IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー エレクトロニクス インコーポレイティドの特許一覧

<>
  • 特開-空気調和機 図1
  • 特開-空気調和機 図2
  • 特開-空気調和機 図3
  • 特開-空気調和機 図4
  • 特開-空気調和機 図5
  • 特開-空気調和機 図6
  • 特開-空気調和機 図7
  • 特開-空気調和機 図8
  • 特開-空気調和機 図9
  • 特開-空気調和機 図10
  • 特開-空気調和機 図11
  • 特開-空気調和機 図12
  • 特開-空気調和機 図13
  • 特開-空気調和機 図14
  • 特開-空気調和機 図15
  • 特開-空気調和機 図16
  • 特開-空気調和機 図17
  • 特開-空気調和機 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044576
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/26 20110101AFI20220310BHJP
   F24F 1/44 20110101ALI20220310BHJP
   F24F 1/20 20110101ALI20220310BHJP
   F24F 1/16 20110101ALI20220310BHJP
   F25B 1/00 20060101ALI20220310BHJP
   F25B 27/00 20060101ALI20220310BHJP
【FI】
F24F1/26
F24F1/44
F24F1/20
F24F1/16
F25B1/00 399Y
F25B27/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021144578
(22)【出願日】2021-09-06
(31)【優先権主張番号】10-2020-0113761
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ジンホ ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジウォン キム
(72)【発明者】
【氏名】ヒボム リ
(72)【発明者】
【氏名】デウォン キム
(72)【発明者】
【氏名】ムンギョン キム
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BB01
3L054BC02
3L054BD07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エンジンによる振動が圧縮機を除いたヒートポンプ構成に伝達されることを最小化する空気調和機を提供する。
【解決手段】燃料の燃焼により駆動するエンジン140と、前記エンジンの駆動により作動する圧縮機150とを含む第1室外ユニット100、前記第1室外ユニットと離隔配置され、前記圧縮機から排出された冷媒を室外空気と熱交換する室外熱交換機240と、前記エンジンに冷却水を供給する冷却水ポンプ238と、冷却水を室外空気と熱交換する放熱器とを含む第2室外ユニット200、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットの外部に露出して配置され、前記圧縮機と連結される第1冷媒管;前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットの外部に露出して配置され、前記エンジンと前記冷却水ポンプを連結する冷却水管400を備えた空気調和機である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機であって、
燃料の燃焼により駆動するエンジンと、前記エンジンの駆動により作動する圧縮機とを含む第1室外ユニット;
前記第1室外ユニットと離隔配置され、前記圧縮機から排出された冷媒を室外空気と熱交換する室外熱交換器と、前記エンジンに冷却水を供給する冷却水ポンプと、冷却水を室外空気と熱交換する放熱器とを備えた第2室外ユニット;
前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットの外部に露出して配置され、前記圧縮機と連結される第1冷媒管;
前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットの外部に露出して配置され、前記エンジンと前記冷却水ポンプを連結する冷却水管;を備える、空気調和機。
【請求項2】
前記第2室外ユニットは、
冷却水を冷媒と熱交換する板状熱交換器;
前記エンジンから排出された冷却水を前記板状熱交換器又は前記放熱器に送る第1バルブ;
前記エンジンから排出された冷却水を前記第1バルブ又は前記冷却水ポンプに送る第2バルブ;を備え、
前記冷却水ポンプは、前記板状熱交換器と前記放熱器の間に配置される、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記第2室外ユニットは、外形を形成し、周囲面に吸入口を形成し、上側に吐出口を形成する第2ケースを備え、
前記第2ケースは、
前記第2ケースの前方に配置されるフロントパネル;
前記フロントパネルの後方に離隔配置されるリアパネル;
前記フロントパネルと前記リアパネルの両端をそれぞれ連結する一対のサイドパネル;を備え、
前記フロントパネルは、内側に第2コントロールボックスが配置される第1ハーフパネルと、前記第1ハーフパネルの一側に配置され、内側に前記室外熱交換器が配置される第2ハーフパネルと、を備える、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記室外熱交換器は、
前記フロントパネルの内側に配置されるフロント熱交換器;
前記フロント熱交換器からベンディングされて後方に延長される第1サイド熱交換器;
前記リアパネルの内側に配置され、前記第1サイド熱交換器から延長されるリア熱交換器;
前記リア熱交換器からベンディングされて前方に延長される第2サイド熱交換器;を備え、
前記フロント熱交換器は、前記第2ハーフパネルの後方に配置される、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記冷却水ポンプは、前記第2ハーフパネルの後方に配置され、前記第1サイド熱交換器より前記基準線に隣接して配置される、請求項4に記載の空気調和機。
【請求項6】
前記冷却水ポンプは、前後方向中心から左右方向に延長されて前記第2室外ユニットを前後方向に区画する仮想の水平線より前方に配置される、請求項4に記載の空気調和機。
【請求項7】
前記第1室外ユニットは、前記エンジンの作動を調節する第1コントローラが内蔵される第1コントローラボックスを備え、
前記第2室外ユニットは、前記室外熱交換器に空気の流動を形成する送風ファンと、前記送風ファン又は前記冷却水ポンプの作動を調節する第2コントローラが内蔵される第2コントロールボックスと、を備える、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項8】
前記第2室外ユニットは、前記圧縮機から排出された冷媒を前記室外熱交換器又は室内空間の空気と熱交換する室内熱交換器に送る切り替えバルブを備え、
前記第2コントローラは、前記圧縮機から排出される冷媒の流動を調節するように前記切り替えバルブを調節する、請求項7に記載の空気調和機。
【請求項9】
前記第2室外ユニットは、外形を形成し、周囲面に吸入口を形成し、上側に吐出口を形成する第2ケースと、前記第2ケースの上端部に配置され、前記送風ファンにより流動する空気の吐出流路を形成するオリフィスとを備え、
前記送風ファンは、前記オリフィスの内側に配置され、前記第2ケースの内部に存在する空気を前記吸入口から前記吐出口に流動させ、
前記第2コントロールボックスは、前記オリフィスの下側に配置される、請求項7に記載の空気調和機。
【請求項10】
前記第2ケースは、前記室外熱交換器の配置されない領域に配置され、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットを連結する複数の冷媒管と複数の冷却水管とが連結される第2コネクタが配置される第2サービスパネルを備え、
前記第2コントロールボックスは、前記第2サービスパネルの内側に配置される、請求項9に記載の空気調和機。
【請求項11】
前記第2サービスパネルには、内側に配置される前記第2コントロールボックスと連通する開口部が形成され、
前記第2サービスパネルには、前記開口部を開閉する第2カバーが配置される、請求項10に記載の空気調和機。
【請求項12】
前記第1ケースは、
下側をカバーする第1ベース;
