(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022045686
(43)【公開日】2022-03-22
(54)【発明の名称】投票用紙集計装置、投票用紙集計システムおよびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20120101AFI20220314BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020151403
(22)【出願日】2020-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】592221908
【氏名又は名称】武蔵エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100212657
【弁理士】
【氏名又は名称】塚原 一久
(72)【発明者】
【氏名】河野 靖
(72)【発明者】
【氏名】橋本 類文
(72)【発明者】
【氏名】藤本 高志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC37
(57)【要約】
【課題】投票用紙分類装置を用いた開票作業時における人為的ミスの発生を検知することができる、投票用紙集計装置、投票用紙集計システムおよびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】投票用紙集計装置30は、1つまたは複数の投票用紙分類装置10による投票用紙の分類処理の過程で計数された各候補の得票数を受信する第1の受信部31と、第1の受信部31によって受信された各候補の得票数を集計して、第1の得票情報を生成する集計部32と、開票担当者によってよって計数された各候補の得票数を、第2の得票情報として受信する第2の受信部33と、第1の得票情報と第2の得票情報とを対応付けて表示する表示部34とを備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の投票用紙分類装置による投票用紙の分類処理の過程で計数された各候補の得票数を受信する第1の受信部と、
前記第1の受信部によって受信された前記各候補の得票数を集計して、第1の得票情報を生成する集計部と、
開票担当者によってよって計数された各候補の得票数を、第2の得票情報として受信する第2の受信部と、
前記第1の得票情報と前記第2の得票情報とを対応付けて表示する表示部と
を備える、投票用紙集計装置。
【請求項2】
前記第1の受信部による前記投票用紙分類装置からの前記各候補の得票数の受信は、運搬可能な記憶媒体を介して行われる、請求項1に記載の投票用紙集計装置。
【請求項3】
前記第1の受信部による前記投票用紙分類装置からの前記各候補の得票数の受信は、前記投票用紙分類装置による前記投票用紙の分類処理がすべて完了した後に行われる、請求項2に記載の投票用紙集計装置。
【請求項4】
前記第1の受信部による前記投票用紙分類装置からの前記各候補の得票数の受信は、有線通信または無線通信を介して行われる、請求項1に記載の投票用紙集計装置。
【請求項5】
前記第1の受信部は、前記投票用紙分類装置による前記投票用紙の分類処理の途中において、前記投票用紙分類装置から前記各候補の得票数の途中経過を一定周期で逐次受信し、
前記集計部は、前記第1の受信部によって前記各候補の得票数の途中経過が受信される毎に、前記第1の得票情報を逐次更新し、
前記表示部は、前記集計部によって前記第1の得票情報が更新される毎に、前記第1の得票情報の表示を逐次更新する、請求項4に記載の投票用紙集計装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の投票用紙集計装置と、前記投票用紙分類装置とを含む、投票用紙集計システム。
【請求項7】
表示手段を有するコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、
1つまたは複数の投票用紙分類装置による投票用紙の分類処理の過程で計数された各候補の得票数を受信するステップと、
前記受信するステップによって受信された前記各候補の得票数を集計して、第1の得票情報を生成するステップと、
開票担当者によってよって計数された各候補の得票数を、第2の得票情報として受信するステップと、
前記第1の得票情報と前記第2の得票情報とを対応付けて表示するステップと
を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、投票用紙の集計を行う装置、投票用紙の集計を行うシステム、および投票用紙の集計をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
選挙の投票用紙に記入された立候補者名等を読み取って投票用紙を分類する装置が知られている(例えば、特許文献1)。このような投票用紙分類装置では、投票用紙の記入面をスキャナ等によって撮像して画像情報を生成し、この画像情報から立候補者名等の記入内容を画像認識によって読み取り、読み取り結果に基づいて投票用紙を分類する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような投票用紙分類装置の導入によって、選挙の開票作業は大幅に高速化かつ効率化される。しかしながら、投票用紙分類装置によって分類された投票用紙の最終的な計数作業は人間によって行われているため、開票作業において、人為的ミスによって、投票用紙の束の取り違え、紛失等が発生する可能性がある。
