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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022047185
(43)【公開日】2022-03-24
(54)【発明の名称】カメラ装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20220316BHJP
   G03B 11/04 20210101ALI20220316BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B11/04 B
H04N5/225 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020152956
(22)【出願日】2020-09-11
(71)【出願人】
【識別番号】313003417
【氏名又は名称】株式会社ザクティ
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武田 亨
(72)【発明者】
【氏名】鶴留 舞
【テーマコード(参考)】
2H083
2H100
5C122
【Fターム(参考)】
2H083CC07
2H083CC28
2H083CC32
2H083CC53
2H100AA61
2H100CC06
2H100DD08
2H100DD09
5C122DA11
5C122EA06
5C122EA42
5C122FJ01
5C122FL05
5C122GE02
5C122GE11
5C122HB01
(57)【要約】
【課題】カメラ装置のカバー部材が不意に閉じられるのを防止する。
【解決手段】カメラ装置(1)は、撮影用のレンズ(41)を有するカメラ本体(3)と、レンズ(41)を覆う閉位置とレンズ(41)を露出させる開位置とに移動するカバー部材(5)と、カバー部材(5)を開位置で解除可能にロックするロック機構(7)とを備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影用のレンズを有するカメラ本体と、
前記レンズを覆う閉位置と前記レンズを露出させる開位置とに移動するカバー部材と、
前記カバー部材を前記開位置で解除可能にロックするロック機構と、を備える
ことを特徴とするカメラ装置。
【請求項2】
請求項1に記載されたカメラ装置において、
前記ロック機構は、前記カバー部材のロックを解除するロック解除ボタンを有し、
前記ロック解除ボタンを作動させるのに押圧する方向と、前記カバー部材を前記開位置から前記閉位置へ移動させる方向とは、同一側を向いている
ことを特徴とするカメラ装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたカメラ装置において、
前記カバー部材の前記閉位置と前記開位置との間の移動方向は、前記レンズの背面側で該レンズの光軸と交差する方向に延びる回転軸を中心とした回転方向である
ことを特徴とするカメラ装置。
【請求項4】
請求項3に記載されたカメラ装置において、
当該カメラ装置の使用時の姿勢で、前記カバー部材は、前記カメラ本体の上側に位置する
ことを特徴とするカメラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カメラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カメラ本体の前面において、撮影用のレンズを覆う閉位置と当該レンズを露出させる開位置との間で移動自在なカバー部材を備えたカメラ装置が知られている。このようなカメラ装置として、特許文献1には、カバー部材(レンズカバー)を開位置に向けて不勢するコイルばねを備え、閉位置ではロック部材によりカバー部材が係止され、開放するときにはロック部材を操作するとワンタッチでカバー部材が開位置に移動するカメラ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-258353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるようなカメラ装置では、カバー部材に対し閉位置に向けて移動させるような外力がかかると、コイルばねにより開位置側へ付勢されているとはいえ、カバー部材が閉位置に移動してしまうおそれがある。このため、カメラ装置での撮影中であっても、不意にカバー部材が閉じられて、撮影が中断される事態になり兼ねない。
【0005】
本開示の技術の目的は、カメラ装置のカバー部材が不意に閉じられるのを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、カバー部材を開位置で解除可能にロックするロック機構を設けるようにした。
【0007】
