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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044301
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】軸を有する物品の支持機能体
(51)【国際特許分類】
B43K 23/00 20060101AFI20220310BHJP
B43L 1/04 20060101ALN20220310BHJP
B43L 5/02 20060101ALN20220310BHJP
B42F 7/00 20060101ALN20220310BHJP
【ＦＩ】
B43K23/00 200Q
B43L1/04 J
B43L5/02 A
B42F7/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2020149860
(22)【出願日】2020-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】518034322
【氏名又は名称】バタフライボード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 英彦
【テーマコード（参考）】
2C017
2C071
【Ｆターム（参考）】
2C017QA17
2C017QE04
2C071CA01
2C071CA04
2C071CB03
2C071CC10
(57)【要約】 （修正有）
【課題】軸の太さや形状にかかわらず、筆記具等の軸を有する物品の着脱が容易であると共に、確実に支持できる機能を有する支持機能体の提供。
【解決手段】支持機能体Ａは、伸縮自在な帯体ｆからなる第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、被取付部の一方向に沿って隣り合うように互いに間隔を空けて配置され、それぞれの一端部と他端部とが、前記被取付部の一方向で間隔を空けて被取付部に配置されていると共に、それぞれ帯体ｆの反転により設けられた反転部を有して反転部を境とする帯体の一端部と他端部とが表裏逆向きとなるように前記被取付部に取付けられており、第１ホルダ部１の反転部の反転方向に対して第２ホルダ部２の反転部の反転方向が逆方向であることを特徴とする。
【選択図】図１
【解決手段】支持機能体Ａは、伸縮自在な帯体ｆからなる第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、被取付部の一方向に沿って隣り合うように互いに間隔を空けて配置され、それぞれの一端部と他端部とが、前記被取付部の一方向で間隔を空けて被取付部に配置されていると共に、それぞれ帯体ｆの反転により設けられた反転部を有して反転部を境とする帯体の一端部と他端部とが表裏逆向きとなるように前記被取付部に取付けられており、第１ホルダ部１の反転部の反転方向に対して第２ホルダ部２の反転部の反転方向が逆方向であることを特徴とする。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮自在な帯体からなる第１ホルダ部及び第２ホルダ部と、第１ホルダ部及び第２ホルダ部が取り付けられる被取付部とを備え、
第１ホルダ部と第２ホルダ部は、被取付部の一方向に沿って隣り合うように互いに間隔を空けて配置され、それぞれの第１ホルダ部と第２ホルダ部の一端部と他端部とが、被取付部の一方向で間隔を空けて被取付部に配置されていると共に、それぞれ帯体の反転により設けられた反転部を有して反転部を境とする帯体の一端部と他端部とが表裏逆向きとなるように被取付部に取付けられており、
第１ホルダ部の反転部の反転方向に対して第２ホルダ部の反転部の反転方向が逆方向であることを特徴とする支持機能体。
第１ホルダ部と第２ホルダ部は、被取付部の一方向に沿って隣り合うように互いに間隔を空けて配置され、それぞれの第１ホルダ部と第２ホルダ部の一端部と他端部とが、被取付部の一方向で間隔を空けて被取付部に配置されていると共に、それぞれ帯体の反転により設けられた反転部を有して反転部を境とする帯体の一端部と他端部とが表裏逆向きとなるように被取付部に取付けられており、
第１ホルダ部の反転部の反転方向に対して第２ホルダ部の反転部の反転方向が逆方向であることを特徴とする支持機能体。
【請求項2】
反転部が被取付部の一方向に沿う端部から外側に突出していることを特徴とする請求項１に記載の支持機能体。
【請求項3】
被取付部が板状の成形品であることを特徴とする請求項１又は２に記載の支持機能体。
