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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043879
(43)【公開日】2022-03-16
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20220309BHJP
   G03G 15/20 20060101ALI20220309BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220309BHJP
   B41J 29/377 20060101ALI20220309BHJP
   B41J 29/13 20060101ALI20220309BHJP
【FI】
G03G21/16 104
G03G15/20
G03G21/00 538
B41J29/377 101
B41J29/13
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020149373
(22)【出願日】2020-09-04
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】清水 圭太
【テーマコード(参考)】
2C061
2H033
2H171
2H270
【Fターム(参考)】
2C061AQ06
2C061AS02
2C061BB35
2C061CD05
2H033AA41
2H033BE07
2H171FA06
2H171GA06
2H171GA40
2H171HA23
2H171HA24
2H171HA25
2H171NA01
2H171NA05
2H171QA02
2H171QA08
2H171QB02
2H171QB03
2H171QB15
2H171QB16
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC05
2H171QC37
2H171SA10
2H171SA12
2H171SA18
2H171SA19
2H171SA22
2H171SA26
2H171WA16
2H171WA18
2H270KA35
2H270SB12
2H270SB14
2H270SB15
2H270SB16
2H270SB18
2H270SC08
(57)【要約】
【課題】筐体の側方に配置されている物などに排気が作用することを抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像形成装置1は、筐体2と、ファン12と、ダクト13とを備える。筐体2は、第1排気口25を有する。ファン12は、筐体2内に位置する。ダクト13は、ファン12からの空気を第1排気口25へ導く。筐体2は、底面21と第1壁22とを有する。底面21は、設置面100と向かい合う。設置面100には、画像形成装置1が設置される。第1壁22は、底面21に対して設置面100の反対側に位置する。第1排気口25は、第1壁22に位置する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1排気口を有する筐体と、
前記筐体内に位置するファンと、
前記ファンからの空気を前記第1排気口へ導くダクトと、
を備え、
前記筐体は、画像形成装置が設置される設置面と向かい合う底面と、前記底面に対して前記設置面の反対側に位置する第1壁と、を有し、
前記第1排気口は、前記第1壁に位置することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記筐体は、
前記底面と前記第1壁との間に位置し、前記底面から前記第1壁へ向かう第1方向に延びる第2壁であって、開口を有する第2壁と、
前記底面と前記第1壁との間に位置し、前記第1方向に延びる第3壁であって、前記第1方向と交差する第2方向において前記第2壁から離れて位置する第3壁と、をさらに有し、
前記第1壁は、前記画像形成装置から排出されたシートを載せる排出トレイを有し、
前記画像形成装置は、
前記開口を閉じる閉位置と、前記開口が開く開位置との間を移動可能なカバーを、さらに備え、
前記第1排気口は、前記第2方向において、前記排出トレイに対して前記カバーの反対側に位置することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記筐体は、複数の前記第1排気口を有し、
複数の前記第1排気口は、前記ダクトが延びる方向において、互いに間隔をあけて並ぶことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ダクトは、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に延びることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記筐体は、前記第3壁に位置する第2排気口を、さらに有することを特徴とする、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ダクトは、
前記ファンから前記第1排気口へ向かう空気の通過を許容する第1通路と、
前記ファンから前記第2排気口へ向かう空気の通過を許容する第2通路と、
前記第1通路と前記第2通路とを仕切る仕切壁と、
を有することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1通路は、前記ファンからの空気を受け入れ可能な第1受入口を有し、
前記第2通路は、前記ファンからの空気を受け入れ可能な第2受入口を有し、
前記第2受入口は、前記第1受入口よりも小さいことを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ダクトは、前記ファンからの空気を受け入れ可能なダクト受入口を有し、
前記仕切壁は、前記ダクト受入口から離れて位置する第1端部と、前記第1端部と前記ダクト受入口との間に位置する第2端部とを有し、
前記仕切壁の前記第2端部は、前記第1方向において、前記ダクト受入口の中央よりも下方に位置することを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2通路は、前記ファンからの空気を前記第2排気口へ向けてガイドする第1ガイドリブを有することを特徴とする、請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1ガイドリブは、
前記第2排気口から離れて位置し、前記ダクトが延びる方向に対して傾斜する第1端部であって、前記ファンから遠ざかるにつれて前記第2排気口に近づく第1端部と、