具体的には、本開示の第1の態様は、撮影用のレンズを有するカメラ本体と、前記レンズを覆う閉位置と前記レンズを露出させる開位置とに移動するカバー部材と、前記カバー部材を前記開位置で解除可能にロックするロック機構とを備える、カメラ装置である。
【0008】
この第1の態様によると、カバー部材を開位置で解除可能にロックするロック機構が設けられているので、カバー部材を開位置でロック機構によりロックできる。ロック状態のカバー部材は、閉位置に向けた移動が規制される。それにより、カメラ装置のカバー部材が不意に閉じられるのを防止できる。
【0009】
本開示の第2の態様は、第1の態様のカメラ装置において、前記ロック機構が、前記カバー部材のロックを解除するロック解除ボタンを有する、カメラ装置である。第2の態様のカメラ装置において、前記ロック解除ボタンを作動させるのに押圧する方向と、前記カバー部材を前記開位置から前記閉位置へ移動させる方向とは、同一側を向いている。
【0010】
この第2の態様によると、ロック解除ボタンを押圧する方向とカバー部材を閉じる方向とが同一側を向いているので、カバー部材を閉める動作の中にカバー部材のロックを解除する動作が組み入れられる。このことは、カメラ装置のカバー部材を閉めるときの操作性を高めるのに有利である。
【0011】
本開示の第3の態様は、第1または第2の態様のカメラ装置において、前記カバー部材の前記閉位置と前記開位置との間の移動方向が、前記レンズの背面側で該レンズの光軸と交差する方向に延びる回転軸を中心とした回転方向である、カメラ装置である。
【0012】
この第3の態様によると、カバー部材の開閉動作がレンズの背面側でそのレンズの光軸と交差する方向に延びる回転軸を中心として回転する動作なので、カバー部材の開閉動作に必要な幅を小さくできる。それによって、カメラ装置をコンパクト化できる。
【0013】
本開示の第4の態様は、当該カメラ装置の使用時の姿勢で、前記カバー部材が、前記カメラ本体の上側に位置する、カメラ装置である。
【0014】
この第4の態様によると、カバー部材がカメラ本体の上側で開閉されるので、ユーザがカバー部材の開閉位置、つまりカバー部材が開位置にあるのか又は閉位置にあるのかを視認しやすい。よって、カメラ装置の撮影状態は、当該カメラ装置の正面側に存在する人(撮影範囲内の人)に分かりやすいだけでなく、ユーザも把握しやすい。
【発明の効果】
【0015】
本開示の技術によれば、カメラ装置のカバー部材が不意に閉じられるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、カメラ装置の使用状態を例示する図である。
図2図2は、カバー部材が開位置にあるカメラ装置の前側からの斜視図である。
図3図3は、カバー部材が閉位置にあるカメラ装置の前側からの斜視図である。
図4図4は、カバー部材が開位置にあるカメラ装置の後側からの斜視図である。
図5図5は、カバー部材が開位置でロックされた状態のカメラ装置の要部の断面図である。
図6図6は、カメラ装置の構成を例示するブロック図である。
図7図7は、カメラ装置の開閉連動機構を含む要部の正面図である。
図8図8は、カメラ装置の開閉連動機構を例示する関連部品との斜視図である。
図9図9は、カバー部材とラッチ機構の分解斜視図である。
図10図10は、カバー部材が開位置でロックを解除された状態のカメラ装置の要部の断面図である。
図11図11は、カバー部材が閉位置にあるカメラ装置の要部の断面図である。
図12図12は、カメラ装置の撮影に係る制御手順を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1に示すように、カメラ装置1は、クリップ式装着具201(図2図4参照)を用いて警備員などのユーザUに装着されるウェアラブルカメラである。クリップ式装着具201は、カメラ装置1の背面にボルトでねじ止めされるなどして固定される。カメラ装置1は、撮影用のレンズ41をユーザUの正面側に向けた状態で装着される。
【0019】
以下の説明では、カメラ装置1について、撮影用のレンズ41が向けられる側を「前」、当該レンズ41が向けられる側とは反対側を「後」と称する。また、カメラ装置1について、ユーザUに装着した使用時の姿勢での前方に向いて左右方向における左側を「左」、右側を「右」と称し、同姿勢での上下方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。
【0020】
-カメラ装置の構成-
カメラ装置1には、外部コンピュータが無線で通信可能に接続される。カメラ装置1は、リアルタイムで音声付きの動画像の撮影を実行し、その撮影データを外部コンピュータに送信するように構成される。図2図5に示すように、カメラ装置1は、撮影用のレンズ41を有するカメラ本体3と、レンズ41を覆う閉位置とレンズ41を露出させる開位置とに移動可能なカバー部材5と、カバー部材5を開位置で解除可能にロックするロック機構7とを備える。
【0021】
〈カメラ本体〉
