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特開2022-44573製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法
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  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図1
  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図2
  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図3
  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図4
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  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図6
  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図7
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  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図9
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  • 特開-製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法 図11
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044573
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法
(51)【国際特許分類】
   B05C 5/00 20060101AFI20220310BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20220310BHJP
【FI】
B05C5/00 101
B05C11/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021143813
(22)【出願日】2021-09-03
(31)【優先権主張番号】2009063
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】516299279
【氏名又は名称】エクセル インダストリー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100217179
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 智史
(74)【代理人】
【識別番号】100219553
【氏名又は名称】板谷 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ブノア バトヨ
(72)【発明者】
【氏名】ステファーヌ ロベール
【テーマコード(参考)】
4F041
4F042
【Fターム(参考)】
4F041AB01
4F041BA02
4F041BA36
4F042AB00
4F042BA04
4F042BA12
4F042CB08
4F042CB10
(57)【要約】
【課題】製品を塗布するための装置、そのような装置を備えた機械、およびそのような機械を制御するための方法の提供。
【解決手段】製品導管(34)が提供されたフレーム(30)を含む製品(3)を塗布するための装置であって、フレーム(30)は縦のボア(36)を画定し、縦のボア(36)に取り付けられたニードル(38)を備え、フレーム(30)に提供されたノズル(43)と、製品導管(34)に配置されたニードル(38)の端部に提供されたシャッター(44)とによって形成された製品塗布バルブ(42)を備える。ニードルは、バルブ(42)の閉位置と開位置との間で縦の軸(X3)に沿って移動するように構成される。この装置は、ニードル(38)に対して固定されたストッパー(60)と、フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)とを備え、フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)が、調整可能な位置を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を塗布するための装置(3)であって、製品導管(34)が提供されたフレーム(30)を備え、フレーム(30)は縦のボア(36)を画定し、塗布装置(3)は、縦のボア(36)に取り付けられたニードル(38)を備え、塗布装置は、フレーム(30)に提供されたノズル(43)と、製品導管(34)に配置されたニードル(38)の一端部に提供されたシャッター(44)とによって形成された製品塗布バルブ(42)を備え、ニードルは、縦の軸(X3)に沿って、塗布バルブ(42)が閉じる位置とそれが開く位置との間で動くように構成され、ニードル(38)に対して固定されたストッパー(60;40)、および、ニードル(38)に対して固定されたストッパー(60;40)との相互作用によって、ニードルの閉位置の方向への戻りを閉位置と開位置との間の中間位置に制限するように構成された、フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)を備えること、および、フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)が調整可能な位置を有することを特徴とする、装置(3)。
