(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022044842
(43)【公開日】2022-03-17
(54)【発明の名称】自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法、装置、電子デバイス、記憶媒体、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20220310BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20220310BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06Q50/20
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022013836
(22)【出願日】2022-02-01
(31)【優先権主張番号】202110680849.8
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】321009845
【氏名又は名称】アポロ インテリジェント ドライビング テクノロジー(ペキン)カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リアン シン
(72)【発明者】
【氏名】シュチン ソン
(72)【発明者】
【氏名】イー ウ
(72)【発明者】
【氏名】ウェンタオ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】シュアイシュアイ ジャオ
(72)【発明者】
【氏名】チョンファ ルオ
(72)【発明者】
【氏名】リーフォン ワン
(72)【発明者】
【氏名】ユンチャン フォン
(72)【発明者】
【氏名】タオ ワン
(72)【発明者】
【氏名】シャオチェン ツァオ
(72)【発明者】
【氏名】フチュアン ウ
(57)【要約】
【課題】自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法、装置、デバイス、記憶媒体、及びプログラムを開示し、インテリジェント推奨を提供する。
【解決手段】自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法は、自動車教習所の教習生からの予約依頼を受信することと、予約依頼により予約された訓練資源の状態を決定することと、予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、アイドル状態の訓練資源を検索することと、予約された訓練資源をアイドル状態の訓練資源に調整することと、を含む。本開示によれば、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリングを実現でき、予約競合の発生を低減し、自動車教習所の訓練資源の割り当ての不均衡を回避し、訓練資源のスケジューリングを最適化することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車教習所の教習生からの予約依頼を受信することと、
前記予約依頼により予約された訓練資源の状態を決定することと、
前記予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、アイドル状態の訓練資源を検索することと、
前記予約された訓練資源を前記アイドル状態の訓練資源に調整することと、を含む、
自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法。
【請求項2】
前記アイドル状態の訓練資源を検索することは、
前記予約依頼により予約された科目と前記教習生の訓練計画とに基づいて、アイドル状態の訓練資源を検索することを含む、
請求項1に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法。
【請求項3】
前記予約依頼により予約された科目と前記教習生の訓練計画とに基づいて、アイドル状態の訓練資源を検索することは、
前記教習生の訓練計画を取得することと、
前記予約依頼により予約された科目に基づいて、前記訓練計画において、前記予約された科目以外の他の科目を検索することと、
前記他の科目のうち、アイドル状態の訓練資源を検索することと、を含む、
請求項2に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法。
【請求項4】
前記自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法は、
当日に訓練された複数の教習生の訓練結果に基づいて、スケジューリングルールを満たす教習生に対して、当日の後続のコースを調整すること、をさらに含む、
請求項1に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法。
【請求項5】
前記当日に訓練された複数の教習生の訓練結果に基づいて、スケジューリングルールを満たす教習生に対して当日の後続のコースを調整することは、
当日の訓練が開始された後、当日に後続のコースがある複数の教習生を決定することと、
前記複数の教習生の現在のコースの訓練結果に基づいて、前記複数の教習生に対してマッチングを行うことと、
2人の教習生について現在のコースが異なり、かつ、いずれも訓練結果が要件を満たしている場合に、当該2人の教習生のマッチングが成功したと決定することと、
前記2人の教習生の当日の後続のコースに対応する訓練資源を交換することと、を含む、
請求項4に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法。
【請求項6】
前記訓練資源には、コース敷地、教習車両、および教習指導員のうちの少なくとも1つが含まれる、
請求項1から5までのいずれか1項に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法。
【請求項7】
自動車教習所の教習生からの予約依頼を受信するための受信モジュールと、
前記予約依頼により予約された訓練資源の状態を決定するための決定モジュールと、
前記予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、アイドル状態の訓練資源を検索するための検索モジュールと、
