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特開2022-43849ベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043849
(43)【公開日】2022-03-16
(54)【発明の名称】ベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/65 20180101AFI20220309BHJP
【FI】
G16H10/65
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020149328
(22)【出願日】2020-09-04
(71)【出願人】
【識別番号】390033846
【氏名又は名称】フジキンソフト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084342
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 久巳
(74)【代理人】
【識別番号】100213883
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 雅史
(72)【発明者】
【氏名】富田 厚男
(72)【発明者】
【氏名】時藤 大典
(72)【発明者】
【氏名】花田 拓宙
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】医療機関でデータ消失事故を抑制し患者ベッド移動の簡便化を図るベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置を提供する。
【解決手段】ベッドサイド端末運用システムは、電子カルテサーバ11と、ピクトグラムサーバ21と、ベッド番号データを記憶させた携帯型記憶媒体9と、携帯型記憶媒体9を挿脱自在に挿入できる端末装置5と、患者が患者用ベッドを移動する場合、携帯型記憶媒体9aを挿入する移動先の端末装置5と、を備える。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者用ベッドのベッドサイドに配置される床頭台に端末識別情報を有した端末装置が設置され、
前記端末装置のリーダ部に挿脱自在な状態で前記患者用ベッドのベッド番号データを記憶した携帯型記憶媒体が挿入されて、前記端末装置に前記端末識別情報と前記ベッド番号データとが紐付けられた紐付けデータが形成され、
電子カルテサーバには全てのベッド番号データが記憶されており、
ピクトグラムサーバには、前記端末識別情報と前記ベッド番号データとが紐付けされた前記紐付けデータが少なくとも前記端末装置を介して受信され、
患者に対し前記患者用ベッドが割り当てられると、医療従事者は前記電子カルテサーバに、前記ベッド番号データに対応して前記患者の患者データとカルテデータを少なくとも含む医療情報データを入力し、
前記ピクトグラムサーバは、前記電子カルテサーバの中で前記ベッド番号データに対応した前記医療情報データを見つけると、前記医療情報データを受信し、
前記ピクトグラムサーバは、少なくとも前記医療情報データに対応するピクトグラムを前記端末識別情報の前記端末装置に送信して当該端末装置で表示することを特徴とするベッドサイド端末運用システム。
【請求項2】
前記患者が患者用ベッドを移動する場合において、
患者の私物が内装される移動元の前記床頭台を移動先の患者用ベッドの近傍に移動し、移動先にあった床頭台から脱離した移動先の携帯型記憶媒体を移動してきた前記床頭台の前記端末装置の前記リーダ部に挿入し、
この挿入により、前記移動先の携帯型記憶媒体が有する移動先のベッド番号データが移動してきた前記床頭台の前記端末装置の前記端末識別情報と紐付けされ、この紐付けデータが前記端末装置に形成され、
電子カルテサーバでは医療従事者が前記患者のベッド番号データを移動先のベッド番号データに変更入力し、
前記ピクトグラムサーバは、前記紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信してベッド番号データを変更するとともに、変更されたベッド番号データに対応した前記医療情報データを電子カルテサーバから受信し、
前記ピクトグラムサーバは、少なくとも前記医療情報データに対応したピクトグラムを前記端末識別情報の前記端末装置に送信して当該端末装置で表示する請求項1に記載のベッドサイド端末運用システム。
【請求項3】
前記ピクトグラムサーバが前記端末識別情報と前記ベッド番号データの前記紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信する場合において、
前記ピクトグラムサーバは前記紐付けデータを前記端末装置から直接的に受信する請求項1又は2に記載のベッドサイド端末運用システム。
【請求項4】
前記ピクトグラムサーバが前記端末識別情報と前記ベッド番号データの前記紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信する場合において、
操作用PCを用意し、
前記操作用PCが前記端末装置から前記紐付けデータを受信し、
そして前記ピクトグラムサーバが前記紐付けデータを前記操作用PCから受信する請求項1又は2に記載のベッドサイド端末運用システム。
【請求項5】
前記患者が患者用ベッドを移動する場合において、
移動元の前記床頭台にある前記携帯型記憶媒体と移動先の床頭台にある携帯型記憶媒体を交換し、
移動先の携帯型記憶媒体を移動元の床頭台のリーダ部に挿入し、
且つ移動元の前記携帯型記憶媒体を移動先の床頭台のリーダ部に挿入する請求項2、3又は4に記載のベッドサイド端末運用システム。
【請求項6】
前記リーダ部は、前記端末装置に直接設けられたリーダ部であるか、又は前記端末装置と接続された状態で前記床頭部に設置されたリーダ部である請求項1~5のいずれかに記載のベッドサイド端末運用システム。
【請求項7】
前記携帯型記憶媒体がICカードの場合は、前記リーダ部はカードリーダであり、
前記携帯型記憶媒体がUSBメモリの場合は、前記リーダ部はUSB差込部である請求項6に記載のベッドサイド端末運用システム。
【請求項8】
患者用ベッドのベッドサイドに配置された床頭台に設置される端末識別情報を有した端末装置と、
該端末装置と接続されるベッド番号データを記憶した携帯型記憶媒体と、
前記端末装置に前記携帯型記憶媒体が接続されることで生成される前記端末識別情報及び前記ベッド番号データが紐付けられた紐付けデータを、前記端末装置から受信するピクトグラムサーバを備え、
該ピクトグラムサーバは、前記紐付けデータを受信したとき、前記ベッド番号データ、患者データ及び患者の医療情報データを記憶する電子カルテサーバから前記ベッド番号データに対応した患者データ及び患者の医療情報データを受信し、該医療情報データに対応するピクトグラム及び患者データを対応する前記端末識別情報の端末装置に送信して当該端末装置で表示することを特徴とする医療情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院などの医療機関で患者用ベッドの近傍に配置される床頭台に端末装置が設置される場合におけるベッドサイド端末運用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院などの医療機関では、入院している患者の医療情報は、医師・看護師などの医療関係者が詰めるスタッフステーションにある管理用PC装置及び/又は患者用ベッドの近傍に配置される床頭台に設置された端末装置により入力し、医療情報を電子カルテサーバに蓄積し、また前記管理用PC装置と前記端末装置により表示されるように構成されている。
