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特開2022-44666薬剤在庫管理端末及び薬剤管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044666
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】薬剤在庫管理端末及び薬剤管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220310BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20220310BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
B65G1/137
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004152
(22)【出願日】2022-01-14
(62)【分割の表示】P 2021533776の分割
【原出願日】2020-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】515158272
【氏名又は名称】株式会社PECO
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 純
(57)【要約】
【課題】薬剤の在庫管理をより正確に行うことができる薬剤在庫管理端末及び薬剤管理システムを提供すること。
【解決手段】本開示の薬剤在庫管理端末20は、動物患者用の薬剤毎に在庫数を管理する在庫管理部と、獣医師から処方情報を受け付ける処方受付部と、受け付けた前記処方情報に基づいて処方薬剤数を算出する算出部と、前記在庫数と前記処方薬剤数とに応じて前記在庫数を更新する更新部と、獣医師から処方情報を受け付ける処方受付部と、前記処方受付部が受け付けた前記処方情報に基づいて処方薬剤数を算出する算出部と、を備え、前記更新部は、前記在庫数と前記処方薬剤数とに応じて前記在庫数を更新する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物患者用の薬剤毎に在庫数を管理する在庫管理部と、
前記薬剤の前記在庫数の変動に関する情報を取得する変動情報取得部と、
前記変動に応じて前記在庫数を更新する更新部と、を備える、
薬剤在庫管理端末。
【請求項2】
請求項1に記載の薬剤在庫管理端末であって、
獣医師から処方情報を受け付ける処方受付部と、
前記処方受付部が受け付けた前記処方情報に基づいて処方薬剤数を算出する算出部と、を備え、
前記更新部は、前記在庫数と前記処方薬剤数とに応じて前記在庫数を更新する、
薬剤在庫管理端末。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の薬剤在庫管理端末であって、
同一薬剤に関する処方情報の履歴に基づいて、在庫数の変化を予測する予測部を備える、
薬剤在庫管理端末。
【請求項4】
請求項3に記載の薬剤在庫管理端末であって、
各薬剤について発注から納品までの納品期間情報を記憶する納品期間情報記憶部を備え、
前記予測部は、前記納品期間情報に基づいて、在庫数が所定数以下になる在庫切れ時期を予測し、
前記納品期間情報に基づいて、予測した前記在庫切れ時期に前記薬剤の在庫が存在しているように所定の時期に発注処理を行う第1発注処理部を備える、
薬剤在庫管理端末。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の薬剤在庫管理端末であって、
過去の処方情報履歴に基づいて季節性薬剤の処方薬剤数が増加する流行時期及び必要量を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記流行時期よりも所定期間前に、少なくとも前記必要量の当該季節性薬剤を発注する処理を行う第2発注処理部と、を備える、
薬剤在庫管理端末。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の薬剤在庫管理端末であって、
算出部が算出した処方薬剤数が当該薬剤に関する前記在庫数を基準とする処方可能数を超えていた場合には、処方不可通知を表示する表示部を備える、
薬剤在庫管理端末。
【請求項7】
請求項1に記載の薬剤在庫管理端末であって、
入荷した前記薬剤毎に入荷量を取得する入荷量取得部を備え、
前記更新部は、前記入荷量取得部が取得した前記入荷量に応じて前記在庫数を更新する、
薬剤在庫管理端末。
【請求項8】