【請求項2】
フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)が、少なくとも1つのカム(63)によって形成されていること、および、塗布装置(3)が、カム(63)の位置を調整するためのアクチュエータ(64)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項3】
カム(63)の位置は、ニードル(38)の縦の軸(X3)に垂直な調整軸(Y62)の周りで回転可能に調整可能であること、および、カムのプロファイルは、半径が増加する表面を描くことを特徴とする、請求項2に記載の塗布装置。
【請求項4】
カム(63)の位置は、ニードル(38)の縦の軸(X3)に平行な調整軸(X62)の周りで回転可能に調整可能であること、および、カムの厚さが、調整軸の周りで増加することを特徴とする、請求項2に記載の塗布装置。
【請求項5】
調整アクチュエータ(64)が回転式電気モーターであることを特徴とする、請求項3または4に記載の塗布装置。
【請求項6】
カムは、フレーム(30)から突出するニードル(38)の一部の周りに取り付けられた管状部材(640)によって支えられること、アクチュエータ(64)は、管状部材(640)を駆動する中空シャフトモーターであり、カムの角度位置が、ニードル(38)の縦の軸(X3)の周りで調整可能であること、および、カムの厚さが調整軸の周りで増加することを特徴とする、請求項5に記載の塗布装置。
【請求項7】
ニードル(38)に対して固定されたストッパー(60)が、フレーム(30)から突出するニードル(38)の端部に固定されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の塗布装置。
【請求項8】
アクチュエータ(64)、ニードル(38)に対して固定されたストッパー(60)、およびフレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)は、既存の塗布装置(3)のフレーム(30)およびニードル(38)に固定されて接続されるように構成された外部アセンブリ(8)を形成することを特徴とする、請求項7に記載の塗布装置。
【請求項9】
ニードル(38)に対して固定されたストッパーは、フレーム(30)の制御チャンバー(32)に収容されたピストン(40)によって形成されていること、および、フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)は、フレーム(30)に設けられ、制御チャンバー(32)に突出していることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の塗布装置。
【請求項10】
ニードル(38)に対して固定されたストッパー(60)が、ニードル(38)の縦の軸(X3)に対して傾斜した表面(600)を有することを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の塗布装置。
【請求項11】
フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)は、ニードル(38)の縦の軸(X3)に平行な軸(X62)に沿って並進運動可能な部材(642)によって形成されること、および、塗布装置(3)は、並進運動可能な部材(642)の位置を調整するための線形アクチュエータ(66)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の塗布装置。
【請求項12】
製品を塗布するための機械(1)であって、請求項1~9のいずれか一項に記載の塗布装置(3)と、塗布装置(3)の中へ調整可能な圧力(P5)で製品を送るように構成された、製品のための投与システム(5)であって、モーター(58)を備え、その速度(V)が圧力(P5)を調整するために制御される、投与システム(5)と、投与システム(5)及び塗布装置(3)を制御するように構成された制御ユニット(7)とを備える機械。
【請求項13】
請求項12に記載の製品を塗布するための機械(1)を制御するための方法であって、以下のステップの少なくとも1つを含むことを特徴とし、制御ユニット(7)によって実施され、以下からなる方法:
