IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 花井メディテック株式会社の特許一覧

特開2022-45381クラッパー組立体及びこれを備えたハンドベル
<>
  • 特開-クラッパー組立体及びこれを備えたハンドベル 図1
  • 特開-クラッパー組立体及びこれを備えたハンドベル 図2
  • 特開-クラッパー組立体及びこれを備えたハンドベル 図3
  • 特開-クラッパー組立体及びこれを備えたハンドベル 図4
  • 特開-クラッパー組立体及びこれを備えたハンドベル 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022045381
(43)【公開日】2022-03-22
(54)【発明の名称】クラッパー組立体及びこれを備えたハンドベル
(51)【国際特許分類】
   G10D 13/06 20200101AFI20220314BHJP
   G10D 13/14 20200101ALI20220314BHJP
【FI】
G10D13/06
G10D13/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020150958
(22)【出願日】2020-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】520348314
【氏名又は名称】花井メディテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100055
【弁理士】
【氏名又は名称】三枝 弘明
(72)【発明者】
【氏名】花井 孝文
(57)【要約】
【課題】クラッパー組立体において、ダンパー機構の弾性体の変形量や劣化を抑制することにより、ダンパー機能の再現性や調整の容易化を向上させる。
【解決手段】本発明に係るクラッパー組立体12は、取付基部121と、該取付基部に対して揺動可能に吊下げられ、クラッパーヘッド126を備えた揺動体124と、該揺動体の揺動に応じて相互に当接可能に構成される当接子128と弾性体123を備えるダンパー機構と、を具備し、前記弾性体は、前記当接子が外周表面に当接可能に配置された弾性筒体により構成され、前記ダンパー機構は、前記弾性筒体を前記当接子の当接箇所123cとなる前記外周表面123bの一部を露出した態様で保持する保持部122を有する。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付基部と、
該取付基部に対して揺動可能に吊下げられ、クラッパーヘッドを備えた揺動体と、
該揺動体の揺動に応じて相互に当接可能に構成される当接子と弾性体を備えるダンパー機構と、
を具備し、
前記弾性体は、前記当接子が外周表面に当接可能に配置された弾性筒体により構成され、
前記ダンパー機構は、前記弾性筒体を前記当接子の当接箇所となる前記外周表面の一部を露出した態様で保持する保持部を有する、
クラッパー組立体。
【請求項2】
前記保持部は、前記弾性筒体の外周表面を軸線に沿って支持する、
請求項1に記載のクラッパー組立体。
【請求項3】
前記保持部は、前記弾性筒体の少なくとも一部を軸線に沿った姿勢で収容し、前記当接箇所を露出する開口部を備える保持溝を有する、
請求項2に記載のクラッパー組立体。
【請求項4】
前記保持溝は、前記弾性筒体の外形に対応する断面形状を備える、
請求項3に記載のクラッパー組立体。
【請求項5】
前記弾性筒体は円筒状に構成され、
前記保持溝は、前記弾性筒体の直径部を収容し、
前記開口部は、前記弾性筒体の軸線に沿って前記弾性筒体の円筒直径より小さな開口幅を備える、
請求項3又は4に記載のクラッパー組立体。
【請求項6】
前記当接子は、前記揺動方向の両側にそれぞれ一つずつ設けられ、
前記弾性筒体は、軸線が前記揺動方向に沿って延在する姿勢で前記保持部により保持され、前記揺動方向に延在することにより、両側の前記当接子がそれぞれ当接可能な一対の前記当接箇所を一体に備える、
請求項1-5のいずれか一項に記載のクラッパー組立体。
【請求項7】