請求項7に記載の薬剤在庫管理端末であって、
前記薬剤の発注書又は納品書の少なくともいずれかに記載された事項を読み取ることによって前記入荷量を取得する読み取り部を更に備える、
薬剤在庫管理端末。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載の薬剤在庫管理端末であって、
前記入荷した前記薬剤にはそれぞれ使用期限が関連付けられており、
入荷した前記薬剤毎の前記使用期限を取得する使用期限取得部を備え、
前記更新部は、前記使用期限取得部が取得した前記使用期限に基づいて前記薬剤の廃棄報告を行ったうえで、前記在庫数を更新する、
薬剤在庫管理端末。
【請求項10】
複数の動物病院にそれぞれ管理された請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の薬剤在庫管理端末と薬剤管理サーバとを含む薬剤管理システムであって、
前記薬剤管理サーバは、
複数の前記薬剤在庫管理端末から薬剤のリクエスト情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記リクエスト情報に基づいて一括発注情報を生成する一括発注部と、
前記一括発注部が生成した一括発注情報を送信する送信部と、を備える、
薬剤管理システム
【請求項11】
請求項10に記載の薬剤管理システムであって、
前記薬剤管理サーバは、
前記一括発注情報の一括発注履歴に基づいて将来の一括発注情報を推定する推定部を更に備えており、
前記送信部は、推定した前記将来の一括発注情報に基づいて予め生成した一括発注情報を送信する、
薬剤管理システム。
【請求項12】
請求項10又は請求項11に記載の薬剤管理システムであって、
前記取得部は、複数の前記薬剤在庫管理端末から前記在庫数を更に取得するものであり、
前記更新部は、一の前記薬剤在庫管理端末に対応する動物病院から、他の前記薬剤在庫管理端末に対応する動物病院へ前記薬剤の在庫の移動があったときには、それぞれの前記在庫数を更新する、
薬剤管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、動物患者に処方される薬剤の在庫を管理する薬剤在庫管理端末及びこれを備えた薬剤管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、薬剤の在庫管理としては、販売した数量を補充する方法が一般的である。
【0003】
特許文献1には、上述した方法を前提とした技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-44591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的な在庫管理の方法で設定している在庫の数量は、人が適宜設定しているに過ぎない。そして、最初に設定する在庫の余裕を大きくすると使用期限を過ぎてしまう薬剤が多くなり、在庫の余裕を小さくすると欠品が生じ易くなる。
【0006】
そこで、本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、薬剤の在庫管理をより正確に行うことができる薬剤在庫管理端末及びこれを備えた薬剤管理システムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、動物患者用の薬剤毎に在庫数を管理する在庫管理部と、獣医師から処方情報を受け付ける処方受付部と、受け付けた前記処方情報に基づいて処方薬剤数を算出する算出部と、前記在庫数と前記処方薬剤数とに応じて前記在庫数を更新する更新部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、薬剤の在庫管理をより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第1の実施形態に係る薬剤管理システム1の構成例を示す図である。
図2】本実施形態に係る薬剤在庫管理端末20を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
図3】本実施形態に係る薬剤在庫管理端末20のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】本実施形態に係る記憶部201の一例を示すテーブルである。
図5】本実施形態に係る薬剤管理サーバ30のソフトウェア構成例を示す図である。
図6】本実施形態に係る薬剤管理システム1における一連の制御に係るフローチャート図である。