前記第1ベースの上側に配置され、周囲面をカバーする第1周囲パネル;及び
前記第1周囲パネルの上側に配置され、排出口を形成する第1上部パネル;を備え、
前記エンジンは、前記ベースに固定され、
前記第1コントロールボックスは、前記エンジンより前記上部パネルに隣接して配置される、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項13】
前記第1周囲パネルは、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットを連結する複数の冷媒管と複数の冷却水管が連結される第1コネクタが配置され、内側に前記第1コントロールボックスが配置される第1サービスパネルを備え、
前記第1サービスパネルには、内側に配置される前記第1コントロールボックスの内側に連通するように形成された開口部をカバーする第1カバーが配置される、請求項12に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に関し、より詳細には、エンジンで圧縮機を駆動させる空気調和機に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本発明は、韓国特許出願第10-2020-0113761(出願日:2020年9月7日)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構及び室内熱交換器を含む(備える:構成する等)ヒートポンプサイクルを用いて室内を冷房又は暖房させる装置である。
【0004】
ヒートポンプサイクルにおいて、冷媒を循環させるためには圧縮機を駆動させなければならず、空気調和機を圧縮機駆動方式に応じて分類すると、EHP(Electric Heat Pump)及びGHP(Gasenginedriven Heat Pump)方式に大別される。
【0005】
GHP方式は、ガスを燃料とするエンジンを利用して圧縮機を駆動する方式である。燃料費が安く、冷暖房容量の大型化が可能であるため、産業用や大型ビルなどに使用するのに適している。
【0006】
特許文献1(大韓民国公開特許第10-2019-0051347号)においては、GHP方式の空気調和機を開示している。ただし、前記文献の空気調和機は、エンジン、圧縮機を室外熱交換器、放熱器などの複数の構成と1つの装置に配置させる構造を開示している。エンジンは、ガス燃料の燃焼による爆発力を利用して動力を生産するため、振動及び騒音が比較的大きく、自体の発熱が発生するので、室外熱交換器を含む他の構成の性能や耐久性に影響を及ぼす可能性がある。特に、熱交換器の場合、複数の冷媒管が互いに連結される構造を有するため、エンジンによる振動が直接的に伝達される場合、複数の冷媒管の連結部位が破損したり、隙間を生じるなどの問題が発生する。
【0007】
また、エンジンとエンジンに燃料を供給するか、燃焼したガスを排気する構造の場合、大きな体積を占めるので、相対的に、圧縮機に関連した構成や、冷却水が流動する構成が占める空間が狭小になる問題がある。
【0008】
また、GHPの室外機は建物の屋上などに設置されることが多いが、エンジンが内部に配置される室外機はその重量が相当であるので、移動が非常に困難であり、また、限られた面積で作用する荷重が過度であるので、設置に制限が生じる可能性もある。
【0009】
また、GHPの室外機は、内部にエンジン及びエンジン関連構成を制御するコントローラが配置される。エンジンとその関連構成を除いた構成は、別途のコントローラにより駆動することができる。エンジンとその関連構成を除いた構成を制御するためのコントローラは、個数が増えるにつれてコストも増加する問題がある。
【0010】
また、GHPの室外機は、室外熱交換器の内部に配置される構成の場合、室外熱交換器により接近性が低下するため、サービス作業が難しくなる問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10-2019-0051347号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、エンジンによる振動が圧縮機を除いたヒートポンプ構成に伝達されることを最小化する空気調和機を提供することである。
【0013】
本発明のまた他の課題は、冷却水による熱交換が行われる放熱器と板状熱交換器の効率を増大させる空気調和機を提供することである。
【0014】
本発明のまた他の課題は、空気調和機の室外ユニットに含まれる構成を効率的に配置する空気調和機を提供することである。特に、熱交換器が配置されるユニットの場合、熱交換器の内部に配置される構成がサービス作業への接近性が高くなるように配置する空気調和機を提供することである。
【0015】
本発明のまた他の課題は、室外ユニットに配置されて、駆動する構成品を制御するコントローラの個数を最小化することにより、コストを削減できる空気調和機を提供することである。
【0016】
本発明のまた他の課題は、室外ユニットにおいて主にサービスを必要とするコントロールボックスと冷媒管及び冷却水管が連結されるコネクタをパネルの隣接部分に配置することにより、作業者の検査及び修理が容易である空気調和機を提供することである。また、コントロールボックスから発生する熱を速く冷却できる空気調和機を提供することである。
【0017】
本発明の課題は、以上で言及した課題に限定されるものではなく、言及されていないまた他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0018】
〔本発明の一の態様〕
本発明は、その一の態様として以下のものを提案することができる。
〔1〕 空気調和機であって、
燃料の燃焼により駆動するエンジンと、前記エンジンの駆動により作動する圧縮機とを含む第1室外ユニット;
前記第1室外ユニットと離隔配置され、前記圧縮機から排出された冷媒を室外空気と熱交換する室外熱交換器と、前記エンジンに冷却水を供給する冷却水ポンプと、冷却水を室外空気と熱交換する放熱器とを備えた第2室外ユニット;
前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットの外部に露出して配置され、前記圧縮機と連結される第1冷媒管;
前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットの外部に露出して配置され、前記エンジンと前記冷却水ポンプを連結する冷却水管;を備える、空気調和機。
〔2〕 前記第2室外ユニットは、
冷却水を冷媒と熱交換する板状熱交換器;
前記エンジンから排出された冷却水を前記板状熱交換器又は前記放熱器に送る第1バルブ;
前記エンジンから排出された冷却水を前記第1バルブ又は前記冷却水ポンプに送る第2バルブ;を備え、
前記冷却水ポンプは、前記板状熱交換器と前記放熱器の間に配置される、〔1〕に記載の空気調和機。
〔3〕 前記第2室外ユニットは、外形を形成し、周囲面に吸入口を形成し、上側に吐出口を形成する第2ケースを備え、
前記第2ケースは、
前記第2ケースの前方に配置されるフロントパネル;
前記フロントパネルの後方に離隔配置されるリアパネル;
前記フロントパネルと前記リアパネルの両端をそれぞれ連結する一対のサイドパネル;を備え、
前記フロントパネルは、内側に第2コントロールボックスが配置される第1ハーフパネルと、前記第1ハーフパネルの一側に配置され、内側に前記室外熱交換器が配置される第2ハーフパネルと、を備える、〔1〕に記載の空気調和機。
〔4〕 前記室外熱交換器は、
前記フロントパネルの内側に配置されるフロント熱交換器;
前記フロント熱交換器からベンディングされて後方に延長される第1サイド熱交換器;
前記リアパネルの内側に配置され、前記第1サイド熱交換器から延長されるリア熱交換器;
前記リア熱交換器からベンディングされて前方に延長される第2サイド熱交換器;を備え、
前記フロント熱交換器は、前記第2ハーフパネルの後方に配置される、〔1〕に記載の空気調和機。
〔5〕 前記冷却水ポンプは、前記第2ハーフパネルの後方に配置され、前記第1サイド熱交換器より前記基準線に隣接して配置される、〔4〕に記載の空気調和機。
〔6〕 前記冷却水ポンプは、前後方向中心から左右方向に延長されて前記第2室外ユニットを前後方向に区画する仮想の水平線より前方に配置される、〔4〕に記載の空気調和機。
〔7〕 前記第1室外ユニットは、前記エンジンの作動を調節する第1コントローラが内蔵される第1コントローラボックスを備え、
前記第2室外ユニットは、前記室外熱交換器に空気の流動を形成する送風ファンと、前記送風ファン又は前記冷却水ポンプの作動を調節する第2コントローラが内蔵される第2コントロールボックスと、を備える、〔1〕に記載の空気調和機。