カメラ本体3は、正面視で略矩形状の筐体9と、各々筐体9に収容された、図6にも示す撮影機能を有する撮影部11、集音機能を有する集音部13、電源の切り換え機能を有する電源スイッチ部15、通信機能を有する通信部17、および当該カメラ本体3の動作を制御する制御部19とを備える。
【0022】
筐体9は、複数の構成部材を組み合わせてなる。具体的には、筐体9は、レンズ41が前側に設けられるフロントキャビネット21と、フロントキャビネット21との間に撮影部11、集音部13および電源スイッチ部15を収容するバックキャビネット23と、フロントキャビネット21の下側で通信部17および制御部19を収容するフロントケース25と、フロントケース25の背面側を閉塞するバックカバー27とによって構成される。
【0023】
フロントケース25とバックカバー27とは、複数のボルト29によって互いにねじ止めされる。これらフロントケース25およびバックカバー27の結合体からなるケース体31の左右両側の部分には、上方に延びるサイドカバー部33が一対に設けられている。ケース体31は、一対のサイドカバー部33の前後両側および上側に開放される。本例では、サイドカバー部33の略全体がフロントケース25によって構成される。
【0024】
フロントキャビネット21とバックキャビネット23とは、複数のボルトによって互いにねじ止めされる。これらフロントキャビネット21およびバックキャビネット23の結合体からなるキャビネット体35は、ケース体31の解放端を塞ぐように一対のサイドカバー部33の間に組み付けられる。キャビネット体35の上面は、カバー部材5の回転軸Aを中心として円弧状に湾曲した湾曲面に形成される。フロントキャビネット21には、前方に突出する正面視で円形のレンズ収容部37が設けられている。レンズ収容部37の前端面には開口39が形成されている。
【0025】
撮影部11は、図5および図6に示すように、被写体を結像するレンズ41と、被写体の光学像を電気信号に光電変換するイメージセンサ43と、イメージセンサ43から出力される画像信号を処理するための信号処理部51とを有する。
【0026】
レンズ41は、レンズ収容部37に収容されたレンズホルダ47に保持される。レンズホルダ47は、キャビネット体35にボルトでねじ止めされる。レンズ41は、レンズ収容部37の開口39内に位置し、その開口39から筐体9の外部に張り出している。レンズ41は、半天球型の広角レンズであり、上下方向および左右方向において180°以上に亘る範囲の被写体からの光を集光する。
【0027】
イメージセンサ43は、複数の画素が設けられた受光面を有する。イメージセンサ43は、受光面をレンズ41の背面に対向させて設けられる。イメージセンサ43は、レンズ41によって集光された光を各画素で光電変換により電気信号に変換し、画像信号を生成する。イメージセンサ43は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサによって構成される。
【0028】
信号処理部51は、イメージセンサ43により生成された画像信号に対してA/D変換、ホワイトバランス調整、色分離などの処理を施し、画像データに変換する。信号処理部51は、A/Dコンバータおよび画像処理エンジン(DSP:Digital Signal Processor)などによって実現される。
【0029】
信号処理部51は、イメージセンサ43の後側に配置されたセンサ基板45に設けられる。センサ基板45の後側には、伝熱板49が接するように配置されている。伝熱板49は、伝熱シート(不図示)に接続され、その伝熱シートを介してイメージセンサ43で発生する熱を外部に逃がす。
【0030】
図6および図7に示すように、集音部13は、カメラ本体3の周囲の音を集音するマイクロフォン55と、マイクロフォン55で取得された音信号に所定の処理を施す信号処理部57とを有する。
【0031】
マイクロフォン55は、レンズ41の周辺に配置される。マイクロフォン55は、フロントキャビネット21の前壁に形成された孔59を通してキャビネット体35の内部に入る音の振動を電気信号に変換し、音信号を生成する。マイクロフォン55には、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクロフォンやエレクトレットコンデンサマイクロフォン(ECM)が用いられる。
【0032】
信号処理部57は、マイクロフォン55により生成された音信号に対してA/D変換などの処理を施し、音データに変換する。信号処理部57は、A/Dコンバータなどによって実現される。信号処理部57は、マイクロフォン55と一体に設けられる。信号処理部57は、制御基板81に設けられてもよい。
【0033】
図5および図6に示すように、電源スイッチ部15は、カメラ本体3の電源のオンとオフを切り替える電源スイッチ61と、電源スイッチ61による電源のオンが不能になったときなどに緊急で撮影を行うための緊急撮影ボタン63とを有する。電源スイッチ61および緊急撮影ボタン63は、スイッチ基板65に設けられている。スイッチ基板65は、キャビネット体35の内部後側に伝熱板49と間隔をあけて配置され、バックキャビネット23にボルト67でねじ止めされている。
