。
【0036】
最低人数入力部243は、保険加入に必要な被保険者の最低人数の入力を受け付ける。例えば、最低人数入力部243に「20」と入力され、保険情報データが登録されれば、保険契約申請時に申請人によって入力された被保険者が19人以下である場合は契約できない。
【0037】
期間契約保険料入力部244は、指定された期間の間で保険契約を締結する際の、被保険者1人あたりの1日単位の保険料の入力を受け付ける。例えば、期間契約保険料入力部に「100」と入力され、保険情報データが登録されれば、保険契約が成立した申請者または被保険者が支払う保険料は、1人1日あたり100円となる。
【0038】
年間契約保険料入力部245は、保険契約期間を1年間とする場合に、申請者または被保険者が負担する1人あたりの保険料の入力を受け付ける。ここで入力される金額は、例えば、期間契約保険料入力部244で入力された金額を単に365倍したものとする、あるいはそれよりも相対的に安価となる予め設定された金額でもよい。また、期間契約保険料入力部244に入力した数字を365倍したものを、デフォルトとして表示させてもよい。
【0039】
補償内容入力部246は、補償が必要となった場合に支払われる補償内容の入力を受け付ける。補償内容とは、例えば補償を行う条件、補償が確定した場合に支払われる金額、補償が行えない場合の注意事項などである。入力された内容は、申請者が保険契約を検討する際に申請者端末5に表示される。補償内容入力部247の入力欄は、補償内容追加部247をクリックすることで増やすことができる。これにより、1つのレクリエーション種別に、発生した事故の重大度によって異なる、複数の補償内容を設定することができる。
【0040】
オプション入力部248は、申請者の希望によって追加できる補償内容の入力を受け付ける。オプションの内容としては、例えば行事の開催中に発生した、物損事故の補償や、見学人や被保険者の父兄といった第三者に損害を与えた場合に補償を行う内容がある。
【0041】
レクリエーション種別追加部249がクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、保険名が同一の新たな保険情報データ登録画面240を表示部24に表示させる。新たに表示された保険情報データ登録画面240のレクリエーション種別選択入力部242に、前のレクリエーション種別選択入力部242に入力したレクリエーション種別と異なるレクリエーション種別を入力することで、1つの保険情報に複数のレクリエーション種別を設定でき、このレクリエーション種別ごとに異なる補償内容を設定し、登録できる。
【0042】
前データ移動部250がクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、現在設定をしている保険情報よりも前に入力された保険情報データ登録画面240を表示部24に表示させる。後ろデータ移動部251がクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、現在設定をしている保険情報よりも後に入力された保険情報登録画面240を表示部24に表示させる。
【0043】
登録ボタン252はクリックされると、管理サーバ3の制御部30は、現在設定している保険情報データを確定し、保険IDと保険会社名を付与し、保険情報データベース315に記憶させる。
【0044】
図3は、管理サーバ3の制御部30によって実行される保険登録プログラム310の保険登録フロー図である。制御部30は、保険会社端末2がインターネット6を介して保険情報データ登録画面240を表示させた信号を受信し、保険登録プログラム310を実行する。
【0045】
管理サーバ3の制御部30は、保険会社端末2から、登録される保険のレクリエーション種別情報の入力を受け付ける(ステップS1)。このとき、例えば、行事名の入力を受け付けて当該行事が含まれるレクリエーション種別を自動的にレクリエーション種別選択入力部242に入力する形式としてもよいし、レクリエーション種別選択入力部242が選択されると各レクリエーション種別と各レクリエーション種別に含まれる行事一覧を表示させ、レクリエーション種別の選択を受け付ける形式としてもよい。
【0046】
次に、管理サーバ3の制御部30は、登録される保険の最低人数条件である被保険者人数情報の入力を最低人数入力部243(
図2参照)により受け付ける(ステップS2)。このとき、例えば、直接人数の入力を受け付ける形式としてもよいし、各行事の最低人数をあらかじめ設定しておき、自動的に入力させる形式としてもよい。
【0047】
次に、管理サーバ3の制御部30は、保険の補償内容の詳細および保険料の情報である補償内容の入力を補償内容入力部246と補償内容追加部247により受け付ける(ステップS3)。
【0048】
次に、管理サーバ3の制御部30は、申請者の希望によって追加できる補償である、オプションの入力をレクリエーション種別追加部248により受け付ける(ステップS4)。
【0049】
最後に、管理サーバ3の制御部30は、保険会社端末2によりステップS1からステップS5で入力された各設定を関連付けた保険情報データの登録を指示する信号を受信し、保険IDと保険会社名を付与し、保険情報データベース315に記憶させる(ステップS5)。
【0050】
次に、
図4および
図5とともに、広告提供会社が広告情報データを登録する処理について説明する。
図4は、広告提供会社が広告情報データを登録する際に、広告会社が所有する広告会社端末に表示される広告情報データ登録画面60の画面構成図の一例である。
【0051】
広告情報データ登録画面60は、広告依頼主情報入力部61と、広告内容入力部62と、登録部63で構成される。
【0052】
広告依頼主情報入力部61は、広告を提供する法人または個人の特定と連絡に必要な広告依頼主情報の入力を受け付ける。広告依頼主情報としては、依頼主が法人である場合は、例えば、広告提供会社名と、広告提供会社住所と、広告提供会社電話番号と、広告費支払い方法と、担当者名と、担当者連絡先電話番号がある。