【請求項4】
被取付部が筆記帳の表紙又は裏表紙であり、第１ホルダ部及び第２ホルダ部が表紙又は裏表紙の内側面に設けられていることを特徴とする請求項１乃至３いずれか１項に記載の支持機能体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸を有する物品を支持する支持機能体に関する。
【背景技術】
【0002】
軸を有する物品としては、筆記具、ノート型ホワイトボードのマーカー、ＰＣやタブレット用ペン、ペットボトル、缶、傘等がある。
このような軸を有する物品を支持する支持機能体として、例えば、筆記具をノートや手帳等に支持するためのペンホルダが知られている。
このペンホルダは、筆記帳に一体に設けられているもの、筆記帳に対して別体であって着脱自在に取り付けられているもの等、種々存在している。
このような軸を有する物品を支持する支持機能体として、例えば、筆記具をノートや手帳等に支持するためのペンホルダが知られている。
このペンホルダは、筆記帳に一体に設けられているもの、筆記帳に対して別体であって着脱自在に取り付けられているもの等、種々存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述のペンホルダは、筆記具のクリップを使用して支持するものや、筆記具を挿入したときの挿入圧で筆記具を支持するものが多く、しかも、筆記具の軸の太さや形状に制約があって、筆記具の着脱が行い難いものであった。
このことから、軸の太さや形状にかかわらず筆記具等の軸を有する物品の着脱が容易であると共に、確実に支持できる機能を有する支持機能体が求められている。
このことから、軸の太さや形状にかかわらず筆記具等の軸を有する物品の着脱が容易であると共に、確実に支持できる機能を有する支持機能体が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の課題を解決するために請求項１記載による支持機能体は、伸縮自在な帯体からなる第１ホルダ部及び第２ホルダ部と、第１ホルダ部及び第２ホルダ部が取り付けられる被取付部とを備え、第１ホルダ部と第２ホルダ部は、被取付部の一方向に沿って隣り合うように互いに間隔を空けて配置され、それぞれの第１ホルダ部と第２ホルダ部の一端部と他端部とが、被取付部の一方向で間隔を空けて被取付部に配置されていると共に、それぞれ帯体の反転により設けられた反転部を有して反転部を境とする帯体の一端部と他端部とが表裏逆向きとなるように被取付部に取付けられており、第１ホルダ部の反転部の反転方向に対して第２ホルダ部の反転部の反転方向が逆方向であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、以上の構成により、軸の太さや形状にかかわらず、筆記具等の軸を有する物品の着脱が容易であると共に、確実に支持できる機能を有する支持機能体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】（ａ）は本発明に係る実施形態の支持機能体を実施した筆記帳の正面図であり、裏表紙を開いた状態を示し、（ｂ）は、筆記帳を閉じた状態を示す天側から見た図である。
【図2】支持機能体の正面図である。
【図3】支持機能体の背面図である。
【図4】支持機能体の作用を説明する図であり、筆記具の挿入順を示す。
【図5】支持機能体の作用を説明する図であり、筆記具の支持状態を示す。
【図6】支持機能体の変形例を示す正面図である。
【図7】支持機能体の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の支持機能体Ａを説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
本実施形態の支持機能体Ａは、軸を有する物品の一例である筆記具を支持するものであり、筆記帳Ｂに取り付けられるペンホルダとして例示する。
なお、支持機能体Ａは、筆記帳Ｂ以外にも、アルバム、折り畳みタイプのＰＣやタブレットに設けられるペンホルダとして適用できる。
また、支持機能体Ａは、ペンホルダ以外にも、軸を有する物品の他の例であるペットボトル、缶、傘等を支持するものとして適用できる。
本実施形態の支持機能体Ａは、軸を有する物品の一例である筆記具を支持するものであり、筆記帳Ｂに取り付けられるペンホルダとして例示する。
なお、支持機能体Ａは、筆記帳Ｂ以外にも、アルバム、折り畳みタイプのＰＣやタブレットに設けられるペンホルダとして適用できる。
また、支持機能体Ａは、ペンホルダ以外にも、軸を有する物品の他の例であるペットボトル、缶、傘等を支持するものとして適用できる。
