(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022045826
(43)【公開日】2022-03-22
(54)【発明の名称】消毒装置
(51)【国際特許分類】
A61L 2/10 20060101AFI20220314BHJP
【FI】
A61L2/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020151635
(22)【出願日】2020-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】519163751
【氏名又は名称】株式会社M&Cデザイン
(74)【代理人】
【識別番号】100150876
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 裕一郎
(72)【発明者】
【氏名】田中栄司
(72)【発明者】
【氏名】別所信夫
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA29
4C058BB06
4C058KK02
4C058KK13
4C058KK22
4C058KK28
(57)【要約】
【課題】容易に短時間で手指などの消毒対象物を消毒でき、人体に用いた場合にも肌荒れなどの人体に対する悪影響が少なく、低コストであり、効率的に手指全体に紫外線を安全な量照射することができる、消毒装置を提供すること。
【解決手段】波長190nm~230nmの紫外線を用いる手指の消毒装置であって、
消毒者の手を挿入する挿入口及び該挿入口に連設された手指消毒室を有する本体と、
上記本体内に設置された紫外線照射部材とを有し、
上記紫外線照射部材の紫外線を実質的に使用者の手指の全域に又はほぼ均一に照射可能にする照射完遂機構が設けられている消毒装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
波長190nm~230nmの紫外線を用いる手指の消毒装置であって、
消毒者の手を挿入する挿入口及び該挿入口に連設された手指消毒室を有する本体と、
上記本体内に設置された紫外線照射部材とを有し、
上記紫外線照射部材の紫外線を実質的に使用者の手指の全域に又はほぼ均一に照射可能にする照射完遂機構が設けられている消毒装置。
【請求項2】
上記挿入口は、長方形状の2つの開口により2つ形成されており、2つの挿入口は両者を区分する区分部材を挟んで併設されており、
上記本体内に、2つの挿入口のそれぞれに対応し、区分室を介して区分された2つの手指消毒室が設けられており、
上記区分室に少なくとも1つの上記紫外線照射部材が配されている
請求項1記載の消毒装置。
【請求項3】
2つの上記手指消毒室は、上記区分室を介してそれぞれ独立した密閉空間として完全に分離されている請求項2記載の消毒装置。
【請求項4】
上記照射完遂機構は、上記本体内に設置された紫外線を反射する反射部材を備えて構成されており、
上記反射部材は、紫外線照射部材による紫外線の照射方向に対して所定の角度を持って傾斜して配置されている
請求項1記載の消毒装置。
【請求項5】
上記照射完遂機構は、上記本体内に設置された紫外線を反射する反射部材を備えて構成されており、
上記反射部材は、少なくとも上記区分室に対向する手指消毒室の内面に紫外線照射部材による紫外線の照射方向に対して所定の角度を持って傾斜して配置されている
請求項2記載の消毒装置。
【請求項6】
上記照射完遂機構は、上記手指消毒室における対向する面に2つ以上の紫外線照射部材を配置することで構成されている請求項1記載の消毒装置。
【請求項7】
更に、上記本体内に、手指消毒室内に消毒液を噴霧する消毒液噴霧部材が設けられている請求項1記載の消毒装置。
【請求項8】
上記紫外線照射部材は、長尺状の紫外線照射ランプにより形成されており、
上記の紫外線照射ランプは、上記手指消毒室における手指の挿入方向に沿った方向に長手方向が沿うように設置されている
請求項1記載の消毒装置。
【請求項9】
上記照射完遂機構は、紫外線照射装置と手指との間に配された、全光線透過率が5%以上、拡散率が5%~95%の光拡散体により構成されている請求項1記載の手指の消毒装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容易に短時間で手指などの消毒対象物を消毒でき、人体に用いた場合にも肌荒れなどの人体に対する悪影響が少なく、低コストであり、効率的に手指全体に紫外線を安全な量照射することができる消毒装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、手指等の人体の消毒には標準的にアルコール系消毒剤等が用いられて来たが、20~30秒かけて消毒を行うことが推奨されており、特に多忙な病院の看護師等においては手指消毒遵守率は低かった。(非特許文献1)他方、紫外線の殺菌効果を利用して対象物の消毒を行う技術は種々知られている。しかし、一般に、紫外線は人体に対しても害があるためその使用に際して照射量及び照射場所等制約も多かった。
