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特開2022-44521日次資金繰り表出力システム及びプログラム
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  • 特開-日次資金繰り表出力システム及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044521
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】日次資金繰り表出力システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20220310BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020161457
(22)【出願日】2020-09-07
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VISUAL BASIC
(71)【出願人】
【識別番号】520374003
【氏名又は名称】谷口 勝信
(72)【発明者】
【氏名】谷口 勝信
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】会計年度収支の、年度末までの1年間の日次資金繰り表を出力システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】プログラムは、レコード単位の配列でそれまでのレコードまでの記入回数の値の管理を行うことで、その回数を一つの3次元配列でカウントすることが可能になる。これにより、会計年度のカレンダーによるテーブルに記入していく処理で、それまでに記入した回数を参照したい場合に、条件を3つ与えるだけで、把握できるようになる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毎月の決まった支払日を示す支払日区分と、
休日の場合の対応「翌営業日」「前営業日」を示す休日の場合の対応区分と、
支払金額と入金金額を別の列に記入してある金額区分が、
各々に対して設定されている「セグメント別収支表」テーブル1と、
セグメント別収支表をセル指定範囲により取得した配列2と、
会計年度のカレンダーによるテーブル5、
を持つことを特徴とする資金繰り表作成システム。
【請求項2】
「セグメント別収支表」に存在する複数のレコードを時点と捉え、支払日(1~31日)と、休日の時の対応(翌営業日に出力か前営業日に出力か)で、2要素の平面軸と捉え、時間軸と平面軸を合わせて3次元の配列3として捉え、その記入回数を値として管理することを特徴とする請求項1記載の資金繰り表作成システム。
【請求項3】
会計年度のカレンダーによるテーブル5に、土曜祝日に入金日、支払日がある場合、「翌営業日が何日後か、前営業日が何日前か」つまり、「連休が何日続いているか」を事前に取得した配列をもとに、当日含め6日間後までに存在する休日日数と、当日含め6日間前までに存在する休日日数を基に、判定し(4連休まで)、連休が5連休以上続く場合(ゴールデンウィークのみ)、翌営業日又は前営業日が何日後かまたは何日前かを判定する数式を事前に記憶部へ入力しておくことで、正しい入力位置を判定することを特徴とする請求項1記載の資金繰り表作成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会計年度収支の、年度末までの1年間の日次資金繰り表を出力システム、及びプログラムに関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特開平11-120227号公報
【特許文献2】特開2009-245140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
日次資金繰り表を作成する際に、同じ月の同じ日付に、数個から数十個の支払が重なる場合があるので、同じ月の同じ日付に数個から数十個の項目を入力する必要が出て来る場合がある。(図6参照)
これを、その数個から数十個の合計額でなく、1つずつの項目名、金額を入れる場合、同じ月、同じ日付のセルが数個から数十個必要になり、そのレコードを記入する前に、既に何度記入が行われているかの回数が値として必要である。
資金繰り項目、金額を描画する際、その描画以前までに同じ日付に描画された回数を、値としての記録を通常のデータ記憶部設定を会計年度365日または366日毎に行なうと、若し毎月の入力項目個数(レコード数)が50個なら、
365個×50(レコード数)=18,250個
と大量のデータ記憶部が必要になる。
【0004】