前記予約された訓練資源を前記アイドル状態の訓練資源に調整するための資源スケジューリングモジュールと、を備える、
自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置。
【請求項8】
前記検索モジュールは、
前記予約依頼により予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、前記予約依頼により予約された科目と前記教習生の訓練計画とに基づいて、アイドル状態の訓練資源を検索するための検索ユニットを備える、
請求項7に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置。
【請求項9】
前記検索ユニットは、
前記教習生の訓練計画を取得することと、
前記予約依頼により予約された科目に基づいて、前記訓練計画において、前記予約された科目以外の他の科目を検索することと、
前記他の科目のうち、アイドル状態の訓練資源を検索することと、に特に用いられる、
請求項8に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置。
【請求項10】
前記自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置は、
当日に訓練された複数の教習生の訓練結果に基づいて、スケジューリングルールを満たす教習生に対して、当日の後続のコースを調整するためのコーススケジューリングモジュールをさらに備える、
請求項7に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置。
【請求項11】
前記コーススケジューリングモジュールは、
当日の訓練が開始された後、当日に後続のコースがある複数の教習生を決定することと、
前記複数の教習生の現在のコースの訓練結果に基づいて、前記複数の教習生に対してマッチングを行うことと、
2人の教習生について現在のコースが異なり、かつ、いずれも訓練結果が要件を満たしている場合に、当該2人の教習生のマッチングが成功したと決定することと、
前記2人の教習生の当日の後続のコースに対応する訓練資源を交換することと、に特に用いられる、
請求項10に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置。
【請求項12】
前記訓練資源には、コース敷地、教習車両、および教習指導員のうちの少なくとも1つが含まれる、
請求項7から11までのいずれか1項に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を実行させる、
電子デバイス。
【請求項14】
コンピュータに請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を実行させる命令を記憶するための非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータにおいて、プロセッサにより実行されると、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を実現するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータ技術分野に関し、特にインテリジェントスケジューリングの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の自動車教習所の教習スケジューリングシステムでは、コース敷地の割り当てについて、コース敷地の予約方式が一般的に採用されており、例えば、教習生により、コース敷地の遠近に応じて適切なコース敷地を選択して予約し、コース敷地が空いていれば予約に成功し、空いていなければ予約に失敗する。
【0003】
しかし、教習生の予約はランダムに行わるため、予約競合が頻繁に発生する。例えば、複数の教習生が同じコース敷地を予約した場合、ある教習生が予約に成功すると、他の教習生は予約に失敗する。また、一部のコース敷地は長い間予約がなく、アイドル状態が続き、資源スケジューリングの不均衡を引き起こすこともある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法、装置、デバイス、記憶媒体、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの態様では、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を提供し、該方法は、
自動車教習所の教習生からの予約依頼を受信することと、
予約依頼により予約された訓練資源の状態を決定することと、
予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、アイドル状態の訓練資源を検索することと、
予約された訓練資源をアイドル状態の訓練資源に調整することと、を含む。
【0006】
本開示のもう1つの様態では、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置を提供し、該装置は、
自動車教習所の教習生からの予約依頼を受信するための受信モジュールと、
予約依頼により予約された訓練資源の状態を決定するための決定モジュールと、
予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、アイドル状態の訓練資源を検索するための検索モジュールと、
予約された訓練資源をアイドル状態の訓練資源に調整するための資源スケジューリングモジュールと、を備える。
【0007】
本開示のもう1つの様態では、電子デバイスを提供し、該デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を備え、
メモリには、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、
命令は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、本開示の任意の実施形態の方法を実行させることを特徴とする。
【0008】
本開示のもう1つの様態では、コンピュータ命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該コンピュータ命令は、本開示の任意の実施形態の方法をコンピュータに実行させる。