前記第1ガイドリブの前記第1端部と前記第2排気口との間に位置し、前記ダクトが延びる方向に対して傾斜する第2端部であって、前記第2排気口に近づくにつれて前記ファンに近づく第2端部と、
前記第1ガイドリブの前記第1端部から前記第1ガイドリブの前記第2端部へ延びる湾曲部と、を有することを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記第2通路は、前記ダクトが延びる方向において、前記第1ガイドリブに対して前記ファンの反対側に位置し、前記ファンからの空気を前記第2排気口へ向けてガイドする第2ガイドリブを有することを特徴とする、請求項10または請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記第2ガイドリブは、
前記第2排気口から離れて位置する第1端部と、
前記第2ガイドリブの前記第1端部と前記第2排気口との間に位置する第2端部と、
を有し、
前記第1ガイドリブの前記第1端部は、前記第2方向において、前記第2ガイドリブの前記第1端部と前記第2排気口との間に位置することを特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第2ガイドリブは、貫通穴を有することを特徴とする、請求項11または請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記仕切壁は、前記第1通路と前記第2通路とを連通する貫通穴を有することを特徴とする、請求項6から請求項13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記仕切壁は、前記仕切壁の前記貫通穴に近づくにつれて下方へ傾斜する傾斜面を有することを特徴とする、請求項14に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記ファンは、シロッコファンであることを特徴とする、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項17】
感光ドラムと、
前記感光ドラム上のトナーをシートに転写する転写装置と、
前記トナーを前記シートに定着させるための定着液を、前記トナーが転写された前記シートに噴霧する噴霧装置と、
を備え、
前記噴霧装置が前記定着液を噴霧している間、前記ファンは、駆動することを特徴とする、請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、筐体と、ファンとを備える。筐体は、排気口を有する。排気口は、筐体の側面に位置する。ファンは、筐体内に位置する。ファンは、排気口と向かい合う。ファンからの空気は、排気口を通って、筐体外に排出される(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-71301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような画像形成装置では、筐体内の空気は、ファンによって、筐体の側面から排出される。
【0005】
そのため、筐体の側方に配置されている物などに排気が作用し、ユーザーが排気を煩わしく感じる可能性がある。
【0006】
本開示の目的は、筐体の側方に配置されている物などに排気が作用することを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の画像形成装置は、筐体と、ファンと、ダクトとを備える。筐体は、第1排気口を有する。ファンは、筐体内に位置する。ダクトは、ファンからの空気を第1排気口へ導く。筐体は、底面と第1壁とを有する。底面は、設置面と向かい合う。設置面には、画像形成装置が設置される。第1壁は、底面に対して設置面の反対側に位置する。第1排気口は、第1壁に位置する。
【0008】
このような構成によれば、ファンからの空気を、設置面の反対側へ排出できる。その結果、筐体の側方に配置されている物などに排気が作用することを抑制できる。
【0009】
(2)筐体は、第2壁と第3壁とをさらに有する。第2壁は、底面と第1壁との間に位置する。第2壁は、第1方向に延びる。第1方向は、底面から第1壁へ向かう方向である。第2壁は、開口を有してもよい。第3壁は、底面と第1壁との間に位置する。第3壁は、第1方向に延びる。第3壁は、第2方向において第2壁から離れて位置する。第2方向は、第1方向と交差する。第1壁は、排出トレイを有してもよい。排出トレイは、画像形成装置から排出されたシートを載せる。画像形成装置は、カバーをさらに備えてもよい。カバーは、閉位置と開位置との間を移動可能である。カバーが閉位置に位置した状態で、カバーは、開口を閉じる。カバーが開位置に位置した状態で、開口は、開く。第1排気口は、第2方向において、排出トレイに対してカバーの反対側に位置してもよい。
【0010】
このような構成によれば、排出トレイに対してカバーの反対側から排気できる。そのため、排出トレイ上のシートに排気が作用することを抑制できる。
【0011】
(3)筐体は、複数の第1排気口を有してもよい。複数の第1排気口は、ダクトが延びる方向において、互いに間隔をあけて並ぶ。
【0012】
(4)ダクトは、第3方向に延びてもよい。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する。
【0013】
このような構成によれば、第3方向に延びるダクトから、第1排気口を通して、第3方向と交差する第1方向へ排気できる。これにより、第1排気口からの排気の勢いを弱めることができる。
【0014】
(5)筐体は、第2排気口を、さらに有してもよい。第2排気口は、第3壁に位置する。
【0015】
このような構成によれば、ファンからの空気を、カバーの反対側へ排出できる。その結果、筐体の側方に配置されている物などに排気が作用することを、抑制できる。
【0016】
(6)ダクトは、第1通路と、第2通路と、仕切壁とを有してもよい。第1通路は、ファンから第1排気口へ向かう空気の通過を許容する。第2通路は、ファンから第2排気口へ向かう空気の通過を許容する。仕切壁は、第1通路と第2通路とを仕切る。
【0017】
このような構成によれば、ファンからの空気を、第1排気口へ向かう空気と、第2排気口へ向かう空気とに分散できる。その結果、第1排気口からの排気の勢い、および、第2排気口からの排気の勢いを弱めることができる。
【0018】
(7)第1通路は、第1受入口を有する。第1受入口は、ファンからの空気を受け入れ可能である。第2通路は、第2受入口を有する。第2受入口は、ファンからの空気を受け入れ可能である。第2受入口は、第1受入口よりも小さくてもよい。
