(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022046868
(43)【公開日】2022-03-24
(54)【発明の名称】収容グッズ
(51)【国際特許分類】
A45C 7/00 20060101AFI20220316BHJP
A45C 3/00 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
A45C7/00 G
A45C3/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020152474
(22)【出願日】2020-09-11
(71)【出願人】
【識別番号】597010341
【氏名又は名称】株式会社オフィス山口
(71)【出願人】
【識別番号】518283654
【氏名又は名称】有限会社アクセル
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 謙二郎
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA51
3B045CB05
3B045CE07
3B045CE09
(57)【要約】
【課題】折り畳んだときに、収容空間が膨縮する方向のみならずそれに交差する方向でも寸法を小さくすることができる収容グッズを提供すること。
【解決手段】
ループ状のワイヤフレームを備え、ワイヤフレームの一側には第1U字部が、反対側には第2U字部が形成されており、ワイヤフレームは、第1U字部と第2U字部との間の部分を内側に曲げることによりフラットワイヤを交差させて3つの輪体を形成し、その3つの輪体を重畳させることにより収容グッズが折り畳み状態で円盤状となるように構成され、所定の目的物を挿入可能な口を持つ目的物収容部が設けられ、前記可撓性部材には、展開状態で可撓性部材に交差する方向に展開可能で目的物収容部を拡げることができる可撓性の壁面が設けられ、目的物収容部は、可撓性部材及び展開された前記壁面の双方によって区画形成されることを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラットワイヤが長手方向でループ状に繋がれて構成されるとともに人手によって弾性変形可能に構成された1つのワイヤフレームと、前記ワイヤフレームに取り付けられ前記フラットワイヤのループ内に設けられたシート状の可撓性部材と、を備え、前記ワイヤフレームの弾性変形によって折り畳み状態を取り、前記ワイヤフレームの弾性復元力によって展開状態となる収容グッズであって、
前記ワイヤフレームの一側には第1U字部が、反対側には第2U字部が形成されており、前記ワイヤフレームは、前記第1U字部と前記第2U字部との間の部分を内側に曲げることにより前記フラットワイヤを交差させて3つの輪体を形成し、その3つの輪体を重畳させることにより前記収容グッズが折り畳み状態で円盤状となるように構成され、
所定の目的物を挿入可能な口を持つ目的物収容部が設けられ、
前記可撓性部材には、展開状態で前記可撓性部材に交差する方向に展開可能で前記目的物収容部を拡げることができる可撓性の壁面が設けられ、前記目的物収容部は、前記可撓性部材及び展開された前記壁面の双方によって区画形成されることを特徴とする収容グッズ。
【請求項2】
前記収容グッズは手提げ袋であり、
前記可撓性部材及び前記壁面は袋体を構成し、前記可撓性部材は、前記袋体の前面部、底面部及び後面部を構成するとともに、前記壁面は、前記袋体の左右の側面部を構成し、
前記ワイヤフレームは、展開状態で見て、上方に膨出し且つ互いに対峙する前記第1U字部及び前記第2U字部と、前記第1U字部及び前記第2U字部の互いに対峙する各端部同士を互いに繋ぎ下方に膨出し且つ互いに対峙する第3U字部及び第4U字部とを備え、
前記第1U字部は前記袋体の前面部と前記左右の側面部の各々との稜線部に配置され、
前記第2U字部は前記袋体の後面部と前記左右の側面部の各々との稜線部に配置され、
前記第3U字部及び前記第4U字部は前記左右の側面部の各々と前記底面部との稜線部に配置され、