【0008】
[筆記帳の構成]
筆記帳Ｂは、図１に示すように表紙ｃと、裏表紙ｄと、複数の筆記台紙ｅと、支持機能体Ａとを備えている。
筆記帳Ｂは、厚み方向に重ねられる表紙ｃと、裏表紙ｄと、複数の筆記台紙ｅとのそれぞれの背側の縁にマグネットｍ１、ｍ２が設けられており、このマグネットｍ１、ｍ２の吸着力によって、開閉自在に綴じられている。
また、筆記台紙ｅは、表紙ｃ及び裏表紙ｄの平面形状よりも一回り小さい外周形状としたものであり、図１(ｂ)に示すように、筆記帳Ｂを閉じた状態において小口側に凹部Ｂ１が生じるようにされている。実施形態の筆記帳Ｂは、筆記台紙ｅをホワイトボードとしたノート型ホワイトボードとして例示するが、本発明では、ノート型ホワイトボードに限らず、通常のノート、手帳、バインダー等であってもよい。
また、筆記帳Ｂがノート型ホワイトボードであるので、軸を有する物品が筆記具であるマーカーである。
筆記帳Ｂは、図１に示すように表紙ｃと、裏表紙ｄと、複数の筆記台紙ｅと、支持機能体Ａとを備えている。
筆記帳Ｂは、厚み方向に重ねられる表紙ｃと、裏表紙ｄと、複数の筆記台紙ｅとのそれぞれの背側の縁にマグネットｍ１、ｍ２が設けられており、このマグネットｍ１、ｍ２の吸着力によって、開閉自在に綴じられている。
また、筆記台紙ｅは、表紙ｃ及び裏表紙ｄの平面形状よりも一回り小さい外周形状としたものであり、図１(ｂ)に示すように、筆記帳Ｂを閉じた状態において小口側に凹部Ｂ１が生じるようにされている。実施形態の筆記帳Ｂは、筆記台紙ｅをホワイトボードとしたノート型ホワイトボードとして例示するが、本発明では、ノート型ホワイトボードに限らず、通常のノート、手帳、バインダー等であってもよい。
また、筆記帳Ｂがノート型ホワイトボードであるので、軸を有する物品が筆記具であるマーカーである。
【0009】
マグネットｍ１、ｍ２は、マグネットｍ１の一面側をＳ極としたとき、マグネットｍ２の一面側がＮ極となるように配置されていると共に、図１において裏表紙ｄと隣り合う筆記台紙ｅのマグネットｍ１の他面側がＮ極となり、マグネットｍ１の他面側がＳ極となるようにされている。
このマグネットｍ１、ｍ２の配置構成により、表紙ｃと、裏表紙ｄと、複数の筆記台紙ｅとを綴じると共に、ページ毎に開くことができるようになっている。
このマグネットｍ１、ｍ２の配置構成により、表紙ｃと、裏表紙ｄと、複数の筆記台紙ｅとを綴じると共に、ページ毎に開くことができるようになっている。
【0010】
また、筆記台紙ｅを裏返しして、筆記台紙ｅのマグネットｍ２（ｍ１）を裏表紙ｄのマグネットｍ１（ｍ２）と隣り合わせるようにした場合、筆記台紙ｅのマグネットｍ２（ｍ）のＮ極（Ｓ極）が裏表紙ｄのマグネットｍ１（ｍ２）のＳ極（Ｎ極）と対面することになる。
すなわち、筆記台紙ｅを裏返ししても裏表紙ｄに対してマグネットｍ１、ｍ２の吸着力によって綴じることができる。
筆記台紙ｅの裏返しは、厚み方向で重なり合う筆記台紙ｅに対しても同様にマグネットｍ１、ｍ２の吸着力を作用させることができ、表紙ｃに対しても同様である。
すなわち、筆記台紙ｅを裏返ししても裏表紙ｄに対してマグネットｍ１、ｍ２の吸着力によって綴じることができる。
筆記台紙ｅの裏返しは、厚み方向で重なり合う筆記台紙ｅに対しても同様にマグネットｍ１、ｍ２の吸着力を作用させることができ、表紙ｃに対しても同様である。
【0011】
[支持機能体の構成]
支持機能体Ａは、図１～図３に示すように、伸縮自在な帯体ｆからなる第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２と、筆記帳Ｂの綴じ状態を保持する保持バンド３と、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２並びに保持バンド３が取り付けられる被取付部４とを備えて構成されている。
支持機能体Ａは、図１～図３に示すように、伸縮自在な帯体ｆからなる第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２と、筆記帳Ｂの綴じ状態を保持する保持バンド３と、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２並びに保持バンド３が取り付けられる被取付部４とを備えて構成されている。
【0012】
［被取付部の構成］
ここで、被取付部４は、図２及び図３に示すように、合成樹脂材を用いて成形された薄板状の長方形状の成形品であり、図１（ａ）に示すように、長手側を裏表紙ｄの天地方向に沿うように、裏表紙ｄの内側面ｄ１に貼り付けられる。
被取付部４は、長手方向の長さが、裏表紙ｄの天地方向の長さよりもわずかに短くなるように成形されている。
