(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022046094
(43)【公開日】2022-03-23
(54)【発明の名称】ドア装置及びドア機構
(51)【国際特許分類】
E06B 7/084 20060101AFI20220315BHJP
E05B 1/00 20060101ALI20220315BHJP
【FI】
E06B7/084
E05B1/00 311H
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020151962
(22)【出願日】2020-09-10
(71)【出願人】
【識別番号】520351222
【氏名又は名称】株式会社アクアメンテナンス
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】眞野 公輔
【テーマコード(参考)】
2E036
【Fターム(参考)】
2E036JA03
2E036JC03
2E036KA08
2E036LA03
2E036LA06
2E036LA07
2E036LB06
2E036LB07
(57)【要約】
【課題】室内外の差圧がある状態においてドア本体をより開けやすくするドア装置及びドア機構を提供する。
【解決手段】ドア装置10のドア本体12は、室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓28と、ドア本体12の開操作及び閉操作に用いられるハンドル36と、ハンドル36の開操作と連動して通気窓28を開状態にし、かつハンドル36の閉操作と連動して通気窓28を閉状態にする通気機構32と、ハンドル36の開操作と連動してドア枠14の一部を押圧することで、ドア本体12を開方向に付勢する付勢機構34と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア本体と、前記ドア本体を開閉可能に支持するドア枠と、を備えるドア装置であって、
前記ドア本体は、
室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓と、
前記ドア本体の開操作及び閉操作に用いられるハンドルと、
前記ハンドルの開操作と連動して前記通気窓を開状態にし、かつ前記ハンドルの閉操作と連動して前記通気窓を閉状態にする通気機構と、
前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア枠の一部を押圧することで、前記ドア本体を開方向に付勢する付勢機構と、
を備えるドア装置。
【請求項2】
前記通気窓は、前記室外側のドア面の上部に設けられる、
請求項1に記載のドア装置。
【請求項3】
前記通気機構は、
前記ドア本体の上下方向に延び、かつ前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の上下方向に移動可能に構成される作動ロッドと、
前記通気窓に取り付けられ、かつ前記作動ロッドの移動に応じて回動可能に構成される回動軸と、
を含んで構成される、
請求項1又は2に記載のドア装置。
【請求項4】
前記ドア枠は、その上下方向に延びて枠内側に突出する突出部を備え、
前記付勢機構は、
前記ドア本体の閉状態にて前記突出部に対向する位置に設けられる押し部と、
前記ハンドルの操作と連動して前記押し部を前記ドア本体の前後方向に移動するように、前記作動ロッドと機械的に接続される駆動手段と、
を備え、
前記押し部は、前記ハンドルの閉操作と連動して前記ドア本体の内部空間に収容される一方、前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の外側に露出することで前記突出部を押圧するように構成される、
請求項3に記載のドア装置。
【請求項5】
前記ドア本体の側面には、第1開口部が設けられ、
前記ドア枠の室内側の一面には、第2開口部が設けられ、
前記通気窓、前記ドア本体の内部空間、前記第1開口部、及び前記第2開口部を順次経由する、室内外を連通する通気路が形成される、
請求項1~4のいずれか1項に記載のドア装置。
【請求項6】
開操作及び閉操作に用いられるハンドルを含むドア本体と、前記ドア本体を開閉可能に支持するドア枠と、を備えるドア装置に組み込まれるドア機構であって、
前記ハンドルの開操作と連動して、前記ドア本体の室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓を開状態にし、かつ前記ハンドルの閉操作と連動して前記通気窓を閉状態にする通気機構と、
前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア枠の一部を押圧することで、前記ドア本体を開方向に付勢する付勢機構と、
