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特開2022-43768荷物保管システム、荷物保管方法およびコンピュータプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043768
(43)【公開日】2022-03-16
(54)【発明の名称】荷物保管システム、荷物保管方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220309BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020149227
(22)【出願日】2020-09-04
(71)【出願人】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】上野 敬介
(72)【発明者】
【氏名】樟 和典
(72)【発明者】
【氏名】小野 友資
(72)【発明者】
【氏名】山下 淳平
(72)【発明者】
【氏名】北出 英明
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】荷物の預け入れに要する時間を短縮できる荷物保管システム、荷物保管方法およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】荷物保管システムは、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた搭載部に収納される荷物を保管する。荷物保管システムは、複数の搭載部が保管される保管部と、荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する搬送制御部とを備える搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に保管部に保管されている複数の搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる収容優先モードで搬送機構を制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムであって、
複数の前記搭載部が保管される保管部と、
荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する搬送制御部と
を備え、
前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる収容優先モードで前記搬送機構を制御する、荷物保管システム。
【請求項2】
前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付けた後に、前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を、前記保管部から荷物を預ける前記位置に搬送させる取出優先モードで前記搬送機構を制御する、請求項1に記載の荷物保管システム。
【請求項3】
前記搬送制御部は、前記荷物保管システムの利用情報に基づいて、前記収容優先モードと前記取出優先モードと前記搭載部に荷物を収容することと前記搭載部から荷物を取り出すこととのいずれも優先しない非優先モードとのいずれかで前記搬送機構を制御する、請求項2に記載の荷物保管システム。
【請求項4】
前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち、搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離に基づいて、荷物が収容されていない搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の荷物保管システム。
【請求項5】
複数の前記搭載部は、高さ寸法が異なる大型搭載部と小型搭載部とを含み、
前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち、数が多い搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の荷物保管システム。
【請求項6】
複数の前記搭載部は、高さ寸法が異なる大型搭載部と小型搭載部とを含み、
前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち、利用予測情報に基づいて、搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の荷物保管システム。
【請求項7】
荷物を収納できる搭載部が複数保管される保管部と、荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する搬送制御部とを備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムが実行する荷物保管方法であって、
前記搭載部に荷物を収容することを優先する収容優先モードを受け付けるステップと、
前記収容優先モードを受け付けた場合に前記搬送制御部が、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を前記保管部から荷物を預ける位置に搬送させるステップと
を有する、荷物保管方法。
【請求項8】
荷物を収納できる搭載部が複数保管される保管部と、荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する搬送制御部とを備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムのコンピュータに、
前記搭載部に荷物を収容することを優先する収容優先モードを受け付けるステップと、
前記収容優先モードを受け付けた場合に前記搬送制御部に、荷物を預ける操作を受け付ける前に複数の前記搭載部が保管される保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を前記保管部から荷物を預ける位置に搬送させるステップと
を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、荷物保管システム、荷物保管方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
駅構内などには、荷物を保管できるコインロッカーなどの荷物保管システムが設置されている。例えば、タッチパネルを操作することで、利用可能なロッカーの検索、支払い、取り出し操作を行うことができる荷物保管システムがある。このような荷物保管システムでは、利用者がタッチパネルの「預け入れ」と表示された部分を押すと「空きボックスに荷物を入れる」という表示に変わり、空きボックスがある場合にはロッカー番号が表示される。利用者が、表示されたロッカー番号に該当するロッカーに荷物を入れて扉を押しながら閉めると、ロックされてランプが点滅する。利用者は、支払手段として、現金とICカードとのいずれかを選択できる。利用者が支払い手段として現金を選択した場合に料金を入れると、暗証番号が印字されたレシートが出てくる。利用者は出てきたレシートを受け取って保管する。
荷物を取り出す場合に利用者がタッチパネルの「取り出し」と表示された部分を押すと、支払い方法の選択画面が表示される。支払い方法の選択画面で利用者が預ける際に選択した支払い方法である現金を選択すると、暗証番号入力の画面になる。利用者が保管しているレシートに記載されている暗証番号を入力すると、荷物を入れたロッカーのカギが開くので、利用者は荷物を取り出すことができる。
【0003】
荷物保管システムに関して、複数の載置部と、複数の載置部が保管される保管部と、1以上の荷物入出部と、保管部と荷物入出部とを間で載置部の搬送を行う搬送装置とを備えたものが知られている(例えば、特開平4-191202)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4-191202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前述した技術では、利用者が荷物保管システムに利用を申し入れてから載置部が保管部から荷物入出部に搬送されるため、利用者が荷物を預け入れる際には必ず待ち時間が発生していた。
上記事情に鑑み、本発明の実施形態は、荷物の預け入れに要する時間を調節できる荷物保管システム、荷物保管方法およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、荷物保管システムは、荷物を収納できる搭載部を複数備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムであって、複数の前記搭載部が保管される保管部と、荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する搬送制御部とを備え、前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる収容優先モードで前記搬送機構を制御する。
【0007】
上述の荷物保管システムによれば、前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付けた後に、前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を、前記保管部から荷物を預ける前記位置に搬送させる取出優先モードで前記搬送機構を制御するようにしてもよい。
【0008】
上述の荷物保管システムによれば、前記搬送制御部は、前記荷物保管システムの利用情報に基づいて、前記収容優先モードと前記取出優先モードと前記搭載部に荷物を収容することと前記搭載部から荷物を取り出すこととのいずれも優先しない非優先モードとのいずれかで前記搬送機構を制御するようにしてもよい。
【0009】
上述の荷物保管システムによれば、前記搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち、搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離に基づいて、荷物が収容されていない搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させるようにしてもよい。
【0010】
上述の荷物保管システムによれば、複数の前記搭載部は、高さ寸法が異なる大型搭載部と小型搭載部とを含み、搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち、数が多い搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させるようにしてもよい。
【0011】
上述の荷物保管システムによれば、複数の前記搭載部は、高さ寸法が異なる大型搭載部と小型搭載部とを含み、搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち、利用予測情報に基づいて、搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させるようにしてもよい。
【0012】
本発明の第2の態様によれば、荷物保管方法は、荷物を収納できる搭載部が複数保管される保管部と、荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する搬送制御部とを備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムが実行する荷物保管方法であって、前記搭載部に荷物を収容することを優先する収容優先モードを受け付けるステップと、前記収容優先モードを受け付けた場合に前記搬送制御部が、荷物を預ける操作を受け付ける前に前記保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を前記保管部から荷物を預ける位置に搬送させるステップとを有する。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、コンピュータプログラムは、荷物を収納できる搭載部が複数保管される保管部と、荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する搬送制御部とを備え、複数の前記搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた前記搭載部に収納される荷物を保管する荷物保管システムのコンピュータに、前記搭載部に荷物を収容することを優先する収容優先モードを受け付けるステップと、前記収容優先モードを受け付けた場合に前記搬送制御部に、荷物を預ける操作を受け付ける前に複数の前記搭載部が保管される保管部に保管されている複数の前記搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を前記保管部から荷物を預ける位置に搬送させるステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施形態によれば、荷物の預け入れに要する時間を調節できる荷物保管システム、荷物保管方法およびコンピュータプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態の荷物保管システムの一例を示す図である。
図2】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例1を示す図である。
図3】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例2を示す図である。
図4】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の開口部の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の搭載部の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の搭載部の一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の移動装置の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の移動装置の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の待機位置の一例を示す図である。
図10】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1-1を示すフロー図である。
図11】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-1を示す図である。
図12】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1を示す図である。
図13】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2を示す図である。
図14】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2-1を示すフロー図である。
図15】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-1を示す図である。
図16】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-2を示す図である。
図17】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-3を示す図である。