〔8〕 前記第2室外ユニットは、前記圧縮機から排出された冷媒を前記室外熱交換器又は室内空間の空気と熱交換する室内熱交換器に送る切り替えバルブを備え、
前記第2コントローラは、前記圧縮機から排出される冷媒の流動を調節するように前記切り替えバルブを調節する、〔7〕に記載の空気調和機。
〔9〕 前記第2室外ユニットは、外形を形成し、周囲面に吸入口を形成し、上側に吐出口を形成する第2ケースと、前記第2ケースの上端部に配置され、前記送風ファンにより流動する空気の吐出流路を形成するオリフィスとを備え、
前記送風ファンは、前記オリフィスの内側に配置され、前記第2ケースの内部に存在する空気を前記吸入口から前記吐出口に流動させ、
前記第2コントロールボックスは、前記オリフィスの下側に配置される、〔7〕に記載の空気調和機。
〔10〕 前記第2ケースは、前記室外熱交換器の配置されない領域に配置され、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットを連結する複数の冷媒管と複数の冷却水管とが連結される第2コネクタが配置される第2サービスパネルを備え、
前記第2コントロールボックスは、前記第2サービスパネルの内側に配置される、〔9〕に記載の空気調和機。
〔11〕 前記第2サービスパネルには、内側に配置される前記第2コントロールボックスと連通する開口部が形成され、
前記第2サービスパネルには、前記開口部を開閉する第2カバーが配置される、〔10〕に記載の空気調和機。
〔12〕 前記第1ケースは、
下側をカバーする第1ベース;
前記第1ベースの上側に配置され、周囲面をカバーする第1周囲パネル;及び
前記第1周囲パネルの上側に配置され、排出口を形成する第1上部パネル;を備え、
前記エンジンは、前記ベースに固定され、
前記第1コントロールボックスは、前記エンジンより前記上部パネルに隣接して配置される、〔12〕に記載の空気調和機。
〔13〕 前記第1周囲パネルは、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットを連結する複数の冷媒管と複数の冷却水管が連結される第1コネクタが配置され、内側に前記第1コントロールボックスが配置される第1サービスパネルを備え、
前記第1サービスパネルには、内側に配置される前記第1コントロールボックスの内側に連通するように形成された開口部をカバーする第1カバーが配置される、〔12〕に記載の空気調和機。
【0019】
前記課題を達成するために、本発明の実施形態による空気調和機は、燃料の燃焼により駆動するエンジンと前記エンジンの駆動により作動する圧縮機とを含む第1室外ユニットと、前記第1室外ユニットと離隔配置され、前記圧縮機から排出された冷媒を室外空気と熱交換する室外熱交換器と前記エンジンに冷却水を供給する冷却水ポンプと冷却水を室外空気と熱交換する放熱器とを含む第2室外ユニットと、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットの外部に露出されて配置され、前記圧縮機と前記切り替えバルブを連結する第1冷媒管と、前記第1室外ユニットと第2室外ユニットの外部に露出されて配置され、前記エンジンと前記冷却水ポンプを連結する冷却水管とを含むことにより、冷却水ポンプが第2室外ユニットに放熱器とともに配置される。
【0020】
前記第2室外ユニットは、冷却水を冷媒と熱交換する板状熱交換器と、前記エンジンから排出された冷却水を前記板状熱交換器又は前記放熱器に送る第1バルブと、前記エンジンから排出された冷却水を前記第1バルブ又は前記冷却水ポンプに送る第2バルブとを含み、前記冷却水ポンプは、前記板状熱交換器と前記放熱器の間に配置されて、冷却水ポンプが放熱器と板状熱交換器と隣接して配置される。
【0021】
前記第2室外ユニットは、外形を形成し、周囲面に吸入口を形成し、上側に吐出口を形成する第2ケースを含み、前記第2ケースは、前記第2ケースの前方に配置されるフロントパネルと、前記フロントパネルの後方に離隔配置されるリアパネルと、前記フロントパネルと前記リアパネルの両端をそれぞれ連結する一対のサイドパネルとを含み、前記フロントパネルは、内側に第2コントロールボックスが配置される第1ハーフパネルと、前記第1ハーフパネルの一側に配置され、内側に前記室外熱交換器が配置される第2ハーフパネルとを含む。
【0022】
前記室外熱交換器は、前記フロントパネルの内側に配置されるフロント熱交換器と、前記フロント熱交換器からベンディングされて後方に延長される第1サイド熱交換器と、前記リアパネルの内側に配置され、前記第1サイド熱交換器から延長されるリア熱交換器と、前記リア熱交換器からベンディングされて前方に延長される第2サイド熱交換器とを含み、前記フロント熱交換器は、前記第2ハーフパネルの後方に配置されて、第1ハーフパネルで室外熱交換器の内部に配置される内部構成をサービスすることができる。
【0023】
前記冷却水ポンプは、前記第2ハーフパネルの後方に配置され、前記第1サイド熱交換器より前記基準線に隣接して配置されることにより、冷却水ポンプがサービスの容易な位置に配置されることができる。
【0024】
前記冷却水ポンプは、前後方向の中心から左右方向に延長されて前記第2室外ユニットを前後方向に区画する仮想の水平線より前方に配置されることにより、冷却水ポンプがサービスの容易な位置に配置されることができる。
【0025】
前記第1室外ユニットは、前記エンジンの作動を調節する第1コントローラが内蔵される第1コントロールボックスを含み、前記第2室外ユニットは、前記室外熱交換器に空気の流動を形成する送風ファンと、前記送風ファン又は前記冷却水ポンプの作動を調節する第2コントローラが内蔵される第2コントロールボックスとを含むことにより、第1コントローラがエンジン関連の構成を制御し、残りの構成を第2コントローラが制御することができる。
【0026】
前記第2室外ユニットは、前記圧縮機から排出された冷媒を前記室外熱交換器又は室内空間の空気と熱交換する室内熱交換器に送る切り替えバルブを含み、前記第2コントローラは、前記圧縮機から排出される冷媒の流動を調節するよう前記切り替えバルブを調節して、第2コントローラが切り替えバルブを制御することができる。
【0027】
前記第2室外ユニットは、外形を形成し、周囲面に吸入口を形成し、上側に吐出口を形成する第2ケースと、前記第2ケースの上端部に配置され、前記送風ファンにより流動する空気の吐出流路を形成するオリフィスとを含み、前記送風ファンは、前記オリフィスの内側に配置され、前記第2ケースの内部に存在する空気を前記吸入口から前記吐出口に流動させ、前記第2コントロールボックスは、前記オリフィスの下側に配置されて、第2コントロールボックスに空気流動を形成することができる。
【0028】
前記第2ケースは、前記室外熱交換器が配置されない領域に配置され、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットを連結する複数の冷媒管と複数の冷却水管が連結される第2コネクタが配置される第2サービスパネルを含み、前記第2コントロールボックスは、前記第2サービスパネルの内側に配置されて、第2コントロールボックスへの接近が容易である。
【0029】
前記第2サービスパネルには、内側に配置される前記第2コントロールボックスと連通する開口部が形成され、前記第2サービスパネルには、前記開口部を開閉する第2カバーが配置されて、第2コントロールボックスの内部に容易に接近することができる。
【0030】
前記第1ケースは、下側をカバーする第1ベースと、前記第1ベースの上側に配置され、周囲面をカバーする第1周囲パネルと、前記第1周囲パネルの上側に配置され、排出口を形成する第1上部パネルを含み、前記エンジンは前記ベースに固定され、前記第1コントロールボックスは、前記エンジンより前記上部パネルに隣接して配置されて、第1コントロールボックスをエンジンから遠距離に配置させることができる。
【0031】
前記第1周囲パネルは、前記第1室外ユニットと前記第2室外ユニットを連結する複数の冷媒管と複数の冷却水管が連結される第1コネクタが配置され、内側に前記第1コントロールボックスが配置される第1サービスパネルを含み、前記第1サービスパネルには、内側に配置される前記第1コントロールボックスの内側と連通するように形成された開口部をカバーする第1カバーが配置されることで、第1コントロールボックスの内部を容易にサービスすることができる。
【0032】
その他、実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0033】
本発明の空気調和機によると、以下のような効果が1つあるいはそれ以上存在する。
【0034】
第1に、室外ユニットをエンジンにより駆動する圧縮機が配置される第1室外ユニットと、複数の熱交換器が配置される第2室外ユニットとが互いに離隔配置されて、エンジン駆動による振動が第2室外ユニットに伝達されることを最小化することで、室外熱交換器の信頼性を確保できる長所がある。
