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特開2022-44572コネクタおよびコネクタを含むケーブルアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044572
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】コネクタおよびコネクタを含むケーブルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 24/38 20110101AFI20220310BHJP
【FI】
H01R24/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021142846
(22)【出願日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0113948
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0096522
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】503473149
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス アンプ コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics AMP Korea Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ギチャン クォン
(72)【発明者】
【氏名】ソン ムーン リュ
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB20
5E223AB42
5E223AC21
5E223BA15
5E223BB11
5E223BB12
5E223CA13
5E223CC09
5E223GA08
5E223GA26
5E223GA34
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コネクタへのケーブルの挿入を容易にしつつ、導電ワイヤと中心コンタクトとの間で安定した接続を実現する。
【解決手段】導電ワイヤを含むケーブル11に接続されるコネクタは、ケーブル11を受け取るように構成されたシールド12と、シールド12に取り付けられたホルダ13と、ホルダ13内に設けられ、導電ワイヤを受け取るように構成された中心コンタクト14とを含み、導電ワイヤが挿入されている間、中心コンタクト14の少なくとも一部分が、導電ワイヤによって加圧されて弾性変形し、導電ワイヤに接触する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電ワイヤを備えるケーブルに接続されるコネクタであって、
前記ケーブルを受け取るように構成されたシールドと、
前記シールドに取り付けられたホルダと、
前記ホルダ内に設けられ、前記導電ワイヤを受け取るように構成された中心コンタクトとを備え、前記導電ワイヤが挿入されている間、前記中心コンタクトの少なくとも一部分が、前記導電ワイヤによって加圧されて弾性変形し、前記導電ワイヤに接触する、コネクタ。
【請求項2】
前記中心コンタクトは、前記導電ワイヤに接触する複数の接点を備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記中心コンタクトは、
前記ホルダ内に配置され、前記導電ワイヤから離間された前側本体部および後側本体部と、
前記前側本体部と前記後側本体部との間に設けられ、前記導電ワイヤに接触し、前記導電ワイヤによって加圧されて弾性変形する複数のコンタクトアームとを備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記複数のコンタクトアームは、前記コネクタの中心軸の周りで円周方向に互いに離間して配置されている、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記複数のコンタクトアームの各々が、
前記導電ワイヤに接触し、後部に向かって前記コネクタの中心軸から、より離間した形状を有するアーム体と、
前記アーム体を前記前側本体部および前記後側本体部のうちの少なくとも1つに接続するアームヘッドとを備える、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項6】
1対のアームヘッドが設けられ、
前記1対のアームヘッドのうちの一方は、前記前側本体部を前記アーム体に接続し、他方のアームヘッドは、前記後側本体部を前記アーム体に接続している、
請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記複数のコンタクトアームのうちの少なくとも一部分のアーム体は、前記後側本体部から離間している、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記中心コンタクトは、前記前側本体部から前方へ延びた、前記前側本体部の直径より小さい直径を有するコンタクトヘッドをさらに備える、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記中心コンタクトは、前記後側本体部から後方へ延びた、後部に向かってより広くなった形状を有するコンタクトベースをさらに備える、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項10】