【0009】
本開示のもう1つの様態では、プログラムを提供し、該プログラムは、プロセッサにより実行されると、本開示の任意の実施形態の方法を実現する。
【0010】
本開示の技術によれば、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリングを実現でき、予約競合の発生を低減し、自動車教習所の訓練資源の割り当ての不均衡を回避し、訓練資源のスケジューリングを最適化することができる。
【0011】
ここに記載された内容は、本開示の実施形態のキーポイント又は重要な特徴を記述することを意図せず、また、本開示の範囲を制限することにも用いられないことを理解すべきである。本開示の他の特徴については、下記の明細書を通して説明を促す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面は、本方案をより良く理解するためのものであり、本開示を限定するものではない。
【
図1】本開示の1つの実施形態における自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法の概略図である。
【
図2】本開示の1つの実施形態におけるアイドル状態の訓練資源を検索する概略図である。
【
図3】本開示の1つの実施形態における後続のコースを調整する概略図である。
【
図4】本開示の1つの実施形態における自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置のブロック図である。
【
図5】本開示の1つの実施形態における自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置のブロック図である。
【
図6】本開示の実施形態における自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を実現するための電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、本開示の例示的な実施形態を、理解を容易にするために本開示の実施形態の様々な詳細を含む添付の図面に関連して説明するが、これらは単に例示的なものであると考えるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲及び精神を逸脱することなく、本明細書に記載された実施形態に様々な変更及び修正を加えることができることを認識すべきである。同様に、以下の説明では、周知の機能及び構成については、明確化及び簡明化のために説明を省略する。
【0014】
本開示の実施形態の技術案は、自動車教習所の教習スケジューリングシーンに適用され、教習生が予約した訓練資源を調整することができ、当日の訓練開始後に教習生と動的マッチングし、当日の後続のコースを調整することができ、自動車教習所の教習インテリジェントスケジューリングを実現し、予約競合の発生を減少させるだけでなく、自動車教習所の訓練資源の割り当ての不均衡を回避し、訓練資源のスケジューリングを最適化することができる。
【0015】
図1は、本開示の1つの実施形態における自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法の概略図である。該方法は、以下を含む。
【0016】
S101において、自動車教習所の教習生からの予約依頼を受信する。
【0017】
S102において、予約依頼により予約された訓練資源の状態を決定する。
【0018】
S103において、予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、アイドル状態の訓練資源を検索する。
【0019】
S104において、予約された訓練資源をアイドル状態の訓練資源に調整する。
【0020】
本開示の実施形態では、予約依頼には、予約に関連する情報を含めることができ、例えば、時間、科目または訓練資源などを含むが、これらに限定されない。ここで、訓練資源の状態には、アイドル状態と非アイドル状態があり、アイドル状態では予約可能であり、非アイドル状態では予約不可能である。
【0021】
本開示の実施形態によって提供される上記の方法は、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリングを可能にし、予約競合の発生を低減し、自動車教習所の訓練資源の割り当ての不均衡を回避し、訓練資源のスケジューリングを最適化することができる。
【0022】
1つの実施形態では、S103において、アイドル状態の訓練資源を検索することは、予約依頼により予約された科目と教習生の訓練計画とに基づいて、アイドル状態の訓練資源を検索することを含む。
【0023】
このように予約された科目と教習生の訓練計画とに基づいて検索することにより、検索の結果がより正確になり、資源調整の精度を向上させ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0024】
図2は、本開示の1つの実施形態におけるアイドル状態の訓練資源を検索する概略図である。
図2に示すように、1つの実施形態では、予約依頼により予約された科目と教習生の訓練計画とに基づいて、アイドル状態の訓練資源を検索することは、以下を含む。
【0025】
S201において、教習生の訓練計画を取得する。ここで、教習生の訓練計画は、通常、教習生が運転を学習するための訓練コースに関する情報である。訓練計画により、教習生が将来学習する必要があるさまざまな科目のカリキュラム、時間、コース敷地、教習指導員などの情報を明確に把握ことができる。
【0026】
S202において、予約依頼により予約された科目に基づいて、訓練計画において、予約された科目以外の他の科目を検索する。
【0027】
S203において、他の科目のうち、アイドル状態の訓練資源を検索する。
【0028】
例えば、予約依頼により予約された科目がバック車庫入れの科目であり、検索して見つけた他の科目が縦列駐車の科目であれば、縦列駐車の科目の中からアイドル状態の訓練資源を検索することができる。
【0029】
本開示の実施形態では、自動車教習所の訓練資源の予約状況をリアルタイムで記録することができ、予約されていない訓練資源をアイドル状態として標記することができ、予約された訓練資源を非アイドル状態として標記することができる。資源スケジューリングの際には、訓練資源の状態がアイドルであるか非アイドルであるかに応じて、対応するスケジューリングを行うことができる。