請求項1-6のいずれか一項に記載の前記クラッパー組立体と、前記クラッパー組立体を内部に装備したベル本体と、を具備するハンドベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクラッパー組立体及びこれを備えたハンドベルに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ハンドベルには、音を鳴らすためのクラッパー組立体が取り付けられている。クラッパー組立体は、ベル体内部に吊下げられたクラッパーヘッド(ハンマー)が適切な作動態様を実現することができるように、クラッパーヘッドの揺動を抑制するダンパー機構を有する。これは、意図しないときにクラッパーヘッドがキャスティング(ベル本体)に当たらないようにしたり、二度打ちを起こさないようにしたり、連打する際にも適切な操作感が得られるようにしたりするためのものである。
【0003】
従来技術としては、特許文献1~3に記載されているように、クラッパーヘッドの揺動時にダンパー機構に設けられた弾性体がクラッパーヘッドの揺動エネルギーを適正に吸収するように構成される。また、ダンパー機構には、ダンパー作用を調整するための調整手段が含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第4062317号明細書
【特許文献2】米国特許第6722308号明細書
【特許文献3】特開2010-122533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述のダンパー機構では、弾性体における当接子が当接する部分が片持ち梁状に構成されるとともに、当該部分の基部がクラッパーヘッドの揺動方向に弾性変形することによって揺動エネルギーを吸収するように構成されているので、ダンパー作用が不安定であるとともに変形量が大きいことから、減衰力の再現性や安定性に乏しいとともにその調整が困難であるといった問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記問題を解決するものであり、その課題は、クラッパー組立体において、ダンパー機構の弾性体の変形の不安定性や変形量を抑制することにより、ダンパー機能の再現性や安定性を向上させ、調整の容易化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のクラッパー組立体は、取付基部と、該取付基部に対して揺動可能に吊下げられたクラッパーヘッドを備えた揺動体と、該揺動体の揺動に応じて相互に当接可能に構成される当接子と弾性体を備えるダンパー機構と、を具備し、前記弾性体は、前記当接子が外周表面に当接可能に配置された弾性筒体により構成され、前記ダンパー機構は、前記弾性筒体を前記当接子の当接箇所となる前記外周表面の一部を露出した態様で保持する保持部を有する。このクラッパー組立体がベル本体の内部に装備されることにより、ハンドベルが構成される。
【0008】
本発明において、前記保持部は、前記弾性筒体の外周表面を軸線に沿って支持することが好ましい。ここで、前記保持部は、前記弾性筒体の少なくとも一部を軸線に沿った姿勢で収容し、前記当接箇所を露出する開口部を備える保持溝を有することが望ましい。このとき、前記保持溝は、前記弾性筒体の外形に対応する断面形状を備えることがさらに望ましい。また、前記弾性筒体は円筒状に構成されることが望ましい。この場合において、前記保持溝は、前記弾性筒体の直径部を収容することが望ましい。また、前記開口部は、前記弾性筒体の軸線に沿って前記弾性筒体の円筒直径より小さな開口幅を備えることが望ましい。
【0009】
本発明において、前記弾性筒体は、軸線が前記揺動方向に沿って延在する姿勢で前記保持部により保持されることが好ましい。ここで、前記当接子は、前記揺動方向の両側にそれぞれ一つずつ設けられ、前記弾性筒体は、前記揺動方向に延在することにより、両側の前記当接子がそれぞれ当接可能な一対の前記当接箇所を一体に備えることが望ましい。
【0010】