図18】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例3-1を示すフロー図である。
図19】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-1を示す図である。
図20】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1-2を示すフロー図である。
図21】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-2を示す図である。
図22】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-3を示す図である。
図23】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-4を示す図である。
図24】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-5を示す図である。
図25】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2-2を示すフロー図である。
図26】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-4を示す図である。
図27】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-5を示す図である。
図28】本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例31-2を示すフロー図である。
図29】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-2を示す図である。
図30】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-3を示す図である。
図31】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-4を示す図である。
図32】本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-5を示す図である。
図33】実施形態の変形例1の荷物保管システムの動作の例1を示すフロー図である。
図34】実施形態の変形例1の荷物保管システムの動作の例2を示すフロー図である。
図35】実施形態の変形例1の荷物保管システムの動作の例3を示すフロー図である。
図36】実施形態の変形例2の荷物保管システムの動作の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本実施形態の荷物保管システム、荷物保管方法およびコンピュータプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0017】
(実施形態)
(荷物保管システム)
図1は、実施形態の荷物保管システムの一例を示す図である。
実施形態の荷物保管システム100は、荷物を収納できる搭載部を複数備える。荷物保管システム100は、複数の搭載部のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた搭載部に収納される荷物を保管する。
荷物保管システム100は、荷物保管装置100aと制御装置100bとを備える。荷物保管装置100aは、荷物を収納できる搭載部を複数備える。荷物保管システム100は、ユーザーが搭載部から荷物を取り出すことを優先する動作モード(以下「取出優先モード」という)とユーザーが搭載部に荷物を収容することを優先する動作モード(以下「収容優先モード」という)とユーザーが搭載部から荷物を取り出すこととユーザーが搭載部に荷物を収容することとのいずれも優先しない動作モード(以下「非優先モード」という)とを設定できる。
荷物保管システム100の管理者は、荷物保管システム100の操作部を操作することによって取出優先モードと収容優先モードと非優先モードとのいずれかを設定する。
管理者によって、荷物保管システム100に取出優先モードが設定された場合について説明する。この場合、ユーザーによって荷物保管装置100aに荷物を預け入れる操作が行われた場合に、制御装置100bは、複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部をユーザーに割り当てる。制御装置100bは、受付情報を発行する。受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物を取り出すときにユーザーが入力する必要がある受付番号が含まれる。制御装置100bは、発行した受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送することによってその搭載部に収納される荷物を保管する。制御装置100bは、荷物を預ける位置に搭載部を搬送した後に、移動装置を待機位置へ移動させて停止させる。待機位置については後述する。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納され、支払いが行われた際に、割り当てた搭載部の識別情報(以下「搭載部ID」という)と発行した受付情報と受付情報を発行した日時を示す情報(以下「保管開始日時情報」という)とを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。
【0018】
ユーザーは、荷物を取り出す場合に受付番号を荷物保管装置100aの操作部に入力する。荷物保管装置100aは、ユーザーが荷物保管装置100aの操作部に入力した受付番号を制御装置100bへ出力する。制御装置100bは、荷物保管装置100aが出力した受付番号を受け付ける。制御装置100bは、受け付けた受付番号と記憶部に記憶されている保管情報に含まれる受付情報に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付番号を含む受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。制御装置100bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を荷物保管装置100aへ出力する。制御装置100bは、記憶部に記憶されている保管情報から、取得した搭載部IDを含む保管情報を特定し、特定した保管情報のうち空き情報が関連付けられていないものに空き情報を関連付ける。
荷物保管装置100aは、制御装置100bが出力した制御情報に含まれる搭載部IDに基づいて荷物を取り出す位置に搭載部IDに該当する搭載部を搬送する。
【0019】
管理者によって、荷物保管システム100に収容優先モードが設定された場合について説明する。この場合、ユーザーによって荷物保管装置100aに荷物を預け入れる操作が行われる前に、制御装置100bは複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部を次のユーザーに割り当てると決定する。制御装置100bは、荷物保管装置100aにユーザーに割り当てると決定した搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる。 ユーザーによって荷物保管装置100aに荷物を預け入れる操作が行われた場合に、制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送させている搭載部をユーザーに割り当てる。制御装置100bは、受付情報を発行する。受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物を取り出すときにユーザーが入力する必要がある受付番号などの受付番号が含まれる。制御装置100bは、発行した受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送することによってその搭載部に収納される荷物を保管する。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納され、支払いが行われた際に、割り当てた搭載部の搭載部IDと発行した受付情報と受付情報を発行した保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。制御装置100bは、荷物を預ける位置に搭載部を搬送した後に、複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部を次のユーザーに割り当てると決定する。制御装置100bは、荷物保管装置100aに次のユーザーに割り当てると決定した搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる。
【0020】
ユーザーは、荷物を取り出す場合に受付番号を荷物保管装置100aの操作部に入力する。荷物保管装置100aは、ユーザーが荷物保管装置100aの操作部に入力した受付番号を制御装置100bへ出力する。制御装置100bは、荷物保管装置100aが出力した受付番号を受け付ける。制御装置100bは、受け付けた受付番号と記憶部に記憶されている保管情報に含まれる受付番号とを照合し、一致する受付番号を含む受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。制御装置100bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を荷物保管装置100aへ出力する。制御装置100bは、記憶部に記憶されている保管情報から、取得した搭載部IDを含む保管情報を特定し、特定した保管情報のうち空き情報が関連付けられていないものに空き情報を関連付ける。
荷物保管装置100aは、荷物を取り出す位置に搬送されている搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが出力した制御情報に含まれる搭載部IDに基づいて荷物を取り出す位置に搭載部IDに該当する搭載部を搬送する。
制御装置100bは、取り出す位置に搬送されている搭載部を次のユーザーに割り当てると決定する。
【0021】
管理者によって、荷物保管システム100に非優先モードが設定された場合について説明する。この場合、ユーザーによって荷物保管装置100aに荷物を預け入れる操作が行われた場合に、制御装置100bは、複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部をユーザーに割り当てる。制御装置100bは、受付情報を発行する。受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物を取り出すときにユーザーが入力する必要がある受付番号が含まれる。制御装置100bは、発行した受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送することによってその搭載部に収納される荷物を保管する。制御装置100bは、荷物を預ける位置に搭載部を搬送した後に、移動装置を停止させる。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納され、支払いが行われた際に、割り当てた搭載部の搭載部IDと発行した受付情報と受付情報を発行した保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。
【0022】
ユーザーは、荷物を取り出す場合に受付番号を荷物保管装置100aの操作部に入力する。荷物保管装置100aは、ユーザーが荷物保管装置100aの操作部に入力した受付番号を制御装置100bへ出力する。制御装置100bは、荷物保管装置100aが出力した受付番号を受け付ける。制御装置100bは、受け付けた受付番号と記憶部に記憶されている保管情報に含まれる受付情報に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付番号を含む受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。制御装置100bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を荷物保管装置100aへ出力する。制御装置100bは、記憶部に記憶されている保管情報から、取得した搭載部IDを含む保管情報を特定し、特定した保管情報のうち空き情報が関連付けられていないものに空き情報を関連付ける。
荷物保管装置100aは、制御装置100bが出力した制御情報に含まれる搭載部IDに基づいて荷物を取り出す位置に搭載部IDに該当する搭載部を搬送する。
【0023】
以下、荷物保管システム100に含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bとについて順次説明する。
(荷物保管装置100a)
荷物保管装置100aの一例は、例えば駅や空港等の公共施設、あるいは展示施設等でスーツケース等の荷物N(収納物)を収納・保管する。荷物保管装置100aは、荷物Nを一時的に保管するロッカーとして機能する。
図1に示すように、荷物保管装置100aは、通信部110aと操作部115aと搬送部135aと処理部160aとを備える。
通信部110aは、通信モジュールによって実現される。通信部110aは、ケーブルCAを介して、制御装置100bと接続される。通信部110aは、例えば有線LANなどの通信方式で制御装置100bなどの装置と通信する。通信部110aは、ネットワークNWを介して、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で制御装置100bと通信してもよい。
通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。通信部110aは、制御装置100bが送信した受付情報を受信する。通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。通信部110aは、処理部160aが出力した通知情報を取得し、取得した通知情報を制御装置100bへ送信する。
【0024】
操作部115aは、入力デバイスを備え、ユーザーの操作を受け付ける。この入力デバイスには、キーボード等の文字情報を入力するデバイス、タッチパネル等のポインティングデバイス、釦等が含まれる。また、操作部115aは、表示デバイスを備え、ユーザーへのメッセージを表示する。
荷物を預け入れる際にユーザーは、操作部115aを操作することによって、保管を開始することを指示する情報を入力する。また、操作部115aは、処理部160aが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を表示する。
また、ユーザーは操作部115aを操作することによって、受付情報を入力する。荷物保管システム100の管理者は、操作部115aを操作することによって、荷物保管システム100の動作モードを選択する。搬送部135aと処理部160aについては後述する。
【0025】
図2は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例1を示す図である。図2は、主に荷物保管装置100aのハードウェア構成を示す。
荷物保管装置100aは、外殻体11と、外殻体11内で移動可能に設けられて荷物Nを収納する複数の搭載部2と、これら搭載部2を所定位置に保管する保管ラック3と、所定の荷物Nを搬入出する際の受け渡し口となる搬入出口4と、保管ラック3と搬入出口4との間で搭載部2を移動させる移動装置5と、を備えている。
