IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社岡村製作所の特許一覧

特開2022-43766荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム
<>
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図1
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図2
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図3
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図4
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図5
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図6
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図7
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図8
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図9
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図10
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図11
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図12
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図13
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図14
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図15
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図16
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図17
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図18
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図19
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図20
  • 特開-荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム 図21
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043766
(43)【公開日】2022-03-16
(54)【発明の名称】荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220309BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020149225
(22)【出願日】2020-09-04
(71)【出願人】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】上野 敬介
(72)【発明者】
【氏名】樟 和典
(72)【発明者】
【氏名】小野 友資
(72)【発明者】
【氏名】山下 淳平
(72)【発明者】
【氏名】北出 英明
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】荷物の搬送を依頼するときの手間を低減できる荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】荷物搬送システムは、荷物を収納できる搭載部のうちいずれかをユーザーに割り当て、割り当てた搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用する。荷物搬送システムは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に荷物保管システムが発行した荷物受付情報を取得する取得部と、搭載部に収容された荷物と対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付ける受付部と、記憶部に荷物受付情報と第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶する処理部とを備える。取得部は、荷物が配送先へ配送された場合に第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得し、処理部は、記憶部に記憶されている第1配送依頼識別情報に基づいて取得部が取得した第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムであって、
荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に前記荷物保管システムが発行した荷物受付情報を取得する取得部と、
前記搭載部に収容された荷物と対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付ける受付部と、
記憶部に前記取得部が取得した前記荷物受付情報と前記受付部が受け付けた前記第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶する処理部と
を備え、
前記取得部は、荷物が配送先へ配送された場合に、前記配送先へ配送された前記荷物と対応付けられる第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得し、
前記処理部は、前記記憶部に記憶されている前記第1配送依頼識別情報に基づいて前記取得部が取得した前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶する、荷物搬送システム。
【請求項2】
荷物の前記荷物受取情報を前記ユーザーに通知する通知部
を備える、請求項1に記載の荷物搬送システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記荷物が前記配送先へ配送された場合に、前記第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された他の前記荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に前記荷物が収納された際に発行する他の荷物受付情報を荷物受取情報として取得し、
前記処理部は、前記記憶部に記憶されている前記第1配送依頼識別情報に基づいて前記取得部が取得した前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶する、請求項1に記載の荷物搬送システム。
【請求項4】
他の前記荷物受付情報を前記ユーザーに通知する通知部
を備える、請求項3に記載の荷物搬送システム。
【請求項5】
荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムであって、
荷物を預ける際に前記荷物に貼付される配送依頼の第1配送依頼識別情報を受け付ける受付部と、
荷物が配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に配送された前記荷物が収納された際に発行する荷物受付情報を荷物受取情報として取得する取得部と、
荷物受付情報と荷物の配送依頼識別情報とを関連付けた情報である荷物配送情報を記憶する記憶部に前記取得部が取得した前記荷物受取情報と前記受付部が受け付けた前記第2配送依頼識別情報とを関連付けて記憶する処理部と
を備える、荷物搬送システム。
【請求項6】
前記荷物受付情報を、前記ユーザーに通知する通知部
を備える、請求項5に記載の荷物搬送システム。
【請求項7】
荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムによって実行される荷物搬送方法であって、
荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に前記荷物保管システムが発行した荷物受付情報を取得するステップと、
前記搭載部に収容された荷物と対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、
記憶部に前記荷物受付情報と受け付けた前記第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップと、
荷物が配送先へ配送された場合に、前記配送先へ配送された前記荷物と対応付けられる第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得するステップと、
前記記憶部に記憶されている前記第1配送依頼識別情報に基づいて前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶するステップと
を有する、荷物搬送方法。
【請求項8】
荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムによって実行される荷物搬送方法であって、
荷物を預ける際に前記荷物に貼付される配送依頼の第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、
荷物が配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に配送された前記荷物が収納された際に発行する荷物受付情報を荷物受取情報として取得するステップと、
荷物受付情報と荷物の配送依頼識別情報とを関連付けた情報である荷物配送情報を記憶する記憶部に前記荷物受取情報と前記第2配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップと
を有する、荷物搬送方法。
【請求項9】
荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムのコンピュータに、
荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に前記荷物保管システムが発行した荷物受付情報を取得するステップと、
前記搭載部に収容された荷物と対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、
記憶部に前記荷物受付情報と前記第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップと、
荷物が配送先へ配送された場合に、前記配送先へ配送された前記荷物と対応付けられる第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得するステップと、
前記記憶部に記憶されている前記第1配送依頼識別情報に基づいて前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶するステップと
を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項10】
荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムのコンピュータに、
荷物を預ける際に前記荷物に貼付される配送依頼の第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、
荷物が配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に配送された前記荷物が収納された際に発行する荷物受付情報を荷物受取情報として取得するステップと、
荷物受付情報と荷物の配送依頼識別情報とを関連付けた情報である荷物配送情報を記憶する記憶部に前記荷物受取情報と前記第2配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップと
を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
宅配業者による再配達を低減するため、自宅以外でも荷物が受け取れるオープン型宅配ボックスが知られている。オープン型宅配ボックスを宅配便の再配達の受け取り場所として指定した場合に、利用者は、受け取りを希望するオープン型宅配ボックスの場所を指定する。宅配業者は、利用者が指定したオープン型宅配ボックスの場所に荷物を配送し、オープン型宅配ボックスに荷物を収納する。宅配業者は、荷物を収納する際にオープン型宅配ボックスが生成した荷物受取用のパスワードを利用者の端末装置へ送信する。利用者は、宅配業者が送信した荷物受取用のパスワードを取得する。利用者は、指定したオープン型宅配ボックスで、タッチパネルに荷物受取用のパスワードを入力する。オープン型宅配ボックスは、入力された荷物受取用のパスワードが生成した荷物受取用パスワードと一致する場合には荷物が収納されたオープン型宅配ボックスの扉を開く。利用者は、扉が開いたオープン型宅配ボックスに収納されている荷物を受け取り、扉を閉める。
【0003】
オープン型宅配ボックスに関して、ロッカー間で配送する配送管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この配送管理システムでは、発送ロッカーと受け取りロッカーが指定されると、リレー配送するルートが決定される。送り主は、発送ロッカーの指定ボックスの電子キーを受け取り、発送ロッカーに荷物を収納する。配送業者にも電子キーを送り、同様にして、この荷物を受け取り、発送伝票を貼り付ける。配送業者は、この配送対象物を発送する物流ステーションまで配送する。配送物が到着物流ステーションまで配送されると、第2の配送業者は、これを受け取り、受け取りロッカーまで運び、電子キーを用いて解錠し、荷物を収納する。受け取り主は、ロッカーに到着すると、受け取った電子キーでロッカーを開き、荷物を受け取る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-81704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した技術では、荷物の送り主は、配送の予約の際に配送管理システムから指定されたロッカーの場所を探して荷物を預け入れる必要があるため荷物の預け入れに手間がかかっていた。
また、荷物の送り主は、預け入れの際に荷物が大きくてロッカーに収まらないことが判明した場合には、配送の予約を取り直して配送管理システムが指定した別のロッカーの場所を探して荷物を預け入れる必要があるため荷物の預け入れに手間がかかっていた。
荷物の受け取り主は、ロッカーに配送された荷物を取り出す際に配送管理システムから指定されたロッカーの場所まで移動して該当するロッカーを探す必要があるため荷物の受け取りに手間がかかっていた。特に複数個の荷物が配送され、複数個の荷物の各々が異なるロッカーに配送されている場合には、異なるロッカーの場所まで移動して該当する複数のロッカーの各々から荷物を順次取り出さなければならないため、手間が大きかった。
上記事情に鑑み、本発明の実施形態は、荷物の搬送を依頼するときの手間を低減できる荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、荷物搬送システムは、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムであって、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に前記荷物保管システムが発行した荷物受付情報を取得する取得部と、前記搭載部に収容された荷物と対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付ける受付部と、記憶部に前記取得部が取得した前記荷物受付情報と前記受付部が受け付けた前記第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶する処理部とを備え、前記取得部は、荷物が配送先へ配送された場合に、前記配送先へ配送された前記荷物と対応付けられる第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得し、前記処理部は、前記記憶部に記憶されている前記第2配送依頼識別情報に基づいて前記取得部が取得した前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶する。
【0007】
上述の荷物搬送システムによれば、荷物の前記荷物受取情報を前記ユーザーに通知する通知部を備えるようにしてもよい。
【0008】
上述の荷物搬送システムによれば、前記取得部は、前記荷物が前記配送先へ配送された場合に、前記第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された他の前記荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に前記荷物が収納された際に発行する他の荷物受付情報を荷物受取情報として取得し、前記処理部は、前記記憶部に記憶されている前記第1配送依頼識別情報に基づいて前記取得部が取得した前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶するようにしてもよい。
【0009】
上述の荷物搬送システムによれば、他の前記荷物受付情報を前記ユーザーに通知する通知部を備えるようにしてもよい。
【0010】
本発明の第2の態様によれば、荷物搬送システムは、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムであって、荷物を預ける際に前記荷物に貼付される配送依頼の第1配送依頼識別情報を受け付ける受付部と、荷物が配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に配送された前記荷物が収納された際に発行する荷物受付情報を荷物受取情報として取得する取得部と、荷物受付情報と荷物の配送依頼識別情報とを関連付けた情報である荷物配送情報を記憶する記憶部に前記取得部が取得した前記荷物受取情報と前記受付部が受け付けた前記第2配送依頼識別情報とを関連付けて記憶する処理部とを備える。
【0011】
上述の荷物搬送システムによれば、前記荷物受付情報を、前記ユーザーに通知する通知部を備えるようにしてもよい。
【0012】
