(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022046732
(43)【公開日】2022-03-23
(54)【発明の名称】マルチ無線アクセス技術ワイヤレスシステムにおける無線リソース管理のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/15 20180101AFI20220315BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220315BHJP
H04W 4/00 20180101ALI20220315BHJP
H04W 48/12 20090101ALI20220315BHJP
H04W 36/04 20090101ALI20220315BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20220315BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W72/04 111
H04W4/00 111
H04W48/12
H04W36/04
H04W56/00 130
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022000222
(22)【出願日】2022-01-04
(62)【分割の表示】P 2019113875の分割
【原出願日】2012-07-25
(31)【優先権主張番号】61/513,180
(32)【優先日】2011-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギスラン ペルティエ
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ パニ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】マルチ無線アクセス技術(RAT)動作をするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)においてワイヤレス通信を実行するための方法及び装置を提供する。
【解決手段】通信システムは、第1のRATを使用して、第1のセル上でメッセージを受信するステップと、第1のセル上で、RRC再構成メッセージを受信するステップを含む。RRC再構成メッセージは、WTRUに、第1のRATを使用して第2のセルを使用することを示す第1の情報及び第1とは異なる第2のRATを使用して第3のセルを使用することを示す第2の情報を含む。方法はまた、第1の情報を受信したことに応答して、第1のRATを使用して第2のセル上で第1のランダムアクセス手順を開始するステップと、第2の情報を受信したことに応答して、第2のRATを使用して第3のセル上で第2のランダムアクセス手順を開始するステップと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチ無線アクセス技術(RAT)動作のために構成されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)においてワイヤレス通信を実行する方法であって、
前記WTRUが、第1のRATに従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するステップと、
前記WTRUが、第2のRATに従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のRATは、ロングタームエボリューション(LTE)および高速パケットアクセス(HSPA)の一方であり、前記第2のRATは、HSPA、LTE、およびWiFiのうちの1つであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記WTRUが、RRCインスタンスを使用して前記第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するステップと、
前記WTRUが、前記RRC接続上で前記第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るステップと、
前記WTRUが、前記RRCインスタンスを使用して前記第2のRATのための無線リソースを構成するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記WTRUは、前記第1のRAT上でLTE RRC_CONNECTEDからLTE RRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行するならば、
前記第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化すること、
前記第2のRATのすべてのサービングセルのための前記構成を削除すること、および
前記第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすること
のうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記WTRUが、前記第1のRATに対応するタイプのRRCプロトコルデータユニット(PDU)を送信および受信するステップであって、前記第1のRATに対応する前記タイプの前記RRC PDUは前記第2のRATに対応する少なくとも1つの情報要素(IE)を含む、ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記WTRUが、第1のRRCインスタンスを使用して前記第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するステップと、
前記WTRUが、前記RRC接続上で前記第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るステップと、
前記WTRUが、第2のRRCインスタンスを使用して前記第2のRATのための無線リソースを構成するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記WTRUが、前記RRC接続上でPDUを送信および受信するステップであって、前記PDUの各々は、前記第1のRRCインスタンスおよび前記第2のRRCインスタンスの一方に対応するシグナリング無線ベアラ識別子(SRB_ID)を有する、ステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記WTRUは、前記第1のRAT上でLTE RRC_CONNECTEDからLTE RRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行するならば、
前記第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化すること、
前記第2のRATのすべてのサービングセルのための前記構成を削除すること、
前記第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすること、および
前記第2のRRCインスタンスを終了させること
のうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記WTRUが、第1のRRCインスタンスを使用して前記第1のRATにおいて第1の無線リソース制御(RRC)接続を確立するステップと、
前記WTRUが、第2のRRCインスタンスを使用して前記第2のRATにおいて第2のRRC接続を確立するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記WTRUが、前記第1のRATのためにアクティブ化されているセキュリティに応答して、前記第2のRATにおいて前記第2のRRC接続のためのサービングセルを追加するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記WTRUが、前記第1のRATの構成されたサービングセルに対して無線リンク監視(RLM)を実行するステップであって、前記第1のRATは、LTEである、ステップと、
前記WTRUが、前記第1のRATの前記構成されたサービングセルが無線リンク障害(RLF)を被っているかどうかを判定するステップと、
前記WTRUが、前記第1のRATの前記構成されたサービングセルがRLFを被っていると判定するならば、前記第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除すること、および前記第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすることの少なくとも一方を実行するステップであって、前記第2のRATは、HSPAである、ステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記WTRUが、前記第1のRRC接続に基づいて前記第2のRRC接続のためのモビリティ管理を構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
マルチ無線アクセス技術(RAT)動作のために構成されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
第1のRATに従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することと、
第2のRATに従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することと
を行うように構成されたトランシーバ
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項14】
前記第1のRATは、ロングタームエボリューション(LTE)および高速パケットアクセス(HSPA)の一方であり、前記第2のRATは、HSPA、LTE、およびWiFiのうちの1つであることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
RRCインスタンスを使用して前記第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するように構成されたプロセッサをさらに備え、
前記トランシーバは、前記RRC接続上で前記第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記RRCインスタンスを使用して前記第2のRATのための無線リソースを構成するようにさらに構成される
ことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項16】
前記トランシーバは、前記第1のRATに対応するタイプのRRCプロトコルデータユニット(PDU)を送信および受信するようにさらに構成され、前記第1のRATに対応する前記タイプの前記RRC PDUは前記第2のRATに対応する少なくとも1つの情報要素(IE)を含むことを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
第1のRRCインスタンスを使用して前記第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するように構成されたプロセッサをさらに備え、
前記トランシーバは、前記RRC接続上で前記第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るようにさらに構成され、
前記プロセッサは、第2のRRCインスタンスを使用して前記第2のRATのための無線リソースを構成するようにさらに構成される
ことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項18】
前記トランシーバは、前記RRC接続上でPDUを送信および受信するようにさらに構成され、前記PDUの各々は、前記第1のRRCインスタンスおよび前記第2のRRCインスタンスの一方に対応するシグナリング無線ベアラ識別子(SRB_ID)を有することを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記第1のRAT上でLTE RRC_CONNECTEDからLTE RRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行するならば、
前記第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化すること、
前記第2のRATのすべてのサービングセルのための前記構成を削除すること、
前記第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすること、および
前記第2のRRCインスタンスを終了させること
のうちの少なくとも1つを実行するようにさらに構成されることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項20】
第1のRRCインスタンスを使用して前記第1のRATにおいて第1の無線リソース制御(RRC)接続を確立することと、
第2のRRCインスタンスを使用して前記第2のRATにおいて第2のRRC接続を確立することと
を行うように構成されたプロセッサをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項21】
前記プロセッサは、前記第1のRATのためにアクティブ化されているセキュリティに応答して、前記第2のRATにおいて前記第2のRRC接続のためのサービングセルを追加するようにさらに構成されることを特徴とする請求項20に記載のWTRU。
【請求項22】
前記プロセッサは、
前記第1のRATの構成されたサービングセルに対して無線リンク監視(RLM)を実行することであって、前記第1のRATは、LTEである、実行することと、
前記第1のRATの前記構成されたサービングセルがアップリンク(UL)無線リンク障害(RLF)を被っているかどうかを判定することと、