【0034】
電源スイッチ61のオンとオフは、カバー部材5の開閉に応じて切り換えられる。具体的には後述するが、カバー部材5が閉位置にあるときには、電源スイッチ61はオン状態となる。一方、カバー部材5が開位置にあるときには、電源スイッチ61はオフ状態となる。
【0035】
緊急撮影ボタン63は、ユーザUの押圧操作により動画像の撮影を実行するためのボタンである。緊急撮影ボタン63は、カバー部材5が閉位置にあるときに、開閉動作機構101やカバー部材5自体が破損したときに役立つ。緊急撮影ボタン63は、開閉連動機構101とは別に設けられた操作部の一例である。
【0036】
緊急撮影ボタン63は、バックキャビネット23に形成されたボタン収容部69に収容される。ボタン収容部69は、キャビネット体35の内方に向けて突出する壁部71により取り囲まれた部分である。ボタン収容部69は、バックキャビネット23の後側に開通した開口73を有する。
【0037】
緊急撮影ボタン63は、開口73から外部に露出するボタンカバー75と、ボタンカバー75への押圧を受けるパッド部材77と、パッド部材77を介してボタンカバー75への押圧が伝えられる接点部79とを有する。ボタンカバー75は、ボタン収容部69内で開口73の周縁部分に引っ掛かり抜け止めされる。パッド部材77は、防水パッキンとしても機能する。接点部79は、スイッチ基板65に設けられ、ボタンカバー75への押圧を検知可能に構成される。
【0038】
このように、緊急撮影ボタン63は、バックキャビネット23に埋め込まれる態様で、カバー部材5が開位置にあるときには操作不能に、カバー部材5が閉位置にあるときに操作可能に設けられている。すなわち、カバー部材5が開位置にあるときには、緊急撮影ボタン63は、カバー部材5によって覆われる。そのため、ユーザUは、緊急撮影ボタン63を操作不能である(図7参照)。一方、カバー部材5が閉位置にあるときには、緊急撮影ボタン63は、カバー部材5によって覆われることなく外部に露出する。そのため、ユーザUは、緊急撮影ボタン63を操作可能である(図9参照)。
【0039】
通信部17および制御部19は、ケース体31に収容された制御基板81に設けられている。図5に示すように、制御基板81には、センサ基板45およびスイッチ基板65がフレキシブルプリント配線板83を介してそれぞれ接続される。図6に示すように、制御基板81にはさらに、集音部13が配線84を介して接続される。
【0040】
制御基板81には、画像データに音データが付加された音声付きの動画像データを一時的に記憶するメモリ53が設けられる。メモリ53には、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Synchronous DRAM)などの揮発性メモリが用いられる。
【0041】
制御基板81には、図示しないが、電源コネクタや電源IC、その他の電力供給のための電子回路部品が設けられている。電源コネクタには、外部電源(不図示)に接続された電源ケーブル85が接続される。カメラ本体3には、電源ケーブル85から電力が供給される。
【0042】
通信部17は、例えば、無線式のルータによって構成される。通信部17は、カメラ本体3と外部コンピュータとを、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN(Local Area Network)によって通信可能に接続する。通信部17は、メモリ53に記憶された動画像データを逐次読み出して外部コンピュータに送信する。カメラ本体3から送信された動画像データは、外部コンピュータにおいて表示または記録できる。
【0043】
制御部19は、撮影部11、集音部13、電源スイッチ部15および通信部17と接続される。制御部19は、集音部13で生成された音データを撮影部11で生成された画像データに付加して、音声付きの動画像データを生成し、その動画像データをメモリ53に記憶させる。制御部19は、撮影部11が撮影を実行しているときには、メモリ53に記憶された当該動画像データを通信部17に逐次送信させる。制御部19は、カバー部材5の開閉に連動する電源スイッチ61の状態と緊急撮影ボタン63の操作とに基づいて、カメラ本体3の電源の切り換え、撮影部11による動画像の撮影、および通信部17による外部コンピュータとの通信を制御する。
【0044】
制御部19は、カバー部材5が開位置にあるときに、カメラ本体3の電源を入れる。制御部19はさらに、カバー部材5が閉位置から開位置に移動したときに、カメラ本体3による動画像の撮影を開始させる。また、制御部19は、カバー部材5が開位置から閉位置に移動したときに、カメラ本体3による動画像の撮影を終了させる。制御部19はさらに、カバー部材5が閉位置にあるときにカメラ本体3の電源を切る。また、制御部19は、緊急撮影ボタン63が押圧操作されると、カメラ本体3の電源を入れる。制御部19は、緊急撮影ボタン63が再び押圧操作されると、カメラ本体3による動画像の撮影を実行させる。制御部19は、ASIC(Application Specific Circuit)などを用いて実現される。
