(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044492
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】申告書管理装置、申告書管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/00 20120101AFI20220310BHJP
【FI】
G06Q40/00 410
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020150135
(22)【出願日】2020-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】593089895
【氏名又は名称】株式会社オービックビジネスコンサルタント
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】和田 成史
(72)【発明者】
【氏名】唐鎌 勝彦
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB63
(57)【要約】
【課題】会計情報が確定した後でないと、申告書の情報を得ることができなかった。
【解決手段】前回に仕訳伝票情報を取得した日時に関連する第一日時情報が特定する日時よりも後に仕訳伝票情報が蓄積されている場合には、当該後に蓄積された仕訳伝票情報を取得する仕訳伝票情報取得部と、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、仕訳伝票情報取得部が取得した仕訳伝票情報を用いて申告書帳票情報を取得し、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていない場合には、申告書帳票識別子に対応する属性情報を申告書情報格納部から取得し、当該属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する申告書帳票取得部と、当該申告書帳票情報を出力する申告書帳票出力部と、第一日時情報を更新する日時更新部とを具備する申告書管理装置により、会計情報が確定する前でも、入力されている最新の会計情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報を用いて構成される申告書に関する申告書情報を構成する2以上の属性情報が格納される申告書情報格納部と、
申告書を構成する申告書帳票を識別する申告書帳票識別子に対応付けて、申告書帳票を構成するための属性情報を識別する1以上の属性識別子の集合である1以上の属性識別子集合が格納される属性識別子集合格納部と、
日時を特定する日時情報に対応付けて、仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報が格納される仕訳伝票データベースから、前回に仕訳伝票情報を取得した日時に関連する第一日時情報が格納される日時情報格納部と、
申告書帳票を識別する申告書帳票識別子を受け付ける申告書帳票識別子受付部と、
前記第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が前記仕訳伝票データベースに蓄積されている場合には、前記第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を取得する仕訳伝票情報取得部と、
新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、前記仕訳伝票情報取得部が取得した前記1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を取得し、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていない場合には、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を前記申告書情報格納部から取得し、当該1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する申告書帳票取得部と、
前記申告書帳票取得部が取得した申告書帳票情報を出力する申告書帳票出力部と、
前記仕訳伝票情報取得部が前記仕訳伝票データベースから取得した前記1以上の仕訳伝票情報に関する日時を特定する第一日時情報を取得し、当該第一日時情報を前記日時情報格納部の第一日時情報として更新する日時更新部とを具備する申告書管理装置。
【請求項2】
前記第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が前記仕訳伝票データベースに蓄積されたか否かを判断する第一判断を行う判断部をさらに具備し、
前記仕訳伝票情報取得部は、
新たな仕訳伝票情報が蓄積されたと前記判断部が判断した場合には、前記第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を前記仕訳伝票データベースから取得する、請求項1記載の申告書管理装置。
【請求項3】
前記申告書帳票識別子は、「所得の金額の計算に関する明細書」の申告書帳票を識別する第一帳票識別子であり、
新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、前記仕訳伝票情報取得部が取得した前記1以上の仕訳伝票情報を用いて、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票の情報である申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する更新属性情報取得部をさらに具備し、
前記更新属性情報取得部は、
前記仕訳伝票情報取得部が取得した前記1以上の仕訳伝票情報を用いて、前記第一帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「当期利益又は当期欠損の額」を取得し、
前記申告書帳票取得部は、
新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、前記更新属性情報取得部が取得した属性情報「当期利益又は当期欠損の額」を用いて、申告書帳票情報を取得する、請求項1または請求項2記載の申告書管理装置。
【請求項4】
前記申告書帳票識別子は、「預貯金等の内訳書」の申告書帳票を識別する第二帳票識別子であり、
前記新たな仕訳伝票情報は、金融機関の口座を識別する口座識別子を有し、
新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、前記仕訳伝票情報取得部が取得した前記1以上の仕訳伝票情報を用いて、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票の情報である申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する更新属性情報取得部をさらに具備し、
前記更新属性情報取得部は、
前記仕訳伝票情報取得部が取得した前記1以上の仕訳伝票情報を用いて、前記第二帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「期末現在高」であり、前記口座識別子に対応する属性情報「期末現在高」を取得し、
前記申告書帳票取得部は、
新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、前記更新属性情報取得部が取得した属性情報「期末現在高」を用いて、申告書帳票情報を取得する、請求項1または請求項2記載の申告書管理装置。
【請求項5】
1以上の仕訳伝票情報が格納される仕訳伝票格納部をさらに具備し、
前記仕訳伝票情報取得部は、
前記仕訳伝票データベースから取得した1以上の仕訳伝票情報を前記仕訳伝票格納部に蓄積し、
前記申告書帳票取得部は、
前記仕訳伝票格納部に格納されている1以上の仕訳伝票情報を用いて、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する、請求項1から請求項4いずれか一項に記載の申告書管理装置。
【請求項6】
前記日時情報格納部は、
日時を特定する日時情報に対応付けて、固定資産に関する1以上の固定資産情報が格納される固定資産データベースから、前回に固定資産情報を取得した日時に関連する第二日時情報が格納され、
前記第二日時情報が特定する日時よりも後に、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、前記第二日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の固定資産情報を前記固定資産データベースから取得する固定資産情報取得部をさらに具備し、
前記申告書帳票取得部は、
新たな固定資産情報が蓄積されている場合には、前記固定資産情報取得部が取得した前記1以上の固定資産情報を用いて、前記申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得し、新たな固定資産情報が蓄積されていない場合には、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を前記申告書情報格納部から取得し、当該1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得し、
前記日時更新部は、
前記固定資産情報取得部が前記固定資産データベースから取得した前記1以上の固定資産情報に関する時刻を特定する第二日時情報を取得し、当該第二日時情報を前記日時情報格納部の第二日時情報として更新する、請求項1から請求項5いずれか一項に記載の申告書管理装置。
【請求項7】
前記第二日時情報が特定する日時よりも後に、新たな固定資産情報が前記固定資産データベースに蓄積されたか否かを判断する第二判断を行う判断部を具備し、
前記固定資産情報取得部は、
新たな固定資産情報が蓄積されたと前記判断部が判断した場合には、前記第二日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の固定資産情報を前記固定資産データベースから取得する、請求項6記載の申告書管理装置。
【請求項8】
前記新たな固定資産情報は、取得価格又は製作価格を示す価格情報を有し、
前記申告書帳票識別子は、「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」の申告書帳票を識別する第三帳票識別子であり、
前記新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、前記固定資産情報取得部が取得した前記1以上の固定資産情報を用いて、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票の情報である申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する更新属性情報取得部をさらに具備し、
前記更新属性情報取得部は、
前記固定資産情報取得部が取得した前記1以上の固定資産情報を用いて、前記第三帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「取得価格又は製作価格」を取得すし、
前記申告書帳票取得部は、
新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、前記更新属性情報取得部が取得した属性情報「取得価格又は製作価格」を用いて、申告書帳票情報を取得する、請求項6または請求項7記載の申告書管理装置。
【請求項9】
1以上の固定資産情報が格納される固定資産格納部をさらに具備し、
前記固定資産情報取得部は、
前記固定資産データベースから取得した1以上の固定資産情報を前記固定資産格納部に蓄積し、
前記申告書帳票取得部は、
前記固定資産格納部に格納されている1以上の固定資産情報を用いて、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する、請求項6から請求項8いずれか一項に記載の申告書管理装置。
【請求項10】
仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報を用いて構成される申告書に関する申告書情報を構成する2以上の属性情報が格納される申告書情報格納部と、申告書を構成する申告書帳票を識別する申告書帳票識別子に対応付けて、申告書帳票を構成するための属性情報を識別する1以上の属性識別子の集合である1以上の属性識別子集合が格納される属性識別子集合格納部と、日時を特定する日時情報に対応付けて、仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報が格納される仕訳伝票データベースから、前回に仕訳伝票情報を取得した日時に関連する第一日時情報が格納される日時情報格納部と、申告書帳票識別子受付部と、仕訳伝票情報取得部と、申告書帳票取得部と、申告書帳票出力部と、日時更新部とにより実現される情報処理方法であって、
前記申告書帳票識別子受付部が、申告書帳票を識別する申告書帳票識別子を受け付ける申告書帳票識別子受付ステップと、
前記仕訳伝票情報取得部が、前記第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が前記仕訳伝票データベースに蓄積されている場合には、前記第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を取得する仕訳伝票情報取得ステップと、
前記申告書帳票取得部が、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、前記仕訳伝票情報取得部が取得した前記1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を取得し、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていない場合には、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を前記申告書情報格納部から取得し、当該1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する申告書帳票取得ステップと、
前記申告書帳票出力部が、前記申告書帳票取得ステップで取得された申告書帳票情報を出力する申告書帳票出力ステップと、
前記日時更新部が、前記仕訳伝票情報取得ステップで取得された前記1以上の仕訳伝票情報に関する日時を特定する第一日時情報を取得し、当該第一日時情報を前記日時情報格納部の第一日時情報として更新する日時更新ステップとを具備する申告書処理方法。
【請求項11】
仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報を用いて構成される申告書に関する申告書情報を構成する2以上の属性情報が格納される申告書情報格納部と、申告書を構成する申告書帳票を識別する申告書帳票識別子に対応付けて、申告書帳票を構成するための属性情報を識別する1以上の属性識別子の集合である1以上の属性識別子集合が格納される属性識別子集合格納部と、日時を特定する日時情報に対応付けて、仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報が格納される仕訳伝票データベースから、前回に仕訳伝票情報を取得した日時に関連する第一日時情報が格納される日時情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
申告書帳票を識別する申告書帳票識別子を受け付ける申告書帳票識別子受付部と、