を備えるドア機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア装置及びドア機構に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、建築物には、高気密・高断熱を基本とする建築様式が広く採用されており、特に集合住宅のような建築物では、高気密・高断熱が要求される場合が多い。このような仕様において室内にて換気扇を使用することで室内が負圧になり得る。さらに、ドア装置が屋外に面して外開き状に設けられる場合、ドア本体が重くなって開けにくくなる現象が発生する。そこで、ドア本体を開ける際に通気路を開状態として室内外の差圧を緩和する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されるドア装置によれば、ハンドルの開操作からドア本体の押し引きまでの時間差が殆どない場合、通気路による通気が充分に行われないという問題がある。
【0005】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、室内外の差圧がある状態においてドア本体をより開けやすくするドア装置及びドア機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のドア装置は、ドア本体と、前記ドア本体を開閉可能に支持するドア枠と、を備える装置であって、前記ドア本体は、室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓と、前記ドア本体の開操作及び閉操作に用いられるハンドルと、前記ハンドルの開操作と連動して前記通気窓を開状態にし、かつ前記ハンドルの閉操作と連動して前記通気窓を閉状態にする通気機構と、前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア枠の一部を押圧することで、前記ドア本体を開方向に付勢する付勢機構と、を備える。
【0007】
本発明のドア機構は、開操作及び閉操作に用いられるハンドルを含むドア本体と、前記ドア本体を開閉可能に支持するドア枠と、を備えるドア装置に組み込まれる機構であって、前記ハンドルの開操作と連動して、前記ドア本体の室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓を開状態にし、かつ前記ハンドルの閉操作と連動して前記通気窓を閉状態にする通気機構と、前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア枠の一部を押圧することで、前記ドア本体を開方向に付勢する付勢機構と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、室内外の差圧がある状態においてドア本体がより開けやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態におけるドア装置の正面図である。
【
図3】
図1のIII-III線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対して可能な限り同一の符号を付するとともに、重複する説明を省略する場合がある。
【0011】
[ドア装置10の構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるドア装置10の正面図である。
図2は、
図1のII-II線に沿った断面図である。
図3は、
図1のIII-III線に沿った断面図である。このドア装置10は、例えば、高気密・高断熱仕様の建築物の外部への出入口に設けられる。
【0012】
図1に示すように、ドア装置10は、基本的には、ドア本体12と、ドア枠14と、2つの丁番16,16と、から構成される。ドア枠14は、丁番16,16を介して、ドア本体12を開閉可能に支持する。
【0013】
ドア本体12は、室外側のドア面を構成する第1面板20と、室内側のドア面を構成する第2面板22と、を含んで構成される。第1面板20及び第2面板22はそれぞれ、アルミニウム合金などの金属材料からなり、いずれかの辺縁部を屈曲した状態にて接合される。これにより、ドア本体12には、必要な機構を収容し、あるいは通気するための内部空間24が形成される。
【0014】
第1面板20の上部には、概略矩形状の開口部26が設けられる。この開口部26には、室内外を通気するための通気窓28が、第1面板20に対して略面一になるように設けられる。ドア本体12が閉状態である場合、通気窓28によって開口部26の全体が覆われるとともに、ドア本体12の内部空間24と室外が遮断される。
【0015】
また、ドア本体12は、上記した第1面板20及び第2面板22の他に、ロック機構30と、通気機構32と、付勢機構34と、をさらに含んで構成される。これらの機構はいずれも、ドア本体12の内部空間24に設けられる「ドア機構」を構成する。