-a)塗布装置(3)のノズル(43)のアウトプット流量(D)を、下限値(D1)と上限値(D3)との間で増加させる要求がある場合、モーター(2)の速度を、投与システム(5)のモーター(58)の速度の一定値(V1、V2)に維持し、塗布装置(3)のニードルバルブ(42)の開きを減少させ、次に、ニードルバルブ(42)を再び開き、モーター(58)の速度を、アウトプット流(D)のより高い値を得るために必要な値(V3)にまで増加させることによって、投与システム(5)のアウトプット圧力(P5)の増加を生じさせる;
-b)アウトプット流量(D)を、上限値(D3)と下限値(D1)との間で、または下限値と上限値との間の中間値(D2)に減少させる要求がある場合、モーター(58)の速度を低い値に減少させ、塗布装置(3)のニードルバルブ(42)の開きを減少させ、次に、ニードルバルブ(42)を再び開き、モーター(58)の速度(V)を、アウトプット流(D)の中間値またはより低い値に達するために必要な値(V2)にまで増加させることによって、投与システム(5)のアウトプット圧力(P5)の減少を生じさせる。
【請求項14】
ステップa)およびb)において、塗布装置(3)のニードルバルブ(42)の開きの減少が、アウトプット流量(D)の調整の段階の間、フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)を所定の位置に配置し、次に、ニードルバルブ(42)を、フレーム(30)に対して固定されたストッパー(62)を配置することにより、所定の位置に閉じることによって達成されることを特徴とする、請求項13に記載の制御するための方法。
【請求項15】
ステップb)において、モータ(58)の速度(V)が減少する低い値は、ゼロ未満であり、モータ(58)の動作方向が逆になっていることを特徴とする、請求項13または14に記載の制御するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を塗布するための装置、そのような装置を含む機械、およびそのような機械を制御するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロボットシステムによる接着剤またはシーラント製品の塗布の分野では、例えば、より広いまたはより狭い接着剤またはシーラントのビードを得るために、塗布速度を迅速に変更する必要がある場合がある。この幅の変更は、クリーンな結果を保証し、コストのかかる製品の無駄を回避するために、迅速でなければならない。これらの製品は粘性があるため、システムはそれらのために特別に設計する必要がある。
【0003】
電気的に作動する製品投与または圧力制御システムは、モーターによって駆動される。動的でなく、投与システムに近い塗布の場合、モーター速度は製品のアウトプットに比例する。より動的な塗布の場合、または塗布が投与システムから遠く離れている場合、製品の圧縮性、ホースの弾性、および関連する高圧に起因して、投与または圧力制御システムの反応時間は比較的長くなる。
【0004】
速い流れの変化を達成するために、製品塗布ノズルの前に可動部品を備えて調整可能な制限を作る機械システムを使用することが知られている。このようなソリューションには、いくつかの欠点がある。
-制限とノズルの間で減圧されるボリュームに起因して、製品の塗布を迅速に停止することができない。したがって、塗布されたビードの端はきれいではない。
-製品は研磨性があり、可動部品の摩耗や漏れの原因になる。
-可動部品を動かすために必要なアクチュエータは、高速で強力でなければならず、したがって高価である。
-すべての可動部品に対して特別なシールを設計する必要があるため、コストが加わる。
-ニードルとバルブシートは特別に設計する必要があるため、既存の非可変フロー塗布装置を使用できない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、既存のソリューションと比較してコストおよび複雑さが低く、より良い性能およびより高い信頼性を有する機械部品を用いて、製品塗布速度の迅速な変化が得られることを可能にする新しい製品塗布装置を提案することである。
【0006】
この目的のために、本発明は、製品導管が提供されたフレームを備えた製品塗布装置に関し、フレームは、縦のボアを画定し、塗布装置は縦のボアに取り付けられたニードルを備え、フレームに提供されたノズルと、製品導管に配置されたニードルの端部に提供されたシャッターとによって形成された製品塗布バルブを備え、ニードルは、塗布バルブの閉位置と開位置との間で縦軸に沿って動くように構成される。この塗布装置は、ニードルに対して固定されたストッパーと、ニードルに対して固定されたストッパーとの相互作用によって、ニードルの閉位置への戻りを閉位置と開位置との間の中間位置に制限するように構成された、フレームに対して固定されたストッパーとを備えること、およびフレームに対して固定されたストッパーが調整可能な位置を有することを特徴とする。
【0007】
本発明によって、ニードルを中間位置に配置することにより、高価なアクチュエータまたは特定のシーリングソリューションの設計を必要としない調整可能な制限を作ることが可能になる。
【0008】
本発明の有利であるが必須ではない態様によれば、そのような製品塗布装置は、技術的に許容される任意の組み合わせで取られる、以下の特徴のうちの1つまたは複数を組み込むことができる。