前記第1のRATの前記構成されたサービングセルがUL RLFを被っていると判定するならば、前記第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除すること、および前記第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすることの少なくとも一方を実行することであって、前記第2のRATは、HSPAである、実行することと
を行うようにさらに構成されることを特徴とする請求項20に記載のWTRU。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記第1のRRC接続に基づいて前記第2のRRC接続のためのモビリティ管理を構成するようにさらに構成されることを特徴とする請求項20に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信技術に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、その内容が参照によって本明細書に組み込まれる、2011年7月29日に出願された米国仮出願第61/513,180号明細書の利益を主張する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレスシステムにおける音声およびデータサービスのための、改善されたネットワークカバレージ、改善された容量、および増大した帯域幅に対する要求が、数々の無線アクセス技術(RAT)の絶え間ない開発をもたらした。そのようなRATの例は、例えば、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、広帯域チャネル分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)と、それぞれのマルチキャリア版とを含むことができる)、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)のロングタームエボリューション(LTE)(LTEリリース10以降ではキャリアアグリゲーションのサポートを含むことができる)、IEEE802.11b/a/g/n、IEEE802.16a/e、IEEE802.20、符号分割多元接続2000 1x(CDMA2000 1x)、および第3世代パートナシッププロジェクト2(3GPP2)のcdma2000エボリューションデータオプティマイズド(cdma200 EV-DO)を含む。
【発明の概要】
【0004】
マルチRAT動作のために構成されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)においてワイヤレス通信を実行するための方法および装置が開示される。方法は、WTRUが、第1のRATに従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するステップと、第2のRATに従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
より詳細な理解は、添付の図面を併用して例によって与えられる以下の説明から得ることができる。
【
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システムのシステム図である。
【
図1B】
図1Aに示された通信システム内で使用できる例示的なワイヤレス送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【
図1C】
図1Aに示された通信システム内で使用できる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【
図2】マルチRAT通信のための例示的なシステムのブロック図である。
【
図3】1つのRRCインスタンスと、WTRU当たり1つのRRC接続とを使用する、マルチRAT動作のための例示的なコントロールプレーンのブロック図である。
【
図4】
図3に示された実施形態に対応するマルチRAT動作のために構成されたWTRUにおいてワイヤレス通信を実行する例示的な方法のフロー図である。
【
図5】構成された各RATのためのRRCインスタンスと、WTRU当たり1つのRRC接続とを使用する、マルチRAT動作のための例示的なコントロールプレーンのブロック図である。
【
図6】
図5に示された実施形態に対応するマルチRAT動作のために構成されたWTRUにおいてワイヤレス通信を実行する例示的な方法のフロー図である。
【
図7】構成された各RATのための、RRCインスタンスおよびRRC接続を使用する、マルチRAT動作のための例示的なコントロールプレーンのブロック図である。
【
図8】
図7に示された実施形態に対応するマルチRAT動作のために構成されたWTRUにおいてワイヤレス通信を実行する例示的な方法のフロー図である。
【
図9】E-UTRA RRC状態と、E-UTRAN、UTRAN、およびGERANの間のモビリティサポートとを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する、多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、およびシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)など、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0007】
図1Aに示されるように、通信システム100は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、ワイヤレス環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家電製品などを含むことができる。
【0008】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを円滑化するために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスでインタフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0009】
基地局114aは、RAN104の部分とすることができ、RAN104は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、トランシーバを3つ、すなわち、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、したがって、セルのセクタ毎に複数のトランシーバを利用することができる。
【0010】
基地局114a、114bは、エアインタフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信することができ、エアインタフェース116は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインタフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0011】
より具体的には、上で言及したように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース116を確立できる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0012】
別の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用してエアインタフェース116を確立できる、進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施することができる。
【0013】
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわちマイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSMエボリューション用の高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
【0014】
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物、キャンパスなどの局所的エリアにおけるワイヤレス接続性を円滑化するために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することがある。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0015】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、かつ/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。
図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信できることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用できるRAN104に接続するのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示されず)と通信することもできる。
【0016】
コアネットワーク106は、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしてサービスすることもできる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークとデバイスとからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用できる1つまたは複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
【0017】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンクを介して異なるワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば、
図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用できる基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用できる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0018】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。
図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118と、トランシーバ120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、着脱不能メモリ130と、着脱可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができる。
【0019】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境で動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合することができ、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合することができる。
図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120とを別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合できることが理解されよう。
【0020】
送信/受信要素122は、エアインタフェース116を介して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成できることが理解されよう。
【0021】
加えて、
図1Bでは、送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
【0022】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及したように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数のトランシーバを含むことができる。
【0023】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、かつそれらにデータを記憶することができる。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されたメモリではなく、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)などの上に配置されたメモリから情報を入手することができ、かつそれらにデータを記憶することができる。
【0024】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、かつWTRU102内の他のコンポーネントへの電力の分配および/または制御を行うように構成することができる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
【0025】
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合することもでき、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインタフェース116を介して位置情報を受け取ることができ、かつ/または2つ以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて、自らの位置を決定することができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法を用いて、位置情報を獲得できることが理解されよう。