また、営業日の位置を特定するために、カレンダー上の連休の数を数える部分が必要である。そのコードを記述するためには、連休は一般的な想定では、何連休でも考えることが出来るため、コードが長くなりがちで、コーディングの間違いが起こり易かった。
【0005】
また、従来のシステムの出力により存在した、月次の資金繰り表は、月初または月末合算の数字のため、現預金の残高が具体的に正確な日付まで捉えにくく、支払担当者には、その日の支払の把握には適さなかった。
また、従来のシステムの出力により存在した、月次の資金繰り表は、月初または月末合算の数字のため、現預金の残高が具体的に正確な日付まで捉えにくい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
レコード単位の配列でそれまでのレコードまでの記入回数の値の管理を行うことで、その回数を一つの3次元配列でカウントすることが可能になる。これにより、会計年度のカレンダーによるテーブル5に記入していく処理で、それまでに記入した回数を参照したい場合に、条件を3つ与えるだけで、把握できるようになる。
【0007】
理屈上では、連休は何連休でも考えられるが、日本の祝祭日と土曜日日曜日の運用状況から、ゴールデンウィーク以外では、最大で4連休である。
日本において、5連休以上がカレンダーで続く場合は、ゴールデンウィークのみである。ゴールデンウィークは、5連休以上が考えられるので、これは他の期間の入力項目処理とは別の処理にするということを特徴とする分け方を考えた。4月26日~30日、5月1日~8日までに記入する時には、その次の営業日、その前の営業日がいつかを、事前に指定し易いように、事前に数式を組んでおいた。これにより、コードが短く済み、条件式等のコーディングの複雑化による間違いを少なく出来た。また、プログラム内での処理が少なくなるので、プログラムが出力する時間を減らし、出力を受け取る側のストレスが少なくなるという利点がある。
【0008】
出力表については、土日祝日の振り分けをして、正確な入金・支払日が分かる。ここで、この区別をすることによって、事前に正確な支払日、入金日、月の支払額が一覧出来、その日の支払の把握に見通しが立ち、業務の負担が軽くなる。
一日毎で、営業日を加味した出力のため、具体的な日付と残高がその時点のリアルタイムで分かるという利点がある。(図6参照)
そして、会社単位でも、いついくらの過不足かを一日単位で明らかにできる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の、実施の形態に係るソフトウェアは、visual basicを備えた表計算ソフトである。
【0010】
実例を挙げて説明する。
「日次資金繰り表」(図6参照)作成過程について
請求項1に記述してある、「セグメント別収支表」テーブル1(図2参照)を、セル範囲の指定により、配列2を取得する。
その配列2から、第一要素を、「セグメント別収支表」のレコードNo.(1列目のレコードを『1』、2列目のレコードを『2』、・・・)とし、第二要素を支払日(1~31日)とし、第三要素を休日の場合の対応(翌営業日に出力=0、前営業日に出力=1の2つ)とする、配列3(1つのデータ記憶部)を生成する。そして、その値に、そのレコードに記入された要素通りに、記入回数を表す1を入力する。第一要素は、時間軸とし、第二、第三要素は、平面軸と捉える。(図3、4参照)
必然的に、一つのレコード毎に、支払日1日~31日、前営業日、翌営業日の2通りが在る訳なので、62種類の要素が存在するが、その内の1つに1が記入され、他は0である状況が生ずる。
これを足し合わせる配列4を考える。
例として、レコード1が支払日18日、休日の場合の対応が翌営業日、レコード2が支払日25日、休日の場合の対応が前営業日、レコード3が支払日18日、休日の場合の対応が翌営業日の場合は、
配列3(1、18、0)=1、配列3(2、25、1)=1、配列3(3、18、0)=1
となる。(図5参照)
配列3の第一要素が1である他の部分は全て値0、第一要素が2である他の部分は全て値0、第一要素が3である他の部分は全て値0である。
合計配列は、
合計配列4(1、18、0)=1、
合計配列4(2、18、0)=1、合計配列4(2、25、1)=1
合計配列4(3、18、0)=2、合計配列4(3、25、1)=1
・・・(図5参照)
時点3の場合に、入金・支払日18日、休日の場合の対応が翌営業日の入力回数は2回、入金・支払日25日、休日の場合の対応が前営業日の入力回数は1回、ということである。
これにより、それぞれの時点における、その日付の入力回数を一つの記憶部で管理することが出来る。
これが、新しく出来る配列である。
【0011】
第一要素を時間軸と捉えるのは、レコードNo.順に、レコードNo.1を各月に記入し、次にレコードNo.2を各月に記入し、レコードNo.3を各月に記入し、と、その時点の実際の処理の動きの時間を指している。