【0019】
このような構成によれば、ファンから第2通路に流れる空気の量を、ファンから第1通路に流れる空気の量よりも少なくできる。その結果、第2排気口からの排気の量を、第1排気口からの排気の量よりも少なくできる。
【0020】
(8)ダクトは、ダクト受入口を有する。ダクト受入口は、ファンからの空気を受け入れ可能である。仕切壁は、第1端部と第2端部とを有する。仕切壁の第1端部は、ダクト受入口から離れて位置する。仕切壁の第2端部は、仕切壁の第1端部とダクト受入口との間に位置する。仕切壁の第2端部は、第1方向において、ダクト受入口の中央よりも下方に位置してもよい。
【0021】
このような構成によれば、ファンから第2通路に流れる空気の量を、ファンから第1通路に流れる空気の量よりも少なくできる。その結果、第2排気口からの排気の量を、第1排気口からの排気の量よりも少なくできる。
【0022】
(9)第2通路は、第1ガイドリブを有してもよい。第1ガイドリブは、ファンからの空気を第2排気口へ向けてガイドする。
【0023】
(10)第1ガイドリブは、第1端部と、第2端部と、湾曲部とを有してもよい。第1ガイドリブの第1端部は、第2排気口から離れて位置する。第1ガイドリブの第1端部は、ダクトが延びる方向に対して傾斜する。第1ガイドリブの第1端部は、ファンから遠ざかるにつれて第2排気口に近づく。第1ガイドリブの第2端部は、第1ガイドリブの第1端部と第2排気口との間に位置する。第1ガイドリブの第2端部は、ダクトが延びる方向に対して傾斜する。第1ガイドリブの第2端部は、第2排気口に近づくにつれてファンに近づく。湾曲部は、第1ガイドリブの第1端部から第1ガイドリブの第2端部へ延びる。
【0024】
このような構成によれば、第2通路内を第3方向に流れる空気の一部は、第1ガイドリブの第1端部に沿って、ファンから遠ざかるにつれて第2排気口に近づく方向へ流れる。
【0025】
次に、第1ガイドリブの第1端部に沿って流れる空気は、湾曲部に沿って、ファンから遠ざかるにつれて第2排気口に近づく方向から、第2排気口に近づくにつれてファンに近づく方向へ、方向転換される。これにより、空気の勢いを弱めることができる。
【0026】
次に、湾曲部に沿って流れる空気は、第1ガイドリブの第2端部に沿って、第2排気口に近づくにつれてファンに近づく方向へ流れ、第2排気口を通って第2方向に排出される。
【0027】
これにより、排気の勢いを弱めることができる。
【0028】
(11)第2通路は、第2ガイドリブを有してもよい。第2ガイドリブは、ダクトが延びる方向において、第1ガイドリブに対してファンの反対側に位置する。第2ガイドリブは、ファンからの空気を第2排気口へ向けてガイドする。
【0029】
(12)第2ガイドリブは、第1端部と、第2端部とを有する。第2ガイドリブの第1端部は、第2排気口から離れて位置する。第2ガイドリブの第2端部は、第2ガイドリブの第1端部と第2排気口との間に位置する。第1ガイドリブの第1端部は、第2方向において、第2ガイドリブの第1端部と第2排気口との間に位置してもよい。
【0030】
このような構成によれば、第2通路内の空気のうち、第1ガイドリブに作用しなかった空気が、第2ガイドリブの第1端部に作用する。そのため、第2通路内の空気のうち、第1ガイドリブに作用しなかった空気を、第2ガイドリブによって、第2排気口へ向けてガイドできる。
【0031】
(13)第2ガイドリブは、貫通穴を有してもよい。
【0032】
このような構成によれば、第2ガイドリブによってガイドされている空気の一部を、貫通穴を通して逃がすことができる。これにより、第2ガイドリブによってガイドされている空気の勢いを弱めることができる。
【0033】
(14)仕切壁は、貫通穴を有してもよい。仕切壁の貫通穴は、第1通路と第2通路とを連通する。
【0034】
このような構成によれば、第1排気口から第1通路に入った埃などを、貫通穴を通して第2通路に落とすことができる。なお、第2通路に入った埃は、第2通路内を流れる空気とともに、第2排気口から排出される。
【0035】
(15)仕切壁は、傾斜面を有してもよい。傾斜面は、仕切壁の貫通穴に近づくにつれて下方へ傾斜する。
【0036】
このような構成によれば、第1排気口から第1通路に入った埃などを、傾斜面により、貫通穴に向けて滑らせることができる。
【0037】
(16)ファンは、シロッコファンであってもよい。
【0038】
(17)画像形成装置は、感光ドラムと、転写装置と、噴霧装置とを備えてもよい。転写装置は、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。噴霧装置は、定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する。定着液は、トナーをシートに定着させる。噴霧装置が定着液を噴霧している間、ファンは、駆動する。
【0039】
このような構成によれば、噴霧装置が定着液を噴霧している間、揮発した定着液を筐体外に排出できる。
【発明の効果】
【0040】
本開示の画像形成装置によれば、筐体の側方に配置されている物などに排気が作用することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1図1は、画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、図1に示す画像形成装置の筐体、ファンおよびダクトを示す斜視図である。なお、図2では、第2方向の一方における筐体の側壁が取り外されている。
図3図3は、図2に示す画像形成装置の側面図である。
図4図4は、図3に示す画像形成装置のA-A断面図である。
図5図5は、図3に示す画像形成装置のB-B断面図である。
図6図6は、図3に示す画像形成装置のC-C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
【0043】
画像形成装置1は、筐体2と、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、噴霧装置9とを備える。
【0044】
1.1 筐体2
筐体2は、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、噴霧装置9とを収容する。
【0045】
1.2 シート収容部3
シート収容部3は、シートSを収容可能である。シートSは、例えば、印刷用紙である。シートSは、転写装置8に向かって搬送される。シート収容部3は、筐体2に装着可能なシートカセットであってもよい。
【0046】