【0003】
特開2019-153354号公報(特許文献1)は、「端末装置、情報処理装置および情報処理方法」に関する従来技術である。この特許文献1は、患者の医療情報を端末装置から入力するように構成されている。
【0004】
特許文献1の請求項1には、「患者識別情報を用いて導き出された第1患者医療情報を取得する第1取得部と、前記第1取得部で取得した前記第1患者医療情報を表示する第1医療情報表示部と、前記第1医療情報表示部により前記第1患者医療情報が表示された状態で、医療従事者を識別する医療従事者識別情報を取得する第2取得部と、取得された前記医療従事者識別情報を情報処理装置に送信した後に、前記情報処理装置から取得した第2患者医療情報に基づいて、前記医療従事者が前記患者の医療情報を確認するための医療従事者用画面を表示させる第2医療情報表示部と、前記第2医療情報表示部により前記医療従事者用画面が表示された状態から、前記患者の状態に関する状態情報の入力を受け付けるための入力画面、及び、前記状態情報の履歴に基づいて生成された前記患者の状態の変化を示すための変化情報画面の少なくともいずれか一方を表示する情報表示部と、を備えた端末装置。」と記載されている。
上記請求項1の中で、「・・前記患者の状態に関する状態情報の入力を受け付けるための入力画面・・を備えた端末装置」と記載されており、端末装置により、前記患者の状態に関する状態情報、即ち患者氏名やカルテ情報等の医療情報を入力することが明示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に係る発明は、下記のような欠点を有する。端末装置から、前記患者の状態に関する状態情報、即ち医療情報を入力する場合には、入力する者は、当然にして医療従事者、即ち医師、看護師又は医療機関事務員である。
特に、患者が患者用ベッドを移動する場合には、移動先のベッド番号データを端末装置から入力するため、各種の問題が生じ易い。ここで、ベッド番号データは、(病棟・病室・ベッド番号)から構成される。従って、入力手順は7段階に亘り、(1)スタッフ認証を入力し、(2)スタッフ番号を入力し、(3)ベッド番号データを変更登録するためにベッド番号登録を入力し、(4)ベッド番号選択画面が表示されると、(5)病棟選択をし、(6)病室選択をし、最後に(7)ベッド番号選択をする必要がある。ここで、病棟・病室・ベッド番号の選択は、プルダウンメニュからスクロールして選択入力することになる。
ベッドサイドでの上記入力操作は煩雑であり、特にベッド番号選択で選択ミスすると、他の患者情報が消去されてしまう事態等の不具合が生じる場合がある。従って、特許文献1のように、端末装置からの入力は煩雑であり、且つ医療情報の消失等の危険性を包含している。
【0006】
特許第5758615号公報(特許文献2)は、「常時表示型医療情報表示システム」に関する従来技術である。この特許文献2は、患者の医療情報をピクトグラム化して端末装置の表示部に表示する医療情報表示システムを開示している。
【0007】
特許文献2の請求項1には、「患者のベッドサイドに配置される少なくとも1台のベッドサイド表示装置と、前記ベッドサイド表示装置と接続される表示用端末と、前記表示用端末とネットワークを介して接続される管理端末と、前記管理端末と接続される記憶装置とを備える医療情報表示システムであって;前記表示用端末は、利用者のID番号を認識する手段と、認識したID番号を前記管理端末に送信する手段と、前記管理端末から送信される医療情報を受信する手段と、受信した医療情報を前記ベッドサイド表示装置に表示する手段を備え;前記記憶装置は、管理対象としている患者についての医療情報を記憶しており;前記管理端末は、前記表示用端末から送信されるID番号を受信する手段と、受信したID番号に対応する患者について、前記記憶装置が記憶している医療情報の中から、疾患の種類や病状、四肢の自由度などに応じて、患者の移動、姿勢、排泄、食事、又は飲み物に課せられた条件又は制限に関するピクトグラム化された医療情報であって、常時表示可能とされている項目の医療情報を選択する手段と、選択した医療情報を前記表示用端末に送信する手段を備えており;さらに、前記管理端末は、管理対象としている1又は複数の患者について、前記記憶装置が記憶している医療情報の中から、患者の移動、姿勢、排泄、食事、又は飲み物に課せられた条件又は制限に関するピクトグラム化され、常時表示可能とされている項目の前記医療情報を選択して自身の表示装置に表示させる手段と、表示した前記医療情報を外部からの入力に基づいて変更する手段と、変更した医療情報を、その変更履歴とともに、前記記憶装置に記憶させる手段を備えている常時表示型医療情報表示システム。」と記載されている。
【0008】
上記請求項1には、患者用ベッドの近傍にベッドサイド表示装置と表示用端末が存在し、医療機関が管理する管理端末が前記表示用端末とネットワークで接続されていることが明記されている。そして、前記管理端末は医療情報を入力管理し、この医療情報をピクトグラム化して前記表示用端末に送信して表示することが明記されている。即ち、管理端末が患者の医療情報の電子カルテサーバであり、且つピクトグラムサーバを兼用していることが分かる。
このように、管理端末が電子カルテサーバであり、且つピクトグラムサーバでもあるということは、情報処理の上で電子カルテサーバ機能とピクトグラムサーバ機能の相互干渉が生じ易く、一方が故障すると他方も連動して故障するという事態が生起し易く、望ましくない事態が生じ易い。
【0009】
しかも、特許文献2の請求項4には、「・・前記表示用端末は、認証情報の入力を受け付ける手段と、入力された認証情報を前記管理端末に送信する手段と、前記管理端末から、1又は複数の患者について、前記ピクトグラム化され、常時表示可能とされている項目の医療情報を受信する手段と、受信したピクトグラム化された医療情報を前記ベッドサイド表示装置に表示する手段と、表示した前記医療情報を外部からの入力に基づいて変更する手段と、変更された医療情報を前記管理端末に送信する手段を備えている請求項1~3のいずれかに記載の常時表示型医療情報表示システム。」と記載されている。
上記請求項4の中で、「・・前記表示用端末は・・表示した前記医療情報を外部からの入力に基づいて変更する手段と、変更された医療情報を前記管理端末に送信する手段を備えている」と記載されており、表示用端末から前記患者に関する医療情報の変更を管理端末に送信することが明示されている。
【0010】
表示用端末から管理端末に医療情報の変更を送信することは、特許文献1で詳述した問題を生じ易い。本来、患者用ベッドの横にある表示用端末は医療情報を受け取る側だけに専念させるべきであるのに、医療情報の変更を管理端末に対して行う権能を有させることが問題になる。