ここで、被取付部４は、図２及び図３に示すように、合成樹脂材を用いて成形された薄板状の長方形状の成形品であり、図１（ａ）に示すように、長手側を裏表紙ｄの天地方向に沿うように、裏表紙ｄの内側面ｄ１に貼り付けられる。
被取付部４は、長手方向の長さが、裏表紙ｄの天地方向の長さよりもわずかに短くなるように成形されている。
【0013】
［第１ホルダ部と第２ホルダ部の構成］
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、図１～図３に示すように、被取付部４の長手方向（一方向）に沿って隣り合うように互いに間隔を空けて配置されている。
また、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２のそれぞれの天側の一端部（以下、「天側端部」という）１ａ、２ａと他端部（以下、「地側端部」という）１ｂ、２ｂとが、被取付部の長手方向で間隔を空けて被取付部４に配置されて固定され、平面山形に形成されている。
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、図１～図３に示すように、被取付部４の長手方向（一方向）に沿って隣り合うように互いに間隔を空けて配置されている。
また、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２のそれぞれの天側の一端部（以下、「天側端部」という）１ａ、２ａと他端部（以下、「地側端部」という）１ｂ、２ｂとが、被取付部の長手方向で間隔を空けて被取付部４に配置されて固定され、平面山形に形成されている。
【0014】
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２とは、図１及び図２に示すように、第１ホルダ部１の平面山形の先端の後述する反転部１ｃから地側端部１ｂに向かう帯体ｆが下側に位置し、第２ホルダ部２の平面山形の先端の後述する反転部２ｃから天側端部２ａに向かう帯体ｆが上側に位置するように、被取付部４の長手方向の中央で重なり合ってクロスするように配置されている。
第１ホルダ部１は、反転部１ｃから天側端部１ａに向かう帯体ｆの長さＬ１よりも反転部１ｃから地側端部１ｂへ向かう帯体ｆの長さＬ２が長くなるようにされ、第２ホルダ部２は、反転部２ｃから天側端部２ａに向かう帯体ｆの長さＬ３が、反転部２ｃから地側端部２ｂに向かう帯体ｆの長さＬ４よりも長くなるようにされている。
また、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２とは、反転部１ｃ、２ｃが被取付部４の小口側の長手方向の縁から外側に突出するように配置されている。
そして、図１（ａ）（ｂ）に示すように、被取付部４を裏表紙ｄに貼り付けたときに、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２の反転部１ｃ、２ｃが筆記帳Ｂの小口側から外側に突出するようにされる。
このような第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、突出した反転部１ｃ、２ｃに筆記具Ｐ（図４（ｄ）参照）を挿し込むことで筆記具Ｐを支持できる。
反転部１ｃ、２ｃの突出量は、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２が筆記具Ｐを支持した状態において、帯体ｆが伸長し、その伸長から収縮する力によって筆記具Ｐを支持できる程度に設定されている。
なお、反転部１ｃ、２ｃの突出量は、支持する筆記具の径や筆記具以外の軸を有する物品に対応して任意に決定できる。
帯体ｆの各部位の長さＬ１～Ｌ２の長さや長さ配分は、筆記具の径や長さ、或いは筆記帳Ｂのサイズに応じて任意に長短調節できる。
第１ホルダ部１は、反転部１ｃから天側端部１ａに向かう帯体ｆの長さＬ１よりも反転部１ｃから地側端部１ｂへ向かう帯体ｆの長さＬ２が長くなるようにされ、第２ホルダ部２は、反転部２ｃから天側端部２ａに向かう帯体ｆの長さＬ３が、反転部２ｃから地側端部２ｂに向かう帯体ｆの長さＬ４よりも長くなるようにされている。
また、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２とは、反転部１ｃ、２ｃが被取付部４の小口側の長手方向の縁から外側に突出するように配置されている。
そして、図１（ａ）（ｂ）に示すように、被取付部４を裏表紙ｄに貼り付けたときに、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２の反転部１ｃ、２ｃが筆記帳Ｂの小口側から外側に突出するようにされる。
