(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022046939
(43)【公開日】2022-03-24
(54)【発明の名称】フェイスシールド
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220316BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
A41D13/11 L
A41D13/11 H
A62B18/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020152589
(22)【出願日】2020-09-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年6月5日にウェブサイトに株式会社ユウシン交藝がフェイスシールド「商品名:フェイスガードG30」を掲載 [刊行物等] 令和2年7月3日にウェブサイトに株式会社ユウシン交藝がフェイスシールド「商品名:フェイスガードB30」を掲載 [刊行物等] 令和2年6月5日に富士パッケージ株式会社に株式会社ユウシン交藝がフェイスシールド「商品名:フェイスガードG30」を納品 [刊行物等] 令和2年6月11日にフジ住宅株式会社に株式会社ユウシン交藝がフェイスシールド「商品名:フェイスガードG30」を納品 [刊行物等] 令和2年6月17日に株式会社近代美術に株式会社ユウシン交藝がフェイスシールド「商品名:フェイスガードG30」を納品 [刊行物等] 令和2年6月23日に井上孫株式会社に株式会社ユウシン交藝がフェイスシールド「商品名:フェイスガードG30」を納品 [刊行物等] 令和2年7月31日に大都産業株式会社に株式会社ユウシン交藝がフェイスシールド「商品名:フェイスガードB30」を納品
(71)【出願人】
【識別番号】520352230
【氏名又は名称】株式会社ユウシン交藝
(74)【代理人】
【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳
(74)【代理人】
【識別番号】100171941
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 忠行
(74)【代理人】
【識別番号】100150762
【弁理士】
【氏名又は名称】阿野 清孝
(72)【発明者】
【氏名】柏 浩樹
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA06
2E185CC32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】装着者と客との間に高低差が存在していてもウイルスや細菌による感染防止を効果的に図ることができるフェイスシールドを提供する。
【解決手段】透明樹脂製のカバー2と、カバー2の上端部左右両位置のスリット27に左右両端部が挿通され、装着者Sの額S2に中間部が接触する長尺板状の額接触具3と、カバー2のスリット27にそれぞれ挿通した額保持具3の左右両端に取り付けられ、装着者Sの後頭部S4に回して締め付けるゴム紐31と、を備える。カバー2の下端部に左右両端より内方向きに切込む切込線41を設ける。切込線41同士の間を連結する連結線42よりも下側の連結線下側部分を、装着者Sの顎S3を下方から覆うように屈曲する屈曲部4を設け、この屈曲部4を固定手段5により屈曲状態に固定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者の顔面を覆う透明樹脂製のカバーと、
前記カバーの上端部左右両位置にそれぞれ切込んだスリットに左右両端部が挿通され、前記装着者の額に中間部が接触した状態で当該装着者の額との間に空間を形成する長尺板状の額接触具と、
前記カバーのスリットにそれぞれ挿通した前記額保持具の左右両端に取り付けられ、前記装着者の後頭部に回して締め付ける締め付け部材と、
を備えており、
前記カバーの下端部には、その左右両端より互いに接近する内方向きにそれぞれ切込んだ切込線が設けられ、この左右の切込線同士の間を連結する連結線よりも下側の連結線下側部分が前記装着者の顎を下方から覆うように前記連結線よりも上側の連結線上側部分に対し屈曲可能に構成されているとともに、
前記左右の切込線よりも下側に位置する下側部分には、前記連結線下側部分が前記装着者の顎を下方から覆う屈曲状態に保持されるように前記下側部分を固定する固定手段が設けられていることを特徴とするフェイスシールド。
【請求項2】
前記スリットは、前記カバーの上端部左右両位置において互いに略平行に複数設けられている請求項1に記載のフェイスシールド。
【請求項3】