荷物保管装置100aは、その詳細は後述するが、搭載部2の内扉21と、搬入出口4の外扉40とを備える。荷物保管装置100aは、荷物Nの搬入出時において外扉40と内扉21(図4及び図5参照)とが連動してスライドし、搭載部2の大きさに合わせて開閉する。
【0026】
荷物保管装置100aは、荷物Nを収納・保管するために搬入出する際に、搬入出口4から荷物Nを装置内に搬入したり搬出したりするために使用される。外殻体11は、前後左右と天井とが壁で囲まれて箱型に形成され、その側壁のうち一面(取出面11A)に搬入出口4が配置されている。つまり、荷物Nを保管する利用者は、搬入出口4の近傍に設けられる操作パネル12を操作することにより、保管ラック3内の所定位置に荷物Nを保管し、必要なときにその保管されている荷物Nを搬入出口4に搬出させて、取り出すことができる。
ここで、本実施形態では、荷物保管装置100aにおいて、搬入出口4に向かって横方向を左右方向X1といい、上方から見た平面視で左右方向X1に直交する方向を前後方向X2という。そして、前後方向X2において、搬入出口4を向く利用者の手前側を前方、前側といい、その反対側を後方、後側という。
【0027】
図3は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の例2を示す図である。
図2及び図3に示すように、外殻体11は、底盤13と、底盤13の外周部に立設される側壁のうち前側に位置する取出面11Aと、四方の側壁に囲まれた空間を上方から覆う上壁(図示省略)を有している。外殻体11は、左右方向X1に長い長方形状に形成されている。ここで、図2及び図3では、説明を容易にするために、外殻体11のうち底盤13と取出面11Aが示されている。
外殻体11の内部空間には、前後方向X2の両側に外殻体11の内面に沿って保管ラック3(保管ラック3A、保管ラック3B)が配置され、前後両側の保管ラック3A、保管ラック3B同士の間に移動装置5が配置される移動通路Tが設けられている。移動通路Tを挟んで前側に位置する前方保管ラック3Aには、左右方向X1の中央に開口部が形成されている。
【0028】
図4は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の開口部の一例を示す図である。
図1及び図4に示すように開口部は、内側に搬入出口4を備え、搭載部2を搬入出口4に進退可能とする取出部4Aが設けられている。
図4には、さらに前述した操作部115aが示されている。
図5及び図6は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の搭載部の一例を示す図である。
搭載部2は、図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)に示すように、スライド方向Eの長さ寸法(すなわち、高さ寸法)の異なる複数(本実施形態では大小2種)の箱形状をなし、移動装置5によって外殻体11内で移動可能に設けられ、かつ移動装置5によって保管ラック3に対して収納可能に設けられている。以下、高さ寸法が大きい方の搭載部2を大型搭載部2Aとし、高さ寸法の小さい方の搭載部2を小型搭載部2Bとして区別して用いる。
【0029】
搭載部2の開口2aには、所定のスライド方向E(上下方向X3)にスライド可能に設けられ、スライド方向Eの長さ寸法が異なる搭載部2に合わせて、スライド方向Eの長さ寸法が異なるように形成された内扉21を備えている。
内扉21の外面21aには、内扉21の外面21aにおけるスライド方向(上下方向X3)の先端21bに、外面21aから前方に向けて突出する係合凸部22(第一係合部材、第一凸部)が設けられている。係合凸部22は、左右方向X1に沿って延びる帯状片である。係合凸部22は、スライド方向Eの長さ寸法が異なる内扉21ごとにスライド方向Eに取り付け位置が異なるようにして内扉21にそれぞれ設けられている。すなわち、内扉21の上部に設けられる係合凸部22の位置は、図4(b)及び図5(a)、(b)に示す大型搭載部2Aと、図4(c)及び図6(a)、(b)に示す小型搭載部2Bとでは搭載部2の下面からの高さが異なっている。
内扉21は、駆動力を有さずに、後述する搬入出口4に設けられる後述する外扉40のスライドに連動してスライドし、搭載部2の開口2aを開閉する。
【0030】
保管ラック3は、搭載部2を個別に出し入れ可能に保管する保管スペース31が縦横に複数配列されている。これら保管スペース31は、上下三段に設けられ、上二段は大型搭載部2Aが保管可能とされ、最下段は小型搭載部2Bが保管可能となっている。搭載部2は、保管ラック3A、保管ラック3Bの移動通路T側から移動装置5を使用して出し入れされる。保管ラック3A、保管ラック3Bに保管される搭載部2は、すべて内扉21が前方を向いた姿勢で保管されている。これにより保管ラック3と搬入出位置P1との間で移動する搭載部2の向きを移動装置5によって変える動作が不要となる。
【0031】
図7及び図8は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の移動装置の一例を示す図である。
図7及び図8に示すように、移動通路Tに配置される移動装置5は、搬送部135aによって制御され、搭載部2を保持して保管ラック3の所定の保管スペース31と搬入出口4との間で搬送する搬送リフト51と、搬送リフト51を左右方向X1に移動させる横移動ガイド52と、横移動ガイド52を上下方向X3に昇降させる昇降ガイド53と、を備えている。さらに移動装置5には、移動通路Tから保管ラック3内の各保管スペース31、及び搬入出口4に対して搬送リフト51を進退移動させるための押出し装置(図示省略)が設けられている。
横移動ガイド52及び昇降ガイド53は、外殻体11の内側で底盤13上に立設された門型形状の支持枠54に支持されている。昇降ガイド53は、支持枠54の内面において、上下方向X3に沿って延在する左右一対の上下レール55を備えている。
横移動ガイド52は、左右両端部に上下レール55に摺動可能に支持された摺動部56と、左右の摺動部56を架け渡すように左右方向X1に沿って延在する二本の左右レール57と、を備えている。摺動部56は、不図示の駆動モータ等の駆動手段によって上下レール55に沿って上下方向に移動可能に設けられている。これにより横移動ガイド52が水平を維持して上下に昇降される。
【0032】
搬送リフト51は、不図示の駆動モータ等の駆動手段を有し、搭載部2を下方から保持した状態で横移動ガイド52と昇降ガイド53に沿って適宜な位置へ移動させることで、保管ラック3との間及び搬入出位置P1との間で搭載部2を受け渡しするためのものである。
前述した押出し装置は、搬送リフト51を前後方向X2に進退移動させる際に、横移動ガイド52から搭載部2を前後方向X2に押し出し、引き戻す進退移動をさせる。図中の符号Fは、押出し装置における進退方向を示している。押出し装置としては、例えば不図示の駆動モータの駆動力によって例えばタイミングベルト等の伝達部材を介して摺動軸に沿って搭載部2を載せた搬送リフト51を移動させる構成とすることができる。
図5及び図6示すように、搬入出口4を備えた取出部4Aは、所定位置(搬入出位置P1)に停止した搭載部2の内扉21の外側に配置されている。取出部4Aは、搭載部2が停止する搬入出位置P1に形成された搬入出口4の開口に設けられ、スライド方向Eにスライド可能に設けられた外扉40を備えている。搬入出位置P1は、搬入出口4における外扉40の内側(後側)において、搭載部2内に荷物Nを出し入れする位置である。
外扉40は、搬入出口4において外殻体11の取出面11Aの内外を連通する開口を塞ぐ大きさであり、大型搭載部2Aの大型内扉21Aと同等(少なくとも上下方向X3の長さ寸法が同等)の大きさとなっている。搬入出口4の開口サイズは、大型搭載部2Aの開口2aの大きさとほぼ同等になっている。
【0033】
外扉40の内扉21側を向く後面40aには、搭載部2が搬入出位置P1に停止した状態で、内扉21が搭載部2の開口2aを閉塞する閉位置Q1に位置する状態から、搭載部2の開口2aが全開となる開位置Q2に向かってスライド方向E(本実施形態では上下方向X3)に内扉21が移動する際に、係合凸部22に対して係合可能な係合凹部41(第二係合部材)が設けられている。
係合凹部41(41A、41B)は、大きさの異なる内扉21におけるそれぞれの係合凸部22に係合する複数箇所に設けられている。それぞれの係合凹部41は、左右方向X1に沿って延びる一対の帯状の上片41aと下片41b(第二凸部)とが互いに上下に間隔をあけて配置され、双方の上片41a、下片41b同士の間に係合凸部22が係合する隙間を形成した凹溝状となっている。
外扉40の上端に設けられる第一係合凹部41Aには、図5(a)、(b)に示すように、大型搭載部2Aの大型内扉21Aの上部に設けられる第一係合凸部22Aが係合する。外扉40の上下方向X3の中央に設けられる第二係合凹部41Bには、図6(a)、(b)に示すように、小型搭載部2Bの小型内扉21Bの上部に設けられる第二係合凸部22Bが係合する。
【0034】
外扉40は、不図示の駆動手段を有しており、駆動力を有しない内扉21を連動させるように設けられ、内扉21が全開したときにスライドが停止するように構成されている。
外扉40の大きさは、上述したように大型搭載部2Aの大型内扉21Aとほぼ同等の形状となるように形成されている。
また、搬入出口4には、係合凹部41と係合凸部22とが係合したことを検知する係合検出センサ(図示省略)が設けられている。係合検出センサーは、閉扉時における係合凹部41と係合凸部22の係合位置近傍に配置されている。そして、係合検出センサーで検出した結果に基づいて搭載部2の大きさが識別され、識別した搭載部2の大きさに基づくスライド量で外扉40がスライドするように制御されている。係合検出センサーとしては、例えば光電センサーを採用することができる。
なお、係合検出センサーで検出した結果に基づいて識別された搭載部2の種類(本実施形態では大型搭載部2Aか小型搭載部2Bの種類)を操作パネル12で表示するようにしてもよい。図1に戻り説明を続ける。
【0035】
搬送部135aは、移動装置5を制御することによって保管ラック3と搬入出口4との間で搭載部2を移動させる。
処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した動作モードを示す情報を取得し、取得した動作モードを示す情報を含む指示情報を作成する。処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。ここで、動作モードとして、取出優先モードが設定されている場合と収容優先モードが設定されている場合と非優先モードが設定されている場合とに分けて説明する。
取出優先モードが設定されている場合について説明する。
ユーザーが荷物を預け入れる場合に、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる移動装置5を待機位置に移動させる情報を取得する。処理部160aは、取得した移動装置5を待機位置に移動させる情報に基づいて、移動装置5を待機位置へ移動させる命令である搬送命令を作成する。処理部160aは、作成した搬送命令を搬送部135aへ出力する。
処理部160aは、通信部110aが受信した受付情報を取得し、取得した受付情報を操作部115aへ出力する。
処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれるユーザーに割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を待機位置から搬入出口4へ移動させ、搬入出口4へ移動させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させ、移動装置5を待機位置に移動させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後にユーザーに料金の支払いを要求する処理を行う。例えば、処理部160aは、荷物のサイズと重さとに基づいて料金を決定する。処理部160aは、搭載部IDを含む通知情報を作成する。処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。
【0036】
ここで、待機位置について説明する。
図9は、本実施形態に係る荷物保管システムに含まれる荷物保管装置の待機位置の一例を示す図である。図9は、荷物保管装置100aを上方から見た模式図である。
図9の左図に示されるように、荷物保管装置100aの左右方向X1において、待機位置は、左右方向X1に配置された複数の保管スペース31のうち、中央に配置されている保管スペース31の位置に設定される。具体的には、荷物保管装置100aの左右方向X1に配置された保管スペース31の数が奇数の場合には中央の保管スペース31に収納された搭載部2を直ちに取り出せる位置に待機位置が設定される。荷物保管装置100aの左右方向X1に配置された保管スペース31の数が偶数の場合には中央の2個の保管スペース31のいずれかに収納された搭載部2を直ちに取り出せる位置に待機位置が設定される。
図9の右図に示されるように、荷物保管装置100aの左右方向X1において、待機位置は、左右方向X1に配置された複数の保管スペース31のうち荷物が収納されている搭載部2の中央に配置されている保管スペース31の位置に設定される。具体的には、荷物保管装置100aの左右方向X1に配置された保管スペース31のうち、荷物が収納されている搭載部2の数が奇数の場合には荷物が収納されている搭載部2の中央の保管スペース31に収納された搭載部2を直ちに取り出せる位置に待機位置が設定される。荷物保管装置100aの左右方向X1に配置された保管スペース31のうち、荷物が収納されている搭載部2の数が偶数の場合には荷物が収納されている搭載部2の中央の2個の保管スペース31のいずれかに収納された搭載部2を直ちに取り出せる位置に待機位置が設定される。
なお、待機位置の高さについては、荷物保管装置100aの上下方向X3において、中央の保管スペース31に収納された搭載部2を直ちに取り出せる位置に待機位置が設定される。図1に戻り説明を続ける。
【0037】
収容優先モードが設定されている場合について説明する。
処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる次のユーザーに割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
ユーザーが荷物を預け入れる場合に、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。処理部160aは、通信部110aが受信した受付情報を取得し、取得した受付情報を操作部115aへ出力する。
処理部160aは、受付情報を操作部115aへ出力した後にユーザーに料金の支払いを要求する処理を行う。例えば、処理部160aは、荷物のサイズと重さとに基づいて料金を決定する。処理部160aは、搭載部IDを含む通知情報を作成する。処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。処理部160aは、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した受付情報を取得し、取得した受付情報を含む指示情報を作成する。処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。
処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
非優先モードが設定されている場合について説明する。
ユーザーが荷物を預け入れる場合に、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。処理部160aは、通信部110aが受信した受付情報を取得し、取得した受付情報を操作部115aへ出力する。
