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特開2022-47096ループコイル、車両検知システム及び車両検知方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022047096
(43)【公開日】2022-03-24
(54)【発明の名称】ループコイル、車両検知システム及び車両検知方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/042 20060101AFI20220316BHJP
   G08G 1/14 20060101ALI20220316BHJP
   G07B 15/00 20110101ALI20220316BHJP
【FI】
G08G1/042 B
G08G1/14 A
G07B15/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020152829
(22)【出願日】2020-09-11
(71)【出願人】
【識別番号】501202107
【氏名又は名称】株式会社未来技研
(74)【代理人】
【識別番号】100116573
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 幸司
(72)【発明者】
【氏名】谷 正道
【テーマコード(参考)】
3E127
5H181
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127CA24
3E127FA18
5H181AA01
5H181CC18
5H181EE10
5H181KK06
(57)【要約】
【課題】 駐車場における車両検知のような金属検知において、埋設を不要にした1巻のループコイルを提供する。
【解決手段】 金属検知に用いられる1巻のループコイル1は、薄板11,12,13,14,15,16,17が熔接によって繋げられた1本のものであり、全体としてはループ形状をなし、薄板15及び薄板16はループ形状から外に向かって延びている部分を形成し、薄板15の端部15aと薄板16の端部16aが金属検知を行う検知器にフィーダ線で接続される一方で、薄板15と薄板16とは絶縁体18によって電気的に非接続状態になっている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属検知に用いられる1巻のループコイルであって、
金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が金属検知を行う検知器に有線で接続される一方で前記検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態である、ループコイル。
【請求項2】
前記ループ形状の一部から前記薄板の各端部が外側に向かって延びており、前記端部同士の間には絶縁体が挿入されて電気的に非接続状態である、請求項1記載のループコイル。
【請求項3】
前記金属製の薄板は、腐食の抑止効果が高い材料で形成され、又は、腐食の抑止効果が高い表面処理が施され、
地面の表面に設置される、請求項1又は2記載のループコイル。
【請求項4】
前記検知器は駐車場の車室に車両があるか否かを検知するものであり、
前記車室の地面の表面に設置され、車両の荷重に耐え得る強度を有する、請求項3記載のループコイル。
【請求項5】
駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを備えた車両検知システムであって、
前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、
前記車両検知器は車止めの内部又はロック板ユニットの内部に収納されている、車両検知システム。
【請求項6】
駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを備えた車両検知システムであって、
前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、
前記車両検知器は前記ループコイルと一体的に配置されて制御ボックス内に収納されており、前記制御ボックス内には無線ユニットも収納されている、車両検知システム。
【請求項7】
駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを用いた車両検知方法であって、
前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、
前記車両検知器は車止めの内部又はロック板ユニットの内部に収納されており、
前記車両検知器と料金精算機とは有線で接続されて、検知信号が前記料金精算機に送られる、車両検知方法。
【請求項8】
駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを用いた車両検知方法であって、