前記第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が前記仕訳伝票データベースに蓄積されている場合には、前記第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を取得する仕訳伝票情報取得部と、
新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、前記仕訳伝票情報取得部が取得した前記1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を取得し、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていない場合には、前記申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を前記申告書情報格納部から取得し、当該1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する申告書帳票取得部と、
前記申告書帳票取得部が取得した申告書帳票情報を出力する申告書帳票出力部と、
前記仕訳伝票情報取得部が前記仕訳伝票データベースから取得した前記1以上の仕訳伝票情報に関する日時を特定する第一日時情報を取得し、当該第一日時情報を前記日時情報格納部の第一日時情報として更新する日時更新部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、申告書に関する処理を行う申告書管理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、法人は、決算期末から二月以内に法人税の確定申告を行うことが求められている。つまり、通常、決算期末までの仕訳伝票や固定資産等の情報が確定してから、かかる仕訳伝票や固定資産等の情報に基づいて、申告書が作成される。つまり、通常、期の途中に、申告書が作成されることはない。
【0003】
また、従来、法人税の申告書の作成を支援する装置があった(例えば、特許文献1参照)。かかる装置は、法人税の申告書を作成する装置であって、申告を行う法人が必要とする一組の別表を前記法人に関連づけ、前記一組の別表のうちの少なくともいずれかの別表の別表データを前記法人の申告書作成に用いられる作業端末に送信し、前記法人データにより前記作業端末に表示される別表上の項目が選択されたことに応じて、前記別表の側方に前記項目の関連情報を表示させることを特徴とする装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の申告書管理装置においては、仕訳伝票や固定資産等の情報が確定した後でないと、申告書の情報を得ることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の申告書管理装置は、仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報を用いて構成される申告書に関する申告書情報を構成する2以上の属性情報が格納される申告書情報格納部と、申告書を構成する申告書帳票を識別する申告書帳票識別子に対応付けて、申告書帳票を構成するための属性情報を識別する1以上の属性識別子の集合である1以上の属性識別子集合が格納される属性識別子集合格納部と、日時を特定する日時情報に対応付けて、仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報が格納される仕訳伝票データベースから、前回に仕訳伝票情報を取得した日時に関連する第一日時情報が格納される日時情報格納部と、申告書帳票を識別する申告書帳票識別子を受け付ける申告書帳票識別子受付部と、第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベースに蓄積されている場合には、第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を取得する仕訳伝票情報取得部と、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、仕訳伝票情報取得部が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を取得し、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていない場合には、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を申告書情報格納部から取得し、1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する申告書帳票取得部と、申告書帳票取得部が取得した申告書帳票情報を出力する申告書帳票出力部と、仕訳伝票情報取得部が仕訳伝票データベースから取得した1以上の仕訳伝票情報に関する日時を特定する第一日時情報を取得し、第一日時情報を日時情報格納部の第一日時情報として更新する日時更新部とを具備する申告書管理装置である。
【0007】
かかる構成により、仕訳伝票情報が確定する前でも、入力されている最新の仕訳伝票情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【0008】
また、本第二の発明の申告書管理装置は、第一の発明に対して、第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベースに蓄積されたか否かを判断する第一判断を行う判断部をさらに具備し、仕訳伝票情報取得部は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されたと判断部が判断した場合には、第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を仕訳伝票データベースから取得する、申告書管理装置である。
【0009】
かかる構成により、仕訳伝票情報が確定する前でも、入力されている最新の仕訳伝票情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【0010】
また、本第三の発明の申告書管理装置は、第一または第二の発明に対して、申告書帳票識別子は、「所得の金額の計算に関する明細書」の申告書帳票を識別する第一帳票識別子であり、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、仕訳伝票情報取得部が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票の情報である申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する更新属性情報取得部をさらに具備し、更新属性情報取得部は、仕訳伝票情報取得部が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、第一帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「当期利益又は当期欠損の額」を取得し、申告書帳票取得部は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、更新属性情報取得部が取得した属性情報「当期利益又は当期欠損の額」を用いて、申告書帳票情報を取得する、申告書管理装置である。
【0011】
かかる構成により、仕訳伝票情報が確定する前でも、入力されている最新の仕訳伝票情報を用いて、最新の「所得の金額の計算に関する明細書」の情報を得ることができる。
【0012】
また、本第四の発明の申告書管理装置は、第一または第二の発明に対して、申告書帳票識別子は、「預貯金等の内訳書」の申告書帳票を識別する第二帳票識別子であり、新たな仕訳伝票情報は、金融機関の口座を識別する口座識別子を有し、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、仕訳伝票情報取得部が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票の情報である申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する更新属性情報取得部をさらに具備し、更新属性情報取得部は、仕訳伝票情報取得部が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、第二帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「期末現在高」であり、口座識別子に対応する属性情報「期末現在高」を取得し、申告書帳票取得部は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、更新属性情報取得部が取得した属性情報「期末現在高」を用いて、申告書帳票情報を取得する、申告書管理装置である。
【0013】
かかる構成により、仕訳伝票情報が確定する前でも、入力されている最新の仕訳伝票情報を用いて、最新の「預貯金等の内訳書」の情報を得ることができる。
【0014】
また、本第五の発明の申告書管理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、1以上の仕訳伝票情報が格納される仕訳伝票格納部をさらに具備し、仕訳伝票情報取得部は、仕訳伝票データベースから取得した1以上の仕訳伝票情報を仕訳伝票格納部に蓄積し、申告書帳票取得部は、仕訳伝票格納部に格納されている1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する、申告書管理装置である。
【0015】
かかる構成により、仕訳伝票情報が確定する前でも、入力されている最新の仕訳伝票情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【0016】
また、本第六の発明の申告書管理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、日時情報格納部は、日時を特定する日時情報に対応付けて、固定資産に関する1以上の固定資産情報が格納される固定資産データベースから、前回に固定資産情報を取得した日時に関連する第二日時情報が格納され、第二日時情報が特定する日時よりも後に、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、第二日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の固定資産情報を固定資産データベースから取得する固定資産情報取得部をさらに具備し、申告書帳票取得部は、新たな固定資産情報が蓄積されている場合には、固定資産情報取得部が取得した1以上の固定資産情報を用いて、申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得し、新たな固定資産情報が蓄積されていない場合には、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を申告書情報格納部から取得し、1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得し、日時更新部は、固定資産情報取得部が固定資産データベースから取得した1以上の固定資産情報に関する時刻を特定する第二日時情報を取得し、第二日時情報を日時情報格納部の第二日時情報として更新する、申告書管理装置である。
【0017】
かかる構成により、固定資産情報が確定する前でも、入力されている最新の固定資産情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【0018】
また、本第七の発明の申告書管理装置は、第六の発明に対して、第二日時情報が特定する日時よりも後に、新たな固定資産情報が固定資産データベースに蓄積されたか否かを判断する第二判断を行う判断部を具備し、固定資産情報取得部は、新たな固定資産情報が蓄積されたと判断部が判断した場合には、第二日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の固定資産情報を固定資産データベースから取得する、申告書管理装置である。
【0019】
かかる構成により、固定資産情報が確定する前でも、入力されている最新の固定資産情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【0020】
また、本第八の発明の申告書管理装置は、第六または第七の発明に対して、新たな固定資産情報は、取得価格又は製作価格を示す価格情報を有し、申告書帳票識別子は、「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」の申告書帳票を識別する第三帳票識別子であり、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、固定資産情報取得部が取得した1以上の固定資産情報を用いて、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票の情報である申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する更新属性情報取得部をさらに具備し、更新属性情報取得部は、固定資産情報取得部が取得した1以上の固定資産情報を用いて、第三帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「取得価格又は製作価格」を取得すし、申告書帳票取得部は、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、更新属性情報取得部が取得した属性情報「取得価格又は製作価格」を用いて、申告書帳票情報を取得する、申告書管理装置である。
【0021】
かかる構成により、固定資産情報が確定する前でも、入力されている最新の固定資産情報を用いて、最新の「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」の情報を得ることができる。
【0022】
また、本第九の発明の申告書管理装置は、第六から第八いずれか1つの発明に対して、1以上の固定資産情報が格納される固定資産格納部をさらに具備し、固定資産情報取得部は、固定資産データベースから取得した1以上の固定資産情報を固定資産格納部に蓄積し、申告書帳票取得部は、固定資産格納部に格納されている1以上の固定資産情報を用いて、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する、申告書管理装置である。
【0023】
かかる構成により、固定資産情報が確定する前でも、入力されている最新の固定資産情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による申告書管理装置によれば、会計情報が確定する前でも、最新の会計情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図3】同情報システムAを構成する申告書管理装置1のブロック図
【
図4】同申告書管理装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同申告書帳票情報取得処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同第一判断の処理例について説明するフローチャート
【
図7】同第二判断の処理例について説明するフローチャート
【
図8】同仕訳伝票管理装置2の動作例について説明するフローチャート
【
図9】同固定資産管理装置3の動作例について説明するフローチャート
【
図10】同端末装置4の動作例について説明するフローチャート
【