【0053】
広告内容入力部62は、被保険者端末5に表示させる広告内容データの入力を受け付ける。広告内容データは、例えば、画像ファイルや動画ファイルである。
【0054】
管理サーバ3の制御部30は、登録部63が選択されると、入力された広告費支払い方法に基づいて広告費を決済し、広告依頼主情報と広告内容データとを関連付けて広告情報データとし、広告情報データベース317に記憶する。
【0055】
図5は、管理サーバ3の制御部30によって実行される広告登録プログラム314の広告登録フロー図である。制御部30は、広告会社端末がインターネット6を介して広告情報データ登録画面60を表示させた信号を受信し、広告登録プログラム310を実行する。
【0056】
管理サーバ3の制御部30は、広告会社端末から、登録される広告の広告依頼主情報と広告内容データを含む広告情報の入力を受け付ける。(ステップS6)
【0057】
次に、管理サーバ3の制御部30は、入力された広告依頼主情報に含まれる広告費支払い方法を用いて、広告費の決済処理を行う。決済方法としては、例えば広告依頼主が所有する銀行口座からの引き落としや、クレジットカードによる後払い決済がある。(ステップS7)
【0058】
管理サーバ3の制御部30は、決済処理が完了したら、広告依頼主情報と広告内容データと広告費データを関連付け、広告情報データベース317に記憶する。(ステップS8)
【0059】
次に、
図6~
図9とともに、申請者が保険契約の申請を行う際の処理について説明する。
図6(A)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される保険検索画面440の画面構成図の一例である。
【0060】
保険検索画面440は、行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443と、保険一覧表示部444と、検索実行部445とで構成される。
【0061】
行事選択部441が選択されると、すべてのレクリエーション種別に含まれる行事の一覧を表示する。この一覧の中から、被保険者が参加する1つの行事の選択を受け付ける。行事が選択されると、選択された行事と、その行事が含まれているレクリエーション種別を行事選択部441に表示する。なお、行事選択部441が選択されると別の行事選択画面を開き、行事検索部にて行事を入力して検索し、ヒットした行事の中から1つを選択する検索処理と、行事を一覧表示する行事一覧の中から行事を選択する行事選択処理と、レクリエーション種別の一覧を各レクリエーション種別に含まれる行事とともに表示して1つのレクリエーション種別を選択させるレクリエーション種別選択処理の3種類の選択方式から人にの選択方式で行事またはレクリエーション種別を選択させる構成としてもよい。この場合、行事が選択された場合には、選択された行事が含まれているレクリエーション種別を抽出し、このレクリエーション種別を行事選択部441に表示する。このとき、レクリエーション種別とともに、選択された行事も行事選択部441に表示することが好ましい。
【0062】
オプション選択部442が選択されると、すべての補償内容に含まれるオプション一覧を表示する。この一覧の中から、希望するオプションの1つまたは複数の選択、若しくはオプション無しの選択を受け付ける。なお、先に行事選択部441にてレクリエーション種別(若しくは行事)が選択されている場合には、該当するレクリエーション種別(若しくは行事)に設定されているオプションのみを一覧表示し、この中から希望するオプションの選択もしくはオプション無しの選択を受け付ける。
【0063】
保険会社選択部443が選択されると、保険サービスを提供している保険会社一覧が表示される。申請者は一覧の中から、希望する保険会社を1社または複数社選択する。
【0064】
保険一覧表示部444が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険情報データベース315に記憶している保険情報の保険名を表示させる。ここで、行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443のすべてが未入力の状態であれば、全ての保険情報の保険名を一覧表示する。行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443の一部または全部が選択されている場合は、その選択された内容に一致する保険情報のみを抽出して抽出した保険情報の保険名を一覧表示する。この一覧表示においては、保険名の横にチェックボックスを表示して、任意のチェックボックスにチェックを入れることで複数選択可能に構成することが望ましい。
【0065】
検索実行部445が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、行事選択部441と、オプション選択部442と、保険会社選択部443と、保険一覧表示部444において選択された各条件を満たす保険情報の一覧となる保険選択画面446(
図6(B)参照)を表示部44に表示させる。
【0066】
図6(B)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される保険選択画面446の画面構成図の一例である。
【0067】
保険選択画面446は、単数または複数の保険情報詳細表示447で構成される。保険情報詳細表示447には、各保険の保険名、レクリエーション種別、被保険者の最低人数条件、補償内容、保険料、追加できるオプションの情報などが表示される。管理サーバ3の制御部30は、表示した保険情報の内1つの選択を受け付ける。
【0068】