特に、患者が患者用ベッドを移動する場合には、その表示用端末を操作しなければならず、前述と同様の問題が生じ易い。即ち、前述した7段階の入力手順が必要になる。再記すると、(1)スタッフ認証を入力し、(2)スタッフ番号を入力し、(3)ベッド番号データを変更登録するためにベッド番号登録を入力し、(4)ベッド番号選択画面が表示されると、(5)病棟選択をし、(6)病室選択をし、最後に(7)ベッド番号選択をする必要がある。
ベッドサイドでの上記入力手順は煩雑であり、特にベッド番号で選択ミスすると、他の患者情報が消去されてしまう事態が生じる。従って、特許文献2のように、表示用端末からの送信操作は複雑であり、且つ危険性を包含している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2019-153354号公報
【特許文献2】特許第5758615号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明に係るベッドサイド端末運用システムは、上記のような問題点や不都合を解消するために為されたもので、電子カルテサーバとピクトグラムサーバを完全分離して情報処理上の相互干渉を消失できる構成とする。
また、患者に関する医療情報の人的入力作業は電子カルテサーバだけに対してであり、しかも医療従事者のみが行うものとする。患者用ベッド近傍の床頭台に設置された端末装置での患者登録やベッド変更の登録作業といった人的入力作業を完全に遮断する構成を採用し、入力作業の煩雑性や医療情報の消去事故を皆無にする構成とする。
更に、前記端末装置には患者用ベッドに対応したベッド番号データを記憶させたICカードやUSBメモリ等の携帯型記憶媒体を挿脱自在に挿入しておき、患者が患者用ベッドを移動する場合には、患者の私物が内装された床頭台を移動先まで移動させて患者用ベッドの移動作業の簡便化を図り、移動先にあった携帯型記憶媒体を移動してきた前記床頭台の前記端末装置に挿入するだけで、患者の医療情報が移動してきた前記端末装置に直ちに表示され、患者用ベッドの移動作業が完了する構成とする。
従って、本発明は、上記構成による上記作用効果を実現するベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記課題を解決するために為されたものであり、本発明の第1の形態は、患者用ベッドのベッドサイドに配置される床頭台に端末識別情報を有した端末装置が設置され、前記端末装置のリーダ部に挿脱自在な状態で前記患者用ベッドのベッド番号データを記憶した携帯型記憶媒体が挿入されて、前記端末装置に前記端末識別情報と前記ベッド番号データとが紐付けられた紐付けデータが形成され、電子カルテサーバには全てのベッド番号データが記憶されており、ピクトグラムサーバには、前記端末識別情報と前記ベッド番号データとが紐付けされた前記紐付けデータが少なくとも前記端末装置を介して受信され、患者に対し前記患者用ベッドが割り当てられると、医療従事者は前記電子カルテサーバに、ベッド番号データに対応して前記患者の患者データとカルテデータを少なくとも含む医療情報データを入力し、前記ピクトグラムサーバは、前記電子カルテサーバの中で前記ベッド番号データに対応した前記医療情報データを見つけると、前記医療情報データを受信し、前記ピクトグラムサーバは、少なくとも前記医療情報データに対応するピクトグラムを前記端末識別情報の前記端末装置に送信して当該端末装置で表示することを特徴とするベッドサイド端末運用システムである。
【0014】
本発明の第2の形態は、前記第1形態において、前記患者が患者用ベッドを移動する場合において、患者の私物が内装される移動元の前記床頭台を移動先の患者用ベッドの近傍に移動し、移動先にあった床頭台から脱離した移動先の携帯型記憶媒体を移動してきた前記床頭台の前記端末装置の前記リーダ部に挿入し、この挿入により、前記移動先の携帯型記憶媒体が有する移動先のベッド番号データが移動してきた前記床頭台の前記端末装置の端末識別情報と紐付けされ、この紐付けデータが前記端末装置に形成され、電子カルテサーバでは医療従事者が前記患者のベッド番号データを移動先のベッド番号データに変更入力し、前記ピクトグラムサーバは、前記紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信してベッド番号データを変更するとともに、変更されたベッド番号データに対応した前記医療情報データを電子カルテサーバから受信し、前記ピクトグラムサーバは、少なくとも前記医療情報データに対応したピクトグラムを前記端末識別情報の前記端末装置に送信して当該端末装置で表示するベッドサイド端末運用システムである。
【0015】
本発明の第3の形態は、前記第1又は第2形態において、前記ピクトグラムサーバが前記端末識別情報と前記ベッド番号データの前記紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信する場合において、前記ピクトグラムサーバは前記紐付けデータを前記端末装置から直接的に受信するベッドサイド端末運用システムである。
【0016】
本発明の第4の形態は、前記第1又は第2形態において、前記ピクトグラムサーバが前記端末識別情報と前記ベッド番号データの前記紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信する場合において、操作用PCを用意し、前記操作用PCが前記端末装置から前記紐付けデータを受信し、そして前記ピクトグラムサーバが前記紐付けデータを前記操作用PCから受信するベッドサイド端末運用システムである。
【0017】
本発明の第5の形態は、前記第2、第3又は第4形態において、前記患者が患者用ベッドを移動する場合において、移動元の前記床頭台にある前記携帯型記憶媒体と移動先の床頭台にある携帯型記憶媒体を交換し、移動先の携帯型記憶媒体を移動元の床頭台のリーダ部に挿入し、且つ移動元の前記携帯型記憶媒体を移動先の床頭台のリーダ部に挿入するベッドサイド端末運用システムである。
【0018】
本発明の第6の形態は、前記第1~第5形態のいずれかにおいて、前記リーダ部は、前記端末装置に直接設けられたリーダ部であるか、又は前記端末装置と接続された状態で前記床頭部に設置されたリーダ部であるベッドサイド端末運用システムである。
【0019】
本発明の第7の形態は、前記第6形態において、前記携帯型記憶媒体がICカードの場合は、前記リーダ部はカードリーダであり、前記携帯型記憶媒体がUSBメモリの場合は、前記リーダ部はUSB差込部であるベッドサイド端末運用システムである。
【0020】
また、本発明の第8の形態は、同様の問題点や不都合を解消するために為された医療情報表示装置に関するもので、患者用ベッドのベッドサイドに配置された床頭台に設置される端末識別情報を有した端末装置と、該端末装置と接続されるベッド番号データを記憶した携帯型記憶媒体と、前記端末装置に前記携帯型記憶媒体が接続されることで生成される前記端末識別情報及び前記ベッド番号データが紐付けられた紐付けデータを、前記端末装置から受信するピクトグラムサーバとを備え、該ピクトグラムサーバは、前記紐付けデータを受信したとき、前記ベッド番号データ、患者データ及び患者の医療情報データを記憶する電子カルテサーバから前記ベッド番号データに対応した患者データ及び患者の医療情報データを受信し、該医療情報データに対応するピクトグラム及び患者データを対応する前記端末識別情報の端末装置に送信して当該端末装置で表示するものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明の第1形態によれば、患者用ベッドのベッドサイドに配置される床頭台に端末識別情報を有した端末装置が設置され、前記端末装置のリーダ部に挿脱自在な状態で前記患者用ベッドのベッド番号データを記憶した携帯型記憶媒体が挿入されて、前記端末装置に前記端末識別情報と前記ベッド番号データとが紐付けられた紐付けデータが形成される。