-フレームに対して固定されたストッパーは、少なくとも1つのカムによって形成され、塗布装置は、カムの位置を調整するためのアクチュエータを備える。
-カムの位置は、ニードルの縦軸に垂直な調整軸を中心に回転して調整可能であり、カムのプロファイルは、半径が増加する表面を描く。
-カムの位置は、ニードルの縦軸に平行な調整軸を中心に回転調整可能であり、カムの厚さは調整軸を中心に増加する。
-調整アクチュエータは回転式電気モーターである。
-カムは、フレームから突き出たニードルの部分の周りに取り付けられた管状部分によって支えられ、アクチュエータは、管状部分を駆動する中空シャフトモーターであり、カムの角度位置は、ニードルの縦軸の周りで調整可能であり、カムの厚みは調整軸を中心に増加する。
-ニードルに対して固定されたストッパーは、フレームから突き出ているニードルの端に取り付けられてる。
-調整アクチュエータ、ニードルストッパー、およびフレームストッパーは、既存の塗布装置のフレームおよびニードルに取り付けられて接続されるように構成された外部アセンブリを形成する。
-ニードルに対して固定されたストッパーは、フレームのパイロットチャンバーに収容されたピストンによって形成され、フレームストッパーはフレームに設けられ、パイロットチャンバーに突出している。
-ニードルに対して固定されたストッパーは、ニードルの縦軸に関して傾斜面を有する。
-フレームに対して固定されたストッパーは、ニードルの縦軸に平行な軸に沿って並進運動することができる部品によって形成され、塗布装置は、並進移動することができる部品の位置を調整するためのリニアアクチュエータを備える。
【0009】
本発明は、また、上記のような塗布装置を含む製品塗布機、および製品のための投与システムに関連し、投与システムは、調整可能な圧力で製品を塗布装置に送るように構成され、投与システムは、圧力を調整するために制御されるモーターと、投与システムおよび塗布装置を制御するように構成された制御ユニットを備える。
【0010】
本発明は、また、上記の製品塗布機を制御するための方法であって、制御ユニットによって実施され、以下からなるステップのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする方法に関する。
-a)塗布装置のノズルアウトプット流量を下限値と上限値の間で増加させる要求がある場合、投与システムのモーター速度を一定値に維持し、塗布装置のニードルバルブの開放を減らし、次に、ニードルバルブを再び開き、アウトプット流量の上限値を得るために必要な値にまでモーター速度を増加させることによって、投与システムのアウトプット圧力における増加を生じさせること。
-b)アウトプット流量を上限値から下限値、または下限値と上限値の中間値に減少させる要求がある場合、モーター速度を低速値に下げ、塗布装置のニードルバルブの開放を減らし、次に、ニードルバルブを再び開き、中間またはより低いアウトプット流量の値に達するために必要な値にまでモーター速度を増加させることによって、投与システムのアウトプット圧力における減少を生じさせること。
【0011】
本発明の有利であるが必須ではない態様によれば、そのような制御方法は、技術的に許容される任意の組み合わせで取られる、以下の特徴のうちの1つまたは複数を組み込むことができる。
-ステップa)およびb)において、塗布装置のニードルバルブの開放の低減は、アウトプット流制御段階の間に、フレームに対して固定されたストッパーを所定の位置に配置し、次に、ニードルバルブを、フレームに対して固定されたストッパーを配置することにより、所定の位置にまで閉じることによって達成される。
-ステップb)において、モーター速度が低下する低い値はゼロ未満であり、モーターの方向が逆になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明は、添付の図面を参照して非限定的な例としてなされる、原理に従った製品塗布装置、製品塗布機、および制御方法の以下の説明に照らして、よりよく理解され、他の利点がより明確になる。ここで図面において:
図1図1は、本発明の第1の実施形態による製品塗布装置を含み、製品塗布装置が開放構成にある、本発明による製品塗布機の概略断面図である。
図2図2は、中間構成における図1の製品塗布装置の概略断面図である。
図3図3は、閉じた構成における図3の製品塗布装置の概略断面図である。
図4図4は、図1の塗布装置の部分断面斜視図であり、装置の低構成における、閉じた構成における、ストッパーを示す。
図5図5は、図1の塗布装置の部分断面斜視図であり、中間構成におけるストッパーを示す。
図6図6は、図1の塗布装置の部分断面斜視図であり、最大開口構成におけるストッパーを示す。
図7図7は、本発明による塗布機を制御する方法のフローチャートである。
図8図8は、本発明の第2の実施形態による製品塗布装置の概略断面図である。
図9図9は、本発明の第3の実施形態による製品塗布装置の概略断面図である。
図10図10は、本発明の第4の実施形態による製品塗布装置の概略断面図である。
図11図11は、本発明の第5の実施形態による製品塗布装置の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、製品、特に接着剤やシーラント(マスチックなど)などの高粘度製品の塗布機1を示す。機械1は、製品塗布装置3と、塗布される製品の供給源(図示せず)によって供給される製品投与システム5とを備える。