本発明の第3の態様によれば、荷物搬送方法は、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムによって実行される荷物搬送方法であって、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に前記荷物保管システムが発行した荷物受付情報を取得するステップと、前記搭載部に収容された荷物と対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、記憶部に前記荷物受付情報と受け付けた前記第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップと、荷物が配送先へ配送された場合に、前記配送先に配送された前記荷物と対応付けられる第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得するステップと、前記記憶部に記憶されている前記第1配送依頼識別情報に基づいて前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶するステップとを有する。
【0013】
本発明の第4の態様によれば、荷物搬送方法は、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムによって実行される荷物搬送方法であって、荷物を預ける際に前記荷物に貼付される配送依頼の第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、荷物が配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に配送された前記荷物が収納された際に発行する荷物受付情報を荷物受取情報として取得するステップと、荷物受付情報と荷物の配送依頼識別情報とを関連付けた情報である荷物配送情報を記憶する記憶部に前記荷物受取情報と前記第2配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップとを有する。
【0014】
本発明の第5の態様によれば、コンピュータプログラムは、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムのコンピュータに、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に前記荷物保管システムが発行した荷物受付情報を取得するステップと、前記搭載部に収容された荷物と対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、記憶部に前記荷物受付情報と前記第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップと、荷物が配送先へ配送された場合に、前記配送先へ配送された前記荷物と対応付けられる第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得するステップと、前記記憶部に記憶されている前記第1配送依頼識別情報に基づいて前記第2配送依頼識別情報と前記荷物受取情報とを関連付けて記憶するステップとを実行させる。
【0015】
本発明の第6の態様によれば、コンピュータプログラムは、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムを使用した荷物搬送システムのコンピュータに、荷物を預ける際に前記荷物に貼付される配送依頼の第1配送依頼識別情報を受け付けるステップと、荷物が配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに前記配送先に設置された荷物保管システムが荷物を預ける位置に搬送された搭載部に配送された前記荷物が収納された際に発行する荷物受付情報を荷物受取情報として取得するステップと、荷物受付情報と荷物の配送依頼識別情報とを関連付けた情報である荷物配送情報を記憶する記憶部に前記荷物受取情報と前記第2配送依頼識別情報とを関連付けて記憶するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施形態によれば、荷物の搬送を依頼するときの手間を低減できる荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態の荷物搬送システムの一例を示す図である。
図2】配送用帳票の一例を示す図である。
図3】本実施形態に係る荷物搬送システムに含まれる荷物保管システム及び荷物搬送管理装置と端末装置とを示す図である。
図4】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例1を示す図である。
図5】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例2を示す図である。
図6】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の開口部の一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の搭載部の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の搭載部の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の移動装置の一例を示す図である。
図10】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の移動装置の一例を示す図である。
図11】本実施形態に係る荷物搬送システムの動作の例1を示すフロー図である。
図12】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1を示す図である。
図13】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2を示す図である。
図14】本実施形態に係る荷物搬送システムの動作の例2を示すフロー図である。
図15】本実施形態に係る荷物搬送システムの動作の例3を示すフロー図である。
図16】実施形態の変形例2の荷物搬送システムの一例を示す図である。
図17】実施形態の変形例2に係る荷物搬送システムに含まれる荷物保管システム及び荷物搬送管理装置と端末装置とを示す図である。
図18】実施形態の変形例2に係る荷物搬送システムの動作の例1を示すフロー図である。
図19】実施形態の変形例4の荷物搬送システムの一例を示す図である。
図20】実施形態の変形例4に係る荷物搬送システムの動作の例1を示すフロー図である。
図21】実施形態の変形例4に係る荷物搬送システムの動作の例2を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本実施形態の荷物搬送システム、荷物搬送方法およびコンピュータプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0019】
(実施形態)
(荷物搬送システム)
図1は、本発明の実施形態の荷物搬送システムの一例を示す図である。
本実施形態の荷物搬送システム10は、荷物保管システム100と、荷物搬送管理装置200とを備える。図1には、荷物PAの送り主であるユーザーU1とその荷物PAの配送者であるユーザーU2とユーザーU2が保持する端末装置300と配送業者DSの端末装置400とが記載されている。
荷物保管システム100は、荷物保管装置100aと制御装置100bとを備える。荷物保管装置100aは、荷物を収納できる搭載部を複数備える。荷物保管装置100aに荷物を預け入れる操作が行われた場合に、制御装置100bは、複数の搭載部のうち、いずれかの搭載部をユーザーU1に割り当てる。荷物PAには、指定された配送先へ荷物PAを配送するための配送用帳票DFが貼付されている。
【0020】
図2は、配送用帳票の一例を示す図である。配送用帳票DFには、送り状と絵符と宛名シールとが含まれる。送り状は配送伝票(配達票)であり、荷物の配送先(住所、名前(お届け先))が記入される。送り状には、伝票番号などの配送依頼識別情報(以下「配送依頼ID」という)が記される。絵符は「取扱注意」などの荷物の情報が記されたシールやバーコードである。宛名シール(貼付票)は荷物の配送先(住所、名前(お届け先))を印刷したシールである。図1に戻り説明を続ける。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納された際に荷物受付情報を発行する。荷物受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物PAを取り出すときに荷物保管装置100aの操作部に入力する必要がある受付番号などの暗証情報が含まれる。制御装置100bは、発行した荷物受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した荷物受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部に収納される荷物PAを保管する。
【0021】
荷物保管装置100aは、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面を表示する。荷物保管装置100aは、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して荷物の配送依頼が有る操作が行われた場合に、搭載部に収納されている荷物PAに貼付されている配送用帳票DFを撮像することによって画像情報(以下「配送用帳票画像情報」という)を生成する。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納され、支払いが行われた際に、荷物保管装置100aが生成した配送用帳票画像情報を取得する。制御装置100bは、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票DFに記されている配送依頼IDを検出する。例えば、制御装置100bは、光学的文字認識(OCR: Optical Character Recognition/Reader)などの文字認識技術を使用して、配送依頼IDを検出する。制御装置100bは、検出した配送依頼IDを受け付ける。制御装置100bは、発行した荷物受付情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。制御装置100bは、作成した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0022】
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送荷物受付情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDとを受け付ける。荷物搬送管理装置200は、受け付けた荷物受付情報と配送依頼IDとを関連づけた配送荷物情報を記憶部に記憶する。
制御装置100bは、荷物保管システム100の識別情報(以下「荷物保管システムID」という)と荷物受付情報に含まれる暗証情報と配送依頼IDとを含む荷物回収依頼情報を作成し、作成した荷物回収依頼情報を配送業者DSの端末装置400へ送信する。
制御装置100bは、割り当てた搭載部の識別情報(以下「搭載部ID」という)と発行した荷物受付情報と荷物受付情報を発行した日時を示す情報(以下「保管開始日時情報」という)と配送依頼IDとを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。
【0023】
配送業者DSの端末装置400は、一又は複数の荷物保管システムIDと一又は複数の荷物保管システムの各々が設置されている位置情報とを関連付けた荷物保管システム位置情報を記憶している。端末装置400は、制御装置100bが送信した荷物回収依頼情報を受信する。配送業者DSの端末装置400は、受信した荷物回収依頼情報に含まれる荷物保管システムIDに関連付けられる位置情報を荷物保管システム位置情報から取得する。端末装置400は、回収する荷物PAが収納されている荷物保管システム100の位置情報と荷物PAを荷物保管システム100から取り出すための暗証情報と配送依頼IDとを含む、ユーザーU2の端末装置300を宛先とする荷物回収依頼要求を作成し、作成した荷物回収依頼要求を、端末装置300へ送信する。
ユーザーU2が保持する端末装置300は、端末装置400が通知した荷物回収依頼要求を受信し、受信した荷物回収依頼要求に含まれる位置情報と暗証情報と配送依頼IDとを取得する。ユーザーU2は、取得した位置情報に基づいて荷物保管システム100が設置されている場所へ移動する。ユーザーU2は、取得した暗証情報を荷物保管装置100aの操作部に入力する。荷物保管装置100aは、ユーザーU2が荷物保管装置100aの操作部に入力した暗証情報を制御装置100bへ出力する。制御装置100bは、荷物保管装置100aが出力した暗証情報を受け付ける。制御装置100bは、受け付けた暗証情報と記憶部に記憶されている保管情報に含まれる荷物受付情報に含まれる暗証情報とを照合し、一致する暗証情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。制御装置100bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を荷物保管装置100aへ出力する。
【0024】
荷物保管装置100aは、制御装置100bが出力した制御情報に含まれる搭載部IDに基づいて荷物を取り出す位置に搭載部IDに該当する搭載部を搬送する。
ユーザーU2は、荷物を取り出す位置に搬送された搭載部に収納された荷物PAを取り出す。ユーザーU2は、取り出した荷物PAを荷物保管システム100が設置されている配送元から荷物PAに貼付されている配送用帳票DFによって指定されている配送先へトラックなどの車両VEで搬送する。ユーザーU2は、荷物PAを配送先に届けた場合に受領印、受領サインなどの荷物受取情報を取得する。ユーザーU2は、端末装置300を操作することによって、端末装置300に荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、端末装置400を宛先とする配送完了情報を作成させ、作成させた配送完了情報を送信させる。
端末装置400は、端末装置300が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。端末装置400は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、制御装置100bを宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
制御装置100bは、端末装置400が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。制御装置100bは、取得した荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送完了情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報から、取得した配送依頼IDを含む配送荷物情報を特定する。荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。
【0025】
以下、荷物搬送システム10に含まれる荷物保管システム100及び荷物搬送管理装置200と、端末装置300とについて順次説明する。
図3は、本実施形態に係る荷物搬送システムに含まれる荷物保管システム及び荷物搬送管理装置と端末装置とを示す図である。
(荷物保管システム100)
荷物保管システム100は、荷物保管装置100aと制御装置100bとを含んで構成される。
荷物保管装置100aについて説明する。荷物保管装置100aの一例は、例えば駅や空港等の公共施設、あるいは展示施設等でスーツケース等の荷物N(収納物)を収納・保管する。荷物保管装置100aは、荷物Nを一時的に保管するロッカーとして機能する。
図3に示すように、荷物保管装置100aは、通信部110aと操作部115aと撮像部120aと搬送部135aと処理部160aとを備える。
【0026】
通信部110aは、通信モジュールによって実現される。通信部110aは、ケーブルCAを介して、制御装置100bと接続される。通信部110aは、例えば有線LANなどの通信方式で制御装置100bなどの装置と通信する。通信部110aは、ネットワークNWを介して、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で制御装置100bと通信してもよい。
通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。通信部110aは、制御装置100bが送信した荷物受付情報を受信する。通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。通信部110aは、処理部160aが出力した通知情報を取得し、取得した通知情報を制御装置100bへ送信する。
【0027】
操作部115aは、入力デバイスを備え、ユーザーの操作を受け付ける。この入力デバイスには、キーボード等の文字情報を入力するデバイス、タッチパネル等のポインティングデバイス、釦等が含まれる。また、操作部115aは、表示デバイスを備え、ユーザーへのメッセージを表示する。
荷物を預け入れる際にユーザーは、操作部115aを操作することによって、保管を開始することを指示する情報を入力する。また、操作部115aは、処理部160aが出力した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受付情報を表示する。
また、操作部115aは、処理部160aが出力した荷物の配送依頼の有無を確認するための画面を表示する。ユーザーは操作部115aを操作することによって、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して荷物の配送依頼の有無を入力する。撮像部120aと搬送部135aと処理部160aとについては後述する。
【0028】
図4は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例1を示す図である。図4は、主に荷物保管装置100aのハードウェア構成を示す。
荷物保管装置100aは、外殻体11と、外殻体11内で移動可能に設けられて荷物Nを収納する複数の搭載部2と、これら搭載部2を所定位置に保管する保管ラック3と、所定の荷物Nを搬入出する際の受け渡し口となる搬入出口4と、保管ラック3と搬入出口4との間で搭載部2を移動させる移動装置5と、を備えている。
【0029】
荷物保管装置100aは、その詳細は後述するが、搭載部2の内扉21と、搬入出口4の外扉40とを備える。荷物保管装置100aは、荷物Nの搬入出時において外扉40と内扉21(図7及び図8参照)とが連動してスライドし、搭載部2の大きさに合わせて開閉する。
荷物保管装置100aは、荷物Nを収納・保管するために搬入出する際に、搬入出口4から荷物Nを装置内に搬入したり搬出したりするために使用される。外殻体11は、前後左右と天井とが壁で囲まれて箱型に形成され、その側壁のうち一面(取出面11A)に搬入出口4が配置されている。つまり、荷物Nを保管する利用者は、搬入出口4の近傍に設けられる操作パネル12を操作することにより、保管ラック3内の所定位置に荷物Nを保管し、必要なときにその保管されている荷物Nを搬入出口4に搬出させて、取り出すことができる。
ここで、本実施形態では、荷物保管装置100aにおいて、搬入出口4に向かって横方向を左右方向X1といい、上方から見た平面視で左右方向X1に直交する方向を前後方向X2という。そして、前後方向X2において、搬入出口4を向く利用者の手前側を前方、前側といい、その反対側を後方、後側という。
【0030】