本発明において、前記弾性筒体及び前記保持部は前記取付基部に取り付けられ、前記当接子が前記揺動体に取り付けられることが好ましい。ここで、前記当接子は、前記揺動体に対して前記弾性筒体に対する接離方向に移動可能な態様で取付けられることが望ましい。この場合においては、前記揺動体の前記クラッパーヘッドの側の表面に、前記当接子の前記切離方向への位置調整が可能となるように構成された調整操作部が設けられることがさらに望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、クラッパー組立体において、ダンパー機構の弾性体の変形の不安定性や変形量を抑制することにより、ダンパー作用の再現性や安定性を向上させ、調整の容易化を図ることができる。特に、保持体が前記弾性筒体の外周表面を軸線に沿って支持することにより、弾性体の不安定性や変形量をさらに抑制できる。
【0012】
また、弾性筒体を保持体により軸線が揺動方向に沿った姿勢となるように保持し、揺動方向に延在させて両側の前記当接子の当接箇所を一体に備えるように構成することにより、部品点数が低減されるとともに構造が簡素化され、クラッパー組立体をコンパクトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係るハンドベルの実施形態の正面図(並びに背面図)である。
図2】同実施形態の右側面図(並びに左側面図)である。
図3】同実施形態の平面図(a)及び底面図(b)である。
図4】同実施形態のクラッパー組立体を示すハンドベルの正面部分縦断面図(a)及び側面部分縦断面図(b)である。
図5】同実施形態のダンパー機構を示す側面拡大部分断面図(a)及び正面拡大部分断面図(b)、並びに、同実施形態のクラッパーヘッドの構造を示す拡大縦断面図(c)及び拡大底面部分透視図(d)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。最初に、図1乃至図3を参照して、本発明に係るハンドベルの実施形態の全体構成について説明する。ハンドベル10は、ベル本体(鐘あるいはキャスティング)11と、このベル本体11の内部に取り付けられたクラッパー組立体12と、ハンドガード(グリップガード)13と、ベル本体11、ハンドガード13及びグリップ15を固定する固定具14と、グリップ(ハンドル)15とを有する。固定具14は、ベル本体11と、クラッパー組立体12の取付基部121と、ハンドガード13と、グリップ15とを、取付ねじ14aや取付板14bなどを介して相互に固定する。
【0015】
図1図3とともに、図4(a)及び(b)を参照する。クラッパー組立体12は、ベル本体11等に取り付けられる取付基部121と、この取付基部121の下方に設けられた保持部122と、保持部122に保持された弾性体からなるウレタンチューブなどで構成される弾性筒体123と、取付基部121に対して揺動軸124xを中心に揺動可能に軸支され、吊り下げられた揺動体124と、揺動体124に取り付けられたシャフト125と、このシャフト125の下端に取り付けられたクラッパーヘッド126とを有する。
【0016】
上記揺動体124には、上記保持部122に保持された弾性筒体123に向けて突出する一対の当接子128が、上記弾性筒部123と対向する対向部124aにおいて挿入溝124b内に配置されたねじ孔127aを備える係合片127を介して図示上下方向(弾性筒体123に切離する方向)に移動可能に取り付けられている。図5(a)に示すように、当接子128は、図示上端に設けられた当接ヘッド128aと、上記係合片127のねじ孔127aと螺合するねじ軸128bと、このねじ軸128bの下端に設けられた回転係合部128cとを備える。回転係合部128cは、図示例では直溝状であるが、ドライバーなどの回転工具に係合可能な構造であれば、例えば、六角穴などであってもよい。
【0017】
回転係合部128cに回転工具を係合させて当接子128を回転させることにより図示上下方向に移動させることができる。このため、当接ヘッド128aの高さを調整することができる。また、ねじ孔127aは揺動体124の下部を上下に貫通しているので、当接子128の当接ヘッド128aは図示上方において弾性筒体123と対向する一方で、回転工具を係合させるべき回転係合部128cは、上記調整操作部に相当するものであり、揺動体124の対向部124aにおいて図示下側(クラッパーヘッド126の側)の面に露出している。これによって、当接子128の位置調整は、図示下側のクラッパーヘッド126の側から容易に行うことができる。