図6(C)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示されるオプション選択画面448の画面構成図の一例である。このオプション選択画面448は、上述した保険選択画面446にて選択された保険にて選択可能なオプション情報を表示する。保険選択画面446にて選択された保険にオプションが存在しない場合には、「選択可能なオプションはありません」と画面に表示して、図示省略する次へボタンの選択により補償対象情報入力画面451のへ移行する。
【0069】
オプション選択画面448は、単数または複数のオプション情報詳細表示449と、選択完了ボタン450で構成される。オプション情報詳細表示449には、各オプションのオプション名、補償内容、追加で徴収される保険料(保険加算料)の情報などが表示され、各オプションについて1または複数の選択を受け付ける。管理サーバ3の制御部30は、選択完了ボタン450が選択されることで、1または複数の選択されたオプション情報を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、補償対象情報入力画面451へ移行する。
【0070】
図6(D)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償対象情報入力画面451の画面構成図の一例である。
【0071】
補償対象情報入力画面451は、行事内容詳細入力部452aと、保険適用期間入力部452bと、人数入力部452cと、保険料表示部453と、入力完了ボタン454で構成される。
【0072】
行事内容詳細入力部452aは、行事の名称やプログラムといった、行事の詳細情報の入力を受け付ける。行事内容詳細入力部452aに入力された内容に基づいて、保険会社は契約成立後であっても選択されたレクリエーション種別が適切であるかを判断できる。
【0073】
保険適用期間入力部452bは、保険の契約期間の入力を受け付ける。具体的には、日付を元に指定する日付指定か年間契約とする年間指定かを選択できる選択肢を表示し、日付指定が選択された場合はカレンダーを表示して契約期間の開始日と終了日の入力を受け付け、年間指定が選択された場合はカレンダーを表示して契約開始日の選択を受け付ける。
【0074】
人数入力部452cは、保険の対象となる人の人数の入力を受け付ける。この人数は、後から追加、変更、削除を適宜に実行できる。なお、この人数の入力を受けて、選択されている保険の最小人数より少ない場合には、保険を適用できない旨のメッセージと、最低人数とを表示することが好ましい。
【0075】
保険料表示部453は、現在の保険料を表示する。この保険料は、保険選択画面446で選択された保険情報と、オプション選択画面448で選択されたオプションと、保険適用期間入力部452bで選択された期間によって算定された保険料である。ここで、保険選択画面446による保険情報、オプション選択画面448によるオプション、保険適用期間入力部452bによる期間のいずれかが変更されると、保険料表示部453に表示する保険料もそれに合わせて再計算して変更する。このため、利用者は、保険選択画面446による保険情報、オプション選択画面448によるオプション、保険適用期間入力部452bによる期間を変更させて保険料の変化を確認した上で、最終的に決定することができる。なお、前画面に戻る操作は、画面上で指を横へスライドさせるスワイプ操作とし、このスワイプ操作をタッチパネルで検知した場合に前画面に戻る構成とすると良いが、各画面に戻るボタンを表示してこの戻るボタンで戻れるようにしてもよい。
【0076】
入力完了ボタン454が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された行事の詳細情報と契約期間を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、次の入力画面である申請者情報入力画面455を表示させる。
【0077】
図7(A)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される申請者情報入力画面455の画面構成図の一例である。
【0078】
申請者情報入力画面455は、申請者情報入力部456と、支払い方法選択部457と、入力完了ボタン458で構成される。
【0079】
申請者情報入力部456は、保険の契約者である申請者の個人情報の入力を受け付ける。入力させる個人情報としては、申請者の特定および連絡のために必要な情報であり、申請者氏名の入力を受け付ける申請者氏名入力部、申請者住所の入力を受け付ける申請者住所入力部、申請者連絡先電話番号の入力を受け付ける申請者連絡先電話番号入力部、申請者生年月日の入力を受け付ける申請者生年月日入力部などがある。
【0080】
支払い方法選択部457は、保険料を支払うにあたっての支払い方法の選択を受け付ける。支払い方法選択部457が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険料を「申請者が支払う」か、「被保険者が支払う」かを選択する選択肢を表示する。「申請者が支払う」を選択された場合、さらにクレジットカード情報などの支払い情報の入力を受け付ける。
【0081】
入力完了ボタン458が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された申請者情報と支払い方法を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、次の被保険者情報入力画面459を表示させる。
【0082】
図7(B)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される被保険者情報入力画面459の画面構成図の一例である。なお、この画面は、図示省略する人数入力部によって被保険者の人数だけを入力する構成であればよいが、図示の例では、被保険者の氏名等も入力する画面を示している。