第二、第三要素を平面軸とするのは、2軸構成としているという意味である。
実際の処理では、レコードNo.を時間軸と捉え、レコードNo.1を、平面軸に沿って各月12回記述、レコードNo.2を平面軸に沿って12回記述、・・・という記入の仕方をする。
そして、例えば、時間軸=8即ちレコードNo.8におけるその日の記入回数を、この配列4の値によって求める、という考え方である。
【0012】
(時点1)
レコードNo.1のデータを会計年度最初の月の入金・支払日に記入する。
レコードNo.1のデータを会計年度次の月の入金・支払日に記入する。
・・・
レコードNo.1のデータを会計年度12番目の月の入金・支払日に記入する。
(時点2)
レコードNo.2のデータを会計年度最初の月の入金・支払日に記入する。
レコードNo.2のデータを会計年度次の月の入金・支払日に記入する。
・・・
レコードNo.2のデータを会計年度12番目の月の入金・支払日に記入する。
(時点3)
レコードNo.3のデータを会計年度最初の月の入金・支払日に記入する。
レコードNo.3のデータを会計年度次の月の入金・支払日に記入する。
・・・
レコードNo.3のデータを会計年度12番目の月の入金・支払日に記入する。
という形で記入する。
ここで、記入日が重なる場合には、その日のセルは、一つ追加する必要がある。そのために、2回目の記入であるなら、1つセルを追加し、3回目の記入であるなら、2つセルを追加する必要がある。このために、合計配列2の値が役に立つ。また、記入位置を指定するために、その月の前日までにセルを追加しているならば、その個数も必要であり(例:入金・支払日が25日であるレコードの記入をしている時に、それ以前のレコードで入金・支払日が15日の項目を5回記入しているなら、25日よりも上の列で、セルは4つ追加されている)、それも、この合計配列4の値によって、把握できる。
その後、次のレコードの検討に移る。
【0013】
連休数を数える際、5連休以上が生じる可能性のある4月26日から31日、5月1日から8日の部分に、入力項目がある場合に対応するため、実際のカレンダーを参照して、2019年の4月24日から5月6日までの10連休であるなら、4月24日から5月6日までに記入された支払日24日から末日、1日から6日のレコードは、休日の対応が翌営業日なら、記入回数は
合計配列4(レコードNo.、24、0)=a
合計配列4(レコードNo.、25、0)=b
・・・
合計配列4(レコードNo.、30、0)=g
合計配列4(レコードNo.、1、0)=h
合計配列4(レコードNo.、2、0)=i
・・・
合計配列4(レコードNo.、6、0)=m
記入回数=a+b+・・・+g+h+i+・・・+m
であり、これを5月の7日に記入する。
休日の対応が前営業日なら、記入回数は、
合計配列4(レコードNo.、24、1)=n
合計配列4(レコードNo.、25、1)=o
・・・
合計配列4(レコードNo.、30、1)=t
合計配列4(レコードNo.、1、1)=u
合計配列4(レコードNo.、2、1)=v
・・・
合計配列4(レコードNo.、6、1)=z
記入回数=n+o+・・・+t+u+v+・・・+z
であり、これを4月の25日に記入する。
【発明の効果】
本発明によれば、下記の優れた効果が得られる。
【0014】
資金繰り表を一日毎のカレンダー表示することにより、入金日、支払日が休日に該当する時、「翌営業日」区分のものは後日の最初の平日に、「前営業日」区分のものは、前倒しの最後の平日に、振り分けることにより、入力会計データを付与する、会計データを生成し、支払担当者が、先の支払日を正確に一覧出来、見易く、間違いがなくなる。(図6
【0015】
現時点の現預金残高を、カレンダー内の日付の残高欄に記入し、その日ごとの入出金額をプラスマイナスすることにより、過不足がいつ生じるかを見通すことが出来る。(図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2020-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会計年度収支の、年度末までの1年間の日次資金繰り表を出力システム、及びプログラムに関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特開平11-120227号公報
【特許文献2】特開2009-245140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
日次資金繰り表を作成する際に、同じ月の同じ日付に、数個から数十個の支払が重なる場合があるので、同じ月の同じ日付に数個から数十個の項目を入力する必要が出て来る場合がある。(図6参照)
