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特開2022-46453ガスタンクを充填するためのステーション
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022046453
(43)【公開日】2022-03-23
(54)【発明の名称】ガスタンクを充填するためのステーション
(51)【国際特許分類】
   B67D 7/32 20100101AFI20220315BHJP
   F17C 5/06 20060101ALI20220315BHJP
   F17C 13/00 20060101ALI20220315BHJP
【FI】
B67D7/32 J
F17C5/06
F17C13/00 301Z
B67D7/32 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021146741
(22)【出願日】2021-09-09
(31)【優先権主張番号】2009149
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ダビド・バンピール
(72)【発明者】
【氏名】エティエンヌ・ウェレン
【テーマコード(参考)】
3E083
3E172
【Fターム(参考)】
3E083AA20
3E083AD17
3E083AD24
3E083AF10
3E172AA02
3E172AA05
3E172AB01
3E172EA35
3E172EA45
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ホース作動軸に沿った自動遮断ブレークアウェイカップリングに対する引張力が決定される場合に回路の自動遮断を保証する。
【解決手段】ステーション1は、誘導部材9が、中央通路区域に向かって収束し、ホース部分の局所的保持を補償する1つ又は複数の偏向壁のアセンブリを備え、回路の部分が、自動遮断ブレークアウェイカップリング7と自動遮断ブレークアウェイカップリング7の作動軸に少なくとも実質的に沿って配向された誘導部材9との間に位置し、誘導部材9の1つ又は複数の偏向壁のアセンブリが、自動遮断ブレークアウェイカップリング7の作動軸に沿って、自動遮断ブレークアウェイカップリング7の作動軸に対して横方向に配向されたホース部分に対する引張力の少なくとも一部を伝達するように更に構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス源(2)と、前記ガス源(2)に接続された上流端(4)とホース部分を備える下流端(5)とを備える回路(3)と、を備えるガスタンクを充填するためのステーション(1)であって、前記ホース部分の端部は、充填されるべき1つ又は複数のガスタンク(6)に接続されることを意図され、前記回路(3)は、前記ガス源(2)と前記下流端(5)との間に、作動軸に沿って配置された自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)を備え、前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)は、その作動軸に沿った前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)に対する所定の引張力の場合に前記回路(3)の自動遮断を保証し、前記ステーション(1)は、ディスペンサハウジング(8)を備え、前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)は、前記作動軸の所定の配向で前記ディスペンサハウジング(8)中に配置され、前記回路の前記下流端(5)の前記ホース部分の少なくとも1つの部分が、前記ディスペンサハウジング(8)から突き出しており、前記ディスペンサハウジング(8)は、前記ホース部分のゾーンを誘導するための誘導部材(9)を備えるステーション(1)において、
前記誘導部材(9)は、中央通路区域に向かって収束し、前記ホース部分の局所的な保持を補償する1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ(10)を備え、前記回路(3)の一部分は、前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)と前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)の作動軸に少なくとも実質的に沿って配向された前記誘導部材(9)との間に位置し、前記誘導部材(9)の前記1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ(10)は、前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)の作動軸に沿って、前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)の作動軸に対して横方向に配向された前記ホース部分に対する引張力の少なくとも一部を伝達するように更に構成されることを特徴とする、ステーション。
【請求項2】
前記1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ(10)は、5mm~300mmに含まれる曲率半径を有する1つ以上の湾曲壁を備えることを特徴とする、請求項1に記載のステーション。