【0018】
弾性筒体123は、通孔123aを備えた筒状に構成された弾性体であるが、図示例では、円筒状に構成される。また、図示例では、軸線123xの両側に開放された開口123a1,123a2を備える筒形状となっている。保持部122には、弾性筒体123の軸線123xに沿って延在し、弾性筒体123の断面に対応する断面形状を備えた保持溝122aが形成される。この保持溝122aは、弾性筒体123の少なくとも一部を収容可能に構成されてればよいが、図示例では、弾性筒体123の断面円形の半分より多い範囲(すなわち、直径部)を収容するように構成される。保持溝122aの開口部122bは、弾性筒体123の軸線123xに沿って伸びるスリット状に構成される。図示例では、開口部122bは、弾性筒体123の直径よりも小さな開口幅122cを備える。図示例の場合、保持溝122aは軸線方向に解放されているため、弾性筒体123も通孔123aの両側の開口123a1,123a2が開放された状態で保持部122に保持される。
【0019】
次に、図5(b)を参照して、クラッパーヘッド126の構造について説明する。クラッパーヘッド126は、真鍮等の金属製のコア126Aと、このコア126Aの周囲に嵌合するように装着されたジュラコン(登録商標)などの合成樹脂で構成されたヘッド枠126Bとを有する。ヘッド枠126Bの中央にはコア126Aを嵌合可能な収容部126b1が設けられる。コア126Aには、シャフト125に固定するためのねじ孔126a1が設けられる。また、コア126Aには、厚み(図示上下)方向に貫通した一対の開口部126a2が設けられる。さらに、ヘッド枠126Bにおける開口部126a2と対応する角度位置には、ヘッド枠126Bの外周縁を凹状に構成する凹部126b2が形成される。そして、凹部126b2内には、ゴム等のエラストマー(弾性樹脂)や皮革(牛皮などの本革や合成皮革)などの軟質材126Cを配置し、この軟質材126C、ヘッド枠126Bの凹部126b2の内側にある内側部126b3、及び、開口部126a2の外周側にあるコア126Aの外縁部126a3からなる部分を巻き芯として何重にも糸(青糸)126dをしっかりと巻回し、固定することにより、打撃部126Dが形成される。
【0020】
以上説明した本実施形態では、揺動体124が揺動することによって、クラッパーヘッド126の打撃部126Dがベル本体11の内面を打撃する前に、当接子128の当接ヘッド128aが保持部122に保持された弾性筒体123の外周表面123bの一部(図示下部)である当接箇所123cに当接し、弾性筒体123の当接箇所123cを弾性変形させる。これにより、弾性筒体123の閉じた断面形状(図示例のような円形の他、楕円、長円、角形など)が弾性変形し、クラッパーの揺動エネルギーを吸収する。これにより、クラッパーヘッド126が二回以上ベル本体11の内面を打撃するといった二度打ちを防止できる。
【0021】
本実施形態では、上述のように、当接子128の当接ヘッド128aが弾性筒体123の外周表面123bの一方の部分である当接箇所123cに当接し、閉じた断面形状を撓ませることによって揺動体124の揺動運動を減衰させるダンパー機構を備えているので、従来のような片持ち梁状の弾性体を撓ませる方法とは異なり、ダンパー機構を構成する弾性体の変形量を抑制することができ、弾性体の弾性変形時の不安定性も低減できる。このため、ダンパー作用を安定化でき、その調整も容易化される。また、弾性体の劣化も抑制でき、耐久性も向上できる。
【0022】