【0016】
ロック機構30は、ドア本体12をドア枠14に固定し、あるいは施錠するための機構である。具体的には、ロック機構30は、ドア本体12の開操作及び閉操作(以下、総称して「開閉操作」ともいう)に用いられるハンドル36を含む。本図の例では、ハンドル36はレバーであるが、これに限られない。ユーザが、ハンドル36を水平位置から押し下げる「開操作」を行うことで、ドア本体12の固定が解除される。一方、ユーザが、ハンドル36を水平位置に戻す「閉操作」を行うことで、ドア本体12がドア枠14に固定される。
【0017】
図1及び
図2に示す通気機構32は、ハンドル36の開閉操作と連動して、室内外の通気状態を切り替える機構である。具体的には、通気機構32は、作動ロッド38と、変換機構40と、回動軸42と、を含む。
【0018】
作動ロッド38は、上下方向に延びる長尺の部材であり、下端がハンドル36に、上端が変換機構40にそれぞれ接続される。例えば、作動ロッド38は、ハンドル36の開操作に応じて上方向に移動する一方、ハンドル36の閉操作に応じて下方向に移動する。
【0019】
変換機構40は、作動ロッド38による直線運動を、回動軸42による回転運動に変換する機構である。例えば、変換機構40は、作動ロッド38が上方向に移動する場合に、回動軸42に対して時計回りの回転力を伝達する。一方、変換機構40は、作動ロッド38が下方向に移動する場合に、回動軸42に対して反時計回りの回転力を伝達する。
【0020】
回動軸42は、左右方向に沿って配置され、通気窓28の裏面に取り付けられる。これにより、通気窓28は、回動軸42を中心に、時計回り又は反時計回りに回動可能である。
【0021】
ところで、
図2に示すように、ドア本体12の側面には、通気窓28と略同一の高さ位置に開口部44(第1開口部)が設けられる。また、ドア枠14の室内側の一面には、通気窓28と略同一の高さ位置に開口部46(第2開口部)が設けられる。これにより、通気窓28、内部空間24、開口部44,46を順次経由する、室内外を連通する通気路が略同一の高さ位置に形成される。
【0022】
図1及び
図3に示す付勢機構34は、ハンドル36の開閉操作と連動して、ドア本体12を開方向に付勢する機構である。
図1の例では、2つの付勢機構34を表記しているが、付勢機構34の個数は1つあるいは3つ以上であってもよい。具体的には、各々の付勢機構34は、中間部材60と、押し部62と、2つのカム64,66と、を含む。なお、中間部材60及びカム64,66は、ハンドル36の操作と連動して、押し部62をドア本体12の前後方向(あるいは厚み方向)に移動する「駆動手段68」として機能する。
【0023】
作動ロッド38と中間部材60とは、カム64を介して接続される。カム64は、作動ロッド38による上下方向の直線運動を、中間部材60による左右方向の直線運動に変換する部材である。また、中間部材60と押し部62とは、カム66を介して接続される。カム66は、中間部材60による左右方向の直線運動を、押し部62による前後方向の直線運動に変換する部材である。
【0024】
ドア本体12の閉状態において、押し部62は、ドア枠14の突出部48に対向する位置に設けられる。なお、突出部48は、ドア枠14の上下方向に延びて枠内側に突出し、かつドア本体12(より詳しくは、第2面板22の長辺側縁部)と部分的に接触するように設けられる。
【0025】
[ドア装置10の作用・効果]
この実施形態におけるドア装置10は、以上のように構成される。続いて、このドア装置10による作用・効果について、
図1~
図5を参照しながら説明する。
【0026】
図1及び
図2に示すように、まず、室内のユーザは、室外に出る際に、ドア本体12のハンドル36を把持した後に、ドア本体12を開けるための開操作を行う。そうすると、ハンドル36の開操作と連動して、通気機構32及び付勢機構34が同時に動作する。
【0027】
第1に、通気機構32による一連の動作を通じて、通気窓28が閉状態(
図2)から開状態(
図4)に遷移される。
図4に示すように、室内と室外とが連通することで、気圧が相対的に高い「室内」から、気圧が相対的に低い「室外」に向けて気流が発生する。これにより、室内外の差圧が減少するので、ドア本体12を開ける際の抵抗力が低減する。
【0028】
第2に、付勢機構34による一連の動作を通じて、押し部62が収容状態(
図3)から露出状態(
図5)に遷移される。
図5に示すように、ドア本体12の押し部62がドア枠14の突出部48を押圧することで、その抗力によってドア本体12が開方向に付勢される。これにより、ドア本体12を開けるための作用力が増加する。
【0029】