前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、
前記車両検知器は前記ループコイルと一体的に配置されて制御ボックス内に収納されており、前記制御ボックス内には無線ユニットも収納されており、
前記車両検知器と料金精算機との間は前記無線ユニットによる無線通信が行われて、検知信号が前記料金精算機に送られる、車両検知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ループコイル、車両検知システム及び車両検知方法に関し、特に、金属検知に用いられる1巻のループコイル等に関する。
【背景技術】
【0002】
本願の発明者によって金属検知に用いられる1巻のループコイルが提案されている(特許文献1)。この技術は、駐車場車室管理への適用が想定されており、車室に車両があるか否かを検知できるものである。
【0003】
ここで、提案された1巻のループコイルを用いた検知技術よりも以前の技術では、以下の問題があった。インダクタンスを大きくするためにコイル電線を4巻~12巻にする必要があった。そして、地面(路面)に深い溝を掘って、モルタルや接着剤等を注入して固定し、埋設する必要があった。この作業は、固定の仕方などによって検知精度のバラツキも起こり得ることから、ループコイルとしての性能に影響するために重要な作業であり、作業負担が大きいものであった。
【0004】
このような問題に対し、提案された1巻のループコイルを用いた検知技術は、ループコイルとして使用するコイル電線の使用量を減らすことができるとともに検知精度のバラツキを抑えることもでき、ループコイルを埋設するための溝の深さも浅いもので済むため埋設工事が簡単で、作業負担を大幅に軽減できるものであった。
【0005】
なお、ループコイルと車両検知器とを一体式にしたものとした技術が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第6226345号公報
【特許文献2】特表2011-522319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1で提案した技術であっても、埋設することに変わりはなく、路面に溝を掘ってコイル電線を埋める作業は必要とされていた。また、埋設した場合の問題としては、経年変化による劣化の問題もある。具体的には、1巻のコイル電線でも経年変化の問題もあり得るが、特にコイル電線を4巻~12巻とする場合には、経年変化等により被覆部分が劣化してコイル電線間の絶縁低下やショート、さらには断線の可能性もあり、その場合には検知ができるか否かという問題に発展してしまうこともあり得るものであった。さらに、埋設できない場合にはループコイルを設置できないという問題があった。ここで、埋設できない状況としては、例えば防水床や溝を掘ることができないことが挙げられる。
【0008】
なお、特許文献2の技術も、ループコイルは、複数巻きが前提の技術であり、上記した巻き線が複数の場合の問題があった。
【0009】
ゆえに、本発明は、埋設を不要にした金属検知に用いられる1巻のループコイル等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の観点は、金属検知に用いられる1巻のループコイルであって、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が金属検知を行う検知器に有線で接続される一方で前記検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であるものである。なお、1本の薄板は、複数の薄板を繋いで1本にしたものを含む概念である。
【0011】
本発明の第2の観点では、第1の観点において、前記ループ形状の一部から前記薄板の各端部が外側に向かって延びており、前記端部同士の間には絶縁体が挿入されて電気的に非接続状態である。
【0012】
本発明の第3の観点では、第1又は第2の観点において、前記金属製の薄板は、腐食の抑止効果が高い材料で形成され、又は、腐食の抑止効果が高い表面処理が施され、地面の表面に設置される。
【0013】
本発明の第4の観点では、第3の観点において、前記検知器は駐車場の車室に車両があるか否かを検知するものであり、前記車室の地面の表面に設置され、車両の荷重に耐え得る強度を有する。
【0014】
本発明の第5の観点は、駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを備えた車両検知システムであって、前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、前記車両検知器は車止めの内部又はロック板ユニットの内部に収納されているものである。
【0015】