特に、本実施形態のように、弾性筒体123が保持部122によって軸線123xに沿って支持された態様とされることにより、閉じた断面形状を撓ませることから、通孔123aの両側にある二箇所の筒壁部分が同時に弾性変形するため、弾性変形の再現性や安定性が良好であり、また、変形量が少なくても十分な減衰力を与えることができる。本実施形態の場合、弾性筒体123の外周表面123bのうち、図示上方にある表面部分が保持部122の保持溝122aの内面中央によって軸線123xに沿って上方から支持された態様で、その支持された部分とは反対側の図示下方にある表面部分が露出されて当接ヘッド128aに当接されるため、上記の閉じた断面形状を左右ほぼ均等に変形させることができる。また、保持部122の保持溝122aが弾性筒体123の断面と対応する断面形状を備えるため、上述の閉じた断面形状が保持溝122aの内面によって外側から支持されるので、弾性筒体123は、さらに弾性変形しにくく構成され、それによって弾性変形量はさらに低減される。とりわけ、保持溝122aは、弾性筒体123の直径部を収容し、開口部122bが弾性筒体123の直径より小さな開口幅122cを有するため、弾性筒体123をしっかりと保持できるとともに、変形量の抑制効果を高くすることができる。特に、従来では、ダンパー作用が劣化したり割れたりするなど、耐久性が不足したり、なかなか好適なダンパー作業に調整できない、調整箇所が多いなど、調整作業に苦しむことが多かったが、本実施形態では、耐久性も高く、ダンパー作用の調整も容易化されるとともに、調整箇所も少ないために作業量も低減された。
【0023】
本実施形態では、弾性筒体123が揺動方向に延在し、揺動方向の両側に設けられた左右一対の当接子128の当接ヘッド128aの当接箇所123cが共に一体に形成される。このため、部品点数が抑制されるとともに構造も簡易化される。また、弾性筒体123が軸線123xに沿って延在し、十分な長さを確保できるので、各当接子128の当接ヘッド128aの当接箇所123cに対する軸線123xの方向の長さが限定されることによる影響、すなわち、弾性変形しやすくなり変形量が増大することを防止できる。さらに、弾性筒体123の弾性変形量が少なく、揺動方向の撓みも少ないため、弾性体を含むダンパー機構をコンパクト化できるため、クラッパー組立体12も小型化できる。その上、弾性体の取り換え作業その他のメンテナンスが容易になるという利点もある。
【0024】
本実施形態では、クラッパーヘッド126の揺動方向両側に設けられた打撃部126Dは、開口部126a2の外周側にある部分126a3,126b3に軟質材126Cとともに糸が巻回されてなることから、音割れなどが回避され、金属音の発生を防止し、柔らかい音色を出すことができる。また、金属製の上記巻き芯に、打撃側(外周側)に軟質材を配置した状態で糸を巻き付けることにより、音色や打撃力に対する対応性などを適宜に調整することができるため、音色の調整範囲が広くなるとともに、音色の調整作業も容易化される。
【0025】
なお、本発明に係るクラッパー組立体及びハンドベルは、上述の図示例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記各実施形態では、取付基部121に保持部122及び弾性筒体123を取り付け、揺動体124に当接子128を取り付けているが、これとは逆に、取付基部121に当接子を取り付け、揺動体124に保持部及び弾性筒体を取り付けても構わない。また、弾性筒体123と当接子128の一方をベル本体11に取り付けてもよい。例えば、弾性筒体123をベル本体11の内面上に取り付ける場合には、ベル本体11の内面上に保持部を取り付けてもよく、或いは、ベル本体11の一部を保持部としてもよい。さらに、本発明に係るクラッパー組立体は、ハンドベルに限らず、クラッパーを要する各種の機器や各種のベルに用いることも可能である。
【符号の説明】
【0026】
10…ハンドベル、11…ベル本体、12…クラッパー組立体、121…取付基部、122…保持部、122a…保持溝、122b…開口部、122c…開口幅、123…弾性筒体、123x…軸線、123a…通孔、123b…外周表面、123c…当接箇所、124…揺動体、124x…揺動軸、124a…対向部、124b…挿入溝、125…シャフト、126…クラッパーヘッド、126A…コア、126a1…ねじ孔、126a2…開口部、126a3…外縁部、126B…ヘッド枠、126b1…収容部、126b2…凹部、126b3…内側部、126C…軟質材、126D…打撃部、126d…糸、127…係合片、127a…ねじ孔、128…当接子、128a…当接ヘッド、128b…ねじ軸、128c…工具係合部、13…ハンドガード、14…固定具、15…グリップ
図1
図2
図3
図4
図5