即ち、医療機関にある全ての患者用ベッドのベッドサイドに位置する床頭台に端末装置が設置されており、各端末装置にベッド番号データを事前に記憶させた携帯型記憶媒体を挿入しておくだけで、各端末装置に端末識別情報とベッド番号データとが紐付けられた紐付けデータが自動的に形成される。ここで端末識別情報とは、例えば端末のIPアドレスなどである。これにより、従来技術で説明したように、(1)スタッフ認証プッシュ~(7)ベッド番号選択までの7段階に亘る端末装置への入力が不要になり、作業効率が向上し、人的ミスの発生を抑制できる利点がある
また、上記第1形態では、電子カルテサーバには全てのベッド番号データが記憶されており、ピクトグラムサーバには、前記端末識別情報と前記ベッド番号データとが紐付けされた前記紐付けデータが少なくとも前記端末装置を介して受信される。
本発明では、電子カルテサーバとピクトグラムサーバは完全に分離独立して配置されるから、電子カルテサーバとピクトグラムサーバの情報処理上の相互干渉は生じないという利点がある。前記電子カルテサーバには医療機関にある全てのベッド番号データが記憶されている。ピクトグラムサーバは、前記端末識別情報と前記ベッド番号データとの紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信するだけであり、ピクトグラムサーバに対する人的な入力作業は不要である。
【0022】
更に、上記第1形態では、患者に対し前記患者用ベッドが割り当てられると、医療従事者は前記電子カルテサーバに、ベッド番号データに対応して前記患者の患者データ(例えば患者の氏名)とカルテデータを少なくとも含む医療情報データを入力する。
従って、本発明では、人的入力作業は電子カルテサーバに対してだけであり、端末装置に対しても、ピクトグラムサーバに対しても、人的入力作業は一切不要であり、作業効率が向上し、人的ミスの発生を抑制できる利点がある
また更に、上記第1形態では、前記ピクトグラムサーバは、前記電子カルテサーバの中で前記ベッド番号データに対応した前記医療情報データを見つけると、前記医療情報データを電子カルテサーバから受信し、前記ピクトグラムサーバは、少なくとも前記医療情報データに対応するピクトグラムを前記端末識別情報の前記端末装置に送信して当該端末装置で表示することを特徴としている。
即ち、ピクトグラムサーバは、電子カルテサーバからベッド番号データに対応した前記医療情報データを自動的に受信し、対応したピクトグラムを端末装置に送信して端末装置で表示させる役割を有するだけであり、ピクトグラムサーバへの人的入力作業は不要であることが明白である。同時に、端末装置も送信されたピクトグラムを自動的に受信して表示するだけであり、端末装置への人的入力作業が不要であることも明白である。
以上のように、本発明では、人的入力作業が必要なのは電子カルテサーバだけであり、人的操作ミスの発生がシステム上で強力に排除されている大きな利点を有している。
【0023】
本発明の第2形態によれば、前記患者が患者用ベッドを移動する場合において、患者の私物が内装される移動元の前記床頭台を移動先の患者用ベッドの近傍に移動し、移動先にあった床頭台から脱離した移動先の携帯型記憶媒体を移動してきた前記床頭台の前記端末装置の前記リーダ部に挿入し、この挿入により、前記移動先の携帯型記憶媒体が有する移動先のベッド番号データが移動してきた前記床頭台の前記端末装置の端末識別情報と紐付けされ、この紐付けデータが前記端末装置に形成される。
即ち、本発明は、患者が患者用ベッドを移動する場合に、最大の技術的効果を発現できる。第1の利点として、患者は私物の多くを床頭台に保管しており、患者がベッド移動をする際に、私物の入った移動元の床頭台を移動先まで運ぶから、移動元の床頭台に設置された端末装置の移動と共に、私物の移動も同時的に実行できる利点がある。煩雑な私物移動という作業が床頭台移動だけで同時実行できる事はベッド移動が極めて簡便に行えることを意味する。
第2の利点として、移動先の携帯型記憶媒体を移動してきた床頭台の端末装置のリーダ部に挿入するだけで、前記移動先の携帯型記憶媒体が有する移動先のベッド番号データが、自動的に、移動してきた床頭台の端末装置の端末識別情報と紐付けされ、この紐付けデータが前記端末装置に形成される利点がある。即ち、前記挿入という作業だけで、何らの人的入力作業をすること無く、移動してきた端末装置に移動先のベッド番号データが自動的に紐付けられるのである。そして、この紐付けデータが端末装置に自動的に形成される利点がある。
但し、電子カルテサーバでは、医療従事者が前記患者のベッド番号データを移動先のベッド番号データに変更入力する人的作業は必要となる。しかも、入力するのは医療従事者のうち、電子カルテサーバを管理することを主とする者であり、現場で患者に対応する看護師や医師でないことから、入力ミスの発生を極力抑制できる。
前述したように、本発明で人的入力作業が必要になるのは、電子カルテサーバだけであり、端末装置でもピクトグラムサーバでも人的入力作業は全く不要であり、人的入力ミスの発生を遮断できることは云うまでもない。
【0024】
また、本発明の第2形態によれば、前記ピクトグラムサーバは、前記紐付けデータを少なくとも前記端末装置を介して受信してベッド番号データを変更するとともに、変更されたベッド番号データに対応した前記医療情報データを電子カルテサーバから受信する。
即ち、ピクトグラムサーバは、端末装置から紐付けデータを受信してベッド番号データを自動的に変更し、且つ対応する医療情報データは電子カルテサーバから受信するから、ピクトグラムサーバの変更は自動的に行われ、人的作業は一切不要である。
更に、ピクトグラムサーバは、少なくとも医療情報データに対応したピクトグラムを端末識別情報の前記端末装置に送信して当該端末装置で表示する。
従って、ピクトグラムの上記自動変更が行われると、医療情報データに対応したピクトグラムを端末識別情報の前記端末装置に送信して、端末装置に最新情報を自動表示させることになる。
以上から、ベッド移動があっても、電子カルテサーバへの入力作業を除いて、携帯型記憶媒体の挿入だけで、ピクトグラムサーバや端末装置の変更は全て自動的に実行される利点がある。
【0025】
本発明の第3形態によれば、前記ピクトグラムサーバは前記端末識別情報と前記ベッド番号データの前記紐付けデータを前記端末装置から直接的に受信するベッドサイド端末運用システムが提供される。
上述したように、端末識別情報とベッド番号データの紐付けデータは端末装置で形成されるから、この端末装置から直接的に前記紐付けデータをピクトグラムサーバが受信する。このように、最も簡単な装置構成を低価格で実現すると共に、ピクトグラムサーバに対する人的入力作業が不要となる利点がある。