図7】本実施形態に係る薬剤管理システムを一般化して説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態の内容を列記して説明する。本開示は、以下のような構成を備える。
[項目1]
動物患者用の薬剤毎に在庫数を管理する在庫管理部と、
前記薬剤の前記在庫数の変動に関する情報を取得する変動情報取得部と、
前記変動に応じて前記在庫数を更新する更新部と、を備える、
薬剤在庫管理端末。
[項目2]
項目1に記載の薬剤在庫管理端末であって、
獣医師から処方情報を受け付ける処方受付部と、
前記処方受付部が受け付けた前記処方情報に基づいて処方薬剤数を算出する算出部と、を備え、
前記更新部は、前記在庫数と前記処方薬剤数とに応じて前記在庫数を更新する、
薬剤在庫管理端末。
[項目3]
項目1又は項目2に記載の薬剤在庫管理端末であって、
同一薬剤に関する処方情報の履歴に基づいて、在庫数の変化を予測する予測部を備える、
薬剤在庫管理端末。
[項目4]
項目3に記載の薬剤在庫管理端末であって、
各薬剤について発注から納品までの納品期間情報を記憶する納品期間情報記憶部を備え、
前記予測部は、前記納品期間情報に基づいて、在庫数が所定数以下になる在庫切れ時期を予測し、
前記納品期間情報に基づいて、予測した前記在庫切れ時期に前記薬剤の在庫が存在しているように所定の時期に発注処理を行う第1発注処理部を備える、
薬剤在庫管理端末。
[項目5]
項目1乃至項目4のいずれかに記載の薬剤在庫管理端末であって、
過去の処方情報履歴に基づいて季節性薬剤の処方薬剤数が増加する流行時期及び必要量を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記流行時期よりも所定期間前に、少なくとも前記必要量の当該季節性薬剤を発注する処理を行う第2発注処理部と、を備える、
薬剤在庫管理端末。
[項目6]
項目1乃至項目5のいずれかに記載の薬剤在庫管理端末であって、
算出部が算出した処方薬剤数が当該薬剤に関する前記在庫数を基準とする処方可能数を超えていた場合には、処方不可通知を表示する表示部を備える、
薬剤在庫管理端末。
[項目7]
項目1に記載の薬在庫管理端末であって、
入荷した前記薬剤毎に入荷量を取得する入荷量取得部を備え、
前記更新部は、前記入荷量取得部が取得した前記入荷量に応じて前記在庫数を更新する、
薬剤在庫管理端末。
[項目8]
項目7に記載の薬剤在庫管理端末であって、
前記薬剤の発注書又は納品書の少なくともいずれかに記載された事項を読み取ることによって前記入荷量を取得する読み取り部を更に備える、
薬剤在庫管理端末。
[項目9]
項目7又は項目8に記載の薬剤在庫管理端末であって、
前記入荷した前記薬剤にはそれぞれ使用期限が関連付けられており、
入荷した前記薬剤毎の前記使用期限を取得する使用期限取得部を備え、
前記更新部は、前記使用期限取得部が取得した前記使用期限に基づいて前記薬剤の廃棄報告を行ったうえで、前記在庫数を更新する、
薬剤在庫管理端末。
[項目10]
複数の動物病院にそれぞれ管理された請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の薬剤在庫管理端末と薬剤管理サーバとを含む薬剤管理システムであって、
前記薬剤管理サーバは、
複数の前記薬剤在庫管理端末から薬剤のリクエスト情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記リクエスト情報に基づいて一括発注情報を生成する一括発注部と、
前記一括発注部が生成した一括発注情報を送信する送信部と、を備える、
薬剤管理システム
[項目11]
項目10に記載の薬剤管理システムであって、
前記薬剤管理サーバは、
前記一括発注情報の一括発注履歴に基づいて将来の一括発注情報を推定する推定部を更に備えており、
前記送信部は、推定した前記将来の一括発注情報に基づいて予め生成した一括発注情報を送信する、
薬剤管理システム。
[項目12]
項目10又は項目11に記載の薬剤管理システムであって、
前記取得部は、複数の前記薬剤在庫管理端末から前記在庫数を更に取得するものであり、
前記更新部は、一の前記薬剤在庫管理端末に対応する動物病院から、他の前記薬剤在庫管理端末に対応する動物病院へ前記薬剤の在庫の移動があったときには、それぞれの前記在庫数を更新する、
薬剤管理システム。
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