しかし、近年、230nm以下の紫外線が人体に対する影響が少なく、しかも高い殺菌効果を発揮することがわかり(非特許文献2等)、この結果を応用した提案が複数行われている。
例えば、特許文献1~3及び5には、230nm以下の紫外線を用いた消毒装置が提案されている。
また、特許文献4には、紫外線と殺菌剤とを組み合わせた消毒方法が提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】WHO Guidelines on Hand Hygiene in Health Care, Summary whqlibdoc.who.int/hq/2009/WHO_IER_PSP_2009.07_eng.pdf
【非特許文献2】Germicidal Efficacy and Mammalian Skin Safety of 222-nm UV Light Radiat Res. 2017 April ; 187(4): 483-491
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-114197号公報
【特許文献2】特開2016-220684号公報
【特許文献3】特表2014-508612号公報
【特許文献4】特開2007-82900号公報
【特許文献5】特開2017-136145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の提案のアルコール系消毒剤を用いる消毒方法及び非特許文献1並びに特許文献1~3及び5にかかる消毒方法及び装置では、未だに15秒以上の時間を消毒に要するという問題があった。また、特許文献4にかかる提案では、用いる紫外線が主に254nmの人体に害のある紫外線である他、用いている消毒剤がペルオキシカルボン酸を含む水性溶液であり、人体に使用した場合に肌荒れを起こしやすいとう問題がある。
要するに、従来の提案では、未だに迅速に消毒を行うことと、肌荒れなどの人体に対する影響を最小限に抑えるという問題点を解消してはおらず、この問題点を解消した提案が要望されているのが現状である。
また、本願の発明者らは、先に紫外線と消毒液とを組み合わせた発明を完成させて特許出願を行っている(PCT/JP2020/018423)。かかる発明においても紫外線照射の補助機構として反射材の設置を提案している。しかし、単に反射材を設置するだけではなく、より効率的に手指全体に紫外線を安全な量照射するための技術が要求されている。
したがって、本発明は、容易に短時間で手指などの消毒対象物を消毒でき、人体に用いた場合にも肌荒れなどの人体に対する悪影響が少なく、低コストであり、効率的に手指全体に紫外線を安全な量照射することができる、消毒装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上述の課題を解消すべく鋭意検討した結果、反射材を特定の配置位置に配置すること、紫外線照射装置を特定の位置に配置すること、紫外線照射の拡散を行うことなどにより、上記目的を達成しうることを知見し、本発明を完成するに至った。
本発明は以下の各発明を提供するものである。
1.波長190nm~230nmの紫外線を用いる手指の消毒装置であって、
消毒者の手を挿入する挿入口及び該挿入口に連設された手指消毒室を有する本体と、
上記本体内に設置された紫外線照射部材とを有し、
上記紫外線照射部材の紫外線を実質的に使用者の手指の全域に又はほぼ均一に照射可能にする照射完遂機構が設けられている消毒装置。
2.上記挿入口は、長方形状の2つの開口により2つ形成されており、2つの挿入口は両者を区分する区分部材を挟んで併設されており、上記本体内に、2つの挿入口のそれぞれに対応し、区分室を介して区分された2つの手指消毒室が設けられており、上記区分室に少なくとも1つの上記紫外線照射部材が配されている
1記載の消毒装置。
3.2つの上記手指消毒室は、上記区分室を介してそれぞれ独立した密閉空間として完全に分離されている2記載の消毒装置。
4.上記照射完遂機構は、上記本体内に設置された紫外線を反射する反射部材を備えて構成されており、 上記反射部材は、紫外線照射部材による紫外線の照射方向に対して所定の角度を持って傾斜して配置されている1記載の消毒装置。
5.上記照射完遂機構は、上記本体内に設置された紫外線を反射する反射部材を備えて構成されており、上記反射部材は、少なくとも上記区分室に対向する手指消毒室の内面に紫外線照射部材による紫外線の照射方向に対して所定の角度を持って傾斜して配置されている2記載の消毒装置。
6.上記照射完遂機構は、上記手指消毒室における対向する面に2つ以上の紫外線照射部材を配置することで構成されている1記載の消毒装置。
7.更に、上記本体内に、手指消毒室内に消毒液を噴霧する消毒液噴霧部材が設けられている1記載の消毒装置。
8.上記紫外線照射部材は、長尺状の紫外線照射ランプにより形成されており、上記の紫外線照射ランプは、上記手指消毒室における手指の挿入方向に沿った方向に長手方向が沿うように設置されている1記載の消毒装置。