【0005】
実際、2013年の参議院の比例代表選挙では、当選した立候補者の投票用紙の一時的な紛失が発生し、これを隠蔽しようとして有罪判決を受ける事案が発生している。また、2019年の参議院の比例代表選挙においても、当選した立候補者の得票数が0となっており、これに異議を唱えた住民が全容解明と調査を要求する事案が発生している。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、投票用紙分類装置を用いた開票作業時における人為的ミスの発生を検知することができる、投票用紙集計装置、投票用紙集計システムおよびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、この発明に係る投票用紙集計装置は、1つまたは複数の投票用紙分類装置による投票用紙の分類処理の過程で計数された各候補の得票数を受信する第1の受信部と、第1の受信部によって受信された各候補の得票数を集計して、第1の得票情報を生成する集計部と、開票担当者によってよって計数された各候補の得票数を、第2の得票情報として受信する第2の受信部と、第1の得票情報と第2の得票情報とを対応付けて表示する表示部とを備える。
【0008】
第1の受信部による投票用紙分類装置からの各候補の得票数の受信は、運搬可能な記憶媒体を介して行われてもよい。
【0009】
第1の受信部による投票用紙分類装置からの各候補の得票数の受信は、投票用紙分類装置による投票用紙の分類処理がすべて完了した後に行われてもよい。
【0010】
第1の受信部による投票用紙分類装置からの各候補の得票数の受信は、有線通信または無線通信を介して行われてもよい。
【0011】
第1の受信部は、投票用紙分類装置による投票用紙の分類処理の途中において、投票用紙分類装置から各候補の得票数の途中経過を一定周期で逐次受信し、集計部は、第1の受信部によって各候補の得票数の途中経過が受信される毎に、第1の得票情報を逐次更新し、表示部は、集計部によって第1の得票情報が更新される毎に、第1の得票情報の表示を逐次更新してもよい。
【0012】
また、この発明に係る投票用紙集計システムは、上記いずれかの投票用紙集計装置と、投票用紙分類装置とを含む。
【0013】
また、この発明に係るコンピュータプログラムは、表示手段を有するコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、1つまたは複数の投票用紙分類装置による投票用紙の分類処理の過程で計数された各候補の得票数を受信するステップと、受信するステップによって受信された各候補の得票数を集計して、第1の得票情報を生成するステップと、開票担当者によってよって計数された各候補の得票数を、第2の得票情報として受信するステップと、第1の得票情報と第2の得票情報とを対応付けて表示するステップとを含む。
【発明の効果】
【0014】
この発明に係る投票用紙集計装置、投票用紙集計システムおよびコンピュータプログラムによれば、投票用紙分類装置を用いた開票作業時における人為的ミスの発生を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施の形態1に係る投票用紙集計システムの構成を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係る投票用紙分類装置における、本体ユニットおよび拡張ユニットの詳細な構成を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係る投票用紙分類装置の機能構成を示す模式図である。
【
図4】実施の形態1に係る各候補者の得票数の一例を示す図である。
【
図5】実施の形態1に係る投票用紙集計装置の機能構成を示す模式図である。
【
図6】実施の形態1に係る第1の得票情報の一例を示す図である。
【
図7】実施の形態1に係る第2の得票情報の一例を示す図である。
【
図8】実施の形態1に係る投票用紙集計装置における、表示部の表示の一例を示す図である。
【
図9】実施の形態2に係る投票用紙集計システムの構成を示す図である。
【
図10】実施の形態1に係る投票用紙集計装置の機能構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る投票用紙集計システム100の構成を示す図である。投票用紙集計システム100は、3つの投票用紙分類装置10a~10cと、1つの投票用紙集計装置30とから構成されている。このような投票用紙集計システム100は、学校の体育館等の選挙会場に設置される。なお、投票用紙分類装置10の数は3つに限定されるものではなく、1つ以上であればよい。
【0017】
まず、本明細書における「候補」と「得票数」の概念について説明する。本明細書において、「候補」とは、選挙の種別に応じて、立候補者や裁判官の氏名、憲法改正における投票テーマ等を含む概念である。また、「得票数」とは、選挙の種別に応じて、立候補者や裁判官の得票数、投票テーマにおける賛成と反対のそれぞれの得票数等を含む概念である。
【0018】
例えば、参議院の比例代表選挙の場合、「候補」とは、「○山△子」、「□沢○郎」等の立候補者の氏名、または「○○党」、「△△党」等の政党名であり、「得票数」とは、「1000票」、「2000票」等の立候補者または政党の得票数である。
【0019】
