(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022045298
(43)【公開日】2022-03-18
(54)【発明の名称】風力発電機
(51)【国際特許分類】
F03D 7/04 20060101AFI20220311BHJP
F03D 3/02 20060101ALI20220311BHJP
F03D 3/06 20060101ALI20220311BHJP
F03B 15/08 20060101ALI20220311BHJP
H02K 7/18 20060101ALI20220311BHJP
H02P 9/00 20060101ALI20220311BHJP
H02P 101/15 20150101ALN20220311BHJP
【FI】
F03D7/04 M
F03D3/02 B
F03D3/06 G
F03D7/04 H
F03B15/08
H02K7/18 A
H02P9/00 F
H02P101:15
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020161455
(22)【出願日】2020-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】503227427
【氏名又は名称】山田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】山田 浩一
【テーマコード(参考)】
3H073
3H178
5H590
5H607
【Fターム(参考)】
3H073AA02
3H073BB01
3H178AA16
3H178AA43
3H178AA53
3H178AA56
3H178BB31
3H178BB35
3H178BB46
3H178BB71
3H178BB73
3H178CC02
3H178CC05
3H178CC14
3H178CC16
3H178CC22
3H178DD12Z
3H178DD34X
3H178DD47X
3H178DD54X
3H178EE02
3H178EE13
3H178EE23
5H590AA03
5H590CA14
5H590EA05
5H590HA18
5H590HA27
5H590KK06
5H607AA12
5H607BB02
5H607BB25
5H607CC05
5H607FF26
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単でコストが安くで高効率な風力発電機を提供する。
【解決手段】 本発明の風力発電機はダウンウィンド方式を採用しており。ローターは風見鶏の役目を果たしていますので、風向の変化に瞬時に対応できます。
本発明の風力発電機は回転速度をコントロールすることができます。速度制御装置によてブレードのピッチ角の変化範囲を調整し、弱い風の場合は自己起動がし易くなり、強風時に回転速度を定額範囲内にコントロールすることができます。
本発明の風力発電機は簡単な構造で、ブレードもシンプルな形状で、生産や輸送、設置も容易にできる為、総合的なコストが低くなります。
本発明は一定の速度で流れる流体のエネルギー変換装置として適用する。即ち風力発電機以外の分野に展開できます。例えば、ファン、水力発電機、ポンプなどとして適用します。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンウィンド方式を採用することを特徴とする垂直軸風力発電機。ローターは風見鶏の役目を果たしていますので、風向の変化に瞬時に対応できます。
【請求項2】
ローターの回転速度を制御できることを特徴とする垂直軸風力発電機。速度制御装置を通じて、ブレードのピッチ角の変化範囲を調整することによって風速が変動しても回転速度を定額範囲内にコントロールすることができる。
【請求項3】
一定の速度で流れる流体に適用することを特徴とするエネルギー変換装置。即ち、風能と電気エネルギー間、または水力エネルギーと電気エネルギー間などのエネルギー交換用に適用する。例えば、風力発電機、ファン、水力発電機、ポンプなどとして適用する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直軸風力発電機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の風力発電機として、本出願人の提案に係る風力発電機が公知である(特許文献1)。
図5に示すように、風車の回転翼(20)の向きを変更するために、各アーム部材(12)に作動円盤(40)と重錘(52)とリターンスプリング(51)の部材を設置しています。
【0003】
変向軸(30)の軸心に沿って延在するボス部材(13)と、ボス部材(13)から出力軸(1)に向けて延出し、これらボス部材(13)と出力軸(1)の先端部との間を互い連結するアーム部材(12)と、を備え、アーム部材(12)が回転翼(20)における変向軸(30)の軸心に沿った略中央部に位置する態様でボス部材(13)を当該回転翼(20)に配置し、該ボス部材(13)の角端部と、回転翼(20)との間をそれぞれ変向軸(30)を介して相対的に回転可能に支持させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-234582(段落番号0013~0035、
図5、