1.3 感光ドラム4
感光ドラム4は、ドラム軸について回転可能である。感光ドラム4は、ドラム軸に沿って延びる。
【0047】
1.4 帯電装置5
帯電装置5は、感光ドラム4の表面を帯電させる。本実施形態では、帯電装置5は、帯電ローラである。帯電装置5は、スコロトロン型帯電器であってもよい。
【0048】
1.5 露光装置6
露光装置6は、帯電装置5によって帯電された感光ドラム4の表面を露光可能である。露光装置6は、具体的には、レーザースキャンユニットである。露光装置6は、LEDアレイであってもよい。
【0049】
1.6 現像装置7
現像装置7は、感光ドラム4上にトナーを供給する。現像装置7は、画像形成装置1に着脱可能である。現像装置7は、現像筐体71と、現像ローラ72とを有する。
【0050】
1.6.1 現像筐体71
現像筐体71は、トナーを収容可能である。言い換えると、現像装置7は、トナーを収容可能である。トナーは、トナー粒子と、必要により、外添剤とを含有する。トナー粒子は、結着樹脂と、必要により、着色剤、顔料分散剤、離型剤、磁性体および帯電制御剤を含有する。結着樹脂は、トナー粒子のベースである。結着樹脂は、トナー粒子に含まれる成分を結着する。着色剤は、トナー粒子に所望の色を付与する。着色剤は、結着樹脂中に分散する。顔料分散剤は、着色剤の分散性を向上させる。帯電制御剤は、トナー粒子に帯電性を付与する。帯電性は、正帯電性および負帯電性のいずれであってもよい。外添剤は、トナー粒子の帯電性、流動性、保存安定性を調整する。
【0051】
1.6.2 現像ローラ72
現像ローラ72は、現像筐体71内のトナーを感光ドラム4の表面に供給可能である。現像ローラ72は、感光ドラム4と接触する。現像ローラ72は、感光ドラム4と接触しなくてもよい。現像ローラ72は、現像軸について回転可能である。現像軸は、ドラム軸が延びる方向に延びる。現像ローラ72は、現像軸に沿って延びる。
【0052】
1.7 転写装置8
転写装置8は、感光ドラム4上のトナーをシートSに転写する。本実施形態では、転写装置8は、転写ローラ81を有する。転写ローラ81は、感光ドラム4と接触する。転写ローラ81は、感光ドラム4と接触しなくてもよい。転写ローラ81は、転写軸について回転可能である。転写軸は、ドラム軸が延びる方向に延びる。転写ローラ81は、転写軸に沿って延びる。転写装置8は、転写ベルトを備えてもよい。
【0053】
1.8 噴霧装置9
噴霧装置9は、定着液を、トナーが転写されたシートSに噴霧する。定着液は、トナーをシートSに定着させる。定着液は、トナーの結着樹脂を軟化させることができる。定着液は、例えば、脂肪族モノカルボン酸エステル、脂肪族ジカルボン酸エステル、炭酸エステルなどである。
【0054】
噴霧装置9は、静電噴霧方式である。噴霧装置9は、定着液を、静電噴霧によりシートSに向けて噴霧する。噴霧装置9は、噴霧筐体91と、複数のノズル92と、ノズル電極93と、対向電極94とを備える。
【0055】
噴霧筐体91は、定着液を収容可能である。
【0056】
複数のノズル92は、噴霧筐体91から下方に延びる。複数のノズル92のそれぞれは、噴霧筐体91の内部空間と通じる。複数のノズル92のそれぞれは、噴霧筐体91内の定着液を噴霧する。複数のノズル92は、ノズル電極93と対向電極94との間に位置する。
【0057】
ノズル電極93は、噴霧筐体91内に位置する。ノズル電極93には、電圧が印加される。ノズル電極93は、噴霧筐体91内の定着液を帯電させる。言い換えると、ノズル電極93は、複数のノズル92に供給される定着液を帯電させる。
【0058】
対向電極94は、複数のノズル92に対して、間隔を空けて向かい合う。対向電極94は、複数のノズル92に対して、ノズル電極93の反対側に位置する。対向電極94には、ノズル電極93に印加される電圧と逆極性の電圧が印加される。本実施形態では、ノズル電極93には、プラス電圧が印加され、対向電極94には、マイナス電圧が印加される。これにより、ノズル92と対向電極94との間に電位差(電界)を発生させ、対向電極94は、複数のノズル92のそれぞれから噴霧された定着液を、静電気力により引き寄せる。
【0059】
トナーが転写されたシートSは、複数のノズル92と対向電極94との間を通る。このとき、シートSには、複数のノズル92のそれぞれから、定着液が、噴霧される。定着液が噴霧されたシートSは、排出トレイ221に排出される。排出トレイ221については、後で説明する。
【0060】
2.画像形成装置1の詳細
次に、図1から図7を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0061】
図2に示すように、画像形成装置1は、上記した筐体2と、カバー11と、ファン12と、ダクト13とを備える。
【0062】
2.1 筐体2の詳細
図2および図3に示すように、筐体2は、底面21と、第1壁22と、第2壁23と、第3壁24とを有する。
【0063】
底面21は、第1方向において、筐体2の一端部に位置する。第1方向は、底面21から第1壁22へ向かう方向である。底面21は、設置面100(図1参照)と向かい合う。設置面100には、画像形成装置1が設置される。底面21は、筐体2の下端部に位置する。底面21は、第2方向および第3方向に延びる。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する。好ましくは、第3方向は、第1方向および第2方向と直交する。第3方向は、感光ドラム4の回転軸が延びる方向である。
【0064】
第1壁22は、第1方向において、筐体2の他端部に位置する。第1壁22は、第1方向において、底面21から離れて位置する。第1壁22は、底面21に対して設置面100の反対側に位置する。本実施形態では、第1壁22は、上壁である。第1壁22は、筐体2の上端部に位置する。第1壁22は、第2方向および第3方向に延びる。第1壁22は、排出トレイ221を有する。排出トレイ221は、画像形成装置1から排出されたシートSを載せる。排出トレイ221は、第1壁22に取り付けられていてもよい。排出トレイ221は、噴霧装置9の上方に位置する。
【0065】
第2壁23は、第2方向において、筐体2の一端部に位置する。第2壁23は、第1方向において、底面21と第1壁22との間に位置する。第2壁23は、第1方向および第3方向に延びる。本実施形態では、第2壁23は、前壁である。第2壁23は、開口231(図1参照)を有する。現像装置7(図1参照)が画像形成装置1に装着されるときに、現像装置7は、開口231を通る。
【0066】