また、最高裁判所裁判官の国民審査の場合、「候補」とは、「○谷△美」、「□野○哉」等の裁判官の氏名であり、「得票数」とは、「1000票」、「2000票」等の裁判官の得票数(罷免の欄に×を記載された数)である。
【0020】
また、憲法改正の国民投票の場合には、「候補」とは、「● □□の廃止について」、「● △△△の明記について」等の投票テーマであり、「得票数」とは、「賛成:1000票、反対:2000票」、「賛成2000票、反対:100票」等の投票テーマにおける賛成と反対のそれぞれの得票数である。
【0021】
次に、投票用紙集計システム100に含まれる、投票用紙分類装置10a~10cおよび投票用紙集計装置30の詳細について説明する。ただし、投票用紙分類装置10a~10cの構成はすべて同一であるので、これらを投票用紙分類装置10として統一して説明する。
【0022】
(投票用紙分類装置の構成)
図1に示されるように、投票用紙分類装置10は、本体ユニット11と、拡張スタッカユニット12と、本体ユニット11に接続されるパーソナルコンピュータ13とから構成されている。
【0023】
図2は、本体ユニット11および拡張スタッカユニット12の詳細な構成を示す図である。ただし、
図2には拡張スタッカユニットの一部のみが示されている。
【0024】
本体ユニット11は、投票用紙がセットされるホッパ14と、投票用紙を搬送する搬送路15と、搬送路15を流れる投票用紙の画像情報を生成するイメージセンサ16とを備えている。
【0025】
また、本体ユニット11は、分類された投票用紙を収容する複数のスタッカ17と、投票用紙の分類結果を表示するモニタ18とを備えている。
【0026】
拡張スタッカユニット12は、本体ユニット11から分離可能な拡張ユニットであり、投票用紙を搬送する拡張搬送路19と、複数の拡張スタッカ20とを備えている。
【0027】
図3は、投票用紙分類装置10の機能構成を示す模式図である。投票用紙分類装置10は、読み取り部21と、分類部22と、収容部23と、出力部24とを備えている。
【0028】
読み取り部21は、本体ユニット11の内部に設けられる図示しないマイクロコンピュータ等によって構成されている。読み取り部21は、イメージセンサ16によって生成された投票用紙の画像情報から、投票者による記載内容を読み取る。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、投票用紙に記載された立候補者の氏名または政党名が読み取られる。
【0029】
分類部22は、本体ユニット11に接続されるパーソナルコンピュータ13(
図1参照)によって構成されている。分類部22は、読み取り部21によって読み取られた記載内容に基づいて、投票用紙を候補毎に分類する。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、投票用紙は立候補者の氏名および政党名に基づいて分類される。また、分類部22は、分類処理の過程において、各候補の得票数を計数する。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、各立候補者および政党の得票数が計数される。
【0030】
収容部23は、本体ユニット11の内部に設けられる図示しないマイクロコンピュータによって構成されている。収容部23は、分類部22によって候補毎に分類された投票用紙を、搬送路15,19の動作を制御することによって、各候補に対応するスタッカ17,20に収容する。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、投票用紙は各立候補者または政党に対応するスタッカ17,20に収容される。
【0031】
出力部24は、本体ユニット11に接続されるパーソナルコンピュータ13(
図1参照)によって構成されている。出力部24は、分類部22によって計数された各候補の得票数を電子データとして出力する。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、
図4に示されるような情報が出力される。
【0032】
(投票用紙集計装置の構成)
図1に示されるように、投票用紙集計装置30は、一般的なパーソナルコンピュータによって構成されている。このパーソナルコンピュータに投票用紙集計用のコンピュータプログラムを実行させることによって、パーソナルコンピュータが投票用紙集計装置として機能する。
【0033】
図5は、投票用紙集計装置30の機能構成を示す模式図である。投票用紙集計装置30は、第1の受信部31と、集計部32と、第2の受信部33と、表示部34とを備えている。
【0034】
第1の受信部31は、USBメモリやSDカード等の運搬可能な記憶媒体の読み取り装置、具体的にはパーソナルコンピュータ30に標準搭載されているUSBポートや外付けのSDカードリーダ等によって構成されている。第1の受信部31は、投票用紙分類装置10a~10cから出力される各候補の得票数をそれぞれ受信する。
【0035】
図1に示されるように、投票用紙分類装置10a~10cからそれぞれ出力される各候補の得票数は、USBメモリやSDカード等の運搬可能な記憶媒体40a~40cに格納されて、開票担当者によって投票用紙集計装置30の設置場所まで運搬される。
【0036】
図5に戻って、集計部32は、パーソナルコンピュータ30に内蔵されている図示しないCPU等によって構成されている。集計部32は、第1の受信部31によって受信された各候補の得票数を集計して、第1の得票情報を生成する。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、投票用紙分類装置10a~10cからそれぞれ出力される各候補者および政党の得票数が集計されて、