図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図6に示したように、特許文献1の風車は主要部品だけて70点以上になります。部品が多いので、生産コストと設置コストが高くなります。また、構造が複雑ですので、稼働中故障する確率が高い為維持コストが高くなります。
【0006】
固定マグネット44と円盤用マグネット45とリターンスプリング51をたくさん使用されています。マグネットとスプリングは温度など環境の変化に弱い、耐久性が悪く、トラブル発生し易い部品です。従って上記風車は長期間安定的な稼動は困難になる為、発電効率は悪くなります。
【0007】
上記風車の回転部分に固定マグネット44と円盤用マグネット45と作動円盤(40)と重錘(52)など重い部品をたくさん使用したため、重量が重くなり、摩擦抵抗が大きい為、起動が困難になり、発電効率が悪く実用化に向かないと思われます。
【0008】
上記事情に鑑みて、本発明の目的は構造が簡単でトラブルに強く、コストが安くで、高効率な風力発電機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明はダウンウィンド方式を採用することを特徴とする垂直軸風力発電機です。ローターは風見鶏の役目を果たしていますので、風向の変化に瞬時に対応できます。
【0010】
ローターの回転速度を制御できることを特徴とする垂直軸風力発電機。速度制御装置を通じて、ブレードのピッチ角の変化範囲を調整することによって風速が変動しても回転速度を定額範囲内にコントロールすることができる。
【0011】
本発明は一定の速度で流れる流体のエネルギー変換装置として適用する。風能と電気エネルギー間、または水力エネルギーと電気エネルギー間などのエネルギー交換用に適用する。即ち、風力発電機以外の分野に展開できます。例えば、ファン、水力発電機、ポンプなどとして適用します。
【発明の効果】
【0012】
本発明の風力発電機の前記ブレードは、前記円盤スライドレールを介して、前記ローター回転軸を中心に公転運動する同時にピッチ角を変化する、そうすると、前記ブレードの回転抵抗を最小限に抑えられ、前記ローターは容易に起動できます。更に、前記ブレードの断面形状は翼型にしっており、回転時に大きいな揚力を得らるため、回転速度が速くなりパワー係数が高くなります。よって、風車は簡単な構造で高効率化を実現できます。
【0013】
本発明の風力発電機は垂直軸形です。前記ブレードは地面と垂直方向に設置されますので、同等出力の水平軸風力発電機より、ローター直径は小さくなり、コンパクトになります。大型水平軸風車が設置できないような離島や、山間部にも簡単に設置することが可能になりました。更に、前記ブレードはシンプルな形状で複雑な計算が要らず生産しやすい、また輸送や、現場組み立て作業も容易になります。従ってコストが安くできます。
【0014】
本発明の風力発電機は
図3のようにダウンウィンド方式を採用しています、前記ローター枠の回転軸方向から風を受けます。前記ローターは風見鶏の役目を果たしていますので、風向の変化に瞬時に対応できます。水平軸風力発電機のような重くて複雑な方位制御システムが必要としないので、簡単な構造で稼動できます。また、本発明の風力発電機の前記ブレードの両端を固定した安定な構造を採用しており、視覚的安心感が得られますので、公園などさまざまな場所に容易に設置することができるようになりました。
【0015】
前記ローターは複数個を組み合わせて使用することができます。場合によって逆回転設置することができます。よって更に高い発電効率をえられます。
【0016】
本発明は一定の速度で流れる流体のエネルギー変換装置として適用する。風能と電気エネルギー間、または水力エネルギーと電気エネルギー間などのエネルギー交換用に適用する。即ち、風力発電機以外の分野に展開できます。例えば、ファン、水力発電機、ポンプなどとして適用します。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】 本発明に係る風力発電機の一実施形態を示す側断面図である。
【
図2】
図1に示す風力発電機の各ローターのブレード配置上面図である。
【
図3】
図1に示す風力発電機のダウンウィンド方式構造上面図である。
【
図4】
図1に示す風力発電機の速度制御機構構造上面図である。
【
図5】 従来のジャイロミル型風車を示した側断面図である。
【
図6】
図5に示したジャイルミル型風車における回転翼の回転状態を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の技術提案をよく理解するために、実施例をあげて説明します。この説明内容は本発明の実施例の一部分にすぎず、全部ではありません。従って本実施例を元に非創造的に展開する実施例についてすべて本発明の保護権利範囲内である。
【0019】
本発明の明細書の中に「中心」、「垂直」、「上」、「点」などの方向または位置を指する用語は単なる構成図などを説明するための言葉であり、特定な方向または位置を指定している訳けではありませんので、本発明への制限と理解しではいけません。
【0020】
本発明の明細書の中に「組み立て」、「接続」の用語は汎意的に理解すべきです。例えば、「固定接続」とは取り外す可能な接続でもよいし、一体化でもよい;機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい;直接の接続でもよいし、媒介を介しての接続でもよい;また二つ部品内部の接続でもよい。状況に応じて理解すればよろしいと思います。