図5は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例2を示す図である。
図4及び図5に示すように、外殻体11は、底盤13と、底盤13の外周部に立設される側壁のうち前側に位置する取出面11Aと、四方の側壁に囲まれた空間を上方から覆う上壁(図示省略)を有している。外殻体11は、左右方向X1に長い長方形状に形成されている。ここで、図4及び図5では、説明を容易にするために、外殻体11のうち底盤13と取出面11Aが示されている。
外殻体11の内部空間には、前後方向X2の両側に外殻体11の内面に沿って保管ラック3(保管ラック3A、保管ラック3B)が配置され、前後両側の保管ラック3A、保管ラック3B同士の間に移動装置5が配置される移動通路Tが設けられている。移動通路Tを挟んで前側に位置する前方保管ラック3Aには、左右方向X1の中央に開口部が形成されている。
【0031】
図6は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の開口部の一例を示す図である。
図4及び図6に示すように開口部は、内側に搬入出口4を備え、搭載部2を搬入出口4に進退可能とする取出部4Aが設けられている。
図6には、さらに前述した操作部115aが示されている。また、図6には、撮像部120aが示されている。撮像部120aは、例えばカメラであり、搭載部2の内部に収納された荷物PAに貼付されている配送用帳票DFを撮像する。撮像部120aは、荷物PAに貼付されている配送用帳票DFを撮像することによって配送用帳票画像情報を生成する。
図7及び図8は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の搭載部の一例を示す図である。
搭載部2は、図7(a)、(b)及び図8(a)、(b)に示すように、スライド方向Eの長さ寸法(すなわち、高さ寸法)の異なる複数(本実施形態では大小2種)の箱形状をなし、移動装置5によって外殻体11内で移動可能に設けられ、かつ移動装置5によって保管ラック3に対して収納可能に設けられている。以下、高さ寸法が大きい方の搭載部2を大型搭載部2Aとし、高さ寸法の小さい方の搭載部2を小型搭載部2Bとして区別して用いる。
【0032】
搭載部2の開口2aには、所定のスライド方向E(上下方向X3)にスライド可能に設けられ、スライド方向Eの長さ寸法が異なる搭載部2に合わせて、スライド方向Eの長さ寸法が異なるように形成された内扉21を備えている。
内扉21の外面21aには、内扉21の外面21aにおけるスライド方向(上下方向X3)の先端21bに、外面21aから前方に向けて突出する係合凸部22(第一係合部材、第一凸部)が設けられている。係合凸部22は、左右方向X1に沿って延びる帯状片である。係合凸部22は、スライド方向Eの長さ寸法が異なる内扉21ごとにスライド方向Eに取り付け位置が異なるようにして内扉21にそれぞれ設けられている。すなわち、内扉21の上部に設けられる係合凸部22の位置は、図6(b)及び図7(a)、(b)に示す大型搭載部2Aと、図6(c)及び図8(a)、(b)に示す小型搭載部2Bとでは搭載部2の下面からの高さが異なっている。
内扉21は、駆動力を有さずに、後述する搬入出口4に設けられる後述する外扉40のスライドに連動してスライドし、搭載部2の開口2aを開閉する。
【0033】
保管ラック3は、搭載部2を個別に出し入れ可能に保管する保管スペース31が縦横に複数配列されている。これら保管スペース31は、上下三段に設けられ、上二段は大型搭載部2Aが保管可能とされ、最下段は小型搭載部2Bが保管可能となっている。搭載部2は、保管ラック3A、保管ラック3Bの移動通路T側から移動装置5を使用して出し入れされる。保管ラック3A、保管ラック3Bに保管される搭載部2は、すべて内扉21が前方を向いた姿勢で保管されている。これにより保管ラック3と搬入出位置P1との間で移動する搭載部2の向きを移動装置5によって変える動作が不要となる。
【0034】
図9及び図10は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の移動装置の一例を示す図である。
図9及び図10に示すように、移動通路Tに配置される移動装置5は、搬送部135aによって制御され、搭載部2を保持して保管ラック3の所定の保管スペース31と搬入出口4との間で搬送する搬送リフト51と、搬送リフト51を左右方向X1に移動させる横移動ガイド52と、横移動ガイド52を上下方向X3に昇降させる昇降ガイド53と、を備えている。さらに移動装置5には、移動通路Tから保管ラック3内の各保管スペース31、及び搬入出口4に対して搬送リフト51を進退移動させるための押出し装置(図示省略)が設けられている。
横移動ガイド52及び昇降ガイド53は、外殻体11の内側で底盤13上に立設された門型形状の支持枠54に支持されている。昇降ガイド53は、支持枠54の内面において、上下方向X3に沿って延在する左右一対の上下レール55を備えている。
横移動ガイド52は、左右両端部に上下レール55に摺動可能に支持された摺動部56と、左右の摺動部56を架け渡すように左右方向X1に沿って延在する二本の左右レール57と、を備えている。摺動部56は、不図示の駆動モータ等の駆動手段によって上下レール55に沿って上下方向に移動可能に設けられている。これにより横移動ガイド52が水平を維持して上下に昇降される。
【0035】
搬送リフト51は、不図示の駆動モータ等の駆動手段を有し、搭載部2を下方から保持した状態で横移動ガイド52と昇降ガイド53に沿って適宜な位置へ移動させることで、保管ラック3との間及び搬入出位置P1との間で搭載部2を受け渡しするためのものである。
前述した押出し装置は、搬送リフト51を前後方向X2に進退移動させる際に、横移動ガイド52から搭載部2を前後方向X2に押し出し、引き戻す進退移動をさせる。図中の符号Fは、押出し装置における進退方向を示している。押出し装置としては、例えば不図示の駆動モータの駆動力によって例えばタイミングベルト等の伝達部材を介して摺動軸に沿って搭載部2を載せた搬送リフト51を移動させる構成とすることができる。
図7及び図8示すように、搬入出口4を備えた取出部4Aは、所定位置(搬入出位置P1)に停止した搭載部2の内扉21の外側に配置されている。取出部4Aは、搭載部2が停止する搬入出位置P1に形成された搬入出口4の開口に設けられ、スライド方向Eにスライド可能に設けられた外扉40を備えている。搬入出位置P1は、搬入出口4における外扉40の内側(後側)において、搭載部2内に荷物Nを出し入れする位置である。
外扉40は、搬入出口4において外殻体11の取出面11Aの内外を連通する開口を塞ぐ大きさであり、大型搭載部2Aの大型内扉21Aと同等(少なくとも上下方向X3の長さ寸法が同等)の大きさとなっている。搬入出口4の開口サイズは、大型搭載部2Aの開口2aの大きさとほぼ同等になっている。
【0036】
外扉40の内扉21側を向く後面40aには、搭載部2が搬入出位置P1に停止した状態で、内扉21が搭載部2の開口2aを閉塞する閉位置Q1に位置する状態から、搭載部2の開口2aが全開となる開位置Q2に向かってスライド方向E(本実施形態では上下方向X3)に内扉21が移動する際に、係合凸部22に対して係合可能な係合凹部41(第二係合部材)が設けられている。
係合凹部41(41A、41B)は、大きさの異なる内扉21におけるそれぞれの係合凸部22に係合する複数箇所に設けられている。それぞれの係合凹部41は、左右方向X1に沿って延びる一対の帯状の上片41aと下片41b(第二凸部)とが互いに上下に間隔をあけて配置され、双方の上片41a、下片41b同士の間に係合凸部22が係合する隙間を形成した凹溝状となっている。
外扉40の上端に設けられる第一係合凹部41Aには、図7(a)、(b)に示すように、大型搭載部2Aの大型内扉21Aの上部に設けられる第一係合凸部22Aが係合する。外扉40の上下方向X3の中央に設けられる第二係合凹部41Bには、図8(a)、(b)に示すように、小型搭載部2Bの小型内扉21Bの上部に設けられる第二係合凸部22Bが係合する。
【0037】
外扉40は、不図示の駆動手段を有しており、駆動力を有しない内扉21を連動させるように設けられ、内扉21が全開したときにスライドが停止するように構成されている。
外扉40の大きさは、上述したように大型搭載部2Aの大型内扉21Aとほぼ同等の形状となるように形成されている。
また、搬入出口4には、係合凹部41と係合凸部22とが係合したことを検知する係合検出センサ(図示省略)が設けられている。係合検出センサーは、閉扉時における係合凹部41と係合凸部22の係合位置近傍に配置されている。そして、係合検出センサーで検出した結果に基づいて搭載部2の大きさが識別され、識別した搭載部2の大きさに基づくスライド量で外扉40がスライドするように制御されている。係合検出センサーとしては、例えば光電センサーを採用することができる。
なお、係合検出センサーで検出した結果に基づいて識別された搭載部2の種類(本実施形態では大型搭載部2Aか小型搭載部2Bの種類)を操作パネル12で表示するようにしてもよい。図3に戻り説明を続ける。
【0038】
搬送部135aは、移動装置5を制御することによって保管ラック3と搬入出口4との間で搭載部2を移動させる。
ユーザーが荷物PAを預け入れる場合に、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。処理部160aは、通信部110aが受信した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受信情報を操作部115aへ出力する。
【0039】
処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれるユーザーに割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令を取得し、取得した搬送命令に基づいて移動装置5を制御することによって保管ラック3と搬入出口4との間で搭載部2を移動させる。
処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後にユーザーに料金の支払いを要求する処理を行う。例えば、処理部160aは、荷物のサイズと重さとに基づいて料金を決定する。処理部160aは、入金を確認した後に、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面情報を操作部115aに出力する。操作部115aは、処理部160aが出力した荷物の配送依頼の有無を確認するための画面情報を取得し、取得した画面情報に基づいて荷物の配送依頼の有無を確認するための画面を表示する。操作部115aは、操作部115aが表示している荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して、荷物の配送依頼の有無の操作が行われたか否かを判定する。
処理部160aは、操作部115aに出力した荷物の配送依頼の有無を確認するための画面情報に対して操作部115aが出力した荷物の配送依頼が有ることを示す情報を取得した場合に、撮像部120aに撮像させることによって配送用帳票画像情報を生成させる。処理部160aは、撮像部120aから配送用帳票画像情報を取得する。処理部160aは、搭載部IDと搬送命令を搬送部135aに出力したことを示す情報と取得した配送用帳票画像情報とを含む通知情報を作成する。処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。
【0040】
処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した暗証情報を取得し、取得した暗証情報を含む指示情報を作成する。処理部160aは、作成した暗証情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。
処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令を取得し、取得した搬送命令に基づいて移動装置5を制御することによって保管ラック3と搬入出口4との間で搭載部2を移動させる。
【0041】
前述した搬送部135a、処理部160aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部(図示なし)に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0042】
(制御装置100b)
制御装置100bは、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。制御装置100bは、通信部110b-1と、通信部110b-2と、割当部130bと、発行部140bと、取得部150bと、検出部155bと、処理部160bと、受付部170bと、抽出部180bと、記憶部190bとを備える。
通信部110b-1は、通信モジュールによって実現される。通信部110b-1は、ネットワークNWと接続される。通信部110b-1は、例えば有線LANなどの通信方式で荷物搬送管理装置200、配送業者DSの端末装置400などの装置と通信する。通信部110b-1は、ネットワークNWを介して、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で荷物搬送管理装置200、端末装置400などの装置と通信してもよい。
通信部110b-1は、処理部160bが出力した配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。通信部110b-1は、処理部160bが出力した荷物回収依頼情報を取得し、取得した荷物回収依頼情報を端末装置400へ送信する。通信部110b-1は、端末装置400が送信した配送完了情報を受信する。通信部110b-1は、処理部160bが出力した配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0043】
通信部110b-2は、通信モジュールによって実現される。通信部110b-2は、ケーブルCAを介して、荷物保管装置100aと接続される。通信部110b-2は、例えば有線LANなどの通信方式で荷物保管装置100aなどの装置と通信する。通信部110b-2は、ネットワークNWを介して、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で荷物保管装置100aと通信してもよい。
通信部110b-2は、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。通信部110b-2は、処理部160bが出力した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受付情報を荷物保管装置100aへ送信する。通信部110b-2は、処理部160bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報を荷物保管装置100aへ送信する。通信部110b-2は、荷物保管装置100aが送信した通知情報を受信する。
【0044】
割当部130bは、通信部110b-2が受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて空いている搭載部2を割り当てる。割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。
発行部140bは、割当部130bが割り当てた搭載部2の搭載部IDに対して、荷物受付情報を発行する。発行部140bは、荷物受付情報を発行した日時を示す情報(以下「保管開始日時情報」という)を取得する。発行部140bは、発行した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。
処理部160bは、割当部130bが出力した搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110b-2から荷物保管装置100aへ送信する。
処理部160bは、発行部140bが出力した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。処理部160bは、取得した荷物受付情報を通信部110b-2から荷物保管装置100aへ送信する。
【0045】
取得部150bは、通信部110b-2が受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDと配送用帳票画像情報とを取得する。取得部150bは、取得した搭載部IDと配送用帳票画像情報とを検出部155bへ出力する。
検出部155bは、取得部150bが出力した搭載部IDと配送用帳票画像情報とを取得し、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票画像から配送依頼IDを検出する。検出部155bは、取得した搭載部IDと検出した配送依頼IDとを処理部160bへ出力する。
処理部160bは、発行部140bが出力した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得し、検出部155bが出力した搭載部IDと配送依頼IDとを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDに基づいて、搭載部IDと、発行部140bが出力した荷物受付情報と保管開始日時情報と、検出部155bが出力した配送依頼IDとを関連付ける。処理部160bは、搭載部IDと荷物受付情報と保管開始日時情報と配送依頼IDとを関連付けた保管情報を作成する。ただし、配送依頼IDは、ユーザーU1が荷物の配送依頼が有る操作を行った場合に関連付けられる。処理部160bは、作成した保管情報を記憶部190bに記憶させる。
【0046】
処理部160bは、荷物受付情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。処理部160bは、作成した配送荷物受付情報を通信部110b-1から送信する。
処理部160bは、記憶部190bに記憶されている荷物保管システムIDを取得する。処理部160bは、記憶部190bに記憶されている保管情報から荷物受付情報に含まれる暗証情報と配送依頼IDとを取得する。処理部160bは、荷物保管システムIDと荷物受付情報に含まれる暗証番号情報と配送依頼IDとを含む荷物回収依頼情報を作成する。
【0047】
受付部170bは、通信部110b-2が受信した指示情報に含まれる暗証情報を受け付ける。
抽出部180bは、受付部170bが受け付けた暗証情報と記憶部190bに記憶されている一又は複数の保管情報の各々に含まれる荷物受付情報に含まれる暗証情報とを照合し、一致する暗証情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。抽出部180bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成する。抽出部180bは、作成した制御情報を通信部110b-2から送信する。
処理部160bは、通信部110b-1が受信した配送完了情報を取得する。処理部160bは、取得した配信完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。処理部160bは、記憶部190bに含まれる保管情報から、取得した配送依頼IDを含むものを特定する。処理部160bは、特定した保管情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。処理部160bは、荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を通信部110b-1から送信する。