導電ワイヤ、前記導電ワイヤを取り囲む導電ワイヤ支持体、前記導電ワイヤ支持体を取り囲む金属シェル、および前記金属シェルを取り囲むカバー層を備えるケーブルと、
シールド、前記シールドに取り付けられたホルダ、および前記ホルダ内に設けられ、前記導電ワイヤを受け取るように構成された中心コンタクトを備え、前記導電ワイヤが挿入されている間、前記中心コンタクトの少なくとも一部分が、前記導電ワイヤによって加圧されて弾性変形し、前記導電ワイヤに接触する、コネクタと、
前記カバー層に配置され、前記シールドによって固定されたカバー体、および前記カバー体から延びて前記カバー層を通過し、前記金属シェルに接続されたカバー突出部を備えるカバーと
を備えるケーブルアセンブリ。
【請求項11】
前記シールドは、
前記ホルダを受け取るように構成されたシールド体と、
前記シールド体から延び、外力によって変形して前記カバーを支持するシールドアームとを備える、請求項10に記載のケーブルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、あらゆる目的で開示が参照により本明細書に組み込まれている、韓国特許庁に2020年9月7日に出願された韓国特許出願第10-2020-0113948号、および2021年7月22日に出願された韓国特許出願第10-2021-0096522号の優先権の利益を主張する。
【0002】
1つまたは複数の例示的な実施形態は、コネクタおよびコネクタを含むケーブルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
コネクタは、電気的接続を可能にしまたは阻止するコンポーネントの一種である。コネクタは、自動車または家庭用電化製品などの様々な電気機械デバイスにおいて、複数の電子コンポーネント間の電気的および/または物理的接続を可能にするために使用される。
【0004】
ケーブルアセンブリは、互いに同軸に接続されたコネクタおよびケーブルを含む。ケーブルは、コネクタの長手方向に動くことができ、コネクタに挿入することができる。ケーブルがコネクタに挿入されている間、ケーブルの導電ワイヤおよびコネクタの中心コンタクトは、互いに物理的および電気的に接続され得る。コネクタへのケーブルの挿入を容易にしつつ、導電ワイヤと中心コンタクトとの間で安定した接続を実現するための技術が必要とされている。
【0005】
上記の説明は、本発明について考える過程で本発明者が思いついた、または思い至ったものであり、必ずしも本出願が出願される前に公に知られている技術であるとは限らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一態様は、コネクタおよびコネクタを含むケーブルアセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様によれば、導電ワイヤを含むケーブルに接続されるコネクタが提供され、コネクタは、ケーブルを受け取るように構成されたシールドと、シールドに取り付けられたホルダと、ホルダ内に設けられ、導電ワイヤを受け取るように構成された中心コンタクトとを含み、導電ワイヤが挿入されている間、中心コンタクトの少なくとも一部分が、導電ワイヤによって加圧されて弾性変形し、導電ワイヤに接触する。
【0008】
中心コンタクトは、導電ワイヤに接触する複数の接点を含むことができる。
【0009】
中心コンタクトは、ホルダ内に配置され、導電ワイヤから離間された前側本体部および後側本体部と、前側本体部と後側本体部との間に設けられ、導電ワイヤに接触し、導電ワイヤによって加圧されて弾性変形する複数のコンタクトアームとを含むことができる。
【0010】
複数のコンタクトアームは、コネクタの中心軸の周りで円周方向に互いに離間して配置することができる。
【0011】
複数のコンタクトアームの各々は、導電ワイヤに接触し、後部に向かってコネクタの中心軸から、より離間した形状を有するアーム体と、アーム体を前側本体部および後側本体部のうちの少なくとも1つに接続するアームヘッドとを含むことができる。
【0012】
1対のアームヘッドを設けることができ、1対のアームヘッドのうちの一方は、前側本体部をアーム体に接続することができ、他方のアームヘッドは、後側本体部をアーム体に接続することができる。
【0013】
複数のコンタクトアームのうちの少なくとも一部分のアーム体は、後側本体部から離間することができる。
【0014】
中心コンタクトは、前側本体部から前方へ延びた、前側本体部の直径より小さい直径を有するコンタクトヘッドをさらに含むことができる。
【0015】
中心コンタクトは、後側本体部から後方へ延びた、後部に向かってより広くなった形状を有するコンタクトベースをさらに含むことができる。
【0016】