図11】同「別表四」の申告書帳票情報の出力例を示す図
【
図12】同「預貯金等の内訳書」の申告書帳票情報の出力例を示す図
【
図13】同「別表十六データ」の申告書帳票情報の出力例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、申告書管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0027】
(実施の形態1)
本実施の形態において、申告書帳票識別子を受け付けた場合に、仕訳伝票管理装置から申告書作成に必要な情報を最後に受信した日時より新しい時に仕訳伝票管理装置に入力された仕訳伝票情報を取得し、現時点での最新の申告書帳票情報を構成し、出力する申告書管理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、申告書帳票情報は、例えば、「所得の金額の計算に関する明細書」「預貯金等の内訳書」である。
【0028】
また、本実施の形態において、仕訳伝票管理装置から取得した仕訳伝票情報を仕訳伝票格納部に蓄積し、管理する申告書管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、固定資産管理装置から申告書作成に必要な情報を最後に受信した日時より新しい時に固定資産管理装置に入力された固定資産情報を取得し、現時点での最新の申告書帳票情報を構成し、出力する申告書管理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、申告書帳票情報は、例えば、「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」である。
【0030】
さらに、本実施の形態において、固定資産管理装置から取得した固定資産情報を固定資産格納部に蓄積し、管理する申告書管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0031】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、申告書管理装置1、仕訳伝票管理装置2、固定資産管理装置3、および1または2以上の端末装置4を備える。
【0032】
申告書管理装置1は、申告書の作成に必要な情報を管理し、申告書情報を出力する装置である。申告書管理装置1は、ここでは、仕訳伝票管理装置2から仕訳伝票情報を受信し、当該仕訳伝票情報を使用して申告書帳票情報を取得し、出力する。また、申告書管理装置1は、固定資産管理装置3から、固定資産情報を受信し、当該、固定資産情報を使用して申告書帳票情報を取得し、出力する。
【0033】
仕訳伝票管理装置2は、端末装置4から仕訳伝票情報を受け付け、蓄積する装置である。仕訳伝票管理装置2は、仕訳伝票情報を管理する装置である。仕訳伝票管理装置2は、例えば、勘定奉行(登録商標)[URL:https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/kanjo参照]がインストールされた装置である。
【0034】
固定資産管理装置3は、端末装置4から固定資産情報を受け付け、蓄積する装置である。固定資産管理装置3は、固定資産情報を管理する装置である。固定資産管理装置3は、例えば、固定資産奉行(登録商標)[URL:https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/kotei参照]がインストールされた装置である。
【0035】
申告書管理装置1、仕訳伝票管理装置2、および固定資産管理装置3は、いわゆるサーバである。申告書管理装置1、仕訳伝票管理装置2、および固定資産管理装置3は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0036】
端末装置4は、ユーザが使用する端末である。端末装置4は、申告書管理装置1から申告書帳票情報を受信し、出力する端末である。端末装置4は、仕訳伝票情報を受け付け、仕訳伝票管理装置2に送信する端末である。端末装置4は、固定資産情報を受け付け、固定資産管理装置3に送信する端末である。端末装置4は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、またはいわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
【0037】
申告書管理装置1と仕訳伝票管理装置2と固定資産管理装置3とは、端末装置4と、インターネット等のネットワークにより通信可能である。申告書管理装置1と仕訳伝票管理装置2、および申告書管理装置1と固定資産管理装置3は、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0038】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報システムAを構成する申告書管理装置1のブロック図である。
【0039】
申告書管理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、申告書情報格納部111、属性識別子集合格納部112、日時情報格納部113、仕訳伝票格納部114、および固定資産格納部115を備える。受付部12は、申告書帳票識別子受付部121を備える。処理部13は、判断部131、仕訳伝票情報取得部132、固定資産情報取得部133、更新属性情報取得部134、申告書帳票取得部135、および日時更新部136を備える。出力部14は、申告書帳票出力部141を備える。
【0040】
仕訳伝票管理装置2は、仕訳伝票データベース21、仕訳伝票受付部22、仕訳伝票処理部23、仕訳伝票受信部24、および仕訳伝票送信部25を備える。
【0041】
固定資産管理装置3は、固定資産データベース31、固定資産受付部32、固定資産処理部33、固定資産受信部34、および固定資産送信部35を備える。
【0042】
端末装置4は、端末格納部41、端末受付部42、端末処理部43、端末送信部44、端末受信部45、および端末出力部46を備える。
【0043】
申告書管理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する申告書情報、後述する属性識別子集合、後述する第一日時情報、後述する第二日時情報、後述する仕訳伝票情報、後述する固定資産情報、申告書情報を構成する1または2以上の各申告書帳票情報を識別する申告書帳票識別子、1または2以上の各申告書帳票識別子に対応付くフォーマット情報である。なお、フォーマット情報は、申告書帳票情報を構成する際に使用される帳票(別表)のフォーマットを特定する情報である。フォーマット情報は、例えば、いわゆるスタイルファイルであるが、その構造等は問わない。
【0044】
申告書情報格納部111には、申告書情報を構成する2以上の属性情報が格納される。申告書情報格納部111には、1または2以上の申告書情報が格納されても良い。申告書情報格納部111には、通常、ユーザ識別子に対応付けて、2以上の属性情報または申告書情報が格納される。なお、ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、企業等の組織を識別する情報でも良い。ユーザ識別子は、例えば、ID、組織名、端末ID等である。
【0045】
申告書情報は、申告書を構成するための情報である。申告書情報は、1以上の仕訳伝票情報を用いて構成される申告書に関する情報である。申告書情報は、2以上の属性情報を有する。申告書情報は、申告書の電子データでも良い。申告書情報は、1または2以上の申告書帳票情報を有する。申告書帳票情報は、申告書帳票を構成するための情報である。申告書帳票情報は、1または2以上の属性情報を有する。
【0046】
なお、申告書は、1または2以上の申告書帳票を有する。申告書帳票は、いわゆる別表を含む概念である。申告書帳票は、例えば、別表一から別表十八までの多種類の別表(帳票)である。
【0047】
属性情報は、申告書を構成するための情報である。属性情報は、申告書帳票を構成するための情報でもある。属性情報は、申告書帳票を構成する要素の情報、または申告書帳票を構成する要素を構成する元になる情報である。属性情報は、例えば、申告書帳票「所得の金額の計算に関する明細書」を構成する「当期利益又は当期欠損の額」、「損金処理をした納税充当金」、「納税充当金から支出した事業税等の金額」である。属性情報は、例えば、申告書帳票「預貯金等の内訳書」を構成する「期末現在高」である。また、属性情報は、例えば、申告書帳票「利益積立金額および資本金等の額の計算に関する明細書」を構成する「貸付金」である。また、属性情報は、例えば、申告書帳票「第六号様式」を構成する「所得金額総額」である。
【0048】
属性情報は、例えば、1または2以上の仕訳伝票情報を用いて取得される。属性情報は、例えば、1または2以上の固定資産情報を用いて取得される。各種の属性情報を、仕訳伝票情報や固定資産情報を用いて取得する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0049】
属性識別子集合格納部112には、1または2以上の属性識別子集合が格納される。属性識別子集合は、申告書帳票情報を構成する属性情報を示す情報である。属性識別子集合は、申告書帳票識別子に対応付けられている。属性識別子集合は、1以上の属性識別子の集合である。属性識別子は、申告書帳票情報を構成する属性情報を識別する情報である。
【0050】
また、属性識別子に、当該属性識別子で識別される属性情報を取得するために、仕訳伝票情報を使用するか否かを示す第一フラグが対応付いていることは好適である。また、属性識別子に、当該属性識別子で識別される属性情報を取得するために、固定資産情報を使用するか否かを示す第二フラグが対応付いていることは好適である。なお、属性情報を取得するために仕訳伝票情報を使用するか否かを判断する方法は問わない。属性情報を取得するプログラムに仕訳伝票情報を渡すか否かを検知しても良い。また、属性情報を取得するために固定資産情報を使用するか否かを判断する方法は問わない。属性情報を取得するプログラムに固定資産情報を渡すか否かを検知しても良い。
【0051】
ここで、申告書帳票「所得の金額の計算に関する明細書」を識別する申告書帳票識別子を、適宜、第一帳票識別子という。第一帳票識別子は、「別表四」でも良い。また、申告書帳票「預貯金等の内訳書」を識別する帳票識別子を、適宜、第二帳票識別子という。また、申告書帳票「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」を識別する帳票識別子を、適宜、第三帳票識別子という。第三帳票識別子は、「別表十六(二)」でも良い。
【0052】
属性識別子集合格納部112には、例えば、申告書帳票識別子「別表四」に対応付けて、属性識別子「当期利益又は当期欠損の額」、「損金処理をした納税充当金」、「納税充当金から支出した事業税等の金額」等を有する属性識別子集合が格納される。
【0053】
属性識別子集合格納部112には、例えば、申告書帳票識別子「別表十六(二)」に対応付けて、属性識別子「取得価格又は製作価格」、「差引取得価格」、「差引帳簿記載金額」等を有する属性識別子集合が格納される。
【0054】
属性識別子集合格納部112には、例えば、申告書帳票識別子「預貯金等の内訳書」に対応付けて、属性識別子「金融機関名」、「支店名」、「期末現在高」等を有する属性識別子集合が格納される。
【0055】
なお、申告書帳票識別子は、例えば、別表のID、別表名等であるが、問わない。属性識別子は、属性名、ID等であるが、問わない。また、属性識別子集合は、フォーマット情報に対応付いていることは好適である。また、帳票は、例えば、別表である。フォーマットが統一された帳票を構成するためのスタイルファイル等の情報、これらの情報を用いて帳票を出力する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0056】
日時情報格納部113には、日時を特定する1または2以上の日時情報が格納される。日時情報は、日のみを特定する情報でも良い。日時情報格納部113には、例えば、後述する第一日時情報が格納される。また、日時情報格納部113には、例えば、後述する第二日時情報が格納される。
【0057】
日時情報格納部113には、通常、ユーザ識別子に対応付けて、第一日時情報が格納される。日時情報格納部113には、通常、ユーザ識別子に対応付けて、第二日時情報が格納される。
【0058】
第一日時情報は、後述する仕訳伝票データベース21から、前回に仕訳伝票情報を取得した日時時に関連する情報である。第一日時情報は、前回に仕訳伝票情報を取得した日時を特定する情報でも良い。前回に仕訳伝票情報を取得した日時を特定する情報は、前回に取得した仕訳伝票情報が仕訳伝票データベース21に登録された日時を特定する情報でも良い。
【0059】
仕訳伝票データベース21は、ここでは、仕訳伝票管理装置2に存在するデータベースである。なお、データベースは、リレーショナルデータベースが好適であるが、オブジェクト指向データベース等の他のデータベースでも良いし、単なるデータの集合でも良い。また、仕訳伝票データベース21は、申告書管理装置1が有しても良い。仕訳伝票データベース21には、仕訳伝票情報が入力された日時を特定する日時情報に対応付けて、仕訳伝票情報が格納される。仕訳伝票情報は、仕訳伝票に関する情報である。
【0060】
第二日時情報は、後述する固定資産データベース31から、前回に固定資産情報を取得した日時に関連するである。第二日時情報は、前回に固定資産情報を取得した日時を特定する情報でも良い。かかる日時を特定する情報は、前回に取得した固定資産情報が固定資産データベース31に登録された日時を特定する情報でも良い。
【0061】
固定資産データベース31は、ここでは、固定資産管理装置3に存在するデータベースである。ただし、固定資産データベース31は、申告書管理装置1が有しても良い。固定資産データベース31には、固定資産情報が入力された日時を特定する日時情報に対応付けて、固定資産情報が格納される。固定資産情報は、固定資産に関する情報である。
【0062】
仕訳伝票格納部114には、1または2以上の仕訳伝票情報が格納される。少なくとも一部の仕訳伝票情報は、第一日時情報に対応付いていることは好適である。各仕訳伝票情報は、仕訳伝票データベース21から取得された情報である。
【0063】
仕訳伝票格納部114には、通常、ユーザ識別子に対応付けて、仕訳伝票情報が格納される。
【0064】
仕訳伝票情報は、仕訳伝票に関する情報である。仕訳伝票情報は、仕訳伝票の情報、または仕訳伝票の情報から取得される情報である。仕訳伝票情報は、例えば、仕訳伝票の情報「<借方><売掛金>100万円,<貸方><売上高>100万円」である。仕訳伝票情報は、例えば、仕訳伝票の情報から取得される情報であるGL試算表(合計残高試算表と言っても良い。)、GL補助科目内訳表(補助科目内訳表と言っても良い。)、GL取引先内訳表(取引先内訳表と言っても良い。)である。GL試算表は、「申告書計算期間の識別子,科目区分の識別子,科目の識別子、繰越残高、借方、貸方、残高」のレコードを1以上有する表のデータである。GL補助科目内訳表は、「申告計算期間の識別子、科目の識別子、補助科目の識別子、繰越残高、借方、貸方、残高」のレコードを1以上有する表のデータである。GL取引先内訳表は、「申告計算期間の識別子、科目の識別子、取引先の識別子、繰越残高、借方、貸方、残高」のレコードを1以上有する表のデータである。なお、仕訳伝票の情報から、GL試算表、GL補助科目内訳表、またはGL取引先内訳表等の仕訳伝票の情報から取得される情報を取得する処理は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0065】
仕訳伝票情報は、金融機関の口座を識別する口座識別子を含む口座情報を有しても良い。