このような第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、突出した反転部１ｃ、２ｃに筆記具Ｐ（図４（ｄ）参照）を挿し込むことで筆記具Ｐを支持できる。
反転部１ｃ、２ｃの突出量は、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２が筆記具Ｐを支持した状態において、帯体ｆが伸長し、その伸長から収縮する力によって筆記具Ｐを支持できる程度に設定されている。
なお、反転部１ｃ、２ｃの突出量は、支持する筆記具の径や筆記具以外の軸を有する物品に対応して任意に決定できる。
帯体ｆの各部位の長さＬ１～Ｌ２の長さや長さ配分は、筆記具の径や長さ、或いは筆記帳Ｂのサイズに応じて任意に長短調節できる。
【0015】
天側端部１ａ、２ａ及び地側端部１ｂ、２ｂの被取付部４への固定は、図２及び図３に示すように、被取付部４に表裏を貫通する切れ込み４ａに、天側端部１ａ、２ａ及び地側端部１ｂ、２ｂを被取付部４の表面側から裏面側へ貫通させて被取付部４の裏面側で接着剤等を用いて固定している。
なお、天側端部１ａ、２ａ及び地側端部１ｂ、２ｂの被取付部４への固定については、例示した構成によるものに限るものではなく任意である
なお、天側端部１ａ、２ａ及び地側端部１ｂ、２ｂの被取付部４への固定については、例示した構成によるものに限るものではなく任意である
【0016】
第１ホルダ部１の短い側の帯体ｆの角度は、図２に示すように、被取付部４の短手側と平行な平行線に対して時計回り方向に略５０°であり、第２ホルダ部２の短い側の帯体ｆの角度は、被取付部４の短手側と平行な平行線に対して時計回り方向に略５０°であることが好ましい。
また、第１ホルダ部１の長い側の帯体ｆの角度は、図２に示すように、被取付部４の短手側と平行な平行線に対して反時計回り方向に略６５°であり、第２ホルダ部２の長い側の帯体ｆの角度は、被取付部４の短手側と平行な平行線に対して時計回り方向に略６５°であることが好ましい。
なお、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２における帯体ｆの角度は、例示した角度に限るものではなく、支持する筆記具の径や筆記具以外の軸を有する物品の径に対応して任意に変更できる。
また、第１ホルダ部１の長い側の帯体ｆの角度は、図２に示すように、被取付部４の短手側と平行な平行線に対して反時計回り方向に略６５°であり、第２ホルダ部２の長い側の帯体ｆの角度は、被取付部４の短手側と平行な平行線に対して時計回り方向に略６５°であることが好ましい。
なお、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２における帯体ｆの角度は、例示した角度に限るものではなく、支持する筆記具の径や筆記具以外の軸を有する物品の径に対応して任意に変更できる。
【0017】
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、図２に示すように、山形の先端にそれぞれ帯体ｆの反転により設けられた前述の反転部１ｃ、２ｃを有している。
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、反転部１ｃ、２ｃを境とする帯体ｆの天側端部１ａ、２ａと地側端部１ｂ、２ｂとが表裏逆向きとなるように被取付部４に取付けられている。
第１ホルダ部１の反転部１ｃの反転方向に対して第２ホルダ部２の反転部２ｃの反転方向が逆方向にされている。
第１ホルダ部１の反転方向は、天側端部１ａ側の帯体ｆが被取付部４の厚み方向で下側に位置し、地側端部１ｂ側の帯体ｆが上側に位置するようにした方向であり、第２ホルダ部２の反転方向は、天側端部２ａ側の帯体ｆが被取付部４の厚み方向で上側に位置し、地側端部２ｂ側の帯体ｆが下側に位置するようにした方向である。
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２は、反転部１ｃ、２ｃを境とする帯体ｆの天側端部１ａ、２ａと地側端部１ｂ、２ｂとが表裏逆向きとなるように被取付部４に取付けられている。
第１ホルダ部１の反転部１ｃの反転方向に対して第２ホルダ部２の反転部２ｃの反転方向が逆方向にされている。
第１ホルダ部１の反転方向は、天側端部１ａ側の帯体ｆが被取付部４の厚み方向で下側に位置し、地側端部１ｂ側の帯体ｆが上側に位置するようにした方向であり、第２ホルダ部２の反転方向は、天側端部２ａ側の帯体ｆが被取付部４の厚み方向で上側に位置し、地側端部２ｂ側の帯体ｆが下側に位置するようにした方向である。