別の態様によれば、導電ワイヤ、導電ワイヤを取り囲む導電ワイヤ支持体、導電ワイヤ支持体を取り囲む金属シェル、および金属シェルを取り囲むカバー層を含むケーブルと、シールド、シールドに取り付けられたホルダ、およびホルダ内に設けられ、導電ワイヤを受け取るように構成された中心コンタクトを含み、導電ワイヤが挿入されている間、中心コンタクトの少なくとも一部分が、導電ワイヤによって加圧されて弾性変形し、導電ワイヤに接触する、コネクタと、カバー層に配置され、シールドによって固定されたカバー体、およびカバー体から延びてカバー層を通過し、金属シェルに接続されたカバー突出部を含むカバーとを含むケーブルアセンブリが提供される。
【0017】
シールドは、ホルダを受け取るように構成されたシールド体と、シールド体から延び、外力によって変形してカバーを支持するシールドアームとを含むことができる。
【0018】
例示的な実施形態の追加の態様は、一部は以下の説明に記載され、一部は以下の説明から明らかになり、または本開示の実践から学習することができる。
【0019】
例示的な実施形態によれば、コネクタは、複数のコンタクトアームを有する中心コンタクトを通って外側からコネクタに挿入されたケーブルの導電ワイヤを安定して支持することができる。
【0020】
例示的な実施形態によれば、コネクタは、複数のコンタクトアームが後部に向かって、中心軸からさらに離れる方向に延びる形状を有することができ、それによってコネクタへのケーブルの挿入が容易になる。
【0021】
例示的な実施形態によれば、ケーブルアセンブリは、コネクタへのケーブルの挿入を可能にしながら、同時にコネクタの中心コンタクトとケーブルの導電ワイヤとの間の物理的および電気的接続を可能にすることができ、それによって中心コンタクトおよび導電ワイヤを接続する別個のプロセスを必要としない。言い換えれば、ケーブルアセンブリは、簡略化されたプロセスによって組み立てることができる。
【0022】
本発明のこれらおよび/または他の態様、特徴、および利点は、添付の図面と併せて、例示的な実施形態の以下の説明から明らかになり、より容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す斜視図である。
図2】例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す部分的に断面となった斜視図である。
図3】例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す分解斜視図である。
図4】例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す断面図である。
図5】例示的な実施形態による中心コンタクトを示す斜視図である。
図6】例示的な実施形態による中心コンタクトを示す平面図である。
図7】例示的な実施形態による中心コンタクトを示す背面図である。
図8】例示的な実施形態によるセンサコンタクトを示す斜視図である。
図9】例示的な実施形態によるセンサコンタクトを示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の詳細な構造的または機能的説明は、一例としてのみ提供されており、これらの例示的な実施形態には、様々な変更および修正を加えることができる。本明細書では、例示的な実施形態は、本開示に限定されると解釈されるのではなく、本開示の概念および技術的範囲内のすべての変更、同等物、および置換えを含むと理解されたい。
【0025】
本明細書では、第1、第2などの用語は、構成要素について説明するために使用することができる。これらの術語の各々は、対応する構成要素の本質、序列、または順序を定義するために使用されるのではなく、対応する構成要素を他の構成要素と区別するためにのみ使用される。たとえば、第1の構成要素を第2の構成要素と呼ぶことができ、同様に第2の構成要素を第1の構成要素と呼ぶこともできる。
【0026】
1つの構成要素が別の構成要素に「接続」、「結合」、または「接合」されることが記載されている場合、第1の構成要素を第2の構成要素に直接接続、結合、または接合することができるが、第1の構成要素と第2の構成要素との間に第3の構成要素を「接続」、「結合」、および「接合」することもできることに留意されたい。
【0027】
単数形の「a」、「an」、および「the」は、別途明確に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。本明細書で使用される「備える(comprises/comprising)」および/または「含む(includes/including)」という用語は、記載の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはこれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解されよう。
【0028】
上述した例示的な実施形態に含まれる要素および共通の機能を有する要素について説明するために、同じ名称を使用することができる。別途記載されない限り、例示的な実施形態に関する説明は、以下の例示的な実施形態にも適用することができ、したがって簡潔にするために、重複する説明は省略する。
【0029】