【0035】
第2に、第2室外ユニットの内部に放熱器、板状熱交換器、及び冷却水ポンプを隣接するように配置して、冷却水の流量を確保することで、放熱器又は板状熱交換器での熱交換が速く行われる長所もある。
【0036】
第3に、室外熱交換器の内部に配置される内部構成の配置を調節して、室外熱交換器の内部に配置される内部構成のサービスが容易に行われる長所がある。
【0037】
第4に、第1室外ユニットにエンジンとエンジン関連構成を制御する第1コントローラが配置され、第2室外ユニットに送風ファンと冷却水ポンプの作動を制御する第2コントローラが配置される構成を有する。第1室外ユニットに冷却水ポンプなどの構成が追加される場合、エンジンとは別途に作動制御のためのコントローラが必要であるが、前記のような配置により、コントローラの個数を最小化して、コスト削減が可能である長所がある。
【0038】
第5に、コントロールボックスが配置されるサービスパネルを含み、サービスパネルに別途の開口部を介してサービスパネルを分離しない状態でコントロールボックスのサービスが容易に行われる長所もある。また、コントロールボックスを室外ユニットの内部の熱源から遠距離に配置するか、空気の流動が活発な領域に配置することで、コントロールボックスを低い温度に維持できる長所がある。
【0039】
本発明の効果は、以上で言及した効果に限定されるものではなく、言及されていないまた他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本発明の一実施形態による空気調和機のシステム図である。
図2】本発明の一実施形態による空気調和機の第1室外ユニットと第2室外ユニットの斜視図である。
図3】本発明の一実施形態による空気調和機の第1室外ユニットと第2室外ユニットの正面図である。
図4】本発明の一実施形態による第1室外ユニットの後方斜視図である。
図5】本発明の一実施形態による第1室外ユニットの正面図である。
図6】周囲パネルが除去された本発明の一実施形態の第1室外ユニットの後方斜視図である。
図7】周囲パネルが除去された本発明の一実施形態の第1室外ユニットの前方斜視図である。
図8】周囲パネルと上部カバーとフレームが除去された本発明の一実施形態の第1室外ユニットの側面図である。
図9】周囲パネルと上部カバーとフレームが除去された本発明の一実施形態の第1室外ユニットの平面図である。
図10】本発明の一実施形態による第2室外ユニットの後方斜視図である。
図11】本発明の一実施形態による第2室外ユニットの正面図である。
図12】周囲パネルが除去された本発明の一実施形態の第2室外ユニットの前方斜視図である。
図13】周囲パネルと上部パネルと送風ファンが除去された本発明の一実施形態の第2室外ユニットの前方斜視図である。
図14】周囲パネルと上部パネルと送風ファンが除去された本発明の一実施形態の第2室外ユニットの平面図である。
図15】周囲パネルと上部パネルと送風ファンと室外熱交換器と放熱器が除去された本発明の一実施形態の第2室外ユニットの後面図である。
図16】周囲パネルと上部パネルと送風ファンと室外熱交換器と放熱器が除去された本発明の一実施形態の第2室外ユニットの前方斜視図である。
図17】本発明の一実施形態による第1アウター冷媒管とアウター冷却水管との関係を説明するための図である。
図18】本発明の他の実施形態による空気調和機のシステム図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になる。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる他の多様な形態で実現されることができ、但し、本実施形態は本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は請求請求の範疇により定義されるに過ぎない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を示す。
【0042】
図2ないし図17において前(F)、後(R)、左(Le)、右(Ri)、上(U)、下(D)の表示は、本実施形態による空気調和機の説明のためのものである。従って、基準が変わると、前記方向設定は異なる意味に把握されることもある。
【0043】
以下、本発明の実施形態により空気調和機を説明するための図面を参照して本発明について説明する。
【0044】
<全体構成>
【0045】
図1を参照すると、本発明の空気調和機は、ガス燃料でエンジン140及び圧縮機150を駆動させる第1室外ユニット100と、圧縮機150から吐出される冷媒を室外空気と熱交換するか、エンジン140を冷却する冷却水を室外空気又は冷媒と熱交換する第2室外ユニット200と、第1室外ユニット100と第2室外ユニット200を連結し、冷却水が流動する冷却水管400と、第1室外ユニット100と第2室外ユニット200を連結し、冷媒が流動する第1アウター冷媒管(又は、第1冷媒管)310とを含む。
【0046】
本発明の空気調和機は、第2室外ユニット200と連結される少なくとも1つの室内ユニット(図示せず)を含み、第2室外ユニット200と室内ユニットを連結し、冷媒が流動する第2アウター冷媒管(又は、第2冷媒管)320を含む。
【0047】
第1室外ユニット100と第2室外ユニット200は、互いに離隔配置される。第1室外ユニット100と第2室外ユニット200は、冷却水管400と第1アウター冷媒管310により連結される。従って、第1室外ユニット100に含まれるエンジン140と圧縮機150の駆動による振動が第2室外ユニット200に伝達されることを最小化することができる。
【0048】
<第1室外ユニット>
【0049】
第1室外ユニット100は、ガス燃料の燃焼により駆動するエンジン140(図6ないし図7を参照)と、エンジン140とベルト152により連結されて、冷媒を圧縮する圧縮機150(図6を参照)と、外形を形成し、内部にエンジン140と圧縮機150が配置される空間を形成する第1ケース110(図4ないし図5を参照)とを含む。
【0050】
第1ケース110は、下側をカバーする第1ベース112(図4を参照)と、第1ベース112の上側に垂直に配置され、骨組みを形成する第1フレーム114(図6を参照)と、第1ベース112の上側に配置され、第1フレーム114と連結されて、周囲面をカバーする第1周囲パネル122(図4を参照)と、第1周囲パネル122の上側に配置され、排気口128を形成する第1上部パネル126(図6を参照)とを含む。
【0051】
図6を参照すると、第1ベース112は、地面に固定され、第1ケース110の内側に配置される構成を固定できる。第1ベース112は、第1ベースパネル116と、第1ベースパネル116の下側に配置されて第1ベースパネル116を地面から上側に離隔配置させる第1ベースサポータ118と、第1ベースパネル116の上側に配置され、一部構成が固定される第1ベースフレーム120とを含む。
【0052】
図8を参照すると、第1ベース112は、第1ベースパネル116の上側において互いに離隔配置される2つの第1ベースフレーム120を含む。第1ベースフレーム120は、断面が略「コ」字状を有し、両端が第1ベースパネル116に固定される。第1ベースフレーム120は折曲された両端において第1ベースパネル116に固定されるので、以下で説明するダンパー146において発生する振動を緩和して第1ベースパネル116に伝達することができる。
【0053】
図7を参照すると、第1フレーム114は、第1ベースパネル116のコーナーにそれぞれ配置される。第1周囲パネル122は、互いに離隔された第1フレーム114と連結され、第1室外ユニット100の周囲面をカバーするように配置される。
【0054】
図7を参照すると、第1フレーム114は、第1ベース112の各コーナーに配置される複数の第1コーナーフレーム114aと、第1コーナーフレーム114aの間に配置される第1ミドルフレーム114bとを含む。
【0055】
第1周囲パネル122は、一側に配置される第1フロントパネル122aと、第1フロントパネル122aと離隔配置され、第1フロントパネル122aと平行に配置される第1リアパネル122bと、第1フロントパネル122aと第1リアパネル122bの間に配置される2つの第1サイドパネル122c、122dとを含む。図4ないし図5を参照すると、第1フロントパネル122aと第1リアパネル122bは同一のサイズを有し、2つの第1サイドパネル122c、122dは、互いに同一のサイズを有する。
【0056】
図5を参照すると、第1フロントパネル122aは、第1ミドルフレーム114bを挟んで左右方向に配置される第1-1ハーフパネル122a1と第1-2ハーフパネル122a2に区分される。