【0083】
被保険者情報入力画面459は、被保険者情報入力部460と、入力完了ボタン461で構成される。
【0084】
被保険者情報入力部460は、保険の補償対象である被保険者の個人情報の入力を受け付ける。入力させる個人情報としては、被保険者の特定および連絡のために必要な情報として、被保険者氏名の入力を受け付ける被保険者氏名入力部、被保険者住所の入力を受け付ける被保険者住所入力部、被保険者連絡先電話番号の入力を受け付ける被保険者連絡先電話番号入力部、被保険者生年月日の入力を受け付ける被保険者生年月日入力部などがある。
【0085】
入力完了ボタン461が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者情報を保険契約情報データベース316に登録する保険契約データの被保険者リストに追加し、これまでに入力が完了した被保険者リストを示す被保険者リスト画面462を表示させる。
【0086】
図7(C)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される被保険者リスト画面462の画面構成図の一例である。なお、この画面は、図示省略する人数入力部によって被保険者の人数だけを入力する構成であればよいが、図示の例では、被保険者の氏名等を入力する画面としている。
【0087】
被保険者リスト画面462は、被保険者リスト部463と、被保険者追加部464と、入力完了ボタン465で構成される。
【0088】
被保険者リスト部463は、被保険者情報入力画面459で入力された被保険者の氏名を一覧表示する。複数の被保険者の氏名のうち任意の1つの被保険者の氏名が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、当該被保険者についての入力内容(被保険者氏名、被保険者住所、被保険者連絡先電話番号、被保険者生年月日)を表示させ、入力内容の変更、または当該被保険者情報の削除を行うかをさらに選択させる。
【0089】
被保険者追加部464は、表示部44内における被保険者リスト部463の下方に配置される。被保険者追加部464が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、被保険者情報入力画面459を表示させ、あらたな被保険者情報の入力を受け付ける。
【0090】
入力完了ボタン465が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者情報および被保険者リストを保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに追加し、次の保険申請確認画面466を表示させる。
【0091】
図7(D)は、申請者が保険契約の申請を行う際に、申請者端末4の表示部44に表示される保険申請確認画面466の画面構成図の一例である。
【0092】
被保険者リスト画面466は、入力内容確認部467と、再入力ボタン468と、申請ボタン469で構成される。
【0093】
入力内容確認部467には、管理サーバ3の制御部30によって、保険契約の申請を行うために選択および入力された情報一覧が表示される。具体的には、レクリエーション種別、被保険者人数、補償内容、および保険料などの情報である。申請者は、保険契約の申請を行う最終確認として、入力内容確認部467を確認し、入力内容に不備があれば再入力ボタン468を選択し、入力内容に不備がなければ申請ボタン469を選択する。
【0094】
再入力ボタン468が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険検索画面440を表示させ、情報の再入力を促す。
【0095】
申請ボタン469が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された内容と、該当する保険情報データの被保険者人数設定を参照し、保険契約が可能であるかを判断する。判断を行う項目として、入力された被保険者情報の人数が、各保険に設定された人数条件を満たしているかどうかを必ず判定する。被保険者情報が各保険に設定された人数条件を満たさない場合、契約が締結できない旨を示すメッセージを表示させる保険申請確認画面466を表示させる(
図8(A)参照)。この保険申請確認画面466は、保険契約がエラーである旨を表示するとともに、そのエラーの原因となる具体的な内容と対処法を表示する。
【0096】
管理サーバ3の制御部30は、被保険者情報が各保険に設定された人数条件を満たしている場合、入力された各項目を関連付けて保険契約データとし、契約内容の一覧を表示部44に表示させる。さらに、保険契約データに保険契約IDを付与し、保険契約情報データベース316に記憶させる。
【0097】
申請者である保険契約者は、希望すれば保険契約情報を閲覧することができる。閲覧手順としては、例えば、申請者端末4から保険契約アプリを起動したあと、契約済み保険一覧を閲覧可能とする選択肢を設け、その選択肢が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、保険契約情報データベース316から該当する保険契約情報(保険契約データ)を表示部44に表示させる。
【0098】
図8(B)は、申請者が被保険者の情報を変更する際に、申請者端末4の表示部44に表示される、被保険者情報変更画面470の画面構成図の一例である。
【0099】
被保険者情報変更画面470は、被保険者情報変更入力部471と、入力完了ボタン472と、被保険者情報削除ボタン472で構成される。
【0100】
管理サーバ3の制御部30は、保険契約情報に含まれる被保険者リストが選択されると、契約時に入力された被保険者リスト(
図6(C)と同一の画面)を表示する。さらに、リスト中の被保険者が選択されると、被保険者情報変更画面470を表示する。
【0101】