別途定義されない限り、技術的および科学的な用語を含めて、本明細書に使用されるすべての用語は、本開示が関係する分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。一般に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈における意味に一貫した意味を有すると解釈されるべきであり、そのように本明細書に明白に定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されるべきではない。
【0030】
以下、例示的な実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面を参照して例示的な実施形態について説明する際、同様の参照番号は同様の構成要素を指し、それに関連する繰返しの説明は省略する。
【0031】
図1は、例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す斜視図であり、図2は、例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す部分的に断面となった斜視図であり、図3は、例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す分解斜視図であり、図4は、例示的な実施形態によるケーブルアセンブリを示す断面図である。
【0032】
図1図4を参照すると、簡略化されたプロセスによって、ケーブルアセンブリ1を組み立てることができる。ケーブルアセンブリ1は、互いに接続されたコネクタCおよびケーブル11と、コネクタCおよびケーブル11が互いに接続された状態でコネクタCおよびケーブル11を締め付けるためのカバー15とを含むことができる。ケーブルアセンブリ1は、ケーブル11をコネクタCに挿入するプロセス、カバー15をケーブル11に配置するプロセス、ならびにコネクタCを変形させることによってコネクタCおよびカバー15を物理的に締め付けるプロセスによって、完全に組み立てることができる。コネクタアセンブリ1は、ケーブル11の導電ワイヤおよびコネクタCの中心コンタクトを物理的に締め付けるための別個のプロセスを必要としない。
コネクタアセンブリ1の場合、ケーブル11をコネクタCに挿入するプロセス中に、ケーブル11の導電ワイヤとコネクタCの中心コンタクトとの間の物理的接続を同時に実行することができる。
【0033】
ケーブル11およびコネクタCは、互いに同軸に接続することができる。ケーブル11がコネクタCに挿入される方向は+x方向であり、これを本明細書では「前方」と呼ぶ。他方では、ケーブル11がコネクタCに挿入される方向とは反対の-x方向を「後方」と呼ぶ。
【0034】
コネクタCの中心軸Aは、x軸方向に形成することができ、ケーブル11の導電ワイヤを通過することができる。
【0035】
ケーブル11は、コネクタCに挿入して取り付けることができる。使用者は、ケーブル11がコネクタCに挿入されている間、カバー15によってケーブル11およびコネクタCを締め付け、同時にシールド機能を実行することができる。ケーブル11は、カバー層111と、カバー層111によって覆われた導電ワイヤ支持体112と、導電ワイヤ支持体112によって支持された導電ワイヤ113と、カバー層111と導電ワイヤ支持体112との間に設けられた金属シェル114とを含むことができる。
【0036】
カバー層111は、導電ワイヤ113および導電ワイヤ支持体112を保護することができる。導電ワイヤ支持体112は、導電ワイヤ113より大きい直径を有することができ、ホルダ13によって保持することができる。導電ワイヤ支持体112は、中心コンタクト14に対する導電ワイヤ113の挿入距離を決定することができる。導電ワイヤ支持体112は、絶縁材料を含むことができる。導電ワイヤ113は、中心コンタクト14に挿入することができる。金属シェル114は、電気的に接地として機能するように、後述するカバー15に接続することができる。
【0037】
コネクタCは、ケーブル11を支持することができる。コネクタCは、コネクタCの外観を形成するシールド12と、シールド12内に設けられ、シールド12によって支持されたホルダ13と、ホルダ13によって支持された中心コンタクト14とを含むことができる。
【0038】
シールド12の状態は、外力によって初期状態から圧縮状態へ変化させることができる。シールド12が初期状態にあるとき、ケーブル11は、シールド12の内部空間内で自由に動くことができる。ケーブル11がシールド12に完全に挿入されたとき、使用者は、ケーブル11にカバー15を配置し、次いでシールド12を変形させることによってカバー15を固定することができる。シールド12は、ホルダ13を受け取るためのシールド体121と、シールド体121から延び、カバー15を支持するように外力によって変形させられるシールドアーム122とを含むことができる。たとえば、1対のシールドアーム122を設けることができる。
【0039】
ホルダ13は、シールド12内に取り付けることができ、中心コンタクト14を支持することができる。ホルダ13は、シールド12の内壁に固定することができる。ホルダ13は、中心コンタクト14を受け取るための空洞13aを有することができる。