ていることを特徴とする請求項1に記載の収容グッズ。
【請求項3】
展開状態では、前記第1U字部の上端と前記第2U字部の上端は離間し、前記袋体の上端の口は開口していることを特徴とする請求項2に記載の収容グッズ。
【請求項4】
展開状態から前記第3U字部及び前記第4U字部を曲げて前記第3U字部及び前記第4U字部の湾曲部によって第1の輪体を形成することで、前記第1U字部及び前記第2U字部が変形してそれぞれによって第2の輪体及び第3の輪体が形成され、前記第1の輪体、前記第2の輪体及び前記第3の輪体を重畳させることによって前記折り畳み状態とするように構成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の収容グッズ。
【請求項5】
展開状態で見て前記第1U字部及び前記第2U字部の湾曲部分の各々の上端直下の前記前面部及び後面部の一部に手指が挿入可能な切り欠き部が設けられ、前記湾曲部分はハンドルを構成していることを特徴とする請求項2~請求項4のいずれか一項に記載の収容グッズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容グッズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ポリ袋の有料化に伴い、手提げ袋を持参して買い物をする機会が増えている。しかしながら、大きな手提げ袋を買い物の度に持参するのは煩わしいし、また、手提げ袋を折り畳んで持ち歩く場合には、使用するときの拡げる作業が煩わしい。
【0003】
ところで、このような煩わしさを解決できるものとして、伸縮式のバッグがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献のバッグでは、螺旋状のコイルばねを一方向に伸縮させて収容空間を膨縮させる構造であるため、縮めた場合でも高さ方向では小さくなるものの、平面的な大きさは小さくならない。
本発明は、折り畳んだときに、収容空間が膨縮する方向のみならずそれに交差する方向でも寸法を小さくすることができる収容グッズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、
フラットワイヤが長手方向でループ状に繋がれて構成されるとともに人手によって弾性変形可能に構成された1つのワイヤフレームと、前記ワイヤフレームに取り付けられ前記フラットワイヤのループ内に設けられたシート状の可撓性部材と、を備え、前記ワイヤフレームの弾性変形によって折り畳み状態を取り、前記ワイヤフレームの弾性復元力によって展開状態となる収容グッズであって、
前記ワイヤフレームの一側には第1U字部が、反対側には第2U字部が形成されており、前記ワイヤフレームは、前記第1U字部と前記第2U字部との間の部分を内側に曲げることにより前記フラットワイヤを交差させてワイヤ3つの輪体を形成し、その3つの輪体を重畳させることにより前記収容グッズが折り畳み状態で円盤状となるように構成され、
所定の目的物を挿入可能な口を持つ目的物収容部が設けられ、
前記可撓性部材には、展開状態で前記可撓性部材に交差する方向に展開可能で前記目的物収容部を拡げることができる可撓性の壁面が設けられ、前記目的物収容部は、前記可撓性部材及び展開された前記壁面の双方によって区画形成されることを特徴とする。
ここで「可撓性」とは、外力によって、しなやかにたわむ性質を言い、「可撓性部材」には、伸縮性があり折り畳み可能な性質を持つもの、伸縮性は持たないが折り畳み可能な性質を持つものの双方を含む。
【0007】
第2の手段は、第1の手段であって、
前記収容グッズは手提げ袋であり、
前記可撓性部材及び前記壁面は袋体を構成し、前記可撓性部材は、前記袋体の前面部、底面部及び後面部を構成するとともに、前記壁面は、前記袋体の左右の側面部を構成し、
前記ワイヤフレームは、展開状態で見て、上方に膨出し且つ互いに対峙する前記第1U字部及び前記第2U字部と、前記第1U字部及び前記第2U字部の互いに対峙する各端部同士を互いに繋ぎ下方に膨出し且つ互いに対峙する第3U字部及び第4U字部とを備え、