【請求項3】
前記1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ(10)は、少なくとも1つの固定壁を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のステーション。
【請求項4】
前記1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ(10)は、少なくとも1つの可動壁、特に、可動軸上に取り付けられ、その上で回転するローラを備えることを特徴とする、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載のステーション。
【請求項5】
前記1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ(10)は、前記ホース部分の各側上に側方ストッパを形成する少なくとも2つの垂直配向された側壁を備えることを特徴とする、請求項1~4のうちのいずれか一項に記載のステーション。
【請求項6】
前記1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ(10)は、水平配向され、且つ前記ホース部分の上方に垂直ストッパを形成する上壁、水平配向され、且つ前記ホース部分の下方に垂直ストッパを形成する下壁、のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載のステーション。
【請求項7】
前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)は、作動軸に平行又は実質的に平行な配向で前記ディスペンサハウジング(8)中に配置されていることを特徴とする、請求項1~6のうちのいずれか一項に記載のステーション。
【請求項8】
前記自動遮断ブレークアウェイカップリング(7)は、地面から5cm~3m、好ましくは50cm~1mに含まれる高さで前記ディスペンサハウジング(8)中に配置されていることを特徴とする、請求項1~7のうちのいずれか一項に記載のステーション。
【請求項9】
前記ガス源(2)は、液体及び/又は気体形態の水素を備える又は水素から成る燃料ガスを含むことを特徴とする、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載のステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタンク充填ステーションに関する。
【0002】
本発明は、より具体的には、ガス源と、ガス源に接続された上流端とホース部分を備える下流端とを備える回路と、を備えるガスタンク用の充填ステーションに関し、ホース部分の端部は、充填されるべき1つ又は複数のガスタンクに接続されることを意図され、回路は、ガス源と下流端との間に、作動軸に沿って配置された自動遮断ブレークアウェイカップリングを備え、自動遮断ブレークアウェイカップリングは、その作動軸に沿った自動遮断ブレークアウェイカップリングに対する引張力が所定の場合に回路の自動遮断を保証し、ステーションは、ディスペンサハウジングを備え、自動遮断ブレークアウェイカップリングは、作動軸の所定の配向でディスペンサハウジング中に配置され、回路の下流端のホース部分の少なくとも一部が、ディスペンサハウジングから突き出し、ディスペンサハウジングは、ホース部分のゾーンを誘導するための誘導部材を備える。
【背景技術】
【0003】
車両の気体(又は液体)水素タンクを充填するとき、先端ノズルが車両に接続される。充填の終了時にノズルを接続解除することを思い出すことはユーザ次第である。彼が忘れ、ノズルを接続したまま彼の車両に乗って走り去ってしまった場合、ホースは引きちぎられ、ディスペンサは損傷し得る。
【0004】
ホース及びディスペンサへの損傷を回避するためには、結合解除システムが必須である。ノズルが依然として接続されている間に車両が動き始めた場合に回路を遮断する「ブレークアウェイ」カップリングを使用する多くのシステムが存在する。接続解除は、このことから、システムが圧力下にあるか否かに関わらず自動的である。ブレークアウェイカップリングは、再使用可能であり、安全に再接続され得る。
【0005】
既知のシステムは、ブレークアウェイカップリングシステムの作動軸に対して(又は小角度で、即ち0~30度で)及ぼされる引張力を必要とする。既知の安全システムでは、ブレークアウェイカップリングは、ノズルに一体化される。
【0006】
「固定取り付け部」と呼ばれる別の既知の構成では、ブレークアウェイカップリングは、通常、下向きのホース接続で地面から2~3メートルの高さで垂直位置に固定されている。しかしながら、ノズルが引き抜かれると、垂直に対して大角度となり、このことから、ブレークアウェイカップリングの軸に対して大角度となる可能性がある。この角度は、一般に、45度よりも大きい。これは、結合解除システムの最適な動作条件外であり、危険な状況をもたらす故障が生じる可能性がある。
【0007】