【0066】
固定資産格納部115には、1または2以上の固定資産情報が格納される。少なくとも一部の固定資産情報は、第二日時情報に対応付いていることは好適である。各固定資産情報は、固定資産データベース31から取得された情報である。
【0067】
固定資産格納部115には、通常、ユーザ識別子に対応付けて、固定資産情報が格納される。
【0068】
固定資産情報は、固定資産に関する情報である。固定資産情報は、例えば、資産名(例えば、「デジタル複合機」)、償却方法の識別子(例えば、「定率法」「定額法」)、償却年を示す情報(例えば、「5年」)、登録日時を示す情報、取得価格又は製作価格を示す価格情報(例えば、「120万円」)を有する。固定資産情報は、例えば、固定資産の情報から取得された情報でも良い。かかる情報は、例えば、AA別表16(1)のデータ、AA別表16(2)のデータ、AA別表16(4)のデータである。
【0069】
受付部12は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等は、例えば、申告書帳票識別子、申告書出力指示である。申告書出力指示とは、申告書を構成するすべての申告書帳票を出力する指示である。
【0070】
ここでの受け付けは、通常、端末装置4からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0071】
申告書帳票識別子受付部121は、申告書帳票識別子を受け付ける。申告書帳票識別子は、申告書を構成する申告書帳票を識別する情報である。申告書帳票識別子受付部121は、例えば、端末装置4から申告書帳票識別子を受信する。
【0072】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、判断部131、仕訳伝票情報取得部132、固定資産情報取得部133、更新属性情報取得部134、申告書帳票取得部135、日時更新部136が行う処理である。
【0073】
判断部131は、例えば、第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベース21に蓄積されたか否かを判断する第一判断を行う。判断部131は、例えば、仕訳伝票データベース21の日付情報と第一日時情報とを用いて、新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベース21に蓄積されたか否かを判断しても良い。なお、仕訳伝票データベース21の日付情報は、仕訳伝票データベース21に最後に仕訳伝票情報が蓄積された日時を特定する情報である。なお、第一判断の方法は問わないが、例えば、以下の(1)から(3)の3つの方法があり得る。
(1)例えば、判断部131は、仕訳伝票管理装置2に、仕訳伝票情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示である問合情報を送信し、仕訳伝票管理装置2から最新の日付情報を受信する。次に、判断部131は、受信された最新の日付情報と第一日時情報とを比較し、「第一日時情報>=最新の日付情報」であれば第一日時情報が特定する日時よりも後に新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベース21に蓄積されていないと判断し、「第一日時情報<最新の日付情報」であれば第一日時情報が特定する日時よりも後に新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベース21に蓄積されたと判断する。
(2)例えば、判断部131は、日時情報格納部113から第一日時情報を取得する。次に、判断部131は、例えば、当該第一日時情報を含む指示であり、当該第一日時情報が特定する日時より後に蓄積された仕訳伝票情報を送信する指示である問合情報を仕訳伝票管理装置2に送信する。そして、判断部131は、例えば、仕訳伝票管理装置2から情報を受信する。そして、判断部131は、受信した情報の中に、仕訳伝票情報を有するか否かを判断する。なお、第一日時情報が特定する日時よりも後に新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベース21に蓄積されていない場合、受信した情報は、例えば、NULLや「-1」等であり、仕訳伝票情報を含まない。
(3)例えば、判断部131は、日時情報格納部113から第一日時情報を取得する。次に、判断部131は、例えば、当該第一日時情報を含む問合情報を仕訳伝票管理装置2に送信し、当該第一日時情報が特定する日時より後に仕訳伝票情報が蓄積されたか否かを示す第一判断の結果を仕訳伝票管理装置2から受信する。なお、かかる問合情報は、第一日時情報が特定する日時より後に仕訳伝票情報が蓄積されたか否かの判断結果を送信させる指示である。
【0074】
判断部131は、例えば、第二日時情報が特定する日時よりも後に、新たな固定資産情報が固定資産データベース31に蓄積されたか否かを判断する第二判断を行う。判断部131は、例えば、固定資産データベース31の日付情報と第二日時情報とを用いて、新たな固定資産情報が固定資産データベース31に蓄積されたか否かを判断しても良い。なお、固定資産データベース31の日付情報は、固定資産データベース31に最後に固定資産情報が蓄積された日時を特定する情報である。なお、第二判断の方法は問わないが、例えば、以下の(1)から(3)の3つの方法があり得る。
(1)例えば、判断部131は、固定資産管理装置3に、最新の固定資産情報に対応付いている日付情報を取得する指示である問合情報を送信し、固定資産管理装置3から最新の日付情報を受信する。次に、判断部131は、受信された最新の日付情報と第二日時情報とを比較し、「第二日時情報>=最新の日付情報」であれば第二日時情報が特定する日時よりも後に新たな固定資産情報が固定資産データベース31に蓄積されていないと判断し、「第二日時情報<最新の日付情報」であれば第二日時情報が特定する日時よりも後に新たな固定資産情報が固定資産データベース31に蓄積されたと判断する。
(2)例えば、判断部131は、日時情報格納部113から第二日時情報を取得する。次に、判断部131は、例えば、当該第二日時情報を含む指示であり、当該第二日時情報が特定する日時より後に蓄積された固定資産情報を送信する指示である問合情報を固定資産管理装置3に送信する。そして、判断部131は、例えば、固定資産管理装置3から情報を受信する。そして、判断部131は、受信した情報の中に、固定資産情報を有するか否かを判断する。なお、第一日時情報が特定する日時よりも後に新たな固定資産情報が固定資産データベース31に蓄積されていない場合、受信した情報は、例えば、NULLや「-1」等であり、固定資産情報を含まない。
(3)例えば、判断部131は、日時情報格納部113から第二日時情報を取得する。次に、判断部131は、例えば、当該第二日時情報を含む問合情報を固定資産管理装置3に送信し、当該第二日時情報が特定する日時より後に固定資産情報が蓄積されたか否かを示す第二判断の結果を固定資産管理装置3から受信する。
【0075】
仕訳伝票情報取得部132は、第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベース21に蓄積されている場合には、当該第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を取得する
【0076】
仕訳伝票情報取得部132は、例えば、新たな仕訳伝票情報が蓄積されたと判断部131が判断した場合には、第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を仕訳伝票データベース21から取得する。
【0077】
仕訳伝票情報取得部132は、例えば、新たな仕訳伝票情報が蓄積されたと判断部131が判断した場合には、第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を、判断部131が仕訳伝票管理装置2から受信した情報から取得する。
【0078】
仕訳伝票情報取得部132は、仕訳伝票データベース21から取得した1以上の仕訳伝票情報を仕訳伝票格納部114に蓄積することは好適である。
【0079】
仕訳伝票情報取得部132は、例えば、第一日時情報を含む指示であり、当該第一日時情報が特定する日時より後に蓄積された仕訳伝票情報を送信する指示を仕訳伝票管理装置2に送信する。そして、仕訳伝票情報取得部132は、例えば、仕訳伝票管理装置2から1以上の仕訳伝票情報を受信する。
【0080】
仕訳伝票情報取得部132は、例えば、最新のGL試算表のデータを仕訳伝票管理装置2から取得するAPIを動作させ、最新のGL試算表のデータを仕訳伝票管理装置2から受信する。
【0081】
仕訳伝票情報取得部132は、例えば、最新のGL補助科目内訳表のデータを仕訳伝票管理装置2から取得するAPIを動作させ、最新のGL補助科目内訳表のデータを仕訳伝票管理装置2から受信する。
【0082】
仕訳伝票情報取得部132は、例えば、最新のGL取引先内訳表のデータを仕訳伝票管理装置2から取得するAPIを動作させ、最新のGL取引先内訳表のデータを仕訳伝票管理装置2から受信する。
【0083】
固定資産情報取得部133は、第二日時情報が特定する日時よりも後に、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、当該第二日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の固定資産情報を取得する。
【0084】
固定資産情報取得部133は、例えば、新たな固定資産情報が蓄積されたと判断部131が判断した場合には、第二日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の固定資産情報を固定資産データベース31から取得する。
【0085】
固定資産情報取得部133は、例えば、新たな固定資産情報が蓄積されたと判断部131が判断した場合には、判断部131が固定資産管理装置3から受信した新たな1以上の固定資産情報を取得する。
【0086】
固定資産情報取得部133は、固定資産データベース31から取得した1以上の固定資産情報を固定資産格納部115に蓄積することは好適である。
【0087】
固定資産情報取得部133は、例えば、第二日時情報を含む指示であり、当該第二日時情報が特定する日時より後に蓄積された固定資産情報を送信する指示を固定資産管理装置3に送信する。そして、固定資産情報取得部133は、例えば、固定資産管理装置3から1以上の固定資産情報を受信する。
【0088】
固定資産情報取得部133は、例えば、最新のAA別表16(1)のデータを固定資産管理装置3から取得するAPIを動作させ、最新のAA別表16(1)のデータを固定資産管理装置3から受信する。
【0089】
固定資産情報取得部133は、例えば、最新のAA別表16(2)のデータを固定資産管理装置3から取得するAPIを動作させ、最新のAA別表16(2)のデータを固定資産管理装置3から受信する。
【0090】
固定資産情報取得部133は、例えば、最新のAA別表16(4)のデータを固定資産管理装置3から取得するAPIを動作させ、最新のAA別表16(4)のデータを固定資産管理装置3から受信する。
【0091】
更新属性情報取得部134は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されている場合には、仕訳伝票情報取得部132が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票識別子受付部121が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する。仕訳伝票情報取得部132が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いることは、更新されていない情報をも用いても良いことは言うまでもない。なお、更新されていない情報とは、仕訳伝票管理装置2で第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された情報ではない情報、第一日時情報が特定する日時よりも前に申告書管理装置1が保持していた情報である。
【0092】
更新属性情報取得部134は、例えば、仕訳伝票情報取得部132が取得した1以上の仕訳伝票情報を含む、当該期内の1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する。なお、1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を構成する種々の属性情報を取得する技術は公知技術である。
【0093】
更新属性情報取得部134は、例えば、申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合を属性識別子集合格納部112から取得する。次に、更新属性情報取得部134は、当該属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子で識別される属性情報を、1以上の仕訳伝票情報を用いて取得する。かかる場合、更新属性情報取得部134は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されている場合には、仕訳伝票情報取得部132が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、新しい属性情報を取得する。また、更新属性情報取得部134は、申告書情報格納部111から、申告書帳票識別子に対応する属性情報を読み出しても良い。
【0094】
更新属性情報取得部134は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されている場合には、仕訳伝票情報取得部132が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、第一帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「当期利益又は当期欠損の額」を取得する。なお、1以上の仕訳伝票情報を用いて、「当期利益又は当期欠損の額」を取得する技術は公知技術である。
【0095】
更新属性情報取得部134は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されている場合には、仕訳伝票情報取得部132が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、第二帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「期末現在高」であり、新たな仕訳伝票情報が有する口座識別子に対応する属性情報「期末現在高」を取得する。なお、1以上の仕訳伝票情報を用いて、属性情報「期末現在高」を取得する技術は公知技術である。
【0096】
更新属性情報取得部134は、新たな固定資産情報が蓄積されている場合には、固定資産情報取得部133が取得した1以上の固定資産情報を用いて、申告書帳票識別子受付部121が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する。固定資産情報取得部133が取得した1以上の固定資産情報を用いることは、更新されていない情報をも用いても良いことは言うまでもない。なお、更新されていない情報とは、固定資産管理装置3で第二日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された情報ではない情報、第二日時情報が特定する日時よりも前に申告書管理装置1が保持していた情報である。
【0097】
更新属性情報取得部134は、例えば、固定資産情報取得部133が取得した1以上の固定資産情報を含む、当該期内の1以上の固定資産情報を用いて、申告書帳票情報を構成する属性情報を取得する。