処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれるユーザーに割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後にユーザーに料金の支払いを要求する処理を行う。例えば、処理部160aは、荷物のサイズと重さとに基づいて料金を決定する。処理部160aは、搭載部IDを含む通知情報を作成する。処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aから制御装置100bへ送信する。
【0038】
前述した搬送部135a、処理部160aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部(図示なし)に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0039】
(制御装置100b)
制御装置100bは、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は産業用コンピュータ等の装置によって実現される。制御装置100bは、通信部110bと、割当部130bと、発行部140bと、取得部150bと、処理部160bと、設定部170bと、抽出部180bと、記憶部190bとを備える。
通信部110bは、通信モジュールによって実現される。通信部110bは、ケーブルCAを介して、荷物保管装置100aと接続される。通信部110bは、例えば有線LANなどの通信方式で荷物保管装置100aなどの装置と通信する。通信部110bは、ネットワークNWを介して、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で荷物保管装置100aと通信してもよい。
通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。通信部110bは、処理部160aが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を荷物保管装置100aへ送信する。通信部110bは、処理部160bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報を荷物保管装置100aへ送信する。通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した通知情報を受信する。
【0040】
割当部130bは、空いている搭載部2を割り当てる。割当部130bは、設定部170bが出力する動作モードを示す情報を取得し、取得した動作モードを示す情報に取出優先モードを示す情報が含まれている場合には、取出優先モードに設定し、以下の処理を行う。割当部130bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて、記憶部190bに記憶されている保管情報を参照して空いている搭載部2を割り当てる。割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。
割当部130bは、設定部170bが出力する動作モードを示す情報を取得し、取得した動作モードを示す情報に収容優先モードを示す情報が含まれている場合には、収容優先モードに設定し、以下の処理を行う。割当部130bは、記憶部190bに記憶されている保管情報を参照して空いている搭載部2から次のユーザーに割り当てる搭載部を決定する。割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。割当部130bは、通信部110bが受信した通知情報を取得した場合に、記憶部190bに記憶されている保管情報を参照して空いている搭載部2から次のユーザーに割り当てる搭載部を決定する。割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。
割当部130bは、設定部170bが出力する動作モードを示す情報を取得し、取得した動作モードを示す情報に非優先モードを示す情報が含まれている場合には、非優先モードに設定し、以下の処理を行う。割当部130bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて、記憶部190bに記憶されている保管情報を参照して空いている搭載部2を割り当てる。割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。
発行部140bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて、割当部130bが割り当てた搭載部2の搭載部IDに対して、受付情報を発行する。発行部140bは、受付情報を発行した保管開始日時情報を取得する。発行部140bは、発行した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。
【0041】
取得部150bは、通信部110bが受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDを取得する。取得部150bは、取得した搭載部IDを処理部160bへ出力する。
処理部160bは、割当部130bが出力した搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110bから送信する。処理部160bは、発行部140bが出力した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。処理部160bは、取得した受付情報を通信部110bから送信する。処理部160bは、取得部150bが出力した搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDと受付情報と保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を作成する。処理部160bは、作成した保管情報を記憶部190bに記憶させる。
【0042】
また、設定部170bは、通信部110bが受信した指示情報に含まれる動作モードを示す情報を取得する。設定部170bは、取得した動作モードを示す情報に含まれる取出優先モードを示す情報と収容優先モードを示す情報と非優先モードを示す情報とのいずれか一つを取得し、取得した取出優先モードを示す情報と収容優先モードを示す情報と非優先モードを示す情報とのいずれか一つに基づいて動作モードを設定する。設定部170bは、設定した動作モードを示す情報を割当部130bへ出力する。
抽出部180bは、通信部110bが受信した受付情報を取得する。抽出部180bは、受け付けた受付情報と記憶部190bに記憶されている一又は複数の保管情報の各々に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。抽出部180bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成する。抽出部180bは、作成した制御情報を通信部110bから送信する。制御装置100bは、記憶部190bに記憶されている保管情報から、取得した搭載部IDを含む保管情報を特定し、特定した保管情報のうち空き情報が関連付けられていないものに空き情報を関連付ける。
【0043】
記憶部190bは、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などにより実現される。記憶部190bには、一又は複数の保管情報が記憶される。
前述した割当部130b、発行部140b、取得部150b、処理部160b、設定部170b、抽出部180bは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部190bに格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0044】
(荷物保管システム100の動作)
図10は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1-1を示すフロー図である。図10を参照して、荷物保管システム100に取出優先モードが設定されるときの動作と、取出優先モードが設定された荷物保管システム100に荷物を預けるときの動作とについて説明する。
(ステップS1-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、管理者が操作部115aに入力した取出優先モードに設定することを指示する情報を取得し、取得した取出優先モードに設定することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS3-1)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-1)
制御装置100bにおいて、設定部170bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる取出優先モードに設定することを指示する情報に基づいて取出優先モードに設定する。設定部170bは、取出優先モードを示す情報を含む動作モードを示す情報を作成し、作成した動作モードを示す情報を割当部130bへ出力する。割当部130bは、設定部170bが出力した動作モードを示す情報を取得し、取得した動作モードを示す情報に含まれる取出優先モードを示す情報に設定する。処理部160bは、設定部170bに設定された取出優先モードを示す情報を取得する。処理部160bは、取得した取出優先モードを示す情報に基づいて、移動装置5を待機位置に移動させる情報を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110bから荷物保管装置100aへ送信する。
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる移動装置5を待機位置に移動させる情報を取得する。処理部160aは、取得した移動装置5を待機位置に移動させる情報に基づいて、移動装置5を待機位置へ移動させる命令である搬送命令を作成する。処理部160aは、作成した搬送命令を搬送部135aへ出力する。
図11は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-1を示す図である。図11において、左図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを前方から見た場合の模式図であり、右図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを上方から見た場合の模式図である。ここでは、待機位置が、左右方向X1に配置された複数の保管スペース31のうち、中央に配置されている保管スペース31の位置に設定されている場合について説明する。
図11に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を待機位置へ移動させる。図10に戻り説明を続ける。
(ステップS5-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
【0045】
(ステップS6-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS7-1)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS8-1)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて空いている搭載部2を割り当てる。
(ステップS9-1)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、割当部130bが割り当てた搭載部2の搭載部IDに対して受付情報を発行する。
(ステップS10-1)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、保管開始日時情報を取得する。発行部140bは、発行した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。処理部160bは、発行部140bが出力した受付情報を取得する。処理部160bは、取得した受付情報を通信部110bへ出力する。通信部110bは、処理部160bが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を荷物保管装置100aへ送信する。
【0046】
(ステップS11-1)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した受付情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した受付情報を取得し、取得した受信情報を操作部115aへ出力する。操作部115aは、処理部160aが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を表示する。
図12は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1を示す図である。図12に示すように、操作部115aには、「この画面を撮影する等して受付番号を記録してください」というメッセージと「受付番号123456」とが表示される。図10に戻り説明を続ける。
(ステップS12-1)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。処理部160bは、割当部130bが出力した搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110bから送信する。
(ステップS13-1)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれるユーザーに割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、待機位置に位置している移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ移動させる。
ここで、ユーザーは、搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させる。
図13は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2を示す図である。ユーザーが搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させた場合に、操作部115aには、荷物の重さとともに、支払いに進んでよいか否かを確認するメッセージが表示される。図13に示される一例では、「入れ終わりましたら[支払いに進む]を押してください」というメッセージと、預かることが可能な荷物の重さであるBkgで搭載部2へ移動させた荷物の重さがAkgであることを示す「Akg/Bkg」とが表示される。さらに、支払いに進むときに押される「支払いに進む」と表示されたボタンが表示される。図10に戻り説明を続ける。
【0047】
(ステップS14-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後にユーザーに料金の支払いを要求する処理を行う。
(ステップS15-1)
荷物保管装置100aにおいて、搬送部135aは、待機位置に位置している移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3へ移動させる。