前記カバーには、前記装着者が被った帽子の庇との干渉を回避するように当該カバー上端の左右方向中央位置より凹字状に切欠いた切欠部が設けられている請求項1又は請求項2に記載のフェイスシールド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイルスや細菌などからの感染を防止するために用いられるフェイスシールドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ウイルスや細菌による感染防止のため、透明板で顔面を覆うフェイスシールドが広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなフェイスシールドは、装着者の顔面を覆う透明樹脂板からなるカバーを、該カバーの裏側上端部に設けられたクッションを装着者の額に当てた状態で後頭部に回したゴムバンドにより締め付けて装着するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、前記従来のものでは、カバー自体が真直ぐ下方に延びて開口しているため、装着者の顎とカバーの下端部との間に大きな隙間を存している。このため、例えば立ち仕事の美容師や理容師などが装着者であると、この装着者と着座位置にいる客などの非装着者との間に高低差が存在することになる。これでは、装着者の呼気がカバーの下方から非装着者にダイレクトに降り掛かってしまい、非装着者にとっては敬遠せざるを得ず、ウイルスや細菌による感染防止を図る上での対策が切望されていた。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装着者と非装着者との間に高低差が存在していても非装着者への配慮が十分に行えるようにし、ウイルスや細菌による感染防止を効果的に図ることができるフェイスシールドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明では、フェイスシールドとして、装着者の顔面を覆う透明樹脂製のカバーと、前記カバーの上端部左右両位置にそれぞれ切込んだスリットに左右両端部が挿通され、前記装着者の額に中間部が接触した状態で当該装着者の額との間に空間を形成する長尺板状の額接触具と、前記カバーのスリットにそれぞれ挿通した前記額保持具の左右両端に取り付けられ、前記装着者の後頭部に回して締め付ける締め付け部材と、を備える。更に、前記カバーの下端部に、その左右両端より互いに接近する内方向きにそれぞれ切込んだ切込線を設け、この左右の切込線同士の間を連結する連結線よりも下側の連結線下側部分を、前記装着者の顎を下方から覆うように前記連結線よりも上側の連結線上側部分に対し屈曲可能に構成する。そして、前記左右の切込線よりも上下両側に位置する上側部分及び下側部分に、前記連結線下側部分が前記装着者の顎を下方から覆う屈曲状態に保持されるように前記下側部分を前記上側部分に固定する固定手段を設けることを特徴としている。
【0008】
また、前記スリットを、前記カバーの上端部左右両位置において互いに略平行に複数設けていてもよい。
【0009】
更に、前記カバーに、前記装着者が被った帽子の庇との干渉を回避するように当該カバー上端の左右方向中央位置より凹字状に切欠いた切欠部を設けていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
以上、要するに、カバーの下端部の左右両端より内方向きにそれぞれ切込んだ切込線によって、左右の切込線同士の間における連結線下側部分を連結線上側部分に対し屈曲可能に構成し、連結線下側部分が装着者の顎を下方から覆う屈曲状態に保持されるように左右の切込線の下側部分を上側部分に固定手段により固定している。このため、カバー自体が真直ぐ下方に延びて開口することがなくなって、装着者の顎とカバーの下端部との間に大きな隙間を存することがなく、装着者と非装着者との間に高低差が存在していても、装着者の呼気がカバーの下方から非装着者に降り掛かることを可及的に防止している。これにより、非装着者に対する装着者の配慮が十分に行えることになり、ウイルスや細菌による感染防止を効果的に図ることができる。
【0011】
また、カバーの上端部左右両位置においてスリットを互いに略平行に複数設けることで、カバーのスリットに左右両端を挿通する長尺板状の額接触具の中間部の長さが頭部の大きさに応じて調節することが可能となる。これにより、同一の大きさのカバーであっても大人の男女や子供の頭の大きさに制約されずにフェイスシールドを装着することができ、フェイスシールドの汎用性を図ることができる。
【0012】
更に、カバー上端の左右方向中央位置より凹字状に切欠いた切欠部によって、装着者が被った帽子の庇との干渉を回避することで、帽子を被った状態であってもフェイスシールドを装着することができる上、装着者の額(額接触具)とカバーの上端部との間において上方に開口する上方空間を帽子の庇によって遮蔽することも可能となり、ウイルスや細菌による感染防止をより効果的に図る上で非常に有利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第1の実施の形態に係るフェイスシールドの使用状態を示す斜視図である。
【
図2】
図1のフェイスシールドのカバー及び額接触具の展開図である。
【
図3】本発明の第2の実施の形態に係るフェイスシールドの使用状態を示す斜視図である。
【
図4】
図3のフェイスシールドのカバー及び額接触具の展開図である。