第3壁24は、第2方向において、筐体2の他端部に位置する。第3壁24は、第2方向において第2壁23から離れて位置する。第3壁24は、第1方向において、底面21と第1壁22との間に位置する。第3壁24は、第1方向および第3方向に延びる。本実施形態では、第2壁23は、後壁である。
【0067】
筐体2は、複数の第1排気口25と、複数の第2排気口26と、複数の第3排気口27とを有する。
【0068】
2.1.1 複数の第1排気口25
図2に示すように、複数の第1排気口25は、第1壁22に位置する。複数の第1排気口25は、第2方向において、排出トレイ221に対してカバー11の反対側に位置する。
【0069】
図4に示すように、複数の第1排気口25は、第3方向において、互いに間隔をあけて並ぶ。複数の第1排気口25は、ダクト13が延びる方向において、互いに間隔をあけて並ぶ。複数の第1排気口25のそれぞれは、ダクト13の内部空間と通じる。これにより、複数の第1排気口25のそれぞれは、ダクト13内の空気を排出可能である。
【0070】
2.1.2 複数の第2排気口26
図2に示すように、複数の第2排気口26は、第3壁24に位置する。複数の第2排気口26は、第2方向において、排出トレイ221に対してカバー11の反対側に位置する。
【0071】
図5に示すように、複数の第2排気口26は、第3方向において、互いに間隔をあけて並ぶ。複数の第2排気口26は、ダクト13が延びる方向において、互いに間隔をあけて並ぶ。複数の第2排気口26のそれぞれは、ダクト13の内部空間と通じる。これにより、複数の第2排気口26のそれぞれは、ダクト13内の空気を排出可能である。
【0072】
2.1.3 複数の第3排気口27
図2に示すように、複数の第3排気口27は、第3壁24に位置する。複数の第3排気口27は、第2方向において、排出トレイ221に対してカバー11の反対側に位置する。複数の第3排気口27は、第3方向において、複数の第2排気口26から離れて位置する。複数の第3排気口27は、第3方向において、複数の第2排気口26に対して、ファン12の反対側に位置する。
【0073】
図5に示すように、複数の第3排気口27は、第3方向において、互いに間隔をあけて並ぶ。複数の第3排気口27は、ダクト13が延びる方向において、互いに間隔をあけて並ぶ。複数の第3排気口27のそれぞれは、ダクト13の内部空間と通じる。これにより、複数の第3排気口27のそれぞれは、ダクト13内の空気を排出可能である。
【0074】
2.2 カバー11
図1に示すように、カバー11は、閉位置(図1参照)と開位置(図示せず)との間を移動可能である。カバー11が閉位置に位置した状態で、カバー11は、開口231を閉じる。カバー11が開位置に位置した状態で、開口231は、開く。
【0075】
2.3 ファン12
図2に示すように、ファン12は、第3方向において、画像形成装置1の一端部に位置する。ファン12は、筐体2内に位置する。ファン12は、第3方向において、排出トレイ221の一方側に位置する。ファン12は、噴霧装置9(図1参照)の近くに位置する。ファン12は、第3方向において、筐体2内の空気を吸引する。ファン12は、吸引した空気を、第2方向に向けて排出する。詳しくは、ファン12は、吸引した空気を、ダクト13に向けて排出する。具体的には、ファン12は、シロッコファンである。噴霧装置9が定着液を噴霧している間、ファン12は、駆動する。これにより、噴霧装置9が定着液を噴霧している間、揮発した定着液を筐体2外に排出できる。
【0076】
2.4 ダクト13
ダクト13は、ファン12からの空気を、複数の第1排気口25、複数の第2排気口26、および、複数の第3排気口27へ導く。
【0077】
図3に示すように、ダクト13は、第2方向において、ファン12と、筐体2の第3壁24との間に位置する。図4に示すように、ダクト13は、第3方向に延びる。ダクト13は、第3方向において、第1端部E1と第2端部E2とを有する。第1端部E1は、第2方向において、ファン12(図3参照)と向かい合う。第2端部E2は、第3方向において、第1端部E1から離れて位置する。ダクト13は、ダクト受入口130と、第1通路131と、第2通路132と、仕切壁133とを有する。
【0078】
2.4.1 ダクト受入口130
ダクト受入口130は、ダクト13の第1端部E1に位置する。ダクト受入口130は、ファン12からの空気を受け入れ可能である。
【0079】
2.4.2 第1通路131
第1通路131は、ファン12から複数の第1排気口25へ向かう空気の通過を許容する。第1通路131は、第1方向において、第2通路132と、複数の第1排気口25との間に位置する。第1通路131は、第3方向に延びる。第1通路131は、複数の第1排気口25と通じる。第1通路131は、第1受入口131Aを有する。
【0080】
第1受入口131Aは、ファン12からの空気を受け入れ可能である。詳しくは、第1受入口131Aは、ファン12からダクト受入口130に入った空気の一部を受け入れ可能である。第1受入口131Aは、第3方向において、ダクト13の第1端部E1と、ダクト13の第2端部E2との間に位置する。第1受入口131Aは、第3方向において、ダクト受入口130と、ダクト13の第2端部E2との間に位置する。
【0081】
第1受入口131Aから第1通路131に入った空気は、第1通路131内を第3方向に流れる。そして、第1通路131内を第3方向に流れる空気は、複数の第1排気口25を通って、第1方向に排出される。言い換えると、第1通路131内の空気は、空気が第1通路131内を流れる方向と交差する方向に排出される。好ましくは、第1通路131内の空気は、空気が第1通路131内を流れる方向と直交する方向に排出される。これにより、複数の第1排気口25からの排気の勢いを弱めることができる。
【0082】
2.4.3 第2通路132
第2通路132は、ファン12から複数の第2排気口26(図5参照)および複数の第3排気口27(図5参照)へ向かう空気の通過を許容する。
【0083】
図5に示すように、第2通路132は、第3方向に延びる。第2通路132は、複数の第2排気口26および複数の第3排気口27と通じる。第2通路132は、第2受入口132Aと、複数のガイドリブ134、135、136とを有する。
【0084】
2.4.3.1 第2受入口132A
第2受入口132Aは、ファン12からの空気を受け入れ可能である。第2受入口132Aは、ファン12からダクト受入口130に入った空気の一部を受け入れ可能である。第2受入口132Aは、第1方向において、第1受入口131A(図4参照)と並ぶ。第2受入口132Aは、第3方向において、ダクト13の第1端部E1と、ダクト13の第2端部E2との間に位置する。第2受入口132Aは、第3方向において、ダクト受入口130と、ダクト13の第2端部E2との間に位置する。