【0018】
［保持バンド３の構成］
保持バンド３は、伸縮自在な帯体ｇからなり、図２及び図３に示すように、被取付部４の天側の表面側から短手側の縁を通過して被取付部４の裏面を通り、地側の短手側の縁を通過して被取付部４の表面側にわたるように設けられている。
保持バンド３は、図１（ａ）に示すように、被取付部４を裏表紙ｄの内面側に貼り付けたときに、裏表紙ｄの外面側に位置するように巻き付けられており、この状態において筆記帳Ｂを開閉できるようにされている。
筆記帳Ｂの開閉を阻止する場合には、図１（ｂ）に示すように、裏表紙ｄの外面側に巻き付けられている保持バンド３を、表紙ｃの外面側に移動させて巻き付ければ、閉状態を保持することができる。
支持機能体Ａに保持バンド３を取付けたことにより、保持バンドを備えていない筆記帳Ｂに支持機能体Ａを取付ければ、保持バンド３を備えた筆記帳Ｂにすることができる。
本発明は、図６に示すように保持バンド３を備えていない態様の支持機能体Ａ１が含まれ、保持バンド３が備えられていない支持機能体Ａ１であっても、筆記具Ｐの支持機能が確保される。
保持バンド３が備えられていない支持機能体Ａを取付ける筆記帳Ｂは、保持バンドを備えた筆記帳Ｂ（図示せず）、別体の環状の保持バンドにより閉じ状態を保持する筆記帳Ｂであることが望ましい。
ちなみに、筆記帳Ｂに備えられる保持バンド３は、裏表紙ｄや表紙ｃに取り付けられたものが望ましい（図示せず）。
保持バンド３は、伸縮自在な帯体ｇからなり、図２及び図３に示すように、被取付部４の天側の表面側から短手側の縁を通過して被取付部４の裏面を通り、地側の短手側の縁を通過して被取付部４の表面側にわたるように設けられている。
保持バンド３は、図１（ａ）に示すように、被取付部４を裏表紙ｄの内面側に貼り付けたときに、裏表紙ｄの外面側に位置するように巻き付けられており、この状態において筆記帳Ｂを開閉できるようにされている。
筆記帳Ｂの開閉を阻止する場合には、図１（ｂ）に示すように、裏表紙ｄの外面側に巻き付けられている保持バンド３を、表紙ｃの外面側に移動させて巻き付ければ、閉状態を保持することができる。
支持機能体Ａに保持バンド３を取付けたことにより、保持バンドを備えていない筆記帳Ｂに支持機能体Ａを取付ければ、保持バンド３を備えた筆記帳Ｂにすることができる。
本発明は、図６に示すように保持バンド３を備えていない態様の支持機能体Ａ１が含まれ、保持バンド３が備えられていない支持機能体Ａ１であっても、筆記具Ｐの支持機能が確保される。
保持バンド３が備えられていない支持機能体Ａを取付ける筆記帳Ｂは、保持バンドを備えた筆記帳Ｂ（図示せず）、別体の環状の保持バンドにより閉じ状態を保持する筆記帳Ｂであることが望ましい。
ちなみに、筆記帳Ｂに備えられる保持バンド３は、裏表紙ｄや表紙ｃに取り付けられたものが望ましい（図示せず）。
【0019】
なお、被取付部４は、表紙ｃの内側面に貼り付けてもよい（図示せず）。
また、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２とが取り付けられる被取付部４は、例示した成形品に限らず、表紙ｃの内側面又は裏表紙ｄの内側面ｄ１を被取付部４とすることもできる。（図示せず）。
また、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２とが取り付けられる被取付部４は、例示した成形品に限らず、表紙ｃの内側面又は裏表紙ｄの内側面ｄ１を被取付部４とすることもできる。（図示せず）。
【0020】
［支持機能体の作用］
次に、前述のように筆記帳Ｂに取り付けられた支持機能体Ａの筆記具Ｐの支持における作用について図４（ａ）～図５（ｄ）を参照した説明する。
筆記具Ｐを支持機能体Ａに支持させる場合、図４（ａ）に示すように、筆記帳Ｂを閉じて保持バンド３を表紙ｃに巻き付けて閉状態を保持しておく。
次に、図４（ｂ）に示すように、第１ホルダ部１の突出した反転部１ｃに対して、表紙ｃ側のやや斜め上から筆記帳Ｂの厚み方向に向かって筆記具Ｐを挿し込む。
次に、図４（ｃ）に示すように、挿し込んだ筆記具Ｐを第１ホルダ部１を引っ張りながら第２ホルダ部２の突出した反転部２ｃに対して裏表紙ｄ側から挿し込む。
そして、図４（ｄ）に示すように、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２に挿し込まれた筆記具Ｐは、挿し込み時に伸長した帯体ｆの収縮する力により、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２で巻き付けられ、且つ筆記帳Ｂの小口側に押し付けられるように当接した状態で支持される。