前記第1U字部は前記袋体の前面部と前記左右の側面部の各々との稜線部に配置され、
前記第2U字部は前記袋体の後面部と前記左右の側面部の各々との稜線部に配置され、
前記第3U字部及び前記第4U字部は前記左右の側面部の各々と前記底面部との稜線部に配置され、
ていることを特徴とする。
ここで「U字部」とは、半円弧状又は弓状等の湾曲部や、その湾曲部の両端から延出する部分を有するものを広く含む。
【0008】
第3の手段は、第2の手段であって、展開状態では、前記第1U字部と前記第2U字部とは離間し、前記袋体の上端の口は開口していることを特徴とする。
【0009】
第4の手段は、第2の手段又は第3の手段であって、展開状態から前記第3U字部及び前記第4U字部を曲げて前記第3U字部及び前記第4U字部の湾曲部によって第1の輪体を形成することで、前記第1U字部及び前記第2U字部が変形してそれぞれによって第2の輪体及び第3の輪体が形成され、前記第1の輪体、前記第2の輪体及び前記第3の輪体を重畳させることによって前記折り畳み状態とするように構成されていることを特徴とする。
【0010】
第5の手段は、第2の手段~第4の手段のいずれかであって、
展開状態で見て前記第1U字部及び前記第2U字部の湾曲部分の各々の上端直下の前記前面部及び後面部の一部に手指が挿入可能な切り欠き部が設けられ、前記湾曲部分はハンドルを構成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
第1の手段によれば、収容グッズ(以下単に「グッズ」と言う。)を使用しないときには折り畳んで収納や持ち運びに適した大きさ及び形状にすることができ、また、グッズを使用する際には使用に適した大きさ及び形状にすることができる。そのため、利便性に優れたグッズが実現できる。また、ワイヤフレームのワイヤとしてフラットワイヤを用いているので、折り畳み方向や展開方向が安定することになり、その取扱いが容易となる。さらに、1つのワイヤフレームで立体目的物を収容できるので、簡易且つ安価なグッズが実現できる。
【0012】
第2の手段によれば、手提げ袋を使用しないときには折り畳んで小さくして収納や持ち運びに適した大きさ及び形状とすることができ、また、手提げ袋を使用する際には物の収納に適した大きさ及び形状にすることができる。そのため、利便性に優れた手提げ袋が実現できる。
【0013】
第3の手段によれば、展開状態で袋体の口は開口しているので、物を収容し易くなる。
【0014】
第4の手段によれば、円盤状に折り畳むことができる。
【0015】
第5の手段によれば、ハンドルが設けられているので、利便性の高い手提げ袋が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1実施形態の手提げ袋の展開状態を示した斜視図である。
【
図2】第1実施形態の手提げ袋のワイヤフレームの展開状態を示した斜視図である。
【
図3】第1実施形態の手提げ袋の折り畳み状態を示した斜視図である。
【
図4】第1実施形態の手提げ袋の折り畳みの手順をワイヤにて示した斜視図である。
【
図5】第2実施形態の帽子の展開状態を示した斜視図である。
【
図6】第2実施形態の帽子の展開状態を示した平面図である。
【
図7】第3実施形態の帽子の展開状態を示した斜視図である。
【
図8】第3実施形態の帽子の展開状態を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、実施形態の手提げ袋1を示している。この手提げ袋1は、人手による弾性変形によって折り畳み状態と、弾性復元力によって展開状態とを取り得、折り畳み状態(
図3)では円盤状に、展開状態では使用可能状態(
図1)となる。
この手提げ袋1は、物を入れるための袋体10と、ワイヤフレーム20とを備え、ワイヤフレーム20の変動状態によって折り畳み時及び展開時の手提げ袋1の形状が確定されている。
なお、
図1において符号22a、22bはハンドルを指示している。
【0018】
(袋体10)