【0057】
第1周囲パネル122は、第1アウター冷媒管310とアウター冷却水管(又は、冷却水管)410が連結される第1コネクタ124が配置される第1サービスパネル123を含む。図5を参照すると、第1-2ハーフパネル122a2は第1サービスパネル123として使用されてもよい。第1サービスパネル123は、第1ミドルフレーム114bと第1コーナーフレーム114aの間に配置される。第1サービスパネル123の内側には、以下で説明する第1コントロールボックス180が配置される。
【0058】
すなわち、第1サービスパネル123を分離可能に配置して、第1コントロールボックス180への接近性を高めることができる。また、第1サービスパネル123に配置される第1コネクタ124に連結される冷媒管300と冷却水管400に対するサービスが容易に行われることができる。
【0059】
第1サービスパネル123には、第1アウター冷媒管310とアウター冷却水管410が連結される第1コネクタ124が配置される。第1コネクタ124は、第1サービスパネル123の下端部に配置される。
【0060】
第1サービスパネル123には、内側に配置される第1コントロールボックス180の内側と連通する開口部が形成され、前記開口部をカバーする第1カバー125aが配置される。第1カバー125aは、第1サービスパネル123の上部に配置され、第1コントロールボックス180と連通する開口部を開閉できる。
【0061】
第1コントロールボックス180は第1サービスパネル123の上端部に配置される。すなわち、第1コントロールボックス180は、エンジン140と離隔するように第1サービスパネル123の上部に配置されることで、エンジン140から発生する熱が第1コントロールボックス180に伝達されることを最小化することができる。
【0062】
図5を参照すると、第1-1ハーフパネル122a1には内側に配置される回路ボックス182の内側と連通する開口部が形成され、前記開口部をカバーする第3カバー125bが配置される。第3カバー125bは、第1-1ハーフパネル122a1の下端部に配置されて、回路ボックス182と連通する開口部を開閉することができる。
【0063】
図6を参照すると、第1上部パネル126には、別途のファンが備えられず、エンジン140により加熱された空気が排出される排気口128が形成される。また、第1上部パネル126には、排気口128を介して外部からの水気が流入することを防ぐ上部カバー130が配置される。また、第1上部パネル126には、エンジン140から排出される排気ガスを外部に放出する排気ガス排気口128が配置される。
【0064】
第1上部パネル126の上側には、第1上部パネル126の上側をカバーする第1上部グリル132が配置される。第1上部グリル132は、格子状又はストライプ状を有して、空気の流動を妨げることなく、外部の物体が第1上部パネル126に落下することを防止することができる。
【0065】
エンジン140は、圧縮されたガスを燃焼する過程により作動する内燃機関である。エンジン140は吸入、圧縮、爆発、排気の4行程により、エンジン140の一側に配置されるエンジン側プーリー142(図1を参照)を回転させる。
【0066】
図7を参照すると、第1室外ユニット100には、第1ベース112の上側においてエンジン140の配置を固定させるエンジンフレーム144と、エンジンフレーム144と第1ベース112を連結し、エンジン140の作動による振動を緩和するダンパー146を含む。第1室外ユニット100は複数のダンパー146を含む。図6ないし図7を参照すると、4つのダンパー146が互いに離隔して配置される。
【0067】
複数のダンパー146のそれぞれは、エンジンフレーム144と第1ベース112を連結する。複数のダンパー146のそれぞれは、下端部が第1ベースフレーム120に結合され、上端部がエンジンフレーム144に結合される。
【0068】
エンジンフレーム144は、一側においてエンジン140と結合され、他側においてダンパー146と連結される。従って、エンジン140の作動による振動が第1ケース110の全体に伝達されることを最小化することができる。
【0069】
エンジンフレーム144は、エンジン140とベルト152により連結される圧縮機150の配置を固定することができる。すなわち、エンジンフレーム144は、エンジン140と圧縮機150を第1ベース112から一定間隔離隔配置させる。
【0070】
圧縮機150は、エンジン140と連結されて、エンジン140の作動時に冷媒を圧縮することができる。第1室外ユニット100には、エンジン140と連結される2つの圧縮機150が配置される。圧縮機150は、エンジン側プーリー142とベルト152に連結される圧縮機側プーリー154を備え、エンジン140の作動により圧縮機側プーリー154(図1を参照)が回転して、冷媒を圧縮することができる。
【0071】
図6ないし図7を参照すると、第1室外ユニット100は、エンジン140に供給される空気をフィルタリングしてきれいな空気を供給するエアクリーナー160と、エンジン140に供給されるガスを一定圧力で供給するゼロガバナ162と、エアクリーナー160とゼロガバナ162を介して供給されるガスと空気を混合するミキサー164と、エンジン140から排出されるガスを冷却水と熱交換する排気ガス熱交換器166と、エンジン140から排出される排気ガスの騒音を低減するマフラー168と、マフラー168を通過した排気ガスから発生する凝縮水を浄化して排気するドレンフィルタ170とを含む。
【0072】
ゼロガバナ162は、ゼロガバナ162に流入する燃料の圧力や、流量の変化に関係なく常に一定の圧力で燃料を供給する。ゼロガバナ162は、広い範囲にわたって安定した出口圧力が得られ、エンジンに供給するガス燃料の圧力を大気圧形態でほぼ一定に調節することができる。
【0073】
エアクリーナー160は、エンジンに供給される外部の空気をフィルタを使用して、ほこり及びミスト形態の水分及び油分の混入を遮断することができる。
【0074】
ミキサー164は、供給される燃料と空気を一定の混合比で排出してエンジンで供給する。
【0075】
ゼロガバナ162は、第1フレーム114の一側に固定配置されてもよい。エアクリーナー160は、ゼロガバナ162と隣接して配置される。エアクリーナー160は、別途の固定部材184により第1上部パネル126に固定される。
【0076】
マフラー168は、第1フレーム114の一側に固定配置されてもよい。マフラー168は、ドレンフィルタ170の上側に配置されて、マフラー168から発生する凝縮水がドレンフィルタ170に流入される。ドレンフィルタ170は、第1ベース112に固定配置されてもよい。図7を参照すると、ドレンフィルタ170は、第1ベースフレーム120の上側に固定配置されてもよい。排気ガス排気口134は、マフラー168の上側に配置されてもよい。従って、マフラーを通過した排気ガスが排気ガス排気口134を介して外部に排出されることができる。
【0077】
第1室外ユニット100は、オイルを貯蔵するオイルタンク172と、オイルタンク172に貯蔵されたオイルをエンジンに供給するオイルポンプ174とを含む。オイルポンプ174は、オイルタンク172に貯蔵されたオイルをエンジンに供給して、エンジン140を予熱又は冷却することができる。
【0078】
オイルタンク172は、第1ベースパネル116の上側に固定配置されてもよい。オイルタンク172は、互いに離隔配置される2つの第1ベースフレーム120の間に配置されてもよい。
【0079】
第1室外ユニット100は、エンジン140又は圧縮機150の駆動を調節する第1コントローラ(図示せず)が内蔵される第1コントロールボックス180と、電流信号及び電圧信号を変更するトランスフォーマ(図示せず)が配置される回路ボックス182とを含む。
【0080】
第1コントロールボックス180は、エンジン140と離隔配置される。図7を参照すると、エンジン140は、第1ベース112に固定配置され、第1コントロールボックス180は、第1上部パネル126に隣接して配置される。第1周囲パネル122と、第1ベース112と、第1上部パネル126が形成する内側空間において第1コントロールボックス180はエンジン140と最大限に離隔配置される。エンジン140から発生する熱が第1コントロールボックス180に伝達されることを最小化することができる。
【0081】
第1コントロールボックス180は第1サービスパネル123の後方に配置される。第1コントロールボックス180は、第1ミドルフレーム114bと第1コーナーフレーム114aの間に配置され、第1ミドルフレーム114bと第1コーナーフレーム114aにそれぞれ固定して配置される。
【0082】
<第2室外ユニット>
【0083】