9.上記照射完遂機構は、紫外線照射装置と手指との間に配された、全光線透過率が5%以上、拡散率が5%~95%の光拡散体により構成されている1記載の手指の消毒装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明の消毒装置は、容易に短時間で手指などの消毒対象物を消毒でき、人体に用いた場合にも肌荒れなどの人体に対する悪影響が少なく、低コストであり、効率的に手指全体に紫外線を安全な量照射することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は消毒装置を模式的に示す斜視図である。
【
図2】
図2は第1の実施形態の消毒装置を模式的に示す断面図(
図1に示す消毒装置のII-II断面図相当図)である。
【
図3】
図3は第1の実施形態の消毒装置の内部透視図(壁面13aを省略して示す図であり、
図2に示す消毒装置矢視A図相当図)である。
【
図4】
図4は第1の実施形態の消毒装置の内部透視図(
図2に示す消毒装置矢視
図B相当図)である。
【
図5】
図5は第2の実施形態の消毒装置を模式的に示す断面図(
図2相当図)である。
【
図6】
図6は第3の実施形態の消毒装置を模式的に示す断面図(
図2相当図)である。
【
図7】
図7は第4の実施形態の消毒装置を模式的に示す断面図(
図2相当図)である。
【
図8】
図8は第5の実施形態の消毒装置を模式的に示す断面図(
図1に示す消毒装置のII-II断面図相当図)である。
【
図9】
図9は第5の実施形態の消毒装置の内部透視図(
図8に示す消毒装置矢視A図相当図)である。
【
図11】
図11は第6の実施形態の消毒装置模式的に示す内部透視図である。(第5の実施形態を両手用に適用したものの上方からみた図)
【符号の説明】
【0009】
1:消毒装置、2:チャンバー、3:UVランプ、4:消毒剤タンク、5:パイプ、6:手、7:噴霧ノズル
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら制限されるものではない。
本実施形態の手指の消毒装置は、
図1に示すように、波長190nm~230nmの紫外線を用いる手指の消毒装置である。そして、本実施形態の消毒装置1は、消毒者の手を挿入する挿入口11及び挿入口に連設された手指消毒室13を有する本体10と、本体10内に設置された紫外線照射部材20とを有し、紫外線照射部材20の紫外線を実質的に使用者の手指の全域に又はほぼ均一に照射可能にする照射完遂機構Aが設けられている。
照射完遂機構Aとしていかなる構成を採用するかによって本体の内部構造も相違するので、以下、実施形態ごとに詳細に説明する。なお、第2の実施形態以下の実施形態の説明においては重複説明を避けて説明するので、特に詳述しない点については、第1の実施形態における説明が妥当する。
【0011】
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態は、
図2~4に示すように、挿入口11は長方形状の開口により形成されており、本体10の内部に挿入口11に手指消毒室13が連設されている。手指消毒室13に隣接して、紫外線照射部材20が配された、紫外線照射部材20を手指消毒室から隔絶する区分室30が設けられている。
本体の外観は
図1に示すように、本実施形態においては長方体形状とされている。
図2においては、本体の要部のみを示すので、手指消毒室13及び区分室30を形成する部分を示すが、好ましい実施形態としては、これらを覆う外壁部材により
図1に示すような長方体形状とする。このような外壁部材としては、この種の装置に用いることができるプラスチック材料及び金属材料を特に制限なく用いることができる。
なお、本実施形態の説明においては挿入口11と手指消毒室が1つ形成され、右か左のいずれかの手を入れるように構成されたものを例示して説明するが、挿入口及び手指消毒室を、両手を並べて入れられるような大きさとして、両手を一度に消毒できるように構成しても良い。
そして、本実施形態における、照射完遂機構Aは、主として実質的に使用者の手指の全域に照射可能にする機構である。照射完遂機構Aとして、手指消毒室13における区分室30に対向する壁面(内壁面)13aがテーパー状であると共に手指消毒室13内に反射部材40が配置されている。また、紫外線照射部材20としてのUVランプが2つ離隔して設けられている。
ここで、「実質的に使用者の手指の全域に」とは、手のひらの表側と裏側との両方に且つ
図3に示すように指を開いた場合に指と指との間の部分に、好ましくは後述する照射量で紫外線照射が行われるようにする意味である。
【0012】
<手指消毒室>
手指消毒室13は、
図2に示すように、壁面13aが断面直線状で且つテーパー状となっていることにより、その幅が挿入口11側から奥へと向かうに従って狭くなっている。壁面13aの角度θ1(本体の上面の辺からの垂線に対する角度)は、 3~30°とするのが好ましい。このようにテーパー状となっているのは、手指を挿入する場合、手首側に比して指先の厚みが小さいのでその手の形状に合わせた方が、紫外線の照射効率が上がるためである。さらに後述する消毒液を用いた場合に消毒液の手指への付着率が向上し、消毒効率が上がるという効果もある。