別の既知の構成では、ブレークアウェイカップリングは、2つのホース、それをディスペンサに接続するホースとそれを車両に接続するホースとの間に一直線に配置される。このシステムの利点は、ホースが引っ張られたときにそれ自体を位置合わせし、従って、ブレークアウェイシステムが正しく機能することである。しかしながら、ブレークアウェイカップリングをディスペンサに接続するホースは、ユーザがノズルを操作しているときに常に動いている。これは、第2のホース上の摩耗につながる。
【0008】
本発明の目的は、先行技術の上述した不利な点のうちの全て又はいくつかを克服することである。
【0009】
この目的のために、本発明によるステーションであって、そうでない場合は上記の序文において提供された包括的な定義に合致するステーションは、誘導部材が、中央通路区域に向かって収束し、ホース部分の局所的保持を補償する1つ又は複数の偏向壁のアセンブリを備え、回路の部分が、自動遮断ブレークアウェイカップリングと自動遮断ブレークアウェイカップリングの作動軸に少なくとも実質的に沿って配向された誘導部材との間に位置し、誘導部材の1つ又は複数の偏向壁のアセンブリが、自動遮断ブレークアウェイカップリングの作動軸に沿って、自動遮断ブレークアウェイカップリングの作動軸に対して横方向に配向されたホース部分に対する引張力の少なくとも一部を伝達するように更に構成されることを本質的に特徴とする。
【0010】
これは、ステーション1のディスペンサ中に剛性且つ固定された形で収容され得るブレークアウェイカップリングを提供する。加えて、ホースのいかなる引き抜きも、最初に接続解除することのない車両の出発方向(前方又は後方)に関わらず、及び車両の充填側(左又は右)に関わらず、常にブレークアウェイカップリングの作動軸中にある。
【0011】
更に、本発明の実施形態は、以下の特徴のうちの1つ以上を備え得る:
-1つ又は複数の偏向壁のアセンブリは、5mm~300mmの曲率半径を有する1つ以上の湾曲壁を備える、
-1つ又は複数の偏向壁のアセンブリは、少なくとも1つの固定壁を備える、
-1つ又は複数の偏向壁のアセンブリは、少なくとも1つの可動壁、特に、可動軸上に取り付けられ、その上で回転するローラを備える、
-1つ又は複数の偏向壁のアセンブリは、ホース部分の両側上に側方ストッパを形成する少なくとも2つの垂直配向された側壁を備える、
-1つ又は複数の偏向壁のアセンブリは、水平配向され、且つホース部分の上方に垂直ストッパを形成する上壁、水平配向され、且つホース部分の下方に垂直ストッパを形成する下壁、のうちの少なくとも1つを備える、
-自動遮断ブレークアウェイカップリングは、作動軸に平行又は実質的に平行な配向でディスペンサハウジング中に配置される、
-自動遮断ブレークアウェイカップリングは、地面から5cm~3m、好ましくは50cm~1mに含まれる高さでディスペンサハウジング中に配置される、
-ガス源は、液体及び/又は気体形態の水素を備える又は水素から成る燃料ガスを含む。
【0012】
本発明はまた、特許請求の範囲内の上記又は下記の特徴の任意の組み合わせを備える任意の代替デバイス又はプロセスに関し得る。
【0013】
更なる特定の特徴及び利点は、図を参照して提供される以下の説明を読むと明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明によるステーションの構造の実施形態を例示する部分的な側面図を概略的に表す。
図2】本発明によるステーションの詳細の実施形態を例示する垂直断面図中の部分図を概略的に表す。
図3図2の誘導部材の詳細の実施形態を例示する部分的な透視図を概略的に表す。
図4】本発明によるステーションの構造の実施形態を例示する部分的な透視図を概略的に表す。
図5】本発明によるステーションの一部の別の実施形態を例示する部分的な透視図を概略的に表す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
例示されたガスタンク充填ステーション1は、ガス源2と、ガス源2に接続された上流端4とホース部分を備える下流端5とを備える回路3と、を備え、ホース部分の端部は、(例えば、ノズルを介して)充填されるべき1つ又は複数のタンク6に接続されることを意図される。
【0016】
回路3は、ガス源2と下流端5との間に、作動軸に沿って取り付けされた自動遮断ブレークアウェイカップリング7を更に備える。このブレークアウェイカップリング7は、その作動軸に沿ったブレークアウェイカップリング7に対する引張力が決定される場合に回路3を自動的に遮断(及び必要な場合には回路を2つの部分に分ける)するように構成される。
【0017】
ステーション1は、ディスペンサハウジング8を備え、ブレークアウェイカップリング7は、例えば、示す例では水平の作動軸の決定された配向でディスペンサハウジング8中に配置される(例えば固定される)。
【0018】
回路の下流端5のホース部分の少なくとも一部は、ディスペンサハウジング8から突出する。加えて、ディスペンサハウジング8は、ホース部分のゾーンを誘導するための誘導部材9を備える。
【0019】
誘導部材9は、ホースの中央通路区域に向かって収束し、ホース部分の局所的保持を補償する1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10を備える。誘導部材9は、ブレークアウェイカップリング7とブレークアウェイカップリング7の作動軸に少なくとも実質的に沿った(即ち、この実施形態では実質的に水平であり、「実質的に」という用語は、例えば、作動軸に対する0~30度及び好ましくは0~10度の僅かな角度が可能であり得ることを意味する)誘導部材9との間に位置する回路3の部分を保持する。