【0026】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線または無線接続性を提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
【0027】
図1Cは、一実施形態による、RAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上で言及したように、RAN104は、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために、E-UTRA無線技術を利用することができる。RAN104は、コアネットワーク106と通信することもできる。
【0028】
RAN104は、eノードB140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。eノードB140a、140b、140cは、各々が、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eノードB140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、かつWTRU102aからワイヤレス信号を受信することができる。
【0029】
eノードB140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示されず)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。
図1Cに示されるように、eノードB140a、140b、140cは、X2インタフェースを介して互いに通信することができる。
【0030】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されているが、これらの要素は、どの1つをとっても、コアネットワーク運営体とは異なる主体によって所有および/または運営できることが理解されよう。
【0031】
MME142は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeノードB142a、142b、142cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME142は、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能を提供することもできる。
【0032】
サービングゲートウェイ144は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeノードB140a、140b、140cの各々に接続することができる。サービングゲートウェイ144は、一般に、ユーザデータパケットのWTRU102a、102b、102cへの/からの経路選択および転送を行うことができる。サービングゲートウェイ144は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング(anchoring)、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能な場合に行う一斉呼出のトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能を実行することもできる。
【0033】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146に接続することもでき、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を円滑化することができる。
【0034】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えばIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはIPゲートウェイと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
【0035】
WCDMAおよびLTEなどのRATが開発されたとき、それらは、WTRUと基地局との間の送信および受信のために、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)の使用を可能にするように作成された。CCは、例えば、WTRUがその上で動作する周波数とすることができる。例えば、WTRUは、ダウンリンク(DL)CC上で送信を受信することができ、DL CCは、複数のDL物理チャネルを含むことができる。別の例として、WTRUは、アップリンク(UL)CC上で送信を実行することができ、UL CCは、複数のUL物理チャネルを含むことができる。
【0036】
セルは、DL CC上でブロードキャストされる、またはネットワークから伝えられる専用構成を使用する、WTRUによって受け取られるSIに基づいて、UL CCに関連付けることができる、DL CCを少なくとも含む。例えば、SIがDL CC上でブロードキャストされる場合、WTRUは、(例えば、LTEについてはRRC_IDLEにある場合、またはWCDMAについてはidle/CELL_FACHにある場合(すなわち、WTRUがネットワークへのRRC接続をまだ有していない場合))関連付けられたUL CCのUL周波数および帯域幅を、SI IEの一部として受け取ることができる。
【0037】
より具体的には、3GPP WCDMAリリース8は、2つのHSDPAコンポーネントキャリアの同時使用に対するサポートを提供し(2C-HSDPA)、リリース9は、マルチキャリアDL WCDMAにおけるMIMOに対するサポートを提供するとともに、2つのHSUPA UL CCに対するサポートも導入し、リリース10は、最大で4つのDL CCに対するサポートを導入した(4C-HSDPA)。リリース11の場合、DL CCの数は、8まで増やすことができる(8C-HSDPA)。3GPP LTEリリース10は、同じ送信間隔内において、基地局と移動局との間で複数のCCの無線リソースを使用する、同時送信および/または受信に対するサポートを導入した。HSPAのための送信時間間隔(TTI)は、2msのサブフレームであり、3GPP LTEリリース8、9、および10のためのTTIは、1msのサブフレームである(各無線フレーム(10ms)は、1msの等しいサイズのサブフレームを10個含む)。
【0038】
異なるRATのためのネットワークアーキテクチャは、アーキテクチャ内の異なるエンティティにおいて異なる機能をサポートすることができる。いくつかのRATでは、同様の機能(例えば、MAC機能)を、同じアーキテクチャ内の異なるエンティティによって実行することができ、異なるRATのためのアーキテクチャは、異なるエンティティを含むことができる。例えば、UTRANの場合、無線リソース制御(RRC)、パケットデータ制御プロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御個別(MAC-d)、およびMAC-isサブレイヤは、無線ネットワークコントローラ(RNC)内に配置され、一方、媒体アクセス制御高速(MAC-hs)、MAC-i、およびレイヤ1(L1)は、ノードB内に配置される。さらに、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)の場合、MACに対するセキュリティ(例えば、暗号化)、セグメンテーション、および再組み立てサービス、ならびにPDCPに対する順序通りの配送サービスは、RLCによって提供され、一方、MACは、RLCレイヤのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス間での順序を保証する。別の例として、進化型UTRAN(eUTRAN)の場合、RNCは存在せず、RRC、PDCP、RLC、およびMACレイヤは、すべてeノードB(eNB)内に配置される。セキュリティ(例えば、暗号化、インテグリティ、および認証)、および(例えば、ハンドオーバ時における)順序通りの配送サービスは、PDCPによって提供され、一方、RLCは、セグメンテーション、再セグメンテーション、および再組み立てサービスをMACに対して提供する。
【0039】
LTEリリース8の設計目的の1つは、配備および無線計画コストを低減させるために、通信事業者が、レガシWCDMA配備のためのサイトと同じサイトを使用して、LTEを配備できるようにすることであった。したがって、ネットワーク通信事業者は、同じカバレージエリア内にWCDMA/HSPAとLTEの両方を配備することができ、LTE配備は、既存のWCDMA/HSPA配備と同様のカバレージを有することができ、WCDMA/HSPAアクセスとLTEアクセスの両方をサポートするマルチモードWTRUが、広く配備され得る。
【0040】
しかし、スペクトルは、コストのかかるリソースであり、必ずしもすべての周波数帯域が、すべての通信事業者に利用可能ではないことがある。したがって、HSPAサービスとLTEサービスの両方に対するサポートを通信事業者が提供できることが期待される一方で、キャリアアグリゲーションシナリオは、与えられた通信事業者に対して、RAT当たり高々2~3個のコンポーネントキャリアに制限されることがある。加えて、LTEが配備されつつある間、近い将来においてはレガシ配備が維持されることがあるが、これは、RATの一方において無線リソース/スペクトルおよび容量が過少にしか利用されない期間を通信事業者が経験する状況をもたらし得る。
【0041】
MIMOを用いるHSPAリリース10は、42Mbpsのダウンリンクピークデータレートを提供し、リリース10マルチキャリアHSPAは、最大で4つのDL CCに対するサポートを導入することによって、ピークレートをさらに高めることができる。LTEリリース8および9は、単一のCC DLにおいて最大で100Mbpsを提供し、RAT内キャリアアグリゲーションを用いるLTEリリース10は、最大で5つのCCの送信リソースを組み合わせることによって、ピークレートをさらに高めることができる。マルチRAT配備の組み合わされたデータレート/容量を利用するいくつかの動機は、例えば、より高いデータレートを提供するコストを低減させること(データエンハンスメントシナリオ)、WCDMA/HSPAから利用可能なスペクトルが制限されたLTEに移行すること(移行シナリオ)、配備されたRATの使用を(例えば、負荷バランシングを通して)最大化すること、およびWTRUにおける無線コンポーネントの使用を最大化すること(例えば、デュアルバンド受信機)を含むことができる。
【0042】
高められたピークレートを利用することに加えて、通信事業者は、他の理由のために(例えば、ホームeNB配備のために)、周波数帯域を確保しておきたいことがある。さらに、HSPAリソースをLTEリソースと組み合わせることは、(例えば、回線交換(CS)音声に対して、および/またはLTEデータレートを必要とするサービスに対して)サービス継続性を保証するための手段をさらに提供することができる。したがって、WTRUが複数の周波数上で同時に動作できるようにする方法であって、WTRUが異なるRATに従って周波数の少なくとも1つの上で動作する、方法を有することが望ましいことがある。
【0043】
本明細書で説明される実施形態は、複数の異なるRATのCC上での同時(または準同時)動作をサポートする、マルチモードWTRUに関することができる。本明細書で説明される実施形態は、異なるRATを使用する場合に、マルチモードWTRUが無線リソース管理および関連するRRC手順をどのように実行し得るかにも関することができる。一実施形態では、WTRUは、異なる周波数上で異なるRATを使用して、無線リソース管理および関連するRRC手順を実行することができる。
【0044】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、LTEである第1のRATと、WCDMA、HSUPA、および/またはHSDPAである第2のRATとに関して、およびその逆に関して説明される。しかし、本明細書で説明される実施形態は、任意のワイヤレス技術に適用可能とすることができる。さらに、本明細書では明示的に説明されないが、本明細書で説明される実施形態は、異なる時間間隔においてのみ異なる周波数上で異なるRATを使用して送信を行う(すなわち、TTIに基づいた何らかの形態の時分割動作)、および/またはそのような送信が同じ周波数帯域内で実行される、WTRUに適用可能とすることができる。
【0045】
図2は、マルチRAT通信のための例示的なシステム200のブロック図である。示されたシステム200は、WTRU204と、2つの基地局(例えば、eNB)202、および206を含む。
図2では、1つのWTRU204が、チャネル208、210、212、および214を使用して、2つの基地局202、および206と通信する。チャネル208、210、212、および214は、任意の数の異なるRATのULおよびDLチャネルの任意の組み合わせとすることができる。
【0046】
マルチRAT動作は、第1のRATの少なくとも1つのCC(例えば、DL CC、UL CC、または1つまたは複数のサービングセル)と、第2のRATの少なくとも1つのCC(例えば、DL CC、UL CC、または1つまたは複数のサービングセル)とを用いる動作のために同時に構成される、任意のマルチモードWTRUを含むことができる。異なるCC上での動作は、時間的に同時または準同時に発生することができる。例えば、同じCC上において、異なるRATに従った動作を順次的に使用することもできる。マルチモードWTRUは、例えば、GSM、WCDMA、HSPA、HSDPA、HSUPA、LTE、IEEE802.11b/a/g/n、IEEE802.16a/e、IEEE802.20、cdma2000 1x、およびcdma2000 EV-DOの任意の組み合わせなど、複数のRATをサポートする、任意のモバイル端末を含むことができる。
【0047】
サービングセルは、例えば、プライマリセル(PCell)またはセカンダリセル(SCell)を含むことができる。より具体的には、いかなるSCellも用いるようには構成されない、または複数のCC上での動作(キャリアアグリゲーション)をサポートしないWTRUの場合、ただ1つのサービングセル(PCell)しか存在しないことがある。少なくとも1つのSCellを用いるように構成されるWTRUの場合、サービングセルは、構成されたすべてのPCellおよび構成されたすべてのSCellを含む、1組の1つまたは複数のセルを含むことができる。
