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▶ 内山 敦の特許一覧

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  • 特開-通気性の高いマスク 図1
  • 特開-通気性の高いマスク 図2
  • 特開-通気性の高いマスク 図3
  • 特開-通気性の高いマスク 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022043954
(43)【公開日】2022-03-16
(54)【発明の名称】通気性の高いマスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220309BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220309BHJP
【FI】
A41D13/11 B
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020160207
(22)【出願日】2020-09-04
(71)【出願人】
【識別番号】520369629
【氏名又は名称】内山 敦
(72)【発明者】
【氏名】内山 敦
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA16
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】咳やくしゃみによる飛沫拡散を防止しながら、通気性が高く、酷暑の夏でも快適に使用可能なマスクが求められている。
【解決手段】マスクに重複部分を設けてルーバーとし、通気性を確保する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不織布、又は布地、又は通気性のある樹脂シートを主たる素材とし、少なくとも鼻孔と口を覆うマスクにおいて、鼻孔、又は口、又は顎、又は頬に当たる部分の近傍に、1か所以上、素材の一部を重ね合わせた部分を設け、この重ね合わせ部分は素材を連結せず、ルーバー状に開口可能に装置する事により、使用時に顔を正面から見ると鼻と口を覆っている部分には開口部が見えないが、ルーバー状の開口部から、素材を通さずに通気性が確保されていることを特徴とする、マスク。
【請求項2】
以下のいずれか、又はいずれか複数の特徴を有する、請求項1に記載の、マスク。
1、略長方形の素材を横長に並べて一部を重ね、左右両端の近傍を接着、又は溶着、又は圧着、又は縫い付ける構成により、ルーバー状の開口部を形成した。
2、上記1の構成において、中央部近傍の1か所又は複数個所も、接着、又は溶着、又は圧着、又は縫い付けた。
3、素材を蛇腹状に折り曲げ、又はプリーツ加工し、左右両端の近傍を接着、又は溶着、又は圧着、又は縫い付け、折り目部分の一部、又は複数個所を切断する、又は切り込みを入れる構成により、ルーバー状の開口部を形成した。
4、上記3の構成において、スリットを設けた素材を折り曲げて開口部を形成する構成とした。
5、ルーバー状の開口部を、上下に複数装置した、又は左右に複数装置した。
6、ルーバー状の開口部の方向は、上向き、又は下向き、又は右向き、又は左向き、又はそのいずれか複数の向きとした。
7、マスクの左右両側に、耳に掛ける、又は首に装着する、又は頭部に装着する事を可能とする、ゴム紐、又は紐、又は帯状の素材を装着した。
8、素材を伸縮性のある素材とし、マスクの左右両側に、耳に掛ける為の貫通孔を装置した。
9、マスクの上部、又は下部、又はその両側に、略二等辺三角形の素材、又はマスクを半分に折り畳んだ時に略三角形に見える形状の素材を取り付け、又は一体成形し、鼻の上部又は顎、又はその両方を、立体的に覆う事が可能に装置した。
10、上記9の構成において、略二等辺三角形の部分と、それ以外の部分との間に、ルーバー状の開口部を装置した。
11、マスクの素材に、ルーバー状の開口部と同じ向きの線、又はストライプ柄、又は縞模様を印刷又は表示し、開口部の存在が目立たない様に装置した。
12、ルーバー状の開口部で素材が重なっている部分の、重なり方向の長さは、1mm以上20mm以下とした。
13、マスクを構成する素材を、複数の素材の積層構造とした。
14、マスクの顔に当たる面に、ガーゼを取り付けた、又はガーゼを着脱可能に装置した。
15、マスクの顔に当たる側に、ポケット、又は面ファスナー、又はホック、又はボタンを取り付け、開口部の無い素材を着脱可能に装置した、又は開口部を閉じる事が可能に装置した。
16、口に当たる部分の近傍にルーバー状の開口部を設け、マスクをしたまま、ストローで液体を飲む事が可能に構成した。