また、筆記帳Ｂの小口側で支持される筆記具Ｐは、その周囲の一部が筆記帳Ｂの閉状態において形成される凹部Ｂ１に入り込むことで、より確実な支持状態となる。
なお、筆記帳Ｂの小口側に凹部Ｂ１の有無にかかわらず、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２により筆記具Ｐを支持できる。
また、支持機能体Ａは、筆記帳Ｂが閉じた状態でも開いた状態でも筆記具を差し込むことは可能である。
次に、前述のように筆記帳Ｂに取り付けられた支持機能体Ａの筆記具Ｐの支持における作用について図４（ａ）～図５（ｄ）を参照した説明する。
筆記具Ｐを支持機能体Ａに支持させる場合、図４（ａ）に示すように、筆記帳Ｂを閉じて保持バンド３を表紙ｃに巻き付けて閉状態を保持しておく。
次に、図４（ｂ）に示すように、第１ホルダ部１の突出した反転部１ｃに対して、表紙ｃ側のやや斜め上から筆記帳Ｂの厚み方向に向かって筆記具Ｐを挿し込む。
次に、図４（ｃ）に示すように、挿し込んだ筆記具Ｐを第１ホルダ部１を引っ張りながら第２ホルダ部２の突出した反転部２ｃに対して裏表紙ｄ側から挿し込む。
そして、図４（ｄ）に示すように、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２に挿し込まれた筆記具Ｐは、挿し込み時に伸長した帯体ｆの収縮する力により、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２で巻き付けられ、且つ筆記帳Ｂの小口側に押し付けられるように当接した状態で支持される。
また、筆記帳Ｂの小口側で支持される筆記具Ｐは、その周囲の一部が筆記帳Ｂの閉状態において形成される凹部Ｂ１に入り込むことで、より確実な支持状態となる。
なお、筆記帳Ｂの小口側に凹部Ｂ１の有無にかかわらず、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２により筆記具Ｐを支持できる。
また、支持機能体Ａは、筆記帳Ｂが閉じた状態でも開いた状態でも筆記具を差し込むことは可能である。
【0021】
第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２に作用する帯体ｆの伸長からの収縮力は、図５（ｄ）（ｅ）に示すように、第１ホルダ部１では、帯体ｆの長さＬ１部分と長さＬ２部分で反転部１ｃを境に互いに斜めに反対方向へ作用し、第２ホルダ部２では、帯体ｆの長さＬ３部分と長さＬ４部分で反転部１ｃを境に互いに斜めに反対方向へ作用する。
すなわち、この収縮力は、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２が筆記具Ｐを巻き付ける力となる（図５（ｄ）参照）。
また、この収縮力は、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２が筆記具Ｐを筆記帳Ｂの小口側に押し付ける力となる（図５（ｅ）参照）。
したがって、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２に作用する帯体ｆの伸長からの収縮力で生じる筆記具Ｐを巻き付ける力と筆記帳の小口側に押し付ける力とで、筆記具Ｐを支持することができる。
また、筆記具Ｐを取り外すには、筆記具Ｐを天側又は地側に引き抜くことで簡単に取り外すことができる。
よって、軸の太さや形状にかかわらず、筆記具等の軸を有する物品の着脱が容易であると共に、確実に支持できる機能を有する支持機能体Ａを提供できる。
すなわち、この収縮力は、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２が筆記具Ｐを巻き付ける力となる（図５（ｄ）参照）。
また、この収縮力は、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２が筆記具Ｐを筆記帳Ｂの小口側に押し付ける力となる（図５（ｅ）参照）。
したがって、第１ホルダ部１及び第２ホルダ部２に作用する帯体ｆの伸長からの収縮力で生じる筆記具Ｐを巻き付ける力と筆記帳の小口側に押し付ける力とで、筆記具Ｐを支持することができる。
また、筆記具Ｐを取り外すには、筆記具Ｐを天側又は地側に引き抜くことで簡単に取り外すことができる。
よって、軸の太さや形状にかかわらず、筆記具等の軸を有する物品の着脱が容易であると共に、確実に支持できる機能を有する支持機能体Ａを提供できる。
【0022】
[支持機能体の変形例]
図７は、変形例の支持機能体Ａ２を示している。