図1は、本開示の第1の実施形態に係る薬剤管理システム1の構成例を示す図である。図示するように、本実施形態に係る薬剤管理システム1は、ユーザ端末10(10a、10b、10c、・・・)と、薬剤在庫管理端末20(20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、・・・)と、薬剤管理サーバ30と、を備える。ユーザ端末10と、薬剤在庫管理端末20とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。なお、本構成は一例であり、ある構成が他の構成を兼ね備えていたり、他の構成が含まれていたりしてもよい。
【0013】
本実施形態においてネットワークNWはインターネットを想定している。ネットワークNWは、例えば、公衆電話回線網、携帯電話回線網、無線通信網、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0014】
ユーザ端末10a、10b、10c(以下、ユーザ端末10と略す)は、例えば、動物病院に勤務する、獣医師R1、R2、R3(以降区別せず言及する際は、単に獣医師R1という)が所有する、または貸与されている端末である。かかる端末は、獣医師R1により操作され得る。例えば、ユーザ端末10は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等であり得る。
【0015】
薬剤在庫管理端末20aは、例えば、A動物病院の本院における薬剤部門より管理又は運営されるコンピュータである。薬剤在庫管理端末20b、20c、20dは、夫々、A動物病院のB分院、C分院、D分院により管理又は運営されるコンピュータである。かかる薬剤在庫管理端末20a、20b、20c、20dは、例えば、A動物病院により直接的に管理されてもよいし、A動物病院を経営する組織により管理されてもよい。薬剤在庫管理端末20e、20f、20gは、夫々、X動物病院、Y動物病院、Z動物病院により管理又は運営されるコンピュータである。以下、薬剤在庫管理端末20a、20b、20c、20d、20e、20f、20gを適宜、薬剤在庫管理端末20と略記する。
【0016】
また、例えば、薬剤在庫管理端末20は、ワークステーションまたはパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0017】
薬剤管理サーバ30は、例えば、複数の異なる動物病院(A動物病院、X動物病院、Y動物病院、Z動物病院)から薬剤の発注を受け付ける、例えば、製薬会社、薬卸会社等の薬剤販売者により管理又は運営されるコンピュータである。
【0018】
本実施形態に係る薬剤管理システム1の概要について説明する。動物病院に勤務する獣医師R1は、処方箋を新たに発行する際に、少なくとも処方箋を特定する処方箋IDを含む処方情報を、ユーザ端末10を介して登録する。薬剤在庫管理端末20は、かかる新たな処方箋にて必要とされる薬剤の数量と、薬剤の在庫数とに基づいて、薬剤の発注処理を行い得る。以下、本実施形態の詳細について説明する。
【0019】
図2は、本実施形態に係る薬剤在庫管理端末20を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータは、少なくとも、制御部21、メモリ22、ストレージ23、通信部24および入出力部25等を備える。これらはバス26を通じて相互に電気的に接続される。
【0020】
制御部21は、薬剤在庫管理端末20全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、ストレージ23に格納されメモリ22に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0021】
メモリ22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ22は、制御部21のワークエリア等として使用され、また、薬剤在庫管理端末20の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0022】
ストレージ23は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ23に構築されていてもよい。
【0023】
通信部24は、薬剤在庫管理端末20をネットワークに接続する。通信部24は、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Wi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、近距離または非接触通信等の方式で、外部機器と直接またはネットワークアクセスポイントを介して通信する。
【0024】