第2室外ユニット200は、外形を形成し、周囲面に第2吸入口221bを形成し、上側に吐出口を形成する第2ケース210(図10を参照)と、第2ケース210の内部の空気を吐出口226aに送る送風ファン230(図10を参照)と、送風ファン230を回転させるファンモータM(図1を参照)と、第2吸入口221bが形成される第2ケース210の内側に配置される室外熱交換器240(図10を参照)と、第2ケース210の内側に配置され、エンジン140又は排気ガス熱交換器166に冷却水を供給する冷却水ポンプ238(図12を参照)と、第2ケース210の内側に配置され、圧縮機150から排出された冷媒を室外熱交換器240又は室内ユニットに送る切り替えバルブ242(図13を参照)とを含む。
【0084】
第2ケース210は、下側をカバーする第2ベース212(図12を参照)と、第2ベース212の上側に垂直に配置され、骨組みを形成する第2フレーム218(図12を参照)と、第2ベース212の上側に配置され、第2フレーム218と連結されて、周囲面をカバーする第2周囲パネル220(図10を参照)と、第2周囲パネル220の上側に配置され、排気口128を形成する第2上部パネル226(図12を参照)とを含む。
【0085】
第2ベース212は、第2ベースパネル214と、第2ベースパネル214の下側に配置され、第2ベースパネル214を地面から上側に離隔配置させる第2ベースサポータ216とを含む。
【0086】
第2フレーム218は、第2ベースパネル214のコーナーにそれぞれ配置される。第2周囲パネル220は、第2室外ユニット200の周りをカバーするように、互いに離隔された第2フレーム218と連結されるように配置される。
【0087】
第2フレーム218は、第2ベース212の各コーナーに配置される複数の第2コーナーフレーム218a(図12を参照)と、第2コーナーフレーム218aの間に配置される第2ミドルフレーム(図示せず)とを含む。
【0088】
図10ないし図11を参照すると、第2周囲パネル220は、一側に配置される第2フロントパネル220aと、第2フロントパネル220aと離隔配置され、第2フロントパネル220aと平行に配置される第2リアパネル220bと、第2フロントパネル220aと第2リアパネル220bの間に配置される2つの第2サイドパネル220c、220dとを含む。第2フロントパネル220aと第2リアパネル220bは同一のサイズを有し、2つの第2サイドパネル220c、220dは互いに同一のサイズを有する。
【0089】
図11を参照すると、第2フロントパネル220aは、前方から見るとき、左右方向に配置される第2-1ハーフパネル220a1と第2-2ハーフパネル220a2に区分される。
【0090】
第2周囲パネル220は、第1アウター冷媒管310とアウター冷却水管410が連結される第2コネクタ222aが配置される第2サービスパネル223を含んでもよい。図11を参照すると、第2-2ハーフパネル220a2は第2サービスパネル223として使用されてもよい。第2サービスパネル223は、第2ミドルフレーム218bと第2ミドルフレーム218bの間に配置される。第2サービスパネル223の内側には、以下で説明する第2コントロールボックス256が配置される。
【0091】
都11を参照すると、第2サービスパネル223には、第1アウター冷媒管310とアウター冷却水管410が連結される第2コネクタ222aが配置される。第2コネクタ222aは、第2サービスパネル223の下端部に配置される。
【0092】
図11を参照すると、第2サービスパネル223には、第2アウター冷媒管320が連結される第3コネクタ222bが配置される。第3コネクタ222bは、第2コネクタ222aと一側方向に離隔配置され、第2コネクタ222aと同一の高さに配置されてもよい。
【0093】
第2サービスパネル223には、内側に配置される第2コントロールボックス256の内側と連通する開口部が形成され、前記開口部をカバーする第2カバー225が配置される。第2カバー225は、第2サービスパネル223の上端部に配置されて、第2コントロールボックス256と連通する開口部を開閉することができる。
【0094】
第2コントロールボックス256は、第2サービスパネル223の上端部に配置される。すなわち、第2コントロールボックス256は、第2周囲パネル220の上部に配置される送風ファン230に隣接して配置され、第2コントロールボックス256の周囲に空気の対流を速く形成して、第2コントロールボックス256を冷却することができる。
【0095】
第2上部パネル226には少なくとも1つの吐出口226aが形成される。図12を参照すると、第2上部パネル226には2つの吐出口226aが形成され、それぞれの吐出口226aの下側に送風ファン230が配置される。第2上部パネル226の下側には、送風ファン230が配置されるオリフィス228が配置される。
【0096】
第2上部パネル226の上側には、送風ファン230と第2上部パネル226をカバーする第2上部グリル232が配置される。
【0097】
図10ないし図11を参照すると、第2周囲パネル220は、下部に第2ケース210の内側と外側を連通する第2吸入口221bが形成され、第2吸入口221bの上側に送風ファン230とオリフィス228の外側をカバーするカバー部221aが配置されてもよい。第2サービスパネル223は、吸入口を形成せずに、全体としてカバー部が形成されてもよい。
【0098】
図2ないし図3を参照すると、第2ケース210は第1ケース110と同一のサイズで形成されてもよい。すなわち、第2ケース210に含まれる第2ベース212は、第1ケース110に含まれる第1ベース112と同一のサイズを有する。また、第2ケース210に含まれる第2周囲パネル220は、第1ケース110に含まれる第1周囲パネル122と同一のサイズを有してもよい。前記のように、第1ベース112と第2ベース212が同一のサイズを有し、第1周囲パネル122と第2周囲パネル220が同一のサイズを有することにより、それぞれの構成を同一の製作過程で生産することができる。これは、第1ケース110と第2ケース210の生産工程の単純化を可能にし、製作コスト低減の効果をもたらす。
【0099】
室外熱交換器240は、第2周囲パネル220に形成される第2吸入口221bの内側に配置される。室外熱交換器240は、第2ケース210の第2周囲パネル220が配置される少なくとも2面において配置されてもよい。室外熱交換器240は、第2周囲パネル220が形成する4面に並べて配置されてもよい。
【0100】
図14を参照すると、室外熱交換器240は、第2フロントパネル220aの内側に配置されるフロント熱交換器240aと、フロント熱交換器240aから延長され、第2サイドパネル220cの内側に配置される第1サイド熱交換器240bと、第1サイド熱交換器240bから延長され、第2リアパネル220bの内側に配置されるリア熱交換器240cと、リア熱交換器240cから延長され、また他の第2サイドパネル220dの内側に配置される第2サイド熱交換器204dとを含む。
【0101】
フロント熱交換器240aは、リア熱交換器240cより半分以下のサイズで形成されてもよい。第2サイド熱交換器204dは、第1サイド熱交換器240bの半分以下のサイズで形成されてもよい。
【0102】
室外熱交換器240は、第2サービスパネル223の内側には配置されない。従って、第2フロントパネル220aのうち、第2-1ハーフパネル220a1の内側には室外熱交換器240が配置されない。すなわち、フロント熱交換器240aは、第2-2ハーフパネル220a2の内側に配置される。
【0103】
第2室外ユニット200の内部に配置される内部構成(Internal components)は、主に第2-1ハーフパネル220a1の後方に配置される。ここで、第2室外ユニット200の内部に配置される内部構成とは、室外熱交換器240及び放熱器250を除いた第2周囲パネル220の内側に配置される構成品である。すなわち、内部構成には、アキュムレータ246、板状熱交換機248、冷却水タンク254、冷却水ポンプ238が含まれる。また、内部構成には、切り替えバルブ242と冷却水バルブ252a、252bも含まれる。
【0104】
図14を参照すると、アキュムレータ246、板状熱交換器248、冷却水タンク254は、第2ミドルフレーム218bから前後方向に延長される仮想の垂直線(VC)を基準に、第2サービスパネル223が配置される領域に配置される。
【0105】
また、オイル分離器244と冷却水ポンプ238は、仮想の垂直線(VC)を基準に第2サービスパネル223の反対領域に配置されるが、第1サイド熱交換器240bより仮想の垂直線(VC)に隣接して配置される。
【0106】