【0030】
上記のように、予約依頼に応じて他の科目のアイドル状態の訓練資源を検索することにより、異なる科目間で訓練資源をスケジューリングすることができ、簡単かつ柔軟性があり、実現が容易であるため、訓練資源のスケジューリングを最適化することができる。
【0031】
1つの実施形態では、上記の方法はさらに、当日に訓練された複数の教習生の訓練結果に基づいて、スケジューリングルールを満たす教習生に対して、当日の後続のコースを調整すること、を含む。
【0032】
ここで、訓練結果とは、訓練が指定された要求に合致しているか否かを指し、教習生の訓練の良し悪しを表すことができ、具体的に予め設定された評価基準に基づいて評定することができる。訓練結果は、必要に応じて、複数のレベルに設定することができ、例えば、不合格、合格、優秀などを含むが、これらに限定されない。当日の後続のコースは、教習生が1日に複数のコースを学習するシーンを対象としており、現在訓練中のコースを除いて、当日の他の時間に存在する後続のコースである。例えば、ある教習生が午前中にバック車庫入れコースと縦列駐車コースとの2つのコースを予約しており、バック車庫入れの訓練を開始した後、その教習生の訓練結果に基づいて後続の縦列駐車コースを調整することができる。
【0033】
上述の当日の後続のコースを調整する方法は、自動車教習所の訓練コースのインテリジェント調整を実現し、スケジューリングの要素を拡大し、訓練資源をスケジューリングするだけでなく、訓練コースをもスケジューリングすることができ、スケジューリングの手段を豊富にし、自動車教習所の教習のスケジューリングをより最適化することができる。
【0034】
図3は、本開示の1つの実施形態における後続のコースを調整する概略図である。
図3に示すように、1つの実施形態では、当日に訓練された複数の教習生の訓練結果に基づいて、スケジューリングルールを満たす教習生に対して当日の後続のコースを調整することは、以下を含む。
【0035】
S301において、当日の訓練が開始された後、当日に後続のコースがある複数の教習生を決定する。
【0036】
例示的に、当日に後続のコースがあることには、例えば、午前および午後にそれぞれ訓練コースがあることや、または午前の2つの時間帯にそれぞれ訓練コースがあることなど、様々な状況を含むことができる。
【0037】
S302において、複数の教習生の現在のコースの訓練結果に基づいて、複数の教習生に対してマッチングを行う。
【0038】
S303において、2人の教習生について現在のコースが異なり、かつ、いずれも訓練結果が要件を満たしている場合に、当該2人の教習生のマッチングが成功したと決定する。
【0039】
例示的に、訓練結果が要件を満たすことは、訓練結果を予め設定された基準と比較し、予め設定された基準を満たしている場合には要件を満たすとみなす一方、満たしていない場合には要件を満たさないとみなすなど、様々な方法で達成され得る。
【0040】
本開示の実施形態では、マッチングに成功した教習生は、現在の訓練コースに熟練しているとみなされ、したがって、その後続の訓練コースをスケジュールすることができ、すなわち、教習生は後続コースの訓練を行う必要がなく、他のコースの訓練に変更することができる。
【0041】
S304において、2人の教習生の当日の後続のコースに対応する訓練資源を交換する。
【0042】
例えば、教習生Aはバック車庫入れを予約し、教習生Bは縦列駐車を予約しており、且ついずれも午前と午後のコースが含まれている。午前中の訓練を開始すると、教習生Aと教習生Bはそれぞれのコースの要件を満たすため、マッチングに成功し、午後の訓練コースを交換することができる。すなわち、教習生Aは午後にバック車庫入れの訓練を行うのではなく、縦列駐車の訓練に変更する。教習生Bは午後に縦列駐車の訓練を行うのではなく、バック車庫入れの訓練に変更する。
【0043】
上記のマッチングに成功した教習生と後続の訓練コースを交換する方法は、資源の動的な調整を実現し、資源をより大きく最適化し、ウィンウィンの資源最適化効果を達成する。
【0044】
本開示の実施形態における訓練資源は、コース敷地、教習車両、および教習指導員のうちの少なくとも1つを含むことができる。スケジューリングを行う際には、訓練資源の1つをスケジューリングすることができ、複数の訓練資源を同時にスケジューリングすることもでき、資源スケジューリングのために複数の可能な実現パターンを提供し、自動車教習所の訓練資源の割り当ての不均衡を回避し、インテリジェントスケジューリングをより広く応用することができる。
【0045】
図4は本開示の1つの実施形態における自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置のブロック図である。
図4に示すように、この装置は、
自動車教習所の教習生からの予約依頼を受信するための受信モジュール401と、
予約依頼により予約された訓練資源の状態を決定するための決定モジュール402と、
予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、アイドル状態の訓練資源を検索するための検索モジュール403と、
予約された訓練資源をアイドル状態の訓練資源に調整するための資源スケジューリングモジュール404と、を備える。
【0046】
1つの実施形態では、検索モジュールは、
予約依頼により予約された訓練資源が非アイドル状態である場合に、予約依頼により予約された科目と教習生の訓練計画とに基づいて、アイドル状態の訓練資源を検索するための検索ユニットを備える。
【0047】
1つの実施形態では、検索ユニットは、具体的に、
教習生の訓練計画を取得することと、
予約依頼により予約された科目に基づいて、訓練計画において、予約された科目以外の他の科目を検索することと、
他の科目のうち、アイドル状態の訓練資源を検索することと、に用いられる。
【0048】
図5は、本開示の1つの実施形態における自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング装置のブロック図である。
図5に示すように、装置は、受信モジュール501と、決定モジュール502と、検索モジュール503と、資源スケジューリングモジュール504と、コーススケジューリングモジュール505とを備える。
【0049】