入出力部25は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0025】
バス26は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0026】
本実施形態に係るユーザ端末10又は薬剤管理サーバ30を実現するコンピュータ等の端末のハードウェア構成は、図2に示す薬剤在庫管理端末20のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0027】
図3は、本実施形態に係る薬剤在庫管理端末20のソフトウェア構成例を示す図である。薬剤在庫管理端末20は、記憶部201、在庫管理部202、変動情報取得部203、更新部204、処方受付部205、算出部206、予測部207、第1発注処理部208、特定部209、第2発注処理部210、表示部211、入荷量取得部212、読み取り部213、使用期限取得部214を備える。記憶部201は、メモリ12およびストレージ13が提供する記憶領域の一部として実現され得る。なお、記憶部201は、薬剤在庫管理端末20以外の一または複数の薬剤在庫管理端末が提供する外部の記憶領域の一部として実現されてもよい。また、在庫管理部202、変動情報取得部203、更新部204、処方受付部205、算出部206、予測部207、第1発注処理部208、特定部209、第2発注処理部210、表示部211、入荷量取得部212、読み取り部213、使用期限取得部214は、制御部21がストレージ23に記憶されているプログラムをメモリ22に読み出して実行することにより実現され得る。
【0028】
記憶部201は、少なくとも薬剤共通管理DB201Aと、薬剤個別管理DB201Bと、処方情報管理DB201Cと、カルテDB201Dと、を有する。図4は、本実施形態に係る記憶部201の一例を示すテーブルである。
【0029】
薬剤共通管理DB201Aは、全ての薬局で共通する薬剤に関する情報を管理するデータベースである。薬剤共通管理DB201Aは、請求の範囲に記載された納品期間情報記憶部の一例となる。図4に示すように、薬剤共通管理DB201Aには、少なくとも薬剤毎の薬剤ID(薬剤を識別する情報)又は属性情報が格納され得る。属性情報の詳細については後述する。薬剤共通管理DB201Aには、さらに、各薬剤について発注から納品までの納品期間を示す納期期間情報、薬剤販売者から購入するときの個数の単位である発注単位、薬局間で薬剤を転送するときの個数の単位である転送単位、薬剤の製造時から使用期限までの期間の情報を含む使用期限情報、販売数の変化に関する情報である調整情報等も追加され得る。
【0030】
薬剤個別管理DB201Bは、薬剤毎の情報を管理するデータベースである。図4に示すように、薬剤個別管理DB201Bは、少なくとも薬局を識別する情報である薬局ID、薬剤ID、販売数情報、在庫数、適正在庫上限値、適正在庫下限値、入荷量、使用期限毎の数量の情報を含む在庫情報の他にも、当該薬剤の薬剤販売者を識別する識別情報である卸IDを追加し得る。
【0031】
処方情報管理DB201Cは、少なくとも動物病院の薬剤部門等の薬局IDを管理するデータベースである。図4に示すように、処方情報管理DB201Cには、薬局ID、動物患者を識別する情報である動物患者ID、処方箋の発行日を含む情報である日付情報、薬剤毎の数量と日数の情報を含む処方情報が格納され得る。処方情報は、処方箋を発行した動物病院を識別する情報である動物病院ID、動物患者の性別と年齢を含んでもよい。なお、動物患者IDは動物患者の飼い主等の氏名のような個人を特定できる情報である必要はなく、処方情報同士を比較する際に、同じ動物患者か否かを判断できる情報であればよい。動物患者IDは、例えば番号又は記号のような情報でよい。
【0032】
在庫管理部202は、動物患者用の薬剤毎に在庫数を管理する機能を有する。例えば、在庫管理部202は、薬剤が所定の保管場所から取り出される際に、薬剤に表示されているバーコード等の識別子を、図示しないカメラ、バーコードリーダ、ICタグリーダ等でスキャンした結果、又は、作業者による手入力の結果に基づいて、薬剤個別管理DB201Bが格納する在庫数を薬剤毎に更新する。
【0033】
変動情報取得部203は、薬剤の在庫数の変動に関する情報を取得する機能を有する。変動に関する情報とは、所定の保管場所に保管された薬剤についての、固定情報とは異なる情報であり、具体的には、販売数情報を少なくとも含む。例えば、変動情報取得部203は、薬剤個別管理DB201Bから販売数情報を読み出すことによって販売数情報を取得する。
【0034】