以上のように、ドア装置10は、ドア本体12と、ドア本体12を開閉可能に支持するドア枠14と、を備える、そして、ドア本体12は、室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓28と、ドア本体12の開操作及び閉操作に用いられるハンドル36と、ハンドル36の開操作と連動して通気窓28を開状態にし、かつハンドル36の閉操作と連動して通気窓28を閉状態にする通気機構32と、ハンドル36の開操作と連動してドア枠14の一部を押圧することで、ドア本体12を開方向に付勢する付勢機構34と、を備える。ここで、通気機構32及び付勢機構34は、ドア装置10に組み込まれるドア機構に相当する。
【0030】
このように、ハンドル36の開操作と連動する通気機構32及び付勢機構34を設けることで、ユーザによる単純な操作を通じて、[1]通気による室内外の差圧の緩和(つまり、荷重閾値の低下)及び[2]付勢による荷重の削減(つまり、付与荷重の嵩上げ)が同時に実現される。これにより、室内外の差圧がある状態においてドア本体12をより開けやすくなる。
【0031】
また、通気窓28は、室外側のドア面の上部に設けられてもよい。これにより、通気窓28が下部に設けられる場合と比べて、室外の塵埃が、室内に入り込みにくくなる。また、通気窓28が高い位置にあるほどユーザがアクセスしにくくなるので、防犯上の観点からも好ましい。
【0032】
また、通気機構32は、ドア本体12の上下方向に延び、かつハンドル36の開操作と連動してドア本体12の上下方向に移動可能に構成される作動ロッド38と、通気窓28に取り付けられ、かつ作動ロッド38の移動に応じて回動可能に構成される回動軸42と、を含んで構成されてもよい。これにより、比較的簡単な装置構成によって、室内外を通気する機能を実装することができる。
【0033】
また、ドア枠14は、その上下方向に延びて枠内側に突出する突出部48を備えるとともに、付勢機構34は、ドア本体12の閉状態にて突出部48に対向する位置に設けられる押し部62と、ハンドル36の操作と連動して押し部62をドア本体12の前後方向に移動するように、作動ロッド38と機械的に接続される駆動手段68と、を備える。そして、押し部62は、ハンドル36の閉操作と連動してドア本体12の内部空間24に収容される一方、ハンドル36の開操作と連動してドア本体12の外側に露出することで突出部48を押圧するように構成されてもよい。これにより、比較的簡単な装置構成によって、ドア本体12を開方向に付勢する機能を実装することができる。
【0034】
また、ドア本体12の側面には開口部44が設けられ、ドア枠14の室内側の一面には開口部46が設けられる。この場合、ドア装置10には、通気窓28、内部空間24、開口部44、及び開口部46を順次経由する、室内外を連通する通気路が形成されてもよい。ユーザは、ドア本体12を開ける際に、ドア本体12の正面にいる可能性が高いと考えられる。そこで、通気路の出入口である開口部46をドア本体12の正面から離れた位置にあるドア枠14に設けることで、ユーザによる遮風の影響を受けない円滑な通気が可能となる。
【0035】
[変形例]
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0036】
上記した実施形態では、通気窓28が回転型である場合を例に挙げて説明したが、これに代えて、スライド式、ルーバー式などを含む様々な開閉方式が採用され得る。また、通気窓28の個数、サイズ、又は位置は、
図1,
図2,
図4の例に限られない。さらに、通気窓28の変更に応じて、様々な構造の通気機構32が用いられ得る。
【0037】
上記した実施形態では、付勢機構34が、通気機構32を介して、ハンドル36と間接的に接続される例を挙げて説明したが、これに代えて、付勢機構34は、ハンドル36(あるいは、ロック機構30)に直接的に接続されてもよい。また、付勢機構34の個数、位置、又は構造は、
図1,
図3,
図5の例に限られない。
【符号の説明】
【0038】
10…ドア装置、12‥ドア本体、14‥ドア枠、28‥通気窓、32‥通気機構、34‥付勢機構、36‥ハンドル
【手続補正書】
【提出日】2021-12-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア本体と、前記ドア本体を開閉可能に支持するドア枠と、を備えるドア装置であって、
前記ドア本体は、
室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓と、
前記ドア本体の開操作及び閉操作に用いられるハンドルと、
前記ハンドルの開操作と連動して前記通気窓を開状態にし、かつ前記ハンドルの閉操作と連動して前記通気窓を閉状態にする通気機構と、