【0014】
投与システム5は、製品投入ポート50、製品投与チャンバー52、および塗布装置3への製品出口ポート54を備える。投与システム5は、投与ピストン56、および、機械的動作変換システム(例えば、ボールスクリュー)を介してチャンバー52において投与ピストン56の動きを作動させるモーター58を備える。
【0015】
投与システム5は、調整可能な圧力で製品を塗布装置3に送るように構成される。モーター58の速度およびトルクは、投与ピストン56の移動速度、および出口ポート54からの製品アウトプットの圧力を調整するように制御される。
【0016】
塗布機1は、制御ユニット7を備え、投与システム5および塗布装置3を制御するように構成される。この目的のために、制御ユニット7は、投与システム5および塗布装置3を電気信号によって制御するように構成されたマイクロプロセッサ、メモリ、計算機および通信システムを備えることができる。
【0017】
塗布装置3は、制御チャンバー32および製品導管34が提供されるフレーム30を備える。フレーム30は、中心軸X3を中心とする縦のボア36を画定し、ボアはフレーム30を通ってパイロットチャンバ32を通って導管34内に縦に延在する。塗布装置3は、縦のボア36にスライド可能に取り付けられたニードル38を備える。塗布装置3は、また、制御チャンバー32に収容され、軸X3に沿ってスライドするときにニードル38に対して固定されるピストン40を備える。
【0018】
塗布装置3は、フレーム30に提供されたノズル43と、導管34内に配置されたニードル38の端部に提供されたシャッター44とによって形成されたニードル塗布バルブ42を備える。製品導管34は、出口ポート54とノズル43との間で製品を案内する。製品は、矢印F1に沿ってノズル43を出るときに塗布される。この例では、シャッター44はボールによって形成されているが、円錐などを含む他の任意の形状であってもよい。
【0019】
ニードル38は、パイロットチャンバー32に注入されたパイロット流体の作用の下で、図3に示されるニードルバルブ42の閉位置と図1に示される開位置との間で縦の軸X3に沿って動くことができる。塗布装置3は、例えば、制御チャンバー32内に収容された螺旋状スプリング45によって形成された、閉位置にあるニードル38のための弾性戻り要素を備える。制御流体が矢印F2に沿って制御チャンバー32に注入される場合、ニードル38は、スプリング45の力に逆らってその開位置に向けられる。パイロット流体は、また、矢印F3に沿ってパイロットチャンバー32に注入されて、ニードル38をその閉位置に向けることができる。制御流体は圧縮空気であることができる。
【0020】
示されていない代替の実施形態において、ニードル38は、スプリング45の唯一の作用の下でその閉位置に戻る。
【0021】
塗布装置3は、ニードル38に対して固定されたストッパー60と、ニードル38に対して固定されたストッパー60との相互作用によって、ニードル38の閉位置方向への戻りを閉位置と閉位置との間の中間位置に制限するように構成された、フレーム30に対して固定されたストッパー62とを備える。ストッパー60は、ニードル38が縦の軸X3に沿ってスライドするときに、ニードル38に対して固定されている。フレーム30に対して固定されたストッパー62は、調整可能な位置を有する。すなわち、縦の軸X3に沿ってその位置を調整するための間隔にあるときを除いて、縦の軸X3に沿ったその位置は、ニードル38に関して固定される。ストッパー62を調整することにより、ニードルバルブ42が完全に閉じるのを防ぎ、したがって、ノズル43からの製品の流れを減少させる。
【0022】
図1において、ストッパー62は上位置にセットされており、ニードル38もまた、ニードルバルブ42が完全に開いた状態で上位置にある。ストッパー60と62は接触していない。図2において、ストッパー60は、中間位置でストッパー62と接触しており、これは、ニードル38の下位置への戻りを中間位置に制限し、その結果、ニードルバルブ42は完全に閉じられず、したがって、流れが制限される。図3において、ストッパー62は下位置にセットされている。これは、ストッパー62が軸X3に沿ったストッパー60の降下に対する障害をもはや形成しないので、ニードルバルブ38が完全に下位置に戻ることを可能にする。
【0023】
図4から図6に示される実施形態によれば、ストッパー60は、フレーム30から突出するニードル38の端部に固定され、この端部は、シャッター44の反対側にある。フレーム30は、ニードル38が縦の軸X3に沿ってスライドする開口部302によって貫通された上部カバー300を含む。ストッパー60は、例えば2本のネジ61によってニードル38に固定されている。
【0024】
塗布装置3は、ストッパー62の位置を調整するためのアクチュエータ64を備える。一実施形態によれば、ストッパー62は、縦の軸X3に垂直な回転軸Y62の周りで回転可能な少なくとも1つのカム63によって形成される。この場合のアクチュエータ64は、カム63を軸Y62の周りで回転させて駆動する電気モーターによって形成されている。軸Y62の周りのカム63の回転は、カム63の角度位置を調整することを可能にし、ストッパー62の軸X3に沿った位置を修正することを可能にする。電気モーターはステッピングモーターであることができる。