【0040】
中心コンタクト14は、導電ワイヤ113がx軸方向に中心コンタクト14に挿入されている間、導電ワイヤ113の外面に接触する構造を有することができる。この構造によれば、ケーブル11がコネクタCに挿入されている間、導電ワイヤ113と中心コンタクト14との間の物理的接続を自動的に実現することができる。言い換えれば、コネクタアセンブリ1は、導電ワイヤ113と中心コンタクト14との間の物理的接続を実現するための別個のプロセスを必要としない。中心コンタクト14は、導電ワイヤ113に接触する複数の接点を含むことができる。本明細書では、接点とは、中心コンタクト14のうち導電ワイヤ113に接触している部分を指す。接点の数は、後述するコンタクトアームの数に等しくすることができる。
【0041】
ホルダ13によって、前側本体部141を保持することができる。前側本体部141は、中心コンタクト14がホルダ13に挿入される分の距離をあけて設置できる。前側本体部141は、中に空間を有する柱状の形状を有することができる。
【0042】
前側本体部141から後方へ、すなわち-x方向に離れた位置に、後側本体部142を設けることができる。導電ワイヤ113の直径d1は、前側本体部141および後側本体部142の各々の直径d2より小さくすることができる。前側本体部141および後側本体部142は、導電ワイヤ113から離間することができる。
【0043】
複数のコンタクトアーム143が、前側本体部141および後側本体部142を接続することができる。複数のコンタクトアーム143は、導電ワイヤ113の方へ凸状の形状を有することができる。たとえば、導電ワイヤ113に対して+z方向に位置決めされたコンタクトアームは、-z方向に凸状の形状を有することができる。複数のコンタクトアーム143は、コネクタCの中心軸Aに向かう方向に凸状の形状を有することができる。複数のコンタクトアーム143は、ホルダ13の内面から離れる方向に凸状の形状を有することができる。複数のコンタクトアーム143は、導電ワイヤ113に接触することができる。
【0044】
複数のコンタクトアーム143は、導電ワイヤ113が中心コンタクト14に挿入されている間、導電ワイヤ113によって外方へ弾性変形することができる。この弾性変形に応じて復元力が作用し、複数のコンタクトアーム143を導電ワイヤ113に密着させることができる。たとえば、導電ワイヤ113に対して+z方向に位置決めされたコンタクトアームは、導電ワイヤ113によって+z方向に弾性変形することができ、復元力は、-z方向に作用することができ、したがってコンタクトアームと導電ワイヤ113との間の安定した接続を維持することができる。
【0045】
複数のコンタクトアーム143は、コネクタCの中心軸Aの周りで円周方向に等しい間隔で配置することができる。たとえば、2つのコンタクトアームなら180度の間隔で配置することができ、3つのコンタクトアームなら120度の間隔で配置することができ、4つのコンタクトアームなら90度の間隔で配置することができ、6つのコンタクトアームなら60度の間隔で配置することができる。この構造によれば、複数のコンタクトアーム143から導電ワイヤ113に加えられる力の結果として得られる力は、実質的にほぼ「0」になり、導電ワイヤ113をコネクタCの中心軸Aに平行な位置で維持することができる。
【0046】
たとえば、複数のコンタクトアーム143の数が偶数であるとき、複数のコンタクトアームのうちの少なくとも2つは、導電ワイヤ113を基準として互いに反対に位置決めすることができる。2つのコンタクトアームのうちの一方によって導電ワイヤ113に力が加えられる方向は、他方のコンタクトアームによって導電ワイヤ113に力が加えられる方向とは反対とすることができる。
【0047】
コンタクトヘッド144が、前側本体部141から前方へ延びることができる。コンタクトヘッド144は、別のコネクタに接続される形状を有することができる。たとえば、コンタクトヘッド144は、他のコネクタの中心コンタクトに形成されたロッドを受け取るためのレセプタの形状を有することができる。一方、図示しないが、コンタクトヘッド144は、細長いロッドの形状を有することができる。コンタクトヘッド144は、前側本体部141の直径より小さい直径を有することができる。この構造によれば、コンタクトヘッド144と前側本体部141との間に段差を形成することができ、この段差をホルダ13によって保持することができる。
【0048】
コンタクトベース145が、後側本体部142から後方へ延びることができる。コンタクトベース145は、後部に向かってより広くなる形状を有することができる。この形状によれば、中心コンタクト14と位置合わせされないまま導電ワイヤ113が中心コンタクト14に入る場合、コンタクトベース145によって、導電ワイヤ113を後側本体部142内へ案内することができる。
【0049】
カバー15は、ケーブル11の上面に配置されている間に、シールド12によって固定することができる。カバー15は、カバー層111に配置されるカバー体151と、カバー体151から延び、カバー層111を貫通して金属シェル114に接続されるカバー突出部152とを含むことができる。カバー15は、カバー層111の上面に物理的に固定することができ、それによって、軸方向に動かないようにカバー層111を固定する働きをするだけでなく、電気的に接地としても機能することができる。たとえば、カバー15は、導電ワイヤ113への外部ノイズの侵入を阻止することができ、または導電ワイヤ113の信号の外部への漏れを阻止することができる。