【0048】
一実施形態では、WTRU204は、第1のRATに従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することができ、第2のRATに従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することができる。第1および第2の動作周波数上での通信は、チャネル208、210、212、および214の任意の組み合わせを介して行うことができる。例えば、WTRU204は、DLチャネル208(例えば、LTE DL)上では第1のRAT(例えば、LTE)に従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することができ、DLチャネル212(例えば、WCDMA HSDPA)上では第2のRAT(例えば、WCDMA)に従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することができる。別の例として、WTRU204は、ULチャネル212(例えば、WCDMA HSDPA)上では第1のRAT(例えば、WCDMA)に従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することができ、ULチャネル214(例えば、LTE UL)上では第2のRAT(例えば、LTE)に従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達することができる。
【0049】
図2に示されるWTRU204などのWTRUは、マルチRAT動作のために構成することができる。複数のRATへのアクセスをサポートするWTRUは、例えば、
図3~
図8に関して例示および説明されるコントロールプレーンおよび方法など、数々の異なるコントロールプレーン構成の1つ、および数々の異なる方法のいずれか1つを使用して、それらのリソースにアクセスすることができる。
【0050】
図3は、1つのRRCインスタンス302と、1つの状態機械304と、WTRU当たり1つのRRC接続306と、1つまたは複数のSRB308とを使用する、マルチRAT動作のための例示的なコントロールプレーン300のブロック図である。RRCインスタンスという用語は、これ以降で言及される場合、複数のRRC状態(例えば、LTE RRCプロトコルの場合のCONNECTEDまたはIDLE)を対応する状態遷移とともに使用して動作する単一の状態機械と、RRC制御および測定手順を含む(関連するタイマを含む)RRC手順と、RRC PDUおよび情報要素(IE)と、(RRC、PDCP、RLC、MACの構成のためのパラメータを含む)RRC構成と、物理(PHY)レイヤとを含むことができるRRCプロトコルの使用を、可能な追加態様または以下の態様のサブセットに限定することなく、概念的に表すことができる。
図3に示される例では、1つのRRCインスタンス302は、構成されたすべてのRATのための無線リソースの管理を扱うことができる。
【0051】
HSPAの場合、少なくとも4つのRRC状態、すなわち、CELL_DCH、CELL_FACH、CELL_PCH/URA_PCH、およびUTRA_IDLEが存在する。LTEの場合、2つのRRC状態、すなわち、RRC_CONNECTED、およびRRC_IDLEが存在する。RRC接続が確立された場合、WTRUは、RRC_CONNECTEDにある。それ以外の場合、WTRUは、RRC_IDLEにある。
【0052】
RRC_IDLE状態では、WTRUは、着信呼、SIの変化、および一実施形態では、早期地上波警報システム(ETWS:early terrestrial warning system)/商用モバイル警報システム(CMAS:commercial mobile alert system)通知を検出するために、少なくとも一斉呼出チャネルを監視し、近隣セル測定、セル選択、セル再選択、およびSI獲得を実行する。RRC_CONNECTED状態では、WTRUは、ユニキャストチャネル上で送信/受信を行い、着信呼、SIの変化、および一実施形態では、ETWS/CMAS通知を検出するために、少なくとも一斉呼出チャネルおよび/またはSIブロックタイプ1を監視することができる。WTRUは、プライマリセルに加えて、1つまたは複数のセカンダリセルを用いるように構成することもできる。
【0053】
上のパラグラフおいて説明されたRRCプロトコルの各々に対して、1組の状態、遷移、メッセージ(例えば、プロトコルデータユニット(PDU))、および手順が定義される。
図9は、例えば、CELL_DCH状態902、CELL_FACH状態904、CELL_PCHおよびURA_PCH状態906、UTRA_IDLE状態908、E-UTRA RRC CONNECTED状態910、E-UTRA RRC IDLE状態912、GSM_Connected状態914、GPRSパケット転送モード916、およびGSM Idle/GPRS Packet Idle状態918を含む、E-UTRA(例えば、LTE)RRC状態を示すブロック
図900である。
図9は、E-UTRAN、UTRAN、およびGERANの間のモビリティサポートも示している。
【0054】
一実施形態では、単一のRRCインスタンス302が、単一のRRC接続306を管理することができ、それは、任意のRATの構成されたすべてのサービングセルのための無線リソース管理を扱うために使用することができる。この実施形態によれば、どの時点においても、WTRU当たり高々1つのRRCインスタンスと、1つのRRC接続が存在することができる。
【0055】
図4は、
図3に示された実施形態に対応する、マルチRAT動作のために構成されたWTRUにおいてワイヤレス通信を実行する例示的な方法のフロー
図400である。
図4に示される例では、WTRUは、最初に、ネットワークにアクセスし、RRCインスタンス302を使用して、第1のRAT(例えば、プライマリRAT(PRAT))においてRRC接続306を確立することができる(402)。その後、WTRUは、RRC接続306上で、第2のRAT(例えば、セカンダリRAT(SRAT))の少なくとも1つのサービングセルを追加する構成を受け取ることができる(404)。その後、WTRUは、単一のRRCインスタンス302を使用して、無線リソースを構成することができる(406)。
【0056】
プライマリセル(PCell)は、例えば、WTRUがシステムへの初期アクセスを実行する、プライマリ周波数上でのセル動作を含むことができる(例えば、WTRUが初期接続確立手順を実行するセル、WTRUが接続再確立手順を開始するセル、またはハンドオーバ手順においてプライマリセルとして指示されるセル)。PCellは、RRC構成手順の一部として示された周波数に対応することもできる。いくつかの機能は、PCell上でのみサポートすることができる。例えば、PCellのUL CCは、物理UL制御チャネルリソースが、与えられたWTRUのためのすべてのHARQ肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを搬送するように構成される、CCに対応に対応することができる。例えば、LTEでは、WTRUは、セキュリティ機能についてのパラメータ、および非アクセス層(NAS)モビリティ情報などの上位レイヤSIについてのパラメータを導出するために、PCellを使用することができる。PCell DL上でのみサポートできる他の機能は、ブロードキャストチャネル(BCCH)上でのSI獲得および変化監視手順、ならびに一斉呼出を含むことができる。例えば、WCDMAのPCellは、LTEのPCellと同様とすることができる。セカンダリセル(SCell)は、例えば、RRC接続が確立された後に構成でき、追加の無線リソースを提供するために使用できる、セカンダリ周波数上で動作するセルを含むことができる。関連するSCellにおける動作に関連するSIは、SCellがWTRUの構成に追加されるときに、専用シグナリングを使用して提供することができる。パラメータは、SIシグナリングを使用して関連するSCellのDL上でブロードキャストされるそれらとは異なる値を有することがあるが、この情報は、この情報を獲得するためにWTRUによって使用される方法とは無関係に、関連するSCellのSIと呼ばれることがある。
【0057】
プライマリRAT(PRAT)(またはアンカRAT)は、無線アクセスネットワーク技術を含むことができる。少なくとも1つのサービングセルは、PRATのためのPCellとして構成することができる。PCellは、第1のRRC接続を確立すること、(例えば、単一のセキュリティコンテキストが使用される場合)セキュリティパラメータを導出すること、(例えば、UCIが第1のRATのサービングセル上でのみ送信される場合)UL制御情報(UCI)を送信するためにULリソースを使用すること、および/または(例えば、ULリソースが第1のRATにおいてのみ構成される場合)ULリソースを用いて少なくとも1つのサービングセルを構成することのうちの少なくとも1つをサポートすることができる。結果として、いくつかの実施形態では、PRATまたはアンカRATは、第1のRATと呼ばれることがある。セカンダリRAT(SRAT)(または非アンカRAT)は、それのために構成されたサービングセルのいずれもが、WTRUの構成のPRATのためのものではないRATを含むことができる。
【0058】
一実施形態では、WTRUは、LTEセルにアクセスし、対応するRRC接続確立手順を使用して、PRATとしてLTEを用いるRRC接続306を確立することができる。WTRUは、PRATのRRC接続再構成手順を使用して、SRATとして、1つまたは複数のHSPAサービングセルを含むことができる、追加のサービングセルを用いるように構成することができる。一実施形態では、RRC接続再構成手順は、セキュリティがPRATにおいてアクティブ化された後にのみ実行することができる。さらに、一実施形態では、WTRUは、RRC再構成手順中に、HSPA構成に関する1つまたは複数のIE(例えば、SI構成IE、無線ベアラIE、トランスポートチャネルIE、および物理チャネルIE)を含むRRCメッセージを受け取ることができる。
【0059】
別の実施形態では、WTRUは、HSPAセルにアクセスし、対応するRRC接続確立手順を使用して、PRATとしてHSPAを用いるRRC接続306を確立することができる。WTRUは、PRATのRRC接続再構成手順を使用して、SRATとして追加のサービングセル(例えば、1つまたは複数のLTEサービングセル)を用いるように構成することができる。一実施形態では、WTRUは、PRATのRRC無線ベアラセットアップ手順を使用して、PRAT固有の情報を構成するように構成することができ、同時にSRATサービングセルを用いるようにWTRUを構成することができる。あるいは、WTRUは、PRATのシグナリング無線ベアラ(SRB)を使用して、RRC接続セットアップにおいて、SRATを用いるように構成することができる。一実施形態では、RRC接続再構成手順は、セキュリティがPRATにおいてアクティブ化された後にのみ実行することができる。さらに、一実施形態では、WTRUは、RRC再構成手順中に、LTE構成に関する1つまたは複数のIE(例えば、サービングセルのDL構成のための、MAC-MainConfig IE、CQI-ReportConfig IE、PDSCH-Config IE、PhysicalConfigDedicated IE、RadioResourceConfigDedicated IE、および/またはRadioConfigCommon IEのうちの少なくとも1つ、および/またはサービングセルのUL構成のための、PUSCH-Config IE、および/またはSoundingRS-UL-Config IEのうちの少なくとも1つを含むことができる、SI構成IEおよび/またはRRC IE)を含むRRCメッセージを受け取ることができる。
【0060】
SRBは、RRCおよびNASメッセージの送信のためにのみ使用される、無線ベアラである。SRB0は、共通制御チャネル(CCH)論理チャネルを使用するRRCメッセージのために使用される。SRB1は、(例えば、ピギーバックされるNASメッセージを伴った)RRCメッセージのためのもの、および個別制御チャネル(DCCH)論理チャネルを使用するSRB2の確立前における、NASメッセージのためのものである。SRB2は、NASメッセージのためのものであり、セキュリティのアクティブ化の後は常に構成されている。セキュリティがアクティブ化された後、SRB1およびSRB2上のすべてのRRCメッセージは、インテグリティ保護および暗号化を行うことができる。
【0061】
異なるRATのCC(またはサービングセル)がアグリゲートされ、与えられたWTRUのために構成される場合、そのために、無線リソース接続の管理を扱うための方法を有することが必要になり得る。特に、マルチRATアクセスのために、(例えば、WTRUが動作するRAT当たり1つの)複数のRRC接続および/または状態機械(SM)を使用できる場合、各RRC接続およびそれらの間で起こり得る対話を適切に扱うことを可能にするための方法を定義することが望ましいことがある。あるいは、マルチRATアクセスのために、単一のRRC接続および/または状態機械しか使用できない場合、単一のRRC状態機械がそれによって複数の無線リソースを制御できる方法を定義することが望ましいことがある。
【0062】
図5は、構成された各RATのためのRRCインスタンスと、各RRCインスタンスのための状態機械と、WTRU当たり1つのRRC接続とを使用する、マルチRAT動作のための例示的なコントロールプレーン500のブロック図である。より具体的には、示された例は、PRATのためのRRCインスタンス502と、PRATのための状態機械504と、SRATのためのRRCインスタンス508と、SRATのための状態機械506と、単一のRRC接続510と、1つまたは複数のSRB512とを含む。
図5に示される例では、複数のRAT(例えば、PRATおよびSRAT)のための無線リソースは、複数のRRCインスタンス(例えば、構成されたRAT当たり1つのコントロールプレーンのインスタンス)を使用して管理することができる。