【0045】
〈カバー部材〉
図1図4に示すように、カバー部材5は、カメラ装置1の使用時の姿勢で、前記カメラ本体3の上側に位置する。カバー部材5は、キャビネット体35に対して、レンズ41の背面側でレンズ41の光軸と交差する方向である左右方向に延びる回転軸Aを中心として回転可能に取り付けられる。カバー部材5の閉位置は、レンズ41を完全に覆う位置である(図2参照)。カバー部材5の開位置は、レンズ41を完全に露出させる位置である(図3参照)。カバー部材5の閉位置と開位置との間の移動方向は、回転軸Aを中心とした回転方向である。
【0046】
図9にも示すように、カバー部材5は、閉位置でレンズ41の前側に位置するフロント壁部87と、閉位置でフロント壁部87の下端部とカメラ本体3との間を塞ぐロア壁部89と、閉位置でキャビネット体35の上側に位置するアッパ壁部91と、キャビネット体35の左右両側に位置する一対のサイド壁部93とを有する。
【0047】
フロント壁部87のレンズ41と対向する内面には、レンズ41との干渉を避けるための円形の凹部95が形成されている。アッパ壁部91には、カバー部材5のロックを解除するためのロック解除ボタン141が設置される開口97が形成されている。ロック解除ボタン141は、ラッチ部材131に一体に設けられる。ラッチ部材131は、ロック解除ボタン141の押圧操作に応じて、アッパ壁部91に対して回動可能に取り付けられる。
【0048】
図6に示すように、サイド壁部93は、ケース体31のサイドカバー部33とキャビネット体35との間に位置し、サイドカバー部33によって覆われる。サイド壁部93は、フロントキャビネット21の左右両側の対応する支持壁部99に対し、開閉連動機構101を介して回転可能に取り付けられる。開閉連動機構101は、各サイド壁部93と支持壁部99とを連結するのに左右一対に設けられる。
【0049】
一方の開閉連動機構101(図示する例では左側の開閉連動機構101)は、カバー部材5の開閉動作に連動して電源スイッチ61のオンとオフを切り替える機構である。他方の開閉連動機構101(図示する例では右側の開閉連動機構101)は、作動部材107に代えて作動片125のない留め部材108を有する他は、一方の開閉連動機構101と同じ構成を有する。以下では、作動部材107を有する開閉連動機構101を説明する。
【0050】
図8に示すように、開閉連動機構101は、カバー部材5と共に回転する回転部材103と、回転部材103をフロントキャビネット21に保持する板状の保持部材105と、回転部材103と一体に回転する作動部材107とを有する。
【0051】
フロントキャビネット21の支持壁部99には、円形の貫通孔109が形成されている。保持部材105は、フロントキャビネット21の支持壁部99に外側から複数のボルト111でねじ止めされる。保持部材105と支持壁部99との間には、防水のために環状のパッキン112が挟み込まれる。保持部材105には、フロントキャビネット21の支持壁部99の貫通孔109に対応する円形の開口113が形成される。回転部材103は、フロントキャビネット21の支持壁部99の貫通孔109と保持部材105の開口113とに挿通される。
【0052】
回転部材103は、フロントキャビネット21の支持壁部99の貫通孔109に挿通される軸部115と、軸部115の一端に設けられた頭部117とを有する。回転部材103の頭部117には、カバー部材5のサイド壁部93がボルト119でねじ止めされる。回転部材103の頭部117と保持部材105との間には、防水のために環状のパッキン120が挟み込まれる。回転部材103の軸部115には、作動部材107が皿ばね121を介してボルト123でねじ止めされる。作動部材107は、カバー部材5の開閉に伴う回動に応じて、回転部材103と一体に回転する。
【0053】
作動部材107の回転半径方向における外側部分には、図7に示すように回転軸Aに沿う方向に突出した作動片125が設けられる。作動片125は、作動部材107の回転、つまりカバー部材5の開閉に伴い、回転軸A周りに移動する。図10に示すように、カバー部材5が開位置にあるときには、作動片125は、電源スイッチ61に接して押圧し、電源スイッチ61をオン状態とする。一方、図11に示すように、カバー部材5が閉位置にあるときには、作動片125は、電源スイッチ61から離間し、電源スイッチ61をオフ状態とする。
【0054】
〈ロック機構〉
図7および図9に示すように、ロック機構7は、カバー部材5に設けられたラッチ機構127と、カバー部材5が開位置にあるときにラッチ機構127が掛け止められる掛け止め片129とによって構成される。掛け止め片129は、キャビネット体35の上面から外方に突出した突片である。図10にも示すように、本例において、掛け止め片129は、フロントキャビネット21の上面の後端部に設けられ、キャビネット体35の前後方向における中程に位置する。