【0026】
本発明の第4形態によれば、操作用PCを用意し、前記操作用PCが前記端末装置から前記紐付けデータを受信し、そして前記ピクトグラムサーバが前記紐付けデータを前記操作用PCから受信するベッドサイド端末運用システムが提供される。
即ち、この第4形態は、上記第3形態に操作用PCを追加した内容であり、操作用PCが端末装置から紐付けデータを受信し、そしてピクトグラムサーバが紐付けデータを操作用PCから受信する2段構成を採用している。
操作用PCを中間位置に配置する理由は次の通りである。患者のベッドサイドにある端末装置は患者の病室に配置されているため、医療従事者を除いても、患者や見舞い等の一般人が端末装置に接触して何らかの誤操作を加える可能性がある。従って、端末装置がピクトグラムサーバに直接接続されていると、自動的に送信される紐付けデータ以外に、患者の医療データ等を端末装置からデータ送信する場合がある。このような場合には医療従事者以外の第三者が端末装置からピクトグラムサーバに誤操作に起因する誤情報が入力される可能性がある。そこで、操作用PCを中間位置に配置して、即ち、端末装置は操作用PCに接続され、操作用PCがピクトグラムサーバに接続されるようにして、操作用PCを緩衝装置として配置したものである。
また、この操作用PCは緩衝装置として利用される以外に、ピクトグラムサーバとの通信改良に使用されたり、本発明に使用される携帯型記憶媒体にベッド番号データを入力する作業を行ったり、携帯型記憶媒体の交換時の入力作業や補修作業に使用される等、種々の役割を果たすことに使用される。
【0027】
本発明の第5の形態によれば、前記患者が患者用ベッドを移動する場合において、移動元の前記床頭台にある前記携帯型記憶媒体と移動先の床頭台にある携帯型記憶媒体を交換し、移動先の携帯型記憶媒体を移動元の床頭台のリーダ部に挿入し、且つ移動元の前記携帯型記憶媒体を移動先の床頭台のリーダ部に挿入するベッドサイド端末運用システムが提供される。
このように交換するだけで、移動元にあった端末装置は移動先のベッド番号データを有して移動先に配置され、移動先にあった端末装置は移動元のベッド番号データを有して移動元に配置されることになる。即ち、移動元と移動先の床頭台の交換と携帯型記憶媒体の交換だけで、何らの人的入力作業が不要になり、且つ極めて簡便且つ迅速に交換移動作業を完了できる利点を有する。
【0028】
本発明の第6形態によれば、前記リーダ部は、前記端末装置に直接設けられたリーダ部であるか、又は前記端末装置と接続された状態で前記床頭部に設置されたリーダ部であるベッドサイド端末運用システムが提供される。
端末装置がそれ自体にリーダ部を有する場合には、そのリーダ部を利用することができる。また、端末装置自体のリーダ部の位置が適当でない場合には、前記端末装置と接続した状態で前記床頭部にリーダ部を設置することができる。更に、端末装置がリーダ部を有していない場合には、前記端末装置と接続した状態で前記床頭部にリーダ部を設置することができる。どちらの場合も、本発明のリーダ部として使用できる多様性を有する。
【0029】
本発明の第7形態によれば、前記携帯型記憶媒体がICカードの場合は、前記リーダ部はカードリーダであり、前記携帯型記憶媒体がUSBメモリの場合は、前記リーダ部はUSB差込部であるベッドサイド端末運用システムが提供される。
ICカードの場合には、ICカードに対応したカードリーダが使用される。例えば、ICカードとしてフェリカカードが使用された場合には、カードリーダとしてフェリカカードリーダが用いられる。USBメモリの場合には、端末装置に一般のPC装置が使用されるときには、USB差込部は標準装備されているから、このUSB差込部をリーダ部として極めて安価に使用できる利点がある。
また、USBメモリの場合には、リーダ部にUSBメモリを挿入したときに、端末装置にUSBデータを読み込むプログラムを用意するか、又はUSBメモリ内に読み込み用の自動起動プログラムを記憶させておくこともできる。
【0030】
本発明の第8形態によれば、第1形態の発明と同様に、人的入力作業が必要になるのは、電子カルテサーバだけであり、携帯型記憶媒体にベッド番号データを記憶するだけで端末装置でもピクトグラムサーバでも人的入力作業は全く不要であり、人的入力ミスの発生を抑制することができる。また、患者がベッドを移動する際、電子カルテサーバのベッド番号データは医療従事者によって書き換えられるので、床頭台毎移動する場合には、携帯型記憶媒体を差し替えるだけで、また床頭台を移動させない場合は特に何の作業をすることなく、患者のベッド移動を完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明に係るベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置の第1実施形態の全体構成図である。
図2】本発明に係るベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置の第1実施形態の基本データ構成図である。
図3】第1実施形態において携帯型記憶媒体が未挿入状態でのデータ構成図である。
図4】第1実施形態において携帯型記憶媒体が挿入状態でのデータ構成図である。
図5】第1実施形態において電子カルテサーバが入力状態でのデータ構成図である。
図6】第1実施形態においてベッド移動時に移動先の携帯型記憶媒体が挿入状態でのデータ構成図である。
図7】本発明に係るベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置の第2実施形態の全体構成図である。
図8】本発明に係るベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置の第2実施形態の基本データ構成図である。
図9】第2実施形態において携帯型記憶媒体が未挿入状態でのデータ構成図である。
図10】第2実施形態において携帯型記憶媒体が挿入状態でのデータ構成図である。
図11】第2実施形態において電子カルテサーバが入力状態でのデータ構成図である。
図12】第2実施形態においてベッド移動時に移動先の携帯型記憶媒体が挿入状態でのデータ構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に、本発明に係るベッドサイド端末運用システムの実施形態を図面に従って詳細に説明する。本発明が下記実施形態に限定されないことは当然である。本明細書に記載する「ベッドサイド」とは入院患者用ベッドの周辺、特に枕元から容易にアクセスできる範囲のことをいうものとする。
【0033】
<第1実施形態>
図1は、本発明に係るベッドサイド端末運用システムの第1実施形態の全体構成図である。
患者ベッド部1では、患者2が患者用ベッド3に横になっており、患者2の私物を内装する床頭台4が配置されている。床頭台4には端末装置5が装備されており、端末装置5は、患者用PCである端末6と患者2の医療情報を表示する端末表示部7から構成される。なお、端末装置5は、端末6と端末表示部7とが一体の、例えばタブレット型端末であっても構わない。床頭台4に装備された前記端末装置5は、図中矢印で示すように拡大状態で重複して図示されている。この端末装置5にはリーダ部8が設けられており、このリーダ部8に後述する携帯型記憶媒体9が挿脱自在に挿入される。リーダ部8は、端末装置5が一体型の場合は、表示部の側面に設けても構わないし、床頭台4に設け、端末装置5とケーブル又は無線で接続するようにしても構わない。