壁面(紫外線照射部材の設けられている壁面)13bは挿入口11が設けられている上面(挿入口の設けられている面)13dに対して垂直方向に、底面(挿入口に対向する面)13cは上面13dに対して平行に設けられている。
手指消毒室の高さh(
図2参照)は、ある程度手の大きな人でも十分に指を伸ばした状態で消毒することができるように、20cm~35cmあるのが好ましく、幅w(
図4参照)は、15cm~20cmとするのが好ましく、奥行きd(
図4参照)は5cm~30cm、とするのが好ましく、更に好ましくは5cm~20cmである。
本体10の内部は後述する噴霧口を形成するノズルを除き、全て封止されており、噴霧されたアルコール系消毒剤がUVランプや他の配線に直接付着して電気系統に悪影響を与えることがないように構成されている。具体的には、UVランプ及びUVランプに電力を供給する通電装置が手指消毒室内に露出しないように、本体の内壁面は全て封止されている。噴霧ノズルの設置箇所においても噴霧ノズルの周囲を通常用いられるシール材によりシールして本体の外部に噴霧したアルコール系消毒剤が滲出しないように構成されている。
本体10の上面に設けられた挿入口の面積は、手指を挿入する際に手指が開口部の縁に触れることなく挿入できる十分な広さが必要である。その一方、本発明において用いられる紫外線は人体への影響が少ないが、なるべく紫外線の漏れを防止した方が好適であり、また後述する消毒液を噴霧する機構を有する場合には消毒液の漏れを防止するのが好適である。紫外線の漏れや消毒液の漏れがない場合には、医療従事者の日常の消毒回数を大幅に増加させても、医療従事者に過度の紫外線負担を強いることがなく、消毒液を吸入することもなく、好適に使用できる。このように構成する観点から、本実施形態における挿入口の形状は最も無駄な間隙の少ない長方形(本実施形態においては長方形状で且つ両端を円形としている)としている。しかし、挿入口の形状はこのような形状に何ら限定されるものではなく、手を挿入できれば円形状等種々形状を採用可能である。また、挿入口の面積は30cm
2~500cm
2であるのが好ましく、100cm
2~250cm
2であるのが更に好ましい。
【0013】
<反射部材>
本実施形態において、反射部材40は、壁面13a、底面13c、上面13dおよび壁面13bの一部に貼り合わせるか又は縁部を接着する等して設けられている。上面13d、壁面13bにおいては、それぞれの面に沿って設けられている。壁面13aにおいては底面13c側を除いてそれぞれの面に沿って配されている。具体的にはそれぞれの面に下記反射部材の形成材料を貼り付けることにより設けられている。しかし、底面13cにおいては、壁面13aの下方(底面側の方)から斜めに立てかけるように反射部材を配して設けられている。すなわち底面13cと壁面13aとの交線が位置する部位においては当該交線を覆って底面13c及び壁面13aに反射部材の縁部のみが当接するように、反射部材40cが配されている。この際底面側の反射部材40cと底面13cとの角度θ2は、15~45°となるようにするのが好ましい。底面側の反射部材40cはすべて上記の角度をもって配してもよいが、本実施形態においては、
図2に示すように、壁面13b側の底面に鏡を張り合わせることにより底面に沿って設けられた部分40c’が形成されるようにしている。
また、
図2に示すように、反射部材40は、手指消毒室13の側面13eにも反射部材40eとして配されている。反射部材40eの下方3~7cmの部分は、
図3に示すように、底面13cに対してθ3傾斜して設けられている。θ3は30~60°であるのが、手指の邪魔になることなく手指に紫外線を照射する観点から好ましい。これにより紫外線を手指の全周囲から照射することが可能になる。
上記反射部材40は、222nmの紫外線の反射率が高く、耐久性のある材料であれば特に限定されずに種々材料を用いて形成することができる。このましい材料としては、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮、金等種々ある。特に高反射率の点からアルミニウムが好ましく用いられる。これらの金属の表面を誘電体多層膜でコートしてなる材料、アルマイト化したアルミ材料を用いることも出来る。しかし、表面に通常の高分子材料、石英以外の無機ガラス材料でコーティングした場合は用いることが出来ない。
222nmの紫外線の反射率は、好ましくは50%超であり、更に好ましくは70%以上、最も好ましくは80%以上である。
また、市販品を用いることもでき、例えば、シグマ精機株式会社製、紫外アルミ増反射ミラー、商品名「TAFEシリーズ」;ALANOD社製、紫外線反射材料、商品名「MIRO―UVシリーズ」他を用いることができる。
【0014】
<区分室>