【0063】
一実施形態では、SRATのためのRRCインスタンス508は、関連するRATのためのRRCプロトコルのサブセットを含む。例えば、SRATのためのRRCインスタンス508は、対応するRATのための少なくともいくつかの無線リソース管理機能(例えば、周波数内および周波数間測定構成および報告、無線リンク監視(RLM:radio link monitoring)、SI維持、ならびにエラー処理)を扱うことができる。一実施形態では、各SRATのためのRRCインスタンス508は、PRATのためのRRCインスタンス502と対話することができる。示された実施形態では、RRCインスタンス502は、単一のRRC接続510を管理し、それは、少なくとも1つのRATの無線リソース管理を扱うために使用することができる。追加の構成された各RATのための追加のRRCインスタンス(例えば、SRATのためのRRCインスタンス508)も存在し、それは、関連するRAT(SRAT)のためのRRCプロトコルのサブセットを含むことができる。
【0064】
LTEサービングセルの場合、WTRUは、RLMを実行し、ランダムアクセス手順のためのプリアンブル送信の最大回数、および/または関連するサービングセル上でランダムアクセス手順を実行する際に繰り返せる失敗の最大回数に達する場合、UL無線リンク障害(RLF:radio link failure)と判定することができる。さらに、LTEサービングセルの場合、WTRUは、RRCインスタンスが、物理(PHY)レイヤから数N310に相当する個数の連続した同期外れ表示を受け取り、その後、タイマT310が、タイマを始動させたエラー状態からWTRUが回復しないうちに満了する場合、DL RLFと判定することができる。
【0065】
図6は、
図5に示された実施形態に対応するマルチRAT動作のために構成されたWTRUにおいてワイヤレス通信を実行する例示的な方法のフロー
図600である。
図6に示される例では、WTRUは、最初に、ネットワークにアクセスし、第1のRRCインスタンス(PRATのためのRRCインスタンス502)を使用して、第1のRAT(例えば、PRAT)においてRRC接続510を確立することができる(602)。その後、WTRUは、RRC接続510上で、第2のRAT(例えば、SRAT)の少なくとも1つのサービングセルを追加する構成を受け取ることができる(604)。その後、WTRUは、(例えば、異なるSRB上で受け取った)RRC PDU、および/またはRRC接続510上で受け取った構成情報を使用して、SRATの無線リソースを構成できる、第2のRRCインスタンス(SRATのためのRRCインスタンス508)を使用することができる(606)。一実施形態では、第2のRRCインスタンス508は、最初は、RRC接続モード(例えば、LTE CONNECTEDまたはHSPA CELL_DCH)に従って動作することができる。SRATのためのRRCインスタンスの状態は、アクティブではないことがあり、またはRRC接続モードは、PRATによって開始することができる。
【0066】
例えば、WTRUは、LTEセルにアクセスし、対応するRRC接続確立手順を使用して、PRATとしてLTEを用いるRRC接続を確立することができる。WTRUは、SRATとして、例えば1つまたは複数のHSPAサービングセルを含む、追加のサービングセルを用いるように構成することができる。一実施形態では、構成手順は、セキュリティがPRATにおいてアクティブ化された後にのみ実行することができる。
【0067】
一実施形態では、構成は、PRATのRRC接続再構成手順を介して受け取ることができる。一実施形態では、WTRUは、RRC再構成手順中に、例えば、SI構成IE、無線ベアラIE、トランスポートチャネルIE、物理チャネルIE、およびセカンダリサービングHS-DSCH IEのうちの少なくとも1つを含むことができる、HSPA構成に関する1つまたは複数のIEを含むRRCメッセージを受け取ることができる。一実施形態では、PRATのRRCインスタンスは、受け取ったSRATの構成情報を、SRATの対応する無線リソースを構成できる、対応するSRATのRRCインスタンスに転送することができる。
【0068】
別の実施形態では、構成は、SRATのRRCインスタンス508と関連するように構成されたSRB上で受け取ることができる。一実施形態では、WTRUは、SRB上でSRATのRRCプロトコルのRRC PDUを受け取ることができる。一実施形態では、RRCメッセージは、例えば、SI構成IE、無線ベアラIE、トランスポートチャネルIE、および物理チャネルIEのうちの少なくとも1つを含むことができる、HSPA構成に関する1つまたは複数のIEを含むことができる。一実施形態では、SRATのRRCインスタンスは、無線ベアラ制御手順および物理チャネル構成手順など、対応する構成手順を実行することができる。
【0069】
例えば、WTRUは、HSPAセルにアクセスし、対応するRRC接続確立手順を使用して、PRATとしてHSPAを用いるRRC接続306を確立することができる。WTRUは、SRATとして、例えば1つまたは複数のLTEサービングセルを含むことができる、追加のサービングセルを用いるように構成することができる。一実施形態では、この構成手順は、セキュリティがPRATにおいてアクティブ化された後にのみ実行することができる。
【0070】
一実施形態では、構成は、PRATのRRC接続再構成手順を介して受け取ることができる。一実施形態では、WTRUは、例えば、SI構成IE、(サービングセルのDL構成のための、MAC-MainConfig IE、CQI-ReportConfig IE、PDSCH-Config IE、PhysicalConfigDedicated IE、RadioResourceConfigDedicated IE、およびRadioConfigCommon IEのうちの少なくとも1つを含むことができ、かつサービングセルのUL構成のための、PUSCH-Config IE、およびSoundingRS- UL-Config IEのうちの少なくとも1つを含むこともできる)RRC IEのうちの少なくとも1つを含むことができる、LTE構成に関する1つまたは複数のIEを含むRRCメッセージを受け取ることができる。一実施形態では、PRATのRRCインスタンス502は、SRATの受け取った構成情報を、SRATの対応する無線リソースを構成できる、対応するSRATのRRCインスタンスに転送することができる。
【0071】
別の実施形態では、構成は、SRATのRRCインスタンス508と関連するように構成されたSRB上で受け取ることができる。一実施形態では、WTRUは、SRB上でSRATのRRCプロトコルのRRC PDUを受け取ることができる。一実施形態では、RRCメッセージは、例えば、SI構成IE、(サービングセルのDL構成のための、MAC-MainConfig IE、CQI-ReportConfig IE、PDSCH-Config IE、PhysicalConfigDedicated IE、RadioResourceConfigDedicated IE、およびRadioConfigCommon IEのうちの少なくとも1つ、およびサービングセルのUL構成のための、PUSCH-Config IE、およびSoundingRS- UL-Config IEのうちの少なくとも1つを含む)無線リソース制御IEのうちの少なくとも1つを含むことができる、LTE構成に関する1つまたは複数のIEを含むことができる。一実施形態では、SRATのRRCインスタンスは、無線リソース構成手順など、対応するRRC再構成手順を実行することができる。
【0072】
図7は、構成された各RATのためのRRCインスタンスと、各RRCインスタンスのための状態機械と、構成された各RATのためのRRC接続とを使用する、マルチRAT動作のための例示的なコントロールプレーン700のブロック図である。より具体的には、示された例は、PRATのためのRRCインスタンス702と、PRATのための状態機械704と、SRATのためのRRCインスタンス708と、SRATのための状態機械706と、PRATのためのRRC接続710と、SRATのためのRRC接続712と、1つまたは複数のSRB714とを含む。
図7に示される例では、複数のRAT(例えば、PRATおよびSRAT)のための無線リソースは、複数のRRCインスタンス(例えば、構成されたRAT当たり1つのコントロールプレーンのインスタンス)を使用して管理することができる。
【0073】
図8は、
図7に示された実施形態に対応するマルチRAT動作のために構成されたWTRUにおいてワイヤレス通信を実行する例示的な方法のフロー
図800である。
図8に示される例では、WTRUは、第1のRRCインスタンス702を使用して、第1のRAT(例えば、PRAT)において第1のRRC接続710を確立することができる(802)。WTRUは、第2のRRCインスタンス708を使用して、第2のRAT(例えば、SRAT)において第2のRRC接続712を確立することもできる(804)。
【0074】
図7に示される実施形態では、各RRCインスタンス702、708は、関連するRATの構成されたそれぞれのサービングセルのために、1つのRRC接続710、712を管理する。
【0075】
一実施形態では、RRC接続710、712は、任意の数の異なる方法に従って確立することができる。一実施形態では、WTRUは、既存のRRC接続上でネットワークからRRCシグナリングを受け取ることができる。RRCシグナリングは、例えば、SRATへの追加のRRC接続を確立するよう求める要求、関連するセルを一意的に識別するためのパラメータ(例えば、周波数(DLおよびUL)、セル識別情報、およびSI)を含むことができる。別の実施形態では、WTRUは、既存のRRC接続上でネットワークから、SRATのための少なくとも1つのサービングセルを追加する旨のRRC再構成メッセージを受け取ることができる。RRC再構成メッセージは、例えば、関連するセルを一意的に識別するためのパラメータ(例えば、周波数(DLおよびUL)、セル識別情報、およびSI)を含むことができる。別の実施形態では、新しいアプリケーションのために、パケットデータプロトコル(PDP)コンテキストが確立されるとき、WTRUは、SRATへの追加のRRC接続を確立するよう求める要求を受け取ることができる。別の実施形態では、WTRUは、第1のRATにすでに接続しているときに、第2のRATのセルへのアクセスを自律的に開始することができる。この実施形態は、例えば、WTRUが2つの独立したRRCインスタンスを使用してマルチRATアクセスをサポートする場合に、使用することができる。
【0076】
WTRUは、WTRUがアイドルモードにあるRRCインスタンスを用いてセルにキャンプオンしているときに、例えば、RAT上で一斉呼出メッセージを受信したことに応答して、第2のRATのセルへのアクセスを自律的に開始することができる。あるいは、WTRUは、アプリケーションがサービスを要求しているとそれが判定するならば、セカンダリRATのセルへのアクセスを自律的に開始することができる。例えば、WTRUがCS呼を開始することを望んでいる場合、そしてそれがマルチRAT対応のWTRUであるとそれが判定する場合、それは、セカンダリRATにおいてセルへのアクセスを開始することができ、一実施形態では、RRC接続確立において理由を示すことができる。別の実施形態では、WTRUは、(例えば、WTRU固有のトリガに続いて)それがSRATのセットアップを開始できることを知らせる要求をPRAT上でネットワークに送ることができる。WTRUは、例えば、あるサービス要求を受け取ったことに応答して、ネットワークに要求を送ることができ、一実施形態では、PRAT上で送られるRRCメッセージにおいて理由を示すことができる。この実施形態では、WTRUは、SRAT RRC接続をインスタンス化するために、ネットワークからの明示的なセットアップメッセージを待つことができる。
【0077】
一実施形態では、RRCインスタンス702とRRCインスタンス708との間に対話が存在しないことがある。例えば、これは、NAS手順を使用して構成できるマルチホームIPデバイスとしてマルチモードWTRUが動作する場合に(例えば、ネットワーク接続性の観点から見て、各RATが異なるIPインタフェースに対応し得る場合に)当てはまり得る。より具体的には、WTRUは、ネットワークからは、2つの異なるIPネットワークインタフェースを実施する単一のデバイスに見え、一実施形態では、各々は、独自のPDPコンテキスト(すなわちIPアドレス)、制御/ユーザデータ経路、およびセキュリティコンテキストを有する。各RRC接続のためのRRM、モビリティ管理、スケジューリング、およびアドミッション制御は、互いに独立とすることができる。
【0078】
別の実施形態では、RRCインスタンス702とRRCインスタンス708との間に追加の対話が存在することがある。例えば、第1のRRC接続(例えば710)上のRRCメッセージは、アイドルモード状態に入ること、キャンプオン(または代替として、RRCメッセージにおいて示された周波数のセルにキャンプオン)し、SIを獲得し、一斉呼出チャネルを監視し、SRATへのアクセスを実行するために適切なセルを決定するセル選択手順を実行することの少なくとも一方をWTRUがそれによって実行できる手順を、WTRUによって開始することができる。あるいは、それは、セル選択手順を使用してWTRUによって選択されたセルへの初期アクセスを、または代替として、RRCメッセージにおいて示された周波数のセルへの初期アクセスを、直ちに実行することができる。
【0079】
一実施形態では、パラメータは、交換することができ、または複数のRRCインスタンスで共通とすることができ、セキュリティパラメータ、(PDPコンテキストを含む)NAS構成、および(単一のデータ経路が使用される場合は)ユーザプレーンパラメータのうちの少なくとも1つを含む。例えば、ネットワーク接続性の観点から見て、WTRUは、依然として、単一のPDPコンテキスト(すなわちIPアドレス)、単一のデータ経路、および単一のセキュリティコンテキストを用いて、単一のIPネットワークインタフェースを実施する、単一のデバイスに見える。必要なパラメータは、すべてのRRCインスタンスに共通とすることができ、例えば、PRAT接続および/または初期NAS構成から獲得することができる。一実施形態では、各RRC接続のためのRRMおよびモビリティ管理は、互いに独立して構成することができる。あるいは、モビリティは、PRAT接続(例えば710)に基づくことができる。