本発明の第6の観点は、駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを備えた車両検知システムであって、前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、前記車両検知器は前記ループコイルと一体的に配置されて制御ボックス内に収納されており、前記制御ボックス内には無線ユニットも収納されているものである。
【0016】
本発明の第7の観点は、駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを用いた車両検知方法であって、前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、前記車両検知器は車止めの内部又はロック板ユニットの内部に収納されており、前記車両検知器と料金精算機とは有線で接続されて、検知信号が前記料金精算機に送られるものである。
【0017】
本発明の第8の観点は、駐車場の車室に車両があるか否かを検知する際に用いられる1巻のループコイルと、前記ループコイルに接続される車両検知器とを用いた車両検知方法であって、前記ループコイルは、金属製の1本の薄板がループ形状をなし、各端部が前記車両検知器に有線で接続される一方で前記車両検知器との有線の接続を除いて端部同士が電気的に非接続状態であると共に、前記車室の地面の表面に設置され、前記車両検知器は前記ループコイルと一体的に配置されて制御ボックス内に収納されており、前記制御ボックス内には無線ユニットも収納されており、前記車両検知器と料金精算機との間は前記無線ユニットによる無線通信が行われて、検知信号が前記料金精算機に送られるものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、薄板が繋がったループ状のために厚さが薄く、地面(路面)に張り付け、又は、コンクリートアンカーボルトで固定する等しても邪魔にならず、地面の表面に設置可能となる。そして、埋設を不要とすることにより、埋設に伴う作業負担を軽減でき、埋設する場合と異なって、なんらかの支障がループコイルに発生しても簡単に交換でき、また撤去が必要になっても簡単に原状復帰もできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態に係るループコイルの一例を示した斜視図である。
図2図1に示したループコイルの正面図である。
図3図1に示したループコイルの背面図である。
図4図1に示したループコイルの左側面図である。
図5図1に示したループコイルの右側面図である。
図6図1に示したループコイルの平面図である。
図7図1に示したループコイルの底面図である。
図8図2のA-A断面図である。
図9図8のB-B部拡大図である。
図10図1のループコイルの使用状態を示す斜視図である。
図11図10に示した使用状態としての設置例の一例を示す図である。
図12図10に示した使用状態としての設置例の他の例を示す図である。
図13】コイルと車両検知器が一体式の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1図12を参照して、1巻のループコイル1は、例えば約3mmの厚さで幅が約20mmの金属製の帯状の薄板11,12,13,14,15,16,17が繋がって1本の薄板を構成してループ形状をなしており、路面に張り付けやすい厚さで、車両の車輪が踏んでも車輪を傷つけない厚さをしている。逆に、車両に踏まれて荷重がかかっても耐え得る強度を確保するためにも、ループコイル1は金属製のものが用いられている。薄板ループ形状とするには、複数の帯状の薄板を熔接する等すればよく、全体のサイズとしては、1辺の長さが約1m前後としている。
【0021】
ここで、金属製を用いたのは、上記した強度の点以外の重要な視点として、インピーダンスを可能な限り低くしようとしたためである。インピーダンスを可能な限り小さくできれば、地面に直接固定しても、設置地面のインピーダンスよりもループコイル1のインピーダンスが低いことになり、車両検知に影響が出ないものにできる。ループコイル1を構成する金属製の薄板は、例えば、ステンレス、アルミニウム、銅のような材料が用いられればよく、鉄が用いられてもよいが亜鉛メッキ処理を施す等して腐食による錆防止を行うことが好ましい。このような材料の選択において重要なことは、誤動作なく検知信号をとれるか否かであり、屋外においては雨などでインピーダンスが変わる結果、周波数も変わり、誤動作が起きてしまう可能性があるため、それを踏まえた選択を行うことが必要になる。
【0022】
一辺が1m前後としたのも、できるだけループ内の面積を大きくして抵抗値を下げ、インピーダンスを低くしようとしたためであるが、信号検知に影響が出ないのであれば、この大きさに限定する必要はない。
【0023】