【0048】
記憶部190bは、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。記憶部190bには、荷物保管システムIDと一又は複数の保管情報とが記憶される。
前述した割当部130b、発行部140b、取得部150b、検出部155b、処理部160b、受付部170b、抽出部180bは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部190bに格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0049】
(荷物搬送管理装置200)
荷物搬送管理装置200は、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。荷物搬送管理装置200は、通信部210と、処理部260と、受付部270と、記憶部290とを備える。
通信部210は、通信モジュールによって実現される。通信部210は、ネットワークNWと接続される。通信部210は、例えば有線LANなどの通信方式で制御装置100bなどの装置と通信する。通信部210は、ネットワークNWを介して、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で制御装置100bなどの装置と通信してもよい。
通信部210は、制御装置100bが送信した配送荷物受付情報を受信する。通信部210は、制御装置100bが送信した配送完了情報を受信する。
受付部270は、通信部210が受信した配送荷物受付情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、取得した荷物受付情報と配送依頼IDとを関連付けた配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
【0050】
受付部270は、通信部210が受信した配送完了情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、記憶部290に記憶されている配送荷物情報のうち、取得した配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶部290に記憶させる。
記憶部290は、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。記憶部290は、荷物受付情報と配送依頼IDとを関連付けた配送荷物情報を一又は複数記憶する。記憶部290は、さらに一又は複数の配送荷物情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶する。
前述した処理部260、受付部270は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部290に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0051】
(端末装置300)
端末装置300は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等の装置によって実現される。端末装置300は、通信部310と、操作部315と、処理部360とを備える。
通信部310は、通信モジュールによって実現される。通信部310は、ネットワークNWと接続される。通信部310は、ネットワークNWを介して、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で端末装置400などの装置と通信する。通信部310は、例えば有線LANなどの通信方式で端末装置400などの装置と通信してもよい。
通信部310は、端末装置400が送信した荷物回収依頼要求を受信する。通信部310は、処理部360が出力した配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報を端末装置400へ送信する。
【0052】
操作部315は、入力デバイスを備え、ユーザーの操作を受け付ける。この入力デバイスには、キーボード等の文字情報を入力するデバイス、タッチパネル等のポインティングデバイス、釦等が含まれる。また、操作部315は、表示デバイスを備え、ユーザーへのメッセージを表示する。
処理部360は、通信部310が受信した荷物回収依頼要求に含まれる回収する荷物PAが収納されている荷物保管システム100の位置情報と荷物PAを荷物保管システム100から取り出すための暗証情報とを取得する。処理部360は、取得した荷物保管システム100の位置情報と暗証情報とを操作部315の表示デバイスに表示させる。
荷物PAの受け取り主は、操作部315を操作することによって、受け取りのサインを行う。操作部315は、受け取り主が行った受け取りのサインの画像情報を取得し、取得した受け取りのサインの画像情報を処理部360へ出力する。処理部360は、操作部315が出力した受け取りのサインの画像情報を荷物受取情報として取得する。処理部360は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、端末装置400を宛先とする配送完了情報を作成する。処理部360は、作成した配送完了情報を通信部310から送信する。
前述した処理部360は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部(図示なし)に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0053】
(端末装置400)
端末装置400は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等の装置によって実現される。端末装置400は、一又は複数の荷物保管システムIDと一又は複数の荷物保管システムの各々が設置されている位置情報とを関連付けた荷物保管システム位置情報を記憶している。端末装置400は、制御装置100bが送信した荷物回収依頼情報を受信し、受信した荷物回収依頼情報に含まれる荷物保管システムIDに関連付けられる位置情報を荷物保管システム位置情報から取得する。端末装置400は、回収する荷物PAが収納されている荷物保管システム100の位置情報と荷物PAを荷物保管システム100から取り出すための暗証情報とを含む、端末装置300を宛先とする荷物回収依頼要求を作成し、作成した荷物回収依頼要求を、端末装置300へ送信する。
端末装置400は、端末装置300が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。端末装置400は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
【0054】
(荷物搬送システム10の動作)
図11は、本実施形態に係る荷物搬送システムの動作の例1を示すフロー図である。図11を参照して、ユーザーU1が荷物保管システム100に配送を依頼する荷物PAを預けるときの動作について説明する。
(ステップS1-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーU1が操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS3-1)
制御装置100bにおいて、通信部110b-2は、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-1)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、通信部110b-2が受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて空いている搭載部2を割り当てる。
(ステップS5-1)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、割当部130bが割り当てた搭載部2の搭載部IDに対して荷物受付情報を発行する。
【0055】
(ステップS6-1)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、保管開始日時情報を取得する。発行部140bは、荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。処理部160bは、発行部140bが出力した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。処理部160bは、取得した荷物受付情報を通信部110b-2へ出力する。通信部110b-2は、処理部160bが出力した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受付情報を荷物保管装置100aへ送信する。
(ステップS7-1)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、通信部110b-2が送信した荷物受付情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受信情報を操作部115aへ出力する。操作部115aは、処理部160aが出力した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受付情報を表示する。
図12は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1を示す図である。図12に示すように、操作部115aには、「この画面を撮影する等して受付番号を記録してください」というメッセージと「受付番号123456」とが表示される。図11に戻り説明を続ける。
(ステップS8-1)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。処理部160bは、割当部130bが出力した搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110b-2から送信する。
【0056】
(ステップS9-1)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、通信部110b-2が送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれるユーザーU1に割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ移動させる。ここで、ユーザーU1は、搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させる。
図13は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2を示す図である。ユーザーU1が搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させた場合に、操作部115aには、荷物の重さとともに、支払いに進んでよいか否かを確認するメッセージが表示される。図13に示される一例では、「入れ終わりましたら[支払いに進む]を押してください」というメッセージと預かることが可能な荷物の重さであるBkgであり搭載部2へ移動させた荷物の重さがAkgであることを示す「Akg/Bkg」とが表示される。さらに、支払いに進むときに押される「支払いに進む」と表示されたボタンが表示される。図11に戻り説明を続ける。
(ステップS10-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後にユーザーU1に料金の支払いを要求する処理を行う。
【0057】
(ステップS11-1)
荷物保管装置100aにおいて、操作部115aは、処理部160aが出力した荷物の配送依頼の有無を確認するための画面を表示する。操作部115aは、表示している荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して、荷物の配送依頼が有る操作が行われたか否かを判定する。
(ステップS12-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、操作部115aに出力した荷物の配送依頼の有無を確認するための画面情報に対して操作部115aが出力した荷物の配送依頼が有ることを示す情報を取得した場合に、撮像部120aに撮像させることによって配送用帳票画像情報を生成させる。
(ステップS13-1)
荷物保管装置100aにおいて、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して、荷物の配送依頼が有る操作が行われなかった場合又は操作部115aが撮像部120aに撮像させた場合に、搬送部135aは、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3へ移動させる。
(ステップS14-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後に撮像部120aから配送用帳票画像情報を取得する。処理部160aは、搭載部IDと搬送命令を搬送部135aに出力したことを示す情報と取得した配送用帳票画像情報とを含む通知情報を作成する。
(ステップS15-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した通知情報を取得し、取得した通知情報を制御装置100bへ送信する。
【0058】
(ステップS16-1)
制御装置100bにおいて、通信部110b-2は、荷物保管装置100aが送信した通知情報を受信する。取得部150bは、通信部110b-2が受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDと配送用帳票画像情報とを取得する。取得部150bは、取得した搭載部IDと配送用帳票画像情報とを検出部155bへ出力する。
検出部155bは、取得部150bが出力した配送用帳票画像情報を取得し、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票画像から配送依頼IDを検出する。検出部155bは、取得した搭載部IDと検出した配送依頼IDとを処理部160bへ出力する。
(ステップS17-1)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、発行部140bが出力した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。処理部160bは、検出部155bが出力した搭載部IDと配送依頼IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDに基づいて、搭載部IDと、発行部140bが出力した荷物受付情報と保管開始日時情報と、検出部155bが出力した配送依頼IDとを関連付ける。処理部160bは、荷物受付情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。
(ステップS18-1)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、作成した配送荷物受付情報を通信部110b-1へ出力する。通信部110b-1は、処理部160bが出力した配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
(ステップS19-1)
荷物搬送管理装置200において、通信部210は、制御装置100bが送信した配送荷物受付情報を受信する。受付部270は、通信部210が受信した配送荷物受付情報を受け付ける。
(ステップS20-1)
荷物搬送管理装置200において、処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、取得した荷物受付情報と配送依頼IDとを関連付けた配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
【0059】
(ステップS21-1)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、搭載部IDと荷物受付情報と保管開始日時情報と配送依頼IDとを関連付けた保管情報を作成する。ただし、配送依頼IDは、ユーザーU1が荷物の配送依頼の操作を行った場合に関連付けられる。
(ステップS22-1)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、作成した保管情報を記憶部190bに記憶させる。
図11に示すシーケンスチャートにおいて、ステップS5-1からS7-1とS8-1からS15-1とはこの順序に限らず同時に実行されてもよいし、ステップS8-1からS15-1がS5-1からS7-1よりも先に実行されてもよい。
【0060】
図14は、本実施形態に係る荷物搬送システムの動作の例2を示すフロー図である。図14を参照して、荷物保管システム100に預けた荷物PAの回収を配送業者DSに依頼したときの動作について説明する。
(ステップS1-2)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、記憶部190bに記憶されている荷物保管システムIDを取得する。処理部160bは、記憶部190bに記憶されている保管情報から荷物受付情報に含まれる暗証情報と配送依頼IDとを取得する。処理部160bは、荷物保管システムIDと荷物受付情報に含まれる暗証番号情報と配送依頼IDを含む荷物回収依頼情報を作成する。
(ステップS2-2)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、作成した荷物回収依頼情報を通信部110b-1へ出力する。通信部110b-1は、処理部160bが出力した荷物回収依頼情報を取得し、取得した荷物回収依頼情報を端末装置400へ送信する。
(ステップS3-2)
端末装置400は、制御装置100bが送信した荷物回収依頼情報を取得する。端末装置400は、取得した荷物回収依頼情報に含まれる荷物保管システムIDに関連付けられる位置情報を荷物保管システム位置情報から取得する。端末装置400は、回収する荷物PAが収納されている荷物保管システム100の位置情報と荷物PAを荷物保管システム100から取り出すための暗証情報と配送依頼IDとを含む、端末装置300を宛先とする荷物回収依頼要求を作成する。
(ステップS4-2)
端末装置400は、作成した荷物回収依頼要求を、端末装置300へ送信する。
(ステップS5-2)
端末装置300において、通信部310は、端末装置400が送信した荷物回収依頼要求を受信する。
【0061】
(ステップS6-2)
端末装置300において、処理部360は、通信部310が受信した荷物回収依頼要求に含まれる回収する荷物PAが収納されている荷物保管システム100の位置情報と荷物PAを荷物保管システム100から取り出すための暗証情報と配送依頼IDとを取得する。処理部360は、取得した荷物保管システム100の位置情報と暗証情報と配送依頼IDとを操作部315の表示デバイスに表示させる。
ユーザーU2は、荷物保管システム100の位置情報と暗証情報と配送依頼IDとを取得する。ユーザーU2は、位置情報に基づいて荷物保管システム100が設置されている場所へ移動する。