被保険者情報変更入力部471は、被保険者情報において変更を希望する項目の選択を受け付け、変更後の情報の入力を受け付ける。その後、入力完了ボタン472が選択されると、変更後の被保険者情報を被保険者リストで確認し、保険契約情報データベース316に登録する保険契約データに反映する。
【0102】
被保険者情報削除ボタン473が選択されると、表示されている被保険者情報を削除し、被保険者リストに反映する。このとき、管理サーバ3の制御部30は、変更後の被保険者情報が、契約している保険に設定された人数条件を満たしているかどうかを判定する。被保険者情報が各保険に設定された人数条件を満たさない場合、被保険者リストへの反映をキャンセルし、変更が行えない旨を示すメッセージを表示させ、変更前の被保険者リストを表示させる。
【0103】
図9は、管理サーバ3の制御部30によって実行される保険契約プログラム311の保険契約フロー図である。制御部30は、申請者端末3があらかじめインストールしておいた保険契約のアプリを起動させたことを示す信号を、インターネット6を介して受信し、保険契約プログラム311を実行する。
【0104】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、行事の選択による検索希望を受け付ける。このとき、選択された行事によってレクリエーション種別を決定する(ステップS9)。
【0105】
次に、管理サーバ3の制御部30は、選択された行事またはレクリエーション種別について保険情報データベースを参照し、該当する保険情報を抽出し、申請者端末4の表示部44に表示させる(ステップS10)。
【0106】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、保険の選択を受け付ける。上記S9において、行事以外で抽出を行った場合、保険の選択をもってレクリエーション種別を決定する(ステップS11。)
【0107】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、追加の補償内容となるオプションの選択を受け付ける。(ステップS12)
【0108】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、日付指定か年間契約の入力によって保険の契約期間の設定を受け付ける。(ステップS13)
【0109】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、申請者の特定および連絡のために必要な申請者情報の入力を受け付ける。(ステップS14)
【0110】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、被保険者の特定および連絡のために必要な被保険者情報の入力を複数の被保険者について受け付ける。入力された複数の被保険者情報は、関連付けてリスト化する。(ステップS15)
【0111】
その後、管理サーバ3の制御部30は、S9からS15で選択および入力された、各入力内容の一覧を申請者端末4に出力し、表示部44に表示させ、申請者に対して内容に不備がないかを確認させる。(ステップS16)
【0112】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、申請を行う入力を受信した場合、各入力内容の情報を受信し、受信した被保険者情報が該当する保険情報の被保険者人数設定を満たしているか判断する。再入力を行う入力を受信した場合、行事選択による検索希望を受け付ける段階S9に戻る。(ステップS17)
【0113】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から受信した被保険者情報が該当する保険情報の被保険者人数設定を満たしていない場合、契約が締結できない旨を示すメッセージを出力し、表示部44に表示させ、さらに保険申請確認画面466を表示させる。(ステップS18)
【0114】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から受信した被保険者情報が該当する保険情報の被保険者人数設定を満たしている場合、入力された各項目を関連付けて保険契約データとし、契約内容の一覧を出力し、表示部44に表示させる。(ステップS19)
【0115】
最後に、管理サーバ3の制御部30は、保険契約データに保険契約IDを付与し、保険契約情報データベース316に記憶させる。(ステップS20)
なお、図示省略しているが、この後に人数の追加、削除、変更があった場合、ステップS18~S20を実行し、当該保険に加入可能であるか否かを再判定する構成とすることが望ましい。これにより、登録時に加入条件を満たした人数で登録しておいて、後から人数を削除されることを防止できるとともに、人数変更があった場合にもオペレータによる手作業を介することなく柔軟に対応することができる。
【0116】
図8(C)は、被保険者が保険料を支払う際に、被保険者端末5の表示部54に表示される保険料支払い画面474の画面構成図の一例である。
【0117】
保険料支払い画面474は、保険料表示部475と、支払い方法選択部476と、広告ボタン477と、決済ボタン478で構成される。
【0118】
保険料表示部475は、保険情報に含まれる被保険者1人1日あたりの保険料と契約期間との積を表示する。または、年間契約における1人あたりの保険料を表示する。
【0119】
支払い方法選択部476が選択されると、さらにクレジットカード情報や電子決済情報などの支払い情報の入力を受け付ける。
【0120】