【0098】
更新属性情報取得部134は、申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合を属性識別子集合格納部112から取得する。次に、更新属性情報取得部134は、当該属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子で識別される属性情報を取得する。かかる場合、更新属性情報取得部134は、新たな固定資産情報が蓄積されている場合には、固定資産情報取得部133が取得した1以上の固定資産情報を用いて、新しい属性情報を取得する。また、更新属性情報取得部134は、申告書情報格納部111から属性情報を読み出しても良い。
【0099】
更新属性情報取得部134は、新たな固定資産情報が蓄積されている場合には、例えば、固定資産情報取得部133が取得した1以上の固定資産情報を用いて、第三帳票識別子に対応する申告書帳票情報を構成する属性情報「取得価格又は製作価格」を取得する。なお、1以上の固定資産情報を用いて「取得価格又は製作価格」を取得する技術は公知技術である。
【0100】
申告書帳票取得部135は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、例えば、仕訳伝票情報取得部132が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を取得する。また、申告書帳票取得部135は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていない場合には、申告書帳票識別子受付部121が受け付けた申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を申告書情報格納部111から取得し、当該1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する。
【0101】
申告書帳票取得部135は、例えば、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、例えば、更新属性情報取得部134が取得した属性情報を用いて、申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する。ここで、申告書帳票取得部135は、一部の属性情報は、申告書情報格納部111から読み出して、当該一部の属性情報をも用いて、申告書帳票情報を取得しても良い。
【0102】
申告書帳票取得部135は、例えば、仕訳伝票格納部114に格納されている1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票識別子受付部121が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する。かかる技術は公知技術である。
【0103】
申告書帳票取得部135は、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、更新属性情報取得部134が取得した属性情報を用いて、申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する。また、申告書帳票取得部135は、新たな固定資産情報が蓄積されていない場合には、申告書帳票識別子受付部121が受け付けた申告書帳票識別子に対応する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を申告書情報格納部111から取得し、当該1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する。なお、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合でも、申告書帳票取得部135は、申告書情報格納部111から1以上の属性情報を読み出し、当該1以上の属性情報と更新属性情報取得部134が取得した属性情報とを用いて、申告書帳票情報を取得しても良い。
【0104】
申告書帳票取得部135は、例えば、固定資産格納部115に格納されている1以上の固定資産情報を用いて、申告書帳票識別子受付部121が受け付けた申告書帳票識別子に対応する申告書帳票情報を取得する。かかる技術は公知技術である。
【0105】
申告書帳票取得部135は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、例えば、仕訳伝票情報取得部132が取得した最新のGL試算表のデータ、最新のGL補助科目内訳表のデータ、および最新のGL取引先内訳表のデータのうちの1以上のデータを用いて、「所得の金額の計算に関する明細書」の申告書帳票情報を取得する。なお、申告書帳票取得部135は、「所得の金額の計算に関する明細書」の申告書帳票情報を取得する場合に、他の情報を取得して、使用しても良いことは言うまでもない。また、申告書帳票取得部135は、上記の1以上のデータを用いて、「所得の金額の計算に関する明細書」だけではなく、他の別表の申告書帳票情報を取得しても良い。
【0106】
申告書帳票取得部135は、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、例えば、仕訳伝票情報取得部132が取得した最新のGL試算表のデータ、最新のGL補助科目内訳表のデータ、および最新のGL取引先内訳表のデータのうちの1以上のデータを用いて、「預貯金等の内訳書」の申告書帳票情報を取得する。なお、申告書帳票取得部135は、「預貯金等の内訳書」の申告書帳票情報を取得する場合に、他の情報を取得して、使用しても良いことは言うまでもない。また、申告書帳票取得部135は、上記の1以上のデータを用いて、「預貯金等の内訳書」だけではなく、他の内訳書の申告書帳票情報を取得しても良い。
【0107】
申告書帳票取得部135は、新たな固定資産情報が蓄積されていた場合には、例えば、固定資産情報取得部133が取得した最新のAA別表16(1)のデータ、最新のAA別表16(2)のデータ、および最新のAA別表16(4)のデータのうちの1以上のデータを用いて、「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」の申告書帳票情報を取得する。なお、申告書帳票取得部135は、「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」の申告書帳票情報を取得する場合に、他の情報を取得して、使用しても良いことは言うまでもない。また、申告書帳票取得部135は、上記の1以上のデータを用いて、「旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書」だけではなく、他の申告書帳票情報を取得しても良い。
【0108】
日時更新部136は、仕訳伝票情報取得部132が仕訳伝票データベース21から取得した1以上の仕訳伝票情報に関する日時に関連する第一日時情報を取得し、当該第一日時情報を日時情報格納部113の第一日時情報として更新する。なお、第一日時情報は、仕訳伝票データベース21から取得した日時の日時情報でも良いし、取得された1以上の仕訳伝票情報に対応付いている日時情報等でも良い。
【0109】
日時更新部136は、固定資産情報取得部133が固定資産データベース31から取得した1以上の固定資産情報に関する日時に関連する第二日時情報を取得し、当該第二日時情報を日時情報格納部113の第二日時情報として更新する。なお、第二日時情報は、固定資産データベース31から取得した日時の日時情報でも良いし、取得された1以上の固定資産情報に対応付いている日時情報等でも良い。
【0110】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、申告書帳票情報、1または2以上の申告書帳票情報を有する申告書情報である。ここで、出力とは、通常、端末装置4への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0111】
申告書帳票出力部141は、申告書帳票取得部135が取得した申告書帳票情報を出力する。申告書帳票出力部141は、例えば、申告書帳票取得部135が取得した申告書帳票情報を、端末装置4に送信する。
【0112】
仕訳伝票管理装置2を構成する仕訳伝票データベース21には、1以上の仕訳伝票情報が格納される。仕訳伝票情報は、通常、登録された日時を特定する日時情報に対応付いている。仕訳伝票データベース21の構造は問わない。
【0113】
仕訳伝票受付部22は、仕訳伝票情報を受け付ける。ここでの受け付けは、通常、端末装置4からの受信であるが、ユーザの入力の受け付けでも良い。
【0114】
仕訳伝票処理部23は、各種の処理を行う。仕訳伝票処理部23は、仕訳伝票受付部22が受信した仕訳伝票情報を仕訳伝票データベース21に蓄積する。仕訳伝票処理部23は、例えば、図示しない時計から日時情報を取得し、当該日時情報に対応付けて、仕訳伝票受付部22が受信した仕訳伝票情報を仕訳伝票データベース21に蓄積する。
【0115】
仕訳伝票処理部23は、例えば、出力指示の受信に応じて、当該出力指示に対応する情報を仕訳伝票データベース21から取得する。
【0116】
仕訳伝票処理部23は、仕訳伝票受信部24が受信した問合情報に応じて、問合情報を送信した装置に返送する情報である問合結果を取得する。
【0117】
問合情報が、第一日時情報が特定する日時より後に蓄積された仕訳伝票情報を送信する指示である場合、仕訳伝票処理部23は、第一日時情報が特定する日時より後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を仕訳伝票データベース21から取得する。かかる場合、問合結果は、例えば、1以上の仕訳伝票情報、または新たな仕訳伝票情報が存在しない旨の情報である。
【0118】
問合情報が、仕訳伝票情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示である場合、仕訳伝票処理部23は、仕訳伝票情報に対応付いている最新の日付情報を仕訳伝票データベース21から取得する。かかる場合、問合結果は、最新の日付情報である。
【0119】
問合情報が、第一日時情報が特定する日時より後に仕訳伝票情報が蓄積されたか否かの判断結果を送信させる指示である場合、仕訳伝票処理部23は、問合情報に含まれる第一日時情報を取得し、仕訳伝票情報に対応付いている最新の日付情報を仕訳伝票データベース21から取得し、両日時情報を比較し、第一日時情報が特定する日時より後に仕訳伝票情報が蓄積されたか否かの判断結果を取得する。最新の日付情報かかる場合、問合結果は、当該判断結果である。
【0120】
仕訳伝票受信部24は、各種の指示や情報等を受信する。各種の指示や情報等は、例えば、問合情報、出力指示である。問合情報は、何らかの問合せに関する情報であり、例えば、第一日時情報が特定する日時より後に蓄積された仕訳伝票情報を送信する指示、仕訳伝票情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示、または第一日時情報が特定する日時より後に仕訳伝票情報が蓄積されたか否かの判断結果を送信させる指示である。出力指示は、仕訳伝票情報や試算表等の会計情報の出力の指示である。問合情報は、例えば、第一日時情報を有する。
【0121】
仕訳伝票送信部25は、各種の情報を送信する。仕訳伝票送信部25は、例えば、問合情報の受信に応じて、仕訳伝票処理部23が取得した情報を申告書管理装置1に送信する。仕訳伝票送信部25は、例えば、仕訳伝票処理部23が取得した1以上の仕訳伝票情報を申告書管理装置1に送信する。仕訳伝票送信部25は、例えば、出力指示に応じて取得された情報を端末装置4に送信する。
【0122】
固定資産管理装置3を構成する固定資産データベース31には、1以上の固定資産情報が格納される。固定資産情報は、通常、登録された日時を特定する日時情報に対応付いている。
【0123】
固定資産受付部32は、固定資産情報を受け付ける。ここでの受け付けは、通常、端末装置4からの受信であるが、ユーザの入力の受け付けでも良い。
【0124】
固定資産処理部33は、各種の処理を行う。固定資産処理部33は、固定資産受付部32が受信した固定資産情報を固定資産データベース31に蓄積する。固定資産処理部33は、例えば、図示しない時計から日時情報を取得し、当該日時情報に対応付けて、固定資産受付部32が受信した固定資産情報を固定資産データベース31に蓄積する。
【0125】
固定資産処理部33は、例えば、出力指示の受信に応じて、当該出力指示に対応する情報を固定資産データベース31から取得する。
【0126】
固定資産処理部33は、固定資産受信部34が受信した問合情報に応じて、問合情報を送信した装置に返送する情報である問合結果を取得する。
【0127】
問合情報が、第二日時情報が特定する日時より後に蓄積された固定資産情報を送信する指示である場合、固定資産処理部33は、第二日時情報が特定する日時より後に蓄積された1以上の固定資産情報を固定資産データベース31から取得する。なお、かかる場合、問合結果は、例えば、1以上の固定資産情報、または新たな固定資産情報が存在しない旨の情報である。
【0128】
問合情報が、固定資産情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示である場合、固定資産処理部33は、固定資産情報に対応付いている最新の日付情報を固定資産データベース31から取得する。なお、かかる場合、問合結果は、最新の日付情報である。
【0129】
問合情報が、第一日時情報が特定する日時より後に固定資産情報が蓄積されたか否かの判断結果を送信させる指示である場合、固定資産処理部33は、問合情報に含まれる第二日時情報を取得し、固定資産情報に対応付いている最新の日付情報を固定資産データベース31から取得し、両日時情報を比較し、第二日時情報が特定する日時より後に固定資産情報が蓄積されたか否かの判断結果を取得する。なお、かかる場合、問合結果は、当該判断結果である。
【0130】
固定資産受信部34は、各種の指示や情報等を受信する。各種の指示や情報等は、例えば、問合情報、出力指示である。問合情報は、何らかの問合せに関する情報であり、例えば、第二日時情報が特定する日時より後に蓄積された固定資産情報を送信する指示、固定資産情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示、または第二日時情報が特定する日時より後に固定資産情報が蓄積されたか否かの判断結果を送信させる指示である。出力指示は、固定資産情報等の出力の指示である。問合情報は、例えば、第二日時情報を有する。
【0131】
固定資産送信部35は、各種の情報を送信する。固定資産送信部35は、例えば、問合情報の受信に応じて、固定資産処理部33が取得した1以上の固定資産情報を申告書管理装置1に送信する。
【0132】
固定資産送信部35は、例えば、固定資産処理部33が取得した1以上の情報を端末装置4に送信する。
【0133】
端末装置4を構成する端末格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子、端末装置4を識別する端末識別子、申告書管理装置1と通信するための申告書管理装置1の送信先情報(例えば、IPアドレス、MACアドレスなど)、仕訳伝票管理装置2と通信するための仕訳伝票管理装置2の送信先情報、固定資産管理装置3と通信するための固定資産管理装置3の送信先情報である。ユーザ識別子は、例えば、ID、氏名、メールアドレス等である。端末識別子は、例えば、ID、店舗名、IPアドレス、MACアドレス等である。
【0134】
端末受付部42は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報は、例えば、仕訳伝票情報、固定資産情報、申告書帳票識別子、申告書出力指示である。