【
図5】第1の実施の形態の変形例に係るフェイスシールドのカバー及び額接触具の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の第1の実施の形態に係るフェイスシールドの使用状態を示す斜視図、
図2は
図1のフェイスシールドのカバー及び額接触具の展開図をそれぞれ示している。
【0016】
図1及び
図2に示すように、フェイスシールド1は、美容師や理容師などが装着することで装着者となり、非装着者となる着座位置の客との間での高低差が存在する場合に対処するようにしたものである。り、装着者Sの顔面S1を覆う透明樹脂製(例えばアクリル樹脂製)のカバー2を備えている。このカバー2は、異形六角形状に形成され、互いに略平行に形成された上下両辺21,22と、上辺21の両端より略直角に折れ曲がる左右の上部両側辺23,24と、この左右の上部両側辺23,24の下端より下方に行くに従い互いに近付く内側向きに位置するように傾斜する左右の下部両側辺25,26とを備えている。
【0017】
また、フェイスシールド1は、装着者Sの額S2に長手方向中間部が接触した状態で当該装着者Sの額S2との間に上方に開口する上方空間Kを形成する長尺板状の額接触具3を備えている。この額接触具3は、透明樹脂製(例えばアクリル樹脂製)の短冊状に形成され、可撓性を有している。そして、額接触具3の左右両端部は、カバー2の左右の上部両側辺23,24よりも内側寄りの上端部左右両位置においてそれぞれ上下方向に切込んだ左右一対のスリット27,27に挿通されている。この左右一対のスリット27,27は、下方に行くに従い内側に位置するように傾斜している。また、額接触具3は、その長手方向中間部がカバー2の裏面側(装着者S側)に位置し、左右両端部が左右一対のスリット27,27を介してカバー2の表面側(反装着者S側)に挿出されている。
【0018】
更に、フェイスシールド1は、カバー2を装着者Sの後頭部S4に回して締め付ける締め付け部材としてのゴム紐31を備えている。額保持具3の左右両端には、それぞれ挿通孔32,32が設けられている。そして、ゴム紐31の左右両端は、カバー2の左右の上部両側辺23,24の縁部にそれぞれ設けられた左右の挿通孔28,28に取り付けられている。この左右の挿通孔28,28に左右両端を取り付けたゴム紐31は、額保持具3の左右の挿通孔32,32を介して装着者Sの後頭部S4に回されるようになっている。このとき、額保持具3の左右の挿通孔32,32間の距離Lと、カバー2の左右の挿通孔28,28間の距離Mとは長短差があり、これによって、ゴム紐31を装着者Sの後頭部S4に回した際にゴム紐31の張力によってカバー2の左右の挿通孔28,28と額保持具3の左右の挿通孔32,32とが接近することで、額保持具3の長手方向中間部を装着者Sの額S2に接触させつつ、カバー2を装着者Sの顔面S1に沿って左右方向に湾曲するようになっている。
【0019】
また、カバー2は、左右の下部両側辺25,26(カバー2の下端部)に対しその下端より装着者Sの顎S3を下方から覆うように屈曲可能に構成された屈曲部4を備えている。この屈曲部4は、左右の下部両側辺25,26の下端(カバー2の下端部の左右両端)より上下両辺21,22と略平行にかつ互いに接近する内方向きにそれぞれ切込んだ切込線41,41よりも下方、つまり左右の切込線41,41同士の間を連結する連結線42よりも下側に位置する連結線下側部分によって構成されている。このとき、屈曲部4は、連結線42よりも上側の連結線上側部分に対し屈曲可能とされている。
【0020】
切込線41よりも下側に位置する左右の下側部分43,43には、屈曲部4が装着者Sの顎S3を下方から覆う湾曲状態に保持されるように各下側部分43を固定する固定手段5,5が設けられている。各固定手段5は、左右の下側部分43,43の外端位置に設けられた略半円弧状の半円切欠孔51を備えている。この半円切欠孔51は、それぞれカバー2の下辺22側に湾曲しており、これによって、左右の略半円弧状の突片52をカバー2の下辺22向きに突出させている。
【0021】
そして、各固定手段5の突片52は、カバー2の左右の下部両側辺25,26の下端付近に設けられた略半円弧状の半円切欠孔53に対し係合することで、屈曲部4を連結線42よりも上側の部分に対し湾曲状態に保持するようにしている。また、カバー2の左右の半円切欠孔53,53は、それぞれカバー2の左右の下部両側辺25,26側とは反対側に湾曲しており、これによって、各固定手段5の略半円弧状の突片54をカバー2の左右の下部両側辺25,26側とは反対側に突出させることで、左右の下側部分43,43の各半円切欠孔51に対し係合している。このとき、各固定手段5の突片52,54が半円切欠孔51,53に対し係合することで、屈曲部4の左右の下側部分43,43の下辺22と左右の下部両側辺25,26とが互いに一致した状態に沿うようにしている。
【0022】
カバー2は、一枚の透明樹脂製の薄い板材を上下両辺21,22、左右の上部両側辺23,24、及び左右の下部両側辺25,26に沿って切り抜くとともに、左右の下部両側辺25,26の下端の切込線41,41、左右のスリット27,27、左右の挿通孔28,28、及び各固定手段5の半円切欠孔51,53及び突片52,54をそれぞれ形成することで、構成されている。