室外熱交換器240は、第2サービスパネル223を除いた部分において、第2周囲パネル220の内側に配置されてもよい。室外熱交換器240は、第2フロントパネル220aの第2-2ハーフパネル220a2の内側において一端部を形成し、第2-1ハーフパネル220a1と隣接して配置される第2サイドパネル220c、220dの内側において他端部を形成する。
【0107】
室外熱交換器240の上側には、第2上部パネル226に形成される吐出口226aに空気を流動させる送風ファン230が配置される。室外熱交換器240の上側には、吐出口226aに流動する空気の流動を形成し、送風ファン230が配置される空間を形成するオリフィス228が配置される。
【0108】
冷却水ポンプ238は、冷却水をエンジン140と排気ガス熱交換器166に送って、エンジン140と排気ガス熱交換器166を冷却する。冷却水ポンプ238は、第2ベース212に固定配置されてもよい。
【0109】
図18を参照すると、冷却水ポンプ238は、第1室外ユニット100に配置されてもよい。冷却水ポンプ238が第1室外ユニット100に配置されても、追加の冷却水管や、冷媒管が第1室外ユニット100と第2室外ユニット200の外部に露出しないので、冷却水ポンプ238は、第1室外ユニット100に配置されることができる。ただし、第2コントローラにより送風ファン230と冷却水ポンプ238の作動を調節するためには、図1のように、冷却水ポンプ238が第2室外ユニット200の内部に配置されることが好ましい。
【0110】
切り替えバルブ242は、第2ケース210の内側に配置され、圧縮機150から吐出された冷媒を室外熱交換器240又は室内ユニットに送る。切り替えバルブ242は、室内ユニット又は以下で説明する板状熱交換器248から供給される冷媒を圧縮機150に送ることができる。切り替えバルブ242は、オイル分離器244及びアキュムレータ246と連結される。従って、圧縮機150から吐出されてオイル分離器244を経た冷媒が切り替えバルブ242に流入する。また、切り替えバルブから流動する冷媒はアキュムレータ246を経て圧縮機150に流動する。切り替えバルブ242は、4方向に連結される冷媒管を選択的に連結する四方バルブを使用してもよい。
【0111】
図1図14を参照すると、第2室外ユニット200は、圧縮機150から吐出される冷媒中のオイルを分離するオイル分離器244と、圧縮機150に供給される冷媒を分離し、圧縮機150に気相冷媒を供給するアキュムレータ246と、冷却水と冷媒を互いに熱交換する板状熱交換器248と、冷却水を室外空気と熱交換する放熱器250と、冷却水の流動方向を調節する冷却水バルブ252a、252bと、冷却水を貯蔵する冷却水タンク254とを含む。第2室外ユニット200は、流動する液状冷媒の一部を膨張及び熱交換して流動する液状冷媒を冷却する過冷却熱交換器260と、室外熱交換器240から排出される冷媒を膨張させる膨張バルブ262とをさらに含んでもよい。
【0112】
オイル分離器244は、切り替えバルブ242と圧縮機150の間に配置される。オイル分離器244は、圧縮機150から吐出された冷媒からオイルを分離する。オイル分離器244は、第2ベースパネル214に固定配置されてもよい。
【0113】
アキュムレータ246は、切り替えバルブ242と圧縮機150の間に配置される。第2ベースパネル214は、圧縮機150に流入する冷媒を気相冷媒と液状冷媒に分離して、気相冷媒を圧縮機150に送る。アキュムレータ246は、第2ベースパネル214に固定配置されてもよい。アキュムレータ246は、円筒状のシリンダー形態を有する。
【0114】
図1を参照すると、アキュムレータ246は、室内熱交換器(図示せず)から四方バルブ242を経て流動する冷媒又は板状熱交換器248を介して流動する冷媒が供給される。また、アキュムレータ246は、過冷却熱交換器260と連結されて、過冷却熱交換器260から発生する冷媒が供給される。
【0115】
板状熱交換器248は、冷却水ポンプ238により流動する冷却水と、圧縮機150により流動する冷媒を熱交換する。室内ユニットに配置される室内熱交換器(図示せず)が凝縮器として使われる暖房モードにおいて、室内熱交換器(図示せず)を通過した冷媒は板状熱交換器248に流動できる。また、暖房モードにおいて、冷却水ポンプ238により流動する冷却水は板状熱交換器248に流動して、冷却される。
【0116】
板状熱交換器248は、室内熱交換器(図示せず)から流入する冷媒をエンジン140から排出される冷却水と熱交換する。板状熱交換器248は、第1バルブ252a及び冷却水ポンプ238と連結されて、第1バルブ252aを介して流入する冷却水を熱交換して、冷却水ポンプ238に送る。板状熱交換器248は、室内熱交換器から流入する冷媒を熱交換して、アキュムレータ246に供給する。
【0117】
板状熱交換器248は、第2ベースパネル214に固定配置されてもよい。図17を参照すると、上側から見るとき、板状熱交換器248は、アキュムレータ246とオイル分離器244の間に配置される。
【0118】
放熱器250は、第2吸入口221bに流動する空気と冷却水を熱交換することにより、冷却水の温度を下げることができる。放熱器250は、室外熱交換器240の内側に配置される。放熱器250が第2吸入口221bの方向に占める面積は、室外熱交換器240が第2吸入口221bの方向に占める面積より小さく形成されてもよい。図13を参照すると、放熱器250が上下方向に形成された長さ(250L)は、室外熱交換器240が上下方向に形成された長さ(240L)より短く形成される。
【0119】
放熱器250は、フロント熱交換器240aの内側に配置されるフロント放熱器250aと、第1サイド熱交換器240bの内側に配置される第1サイド放熱器250bと、リア熱交換器240cの内側に配置されるリア放熱器250cと、第2サイド熱交換器204dの内側に配置される第2サイド熱交換器250dとを含む。
【0120】
図13を参照すると、冷却水バルブ252a、252bは、エンジン140から排出された冷却水を板状熱交換器248又は放熱器250に送る第1バルブ252aと、エンジン140から排出された冷却水を第1バルブ252a又は冷却水ポンプ238に送る第2バルブ252bとを含む。第1バルブ252aと第2バルブ252bは、流動する冷却水を両方向のいずれか一方に選択的に供給する三方バルブを使用してもよい。
【0121】
図12を参照すると、第2室外ユニット200は、送風ファン230と冷却水ポンプ238の作動を調節する第2コントローラ(図示せず)が内蔵される第2コントロールボックス256を含む。
【0122】
第2コントロールボックス256は、第2サービスパネル223の内側に配置される。第2コントロールボックス256の内部には、送風ファン230と冷却水ポンプ238の作動を調節する第2コントロールが配置される。すなわち、1つの電装部品により送風ファン230と冷却水ポンプ238の作動を調節することができる。冷却水ポンプ238が第1室外ユニット100内部に配置される場合、冷却水ポンプ238の作動を調節する別途の電装部品を必要とする場合がある。本発明においては、第2コントロールボックス256の内部に配置される第2コントロールにより、送風ファン230と冷却水ポンプ238の作動を一緒に調節することができるため、追加的な部品に対する費用が増えない。また、第2コントローラは、切り替えバルブ又は冷却水バルブ252a、252bの開閉を調節することができる。
【0123】
すなわち、第2コントローラは、空気調和機が冷房モードであるとき、切り替えバルブ242を調節して、圧縮機150から排出された冷媒を室外熱交換器240に送り、空気調和機が暖房モードであるとき、切り替えバルブ242を調節して圧縮機150から排出された冷媒を室内熱交換器に送ることができる。
【0124】
また、第2コントローラは、空気調和機が冷房モードであるとき、冷却水バルブ252a、252bを調節して、エンジン140から排出された冷却水を放熱器250に送り、空気調和機が暖房モードであるとき、冷却水バルブ252a、252bを調節して、エンジン140から排出された冷却水を板状熱交換器248に送ることができる。
【0125】
第2室外ユニット200の内部に配置される構成は、室外熱交換器240により遮られない領域に隣接して配置される。
【0126】
図14を参照すると、フロント熱交換器240aは、リア熱交換器240cと対向して配置される。だたし、フロント熱交換器240aが左右方向に延長される長さ(240aL)は、リア熱交換器240cが左右方向に延長される長さ(240cL)の半分以下に形成されてもよい。
【0127】
第1サイド熱交換器240bは、第2サイド熱交換器240dと対向して配置される。だたし、第2サイド熱交換器240dが前後方向に延長される長さ(240dL)は、第1サイド熱交換器240bが前後方向に延長される長さ(240bL)の半分以下に形成されてもよい。