(ステップS7-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーU2が操作部115aに入力した暗証情報を取得し、取得した暗証情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS8-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
【0062】
(ステップS9-2)
制御装置100bにおいて、通信部110b-2は、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS10-2)
制御装置100bにおいて、受付部170bは、通信部110b-2が受信した指示情報に含まれる暗証情報を受け付ける。抽出部180bは、受付部170bが受け付けた暗証情報と記憶部190bに記憶されている一又は複数の保管情報の各々に含まれる荷物受付情報に含まれる暗証情報とを照合し、一致する暗証情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。
(ステップS11-2)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成する。抽出部180bは、作成した制御情報を通信部110b-2へ出力する。通信部110b-2は、抽出部180bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報を荷物保管装置100aへ送信する。
(ステップS12-2)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、通信部110b-2が送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ移動させる。ユーザーU2は、荷物を取り出す位置に搬送された搭載部2に収納された荷物PAを取り出す。
(ステップS13-2)
荷物保管装置100aにおいて、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3へ移動させる。
【0063】
図15は、本実施形態に係る荷物搬送システムの動作の例3を示すフロー図である。図15を参照して、荷物保管システム100に預けた荷物PAが配送先に配送されたときの動作について説明する。ユーザーU2は、荷物保管装置100aから取り出した荷物PAを荷物保管システム100が設置されている配送元から荷物PAに貼付されている配送用帳票DFによって指定されている配送先へ車両VEで搬送する。ユーザーU2は、荷物PAを配送先に届けた場合に受領印、受領サインなどの荷物受取情報を取得する。
(ステップS1-3)
端末装置300において、処理部360は、ユーザーU2が操作部315を操作することによって、荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、端末装置400を宛先とする配送完了情報を作成する。
(ステップS2-3)
端末装置300において、処理部360は、作成した配送完了情報を通信部310へ出力する。通信部310は、処理部360が出力した配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報を端末装置400へ送信する。
(ステップS3-3)
端末装置400は、端末装置300が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。端末装置400は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、制御装置100bを宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
【0064】
(ステップS4-3)
制御装置100bにおいて、通信部110b-1は、端末装置400が送信した配送完了情報を受信する。処理部160bは、通信部110b-1が受信した配送完了情報を取得する。処理部160bは、取得した配信完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。処理部160bは、記憶部190bに含まれる保管情報から、取得した発送配送依頼IDを含むものを特定する。処理部160bは、特定した保管情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。
(ステップS5-3)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を通信部110b-1へ出力する。通信部110b-1は、処理部160bが出力した配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報を送信する。
(ステップS6-3)
荷物搬送管理装置200において、通信部210は、制御装置100bが送信した配送完了情報を受信する。処理部260は、通信部210が受信した配送完了情報を取得する。処理部260は、取得した配信完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、記憶部290に含まれる配送荷物情報から、取得した発送配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。
ユーザーU1は、配送を依頼した荷物PAを受け取る場合には、配送先で荷物PAを受け取った受け取り主に荷物受付情報を提示する。受け取り主は、端末装置(図示なし)を操作することによって、ユーザーU1が提示した荷物受付情報に関連付けられる配送依頼IDを荷物搬送管理装置200に問い合わせる。受け取り主は、配送依頼IDの問い合わせに対して、荷物搬送管理装置200が送信した配送依頼IDを取得し、取得した配送依頼IDが記されている配送用帳票DFが貼付されている荷物PAを特定する。受け取り主は、特定した荷物PAを、ユーザーU1に渡す。
【0065】
前述した実施形態では、荷物搬送システム10に荷物保管システム100が含まれる場合について説明したがこの例に限られない。例えば、荷物搬送システム10に複数の荷物保管システム100が含まれてもよい。
前述した実施形態では、荷物搬送システム10に含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bと荷物搬送管理装置200とが別々の装置である場合について説明したがこの例に限られない。例えば、荷物保管装置100aと制御装置100bと荷物搬送管理装置200とのうち少なくとの2台の装置が一台の装置で実現されてもよい。例えば、荷物保管装置100aと制御装置100bと荷物搬送管理装置200とが一台の装置で実現されてもよいし、荷物保管装置100aと制御装置100bとが一台の装置で実現されてもよいし、制御装置100bと荷物搬送管理装置200とが一台の装置で実現されてもよいし、荷物保管装置100aと荷物搬送管理装置200とが一台の装置で実現されてもよい。
前述した実施形態では、一例として、ユーザーU1が配送元である荷物保管システム100に預けた荷物PAを、ユーザーU1が配送先で受け取る場合について説明したが、この例に限られない。例えば、ユーザーU1が、荷物PAを受け取る他のユーザーに荷物受取情報を通知することで、ユーザーU1が配送元に預けた荷物PAを、ユーザーU1とは異なる他のユーザーが配送先で受け取るようにしてもよい。
前述した実施形態では、荷物保管システム100が荷物保管装置100aと制御装置100bとを含む場合について説明したがこの例に限られない。例えば、荷物保管システム100を荷物保管装置100aと制御装置100bとを一体化させて構成してもよいし、荷物保管システム100を3以上の装置で構成してもよい。例えば、一台の制御装置100bが複数の荷物保管装置100aを制御してもよい。また、複数の制御装置100bで一台の荷物保管装置100aを制御してもよいし、複数の制御装置100bで複数の荷物保管装置100aを制御してもよい。複数の制御装置100bを含んで構成する場合に、制御装置100b同士をマスタースレーブ方式で構成してもよい。
【0066】
前述した実施形態では、荷物保管システム100が荷物保管装置100aを一台含む場合について説明したがこの例に限られない。例えば、荷物保管システム100が、荷物保管装置100aを複数備えていてもよい。この場合、複数の荷物保管装置100aが一台の制御装置100bによって制御されてもよいし、複数の制御装置100bによって制御されてもよい。
前述した実施形態では、荷物保管装置100aは搭載部に収納されている荷物PAに貼付されている配送用帳票DFを撮像することによって配送用帳票画像情報を生成し、制御装置100bは配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票DFに記されている配送依頼IDを検出する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、配送遺体IDを制御装置100bに入力するようにしてもよいし、バーコードリーダなどの情報コード読み取り装置を使用して読み取るようにしてもよい。
前述した実施形態では、荷物PAの受け取り主が行った受け取りのサインの画像情報を荷物受取情報とする場合について説明したが、この例に限られない。例えば、ユーザーU2が行った受け渡しのサインの画像情報を荷物受取情報としてもよい。
前述した実施形態では、荷物保管装置100aの保管ラック3には、搭載部2を個別に出し入れ可能に保管する保管スペース31が縦横に複数の配列されている。これら保管スペース31は、上下三段に設けられ、上二段は大型搭載部2Aが保管可能とされ、最下段は小型搭載部2Bが保管可能となっている場合について説明したが、この例に限られない。例えば、保管スペース31に、大型搭載部2Aが保管可能となるように区分けされてもよいし、小型搭載部2Bが保管可能となるように区分けされてもよい。また、保管スペース31に保管される大型搭載部2Aの数と小型搭載部2Bの数とを適宜変更できるようにしてもよい。
前述した実施形態では、荷物保管装置100aの開口部に撮像部120aが搭載されている場合について説明したが、この例に限られない。例えば、撮像部120aが荷物保管装置100aの外部に設置されていてもよい。この場合、荷物保管装置100aの外部に設置された撮像部120aは、配送用帳票画像情報を生成し、生成した配送用帳票画像情報を、荷物保管装置100aへ送信するようにしてもよい。
前述した実施形態において、荷物PAを配送元から配送先へ配送する手段としては車両VEに限らず、航空機、船、バイクなどの任意の手段を適用できる。
前述した実施形態において、複数の配送業者を経由して、荷物PAが配送元から配送先へ配送されてもよい。
【0067】
本実施形態に係る荷物搬送システム10によれば、荷物搬送システム10は、荷物PAを収納できる搭載部2を複数備え、複数の搭載部2のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた搭載部に収納される荷物PAを保管する荷物保管システム100を使用する。荷物搬送システム10は、荷物PAを預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納された際に荷物保管システム100が発行した荷物受付情報を取得する受付部270としての取得部と、搭載部に収容された荷物PAと対応付けられる第1配送依頼識別情報を受け付ける受付部270と、記憶部290に取得部が取得した荷物受付情報と受付部270が受け付けた第1配送依頼識別情報とを関連付けて記憶する処理部260とを備える。取得部は、荷物PAが配送先へ配送された場合に、配送先へ配送された荷物と対応付けられる第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを取得し、処理部260は、記憶部290に記憶されている第1配送依頼識別情報に基づいて取得部が取得した第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶する。
このように構成することによって、荷物を収納できる搭載部(載置部)が荷物を収納する位置と保管位置とを移動可能な荷物保管システムにおいて、荷物保管システムに荷物が収納される際に荷物受付情報を発行し、荷物受付情報と第1配送依頼識別情報と第2配送依頼情報とを関連付けて記憶することで、配送元に荷物保管システムを用いることが可能となり、預入時の手間を小さくすることができる。ここで、第1配送依頼識別情報と第2配送依頼識別情報とは一致してもよいし、一致しなくてもよい。
また、荷物搬送システム10は、ユーザーが荷物保管システム100に配送する荷物PAを預けた際に荷物受付情報と第1配送依頼識別情報とを取得し、取得した荷物受付情報と第1配送依頼識別情報とを関連付けた配送荷物情報を記憶できる。さらに、荷物搬送システム10は、預けた荷物PAが配送元である荷物保管システム100から配送先へ配送された場合に、配送荷物情報に第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶できる。このため、荷物搬送システム10は、荷物受付情報と第1配送依頼識別情報と第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とが関連付けて記憶されている場合に、荷物受付情報に基づいて、配送依頼識別情報を含む配送用帳票DFが貼付されている荷物PAを特定できる。このため、配送の予約の際に配送管理システムから指定されたロッカーの場所を探して荷物を預け入れることなどを行うことなく、任意のロッカーに荷物を預けることで配送できるため、荷物の搬送を依頼するときの手間を低減できる。
また、荷物搬送システム10は、荷物受付情報と第1配送依頼識別情報と第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とが関連付けて記憶されているか否かに基づいて、記憶されていない場合には荷物PAが配送先に配送されていないと判定でき、記憶されている場合には荷物PAが配送先に配送されていると判定できる。
【0068】
(実施形態の変形例1)
実施形態の変形例1の荷物保管システムの一例は、図1から図15を適用できる。
実施形態の変形例1は、前述した実施形態において、荷物搬送管理装置200は、配送荷物情報に荷物受取情報を関連付けて記憶した場合に、荷物PAの荷物受取情報をユーザーU1に通知するようにしたものである。つまり、荷物搬送管理装置200は、ユーザーU1に荷物PAが配送先に到着したことを通知する。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納され、支払いが行われた際に、荷物保管装置100aが生成した配送用帳票画像情報を取得する。制御装置100bは、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票DFに記されている配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを検出する。ここでは、依頼者の連絡先を示す情報の一例として、電話番号を適用した場合について説明を続ける。制御装置100bは、検出した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを受け付ける。制御装置100bは、発行した荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。制御装置100bは、作成した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0069】
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送荷物受付情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを受け付ける。荷物搬送管理装置200は、受け付けた荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連づけた配送荷物情報を記憶部に記憶する。
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送完了情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報から、取得した配送依頼IDを含む配送荷物情報を特定する。荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。
荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。荷物搬送管理装置200は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報を通知する。
【0070】
以下、荷物搬送システム10に含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bと荷物搬送管理装置200とについて、実施形態と異なる点について順次説明する。
(制御装置100b)
取得部150bは、通信部110b-2が受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDと配送用帳票画像情報とを取得する。取得部150bは、取得した搭載部IDと配送用帳票画像情報とを検出部155bへ出力する。
検出部155bは、取得部150bが出力した搭載部IDと配送用帳票画像情報とを取得し、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票画像から配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを検出する。検出部155bは、取得した搭載部IDと検出した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを処理部160bへ出力する。
処理部160bは、発行部140bが出力した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得し、検出部155bが出力した搭載部IDと配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDに基づいて、搭載部IDと、発行部140bが出力した荷物受付情報と保管開始日時情報と、検出部155bが出力した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連付ける。処理部160bは、搭載部IDと荷物受付情報と保管開始日時情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連付けた保管情報を作成する。ただし、配送依頼IDは、ユーザーU1が荷物の配送依頼が有る操作を行った場合に関連付けられる。処理部160bは、作成した保管情報を記憶部190bに記憶させる。
処理部160bは、荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。処理部160bは、作成した配送荷物受付情報を通信部110b-1から送信する。
【0071】
(荷物搬送管理装置200)
受付部270は、通信部210が受信した配送荷物受付情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを取得する。処理部260は、取得した荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連付けた配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