(ステップS16-1)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搭載部IDを含む通知情報を作成する。処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した通知情報を取得し、取得した通知情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS17-1)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、発行した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。処理部160bは、発行部140bが出力した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。
(ステップS18-1)
制御装置100bにおいて、取得部150bは、通信部110bが受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDとユーザー荷物画像情報とを取得する。取得部150bは、取得した搭載部IDを処理部160bへ出力する。処理部160bは、取得部150bが出力した搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDと受付情報と保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を作成する。処理部160bは、作成した保管情報を記憶部190bに記憶させる。
(ステップS19-1)
制御装置100bにおいて、処理部160bは、移動装置5を待機位置に移動させる情報を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110bから荷物保管装置100aへ送信する。
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる移動装置5を待機位置に移動させる情報を取得する。処理部160aは、取得した移動装置5を待機位置に移動させる情報に基づいて、移動装置5を待機位置へ移動させる命令である搬送命令を作成する。処理部160aは、作成した搬送命令を搬送部135aへ出力する。搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を待機位置へ移動させる。
ステップS19-1の処理の後、動作モードが変更されない場合には、ステップS5-1へ移行する。
図10に示すシーケンスチャートにおいて、ステップS9-1からS11-1とS12-1からS16-1とはこの順序に限らず同時に実行されてもよいし、ステップS12-1からS16-1がS9-1からS11-1よりも先に実行されてもよい。
【0048】
図14は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2-1を示すフロー図である。図14を参照して、荷物保管システム100に収容優先モードが設定されるときの動作と、収容優先モードが設定された荷物保管システム100に荷物を預けるときの動作とについて説明する。
(ステップS1-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、管理者が操作部115aに入力した収容優先モードに設定することを指示する情報を取得し、取得した収容優先モードに設定することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS3-2)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-2)
制御装置100bにおいて、設定部170bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる収容優先モードに設定することを指示する情報に基づいて収容優先モードに設定する。設定部170bは、収容優先モードを示す情報を含む動作モードを示す情報を作成し、作成した動作モードを示す情報を割当部130bへ出力する。割当部130bは、設定部170bが出力した動作モードを示す情報を取得し、取得した動作モードを示す情報に含まれる収容優先モードを示す情報に設定する。
(ステップS5-2)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、記憶部190bに記憶されている保管情報に基づいて空いている搭載部2を割り当てる。
【0049】
(ステップS6-2)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。処理部160bは、割当部130bが出力した搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110bから送信する。
(ステップS7-2)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれるユーザーに割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
図15は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-1を示す図である。図16は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-2を示す図である。図17は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-3を示す図である。
図15図16図17とにおいて、左図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを前方から見た場合の模式図であり、右図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを上方から見た場合の模式図である。
図15に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ移動させる。図14に戻り説明を続ける。
(ステップS8-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS9-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS10-2)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
【0050】
(ステップS11-2)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、割当部130bが割り当てた搭載部2の搭載部IDに対して受付情報を発行する。
(ステップS12-2)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、保管開始日時情報を取得する。発行部140bは、発行した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。処理部160bは、発行部140bが出力した受付情報と保管開始日時情報とを取得する。処理部160bは、取得した受付情報を通信部110bへ出力する。通信部110bは、処理部160bが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を荷物保管装置100aへ送信する。
(ステップS13-2)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した受付情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した受付情報を取得し、取得した受信情報を操作部115aへ出力する。操作部115aは、処理部160aが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を表示する。ここで、ユーザーは、搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させる。
(ステップS14-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後にユーザーに料金の支払いを要求する処理を行う。
(ステップS15-2)
荷物保管装置100aにおいて、搬送部135aは、図16に示すように、移動装置5を制御することによって搬入出口4へ移動させる。搬送部135aは、図17に示すように、搬入出口4へ移動させた移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3へ移動させる。図14に戻り説明を続ける。
(ステップS16-2)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後に、搭載部IDを含む通知情報を作成する。処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した通知情報を取得し、取得した通知情報を制御装置100bへ送信する。
【0051】
(ステップS17-2)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、発行した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。処理部160bは、発行部140bが出力した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。
(ステップS18-2)
制御装置100bにおいて、取得部150bは、通信部110bが受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDを取得する。取得部150bは、取得した搭載部IDを処理部160bへ出力する。処理部160bは、取得部150bが出力した搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDと受付情報と保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を作成する。処理部160bは、作成した保管情報を記憶部190bに記憶させる。
ステップS18-2の処理の後、動作モードが変更されない場合には、ステップS5-2へ移行する。ステップS5-2では、制御装置100bにおいて、割当部130bは、通信部110bが受信した通知情報を取得した場合に、記憶部190bに記憶されている保管情報を参照して空いている搭載部2から次のユーザーに割り当てる搭載部を決定する。
図18は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例3-1を示すフロー図である。図18を参照して、荷物保管システム100に非優先モードが設定されるときの動作と、非優先モードが設定された荷物保管システム100に荷物を預けるときの動作とについて説明する。
(ステップS1-3)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、管理者が操作部115aに入力した取出優先モードに設定することを指示する情報を取得し、取得した取出優先モードに設定することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-3)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS3-3)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-3)
制御装置100bにおいて、設定部170bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる非優先モードに設定することを指示する情報に基づいて非優先モードに設定する。設定部170bは、非優先モードを示す情報を含む動作モードを示す情報を作成し、作成した動作モードを示す情報を割当部130bへ出力する。割当部130bは、設定部170bが出力した動作モードを示す情報を取得し、取得した動作モードを示す情報に含まれる非優先モードを示す情報に設定する。
(ステップS5-3)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した保管を開始することを指示する情報を取得し、取得した保管を開始することを指示する情報を含む指示情報を作成する。
【0052】
(ステップS6-3)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS7-3)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS8-3)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、通信部110bが受信した指示情報を取得し、取得した指示情報に含まれる保管を開始することを指示する情報に基づいて空いている搭載部2を割り当てる。
(ステップS9-3)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、割当部130bが割り当てた搭載部2の搭載部IDに対して受付情報を発行する。
(ステップS10-3)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、保管開始日時情報を取得する。発行部140bは、発行した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。処理部160bは、発行部140bが出力した受付情報を取得する。処理部160bは、取得した受付情報を通信部110bへ出力する。通信部110bは、処理部160bが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を荷物保管装置100aへ送信する。
【0053】
(ステップS11-3)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した受付情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した受付情報を取得し、取得した受信情報を操作部115aへ出力する。操作部115aは、処理部160aが出力した受付情報を取得し、取得した受付情報を表示する。
図12に示したように、操作部115aには、「この画面を撮影する等して受付番号を記録してください」というメッセージと「受付番号123456」とが表示される。
(ステップS12-3)
制御装置100bにおいて、割当部130bは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。処理部160bは、割当部130bが出力した搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成し、作成した制御情報を通信部110bから送信する。
(ステップS13-3)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれるユーザーに割り当てる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
図19は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-1を示す図である。図19において、左図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを前方から見た場合の模式図であり、右図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを上方から見た場合の模式図である。