区分室30は、透明なガラス材料性の板材により形成された壁面13bにより手指消毒室13と区分されている。上記板材は、その上面及び底面との設置箇所においてシール材などにより封止されており、これにより区分室30は少なくとも手指消毒室に対して密閉されている。区分室30の上部31(上面側)は配電室となっており、UVランプ20に電力を供給する配線などが設置されている。
区分室30の内部には、紫外線照射部材としてのUVランプ20が上下方向(挿入口側から底面側に向かう方向)に2つ配されている。すなわち、本実施形態においては、手指消毒室の一方側のみに紫外線照射部材が配置されていることになる。
また、上記の板材を上下(挿入口側から底面側)両側に設けられた配置壁面に嵌め込むなどして壁面13bを形成しても良い。
【0015】
<紫外線照射部材>
紫外線照射部材としてのUVランプ20は、照射完遂機構Aを構成するべく、上下方向に離隔させて2つ配されている。それぞれのUVランプは、円柱状のランプであり、このランプをその長手方向(軸方向)が水平方向(上面13dと並行になる方向)となるように配置されている。また、この配置位置は、手指を手指消毒室に挿入することを想定して、挿入口から 5~10 cmの位置(
図2に示すd1)に1つ目のUVランプを配し、この1つ目のUVランプから 13~ 17cmの位置(
図2に示すd2)に2つ目のUVランプを配するのが好ましい。
190nm~230nmの紫外線を照射する上記UVランプとしては、エキシマランプ、LED(Light emitting diode)等を用いることができる。KrBrあるいはKrClを封入したエキシマランプを光源とする場合は放射光に230nmよりも長波長の成分が含まれる場合があるので、その場合はバンドパスフィルター等により230nmより長波長の光の放射を抑えることが好ましい。あるいは、含まれる長波長の光の照射量が人体に害を与えない範囲で用いることが好ましい。紫外線としては実際の入手性からピークトップが206~208(207)nm(KrBrを封入したエキシマランプ)、または221~223(222)nmの紫外線が用いられる。またこれらの波長の光を発光するダイヤモンドLED、AlGaN系LEDあるいはMgZnO系LED等の紫外LEDを用いることもできる。エキシマランプを用いたUVランプは例えば特許文献1、2、3又は5等に記載されているものを用いることができるが、これに制限されるものではない。
本実施形態におけるUVランプは、管中心直下の照射強度が20mw/cm
2以下のものを用いることが装置の小型化、及びコストの面で好ましい。照射面における照射強度は10mw/cm
2以下が好ましく、更に好ましくは5mw/cm2以下であり、最も好ましくは2mw/cm2以下である。、照射量は50mJ/cm
2以下とするのが好ましく、更に好ましくは10mJ/cm
2以下、最も好ましくは5mJ/cm
2以下である。照射強度の下限は0.1mw/cm
2程度、照射量の下限は0.2mJ/cm
2程度である。このような照射強度を達成し且つ手指に均一に照射するためには、ランプの使用本数を増やすことも考えられるが、コスト面及び装置の小型化の観点から好ましくない。反射部材を上述のような工夫された配置形態にて配置することが好ましい。
【0016】
<照射完遂機構>
本実施形態においては、上述のように、照射完遂機構が、本体内に設置された紫外線を反射する反射部材40を備えること、及び紫外線照射装置としてのUVランプを複数個それぞれ離隔させて配置することで構成されており、反射部材40は、紫外線照射部材による紫外線の照射方向に対して所定の角度を持って傾斜して配置されている。
【0017】
<他の部材>
(消毒液噴霧部材)
本実施形態においては、本体10内に、手指消毒室内に消毒液を噴霧する消毒液噴霧部材としての噴出口51,53が、噴霧ノズルを、
図2及び3に示すように、本体の幅方向中央部において上下方向に2つそれぞれ離隔させて配することにより設けられている。噴出口51は、底面に配されており、噴出口53は上下方向ほぼ中央に位置するように設けられている。噴出口51及び噴出口53は、上方(
図2の矢印方向)に向けて消毒液が噴霧されるように上向きに配されている。
この際用いられる噴霧ノズルとしては、市販のものを特に制限なく用いることができるが、好ましくは、500μ以下、さらに好ましくは200μ以下、最も好ましくは100μ以下の霧滴の平均粒子径を実現でき、少量の液体を広範囲に噴霧可能な噴霧ノズルが好ましい。具体的には、例えば、いけうち株式会社製、商品名「KBノズル」、「KBNノズル」等を用いることができる。すなわち、本体噴出口とクローザーとを備え、微霧を環状、円状等の形状にて噴霧可能になされたノズルであって、本体噴出口、クローザーがセラミックで形成されているノズル等を用いることができる。
特に図示しないが、本実施形態の消毒装置は、噴霧ノズルの他に、噴霧ノズルに連結された消毒液を供給する配管、配管を連結して設けられたポンプ及び消毒液を噴霧ノズルに供給可能に収容するタンクを具備し、これらにより構成される消毒液供給手段を本体の外部(必要に応じては内部)に配置している。