17、素材が重なっている部分に、所定の厚さを有する物体を装着し、又は、素材の端部に折り返しを設ける構成により、ルーバー状の開口部が密着せず、常に隙間ができる様に装置した。
18、上記17において、装着する物体を、マスク本体の素材よりも目が粗く、通気性が高い素材とした。
19、ルーバー状の開口部の素材が重なっている部分で、上下の素材を、1か所、又は複数個所、連結した。
20、ルーバー状の開口部の素材が重なっている部分において、上下の素材の横方向長さが異なる様に構成することにより、常に開口部に隙間ができる様に装置した。
21、ルーバー状の開口部の重なり合う部分の素材を、異なる材料、又は通気性が異なる材料とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として暑い季節に使用する為の、通気性の高いマスクに関する。
関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの対策の為、マスクを使用する頻度が非常に増えているが、市販されているマスクは、花粉やウイルスの通過を防ぐ事が主な機能の為、通気性が低く、酷暑の夏に屋外で使用すると、熱中症になる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
無し。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウイルスの拡散を防止する為には、咳やくしゃみをした際に、唾液などの飛沫の拡散を防止する必要があり、また、人が集まる場所に行く場合は、エチケットとして、マスクを装着する必要があるが、暑い季節に、花粉やウイルス対策用の高機能マスクを装着すると、顔から熱が逃げず、熱中症になる危険性がある。そこで、唾液などの飛沫拡散防止機能に特化し、通気性が高く、酷暑の夏でも顔が蒸れないマスクが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
課題を解決する為には、本発明の請求項1から請求項2のいずれかに記載された構成を1つ、又は複数選択して採用する。その内容は、概略、以下の構成を指す。
1、マスクの一部にルーバー状の開口部を設け、正面から鼻や口は見えないが、通気性を確保する。
2、ルーバー形状は、請求項2に記載のいずれかの構成により、装置する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の、請求項1から請求項2のいずれかに記載された構成を複数採用すれば、前述の課題を、全て完璧に解決する事ができる。
また、新型コロナウイルス対策で、マスク着用が義務づけられている飲食店や建物でも、本発明のマスクを装着すれば、入店・入場が可能で、しかも快適に過ごすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明のマスクを正面から見た状態を表す。
図2】 本発明のマスクを半分に折り畳み、左側から見た状態を表す。
図3】 ルーバーの開口部分、上から見た状態を表す。
図4】 鼻と顎を覆う部分を備え、耳に掛ける部分を一体化した構成を表す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施し、課題本はつ
であり、そのいずれか、又はいずれか複数を選択すれば良い。その構成の一例を、図を使用して説明する。
【実施例0009】
図1は、本発明のマスクを正面から見た図である。略長方形の素材1を上下に3枚並べ、左右の両端2で溶着した構成であり、重複部3は繋がっていない。4は、耳に掛けるゴム紐である。
【0010】
図2は、本発明のマスクを中央で折り畳み左側から見た図であるが、重複部分3が繋がっていないので、5の開口部が存在する。
【0011】
図3は、前述の開口部5を上から見た図であり、開口部が無用に開き過ぎない様に、重なった素材を、中央部6で連結しても良い。
【0012】
図4は、鼻を覆う略二等辺三角形の素材7と、顎を覆う略二等辺三角形の素材8を備え、耳に掛けるゴム紐4を、本体の素材と一体化した構成を表している。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明の、請求項1から請求項2の、いずれかに記載された構成を、1つ又は複数選択して採用すれば、前述の課題を全て解決する事が可能で、飛沫拡散を防止しつつ、通気性の高いマスクを広く市場に提供できる。
【符号の説明】
【0014】
1、マスクを構成する素材
2、溶着部
3、マスクの重複部(ルーバー)
4、ゴム紐
5、ルーバーの開口部
6、連結部
7、鼻を覆う素材
8、顎を覆う素材
9、耳に掛ける部分
10、耳を通す貫通孔
図1
図2
図3
図4