【0025】
図4から図6に見られるように、ストッパー62は、調整軸Y62と整列した共通シャフト630に取り付けられた2つの平行なカム63を備え得る。
【0026】
一実施形態によれば、ストッパー60は、縦の軸X3に関して傾斜しているストッパー62と接触するための表面600を有する。この傾斜面600により、ストッパー62の高さは、カム63の角度位置に基づいて縦の軸X3に沿って変化し、アクチュエータ64によるカム63の制御の精度および単純さを改善するストッパーをもって、可能な限り定期的であることができる。これは、また、特定のストッパー表面60の設計を回避する一方で、カム63と傾斜面600との間の接触点が縦の軸X3に可能な限り近いことを確実にする。
【0027】
示されていない変形例において、表面600は、縦の軸X3に垂直であり得る。
【0028】
ストッパー60は、それぞれがカム63の1つと相互作用する2つの平行な傾斜面600を有する。
【0029】
カム63は、軸Y62の周りに半径が増加する曲面を描く。軸Y62の周りのカム63の角度位置は、ストッパー62の軸X3に沿って、軸方向の位置、および、ニードル38の閉位置への戻りが制限される中間位置を変化させる。
【0030】
図4において、カム63は低い位置にある、すなわち、カム63が低い障害を形成する角度位置にあり、これは、ストッパー60の降下に対抗しない。したがって、ニードル38は閉位置にあることができる。
【0031】
図5において、カム63は、軸X3に位置合わせされたカムの表面半径がより大きい角度位置に対応する中間位置にある。カム63は、図4と比較して、縦の軸X3に沿ってより高い位置にある障害を形成する。図4図5との間で、カム63は、図5における矢印R1に従って回転させられている。カム63のこの位置において、ストッパー60は、より高い位置で停止され、ニードルバルブ42が再び閉じてノズル43での流れにおいて制限を作り出すことを防ぐ。
【0032】
図6において、カム63は、軸X3に位置合わせされたカムの表面半径が最大となる角度位置に配置されている。Y62軸に沿ったカム63の回転は、R1矢印に沿って継続される。この位置において、ストッパー62はストッパー60を高い位置に保ち、そこでニードルバルブ42が最大に開かれる。
【0033】
一実施形態によれば、アクチュエータ64、ストッパー60、およびストッパー62は、既存の塗布装置3のフレーム30およびニードル38に取り付けられて接続されるように構成された外部アセンブリ8を形成する。このアセンブリは、ストッパー60およびストッパー62を取り囲み、上部カバー300に例えばねじ82によって取り付けられるカバー80を含む。アクチュエータ64は、例えば、ねじ84によってカバー80に取り付けられる。外部アセンブリ8の形態において、ストッパー60および62およびアクチュエータ64は、既存の塗布装置に容易に適合させることができ、唯一の制限は、ニードル38への外部アクセスである。このアクセスは、上記の現ソリューションの場合において、シーリング、ニードルバルブの変更、およびアクチュエータの出力を確保するために必要な特定のエンジニアリングソリューションと比較してほとんど制限されない。
【0034】
塗布機1の動作は、図7を参照して説明される。
【0035】
図1は、x軸上に時間を、y軸上、底部から上部に、次を示す:
-塗布装置3によって堆積された製品ビードの幅L;
-ノズル43のアウトプット流量D;
-ピストン56の線速度を示す、モーター58の角速度V;
-フレーム30に対して固定されたストッパー62の、ハッチングされた領域の形での位置を伴うニードル38の位置P;
-投与システム5の出口に存在する製品の大気圧P5に対する圧力。
【0036】
塗布機1のスイッチオンに対応する時間t0において、例えば、アウトプット流量D、速度Vおよび圧力P5はゼロであり、ニードル38は閉位置にある。ストッパー62は、図3および4の位置にあり、すなわち、ニードル38が閉位置に戻るのを妨げない。
【0037】
第1の製品ビードを得るために、塗布装置3における特定の圧力P5を、ニードルバルブ42を開いた後の望ましい塗布圧力よりわずかに高くする必要がある。したがって、初期プリチャージが適用される。このプリチャージは、モーター58を急速に作動させることによって得られる。したがって、圧力P51を取得するために、速度Vは、時間t1で増加し、その後、時間t2でゼロに戻り、ニードルバルブ38は動かず、ニードルバルブ42は閉じたままである。
【0038】
時間t3で、製品の堆積が始まる:ニードル38が動かされて、ニードルバルブ42を100%まで開く。速度Vが増加して、一定の製品圧力P52、および、アウトプット流量Dの最大値D3のある割合、例えば10%に対応するアウトプット流量D1を生成する。ストッパー62は低位置のままである。
【0039】
ストッパー60および62は、ノズル43からのアウトプット流量の増加または減少を得なければならない場合、塗布機1の動作の過渡段階で実施される。
【0040】