これを、その数個から数十個の合計額でなく、1つずつの項目名、金額を入れる場合、同じ月、同じ日付のセルが数個から数十個必要になり、そのレコードを記入する前に、既に何度記入が行われているかの回数が値として必要である。
資金繰り項目、金額を描画する際、その描画以前までに同じ日付に描画された回数を、値としての記録を通常のデータ記憶部設定を会計年度365日または366日毎に行なうと、若し毎月の入力項目個数(レコード数)が50個なら、
365個×50(レコード数) = 18,250個
と大量のデータ記憶部が必要になる。
【0004】
また、営業日の位置を特定するために、カレンダー上の連休の数を数える部分が必要である。そのコードを記述するためには、連休は一般的な想定では、何連休でも考えることが出来るため、コードが長くなりがちで、コーディングの間違いが起こり易かった。
【0005】
また、従来のシステムの出力により存在した、月次の資金繰り表は、月初または月末合算の数字のため、現預金の残高が具体的に正確な日付まで捉えにくく、支払担当者には、その日の支払の把握には適さなかった。
また、従来のシステムの出力により存在した、月次の資金繰り表は、月初または月末合算の数字のため、現預金の残高が具体的に正確な日付まで捉えにくい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
レコード単位の配列でそれまでのレコードまでの記入回数の値の管理を行うことで、その回数を一つの3次元配列でカウントすることが可能になる。これにより、会計年度のカレンダーによるテーブル5に記入していく処理で、それまでに記入した回数を参照したい場合に、条件を3つ与えるだけで、把握できるようになる。
【0007】
理屈上では、連休は何連休でも考えられるが、日本の祝祭日と土曜日日曜日の運用状況から、ゴールデンウィーク以外では、最大で4連休である。
日本において、5連休以上がカレンダーで続く場合は、ゴールデンウィークのみである。ゴールデンウィークは、5連休以上が考えられるので、これは他の期間の入力項目処理とは別の処理にするということを特徴とする分け方を考えた。4月26日~30日、5月1日~8日までに記入する時には、その次の営業日、その前の営業日がいつかを、事前に指定し易いように、事前に数式を組んでおいた。これにより、コードが短く済み、条件式等のコーディングの複雑化による間違いを少なく出来た。また、プログラム内での処理が少なくなるので、プログラムが出力する時間を減らし、出力を受け取る側のストレスが少なくなるという利点がある。
【0008】
出力表については、土日祝日の振り分けをして、正確な入金・支払日が分かる。
ここで、この区別をすることによって、事前に正確な支払日、入金日、月の支払額が一覧出来、その日の支払の把握に見通しが立ち、業務の負担が軽くなる。
一日毎で、営業日を加味した出力のため、具体的な日付と残高がその時点のリアルタイムで分かるという利点がある。(図6参照)
そして、会社単位でも、いついくらの過不足かを一日単位で明らかにできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】テーブル1から、テーブル5に至るまでの処理図である。
図2】セグメント別収支表テーブル1である。
図3】3次元配列の概念図である。
図4】3次元配列の概念図である。
図5】3次元合計配列の概念図である。
図6】出力した日次資金繰り表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の、実施の形態に係るソフトウェアは、visual basicを備えた表計算ソフトである。
【0011】
実例を挙げて説明する。
「日次資金繰り表」(図6参照)作成過程について
請求項1に記述してある、「セグメント別収支表」テーブル1(図2参照)を、セル範囲の指定により、配列2を取得する。
その配列2から、第一要素を、「セグメント別収支表」のレコードNo.(1列目のレコードを『1』、2列目のレコードを『2』、・・・)とし、第二要素を支払日(1~31日)とし、第三要素を休日の場合の対応(翌営業日に出力=0、前営業日に出力=1の2つ)とする、配列3(1つのデータ記憶部)を生成する。そして、その値に、そのレコードに記入された要素通りに、記入回数を表す1を入力する。第一要素は、時間軸とし、第二、第三要素は、平面軸と捉える。(図3、4参照)
必然的に、一つのレコード毎に、支払日1日~31日、前営業日、翌営業日の2通りが在る訳なので、62種類の要素が存在するが、その内の1つに1が記入され、他は0である状況が生ずる。
これを足し合わせる配列4を考える。
例として、レコード1が支払日18日、休日の場合の対応が翌営業日、レコード2が支払日25日、休日の場合の対応が前営業日、レコード3が支払日18日、休日の場合の対応が翌営業日の場合は、
配列3(1、18、0)=1、配列3(2、25、1)=1、配列3(3、18、0)=1となる。(図5参照)