支持機能体Ａ２は、基本構成が支持機能体Ａの構成と同じであるので、重複する部位についての説明は、図面に同符号を付すことにより省略する。
支持機能体Ａ１は、さらに、カバー帯体５を備えたものである。
カバー帯体５は、被取付部４の表面側に第１ホルダ部１と第２ホルダ部２とが重なり合う部分に被せてある。
また、カバー帯体５は、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２が突出する側の被取付部４の端縁に沿うように配置されており、カバー帯体５の天地側の端部を被取付部４に固着している。
このように取り付けられたカバー帯体５は、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２の伸縮方向に対してはその動きを阻害しないため、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２による筆記具Ｐの支持機能を低下させることはない。
図７は、変形例の支持機能体Ａ２を示している。
支持機能体Ａ２は、基本構成が支持機能体Ａの構成と同じであるので、重複する部位についての説明は、図面に同符号を付すことにより省略する。
支持機能体Ａ１は、さらに、カバー帯体５を備えたものである。
カバー帯体５は、被取付部４の表面側に第１ホルダ部１と第２ホルダ部２とが重なり合う部分に被せてある。
また、カバー帯体５は、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２が突出する側の被取付部４の端縁に沿うように配置されており、カバー帯体５の天地側の端部を被取付部４に固着している。
このように取り付けられたカバー帯体５は、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２の伸縮方向に対してはその動きを阻害しないため、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２による筆記具Ｐの支持機能を低下させることはない。
【0023】
[カバー帯体の機能]
カバー帯体５は、以下の特有の機能を備えている。
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２が筆記具Ｐを支持した際には、筆記具Ｐを筆記帳Ｂに押し付ける力（図５参照）が生じる。
筆記具Ｐを筆記帳Ｂに押し付ける力は、筆記具Ｐを筆記帳Ｂ方向へ移動させる力として作用する。
このとき、筆記帳Ｂ方向に移動する筆記具Ｐがカバー帯体５に当接することによって、その移動が止められている。
すなわち、カバー帯体５が筆記具Ｐの筆記帳Ｂ方向への移動を止めているため、筆記帳Ｂが閉じ状態を保持バンド３で保持されていない場合、或いは筆記帳Ｂが開かれた場合においても、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２による筆記具Ｐの支持状態を保持することができる。
カバー帯体５は、以下の特有の機能を備えている。
第１ホルダ部１と第２ホルダ部２が筆記具Ｐを支持した際には、筆記具Ｐを筆記帳Ｂに押し付ける力（図５参照）が生じる。
筆記具Ｐを筆記帳Ｂに押し付ける力は、筆記具Ｐを筆記帳Ｂ方向へ移動させる力として作用する。
このとき、筆記帳Ｂ方向に移動する筆記具Ｐがカバー帯体５に当接することによって、その移動が止められている。
すなわち、カバー帯体５が筆記具Ｐの筆記帳Ｂ方向への移動を止めているため、筆記帳Ｂが閉じ状態を保持バンド３で保持されていない場合、或いは筆記帳Ｂが開かれた場合においても、第１ホルダ部１と第２ホルダ部２による筆記具Ｐの支持状態を保持することができる。
【0024】
以上、本発明に係る実施形態の支持機能体Ａ、Ａ１、Ａ２を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0025】
また、前述の各実施形態は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0026】
Ａ： 支持機能体
Ａ１：支持機能体
Ａ２：支持機能体
Ｂ：筆記帳
ｃ：表紙
ｄ：裏表紙
ｄ１：内側面
ｆ：帯体
１：第１ホルダ部
２：第２ホルダ部
４：被取付部
１ａ、２ａ：天側端部
１ｂ、２ｂ：地側端部
１ｃ、２ｃ：反転部
Ｐ：筆記具
Ａ１：支持機能体
Ａ２：支持機能体
Ｂ：筆記帳
ｃ：表紙
ｄ：裏表紙
ｄ１：内側面
ｆ：帯体
１：第１ホルダ部
２：第２ホルダ部
４：被取付部
１ａ、２ａ：天側端部
１ｂ、２ｂ：地側端部
１ｃ、２ｃ：反転部
Ｐ：筆記具
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】