時間t6でアウトプット流量Dを増加させる要求が必要である。流量はD1とD3の間ですばやく増やさなければならない。この目的のために、時間t6の前に、速度Vを一定値V1に維持し、ニードルバルブ42の開放を減少させることによって、アウトプット圧力P5の増加が生成される。このために、ストッパー62は、所定の位置に漸進的に移動し、一方、塗布機1は、アウトプット流量Dを値D1に調整する。ストッパー62の位置決めは、t3で始まる。ストッパー62の所定の位置は、例えば、最大開口の10%などの、ニードルバルブ42の小さな開口に対応し得る。
【0041】
時間t4で、ニードルバルブ42の閉鎖が始まる。時間t5で、ストッパー62は所定の位置に到達し、ニードルバルブ38は、ストッパー62の位置決めによって所定の位置に到達する。したがって、ノズル43での流れの制限が形成される。速度VがV1に一定に保たれている場合、これは、時間t5で圧力P5を値P53に増加させる効果がある。より高い流量を得るには、アウトプット流量Dを一定に保ちながら、2回目のプリチャージが必要である。
【0042】
時間t6で、必要な圧力P53が得られた状態で、ニードルバルブ42は再び100%まで開かれる。速度Vを最大値V3まで増加させて、アウトプット流量D3を得るために必要な値に到達させる。時間t7において、ニードルバルブ42が100%開き、速度V3が得られ、ニードルバルブ42が開くことに起因して圧力P5が値P54に減少し、流れD3が得られる。時間t6(ニードルバルブ42の開放)と時間t7(流れD3の取得)との間のアウトプット流量Dの増加を得るための時間は、例えば、数ミリ秒のオーダーより短かく、それはビード幅を正味増加させることを可能にする。このような速度を、ノズル43で機械的制限を制御するアクチュエータで得るならば、これらは非常に強力で高価でなければならない。
【0043】
逆に、ストッパー62の位置決めは、通常の制御フェーズの間の隠れた時間に行うことができる。したがって、その動きのための強力なアクチュエータを提供する必要はない。時間t3と時間t6との間、ストッパー62を配置するのに数十ミリ秒で十分であり得る。これは、標準の安価なステッピングモーターとの互換性を維持する切り替え時間であり、したがって、アクチュエータ64として使用することができる。
【0044】
次に、アウトプット流量Dを減少させる過渡段階について説明する。アウトプット流量Dは、D3よりも低い中間値D2、例えば、流量D3の20%に減少しなければならない。この目的のために、制御ユニット7は、アウトプット圧力P5における減少を生成する。この圧力減少は速い。速度Vは即座に低い値に減少する。例えば、速度Vは数ミリ秒で低い値に減少する。速度Vの減少は、時間t8で始まり、時間t9で終わる。図7において時間t9に示されるように、速度Vが低減される低い値は、ゼロ未満であり得るので、大きな流量減少が望まれる場合、モーター58の進行方向を逆にすることができる。変形例において、低い値はゼロであるか、または、例えば、所望の流れの変化がそれほど急激でない場合など、速度Vの最大値の10%未満の速度であり得る。
【0045】
同時に、ニードルバルブ42の開放が減少する。この開口の減少は、例えば、ニードルバルブ42の全開口の20%に対応する所定の中間位置にストッパー62を配置することによって、および、ニードル38を閉位置に向けて時間t9で所定の20%位置でストッパー62によってブロックされるまで動かすことによって時間t8でニードルバルブ42を閉じることによって達成される。ストッパー62の位置決めの開始は、時間t8の前に行われ、例えば、時間t6の10%開位置から開始することができるので、アクチュエータ64は、ストッパー62を位置決めするのに十分な時間を有する。このようにして、アウトプット流量Dの急速な減少が達成される。次に、アウトプット流Dの通常の調整段階が値D2で始まる。この目的のために、ニードルバルブ42は、時間t10で再び開かれ、速度Vは、時間t9から、アウトプット流量D2を得るために必要な値V2まで再び増加する。時間t11で、速度Vが安定し、圧力P5が値P55で安定し、ニードル38が100%開位置に配置される。
【0046】
時間t12とt13の間、制御ユニット7は、D1とD3との間のアウトプット流量Dを増加させるために既に説明したステップを再び実行する:アウトプット流DをD3に回復するために、速度Vは一定に保たれ、圧力P5はニードルバルブ42を部分的に閉じることによって値P53まで再び増加し、所定の位置に留まっているストッパー62の位置決めによって設定された中間開放値まで増加する。t13において、通常の制御段階がD3のアウトプット流Dで確立される。
【0047】
その後、t14およびt15において、アウトプット流量DをD1に、次にゼロに連続的に減少させるために、速度Vの急速な減少およびニードルバルブ42の部分的な閉鎖が再び実行される。時間t13で、またはわずかに早く、ストッパー62は、ニードルバルブ42をわずかに、例えば10%開くことに対応して、t14でニードルバルブ38の停止位置を設定するために漸進的に下げられた。時間t14の後、ストッパー62は、ニードルバルブ42がt15で完全に閉じ、製品ビードが終了することを可能にするために、その下降位置まで徐々に下げられた。時間t15で、速度Vは、ピストン56を上方に引き抜くことに相当する負の値に急に減少し、塗布装置3の導管34内で急速な減圧を達成する。