【0055】
ラッチ機構127は、カバー部材5の内部に配置されるラッチ部材131と、ラッチ部材131をカバー部材5側に付勢する板ばね133と、板ばね133をカバー部材5に取り付けるための取付板135とを有する。板ばね133は、カバー部材5に設けられた一対のボス137に対して取付板135ともどもボルト139でねじ止めされる。ラッチ部材131は、板ばね133によりカバー部材5の内面に押し付けられることで保持される。
【0056】
ラッチ部材131は、ロック解除ボタン141と、カバー部材5の内部でロック解除ボタン141の上側に延びる一対の支持片143と、カバー部材5の内部でロック解除ボタン141の後部の左右両側から前後方向に湾曲した形状に延びる一対のアーム部145とを有する。ロック解除ボタン141は、カバー部材5の開口97内に収容され、板ばね133によって開口97の外側に付勢される。図8に示すように、ロック解除ボタン141を作動させるのに押圧する方向(白抜き矢印の方向)と、カバー部材5を開位置から閉位置へ移動させる方向(実線矢印の方向)とは、同一側(前側)を向いている。
【0057】
一対の支持片143はそれぞれ、カバー部材5における開口97の上側に設けられた窪み147に挿入される。これら各支持片143は、ラッチ部材131を回動可能に支持する。一対のアーム部145はそれぞれ、前後方向においてキャビネット体35の上面に沿うように延びる。図5に示すように、各アーム部145は、カバー部材5が開位置にあるときに、ロック解除ボタン141が操作されないと、掛け止め片129に対峙する。その状態でカバー部材5を閉位置側へ移動させようとしても、ラッチ部材131のアーム部145が掛け止め片129に支えるので、カバー部材5を閉じる動作が規制される。
【0058】
このようなロック機構7では、図10に示すように、ロック解除ボタン141の押圧操作がされると、ラッチ部材131が回動し、各アーム部145の先端部分が、キャビネット体35の上面から離間する方向(破線矢印の方向)に変位する。これにより、各アーム部145の先端が掛け止め片129を乗り越え可能となり、ロック機構7によるカバー部材5のロックが解除される。カバー部材5は、ロック解除ボタン141を押圧操作した状態で前方に向けて回転させることで、閉位置に移動させることができる。
【0059】
ロック解除ボタン141の押圧操作がされなくなると、板ばね133の付勢力によりラッチ部材131が元の位置に復帰し、各アーム部145の先端部分がキャビネット体35の上面に接近する方向に変位する。このとき、ラッチ部材131の各アーム部145が掛け止め片129を乗り越えていないと再びロック状態となるが、各アーム部145が掛け止め片129を乗り越えていれば、ロック解除ボタン141を押圧操作しなくとも、カバー部材5を閉位置に向けて移動させることができる。
【0060】
図11に示すように、各アーム部145は、カバー部材5が閉位置にあるときには、キャビネット体35の上面(図中に破線で示す)から浮いた状態となる。各アーム部145の先端部分は、キャビネット体35の上面に近づくように設けられた段差部149を構成している。この段差部149は、カバー部材5を閉位置から開位置へと移動させる過程で、掛け止め片129に接して押し上げられながら当該掛け止め片129を乗り越える。このとき生じる抵抗により、カバー部材5を閉位置から開位置に移動させたときのクリック感が得られる。
【0061】
-カメラ装置の動作-
上記構成のカメラ装置1では、カバー部材5を開く動作に応じてカメラ本体3による動画像の撮影を開始し、カバー部材5の閉じる動作に応じてカメラ本体3による動画像の撮影を終了する。また、緊急撮影ボタン63が押圧操作されると、カメラ本体3による動画像の撮影を実行する。具体的には、制御部19により、図12に示すような制御手順でカメラ本体3の撮影動作が制御される。
【0062】
まず、ステップST1において、制御部19は、電源スイッチ61がオン状態にあるか否かを判定する。ここで、電源スイッチ61がオン状態にあると判定された場合には、ステップST2に進む。電源スイッチ61がオフ状態にあると判定された場合には、ステップST5に進む。電源スイッチ61がオフ状態にあるのは、カバー部材5が閉位置にあるときである。電源スイッチ61がオン状態になるのは、カバー部材5が閉位置から開位置に移動したとき、つまりカバー部材5を開く動作が行われたときである。
【0063】
ステップST2では、制御部19が、カメラ本体3の電源を入れ、撮影部11、集音部13および通信部17に電力を供給する。そして、制御部19は、イメージセンサ43、信号処理部51,57およびマイクロフォン55を動作させ、カメラ本体3による音声付き動画像の撮影を開始させる。この動画像の撮影中において、制御部19は、カメラ本体3による撮影によって取得された動画像データを通信部17により外部コンピュータへ逐次送信させる。このステップST2でカメラ本体3による撮影を開始すると、ステップST3に進む。