図19に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ移動させる。図18に戻り説明を続ける。
ユーザーは、搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させる。
ユーザーが搬入出口4へ移動された搭載部2へ荷物を移動させた場合に、操作部115aには、荷物の重さとともに、支払いに進んでよいか否かを確認するメッセージが表示される。図13に示したように一例では、「入れ終わりましたら[支払いに進む]を押してください」というメッセージと、預かることが可能な荷物の重さであるBkgで搭載部2へ移動させた荷物の重さがAkgであることを示す「Akg/Bkg」とが表示される。さらに、支払いに進むときに押される「支払いに進む」と表示されたボタンが表示される。図18に戻り説明を続ける。
【0054】
(ステップS14-3)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搬送部135aへ搬送命令を出力した後にユーザーに料金の支払いを要求する処理を行う。
(ステップS15-3)
荷物保管装置100aにおいて、搬送部135aは、待機位置に位置している移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3へ移動させる。
(ステップS16-3)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搭載部IDを含む通知情報を作成する。処理部160aは、作成した通知情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した通知情報を取得し、取得した通知情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS17-3)
制御装置100bにおいて、発行部140bは、発行した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを処理部160bへ出力する。処理部160bは、発行部140bが出力した受付情報と搭載部IDと保管開始日時情報とを取得する。
(ステップS18-3)
制御装置100bにおいて、取得部150bは、通信部110bが受信した通知情報を取得し、取得した通知情報に含まれる搭載部IDとユーザー荷物画像情報とを取得する。取得部150bは、取得した搭載部IDを処理部160bへ出力する。処理部160bは、取得部150bが出力した搭載部IDを取得する。処理部160bは、取得した搭載部IDと受付情報と保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を作成する。処理部160bは、作成した保管情報を記憶部190bに記憶させる。
ステップS18-3の処理の後、動作モードが変更されない場合には、ステップS5-3へ移行する。
図18に示すシーケンスチャートにおいて、ステップS9-3からS11-3とS12-3からS16-3とはこの順序に限らず同時に実行されてもよいし、ステップS12-3からS16-3がS9-3からS11-3よりも先に実行されてもよい。
【0055】
図20は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例1-2を示すフロー図である。図20を参照して、荷物保管システム100に荷物を預けたユーザーが荷物を取り出すときの動作について説明する。ただし、ここでは、荷物保管システム100に取出優先モードが設定されているときの動作を示す。
(ステップS1-4)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した受付情報を取得し、取得した受付情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-4)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS3-4)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-4)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、通信部110bが受信した指示情報に含まれる受付情報を受け付ける。抽出部180bは、受け付けた受付情報と記憶部190bに記憶されている一又は複数の保管情報の各々に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。
【0056】
(ステップS5-4)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成する。抽出部180bは、作成した制御情報を通信部110bへ出力する。通信部110bは、抽出部180bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報を荷物保管装置100aへ送信する。
(ステップS6-4)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
図21は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-2を示す図である。図22は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-3を示す図である。図23は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-4を示す図である。図24は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例1-5を示す図である。図21図22図23図24とにおいて、左図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを前方から見た場合の模式図であり、右図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを上方から見た場合の模式図である。
図21に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、待機位置に位置している移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から取り出す。図22に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、取り出した搭載部2を搬入出口4へ移動させる。図20に戻り説明を続ける。
(ステップS7-4)
荷物保管装置100aにおいて、搬送部135aは、図23に示されるように、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3の位置へ移動させる。搬送部135aは、図24に示されるように、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって保管ラック3の位置へ移動させた搭載部2を保管ラック3へ移動させ、移動装置5を待機位置へ移動させる。
(ステップS8-4)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、記憶部190bに記憶されている保管情報からステップS4-4で取得した搭載部IDを含む保管情報を特定し、特定した保管情報のうち空き情報が関連付けられていないものに空き情報を関連付ける。
【0057】
図25は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例2-2を示すフロー図である。図25を参照して、荷物保管システム100に荷物を預けたユーザーが荷物を取り出すときの動作について説明する。ただし、ここでは、荷物保管システム100に収容優先モードが設定されているときの動作を示す。
(ステップS1-5)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した受付情報を取得し、取得した受付情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-5)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS3-5)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-5)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、通信部110bが受信した指示情報に含まれる受付情報を受け付ける。抽出部180bは、受け付けた受付情報と記憶部190bに記憶されている一又は複数の保管情報の各々に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。
(ステップS5-5)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成する。抽出部180bは、作成した制御情報を通信部110bへ出力する。通信部110bは、抽出部180bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報を荷物保管装置100aへ送信する。
【0058】
(ステップS6-5)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。
(ステップS7-5)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、搬入出口4に搬送している搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搬入出口4に搬送している搭載部2を保管ラック3へ移動させる。
(ステップS8-5)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
図26は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-4を示す図である。図27は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例2-5を示す図である。図26図27とにおいて、左図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを前方から見た場合の模式図であり、右図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを上方から見た場合の模式図である。
図26に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から取得する。図27に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって、取得した搭載部2を搬入出口4へ移動させる。
(ステップS9-5)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、記憶部190bに記憶されている保管情報からステップS4-4で取得した搭載部IDを含む保管情報を特定し、特定した保管情報のうち空き情報が関連付けられていないものに空き情報を関連付ける。
【0059】
図28は、本実施形態に係る荷物保管システムの動作の例3-2を示すフロー図である。図28を参照して、荷物保管システム100に荷物を預けたユーザーが荷物を取り出すときの動作について説明する。ただし、ここでは、荷物保管システム100に非優先モードが設定されているときの動作を示す。
(ステップS1-6)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、ユーザーが操作部115aに入力した受付情報を取得し、取得した受付情報を含む指示情報を作成する。
(ステップS2-6)
荷物保管装置100aにおいて、処理部160aは、作成した指示情報を通信部110aへ出力する。通信部110aは、処理部160aが出力した指示情報を取得し、取得した指示情報を制御装置100bへ送信する。
(ステップS3-6)
制御装置100bにおいて、通信部110bは、荷物保管装置100aが送信した指示情報を受信する。
(ステップS4-6)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、通信部110bが受信した指示情報に含まれる受付情報を受け付ける。抽出部180bは、受け付けた受付情報と記憶部190bに記憶されている一又は複数の保管情報の各々に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。
【0060】
(ステップS5-6)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を作成する。抽出部180bは、作成した制御情報を通信部110bへ出力する。通信部110bは、抽出部180bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報を荷物保管装置100aへ送信する。
(ステップS6-6)
荷物保管装置100aにおいて、通信部110aは、制御装置100bが送信した制御情報を受信する。処理部160aは、通信部110aが受信した制御情報を取得する。処理部160aは、取得した制御情報に含まれる搭載部2の搭載部IDを取得する。処理部160aは、取得した搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から搬入出口4へ搬送させ、搬入出口4へ搬送させた搭載部2を保管ラック3へ搬送させる命令である搬送命令を搬送部135aへ出力する。
図29は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-2を示す図である。図30は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-3を示す図である。図31は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-4を示す図である。図32は、本実施形態に係る荷物保管システムの移動装置の動作の例3-5を示す図である。図29図30図31図32とにおいて、左図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを前方から見た場合の模式図であり、右図は前方保管ラック3Aと後方保管ラック3Bとを上方から見た場合の模式図である。
図29に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を保管ラック3から取り出す。図30に示されるように、搬送部135aは、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、取り出した搭載部2を搬入出口4へ移動させる。図28に戻り説明を続ける。
(ステップS7-6)
荷物保管装置100aにおいて、搬送部135aは、図31に示されるように、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって搭載部IDに該当する搭載部2を搬入出口4から保管ラック3の位置へ移動させる。搬送部135aは、図32に示されるように、処理部160aが出力した搬送命令に基づいて、移動装置5を制御することによって保管ラック3の位置へ移動させた搭載部2を保管ラック3へ移動させる。
(ステップS8-6)