【0023】
したがって、本実施の形態では、カバー2の左右の下部両側辺25,26下端の切込線41,41によって、左右の切込線41,41同士の間の連結線42よりも下側の屈曲部4を連結線42よりも上側の部分に対し屈曲可能に構成し、連結線42よりも下側の屈曲部4が装着者Sの顎S3を下方から覆う屈曲状態に保持されるように左右の切込線41,41の下側部分43,43を各突片52,54と各半円切欠孔51,53との係合により固定している。
【0024】
このため、カバー2自体が真直ぐ下方に延びて開口することがなくなって、装着者Sの顎S3とカバー2の下端部との間に大きな隙間を存することがなく、装着者Sと非装着者との間に高低差が存在していても、装着者Sの呼気がカバー2の下方から客に降り掛かることを可及的に防止している。これにより、非装着者に対する装着者への配慮が十分に行えたものとなり、ウイルスや細菌による感染防止を効果的に図ることができる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施の形態を
図3及び
図4に基づいて説明する。
【0026】
この実施の形態では、カバーの上端部の構成を変更している。なお、カバーの上端部を除くその他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0027】
図3は本発明の第2の実施の形態に係るフェイスシールド1の使用状態を示す斜視図、
図4は
図3のフェイスシールド1のカバー2及び額接触具3の展開図をそれぞれ示している。
【0028】
すなわち、
図3及び
図4に示すように、カバー2には、装着者Sが被った帽子Bの庇B1との干渉を回避するように当該カバー2の上端の左右方向中央位置より凹字状に切欠いた切欠部6が設けられている。この切り欠き部6の底辺61は、カバー2の上辺21と略平行となっている。また、切り欠き部6の左右両側辺62は、左右のスリット27,27間に位置している。
【0029】
したがって、本実施の形態では、カバー2上端の左右方向中央位置より凹字状に切欠いた切欠部6によって、装着者Sが被った帽子Bの庇B1との干渉が回避されるので、帽子Bを被った状態であってもフェイスシールド1を装着することができる。
【0030】
その上、装着者Sの額S2(額接触具3)とカバー2の上端部との間において上方に開口する上方空間を帽子Bの庇B1によって遮蔽することも可能となり、ウイルスや細菌による感染防止をより効果的に図る上で非常に有利なものとなる。
【0031】
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記各実施の形態では、カバー2の左右の上部両側辺23,24よりも内側寄りの上端部左右両位置においてそれぞれ上下方向に切込んだ左右一対のスリット27,27を設けたが、
図5に示すように、カバー2の左右の上部両側辺23,24よりも内側寄りの上端部左右両位置においてそれぞれ上下方向に切込んだ既存のスリット27,27に加え、これよりも所定量(例えば10~20mm程度)ずつ内側寄りで互いに平行に左右一対のスリット29,29を1組追加していてもよい。この場合、カバー2の各スリット27(29)に左右両端を挿通する額接触具3の中間部の長さが装着者Sの頭部の大きさに応じて調節することが可能となる。これにより、同一の大きさのカバー2であっても大人の男女や子供の頭の大きさに制約されずにフェイスシールド1を装着することができ、フェイスシールド1の汎用性を図ることができる。
また、左右一対のスリットは、2組に限らず3組以上であってもよい。
【0032】
また、前記各実施の形態では、透明樹脂製の短冊状の額接触具3を用いたが、装着者の額に接触する長手方向中間部の額接触面側に吸汗性の有る柔らかい素材を貼り付けたりしていてもよく、その場合には、額接触具との接触による額への違和感を効果的に和らげることが可能となる上、額の痒みなどの発生も抑制することが可能となる。
【0033】
更に、前記各実施の形態では、フェイスシールド1を美容師や理容師などが装着して高低差が存在する客に対処するようにした場合について述べたが、教職者や客室乗務員などがフェイスシールドを装着してもよいのはいうまでもない。
【0034】
また、前記各実施の形態では、固定手段5を互いに係合する各突片52,54と各半円切欠孔51,53とで構成したが、屈曲部が装着者の顎を下方から覆う屈曲状態に保持されるように左右の下側部分をカバーの左右の下部両側辺の下端付近に固定する固定手段であればなんでもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 フェイスシールド
2 カバー
27,29 スリット
3 額保持具
31 ゴム紐(締め付け部材)
41 切込線
42 連結線
4 屈曲部(連結線下側部分)
5 固定手段
6 切欠部
B 帽子
B1 庇
K 上方空間(空間)
S 装着者
S1 顔面
S2 額
S3 顎