【0020】
誘導部材9の1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10は、ブレークアウェイカップリング7の作動軸に沿って、ブレークアウェイカップリング7の作動軸に対して横方向に配向されたホース部分に対して及ぼされた引張力の少なくとも一部を伝達するように更に構成される。即ち、回路の下流端に対して引張力が及ぼされる(車両が最初に接続解除することなく立ち去る)場合、ホースがブレークアウェイカップリング7の作動軸と大角度Aを形成するとしても、誘導部材9は、好ましくは多方向の偏向システムを形成し、その偏向システムは、ブレークアウェイカップリング7の作動軸上に力を伝達し、特に、ホースがディスペンサハウジング8の角を逃げることを可能にする。即ち、好ましくは、ホース部分は、ホース部分の下流部の配向に関わらず、誘導部材9の1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ上にだけ載っている。例えば、誘導部材9は、誘導部材9がその上に開くディスペンサハウジング8の面から突出し得る。
【0021】
ステーション1の安全性は、このことから、改善される。事実上、車両が前方又は後方に発進すると、偏向システムは、力がブレークアウェイカップリング7の作動軸に伝えられることを可能にする。ステーション1は、既存の設備では安全に行うことが現在可能ではない両方向への車両アクセスをシステムが可能にするので、より柔軟でもある。
【0022】
例えば、1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10は、例えば、5mm~300mm(この範囲は限定的ではない)の曲率半径を有する1つ以上の湾曲壁を備える。例えば、1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10は、収束チューブ又はチューブの一部を形成する(曲率半径は上流端に向かって減少する)。
【0023】
図2及び図3に例示するように、1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10は、トーラス断面(又はトーラス全体)を備え得る。
【0024】
1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10は、例えば、少なくとも1つの固定壁を備える。
【0025】
代替として、又はそれと組み合わせて、1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10は、少なくとも1つの可動壁、例えば、軸(可動又は固定)上に取り付けられ、この軸の周りを回転するローラを備え得る。図4に例示するように、誘導部材9は、ホース部分の両側上に側方ストッパを形成する2つの垂直配向された偏向側壁10を備え得、2つの側壁10は、垂直軸の周りを回転可能なローラから各々形成され得る。
【0026】
図5に例示するように、1つ又は複数の偏向壁のアセンブリ10は、水平に配向され、且つホース部分の上方に垂直ストッパを形成する上壁(特に水平軸の周りを回転可能なローラ)、及び/又は水平に配向され、且つホース部分の下方に垂直ストッパを形成する下壁(特に水平軸の周りを回転可能なローラ)を備え得る。
【0027】
この構成は、2つの対抗する側上のホースに対する水平引張力、並びにホース上の上向き又は下向きの引張力をブレークアウェイカップリング7の作動軸上に伝達することを可能にする。これは、引張力の垂直及び水平成分の伝達を可能にする。
【0028】
当然ながら、ブレークアウェイカップリング7の作動軸は、必ずしも水平ではない。
【0029】
更に、このブレークアウェイカップリング7及び誘導部材9は、任意の高さで配置することができる。
【0030】
好ましくは、このブレークアウェイカップリング7及び誘導部材9は、ホース端をタンクに結合するための通常の結合高さで(タンク注入口/排出口の平均高さ、例えば約1メートルで)固定される。
【0031】
ブレークアウェイカップリング7が充填されるべきタンクの注入口の高さで固定される場合、力の垂直成分を伝達する水平壁10又はローラは、オプションである。誘導システムは、従って、更に簡略化され得る。
【0032】
ホースの長さは、通常数メートルなので、タンクの平均高さに対するシステムの高さは、動作を損なうことなく数十センチメートルだけ変化し得る。偏向システムの排出口におけるホースの最大傾斜角は、このことから、ブレークアウェイカップリング7の製造業者によって推奨された値未満、及び誘導部材9の有用な高さ内に留まる。
【0033】
本発明は、必要とされる部分の数を低減することを可能にする(必要とされるなら1つの誘導/偏向方向のみ、又はトーラスの場合は1つの誘導素子のみ)。そのような構造は、従って、構造及びアセンブリを簡略化することを可能にし、並びに、安価でありながら、安全システムの有効性を改善することを可能にする。
【0034】
特に、誘導部材9がトーラス又は半トーラスを備える場合、これは、ディスペンサハウジング8の形状並びにブレークアウェイカップリング7及び誘導部材9のアセンブリのロケーションに関して柔軟性を提供する。
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】