この噴霧ノズルによる1回の噴霧量は、0.2mg/cm
2~2mg/cm
2の付着量となるように調節され、ハウジングの内部体積にもよるが、10ml以下とするのが好ましい。
上記消毒液噴霧部材により噴霧される消毒液としては、アルコール系消毒剤を好ましく挙げることができる。
アルコール系消毒剤としては以下のものを挙げることができる。
エタノール、プロパノール、或いは両者の混合物の水溶液を主とする速乾性のアルコール系消毒剤等。ヨウ素のアルコール溶液(ヨードチンキ)、ポビドンヨード(ポリビニルピロリドンとヨウ素の複合体)のアルコール溶液を主とするヨウ素系消毒剤;ベンザルコニウム塩化物及びベンゼトニウム塩化物のアルコール溶液を主体とする第四級アンモニウム塩系消毒剤;アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩のアルコール溶液を主体とする両性界面活性剤系消毒剤;クロルヘキシジングルコン酸塩のアルコール溶液を主体とするビグアナイド系消毒剤
【0018】
消毒力、安全性に加え、速乾性、水道、排水設備が不要と言う点から、エタノール、プロパノール、或いは両者の混合物の水溶液を主とする速乾性のアルコール系消毒剤が最も好ましい。この水溶液における水とアルコールとの配合割合は、アルコール含有量が50体積%以上であることが好ましく、60体積%以上であることがより好ましい。又、95体積%以下であることが好ましく、85体積%以下であることがより好ましい。アルコールの配合割合が低い場合には十分な殺菌消毒効果を奏さない傾向があり、塗布後の乾燥が遅くなる傾向がある。一方、アルコールの配合割合が高い場合には、十分な殺菌消毒効果を奏さず、乾燥が速くなりすぎる他、皮膚に対する刺激が強くなる傾向がある。低着火性などの安全性が重視される場合は、アルコール濃度は50体積%~60体積%が好ましい。上記アルコール系消毒剤としては、少量のベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩を含む消毒剤を含んでいても良く、また必要に応じて、少量のカルボキシビニルポリマーやセルロース系水溶性高分子化合物等の増粘剤を含んでいても良い。また、手荒れ防止のための保湿剤等を含むこともできる。
【0019】
(その他の部材)
紫外線照射中は「照射中」の表示がされることが好ましい。紫外線照射表示装置としては通電ランプあるいは、222nmの紫外線を受けて発光する蛍光物質を設置することが好ましい。
また、特に図示しないが、手を挿入したことを検知するセンサーが開口付近に設けられており、このセンサーが手の侵入を検知すると1~2秒後に噴霧ノズルからアルコール系消毒剤の噴霧が行われると共にUVランプによる紫外線照射が行われる。
【0020】
<使用法>
次に、本実施形態の消毒装置1を用いた消毒方法について説明する。
まず、挿入口11から手を本体10内に、矢印方向に入れて、手を手指消毒室に入れる。すると、特に図示しないセンサーが反応して噴霧口51,53からアルコール系消毒剤が噴霧されると同時にUVランプ20による紫外線照射が行われる。この際、使用者になるべく指を開くようにして手を入れてもらうことにより指の間及び股の部分まで十分に消毒することが可能である。
本実施形態の消毒装置においては、上述のように一面の中央部(手を基準とした場合の正面中央)に噴霧ノズルを設け且つ手の上下位置にUVランプを設けており、更には凸面や反射面が設置されているので、消毒剤を手の全体に噴霧することが可能となり、かつUVランプ3によるUV照射による殺菌と噴霧ノズル7による消毒剤の吹き付けによる消毒とを同時に且つそれぞれの効果を阻害することなく、実行することが可能となる。
そして、このように構成されているので、噴霧時間は短時間とすることが可能であり、3秒以下、更には1秒以下とすることができる。
ここで、消毒対象物へのアルコール系消毒剤の付着量が0.2mg/ cm2~2mg/ cm2となるようにアルコール系消毒剤処理を行い、紫外線照射量を0.2mJ/ cm2~5mJ /cm2とするのが最も好ましい、
紫外線照射と消毒剤処理とを同時に行うのが好ましい。ここで「同時に」とは、消毒剤の噴霧を行う装置による噴霧と紫外線照射を行う装置による照射の開始とが、通常の制御回路又は制御機構により同時になるように制御されて、一緒に行われる状態を意味する。したがって、通常装置により生じる微差(1~3秒以内)程度の誤差があっても「同時に」の範囲内である。これにより、より効率的に本発明の所望の効果を得ることができる。