更新部204は、変動に応じて在庫数を更新する機能を有する。例えば、更新部204は、変動情報取得部203が取得した販売数情報に基づき、薬剤個別管理DB201Bが格納する在庫数を薬剤毎に更新する。
【0035】
処方受付部205は、獣医師から処方情報を受け付ける機能を有する。処方受付部205は、例えば、獣医師による入力操作に応じて、処方情報管理DB201Cから読み出した処方情報を受け付ける。
【0036】
算出部206は、処方受付部205が受け付けた処方情報に基づいて処方薬剤数を算出する機能を有する。処方薬剤数とは、例えば、獣医師によって発行された処方箋にて指定される薬剤の総数のことを指す。算出部206は、例えば、処方情報に含まれる薬剤毎の数量に基づいて、処方薬剤数を算出する。更新部204は、在庫数と処方薬剤数とに応じて在庫数を更新する機能を有する。更新部204は、例えば、薬剤個別管理DB201Bから読み出した在庫数から、算出部206が算出した処方薬剤数を減算した在庫数を、薬剤個別管理DB201Bが格納する在庫数として薬剤毎に更新する。
【0037】
予測部207は、同一薬剤に関する処方情報の履歴に基づいて、在庫数の変化を予測する機能を有する。処方情報の履歴とは、例えば、薬剤個別管理DB201Bに格納された薬剤IDに関連付けられた販売数情報を含み得る。販売数情報は、例えば、薬剤毎の平均的な販売数を示す情報であり得る。「平均的な販売数」とは、例えば、年間の販売総数から求めた所定期間分(例えば、1日分、1週間分、1ヶ月分)の平均の販売数とすればよい。「年間の変化を含んだ販売数」とは、例えば、一年間を所定期間ごと(例えば、1日ごと、1週間ごと、1ヶ月ごと)に区切った販売数としてもよいし、平均的な販売数と平均的な販売数に対する所定期間ごとに区切ったときの販売数の割合(時期パラメータ)の情報としてもよい。
【0038】
例えば、2020/4/24の時点で、同一薬剤に関する在庫数が「30」であり、適正在庫下限値が「20」であり、一日ごとの販売数が「2」である場合、10日後には在庫数が適正在庫下限値以下になる在庫切れ時期が到来するので、その在庫切れ時期(2020/4/24)を予測部207が予測し、その予測結果を第1発注処理部208に出力する。
【0039】
第1発注処理部208は、各薬剤について発注から納品までの納品期間情報に基づいて、在庫切れ時期に薬剤在庫が存在しているように所定の時期に発注処理を行う機能を有する。第1発注処理部208は、例えば、薬剤共通管理DB201Aから読み出した納品期間情報(例えば7日)と、予測部207が予測した在庫切れ時期(2020/4/24)とに基づき、在庫切れ時期(2020/4/24)に薬剤が在庫として所定の保管場所に存在しているように所定の時期(2020/4/17)に発注処理を行い得る。
【0040】
特定部209は、過去の処方情報履歴に基づいて季節性薬剤の処方薬剤数が増加する流行時期(増加時期)及び必要量を特定する機能を有する。過去の処方情報履歴とは、例えば、薬剤共通管理DB201Aに格納された薬剤IDに関連付けられた属性情報と、薬剤個別管理DB201Bに格納された薬剤IDに関連付けられた販売数情報と、を含み得る。属性情報は、薬剤が季節性を有するか否かを示す情報を含み得る。季節性薬剤とは、花粉アレルギー、皮膚病、風邪、インフルエンザ、コロナウイルス、フィラリアの予防薬のように、販売数 (処方される数量)が時期(主に、夏季又は冬季)に依存する薬剤であり得る。特定部209は、上述した属性情報及び販売数情報に基づき、例えば、タミフル又はリレンザなどの抗ウイルス薬又はワクチン等の売れ行きを分析することで、流行時期及び必要量を特定し得る。
【0041】
第2発注処理部210は、特定部209により特定された流行時期よりも所定期間前に、少なくとも必要量の当該季節性薬剤を発注する処理を行う機能を有する。ここで、例えば、例年であれば、犬インフルエンザウイルスが12月25日頃から流行するところ、特定部209により特定された流行時期に基づくと、例年より約二週間前倒しの12月10日頃から流行する可能性が高くなった場合を想定する。この場合、第2発注処理部210は、例えば、12月10日よりも所定期間(一週間)前に、少なくとも必要量の当該季節性薬剤を発注する処理を行い得る。ここでの必要量とは、例えば、薬剤個別管理DB201Bに格納された適正在庫下限値以上且つ適正在庫上限値未満の在庫を保管しておくことのできる量であり得る。
【0042】
表示部211は、算出部206が算出した処方薬剤数が当該薬剤に関する在庫数を基準とする処方可能数を超えていた場合には、処方不可通知を表示する機能を有する。ここでの処方可能数は、例えば、薬剤個別管理DB201Bに格納された適正在庫下限値であり得る。このため、動物病院の薬剤部門では、処方薬剤数(獣医師によって発行された処方箋にて指定される薬剤の総数)が適正在庫下限値を超える前に、新たな在庫を仕入れておけば、在庫不足に陥らないで済む。