【0080】
一実施形態では、WTRUは、PRATのためにゼロまたはより多くのSCellを用いるように構成することができる。
【0081】
コントロールプレーンが、無線リソース管理のために、構成されたRAT毎に別々のRRCインスタンスを含む、
図5~
図8に関して説明された実施形態の場合、異なるRRCインスタンスは、例えば、セキュリティ構成、セキュリティアクティブ化、セキュリティ障害、障害処理、RRC接続の再構成、RLM、エラー回復、状態遷移、トランザクションのアイドルモードへの復帰、およびPUCCH/SRS解放要求時のアクションのために、数々の異なる方法のいずれか1つを使用して、互いに対話することができる。
【0082】
セキュリティ構成、アクティブ化、および障害に関して、WTRUは、それがSRATのための第1のサービングセルを追加する場合、第2のRRCインスタンスを使用することができる。一実施形態では、セキュリティが別のRRCインスタンスのためにアクティブ化されているならば、WTRUは、セキュリティが第2のRRCインスタンスのためにすでにアクティブ化されていると見なし、適用可能な場合は、同じ構成をアクセス層のためのインテグリティ保護および暗号化に適用することができる。
【0083】
障害処理に関して、WTRUは、それが処理に失敗した可能性のあるSRATのRRCインスタンスについてのコントロールプレーン情報(例えば、RRC PDUまたはIE)を受け取ることができる。WTRUは、それが処理に失敗したSRATのRRCインスタンスについてのコントロールプレーン情報を受け取るならば、構成が失敗したことをネットワークに知らせ、関連するSRATのサービングセル上で進行中のいずれの送信も一時中断し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、構成が失敗したことをネットワークに知らせ、かつ/またはセカンダリRAT RRCインスタンスまたはセカンダリRAT RRC接続を終了させることができる。WTRUが、SRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成の少なくとも一部を追加、変更、または削除する旨の構成メッセージを受け取るならば、WTRUは、関連する構成の適用に成功しないことがある。この場合、WTRUは、関連するサービングセルの構成を無効化し、関連するサービングセルの構成を削除し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、構成が失敗したことをネットワークに知らせ、かつ/またはSRAT RRCインスタンスまたはセカンダリRAT接続を終了させることができる。これらの失敗はいずれも、PRATのためのRRC接続の動作および/または構成には影響し得ない。
【0084】
RRC接続の再構成に関して、WTRUは、構成されたULリソースを用いる第1のLTEサービングセルのための構成を追加する旨の無線リソース再構成メッセージを受け取ることができる。その後、WTRUは、ULタイミング同期を獲得するための手順(例えば、セルのUL PRACHリソース上でのランダムアクセス手順)を開始することができる。一実施形態では、WTRUは、構成されたULリソースを用いる少なくとも1つのLTEサービングセルを用いる構成を含むことができる、ハンドオーバコマンドを受け取ることができる。この実施形態では、HSPAターゲットセルへのアクセスを開始するのに加えて、WTRUは、ULタイミング同期を獲得するための手順(例えば、LTEターゲットセルのUL PRACHリソース上でのランダムアクセス手順)も開始することができる。
【0085】
RLMに関して、WTRUは、SRATの構成されたサービングセルのためのRLMを実行することができる。一実施形態では、WTRUは、例えば、対応するRATのサービングセルのRLFについての基準に従って、それがRLFを被っていると判定することができる。WTRUは、第1のRATのサービングセルについてRLF(DLまたはUL)であると判定する場合、第1のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、第1のRATのための無線フロントエンドをオフにし、かつ/または関連するサービングセルのRLF状態をネットワークに知らせることができる。一実施形態では、第1のRATのRRCインスタンスは、第2のRATのRRCインスタンスにUL RLF状態を知らせることができる。
【0086】
状態遷移および関連する手順に関して、第1のRRCインスタンスにおけるRRC状態の変化は、第2のRRCインスタンスにおける状態の変化および/または手順をトリガすることができる。例えば、第1のRRCインスタンスにおける状態遷移は、第2のRRCインスタンスにおける状態遷移、第2のRRCインスタンスにおけるRRC接続の解放をトリガすることができ、かつ/またはWTRUは、第2のRRCインスタンスに対応する第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすることができる。一実施形態では、CELL_DCHからHSPA RRCインスタンスのための他の任意の状態へのRRC状態遷移は、RRC_IDLEへの状態遷移を実行し、RRC LTE接続を解放し、かつ/またはLTEフロントエンドをオフにするために、LTE RRCインスタンスをトリガすることができる。例えば、HSPAがPRATである場合、LTEは、SRATとすることができ、LTE RATのために、ULリソースが構成されないことがある。別の実施形態では、第1のRATにおけるアイドルモードへのRRC状態遷移は、構成された各SRATのRRCインスタンスについてのアイドルモードへの状態遷移をトリガすることができ、または代替として、例えば、RRC接続を解放すること、および/または構成された各SRATのフロントエンドをオフにすることをトリガすることができる。HSPAがPRATである場合、LTEは、SRATとすることができ、HSPA RRCインスタンスのみが、セル再選択手順を実行することができる。
【0087】
別の例として、第2のRRCインスタンスにおける状態遷移は、第1のRRCインスタンスの状態に応じて、許可されないことがある。一実施形態では、別のRRCインスタンスの現在の状態に基づいて、SRATのためのRRCインスタンスにおいて、RRC状態が許可されないことがある。特に、LTE RRCインスタンスがRRC_CONNECTED状態にある場合、WTRUは、HSPA RRCインスタンスのためのCELL-FACH状態またはCELL_PCH状態に遷移することができない。
【0088】
別の例として、第2のRRCインスタンスの動作状態は、第1のRRCインスタンスの状態に追随することがある。一実施形態では、LTE PRATのRRCインスタンスの状態がRRC_CONNECTEDである場合、HSPA SRATのRRCインスタンスの初期状態は、CELL_DCHとすることができる。
【0089】
アイドルモードに復帰する遷移に関して、WTRUのPRATであるRRC接続についてのRRCアイドルへの遷移は、他のRRC接続の解放、および/または別のRRCインスタンスについてのRRC IDLEへの移行をトリガすることができる(例えば、すべてのRAT、またはネットワークに接続されていないときにWTRUがIDLEモードにあるべきRATのみ)。PRATのRRCインスタンスは、SRATのための別のRRCインスタンスに、IDLEへの状態の変化を通知することができる。その後、SRATのためのRRCインスタンスは、IDLEモードに移行し、SRATのための専用構成を削除し、デフォルト構成に復帰し、ならびに/またはSRATのトランシーバモジュールおよび/または何らかの機能をアクティブ化かつ/もしくはオフにするための手順を実行することができる。
【0090】
PUCCH/SRS解放要求時のアクションに関して、PRAT LTE RRCインスタンスは、PUCCH/SRS専用リソースを解放するための表示を下位レイヤ(例えば、LTE MAC)から受け取ることができる。これは、例えば、スケジューリング要求(SR)のための構成されたPUCCHリソース上でのSR送信が最大回数に達すると、またはタイミングアライメントタイマ(TAT:timing alignment timer)が満了する場合に起こり得る。TATが満了する場合、WTRUは、もはや有効なタイミングアドバンス(timing advance)を有さず、もはやUL送信について同期していない。この場合、PRATのRRCインスタンスは、PRATにおけるUL同期の喪失を、SRATのRRCインスタンスに知らせることができる。
【0091】
構成されたすべてのRATに対して単一のRRC接続を使用する実施形態(例えば、
図3、
図4、
図5、および
図6に関して上で説明した実施形態)の場合、WTRUは、例えば、PRATのRRC PDU内にピギーバックされたSRAT IEを介して、RRCメッセージ、およびSRATに関する構成パラメータを受け取ることができる。この実施形態では、WTRUは、単一のRRC接続のRRC PDU内にRAT固有のIEを多重化および/または逆多重化し、RRC PDU内の明示的な識別子(例えば、RRC状態機械またはSRATの識別情報)を使用してIEを識別することができる。
【0092】
一実施形態では、PRATのRRCメッセージは、SRATコンテナIEを含むことができる。SRATコンテナIEは、SRATのRRCに従って処理できる、SRATについての情報を含むことができる。例えば、PRATがLTEである場合、utra-Secondarycell-Container IEを含むことによって、HSPA SRATを確立することができる。一実施形態では、このIEの存在は、セカンダリRATの開始をトリガすることができる。
【0093】
2つ以上のSRATを確立できる場合、SRATタイプIEおよびSRATメッセージコンテナIEを使用することができる。SRATメッセージコンテナIEは、SRATタイプIEによって示される別の規格で仕様が定められたメッセージを搬送することができる。このコンテナは、構成されるSRATのために必要な情報および無線パラメータを搬送することができる。
【0094】
例えば、WTRUは、与えられたRATのために構成されたセルの各グループが、そのRATの識別情報に関連付けられるように、構成することができる。WTRUは、RRC PDUを受け取る場合、IEがどのRATに関連付けられているかを決定し、例えば、適用可能なRATに従ってRRC PDUを処理することができる。同様に、WTRUは、RRC PDU内に1つまたは複数の情報要素を含むRRC PDUを送信することができる。高々2つのRATがサポートされる場合、これは、PDU内におけるIE自体の存在によって、暗黙的に決定することができる。
【0095】
構成された各RATに対して別々のRRCインスタンスを使用する実施形態(例えば、
図5、
図6、
図7、および
図8に関して上で説明した実施形態)の場合、WTRUは、例えば、異なるSRB識別子(SRB_ID)を使用して、PRATおよびSRATのためのRRC PDUを多重化することによって、SRATに関する構成パラメータを受け取ることができる。一実施形態では、WTRUは、データ経路上でRRC PDUを多重化および/または逆多重化し、RRC PDUの送信のために使用される無線ベアラ識別情報に基づいて、RRCメッセージが適用可能なRRC接続および/または状態機械を識別することができる。
【0096】
例えば、WTRUは、1つまたは複数のSRBが、例えばSRB_IDに基づいて、特定のRATの制御シグナリングに関連付けられるように、構成することができる。WTRUは、RRC PDUを受け取る場合、PDUがどの無線ベアラに関連付けられているかを決定し、例えば、WTRUがRAT固有のセキュリティコンテキストを用いるように構成されている場合、認証(必要ならば)および暗号解除のための適切なセキュリティコンテキストを適用し、かつ/または関連付けられたRATに適用可能なRRC状態機械を使用して、RRC PDUを処理することができる。同様に、WTRUは、適用可能なRRC状態機械との関連付けを使用して、RRC PDUを送信することができる。
【0097】
一実施形態では、セキュリティアクティブ化および与えられた優先順位との関連付けの後、SRATに適用可能なSRBを構成することができる。例えば、WTRUは、例えばHSPA RRC PDUのサブセットまたはタイプに適用可能なSRBが、LTE MAC上でのHSPA RRC PDUのトランスポートのためのSRB1と同じ(または代替としてより低い)優先順位を有するように、構成することができる。例えば、WTRUは、例えばLTE RRC PDUのサブセットまたはタイプに適用可能な論理チャネルが、MAC-ehsの多重化機能における特定の優先順位にマッピングされるように、構成することができる。
【0098】
構成されたすべてのRATに対して単一のRRCインスタンスを使用する実施形態(例えば、
図3および
図4に関して上で説明した実施形態)の場合、WTRUが、SRATのための少なくとも1つのサービングセルを追加する構成を受け取るならば、以下で説明される例の1つまたは複数を使用して、無線リソース管理を実施することができる。そのような実施形態では、WTRUは、PRATを用いる確立されたRRC接続(例えば、
図3の306)を有することができる。
【0099】
一実施形態では、(例えば、PRATについての)セキュリティがアクティブ化される場合、WTRUは、SRATのためのサービングセルを追加することができ、その場合、それは、適用可能な場合(例えば、複数のデータ経路が使用される場合)、アクセス層のためのインテグリティ保護および暗号化に、同じ構成を適用することができる。
【0100】