ここで、受信モジュール501、決定モジュール502、検索モジュール503、および資源スケジューリングモジュール504は、それぞれ上述の実施形態における受信モジュール401、決定モジュール402、検索モジュール403、および資源スケジューリングモジュール404と同じ機能を有するが、ここでは改めて言及することまではしない。
【0050】
1つの実施形態では、コーススケジューリングモジュール505は、当日に訓練された複数の教習生の訓練結果に基づいて、スケジューリングルールを満たす教習生に対して、当日の後続のコースを調整することに用いられる。
【0051】
1つの実施形態では、コーススケジューリングモジュール505は、具体的に、
当日の訓練が開始された後、当日に後続のコースがある複数の教習生を決定することと、
複数の教習生の現在のコースの訓練結果に基づいて、複数の教習生に対してマッチングを行うことと、
2人の教習生について現在のコースが異なり、かつ、いずれも訓練結果が要件を満たしている場合に、当該2人の教習生のマッチングが成功したと決定することと、
2人の教習生の当日の後続のコースに対応する訓練資源を交換することと、に用いられる。
【0052】
1つの実施形態では、上述の訓練資源は、コース敷地、教習車両、および教習指導員のうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
本開示の実施形態によって提供される上記の装置は、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリングを実現でき、予約競合の発生を低減し、自動車教習所の訓練資源の割り当ての不均衡を回避し、訓練資源のスケジューリングを最適化することができる。
【0054】
本開示の技術案において、関連するユーザの個人情報の取得、保存及び応用等については、いずれも関連法律法規の規定に合致しており、公序良俗に反するものではない。
【0055】
本開示の実施形態によれば、本開示はまた、電子装置、可読記憶媒体、およびプログラムを提供する。
【0056】
図6は、本開示の実施形態を実現するための電子デバイス600のブロック図である。電子デバイスは、各形式のデジタルコンピュータを指し、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及びその他の適合するコンピュータが挙げられる。電子デバイスは、各形式の移動装置をさらに指し、例えば、パーソナルデジタルアシスタント、セルラー電話、インテリジェントフォン、ウェアラブルデバイス、及びその他の類似のコンピュータ装置が挙げられる。本開示に記載されているコンポーネント、それらの接続関係、及び機能は例示的なものに過ぎず、本開示に記載・特定されているものの実現化・具現化を限定するわけではない。
【0057】
図6に示すように、デバイス600は、リードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されたコンピュータプログラム命令、又は記憶ユニット608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にローディングされたコンピュータプログラム命令に基づいて、各種の適切な動作と処理を実行できる計算ユニット601を含む。RAM603には、デバイス600の動作に必要な各種のプログラム及びデータをさらに記憶することができる。計算ユニット601と、ROM602と、RAM603とは、バス604を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続されている。
【0058】
デバイス600における複数のコンポーネントは、I/Oインターフェース605に接続されており、その複数のコンポーネントは、キーボードやマウスなどの入力ユニット606と、種々なディスプレイやスピーカなどの出力ユニット608と、磁気ディスクや光学ディスクなどの記憶ユニット608と、ネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバーなどの通信ユニット609と、を備える。通信ユニット609は、デバイス600がインターネットのようなコンピュータネット及び/又は種々なキャリアネットワークを介して他の機器と情報/データを交換することを許可する。
【0059】
計算ユニット601は、処理及び計算能力を有する様々な汎用及び/又は専用の処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット601のいくつかの例としては、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、様々な専用の人工知能(AI)計算チップ、様々な機械学習モデルアルゴリズムを実行する計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを備えるが、これらに限定されない。計算ユニット601は、上述で説明された各方法及び処理、例えば自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を実行する。例えば、いくつかの実施形態では、自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を、記憶ユニット608のような機械読み取り可能な媒体に有形的に含まれるコンピュータソフトウエアプログラムとして実現することができる。一部の実施形態では、コンピュータプログラムの一部又は全ては、ROM602及び/又は通信ユニット609を介して、デバイス600にロード及び/又はインストールすることができる。コンピュータプログラムがRAM603にロードされて計算ユニット601によって実行される場合に、前述した自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法の1つ又は複数のステップを実行することができる。追加可能に、他の実施形態では、計算ユニット601は、他の任意の適当な方式(例えば、ファームウェア)により自動車教習所の教習のインテリジェントスケジューリング方法を実行するように構成することができる。
【0060】