【0034】
電子カルテサーバ部10には電子カルテサーバ11が配置されており、電子カルテサーバ11に入力を行うのは、病院などの医療機関の医療従事者12だけである。医療従事者12には、医師・看護師・事務員・その他の医療機関職員が含まれる。電子カルテサーバ11には、医療機関に存在する全ての患者用ベッドに対応するベッド番号データが事前に記憶されている。通常、このベッド番号データは病棟番号・病室番号・ベッド番号から構成される。
【0035】
ピクトグラムサーバ部20にはピクトグラムサーバ21が配置されており、ここでピクトグラムとは患者の医療情報を直感的に分かるようなマーク表示したものである。ピクトグラムサーバ部20に各種のピクトグラム22が用意されている。具体的には各種ピクトグラム22のデータがピクトグラムサーバ22の記憶装置内に、各医療情報と紐づけされる形で記録されている。ピクトグラムサーバ21は、電子化カルテサーバ11から受信された各種の医療情報を対応するピクトグラムに変換し、このピクトグラムを端末装置5に送信し、このピクトグラムを端末表示部7で表示する。
【0036】
図2は、本発明に係るベッドサイド端末運用システムの第1実施形態の運用開始前の基本データ構成図である。
端末装置5には、端末識別情報が事前に記憶されている。ここでは、端末識別情報としてIPアドレスが設定されており、その端末識別情報は「192.168.0.1」である。本実施形態のIPアドレスは、IPv4アドレスのクラスCを採用しているが、大規模病院の場合にはクラスB、クラスAを採用したり、IPv6アドレスを採用したりすることもできる。また、本実施形態では、端末装置5に設定されるIPアドレスは固定IPアドレスとしているが、ピクトグラムサーバ21にDHCPサーバ機能をもたせ、各端末装置5のIPアドレスを自動割当としても構わない。電子カルテサーバ11には、医療機関にある全てのベッド番号データが事前に記憶されており、ここでは「1-101-1」と「1-502-3」の2種のベッド番号データをピックアップして表示している。1番目の番号は病棟番号、2番目の番号は病室番号、3番目の番号はベッド番号である。ピクトグラムサーバ21には、何のデータも存在していない。
【0037】
図3は、第1実施形態において携帯型記憶媒体が未挿入状態でのデータ構成図である。
この図3では、各種情報に関する複数の情報伝達工程が示されている。情報伝達工程aは、端末装置5からピクトグラムサーバ21への端末識別情報とベッド番号データの紐付けデータの送信工程を示し、端末装置5にベッド番号データが無いため、ピクトグラムサーバ21には端末識別情報だけが送信される。情報伝達工程bは、ベッド番号データに関してピクトグラムサーバ21から電子カルテサーバ11への問い合わせの送信工程である。しかし、ピクトグラムサーバ21にはベッド番号データが存在しないから、問い合わせ自体も意味がないものとなる。情報伝達工程cは、電子カルテサーバ11からピクトグラムサーバ21への回答である医療情報データの送信工程であり、問い合わされたベッド番号データが存在しないから、対応する医療情報データは送信されない。ここで、医療情報データとは少なくとも患者データとカルテデータである。情報伝達工程dは、ピクトグラムサーバ21から端末装置5への得られた患者データを含む医療情報データをピクトグラムに変換したピクトグラムの送信工程である。ここでは、ピクトグラムサーバ21は医療情報データを入手していないから、端末装置5には何の情報も送信されない。
【0038】
図4は、第1実施形態において携帯型記憶媒体9が挿入状態でのデータ構成図である。
端末装置5に、ベッド番号データが1-101-1を記憶したICカードである携帯型記憶媒体9が挿入されると、端末装置5の端末識別情報と得られたベッド番号データが紐付けられ、この紐付けデータが端末装置5に形成される。この図4では、192.168.0.1の端末識別情報と1-101-1のベッド番号データが紐付けデータとなり、端末装置5に記憶される。
そして、情報伝達工程aにより、この紐付けデータが端末装置5からピクトグラムサーバ21に送信され、ピクトグラムサーバ21の中に紐付けデータが入力され、端末識別情報と対応する位置に1-101-1のベッド番号データが記憶される。
情報伝達工程bで、ピクトグラムサーバ21から電子カルテサーバ11に問い合わせが送信されても、電子カルテサーバ11には患者データやカルテデータ等の医療情報データが存在しないため、情報伝達工程cや情報伝達工程dが実行されても何ら進行せず、図4に示す状態が維持される。
【0039】
図5は、第1実施形態において電子カルテサーバに入院患者の患者データ及び当該患者の医療データ(カルテデータ)が入力された状態でのデータ構成図である。
患者が入院することになり、電子カルテサーバ11では、医療従事者が必要データを入力する。即ち、割り当てられた患者用ベッドはベッド番号データ1-101-1であり、患者データとカルテデータ等の医療情報データが入力される。
ピクトグラムサーバ21から情報伝達工程bにより前記紐付きデータで電子カルテサーバ11に問い合わせると、該当するベッド番号データに対応した医療情報データを発見する。そして、情報伝達工程cにより電子カルテサーバ11からピクトグラムサーバ21に患者データとカルテデータ等からなる医療情報データを送信する。更に、ピクトグラムサーバ21ではカルテデータをピクトグラムに変換し、ピクトグラムサーバ21から端末装置5に患者氏名とピクトグラムを送信し、端末装置5では患者氏名とピクトグラムが図5のように表示される。
【0040】
図6は、第1実施形態においてベッド移動時に移動先の携帯型記憶媒体9が挿入状態でのデータ構成図である。
患者が患者用ベッドを変更する場合には、床頭台にある私物を取り出し、床頭台を移動させることなく患者のみが移動する場合と、当該患者の私物が内装され且つ端末装置5も装備された床頭台を移動先まで移動する場合とがある。以下、床頭台を移動させる例を説明する。この場合、移動元の床頭台全体を移動先まで移動し、移動先の床頭台に挿入されていた移動先の携帯型記憶媒体を移動してきた移動元の床頭台に挿入する。これが本発明のベッド移動に関する要点である。
図6のように、移動先のICカードである携帯型記憶媒体9aを移動してきた端末装置5に挿入すると、この端末装置5に端末識別情報と移動先のベッド番号データの紐付きデータが形成される。即ち、移動元の端末識別情報192.168.0.1と移動先のベッド番号データ1-502-3との紐付きデータが形成される。
【0041】
電子カルテサーバ11では、移動元のベッド番号データ1-101-1にあった患者データとカルテデータを移動先ベッド番号1-502-3に移し替える入力作業を行い、移動元のベッド番号データ1-101-1には患者データもカルテデータも無くなる。
次に、情報伝達工程aにより前記紐付きデータが端末装置5からピクトグラムサーバ21に送信され、ピクトグラムサーバ21のベッド番号データが1-502-3に自動変更される。情報伝達工程bによりピクトグラムサーバ21は電子カルテサーバ11に問い合わせ、情報伝達工程cによりベッド番号データ1-502-3に対応する患者データとカルテデータ等からなる医療情報データを入手する。