【0135】
端末処理部43は、各種の処理を行う。端末処理部43は、例えば、端末受付部42が受け付けた各種の情報や指示等を送信する情報や指示等のデータ構造にする。端末処理部43は、例えば、端末受信部45が受信した情報を、出力されるデータ構造にする。
【0136】
端末送信部44は、各種の情報や指示等を送信する。端末送信部44は、仕訳伝票情報を仕訳伝票管理装置2に送信する。端末送信部44は、固定資産情報を固定資産管理装置3に送信する。端末送信部44は、申告書帳票識別子を申告書管理装置1に送信する。
【0137】
端末受信部45は、各種の情報を受信する。端末受信部45は、例えば、申告書帳票情報を申告書管理装置1から受信する。端末受信部45は、例えば、申告書情報を申告書管理装置1から受信する。
【0138】
端末出力部46は、各種の情報を出力する。端末出力部46は、例えば、申告書帳票情報を出力する。端末出力部46は、例えば、申告書情報を出力する。
【0139】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0140】
格納部11、申告書情報格納部111、属性識別子集合格納部112、日時情報格納部113、仕訳伝票格納部114、固定資産格納部115、仕訳伝票データベース21、固定資産データベース31、および端末格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0141】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0142】
受付部12、申告書帳票識別子受付部121、仕訳伝票受付部22、仕訳伝票受信部24、固定資産受付部32、固定資産受信部34、および端末受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0143】
処理部13、判断部131、仕訳伝票情報取得部132、固定資産情報取得部133、更新属性情報取得部134、申告書帳票取得部135、日時更新部136、仕訳伝票処理部23、固定資産処理部33、および端末処理部43は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0144】
出力部14、申告書帳票出力部141、仕訳伝票送信部25、固定資産送信部35、および端末送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0145】
端末受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0146】
端末出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部46は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0147】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、申告書管理装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0148】
(ステップS401)申告書帳票識別子受付部121は、端末装置4から申告書帳票識別子を受信したか否かを判断する。申告書帳票識別子を受信した場合はステップS402に行き、申告書帳票識別子を受信しなかった場合はステップS404に行く。
【0149】
(ステップS402)処理部13は、ステップS401で受信された申告書帳票識別子により識別される申告書帳票情報を取得する。かかる申告書帳票情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0150】
(ステップS403)申告書帳票出力部141は、申告書帳票識別子を送信してきた端末装置4に、ステップS402で取得された申告書帳票情報を送信する。ステップS401に戻る。
【0151】
(ステップS404)受付部12は、端末装置4から申告書出力指示を受信したか否かを判断する。申告書出力指示を受信した場合はステップS405に行き、申告書出力指示を受信しなかった場合はステップS411に行く。
【0152】
(ステップS405)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0153】
(ステップS406)処理部13は、格納部11にアクセスし、申告書情報を構成するi番目の申告書帳票情報を識別するi番目の申告書帳票識別子が存在するか否かを判断する。i番目の申告書帳票識別子が存在する場合はステップS407に行き、i番目の申告書帳票識別子が存在しない場合はステップS409に行く。なお、格納部11には、申告書情報を構成する1または2以上の各申告書帳票情報を識別する申告書帳票識別子が格納されている、とする。
【0154】
(ステップS407)処理部13は、i番目の申告書帳票識別子により識別される申告書帳票情報を取得する。かかる申告書帳票情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0155】
(ステップS408)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS406に戻る。
【0156】
(ステップS409)処理部13は、ステップS407で取得された1または2以上の申告書帳票情報を用いて、申告書情報を構成する。なお、申告書情報は、通常、1または2以上の申告書帳票情報の集合である。
【0157】
(ステップS410)出力部14は、申告書出力指示を送信してきた端末装置4に、ステップS409で構成された申告書情報を送信する。ステップS401に戻る。
【0158】
(ステップS411)受付部12は、端末装置4から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS412に行き、情報を受信しなかった場合はステップS401に戻る。なお、端末装置4から受信される情報は、例えば、申告書情報を構成する情報、申告書帳票識別子に対応付いている属性識別子集合である。
【0159】
(ステップS412)処理部13は、受信された情報を蓄積するデータ構造にする。そして、処理部13は、当該データ構造の情報を格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0160】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0161】
次に、ステップS402、ステップS407の申告書帳票情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0162】
(ステップS501)仕訳伝票情報取得部132は、申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合を属性識別子集合格納部112から取得する。
【0163】
(ステップS502)仕訳伝票情報取得部132は、ステップS501で取得した属性識別子集合が有する1以上の属性識別子で識別される属性情報を取得するために、仕訳伝票情報を使用するか否かを判断する。仕訳伝票情報を使用する場合はステップS503に行き、仕訳伝票情報を使用しない場合はステップS507に行く。
【0164】
なお、仕訳伝票情報取得部132は、例えば、1以上の属性識別子のうちのいずれかの属性識別子に、属性情報を取得するために仕訳伝票情報を使用することを示す第一フラグが対応付いているか否かを判断する。ただし、仕訳伝票情報を使用するか否かの判断方法は問わない。
【0165】
(ステップS503)判断部131は、第一判断を行い、第一判断の判断結果を取得する。かかる第一判断の処理例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。なお、第一判断は、第一日時情報が特定する日時よりも後に、仕訳伝票データベース21に新たな仕訳伝票情報が蓄積されたか否かの判断である。
【0166】
(ステップS504)ステップS503における第一判断の処理の結果、第一日時情報が特定する日時よりも後に、仕訳伝票データベース21に蓄積された新たな仕訳伝票情報が存在する場合はステップS505に行き、存在しない場合はステップS507に行く。
【0167】
(ステップS505)仕訳伝票情報取得部132は、第一日時情報が特定する日時よりも後に、仕訳伝票データベース21に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を取得する。
【0168】
(ステップS506)日時更新部136は、新しい第一日時情報を取得する。次に、日時更新部136は、当該新しい第一日時情報を日時情報格納部113に蓄積し、第一日時情報を更新する。
【0169】
(ステップS507)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0170】
(ステップS508)処理部13は、ステップS501で取得した属性値集合の中に、i番目の属性値識別子が存在するか否かを判断する。i番目の属性値識別子が存在する場合はステップS509に行き、i番目の属性値識別子が存在しない場合はステップS511に行く。
【0171】
(ステップS509)更新属性情報取得部134または仕訳伝票情報取得部132は、i番目の属性値識別子で識別される属性情報を取得し、図示しないバッファに蓄積する。なお、i番目の属性値識別子で識別される属性情報を取得する際に仕訳伝票情報を使用する場合には、更新属性情報取得部134が、ステップS505で取得された1以上の仕訳伝票情報を用いて、属性情報を取得する。i番目の属性値識別子で識別される属性情報を取得する際に仕訳伝票情報を使用しない場合には、例えば、仕訳伝票情報取得部132は、i番目の属性値識別子で識別される属性情報を申告書情報格納部111から読み出す。
【0172】
(ステップS510)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS508に戻る。
【0173】
(ステップS511)固定資産情報取得部133は、ステップS501で取得した属性識別子集合が有する1以上の属性識別子で識別される属性情報を取得するために、固定資産情報を使用するか否かを判断する。固定資産情報を使用する場合はステップS512に行き、固定資産情報を使用しない場合はステップS520に行く。
【0174】
なお、固定資産情報取得部133は、例えば、1以上の属性識別子のうちのいずれかの属性識別子に、属性情報を取得するために固定資産情報を使用することを示す第二フラグが対応付いているか否かを判断する。ただし、固定資産情報を使用するか否かの判断方法は問わない。
【0175】
(ステップS512)判断部131は、第二判断を行い、第二判断の判断結果を取得する。かかる第二判断の処理例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。なお、第二判断は、第二日時情報が特定する日時よりも後に、蓄積された新たな固定資産情報が固定資産データベース31に存在するか否かの判断である。
【0176】
(ステップS513)ステップS512における第二判断の処理の結果、第二日時情報が特定する日時よりも後に、固定資産データベース31に蓄積された新たな固定資産情報が存在する場合はステップS514に行き、存在しない場合はステップS516に行く。
【0177】
(ステップS514)固定資産情報取得部133は、第二日時情報が特定する日時よりも後に、固定資産データベース31に蓄積された1以上の固定資産情報を取得する。
【0178】
(ステップS515)日時更新部136は、新しい第二日時情報を取得する。次に、日時更新部136は、当該新しい第二日時情報を日時情報格納部113に蓄積し、第二日時情報を更新する。
【0179】
(ステップS516)処理部13は、カウンタjに1を代入する。
【0180】
(ステップS517)処理部13は、ステップS501で取得した属性値集合の中に、取得できていないj番目の属性情報を識別する属性値識別子が存在するか否かを判断する。かかる属性値識別子が存在する場合はステップS518に行き、存在しない場合はステップS520に行く。なお、取得できていないj番目の属性情報とは、ステップS509で取得された属性情報を除く趣旨である。
【0181】
(ステップS518)更新属性情報取得部134または固定資産情報取得部133は、j番目の属性値識別子で識別される属性情報を取得し、図示しないバッファに蓄積する。なお、j番目の属性値識別子で識別される属性情報を取得する際に固定資産情報を使用する場合には、更新属性情報取得部134が、ステップS514で取得された1以上の固定資産情報を用いて、属性情報を取得する。j番目の属性値識別子で識別される属性情報を取得する際に固定資産情報を使用しない場合には、例えば、固定資産情報取得部133は、i番目の属性値識別子で識別される属性情報を申告書情報格納部111から読み出す。
【0182】
(ステップS519)処理部13は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS517に戻る。
【0183】
(ステップS520)申告書帳票取得部135は、図示しないバッファに格納されている1または2以上の属性情報を、構成する申告書帳票情報を識別する申告書帳票識別子と対になるファーマット情報が特定するフォーマットに配置し、申告書帳票情報を構成する。なお、申告書帳票識別子と対になるファーマット情報は、格納部11に格納されている。
【0184】
次に、ステップS503の第一判断の処理例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0185】
(ステップS601)判断部131は、日時情報格納部113から第一日時情報を取得する。
【0186】
(ステップS602)判断部131は、問合情報を取得する。
【0187】
(ステップS603)判断部131は、ステップS602で取得した問合情報を、仕訳伝票管理装置2に送信する。
【0188】
(ステップS604)判断部131は、ステップS603における問合情報の送信に応じて、仕訳伝票管理装置2から問合結果を受信したか否かを判断する。問合結果を受信した場合はステップS605に行き、問合結果を受信しなかった場合はステップS604に戻る。
【0189】
(ステップS605)判断部131は、ステップS604で受信された問合結果を用いて、第一判断結果を取得する。上位処理にリターンする。なお、第一判断結果は、第一日時情報よりも後に登録された仕訳伝票情報が存在するか否かを示す情報でも良いし、第一日時情報よりも後に登録された1以上の仕訳伝票情報等でも良い。
【0190】
次に、ステップS512の第二判断の処理例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0191】
(ステップS701)判断部131は、日時情報格納部113から第二日時情報を取得する。
【0192】
(ステップS702)判断部131は、問合情報を取得する。
【0193】
(ステップS703)判断部131は、ステップS702で取得した問合情報を、固定資産管理装置3に送信する。
【0194】
(ステップS704)判断部131は、ステップS703における問合情報の送信に応じて、固定資産管理装置3から問合結果を受信したか否かを判断する。問合結果を受信した場合はステップS705に行き、問合結果を受信しなかった場合はステップS704に戻る。
【0195】
(ステップS705)判断部131は、ステップS704で受信された問合結果を用いて、第二判断結果を取得する。上位処理にリターンする。なお、第二判断結果は、第二日時情報よりも後に登録された固定資産情報が存在するか否かを示す情報でも良いし、第二日時情報よりも後に登録された1以上の固定資産情報等でも良い。