【実施例0021】
本発明は構造が簡単でトラブルに強く、コストも安くで,高効率な風力発電機を提供します。
【0022】
その一実施例として
図1のように主な部品はタワー1、ローター5、ローター枠6、円盤スライドレール3、ブレード4、速度制御装置7、発電モーター8、制御盤13と基礎9を含まれています。
【0023】
ローター5、円盤スライドレール3、ブレード4、速度制御装置7及び発電モーター8はローター枠6に設置します。
【0024】
ローター5とローター枠6が回転可能に接続する。
【0025】
ローター枠6とタワー1が回転可能に接続する。
【0026】
円盤スライドレール3とローター5と偏芯設置します。
【0027】
円盤スライドレール3の形状は真円に限らず、他の形状に設計する場合があります。円盤スライドレール3はブレード4と接続し、ローター5を公転運動をする同時にブレード4をピッチ角を変化させることが目的です。
【0028】
ブレード4は二つの接続点を通じて風車に接続しています。具体的に点A10と点B11になります。
【0029】
点A10はローター5と回転可能に接続します。
【0030】
点B11は円盤スライドレール3とスライド可能に接続します。
【0031】
即ちブレード4は点A10を通じてローター5と公転することができます、同時に点B11で円盤スライドレール3を介してピッチ角を変化することができるようなります。
【0032】
そすると、ローター5は一定方向の風に対して回転抵抗が最少になり、始動が容易になります。この特徴を応じて、
図3のようにダウンウィンド方式を採用しております。ローター5は風見鶏の役目をはたしていますので、風向の変化に瞬時に対応できます。
【0033】
優化された実施例のローター5の使用数量は二つになります。一つは正回転にし、もう一台は逆回転に設置することによって、風車は稼動時の寄りや振動を抑えられ、より安定的な稼動ができるため、発電効率をより高く得られます。
【0034】
優化された実施例のブレード4の使用数量はローター5一つにつき4枚になります。ローター5は二つあるため、ブレード4の使用総数は8枚になります。
【0035】
ブレード4はすべて同一形状で、同一重量になります、また、
図2に示したように、ローター回転軸2の中心を対称に取り付けます。
【0036】
ブレード4の断面形状は翼型にしています。翼型のブレードは空気力学上最も大きいなパワーを得られるから採用しています。
【0037】
ブレード4の素材は軽量で丈夫なGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)か、アルミなどを使用します。ローター5の軽量化によって回転抵抗が小さくなり、低い風速で自己起動が容易にできる為、発電効率がよくなります。
【0038】
本発明の風力発電機は基礎9を含まれています。基礎9はタワー1と固定接続します。基礎9とタワー1は十分な強度を持ち、風力発電機の通常稼動を支える基盤になります。
【0039】
本発明の風力発電機は垂直軸形です。ブレード4は地面と垂直方向に設置されますので、同等出力の水平軸風力発電機より、ローター5直径は小さくなり、コンパクトになり、騒音が小さいです。大型水平軸風車が設置できないよ離島や、山間部にも容易に設置することが可能になりました。更に、ブレード4シンプルな形状で複雑な計算が要らず生産しやすい、また輸送、現場組み立て作業も容易になります。従ってコストが安くできます。
【0040】
本発明の風力発電機は速度制御機構を設置しています。
図4に示したように、風の弱いときは、ブレード4のピッチ角を小さく調整して風を多く受けます。よって、起動が容易にできます。風速が必要以上に速くなったとき、ブレード4のピッチ角を大きくして、余分な風を受け流します、ローター5の回転速度を定額範囲内にコントロールします。よって、風力発電機の発電時間が長くなり、発電量が高くなります。また、台風などの異常気象に対応できで、トラブルに強くなります。
【0041】
具体的に言うと、
図4のように、風速が必要以上になったとき、制御ボックス13が駆動モーター15を回転させ、円盤スライドレール3をローター枠6に設置された直線レール14の上で移動させます。ローター5と円盤スライドレール3との中心距離が大きくなり、ブレード4のピッチ角を多きくなります、すると、余分な風は受け流し、ローター5の回転が遅くなり、よって、回転速度を定額範囲内にコントロールすることができました。風の弱い場合の速度制御装置の動作は逆になります。
【0042】
本発明の風力発電機の構造は一定の速度で流れる流体のエネルギー変換装置として適用します。即ち、風能と電気エネルギー間、または水力エネルギーと電気エネルギー間などのエネルギー交換用に適用する。風力発電機以外の分野に展開できます。例えば、ファン、水力発電機、ポンプなどとして適用できます。
【0043】
本発明の風力発電機は安全対応のブレーキシステムを設置しています。制御ボックス13が異常な回転数または異常な温度などを感知した時にブレーキ12を作動て、風車発電システムの運転を停止します。
【0044】
最後に説明したいことは、上記実施例の説明内容は本発明を理解するためのものです、本発明にたいする制限ではありません;また上記実施例の説明内容を変更、修正することがありますが、本質的な内容を変わることではありません。