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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044121
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】食品処理装置
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/387 20060101AFI20220310BHJP
   G01G 17/00 20060101ALI20220310BHJP
   F16J 15/06 20060101ALI20220310BHJP
【FI】
G01G19/387 Z
G01G17/00 C
F16J15/06 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020149584
(22)【出願日】2020-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(72)【発明者】
【氏名】影山 寿晴
(72)【発明者】
【氏名】古川 拓磨
【テーマコード(参考)】
3J040
【Fターム(参考)】
3J040AA12
3J040BA01
3J040EA15
3J040FA05
3J040HA11
(57)【要約】
【課題】面と面との間にシール材を挟む構造でありながら、締め付けられたシール材のはみ出しを無くすことができ、シール材の位置決めも容易な食品処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】外部から投入される食品を処理する防水仕様の食品処理装置であり、第1の部材と、第1の部材と対向配置される第2の部材と、これらの間に配置され、第1の部材と第2の部材との間をシールするシール材と、を備えている。第2の部材の周縁部は、第1の部材に向けて曲げられた形状である又は第1の部材に向けて接近した形状である。これにより、第2の部材は、シール材の周縁部を第2の部材内に押し込みながら前記周縁部を強く押し付けることができるから、シール材のはみ出しが防げる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から投入される食品を処理する防水仕様の食品処理装置であって、
第1の部材と、
前記第1の部材と対向して配置される第2の部材と、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に配置され、前記第1の部材と前記第2の部材との間をシールするシール材と、を備え、
前記第2の部材の周縁部は、前記第1の部材に向けて曲げられた形状である、又は、前記第1の部材に向けて接近した形状である、
前記食品処理装置。
【請求項2】
前記シール材と重なる前記第2の部材の周縁部から前記シール材を見た場合の前記シール材の背面側には、前記シール材の後退を阻止する阻止壁が設けられ、前記第1の部材と前記第2の部材との間に前記シール材を挟んで締め付けた状態においては、前記シール材の周縁部の圧縮率が最も高くなる、請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項3】
前記食品処理装置が、食品を一定質量に計量して排出する組合せ計量装置である、請求項1又は2に記載の食品処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水仕様の食品処理装置の内部を密閉するカバーの防水構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、食品を一定質量に計量する組合せ計量装置では、休止中に装置を洗浄したり、殺菌したりするため、例えば特許文献1に開示されるように、装置の開口部と、それを塞ぐカバーとの隙間に、シール材を挟む防水構造が採られている。
【0003】
特許文献1では、このシール材を装置の開口部を覆うカバーの内側に設けた溝に嵌め込んでいるが、この溝の液溜りや溝とシール材との間に雑菌が繁殖することがあるため、例えば特許文献2に示すように、溝を無くして、面と面との間にゴム製のシール材を挟み込む態様もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-163957号公報
【特許文献2】特開2014-085165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、溝のない面と面との間にゴム製のシール材を挟み込んで締め付けると、シール材がカバーからはみ出すことがある。このはみ出しは、商品の見た目を損なうし、はみ出し部分が劣化して剥離すると、食品への異物混入の原因にもなることから、組立工程では、シール材がはみ出した場合は、そのはみ出し部分を除去することとしている。
【0006】
本発明は、こうした除去作業を無くすことができ、しかも、面と面との間にシール材を挟む構造でありながら、シール材の位置決めが容易である、新たな食品処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1観点に係る食品処理装置は、外部から投入される食品を処理する防水仕様の食品処理装置であって、