前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア枠の一部を押圧することで、前記ドア本体を開方向に付勢する付勢機構と、
を備え、
前記通気機構は、
前記ドア本体の上下方向に延び、かつ前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の上下方向に移動可能に構成される作動ロッドと、
前記通気窓に取り付けられ、かつ前記作動ロッドの移動に応じて回動可能に構成される回動軸と、
を含んで構成され、
前記ドア枠は、その上下方向に延びて枠内側に突出する突出部を備え、
前記付勢機構は、
前記ドア本体の閉状態にて前記突出部に対向する位置に設けられる押し部と、
前記ハンドルの操作と連動して前記押し部を前記ドア本体の前後方向に移動するように、前記作動ロッドと機械的に接続される駆動手段と、
を備え、
前記押し部は、前記ハンドルの閉操作と連動して前記ドア本体の内部空間に収容される一方、前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の外側に露出することで前記突出部を押圧するように構成される、
ドア装置。
【請求項2】
ドア本体と、前記ドア本体を開閉可能に支持するドア枠と、を備えるドア装置であって、
前記ドア本体は、
室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓と、
前記ドア本体の開操作及び閉操作に用いられるハンドルと、
前記ハンドルの開操作と連動して前記通気窓を開状態にし、かつ前記ハンドルの閉操作と連動して前記通気窓を閉状態にする通気機構と、
前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア枠の一部を押圧することで、前記ドア本体を開方向に付勢する付勢機構と、
を備え、
前記ドア本体の側面には、第1開口部が設けられ、
前記ドア枠の室内側の一面には、第2開口部が設けられ、
前記通気窓、前記ドア本体の内部空間、前記第1開口部、及び前記第2開口部を順次経由する、室内外を連通する通気路が形成される、
ドア装置。
【請求項3】
前記通気機構は、
前記ドア本体の上下方向に延び、かつ前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の上下方向に移動可能に構成される作動ロッドと、
前記通気窓に取り付けられ、かつ前記作動ロッドの移動に応じて回動可能に構成される回動軸と、
を含んで構成される、
請求項2に記載のドア装置。
【請求項4】
前記ドア枠は、その上下方向に延びて枠内側に突出する突出部を備え、
前記付勢機構は、
前記ドア本体の閉状態にて前記突出部に対向する位置に設けられる押し部と、
前記ハンドルの操作と連動して前記押し部を前記ドア本体の前後方向に移動するように、前記作動ロッドと機械的に接続される駆動手段と、
を備え、
前記押し部は、前記ハンドルの閉操作と連動して前記ドア本体の内部空間に収容される一方、前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の外側に露出することで前記突出部を押圧するように構成される、
請求項3に記載のドア装置。
【請求項5】
前記通気窓は、前記室外側のドア面の上部に設けられる、
請求項1~4の何れか一項に記載のドア装置。
【請求項6】
開操作及び閉操作に用いられるハンドルを含むドア本体と、前記ドア本体を開閉可能に支持するドア枠と、を備えるドア装置に組み込まれるドア機構であって、
前記ハンドルの開操作と連動して、前記ドア本体の室外側のドア面に設けられる、室内外を通気するための通気窓を開状態にし、かつ前記ハンドルの閉操作と連動して前記通気窓を閉状態にする通気機構と、
前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア枠の一部を押圧することで、前記ドア本体を開方向に付勢する付勢機構と、
を備え、
前記通気機構は、
前記ドア本体の上下方向に延び、かつ前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の上下方向に移動可能に構成される作動ロッドと、
前記通気窓に取り付けられ、かつ前記作動ロッドの移動に応じて回動可能に構成される回動軸と、
を含んで構成され、
前記ドア枠は、その上下方向に延びて枠内側に突出する突出部を備え、
前記付勢機構は、
前記ドア本体の閉状態にて前記突出部に対向する位置に設けられる押し部と、
前記ハンドルの操作と連動して前記押し部を前記ドア本体の前後方向に移動するように、前記作動ロッドと機械的に接続される駆動手段と、
を備え、
前記押し部は、前記ハンドルの閉操作と連動して前記ドア本体の内部空間に収容される一方、前記ハンドルの開操作と連動して前記ドア本体の外側に露出することで前記突出部を押圧するように構成される、
ドア機構。