受付部270は、通信部210が受信した配送完了情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、記憶部290に記憶されている配送荷物情報のうち、取得した配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶部290に記憶させる。
処理部260は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。処理部260は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報を通知する。例えば、処理部260は、携帯電話ネットワーク等の無線通信ネットワークを介して、ユーザーU1が加入する通信サービスの電話番号などの加入者識別情報に基づいて、ユーザーU1が保持する端末装置(図示なし)へ、荷物受取情報を送信する。ユーザーU1が加入する通信サービスの加入者識別情報に基づいて、送信するサービスの一例は、ショートメッセージサービス(short message service: SMS)である。
【0072】
(荷物保管システム100の動作)
実施形態の変形例1に係る荷物搬送システムの動作の一例は、図11図15を適用できる。ただし、以下の点で異なる。
図11のステップS16-1において、検出部155bは、取得部150bが出力した配送用帳票画像情報を取得し、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票画像から配送依頼IDに加え依頼者の連絡先を示す情報を検出する。検出部155bは、取得した搭載部IDと検出した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを処理部160bへ出力する。
図11のステップS17-1において、処理部160bは、検出部155bが出力した搭載部IDと配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報を取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDに基づいて、搭載部IDと、発行部140bが出力した荷物受付情報と保管開始日時情報と、検出部155bが出力した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連付ける。処理部160bは、荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。
図11のステップS20-1において、処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを取得する。処理部260は、取得した荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連付けた配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
図11のステップS21-1において、処理部160bは、搭載部IDと荷物受付情報と保管開始日時情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連付けた保管情報を作成する。
図15のステップS6-3の処理の後に以下の処理が追加される。荷物搬送管理装置200において、処理部260は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。処理部260は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報を通知する。
前述した実施形態の変形例1では、依頼者の連絡先を示す情報の一例として、依頼者の電話番号を使用した場合について説明したが、この例に限られない。例えば、依頼者の連絡先を示す情報として、メールアドレスを使用してもよい。
実施形態の変形例1によれば、前述した実施形態に係る荷物搬送システム10において、荷物PAの荷物受取情報をユーザーに通知する処理部260としての通知部を備える。このように構成することによって、配送先まで配送完了したことを配送依頼者に通知することが可能となる。つまり、ユーザーに、配送先に荷物PAが配送されたことを通知できるため、荷物PAを取りに行った際に荷物PAが配送先の到着していないことがなくなる。これによって、ユーザーは、確実に荷物PAを受け取ることができる。
【0073】
(実施形態の変形例2)
図16は、実施形態の変形例2の荷物搬送システムの一例を示す図である。
実施形態の変形例2の荷物搬送システム10aは、前述した荷物搬送システム10に、荷物保管システム500を備えるようにしたものである。実施形態の変形例2は、荷物PAの配送先として、荷物保管システム500を指定できる。荷物保管システム500は、荷物保管装置500aと制御装置500bとを備える。
【0074】
ユーザーU1が、荷物保管装置100aに荷物PAを預け入れる操作を行ってから、ユーザーU2が、荷物保管装置100aから荷物PAを取り出すまでは、前述した実施形態を適用できる。ユーザーU2は、取り出した荷物PAを荷物保管システム100が設置されている配送元から荷物PAに貼付されている配送用帳票DFによって指定されている荷物保管システム500が設置されている配送先へトラックなどの車両VEで搬送する。
荷物保管装置500aに荷物を預け入れる操作が行われた場合に、制御装置500bは、複数の搭載部のうち、いずれかの搭載部をユーザーU2に割り当てる。
制御装置500bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納された際に荷物受付情報を発行する。荷物受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物PAを取り出すときに荷物保管装置500aの操作部に入力する必要がある受付番号などの暗証情報が含まれる。制御装置500bは、発行した荷物受付情報を荷物保管装置500aへ出力する。荷物保管装置500aは、制御装置500bが発行した荷物受付情報を表示する。荷物保管装置500aは、制御装置500bが割り当てた搭載部に収納される荷物PAを保管する。
【0075】
荷物保管装置500aは、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面を表示する。荷物保管装置500aは、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して荷物の配送依頼が有る操作が行われた場合に、搭載部に収納されている荷物PAに貼付されている配送用帳票DFを撮像することによって配送用帳票画像情報を生成する。
制御装置500bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納され、支払いが行われた際に、荷物保管装置500aが生成した配送用帳票画像情報を取得する。制御装置500bは、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票DFに記されている配送依頼IDを検出する。制御装置500bは、検出した配送依頼IDを受け付ける。制御装置500bは、発行した荷物受付情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。制御装置500bは、作成した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0076】
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送荷物受付情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDとを受け付ける。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報のうち受け付けた配送依頼IDを含む配送荷物情報に荷物受付情報を関連付けて記憶する。
制御装置500bは、割り当てた搭載部の搭載部IDと発行した荷物受付情報と保管開始日時情報と配送依頼IDとを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。
ユーザーU2は、荷物PAを配送先に届けた場合に受領印、受領サインなどの荷物受取情報を取得する。ユーザーU2は、端末装置300を操作することによって、端末装置300に荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを含む、端末装置400を宛先とする配送完了情報を作成させ、作成させた配送完了情報を送信させる。
端末装置400は、端末装置300が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物受付情報とを取得する。端末装置400は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDと荷物受付情報とを含む、制御装置100bを宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
制御装置100bは、端末装置400が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物受付情報とを取得する。制御装置100bは、取得した荷物受取情報と配送依頼IDと荷物受付情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送完了情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物受付情報とを取得する。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報から、取得した配送依頼IDを含む配送荷物情報を特定する。荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報と荷物受付情報とを関連付けて記憶する。
【0077】
以下、荷物搬送システム10aに含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bと荷物搬送管理装置200と荷物保管装置500aと制御装置500bとのうち、実施形態と異なる制御装置100bと荷物搬送管理装置200と荷物保管装置500aと制御装置500bとについて順次説明する。
図17は、実施形態の変形例2に係る荷物搬送システムに含まれる荷物保管システム及び荷物搬送管理装置と端末装置とを示す図である。
(制御装置100b)
処理部160bは、通信部110b-1が受信した配送完了情報を取得する。処理部160bは、取得した配信完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物受付情報とを取得する。処理部160bは、記憶部190bに含まれる保管情報から、取得した発送配送依頼IDを含むものを特定する。処理部160bは、特定した保管情報に荷物受取情報と荷物受付情報とを関連付けて記憶する。処理部160bは、荷物受取情報と発送配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする発送配送完了情報を作成し、作成した発送配送完了情報を通信部110b-1から送信する。
【0078】
(荷物搬送管理装置200)
受付部270は、通信部210が受信した配送完了情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物受付情報とを取得する。処理部260は、記憶部290に記憶されている配送荷物情報のうち、取得した配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報と荷物受取情報と荷物受付情報とを関連付けて記憶部290に記憶させる。
記憶部290は、荷物保管システム100が発行した荷物受付情報と配送依頼IDとを関連付けた配送荷物情報を一又は複数記憶する。記憶部290は、さらに一又は複数の配送荷物情報と荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを関連付けて記憶する。
【0079】
(荷物保管システム500)
荷物保管システム500は、荷物保管装置500aと制御装置500bとを含んで構成される。
荷物保管装置500aについて説明する。荷物保管装置500aの一例は、例えば駅や空港等の公共施設、あるいは展示施設等でスーツケース等の荷物N(収納物)を収納・保管する。荷物保管装置500aは、荷物Nを一時的に保管するロッカーとして機能する。
図17に示すように、荷物保管装置500aは、通信部510aと操作部515aと撮像部520aと搬送部535aと処理部560aとを備える。通信部510a、操作部515a、撮像部520a、搬送部535a及び処理部560aは、それぞれ前述した通信部110a、操作部115a、撮像部120a、搬送部135a及び処理部160aを適用できる。
制御装置500bは、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。制御装置500bは、通信部510b-1と、通信部510b-2と、割当部530bと、発行部540bと、取得部550bと、検出部555bと、処理部560bと、受付部570bと、抽出部580bと、記憶部590bとを備える。
通信部510b-1、通信部510b-2、割当部530b、発行部540b、取得部550b、検出部555b、処理部560b、受付部570b、抽出部580b及び記憶部590bは、それぞれ前述した通信部110b-1、通信部110b-2、割当部130b、発行部140b、取得部150b、検出部155b、処理部160b、受付部170b、抽出部180b及び記憶部190bを適用できる。
【0080】
(荷物搬送システム10aの動作)
実施形態の変形例2に係る荷物搬送システム10aにおいて、ユーザーU1が荷物保管システム100に配送を依頼する荷物を預けるときの動作については図11を適用でき、荷物保管システム100に預けた荷物PAの回収を配送業者DSに依頼したときの動作については図14を適用できるため、ここでの説明を省略する。
図18は、実施形態の変形例2に係る荷物搬送システムの動作の例1を示すフロー図である。図18を参照して、ユーザーU2が荷物保管システム500に配送を依頼された荷物を預けるときの動作について説明する。
(ステップS1-4)
荷物保管装置500aにおいて、処理部560aは、ユーザーU2が操作部515aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-4)
荷物保管装置500aにおいて、処理部560aは、作成した指示情報を通信部510aへ出力する。通信部510aは、処理部560aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置500bへ送信する。
(ステップS3-4)
制御装置500bにおいて、通信部510b-2は、荷物保管装置500aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-4)
制御装置500bにおいて、割当部530bは、通信部510b-2が受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて空いている搭載部2を割り当てる。
(ステップS5-4)
制御装置500bにおいて、発行部540bは、割当部530bが割り当てた搭載部2の搭載部IDに対して荷物受付情報を発行する。
【0081】
(ステップS6-4)
制御装置500bにおいて、発行部540bは、保管開始日時情報を取得する。発行部540bは、荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部560bへ出力する。処理部560bは、発行部540bが出力した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。処理部560bは、取得した荷物受付情報を通信部510b-2へ出力する。通信部510b-2は、処理部560bが出力した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受付情報を荷物保管装置500aへ送信する。
(ステップS7-4)
荷物保管装置500aにおいて、通信部510aは、通信部510b-2が送信した荷物受付情報を受信する。処理部560aは、通信部510aが受信した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受信情報を操作部515aへ出力する。操作部515aは、処理部560aが出力した荷物受付情報を取得し、取得した荷物受付情報を表示する。
(ステップS8-4)
制御装置500bにおいて、割当部530bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部560bへ出力する。処理部560bは、割当部530bが出力した搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部560bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部510b-2から送信する。
【0082】
(ステップS9-4)
荷物保管装置500aにおいて、通信部510aは、通信部510b-2が送信した制御情報を受信する。処理部560aは、通信部510aが受信した制御情報を取得する。処理部560aは、取得した制御情報に含まれるユーザーU2に割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部560aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部535aへ出力する。搬送部535aは、処理部560aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ移動させる。ここで、ユーザーU2は、搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させる。
(ステップS10-4)
荷物保管装置500aにおいて、処理部560aは、搬送部535aへ搬送命令を出力した後にユーザーU2に料金の支払いを要求する処理を行う。
【0083】
(ステップS11-4)
荷物保管装置500aにおいて、操作部515aは、処理部560aが出力した荷物の配送依頼の有無を確認するための画面を表示する。操作部515aは、表示している荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して、荷物の配送依頼が有る操作が行われたか否かを判定する。
(ステップS12-4)
荷物保管装置500aにおいて、処理部560aは、操作部515aに出力した荷物の配送依頼の有無を確認するための画面情報に対して操作部515aが出力した荷物の配送依頼が有ることを示す情報を取得した場合に、撮像部520aに撮像させることによって配送用帳票画像情報を生成させる。
(ステップS13-4)