第1の部材と、
前記第1の部材と対向して配置される第2の部材と、
前記第1の部材と第2の部材との間に配置され、前記第1の部材と前記第2の部材との間をシールするシール材と、を備え、
前記第2の部材の周縁部は、前記第1の部材に向けて曲げられた形状である、又は、前記第1の部材に向けて接近した形状であることを特徴とする。
【0008】
これにより、第1の部材と第2の部材との間にシール材を配置して両部材を互いに圧接すると、第2の部材は、シール材の周縁部を第2の部材内に押し込みながら、前記周縁部を強く押し付けるから、シール材の周縁部は、第2の部材からはみ出すことなく第1の部材と第2の部材との間をシールする。
【0009】
この場合の第1の部材は、例えば電装品が収納されるケーシングの開口部であり、第2の部材は、その開口部を塞ぐカバーであり、これらの間にシール材が配置されるが、本発明は、この形態には限定されない。例えば、カバーを開口部に取り付けるボルトにも同様に適用可能である。すなわち、ボルトのネジ部からの水の浸入を防止するために、これまでは、リング状のシーリング材をワッシャーの下に重ねて使用するが、本発明の第1観点では、フランジ付きボルトのフランジの周縁部を、ボルトのねじ込み方向に曲げたり、傾斜させたりし、このフランジの下にリング状のシール材を配置してボルトをねじ込む。すると、フランジの周縁部がシール材の周縁部を軸心方向に押し込みながら、シール材を締め付けるから、シール材の周縁部は、フランジからはみ出さないようになる。
【0010】
また、入れ子式のパイプの連結部分を締め付ける締付機構にも同様に適用可能である。この場合には、入れ子式の細いパイプが第1の部材、太いパイプの先端部に装着されて、細いパイプを締め付ける締付機構が第2部材、その締付機構の内側と第1の部材の細いパイプとの間にリング状のシール材が配置される構造にも適用可能である。
【0011】
また、前記第1観点に係る食品処理装置において、前記シール材と重なる前記第2の部材の周縁部から前記シール材を見た場合の前記シール材の背面側には、前記シール材の後退を阻止する阻止壁が設けられ、前記第1の部材と前記第2の部材との間に前記シール材を挟んで締め付けた状態においては、前記シール材の周縁部の圧縮率が最も高くなることを特徴とする。
【0012】
この場合の阻止壁は、第1の部材側に或いは第2の部材側に設けることができる。これにより、シール材の周縁部がより強く押し付けられても、シール材は、後退せずに周縁部がより強く締め付けられるから、シール材の周縁部の圧縮率がより高くなって、シール性能を向上しながら、シール材のはみ出しを防止することができる。
【0013】
また、第1観点に係る食品処理装置が、食品を一定質量に計量して排出する組合せ計量装置であることを特徴とする。
【0014】
組合せ計量装置においては、例えば電気系統を収納した電装ボックスでは、そのケーシングの開口部のフランジ部が第1の部材、その開口部を塞ぐカバーが第2の部材、それらの間にシール材が配置される構成となる。また、阻止壁は、開口部のフランジ部側に設けても良いし、開口部を塞ぐカバーの内側に設けても良い。これにより、シール材は、カバーの周縁部と阻止壁との間にずれないように保持されるから、カバーの取付作業においてシール材の位置合わせをしなくても楽に取り付けることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、面と面との間にシール材を挟むシール構造でありながら、シール材の周縁部を第2の部材からはみ出さないようにすることができる。また、第2の部材の内側には、シール材の後退を阻止する阻止壁が設けられているから、シール材を第2の部材の周縁部と阻止壁との間に配置すれば、シール材は、ずれないから、第2の部材の第1の部材への取り付け作業が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1観点に係る組合せ計量装置の一実施形態の外観斜視図。
図2】第1観点のシール構造が適用されたカメラ支持ポールの外観斜視図。
図3】カメラの支持ポールが取り付けられたベース部の部分断面図。
図4】前記ベース部を本体支持脚に取り付けるボルトの部分断面斜視図。
図5】前記支持ポールの締付機構のシール構造を示す部分断面斜視図。
図6図1の電装ボックスの開口部をカバーで覆うときのシール構造の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、第1観点に係る食品処理装置としての組合せ計量装置の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0018】
図1は、防水仕様の組合せ計量装置CWの一実施形態の外観斜視図を示す。この図において、組合せ計量装置CWは、装置中央上部に配置された分散部Dと、その分散部Dの周囲に放射状に配列された複数の搬送部RFと、各搬送部RFの排出端下方に個別に配置された複数のプールホッパPHと、各プールホッパPHの下方に配置された同数の計量ホッパWHと、各計量ホッパWHの下方に配置された同数のブースタホッパBHと、これらのホッパで囲まれ、各ホッパのゲートを開閉する駆動部が収納された図示しない本体と、計量ホッパWHやブースタホッパBHから排出される物品を収集する集合シュートCSと、以上の各部材を支持する支持脚SLと、支持脚SLに取り付けられた電装ボックスBと、支持脚SLに取り付けられ、分散部Dや搬送部RFの物品の搬送状態を監視するカメラ装置Cと、を備えている。