【0043】
入荷量取得部212は、入荷した薬剤毎に入荷量を取得する機能を有する。更新部204は、入荷量取得部212が取得した入荷量に応じて在庫数を更新する機能を有する。更新部204は、例えば、薬剤個別管理DB201Bから読み出した在庫数に、入荷量取得部212が取得した入荷量を加算した在庫数を、薬剤個別管理DB201Bが格納する在庫数として薬剤毎に更新する。
【0044】
読み取り部213は、薬剤の発注書又は納品書の少なくともいずれかに記載された事項を読み取ることによって薬剤の入荷量を取得する機能を有する。薬剤の発注書又は納品書の少なくともいずれかに記載された事項には、薬剤ID、薬剤の納品個数(重量)、納品先とする小売業者の名称あるいは小売業者ID、出荷予定日、履歴情報等が含まれ得る。例えば、読み取り部213は、薬剤が所定の保管場所に補充される際に、薬剤の発注書又は納品書に記載されたバーコード等の識別子を、図示しないカメラ、バーコードリーダ、ICタグリーダ等でスキャンした結果、又は、作業者による手入力に基づいて、薬剤の入荷量を取得する。
【0045】
使用期限取得部214は、入荷した薬剤毎の使用期限を取得する機能を有する。例えば、変動情報取得部203は、薬剤共通管理DB201Aから使用期限情報(薬剤の製造時から使用期限までの期間の情報を含む使用期限情報)を読み出すことによって使用期限情報を取得する。更新部204は、使用期限取得部214が取得した使用期限に基づいて薬剤の廃棄報告を行ったうえで、在庫数を更新する。例えば、更新部204は、使用期限取得部214が取得した使用期限に基づいて、使用期限切れ又は所定の期間以上保管された薬剤の情報を把握し、当該薬剤を特定して廃棄もしくは回収する作業のアラート等を作業者に対して表示し得る。更新部204は、例えば、薬剤個別管理DB201Bから読み出した在庫数から、廃棄もしくは回収する薬剤の総数を減算した在庫数を、薬剤個別管理DB201Bが格納する在庫数として薬剤毎に更新する。
【0046】
図5は、本実施形態に係る薬剤管理サーバ30のソフトウェア構成例を示す図である。薬剤管理サーバ30は、取得部301、一括発注部302、送信部303、推定部304を備える。取得部301、一括発注部302、送信部303、推定部304は、制御部31がストレージ33に記憶されているプログラムをメモリ32に読み出して実行することにより実現され得る。
【0047】
取得部301は、複数の薬剤在庫管理端末20a、20b、20c、20dから薬剤の発注を示すリクエスト情報を取得する機能を有する。リクエスト情報には、例えば、A動物病院の動物病院ID、薬剤毎の薬剤ID(薬剤を識別する情報)、各薬剤について発注から納品までの納品期間を示す納期期間情報、薬剤販売者から購入するときの個数の単位である発注単位等が含まれ得る。
【0048】
一括発注部302は、取得部301が取得した発注情報に基づいて一括発注情報を生成する機能を有する。一括発注情報とは、例えば、A動物病院の本院からの発注情報と、A動物病院のB分院、C分院、D分院からの各発注情報とをグループ単位で一括りにまとめた情報であり得る。すなわち、A動物病院では、分院の薬剤も含めて本院が一括で薬剤を発注して、薬剤が本院から分院に送られる。
【0049】
送信部303は、一括発注部302が生成した一括発注情報を送信する機能を有する。
【0050】
推定部304は、一括発注情報の一括発注履歴に基づいて将来の一括発注情報を推定する機能を有する。一括発注情報の一括発注履歴とは、例えば、薬剤販売者側が一括発注情報に基づき受注した発注履歴であって、現時点よりも所定日数だけ過去に遡った所定期間における発注履歴を含み得る。将来の一括発注情報とは、例えば、現時点から少なくとも明日以降の将来の日を買い付け日とする一括発注情報を含み得る。送信部303は、一括発注部302が推定した将来の一括発注情報に基づいて予め生成した一括発注情報を送信する。
【0051】
図6は、本実施形態に係る薬剤管理システム1における一連の制御に係るフローチャート図である。以下、薬剤管理システム1による処理の流れの一例について説明する。
【0052】
まず、薬剤管理サーバ30の取得部301は、ネットワークNWを介して複数の薬剤在庫管理端末20a、20bから動物患者用の薬剤毎に在庫数を取得する(ステップS101)。
【0053】