【0085】
2.4.3.2 ガイドリブ134
ガイドリブ134は、ファン12からの空気の一部を、複数の第2排気口26へ向けてガイドする。詳しくは、ガイドリブ134は、第2通路132内を流れる空気の一部を、複数の第2排気口26へ向けてガイドする。
【0086】
ガイドリブ134は、第3方向において、第2受入口132Aと、ダクト13の第2端部E2との間に位置する。ガイドリブ134は、第3方向において、第2受入口132Aとガイドリブ136との間に位置する。
【0087】
ガイドリブ134は、第3方向と交差する方向に延びる。詳しくは、ガイドリブ134は、第1端部134Aと、第2端部134Bと、湾曲部134Cとを有する。
【0088】
ガイドリブ134の第1端部134Aは、第2方向において、複数の第2排気口26から離れて位置する。ガイドリブ134の第1端部134Aは、第3方向に対して傾斜する。言い換えると、ガイドリブ134の第1端部134Aは、ダクト13が延びる方向に対して傾斜する。ガイドリブ134の第1端部134Aは、ファン12から遠ざかるにつれて、複数の第2排気口26に近づく。
【0089】
ガイドリブ134の第2端部134Bは、第2方向において、ガイドリブ134の第1端部134Aと、複数の第2排気口26との間に位置する。ガイドリブ134の第2端部134Bは、第3方向において、ガイドリブ134の第1端部134Aとファン12との間に位置する。ガイドリブ134の第2端部134Bは、第3方向に対して傾斜する。言い換えると、ガイドリブ134の第2端部134Bは、ダクト13が延びる方向に対して傾斜する。ガイドリブ134の第2端部134Bは、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく。
【0090】
湾曲部134Cは、ガイドリブ134の第1端部134Aからガイドリブ134の第2端部134Bへ延びる。
【0091】
第2受入口132Aから第2通路132に入った空気は、第2通路132内を第3方向に流れる。そして、第2通路132内を第3方向に流れる空気の一部は、ガイドリブ134によって勢いを弱められた状態で、複数の第2排気口26から排出される。
【0092】
詳しくは、第2通路132内を第3方向に流れる空気の一部は、ガイドリブ134の第1端部134Aに沿って、ファン12から遠ざかるにつれて複数の第2排気口26に近づく方向へ流れる。
【0093】
次に、ガイドリブ134の第1端部134Aに沿って流れる空気は、湾曲部134Cに沿って、ファン12から遠ざかるにつれて複数の第2排気口26に近づく方向から、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく方向へ、方向転換される。これにより、空気の勢いを弱めることができる。
【0094】
次に、湾曲部134Cに沿って流れる空気は、ガイドリブ134の第2端部134Bに沿って、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく方向へ流れ、複数の第2排気口26を通って第2方向に排出される。
【0095】
2.4.3.3 ガイドリブ135
ガイドリブ135は、ファン12からの空気のうち、ガイドリブ134によってガイドされなかった空気の一部を、複数の第2排気口26へ向けてガイドする。詳しくは、ガイドリブ134は、第2通路132内を流れる空気のうち、ガイドリブ134によってガイドされなかった空気の一部を、複数の第2排気口26へ向けてガイドする。第2通路132内を流れる空気の一部は、ガイドリブ135によって勢いを弱められた状態で、複数の第2排気口26から排出される。
【0096】
ガイドリブ135は、第3方向において、ガイドリブ134から離れて位置する。ガイドリブ135は、第3方向において、ガイドリブ134と、ダクト13の第2端部E2との間に位置する。ガイドリブ135は、第3方向において、ガイドリブ134とガイドリブ136との間に位置する。
【0097】
ガイドリブ135は、第1端部135Aと、第2端部135Bと、湾曲部135Cとを有する。
【0098】
ガイドリブ135の第1端部135Aは、第2方向において、複数の第2排気口26から離れて位置する。ガイドリブ135の第1端部135Aは、第3方向に対して傾斜する。ガイドリブ135の第1端部135Aは、ファン12から遠ざかるにつれて、複数の第2排気口26に近づく。ガイドリブ135の第1端部135Aは、第2方向において、ガイドリブ134の第1端部134Aよりも複数の第2排気口26から離れて位置する。言い換えると、ガイドリブ134の第1端部134Aは、第2方向において、ガイドリブ135の第1端部135Aと、複数の第2排気口26との間に位置する。これにより、第2通路132内の空気のうち、ガイドリブ134に作用しなかった空気が、ガイドリブ135の第1端部135Aに作用する。そのため、第2通路132内の空気のうち、ガイドリブ134に作用しなかった空気の一部を、ガイドリブ135によって、複数の第2排気口26へ向けてガイドできる。
【0099】
ガイドリブ135の第2端部135Bは、第2方向において、ガイドリブ135の第1端部135Aと複数の第2排気口26との間に位置する。ガイドリブ135の第2端部135Bは、第3方向において、ガイドリブ135の第1端部135Aとファン12との間に位置する。ガイドリブ135の第2端部135Bは、第3方向に対して傾斜する。言い換えると、ガイドリブ135の第2端部135Bは、ダクト13が延びる方向に対して傾斜する。ガイドリブ135の第2端部135Bは、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく。
【0100】
湾曲部135Cは、ガイドリブ135の第1端部135Aからガイドリブ135の第2端部135Bへ延びる。
【0101】
2.4.3.4 ガイドリブ136
ガイドリブ136は、ファン12からの空気のうち、ガイドリブ134およびガイドリブ135によってガイドされなかった空気の一部を、複数の第2排気口26へ向けてガイドする。詳しくは、ガイドリブ136は、第2通路132内を流れる空気のうち、ガイドリブ134およびガイドリブ135によってガイドされなかった空気の一部を、複数の第2排気口26へ向けてガイドする。第2通路132内を流れる空気の一部は、ガイドリブ136によって勢いを弱められた状態で、複数の第2排気口26から排出される。
【0102】