荷物保管装置500aにおいて、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して、荷物の配送依頼が有る操作が行われなかった場合又は操作部515aが撮像部520aに撮像させた場合に、搬送部535aは、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3へ移動させる。
(ステップS14-4)
荷物保管装置500aにおいて、処理部560aは、搬送部535aへ搬送命令を出力した後に撮像部520aから配送用帳票画像情報を取得する。処理部560aは、搭載部IDと搬送命令を搬送部535aに出力したことを示す情報と取得した配送用帳票画像情報とを含む通知情報を作成する。
(ステップS15-4)
荷物保管装置500aにおいて、処理部560aは、作成した通知情報を通信部510aへ出力する。通信部510aは、処理部560aが出力した通知情報を取得し、取得した通知情報を制御装置500bへ送信する。
【0084】
(ステップS16-4)
制御装置500bにおいて、通信部510b-2は、荷物保管装置500aが送信した通知情報を受信する。取得部550bは、通信部510b-2が受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDと配送用帳票画像情報とを取得する。取得部550bは、取得した搭載部IDと配送用帳票画像情報とを検出部555bへ出力する。
検出部555bは、取得部550bが出力した配送用帳票画像情報を取得し、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票画像から配送依頼IDを検出する。検出部555bは、取得した搭載部IDと検出した配送依頼IDとを処理部560bへ出力する。
(ステップS17-4)
制御装置500bにおいて、処理部560bは、発行部540bが出力した荷物受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。処理部560bは、検出部555bが出力した搭載部IDと配送依頼IDを取得する。処理部560bは、取得した搭載部IDに基づいて、搭載部IDと、発行部540bが出力した荷物受付情報と保管開始日時情報と、検出部555bが出力した配送依頼IDとを関連付ける。処理部560bは、荷物受付情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。
(ステップS18-4)
制御装置500bにおいて、処理部160bは、作成した配送荷物受付情報を通信部510b-1へ出力する。通信部510b-1は、処理部560bが出力した配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
(ステップS19-4)
荷物搬送管理装置200において、通信部210は、制御装置500bが送信した配送荷物受付情報を受信する。受付部270は、通信部210が受信した配送荷物受付情報を受け付ける。
(ステップS20-4)
荷物搬送管理装置200において、処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、取得した荷物受付情報と配送依頼IDとを関連付けた配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
【0085】
(ステップS21-4)
制御装置500bにおいて、処理部560bは、搭載部IDと荷物受付情報と保管開始日時情報と配送依頼IDとを関連付けた保管情報を作成する。ただし、配送依頼IDは、ユーザーU2が荷物の配送依頼の操作を行った場合に関連付けられる。
(ステップS22-4)
制御装置500bにおいて、処理部560bは、作成した保管情報を記憶部590bに記憶させる。
図18に示すシーケンスチャートにおいて、ステップS5-4からS7-4とS8-4からS15-4とはこの順序に限らず同時に実行されてもよいし、ステップS8-4からS15-4がS5-4からS7-4よりも先に実行されてもよい。
【0086】
実施形態の変形例2に係る荷物搬送システム10aにおいて、荷物保管システム100に預けた荷物PAが配送先に配送されたときの動作については、図15を適用できる。ただし、以下の点で異なる。
図15のステップS1-3において、処理部360は、ユーザーU2が操作部315を操作することによって、荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを含む、端末装置400を宛先とする配送完了情報を作成する。
図15のステップS3-3において、端末装置400は、端末装置300が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを取得する。端末装置400は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを含む、制御装置100bを宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
図15のステップS4-3において、処理部160bは、配信完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを取得する。処理部160bは、記憶部190bに含まれる保管情報から、取得した発送配送依頼IDを含むものを特定する。処理部160bは、特定した保管情報に荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを関連付けて記憶する。
図15のステップS5-3において、処理部160bは、荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を通信部110b-1へ出力する。
【0087】
図15のステップS6-3において、処理部260は、取得した配信完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを取得する。処理部260は、記憶部290に含まれる配送荷物情報から、取得した発送配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを関連付けて記憶する。
図15のステップS6-3の処理の後に以下の処理が追加される。ユーザーU1は、配送を依頼した荷物PAを受け取る場合には、端末装置(図示なし)を操作することによって荷物搬送管理装置200へアクセスし、荷物受付情報(荷物保管システム100が発行したもの)と配送依頼IDとの組み合わせに関連付けられている荷物保管システム500が発行した荷物受付情報を問い合わせる。ユーザーU1は、問い合わせに対して、荷物搬送管理装置200が送信した荷物保管システム500が発行した荷物受付情報を取得する。ユーザーU2は、取得した荷物受付情報を使用して、荷物保管システム500から荷物PAを受け取る。
前述した実施形態の変形例2に係る荷物搬送システム10aにおいて、荷物保管システム500が発行した荷物受付情報を荷物受取情報として使用してもよい。
【0088】
実施形態の変形例2によれば、前述した実施形態に係る荷物搬送システム10において、取得部は、荷物PAが配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに配送先に設置された他の荷物保管システム500が荷物PAを預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納された際に発行する他の荷物受付情報を荷物受取情報として取得し、処理部260は、記憶部290に記憶されている第1配送依頼識別情報に基づいて取得部が取得した第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶する。このように構成することによって、荷物保管システム100に荷物が収納される際に発行された荷物受付情報と配送依頼識別情報と配送先の荷物保管システム500に荷物が収納される際に発行される荷物受付情報とを関連付けて記憶することができるため、配送先に荷物保管システムを用いることが可能となり、荷物PAの預入時の手間を小さくすることができるとともに、荷物PAを受け取る時の手間を低減できる。
【0089】
(実施形態の変形例3)
実施形態の変形例3の荷物保管システムの一例は、図16から図18を適用できる。
実施形態の変形例3は、前述した実施形態の変形例2において、荷物搬送管理装置200は、配送荷物情報に荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを関連付けて記憶した場合に、荷物PAの荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とをユーザーU1に通知するようにしたものである。つまり、荷物搬送管理装置200は、ユーザーU1に荷物PAが配送先に到着したことを通知する。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納され、支払いが行われた際に、荷物保管装置100aが生成した配送用帳票画像情報を取得する。制御装置100bは、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票DFに記されている配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを検出する。依頼者の連絡先を示す情報の一例は、電話番号である。制御装置100bは、検出した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを受け付ける。制御装置100bは、発行した荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。制御装置100bは、作成した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0090】
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送荷物受付情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを受け付ける。荷物搬送管理装置200は、受け付けた荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連づけた配送荷物情報を記憶部に記憶する。
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送完了情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを取得する。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報から、取得した配送依頼IDを含む配送荷物情報を特定する。荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを関連付けて記憶する。
荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。荷物搬送管理装置200は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを通知する。
【0091】
以下、荷物搬送システム10aに含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bと荷物搬送管理装置200と荷物保管装置500aと制御装置500bとについて、実施形態の変形例2と異なる点について順次説明する。
荷物搬送管理装置200は、以下の点で前述した実施形態の変形例1で説明した荷物搬送管理装置200と異なる。
受付部270は、通信部210が受信した配送完了情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDと荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを取得する。処理部260は、記憶部290に記憶されている配送荷物情報のうち、取得した配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報と荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを関連付けて記憶部290に記憶させる。
処理部260は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。処理部260は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを通知する。例えば、処理部260は、携帯電話ネットワーク等の無線通信ネットワークを介して、ユーザーU1が加入する通信サービスの電話番号などの加入者識別情報に基づいて、ユーザーU1が保持する端末装置(図示なし)へ、荷物受取情報を送信する。ユーザーU1が加入する通信サービスの加入者識別情報に基づいて、送信するサービスの一例は、ショートメッセージサービス(short message service: SMS)である。
【0092】
(荷物保管システム100の動作)
実施形態の変形例3に係る荷物搬送システムの動作の一例は、前述した実施形態の変形例1を適用できる。ただし、以下の点で異なる。
ステップS6-3の処理の後、荷物搬送管理装置200において、処理部260は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。処理部260は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報と荷物保管システム500が発行した荷物受付情報とを通知する。
前述した実施形態の変形例3では、依頼者の連絡先を示す情報の一例として、依頼者の電話番号を使用した場合について説明したが、この例に限られない。例えば、依頼者の連絡先を示す情報として、メールアドレスを使用してもよい。
実施形態の変形例3によれば、前述した実施形態の変形例2に係る荷物搬送システム10aにおいて、他の荷物受付情報をユーザーに通知する通知部を備える。このように構成することによって、配送先の荷物保管システム500まで配送完了したことを配送依頼者に通知することが可能となる。つまり、ユーザーに、配送先に荷物PAが配送されたことを通知できるため、荷物PAを取りに行った際に荷物PAが配送されていないことがなくなる。これによって、ユーザーは、確実に荷物PAを受け取ることができる。また、配送依頼者に他の荷物受付情報を通知できるため、配送依頼者が、荷物搬送管理装置200へ他の荷物受付情報を問い合わせる手間を削減できる。
【0093】
(実施形態の変形例4)
図19は、実施形態の変形例4の荷物搬送システムの一例を示す図である。
実施形態の変形例4の荷物搬送システム10bは、前述した実施形態の荷物搬送システム10において、荷物保管システム100を配送先に備えるようにしたものである。実施形態の変形例4は、荷物PAの配送先として、荷物保管システム100を指定できる。荷物保管システム100は、荷物保管装置100aと制御装置100bとを備える。
ユーザーU1は、端末装置(図示なし)を操作することによって、荷物PAを回収する位置情報を含む荷物回収依頼情報を作成し、作成した荷物回収依頼情報を配送業者DSの端末装置400へ送信する。荷物PAには、指定された配送先へ荷物PAを配送するための配送用帳票DFが貼付されている。
端末装置400は、ユーザーU1の端末装置が送信した荷物回収依頼情報を受信する。端末装置400は、受信した荷物回収依頼情報に含まれる荷物PAを回収する位置情報を取得する。端末装置400は、荷物PAを回収する位置情報を含む、ユーザーU2の端末装置300を宛先とする荷物回収依頼要求を作成し、作成した荷物回収依頼要求を、端末装置300へ送信する。
端末装置300は、配送業者DSの端末装置400が通知した荷物回収依頼要求を受信し、受信した荷物回収依頼要求に含まれる荷物PAを回収する位置情報を取得する。ユーザーU2は、取得した荷物PAを回収する位置情報に基づいて、荷物PAを回収する位置へ移動する。
ユーザーU2は、荷物PAを回収する位置で荷物PAを受け取る。ユーザーU2は、端末装置300を操作することによって、配送用帳票DFに含まれる配送依頼IDを含む、端末装置400を宛先とする、配送荷物受付情報を作成する。端末装置300は、作成した配送荷物受付情報を端末装置400へ送信する。端末装置400は、端末装置300が送信した配送荷物受付情報を受信し、受信した配送依頼IDを取得する。端末装置300は、取得した配信依頼IDを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成し、作成した配送荷物受付情報を、荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0094】
荷物搬送管理装置200は、端末装置300が送信した配送荷物受付情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送荷物受付情報に含まれる配送依頼IDを受け付ける。荷物搬送管理装置200は、受け付けた配送依頼IDを含む配送荷物情報を記憶部に記憶する。
ユーザーU2は、荷物PAを、荷物PAを回収する位置からから荷物PAに貼付されている配送用帳票DFによって指定されている荷物保管システム100が設置されている配送先へトラックなどの車両VEで搬送する。
荷物保管装置100aに荷物PAを預け入れる操作が行われた場合に、制御装置100bは、複数の搭載部のうち、いずれかの搭載部をユーザーU2に割り当てる。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納された際に荷物受付情報を発行する。荷物受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物PAを取り出すときに荷物保管装置100aの操作部に入力する必要がある受付番号などの暗証情報が含まれる。制御装置100bは、発行した荷物受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した荷物受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部に収納される荷物PAを保管する。
荷物保管装置100aは、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面を表示する。荷物保管装置100aは、荷物の配送依頼の有無を確認するための画面に対して荷物の配送依頼が有る操作が行われた場合に、搭載部に収納されている荷物PAに貼付されている配送用帳票DFを撮像することによって配送用帳票画像情報を生成する。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物PAが収納され、支払いが行われた際に、荷物保管装置100aが生成した配送用帳票画像情報を取得する。制御装置100bは、取得した配送用帳票画像情報に基づいて、配送用帳票DFに記されている配送依頼IDを検出する。制御装置100bは、検出した配送依頼IDを受け付ける。制御装置100bは、発行した荷物受付情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。制御装置100bは、作成した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0095】