【0064】
ステップST3において、制御部19は、電源スイッチ61がオフ状態にあるか否かを判定する。ここで、電源スイッチ61がオン状態のままであると判定された場合には、ステップST3を再び行う。電源スイッチ61がオフ状態にあると判定された場合には、ステップST4に進む。電源スイッチ61がオン状態にあるのは、カバー部材5が開位置にあるときである。電源スイッチ61がオフ状態になるのは、カバー部材5が開位置から閉位置に移動したとき、つまりカバー部材5を閉じる動作が行われたときである。
【0065】
ステップST4では、制御部19は、イメージセンサ43、信号処理部51,57およびマイクロフォン55の動作を停止させ、カメラ本体3による音声付き動画像の撮影を終了させる。そして、制御部19は、カメラ本体3の電源を切り、撮影部11、集音部13および通信部17への電力の供給を止める。このステップST4でカメラ本体3による撮影を終了すると、ステップST1に戻る。
【0066】
ステップST1で電源スイッチ61がオフ状態にあると判定された場合に行われるステップST5において、制御部19は、緊急撮影ボタン63が押圧操作されたか否かを判定する。電源スイッチ61がオフ状態にあるときには、カバー部材5が閉位置にあるので、ユーザUは、カメラ本体3の上部後側に露出した緊急撮影ボタン63を押圧操作することが可能である。制御部19は、緊急撮影ボタン63が1秒~2秒程度に亘って長押しされたときに、緊急撮影ボタン63が押圧操作されたと判定する。ステップST5で緊急撮影ボタン63が押圧操作されていないと判定された場合には、ステップST1に戻る。ステップST5で緊急撮影ボタン63が押圧操作されたと判定された場合には、ステップST6に進む。
【0067】
ステップST6では、電源スイッチ61の切り換え入力を無効にする。電源スイッチ61の切り換え入力が無効にされると、制御部19は、電源スイッチ61がオフ状態からオン状態になってもカメラ本体3による撮影を開始せず、電源スイッチ61がオン状態からオフ状態になってもカメラ本体3による撮影を終了しない。ステップST5で電源スイッチ61の切り換え入力を無効にすると、ステップST7に進む。
【0068】
ステップST7において、制御部19は、カメラ本体3の電源を入れ、撮影部11、集音部13および通信部17に電力を供給する。そして、制御部19は、イメージセンサ43、信号処理部51,57およびマイクロフォン55が動作させ、カメラ本体3による音声付き動画像の撮影を開始させる。この動画像の撮影中において、制御部19は、カメラ本体3による撮影によって取得された動画像データを通信部17により外部コンピュータへ逐次送信させる。
【0069】
このように緊急撮影ボタン63の押圧操作に応じてカメラ本体3による緊急撮影が開始されると、カメラ本体3への電力の供給が続く限り、当該緊急撮影は継続実行される。この緊急撮影は、電源ケーブル85をカメラ本体3から抜くなどすると終了する。
【0070】
-実施形態の特徴-
この実施形態のカメラ装置1によれば、カバー部材5を開位置で解除可能にロックするロック機構7が設けられるので、カバー部材5を開位置でロック機構7によりロックできる。ロック状態のカバー部材5は、閉位置に向けた移動が規制される。それにより、カメラ装置1のカバー部材5が不意に閉じられるのを防止できる。
【0071】
この実施形態のカメラ装置1によれば、ロック解除ボタン141を押圧する方向とカバー部材5を閉じる方向とが同一側を向いているので、カバー部材5を閉める動作の中にカバー部材5のロックを解除する動作が組み入れられる。このことは、カメラ装置1のカバー部材5を閉めるときの操作性を高めるのに有利である。
【0072】
この実施形態のカメラ装置1によれば、カバー部材5の開閉動作がレンズ41の背面側でそのレンズ41の光軸と交差する左右方向に延びる回転軸Aを中心として回転する動作なので、カバー部材5の開閉動作に必要な幅を小さくできる。それによって、カメラ装置1をコンパクト化できる。
【0073】
この実施形態のカメラ装置1によれば、カバー部材5がカメラ本体3の上側で開閉されるので、ユーザUがカバー部材5の開閉位置、つまりカバー部材5が開位置にあるのか又は閉位置にあるのかを視認しやすい。よって、カメラ装置1の撮影状態は、当該カメラ装置1の正面側に存在する人(撮影範囲内の人)に分かりやすいだけでなく、ユーザUも把握しやすい。
【0074】
以上のように、本開示の技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本開示の技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0075】