袋体10は、可撓性を持ち、正面視で見て、手前側に位置する前面部10aと、奥側に位置する後面部10bと、左側に位置する左側面部10cと、右側に位置する右側面部10dと、下側に位置する底面部10eと、を備える。この袋体10は、上端が開口し、口部10fから物を出し入れするように構成されている。
なお、左側面部10c及び右側面部10dの高さは、手提げ袋1の折り畳みを阻害しない高さとなっている。
【0019】
(ワイヤフレーム20)
ワイヤフレーム20は、断面長方形又は断面矩形のフラットワイヤ21によって形成されている。フラットワイヤ21の向きは、折り畳み時にフラットワイヤ21を曲げる方向に1つの面が向いていることが好ましい。
例えば、ワイヤフレーム20の展開状態での形状は、1本又は複数本のフラットワイヤ21をその長手方向で長円状に連結した後に、この長円状に繋がれたフラットワイヤ21の長手方向の一端部を他端部と上下で重なるような位置まで曲げることによって形成されている。この場合の変形は塑性変形であっても弾性変形であってもよい。弾性変形だとしても手提げ袋1の展開状態では袋体10による拘束で当該形状が保持されるからである。
【0020】
図2を用いて、ワイヤフレーム20を展開状態(使用状態)で説明すれば、ワイヤフレーム20は、袋体10の前面側に配置される第1U字部21aと、袋体10の後面側に配置される第2U字部21bと、袋体10の左側に配置され第1U字部21a及び第2U字部21bの左端部同士を繋ぐ第3U字部21cと、袋体10の右側に配置され第1U字部21a及び第2U字部21bの右端部同士を繋ぐ第4U字部21dとを備えている。そして、展開状態では、第1U字部21a及び第2U字部21bの上端同士は前後方向に所定距離だけ離間している。
なお、ここでは,特に限定はされないが、U字部は半円弧状の湾曲部から構成され、奥行きに対して幅が大きくなるように、第1U字部21a及び第2U字部21bの曲率半径が第3字部21c及び第4U字部21dよりも3倍程度大きくなっている。
【0021】
このループ状のフラットワイヤ21によって囲繞される部分には、袋体10の前面部10a、底面部10e及び後面部10bが張り設けられている。また、第1U字部21aは、前面部10aと左側面部10c及び右側面
図10dとの稜線部を構成し、一方、第2U字部21bは、後面部10bと左側面部10c及び右側面部10dとの稜線部を構成している。さらに、第3U字部21cは、左側面部10cと底面部10eとの稜線部を構成し、一方、第4U字部21dは、右側面部10dと底面部10eとの稜線部を構成している。フラットワイヤ21への前面部10a、左側面部10c、右側面
図10d及び底面部10eの取り付けは、袋体10が伸縮性を持たない場合には、前面部10a、左側面部10c、右側面
図10d及び底面部10eの縁に付設した布等の筒状部をフラットワイヤ21に巻き掛けることにより行うことが好ましい。そうすれば、前面部10a、左側面部10c、右側面
図10d及び底面部10eは、変形の際に少しばかりフラットワイヤ21の長手方向で動くことができるので、手提げ袋1の折り畳みや展開が円滑に行えることになる。一方、前面部10a、左側面部10c、右側面
図10d及び底面部10eが伸縮性ある場合には、変形の際に伸縮するのでフラットワイヤ21に直接に取り付けてもよい。
また、展開状態で見て第1U字部21a及び第2U字部21bの湾曲部分の各々の直下の前面部10a及び後面部10bの一部に手指が挿入可能な切り欠き部が設けられ、湾曲部分はハンドル22a,22bを構成している。
【0022】
(折り畳みの手順)
次に、手提げ袋1を展開状態から折り畳み状態とする手順について説明する。ここでは、分かりやすくするため、袋体10を取り除き、ワイヤフレーム20を構成するフラットワイヤ21だけを用い
図4に沿ってその手順を説明する。なお、
図4では便宜上第1U字部21aと第2U字部21bは離間させてある。
まず、
図4(A)の展開状態で第1U字部21aと第2U字部21bとを同時に片手の手指で摘む。次に、例えば、右側の第4U字部21dを右側面部10dと一緒に第3U字部21c側に曲げる(
図4(B))。次に、第3U字部21cを左側面部10cと一緒に第4U字部21dの下側に被せる(