制御装置100bにおいて、抽出部180bは、記憶部190bに記憶されている保管情報からステップS4-6で取得した搭載部IDを含む保管情報を特定し、特定した保管情報のうち空き情報が関連付けられていないものに空き情報を関連付ける。
【0061】
前述した実施形態では、荷物保管システム100が荷物保管装置100aと制御装置100bとを含む場合について説明したがこの例に限られない。例えば、荷物保管システム100を荷物保管装置100aと制御装置100bとを一体化させて構成してもよいし、荷物保管システム100を3以上の装置で構成してもよい。例えば、一台の制御装置100bが複数の荷物保管装置100aを制御してもよい。また、複数の制御装置100bで一台の荷物保管装置100aを制御してもよいし、複数の制御装置100bで複数の荷物保管装置100aを制御してもよい。複数の制御装置100bを含んで構成する場合に、制御装置100b同士をマスタースレーブ方式で構成してもよい。
前述した実施形態では、荷物保管システム100が荷物保管装置100aを一台含む場合について説明したがこの例に限られない。例えば、荷物保管システム100が、荷物保管装置100aを複数備えていてもよい。この場合、複数の荷物保管装置100aが一台の制御装置100bによって制御されてもよいし、複数の制御装置100bによって制御されてもよい。
前述した実施形態では、荷物保管装置100aの保管ラック3には、搭載部2を個別に出し入れ可能に保管する保管スペース31が縦横に複数の配列されている。これら保管スペース31は、上下三段に設けられ、上二段は大型搭載部2Aが保管可能とされ、最下段は小型搭載部2Bが保管可能となっている場合について説明したが、この例に限られない。例えば、保管スペース31に、大型搭載部2Aが保管可能となるように区分けされてもよいし、小型搭載部2Bが保管可能となるように区分けされてもよい。また、保管スペース31に保管される大型搭載部2Aの数と小型搭載部2Bの数とを適宜変更できるようにしてもよい。
前述した実施形態では、荷物保管装置100aにおいて、操作部115aは、受付情報を表示することで、荷物を預けたユーザーに受付番号を通知する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、荷物保管装置100aは、レシートに受付情報を印字して提供してもよいし、メール・ソーシャルツールで受付情報を通知することで提供してもよいし、非接触通信で、ユーザーの端末装置へ受付情報を通知してもよい。
前述した実施形態において、割当部130bは、収容優先モードに設定した場合に、記憶部190bに記憶されている保管情報を参照して空いている搭載部2から、搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離に基づいて、次のユーザーに割り当てる搭載部を決定してもよい。例えば、割当部130bは、空いている搭載部2から、搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離が最も離れている搭載部又は最も近い搭載部を、次のユーザーに割り当ててもよい。この場合、荷物保管システム100を使用しているユーザーが多い時間帯では搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離が最も近い搭載部を、次のユーザーに割り当ててもよく、荷物保管システム100を使用しているユーザーが少ない時間帯では搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離が最も離れている搭載部を、次のユーザーに割り当ててもよい。
前述した実施形態において、搬送部135aは、時間範囲で移動装置5の移動速度を変更してもよい。例えば、搬送部135aは、深夜時間帯(例として22時~6時)は移動装置5の移動速度を通常より遅くする。このように構成することによって、移動装置5の移動により発生する音を小さくできるため、荷物保管システム100を深夜時間帯に動作させることができる。
また、例えば、割当部130bは、空いている搭載部2のうち、大型搭載部の数と小型搭載部の数とを計数し、数が多い方を、次のユーザーに割り当ててもよい。
また、例えば、割当部130bは、空いている搭載部2のうち、大型搭載部の数と小型搭載部の数とを計数し、数が多い方のうち、搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離が最も離れている搭載部又は最も近い搭載部を、次のユーザーに割り当ててもよい。
【0062】
本実施形態に係る荷物保管システム100によれば、荷物保管システム100は、荷物Nを収納できる搭載部2を複数備え、複数の搭載部2のうちいずれかの搭載部をユーザーに割り当て、割り当てた搭載部に収納される荷物Nを保管する。荷物保管システム100は、複数の搭載部2が保管される荷物保管装置100aとしての保管部と、荷物を預ける位置に搭載部を搬送させる搬送機構を制御する処理部160aとしての搬送制御部とを備える。搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に保管部に保管されている複数の搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる収容優先モードで前記搬送機構を制御する。
このように構成することによって、荷物保管システム100は、荷物Nを預ける操作を受け付ける前に保管部に保管されている複数の搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を保管部から荷物を預ける位置に搬送させることができる。ユーザーは荷物を預ける操作を行った場合に、ユーザーに割り当てた搭載部が荷物を預ける位置へ搬送されるのを待つことなく荷物を預けることができる。このため、ユーザーが荷物を預ける操作を行ってから荷物を荷物保管装置100aに預けるまでの時間を短縮できる。
【0063】
また、搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付けた後に、保管部に保管されている複数の搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を、保管部から荷物を預ける位置に搬送させる取出優先モードで前記搬送機構を制御する。
このように構成することによって、荷物保管システム100は、荷物Nを預ける操作を受け付けた後に保管部に保管されている複数の搭載部のうち荷物が収容されていない搭載部を保管部から荷物を預ける位置に搬送させることができる。荷物を預ける位置へ搬送されている搭載部がないため、預けた荷物が収納されている搭載部が保管ラックから荷物を預ける位置へ搬送される。このため、ユーザーは、預けた荷物を取り出す場合に、荷物を預ける位置へ搬送されている搭載部が保管ラックへ搬送されるのを待つことなく、保管ラックから荷物を預ける位置へ搬送された搭載部に収納されている荷物を取り出すことができる。
また、搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に保管部に保管されている複数の搭載部のうち、搭載部の位置と荷物を預ける位置との間の距離に基づいて、荷物が収容されていない搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる。このように構成することによって、次のユーザーに割り当てる搭載部を、荷物を預ける位置に搬送する時間を調整できる。
また、複数の搭載部は、高さ寸法が異なる大型搭載部と小型搭載部とを含み、搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に保管部に保管されている複数の搭載部のうち、数が多い搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる。このように構成することによって、大型搭載部と小型搭載部とが均等に使用されるように促すことができる。
搬送制御部は、収容優先モードと取出優先モードと非優先モードとのいずれかで搬送機構を制御する。このように構成することによって、荷物保管システム100は、収容優先モードと取出優先モードと非優先モードとのいずれかを設定できる。非優先モードを設定できることによって、搭載部の搬送完了後に新たな指示を受信するまで搬送機構を動作させないため、搬送機構が動くことでの音の発生時間を短くすることができるとともに、省電力にできる。
【0064】
(実施形態の変形例1)
実施形態の変形例1の荷物保管システムの一例は、図1から図8を適用できる。
実施形態の変形例1は、前述した実施形態において、制御装置100bは、荷物保管システムの利用情報に基づいて、取出優先モードと収容優先モードと非優先モードとを切り替える。非優先モードは、前述したように搭載部に荷物を収容することと搭載部から荷物を取り出すこととのいずれも優先しない動作モードである。荷物保管システムの利用情報の一例は、取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とを含む情報である。以下、荷物保管システムの利用情報が、取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とを含む情報である場合について説明を続ける。
【0065】
荷物保管システム100は、荷物保管システムの利用情報に基づいて取出優先モードと収容優先モードと非優先モードとのいずれかを設定する。
制御装置100bは、取出優先モードを設定した場合、複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部をユーザーに割り当てる。制御装置100bは、受付情報を発行する。受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物を取り出すときにユーザーが入力する必要がある受付番号が含まれる。制御装置100bは、発行した受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送することによってその搭載部に収納される荷物を保管する。制御装置100bは、荷物を預ける位置に搭載部を搬送した後に、移動装置を待機位置へ移動させて停止させる。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納され、支払いが行われた際に、割り当てた搭載部の搭載部IDと発行した受付情報と受付情報を発行した日時を示す保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。
ユーザーは、荷物を取り出す場合に受付番号を荷物保管装置100aの操作部に入力する。荷物保管装置100aは、ユーザーが荷物保管装置100aの操作部に入力した受付番号を制御装置100bへ出力する。制御装置100bは、荷物保管装置100aが出力した受付番号を受け付ける。制御装置100bは、受け付けた受付番号と記憶部に記憶されている保管情報に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付番号を含む受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。制御装置100bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を荷物保管装置100aへ出力する。制御装置100bは、記憶部に記憶されている保管情報から取得した搭載部IDとその搭載部IDに関連付けられている受付情報と保管開始日時情報とを削除する。
荷物保管装置100aは、制御装置100bが出力した制御情報に含まれる搭載部IDに基づいて荷物を取り出す位置に搭載部IDに該当する搭載部を搬送する。
【0066】
制御装置100bは、収容優先モードを設定した場合、ユーザーによって荷物保管装置100aに荷物を預け入れる操作が行われる前に、複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部を次のユーザーに割り当てると決定する。制御装置100bは、荷物保管装置100aにユーザーに割り当てると決定した搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる。
ユーザーによって荷物保管装置100aに荷物を預け入れる操作が行われた場合に、制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送させている搭載部をユーザーに割り当てる。制御装置100bは、受付情報を発行する。受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物を取り出すときにユーザーが入力する必要がある受付番号が含まれる。制御装置100bは、発行した受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送することによってその搭載部に収納される荷物を保管する。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納され、支払いが行われた際に、割り当てた搭載部の搭載部IDと発行した受付情報と受付情報を発行した保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。制御装置100bは、荷物を預ける位置に搭載部を搬送した後に、複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部を次のユーザーに割り当てると決定する。制御装置100bは、荷物保管装置100aにユーザーに割り当てると決定した搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる。
【0067】
ユーザーは、荷物を取り出す場合に受付番号を荷物保管装置100aの操作部に入力する。荷物保管装置100aは、ユーザーが荷物保管装置100aの操作部に入力した受付番号を制御装置100bへ出力する。制御装置100bは、荷物保管装置100aが出力した受付番号を受け付ける。制御装置100bは、受け付けた受付番号と記憶部に記憶されている保管情報に含まれる受付番号とを照合し、一致する受付番号を含む受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。制御装置100bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を荷物保管装置100aへ出力する。制御装置100bは、記憶部に記憶されている保管情報から取得した搭載部IDとその搭載部IDに関連付けられている受付情報と保管開始日時情報とを削除する。
荷物保管装置100aは、荷物を取り出す位置に搬送されている搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが出力した制御情報に含まれる搭載部IDに基づいて荷物を取り出す位置に搭載部IDに該当する搭載部を搬送する。
制御装置100bは、取り出す位置に搬送されている搭載部を次のユーザーに割り当てると決定する。
【0068】
制御装置100bは、非優先モードを設定した場合、複数の搭載部のうち荷物が収容されていないいずれかの搭載部をユーザーに割り当てる。制御装置100bは、受付情報を発行する。受付情報には、割り当てた搭載部に収納された荷物を取り出すときにユーザーが入力する必要がある受付番号が含まれる。制御装置100bは、発行した受付情報を荷物保管装置100aへ出力する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが発行した受付情報を表示する。荷物保管装置100aは、制御装置100bが割り当てた搭載部を、移動装置を使用して荷物を預ける位置から保管ラックへ搬送することによってその搭載部に収納される荷物を保管する。制御装置100bは、荷物を預ける位置に搭載部を搬送した後に、移動装置を停止させる。