本実施形態の消毒装置においては、照射完遂機構が設けられているので、手指の影の部分にまで十分に紫外線を照射することができる。具体的には、UVランプが上下に2本、上述の所定の間隔を開けて離隔して設けられているので、片面だけではあるが手指の全体に十分な量の紫外線を照射することができる。また散乱する紫外線は手に当たらずにUVランプの反対側である壁面13a、底面13c及び上面13dへと到達するが、これらの光が反射部材40、特に傾斜して設けられた反射部材40a及び反射部材40cが傾斜して設けられているので、手におけるUVランプと反対側の面及び指の股の部分に反射した紫外線を効率よく照射する事が可能である。これによって、手指の全体に紫外線を照射できるので、効果的に殺菌を行うことが可能である。また、紫外線照射管と手指の距離を自由に決定することが出来、距離を大きく取った場合も照射装置の厚みを小さく保つことが出来る。よって、装置をコンパクトにすることが可能である。この様に、手指の各部において紫外線照射とアルコール系消毒剤により同時に処理がなされるので、短時間で消毒が完了する。消毒速度が高いという点においてはアルコール系消毒剤を用いることが好ましい 。
【0021】
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態について、
図5を参照して説明する。
図5に示す実施形態の消毒装置101は、挿入口111,111が、長方形状の2つの開口により2つ形成されている。2つの挿入口111,111は両者を区分する長方形状の区分部材131を挟んで併設されている。配設は、2つの挿入口の長手方向を、それぞれ区分部材131の長手方向と並行になるようにしている。本体110内には、2つの挿入口111,111のそれぞれに対応し、区分室130を介して区分された2つの手指消毒室113が設けられている。区分室130には、第1の実施形態と同様に紫外線照射部材として2つのUVランプが配されている。
区分室130は、その両側の壁面113b,113bがそれぞれ第1の実施形態における壁面13bと同様に、紫外線を透過するガラス材により形成されている。
また、2つの手指消毒室113、113は、区分室130を介してそれぞれ独立した密閉空間として完全に分離されるように、区分室130の壁面等は、シール材等通常の密封手段を用いて密封されている。
2つの手指消毒室113,113は、いずれも第1の実施形態と同様の形状であり、反射部材140も同じ形状で同じ位置に設けられている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、照射完遂機構Aは主として実質的に使用者の手指の全域に照射可能にする機構である。照射完遂機構Aとしても、第1の実施形態と同様に、反射部材140とUVランプが2つ離隔して設けられている点により構成されている。
本実施形態においても第1の実施形態と同様に使用することができる。そして、上述のように構成されているので、本実施形態の消毒装置は、左右両手を同時に消毒することが可能であり、実施例1と同様の2本のUVランプで両手を一度に殺菌することが可能であるため、より効率的に、省スペースに且つ省エネルギーにて手指の消毒を行うことができる。
【0022】
〔第3の実施形態〕
次に、第3の実施形態について、
図6を参照して説明する。
図6に示す実施形態の消毒装置201は、紫外線照射部材が、円柱状で且つ長尺状のUVランプ220を一つ配置することにより構成されており、UVランプ220の長手方向は手指消毒室213における手指の挿入方向に沿った方向に沿うように設置されている。この点以外は、第1の実施形態と同じである。なお、第2の実施形態においてUVランプを本実施形態と同様の個数及び設置方向にて設置することとしてもよい。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、照射完遂機構Aは主として実質的に使用者の手指の全域に照射可能にする機構である。照射完遂機構Aは、第1の実施形態と同様に、反射部材240を設置することと、第1の実施形態とは異なり、UVランプを一つその配置方向を上述のようにすることにより構成されている。
本実施形態においても第1の実施形態と同様に使用することができる。そして、上述のように構成されているので、本実施形態の消毒装置は、縦長な手指に対して、その長手方向に沿ってUVランプが配されていることになり、よりムラなく均一に手指に紫外線を照射できる。
【0023】
〔第4の実施形態〕
次に、第4の実施形態について、
図7を参照して説明する。
図7に示す実施形態の消毒装置301は、光透過性のガラスに変えて光拡散体により区分室330の壁面が構成されている点で第1の実施形態と異なる。この点以外は、第1の実施形態と同様に構成されている。
本実施形態において、照射完遂機構Aは、第1の実施形態と同様に、主として実質的に使用者の手指の全域に照射可能にする機構であると共に紫外線を均一に照射する機構である。なお、反射部材240を設置せず、UVランプ320を一つのみとした場合には、均一に照射する機能を主として発揮する機構となるが、当該機構であっても本発明の所望の効果は十分に発揮される。そして、特に紫外線を均一に照射する機構は、上記光拡散体を設置することにより発揮される。
ここで「均一に照射」とは、挿入される手指のいかなる部位での紫外線照射量も、各部位の平均値の30%~300%、好ましくは50%~200%の範囲内となるという意味であり、厳密に同一量となるという意味ではない。
上記拡散体は、全光線透過率が5%以上、拡散率が5%~95%の光拡散体である。