図4(C))。すると、第3U字部21c及び第4U字部21dとにより第1輪体30Aが形成されるとともに、第1U字部21a及び第2U字部21bが変形して縮径しながら括れてやがては第1U字部21aの両端部が交差するとともに、第2U字部21bの両端部が交差する。これにより、第1U字部21aにより第2輪体30Bが、第2U字部21bにより第3輪体30Cが形成される(
図4(D))。そして、第2輪体30B及び第3輪体30Cを第1輪体30Aに被せるようにして重畳させれば折り畳み状態となる(
図4(E))。この折り畳み状態では、第1輪体30A~第3輪体30Cが袋体10と一緒に絡まり合って円盤状の状態が保持される(
図3参照)。
なお、必要であれば、円盤状の状態を保持するために、フックやバンドなどの他の係止手段を用いてもよい。
そして、折り畳み状態を人手により解けば、ワイヤフレーム20自身の弾性復元力により手提げ袋1は展開状態となる。
【0023】
(第2実施形態)
図5は第2実施形態の帽子4を示している。帽子4はハットであり、中央にクラウン(帽子本体:目的物収容部)41を有し、クラウン41の全周に鍔42が形成されている。クラウン41と鍔42とは柔軟性のある素材で形成され、可撓性を有している。この鍔42の外縁には、
図6に示すように、全周に亘ってワイヤフレーム43が付設されている。このワイヤフレーム43においては、特に制限はされないが長短がある場合、長手方向の一側に第1U字部43aを他側に第2U字部43bが形成されていることが好ましい。
【0024】
この帽子4は、第1実施形態の手提げ袋1と同様の折り畳み構造を持つ。
すなわち、この帽子4では、第1U字部43aと第2U字部43bとを互いに近づける方向に曲げる(半折りする)ことによって、第1U字部43a及び前記第2U字部43bが第1方向に膨出するようにして互いに対峙する中間状態を取り得るとともに、第1U字部43a及び第2U字部43bの対応する端部同士を互いに繋ぐ2つの部分には中間状態となったときに弾性変形により第1U字部43a及び前記第2U字部43bとは平面視で90度向きを違え且つ第1方向とは反対の第2方向に膨出するようにして互いに対峙する第3U字部及び第4U字部が形成される。折り畳みの手順は、第1実施形態の手提げ袋1と同様である。
【0025】
(第3実施形態)
図7は第3実施形態の帽子5を示している。帽子5はキャップであり、クラウン(帽子本体:目的物収容部)51を有し、クラウン51の平面視一側に舌片状の鍔52が形成されている。クラウン51と鍔52とは柔軟性のある素材で形成され、可撓性を有している。そして、クラウン51及び鍔52に亘って、その外縁には、
図8に示すように、全周に亘ってワイヤフレーム53が付設されている。このワイヤフレーム53においては、特に制限はされないが長短がある場合、長手方向の一側に第1U字部53aを他側に第2U字部53bが形成されていることが好ましい。
【0026】
この帽子5は、第1実施形態の手提げ袋1と同様の折り畳み構造を持つ。
すなわち、この帽子5では、第1U字部53aと第2U字部53bとを互いに近づける方向に曲げる(半折りする)ことによって、第1U字部53a及び前記第2U字部53bが第1方向に膨出するようにして互いに対峙する中間状態を取り得るとともに、第1U字部53a及び前記第2U字部53bの対応する端部同士を互いに繋ぐ2つの部分には中間状態となったときに弾性変形により第1U字部53a及び前記第2U字部53bとは平面視で90度向きを違え且つ第1方向とは反対の第2方向に膨出するようにして互いに対峙する第3U字部及び第4U字部が形成される。折り畳みの手順は、第1実施形態の手提げ袋1と同様である。
【0027】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0028】
1 手提げ袋
4、5 帽子
10 袋体
10a 前面部
10b 後面部
10c 左側面部
10d 右側面部
10e 底面部
20、43、53 ワイヤフレーム
21 フラットワイヤ
21a、43a、53a 第1U字部
21b、43b、53b 第2U字部
41、51クラウン
42、52 鍔