ここでは、薄板11は薄板12と薄板14と繋がっており、薄板12は薄板11と薄板13と繋がっており、薄板13は薄板12と薄板17と繋がっており、薄板17は薄板16と繋がっており、薄板14は薄板11と薄板15と繋がっている。薄板14と薄板17とは繋がっておらず、薄板15と薄板16は信号取り出しのための役割を果たし、薄板15と薄板16との間には絶縁体18が挿入されており、互いが電気的に非接続状態になっている。
【0024】
なお、薄板15と薄板16と薄板14と薄板17との位置関係については、例えば、薄板13を延長した位置に薄板15と薄板16を設けてもよいが、ここでは、図11及び図12に示す設置例での取り付けの簡便さから、現状のような位置にしている。
【0025】
図11を参照して、この駐車場では、ロック板ユニットが用いられて、フラップ板19が用いられ、ロック板ユニットの軸受けカバー20に向かって薄板15及び薄板16が延びる位置関係でループコイル1が路面に張り付けられている。張り付けは、接着剤で固定してもよく、ビス穴25にアンカーボルトを通して固定等してもよい。実線で示した手前側の位置にループコイル1を設けてもよく、破線で示した車止め21,23がある奥側の位置にループコイル1を設けてもよい。そして、薄板15の端部15aと薄板16の端部16aのそれぞれにフィーダ線が繋げられ、各フィーダ線が軸受けカバー20内に引き込まれ、軸受けと反対側にあるケース内に設けられた図示を省略する車両検知器に繋げられており、車両検知が可能になっている。なお、薄板15及び薄板16の端部が軸受けカバー20内まで延びてもよく、図示を省略する車両検知器に繋げられて、車両検知を可能にしてもよい。また、上記では、車両検知器・モータ駆動回路・有線通信回路がユニットになって一体的なものが大きなケースに入れられている場合でもよく、車両検知器だけが独立したものかを問わない。ここで、ループコイル1と車両検知器とにより車両検知システムが構成されている。
【0026】
図12を参照して、この駐車場では、フラップ板を含むロック板ユニットが用いられず、車止め24内に車両検知器が収納されており、それに向かって薄板15及び薄板16が延びる位置関係でループコイル1が路面に張り付けられている。ループコイル1と図示を省略した車両検知器との電気的接続関係は上記と同様であり、説明を省略する。
【0027】
以上のように、1巻のループコイル1によって、薄板が繋がったループ状のために厚さが薄く、地面(路面)に張り付け、又は、コンクリートアンカーボルトで固定する等しても邪魔にならず、地面の表面に設置可能となる。そして、埋設を不要とすることにより、埋設に伴う作業負担を軽減でき、埋設する場合と異なって、なんらかの支障がループコイルに発生しても簡単に交換でき、また撤去が必要になっても簡単に原状復帰もできる。
【0028】
なお、上記実施例では、薄板15及び薄板16を用いたが、これらを用いず、薄板14と薄板17との端部のそれぞれにフィーダ線を繋ぎ、この部分を接続ボックスでカバー等してフィーダ線で離れた位置(車止めやロック板ユニットの内部など)にある車両検知器に接続してもよい。
【0029】
また、車両検知器と料金精算機や制御器との間のデータ通信は、有線で繋げばよいが、無線であることを妨げるものではない。無線とするのであれば、下記のような制御ボックスを用いることが好ましい。
【0030】
図13はコイルと車両検知器が一体式の例を示す図である。図13に示すように、ループコイル30(上記接続ボックスを用いた場合の薄板14と薄板17に対応する)と車両検知器33とがとても近い位置でフィーダ線39によって制御ボックス31内で繋がっている。フィーダ線は取付ネジでループコイル30に固定されている。制御ボックス31内には、無線ユニット35と、電源となる電池37も収納されている。制御ボックスは、上記した接続ボックスと異なり、単に接続のためのものではなく、車両検知器33等を有しており、できるだけ薄いことが好ましく、路面にループコイル30とともに固定されている。このようにすることにより、車両検知器33と料金精算機や制御器との間は無線通信によりデータ通信を行うことが可能になる。
【0031】
なお、図13では、電源としての電池37を用いたが、電源コードで商用電源からの電力を制御ボックスに供給するようにしてもよい。さらに、電池37を蓄電池にして、例えば駐車場に設置したソーラーパネルからの太陽光エネルギーを変換した電力を蓄電池に供給するようにしてもよい。さらに、電源コードを用いて電力を供給する場合に、商用電源ではなく、例えば駐車場に設置したソーラーパネルからの太陽光エネルギーを変換した電力を供給するようにしてもよい。
【0032】
また、上記の実施例では、車両検知を示したが、車両には車だけでなく、工場内などを自動運転して荷物を配送する配送車のような形態のものでもよい。さらに、金属検知の一例として、車両検知を示したが、鉄道検知のようなものでもよい。
【符号の説明】
【0033】
1、30・・・ループコイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13