具体的には、例えば、222nmの紫外線を透過する材料からなり、その表面に適当な凹凸をつけたもの、あるいは適当な微粒子を分散させたもの、レンチキュラーレンズ等のように表面を精密に整形加工したもの、すりガラス等のように表面の粗度を単純に上げたもの、又はフッ素系の樹脂に無機微粒子を分散させたもの等を用いることができる。
形状は特に限定されないが、平板状、曲面状、波板状等の形状のものを用いることができる。さらには板状では無いレンズ状を始め適当な平面や曲面をもつ物体を用いることもできる。
上記光拡散体の全光線透過率は5%以上、拡散率は5%~95%である。好ましくは、光拡散体の全光線透過率は20%~95%、拡散率は30%~95%である。さらに好ましく、光拡散体の全光線透過率は20%~95%、拡散率は40%~95%である。
全光線透過率はJIS7361に従って測定される。
拡散率(D)は次式に従って計算される。
D=(B20+B70/(2×B5))×100
θ=光の受光角度
Tθ=θ度の光線透過率
Bθ=Tθ/cosθ
上記光拡散体としては、市販品を用いることもでき、具体的には、東ソーEDH製の合成石英板の表面を粗面化したもの、エドモンドオプティクス社製の合成石英製すりガラス型ディフューザー、株式会社オプティカルソリューション製の「UV fused silica defuser」等を用いることができる。
本実施形態においても第1の実施形態と同様に使用することができる。そして、上述のように構成されているので、本実施形態の消毒装置は、光拡散体の存在によって手指の各部位に照射される照射光の強度の均質性が高まり、手指の各部位に対する殺菌性のバラツキを抑えることができる。
【0024】
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について、
図8、9、10を参照して説明する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、UV照射完遂機構Aは主として実質的に使用者の手指の全域に照射可能にする機構である。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態とは異なり、消毒液噴霧部材を用いない形態にて説明するが、これに限定されず消毒液噴霧部材を第1の実施形態と同様に備えることも可能である。
本実施形態においては、第1の実施形態と同様の反射部材440a,440c、440d,440eに加えて、側壁側の全面に反射部材440fを設置し、特に
図10に示すように傾斜した反射部材440f’を設けている点で第1の実施形態と異なる。反射部材440f’は手指消毒室413の幅方向(区分室の壁面の幅方向、
図10におけるw方向)に傾斜して配されている。傾斜角度θ5は 15 ~ 45 °であるのが手指への効率的な紫外線照射の観点から好ましい。また、反射部材440f’を設けるために、第1の実施形態よりも側壁が長くなっており、長くなっている部分の長さd5は5~10cmとするのが好ましい。
本実施形態において、UVランプは、その照射面における照射強度が0.4mw/cm
2~20mw/cm
2、照射量は2mJ/cm
2~100mJ/cm
2とするのが好ましく、奥行きd(
図10)は10cm~40cmとするのが好ましい。
なお、UVランプは、図に示すように第1の実施形態と同様の個数及び設置箇所とせずに、1又は3個以上を異なる方向に設置してもよく、手のひら側、手の甲側の両方に設置することとしてもよい。
本実施形態のように消毒液の噴霧を行わない場合には、手指消毒室413と区分室430を完全に封止しなくても、電気系統に消毒液が影響して発火などの弊害が生じない。
【0025】
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態について、
図11を参照して説明する。
第6の実施形態は、
図11に示すように、第5の実施形態と同様に傾斜して設けられた反射部材540f’が設けられ、消毒液噴霧部材が設けられていない。また第2の実施形態と同様に手指消毒室が2つ設けられている。しかし、区分室を設けることなく、透明で且つ紫外線透過率が80%以上であるUVランプカバー560bが反射部材540’の内方即縁に連設されている。このUVランプカバーは、UVランプと手指が接触することを防止できれば良いので、手指消毒室の高さ方向全長に亘って設置する必要はない。また、同じくUVランプの上面と下面には同様の目的で不透明のUVランプカバー560dを設置してある
本実施形態においても第1の実施形態と同様に使用することができる。
【0026】
なお、本発明の消毒方法及び消毒装置は、上述の形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記区分室に開口が連設されており、2つの上記手指消毒室は、それぞれ該開口を介して連通している構成としても良い。
ここで、本発明の消毒方法における消毒対象物は、人体の手指であるが、この他、手術用具や治療用具、手袋等の各種器具、用具などに適用することも可能である。