広告ボタン477が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、広告情報データベース317に記憶されている広告内容データに含まれる動画または画像から1つ以上を、申請者端末5の表示部54に表示できるよう拡張子などを変更し、出力し、表示させる。このとき、管理サーバ3の制御部30は、保険契約情報に含まれる出力先の被保険者の被保険者情報に、出力した広告データが含まれる広告情報データと、広告データを出力した日付データとを追加する。ここで、広告を見れば支払を無料または割引にする構成とすることもできる。この場合、広告ボタン477が選択されて広告が閲覧されると、管理サーバ3の制御部30が保険料の合計金額を0円または所定の割引後金額に変更し、保険料表示部475に表示する保険料を変更後の金額にして更新する。
【0121】
決済ボタン478が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、入力された支払い情報と、被保険者情報とに基づいて保険料の決済処理を行う。このとき、被保険者情報に被保険者が閲覧した広告情報データと日付データとが含まれている場合、保険料の一部または全額を広告依頼主が支払った広告費から充当する。
【0122】
次に、
図10とともに、被保険者が保険料を支払う処理について説明する。
図10は、被保険者が保険料を支払う場合に管理サーバ3の制御部30が保険料支払プログラム312に従って実行する保険料支払い処理のフローチャートである。
【0123】
管理サーバ3の制御部30は、被保険者端末5から、行事の参加申請を受け付ける。このとき、被保険者は、あらかじめ保険契約アプリをインストールし、保険契約アプリを起動して、アプリ上で参加申請、ひいては保険料支払いの手続き入力すべてを行うことが好ましい(ステップS21)。
【0124】
次に、管理サーバ3の制御部30は、被保険者を特定するために、被保険者情報の入力を受け付ける(ステップS22)。入力される内容は、保険契約情報に関連付けられた被保険者情報を参照して特定できる、氏名、住所、電話番号のいずれかまたはそれらの組み合わせである。
【0125】
管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者情報に基づいて、参加申請を行った行事に関する保険契約情報に関連付けられた被保険者情報を参照し、該当する被保険者情報が含まれる保険契約情報の1人あたりの保険料を表示する(ステップS23)。
【0126】
次に、管理サーバ3の制御部30は、表示した保険料の決済方法を含む支払い情報の入力を受け付ける(ステップS24)。決済方法としては、例えば被保険者が所有する銀行口座からの引き落としや、クレジットカードによる後払い決済がある。
【0127】
次に、管理サーバ3の制御部30は、被保険者に対して広告情報を閲覧するかを選択させる(ステップS25)。閲覧しない選択を受信した場合(ステップS25:NO)、保険料を確定し、ステップS28の保険料の決済に移行する。
【0128】
管理サーバ3の制御部30は、閲覧する選択を受信した場合(ステップS25*YES)、広告情報データベース317に記憶されている広告内容データに含まれる動画または画像から1つ以上を、申請者端末5の表示部54に表示できるよう拡張子などを変更し、出力し、表示させる(ステップS26)。表示させる広告内容は、管理サーバ3の制御部30が、ランダムに選択してもよいし、複数の広告情報をランダムに抽出して被保険者に選択させる形式としてもよい。また、広告情報を関連するレクリエーション種別とあらかじめ紐づけておき、紐づけられたレクリエーション種別から選択してもよい。
【0129】
その後、管理サーバ3の制御部30は、広告が閲覧されたことによって変更された、広告費からの充当分が差し引かれて確定した保険料を表示させる(ステップS27)。このとき、被保険者に対してさらに広告を閲覧するか選択させ、閲覧された場合にさらに保険料を広告費から充当する構成としてもよい。
【0130】
最後に、管理サーバ3の制御部30は、確定した保険料の決済処理を、S24で入力された支払い情報に基づいて実施する(ステップS28)。
【0131】
次に、
図11~
図12とともに、保険契約者である申請者が保険金を申請する際の処理について説明する。
図11(A)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償対象被保険者検索画面479の画面構成図の一例である。
【0132】
補償対象被保険者検索画面479は、被保険者氏名入力部480と、被保険者リスト表示部481で構成される。
【0133】
被保険者氏名入力部480は、保険に加入している被保険者の氏名の入力を受け付ける。管理サーバ3の制御部30は、入力された被保険者氏名に該当する被保険者を保険契約情報から参照し、表示させる。さらに、表示させた被保険者の中から1つの選択を受け付ける。
【0134】
被保険者リスト表示部481が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、該当する保険契約情報に含まれる被保険者リストを表示させ、リスト上の被保険者の選択をさらに受け付ける。
【0135】
図11(B)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償内容選択画面482の画面構成図の一例である。
補償内容選択画面482は、複数の補償内容選択部483で構成される。
【0136】
補償内容選択部483は、保険契約情報に含まれる複数の補償内容の中から一つの選択を受け付ける。各補償の補償内容である、補償の名称、補償で発生する保険金額、補償を受けるための条件は申請者が閲覧可能に表示される。
【0137】
図11(C)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償経緯入力画面484の画面構成図の一例である。
【0138】
補償経緯入力画面484は、補償経緯入力部485と入力完了ボタン486で構成される。
【0139】
補償経緯入力部485は、補償対象となる被保険者への補償が必要になった経緯について、文字入力を受け付ける。入力文字数の上限は、補償経緯の説明が十分に可能であるよう、1000文字以上に設定されることが好ましい。