ガイドリブ136は、第3方向において、ガイドリブ134に対してファン12の反対側に位置する。言い換えると、ガイドリブ136は、ダクト13が延びる方向において、ガイドリブ134に対してファン12の反対側に位置する。ガイドリブ136は、第3方向において、ガイドリブ134から離れて位置する。ガイドリブ136は、第3方向において、ガイドリブ135に対してガイドリブ134の反対側に位置する。ガイドリブ136は、第3方向において、ガイドリブ135から離れて位置する。ガイドリブ136は、第3方向において、複数の第2排気口26と、複数の第3排気口27との間に位置する。
【0103】
ガイドリブ136は、第3方向と交差する方向に延びる。詳しくは、ガイドリブ136は、第1端部136Aと、第2端部136Bと、湾曲部136Cとを有する。ガイドリブ136は、貫通穴136Dを有する。
【0104】
ガイドリブ136の第1端部136Aは、第2方向において、複数の第2排気口26から離れて位置する。ガイドリブ136の第1端部136Aは、第3方向に対して傾斜する。ガイドリブ136の第1端部136Aは、ファン12から遠ざかるにつれて、複数の第2排気口26に近づく。ガイドリブ136の第1端部136Aは、第2方向において、ガイドリブ134の第1端部134A、および、ガイドリブ135の第1端部135Aよりも複数の第2排気口26から離れて位置する。言い換えると、ガイドリブ134の第1端部134A、および、ガイドリブ135の第1端部135Aは、第2方向において、ガイドリブ136の第1端部136Aと、複数の第2排気口26との間に位置する。これにより、第2通路132内の空気のうち、ガイドリブ134およびガイドリブ135に作用しなかった空気が、ガイドリブ136の第1端部136Aに作用する。そのため、第2通路132内の空気のうち、ガイドリブ134およびガイドリブ135に作用しなかった空気の一部を、ガイドリブ136によって、複数の第2排気口26へ向けてガイドできる。
【0105】
ガイドリブ136の第2端部136Bは、第2方向において、ガイドリブ136の第1端部136Aと複数の第2排気口26との間に位置する。ガイドリブ136の第2端部136Bは、第3方向において、ガイドリブ136の第1端部136Aとファン12との間に位置する。ガイドリブ136の第2端部136Bは、第3方向に対して傾斜する。言い換えると、ガイドリブ136の第2端部136Bは、ダクト13が延びる方向に対して傾斜する。ガイドリブ136の第2端部136Bは、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく。
【0106】
湾曲部136Cは、ガイドリブ136の第1端部136Aからガイドリブ136の第2端部136Bへ延びる。
【0107】
貫通穴136Dは、ガイドリブ136の第1端部136Aとガイドリブ136の第2端部136Bとの間に位置する。ガイドリブ136が貫通穴136Dを有することにより、ガイドリブ136によってガイドされている空気の一部を、貫通穴136Dを通して逃がすことができる。これにより、ガイドリブ136によってガイドされている空気の勢いを弱めることができる。貫通穴136Dを通過した空気は、複数の第3排気口27から排出される。
【0108】
なお、第2通路132内を流れる空気のうち、ガイドリブ134、ガイドリブ135およびガイドリブ136のいずれにもガイドされなかった空気は、複数の第3排気口27から排出される。
【0109】
2.4.4 仕切壁133
図4に示すように、仕切壁133は、第1通路131と第2通路132とを仕切る。仕切壁133は、第3方向に延びる。仕切壁133は、第1端部133Aと第2端部133Bとを有する。
【0110】
仕切壁133の第1端部133Aは、第3方向において、ダクト受入口130から離れて位置する。仕切壁133の第1端部133Aは、第3方向において、ガイドリブ134、135、136に対して、ダクト受入口130の反対側に位置する。
【0111】
仕切壁133の第2端部133Bは、第3方向において、仕切壁133の第1端部133Aとダクト受入口130との間に位置する。仕切壁133の第2端部133Bは、第1方向において、ダクト受入口の中央よりも下方に位置する。そのため、第2受入口132Aは、第1受入口131Aよりも小さい。これにより、ファン12から第2通路132に流れる空気の量を、ファン12から第1通路131に流れる空気の量よりも少なくできる。その結果、複数の第2排気口26および複数の第3排気口27からの排気の量を、複数の第1排気口25からの排気の量よりも少なくできる。
【0112】
図6に示すように、仕切壁133は、さらに、複数の貫通穴133C、133D、133Eと、傾斜面133Fとを有する。
【0113】
貫通穴133Cは、第1通路131と第2通路132とを連通する。貫通穴133Cは、第3方向において、仕切壁133の第2端部133Bとガイドリブ134(図5参照)との間に位置する。貫通穴133Dは、第1通路131と第2通路132とを連通する。貫通穴133Dは、第3方向において、ガイドリブ134とガイドリブ135(図5参照)との間に位置する。貫通穴133Eは、第1通路131と第2通路132とを連通する。貫通穴133Eは、第3方向において、ガイドリブ135とガイドリブ136(図5参照)との間に位置する。仕切壁133が複数の貫通穴133C、133D、133Eを有することにより、複数の第1排気口25から第1通路131に入った埃などを、複数の貫通穴133C、133D、133Eを通して第2通路132に落とすことができる。なお、第2通路132に入った埃は、第2通路132内を流れる空気とともに、複数の第2排気口26から排出される。
【0114】
傾斜面133Fは、第3方向において、仕切壁133の第2端部133Bと貫通穴133Cとの間に位置する。傾斜面133Fは、仕切壁133の貫通穴133Cに近づくにつれて下方へ傾斜する。これにより、複数の第1排気口25から第1通路131に入った埃などを、傾斜面133Fにより、貫通穴133Cに向けて滑らせることができる。
【0115】
4.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、図2に示すように、ファン12からの空気を、ダクト13を通して、複数の第1排気口25から、設置面100(図1参照)の反対側へ排出できる。その結果、筐体2の側方に配置されている物などに排気が作用することを抑制できる。
【0116】
(2)画像形成装置1によれば、図2に示すように、複数の第1排気口25は、排出トレイ221に対してカバー11の反対側に位置する。そのため、排出トレイ221に対してカバー11の反対側から排気できる。これにより、排出トレイ221上のシートSに排気が作用することを抑制できる。
【0117】