一実施形態では、WTRUは、SRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成の少なくとも一部を追加、変更、または削除する旨のRRCメッセージを受け取ることができる。WTRUは、関連する構成の適用に成功しないことがあり、その場合、それは、関連するサービングセルの構成を無効化し、関連するサービングセルの構成を削除し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、SRATのための無線フロントエンドをオフにし、構成が失敗したことをネットワークに知らせ、かつ/またはSRAT RRC接続のSRAT RRCインスタンスを終了させることができる。特に、SRATに対する構成の適用の失敗は、PRATのためのRRC接続の動作および/または構成には影響し得ない。SRATに適用可能なRRC手順の正常な完了に失敗する場合、WTRUは、手順をアボートし、関連するSRATについての手順をWTRUが開始する前の状態に復帰することができる。
【0101】
LTEがPRATである場合、RRCインスタンスは、以下の実施形態のいずれかに従って、SRATのための無線リソース管理を実行することができる。一実施形態では、PRATのためのWTRU動作は、関連するRATのための典型的な手順に従うことができる。一実施形態では、WTRUは、LTE PRATの構成されたサービングセルのための、例えば、PCellのための、RLMを実行することができる。WTRUは、対応するRATのサービングセルのRLFについての基準に従って、それがLTE PRATのPCell上でUL RLFを被っていると判定することができる。WTRUは、それがLTE PRATのPCellについてRLF(DLまたはUL)であると判定する場合、RRC_CONNECTEDからRRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行することができ、その場合、それは、HSPA SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、かつ/またはHSPA SRATのための無線フロントエンドをオフにすることができる。
【0102】
WTRUは、HSPA SRATの構成されたサービングセルのためのRLMも実行することができる。WTRUは、対応するRATのサービングセルのRLFについての基準に従って、それがプライマリサービングセル上でUL RLFを被っていると判定することができる。WTRUがHSPA SRATのサービングセルについてUL RLFであると判定するならば、WTRUは、関連するサービングセルの構成を無効化し、関連するサービングセルの構成を削除し、関連するサービングセルのランダムアクセス構成を無効化し、関連するサービングセルのランダムアクセス構成を削除し、HSPA SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、HSPA SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、HSPA SRATのための無線フロントエンドをオフにし、関連するサービングセルについてのUL RLF状態をネットワークに知らせ、セカンダリRATサービングセルを非アクティブ化されたものと見なし、かつ/またはSRAT RRC接続のSRAT RRCインスタンスを終了させることができる。
【0103】
一実施形態では、WTRUは、対応するRATのサービングセルのRLFについての基準に従って、それがDL RLFを被っていると判定することができる。WTRUがHSPA SRATのサービングセルについてDL RLFであると判定するならば、WTRUは、関連するサービングセルの構成を無効化し、関連するサービングセルの構成を削除し、HSPA SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、HSPA SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、HSPA SRATのための無線フロントエンドをオフにし、かつ/または関連するサービングセルについてのDL RLF状態をネットワークに知らせることができる。
【0104】
WTRUは、LTE RRC_CONNECTEDからLTE RRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行することができ、その場合、WTRUは、SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、SRATのための無線フロントエンドをオフにし、かつ/またはセカンダリRAT RRCインスタンスまたはSRAT RRC接続を終了させることができる。
【0105】
PRAT LTE RRCインスタンスは、PUCCH/SRS専用リソースを解放するための表示を下位レイヤ(例えば、LTE MAC)から受け取ることができる。これは、例えば、SRのための構成されたPUCCHリソース上でのSR送信が最大回数に達すると、またはTATが満了する場合に起こり得る。TATが満了する場合、WTRUは、もはや有効なタイミングアドバンスを有さず、もはやUL送信について同期していない。この場合、WTRUは、SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、SRATのための無線フロントエンドをオフにし、かつ/またはSRAT RRCインスタンスまたはSRAT RRC接続を終了させることができる。
【0106】
HSPAがPRATである場合、RRCインスタンスは、以下の実施形態のいずれかに従って、SRATのための無線リソース管理を実行することができる。加えて、PRATのためのWTRU動作は、関連するRATのための典型的な手順に従うことができる。
【0107】
一実施形態では、WTRUは、構成されたULリソースを用いる第1のLTEサービングセルのための構成を追加する旨の無線リソース再構成メッセージを受け取り、その後、ULタイミング同期を獲得するための手順(例えば、セルのUL PRACHリソース上でのランダムアクセス手順)を開始することができる。一実施形態では、WTRUは、構成されたULリソースを用いる少なくとも1つのLTEサービングセルのための構成を含むことができる、ハンドオーバコマンドを受け取ることができる。WTRUは、HSPAターゲットセルへの初期アクセスに加えて、ULタイミング同期を獲得するための手順(例えば、LTEターゲットセルのUL PRACHリソース上でのランダムアクセス手順)も開始することができる。
【0108】
一実施形態では、WTRUは、PRATの構成されたサービングセルの1つまたは複数のための、特に、HSPA PRATのプライマリサービングセルのための、RLMを実行することができる。WTRUは、例えば、対応するRATのサービングセルのRLFについての基準に従って、それがプライマリサービングセル上でRLFを被っていると判定することができる。それがHSPA PRATのプライマリサービングセルについてUL RLFであると判定するならば、HSPA PRATのためのRRCインスタンスは、物理レイヤから第1の同期外れ表示を受け取ることができ、UL送信の実行を差し控えることができる。LTE SRATの少なくとも1つのサービングセルが、ULリソースを用いるように構成され、サービングセル上でULフィードバック情報を送信できる場合、WTRUは、任意の送信をLTE SRAT上で続行することができる。
【0109】
WTRUは、それがHSPA PRATのプライマリサービングセルについてRLF(DLおよび/またはUL)であると判定する場合、CELL_DCHからの(および/またはCELL_FACHへの)RRC状態遷移を実行することができ、その場合、それは、LTE SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、LTE SRATのための無線フロントエンドをオフにし、かつ/またはLTE SRATを指図によって非アクティブ化されたものと見なすことができる。
【0110】
一実施形態では、WTRUは、LTE SRATの構成されたサービングセルのためのRLMを実行することができる。WTRUは、対応するRATのサービングセルのRLFについての基準に従って、それがLTE SRATのサービングセル、特にPCell上でUL RLFを被っていると判定することができる。それがLTE SRATのサービングセルについてUL RLFであると判定するならば、WTRUは、関連するサービングセルの構成を無効化し、関連するサービングセルの構成を削除し、関連するサービングセルのランダムアクセス構成を無効化し、関連するサービングセルのランダムアクセス構成を削除し、LTE SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、LTE SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、LTE SRATのための無線フロントエンドをオフにし、関連するサービングセルについてのUL RLF状態をネットワークに知らせ、かつ/またはSRAT RRCインスタンスまたはSRAT RRC接続を終了させることができる。
【0111】
一実施形態では、WTRUは、対応するRATのサービングセルのRLFについての基準に従って、それがDL RLFを被っていると判定することができる。それがLTE SRATのサービングセルについてDL RLFであると判定するならば、WTRUは、関連するサービングセルの構成を無効化し、関連するサービングセルの構成を削除し、LTE SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、LTE SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、LTE SRATのための無線フロントエンドをオフにし、関連するサービングセルについてのDL RLF状態をネットワークに知らせ、かつ/またはSRAT RRCインスタンスまたはSRAT RRC接続を終了させることができる。
【0112】
一実施形態では、WTRUは、接続状態(例えば、CELL_DCH、CELL_PCH、またはURA_PCH)からアイドルモードへのRRC状態遷移を実行することができ、その場合、WTRUは、LTE SRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化し、LTE SRATのすべてのサービングセルのための構成を削除し、かつ/またはLTE SRATのための無線フロントエンドをオフにすることができる。
【0113】
実施形態
【0114】
1.マルチ無線アクセス技術(RAT)動作のために構成されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)においてワイヤレス通信を実行する方法であって、WTRUが、第1のRATに従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するステップを含む、方法。
【0115】
2.WTRUが、第2のRATに従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するステップをさらに含む、実施形態1に記載の方法。
【0116】
3.第1のRATは、ロングタームエボリューション(LTE)および高速パケットアクセス(HSPA)の一方であり、第2のRATは、HSPA、LTE、およびWiFiのうちの1つである、実施形態1または2に記載の方法。
【0117】
4.WTRUが、RRCインスタンスを使用して第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するステップをさらに含む、実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
【0118】
5.WTRUが、RRC接続上で第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るステップをさらに含む、実施形態4に記載の方法。
【0119】
6.WTRUが、RRCインスタンスを使用して第2のRATのための無線リソースを構成するステップをさらに含む、実施形態5に記載の方法。
【0120】
7.WTRUは、第1のRAT上でLTE RRC_CONNECTEDからLTE RRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行するならば、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化すること、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除すること、および第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすることのうちの少なくとも1つを実行する、実施形態1~6のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
8.WTRUが、第1のRATに対応するタイプのRRCプロトコルデータユニット(PDU)を送信および受信するステップであって、第1のRATに対応するタイプのRRC PDUは第2のRATに対応する少なくとも1つの情報要素(IE)を含む、ステップをさらに含む、実施形態1~7のいずれか1つに記載の方法。
【0122】
9.WTRUが、第1のRRCインスタンスを使用して第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するステップをさらに含む、実施形態1~8のいずれか1つに記載の方法。
【0123】
10.WTRUが、RRC接続上で第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るステップをさらに含む、実施形態9に記載の方法。
【0124】
11.WTRUが、第2のRRCインスタンスを使用して第2のRATのための無線リソースを構成するステップをさらに含む、実施形態9または10に記載の方法。
【0125】
12.WTRUが、RRC接続上でPDUを送信および受信するステップであって、PDUの各々は、第1のRRCインスタンスおよび第2のRRCインスタンスの一方に対応するシグナリング無線ベアラ識別子(SRB_ID)を有する、ステップをさらに含む、実施形態9~11のいずれか1つに記載の方法。
【0126】