配列3の第一要素が1である他の部分は全て値0、第一要素が2である他の部分は全て値0、第一要素が3である他の部分は全て値0である。
合計配列は、
合計配列4(1、18、0)=1、
合計配列4(2、18、0)=1、合計配列4(2、25、1)=1
合計配列4(3、18、0)=2、合計配列4(3、25、1)=1
・・・(図5参照)
時点3の場合に、入金・支払日18日、休日の場合の対応が翌営業日の入力回数は2回、入金・支払日25日、休日の場合の対応が前営業日の入力回数は1回、ということである。
これにより、それぞれの時点における、その日付の入力回数を一つの記憶部で管理することが出来る。
これが、新しく出来る配列である。
【0012】
第一要素を時間軸と捉えるのは、レコードNo.順に、レコードNo.1を各月に記入し、次にレコードNo.2を各月に記入し、レコードNo.3を各月に記入し、と、その時点の実際の処理の動きの時間を指している。
第二、第三要素を平面軸とするのは、2軸構成としているという意味である。
実際の処理では、レコードNo.を時間軸と捉え、レコードNo.1を、平面軸に沿って各月12回記述、レコードNo.2を平面軸に沿って12回記述、・・・という記入の仕方をする。
そして、例えば、時間軸=8即ちレコードNo.8におけるその日の記入回数を、この配列4の値によって求める、という考え方である。
【0013】
(時点1)
レコードNo.1のデータを会計年度最初の月の入金・支払日に記入する。
レコードNo.1のデータを会計年度次の月の入金・支払日に記入する。
・・・
レコードNo.1のデータを会計年度12番目の月の入金・支払日に記入する。
(時点2)
レコードNo.2のデータを会計年度最初の月の入金・支払日に記入する。
レコードNo.2のデータを会計年度次の月の入金・支払日に記入する。
・・・
レコードNo.2のデータを会計年度12番目の月の入金・支払日に記入する。
(時点3)
レコードNo.3のデータを会計年度最初の月の入金・支払日に記入する。
レコードNo.3のデータを会計年度次の月の入金・支払日に記入する。
・・・
レコードNo.3のデータを会計年度12番目の月の入金・支払日に記入する。
という形で記入する。
ここで、記入日が重なる場合には、その日のセルは、一つ追加する必要がある。
そのために、2回目の記入であるなら、1つセルを追加し、3回目の記入であるなら、2つセルを追加する必要がある。このために、合計配列2の値が役に立つ。
また、記入位置を指定するために、その月の前日までにセルを追加しているならば、その個数も必要であり(例:入金・支払日が25日であるレコードの記入をしている時に、それ以前のレコードで入金・支払日が15日の項目を5回記入しているなら、25日よりも上の列で、セルは4つ追加されている)、それも、この合計配列4の値によって、把握できる。
その後、次のレコードの検討に移る。
【0014】
連休数を数える際、5連休以上が生じる可能性のある4月26日から31日、5月1日から8日の部分に、入力項目がある場合に対応するため、実際のカレンダーを参照して、2019年の4月24日から5月6日までの10連休であるなら、4月24日から5月6日までに記入された支払日24日から末日、1日から6日のレコードは、休日の対応が翌営業日なら、記入回数は
合計配列4(レコードNo.、24、0)= a
合計配列4(レコードNo.、25、0)= b
・・・
合計配列4(レコードNo.、30、0)= g
合計配列4(レコードNo.、1、0)= h
合計配列4(レコードNo.、2、0)= i
・・・
合計配列4(レコードNo.、6、0)= m
記入回数 = a+b+・・・+g+h+i+・・・+m
であり、これを5月の7日に記入する。
休日の対応が前営業日なら、記入回数は、
合計配列4(レコードNo.、24、1)= n
合計配列4(レコードNo.、25、1)= o
・・・
合計配列4(レコードNo.、30、1)= t
合計配列4(レコードNo.、1、1)= u
合計配列4(レコードNo.、2、1)= v
・・・
合計配列4(レコードNo.、6、1)= z
記入回数 = n+o+・・・+t+u+v+・・・+z
であり、これを4月の25日に記入する。
【発明の効果】
本発明によれば、下記の優れた効果が得られる。
【0015】
資金繰り表を一日毎のカレンダー表示することにより、入金日、支払日が休日に該当する時、「翌営業日」区分のものは後日の最初の平日に、「前営業日」区分のものは、前倒しの最後の平日に、振り分けることにより、入力会計データを付与する、会計データを生成し、支払担当者が、先の支払日を正確に一覧出来、見易く、間違いがなくなる。(図6
【0016】
現時点の現預金残高を、カレンダー内の日付の残高欄に記入し、その日ごとの入出金額をプラスマイナスすることにより、過不足がいつ生じるかを見通すことが出来る。(図6