【0140】
入力完了ボタン486が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、補償経緯入力部485に入力された文字データを該当する被保険者の被保険者情報に追加する。
【0141】
図11(D)は、保険契約者である申請者が保険金を申請する際に、申請者端末4の表示部44に表示される補償証明入力画面487の画面構成図の一例である。
【0142】
補償証明入力画面487は、補償証明入力部488と、資料添付部489と、入力完了ボタン490で構成される。
【0143】
補償証明入力部488は、補償対象となる被保険者が補償を受ける証明となる補償証明について、文字入力を受け付ける。入力される内容としては、例えば、被保険者が入院している場合、入院先の病院の連絡先情報や、入院開始日の日付、1日あたりの入院費用、退院予定日などがある。入力文字数の上限は、補償証明の説明が十分に可能であるよう、100文字以上、好ましくは300文字以上、より好ましくは500文字以上、さらに好ましくは1000文字以上に設定されることが好ましい。
【0144】
資料添付部489は、補償証明入力部488で入力された内容の証拠となる画像ファイルなどを添付する。添付される資料としては、例えば、被保険者が通院している場合、通院時に発生した医療費が記載されている領収書の画像データなどがある。
【0145】
入力完了ボタン490が選択されると、管理サーバ3の制御部30は、補償証明入力部488に入力された文字データと、資料添付部489に添付された資料データを該当する被保険者の被保険者情報に追加する。
【0146】
図12は、被保険契約者である申請者が保険金を申請する場合に管理サーバ3の制御部30によって実行される保険金申請プログラム313の保険金申請フロー図である。
【0147】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から申請者情報を受信し、保険契約情報データベース316を参照して、当該申請者が契約している保険契約情報を抽出し、関連付けられた保険情報を申請者端末4に表示させる。(ステップS29)
【0148】
次に管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から保険情報の選択を受け付ける。その後、被保険者の氏名検索か、被保険者全員のリスト表示要求を受け付ける。氏名検索を受け付けた場合は、当該保険契約情報に関連付けられた、受け付けた氏名に該当する被保険者情報を抽出する。リスト表示要求を受け付けた場合は、当該保険契約情報に関連付けられた被保険者リストを出力する。(ステップS30)
【0149】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償を実施する被保険者である補償対象者の選択を受け付ける。(ステップS31)
【0150】
管理サーバ3の制御部30は、当該保険情報に含まれる補償内容を、申請者端末4に出力し、表示させる。さらに、申請者端末4から、補償対象者に対して実施する補償内容の選択を受け付ける。(ステップS32)
【0151】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償を行うことになった経緯の文字入力を受け付ける。受信した文字データは、当該被保険者の被保険者情報に追加する。(ステップS33)
【0152】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償を実施する証明となる補償証明の入力を受け付ける。補償証明の内容としては、入院先の病院の連絡先情報や、入院開始日の日付、1日あたりの入院費用、退院予定日といった文字入力のほか、通院時の医療費の領収書といった画像の添付ファイルがある。受信した文字データおよび添付ファイルデータは、当該被保険者の被保険者情報に追加する。(ステップS34)
【0153】
管理サーバ3の制御部30は、申請者端末4から、補償申請の入力を受け付ける。補償申請の入力を受け付けたら、保険情報、申請者情報、補償対象の被保険者情報を関連付けて、保険会社端末2に送信する。(ステップS35)
【0154】
以上の構成により、1つの契約で複数人の被保険者を補償する保険契約について、契約手続きを簡単に行うことができる保険システム、保険方法、および保険プログラムを提供できる。これにより、少額でかつ被保険者が多く手続きの面倒なレクリエーション保険を、効率よく受け付けることができる。
【0155】
保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者によって入力された被保険者情報と保険会社によって設定された保険の最低人数を参照し、当該保険に加入可能かを判断する構成である。この構成により、例えばレクレーション保険といった、被保険者が複数加入することが条件である保険について、当該条件の判定を自動で行うため、保険会社の負担を軽減できる。また、入力していけば人数不足であると保険適用不可であることがわかり、また何人の被保険者がいれば保険適用可能かもわかるため、オペレーターに問い合わせるといった人的処理を削減して効率よく保険の可否の認識と保険適用可能にするための要件把握を行える。
【0156】
また、保険システム1は、保険情報に、危険度によって決定されたレクリエーション種別を設定し、1つの保険名に対して、異なるレクリエーション種別を設定した複数の保険内容を設定できる。この構成により、保険会社は1つの保険の中でレクリエーション種別ごとに開催される行事の危険度に基づいた保険料を設定することができる。