(3)画像形成装置1によれば、図4に示すように、ダクト13は、第3方向に延びる。そのため、第3方向に延びるダクト13から、複数の第1排気口25を通して、第3方向と交差する第1方向へ排気できる。これにより、複数の第1排気口25からの排気の勢いを弱めることができる。
【0118】
(4)画像形成装置1によれば、図2に示すように、複数の第2排気口26は、第3壁24に位置する。そのため、ファン12からの空気を、カバー11の反対側へ排出できる。その結果、筐体2の側方に配置されている物などに排気が作用することを、抑制できる。
【0119】
(5)画像形成装置1によれば、図4に示すように、ダクト13は、第1通路131と、第2通路132と、仕切壁133とを有する。仕切壁133は、第1通路131と第2通路132とを仕切る。
【0120】
これにより、ファン12からの空気を、複数の第1排気口25へ向かう空気と、複数の第2排気口26および複数の第3排気口27へ向かう空気とに分散できる。
【0121】
その結果、複数の第1排気口25からの排気の勢い、複数の第2排気口26からの排気の勢い、および、複数の第3排気口27からの排気の勢いを弱めることができる。
【0122】
(6)画像形成装置1によれば、図4に示すように、第2通路132の第2受入口132Aは、第1通路131の第1受入口131Aよりも小さい。
【0123】
そのため、ファン12から第2通路132に流れる空気の量を、ファン12から第1通路131に流れる空気の量よりも少なくできる。
【0124】
その結果、複数の第2排気口26および複数の第3排気口27からの排気の量を、複数の第1排気口25からの排気の量よりも少なくできる。
【0125】
(7)画像形成装置1によれば、図4に示すように、仕切壁133の第2端部133Bは、ダクト受入口130の中央よりも下方に位置する。
【0126】
そのため、ファン12から第2通路132に流れる空気の量を、ファン12から第1通路131に流れる空気の量よりも少なくできる。
【0127】
その結果、複数の第2排気口26および複数の第3排気口27からの排気の量を、複数の第1排気口25からの排気の量よりも少なくできる。
【0128】
(8)画像形成装置1によれば、図5に示すように、ガイドリブ134の第1端部134Aは、ファン12から遠ざかるにつれて複数の第2排気口26に近づく。ガイドリブ134の第2端部134Bは、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく。湾曲部134Cは、ガイドリブ134の第1端部134Aからガイドリブ134の第2端部134Bへ延びる。
【0129】
そのため、第2通路132内を第3方向に流れる空気の一部は、ガイドリブ134の第1端部134Aに沿って、ファン12から遠ざかるにつれて複数の第2排気口26に近づく方向へ流れる。
【0130】
次に、ガイドリブ134の第1端部134Aに沿って流れる空気は、湾曲部134Cに沿って、ファン12から遠ざかるにつれて複数の第2排気口26に近づく方向から、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく方向へ、方向転換される。これにより、空気の勢いを弱めることができる。
【0131】
次に、湾曲部134Cに沿って流れる空気は、ガイドリブ134の第2端部134Bに沿って、複数の第2排気口26に近づくにつれてファン12に近づく方向へ流れ、複数の第2排気口26を通って第2方向に排出される。
【0132】
これにより、排気の勢いを弱めることができる。
【0133】
(9)画像形成装置1によれば、図5に示すように、ガイドリブ134の第1端部134Aは、第2方向において、ガイドリブ136の第1端部136Aと、複数の第2排気口26との間に位置する。
【0134】
そのため、第2通路132内の空気のうち、ガイドリブ134に作用しなかった空気が、ガイドリブ136の第1端部136Aに作用する。
【0135】
その結果、第2通路132内の空気のうち、ガイドリブ134に作用しなかった空気を、ガイドリブ136によって、複数の第2排気口26へ向けてガイドできる。
【0136】
(10)画像形成装置1によれば、図5に示すように、ガイドリブ136は、貫通穴136Dを有する。
【0137】
そのため、ガイドリブ136によってガイドされている空気の一部を、貫通穴136Dを通して逃がすことができる。
【0138】
これにより、ガイドリブ136によってガイドされている空気の勢いを弱めることができる。
【0139】
(11)画像形成装置1によれば、図6に示すように、仕切壁133は、複数の貫通穴133C、133D、133Eを有する。
【0140】
そのため、複数の第1排気口25から第1通路131に入った埃などを、複数の貫通穴133C、133D、133Eを通して第2通路132に落とすことができる。
【0141】
なお、第2通路132に入った埃は、第2通路132内を流れる空気とともに、複数の第2排気口26から排出される。
【0142】
(12)画像形成装置1によれば、図6に示すように、仕切壁133は、傾斜面133Fを有する。傾斜面133Fは、仕切壁133の貫通穴133Cに近づくにつれて下方へ傾斜する。
【0143】
これにより、複数の第1排気口25から第1通路131に入った埃などを、傾斜面133Fにより、貫通穴133Cに向けて滑らせることができる。
【0144】
(13)画像形成装置1によれば、噴霧装置9(図1参照)が定着液を噴霧している間、ファン12は、駆動する。
【0145】
そのため、噴霧装置9が定着液を噴霧している間、揮発した定着液を筐体2外に排出できる。
【0146】
5.変形例
画像形成装置1の定着方式は、限定されない。画像形成装置1は、噴霧装置9の代わりに、熱定着方式の定着装置を備えてもよい。
【符号の説明】
【0147】
1 画像形成装置
2 筐体
4 感光ドラム
8 転写装置
9 噴霧装置
11 カバー
12 ファン
13 ダクト
21 底面
22 第1壁
23 第2壁
24 第3壁
25 第1排気口
26 第2排気口
100 設置面
130 ダクト受入口
131 第1通路
131A 第1受入口
132 第2通路
132A 第2受入口
133 仕切壁
133A 第1端部
133B 第2端部
133C 貫通穴
133F 傾斜面
134 ガイドリブ(第1ガイドリブ)
134A 第1端部
134B 第2端部
134C 湾曲部
136 ガイドリブ(第2ガイドリブ)
136A 第1端部
136B 第2端部
136D 貫通穴
221 排出トレイ
231 開口
E1 第1端部
E2 第2端部
S シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6