例えば、上記実施形態では、ロック機構7について、ラッチ部材131が掛け止め片129に対峙して支えることで、カバー部材5が開位置から閉じる方向へ移動するのを規制する構成を例に挙げたが、これに限らない。例えば、ロック機構7は、カバー部材5において左右方向にスライド可能に設けられたスライド部材を備え、カバー部材5が開位置にあるときに、スライド部材を一方にスライドさせると、カメラ本体3の筐体9(バックキャビネット23)に設けられた受け部にスライド部材が嵌合されてカバー部材5をロックし、スライド部材を他方にスライドさせると、スライド部材が受け部から抜け出てカバー部材5のロックが解除されるような構成であってもよい。ロック機構7は、手動でロックおよびその解除を行えるものに限らず、電動式の機構を採用してもよい。当該ロック機構7としては、カメラ本体3に対してカバー部材5を開位置で解除可能にロックできるものであれば、種々の機構を採用可能である。
【0076】
上記実施形態では、カバー部材5を開く動作によりカメラ本体3の電源を入れて撮影を開始し、カバー部材5を閉じる動作によりカメラ本体3による撮影を終了してカメラ本体3の電源を切るとしたが、これに限らない。例えば、カメラ装置1は、カメラ本体3の電源のオンとオフを切り替える電源ボタンを備え、電源ボタンの押圧操作によりカメラ本体3の電源を入れ、電源ボタンを再び押圧操作することでカメラ本体3の電源を切るようになっていてもよい。また、カメラ装置1は、カメラ本体3の電源が入ると動画像の撮影を開始し、カメラ本体3の電源を切る前に動画像の撮影を終了させるようになっていてもよい。
【0077】
上記実施形態では、カメラ装置1は集音部13を備え、音声付き動画像を撮影するとしたが、これに限らない。例えば、カメラ装置1は、集音部13を備えず、音声なしの動画像を撮影するものであってもよい。また、カメラ装置1は、静止画像を撮影するものであってもよい。この場合、カメラ装置1は、撮影ボタンを有し、カバー部材5を開く動作でカメラ本体3の電源を入れ、撮影ボタンの押下によって撮影を実行するようになっていてもよい。
【0078】
上記実施形態では、カバー部材5が、カメラ装置1の使用時の姿勢でカメラ本体3の上側に位置し、キャビネット体35に対して、レンズ41の背面側で左右方向に延びる回転軸Aを中心として回転するとしたが、これに限らない。例えば、撮影部11が筐体9の下側に収容される場合には、カバー部材5が、カメラ装置1の使用時の姿勢でカメラ本体3の下側に位置してもよい。また、カバー部材5の開閉動作は、レンズ41の背面側で上下方向に延びる回転軸を中心として回転する動作であってもよい。また、カバー部材5の開閉動作は、上下方向または左右方向にスライドする動作であってもよい。
【0079】
上記実施形態では、操作部として、押しボタン式スイッチの緊急撮影ボタン63を例示したが、これに限らない。緊急撮影ボタン63は、操作部の一例に過ぎず、カメラ装置1は、操作部として、スライドスイッチやロータリスイッチなど、押しボタン式スイッチ以外のスイッチを備えてもよい。操作部には、ユーザUの操作によりカメラ本体3の電源を入れる機能を有するものであれば、スイッチ以外の入力手段も採用可能である。
【0080】
上記実施形態では、緊急撮影ボタン63は、カバー部材5が開位置にあるときに操作不能に設けられるとしたが、これに限らない。緊急撮影ボタン63は、バックカバー27の側面や後面に設けられるなど、カバー部材5が開位置にあるときにも操作可能に設けられてもよい。
【0081】
上記実施形態では、緊急撮影ボタン63が押圧操作されると、電源スイッチ61の切り換え入力を無効にし、カメラ本体3への電力の供給が続く限り、緊急撮影を継続実行するとしたが、これに限らない。カメラ装置1は、緊急撮影ボタンが再び押圧操作(例えば長押し操作)されることで、緊急撮影を終了するようになっていてもよい。また、カバー部材5が開位置にあるときにも緊急撮影ボタン63が操作可能である場合には、カメラ装置1は、緊急撮影ボタン63が押圧操作されても、電源スイッチ61の切り換え入力を無効にはせず、カバー部材5の閉動作により緊急撮影を終了するようになっていてもよい。
【0082】
上記実施形態では、カメラ装置1は、カメラ本体3による撮影で取得した動画像データを外部コンピュータへ送信するとしたが、これに限らない。例えば、カメラ装置1は、SDカードなどのメモリカードが記録媒体として差し込まれるカードソケットを有し、カメラ本体3による撮影で取得した動画像データをメモリカードに記録するようになっていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
以上説明したように、本開示の技術は、カメラ装置について有用である。
【符号の説明】
【0084】
A 回転軸
1 カメラ装置
3 カメラ本体
5 カバー部材
7 ロック機構
41 レンズ
141 ロック解除ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12