更に、情報伝達工程dによりピクトグラムサーバ21から端末装置5に対し、ベッド番号データ1-502-3に対応する医療情報データのピクトグラムを送信し、端末装置5はこれらの医療情報データのピクトグラムを表示する。
また、床頭台を移動させない場合、例えば、移動先の端末装置5は、端末識別情報192.168.0.5とベッド番号データ1-502-3との紐付きデータが形成された状態で待機している。この状態で、電子カルテサーバ11の情報が、上述した通り書き換えられると移動先の端末装置5に必要な医療情報データのピクトグラムを表示される。床頭台の私物が少ない場合や病棟が変わるなど物理的に移動が困難な場合の対応であるが、本発明ではいずれの場合でも問題なく対応することができる。
【0042】
<第2実施形態>
図7は、本発明に係るベッドサイド端末運用システムの第2実施形態の全体構成図である。この第2実施形態では、図1に示された第1実施形態の構成に、操作用PC41を有する操作用PC部40が加えられている点に特徴を有する。
【0043】
まず、患者ベッド部1では、患者2が患者用ベッド3に横になっており、患者2の私物を内装する床頭台4が配置されている。床頭台4には端末装置5が装備されており、端末装置5は、患者用PCである端末6と患者2の医療情報を表示する端末表示部7から構成される。床頭台4に装備された前記端末装置5は、図中矢印で示すように拡大状態で重複して図示されている。この端末装置5にはリーダ部8が設けられており、このリーダ部8に後述する携帯型記憶媒体9が挿脱自在に挿入される。なお、端末装置5は、端末6と端末表示部7とが一体型であっても構わない点、リーダ部8は、端末装置5が一体型の場合は、表示部の側面に設けても構わないし、床頭台4に設け、端末装置5とケーブル又は無線で接続するようにしても構わない点は第1実施形態と同様である。
【0044】
電子カルテサーバ部10には電子カルテサーバ11が配置されており、電子カルテサーバ11に入力を行うのは、病院などの医療機関の医療従事者12だけである。医療従事者12には、医師・看護師・事務員・その他の医療機関職員が含まれる。電子カルテサーバ11には、医療機関に存在する全ての患者用ベッドに対応するベッド番号データが事前に記憶されている。通常、このベッド番号データは病棟番号・病室番号・ベッド番号から構成される。例えば、ベッド番号データが1-101-1である場合には、第1病棟の病室101のベッド番号1であることを意味する。
【0045】
ピクトグラムサーバ部20にはピクトグラムサーバ21が配置されており、ここでピクトグラムとは患者の医療情報を直感的に分かるようなマーク表示したものである。ピクトグラムサーバ部20に各種のピクトグラム22が用意されている。具体的には各種ピクトグラム22のデータがピクトグラムサーバ22の記憶装置内に、各医療情報と紐づけされる形で記録されている。ピクトグラムサーバ21は、電子化カルテサーバ11から受信された各種の医療情報を対応するピクトグラムに変換し、このピクトグラムを端末装置5に送信し、このピクトグラムを端末表示部7で表示する。
【0046】
操作用PC部40には操作用PC41が配置されている。この操作用PC41を配置する理由は次の通りである。患者2のベッドサイドにある端末装置5は患者2の病室に配置されているため、医療従事者を除いたとしても、患者2や見舞い人などの一般人が端末装置5に接触して何らかの誤操作を加える可能性がある。従って、端末装置5からの情報伝達工程a(図3乃至図6参照)がピクトグラムサーバ21に直接接続されていると、自動的に送信される紐付けデータ以外に、本実施形態で詳細な説明は行わないが患者の医療データ等を端末装置5からデータ送信する場合がある。このような場合には医療従事者以外の第三者が端末装置5からピクトグラムサーバ21に誤操作に起因する誤情報が入力される可能性がある。そこで、操作用PC41を中間位置に配置して、即ち、端末装置5は操作用PC41に接続され、操作用PC41がピクトグラムサーバ21に接続されるようにして、操作用PC41を緩衝装置として配置したものである。
また、この操作用PC41は緩衝装置として利用される以外に、ピクトグラムサーバ21との通信改良に使用されたり、本発明に使用される携帯型記憶媒体9にベッド番号データを入力する作業を行ったり、携帯型記憶媒体9の交換や修理、紛失の際に携帯型記憶媒体9の再発行などの作業にも使用される等、種々の役割を果たすことに使用される。
【0047】
図8は、本発明に係るベッドサイド端末運用システムの第2実施形態の基本データ構成図である。
端末装置5には、端末識別情報が事前に記憶されている。ここでは、端末識別情報としてIPアドレスが設定されており、その端末識別情報は「192.168.0.1」である。電子カルテサーバ11には、医療機関にある全てのベッド番号データが事前に記憶されており、ここでは「1-101-1」と「1-502-3」の2種のベッド番号データが例示されている。前述したように、1番目の番号は病棟番号、2番目の番号は病室番号、3番目の番号はベッド番号である。操作用PC41とピクトグラムサーバ21には、何のデータも存在していない。
【0048】
図9は、第2実施形態において携帯型記憶媒体が未挿入状態でのデータ構成図である。
この図9では、各種情報に関する複数の情報伝達工程が示されている。情報伝達工程a1は、端末装置5から操作用PC41への端末識別情報とベッド番号データの紐付けデータの送信工程を示し、端末装置5にベッド番号データが無いため、操作用PC41には端末識別情報だけが送信される。情報伝達工程a2は、操作用PC41からピクトグラムサーバ21への端末識別情報とベッド番号データの紐付けデータの送信工程を示し、操作用PC41にベッド番号データが無いため、ピクトグラムサーバ21には端末識別情報だけが送信される。
情報伝達工程bは、ベッド番号データに関してピクトグラムサーバ21から電子カルテサーバ11への問い合わせの送信工程である。しかし、ピクトグラムサーバ21にはベッド番号データが存在しないから、問い合わせ自体も意味がないものとなる。情報伝達工程cは、電子カルテサーバ11からピクトグラムサーバ21への回答である医療情報データの送信工程であり、問い合わされたベッド番号データが存在しないから、対応する医療情報データは送信されない。ここで、医療情報データとは少なくとも患者データとカルテデータである。情報伝達工程dは、ピクトグラムサーバ21から端末装置5への得られた患者データを含む医療情報データに関するピクトグラムの送信工程である。ここでは、ピクトグラムサーバ21は医療情報データを入手していないから、端末装置5には何の情報も送信されない。
【0049】
図10は、第2実施形態において携帯型記憶媒体が挿入状態でのデータ構成図である。
端末装置5に、ベッド番号データが1-101-1を記憶したUSBメモリである携帯型記憶媒体9が挿入されると、端末装置5の端末識別情報と得られたベッド番号データが紐付けられ、この紐付けデータが端末装置5に形成される。この図10では、192.168.0.1の端末識別情報と1-101-1のベッド番号データが紐付けデータとなり、端末装置5に記憶される。