【0196】
次に、仕訳伝票管理装置2の動作例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0197】
(ステップS801)仕訳伝票受信部24は、端末装置4から仕訳伝票情報を受信したか否かを判断する。仕訳伝票情報を受信した場合はステップS802に行き、仕訳伝票情報を受信しなかった場合はステップS803に行く。
【0198】
(ステップS802)仕訳伝票処理部23は、図示しない時計から日時情報を取得する。仕訳伝票処理部23は、当該日時情報に対応付けて、ステップS801で受信された仕訳伝票情報を仕訳伝票データベース21に蓄積する。ステップS801に戻る。
【0199】
(ステップS803)仕訳伝票受信部24は、申告書管理装置1から問合情報を受信したか否かを判断する。問合情報を受信した場合はステップS804に行き、問合情報を受信しなかった場合はステップS806に行く。
【0200】
(ステップS804)仕訳伝票処理部23は、ステップS803で受信された問合情報に対応する問合結果を取得する。
【0201】
(ステップS805)仕訳伝票送信部25は、ステップS804で取得された問合結果を申告書管理装置1に送信する。ステップS801に戻る。
【0202】
(ステップS806)仕訳伝票受信部24は、端末装置4から出力指示を受信したか否かを判断する。出力指示を受信した場合はステップS807に行き、出力指示を受信しなかった場合はステップS801に戻る。
【0203】
(ステップS807)仕訳伝票処理部23は、ステップS806で受信された出力指示に対応する情報を取得する。
【0204】
(ステップS808)仕訳伝票送信部25は、ステップS807で取得された情報を端末装置4に送信する。ステップS801に戻る。
【0205】
なお、
図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0206】
次に、固定資産管理装置3の動作例について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0207】
(ステップS901)固定資産受信部34は、端末装置4から固定資産情報を受信したか否かを判断する。固定資産情報を受信した場合はステップS902に行き、固定資産情報を受信しなかった場合はステップS903に行く。
【0208】
(ステップS902)固定資産処理部33は、図示しない時計から日時情報を取得する。固定資産処理部33は、当該日時情報に対応付けて、ステップS901で受信された固定資産情報を固定資産データベース31に蓄積する。ステップS901に戻る。
【0209】
(ステップS903)固定資産受信部34は、申告書管理装置1から問合情報を受信したか否かを判断する。問合情報を受信した場合はステップS904に行き、問合情報を受信しなかった場合はステップS906に行く。
【0210】
(ステップS904)固定資産処理部33は、ステップS903で受信された問合情報に対応する問合結果を取得する。
【0211】
(ステップS905)固定資産送信部35は、ステップS904で取得された問合結果を申告書管理装置1に送信する。ステップS901に戻る。
【0212】
(ステップS906)固定資産受信部34は、端末装置4から出力指示を受信したか否かを判断する。出力指示を受信した場合はステップS907に行き、出力指示を受信しなかった場合はステップS901に戻る。
【0213】
(ステップS907)固定資産処理部33は、ステップS906で受信された出力指示に対応する情報を取得する。
【0214】
(ステップS908)固定資産送信部35は、ステップS907で取得された情報を端末装置4に送信する。ステップS901に戻る。
【0215】
なお、
図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0216】
次に、端末装置4の動作例について、
図10のフローチャートを用いて説明する。
【0217】
(ステップS1001)端末受付部42は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS1002に行き、情報を受け付けなかった場合はステップS1004に行く。なお、情報とは、例えば、仕訳伝票情報、固定資産情報、申告書情報を構成する情報である。
【0218】
(ステップS1002)端末処理部43は、ステップS1001で受け付けられた情報を送信する先の送信先情報を端末格納部41から取得する。なお、送信先情報が示す送信先は、申告書管理装置1、仕訳伝票管理装置2、または固定資産管理装置3である。
【0219】
(ステップS1003)端末処理部43は、ステップS1001で受け付けられた情報を、送信するデータ構造にする。端末送信部44は、ステップS1002で取得された送信先情報が示す送信先に、送信するデータ構造の情報を送信する。ステップS1001に戻る。
【0220】
(ステップS1004)端末受付部42は、申告書帳票識別子を受け付けたか否かを判断する。申告書帳票識別子を受け付けた場合はステップS1005に行き、申告書帳票識別子を受け付けなかった場合はステップS1008に行く。
【0221】
(ステップS1005)端末処理部43は、ステップS1004で受け付けられた申告書帳票識別子を送信するデータ構造にする。端末送信部44は、当該申告書帳票識別子を申告書管理装置1にする。
【0222】
(ステップS1006)端末受信部45は、ステップS1004で受け付けられた申告書帳票識別子で識別される申告書帳票情報を申告書管理装置1から受信したか否かを判断する。申告書帳票情報を受信した場合はステップS1007に行き、申告書帳票情報を受信しなかった場合はステップS1006に戻る。
【0223】
(ステップS1007)端末処理部43は、ステップS1006で受信された申告書帳票情報を出力するデータ構造にする。端末出力部46は、当該申告書帳票情報を出力する。ステップS1001に戻る。
【0224】
(ステップS1008)端末受付部42は、申告書出力指示を受け付けたか否かを判断する。申告書出力指示を受け付けた場合はステップS1009に行き、申告書出力指示を受け付けなかった場合はステップS1001に戻る。
【0225】
(ステップS1009)端末処理部43は、ステップS1008で受け付けられた申告書出力指示を送信するデータ構造にする。端末送信部44は、当該申告書出力指示を申告書管理装置1にする。
【0226】
(ステップS1010)端末受信部45は、申告書管理装置1から申告書情報を受信したか否かを判断する。申告書情報を受信した場合はステップS1011に行き、申告書情報を受信しなかった場合はステップS1010に戻る。
【0227】
(ステップS1011)端末処理部43は、ステップS1010で受信された申告書情報を出力するデータ構造にする。端末出力部46は、当該申告書情報を出力する。ステップS1001に戻る。
【0228】
なお、
図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0229】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は
図1である。
【0230】
以下、3つの具体例について説明する。具体例1、2は、申告書管理装置1と仕訳伝票管理装置2とが連携する場合である。具体例3は、申告書管理装置1と固定資産管理装置3とが連携する場合である。
【0231】
(具体例1)
今、申告書管理装置1の日時情報格納部113には、第一日時情報「2020年4月1日12:00」が格納されている、とする。つまり、前回に、仕訳伝票管理装置2から仕訳伝票情報を受信した日時に関する情報が「2020年4月1日12:00」である、とする。
【0232】
また、仕訳伝票管理装置2の仕訳伝票データベース21に、日時情報「2020年4月3日 15:00」に対応付けて、仕訳伝票の情報「<借方><売掛金>100万円,<貸方><売上高>100万円」が蓄積された、とする。つまり、2020年4月1日より後である、2020年4月3日15時00分に、100万円の売上を示す仕訳伝票情報が仕訳伝票管理装置2に入力され、仕訳伝票データベース21に蓄積された、とする。
【0233】
かかる状況において、ユーザは、端末装置4から申告書管理装置1にアクセスし、端末装置4に対して、申告書帳票識別子「別表四」に対応するメニュー項目を指示した、とする。
【0234】
すると、端末受付部42は、申告書帳票識別子「別表四」を受け付ける。次に、端末処理部43は、受け付けられた申告書帳票識別子を送信するデータ構造にする。端末送信部44は、当該申告書帳票識別子「別表四」を申告書管理装置1にする。
【0235】
次に、申告書管理装置1の申告書帳票識別子受付部121は、端末装置4から申告書帳票識別子「別表四」を受信する。
【0236】
次に、仕訳伝票情報取得部132は、申告書帳票識別子「別表四」に対応する属性識別子集合(属性識別子「当期利益又は当期欠損の額」、「損金処理をした納税充当金」、「納税充当金から支出した事業税等の金額」等を有する集合)を属性識別子集合格納部112から取得する。
【0237】
次に、仕訳伝票情報取得部132は、取得した属性識別子集合が有する1以上の属性識別子で識別される属性情報を取得するために、仕訳伝票情報を使用する、と判断する。なお、例えば、「当期利益又は当期欠損の額」の算出のために仕訳伝票情報を使用することは、予め格納されている、とする。
【0238】
次に、判断部131は、第一判断を行う。つまり、例えば、判断部131は、仕訳伝票情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示である問合情報を仕訳伝票管理装置2に送信する。
【0239】
次に、仕訳伝票管理装置2の仕訳伝票受信部24は、申告書管理装置1から問合情報を受信する。次に、仕訳伝票処理部23は、受信された問合情報に対応する問合結果である日時情報「2020年4月3日 15:00」を仕訳伝票データベース21から取得する。そして、仕訳伝票送信部25は、当該問合結果を申告書管理装置1に送信する。
【0240】
次に、判断部131は、問合情報の送信に応じて、問合結果である日時情報「2020年4月3日 15:00」を、仕訳伝票管理装置2から受信する。次に、判断部131は、日時情報格納部113から第一日時情報「2020年4月1日12:00」を取得する。次に、判断部131は、日時情報「2020年4月3日 15:00」と第一日時情報「2020年4月1日12:00」とを比較し、「日時情報>第一日時情報」であるので、第一日時情報が示す日時より後に仕訳伝票情報が蓄積されている、と判断する。
【0241】
次に、仕訳伝票情報取得部132は、第一日時情報が特定する日時よりも後に、仕訳伝票データベース21に蓄積された情報「<借方><売掛金>100万円,<貸方><売上高>100万円」を用いて構成された「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」を仕訳伝票管理装置2から取得する。そして、仕訳伝票情報取得部132は、当該「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」を第一日時情報に対応付けて仕訳伝票格納部114に蓄積する。
【0242】
なお、「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」は、仕訳伝票の情報を用いて取得される情報であり、仕訳伝票情報の例である。つまり、ここで、仕訳伝票管理装置2から取得される仕訳伝票情報は、仕訳伝票の情報そのものではなく、仕訳伝票の情報を使用して取得されるデータであり、かかるデータも仕訳伝票情報と言っても良い。
【0243】
また、仕訳伝票の情報「<借方><売掛金>100万円,<貸方><売上高>100万円」等から「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」を取得する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0244】
次に、日時更新部136は、新しい第一日時情報「2020年4月3日 15:00」を取得し、当該新しい第一日時情報を日時情報格納部113に蓄積する。そして、日時情報格納部113の第一日時情報が更新される。
【0245】
次に、更新属性情報取得部134または仕訳伝票情報取得部132は、受信された「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」のうちの1以上のデータを用いて、申告書帳票識別子「別表四」に対応する属性値集合の中の各属性値識別子で識別される属性情報を取得する。なお、更新属性情報取得部134は、属性情報「当期利益又は当期欠損の額」を、2020年4月1日12:00の時点(前回)と比較して、100万円増加している値を算出する。100万円増加している値は、仕訳伝票の情報「<借方><売掛金>100万円,<貸方><売上高>100万円」が反映されている値である。
【0246】
また、仕訳伝票情報取得部132は、仕訳伝票の情報「<借方><売掛金>100万円,<貸方><売上高>100万円」が反映されない属性情報については、申告書情報格納部111から読み出す。
【0247】
次に、申告書帳票取得部135は、取得された2以上の属性情報を、申告書帳票識別子「別表四」と対になるファーマット情報が特定するフォーマットに配置し、申告書帳票情報を構成する。
【0248】
次に、申告書帳票出力部141は、申告書帳票識別子を送信してきた端末装置4に取得された「別表四」の申告書帳票情報を送信する。
【0249】
次に、端末受信部45は、申告書管理装置1から申告書帳票情報を受信する。そして、端末処理部43は、受信された申告書帳票情報を出力するデータ構造にする。次に、端末出力部46は、当該申告書帳票情報を出力する。かかる「別表四」の申告書帳票情報の出力例は、
図11である。
【0250】
なお、「合計残高試算表データ」は、属性「申告計算期間の識別子、科目区分の識別子、科目の識別子、繰越残高、借方、貸方、残高」等を有する1以上のレコードを有するデータである。また、「補助科目内訳表データ」は、属性「申告計算期間の識別子、科目の識別子、補助科目の識別子、繰越残高、借方、貸方、残高」等を有する1以上のレコードを有するデータである。また、「取引先内訳表データ」は、属性「申告計算期間の識別子、科目の識別子、取引先の識別子、繰越残高、借方、貸方、残高」等を有する1以上のレコードを有するデータである。
【0251】
(具体例2)
今、申告書管理装置1の日時情報格納部113には、第一日時情報「2020年4月1日12:00」が格納されている、とする。
【0252】
また、仕訳伝票管理装置2の仕訳伝票データベース21に、日時情報「2020年4月3日 15:00」に対応付けて、仕訳伝票の情報「<借方><当座預金>100万,<貸方><売掛金>100万円<金融機関識別子>XX銀行<支店識別子>横浜駅前支店<種類>当座預金<口座識別子>23456」が蓄積された、とする。
【0253】
かかる状況において、ユーザは、端末装置4から申告書管理装置1にアクセスし、端末装置4に対して、申告書帳票識別子「預貯金等の内訳書」に対応するメニュー項目を指示した、とする。
【0254】
すると、端末受付部42は、申告書帳票識別子「預貯金等の内訳書」を受け付ける。次に、端末処理部43は、受け付けられた申告書帳票識別子を送信するデータ構造にする。端末送信部44は、当該申告書帳票識別子「預貯金等の内訳書」を申告書管理装置1にする。
【0255】
次に、申告書管理装置1の申告書帳票識別子受付部121は、端末装置4から申告書帳票識別子「預貯金等の内訳書」を受信する。
【0256】
次に、仕訳伝票情報取得部132は、申告書帳票識別子「預貯金等の内訳書」に対応する属性識別子集合(属性識別子「期末現在高」等を有する集合)を属性識別子集合格納部112から取得する。