制御装置100bは、荷物を預ける位置に搬送された搭載部に荷物が収納され、支払いが行われた際に、割り当てた搭載部の搭載部IDと発行した受付情報と受付情報を発行した日時を示す保管開始日時情報とを関連付けた保管情報を記憶部に記憶する。
ユーザーは、荷物を取り出す場合に受付番号を荷物保管装置100aの操作部に入力する。荷物保管装置100aは、ユーザーが荷物保管装置100aの操作部115aに入力した受付番号を制御装置100bへ出力する。制御装置100bは、荷物保管装置100aが出力した受付番号を受け付ける。制御装置100bは、受け付けた受付番号と記憶部に記憶されている保管情報に含まれる受付情報とを照合し、一致する受付番号を含む受付情報に関連付けられている搭載部IDを取得する。制御装置100bは、取得した搭載部IDを含む制御情報を荷物保管装置100aへ出力する。制御装置100bは、記憶部に記憶されている保管情報から取得した搭載部IDとその搭載部IDに関連付けられている受付情報と保管開始日時情報とを削除する。
荷物保管装置100aは、制御装置100bが出力した制御情報に含まれる搭載部IDに基づいて荷物を取り出す位置に搭載部IDに該当する搭載部を搬送する。
【0069】
以下、荷物保管システム100に含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bとのうち実施形態とは異なる制御装置100bについて説明する。
(制御装置100b)
図1に示すように制御装置100bは、通信部110bと、割当部130bと、発行部140bと、取得部150bと、処理部160bと、設定部170baと、抽出部180bと、記憶部190baとを備える。
設定部170baは、記憶部190baに記憶されている荷物保管システムの利用情報を参照し、荷物保管システムの利用情報に含まれる取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とに基づいて、現在の時刻が、取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とのいずれかに属するかを判定する。設定部170baは、判定結果に基づいて、取出優先モードを示す情報と収容優先モードを示す情報と非優先モードを示す情報とのいずれかを設定する。設定部170baは、設定した動作モードを示す情報を取得し、取得した操作モードを示す情報を割当部130bへ出力する。
記憶部190baは、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。記憶部190bには、荷物保管システムの利用情報と、一又は複数の保管情報とが記憶される。
前述した設定部170baは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部190bに格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0070】
(荷物保管システム100の動作)
図33は、本実施形態の変形例1に係る荷物保管システムの動作の例1を示すフロー図である。図33を参照して、荷物保管システム100に取出優先モードが設定されるときの動作と、取出優先モードが設定された荷物保管システム100に荷物を預けるときの動作とについて説明する。
(ステップS1-7)
制御装置100bにおいて、設定部170baは、記憶部190baに記憶されている荷物保管システムの利用情報を参照し、荷物保管システムの利用情報に含まれる取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とに基づいて、現在の時刻が、取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とのいずれかに属するかを判定する。設定部170baは、判定結果に基づいて、取出優先モードを設定する。
ステップS2-7からS15-7は、図10のステップS5-1からS18-1を適用できるため、ここでの説明は省略する。
図34は、本実施形態の変形例1に係る荷物保管システムの動作の例2を示すフロー図である。図34を参照して、荷物保管システム100に収容優先モードが設定されるときの動作と、収容優先モードが設定された荷物保管システム100に荷物を預けるときの動作とについて説明する。
(ステップS1-8)
制御装置100bにおいて、設定部170baは、記憶部190baに記憶されている荷物保管システムの利用情報を参照し、荷物保管システムの利用情報に含まれる取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とに基づいて、現在の時刻が、取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とのいずれかに属するかを判定する。設定部170baは、判定結果に基づいて、収容優先モードを設定する。
ステップS2-8からS15-8、図14のステップS5-2からS18-2を適用できるため、ここでの説明は省略する。
図35は、本実施形態の変形例1に係る荷物保管システムの動作の例3を示すフロー図である。図35を参照して、荷物保管システム100に非優先モードが設定されるときの動作と、非優先モードが設定された荷物保管システム100に荷物を預けるときの動作とについて説明する。
(ステップS1-9)
制御装置100bにおいて、設定部170baは、記憶部190baに記憶されている荷物保管システムの利用情報を参照し、荷物保管システムの利用情報に含まれる取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とに基づいて、現在の時刻が、取出優先モードを設定する時間範囲を示す情報と収容優先モードを設定する時間範囲を示す情報と非優先モードを設定する時間範囲を示す情報とのいずれかに属するかを判定する。設定部170baは、判定結果に基づいて、非優先モードを設定する。
ステップS2-9からS15-9は、図18のステップS5-3からS18-3を適用できるため、ここでの説明は省略する。
【0071】
前述した実施形態の変形例1では、荷物保管システムの利用情報として、動作モード毎の時間範囲を示す情報が記憶される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、所定の時間間隔毎に、荷物を預けるユーザーが多いか、荷物を取りに来るユーザーが多いかを計数し、計数した結果に基づいて、取出優先モードと収容優先モードとのいずれかを設定してもよい。
本実施形態の変形例1に係る荷物保管システム100によれば、実施形態に係る荷物保管システム100において、搬送制御部は、荷物保管システム100の利用情報に基づいて、収容優先モードと取出優先モードと搭載部に荷物を収容することと搭載部から荷物を取り出すこととのいずれも優先しない非優先モードとのいずれかで搬送機構を制御する。このように構成することによって、荷物保管システム100は、荷物保管システム100の利用情報に基づいて、収容優先モードと取出優先モードと非優先モードとのいずれかを設定できるため、管理者が、動作モードを設定する手間を省くことができる。
【0072】
(実施形態の変形例2)
実施形態の変形例2の荷物保管システムの一例は、図1から図8を適用できる。
実施形態の変形例2は、前述した実施形態において、制御装置100bは、収容優先モードに設定した場合に利用予測情報に基づいて、次のユーザーに割り当てる搭載部を決定する。ここで、利用予測情報は、最大搭載量が異なる複数種類の搭載部2の必要数を含む。制御装置100bは、記憶部190bに記憶されている利用予測情報から複数の異なる搭載部2の各々の必要数を決定する。制御装置100bは、保管ラック3に保管される複数種類の搭載部2の各々の使用可能数を取得する。制御装置100bは、複数種類の搭載部2の各々の使用可能数と必要数との差分(使用可能数-必要数)を算出する。制御装置100bは、複数種類の搭載部2の相互で差分の大小を比較する。例えば、制御装置100bは、第1差分(小型)が第2差分(大型)以下であるか否かを判定する。制御装置100bは、判定結果に基づいて、次のユーザーに割り当てる搭載部を決定する。
【0073】
以下、荷物保管システム100に含まれる荷物保管装置100aと制御装置100bとのうち実施形態とは異なる制御装置100bについて説明する。
(制御装置100b)
図1に示すように制御装置100bは、通信部110bと、割当部130bbと、発行部140bと、取得部150bと、処理部160bと、設定部170baと、抽出部180bと、記憶部190bbとを備える。
割当部130bbは、前述した割当部130bを適用できる。ただし、割当部130bbが、収容優先モードに設定した場合、以下の処理を行う。割当部130bbは、記憶部190bに記憶されている利用予測情報から複数の異なる搭載部2の各々の必要数を決定する。割当部130bbは、保管ラック3に保管される複数種類の搭載部2の各々の使用可能数を取得する。割当部130bbは、複数種類の搭載部2の各々の使用可能数と必要数との差分(使用可能数-必要数)を算出する。割当部130bbは、複数種類の搭載部2の相互で差分の大小を比較する。例えば、割当部130bbは、第1差分(小型)が第2差分(大型)以下であるか否かを判定する。割当部130bbは、判定結果に基づいて、次のユーザーに割り当てる搭載部を決定する。割当部130bbは、割り当てる搭載部2の搭載部IDを処理部160bへ出力する。
記憶部190bbは、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。記憶部190bには、利用予測情報と、一又は複数の保管情報とが記憶される。
前述した割当部130bbは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部190bに格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0074】
(荷物保管システム100の動作)
図36は、本実施形態の変形例2に係る荷物保管システムの動作の一例を示すフロー図である。図36を参照して、荷物保管システム100に収容優先モードが設定されるときの動作について説明する。図36は、前述した図14において、ステップS5-2に適用される。
(ステップS1-10)
制御装置100bにおいて、割当部130bbは、適宜のタイミングにて、記憶部190bに記憶されている利用予測情報から複数の異なる搭載部2の各々の必要数を決定する。適宜のタイミングは、例えば日付更新時や動作制御の切り替え時、定期的な保守作業時等である。利用予測情報は、例えば保管ラック3に保管される複数種類の搭載部2の各々の将来の所定期間に予測される利用数の情報である。利用予測情報は、変動情報と、大型搭載部2A及び小型搭載部2Bの予想必要数と、の関係が対応付けられたテーブル等に基づき設定されている。変動情報とは、例えば日時(曜日や時間)やイベントスケジュール、設置場所等の各種条件に応じた複数の異なる搭載部2の各々の過去の利用履歴等に基づいて、予め生成された既定の情報又は随時の学習等によって更新される情報等である。例えば、日時に関する変動情報と予想必要数との対応関係について、平日では最大搭載量が相対的に小さい小型搭載部2Bの必要数が、最大搭載量が相対的に大きい大型搭載部2Aの必要数よりも多く、休日では小型搭載部2Bの必要数が大型搭載部2Aの必要数よりも少ない傾向にある。これは、平日では短期旅行者や出張者等の利用が多く、休日では長期旅行者等の利用が多いこと等に起因する。
割当部130bbは、例えば、保管ラック3に保管される搭載部2の総数に対する複数種類の搭載部2の各個数の組み合わせとして、各種類の搭載部2の必要数を決定する。例えば、割当部130bbは、保管ラック3に保管される搭載部2の総数を構成する大型搭載部2Aの必要数と小型搭載部2Bの必要数との組み合わせを、利用予測情報から決定する。
【0075】
(ステップS2-10)
制御装置100bにおいて、割当部130bbは、保管ラック3に保管される複数種類の搭載部2の各々の使用可能数を取得する。例えば、割当部130bbは、保管ラック3に保管されている大型搭載部2A及び小型搭載部2Bの各々の使用可能数を取得する。
(ステップS3-10)
制御装置100bにおいて、割当部130bbは、複数種類の搭載部2の各々の使用可能数と必要数との差分(使用可能数-必要数)を算出する。例えば、割当部130bbは、小型搭載部2Bの使用可能数と必要数との差分である第1差分(小型)と、大型搭載部2Aの使用可能数と必要数との差分である第2差分(大型)と、を算出する。
(ステップS4-10)
制御装置100bにおいて、割当部130bbは、複数種類の搭載部2の相互で差分の大小を比較する。例えば、割当部130bbは、第1差分(小型)が第2差分(大型)以下であるか否かを判定する。
(ステップS5-10)
制御装置100bにおいて、割当部130bbは、第1差分が第2差分以下であると判定した場合、次のユーザーに小型搭載部を割り当てる。
(ステップS6-10)
制御装置100bにおいて、割当部130bbは、第1差分の方が第2差分よりも大きいと判定した場合、次のユーザーに大型搭載部を割り当てる。
【0076】
本実施形態の変形例2に係る荷物保管システム100によれば、実施形態に係る荷物保管システム100において、複数の搭載部は、高さ寸法が異なる大型搭載部と小型搭載部とを含み、搬送制御部は、荷物を預ける操作を受け付ける前に保管部に保管されている複数の搭載部のうち、利用予測情報に基づいて、搭載部を、荷物を預ける位置に搬送させる。このように構成することによって、荷物保管システム100は、収容優先モードに設定した場合に、利用予測情報に基づいて、大型搭載部と小型搭載部とのいずれかを次のユーザーに割り当てることができる。
【0077】
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述した荷物保管装置100a、制御装置100bは、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置を含む。
【0078】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
【0079】
なお、上述の荷物保管装置100a、制御装置100bは内部にコンピュータを有している。そして、上述した荷物保管装置100a、制御装置100bの各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0080】
1、1A…扉装置、2…搭載部、2a…開口、2A…大型搭載部、2B…小型搭載部、3…保管ラック、4…搬入出口、4A…取出部、5…移動装置、10…荷物保管装置(搬送システム)、11…外殻体、12…操作パネル、21、21A、21B…内扉、21a…外面、22…係合凸部(第一係合部材、第一凸部)、40…外扉、41、41A、41B…係合凹部(第二係合部材)、41b…下片(第二凸部)、51…搬送リフト、100…荷物保管システム、100a…荷物保管装置、100b…制御装置、110a、110b…通信部、115a…操作部、130b、130bb…割当部、135a…搬送部、140b…発行部、150b…取得部、160a、160b…処理部、170b、170ba…設定部、180b…抽出部、190b、190ba、190bb…記憶部、E…スライド方向、F…進退方向、N…荷物、Q1…閉位置、Q2…開位置、T…移動通路、X1…左右方向、X2…前後方向、X3…上下方向
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