【0128】
リア熱交換器240cが左右方向に延長される長さ(240cL)は、第1サイド熱交換器240bが前後方向に延長される長さ(240bL)の1.5倍ないし2倍の範囲で形成されてもよい。
【0129】
第2室外ユニット200は、室外熱交換器240により遮られない領域が前方と右側において形成される。
【0130】
図14を参照すると、第2室外ユニット200は、左右方向(Ri-Le)中心から前後方向(F-R)に延長されて第2室外ユニット200を左右方向に区分する仮想の垂直線(VC)と前後方向(F-R)中心から左右方向(Ri-Le)に延長されて第2室外ユニット200を前後方向に区分する仮想の水平線(HC)により4領域に区分される。
【0131】
図14を参照すると、第2室外ユニット200は、垂直線(VC)と水平線(HC)を基準に前方右側に配置される第1領域(I)と、後方右側に配置される第2領域(II)と、前方左側に配置される第3領域(III)と、後方左側に配置される第4領域(IV)とに区分される。
【0132】
図14を参照すると、第1領域(I)には室外熱交換器240が配置されない。第1領域(I)の前方に第2サービスパネル223が配置される。従って、第2サービスパネルが分離されるとき、第2ケースの内側に配置される構成を修理又は検査することができる。
【0133】
従って、第2室外ユニット200の内部に配置される構成は、第1領域(I)又は第2領域(II)に配置されてもよい。図14を参照すると、アキュムレータ246と板状熱交換器248は、第2領域(II)に配置される。図14を参照すると、冷却水タンク254は、第1領域(I)に配置される。
【0134】
第2ケース210の内部領域を効果的に活用するように、第3領域(III)又は第4領域(IV)に配置してもよい。ただし、第3領域(III)又は第4領域(IV)に配置される構成は、第1サイド熱交換器240bより垂直線(VC)に隣接して配置されて、使用者などが当該構成を容易に修理又は検査できるように配置される。
【0135】
すなわち、図14を参照すると、第3領域(III)に配置される冷却水ポンプ238は、第1サイド熱交換器240bと離隔された距離(D2)より垂直線(VC)から離隔された距離(D1)が小さく形成される。また、第3領域(III)に配置される冷却水ポンプ238は、第1サイド熱交換器240bと離隔された距離(D2)より、前方に配置されるフロント熱交換器240aの端部から前後方向に延長される仮想の基準線(V1)に離隔された距離(D3)が小さく形成される。
【0136】
図14を参照すると、冷却水ポンプ238は、放熱器250と板状熱交換器248の間に配置される。ここで、放熱器250と板状熱交換器248の間とは、放熱器250の流入及び排出端部と、板状熱交換器248との間を意味し得る。図14を参照すると、放熱器250の流入及び排出端部は、フロント放熱器250aの端部に形成されてもよい。
【0137】
冷却水ポンプ238が放熱器250と板状熱交換器248に隣接して配置されるため、放熱器250と板状熱交換器248に流動する冷却水の流量確保に有利であるので、熱交換速度が速くなることができる。
【0138】
第4領域に配置される切り替えバルブ242とオイル分離器244のそれぞれは、第1サイド熱交換器240bより垂直線(VC)に隣接して配置される。
【0139】
<冷媒管及び冷却水管>
【0140】
図1を参照すると、冷媒管300は、圧縮機150から吐出される冷媒を室外熱交換器240又は室内熱交換器(図示せず)に送り、熱交換された冷媒を再び圧縮機150に循環させることができる。冷媒管300は、第1室外ユニット100の内部に配置される第1インナー冷媒管330と、第2室外ユニット200の内部に配置される第2インナー冷媒管340と、室内ユニット(図示せず)の内部に配置される第3インナー冷媒管(図示せず)とを含む。また、冷媒管300は、第1室外ユニット100と第2室外ユニット200の外部に露出し、第1室外ユニット100と第2室外ユニット200を連結する第1アウター冷媒管310と、第2室外ユニット200と室内ユニットの外部に配置され、第2室外ユニット200と室内ユニットを連結する第2アウター冷媒管320とを含む。
【0141】
冷却水管400は、冷却水ポンプ238から排出される冷却水を排気ガス熱交換器166、エンジン140、放熱器250を通過させるか、板状熱交換器248を通過させて、再び冷却水ポンプ238に循環させることができる。
【0142】
図1を参照すると、冷却水管400は、第1室外ユニット100の内部に配置される第1インナー冷却水管420と、第2室外ユニット200の内部に配置される第2インナー冷却水管430と、第1室外ユニット100と第2室外ユニット200の外部に配置され、第1室外ユニット100と第2室外ユニット200を連結するアウター冷却水管410とを含む。
【0143】
図2ないし図3を参照すると、第1アウター冷媒管310とアウター冷却水管410は、第1室外ユニット100と第2室外ユニット200を連結する。図17を参照すると、第1アウター冷媒管310とアウター冷却水管410は、第1室外ユニット100から発生する振動を第2室外ユニット200に伝達しないように少なくとも1つのベンディング部312、412を含む。図17を参照すると、第1アウター冷媒管310とアウター冷却水管410のそれぞれは、4つのベンディング部312、412を含む。
【0144】
冷却水管400の長さは、冷却水ポンプ238の性能を考慮して設定される。冷却水ポンプ238の性能は、放熱器250を含む冷却水管400全体に冷却水の流動を形成させなければならない。従って、冷却水管400の長さは、冷却水ポンプ238の性能範囲に限定されるので、アウター冷却水管410の長さは最小化して形成させることが好ましい。それに対して、冷却水ポンプ238の性能に比べて、圧縮機150はエンジン140により駆動され、複数の室内ユニットに連結される点で、冷却水管400の長さに比べて長さ範囲が限定されない場合もある。
【0145】
従って、図17を参照すると、第1アウター冷媒管310が外部に露出した長さ(L1+2*H1+2*W1、「第1アウター冷媒管の長さ」)は、アウター冷却水管410が外部に露出した長さ(L2+2*H2+2*W2、「アウター冷却水管の長さ」)より長く形成される。
【0146】
第1アウター冷媒管310は、互いに隣接して配置される第1室外ユニット100と第2室外ユニット200を連結し、第2アウター冷媒管320は、相異なる空間に配置される第2室外ユニット200と室内ユニット(図示せず)を互いに連結する。従って、第1アウター冷媒管310の長さ(L1+2*H1+2*W1)は、第2アウター冷媒管320が外部に露出した長さ(図示せず、「第2アウター冷媒管の長さ」)より短い長さを有してもよい。
【0147】
以上、本発明の好ましい実施形態に対して図示及び説明したが、本発明は前述した特定の実施形態に限定されるものではなく、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により多様な変形実施が可能であることは勿論であり、このような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
【符号の説明】
【0148】
100:第1室外ユニット 110:第1ケース
112:第1ベース 114:第1フレーム
122:第1周囲パネル 123:第1サービスパネル
124:第1コネクタ 126:第1上部パネル
128:排気口 130:上部カバー
140:エンジン 144:エンジンフレーム
146:ダンパー 150:圧縮機
160:エアクリーナー 162:ゼロガバナ
164:ミキサー 166:排気ガス熱交換器
168:マフラー 170:ドレンフィルタ
172:オイルタンク 174:オイルポンプ
180:第1コントロールボックス 182:回路ボックス
200:第2室外ユニット 210:第2ケース
212:第2ベース 218:第2フレーム
220:第2周囲パネル 222a:第2コネクタ
223:第2サービスパネル 226:第2上部パネル
230:送風ファン 232:第2上部グリル
238:冷却水ポンプ 240:室外熱交換器
242:切り替えバルブ 244:オイル分離器
246:アキュムレータ 248:板状熱交換器
250:放熱器 254:冷却水タンク
256:第2コントロールボックス 300:冷媒管
310:第1アウター冷媒管 320:第2アウター冷媒管
330:第1インナー冷媒管 340:第2インナー冷媒管
400:冷却水管 410:アウター冷却水管
420:第1インナー冷却水管 430:第2インナー冷却水管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18