情報伝達工程a1は、端末装置5から操作用PC41への端末識別情報とベッド番号データの紐付けデータの送信工程を示し、操作用PC41には192.168.0.1の端末識別情報と1-101-1のベッド番号データが送信され、操作用PC41にはこの紐付けデータが記憶される。情報伝達工程a2は、操作用PC41からピクトグラムサーバ21への端末識別情報とベッド番号データの紐付けデータの送信工程を示し、ピクトグラムサーバ21には192.168.0.1の端末識別情報と1-101-1のベッド番号データが送信され、ピクトグラムサーバ21にはこの紐付けデータが記憶される。
【0050】
情報伝達工程bで、ピクトグラムサーバ21から電子カルテサーバ11にベッド番号データに基づく問い合わせが送信されても、電子カルテサーバ11にはこのベッド番号データに対応した患者データやカルテデータ等の医療情報データが存在しない。従って、情報伝達工程cにより電子カルテサーバ11からピクトグラムサーバ21に送信が為されても、ピクトグラムサーバ21は何の医療情報データも受信することはできない。最後に、情報伝達工程dによりピクトグラムサーバ21から端末装置5に送信があっても、端末装置5は何の医療情報データに関するピクトグラムも受信することはできない。従って、電子カルテサーバ11への医療従事者による医療情報データの人的入力作業が無い限り、情報伝達工程bや情報伝達工程cや情報伝達工程dが実行されても何ら進行せず、図10に示す状態が維持される。
【0051】
図11は、第2実施形態において電子カルテサーバに入院患者の患者データ及び当該患者の医療データ(カルテデータ)が入力された状態でのデータ構成図である。
患者が入院することになり、電子カルテサーバ11では、医療従事者が必要データを入力する。即ち、割り当てられた患者用ベッドはベッド番号データ1-101-1であり、患者データとカルテデータ等の医療情報データが入力される。
情報伝達工程bによりピクトグラムサーバ21から前記紐付きデータで電子カルテサーバ11に問い合わせると、該当するベッド番号データに対応した医療情報データを発見する。そして、情報伝達工程cにより電子カルテサーバ11からピクトグラムサーバ21に患者データとカルテデータ等からなる医療情報データを送信する。更に、ピクトグラムサーバ21ではカルテデータをピクトグラムに変換し、情報伝達工程dによりピクトグラムサーバ21から端末装置5に患者データ(例えば患者氏名)とピクトグラムを送信し、端末装置5では患者氏名とピクトグラムが図11のように表示される。
【0052】
図12は、第2実施形態においてベッド移動時に移動先の携帯型記憶媒体が挿入状態でのデータ構成図である。
患者2が患者用ベッド3を変更する場合には、第1実施形態で説明した通り2通りの変更方法があるが、本実施形態では、当該患者2の私物が内装され且つ端末装置5も装備された床頭台4を移動先まで移動する例を説明する。移動元の床頭台4の全体を移動先まで移動し、移動先の床頭台4に挿入されていた移動先の携帯型記憶媒体9aを移動してきた移動元の床頭台4に挿入する。これが本発明のベッド移動に関する要点である。
図12のように、移動先のUSBメモリからなる携帯型記憶媒体9aを移動してきた端末装置5に挿入すると、この端末装置5に端末識別情報と移動先のベッド番号データの紐付きデータが形成される。即ち、移動してきた移動元の端末識別情報192.168.0.1と移動先のベッド番号データ1-502-3との紐付きデータが形成される。
【0053】
情報伝達工程a1により、端末装置5から操作用PC41に上記紐付きデータが送信され、操作用PCではこの紐付きデータを受信して、端末識別情報192.168.0.1と移動先のベッド番号データ1-502-3を記憶する。
情報伝達工程a2により、操作用PC41からピクトグラムサーバ21に上記紐付きデータが送信され、ピクトグラムサーバ21ではこの紐付きデータを受信して、端末識別情報192.168.0.1と移動先のベッド番号データ1-502-3を記憶する。
電子カルテサーバ11では、移動元のベッド番号データ1-101-1にあった患者データとカルテデータを移動先ベッド番号1-502-3に移動する人的入力作業が行われ、移動元のベッド番号データ1-101-1には患者データもカルテデータも無くなる。
次に、情報伝達工程bによりピクトグラムサーバ21は電子カルテサーバ11に問い合わせ、情報伝達工程cによりベッド番号データ1-502-3に対応する患者データとカルテデータ等からなる医療情報データを入手する。
更に、ピクトグラムサーバ21から端末装置5に対し、ベッド番号データ1-502-3に対応する医療情報データのピクトグラムを送信し、端末装置5はこれらの医療情報データのピクトグラムを表示する。
【0054】
本発明は、上記実施形態や変形形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形形態、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。また、前述した本発明に係る第8の形態は、上記実施形態で説明した通り、端末装置、携帯型記憶媒体及びピクトグラムサーバから構成される医療情報表示装置である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明に係るベッドサイド端末運用システムは、電子カルテサーバとピクトグラムサーバを完全分離して情報処理上の相互干渉を消失できる構成とし、患者に関する医療情報の人的入力作業は電子カルテサーバだけに対してであり、しかも医療従事者のみが行うものとする。患者用ベッド近傍の床頭台に設置された端末装置や、ピクトグラムサーバや、他のPC装置では医療情報の人的入力作業を厳禁し、入力作業の煩雑性や医療情報の消去事故を皆無にする構成とする。
しかも、前記端末装置には患者用ベッドに対応したベッド番号データを記憶させたICカードやUSBメモリ等の携帯型記憶媒体を挿脱自在に挿入しておき、患者が患者用ベッドを移動する場合には、患者の私物が内装された状態の床頭台を移動先まで移動させて患者用ベッドの移動作業の簡便化を図り、移動先にあった携帯型記憶媒体を移動してきた前記床頭台の前記端末装置に挿入するだけで、患者の医療情報が移動してきた前記端末装置に直ちに表示され、患者用ベッドの移動作業が完了する構成とする。
従って、本発明に係るベッドサイド端末運用システム及び医療情報表示装置は、病院などの医療機関における医療情報の入力作業の最小限化と厳密管理化を図り、ピクトグラム化の徹底と医療情報の消失事故を未然に防止でき、しかも患者のベッド移動作業を究極的に簡便化したものであり、医療産業分野に絶大な貢献をすることは明らかである。
【符号の説明】
【0056】
1 患者ベッド部
2 患者
3 患者用ベッド
4 床頭台
5 端末装置
6 端末
7 端末表示部
8 リーダ部
9 携帯型記憶媒体
9a 移動先の携帯型記憶媒体
10 電子カルテサーバ部
11 電子カルテサーバ
12 医療従事者
20 ピクトグラムサーバ部
21 ピクトグラムサーバ
22 ピクトグラム
40 操作用PC部
41 操作用PC
a 情報伝達工程
a1 情報伝達工程
a2 情報伝達工程
b 情報伝達工程
c 情報伝達工程
d 情報伝達工程
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12