【0050】
図5は、例示的な実施形態による中心コンタクトを示す斜視図であり、図6は、例示的な実施形態による中心コンタクトを示す平面図であり、図7は、例示的な実施形態による中心コンタクトを示す背面図である。
【0051】
図5図7を参照すると、中心コンタクトは、前側本体部141と、後側本体部142と、複数のコンタクトアーム143a、143b、143c、および143dと、コンタクトヘッド144と、コンタクトベース145とを含むことができる。
【0052】
複数のコンタクトアーム143a、143b、143c、および143dは、円周方向に等しい間隔をあけて配置することができる。たとえば、第1のコンタクトアーム143a、第2のコンタクトアーム143b、第3のコンタクトアーム143c、および第4のコンタクトアーム143dを、x軸の周りで等しい間隔をあけて反時計回りに配置することができる。以下、第2のコンタクトアーム143bに基づいて、コンタクトアームの説明を提供する。
【0053】
コンタクトアーム143bは、導電ワイヤ113(図4参照)に向かって凸状の形状を有するアーム体1432bと、アーム体1432bを前側本体部141および後側本体部142のうちの少なくとも1つに接続するアームヘッド1431bとを含むことができる。
【0054】
これらの図面は、アーム体1432bを前側本体部141および後側本体部142の両方に接続する1対のアームヘッド1431bを提供する一例を示す。しかし、例示的な実施形態はこれに限定されない。たとえば、アーム体1432bを前側本体部141または後側本体部142に接続するように、単一のアームヘッド1431bを設けることもできる。
【0055】
アーム体1432bは、後部に向かってコネクタの中心軸A(図4参照)から、より離間した形状を有することができる。この形状によれば、導電ワイヤ113(図4参照)がアーム体1432bに接触しているとき、導電ワイヤ113に接触しているアーム体1432bの表面は、後部に向かって上方へ傾斜した形状を有することができ、したがってアーム体1432bが導電ワイヤ113の挿入に干渉することはない。
【0056】
たとえば、アームヘッド1431bは、前側本体部141または後側本体部142に向かってアーム体1432bより広くなった形状を有することができる。たとえば、アームヘッド1431bのうち前側本体部141または後側本体部142に接続された部分の厚さは、アームヘッド1431bのうちアーム体1432bに接続された部分の厚さより大きくすることができる。ここで、「厚さ」とは、コネクタの中心軸に基づいて円周方向に測定される長さを指す。この形状によれば、比較的大きく変形する部分の面積を大きくすることができ、したがってコンタクトアームの耐久性を改善することができる。
【0057】
コンタクトヘッド144は、前側本体部141から延びるコンタクトヘッド体1441と、コンタクトヘッド体1441に接続された1対のヘッドアーム1442とを含むことができる。1対のヘッドアーム1442は、別のコネクタのロッド(図示せず)を受け取ることができる。
【0058】
図8は、例示的な実施形態によるセンサコンタクトを示す斜視図であり、図9は、例示的な実施形態によるセンサコンタクトを示す背面図である。
【0059】
図8および図9を参照すると、中心コンタクトは、前側本体部241と、後側本体部242と、複数のコンタクトアーム2431および2432と、コンタクトヘッド244と、コンタクトベース245とを含むことができる。
【0060】
複数のコンタクトアーム2431および2432のうちの一方、たとえばコンタクトアーム2431は、両端が前側本体部241および後側本体部242にそれぞれ接続された形状を有することができる。一方、複数のコンタクトアーム2431および2432のうちの他方、たとえばコンタクトアーム2432は、一端が前側本体部241に接続され、後端が後側本体部242から離間した形状を有することができる。
【0061】
コンタクトアーム2432は、導電ワイヤ113(図4参照)に接触するアーム体2432bと、アーム体2432bおよび前側本体部241を接続するアームヘッド2432aとを含むことができる。アーム体2432bは、後部に向かってコネクタの中心軸A(図4参照)から、より離間した形状を有することができる。
【0062】
いくつかの例示的な実施形態について、上記で説明した。しかしながら、これらの例示的な実施形態に様々な修正を加えることができることを理解されたい。たとえば、記載する技法が異なる順序で実行された場合、ならびに/または記載するシステム、構造、デバイス、もしくは回路内の構成要素が異なる形で組み合わされ、かつ/もしくは他の構成要素もしくは同等物によって交換もしくは補足された場合も、好適な結果を実現することができる。
【0063】
したがって、他の実施形態も以下の特許請求の範囲の範囲内である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】