【0048】
制御方法は、t16で速度Vを増加させることによる新しいプリチャージによって、t0で開始されたように再開され得る。次に、新しい製品ビードを、t17で、アウトプットレートD3で堆積することができる。時間t18で、速度Vが急に逆転し、急速な減圧とt19での製品ビードの終了が得られます。t17とt19との間の中間値の間でアウトプットレートDに変動がないので、ストッパー62はこの段階では使用されない。したがって、ストッパー60および62を備えた塗布装置3は、従来の方法で操作することができる。
【0049】
上記のすべての動作ステップは、モーター58、ニードル38の動きを制御する制御流体分配器9、例えば圧縮空気分配器、およびアクチュエータ64に送信される制御信号によって制御ユニット7で始動される。
【0050】
本発明は、以下の利点を提供する:
-ストッパー62が下位置にある場合、ニードルバルブ42の完全な閉鎖は迅速であり、ノズル43の上流とノズル43との間にデッド製品体積の生成はない。したがって、製品ビーズの端はきれいである。
-ノズル43に可動部品が追加されているため、特定の摩耗が発生することはない:したがって、ニードルバルブ42は通常の寿命を有する。
-アクチュエータ64は、ストッパー62の事前配置が、製品のアウトプットフローにおける突然の変化よりも長い期間に隠れた時間で行われるので、強力である必要はない。さらに、ストッパー62の位置決めは、ニードルバルブ42が開いている間に行われ、カムストッパー62に応力を発生させない。
-従来のニードルバルブ42シーリングシステムを使用することができ、特定のシーリングシステムを設計する必要がない。
-ストッパー60および62およびアクチュエータ64は、ニードル38またはピストン40へのアクセスを提供することのみにより、アセンブリ8の形態で既存の塗布装置に適合させることができる。
【0051】
製品塗布装置の他の実施形態は、図8から11に示されている。これらの実施形態では、第1の実施形態に共通の要素は、同じ参照番号を有し、同じ方法で機能する。
【0052】
第2の実施形態を図8に示す。この実施形態において、フレーム30に対して固定されたストッパー62の位置は、ニードル38の縦の軸X3に平行な調整軸X62の周りに調整可能である。ストッパーは、軸X62の周りの角度位置に基づいて、軸X62に沿って高さが可変であるカム表面620によって形成される。1つの角度部分において、カム表面620は、ニードル38が下降するのを妨げない薄い厚さのステップ622を有する。軸X62に関して反対の角度部分において、カム表面620は最大の厚さを有し、これはニードル38の閉位置への戻りを制限する。
【0053】
第3の実施形態を図9に示す。この実施形態において、アクチュエータ64は、フレーム30から突出するニードル38の一部の周りに回転可能に取り付けられた管状部材640を形成する中空シャフトモーターである。この管状部材640は、図8の実施形態と同様のカム表面620を有するストッパー62を運ぶ。この場合、カム表面620の角度位置は、ニードル38の縦の軸X3の周りに調整可能であり、調整軸X64と縦の軸X3が一致している。カム表面620の縦の軸X3に沿った高さは、調整軸X64の周りに可変である。この実施形態は、塗布装置3の半径方向および軸方向のコンパクトさを保証する。
【0054】
第4の実施形態を図10に示す。この実施形態では、フレーム30に対して固定されたストッパー62が制御チャンバー32内に設けられている。ストッパー63を形成するカム63は、縦の軸X3に垂直に向けられた調整軸Y62の周りで回転可能である。カム63は、ピストン40の下向きの動きを制限するように制御チャンバー32内に突出する。この場合、ニードル38に対して固定されたストッパーは、ピストン40自体によって形成される。調整軸Y62の周りのカム63の回転を可能にするために、キャビティー320がフレーム30に設けられている。
【0055】
第5の実施形態を図11に示す。この実施形態において、調整アクチュエータは、リニアアクチュエータ66であり、すなわち、それは、並進運動、例えば、シリンダまたはボールねじを発揮する。フレーム30に対して固定されたストッパー62は、ニードル38の縦の軸X3と平行または一致する調整軸X62に沿って並進運動可能な部材642によって形成される。ピストン40は、フレーム30の外側に延在し、周りにばね45が巻かれている円筒形部分400を備える。円筒形部分400は、その上端にキャビティー402を備え、そこには部材642が受け入れられる。キャビティー402は、内側に向けられた半径方向部分404を含み、これがニードル38に対して固定されたストッパー60を形成する。ニードル38が閉位置に戻る場合、部材642は、縦の軸X3に沿って半径方向部分404に対向し、ニードルバルブ42の閉鎖を制限する。
【0056】
上記の実施形態および変形例の技術的特徴は、組み合わされて、請求項の範囲内で本発明の他の実施形態を形成することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【外国語明細書】