【0257】
次に、仕訳伝票情報取得部132は、取得した属性識別子集合が有する1以上の属性識別子で識別される属性情報を取得するために、仕訳伝票情報を使用する、と判断する。なお、例えば、「期末現在高」の算出のために仕訳伝票情報を使用することは、予め格納されている、とする。
【0258】
次に、判断部131は、第一判断を行う。つまり、例えば、判断部131は、仕訳伝票情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示である問合情報を仕訳伝票管理装置2に送信する。
【0259】
次に、仕訳伝票管理装置2の仕訳伝票受信部24は、申告書管理装置1から問合情報を受信したか否かを判断する。次に、仕訳伝票処理部23は、受信された問合情報に対応する問合結果である日時情報「2020年4月3日 15:00」を仕訳伝票データベース21から取得する。そして、仕訳伝票送信部25は、当該問合結果を申告書管理装置1に送信する。
【0260】
次に、判断部131は、問合情報の送信に応じて、問合結果である日時情報「2020年4月3日 15:00」を、仕訳伝票管理装置2から受信する。次に、判断部131は、日時情報格納部113から第一日時情報「2020年4月1日12:00」を取得する。次に、判断部131は、日時情報「2020年4月3日 15:00」と第一日時情報「2020年4月1日12:00」とを比較し、「日時情報>第一日時情報」であるので、第一日時情報が示す日時より後に仕訳伝票情報が蓄積された、と判断する。
【0261】
次に、仕訳伝票情報取得部132は、第一日時情報が特定する日時よりも後に、仕訳伝票データベース21に蓄積された情報「<借方><当座預金>100万,<貸方><売掛金>100万円<金融機関識別子>XX銀行<支店識別子>横浜駅前支店<種類>当座預金<口座識別子>23456」を用いて構成された「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」を仕訳伝票管理装置2から取得する。そして、仕訳伝票情報取得部132は、当該「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」を第一日時情報に対応付けて仕訳伝票格納部114に蓄積する。
【0262】
次に、日時更新部136は、新しい第一日時情報「2020年4月3日 15:00」を取得し、当該新しい第一日時情報を日時情報格納部113に蓄積し、第一日時情報を更新する。
【0263】
次に、更新属性情報取得部134または仕訳伝票情報取得部132は、受信された「合計残高試算表データ」「補助科目内訳表データ」および「取引先内訳表データ」のうちの1以上のデータを用いて、申告書帳票識別子「預貯金等の内訳書」に対応する属性値集合の中の各属性値識別子で識別される属性情報を取得する。なお、更新属性情報取得部134は、属性情報「期末現在高」を、2020年4月1日12:00の時点(前回)と比較して、100万円増加している値を算出する。100万円増加している値は、仕訳伝票の情報「<借方><当座預金>100万,<貸方><売掛金>100万円<金融機関識別子>XX銀行<支店識別子>横浜駅前支店<種類>当座預金<口座識別子>23456」が反映されている値である。
【0264】
また、仕訳伝票情報取得部132は、仕訳伝票の情報「<借方><当座預金>100万,<貸方><売掛金>100万円<金融機関識別子>XX銀行<支店識別子>横浜駅前支店<種類>当座預金<口座識別子>23456」が反映されない属性情報については、申告書情報格納部111から読み出す。
【0265】
次に、申告書帳票取得部135は、取得された2以上の属性情報を、申告書帳票識別子と対になるファーマット情報が特定するフォーマットに配置し、申告書帳票情報を構成する。
【0266】
次に、申告書帳票出力部141は、申告書帳票識別子を送信してきた端末装置4に取得された「預貯金等の内訳書」の申告書帳票情報を送信する。
【0267】
次に、端末受信部45は、申告書管理装置1から申告書帳票情報を受信する。そして、端末処理部43は、受信された申告書帳票情報を出力するデータ構造にする。次に、端末出力部46は、当該申告書帳票情報を出力する。かかる「預貯金等の内訳書」の申告書帳票情報の出力例は、
図12である。また、更新された属性情報「期末現在高」のレコードは、1201である。
【0268】
(具体例3)
今、申告書管理装置1の日時情報格納部113には、第二日時情報「2020年4月1日12:00」が格納されている、とする。
【0269】
また、固定資産管理装置3の固定資産データベース31に、日時情報「2020年4月7日 15:00」に対応付けて、固定資産の情報「<資産名>デジタル複合機<償却方法>定率法<償却年>5年<価格>120万円」が蓄積された、とする。つまり、2020年4月1日より後である、2020年4月7日15時00分に、120万円のデジタル複合機の固定資産の情報が固定資産管理装置3に入力され、固定資産データベース31に蓄積された、とする。
【0270】
かかる状況において、ユーザは、端末装置4から申告書管理装置1にアクセスし、端末装置4に対して、申告書帳票識別子「別表十六(二)」に対応するメニュー項目を指示した、とする。
【0271】
すると、端末受付部42は、申告書帳票識別子「別表十六(二)」を受け付ける。次に、端末処理部43は、受け付けられた申告書帳票識別子を送信するデータ構造にする。端末送信部44は、当該申告書帳票識別子「別表十六(二)」を申告書管理装置1にする。
【0272】
次に、申告書管理装置1の申告書帳票識別子受付部121は、端末装置4から申告書帳票識別子「別表十六(二)」を受信する。
【0273】
次に、固定資産情報取得部133は、申告書帳票識別子「別表十六(二)」に対応する属性識別子集合(属性識別子「取得価格又は製作価格」、「差引取得価格」、「差引帳簿記載金額」等を有する集合)を属性識別子集合格納部112から取得する。
【0274】
次に、固定資産情報取得部133は、取得した属性識別子集合が有する1以上の属性識別子で識別される属性情報を取得するために、固定資産情報を使用する、と判断する。なお、例えば、属性情報の取得のために固定資産情報を使用することは、予め格納されている、とする。
【0275】
次に、判断部131は、第二判断を行う。つまり、例えば、判断部131は、固定資産情報に対応付いている最新の日付情報を取得する指示である問合情報を固定資産管理装置3に送信する。
【0276】
次に、固定資産管理装置3の固定資産受信部34は、申告書管理装置1から問合情報を受信する。次に、固定資産処理部33は、受信された問合情報に対応する問合結果である日時情報「2020年4月7日 15:00」を固定資産データベース31から取得する。そして、固定資産送信部35は、当該問合結果を申告書管理装置1に送信する。
【0277】
次に、判断部131は、問合情報の送信に応じて、問合結果である日時情報「2020年4月7日 15:00」を、固定資産管理装置3から受信する。次に、判断部131は、日時情報格納部113から第二日時情報「2020年4月1日12:00」を取得する。次に、判断部131は、日時情報「2020年4月7日 15:00」と第二日時情報「2020年4月1日12:00」とを比較し、「日時情報>第二日時情報」であるので、第二日時情報が示す日時より後に固定資産情報が蓄積された、と判断する。
【0278】
次に、固定資産情報取得部133は、第二日時情報が特定する日時よりも後に、固定資産データベース31に蓄積された情報「<資産名>デジタル複合機<償却方法>定率法<償却年>5年<価格>120万円」を用いて構成された「別表十六データ」を固定資産管理装置3から取得する。そして、固定資産情報取得部133は、当該「別表十六データ」を第二日時情報に対応付けて固定資産格納部115に蓄積する。
【0279】
つまり、ここで、固定資産管理装置3から取得される固定資産情報は、固定資産の情報そのものではなく、固定資産の情報を使用して取得されるデータであり、かかるデータも固定資産情報と言っても良い。なお、固定資産の情報「<資産名>デジタル複合機<償却方法>定率法<償却年>5年<価格>120万円」等から「別表十六データ」を取得する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。なお、「別表十六データ」は、例えば、「申告計算期間の識別子、法人税等申告書様式の識別子、別表16データ(XML)」を有する。
【0280】
次に、日時更新部136は、新しい第二日時情報「2020年4月7日 15:00」を取得し、当該新しい第二日時情報を日時情報格納部113に蓄積し、第二日時情報を更新する。
【0281】
次に、更新属性情報取得部134または固定資産情報取得部133は、受信された「別表十六データ」を用いて、申告書帳票識別子「別表十六データ」に対応する属性値集合の中の各属性値識別子で識別される属性情報を取得する。なお、更新属性情報取得部134は、属性情報「取得価格または製作価格」を、2020年4月1日12:00の時点(前回)と比較して、デジタル複合機の価格「120万円」が増加している属性情報を取得する。かかる120万円増加している値は、固定資産の情報「<資産名>デジタル複合機<償却方法>定率法<償却年>5年<価格>120万円」が反映されている値である。
【0282】
また、固定資産情報取得部133は、固定資産の情報「<資産名>デジタル複合機<償却方法>定率法<償却年>5年<価格>120万円」が反映されない属性情報については、申告書情報格納部111から読み出す。
【0283】
次に、申告書帳票取得部135は、取得された2以上の属性情報を、申告書帳票識別子「別表十六データ」と対になるファーマット情報が特定するフォーマットに配置し、申告書帳票情報を構成する。
【0284】
次に、申告書帳票出力部141は、申告書帳票識別子を送信してきた端末装置4に取得された「別表十六データ」の申告書帳票情報を送信する。
【0285】
次に、端末受信部45は、申告書管理装置1から申告書帳票情報を受信する。そして、端末処理部43は、受信された申告書帳票情報を出力するデータ構造にする。次に、端末出力部46は、当該申告書帳票情報を出力する。かかる「別表十六データ」の申告書帳票情報の出力例は、
図13である。
【0286】
以上、本実施の形態によれば、仕訳伝票情報や固定資産情報が確定する前でも、入力されている最新の仕訳伝票情報や固定資産情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができる。
【0287】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における申告書管理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報を用いて構成される申告書に関する申告書情報を構成する2以上の属性情報が格納される申告書情報格納部と、申告書を構成する申告書帳票を識別する申告書帳票識別子に対応付けて、申告書帳票を構成するための属性情報を識別する1以上の属性識別子の集合である1以上の属性識別子集合が格納される属性識別子集合格納部と、日時を特定する日時情報に対応付けて、仕訳伝票に関する1以上の仕訳伝票情報が格納される仕訳伝票データベースから、前回に仕訳伝票情報を取得した日時に関連する第一日時情報が格納される日時情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、申告書帳票を識別する申告書帳票識別子を受け付ける申告書帳票識別子受付部と、第一日時情報が特定する日時よりも後に、新たな仕訳伝票情報が仕訳伝票データベースに蓄積されている場合には、第一日時情報が特定する日時よりも後に蓄積された1以上の仕訳伝票情報を取得する仕訳伝票情報取得部と、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていた場合には、仕訳伝票情報取得部が取得した1以上の仕訳伝票情報を用いて、申告書帳票情報を取得し、新たな仕訳伝票情報が蓄積されていない場合には、申告書帳票識別子受付部が受け付けた申告書帳票識別子に対応する属性識別子集合が有する1以上の各属性識別子により識別される属性情報を申告書情報格納部から取得し、1以上の属性情報を用いて、申告書帳票情報を取得する申告書帳票取得部と、申告書帳票取得部が取得した申告書帳票情報を出力する申告書帳票出力部と、仕訳伝票情報取得部が仕訳伝票データベースから取得した1以上の仕訳伝票情報に関する日時を特定する第一日時情報を取得し、第一日時情報を日時情報格納部の第一日時情報として更新する日時更新部として機能させるためのプログラムである。
【0288】
また、
図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の申告書管理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図15は、システム300のブロック図である。なお、
図14において、申告書管理装置1は、いわゆるパソコンであるが、上述した通り、スマートフォンやタブレット端末等でも良い。
【0289】
図14において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブ3012を含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304と、マイク305と、スピーカー306とを含む。
【0290】
図15において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0291】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の申告書管理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0292】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の申告書管理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0293】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0294】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0295】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0296】
以上のように、本発明にかかる申告書管理装置は、会計情報のデータベースと連携しつつ、会計情報が確定する前でも、入力されている最新の会計情報を用いて、最新の申告書の情報を得ることができるという効果を有し、申告書管理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0297】
1 申告書管理装置
2 仕訳伝票管理装置
3 固定資産管理装置
4 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 仕訳伝票データベース
22 仕訳伝票受付部
23 仕訳伝票処理部
24 仕訳伝票受信部
25 仕訳伝票送信部
31 固定資産データベース
32 固定資産受付部
33 固定資産処理部
34 固定資産受信部
35 固定資産送信部
41 端末格納部
42 端末受付部
43 端末処理部
44 端末送信部
45 端末受信部
46 端末出力部
111 申告書情報格納部
112 属性識別子集合格納部
113 日時情報格納部
114 仕訳伝票格納部
115 固定資産格納部
121 申告書帳票識別子受付部
131 判断部
132 仕訳伝票情報取得部
133 固定資産情報取得部
134 更新属性情報取得部
135 申告書帳票取得部
136 日時更新部
141 申告書帳票出力部