次に、薬剤在庫管理端末20aの更新部204は、薬剤共通管理DB201Aから読み出した転送単位(A動物病院の本院とB分院との間で薬剤を転送するときの個数の単位)に基づき、一の薬剤在庫管理端末20aに対応するA動物病院の本院から、他の薬剤在庫管理端末20bに対応するB分院へ薬剤の在庫の移動があったか否か判断する(ステップS102)。
【0054】
在庫の移動があった場合(ステップS102におけるYES)、薬剤在庫管理端末20aの更新部204は、A動物病院の本院と、B分院の夫々の保管場所における在庫数を更新する(ステップS103)。具体的に、薬剤在庫管理端末20aの更新部204は、薬剤在庫管理端末20aの薬剤個別管理DB201Bから読み出した在庫数から、移動分に相当する在庫数を減算した在庫数を、薬剤個別管理DB201Bが格納する在庫数として更新する。さらに、薬剤在庫管理端末20aの更新部204は、薬剤在庫管理端末20bの薬剤個別管理DB201Bから読み出した在庫数から、移動分に相当する在庫数を加算した在庫数を、薬剤個別管理DB201Bが格納する在庫数として更新する。一方、在庫の移動があった場合(ステップS102におけるNO)、薬剤管理システム1による処理は終了する。
【0055】
以上説明したように、本実施形態に係る薬剤管理システム1によれば、薬剤の在庫数の変動に応じて在庫数が更新されるので、薬剤の在庫管理をより正確に行うことができ、ひいては、薬剤不足又は薬剤過剰を防ぐことができる。
【0056】
なお、上述した実施の形態において管理されるものは薬剤(特に獣医師の処方によって提供されるもの)であったが、本発明はこれに限られない。図7に示されるように、例えば、獣医師等の獣医療に関わる者がユーザ端末10aによって、院内にある何らかの提供物であって在庫数が観念できるものであれば管理の対象とすることができる。図視される例においては、指示者Dがユーザ端末10aを利用して作業者Sのユーザ端末10aに対して指示情報を送信する。作業者Sは、指示情報に基づいて提供すべきものを用意し動物患者に対して提供する。この際、ユーザ端末10aには指示されたものが実際に提供された事実を記録することとすれば確実である。指示情報を受けた時点で当該指示にかかる物の在庫を変動することとしてもよいし、実際に提供された提供情報に基づいて在庫数を変動させることとしてもよい。一方、作業者は当該在庫がなくなる前に発注業務を行うことにより院内の適正在庫が確保されるように努める。この際も、発注作業を行った時点で当該発注にかかる物の在庫を変動することとしてもよいし、実際に発注した物が納品された納品情報に基づいて在庫数を変動させることとしてもよい。図視される例においては、指示情報を取得(In_D)及び発注情報の取得(In_S)によって在庫数を変動させている。なお、上述したように、作業者Sによって実際の在庫数を確認することにより在庫数が現実の在庫を反映しているかどうかを確認するための情報を取得(In_T)することとしてもよい。
【0057】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0058】
本明細書において説明した装置は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部がネットワークで接続された複数の装置(例えばクラウドサーバ)等により実現されてもよい。例えば、薬剤在庫管理端末20の制御部21およびストレージ23は、互いにネットワークで接続された異なるサーバにより実現されてもよい。
【0059】
本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係る薬剤在庫管理端末20の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0060】
また、本明細書においてフローチャート図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【0061】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【符号の説明】
【0062】
1 薬剤管理システム
10 ユーザ端末
20 薬剤在庫管理端末
201 納品期間情報記憶部
202 在庫管理部
203 変動情報取得部
204 更新部
205 処方受付部
206 算出部
207 予測部
208 第1発注処理部
209 特定部
210 第2発注処理部
211 表示部
212 入荷量取得部
213 読み取り部
214 使用期限取得部
30 薬剤管理サーバ
301 取得部
302 一括発注部
303 送信部
304 推定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7