荷物搬送管理装置200は、制御装置100bが送信した配送荷物受付情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送荷物受付情報に含まれる荷物受付情報と配送依頼IDとを受け付ける。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報のうち受け付けた配送依頼IDを含む配送荷物情報に荷物受付情報を関連付けて記憶する。
ユーザーU2は、荷物PAを配送先に届けた場合に受領印、受領サインなどの荷物受取情報を取得する。ユーザーU2は、端末装置300を操作することによって、端末装置300に荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、端末装置400を宛先とする配送完了情報を作成させ、作成させた配送完了情報を送信させる。
端末装置400は、端末装置300が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。端末装置400は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
荷物搬送管理装置200は、端末装置400が送信した配送完了情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報から、取得した配送依頼IDを含む配送荷物情報を特定する。荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。
【0096】
(荷物搬送システム10bの動作)
図20は、実施形態の変形例4に係る荷物搬送システムの動作の例1を示すフロー図である。図20を参照して、ユーザーU1が荷物PAの回収を依頼するときの動作について説明する。
ユーザーU1は、端末装置(図示なし)を操作することによって、荷物PAを回収する位置情報を含む荷物回収依頼情報を作成し、作成した荷物回収依頼情報を配送業者DSの端末装置400へ送信する。
(ステップS1-5)
端末装置400は、ユーザーU1の端末装置が送信した荷物回収依頼情報を受信する。
(ステップS2-5)
端末装置400は、受信した荷物回収依頼情報に含まれる荷物PAを回収する位置情報を取得する。配送業者DSの端末装置400は、荷物PAを回収する位置情報を含む、ユーザーU2の端末装置300を宛先とする荷物回収依頼要求を作成する。
(ステップS3-5)
端末装置400は、作成した荷物回収依頼要求を端末装置300へ送信する。
(ステップS4-5)
端末装置300において、通信部310は、端末装置400が送信した荷物回収依頼要求を受信する。
(ステップS5-5)
端末装置300において、処理部360は、通信部310が受信した荷物回収依頼要求に含まれる荷物PAを回収する位置情報を取得する。処理部360は、取得した荷物PAを回収する位置情報を操作部315の表示デバイスに表示させる。
ユーザーU2は、荷物PAを回収する位置情報を取得する。ユーザーU2は、取得した位置情報に基づいて荷物保管システム100が設置されている場所へ移動する。
ユーザーU2は、荷物PAを回収する位置で荷物PAを受け取る。
【0097】
(ステップS6-5)
端末装置300において、処理部360は、ユーザーU2が操作部315を操作することによって、配送用帳票DFに含まれる配送依頼IDを含む、端末装置400を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。
(ステップS7-5)
端末装置300において、処理部360は、作成した配送荷物受付情報を通信部310へ出力する。通信部310は、処理部360が出力した配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報を端末装置400へ送信する。
(ステップS8-5)
端末装置400は、端末装置300が送信した配送荷物受付情報を受信し、受信した配送荷物受付情報に含まれる配送依頼IDを取得する。端末装置400は、取得した配送依頼IDを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。
(ステップS9-5)
端末装置400は、作成した配送荷物受付情報を荷物搬送管理装置200へ送信する。
(ステップS10-5)
荷物搬送管理装置200において、通信部210は、端末装置400が送信した配送荷物受付情報を受信する。受付部270は、通信部210が受信した配送荷物受付情報を受け付ける。
(ステップS11-5)
荷物搬送管理装置200において、処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる配送依頼IDを取得する。処理部260は、取得した配送依頼ID含む配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
【0098】
図21は、実施形態の変形例4に係る荷物搬送システムの動作の例2を示すフロー図である。図21を参照して、ユーザーU2が荷物PAの配送を完了したときの動作について説明する。
(ステップS1-6)
端末装置300において、処理部360は、ユーザーU2が操作部315を操作することによって、荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、端末装置400を宛先とする配送完了情報を作成する。
(ステップS2-6)
端末装置300において、処理部360は、作成した配送完了情報を通信部310へ出力する。通信部310は、処理部360が出力した配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報を端末装置400へ送信する。
(ステップS3-6)
端末装置400は、端末装置300が送信した配送完了情報を受信し、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。端末装置400は、取得した荷物受取情報と配送依頼IDとを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送完了情報を作成し、作成した配送完了情報を送信する。
(ステップS4-6)
荷物搬送管理装置200において、通信部210は、端末装置400が送信した配送完了情報を受信する。処理部260は、通信部210が受信した配送完了情報を取得する。処理部260は、取得した配信完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、記憶部290に含まれる配送荷物情報から、取得した発送配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。
ユーザーU1は、配送を依頼した荷物PAを受け取る場合には、端末装置(図示なし)を操作することによって荷物搬送管理装置200へアクセスし、配送依頼IDに関連付けられている荷物受付情報を問い合わせる。ユーザーU1は、問い合わせに対して、荷物搬送管理装置200が送信した荷物受付情報を取得する。ユーザーU1は、取得した荷物受付情報を使用して、荷物保管システム100から荷物PAを受け取る。
前述した実施形態の変形例4に係る荷物搬送システム10bにおいて、荷物保管システム100が発行した荷物受付情報を荷物受取情報として使用してもよい。
【0099】
実施形態の変形例4に係る荷物搬送システム10bによれば、荷物搬送システム10bは、荷物PAを収納できる搭載部2を複数備え、複数の搭載部2のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた搭載部に収納される荷物PAを保管する荷物保管システムを使用する。荷物搬送システム10bは、荷物PAを預ける際に荷物PAに貼付される配送依頼の第1配送依頼識別情報を受け付ける受付部270と、荷物PAが配送先へ配送された場合に、第2配送依頼識別情報を取得するとともに配送先に設置された荷物保管システム100が荷物を預ける位置に搬送された搭載部に配送された荷物PAが収納された際に発行する荷物受付情報を荷物受取情報として取得する受付部270としての取得部と、荷物受付情報と荷物の配送依頼識別情報とを関連付けた情報である荷物配送情報を記憶する記憶部290に取得部が取得した荷物受取情報と受付部が受け付けた第2配送依頼識別情報とを関連付けて記憶する処理部260とを備える。
このように構成することによって、荷物PAを収納できる搭載部(載置部)が荷物PAを収納する位置と保管位置とを移動可能な荷物保管システムにおいて、荷物保管システムに荷物が収納される際に荷物受付情報を発行し、荷物受付情報と配送依頼識別情報とを関連付けて記憶できるため、配送先に荷物保管システムを用いることが可能となり、受取時の手間を小さくすることができる。
また、荷物搬送システム10bは、ユーザーが配送する荷物PAを預けた際に第1配送依頼識別情報を取得し、取得した第1配送依頼識別情報を含む配送荷物情報を記憶できる。さらに、荷物搬送システム10bは、預けた荷物PAが配送元から配送先の荷物保管システム100に預けられた際に荷物受付情報と第2配送依頼識別情報とを取得し、取得した荷物受付情報と第2配送依頼識別情報とを配送荷物情報と関連付けて記憶できる。このため、荷物搬送システム10bは、荷物受付情報と第1配送依頼識別情報と第2配送依頼識別情報と荷物受取情報とが関連付けて記憶されている場合に、荷物受付情報に基づいて、第2配送依頼識別情報を含む配送用帳票DFが貼付されている荷物PAを特定できる。このため、荷物PAを受け取るときの手間を低減できる。
また、荷物搬送システム10bは、荷物受付情報と第1配送依頼識別情報と第2配送依頼情報と荷物受取情報とが関連付けて記憶されているか否かに基づいて、記憶されていない場合には荷物PAが配送先に配送されていないと判定でき、記憶されている場合には荷物PAが配送先に配送されていると判定できる。
【0100】
(実施形態の変形例5)
実施形態の変形例5の荷物保管システムの一例は、図19から図21を適用できる。
実施形態の変形例5は、前述した実施形態の変形例4において、荷物搬送管理装置200は、配送荷物情報に荷物受取情報と荷物受付情報とを関連付けて記憶した場合に、荷物PAの荷物受取情報と荷物受付情報とをユーザーU1に通知するようにしたものである。つまり、荷物搬送管理装置200は、ユーザーU1に荷物PAが配送先に到着したことを通知する。
ユーザーU2は、荷物PAを回収する位置で荷物PAを受け取る。ユーザーU2は、端末装置300を操作することによって、配送用帳票DFに含まれる配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを含む、端末装置400を宛先とする、配送荷物受付情報を作成する。端末装置300は、作成した配送荷物受付情報を端末装置400へ送信する。端末装置400は、端末装置300が送信した配送荷物受付情報を受信し、受信した配送依頼IDを取得する。端末装置300は、取得した配信依頼IDを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成し、作成した配送荷物受付情報を、荷物搬送管理装置200へ送信する。
【0101】
荷物搬送管理装置200は、端末装置300が送信した配送荷物受付情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送荷物受付情報に含まれる配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを受け付ける。荷物搬送管理装置200は、受け付けた配送依頼IDを含む配送荷物情報と依頼者の連絡先を示す情報とを記憶部に記憶する。
荷物搬送管理装置200は、端末装置400が送信した配送完了情報を受信する。荷物搬送管理装置200は、受信した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。荷物搬送管理装置200は、記憶部に記憶されている配送荷物情報から、取得した配送依頼IDを含む配送荷物情報を特定する。荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に荷物受取情報を関連付けて記憶する。
荷物搬送管理装置200は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。荷物搬送管理装置200は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報と荷物受付情報とを通知する。
【0102】
以下、荷物搬送システム10bに含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bと荷物搬送管理装置200とについて、実施形態の変形例4と異なる点について順次説明する。
(荷物搬送管理装置200)
受付部270は、通信部210が受信した配送荷物受付情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを取得する。処理部260は、取得した荷物受付情報と配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを関連付けた配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
受付部270は、通信部210が受信した配送完了情報を受け付ける。処理部260は、受付部270が受け付けた配送完了情報を取得し、取得した配送完了情報に含まれる荷物受取情報と配送依頼IDとを取得する。処理部260は、記憶部290に記憶されている配送荷物情報のうち、取得した配送依頼IDを含むものを特定する。処理部260は、特定した配送荷物情報と荷物受取情報とを関連付けて記憶部290に記憶させる。
処理部260は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。処理部260は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報を通知する。例えば、処理部260は、携帯電話ネットワーク等の無線通信ネットワークを介して、ユーザーU1が加入する通信サービスの電話番号などの加入者識別情報に基づいて、ユーザーU1が保持する端末装置(図示なし)へ、荷物受取情報を送信する。ユーザーU1が加入する通信サービスの加入者識別情報に基づいて、送信するサービスの一例は、ショートメッセージサービス(short message service: SMS)である。
【0103】
(荷物搬送システム10bの動作)
実施形態の変形例5に係る荷物搬送システムの動作の一例は、図20図21を適用できる。ただし、以下の点で異なる。
図20のステップS6-5において、処理部360は、ユーザーU2が操作部315を操作することによって、配送用帳票DFに含まれる配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを含む、端末装置400を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。
図20のステップS8-5において、端末装置400は、端末装置300が送信した配送荷物受付情報を受信し、受信した配送荷物受付情報に含まれる配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを取得する。端末装置400は、取得した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを含む、荷物搬送管理装置200を宛先とする配送荷物受付情報を作成する。
図20のステップS11-5において、処理部260は、受付部270が受け付けた配送荷物受付情報を取得し、取得した配送荷物受付情報に含まれる配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報とを取得する。処理部260は、取得した配送依頼IDと依頼者の連絡先を示す情報と含む配送荷物情報を記憶部290に記憶させる。
図21のステップS4-6の処理の後に以下の処理が追加される。荷物搬送管理装置200において、処理部260は、特定した配送荷物情報に含まれる依頼者の連絡先を示す情報を取得する。処理部260は、取得した依頼者の連絡先を示す情報に基づいて、依頼者に荷物受取情報と荷物受付情報とを通知する。
前述した実施形態の変形例5では、依頼者の連絡先を示す情報の一例として、依頼者の電話番号を使用した場合について説明したが、この例に限られない。例えば、依頼者の連絡先を示す情報として、メールアドレスを使用してもよい。 実施形態の変形例5によれば、前述した実施形態の変形例4に係る荷物搬送システム10bにおいて、荷物受付情報を、ユーザーに通知する処理部260としての通知部を備える。このように構成することによって、配送先まで配送完了したことを配送依頼者に通知することが可能となる。つまり、ユーザーに、配送先に荷物PAが配送されたことを通知できるため、荷物PAを取りに行った際に荷物PAが配送先の到着していないことがなくなる。これによって、ユーザーは、確実に荷物PAを受け取ることができる。また、配送依頼者に荷物受付情報を通知できるため、配送依頼者が、荷物搬送管理装置200へ荷物受付情報を問い合わせる手間を削減できる。
【0104】
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述した荷物保管装置100a、制御装置100b、荷物搬送管理装置200、荷物保管装置500a、制御装置500bは、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置を含む。
【0105】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
【0106】
なお、上述の荷物保管装置100a、制御装置100b、荷物搬送管理装置200、荷物保管装置500a、制御装置500bは内部にコンピュータを有している。そして、上述した荷物保管装置100a、制御装置100bの各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0107】
1、1A…扉装置、2…搭載部、2a…開口、2A…大型搭載部、2B…小型搭載部、3…保管ラック、4…搬入出口、4A…取出部、5…移動装置、10、10a、10b…荷物搬送システム、11…外殻体、12…操作パネル、21、21A、21B…内扉、21a…外面、22…係合凸部(第一係合部材、第一凸部)、40…外扉、41、41A、41B…係合凹部(第二係合部材)、41b…下片(第二凸部)、51…搬送リフト、100、500…荷物保管システム、100a、500a…荷物保管装置、100b、500b…制御装置、110a、110b-1、110b-2、510a、510b-1、510b-2…通信部、515a…操作部、120a、520a…撮像部、130b、530b…割当部、135a、535a…搬送部、140b、540b…発行部、150b、550b…取得部、155b、555b…検出部、160a、160b、560a、560b…処理部、170b、570b…受付部、180b、580b…抽出部、190b、590b…記憶部、200…荷物搬送管理装置、210…通信部、260…処理部、270…受付部、290…記憶部、300、400…端末装置、310…通信部、315…操作部、360…処理部、E…スライド方向、F…進退方向、PA…荷物、Q1…閉位置、Q2…開位置、T…移動通路、X1…左右方向、X2…前後方向、X3…上下方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21