【0019】
搬送部RFは、ここでは、スクリューを回転させて分散部Dから送られてきた物品を先端部へと搬送するスクリューフィーダを示しているが、これに代えて、振動によって先端部へ物品を搬送する振動フィーダであっても良い。
【0020】
プールホッパPHは、各搬送部RFの先端下方に設けられて、排出された物品を一時的にストックし、下段の計量ホッパWHが空になると、ストックした物品を計量ホッパWHに排出する。計量ホッパWHは、内側と外側に開閉ゲートが設けられ、内側の開閉ゲートが開くと、計量済の物品が下方のブースタホッパBHに排出され、外側の開閉ゲートが開くと、物品が集合シュートCSへ直接排出されるように構成されている。
【0021】
ブースタホッパBHは、計量ホッパWHで計量された物品の中で、組合せ演算によって最適組合せに選ばれなかった物品を一時的に蓄えておくホッパであるが、このブースタホッパBHを使用しない場合もある。
【0022】
運転に際しては、まずプールホッパPHから計量ホッパWHに物品を供給して掲揚ホッパWHで計量し、得られた計量値に基づいて組合せ演算を実行する。その結果、最適組合せに選ばれた物品の計量ホッパWHは、外側のゲートを開いて集合シュートCSに物品を排出し、最適組合せに選ばれなかった物品の計量ホッパWHは、内側のゲートを開いてブースタホッパBHに物品を排出する。
【0023】
続いて、空になった計量ホッパWHに対応するプールホッパPHのゲートが開いて空の計量ホッパWHに物品が供給される。また、空になったプールホッパPHには、上段の搬送部RFから物品が供給される。
【0024】
こうして、各計量ホッパWHに物品が供給されると、次は、下段のブースタホッパBHに供給された物品と、計量ホッパWH内の物品の計量値とを組合せて最適な組合せを求める。この場合、ブースタホッパBHの物品が優先的に選択されるように操作される。こうした組合せ演算は、周知であるため、ここでは、詳細な説明を省略するが、このように、計量ホッパWHへの物品の供給、計量、組合せ演算、排出、という一連のサイクルを繰り返して、一定質量に計量された物品が集合シュートCSから図示しない包装装置へと排出される。
【0025】
カメラ装置Cは、分散部Dに投入された物品を撮影して分散部Dの物品堆積状態を監視する。そのため、支持ポールPは、図2に示すように、鉛直方向に伸びる太いパイプP1の内側に細いパイプP2が入れ子式に挿入され、それらの連結部分にネジ式の締付機構Sが設けられている。また、細いパイプP2の上端部は、L字状に曲げられ、その先端部にも締付機構Sを介して監視カメラCを支持する支持パイプP3が伸縮可能に取り付けられている。
【0026】
支持ポールP内には、カメラCと電気的に接続された信号ケーブルが通され、その信号ケーブルは、ベース部BAに設けられた図示しない開口部を通って支持脚SLの空洞内に配線されている。また、電装ボックスBは、図示しない連絡橋を介して支持脚SLに支持され、カメラCの映像信号を送る信号ケーブルは、この連絡橋の内側空洞を通って電装ボックスB内に接続されている。したがって、ベース部BAが固定される支持脚SLの開口部とベース部BAとの間、及び、ベース部BAを支持脚SLに固定するボルトBOのフランジ部分、並びに、支持ポールPの連結部分に設けられた締付機構Sには、本発明のシール構造が採用されている。なお、図1のベース部BAは、支持脚SLの鉛直面に取り付けられているが、図2では、ベース部BAが水平面に取り付けられる場合を描いている。
【0027】
図3は、ベース部BAのシール構造を示す。この図において、ベース部BAは、支持脚SLに設けられた開口部を覆うもので、このベース部BAが第2の部材となり、支持脚SLに設けられた開口部が第1の部材となる。また、図2では、ベース部BAは、略四角形のステンレス材で形成され、その裏側の中央部分には、図示しない円形の開口部が設けられ、その開口部の回りに、パイプで形成された支持ポールPの下端部が溶接されている。
【0028】
また、第2の部材としてのベース部BAの裏側周縁部1は、シール材2側に傾斜しており、周縁部1からシール材2を見た場合のシール材2の背面には、シール材2の後退を阻止する阻止壁3が形成されている。この阻止壁3は、ベース部BAの肉厚部分4と、薄肉部分5との境界に形成されている。また、シール材2は、この阻止壁3とベース部BAの周縁とに挟まれた領域に合致するように形成されている。
【0029】
シール材2は、ゴム製であるが、締め付け圧力に応じて適宜な素材が用いられる。またこのベースBAの四隅には、シール材2を貫通してボルトBOが挿通される貫通孔が設けられており、その貫通孔にボルトBOが挿通されて、第1の部材としての支持脚SLの開口部の周縁にボルトBOでもって締結されるようになっている。そのため、開口部の周縁には、ボルトBOと噛み合う図示しないナットが取り付けられている。
【0030】
これにより、ボルトBOがナットにねじ込まれると、シール材2の周縁部は、ベース部BAの周縁部1によって内側に押し込まれながら強く押し付けられるから、シール材2の周縁部は、ベース部BAからはみ出すことなく、ベース部BAと開口部との間をシールする。
【0031】