図6に示されるような第1の得票情報となる。
【0037】
第2の受信部33は、パーソナルコンピュータ30に標準搭載されている図示しないキーボードによって構成されている。第2の受信部33は、選挙の開票担当者による正規の開票作業によって計数された各候補の得票数を、第2の得票情報として受信する。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、第2の得票情報は、
図7に示されるような情報である。
【0038】
なお、開票担当者による正規の開票作業は、概ね以下のような手順に従って行われる。これらの手順は、投票用紙分類装置10a~10cによる投票用紙の分類処理がすべて完了した後に行われる。
【0039】
まず、開票担当者は、投票用紙分類装置10a~10cによって候補毎に分類された投票用紙を所定の枚数(例えば100枚)ごとに束ねた後、各束にバーコードが印刷された附票を取り付ける。
【0040】
次に、開票担当者は、投票用紙の各束の附票に印刷されたバーコードを、図示しない計数装置に接続されたバーコードリーダに順次読み取らせていく。図示しない計数装置は、バーコードリーダの読み取り回数に上記所定の枚数を乗算することによって、各候補の得票数の概算を算出する。
【0041】
最後に、開票担当者は、上記所定の枚数ごとに束ねる際に余った投票用紙の枚数、目視で判別した疑問票の得票数等を、図示しない計数装置に手動で入力する。図示しない計数装置は、上記の各候補の得票数の概算に、手動で入力された得票数を加算することによって、各候補の最終的な得票数を算出する。このようにして計数された各候補の得票数が第2の受信部33によって受信されて、第2の得票情報となる。
【0042】
図5に戻って、表示部34は、パーソナルコンピュータ30に標準搭載されているディスプレイによって構成されている。表示部34は、集計部32によって集計された第1の得票情報と、第2の受信部33によって受信された第2の得票情報とを対応付けて表示する。例えば、参議院の比例代表選挙の場合、
図8に示されるように、表示部34には、第1の得票情報としての各立候補者および政党の得票数(A)と、第2の得票情報としての各立候補者および政党の得票数(B)とが対応付けて表示される。
【0043】
以上説明したように、この実施の形態1に係る投票用紙集計装置30では、投票用紙分類装置10a~10cによる投票用紙の分類処理の過程で計数された各候補の得票数を集計して得られる第1の得票情報と、選挙の開票担当者による正規の開票作業によって計数された各候補の得票数である第2の得票情報とを対応付けて表示することができる。
【0044】
第1の得票数と第2の得票数とがほぼ等しい場合には特に問題はないが、両者が大きく食い違う場合には、開票担当者による正規の開票作業において、投票用紙の束の取り違え、紛失等が発生している可能性が高い。したがって、この実施の形態1に係る投票用紙集計システム100では、開票作業時における人為的ミスの発生を検知することができる。
【0045】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る投票用紙集計システム200について説明する。ただし、実施の形態1と同一または同様の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0046】
図9は、この発明の実施の形態2に係る投票用紙集計システム200の構成を示す図である。投票用紙分類装置10a~10cと投票用紙集計装置230とは、ローカルエリアネットワーク(LAN)250a~250cによって接続されており、有線通信または無線通信を行うことができる。
【0047】
図10は、投票用紙集計装置230の機能構成を示す模式図である。投票用紙集計装置230は、第1の受信部231と、集計部232と、第2の受信部33と、表示部234とを備えている。
【0048】
第1の受信部231は、有線LANまたは無線LAN用のネットワークインターフェースカード(NIC)等によって構成されている。第1の受信部231は、投票用紙分類装置10a~10cによる投票用紙の分類処理の過程において、投票用紙分類装置10a~10cから、各候補の得票数の途中経過を一定周期で逐次受信する。
【0049】
集計部232は、パーソナルコンピュータ230に内蔵されている図示しないCPU等によって構成されている。集計部232は、第1の受信部231によって各候補の得票数の途中経過が受信される毎に、第1の得票情報を逐次更新する。
【0050】
表示部234は、集計部232によって第1の得票情報が更新される毎に、第1の得票情報の表示を逐次更新する。
【0051】
以上説明したように、この実施の形態2に係る投票用紙集計装置230は、投票用紙分類装置10a~10cによる投票用紙の分類処理の過程において、各候補の得票数の途中経過を一定周期で逐次受信して集計し、表示部234の表示を逐次更新する。これにより、開票作業の途中において、各候補の得票状況をリアルタイムに把握することができる。
【符号の説明】
【0052】
10 投票用紙分類装置、30,230 投票用紙集計装置、31,231 第1の受信部、32,232 集計部、33 第2の受信部、34,234 表示部、100,200 投票用紙集計システム。