【0157】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者端末4から開催される行事の入力または選択を受け付け、当該行事が含まれるレクリエーション種別を有する保険情報を抽出し、申請者端末4に出力する構成である。この構成により、申請者は自身が開催する行事の危険度を把握でき、適切なレクリエーション種別を有する保険に加入することができる。
【0158】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、行事または被保険者に関する人的および/または物的損害の補償を行うオプションの設定希望を受け付ける構成である。この構成により、より補償の範囲が大きくなり、申請者は安心して行事を開催できる。また、このオプション設定は希望制であるため、申請者は望まない補償範囲の拡大によって保険料が高くなってしまうことを回避することができる。
【0159】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者に対してオプションの入力、または一覧からの選択を受け付け、当該オプションを有する保険情報を抽出し、申請者端末4に出力する構成である。この構成により、申請者は必ず設定したいと希望するオプションを含む保険に加入することができる。
【0160】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、申請者端末4から補償を受けることとなった被保険者の被保険者情報、補償を受けることとなった経緯、補償を受けるための各種証明事項を受け付け、関連付けて保険会社端末2に出力する構成である。この構成により、保険会社は被保険者に対する補償に関する情報を把握でき、必要であれば被保険者本人に容易に確認を行うことができる。
【0161】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、広告会社から広告費を含む広告情報を受け付け、被保険者に閲覧させることで保険料を広告費から充当する構成である。この構成により、広告会社は特に被保険者が参加する行事に関する広告について高い広告効果が期待でき、被保険者は広告を閲覧することで保険料を割り引きでき、両者が高い満足度を得られる。
【0162】
また、保険システム1は、管理サーバ3の制御部30によって、契約締結後の被保険者情報についても申請者端末4から変更を受け付ける構成である。この構成により、急に行事に参加する被保険者が減少したり、増加したり、入力を誤っていて修正したい場合であっても、申請者は容易に対応することができる。
【0163】
なお、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本実施例においては、保険契約プログラム311の実行を管理サーバ3の制御部30によって実施しているが、制御部30によって申請者端末4の制御部40に指示を出し、制御部40によって実行されていてもよい。この場合、S18の被保険者情報を参照する際、申請ボタン469が選択された際に入力内容を申請者端末4から管理サーバ3に送信し、制御部30によって被保険者情報を参照した条件判定を行う構成としてもよい。
【0164】
また、本実施例では、管理サーバ3の制御部30によって、被保険者の人数情報を参照し、保険に加入可能かを判断する構成としているが、人数情報だけでなく各被保険者の年齢等、他の情報を参照することもできる。例えば年齢によって保険料の設定を変更した複数の保険情報を設定すれば、補償の可能性が高くなる高齢者の保険料を割高に設定することもできる。
【0165】
また、被保険者情報データに電子メールアドレスやSNSのID等の電子的に連絡可能な情報を含めておき、被保険者端末5によって被保険者に被保険者情報データの確認を促す構成としてもよい。この場合、電子メールまたはメッセージを被保険者端末5にて閲覧可能に送信し、その電子メールまたはメッセージに含まれるURLによって管理サーバ3へのアクセスを受け付け、被保険者情報確認画面(図示省略)を表示する構成とすることが望ましい。被保険者情報画面は、アクセスした被保険者のID等の識別情報からその被保険者の被保険者情報データを被保険者端末5に表示し、変更を受け付けるとともに、確認OKの入力を受け付ける。その際、広告を見るボタンによって広告の閲覧を許容し、広告が見られるとその被保険者の保険料は0円とするか割引にする構成とする。これにより、広告の閲覧者を多数の被保険者に広げることができ、広告効果を高めることができる。
【0166】
この発明における保険情報記憶手段は、保険情報データベース315に対応し、以下同様に、
保険識別情報は、案内IDに対応し、
保険申請者識別情報は、申請者情報に対応し、
保険契約情報記憶手段は保険契約情報データベース316に対応し、
表示手段は申請者端末4の表示部44に対応し、
申請情報入力手段は、
図6および
図7に示す各入力部および選択部(440から469)に対応し、
加入判定手段、広告依頼受付手段、広告出力手段、決済手段は管理サーバ3の制御部30に対応し、
被保険者識別情報は被保険者情報に対応し、
制御手段は各端末およびサーバの制御部20、30、40、50に対応し、
保険金申請手段は、
図11に示す各入力部および選択部(479から490)に対応し、
補償内容選択手段は、
図11(B)に示す補償内容選択画面482および補償内容選択部483に対応し、
補償状況情報入力手段は、
図11(C)に示す補償経緯入力画面484、補償経緯入力部485、および入力完了ボタン486に対応し、
補償証明情報入力手段は、
図11(D)に示す補償証明入力画面487、補償証明入力部488、資料添付部489、および入力完了ボタン490に対応し、
被保険者情報入力手段は、
図11(A)に示す補償対象被保険者検索画面479、被保険者氏名入力部480、および被保険者リスト表示部481に対応し、
広告履歴記憶手段は、広告情報データベース317に対応するが、
この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。