ここで記載されているシステム又は技術の各種の実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータのハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組み合わせによって実現することができる。これらの各実施形態は、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムにて実行及び/又は解釈される1つ又は複数のコンピュータプログラムにより実行することを含み得、該プログラマブルプロセッサは、ストレージシステム、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスからデータ及び命令を受け取り、データ及び命令を該ストレージシステム、該少なくとも1つの入力デバイス、及び該少なくとも1つの出力デバイスに転送することができる専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよい。
【0061】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラミングデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることにより、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行される場合に、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/動作を実行することができる。プログラムコードは、完全にマシンで実行されてもよいし、部分的にマシンで実行されてもよいし、独立したソフトパッケージとして部分的にマシンで実行されるとともに部分的にリモートマシンで実行されてもよし、又は完全にリモートマシン又はサーバで実行されてもよい。
【0062】
本開示の説明において、機械読み取り可能な媒体は、有形な媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は機器によって、又は命令実行システム、装置又は機器と合わせて用いられるプログラムを含み、又は記憶する。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、又は前述した内容の任意の適切な組み合わせを含むことができるがこれらに限定されない。機械読み取り可能な記憶媒体のさらなる具体例として、1つ又は複数の配線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスクカートリッジ、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(RMO)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPRMO又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-RMO)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は前述した内容の任意の組み合わせを含む。
【0063】
ユーザとのインタラクション(対話)を提供するために、コンピュータにおいて本明細書で記載されているシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニターなど)、ユーザが入力をコンピュータに提供するためのキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボールなど)を備えるができる。ユーザとのインタラクションを提供するために、他の種類の装置を使用することもでき、例えば、ユーザに提供するフィードバックは、あらゆる形式のセンサーフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバックなど)であってもよく、また、あらゆる形式(例えば、音響入力、音声入力、触覚入力など)によって、ユーザからの入力を受付取るができる。
【0064】
ここに記載されているシステムと技術を、バックグラウンド部品に含まれる計算システム(例えば、データサーバとして)、又はミドルウェア部品を含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロント部品を含む計算システム(例えば、GUI又はネットワークブラウザを有するユーザコンピュータが挙げられ、ユーザがGUI又は当該ネットワークブラウザによって、ここに記載されているシステムと技術の実施形態とインタラクションすることができる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、又はフロント部品のいかなる組合した計算システムで実施することができる。あらゆる形式又はメディアのデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介して、システムの部品を互いに接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを含む。
【0065】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバを含み得る。通常、クライアントとサーバは、互いに離れており、通信ネットワークを介してインタラクションを行うことが一般的である。対応するコンピュータで動作することで、クライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによってクライアントとサーバの関係を生み出す。
【0066】
上記の様々な態様のフローを使用して、ステップを新たに順序付け、追加、又は削除することが可能であることを理解すべきである。例えば、本開示で記載された各ステップは、並列に実行しても良いし、順次に実行しても良いし、異なる順序で実行しても良い。本開示で開示された技術案が所望する結果を実現することができる限り、本開示ではこれに限定されない。
【0067】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲に対する限定を構成するものではない。当業者は、設計事項やその他の要因によって、様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせ、及び代替が可能であることを理解するべきである。本開示の要旨及び原理原則内における変更、均などな置換及び改善などは、いずれも本開示の保護範囲に含まれるべきである。