13.WTRUは、第1のRAT上でLTE RRC_CONNECTEDからLTE RRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行するならば、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化すること、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除すること、第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすること、および第2のRRCインスタンスを終了させることのうちの少なくとも1つを実行する、実施形態9~12のいずれか1つに記載の方法。
【0127】
14.WTRUが、第1のRRCインスタンスを使用して第1のRATにおいて第1の無線リソース制御(RRC)接続を確立するステップをさらに含む、実施形態1~13のいずれか1つに記載の方法。
【0128】
15.WTRUが、第2のRRCインスタンスを使用して第2のRATにおいて第2のRRC接続を確立するステップをさらに含む、実施形態14に記載の方法。
【0129】
16.WTRUが、第1のRATのためにアクティブ化されているセキュリティに応答して、第2のRATにおいて第2のRRC接続のためのサービングセルを追加するステップをさらに含む、実施形態14または15に記載の方法。
【0130】
17.WTRUが、第1のRATの構成されたサービングセルに対して無線リンク監視(RLM)を実行するステップであって、第1のRATは、LTEである、ステップをさらに含む、実施形態14または15に記載の方法。
【0131】
18.WTRUが、第1のRATの構成されたサービングセルが無線リンク障害(RLF)を被っているかどうかを判定するステップをさらに含む、実施形態17に記載の方法。
【0132】
19.WTRUが、第1のRATの構成されたサービングセルがRLFを被っていると判定するならば、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除すること、および第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすることの少なくとも一方を実行するステップであって、第2のRATは、HSPAである、ステップをさらに含む、実施形態17または18に記載の方法。
【0133】
20.WTRUが、第1のRRC接続に基づいて第2のRRC接続のためのモビリティ管理を構成するステップをさらに含む、実施形態14または15に記載の方法。
【0134】
21.マルチ無線アクセス技術(RAT)動作のために構成されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、第1のRATに従って第1の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するように構成されたトランシーバを備える、WTRU。
【0135】
22.トランシーバは、第2のRATに従って第2の動作周波数上で情報をワイヤレスで伝達するようにさらに構成される、実施形態21に記載のWTRU。
【0136】
23.第1のRATは、ロングタームエボリューション(LTE)および高速パケットアクセス(HSPA)の一方であり、第2のRATは、HSPA、LTE、およびWiFiのうちの1つである、実施形態21または22に記載のWTRU。
【0137】
24.RRCインスタンスを使用して第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するように構成されたプロセッサをさらに備える、実施形態21または22に記載のWTRU。
【0138】
25.トランシーバは、RRC接続上で第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るようにさらに構成される、実施形態24に記載のWTRU。
【0139】
26.プロセッサは、RRCインスタンスを使用して第2のRATのための無線リソースを構成するようにさらに構成される、実施形態24または25に記載のWTRU。
【0140】
27.トランシーバは、第1のRATに対応するタイプのRRCプロトコルデータユニット(PDU)を送信および受信するようにさらに構成され、第1のRATに対応するタイプのRRC PDUは第2のRATに対応する少なくとも1つの情報要素(IE)を含む、実施形態24~26のいずれか1つに記載のWTRU。
【0141】
28.第1のRRCインスタンスを使用して第1のRATにおいて無線リソース制御(RRC)接続を確立するように構成されたプロセッサをさらに備える、実施形態21~27のいずれか1つに記載のWTRU。
【0142】
29.トランシーバは、RRC接続上で第2のRATの少なくとも1つのサービングセルのための構成を受け取るようにさらに構成される、実施形態28に記載のWTRU。
【0143】
30.プロセッサは、第2のRRCインスタンスを使用して第2のRATのための無線リソースを構成するようにさらに構成される、実施形態28または29に記載のWTRU。
【0144】
31.トランシーバは、RRC接続上でPDUを送信および受信するようにさらに構成され、PDUの各々は、第1のRRCインスタンスおよび第2のRRCインスタンスの一方に対応するシグナリング無線ベアラ識別子(SRB_ID)を有する、実施形態28~30のいずれか1つに記載のWTRU。
【0145】
32.プロセッサは、第1のRAT上でLTE RRC_CONNECTEDからLTE RRC_IDLEへのRRC状態遷移を実行するならば、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を無効化すること、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除すること、第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすること、および第2のRRCインスタンスを終了させることのうちの少なくとも1つを実行するようにさらに構成される、実施形態28~30のいずれか1つに記載のWTRU。
【0146】
33.第1のRRCインスタンスを使用して第1のRATにおいて第1の無線リソース制御(RRC)接続を確立するように構成されたプロセッサをさらに備える、実施形態21~32のいずれか1つに記載のWTRU。
【0147】
34.プロセッサは、第2のRRCインスタンスを使用して第2のRATにおいて第2のRRC接続を確立するようにさらに構成される、実施形態33に記載のWTRU。
【0148】
35.プロセッサは、第1のRATのためにアクティブ化されているセキュリティに応答して、第2のRATにおいて第2のRRC接続のためのサービングセルを追加するようにさらに構成される、実施形態33または34に記載のWTRU。
【0149】
36.プロセッサは、第1のRATの構成されたサービングセルに対して無線リンク監視(RLM)を実行するようにさらに構成される、実施形態33~35のいずれか1つに記載のWTRU。
【0150】
37.第1のRATは、LTEである、実施形態36に記載のWTRU。
【0151】
38.プロセッサは、第1のRATの構成されたサービングセルがアップリンク(UL)無線リンク障害(RLF)を被っているかどうかを判定するようにさらに構成される、実施形態33~37のいずれか1つに記載のWTRU。
【0152】
39.プロセッサは、第1のRATの構成されたサービングセルがUL RLFを被っていると判定するならば、第2のRATのすべてのサービングセルのための構成を削除すること、および第2のRATのための無線フロントエンドをオフにすることの少なくとも一方を実行するようにさらに構成され、第2のRATは、HSPAである、実施形態33~37のいずれか1つに記載のWTRU。
【0153】
40.プロセッサは、第1のRRC接続に基づいて第2のRRC接続のためのモビリティ管理を構成するようにさらに構成される、実施形態33~39のいずれか1つに記載のWTRU。
【0154】
上では特徴および要素を特定の組み合わせで説明したが、各特徴または要素は、単独で使用でき、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用できることを当業者は理解されよう。加えて、本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行される、コンピュータ可読媒体内に包含された、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線接続または無線接続を介して送信される)電子信号と、コンピュータ可読記憶媒体とを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、およびCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、それらに限定されない。ソフトウェアと連携するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用するための無線周波トランシーバを実施するために使用することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
トランシーバと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサおよび前記トランシーバは、
第1の無線アクセス技術(RAT)を使用して、第1のセル上でメッセージを受信し、
前記第1のセル上で、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージを受信し、前記RRC再構成メッセージは、前記WTRUに、前記第1のRATを使用して第2のセルを使用することを示す第1の情報、および前記WTRUに、第2のRATを使用して第3のセルを使用することを示す第2の情報を含み、前記第1のRATおよび前記第2のRATは、異なるRATであり、
前記第1の情報を受信したことに応答して、前記第1のRATを使用して、前記第2のセル上で第1のランダムアクセス手順を開始し、
前記第2の情報を受信したことに応答して、前記第2のRATを使用して、前記第3のセル上で第2のランダムアクセス手順を開始する、
ように構成されている、ことを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記RRC再構成メッセージは、ハンドオーバと関連付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記プロセッサおよび前記トランシーバは、
前記第1のランダムアクセス手順に基づいて、前記第1のRATを使用して前記第2のセルのためのアップリンクタイミング情報を判定し、
前記第2のランダムアクセス手順に基づいて、前記第2のRATを使用して前記第3のセルのためのアップリンクタイミング情報を判定する、
ように更に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記第1のRATは、ロングタームエボリューションである、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサおよび前記トランシーバは、前記第1のRATのためのセキュリティ機構を使用して伝送を送信するように更に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記プロセッサおよび前記トランシーバは、前記第2のRATのためのセキュリティ機構を使用して伝送を送信するように更に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記RRC再構成メッセージは、第1のシグナリング無線ベアラ(SRB)上で受信される、ことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、
第1の無線アクセス技術(RAT)を使用して、第1のセル上でメッセージを受信するステップと、
前記第1のセル上で、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージを受信するステップであって、前記RRC再構成メッセージは、前記WTRUに、前記第1のRATを使用して第2のセルを使用することを示す第1の情報、および前記WTRUに、第2のRATを使用して第3のセルを使用することを示す第2の情報を含み、前記第1のRATおよび前記第2のRATは、異なるRATである、ステップと、
前記第1の情報を受信したことに応答して、前記第1のRATを使用して、前記第2のセル上で第1のランダムアクセス手順を開始するステップと、
前記第2の情報を受信したことに応答して、前記第2のRATを使用して、前記第3のセル上で第2のランダムアクセス手順を開始するステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記RRC再構成メッセージは、ハンドオーバと関連付けられている、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のランダムアクセス手順に基づいて、前記第1のRATを使用して前記第2のセルのためのアップリンクタイミング情報を判定するステップと、
前記第2のランダムアクセス手順に基づいて、前記第2のRATを使用して前記第3のセルのためのアップリンクタイミング情報を判定するステップと、
を更に備えた、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のRATは、ロングタームエボリューションである、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のRATのためのセキュリティ機構を使用して伝送を送信するステップを更に備えた、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のRATのためのセキュリティ機構を使用して伝送を送信するステップを更に備えた、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記RRC再構成メッセージは、第1のシグナリング無線ベアラ(SRB)上で受信される、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【外国語明細書】