図4は、シール部BAの四隅の貫通孔に挿通されるボルトBOの縦断面を示した斜視図である。この図において、ボルトBOは、フランジ6付きのボルトであり、このフランジ6の裏側は、ねじ込む方向に傾斜している。また、フランジ6とネジ部との境界には、シール材2の軸心方向への後退を阻止する阻止壁3が設けられ、その阻止壁3の高さは、シール材2の厚みと等しいか、その厚みより若干低い高さに形成されている。
【0032】
このボルトBOを使ってベースBAを支持脚SLに固定すると、フランジ6の周縁部がリング状のシール材2の周縁部を軸心方向に押し込みながら、より強く押し付けるから、シール材2は、フランジ6の周縁からはみ出さずにベース部BAの貫通孔をシールする。したがって、この実施形態では、支持脚SLの開口部回りが第1の部材となり、ボルトBOのフランジ6が第2の部材となる。
【0033】
図5は、支持ポールPの締付機構Sのシール構造を示す部分断面図である。この図において、締付機構Sは、太いパイプP1の先端部に溶着された円筒状のガイド部7と、このガイド部7の内側に摺動自在に挿入された細いパイプP2と、ガイド部7の外側に形成されたネジ7aにねじ込まれる外筒部8と、細いパイプP2と外筒部8との間に挿入された円筒状のシール材2と、ガイド部7の外周部に形成された段差部7bに嵌め込まれて、ガイド部7と外筒部8との間に形成された空間SPをシールするパッキン9と、で構成されている。
【0034】
外筒部8のシール材2と接する先端部8aの内側は、軸心方向に傾斜しており、その先端部8aより下方の内側下部には、ガイド部7の側面に形成されたネジ7aに嵌るネジ8bが形成されている。そして、外筒部8を反時計方向に回して先端部8aをシール材2から浮かせると、細いパイプP2に対する拘束力が解除されて、細いパイプP2は、上下に自在に移動させることができる。また、外筒部8を時計方向に回して先端部8aでシール材2を押し下げれば、シール材2の上端周縁部が軸心方向に押されながら下方に押し下げられて、シール材2が細いパイプP2の外周を拘束する。これにより、細いパイプP2がロックされるとともに、パイプP2とガイド部7との間の隙間Gがシールされる。なお、図5は、外筒部8を時計方向に回してシール材2を締め付けた状態の断面図を描いているため、シール材2の周縁上部は、テーパ状に変形しているが、このシール材2は、押されて変形するまでは、長方形の断面形状をなしている。これにより、シール材2の周縁部の圧縮力を高めるようにしている。したがって、この実施形態では、細いパイぴP2が第1の部材となり、外筒部8が第2の部材となる。
【0035】
図6は、電装ボックスBのケーシング10に設けられた開口部11をカバー12で覆う場合のシール構造の断面図を示す。この図において、ケーシング10の開口部11の周縁部には、L字状に折り曲げられたフランジ部13が設けられ、このフランジ部13にカバー12の周縁部14が接してフランジ部13とカバー12の周縁部14との間をシールするようになっている。具体的には、カバー12の周縁部14は、フランジ部13の方向に曲げられ、曲げられた周縁部14の内側には、シール材2が配置されている。また、カバー12の裏面には、シール材2の後退を阻止するブロック15が設けられ、そのブロック15のシール材2との接触面がシール材2の後退を阻止する阻止壁とされている。
【0036】
また、図示はしていないが、開口部11のフランジ部13には、一定間隔でネジ穴が設けられ、それらのネジ穴に対応するカバー12周縁部14の各位置には、ネジ穴にねじ込まれるボルトが一定間隔で取り付けられている。そして、それらのボルトを各ネジ穴にねじ込んで締め付ければ、カバー12の周縁部14がシール材2の周縁部を開口部11側に押し込みながら押し付けるから、シール材2の周縁部は、カバー12からはみ出すことはない。なお、この場合のボルトは、図4に示すようなボルトが使用される。また、この実施形態では、カバー12の内側にシール材2の後退を阻止するブロック15を設けたが、これに代えて、フランジ部13にブロック15を設けても良い。また、この場合のブロック15の厚みは、シール材2と同じかそれよりも若干薄い形状としておく。そして、この場合のシール材2は、フランジ部13に取り付けておけば、ブロック15によってシール材2が位置決めされるから、カバー12の取り付け作業が楽になる。したっがって、この実施形態では、フランジ部13が第1の部材となり、カバー12が第の部材となる。
【0037】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、ここに示したシール構造は、これらの実施形態には限定されず、その他の部分にも適用可能である。例えば、各ホッパを開閉する駆動ユニットは、それを収納する装置本体側の開口部と、その開口部を塞ぐために駆動ユニットに設けられた取付ベース部との間のシール構造にも適用可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 周縁部
2 シール材
3 阻止壁
SL 支持脚(第1の部材)
BA ベース部(第2の部材)
6 ボルトのフランジ(第2の部材)
P2 細いパイプ(第1の部材)
8 外筒部(第2の部材)
12 開口部11を覆うカバー(第2の部材)
13 開口部11のフランジ部(第1の部材)
15 ブロック(阻止壁)
図1
図2
図3
図4
図5
図6